JPH10190029A - 半導体基材及び太陽電池の製造方法及びその製造装置 - Google Patents
半導体基材及び太陽電池の製造方法及びその製造装置Info
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- JPH10190029A JPH10190029A JP8350133A JP35013396A JPH10190029A JP H10190029 A JPH10190029 A JP H10190029A JP 8350133 A JP8350133 A JP 8350133A JP 35013396 A JP35013396 A JP 35013396A JP H10190029 A JPH10190029 A JP H10190029A
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Abstract
半導体基材の製造方法及びその製造装置を実現する。 【解決手段】 結晶質の第1の基体201の表面に多孔
質層202を形成し、この上に気相成長法で第1の結晶
質の薄膜半導体層206を成長したのち、還元性の雰囲
気を保ったまま引き続き液相成長法で第2の結晶質の薄
膜半導体層203を成長し、この薄膜半導体層またはさ
らにその上に堆積した層に、低コストかつフレキシブル
な樹脂フィルム等の第2の基体205を貼りつけ、第1
の基体と第2の基体の間に力を加えて薄膜半導体206
を剥離し、太陽電池や半導体基材を製造する方法。ま
た、剥離後の第1の基体の表面を処理して再使用するこ
とを特徴とする。
Description
する半導体基材及び太陽電池の製造方法及びその製造装
置に係わる。特に、低コスト基板上に形成可能な薄膜結
晶を使用した高性能な太陽電池の製造方法に関する。
は、各種半導体装置や太陽電池の作製に、多く利用され
ている。
や商用電力と系統連結させる電源として、広く研究され
ている。太陽電池はコスト的要請から低価格基板上に素
子を形成できることが望まれる。一方、太陽電池を構成
する半導体としては一般にシリコンが用いられる。中で
も、光エネルギーを電力に変換する効率すなわち光電変
換効率の観点からは、単結晶シリコンが極めて優れてい
る。一方、大面積化および低コスト化の観点からは、ア
モルファスシリコンが有利である。また、近年アモルフ
ァスシリコンなみの低コストと単結晶なみの高エネルギ
ー変換効率とを得る目的で、多結晶シリコンが使用され
るようになってきた。
単結晶や多結晶シリコンにおいて従来採用されている方
法では、塊状の結晶をスライスして板状の基板とするた
め、その厚さを0.3mm以下にすることは困難で、基
板は一般に入射光の吸収に必要な厚さ(20μm〜50
μm)以上の厚さを有し、材料が十分に利用されていな
かった。また最近では溶融したシリコンの液滴を鋳型に
流し込むスピン法によりシリコンシートを形成する方法
が提案されているが、それでも厚さは最低でも0.1m
m〜0.2mm程度となり、まだ薄型化が十分ではな
い。即ち、シリコンをさらに薄型化する事により低コス
ト化を図る余地がある。
薄膜のエピタキシャル層を基板から分離(剥離)して太
陽電池に用いることで高エネルギー変換効率と低コスト
化を達成する試みが提案されている(Milnes,
A.G.and Feucht,D.L.,“Peel
ed Film Technology SolarC
ells”,IEEE Photovoltaic S
pecialistConference,p.33
8,1975)。この方法では基板となる単結晶シリコ
ンと成長エピタキシャル層との間にSiGeの中間層を
挿入し、その上にシリコン層を(ヘテロ)エピタキシャ
ル成長してから、この中間層を選択的に溶融させて成長
層を剥がす。しかし一般的にヘテロエピタキシャル成長
した層は、基板と格子定数が異なるため成長界面で欠陥
が誘起されやすい。またゲルマニウムの様なシリコンよ
りはるかに高価な材料を用いるという点でプロセス・コ
スト的に有利であると言えない。
6,420には、マスク材を介して結晶基板上に選択的
エピタキシャル成長を行ない、さらに横方向に結晶を成
長する方法によりシート状の結晶を形成した後、基板よ
り分離することにより、薄型の結晶太陽電池が得られる
ことが開示されている。しかしこの方法においては、シ
ート状結晶をへき開を利用して機械的に剥がすために、
シート状結晶がある程度の大きさ以上になると剥がす途
中で破損し易くなる。特に太陽電池の様に大面積化を図
る場合、上述の方法は実用が困難となる。
ては、シリコンウエハ表面に陽極化成により多孔質シリ
コン層を形成した後剥離し、剥離した多孔質層を金属基
板上に固着させてから多孔質層上にエピタキシャル層を
形成し、これを用いて薄膜結晶太陽電池を作製すること
が示されている。しかし、この方法においては金属基板
が高温プロセスに曝されるため、エピタキシャル層内に
不純物が混入し易く、特性が制限されるという問題があ
る。
現されている様に、もしフレキシブルな基板、例えばポ
リイミド等の高分子フィルム上に薄膜の半導体層が形成
されれば、曲面形状の物体上にも設置可能となり、応用
分野の拡大が期待されるが、前記の単結晶あるいは多結
晶シリコン太陽電池のプロセスでは高温を必要とするた
め、このような低耐熱性基板上を使用することは困難で
あった。
では、シリコンウエハ表面に陽極化成により形成された
多孔質シリコンの上に太陽電池の活性層をエピタキシャ
ル成長し、その後多孔質シリコン層の部分から活性層を
剥離出来る事が示されている。従って、高価な単結晶基
板が繰り返し利用できるばかりでなく、フレキシブルな
低耐熱性基板上に高効率な太陽電池を形成できる事にな
った。
よれば、活性層のエピタキシャル成長はCVD法によっ
て行なっている。CVD法でジクロルシラン(SiH2
Cl 2 )やトリクロルシラン(SiHCl3 )等の原料
ガスと大量の水素ガスを使用する事になるが、このよう
な高価なガスを大量に用いて、20μm〜50μmの厚
さのシリコン膜を堆積すると相応のコストがかかり、た
かだか厚さ0.5〜1.0μmですむアモルファスシリ
コンにくらべコスト的に相当に不利となる。
で行なうには、CVD等のガスを用いる方法ではなく、
液相成長法が有利である。液相成長法では溶融したS
n,In,Cu,Al等の金属中にシリコン粒を溶かし
込み、この中に結晶性の基板を浸漬した後、溶液を過飽
和状態として、この基板上にシリコンを成長させる。液
相成長法は使用原料が廉価な上、原料を無駄にする部分
が少なくてすむ。
に比べかなり低い温度で成長が行なえるのでスピン法に
比べてもエネルギー的に有利である。ところが実際に液
相法でシリコンの成長を行なうと、異常な結晶粒の発達
が起こったり、成長した薄膜半導体層がうまく剥離出来
ない等、太陽電池としての使用に耐えない場合が少なく
ないのが実情である。従って単結晶または多結晶として
の高性能とアモルファスシリコン並の低コストとの両立
を図る事が困難であった。
導電型の異なる2層の積層からなる半導体接合が存在す
る必要がある。後で詳しく説明する様に、一般に多孔質
シリコン層の上に直接形成される第1の薄膜半導体層
は、厚さは高々0.5〜1.0μmで十分である。従っ
てこの層だけはCVD法等の気相成長法を使って形成し
ても、全体の厚さの殆どを占める第2の薄膜半導体層を
液相成長法で成長すれば、特にコスト面での不利はな
い。ところがこの様な方法を実施すると、気相成長法に
よる第1の薄膜半導体層はうまく成長出来るにも関わら
ず、形成された太陽電池は特性が不十分である事が多か
った。これは、気相成長法により成長された半導体層と
液相成長法により成長された半導体層との接合界面に欠
陥が多い為と推定され改善が求められていた。
の基体)としては、単結晶シリコンウエハばかりでな
く、高品質な多結晶シリコンウエハも使用出来るが、基
板からの不純物拡散の影響を避けるためには、その基板
自体に素子が作り込める程度に高純度である事が必要と
なりコスト面から少なくとも数十回の繰り返し使用が必
要であった。しかし繰り返し使用回数が増えると、結晶
の表面状態の変化等により陽極化成の条件が変化するた
め、生産上取り扱い難い点があった。
に鑑みてなされたものであって、特性の良好な薄膜結晶
太陽電池や半導体基材の製造方法を提供することを目的
とする。
あるが、廉価でフレキシブルな基板上に薄膜結晶太陽電
池を形成することにより、様々な利用形態がとれる高効
率太陽電池の製造方法を提供することにある。
板上に形成したエピタキシャル層を剥離して太陽電池や
半導体基材にするとともに、結晶基板を再使用するこ
と、及び廉価な原料の利用により、高性能かつさらに低
コストな太陽電池や、半導体基材を提供することにあ
る。
術における問題を解決し、上記の目的を達成すべく本発
明者らが鋭意研究を重ねた結果完成に至ったものであ
り、特性が良好で安価な結晶太陽電池等の製造方法に係
わる。
めの手段として、薄膜半導体層を用いた半導体基材の製
造方法において、少なくとも、 i)結晶質の第1の基体の表面に多孔質層を形成する工
程と、 ii)高温の還元性の雰囲気の中で原料ガスを分解して
前記多孔質層の表面に第1の薄膜半導体層を気相成長さ
せる工程と、 iii)前記還元性の雰囲気を保持したまま、薄膜半導
体を構成する元素を飽和または過飽和まで溶解した溶液
に、前記第1の薄膜半導体層を浸漬して、前記第1の薄
膜半導体層表面に、これとは異なる導電型の第2の薄膜
半導体層を液相成長させる工程と、 iv)前記第2の薄膜半導体層または第2の薄膜半導体
層の上にさらに形成された層の表面に、第2の基体を貼
り合わせる工程と、 v)前記多孔質層に力を作用させて、前記第1の薄膜半
導体層を前記第1の基体より剥離して前記第2の基体に
転写する工程と、を有することを特徴とする半導体基材
の製造方法を提供するものである。
は、接着剤により貼り合わせることを特徴とする。
ことを特徴とする。
の基体を貼り合わせる工程と、前記第2の基体から前記
薄膜半導体層を剥離して前記第3の基体に転写する工程
と、を有することを特徴とする半導体基材の製造方法で
もある。
ることを特徴とする。
層を剥離して前記第3の基体に転写する工程は、前記接
着剤の接着力を低下させることにより行なわれることを
特徴とする。
層を剥離して前記第3の基体に転写する工程は、前記第
2の基体を通して前記接着剤の接着力を低下させること
により行なわれることを特徴とする。
層を剥離して前記第3の基体に転写する工程は、透水性
の第2の基体に水を含ませて接着力を低下させることに
より行なうことを特徴とする。
層を剥離して前記第3の基体に転写する工程は、水溶性
接着剤に水を含ませて接着力を低下させることにより行
なうことを特徴とする。
層を剥離して前記第3の基体に転写する工程は、透水性
の前記第2の基体を通して水溶性接着剤に水を含ませ、
該接着剤の接着力を低下させることにより行なうことを
特徴とする。
理して再使用することを特徴とする半導体基材の製造方
法でもある。
前記第1の基体の表面を処理した後、その表面に、液相
成長法で不純物をドープした前記第1の基体と同じ半導
体の層を成長してから、再度前記i)からiv)を繰り
返す工程を有することを特徴とする半導体基材の製造方
法でもある。
形成するに先立ち、前記処理後の第1の基体の表面に液
相成長法で、不純物をドープしない又はより低濃度の不
純物をドープした半導体層を形成した後、再度前記i)
からiv)を繰り返す工程を有することを特徴とする半
導体基材の製造方法でもある。
純度99.99%以下の半導体を使用することを特徴と
する半導体基材の製造方法でもある。
多孔質層上に半導体層を形成する半導体基材の製造装置
において、還元性の雰囲気の中で原料ガスを分解して前
記基体の多孔質層表面に第1の薄膜半導体層を気相成長
させる気相成長槽と、前記還元性の雰囲気を保持したま
ま、第2の薄膜半導体を構成する元素を飽和または過飽
和まで溶解した溶液に、前記第1の薄膜半導体層を浸漬
して、前記第1の薄膜半導体層表面に前記第2の薄膜半
導体層を液相成長させる液相成長槽と、前記気相成長槽
と前記液相成長槽との間を、前記還元性の雰囲気を保持
したまま前記基体を移送する手段と、を有して構成され
ることを特徴とする半導体基材の製造装置を、上記課題
を解決するための手段とするものである。
法を用いて製造されることを特徴とする太陽電池の製造
方法により、上記課題を解決しようとするものである。
格納し、該多孔質層上に半導体層を形成する太陽電池の
製造装置において、還元性の雰囲気の中で原料ガスを分
解して前記基体の多孔質層表面に第1の薄膜半導体層を
気相成長させる気相成長槽と、前記還元性の雰囲気を保
持したまま、第2の薄膜半導体を構成する元素を飽和ま
たは過飽和まで溶解した溶液に、前記第1の薄膜半導体
層を浸漬して、前記第1の薄膜半導体層表面に、前記第
1の半導体層とは異なる導電型の前記第2の薄膜半導体
層を液相成長させる液相成長槽と、前記気相成長槽と前
記液相成長槽との間を、前記還元性の雰囲気を保持した
まま前記基体を移送する手段と、を有して構成されるこ
とを特徴とする太陽電池の製造装置を、上記課題を解決
するための手段とするものである。
して、気相成長法、すなわち半導体を構成する元素を含
む原料ガスを熱やプラズマ作用により分解して前記多孔
質層の表面に前記第1の薄膜半導体層を成長する方法を
用い、iii)の工程として、液相成長法、すなわち半
導体を構成する元素を溶解した溶液中に前記第1の薄膜
半導体層を浸漬しその表面に前記薄膜半導体層を成長す
る方法を採用する点、及び、少なくとも、ii)の工程
からiii)の工程に移るに当たり、終始還元性の雰囲
気を保つことにより、品位の高い接合を持つ薄膜半導体
層が得やすくなる点に特徴がある。
第1の基体の厚さの減少を補う為、液相成長法にて第1
の基体の表面に結晶層を成長させる事により、第1の基
体を有効利用するとともに、基体の品位に直接影響され
ずに、多孔質層の最適化を図る事も可能となる。
晶質の第1の基体の表面に多孔質層を形成し、この上に
気相成長法で第1の結晶質の薄膜半導体層を成長したの
ち、還元性の雰囲気を保ったまま引き続き液相成長法で
第2の結晶質の薄膜半導体層を成長し、この薄膜半導体
層またはさらにその上に堆積した層に、低コストかつフ
レキシブルな樹脂フィルム等の第2の基体を貼りつけ、
第1の基体と第2の基体の間に力を加えて薄膜半導体を
剥離し太陽電池を製造する方法である。
の上に、成長のコントロールがしやすい気相成長法で薄
い半導体層を成長し、移送の条件を厳密に制御して、引
き継いで、原料コストが少ない液相法で太陽光の吸収に
必要なだけの厚さの結晶半導体層をエピタキシャル成長
させてから剥離することが可能であり、高価な基板は繰
り返し使用できるため、高効率で低コストかつフレキシ
ブルな形態の太陽電池が出来る。
の高い基板を用いることができ、さらに低コスト化が図
れる。
透水性基材を用い、製本用接着剤等の水溶性接着剤で前
記第1の基体に貼り合せ、前記多孔質層に力を作用させ
て、前記薄膜半導体層を前記第1の基体より剥離して第
2の基体に転写し、更に、第2の基体の剥離面に第3の
基体を貼り合わせた後、第2の基体の裏面から水を含ま
せることにより、前記水溶性接着剤による接着面を剥離
し、前記薄膜半導体層を前記第3の基体に転写すること
により、多孔質層の除去工程が不要となる。
接着力を低下させるのみならず、他の手段、例えば溶媒
等を含ませることでも良く、接着力を低下させる手段で
あれば、同様の作用効果を得ることができるものであ
る。
陽電池の一例の構造を図1に、また本発明の製造プロセ
スの一例を図2に示す。図1および図2において、10
5,205は低耐熱性基板、109,209は裏面電
極、104,204はp+ (n+ )層、103,203
は活性(p- (n- ))層、106,206はn+ (p
+ )層、107,207は透明導電層、108,208
は集電電極、である。ここでn+(p+ )層106,2
06と活性(p- (n- ))層103,203は半導体
接合を形成し光起電力を発生する。活性(p- (n
- ))層103,203は太陽光を吸収しキャリアを発
生する本体でシリコンの場合10〜50μm程度に厚く
する必要がある。一方、n+ (p+ )層106,206
は厚さ1μm以下で十分である。また、p+ (n+ )層
104,204は、電極109,209との間にバック
サーフェスフィールドを形成し、電極109,209近
傍でのキャリアの再結合を防止する機能を持つが必須で
はない。また、1μm以下の厚さで十分機能する。
と、活性(p- (n- ))層103,203と、p+
(n+ )層104,204なる表記は、106,206
がn+ ならば、103,203はp- 、104,204
はp+ とする事により、106,206がp+ ならば、
103,203はn- 、104,204はn+ とする事
を示し、各々の組み合わせで機能を果たすが、106,
206がn+ の組み合わせなら集電電極側が負の、10
6,206がp+ の組み合わせなら集電電極側が正の起
電力を発生する点が異なる。
工程の概略について説明する。
は、例えば、単結晶半導体ウエハを使用する。その表面
に不純物を熱拡散、イオン打ち込みする事により、また
はウエハ作製時に導入し、少なくともウエハ表面にp+
(あるいはn+ )層が形成されるようにする(図2
(a))。
HF溶液中で陽極化成により多孔質層202を形成する
(図2(b))。陽極化成における多孔質化において、
特開平7−302889号公報に記載されたように、化
成電流レベルを例えば途中で低レベルから高レベルへ変
化させる等によりあらかじめ多孔質層の構造に疎密の変
化を設けておくことで、エピタキシャル成長後に多孔質
層で分離されやすいように制御することができる。
よりn+ (p+ )型の第1の単結晶半導体層206をエ
ピタキシャル成長させる。還元性の雰囲気を保ったま
ま、さらに、その上に液相成長法により活性(p- (n
- ))層として機能する第2の単結晶半導体層203を
エピタキシャル成長させる。次いで必要に応じp+ (n
+ )層の第3の単結晶半導体層204をエピタキシャル
成長させる(図2(c))。
その上に形成した第2の基体205をp+ (n+ )層2
04に固着させるか、p+ (n+ )層204を形成した
後、p+ (n+ )層204の上に裏面電極209を形成
してから第2の基体205を固着させる(図2(d)〜
(e))。
基体201との間に力を作用させて機械的に多孔質層2
02を分離することで、単結晶半導体層204,20
3,206を第1の結晶質基体201から第2の基体2
05上に転写する(図2(f))。
ている多孔質層202aをエッチングで除去した後、透
明導電層207および集電電極208を形成して太陽電
池とする(図2(g))。
1は、その表面に残っている多孔質層202bをエッチ
ング等により除去/処理することにより再び最初の工程
(図2(a))に供せられる(図2(h))。
点について詳細に説明する。
1の基体201の材料としてシリコンを用いた例につい
て説明する。シリコンの多孔質層202の機械的強度は
porosity(多孔度)により異なるが、バルクシ
リコンよりも十分に弱いと考えられる。例えば、por
osityが50%であれば機械的強度はバルクの半分
以下と考えて良い。仮に多孔質シリコン層202の表面
に第2に基体205を接着させると、第2に基体205
とp+ (n+ )層204との間に十分な接着力があれ
ば、多孔質層を形成した第1の基体であるシリコンウエ
ハ201と第2の基体205との間に圧縮、引っ張りあ
るいはせん断力をかけると多孔質シリコン層202が破
壊される。さらにporosityを増加させればより
弱い力で多孔質層202を破壊できる。
溶液を用いた陽極化成法により多孔質化させることがで
きる。陽極化成時に流す電流の量としてはHF濃度や所
望とされる多孔質層の膜厚あるいは多孔質層表面状態等
によって適宜決められるが、大体数mA/cm2 〜数十
mA/cm2 の範囲が適当である。
ルコールを添加することにより、陽極化成時に発生する
反応生成気体の気泡を瞬時に撹拌することなく反応表面
から除去でき、均一にかつ効率よく多孔質シリコンを形
成することができる。添加するアルコールの量はHF濃
度や所望とする多孔質層の膜厚あるいは多孔質層の表面
状態によって適宜決められ、特にHF濃度が低くなりす
ぎないように注意して決める必要がある。
m3 であるが、多孔質シリコン層は、HF溶液濃度を5
0〜20%に変化させることで、その密度を1.1〜
0.6g/cm3 の範囲に変化させることができる。ま
た、陽極化成電流を変えることでもporosityを
変化させることができ、電流を増加することでporo
sityも増加する。
陽極反応に正孔が必要であり、そのため、主に正孔の存
在するp型シリコンで多孔質化が行われるとされている
(T.Unagami,J.Electrochem.
Soc.,vol.127,476(1980))。し
かし、一方で低抵抗n型シリコンであれば多孔質化され
るという報告もあり(R.P.Holmstrom a
nd J.Y.Chi,Appl.Phys.Let
t.,vol.42,386(1983))、p型n型
の別を問わず低抵抗シリコンで多孔質化が可能である。
また導電型によって選択的に多孔質化が可能であり、F
IPOS(Full lsolationby Por
ous Oxidized Silicon)プロセス
のように暗所で陽極化成を行うことによりp層のみを多
孔質化できる。
孔質シリコンは、透過電子顕微鏡の観察によると数nm
程度の径の孔が形成されており、その密度は単結晶シリ
コンの半分以下になる。にもかかわらず単結晶性は維持
されており、多孔質シリコンの上にエピタキシャル層を
成長させることが可能である。また、多孔質層はその内
部に大量の空隙が形成されているために、体積に比べて
表面積が飛躍的に増大しており、その結果化学的エッチ
ング速度は通常の単結晶層のエッチング速度に比べて、
著しく増速される。ただし、エピタキシャル成長に先だ
って水素雰囲気で950〜1100℃でアニールするこ
とにより、良質なエピタキシャル層が得られる事が知ら
れており、これは高温の還元性雰囲気で、多孔質層の最
表面が再構成されて平坦化したためであるとされている
(日経マイクロデバイス、1994年7月号、76ペー
ジ)。
コンを用いても同様に陽極化成により多孔質層が得られ
る。その上に結晶シリコン層を成長することができる
(この場合多結晶シリコンの結晶粒の大きさに対応した
部分的なエピタキシャル成長が可能)。さらに詳細につ
いては各実施例の中で説明してゆく。
成長法について説明する。気相成長法としては、熱CV
D法、LPCVD法、スパッタ法、プラズマCVD法、
光CVD法等がある。成長に使用される原料ガスとして
はSi2 H2 Cl2 ,SiCl4 ,SiHCl3 ,Si
H4 ,Si2 H6 ,SiH2 F2 ,Si2 F6 等のシラ
ン類およびハロゲン化シラン類が代表的なものとして挙
げられる。
長を促進させる還元雰囲気を得る目的で、前記の原料ガ
スに加えて水素(H2 )が添加される。前記原料ガスと
水素の割合は、形成方法および原料ガスの種類さらに形
成条件により適宜決められるが、好ましくは1:10以
上1:1000以下(導入流量比)が適当であり、より
好ましくは1:20以上1:800以下とする事が望ま
しい。
は、MOCVD法、MBE法が用いられる。これらの結
晶成長に使用される原料ガスとしては、例えばGaAs
を形成する場合には、MOCVD法では、Ga(CH
3 )3 ,AsH3 ,Al(CH3)3 等が使用される。
でシリコンを成長する場合には、概ね800℃以上12
50℃以下が適当であり、より好ましくは、850℃以
上1200℃以下に制御されるのが望ましい。またMO
CVD法によりGaAsを成長する場合には、650℃
以上900℃以下に制御されるのがのぞましい。プラズ
マCVD法では、概ね200℃以上600℃以下が適当
であり、より好ましくは、200℃以上500℃以下と
するのが好ましい。
は、概ね10-2Torr〜760Torrが適当であ
り、より好ましくは10-1Torr〜760Torrで
ある。MBE法を用いる場合には、背圧として10-5T
orr以下が適当であり、より好ましくは10-6Tor
r以下である。
体層の上に、さらに厚い結晶半導体層を形成するための
液相成長法について説明する。図3は本発明の製造法に
おける液相成長法を説明するための溶媒Mと溶質S(例
えばシリコン)の熱平衡状態での模式的な相関図であ
る。
Sの(場合によっては見かけの)濃度を表し、左端は純
溶媒の状態を表し右に向かって溶質Sの濃度が増す。ま
た縦軸502は溶液の温度を表し、溶液の状態は曲線5
03を境界として大きく2つの領域に分かれる。領域5
04にあるPでは溶媒M中に均一に溶質Sが溶解してお
り、その濃度は横軸に示される濃度と一致する。領域5
05は溶質Sの一部が固体化して析出し、例えばQにお
いては固体Sと、濃度Dqの溶液とが共存する。曲線5
03上の状態R0の溶液中にこの温度で融解しない材料
で作った基体を浸漬し、ゆっくりと溶液の温度を下げて
いくと、溶液中の溶質Sの濃度は曲線503に沿って、
例えばR1まで減少してゆく。R0とR1の濃度差に当
たる溶質Sが基体の表面に固体として堆積する。特に基
体が結晶質である場合には、固体Sも基体の結晶性を引
き継いだ結晶質となる場合があり、エピタキシャル成長
と呼ばれる。通常基体の材料と固体Sが一致している場
合に最もエピタキシャル成長が容易であるが、異質でも
エピタキシャル成長は可能である(ヘテロエピタキシャ
ル成長)。この様にして結晶質の第1の基体の表面に薄
膜半導体層を成長させることができる。
若干未飽和の状態として、基体を浸漬して若干の時間の
経過した後、溶液を飽和状態に調整しなおして結晶の成
長を始める。こうする事で基板の表面の不純物や欠陥が
熱平衡の効果で除去され、高品質の結晶が成長しやすく
なると考えられている。
熱平衡状態に近い状態で成長が行なわれるため良質な薄
膜半導体層が得易く、また堆積に必要な原料のコストも
低い。しかしながら、実際に気相成長法により成長した
結晶半導体層上に液相法で成長を行なってみると幾つか
の問題が生じる事が分かった。
多孔質層を形成したp型シリコンウエハを、水素気流中
で表面温度Tsurf=1050℃で30分間保持した
後900℃に降温した。
ジクロルシラン(SlH2 Cl2 )を原料ガスとしフォ
スフィン(PH3 )をn型のドーパントとして、熱CV
D法によりn+ 型の厚さ0.5μmの結晶Siを堆積し
た。
エハを、内部を水素気流で還元性雰囲気とした液相成長
装置にセットし、Tm=900℃の金属インジウム溶媒
に丁度飽和状態となる濃度までシリコンを溶かし込み、
さらに若干のガリウム(Ga)をp型のドーパントとし
て添加して調整した溶液に、表面温度Tsurf=90
0℃としたウエハを浸漬し冷却速度−1℃/分で徐冷し
たところ、シリコンウエハの表面に厚さ25μmのp-
型のシリコン層が堆積し、これを試料1とした。
き、同じCVD装置でジボラン(B 2 H6 )をp型のド
ーピングガスとして、同じ厚さのp- 型のシリコン層を
堆積し、試料2とした。
エハの上に試料1と同様にして、p - 型のシリコン層を
堆積し、試料3とした。
試料においてもスポット像が見られエピタキシャル成長
が起こっている事が確認出来たが、試料2および試料3
の方が、スポットが明瞭でかつストリークラインや菊池
線も観察され、結晶としての質が高い事が伺われた。さ
らに各試料に、重クロム酸カリウムをフッ酸の水溶液に
溶解したエッチングに試料を浸漬し、5分放置して欠陥
を顕在化させたところ(セコエッチングと呼ぶ)、試料
1では、光学顕微鏡による観察で108 個/cm2 程度
の欠陥が見られたのに対し、試料2および試料3では1
05 個/cm2以下の欠陥しか観察されなかった。すな
わち気相成長法による膜と液相成長法による膜を積層す
ると固有の問題点が発生する事が分かった。
相成長装置をゲートバルブで接続し、試料を大気にさら
すことなく移送出来る様に改造した。まず実験1に用い
たのと同じ多孔質層を形成したp型シリコンウエハに同
じ条件でn+ シリコン膜を堆積した。引き続きCVD装
置側にも液相成長装置側にも水素を流しながら、ゲート
バルブを開き、ウエハをCVD装置側から液相成長装置
側に移送した。その後やはり実験1と同様にして、液相
成長法でp- 型のシリコン膜を堆積し、試料4とした。
め、CVD法による成長終了後試料の温度が室温に下が
るのを待って、CVD装置側を大気開放した。その後再
び大気を水素に置換し、試料を液相成長装置側に移送し
試料1と同様にp- 型のシリコン膜を堆積し試料5とし
た。RHEED像の結果も、セコエッチの結果も明らか
に試料4の方が試料5より結晶性が高いことを示してい
た。
に解釈する。即ち気相成長により成長が終了した結晶の
表面には、例えば塩素等の汚染があり、これが還元性の
雰囲気が破られて大気にさらされた時に、加水分解の反
応を起こし表面の酸化が進み引き続いての結晶成長に悪
影響があり、それゆえ気相成長と液相成長法の間で還元
性の雰囲気を保つことにより汚染の悪影響を抑止できた
のであろうと解釈する。
で、ただし基板を溶液に浸漬する直前の基板の表面温度
Tsurfを変化させて、一連のサンプルを作製した。
いずれの試料も良好な結晶性を示していた。次ぎにこの
試料の表面にマグネシウムとアルミニウムを積層した電
極を蒸着した。マグネシウムは、p- 型のシリコンとの
オーミック接触を得るために使用した。これらの試料は
n+ 型とp- 型の接合になっているので、ダイオードと
しての整流性を示す。p- 型に+1Vを印加した時の電
流値と−1Vを印加した時の電流値の比を整流比と定義
し、各々の試料の整流比を表1に示す。 表1に示す様に、Tsurfが溶液の温度(Tm=90
0℃)より低い方が高い整流比が得られる。Tsurf
が高いと、基板を溶液に浸漬した直後にエッチバックが
起こりn型のドーパントが溶液中に溶け出し、これが十
分に拡散しないうちに再度析出すると、本来p- 型であ
るべき活性層にn型のドーパントが混入して、接合の特
性に悪影響があるものと考えられる。
について説明する。図1における基板105側のp+
(n+ )層104は、活性(p- (n- ))層103と
は別に、液相法で成長することができるが、また活性層
103の表面にドーパントの拡散源を塗布または蒸着し
てから熱拡散により、またはイオンインプランテーショ
ンによりドーパント原子を打ち込んで形成しても良い。
いて説明する。すでに述べた様に、薄膜シリコン結晶を
成長するためには、第1の基体としてシリコンのウエハ
を用いるのが最も良い。陽極化成を行なう為に、バルク
がp型ドープされたウエハを用いてもよいし、表面のみ
p型ドープしてもよい。その方法として熱拡散、イオン
インプランテーション等の手法が用いられる。陽極化成
により主にP層が多孔質層化する。
203上に残っている多孔質層202は選択的に除去す
る必要がある。また活性層203が剥離されたシリコン
結晶基板の表面に残った多孔質層202も選択的に除去
し再使用に備える必要がある。通常のシリコンのエッチ
ング液、あるいは多孔質シリコンの選択的エッチング液
である弗酸、あるいは弗酸にアルコールまたは過酸化水
素水の少なくともどちらか一方を添加した混合液、ある
いは、バッファード弗酸あるいはバッファード弗酸にア
ルコールまたは過酸化水素水の少なくともどちらか一方
を添加した混合液の少なくとも1種類を用いて、多孔質
シリコンのみを無電解湿式化学エッチングする事が出来
る。
返すと次第に厚さが減少していく。また次第に表面に凹
凸や欠陥が増加する傾向がある。これらの要因から繰り
返し使用できる回数に制限がでるが、高価なシリコンの
単結晶ウエハを何回使用できるかが、コストに大きな影
響を与える。この様な観点から幾つかの改善が考えられ
る。すなわち厚さの減少した基体の表面に、エピタキシ
ャル成長を行なって厚さの回復を図る事が出来る。その
際に、より低いコストで成長が出来る液相成長法を使用
すると特に好都合である。
てさらに幾つかのメリットを持つ。すなわち、このエピ
タキシャル層を成長時にp型にドープする事により、表
面をp型にドープする工程が不要となる。また結晶質の
第1の基体として、不純物濃度の不定な低品位なシリコ
ンウエハを用いても、陽極化成工程の再現性が向上し多
孔質層の品質が安定する。さらに表面をp型にドープす
る工程に先立ちドープを行なわない又はより低濃度でド
ープしたエピタキシャル層を堆積すると陽極化成の再現
性を一層高める事ができる。また繰り返し使用に伴い表
面に荒れ等が発生すると後の工程に影響が大きいが、必
要により機械的研磨を併用する事も出来る。
を前提に説明を行なってきたが、この事は必須ではな
い。太陽電池としての応用では、多結晶であっても目安
として結晶粒の大きさが1mm程度あれば実用になる。
結晶質の第1の基体が多結晶であっても、各々の結晶粒
の範囲内では局所的にエピタキシャル成長が起こり、多
結晶質の薄膜半導体層が得られる。さらに詳細について
は、各実施例の中で説明してゆく。
体層を転写させる低耐熱性基板材料としては高分子フィ
ルム等が好適に用いられ、代表的なものとしてはポリイ
ミドフィルムが挙げられる。また、ガラスや樹脂等のプ
ラスチック板なども用いることが可能である。
膜結晶半導体層とを接着させる方法としては銅ペースト
あるいは銀ペーストのような導電性金属ペーストを前記
両者の間に挿入して密着させ、焼成して固着させる方法
が好適に用いられる。この場合、焼成後の銅あるいは銀
等の金属は裏面電極及び裏面反射層としても機能する。
また、高分子フィルム等の基板の場合には、基板と薄膜
結晶半導体層を密着させた状態で(この場合、予め薄膜
結晶半導体層表面に裏面電極を形成しておく)、フィル
ム基板の軟化点にまで温度を上げて前記両者を固着させ
てもよい。
反射損を減らす目的で半導体層の表面にテクスチャ処理
を施すことができる。シリコンの場合にはヒドラジンや
NaOH,KOH等を用いて行われる。形成されるテク
スチャのピラミッドの高さとしては数μm〜数十μmの
範囲が適当である。
が、本発明の趣旨は、これまで説明してきた通りであ
り、本発明は以下の実施例により何ら限定されるもので
はない。
好適な太陽電池の半導体層の成長装置の1例を示す。図
4に示されるように、装置の全体は大きく分けて3つの
部分からなっている。601はロードロック室で開閉扉
602を閉じることにより内部を機密に保つことが出来
る。603は窒素の導入ラインで内部の大気を窒素に置
換することが出来る。604は気相成長槽で、ゲートバ
ルブ605を通してロードロック室601との間で試料
の移送ができる。気相成長槽604には原料ガス導入ラ
イン606からSiH2 Cl2 等の原料ガスやドーパン
トガスや水素をそれぞれ流量を独立に制御しつつ導入す
ることができる。608はヒーターで気相成長槽604
の内部に置かれた基板616を加熱することが出来る。
基板616は2枚のシリコンウエハが背中合わせに貼り
あわされた組が、ホルダーで一定の間隔を保って複数平
行に配置されている。基板は不図示の移送機構で上下に
ゲートバルブを通して移動出来る様になっている。原料
ガスは加熱された基板上で還元され、シリコンが基板上
に堆積する。609は液相成長槽でゲートバルブ610
を通して気相成長槽604との間で試料の移送ができ
る。液相成長槽609には水素導入ライン611から水
素が供給され、液相成長中雰囲気を還元性に保つことが
できる。614はカーボンのボートでヒーター613で
加熱され、内部のIn等の低融点金属にシリコン等の半
導体を構成する元素と必要に応じてドーパント元素が溶
かし込まれる様になっている。
セスにより単結晶シリコン層をポリイミドフィルムに転
写して太陽電池を形成する方法を示す。
ハ201の表面にBCl3 を熱拡散源として1200℃
の温度でBの熱拡散を行ってp+ 層を形成し、3μm程
度の拡散層を得た(図2(a))。
を行い、ウエハ上に多孔質シリコン層202を形成した
(図2(b))。 ───────────────────────────── 陽極化成溶液 HF:H2 O:C2 H5 OH=1:1:1 電流密度 5mA/cm2 →30mA/cm2 化成時間 2.5min→(30sec)→0sec ───────────────────────────── −表2− こうして作製した基板を多孔質層が表を向く様2枚づつ
背中合わせの組とし、5組が平行に1cmの間隔を保つ
様、石英硝子製のホルダーにセットした。これを図4の
装置のロードロック室にセットし、扉を閉鎖した後、内
部の大気を窒素に置換した。
ホルダーの基板616を気相成長槽604に移送した。
移送後ゲートバルブ605を閉鎖し内部を水素で置換
し、水素を流しながら基板の昇温を開始した。1000
℃まで昇温したところで30分その状態を保った。この
間に多孔質層表面の平滑化が進行した。
+ 型の第1の結晶シリコン層を堆積した。成長が終了し
た所で、気相成長槽604の内部を水素で置換しつつ、
基板ホルダーの温度を900℃に下げた。 ───────────────────────────── ガス流量(1分当たり) SiH2 Cl2 /PH3 /H2 =0.5L/0.2cc/100L 基板温度 1000℃ 圧力 常圧 成長時間 1分 ───────────────────────────── −表3− 一方、成長を終えた後、気相成長槽604の内部を水素
で置換した。液相成長槽609の内部では、ボート61
4の内部で900℃で金属インジウムにシリコンを飽和
になるまで溶かし込み、溶液が均一になるよう撹拌を行
なった。メルトの調整ができたところで、ゲートバルブ
610を開放し基板ホルダー616をゆっくりとメルト
615に浸漬し、次いで冷却速度−1℃/分で徐冷し2
5分経過したところで、ゲートバルブを開放し基板ホル
ダーをメルトから引上げた。厚さ20μmの活性層を堆
積した。基板ホルダーを気相成長槽604に収容しゲー
トバルブを閉鎖した。ここで再び気相成長法により表4
の条件で厚さ0.5μmのp+ 型の第3の結晶シリコン
層を堆積した(図2(c))。 ─────────────────────────── ガス流量(1分当たり) SiH2 Cl2 /B2 H6 /H2 =1L/0.5cc/100L 基板温度 1000℃ 圧力 常圧 成長時間 2分 ─────────────────────────── −表4− 成長終了後、水素を流し、基板ホルダーの冷却を待っ
た。試料が200℃まで降温したところでゲートバルブ
605を開放し、基板ホルダーをロードロック室601
に移送しゲートバルブ605を閉鎖し、内部を窒素に置
換後装置の外に取りだした。
の片面にスクリーン印刷により銅ペースト209を20
μm厚で塗り、この面を上述のウエハのp+ 薄膜シリコ
ン層204面に密着させて貼り合わせた。この状態でオ
ーブンに入れて300℃、20分の条件で銅ペーストの
焼成を行うとともにポリイミドフィルムとウエハとを固
着させた(図2(d))。
して、ウエハの接着していない側の面を真空チャック
(図示せず)で固定しておき、ポリイミドフィルム20
5の一方の端から力を作用させてpeelingを行
い、シリコン層206,203,204をウエハ201
から剥離してポリイミドフィルム205上に転写させた
(図2(e))。
206上に残っている多孔質層202の残渣を、弗酸と
過酸化水素水および純水との混合液で撹拌しながら選択
エッチングした。薄膜シリコン層206はエッチングさ
れずに残り、多孔質層202の残渣のみが完全に除去さ
れた(図2(f))。非多孔質シリコン単結晶では上述
のエッチング液に対するエッチング速度は極めて低く、
多孔質層のエッチング速度との選択比は105 以上にも
達し、非多孔質シリコン層のエッチング量(数十Å程
度)は実用上無視できる。透過電子顕微鏡による断面観
察の結果、薄膜シリコン層には新たな結晶欠陥は導入さ
れておらず、良好な結晶性が維持されていることが確認
された。
B(Electron Beam)蒸着によりITO透
明導電膜(82nm)/集電電極(Ti/Pd/Ag
(400nm/200nm/1μm))を形成して太陽
電池とした(図2(g))。
単結晶シリコン太陽電池についてAM1.5(100m
W/cm2 )光照射下でのI−V特性について測定した
ところ、変換効率14.9%を得た。
残存する多孔質層202についても上述と同様にしてエ
ッチングにより除去し、平滑な面を出した(図2
(h))。こうして得られた再生ウエハを用いて上述の
工程を繰り返すことにより高品質な半導体層を有する薄
膜単結晶太陽電池が複数個得られた。
工程により太陽電池を作製した。
ハ701の表面にBCl3 を熱拡散源として1200℃
の温度でBの熱拡散を行ってp+ 層を形成し、3μm程
度の拡散層を得た(図5(a))。
化成を行い、ウエハ上に多孔質シリコン層702を形成
した(図5(b))。
でp+ 型の薄膜結晶シリコン層703をエピタキシャル
成長した(図5(c))。
を保ったまま液相成長法でp- 型の薄膜結晶シリコンで
ある活性層704をエピタキシャル成長した(図5
(d))。
n+ 型の薄膜結晶シリコン層705をエピタキシャル成
長した(図5(e))。
り出し、市販のスパッタ装置でITOの透明電極706
を堆積した(図5(f))。
田ゼラチン(株)製AGX−5137)の水溶性接着剤
を塗布し、市販のボール紙708(第2の基体)等の透
水性の基体を貼りつけ乾燥した(図5(g))。
ャックしてボール紙708に力を加えた所、多孔質層7
02が破壊され、半導体層がボール紙708とともにウ
エハ701から剥れた。
9の塗布されたステンレス板710(第3の基体)上に
貼りつけ、150℃で仮焼成した後、ボール紙708の
背後から80℃の温水を浸透させ接着剤703を溶解し
て剥離した(図5(j))。
着剤の残渣を水洗し、さらに銅ペーストにて表面に集電
電極711を印刷し仮焼成した後、500℃で本焼成を
行なった(図5(k))。銅は半導体層を吸収されずに
透過してきた太陽光に対し高い反射率を有し、再度半導
体層に吸収させることが出来るので、比較的薄い半導体
層からなる太陽電池でも高い効率を得ることが出来る。
た多孔質層702は、特に除去しなくとも機能上障害と
ならない点に特徴がある。
1は多孔質層702の残渣をエッチングにて除去し、表
面を平滑化した(図5(l))後、液相成長法により厚
さ3μm程度のp+ 層701’を成長し(図5
(m))、このシリコンウエハ701を用いて、再び上
記の工程を繰り返し太陽電池を作製した。
膜単結晶シリコン太陽電池について、AM1.5(10
0mW/cm2 )光照射下でのI−V特性について測定
したところ、1回目の工程による物も、2回目の工程に
よる物も15%以上のエネルギー変換効率を示した。
接着力を低下させるのみならず、他の手段、例えば溶媒
等を含ませることでも良く、接着力を低下させる手段で
あれば、同様の作用効果を得ることができるものであ
る。
工程により太陽電池を作製した。ただし多孔質層702
の上に気相成長した半導体層703にはドープを行なわ
なかった。また活性層704を成長したところでシリコ
ンの成長を終了し、図4の気相成長槽604においてP
OC3 を用いた気相拡散法により、シリコン層の表面か
ら1200℃で1時間熱処理し、シリコンの表面近くに
Pを熱拡散してn+ 型の層705を形成した。同時にp
+ 型の多孔質層702からのBの熱拡散により、半導体
層703はp+ 型になった。
以降は実施例2と同様にして太陽電池を作製した。また
使用済みのウエハ701も同じ様に処理してから再使用
して新たに太陽電池を作ることが出来た。
薄膜単結晶シリコン太陽電池について、AM1.5(1
00mW/cm2 )光照射下でのI−V特性について測
定したところ、1回目の工程による物も、2回目の工程
による物も15%以上のエネルギー変換効率を示した。
工程により、単結晶シリコンを用いたスタガー型の電界
効果トランジスタを作る。
シリコンウウエハ801の表面にBCl3 を熱拡散源と
して1200℃の温度でBの熱拡散を行なってp+ 層を
形成し、3μm程度の拡散層を得た。続いて実施例1と
同様にして多孔質層802を形成した(図6(a)〜
(b))。
ず気相成長槽において、多孔質層802の上に厚さ0.
1μmのn+ 型の薄膜シリコン層803を堆積した(図
6(c))。
長槽に移送して厚さ0.3μmのp - 型の薄膜シリコン
層804を堆積してから図4の装置から取り出した(図
6(d))。
薄膜シリコン層804の表面側0.1μmを酸化しゲー
ト絶縁膜805とした(図6(e))。
し、フォトリソグラフィー工程によりゲート電極・ゲー
ト配線806を形成した(図6(f))。この上にゾル
=ゲル法によるSiO2 膜807により、ガラス基板8
08を貼りつけた(図6(g))。
802の残渣を除去した後(図6(i))、n+ 型の薄
膜シリコン層803をフォトリソグラフィー工程により
803′,803″の様にパターンニングし、さらにそ
の上に窒化シリコン層を堆積しフォトリソグラフィー工
程により809の様にパターンニングし、さらにアルミ
層を堆積しフォトリソグラフィー工程によりパターンニ
ングし、ドレイン電極・ドレイン配線810′と、ソー
ス電極・ソース配線810″を形成した(図6(h)〜
(l))。
が単結晶であり、かつ薄いため、ゲート電圧のon/o
ffにより極めて高いドレイン電流のon/off比が
とれ、かつon電流が大きかった。したがってトランジ
スタの面積が小さくても大きな駆動能力をもつ。また単
結晶を使用していながらスタガー型であるため、アモル
ファスシリコンを用いたトランジスタ並に、ドレイン・
ゲートの配線の自由度が大きく、液晶のマトリクス駆動
等に用いると、高コントラスト、高速動作、高開口比が
容易に実現出来る。
単結晶の基板の上に、成長のコントロールがしやすい気
相成長法で薄い半導体層を成長し、移送の条件を厳密に
制御して、引き継いで、原料コストが少ない液相法で太
陽光の吸収に必要なだけの厚さの結晶半導体層をエピタ
キシャル成長させてから剥離することが可能であり、高
価な基板は繰り返し使用できるため、高効率で低コスト
かつフレキシブルな形態の太陽電池が出来る。
り、品位の高い接合を持つ薄膜半導体層が得やすくな
る。
の高い基板を用いることができ、さらに低コスト化が図
れる。
膜結晶太陽電池が得られ、これにより量産性のある良質
の太陽電池を市場に提供することができるようになる。
晶太陽電池を基板から剥離して形成し、該基板を再生し
て繰り返し使用することで材料の有効利用が図られ、そ
の結果、安価な太陽電池が作製できるようになった。
基体の厚さの減少を補う為、液相成長法にて第1の基体
の表面に結晶層を成長させる事により、第1の基体を有
効利用するとともに、基体の品位に直接影響されずに、
多孔質層の最適化を図る事も可能となる。
いて、例えば、トランジスタを作成した場合、トランジ
スタの面積が小さくても大きな駆動能力をもつような特
性の優れたトランジスタを得ることができる。また実施
例に前述したような単結晶を使用したスタガー型の電界
効果トランジスタを作製することも容易になるため、ア
モルファスシリコンを用いたトランジスタ並に、ドレイ
ン・ゲートの配線の自由度が大きく、液晶のマトリクス
駆動等に用いた場合、高コントラスト、高速動作、高開
口比が容易に実現出来る。
ある。
工程図である。
置の概略構成図である。
た工程図である。
ンジスタの製造方法について説明した工程図である。
質層 103,203,704 活性層 104,204 p+ 層(またはn+ 層) 105,205,708 第2の基体 106,206 n+ 層(またはp+ 層) 107,207 反射防止層(透明導電層) 108,208,711 集電電極 109,209 裏面電極 501 溶質の濃度 502 溶質の温度 503 相の状態の異なる領域を分ける曲線 504 均一な溶液だけが存在する領域 505 溶液と固体の溶質が共存する領域 601 ロードロック室 604 気相成長槽 609 液相成長槽 605,610 ゲートバルブ 608,613 ヒーター 614 カーボンボート 615 低融点金属 616 基板 803,803′,803″ n+ 型の薄膜シリコン
層 804 p- 型の薄膜シリコン層 805 ゲート絶縁膜 806 ゲート電極 810′ ドレイン電極 810″ ソース電極
Claims (17)
- 【請求項1】 薄膜半導体層を用いた半導体基材の製造
方法において、 少なくとも、 i)結晶質の第1の基体の表面に多孔質層を形成する工
程と、 ii)還元性の雰囲気の中で原料ガスを分解して前記多
孔質層の表面に第1の薄膜半導体層を気相成長させる工
程と、 iii)前記還元性の雰囲気を保持したまま、第2の薄
膜半導体を構成する元素を飽和または過飽和まで溶解し
た溶液に、前記第1の薄膜半導体層を浸漬して、前記第
1の薄膜半導体層表面に、これとは異なる導電型の第2
の薄膜半導体層を液相成長させる工程と、 iv)前記第2の薄膜半導体層または第2の薄膜半導体
層の上にさらに形成された層の表面に、第2の基体を貼
り合わせる工程と、 v)前記多孔質層に力を作用させて、前記第1の薄膜半
導体層を前記第1の基体より剥離して前記第2の基体に
転写する工程と、を有することを特徴とする半導体基材
の製造方法。 - 【請求項2】 前記第2の基体を貼り合わせる工程は、
接着剤により貼り合わせることを特徴とする請求項1記
載の半導体基材の製造方法。 - 【請求項3】 前記接着剤は、水溶性接着剤であること
を特徴とする請求項2記載の半導体基材の製造方法。 - 【請求項4】 前記第2の基体の前記剥離面に第3の基
体を貼り合わせる工程と、 前記第2の基体から前記薄膜半導体層を剥離して前記第
3の基体に転写する工程と、を有することを特徴とする
請求項1〜3のいずれかに記載の半導体基材の製造方
法。 - 【請求項5】 前記第2の基体は、透水性基体であるこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の半導体
基材の製造方法。 - 【請求項6】 前記第2の基体から前記薄膜半導体層を
剥離して前記第3の基体に転写する工程は、 前記接着剤の接着力を低下させることにより行なわれる
ことを特徴とする請求項4記載の半導体基材の製造方
法。 - 【請求項7】 前記第2の基体から前記薄膜半導体層を
剥離して前記第3の基体に転写する工程は、 前記第2の基体を通して前記接着剤の接着力を低下させ
ることにより行なわれることを特徴とする請求項4記載
の半導体基材の製造方法。 - 【請求項8】 前記第2の基体から前記薄膜半導体層を
剥離して前記第3の基体に転写する工程は、 透水性の第2の基体に水を含ませて接着力を低下させる
ことにより行なうことを特徴とする請求項4記載の半導
体基材の製造方法。 - 【請求項9】 前記第2の基体から前記薄膜半導体層を
剥離して前記第3の基体に転写する工程は、 水溶性接着剤に水を含ませて接着力を低下させることに
より行なうことを特徴とする請求項4記載の半導体基材
の製造方法。 - 【請求項10】 前記第2の基体から前記薄膜半導体層
を剥離して前記第3の基体に転写する工程は、 透水性の前記第2の基体を通して水溶性接着剤に水を含
ませ、該接着剤の接着力を低下させることにより行なう
ことを特徴とする請求項4記載の半導体基材の製造方
法。 - 【請求項11】 vi)前記剥離後の第1の基体の表面
を処理して再使用することを特徴とする請求項1〜10
のいずれかに記載の半導体基材の製造方法。 - 【請求項12】 前記第1の薄膜半導体層を剥離後の前
記第1の基体の表面を処理した後、その表面に、液相成
長法で、不純物をドープした前記第1の基体と同じ半導
体の層を成長してから、再度前記i)からiv)を繰り
返す工程を有することを特徴とする請求項11記載の半
導体基材の製造方法。 - 【請求項13】 前記不純物をドープした半導体層を形
成するに先立ち、前記処理後の第1の基体の表面に液相
成長法で、不純物をドープしない又はより低濃度の不純
物をドープした半導体層を形成した後、再度前記i)か
らiv)を繰り返す工程を有することを特徴とする請求
項12記載の半導体基材の製造方法。 - 【請求項14】 前記第1の基体として、純度99.9
9%以下の半導体を使用することを特徴とする請求項1
〜13のいずれかに記載の半導体基材の製造方法。 - 【請求項15】 多孔質層を有する基体を格納し、該多
孔質層上に半導体層を形成する半導体基材の製造装置に
おいて、 還元性の雰囲気の中で原料ガスを分解して前記基体の多
孔質層表面に第1の薄膜半導体層を気相成長させる気相
成長槽と、 前記還元性の雰囲気を保持したまま、第2の薄膜半導体
を構成する元素を飽和または過飽和まで溶解した溶液
に、前記第1の薄膜半導体層を浸漬して、前記第1の薄
膜半導体層表面に前記第2の薄膜半導体層を液相成長さ
せる液相成長槽と、 前記気相成長槽と前記液相成長槽との間を、前記還元性
の雰囲気を保持したまま前記基体を移送する手段と、を
有して構成されることを特徴とする半導体基材の製造装
置。 - 【請求項16】 請求項1〜14のいずれかに記載の半
導体基材の製造方法を用いて製造されることを特徴とす
る太陽電池の製造方法。 - 【請求項17】 多孔質層を有する基体を格納し、該多
孔質層上に半導体層を形成する太陽電池の製造装置にお
いて、 還元性の雰囲気の中で原料ガスを分解して前記基体の多
孔質層表面に第1の薄膜半導体層を気相成長させる気相
成長槽と、 前記還元性の雰囲気を保持したまま、第2の薄膜半導体
を構成する元素を飽和または過飽和まで溶解した溶液
に、前記第1の薄膜半導体層を浸漬して、前記第1の薄
膜半導体層表面に前記第1の半導体層とは異なる導電型
の前記第2の薄膜半導体層を液相成長させる液相成長槽
と、 前記気相成長槽と前記液相成長槽との間を、前記還元性
の雰囲気を保持したまま前記基体を移送する手段と、を
有して構成されることを特徴とする太陽電池の製造装
置。
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