JPH10190440A - Ecl回路 - Google Patents

Ecl回路

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JPH10190440A
JPH10190440A JP8350168A JP35016896A JPH10190440A JP H10190440 A JPH10190440 A JP H10190440A JP 8350168 A JP8350168 A JP 8350168A JP 35016896 A JP35016896 A JP 35016896A JP H10190440 A JPH10190440 A JP H10190440A
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threshold voltage
terminal
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JP8350168A
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Inventor
Tetsushi Haneda
哲士 羽田
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Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/01Modifications for accelerating switching
    • H03K19/013Modifications for accelerating switching in bipolar transistor circuits
    • H03K19/0136Modifications for accelerating switching in bipolar transistor circuits by means of a pull-up or down element
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/02Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components
    • H03K19/08Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using semiconductor devices
    • H03K19/082Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using semiconductor devices using bipolar transistors
    • H03K19/086Emitter coupled logic

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ECL回路において、出力回路上に寄生する
静電容量に充電された電荷を放電し、出力信号レベルが
ハイレベルからロウレベルへ立ち下がるための時間を短
縮する。 【解決手段】 ECL回路の出力端子3と電源Vee4間
に放電スイッチング回路20を設け、出力トランジスタ
16が非導通状態になるとき、出力回路に寄生する寄生
容量13に蓄えられた電荷を、負荷抵抗器12を通して
放電するとともに、同時に放電スイッチング回路20も
導通状態にして、放電を促進する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、バイポーラディ
ジタル半導体集積回路であるECL(Emitter Coupled L
ogic)回路に関し、特にその回路の高速化に係わるもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路の中で、 バイポ
ーラディジタル集積回路の一種で非飽和形論理回路形式
であるECL回路は、大電力消費量にもかかわらず他の
論理回路よりも高速動作が可能なため、データの高速処
理を必要とする大型計算機の中央処理装置や高速計測機
器の論理回路に用いられてきた。ECL回路は、二つの
トランジスタのエミッタを互いに接続した差動対トラン
ジスタをもち、定電流回路により制御される電流でもっ
て動作する平衡型差動増幅器である。また、その出力段
にはトランジスタのエミッタ端子を開放状態で出力端子
とし、出力端子と外部電源間に負荷抵抗器を接続してエ
ミッタフォロワとして使用され、入出力論理信号レベル
の規定値化と、駆動能力の増強とを図った回路形式とな
っている。
【0003】図7は従来のECLの基本回路図を示す。
図中、14と15はトランジスタ、10と11は抵抗
器、8は定電流源Ioであり、これらによって差動増幅器
を形成する。1は論理信号Vinを印加する入力端子で、
トランジスタ14のベースに接続される。2はレファレ
ンス電圧Vbb端子を印加する端子で、トランジスタ15
のベースに入力論理信号レベルのレファレンスとなる一
定の負電圧Vbbを印加する。9は入力回路上に不可避的
に寄生する静電容量である。16は外部に出力信号を供
給するエミッタフォロワ用出力トランジスタであり、1
2はその負荷抵抗器である。3は出力端子で、出力トラ
ンジスタ16のエミッタ端子に接続されるとともに、出
力回路を形成する。13は出力回路上に不可避的に寄生
する静電容量、即ち寄生容量である。5は基準電位Vcc
であり、外部回路と共通の接地電位に等しく、通常、Vc
c=0(ゼロ)V(ボルト)であり、ECL回路の各回路部
分における電位又はレベルは、この基準電位が基準値と
なる。4は電源Veeを接続し、通常、ECL回路では負
電圧が供給される。6は電源Vttが供給され、通常、負
電圧で負荷抵抗器12の一方の端子に接続される。通
常、電源Vee4は電源Vtt6より低い負電圧値で使用され
る。
【0004】レファレンス電圧Vbb端子2に印加される
電圧Vbbより高い入力電圧、即ち、ハイレベル状態の論
理信号が入力Vin端子1に印加されると、トランジスタ
14のコレクタからエミッタに向けて流れる電流が増加
状態に、また、トランジスタ15のコレクタからエミッ
タに向けて流れる電流が減少状態になる。従って、トラ
ンジスタ15のコレクタ電位が上昇し、出力トランジス
タ16のベースからエミッタに向けての電流が増加し、
そのコレクタとエミッタ間をロウインピーダンス状態に
する。その結果、出力トランジスタ16のエミッタに接
続される出力端子3、即ち、出力回路上に寄生する寄生
容量13に電荷を充電し、出力回路をハイレベル状態に
する。寄生容量13への充電時間は出力トランジスタ1
6の電気的特性により決まる。レファレンス電圧Vbb端
子2に印加される電圧Vbbより低い電圧、即ち、ロウレ
ベル状態の論理信号が入力Vin端子1に印加されると、
トランジスタ14のコレクタからエミッタに向けて流れ
る電流が減少状態に、また、トランジスタ15のコレク
タからエミッタに向けて流れる電流が増加状態になる。
従って、トランジスタ15のコレクタの電位が低下し、
出力トランジスタ16のベースからエミッタへ流れる電
流が減少し、出力トランジスタ16のエミッタとコレク
タ間をハイインピーダンス状態にする。その結果、出力
回路上の寄生容量13に蓄えられた電荷は負荷抵抗器1
2を経由して放電し、出力回路、即ち、出力端子3をロ
ウレベル状態にする。
【0005】図7に示す回路図では、入力レベルがハイ
レベル(又はロウレベル)状態で出力回路3はハイレベル
(又はロウレベル)状態になるのでバッファ回路として使
用される。ここで、入力Vin端子1に印加していた論理
信号を、レファレンス電圧Vbb端子2に、また、レファ
レンス電圧Vbb端子2に印加していたレファレンス電圧V
bbを入力Vin端子1に置き換えて印加すれば、論理信号
レベルがハイレベル(又はロウレベル)状態で、出力端子
3はロウレベル(又はハイレベル)状態に変更できる。従
って、インバータとしての機能をもつ回路になる。ま
た、トランジスタ14のコレクタとエミッタとに別のト
ランジスタのコレクタとエミッタとを並列接続すること
により、オア又はノアなどの論理機能をもつ回路を構成
することも出来る。即ち、図7に示すECL基本回路図
は容易に1および2の端子に印加する信号や電圧やトラ
ンジスタの追加によって、バッファ、インバータ、オア
又はノア回路等に利用できる。
【0006】いずれの回路においても、寄生容量13が
出力回路に不可避的に付加される。ECL回路が使用さ
れる従来の論理回路では、論理信号の立ち下がり時間の
短縮を図らなくても、出力トランジスタ16の電気的特
性と回路設計との改良により論理信号レベルの立ち上が
り時間の短縮を図ることによって、寄生容量13が不可
避的に付加されても動作周波数の高速化に対処すること
ができた。しかし、半導体集積回路は微細加工技術の進
歩により、素子の性能が向上し、従来より高い動作周波
数で使用出来るようになり、最近では2.5GHz即ち400ps
幅のクロック周波数で動作するECL回路の設計と試作
とが実施されるようになった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】2.5GHz即ち400ps幅の
クロック周波数で安定な高速動作を得るには、従来では
通常とされていた事項も問題として浮上した。例えば、
ECL回路の出力信号が後段のECL回路の入力端子に
送られるような場合、あるときは、同一の半導体集積回
路基板内にある後段のECL回路に出力信号を送るので
はなく、隣接する別の半導体集積回路内にある後段のE
CL回路の入力端子に信号が送られるような場合では、
ECL出力信号は金属皮膜による配線、ボンディングパ
ット、ボンディングワイヤ、パッケージリードおよびプ
リント基板上のパターン等の経路を通過する。このよう
な信号経路に存在する寄生容量と出力回路を接続する後
段の回路に存在する入力容量も、この寄生容量13に含
められる。図7に示す入力側寄生容量9は回路構成状態
によっては入力Vin端子1に省略出来ない寄生容量をも
つことを示す。通常、この寄生容量13は少なくとも2
〜3pF程度の値を有する。また、出力回路と電源Vtt6
間に接続される負荷抵抗器12の値は通常50Ωまたは
75Ω等を使用することが仕様書で規定されていること
が多い。また、プリント基板のパターンの特性インピー
ダンスもこの値になるようにパターン設計がされるの
で、このような設計基準の変更は出来るだけ避けるべき
である。
【0008】負荷抵抗器12に、この規定値を用いる
と、寄生容量値と負荷抵抗値との時定数として、例え
ば、下記のような値をもつ。 時定数 = 50Ω × 2〜3pF = 100〜150ps この時定数は出力トランジスタ16のコレクタとエミッ
タ間がロウインピーダンス状態からハイインピーダンス
状態になり、寄生容量13に蓄えられている電荷を、負
荷抵抗器12を経由して放電し、ハイレベルからロウレ
ベル状態に遷移する時間に影響を与える。この程度の時
定数は、従来の動作周波数では、他の方法で回避するこ
とが出来た。しかし、上記のようにクロック周波数が4
00psの繰り返えしと、その波形のデューティファクタ
が50%の場合にはハイレベルおよびロウレベルにおけ
る時間幅が各々200psとなり、上述の100〜150
psは決して放置すべき値ではなく、動作温度範囲条件
も含め、回路動作に少しでもマージンを持たせるため、
上記のような放電時における時定数を出来るだけ小さく
する方策が検討されるに至った。時定数の低減化は寄生
容量値と負荷抵抗値との低減化である。寄生容量13の
値の低減化は構成部品の小型化である。しかし、これに
対しては技術的な対応に限界があり、容易ではない。ま
た、負荷抵抗器12の値は仕様書により規定されてお
り、通常、変更は望ましくない。一方、出力回路が寄生
容量13に電荷が充電され、ロウレベル状態からハイレ
ベル状態に遷移する場合の充電時間は出力トランジスタ
16の電気的特性によって定まるので、設計的には解決
できる状況にある。
【0009】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、ECL回路の出力又は入力回路
の信号レベルがハイレベルからロウレベルに遷移する
際、寄生容量に蓄えられた電荷の放電を放電スイッチン
グ回路を通しても放電することにより、ハイレベルから
ロウレベルにいたる遷移時間の短縮を図ったECL回路
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるECL
回路においては、トランジスタのエミッタを出力端とし
上記出力端と電源間に負荷抵抗器を備えるエミッタフォ
ロワにより出力回路を形成し、基準電位に対し負電源の
供給を受け、入力信号レベルによって上記出力回路がハ
イレベル状態に移行し、上記出力回路に寄生する寄生容
量に充電された電荷を、入力信号レベルの変化により上
記出力回路がロウレベル状態になるとき、上記負荷抵抗
器を通して放電し、上記出力回路レベルをハイレベルか
らロウレベル状態に遷移するものにおいて、制御信号と
しきい値電圧とにより決まる電圧で導通状態になる放電
スイッチング回路をもち、上記放電スイッチング回路の
端子の一方を上記出力回路に接続し、他方を負電源に接
続し、上記出力回路レベルをハイレベルからロウレベル
状態に遷移するときに、上記制御信号と上記しきい値電
圧とにより決まる電圧で上記放電スイッチング回路を導
通状態にして、上記放電スイッチング回路を通り、上記
負電源に向けて上記電荷の放電を促進したものである。
【0011】また、トランジスタのエミッタを出力端と
し上記出力端と電源間に負荷抵抗器を備えるエミッタフ
ォロワにより出力回路を形成し、基準電位に対し負電源
の供給を受け、入力信号レベルによって上記出力回路が
ハイレベル状態に移行し、上記出力回路に寄生する寄生
容量に充電された電荷を、入力信号レベルの変化により
上記出力回路がロウレベル状態になるとき、上記負荷抵
抗器を通して放電し、上記出力回路レベルをハイレベル
からロウレベル状態に遷移するものにおいて、電源の供
給を受け、しきい値電圧を発生するしきい値電圧発生回
路と、制御信号と上記しきい値電圧とにより決まる電圧
で導通状態になる放電スイッチング回路とをもち、上記
放電スイッチング回路の端子の一方を上記出力回路に接
続し、他方を上記しきい値電圧発生回路の出力に接続
し、上記出力回路レベルをハイレベルからロウレベル状
態に遷移するときに、上記制御信号と上記しきい値電圧
とにより決まる電圧で上記放電スイッチング回路を導通
状態にして、上記放電スイッチング回路を通り、上記し
きい値電圧発生回路の出力を経由して上記負電源に向け
て上記電荷の放電を促進したものである。
【0012】また、トランジスタのエミッタを出力端と
し上記出力端と電源間に負荷抵抗器を備えるエミッタフ
ォロワにより出力回路を形成し、基準電位に対し負電源
の供給を受け、入力信号レベルによって上記出力回路が
ハイレベル状態に移行し、上記出力回路に寄生する寄生
容量に充電された電荷を、入力信号レベルの変化により
上記出力回路がロウレベル状態になるとき、上記負荷抵
抗器を通して放電し、上記出力回路レベルをハイレベル
からロウレベル状態に遷移するものにおいて、電源の供
給を受け、しきい値電圧を発生するしきい値電圧発生回
路と、論理回路から得られる制御信号をレベルシフトす
るレベルシフト回路と、上記レベルシフト回路によりレ
ベルシフトされた上記制御信号と上記しきい値電圧とに
より決まる電圧で導通状態になる放電スイッチング回路
とをもち、上記放電スイッチング回路の端子の一方を上
記出力回路に接続し、他方を上記しきい値電圧発生回路
の出力に接続し、上記出力回路レベルをハイレベルから
ロウレベル状態に遷移するときに、レベルシフトされた
上記制御信号と上記しきい値電圧とによって決まる電圧
で上記放電スイッチング回路を導通状態にして、上記放
電スイッチング回路を通り、上記しきい値電圧発生回路
の出力を経由して上記負電源に向けて上記電荷の放電を
促進したものである。
【0013】また、信号源の出力端子と電源間に負荷抵
抗器をもち、上記出力端子が入力回路に接続され、上記
信号源から送出される論理信号レベルを上記入力回路に
送る回路形態を有し、基準電位に対し負電源の供給を受
け、上記論理信号レベルがハイレベル状態に遷移し、上
記入力回路に寄生する寄生容量に充電される電荷を、上
記論理信号レベルの変化により上記入力回路がロウレベ
ル状態になるとき、上記負荷抵抗器を通して放電し、上
記入力回路レベルをハイレベルからロウレベル状態に遷
移するものにおいて、制御信号としきい値電圧とにより
決まる電圧で導通状態になる放電スイッチング回路をも
ち、上記放電スイッチング回路の端子の一方を上記入力
回路に接続し、他方を負電源に接続し、上記入力回路レ
ベルをハイレベルからロウレベル状態に遷移するとき
に、上記制御信号と上記しきい値電圧とにより決まる電
圧で上記放電スイッチング回路を導通状態にして、上記
放電スイッチング回路を通り、上記負電源に向けて上記
電荷の放電を促進したことを特徴とするECL回路。
【0014】また、順方向バイアスに接続された複数の
ダイオードと抵抗器とで直列体を構成し、その直列体の
一端を基準電位に、他端を負電源に接続し、上記直列体
の一部より引き出した端子をしきい値電圧出力端子と
し、基準電位と上記しきい値電圧出力端子間に発生する
電圧をしきい値電圧とするしきい値電圧発生回路を有す
るようにしたものである。
【0015】更にまた、順方向バイアスに接続された複
数のダイオードと複数の抵抗器とから選択して直列体を
構成し、その直列体の一端を基準電位に、他端を負電源
に接続し、上記直列体の一部より引き出した端子をトラ
ンジスタのベースに、上記トランジスタのコレクタを基
準電位に、抵抗器を上記トランジスタのエミッタと負電
源間に接続し、上記トランジスタのエミッタより引き出
した端子をしきい値電圧出力端子とし、基準電位と上記
しきい値電圧出力端子間に発生する電圧をしきい値電圧
とするしきい値電圧発生回路を有するようにしたもので
ある。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1であるE
CL回路図を示す。図1において、19はECL基本回
路を、20は放電スイッチング回路を示す。fは放電ス
イッチング回路20を制御する制御信号を印加する端子
である。aおよびeは放電スイッチング回路20の端子
であり、制御信号の信号レベルによって端子aおよび端
子e間は導通および非導通状態に制御する。3は出力端
子で出力トランジスタ16のエミッタ端子に接続され、
出力回路を形成する。T1はトランジスタ、R1は抵抗器で
あり、cはT1のエミッタとR1との接続点を示し、しきい
値電圧を印加する端子である。ECL基本回路19にお
いて、1は論理信号を印加する入力Vin端子、4は電源V
ee、6は電源Vtt、5は基準電位Vccである。9は入力回
路上に不可避的に寄生する静電容量である。14と15
は平衡型差動増幅器用のトランジスタ、16は出力トラ
ンジスタ、3は出力端子で出力トランジスタ16のエミ
ッタ端子に接続され、出力回路を形成する。12は出力
トランジスタ16の負荷抵抗器、13は出力回路に不可
避的に寄生する寄生容量である。端子aは出力端子3
に、端子eは電源Vee4、又は、電源Vtt6に接続され
る。ECL基本回路19の電気的動作は従来の技術の欄
の記述を援用し、ここでは省略する。
【0017】入力Vin端子1に印加された論理信号によ
り、出力トランジスタ16のコレクタとエミッタ間がロ
ウインピーダンス状態になるときには、トランジスタT1
のコレクタとエミッタ間が非導通状態になる制御信号レ
ベルを端子fに与え、出力回路をハイレベル状態に保
つ。また、入力Vin端子 1に印加された論理信号レベル
が変化して、出力トランジスタ16のコレクタとエミッ
タ間がハイインピーダンス状態になるときには、放電ス
イッチング回路20における端子a及び端子c間が導通
状態になる制御信号レベルを端子fに与え、寄生容量に
蓄えられている電荷を負荷抵抗器12と抵抗器R1とを経
由して放電し、出力端子3をロウレベル状態にする。以
上のように、放電を負荷抵抗器12と抵抗器R1とを通し
て行うことによって、放電時間の短縮を図り、出力信号
の立ち下がり時間を短縮し、出力信号の高速化を図る。
再び、入力Vin端子 1に印加された論理信号レベルが変
化し、出力トランジスタ16のコレクタとエミッタ間が
ロウインピーダンス状態になるときには、端子fに与え
られている制御信号レベルも、同時に変化させ、放電ス
イッチング回路20の端子a及び端子c間を非導通状態
にして、電荷を寄生容量に蓄え、出力回路はロウレベル
からハイレベル状態に遷移する。この場合、寄生容量へ
の充電時間は出力トランジスタ16の電気的特性によっ
て決まる。
【0018】端子fに与える制御信号は半導体集積回路
の内部又は外部回路にあるECL回路を含む各論理回路
から得るものとする。この場合、トランジスタT1のエミ
ッタと抵抗器R1との接続点cに電圧、即ちしきい値電圧
を印加して、エミッタ電位を偏倚することにより、トラ
ンジスタT1の動作点を微細に変えることが出来る。従っ
て、制御信号のレベルによっては、トランジスタT1を、
一層、最適動作点に置くことが可能となる利点をもつ。
しかし、トランジスタT1のコレクタとエミッタ間が導通
状態において、寄生容量13に蓄えられている電荷を負
荷抵抗器12を通して放電する他に抵抗器R1を通しても
放電し、かつ、ハイインピーダンス状態にある出力トラ
ンジスタ16のコレクタからエミッタに向けて流れる電
流も抵抗器R1を流れ、更に、接続点cにしきい値電圧の
印加によって、抵抗器R1での電力消費の増加を伴うの
で、その低減の検討を必要とする。
【0019】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2であるECL回路図を示す。30はしきい値電圧発
生回路、dとeは、しきい値電圧発生回路30に電力供
給するための端子、cはしきい値電圧発生回路30から
しきい値電圧を得る出力端子である。ここでは、端子d
と端子eとを基準電位Vcc5と電源Vee4に接続して、し
きい値電圧発生回路30によって電源電圧を分圧し、し
きい値電圧を端子cに取り出し、放電スイッチング回路
20のトランジスタT1のエミッタに接続している。この
ような回路構成によって、放電スイッチング回路20に
おけるトランジスタT1のエミッタの電位を偏倚すること
により、トランジスタT1の動作点を変え、半導体集積回
路の内部又は別の半導体集積回路内にあるECL回路及
びその他の論理回路から得る論理信号レベルを制御信号
として利用し易くすることが出来る。上述のように、し
きい値電圧と論理回路から得られる制御信号とによって
放電スイッチング回路20を構成するトランジスタT1を
制御し、端子aと端子c間を導通又は非導通状態にする
ことが出来る。放電スイッチング回路20の端子aは出
力端子3に接続される。しきい値電圧発生回路30を構
成している抵抗器R3はトランジスタT1が導通状態におい
て、放電経路でもあり、その抵抗値を変えることによっ
て放電時間を変更することも出来る。
【0020】入力Vin端子1に印加された論理信号によ
り、出力トランジスタ16がロウインピーダンス状態に
なるときには、放電スイッチング回路20の端子aおよ
び端子c間が非導通状態になる制御信号が端子fに与え
られ、出力回路をハイレベル状態に保つ。また、入力Vi
n端子1に印加された論理信号レベルが変化して、出力
トランジスタ16がハイインピーダンス状態になると、
放電スイッチング回路20の端子aおよび端子c間が導
通状態になる制御信号レベルを端子fに与え、寄生容量
13に蓄えられている電荷を負荷抵抗器12と抵抗器R3
とを経由して放電し、出力端子3をロウレベル状態にす
る。以上のように、放電を負荷抵抗器12と抵抗器R3と
を通して行うことにより、放電時間の短縮を図り、出力
信号の立ち下がり時間を短縮し、出力信号の高速化を図
る。再び、入力Vin端子1に印加された論理信号レベル
が変化し、出力トランジスタ16がロウインピーダンス
状態になるときには、同時に制御信号レベルを変化さ
せ、放電スイッチング回路20の端子aおよび端子c間
を非導通状態にし、電荷を寄生容量13に蓄え、出力回
路はロウレベルからハイレベル状態に遷移する。この場
合、寄生容量13への充電時間は出力トランジスタ16
の電気的特性によって決まる。
【0021】図2の回路図に示すしきい値電圧発生回路
30は抵抗器R3の両端に現れる電圧が、定電圧となる一
般的な定電圧回路である。このような回路をしきい値電
圧発生回路30に用いると、上述のように、出力トラン
ジスタ16がハイインピーダンス状態で、かつ、放電ス
イッチング回路20の端子aおよび端子c間が導通状態
で、寄生容量13に蓄えられている電荷を負荷抵抗器1
2を通して放電する他に抵抗器R3を通しても放電するた
めの電流とハイインピーダンス状態にある出力トランジ
スタ16のコレクターからエミッタに向けて流れる電流
とが、抵抗器R3に流れ込み、抵抗器R3の両端の電圧が上
昇しようとする。しかし、これらの電流が抵抗器R3に流
れてもトランジスタT3はエミッタ電流を自動的に抑制
し、抵抗器R3の両端子間の電圧を一定にする方向に動作
する。従って、トランジスタT1のエミッタ電位が安定
し、動作点が明確になり、制御信号のレベル設定が容易
になる利点をもつ。
【0022】図4は、しきい値電圧発生回路30に用い
ることの出来る回路図を示す。図4の(a)は図2に示す
しきい値電圧発生回路30と同じである。図4の(b)と
(c)は図4の(a)に示すダイオードを抵抗器に置き換え
たものであり、抵抗値を変えることによって、しきい値
電圧を広範囲かつ微細に変更出来る利点を有している。
そのため、論理回路から得られる制御信号レベルに対
し、しきい値電圧発生回路30としての設計が容易にな
る。なお、図4の(d)及び(e)に示す回路図の動作につ
いては実施の形態3で述べる。
【0023】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3であるECL回路図を示す。40はレベルシフト回
路である。35はしきい値電圧発生回路30に電力供給
をするための電源Vcc2を接続するための端子dである。
eは電源Vee4へ接続する端子である。gはレベルシフ
ト回路40の入力端子、fはレベルシフト回路40の出
力端子であり、放電スイッチング回路20を制御する制
御端子fに接続される。レベルシフト回路40はその入
力端子gに印加された制御信号のレベルをシフトする機
能をもつ。レベルシフト回路40を介することにより、
制御信号のレベルをシフトして放電スイッチング回路2
0の制御端子fに接続し、放電スイッチング回路20の
端子aおよび端子c間を導通および非導通状態に制御す
る。トランジスタT4およびT5のベースとエミッタ間の順
方向電圧をVbeとすると、レベルシフト回路40は、端
子gと端子f間のレベルを2・Vbeに相当するレベルだけ下
げることが出来る。レベルシフト回路40及びしきい値
電圧発生回路30とを用いることによりECL基本回路
19から得られる論理信号を用いて、放電スイッチング
回路20を制御可能となる。図3に示す回路図では、制
御信号をECL基本回路19から直接得ているので、実
現が容易である。
【0024】図3に示す回路図において、入力Vin端子
1に印加された論理信号がハイレベル状態になると、出
力トランジスタ16はロウインピーダンス状態に、放電
スイッチング回路20の端子aおよび端子c間は非導通
状態になり、寄生容量13に電荷が充電される。次に、
入力Vin端子1に印加された論理信号がロウレベル状態
になると、出力トランジスタ16はハイインピーダンス
状態、放電スイッチング回路20の端子aおよび端子c
間は導通状態になり、負荷抵抗器12を通して寄生容量
13に蓄えられた電荷を放電するとともに、放電スイッ
チング回路20を通しても放電することにより、出力信
号の立ち下がり時間を短縮する。
【0025】図3の回路図に示す、しきい値電圧発生回
路30は直列に接続されたダイオードと抵抗器によって
構成されている。また、電源Vcc2 35には、電源Vcc5
と同電圧或いは異なる電圧を与える。図3ではダイオー
ドの数は4個、抵抗器は1個を使用しているが、通常、
ダイオードの数および抵抗値は電源Vcc2 35の値と抵
抗器で消費される電力や、放電時間の短縮値等によって
決められる。このしきい値電圧発生回路30は、放電ス
イッチング回路20の端子aと端子c間が導通状態にな
るとき、寄生容量13に蓄えられている電荷を負荷抵抗
器12を通して放電する電流を除き、抵抗器R1を通して
放電するための電流とハイインピーダンス状態にある出
力トランジスタ16のコレクターからエミッタに向けて
流れる電流とが、直列接続状態のダイオード(D1,D2,D
3,D4)から抵抗器R5に向かって流れる電流に加わり、抵
抗器R5に流れ、端子cの電圧を上昇しようとする。その
電圧が上昇すれば、直列接続されているダイオード(D
1,D2,D3,D4)に流れる電流をダイオードの電気的特性
上、著しく減少可能な回路に設計できる利点をもつ。
【0026】図4の(a)〜(e)に示すしきい値電圧発生
回路30は、いずれも図3に示すしきい値電圧発生回路
30に用いることが出来る回路図を示す。図4の(d)は
図3に示すしきい値電圧発生回路30と同じである。ま
た、図4の(b),(c)及び(e)は図4の(a)及び(d)よ
り抵抗値の選択をすることにより、微細に、しきい値電
圧を設定できる利点を有する。
【0027】図5(a)〜(c)のに示すレベルシフト回路
40は、いずれも図3に示すレベルシフト回路40に用
いることの出来る回路図を示す。図5の(a)は図3に示
すレベルシフト回路40と同じである。これらの回路の
動作速度はトランジスタやダイオードの寸法形状によっ
て決められる。図5および図4で示したレベルシフト回
路40及びしきい値電圧発生回路30を用いて、放電ス
イッチング回路20を制御することにより、従来のEC
L回路によりも出力波形の立ち下がり時間を短縮し、従
来よりも高速なECL回路が実現可能となる。例えば、
図3に示すECL回路において、R5=125Ω,負荷抵抗
器=50Ω,寄生容量=3pF,Vee=-3.3V,Vcc2= 0V,Vc
c= 0Vの条件では、出力波形振幅の10%と90%の範囲にお
ける立ち下がり時間を146psから126psに改良することが
できた。
【0028】実施の形態4.上述の実施の形態において
は、放電スイッチング回路20の端子aはECL基本回
路19の出力端子3に接続されていた。通常、ECL回
路を実用する場合には、ECL基本回路19の入力Vin
端子1は前段のECL回路の出力端子に、また、出力端
子3は後段のECL回路の入力端子に結線して使用され
る。従って、この発明は、タイミング的に合う制御信号
レベルが半導体集積回路の内部又は外部に存在するEC
L回路または前段の論理回路から得られる場合には、放
電スイッチング回路20の端子aをECL基本回路19
の入力Vin端子1に接続して使用することも可能であ
る。従って、図1および図2において、放電スイッチン
グ回路20の端子aを出力端子3に接続するのではな
く、入力Vin端子1に接続することによって、入力側寄
生容量9と前段の出力回路の寄生容量に蓄えられた電荷
の放電を促進できる。
【0029】図6は放電スイッチング回路20の端子a
を入力Vin端子1側に接続した一例を示す回路図であ
る。図6において、18は信号源で、ここではECL基
本回路を信号源としている。3は信号源18の出力端子
である。17は端子fに寄生する寄生容量である。29
は前段の信号源18からの出力信号を受取って動作をす
る後段のECL基本回路図である。図6では、後段のE
CL基本回路29の入力Vin端子1側に放電スイッチン
グ回路20を設けていることを示す。図6の場合、信号
源18から後段のECL基本回路19に向かう2本の信
号線には分布定数回路も含まれ、信号の伝播時間、寄生
容量17の付加による信号の遅れ、又、誘導ノイズの増
加に伴う対策等に対する詳細な検討を必要とするが、回
路の高速化や動作マージンの向上を図ることができる。
更に、信号源18の出力端子3側にも放電スイッチング
回路を併設することによって放電時間を更に短縮可能で
ある。
【0030】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。この発
明に係わるECL回路によれば、トランジスタのエミッ
タを出力端とし上記出力端と電源間に負荷抵抗器を備え
るエミッタフォロワにより出力回路を形成し、基準電位
に対し負電源の供給を受け、入力信号レベルによって上
記出力回路がハイレベル状態に移行し、上記出力回路に
寄生する寄生容量に充電された電荷を、入力信号レベル
の変化により上記出力回路がロウレベル状態になると
き、上記負荷抵抗器を通して放電し、上記出力回路レベ
ルをハイレベルからロウレベル状態に遷移するものにお
いて、制御信号としきい値電圧とにより決まる電圧で導
通状態になる放電スイッチング回路をもち、上記放電ス
イッチング回路の端子の一方を上記出力回路に接続し、
他方を負電源に接続し、上記出力回路レベルをハイレベ
ルからロウレベル状態に遷移するときに、上記制御信号
と上記しきい値電圧とにより決まる電圧で上記放電スイ
ッチング回路を導通状態にして、上記放電スイッチング
回路を通り、上記負電源に向けて上記電荷の放電を促進
したので、繰り返し周波数の高速化、寄生容量値の上限
値の緩和化又は動作マージンの向上化を図ることが出来
る。
【0031】また、電源の供給を受け、しきい値電圧を
発生するしきい値電圧発生回路と、制御信号と上記しき
い値電圧とにより決まる電圧で導通状態になる放電スイ
ッチング回路とをもち、上記放電スイッチング回路の端
子の一方を上記出力回路に接続し、他方を上記しきい値
電圧発生回路の出力に接続し、上記出力回路レベルをハ
イレベルからロウレベル状態に遷移するときに、上記制
御信号と上記しきい値電圧とにより決まる電圧で上記放
電スイッチング回路を導通状態にして、上記放電スイッ
チング回路を通り、上記しきい値電圧発生回路の出力を
経由して上記負電源に向けて上記電荷の放電を促進した
ので、ECL回路及びその他の論理回路から得られる論
理信号レベルを放電スイッチング回路を制御するために
必要とする制御信号レベルの変更が容易となり、放電ス
イッチング回路を利用し易くすることができる。そうし
て、繰り返し周波数の高速化、寄生容量値の上限値の緩
和化又は動作マージンの向上化を図ることができる。
【0032】また、電源の供給を受け、しきい値電圧を
発生するしきい値電圧発生回路と、論理回路から得られ
る制御信号をレベルシフトするレベルシフト回路と、上
記レベルシフト回路によりレベルシフトされた上記制御
信号と上記しきい値電圧とにより決まる電圧で導通状態
になる放電スイッチング回路とをもち、上記放電スイッ
チング回路の端子の一方を上記出力回路に接続し、他方
を上記しきい値電圧発生回路の出力に接続し、上記出力
回路レベルをハイレベルからロウレベル状態に遷移する
ときに、レベルシフトされた上記制御信号と上記しきい
値電圧とによって決まる電圧で上記放電スイッチング回
路を導通状態にして、上記放電スイッチング回路を通
り、上記しきい値電圧発生回路の出力を経由して上記負
電源に向けて上記電荷の放電を促進したので、ECL回
路及びその他の論理回路から得る論理信号レベルを制御
信号として直接利用し、繰り返し周波数の高速化、寄生
容量値の上限値の緩和化又は動作マージンの向上化を図
ることが出来る。
【0033】また、信号源の出力端子と電源間に負荷抵
抗器をもち、上記出力端子が入力回路に接続され、上記
信号源から送出される論理信号レベルを上記入力回路に
送る回路形態を有し、基準電位に対し負電源の供給を受
け、上記論理信号レベルがハイレベル状態に遷移し、上
記入力回路に寄生する寄生容量に充電される電荷を、上
記論理信号レベルの変化により上記入力回路がロウレベ
ル状態になるとき、上記負荷抵抗器を通して放電し、上
記入力回路レベルをハイレベルからロウレベル状態に遷
移するものにおいて、制御信号としきい値電圧とにより
決まる電圧で導通状態になる放電スイッチング回路をも
ち、上記放電スイッチング回路の端子の一方を上記入力
回路に接続し、他方を負電源に接続し、上記入力回路レ
ベルをハイレベルからロウレベル状態に遷移するとき
に、上記制御信号と上記しきい値電圧とにより決まる電
圧で上記放電スイッチング回路を導通状態にして、上記
放電スイッチング回路を通り、上記負電源に向けて上記
電荷の放電を促進したので、繰り返し周波数の高速化、
寄生容量値の上限値の緩和化又は動作マージンの向上化
を図ることが出来る。
【0034】また、順方向バイアスに接続された複数の
ダイオードと抵抗器とで直列体を構成し、その直列体の
一端を基準電位に、他端を負電源に接続し、上記直列体
の一部より引き出した端子をしきい値電圧出力端子と
し、基準電位と上記しきい値電圧出力端子間に発生する
電圧をしきい値電圧とするしきい値電圧発生回路を有す
るようにしたので、ECL回路及びその他の論理回路か
ら得られる論理信号レベルを放電スイッチング回路を制
御するために必要とする制御信号レベルに変更が容易と
なり、放電スイッチング回路を利用し易くすることがで
きる。
【0035】更にまた、順方向バイアスに接続された複
数のダイオードと複数の抵抗器とから選択して直列体を
構成し、その直列体の一端を基準電位に、他端を負電源
に接続し、上記直列体の一部より引き出した端子をトラ
ンジスタのベースに、上記トランジスタのコレクタを基
準電位に、抵抗器を上記トランジスタのエミッタと負電
源間に接続し、上記トランジスタのエミッタより引き出
した端子をしきい値電圧出力端子とし、基準電位と上記
しきい値電圧出力端子間に発生する電圧をしきい値電圧
とするようにしたので、ECL回路及びその他の論理回
路から得られる論理信号レベルを放電スイッチング回路
の制御に必要とする制御信号レベルに変更を容易にし、
かつ、放電スイッチング回路の動作点が明確になり、制
御信号のレベル設定を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すECL回路の
回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態2を示すECL回路の
回路図である。
【図3】 この発明の実施の形態3を示すECL回路の
回路図である。
【図4】 この発明に用いることの出来るしきい値電圧
発生回路の回路図を示す。
【図5】 この発明に用いることのできるレベルシフト
回路の回路図を示す。
【図6】 この発明の実施の形態4を示すECL回路の
回路図である。
【図7】 従来のECL回路の基本回路を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
1 入力Vin端子 2 レファレン
ス電圧Vbb端子 3 出力端子 4 電源Vee 5 基準電位Vcc 6 電源Vtt 8 定電流源Io 9 入力側寄生
容量 10 抵抗器 11 抵抗器 12 負荷抵抗器 13 寄生容量 14 トランジスタ 15 トランジ
スタ 16 出力トランジスタ 17 寄生容量 18 信号源 19 ECL基
本回路 20 放電スイッチング回路 29 後段EC
L基本回路 30 しきい値電圧発生回路 35 電源Vcc2 40 レベルシフト回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランジスタのエミッタを出力端とし上
    記出力端と電源間に負荷抵抗器を備えるエミッタフォロ
    ワにより出力回路を形成し、基準電位に対し負電源の供
    給を受け、入力信号レベルによって上記出力回路がハイ
    レベル状態に移行し、上記出力回路に寄生する寄生容量
    に充電された電荷を、入力信号レベルの変化により上記
    出力回路がロウレベル状態になるとき、上記負荷抵抗器
    を通して放電し、上記出力回路レベルをハイレベルから
    ロウレベル状態に遷移するものにおいて、制御信号とし
    きい値電圧とにより決まる電圧で導通状態になる放電ス
    イッチング回路をもち、上記放電スイッチング回路の端
    子の一方を上記出力回路に接続し、他方を負電源に接続
    し、上記出力回路レベルをハイレベルからロウレベル状
    態に遷移するときに、上記制御信号と上記しきい値電圧
    とにより決まる電圧で上記放電スイッチング回路を導通
    状態にして、上記放電スイッチング回路を通り、上記負
    電源に向けて上記電荷の放電を促進したことを特徴とす
    るECL回路。
  2. 【請求項2】 トランジスタのエミッタを出力端とし上
    記出力端と電源間に負荷抵抗器を備えるエミッタフォロ
    ワにより出力回路を形成し、基準電位に対し負電源の供
    給を受け、入力信号レベルによって上記出力回路がハイ
    レベル状態に移行し、上記出力回路に寄生する寄生容量
    に充電された電荷を、入力信号レベルの変化により上記
    出力回路がロウレベル状態になるとき、上記負荷抵抗器
    を通して放電し、上記出力回路レベルをハイレベルから
    ロウレベル状態に遷移するものにおいて、電源の供給を
    受け、しきい値電圧を発生するしきい値電圧発生回路
    と、制御信号と上記しきい値電圧とにより決まる電圧で
    導通状態になる放電スイッチング回路とをもち、上記放
    電スイッチング回路の端子の一方を上記出力回路に接続
    し、他方を上記しきい値電圧発生回路の出力に接続し、
    上記出力回路レベルをハイレベルからロウレベル状態に
    遷移するときに、上記制御信号と上記しきい値電圧とに
    より決まる電圧で上記放電スイッチング回路を導通状態
    にして、上記放電スイッチング回路を通り、上記しきい
    値電圧発生回路の出力を経由して上記負電源に向けて上
    記電荷の放電を促進したことを特徴とするECL回路。
  3. 【請求項3】 トランジスタのエミッタを出力端とし上
    記出力端と電源間に負荷抵抗器を備えるエミッタフォロ
    ワにより出力回路を形成し、基準電位に対し負電源の供
    給を受け、入力信号レベルによって上記出力回路がハイ
    レベル状態に移行し、上記出力回路に寄生する寄生容量
    に充電された電荷を、入力信号レベルの変化により上記
    出力回路がロウレベル状態になるとき、上記負荷抵抗器
    を通して放電し、上記出力回路レベルをハイレベルから
    ロウレベル状態に遷移するものにおいて、電源の供給を
    受け、しきい値電圧を発生するしきい値電圧発生回路
    と、論理回路から得られる制御信号をレベルシフトする
    レベルシフト回路と、上記レベルシフト回路によりレベ
    ルシフトされた上記制御信号と上記しきい値電圧とによ
    り決まる電圧で導通状態になる放電スイッチング回路と
    をもち、上記放電スイッチング回路の端子の一方を上記
    出力回路に接続し、他方を上記しきい値電圧発生回路の
    出力に接続し、上記出力回路レベルをハイレベルからロ
    ウレベル状態に遷移するときに、レベルシフトされた上
    記制御信号と上記しきい値電圧とによって決まる電圧で
    上記放電スイッチング回路を導通状態にして、上記放電
    スイッチング回路を通り、上記しきい値電圧発生回路の
    出力を経由して上記負電源に向けて上記電荷の放電を促
    進したことを特徴とするECL回路。
  4. 【請求項4】 信号源の出力端子と電源間に負荷抵抗器
    をもち、上記出力端子が入力回路に結線され、上記信号
    源から送出される論理信号レベルを上記入力回路に送る
    回路形態を有し、基準電位に対し負電源の供給を受け、
    上記論理信号レベルがハイレベル状態に遷移し、上記入
    力回路に寄生する寄生容量に充電される電荷を、上記論
    理信号レベルの変化により上記入力回路がロウレベル状
    態になるとき、上記負荷抵抗器を通して放電し、上記入
    力回路レベルをハイレベルからロウレベル状態に遷移す
    るものにおいて、制御信号としきい値電圧とにより決ま
    る電圧で導通状態になる放電スイッチング回路をもち、
    上記放電スイッチング回路の端子の一方を上記入力回路
    に接続し、他方を負電源に接続し、上記入力回路レベル
    をハイレベルからロウレベル状態に遷移するときに、上
    記制御信号と上記しきい値電圧とにより決まる電圧で上
    記放電スイッチング回路を導通状態にして、上記放電ス
    イッチング回路を通り、上記負電源に向けて上記電荷の
    放電を促進したことを特徴とするECL回路。
  5. 【請求項5】 順方向バイアスに接続された複数のダイ
    オードと抵抗器とで直列体を構成し、その直列体の一端
    を基準電位に、他端を負電源に接続し、上記直列体の一
    部より引き出した端子をしきい値電圧出力端子とし、基
    準電位と上記しきい値電圧出力端子間に発生する電圧を
    しきい値電圧とするしきい値電圧発生回路を有する請求
    項1〜請求項4のいずれか1項に記載のECL回路。
  6. 【請求項6】 順方向バイアスに接続された複数のダイ
    オードと複数の抵抗器とから選択して直列体を構成し、
    その直列体の一端を基準電位に、他端を負電源に接続
    し、上記直列体の一部より引き出した端子をトランジス
    タのベースに、上記トランジスタのコレクタを基準電位
    に、抵抗器を上記トランジスタのエミッタと負電源間に
    接続し、上記トランジスタのエミッタより引き出した端
    子をしきい値電圧出力端子とし、基準電位と上記しきい
    値電圧出力端子間に発生する電圧をしきい値電圧とする
    しきい値電圧発生回路を有する請求項1〜請求項4のい
    ずれか1項に記載のECL回路。
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