JPH10190218A - プリント配線板の製造方法 - Google Patents

プリント配線板の製造方法

Info

Publication number
JPH10190218A
JPH10190218A JP8343767A JP34376796A JPH10190218A JP H10190218 A JPH10190218 A JP H10190218A JP 8343767 A JP8343767 A JP 8343767A JP 34376796 A JP34376796 A JP 34376796A JP H10190218 A JPH10190218 A JP H10190218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating
opening
substrate
printed wiring
wiring board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8343767A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisuke Kanetani
大介 金谷
Junji Kaneko
醇治 兼子
Kazunobu Morioka
一信 盛岡
Hiroki Tamiya
裕記 田宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP8343767A priority Critical patent/JPH10190218A/ja
Publication of JPH10190218A publication Critical patent/JPH10190218A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 その壁面に、末端151が開口部13の端面
に露出する末端露出導体15を形成した電子部品収納用
の開口部13を備えたプリント配線板の製造方法であっ
て、末端露出導体15が開口部13の壁面と接触する面
積が小さくなりにくいプリント配線板が得られるプリン
ト配線板の製造方法を提供する。 【解決手段】 形成しようとする末端151に対応する
部分周囲の基板表面101の、メッキ核体16のメッキ
核性を除去した後、メッキ金属層18,19を形成する
ことにより、末端露出導体15を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気・電子機器等
に使用されるプリント配線板の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等を実装するためのプリント
配線板として、図4に示すような、プリント配線板の表
層及び内層に形成された配線回路31,31a(内層に
設けられた配線回路は図示せず)や、プリント配線板を
貫通して形成され、所望の層の配線回路31,31a間
を接続するスルホール金属皮膜32を有すると共に、半
導体素子等を収納するための開口部13を有するプリン
ト配線板が用いられている。
【0003】そして、このプリント配線板に半導体素子
等を実装する場合には、開口部13に半導体素子等を収
納し、開口部13の周辺のプリント配線板表面等に設け
られたボンディングパッド用の配線回路31aと、半導
体素子等とをボンディングワイヤーで電気的に接続した
後、開口部13及び半導体素子等を樹脂等で封止するこ
とにより実装する方法が行われている。
【0004】近年の高度情報化社会の進展と、半導体素
子の進歩により、半導体素子が有する機能が増えて集積
度が年々高まっており、プリント配線板の配線回路の数
が著しく増加したり、配線回路の幅及び間隔が狭くなる
傾向にある。
【0005】そのため、図5(a)及び(b)に示すよ
うな、末端151が開口部13の端面に露出する末端露
出導体15を、開口部13の壁面に形成することによ
り、ボンディングパッド用の配線回路として用いたり、
所望の層の配線回路間を接続する配線回路として用いる
ことが検討されている。なお、本発明の「末端が開口部
の端面に露出する」とは、図5(b)の開口部13の右
側壁面に形成されたような、開口部13の両端面部分で
配線回路31と共に接続しているものは除くことを表す
ものである。
【0006】この壁面に末端露出導体15を形成した開
口部13を備えたプリント配線板は、例えば以下のよう
な工程で製造される。
【0007】図6(a)に示すような、複数の導体層1
2a,12bを有する有機系の基板10を用いる。次い
で、図6(b)に示すように、基板10を貫通する開口
部13を形成して、導体層12a,12bの端面を開口
部13の壁面に露出させると共に、絶縁部11を開口部
13の壁面に露出させる。
【0008】次いで、開口部13の壁面及び基板10の
表面等にパラジウム等のメッキ核体16を付着させた
後、そのメッキ核体16を核として無電解銅メッキを行
って、図6(c)に示すように、開口部13の壁面及び
基板10の表面に無電解銅メッキ金属皮膜18を形成す
る。
【0009】次いで、図6(d)に示すように、基板1
0の表面にシート状のメッキレジスト皮膜20を形成す
る。このとき、開口部13の一方の端面は、メッキレジ
スト皮膜20でふさぐようにメッキレジスト皮膜20を
形成する。
【0010】次いで、図6(e)に示すように、基板1
0のメッキレジスト皮膜20で覆われていない表面及び
開口部13の壁面全面に、電解銅メッキ金属皮膜19及
びハンダメッキ金属皮膜25を形成する。
【0011】次いで、図6(f)に示すように、メッキ
レジスト皮膜20を除去した後、ハンダメッキ金属皮膜
25をエッチングレジストとして用いて、電解銅メッキ
金属皮膜19、無電解銅メッキ金属皮膜18及び用いた
基板10の表層に有していた導体層12aをエッチング
して、末端151が開口部13の端面に露出する末端露
出導体15(電解銅メッキ金属皮膜19、無電解銅メッ
キ金属皮膜18及びハンダメッキ金属皮膜25)を形成
する。
【0012】次いで、必要に応じてハンダメッキ金属皮
膜25を剥離した後、末端露出導体15の一部を機械加
工等で除去することにより基板10の絶縁部11を露出
させて末端露出導体15を分割し、導体回路を形成す
る。
【0013】しかしこの方法で製造したプリント配線板
の場合、末端露出導体15(電解銅メッキ金属皮膜19
及び無電解銅メッキ金属皮膜18)の末端151部分
が、その末端151周囲の基板表面をエッチングすると
きに同時にエッチングされてオーバーエッチングとな
り、開口部13の壁面と接触する面積が小さくなって、
所望の密着力が得られないという問題があった。なお、
末端露出導体15の末端151がオーバーエッチングさ
れないように、エッチング条件を調整すると、プリント
配線板表面の導体回路間がアンダーエッチングとなって
導体回路間がショートしやすくなり、電気的信頼性が低
いという問題があった。そのため、電気的信頼性が低下
することなしに、末端露出導体15が開口部13の壁面
と接触する面積が小さくなりにくいプリント配線板の製
造方法が望まれている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を改善するために成されたもので、その目的とするとこ
ろは、その壁面に、末端が開口部の端面に露出する末端
露出導体を形成した電子部品収納用の開口部を備えたプ
リント配線板の製造方法であって、末端露出導体が開口
部の壁面と接触する面積が小さくなりにくいプリント配
線板が得られるプリント配線板の製造方法を提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
プリント配線板の製造方法は、その壁面に、末端が開口
部の端面に露出する末端露出導体を形成した電子部品収
納用の開口部を備えたプリント配線板の製造方法であっ
て、形成しようとする前記末端に対応する部分周囲の有
機系基板表面の、メッキ核体のメッキ核性を除去した
後、開口部の端面にメッキ金属層を形成することによ
り、末端露出導体を形成することを特徴とする。
【0016】本発明の請求項2に係るプリント配線板の
製造方法は、請求項1記載のプリント配線板の製造方法
において、メッキ核体のメッキ核性を除去する方法が、
形成しようとする前記末端に対応する部分周囲の基板表
面に絶縁部が露出する基板であって、その壁面に末端露
出導体の形成を予定する開口部を有する基板の、表面及
び開口部の壁面にメッキ核体を付与した後、形成しよう
とする前記末端に対応する部分周囲の基板表面に、メッ
キレジスト皮膜を形成することにより、メッキ核体を被
覆する方法であることを特徴とする。
【0017】本発明の請求項3に係るプリント配線板の
製造方法は、請求項1記載のプリント配線板の製造方法
において、メッキ核体のメッキ核性を除去する方法が、
形成しようとする前記末端に対応する部分周囲の基板表
面に絶縁部が露出する基板であって、その壁面に末端露
出導体の形成を予定する開口部を有する基板の、形成し
ようとする前記末端に対応する部分周囲の基板表面にメ
ッキレジスト皮膜を形成した後、基板の表面及び開口部
の壁面に、メッキ核体を付与し、次いでメッキレジスト
皮膜を除去することにより、メッキ核体を除去する方法
であることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項4に係るプリント配線板の
製造方法は、請求項1記載のプリント配線板の製造方法
において、メッキ核体のメッキ核性を除去する方法が、
形成しようとする前記末端に対応する部分周囲の基板表
面に絶縁部が露出する基板の、形成しようとする前記末
端に対応する部分周囲の基板表面に、被覆金属を形成し
た後、その壁面に末端露出導体の形成を予定する開口部
を形成し、次いで基板の表面及び開口部の壁面に、メッ
キ核体を付与した後、被覆金属を除去することにより、
メッキ核体を除去する方法であることを特徴とする。
【0019】本発明によると、形成しようとする末端露
出導体のうち、開口部の端面に露出する末端に対応する
部分周囲の基板表面の、メッキ核体のメッキ核性を除去
した後、メッキ金属層を形成するため、末端露出導体の
開口部の端面に露出する末端の部分をエッチングするこ
となしに末端露出導体を形成することが可能となり、末
端露出導体が開口部の壁面と接触する面積が小さくなり
にくいプリント配線板が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明に係るプリント配線板の製
造方法を図面に基づいて説明する。図1は本発明のプリ
ント配線板の製造方法に係る第一の実施の形態を説明す
る工程図であり、図2は本発明のプリント配線板の製造
方法に係る第二の実施の形態を説明する工程図であり、
図3は本発明のプリント配線板の製造方法に係る第三の
実施の形態を説明する工程図である。
【0021】[本発明のプリント配線板の製造方法に係
る第一の実施の形態]本発明のプリント配線板の製造方
法に係る第一の実施の形態は、図1(e)に示すよう
な、その壁面に、末端151が開口部13の端面に露出
する末端露出導体15を形成した電子部品収納用の開口
部13を備えたプリント配線板の製造方法である。
【0022】そして、その製造に当たっては、図1
(a)に示すように、その壁面に末端露出導体(15)
の形成を予定する開口部13を有する有機系の基板10
を用いる。なお、この基板10の、形成しようとする前
記末端(151)に対応する部分周囲の基板表面(以下
末端周囲基板表面と記す)101には、絶縁部11が露
出しており、また、その末端周囲基板表面101の反対
側の基板10表面(図で下面)には、導体層12が形成
されている。また、開口部13の壁面には絶縁部11が
露出している。
【0023】本発明に用いる基板10としては、有機系
であれば特に限定するものではなく、例えば、エポキシ
樹脂系、フェノール樹脂系、ポリイミド樹脂系、不飽和
ポリエステル樹脂系、ポリフェニレンエーテル樹脂系等
の熱硬化性樹脂や、これらの熱硬化性樹脂に無機充填材
等を配合したものの板や、ガラス等の無機質繊維やポリ
エステル、ポリアミド、木綿等の有機質繊維のクロス、
ペーパー等の基材を、上記熱硬化性樹脂等で接着した板
等が挙げられる。なお、基板10には、内部に導体回路
やその壁面に金属層を形成した貫通穴等を有していても
よく、この内部に形成された導体回路等が、開口部13
の壁面に露出していてもよい。
【0024】次いで、図1(b)に示すように、基板1
0の表面及び開口部13の壁面等にメッキ核体16を付
与する。メッキ核体16は、メッキの触媒として働き、
そのメッキ核体16の周囲に金属を析出することにより
メッキ核体16間を接続して絶縁部11に金属皮膜を形
成するものや、絶縁部11に沈着することにより絶縁部
11に導電性を与え、その導電性を用いて絶縁部11に
金属皮膜を形成する、一般にダイレクトプレーティング
(直接メッキ)と呼ばれる方法に用いられる導電性を有
するものであり、例えばパラジウムを含有するものや、
パラジウム及びスズを含有するものや、カーボン、グラ
ファイト等の炭素を含有するものや、銅の錯体を含有す
るものや、導電性ポリマーを含有するもの等が挙げられ
る。なお、一般にダイレクトプレーティングと呼ばれる
方法に用いられるメッキ核体16を用いると、生産性が
優れ好ましい。
【0025】次いで、図1(c)に示すように、末端周
囲基板表面101や、メッキ皮膜の形成を予定しない基
板10表面に、メッキレジスト皮膜20を形成すること
により、末端周囲基板表面101のメッキ核体16を被
覆して、末端周囲基板表面101のメッキ核性(メッキ
の触媒性能や、導電性能)を除去する。なお、メッキレ
ジスト皮膜20は、末端周囲基板表面101に形成され
ていればよく、開口部13の端面全体には形成されてい
なくてもよい。
【0026】メッキレジスト皮膜20は、光が照射され
ると硬化して、メッキ液に耐える皮膜となるメッキレジ
スト樹脂の皮膜であり、溶剤現像型又はアルカリ現像型
で、ネガタイプ又はポジタイプ、液状又はシート状のメ
ッキレジスト樹脂を用いた皮膜である。なお、一般にド
ライフィルムレジストと呼ばれるシート状のものを用い
て圧着して皮膜を形成するようにすると、皮膜形成の生
産性が優れ好ましい。また、アルカリ現像型、ネガタイ
プのメッキレジスト樹脂を用いると、メッキ液に耐える
強度が高く好ましい。
【0027】次いで、図1(d)に示すように、無電解
銅メッキ及び電解銅メッキを行って、基板10のメッキ
レジスト皮膜20で覆われていない表面や開口部13の
壁面に、無電解銅メッキ金属皮膜18及び電解銅メッキ
金属皮膜19を形成する。なお、メッキ核体16として
ダイレクトプレーティング用のメッキ核体16を用いた
場合には、無電解銅メッキを行わずに、直接電解銅メッ
キを行ってもよい。また、電解銅メッキ金属皮膜19の
表面に、更に他の金属メッキ皮膜等を形成してもよい。
【0028】次いで、メッキレジスト皮膜20を除去す
ると、図1(e)に示すように、末端露出導体15の末
端151が開口部13の壁面に露出するプリント配線板
が得られる。そのため、開口部13の端面に露出する末
端151の部分をエッチングすることなしに末端露出導
体15を形成することが可能となり、末端露出導体15
が開口部13の壁面と接触する面積が小さくなりにくい
プリント配線板の製造方法となる。
【0029】次いで、必要に応じて、壁面の末端露出導
体15を機械加工することにより絶縁部11を露出して
複数に分割したり、基板10の両表面にシート状エッチ
ングレジストを形成して開口部13の端面を両側より覆
った後、写真法で感光し、次いでエッチングすることに
より基板表面に形成された電解銅メッキ金属皮膜19等
を選択的にエッチングして基板10表面に回路を形成し
たり、電子部品と接続を予定する部分以外の表面に、ハ
ンダが付着しないようにソルダーレジスト皮膜を形成す
る等の後加工を行いプリント配線板を製造する。
【0030】[本発明のプリント配線板の製造方法に係
る第二の実施の形態]本発明のプリント配線板の製造方
法に係る第二の実施の形態は、図2(e)に示すよう
な、その壁面に、末端151が開口部13の端面に露出
する末端露出導体15を形成した電子部品収納用の開口
部13を備えたプリント配線板の製造方法である。
【0031】そして、その製造に当たっては、図2
(a)に示すように、その壁面に末端露出導体(15)
の形成を予定する開口部13を有する有機系の基板10
を用いる。なお、この基板10の、末端周囲基板表面1
01には、絶縁部11が露出しており、また、その末端
周囲基板表面101の反対側の基板10表面(図で下
面)には、導体層12が形成されている。また、開口部
13の壁面には絶縁部11が露出している。
【0032】次いで、図2(b)に示すように、末端周
囲基板表面101や、メッキ皮膜の形成を予定しない基
板10表面に、メッキレジスト皮膜20を形成する。な
お、メッキレジスト皮膜20は、末端周囲基板表面10
1に形成されていればよく、開口部13の端面全体には
形成されていなくてもよい。
【0033】次いで、図2(c)に示すように、基板1
0の表面及び開口部13の壁面等にメッキ核体16を付
与した後、図2(d)に示すように、メッキレジスト皮
膜20を除去することにより、末端周囲基板表面101
に対応した部分に付与したメッキ核体16をメッキレジ
スト皮膜20と同時に除去し、末端周囲基板表面101
のメッキ核性を除去する。
【0034】次いで、図2(e)に示すように、無電解
銅メッキ及び電解銅メッキを行って、メッキ核体16が
付与されている開口部13の壁面や導体層12表面等
に、無電解銅メッキ金属皮膜18及び電解銅メッキ金属
皮膜19を形成すると、末端151が開口部13の端面
に露出する末端露出導体15を備えるプリント配線板が
得られる。
【0035】そのため、開口部13の端面に露出する末
端151の部分をエッチングすることなしに末端露出導
体15を形成することが可能となり、末端露出導体15
が開口部13の壁面と接触する面積が小さくなりにくい
プリント配線板の製造方法となる。なおこの方法の場
合、末端露出導体15の前記末端151の部分が絶縁部
11より少し突出する形状となるため、特に接触する面
積が小さくなりにくいプリント配線板が得られる。
【0036】なお、第一の実施の形態の場合と同様に、
直接電解銅メッキを行ってもよく、更に他の金属メッキ
皮膜等を形成してもよい。
【0037】次いで、必要に応じて、第一の実施の形態
の場合と同様に後加工を行いプリント配線板を製造す
る。
【0038】[本発明のプリント配線板の製造方法に係
る第三の実施の形態]本発明のプリント配線板の製造方
法に係る第三の実施の形態は、図3(f)に示すよう
な、その壁面に、末端151が開口部13の端面に露出
する末端露出導体15を形成した電子部品収納用の開口
部13を備えたプリント配線板の製造方法である。
【0039】そして、その製造に当たっては、図3
(a)に示すように、末端周囲基板表面101に絶縁部
11が露出する有機系の基板10を用いる。なお、末端
周囲基板表面101の反対側の基板10表面(図で下
面)には、導体層12が形成されている。
【0040】次いで、図3(b)に示すように、末端周
囲基板表面101等の基板10表面に被覆金属21を形
成する。なお、被覆金属21を形成する方法としては特
に限定するものではなく、例えば蒸着により銅等の金属
を形成する方法が挙げられる。この被覆金属21の厚み
は、数μm程度あればよい。なお、形成する金属は、銅
であると好ましい。
【0041】次いで、図3(c)に示すように、その壁
面に末端露出導体(15)の形成を予定する開口部13
を形成する。なお、この開口部13の壁面には絶縁部1
1が露出している。次いで、図3(d)に示すように、
基板10の表面及び開口部13の壁面等にメッキ核体1
6を付与する。
【0042】次いで、図3(e)に示すように、被覆金
属21を除去することにより、末端周囲基板表面101
に対応した部分に付与したメッキ核体16を被覆金属2
1と同時に除去し、末端周囲基板表面101のメッキ核
性を除去する。なお、被覆金属21を除去する方法とし
ては特に限定するものではなく、例えば過硫酸ナトリウ
ム−硫酸系エッチング液、硫酸−過酸化水素系エッチン
グ液、塩化銅系エッチング液等を用いて除去する。な
お、被覆金属21は除去されるが、用いた基板10表面
に形成されていた導体層12は、あまり除去されない程
度の条件で被覆金属21を除去する。
【0043】なお、このとき開口部13の壁面に付与し
たメッキ核体16は除去されずに残るため、次いで、無
電解銅メッキ及び電解銅メッキを行うと、図3(f)に
示すように、メッキ核体16が付与されている開口部1
3の壁面や導体層12表面等に、無電解銅メッキ金属皮
膜18及び電解銅メッキ金属皮膜19が形成され、末端
151が開口部13の端面に露出する末端露出導体15
を備えるプリント配線板が得られる。
【0044】そのため、開口部13の端面に露出する末
端151の部分をエッチングすることなしに末端露出導
体15を形成することが可能となり、末端露出導体15
が開口部13の壁面と接触する面積が小さくなりにくい
プリント配線板の製造方法となる。なおこの方法の場合
も、末端露出導体15の前記末端151の部分が絶縁部
11より少し突出する形状となるため、特に接触する面
積が小さくなりにくいプリント配線板が得られる。
【0045】なお、第一の実施の形態の場合と同様に、
直接電解銅メッキを行ってもよく、更に他の金属メッキ
皮膜等を形成してもよい。
【0046】次いで、必要に応じて、第一の実施の形態
の場合と同様に後加工を行いプリント配線板を製造す
る。
【0047】なお、無電解銅メッキ用のメッキ核体を基
板に付与して無電解銅メッキ金属皮膜を形成することに
より被覆金属を形成し、次いで開口部を形成した後、無
電解銅メッキ金属皮膜の表面にダイレクトプレーティン
グ用のメッキ核体を付与し、次いで無電解銅メッキ金属
皮膜を除去した後、ダイレクトプレーティング法で電解
銅メッキ金属皮膜を形成するようにしてもよい。この場
合、無電解銅メッキ用のメッキ核体は電解銅メッキのメ
ッキ核体となりにくいため、ダイレクトプレーティング
用のメッキ核体を形成した部分及び金属表面部分にのみ
電解銅メッキ金属皮膜が形成され、同様に末端露出導体
が開口部の壁面と接触する面積が小さくなりにくいプリ
ント配線板が得られる。この方法の場合、被覆金属を形
成する生産性が優れ好ましい。
【0048】
【発明の効果】本発明に係るプリント配線板の製造方法
は、形成しようとする末端露出導体のうち、開口部の端
面に露出する末端に対応する部分周囲の有機系基板表面
の、メッキ核体のメッキ核性を除去した後、メッキ金属
層を形成するため、開口部の端面に露出する末端の部分
をエッチングすることなしに末端露出導体を形成するこ
とが可能となり、末端露出導体が開口部の壁面と接触す
る面積が小さくなりにくいプリント配線板が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリント配線板の製造方法に係る第一
の実施の形態を説明する工程図である。
【図2】本発明のプリント配線板の製造方法に係る第二
の実施の形態を説明する工程図である。
【図3】本発明のプリント配線板の製造方法に係る第三
の実施の形態を説明する工程図である。
【図4】従来のプリント配線板を説明する平面図であ
る。
【図5】従来の他のプリント配線板を説明する図であ
り、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図6】従来の他のプリント配線板の、製造方法を説明
する工程図である。
【符号の説明】
10 基板 11 絶縁部 12 導体層 13 開口部 15 末端露出導体 16 メッキ核体 18 無電解銅メッキ金属皮膜 19 電解銅メッキ金属皮膜 20 メッキレジスト皮膜 21 被覆金属 25 ハンダメッキ金属皮膜 101 末端周囲基板表面(末端に対応する部分周囲の
基板表面) 151 末端露出導体の末端
フロントページの続き (72)発明者 田宮 裕記 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その壁面に、末端(151)が開口部
    (13)の端面に露出する末端露出導体(15)を形成
    した電子部品収納用の開口部(13)を備えたプリント
    配線板の製造方法であって、形成しようとする前記末端
    (151)に対応する部分周囲の有機系基板表面(10
    1)の、メッキ核体(16)のメッキ核性を除去した
    後、開口部(13)の端面にメッキ金属層(18,1
    9)を形成することにより、末端露出導体(15)を形
    成することを特徴とするプリント配線板の製造方法。
  2. 【請求項2】 メッキ核体(16)のメッキ核性を除去
    する方法が、形成しようとする前記末端(151)に対
    応する部分周囲の基板表面(101)に絶縁部(11)
    が露出する基板(10)であって、その壁面に末端露出
    導体(15)の形成を予定する開口部(13)を有する
    基板(10)の、表面及び開口部(13)の壁面にメッ
    キ核体(16)を付与した後、形成しようとする前記末
    端(151)に対応する部分周囲の基板表面(101)
    に、メッキレジスト皮膜(20)を形成することによ
    り、メッキ核体(16)を被覆する方法であることを特
    徴とする請求項1記載のプリント配線板の製造方法。
  3. 【請求項3】 メッキ核体(16)のメッキ核性を除去
    する方法が、形成しようとする前記末端(151)に対
    応する部分周囲の基板表面(101)に絶縁部(11)
    が露出する基板(10)であって、その壁面に末端露出
    導体(15)の形成を予定する開口部(13)を有する
    基板(10)の、形成しようとする前記末端(151)
    に対応する部分周囲の基板表面(101)にメッキレジ
    スト皮膜(20)を形成した後、基板(10)の表面及
    び開口部(13)の壁面に、メッキ核体(16)を付与
    し、次いでメッキレジスト皮膜(20)を除去すること
    により、メッキ核体(16)を除去する方法であること
    を特徴とする請求項1記載のプリント配線板の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 メッキ核体(16)のメッキ核性を除去
    する方法が、形成しようとする前記末端(151)に対
    応する部分周囲の基板表面(101)に絶縁部(11)
    が露出する基板(10)の、形成しようとする前記末端
    (151)に対応する部分周囲の基板表面(101)
    に、被覆金属(21)を形成した後、その壁面に末端露
    出導体(15)の形成を予定する開口部(13)を形成
    し、次いで基板(10)の表面及び開口部(13)の壁
    面に、メッキ核体(16)を付与した後、被覆金属(2
    1)を除去することにより、メッキ核体(16)を除去
    する方法であることを特徴とする請求項1記載のプリン
    ト配線板の製造方法。
JP8343767A 1996-12-24 1996-12-24 プリント配線板の製造方法 Pending JPH10190218A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8343767A JPH10190218A (ja) 1996-12-24 1996-12-24 プリント配線板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8343767A JPH10190218A (ja) 1996-12-24 1996-12-24 プリント配線板の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10190218A true JPH10190218A (ja) 1998-07-21

Family

ID=18364087

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8343767A Pending JPH10190218A (ja) 1996-12-24 1996-12-24 プリント配線板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10190218A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7312533B2 (en) 2000-03-31 2007-12-25 Infineon Technologies Ag Electronic component with flexible contacting pads and method for producing the electronic component

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7312533B2 (en) 2000-03-31 2007-12-25 Infineon Technologies Ag Electronic component with flexible contacting pads and method for producing the electronic component

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7571540B2 (en) Production method of suspension board with circuit
US7405479B2 (en) Wired circuit board
US4401521A (en) Method for manufacturing a fine-patterned thick film conductor structure
JPH11238959A (ja) 回路板
JP3226959B2 (ja) 多層フレキシブルプリント基板の製法
US6651324B1 (en) Process for manufacture of printed circuit boards with thick copper power circuitry and thin copper signal circuitry on the same layer
JPH05327224A (ja) 多層配線基板の製造方法及びその製造方法で製造される多層配線基板
JPH10190218A (ja) プリント配線板の製造方法
JPH1079568A (ja) プリント配線板の製造方法
JPH11233906A (ja) 回路板
JP3080508B2 (ja) 多層配線基板及びその製造方法
JP2774183B2 (ja) 電磁シールドプリント基板の製造方法
JPH0946027A (ja) プリント配線板のレジスト印刷方法
JP2571960B2 (ja) 両面可撓性回路基板及びその製造法
JPH0224395B2 (ja)
JP2769723B2 (ja) フィルムキャリア
JPS6141303B2 (ja)
JPH11121908A (ja) プリント配線板とその製造方法
JPH09270355A (ja) 電子部品及びその製造方法
JPH03225894A (ja) プリント配線板の製造方法
JPH06188534A (ja) 電子部品搭載用基板及びその製造方法
JPH10190198A (ja) プリント配線板の製造方法
JPS63246894A (ja) フレキシブルスル−ホ−ル基板の製造方法
JPH03255691A (ja) プリント配線板
JPH10270853A (ja) プリント配線板の製造方法