JPH10190944A - 画像入力装置 - Google Patents

画像入力装置

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JPH10190944A
JPH10190944A JP8347042A JP34704296A JPH10190944A JP H10190944 A JPH10190944 A JP H10190944A JP 8347042 A JP8347042 A JP 8347042A JP 34704296 A JP34704296 A JP 34704296A JP H10190944 A JPH10190944 A JP H10190944A
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Masayuki Katagiri
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • G06K7/10544Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation by scanning of the records by radiation in the optical part of the electromagnetic spectrum
    • G06K7/10554Moving beam scanning
    • G06K7/10594Beam path
    • G06K7/10683Arrangement of fixed elements
    • G06K7/10702Particularities of propagating elements, e.g. lenses, mirrors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 S/N比とコントラスト比の向上、及び高解
像度化を図り、2次元イメージセンサに適した画像入力
装置を実現できなかった。 【解決手段】 照明光を伝搬させる、上面と下面に低屈
折率層2,3が配された導光手段としての平行透明体1
があり、その上方にホトダイオード5、その下方にレン
ズアレイ4が備えられている。下方にある低屈折率層3
の一部は部分的に除去されて、その部分でレンズアレイ
4の各頂点と平行透明体が光学密着をしている。伝搬中
の光線の一部は上記部分でレンズアレイ4側に取り出さ
れ、レンズアレイ4の下方にある原稿11を照明する。
原稿11からの反射光はレンズアレイ4の各レンズで集
光されてホトダイオード5に入射されて光電変換され、
画像が入力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータ、または携帯端末機に接続される画像入力装置、
あるいはファクシミリ、デジタル複写機に用いられる画
像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿の画像を読み取る画像入力装置に使
われるイメージセンサは、縮小投影型、密着型、完全密
着型に大別される。縮小投影型は原稿の画像をレンズを
通してCCDに投影しているため、装置が大型になり、
携帯用には向かない。一方、密着型、および完全密着型
は、縮小投影型に比べより薄型にすることができ、また
操作性にも優れるという特長がある。
【0003】近年、携帯用の画像入力装置として、より
薄型・軽量化、高解像度化、高速読み取りが求められて
いる。薄型・軽量化、高速読み取り化の観点から機構部
を必要としない2次元イメージセンサが用いられること
もある。
【0004】図6に、従来の完全密着型イメージセンサ
の断面構造を示す。ガラス基板101の上に酸化ケイ素
膜102を被覆後、金属電極103を形成する。次に光
電効果を有する半導体層104を形成し、光電変換素子
に当たる部分の上に透明導電膜106を、その上に絶縁
性の透明層105を介して金属電極107を積層する。
さらにその上に接着層を兼ねる透明層110を塗布し
て、薄板ガラス111を接着させる。金属電極103に
は光を透過させる光導入窓108が、光電変換素子に対
応して設けられている。このイメージセンサでは、光源
113から放射された光は光導入窓108を透過して、
原稿112を照射し、その濃淡に応じた反射光は光電変
換素子に当たる半導体層104に入射され、原稿112
の像を読み取る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したイメ
ージセンサを用いた従来の画像入力装置では、S/N比
を十分に取れないという第1の課題がある。つまり、解
像度を保持したまま原稿112への照明光量を増加させ
る目的で光導入窓108の面積を大きくすると、光電変
換素子の面積が減少し、逆に光電変換素子の面積を増加
させると照明光量が減少するため、結局、高解像度化に
は全く対応できない。
【0006】また、透明層110と薄板ガラス111の
間に屈折率の異なる界面が形成されるので、この界面で
照明光の一部が反射されて、迷光となるため、コントラ
ストを低下させるという第2の課題がある。
【0007】さらに、上述のイメージセンサではレンズ
がないので、隣の画素からの反射光も回り込んで、同じ
光電変換素子に入るため、解像度を劣化させ、高解像度
化を図ると、その影響が顕著になるという第3の課題が
ある。
【0008】特に、第1と第3の課題は、2次元イメー
ジセンサに展開したときに、一層大きな課題として現れ
る。なぜならば、1次元イメージセンサの場合には、セ
ンサアレイに直交する方向(図6において紙面に垂直な
方向)には空間的余裕があるので、光導入窓108の幅
を狭くしても、奥行きを大きく取ることができる。しか
し、2次元イメージセンサの場合には、それが許され
ず、照明光の通路を確保することが極めて困難になる。
また、隣接画素からの光の回り込みの影響も1次元イメ
ージセンサの場合には、せいぜい両隣の画素からしかな
いが、2次元イメージセンサの場合には、周囲すべての
画素からの光が影響する。
【0009】また、光電変換素子が配置される面に対し
て、下方より照明光を入射して、上方に原稿を置いて、
原稿からの反射光を光電変換素子に入射させるという構
成では、表示装置との一体化が難しいという問題もあ
る。
【0010】そこで、本発明の目的は、照明光の迷光の
除去、S/N比とコントラスト比の向上、及び高解像度
化を図り、2次元イメージセンサに適した画像入力装
置、さらには、表示装置との一体化が可能な画像入力装
置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の画像入
力装置は、光を出射する光源と、光を伝搬する導光手段
と、該導光手段の一方面に形成され、前記導光手段より
低い屈折率を有する第1の低屈折率層と、前記導光手段
の他方面に形成され、前記導光手段より低い屈折率を有
する第2の低屈折率層と、前記光源から出射された光を
前記導光手段と第1の低屈折率層及び第2の屈折率層と
の境界で全反射するように入射させる光入力手段と、第
2の低屈折率層上に配置され、光電変換を行う光電変換
手段と、第1の低屈折率層を介して複数のレンズを前記
導光手段の一方面と光学的に結合し、この結合部分から
前記導光手段を伝搬する光の一部を取り出して原稿に照
射して該原稿からの反射光を前記レンズで前記光電変換
手段に集光する光学手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0012】請求項2に記載の画像入力装置は、請求項
1に記載の画像入力装置において、前記光電変換手段が
2次元状に配列されていることを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の画像入力装置は、請求項
1または請求項2に記載の画像入力装置において、前記
導光手段の終端に反射膜を配設したことを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の画像入力装置は、請求項
1または請求項2に記載の画像入力装置において、前記
導光手段の両側に、前記光源と前記光入力手段とを配設
したことを特徴とする。
【0015】請求項5に記載の画像入力装置は、請求項
1に記載の画像入力装置において、前記光電変換手段上
に表示手段を備え、一体化したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の画像入力装置に
よれば、光源から出射された光が、光入力手段により導
光手段に所定の角度をもって入射される。導光手段の上
下に対向する面には第1の低屈折率層と第2の低屈折率
層が形成されていて、上記導光手段に入射された光は全
反射を繰り返して、導光手段の中を伝搬して行く。とこ
ろが、第1の低屈折率層が形成されている側に、部分的
に光学的に結合させて光学手段が配置されているので、
伝搬中の光線の一部は光学手段側に取り出される。取り
出された光は、光学手段の対向側に置かれた原稿を照明
する。
【0017】原稿からの反射光は、光学手段のレンズに
より、光電変換手段に集光される。原稿からの反射光は
全反射の条件を満たさないので、導光手段、第2の低屈
折率層を透過して、光電変換手段に導かれる。このよう
に、原稿を照明するための光路は、光電変換手段とは空
間的に分離されているので、照明光の光路のために、光
電変換手段の配列や面積が制限を受けることはない。
【0018】また、全反射の特徴から第2の低屈折率層
側で伝搬光を漏らすことはなく、光電変換手段に原稿か
らの反射光以外の光が混入することはない。さらに、原
稿からの反射光は、光学手段の各レンズで集光されて、
光電変換手段に入射されるので、隣接画素から回り込ん
でくる光を抑えることができる。従って、高解像度を実
現することができる。
【0019】請求項2に記載の画像入力装置によれば、
前記光電変換手段が2次元状に配列されているので、薄
型・軽量で、高解像度で、高速読み取りを可能にする2
次元の画像入力装置を実現できる。
【0020】請求項3に記載の画像入力装置によれば、
前記導光手段の、前記光入力手段が配置されている側に
対して、反対側の終端に反射膜が形成されているので、
照明光量を増加させ、照明光の分布不均一性を抑えるこ
とができる。
【0021】請求項4に記載の画像入力装置によれば、
前記導光手段の両端に1組ずつ前記光源と前記光入力手
段とを備えたことにより、さらに照明光量を増加させ、
照明光の分布不均一性を抑えることができる。
【0022】請求項5に記載の画像入力装置によれば、
光電変換手段が配置される面から見て、導光手段、光学
手段などの照明光の光学系と、原稿とが同一の面側に存
在し、その反対の面は未使用なため、その面側に絶縁層
を介して、発光型あるいは反射型の表示手段を備える
と、光学的に表示に一切影響を与えることなく、画像入
力装置と画像表示装置を一体化することができる。
【0023】
【実施例】
(第1の実施例)図1に、第1の実施例に係る画像入力
装置の断面構造を示す。この装置は、照明光を導光する
平行透明体1(導光手段)と、平行透明体1の上面に形
成される低屈折率層2(第2の低屈折率層)と、平行透
明体1の下面に形成される低屈折率層3(第1の低屈折
率層)と、低屈折率層2の上部に配置されるホトダイオ
ード5(光電変換手段)と、電極6と、ホトダイオード
5と電極6を保護する保護層7と、平行透明体1に密着
されて設けられているレンズアレイ4(光学手段)と、
照明光を出射する光源10(光源)と、光源10からの
光を平行光にするレンズ9と、光源10からの光を平行
透明体1に導くプリズム8(光入力手段)から構成され
ている。
【0024】平行透明体1はガラス板、透明プラスチッ
ク板、透明セラミック板から成る。平行透明体1は照明
光を伝搬させる導光体の機能と、ホトダイオード5など
を支持する基板の機能がある。
【0025】低屈折率層2と低屈折率層3は平行透明体
1より屈折率の低い媒体で構成される。低屈折率層2は
平行透明体1の上面を全面覆っている。一方、低屈折率
層3は部分的に極めて薄い部分あるいは完全に除去され
た部分がある。
【0026】レンズアレイ4はプラスチック材料から成
り、平行透明体1の屈折率に近い屈折率を有する材料が
選択される。レンズアレイ4は一方の面に球面状の凸部
が複数並べられていて、その反対の面は平坦である。こ
の凸部の頂点で、低屈折率層3の部分的に極めて薄い部
分あるいは完全に除去された部分を介して、平行透明体
1に密着させると共に光学的に結合している。
【0027】ホトダイオード5は低屈折率層2の上面に
複数個形成され、1個で1画素を構成する。ホトダイオ
ード5には低屈折率層2側から光が入射される。電極6
はホトダイオード5に電気的に接続されていて、ホトダ
イオード5からの信号を外部に出力する。ホトダイオー
ド5が2次元に配置されている場合は、電極6とは別
に、電極6に直交する電極群が備えられる。ホトダイオ
ード5と電極6と保護層7からセンサー部が形成され
る。
【0028】光源10はハロゲンランプ、蛍光灯などの
白色光源、あるいは発光ダイオードから成る。プリズム
8は光源10からの光を平行透明体1の中に所定の角度
で入射させるために用いられる。プリズムをホログラム
で置き換えることもできる。
【0029】低屈折率層2,3の形成は、平行透明体1
の表面に低屈折率の樹脂をディップ法、あるいはスピン
コート法で付着させる。または、平行透明体1がガラス
あるいはプラスチックなら、イオンビームを平行透明体
の表面に照射して、表面部の屈折率を変える。または、
ガラスあるいはプラスチックの材料を溶融塩につけて、
電界を印加して、イオン交換による材料の表面改質を行
い、屈折率を制御する。上述の方法で、低屈折率層2,
3は平行透明体1の表面に形成する。
【0030】次に、本発明の動作原理を図1及び図2を
用いて説明する。図2では、図1と同じ構成要素には同
一符号を付す。光源10から照射された光はレンズ9に
より概略、平行光に変換されて、プリズム8の端面に入
射される。平行光に限定されるものではないが、平行透
明体1に対する光の入射角を一定にした方が、効率よく
平行透明体1の中で光を伝搬させることができるので、
望ましい。
【0031】平行透明体1の屈折率をn1、低屈折率層
2および3の屈折率をn2とすると、それぞれの材料
は、 n1>n2 …(1) を満たすように選定する。このとき、平行透明体1と低
屈折率層2および3の間の界面で、平行透明体1側から
低屈折率層2および3へ向かう光線のうち、 sinθc=n2/n1 …(2) を満たす臨界角θcより大きい入射角θ0で入射した光
線は全反射を起こし、平行透明体1の中を伝搬してい
く。
【0032】全反射においては、透過光は存在しないの
で、平行透明体1より外に光が漏れることはない。この
ようにして、臨界角θcより大きい入射角θoで入射し
た光線群15を効率よく、平行透明体1の中を伝搬させ
ることができる。なお、プリズム8と平行透明体1の屈
折率が異なる場合は、プリズム8と平行透明体1の界面
で屈折を起こすので、プリズム8に対する光線の入射角
はそれを見越して設定しなければいけない。
【0033】図2に、図1の拡大断面図を示す。平行透
明体1とレンズアレイ4が各レンズの先端部4aで、光
学的に結合している。低屈折率層3で先端部4aに当た
る部分は極めて薄くなっているか、あるいは完全に除去
されている。レンズアレイ4の平坦な下面には原稿11
が置かれる。
【0034】上述したように、光線群15は平行透明体
1の中を全反射を繰り返して、伝搬していく。しかし、
先端部4aにおいて、光線は、レンズアレイ4の屈折率
が平行透明体1の屈折率と近い値を有するので、全反射
の条件を満足せず、すなわち光学的に結合しているため
全反射されずに、レンズアレイ4の方に抜けて行く。レ
ンズアレイ4の方に取り出された光線12は原稿11を
照明する照明光となる。
【0035】原稿11からの反射光13は、レンズアレ
イ4により、ホトダイオード5に集光される。レンズア
レイ4を透過した光14は、全反射の条件を満たすこと
はないので、平行透明体1および低屈折率層2を突き切
って、ホトダイオード5に到達し、原稿11の濃淡に応
じた光電変換出力が得られ、原稿11の像が入力され
る。レンズアレイ4の各レンズは、レンズアレイ4と低
屈折率層3の界面でレンズ効果が現れるので、レンズア
レイ4と低屈折率層3の屈折率を考慮に入れて、レンズ
の形状など設計しなければならない。また、ホトダイオ
ード5のピッチとレンズアレイ4の各レンズのピッチは
必ずしも一致させなくともよいが、各ホトダイオード5
に対応させて集光するように配置するのがよい。
【0036】光線群15は平行透明体1の一方の端から
もう一方の端へと伝搬されて行く。その間に、平行透明
体1とレンズアレイ4の各接点で少しずつ光は平行透明
体1の外へ抜けて行く。そうすると、プリズム8に近い
側では漏出する光量は多く、反対側の端にいく程、漏出
光量は減少する。すなわち、場所によって照明光量が変
わり、シェーディングが現れる。この対策として、ホト
ダイオードの面積を場所によって変える方法がある。つ
まり、プリズム8に近い側はホトダイオードの面積を小
さくし、反対側の端にいく程、ホトダイオードの面積を
大きくしていく。別の対策として、電気信号に重みづけ
をして、補正する方法があるが、ホトダイオードの面積
を変える方法は、ホトダイオードのダイナミックレンジ
を有効に使うことができるので、有利である。
【0037】以上、説明したように本発明によると、照
明光の経路と原稿からの反射光の経路が独立しているの
で、照明光の通路のために、ホトダイオードの面積が削
減されることはない。高解像度化に対しても、照明光の
通路による制限を受けることなく、ホトダイオードの面
積を大きくとることができるので、大きな信号出力を得
ることができる。
【0038】また、全反射の特徴から透過光は存在しな
いため、照明光と原稿からの反射光が混合されないの
で、照明光が直接、ホトダイオード5に入射されること
はなく、高いコントラストの信号出力が得られる。
【0039】さらに、原稿からの反射光は、レンズアレ
イ4の各レンズで集光されるので、隣接画素からの光が
回り込んで入るのを抑えることができ、シャープな信号
出力が得られる。
【0040】特に、本発明では、ホトダイオードの配
列、面積に関係なく照明光の通路を確保することができ
るため、2次元イメージセンサに適応したときに空間的
な余裕が得られる。また、本発明では、隣接画素からの
光の回り込みを低く抑えることができるので、2次元イ
メージセンサに展開しても、問題とならない。
【0041】(第2の実施例)図3に、第2の実施例に
係る画像入力装置の断面構造を示す。図1と同じ構成要
素を示すものには同一符号を付した。ここで、平行透明
体1の、プリズム8が設置されている反対側の端面1a
に、反射膜20が形成されていることが構造的な特徴で
ある。反射膜20は金属膜あるいは誘電体膜から成り、
平行透明体1の端面1a全体を覆う。
【0042】本実施例はシェーディングの課題に対して
効果がある。図1では、平行透明体1のプリズム8のあ
る一方端から伝搬されて来た光線群15は、端面1aに
到達すると、そのまま外に抜け出していった。図3で
は、端面1aに反射膜があるので、端面1aに到達した
光線群15は反射して、逆方向に進む光線群21となっ
て、また平行透明体1の中を伝搬して行く。
【0043】従って、本実施例では、光の有効利用がで
き、照明光量を増加させる効果がある。また、特に平行
透明体1の端面1a近傍の照明光量を増やすことができ
るので、シェーディング特性を改善する効果がある。ま
た、光線群15が伝搬する方向の平行透明体1の長さま
たは入射角を調整することにより、ホトダイオード5の
面積を一定にしたままですべてのホトダイオード5の光
量を略均一にすることもできる。
【0044】(第3の実施例)図4に、第3の実施例に
係る画像入力装置の断面構造を示す。図1と同じ構成要
素を示すものには同一符号を付した。ここで、プリズム
8が設置されている平行透明体1の反対側の端部にも、
別のプリズム30、レンズ31、光源32を設置し、平
行透明体1の両端から光を導入できるようにしたことが
特徴である。プリズム30、レンズ31、および光源3
2はプリズム8、レンズ9、および光源10と同等のも
のであり、機能は同じである。
【0045】上述したように、図1ではシェーディング
の課題がある。本実施例では、平行透明体1の両端から
光を導入するので、照明光量の分布不均一性は大幅に改
善することができる。また、光線群が伝搬する方向の平
行透明体1の長さまたは各光源からの入射角を調整する
ことにより、ホトダイオード5の面積を一定にしたまま
ですべてのホトダイオード5の光量を略均一にすること
もできる。また、当然のことながら、光源を2個用いる
ので、照明光量の増加を図る効果がある。さらに、図3
で示す実施例を併用して、平行透明体1の両端面に反射
膜を付加すると、一層、上記効果が増す。
【0046】(第4の実施例)図5に、第4の実施例に
係る画像入力装置の断面構造を示す。図1と同じ構成要
素を示すものには同一符号を付した。この装置は、照明
光を導光する平行透明体1と、平行透明体1の上面に形
成される低屈折率層2と、平行透明体1の下面に形成さ
れる低屈折率層3と、低屈折率層3より上部に配置され
るホトダイオード5と、ホトダイオード5に並置される
液晶駆動用TFT40と、液晶駆動用TFT40と電気
的に接続されている画素電極42と、ホトダイオード5
と液晶駆動用TFT40とを覆い、画素電極42の表面
を平坦にする絶縁層43と、画素電極42より上部にあ
る液晶層41と、表面に対向電極44Aが形成されてい
て液晶層41を封止するガラス基板44と、平行透明体
1に密着されて設けられているレンズアレイ4と、照明
光を出射する光源10と、光源10からの光を平行光に
するレンズ9と、光源10からの光を平行透明体1に導
くプリズム8から構成されている。
【0047】平行透明体1と、液晶駆動用TFT40
と、画素電極42と、絶縁層43と、液晶層41と、ガ
ラス基板44とで反射型液晶パネル(表示手段)を構成
している。表示画像をガラス基板44側から観察するよ
うに設計されている。反射型液晶パネルは通常、2次元
の表示素子なので、ホトダイオードも2次元状に1画素
ごとに配列されて構成されている。
【0048】液晶駆動用TFT40は、スイッチング素
子として通常よく使われるアモルファスシリコンTF
T、あるいはポリシリコンTFTが用いられる。画素電
極42は、金属膜から成り、表示光の反射板も兼ねる。
絶縁層43は、樹脂から成り、各ホトダイオード5、各
液晶駆動用TFT40の絶縁性を保ち、画素電極42の
表面が概略平坦になるように形成される。液晶層41
は、反射型で使えるように、ゲスト・ホスト液晶が使わ
れる。ガラス基板44は、透明プラスチック板や透明セ
ラミック板を使用することができる。他に、図示しない
が、液晶駆動用TFT40を制御する表示用ソース電
極、ゲート電極、および入力画像信号を外部に出力する
外部入力用電極がある。但し、表示用電極と画像入力用
電極を兼用することができる。このように反射型液晶パ
ネルと一体化することにより表示用電極と画像入力用電
極を兼用することができるので、構造を簡素化できる。
【0049】画像入力装置としての動作原理は図2に示
す通りである。平行透明体1の中を伝搬する光を、平行
透明体1とレンズアレイ4の各接点でレンズアレイ4側
に導き出して、照明光とし、原稿11からの反射光はレ
ンズアレイ4のレンズ効果でホトダイオード5に集光さ
せる。なお、ホトダイオード5の近傍に各ホトダイオー
ドに対応した増幅回路を並置して、ホトダイオード5で
読み取られた画像入力信号で反射型液晶パネルに直接表
示を行うようにしてもよい。また、ホトダイオード5の
代わりに太陽電池を用いると、増幅回路なしで表示させ
ることができる。
【0050】本実施例の特徴は、表示装置としての反射
型液晶パネルに一切の影響を与えることなく、画像入力
装置が付加できることである。液晶駆動用TFT40は
画素電極42に比べ小型であり、その横にホトダイオー
ド5を形成する空間は十分にある。
【0051】また、ホトダイオード5が配列される面か
ら見て、照明光の光学系と原稿の設置など、画像入力装
置に関する構成要素はすべて同一面側にある。一方、反
射型液晶パネルの表示用照明光の入射、表示光の出射は
画素電極42より上面で行われるので、画像入力装置の
光学系と表示装置の光学系を分離することができるの
で、互いに光学的に影響を与えることはない。
【0052】但し、液晶駆動用TFT40にも平行透明
体1側から光が当たるので、その光により液晶駆動用T
FTの特性を変化させる可能性があるが、液晶駆動用T
FT40の下面に遮光膜を形成すれば問題がない。
【0053】なお、上記反射型液晶パネル以外に、一方
の面からしか光の入出力を行わない他の発光型の表示手
段としては、LEDアレイ、エッレクトロルミネッセン
ス(EL)パネル、プラズマディスプレイパネル(PD
P)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)
などがある。
【0054】
【発明の効果】請求項1に記載の画像入力装置によれ
ば、原稿を照明する光路と原稿からの反射光の光路を独
立させることができるため、照明光の光路のために光電
変換手段の面積が削減されることはないので、大きな信
号出力が得られ、高いS/N比を得ることができる。
【0055】また、導光手段の中を伝搬している光は、
導光手段とレンズとの光学的結合部以外では、外に漏れ
出すことがないので、照明光が直接、光電変換手段に入
射されることはなく、高いコントラスト比の信号出力が
得られる。
【0056】さらに、原稿からの反射光は、各レンズで
集光されて、光電変換手段に入射されるので、隣接する
画素からの光の回り込みを抑えることができ、読み取り
画像の解像度を高めることができる。
【0057】請求項2に記載の画像入力装置によれば、
請求項1に記載の発明をいわゆる2次元のイメージセン
サに適用した場合に、上記効果がより一層得られ、これ
らの効果は特に、画素を高密度化、高精細化したときに
顕著になる。
【0058】請求項3に記載の画像入力装置によれば、
照明光の光量増加と照明光の分布不均一性の改善ができ
る。
【0059】請求項4に記載の画像入力装置によれば、
両側から照明光を導入するため、照明光の光量増加と照
明光の分布不均一性の改善ができる。
【0060】請求項5に記載の画像入力装置によれば、
光電変換手段が配列される面から見て、照明光の光学系
と原稿の設置など画像入力装置に関する構成要素をすべ
て同一面側に構成することができ、一方の面からしか光
の入出力を行わない表示手段と一体化することができる
ので、互いに光学的に影響を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の画像入力装置の断面構
造を示す図である。
【図2】本発明の画像入力装置の動作原理を説明するた
めの図である。
【図3】本発明の第2の実施例の画像入力装置の断面構
造を示す図である。
【図4】本発明の第3の実施例の画像入力装置の断面構
造を示す図である。
【図5】本発明の第4の実施例の画像入力装置の断面構
造を示す図である。
【図6】従来の画像入力装置の断面構造を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 平行透明体 2,3 低屈折率層 4 レンズアレイ 5 ホトダイオード 6 電極 7 保護層 8,30 プリズム 9,31 レンズ 10,32 光源 11 原稿 20 反射膜 40 液晶駆動用TFT 41 液晶層 42 画素電極 43 絶縁層 44 ガラス基板
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 5/335 H01L 31/10 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を出射する光源と、 光を伝搬する導光手段と、 該導光手段の一方面に形成され、前記導光手段より低い
    屈折率を有する第1の低屈折率層と、 前記導光手段の他方面に形成され、前記導光手段より低
    い屈折率を有する第2の低屈折率層と、 前記光源から出射された光を前記導光手段と第1の低屈
    折率層及び第2の屈折率層との境界で全反射するように
    入射させる光入力手段と、 第2の低屈折率層上に配置され、光電変換を行う光電変
    換手段と、 第1の低屈折率層を介して複数のレンズを前記導光手段
    の一方面と光学的に結合し、この結合部分から前記導光
    手段を伝搬する光の一部を取り出して原稿に照射して該
    原稿からの反射光を前記レンズで前記光電変換手段に集
    光する光学手段と、を備えたことを特徴とする画像入力
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像入力装置におい
    て、前記光電変換手段が2次元状に配列されていること
    を特徴とする画像入力装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の画像入
    力装置において、前記導光手段の終端に反射膜を配設し
    たことを特徴とする画像入力装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の画像入
    力装置において、前記導光手段の両側に、前記光源と前
    記光入力手段とを配設したことを特徴とする画像入力装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の画像入力装置におい
    て、前記光電変換手段上に表示手段を備え、一体化した
    ことを特徴とする画像入力装置。
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