JPS5846067B2 - 光電変換装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ファクシミリ等の読み取り系に用いる原稿と
１：１に対応する大きさの光電変換装置に関する。

従来、ファクシミリ等の送信原稿の読み取り系について
は、第１図に示すように送信原稿１を螢光灯等の照明光
源２で均一に照明しその反射光をレンズ３によって光電
変換装置４に結像させて、時系列の電気信号を得ていた
。

この場合、光電変換装置４は、ＭＯＳあるいはＣＣＤ等
のＩＣ技術によって製造された２０ｙｙｔｔ程度のチッ
プサイズであるため送信原稿１としてＡ ４ （：２０
０ ｍ１Ｘ２９０間）を用いると、レンズの縮率は１／
１０程度となり、送信原稿１から光電変換装置４までの
距離は相当大きく、そのため装置が大形化する欠点があ
つた。

この欠点を解決するため、送信原稿１と１＝１に対応す
る大形の光電変換装置が提案されている。

この光電変換装置は、第２図に示すように、透明基板５
上に受光素子６の列を蒸着法等により形成し、その上部
に透明保護層８を設けたものである。

透明基板５の下方におかれた照明光源（図示せず）から
の光束１１は、透明基板５、受光素子６同志の間隙、透
明保護層８を通って送信原稿１を照明し、その反射光を
受光素子６で捕え光電変換するものであるが、透明保護
層８は送信原稿１との摩擦に対する強度、安定性あるい
は照明光束を効率よく導入する点から、ある程度の厚さ
を有することが必要である。

このため送信原稿１から受光素子６までの厚さのため十
分に密着させることが不可能で、透明保護層８が一種の
導光路となり、反射光が拡散伝達して隣接する受光素子
６へ到達し、分解能が低下する欠点があった。

本発明は上記の欠点を除去するため、受光素子と送信原
稿の中間に光の拡散を防ぐ溝を切った導光層をもうけた
もので、以下図面について本発明の詳細な説明する。

第３図は本発明の光電変換装置の一実施例を示す主走査
方向の部分断面図、第４図は副走査方向の側断面図であ
り、その要点は透明保護層の上部に溝を切った導光層を
もうけたことである。

これらの図で１は送信原稿、５はガラス等の透明基板、
６は透明基板５上に設けられたＣｄｓ、Ｓｅ等の受光素
子、７は下方から直接受光素子を照明するのを防ぐ導光
層で、該受光素子の下面に形成される。

８は透明保護層で該受光素子６の上面に形成される。

９は導光層で透明保護層８の上部に設けられ、かつ送信
原稿１側に矩形状の溝１０が切られている。

１１は照明光束を示す。製造に際しては、透明基板５上
に蒸着・ホトレジスト技術により受光素子６の列を形成
し、さらに受光素子６の列を透明保護層８で被覆し、そ
の上部に導光層９を配置する。

受光素子６と溝１０との位置関係は溝１０と溝１０との
間に受光素子６があるようにする。

なお第３図、第４図では受光素子６の電極、配線は省略
されている。

第５図は上記実施例の動作を説明するための部分拡大断
面図である。

以下これによって動作を説明する。

照明光刺１は照明光源（図示せず）から発せられる光束
の一部であるが、透明基板５、受光素子６同志間の間隙
、透明保護層８、導光層９を通して送信原稿１を照明す
る。

照明された送信原稿１からの反射光は送信原稿１から四
方六方へ拡散放射されるが、大部分は直近の受光素子６
に捕獲され、光電変換される。

拡散放射される光束のうち反射角の大きい光束は導光層
９を伝搬し、隣接する受光素子６へ向うが途中にある溝
で全反射される。

これは屈折率の高い媒体（この場合導光層）から低い媒
体（この場合空気）へ光が伝搬するとき、臨界角以上の
角度をもつ光束は全反射される原理によるものである。

したがって、隣接する受光素子６へもれる妨害光が極め
て小さくなり、高分解能が確保される。

上記の場合、導光層９はアクリル系樹脂を金型を用いて
成形加工して簡単に製造できる。

第６図は、本発明の他の実施例を示すもので、導光層９
の溝１０′の巾が厚み方向に変化している場合である。

第５図に示した例と本例を比較すると本例の場合は溝を
傾ける分だけ全反射される光量が増加し能率が向上する
。

第７図は本発明の他の実施例を示すもので、ガラス基板
５自体に溝１０“が切り込まれている場合である。

ガラス基板が導光層の役目を果たすため構造が簡単とな
る。

動作は第５図の場合と同様である。

なお、第４図に示されるように、副走査方向に対しても
拡散防止用の溝がもうけられているが、主走査方向はど
分解能に対する寄与は小さいと考えられるので、これは
省略することも可能である。

以上説明したように、本発明は送信原稿と受光素子の間
に溝を切った導光層をもうけたので、構成も簡単でかつ
製造も容易であり、また隣接する受光素子へもれる光束
を防ぐことができ、分解能の低下をなくすことができる
。

さらに、使用するファクシミリ装置を小形化、簡易化で
きる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のファクシミリ等の送信原稿の読み取り系
の斜視図、第２図は従来の光電変換装置の部分続面図、
第３図、第４図は本発明の一実施例を示す光電変換装置
の部分正断面図および側断面図、第５図は実施例の動作
説明のための部分拡大断面図、第６図、第７図は本発明
の他の実施例を示す部分正断面図である。 １・・・・・・送信原稿、２・・・・・・照明光源、３
・・・・・・レンズ、４・・・・・・光電変換装置、５
・・・・・・透明基板、６・・・・・・受光素子、７・
・・・・・遮光層、８・・・・・・透明保護層、９・・
・・・・導光層、１０・・・・・・溝、１１・・・・・
・照明光束。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 透明基板上に形成された受光素子列と、該受光素子
   列上に形成され、受光素子を保護する透明保護層とを備
   え、該受光素子を囲むように、配置された溝と、該透明
   保護層に設けた導光層を、送信原稿と受光素子列との間
   に設けることを特徴とする光電変換装置。