JP2000277403A - 半導体基体の作製方法 - Google Patents

半導体基体の作製方法

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JP2000277403A
JP2000277403A JP11084651A JP8465199A JP2000277403A JP 2000277403 A JP2000277403 A JP 2000277403A JP 11084651 A JP11084651 A JP 11084651A JP 8465199 A JP8465199 A JP 8465199A JP 2000277403 A JP2000277403 A JP 2000277403A
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porosity
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Katsu Shioda
活 塩田
Nobuhiko Sato
信彦 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化成液組成変調せずに、効率よく単結晶基体
に複数の多孔質層を形成する。 【解決手段】 単結晶基体を用意する工程と、前記単
結晶基体の少なくとも一方の表面に不純物の種類、濃度
の少なくともいずれかの異なる2種類の単結晶半導体層
をエピタキシャル法によって交互に4層以上成長させる
工程と、前記4層以上の単結晶半導体層のうち表面の層
及び表面から2番目の層を低多孔度層及び高多孔度層を
形成するように多孔質化する工程と、前記多孔質化した
単結晶半導体層の表面に、非多孔質単結晶層を形成する
工程と、前記非多孔質単結晶層と支持基体とを貼り合わ
せる工程と、貼り合わせた前記単結晶基体と前記支持基
体とを、前記高多孔度層の中及び/又はそれと該高多孔
度層に隣接する層との境界で分離する工程とにより、前
記支持基体に前記非多孔質単結晶層を移設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単結晶基体の上に
エピタキシャル成長により2種類の単結晶半導体層を形
成し、少なくともその表面及び表面から2番目の層を多
孔質化して、その上に非多孔質単結晶層を形成する半導
体基体の作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁物上の単結晶Si半導体層の形成
は、シリコン・オン・インシュレーター(SOI)技術
として広く知られ、通常のSi集積回路を作製するバル
クSi基板では到達しえない数々の優位点を、SOI技
術を利用したデバイスが有することから多くの研究が成
されてきた。
【0003】すなわち、SOI技術を利用することで、
バルクSi基板に対して、(1)誘電体分離が容易で、
高集積化が可能である。(2)対放射線耐性に優れてい
る。(3)浮遊容量が低減され、高速化が可能である。
(4)ウェル工程が省略できる。(5)ラッチアップを
防止できる。(6)薄膜化による完全空乏型電界効果ト
ランジスタが可能である。(7)薄膜化による使用材料
の低減と材料減による地球環境への優しさ、等の優位点
が得られる。
【0004】上記のようなデバイス特性上の多くの利点
を実現するために、ここ数十年に渡り、SOI構造の形
成方法について研究されてきている。この内容は、たと
えば以下の文献にまとめられている(Special Issue:
“Single-crystal silicon onnon-single-crystal insu
lators";edited by G.W.Cullen,Journal of Crystal Gr
owth,volume63,no3,pp429〜590(1983)。)。
【0005】また、古くは、単結晶サファイア基板上
に、SiをCVD(化学気相法)で、ヘテロエピタキシ
ーさせて形成するSOS(シリコン・オン・サファイ
ア)が知られており、もっとも成熟したSOI技術とし
て一応の成功を収めはしたが、Si層と下地サファイア
基板界面との格子不整合により大量の結晶欠陥、サファ
イア基板からのアルミニュームのSi層への混入、そし
て何よりも基板の高価格と大面積化への遅れにより、そ
の応用の広がりが妨げられている。
【0006】比較的近年には、サファイア基板を使用せ
ずに、SOI構造を実現しようという試みが行われてい
る。この試みは、次の2つに大別される。 (1)Si単結晶基板を表面酸化後に、窓を開けてSi
基板を部分的に表出させ、その部分をシードとして、横
方向へエピタキシャル成長させ、SiO2 上に、Si単
結晶を形成する(この場合には、SiO2 上に、Si層
の堆積をともなう。)。 (2)Si単結晶基板そのものを活性層として使用し、
その下部にSiO2 を形成する(この方法は、Si層の
堆積をともなわない。)。
【0007】また、化合物半導体上のデバイスは、Si
では得られない高い性能、たとえば、高速、発光など、
を備えている。現在は、これらのデバイスはほとんどG
aAs等の化合物半導体基板上にエピタキシャル成長を
して、その中に作り込まれている。
【0008】しかし、化合物半導体基板は、高価で、機
械的強度が低く、大面積ウエハは作製が困難などの問題
点がある。
【0009】このようなことから、安価で、機械的強度
も高く、大面積ウエハが作製できるSiウエハ上に、化
合物半導体をヘテロエピタキシャル成長させる試みがな
されている。
【0010】上記(1)を実現する手段として、CVD
法により、直接、単結晶層Siを横方向エピタキシャル
成長させる方法、非晶質Siを堆積して、熱処理により
固相横方向エピタキシャル成長させる方法、非晶質ある
いは、多結晶Si層に電子線、レーザー光等のエネルギ
ービームを収束して照射し、溶融再結晶により単結晶層
をSiO2 上に成長させる方法、そして、棒状ヒーター
により帯状に溶融領域を走査する方法(Zone Melting Re
crystallization)が知られている。
【0011】これらの方法にはそれぞれ一長一短がある
が、その制御性、生産性、均一性、品質に多大の問題を
残しており、いまだに、工業的に実用化したものはな
い。たとえば、CVD法は平坦薄膜化するには、犠牲酸
化が必要となり、固相成長法ではその結晶性が悪い。ま
た、ビームアニール法では、収束ビーム走査による処理
時間と、ビームの重なり具合、焦点調整などの制御性に
問題がある。このうち、Zone Melting Recrystallizati
on法がもっとも成熟しており、比較的大規模な集積回路
も試作されてはいるが、依然として、亜粒界等の結晶欠
陥は、多数残留しており、少数キャリヤーデバイスを作
製するにいたってない。
【0012】上記(2)の方法であるSi基板をエピタ
キシャル成長の種子として用いない方法においては、次
の4種類の方法が挙げられる。
【0013】(a)V型の溝が表面に異方性エッチング
されたSi単結晶基板に酸化膜を形成し、酸化膜上に多
結晶Si層をSi基板と同じ程厚く堆積した後、Si基
板の裏面から研磨によって、厚い多結晶Si層上にV溝
に囲まれて誘電分離されたSi単結晶領域を形成する。
この手法においては、結晶性は、良好であるが、多結晶
Siを数100ミクロンも厚く堆積する工程、単結晶S
i基板を裏面より研磨して分離したSi活性層のみを残
す工程に、制御性と生産性の点から問題がある。
【0014】(b)サイモックス(Separation by ion
implanted oxyge:以下、SIMOXと称する。)と称
されるSi単結晶基板中に、酸素のイオン注入によりS
iO 2 層を形成する方法であり、Siプロセスと整合性
がよいため、現在もっとも成熟した手法である。しかし
ながら、SiO2 層を形成するためには、酸素イオンを
1018ions/cm2 以上も注入する必要があるが、
その注入時間は長大であり、生産性は高いとはいえず、
また、ウエハーコストは高い。さらに、結晶欠陥は多く
残存し、工業的に見て、少数キャリヤーデバイスを作製
できる充分な品質に至っていない。
【0015】(c)多孔質Siの酸化による誘電体分離
によりSOI構造を形成する方法である。この方法は、
P型Si単結晶基板表面に、N型Si層をプロトンイオ
ン注入(イマイ他、J.Crystal Growth,vol.63,547(198
3))、もしくは、エピタキシャル成長とパターニングと
によって島状に形成し、表面よりSi島を囲むようにH
F溶液中の陽極化成法により、P型Si基板のみを多孔
質化したのち、増速酸化によりN型Si島を誘電体分離
する方法である。この方法では、分離されているSi領
域は、デバイス工程のまえに決定されており、デバイス
設計の自由度を制限する場合があるという問題点があ
る。
【0016】(d)また、上記のSOIの形成方法とは
別に、近年、Si単結晶基板を、熱酸化した別のSi単
結晶基板に、熱処理又は接着剤を用いて貼り合せ、SO
I構造を形成する方法が注目を浴びている。この方法
は、デバイスのための活性層を均一に薄膜化する必要が
ある。すなわち、数100ミクロンもの厚さのSi単結
晶基板をミクロンオーダーか、それ以下に薄膜化する必
要がある。この薄膜化には以下のように2種類の方法が
ある。 (a)研磨による薄膜化 (b)選択エッチングによる薄膜化 しかし、(a)の研磨による薄膜化は、均一に薄膜化す
ることが困難である。特にサブミクロンの薄膜化は、ば
らつきが数十%にもなってしまい、この均一化は大きな
問題となっている。さらにウエハの大口径化が進めば、
その困難度は増すばかりである。
【0017】また、(b)のエッチングによる薄膜化
は、均一な薄膜化に有効とされているが、(i)せいぜ
い102と選択比が充分でない、(ii)エッチング後の
表面性が悪い、(iii)イオン注入、高濃度BドープS
i層上のエピタキシャル成長あるいはヘテロエピタキシ
ャル成長を用いているため、絶縁膜上の半導体層(SO
I層)の結晶性が悪い、等の問題点がある(C.Harendt,
et.al.,J.Elect.Mater.Vol.20,267(1991)、H.Baumgart,e
t.al.,Extended Abstract of ECS 1st International S
ymposium of Wafer Bonding,pp-733(1991)、C.E.Hunt,Ex
tended Abstractof ECS 1st International Symposium
of Wafer Bonding,pp-696(1991))。
【0018】さらに貼り合わせを用いた半導体基板は、
必ず2枚のウエハを必要とし、そのうち1枚は、ほとん
ど大部分が研磨・エッチング等により無駄に除去され捨
てられてしまう場合があり、再利用化が望まれている。
したがって、貼り合わせによるSOIにおいては、現状
の方法では、その制御性、均一性さらには経済性に多く
の問題点が存在する。
【0019】また、ガラスに代表される光透過性基板上
には、一般には、その結晶構造の無秩序性から、堆積し
た薄膜Si層は、基板の無秩序性を反映して、非晶質
(アモルファス)か、よくて多結晶層にしかならず、高
性能なデバイスは作製できない。それは、基板の結晶構
造が非晶質であることによっており、単に、Si層を堆
積しても、良質な単結晶層は得られない。
【0020】ところで、光透過性基板は、受光素子であ
るコンタクトセンサーや投影型液晶画像表示装置を構成
するうえにおいて重要である。そして、センサーや表示
装置の画素(絵素)をより一層、高密度化、高解像度
化、高精密化するには、高性能な駆動素子が必要とな
る。その結果、光透過性基板上に設けられている素子と
しても優れた結晶性を有する単結晶層を用いて作製され
ることが必要となる。
【0021】したがって、非晶質Siや多結晶Siで
は、その欠陥の多い結晶構造ゆえに要求される、あるい
は今後要求されるに十分な性能を備えた駆動素子を作製
することが難しい。
【0022】上記で述べたように、化合物半導体のデバ
イス作製には化合物半導体の基板が必要不可欠となって
いる。しかし、化合物半導体の基板は高価で、しかも、
大面積化が非常に困難である。
【0023】さらに、Si基板上にGaAs等の化合物
半導体をエピタキシャル成長させることが試みられてい
るが、格子定数や熱膨張係数の違いにより、その成長膜
は結晶性が悪く、デバイスに応用することは非常に困難
となっている。
【0024】また、格子のミスフィットを緩和するた
め、多孔質Si上に化合物半導体をエピタキシャル成長
させることが試みられているが、多孔質Siの熱安定性
の低さ、経時変化等によりデバイスを作製中あるいは、
作製した後の基板としての安定性、信頼性に欠ける。
【0025】SOIウエハの製造方法の中でも特開平5
−21338号公報に開示された様な、多孔質層上に非
単結晶半導体層を形成し、これを絶縁層を介して支持基
板に移し取る方法は、SOI層の膜厚均一性が優れてい
ること、SOI層の結晶欠陥密度を低く押さえることが
容易なこと、SOI層の表面平坦性がよいこと、製造に
際し高価な特殊仕様の装置がいらないこと、数100Å
から10μm程度までのSOI膜厚範囲に対し同一の装
置で製造可能なことなどの点で非常に優れたものであ
る。
【0026】また、特開平7−302889号公報に記
載されているように、第一の基板と第二の基板を貼り合
わせた後、唯一の多孔質層において前記第一と第二基板
を両者を破壊することなく分離し、第一の基板の表面に
残った多孔質層の残留層を平滑にして、再度多孔質を形
成し、再使用することを繰り返せば、第一の基板は原理
的に何回でも再使用可能である。したがって製造コスト
を大幅に低減することができるという大きな効果が期待
されるようになってきた。
【0027】さらに、特開平10−326884号公報
に記載されているように、分離に用いる多孔質層を多孔
度の異なる2つの層から成すことにより、分離をより容
易により確実に行えるようになってきた。
【0028】ここで、従来の半導体基体の製造工程につ
いて説明する。
【0029】図3は、従来の半導体基体の製造工程を示
す図である。まず、シリコン単結晶体110を用意した
(図3(a))。これを陽極化成法により多孔質化した
(図3(b))。こうして、第1の多孔質層111及び
第2の多孔質層112を形成した。
【0030】そして、第1の多孔質層111の上に、非
多孔質シリコン単結晶層105をEpi成長により形成
した。非多孔質シリコン単結晶層105の表面にSiO
2 層106を形成した(図3(c))。SiO2 層10
6と、シリコン単結晶からなるハンドルウエハ(支持基
体)107とを重ね合せ、接触させ貼り合わせた(図3
(d))。
【0031】この貼り合せウエハの多孔質領域112の
みを破壊して分離した(図3(e)、(g))。分離し
たハンドルウエハ側は、49%フッ酸と30%過酸化水
素水の混合液に入れ、多孔質を除去してSOIウエハを
完成した(図3(f))。
【0032】分離したデバイスウエハ側を同様に49%
フッ酸と30%過酸化水素水の混合液に入れ、多孔質を
除去した(図3(h))。このデバイスウエハを再度、
陽極化成工程(図3(b))に投入し、以後同様工程に
より再利用することで、再度、SOIウエハを作製する
ことができた。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかし、そもそも、貼
り合せ式SOIウエハ製造方法では、2枚のウエハから
製品が1回に1枚のみ生産される。製品にならない方の
デバイスウエハを破壊して除去することは、コストの観
点からも問題がある。そこで、多孔質層のみ破壊するこ
とでデバイスウエハを破壊せずに分離する方法(松下、
田舎中による特開平8−213645号公報)、及び再
利用する方法(坂口、米原による特開平7−30288
9号公報)を提案した。
【0034】この方法により、貼り合せた状態からハン
ドルウエハ側とデバイスウエハ側とを破壊せずに分離す
ることができるようになり、大きくコストを低減した。
そして、その再生には研磨処理が必要となっており、こ
の研磨処理を省略できればさらなるコストダウンできる
可能性があったが、その研磨処理は、CZ結晶に特有の
スワールの影響が出てしまうため、それを除去して多孔
質で分離後のデバイスウエハの表面を平坦にするため
に、必要であった。1サイクルごとにウエハ厚さが大き
く減少してしまうという課題も残された。
【0035】また、多孔度の異なる2つの多孔質を、化
成液組成を変える、又は電流を変えることにより形成す
る方法(近江らによる特開平10−326884号公
報)を提案した。これにより、分離を容易に、かつ確実
に行えるようになった。しかし、このうちの化成液組成
変調による方法は、その変調処理が複雑で時間もかかる
という課題があった。
【0036】もう一方の、2種類の電流を使う方法(こ
こでは電流変調法と称する。)は、電流を変化するため
の時間が短時間で実施できる利点があったが、シールド
ウエハにも剥離されやすい複層の2種類の多孔質が形成
されてしまい、複数回の処理を行うと剥離した膜が化成
液を汚してしまうという工程管理上の課題があった。
【0037】さらに、電流制御により2種類の多孔質を
作製するため、電流密度に比例した速度で多孔質化が進
行する結果、多孔質のウエハ面内均一性が電流密度分布
を反映してしまうという、品質上の課題も残されてい
た。
【0038】一方、ボロンを表面から拡散させて多孔質
形成領域を形成する方法(坂口らによる特開平9−10
2594号公報)では、多孔質のウエハ面内均一性はよ
くなるが、拡散層中のボロン濃度分布は拡散現象により
物理的に決まってしまうため、たとえば2種類の多孔質
の厚さ比率をそれぞれ独立に作りこむことができないと
いう原理的に課題があった。
【0039】また、再生研磨するたびに多孔質形成領域
を作製する。つまり拡散工程を毎回施さなければならな
いというコスト上の課題もあった。再生研磨であるか
ら、電流制御法同様ウエハ厚さが大きく減少してしまう
という工程管理上の課題もあった。
【0040】また、多孔質層の上にP型不純物濃度の異
なる2つの層を、液相Epitaxial成長法で形成
する方法(西田らによる特開平10−189924号公
報)では、2つの層を形成することができる。しかし、
液相成長法により2つの層を形成するためには、融液中
の不純物濃度を変える必要があるため、条件を変えて2
度工程処理を行うことになり、倍の工程コストがかかる
という課題があった。
【0041】また、液相成長法では平衡状態に近いため
に偏析の程度が大きい、つまり偏析係数が小さくなるた
め、P型不純物がシリコン中にあまり多くは取り込まれ
ない。実際には、取り込まれるガリウムの濃度は1016
〜1019cm-3であり、まだ実用上の範囲に制御できる
が、ボロンは取り込まれる濃度が最大でも5×1016
-3なので実用上必要な制御範囲には足りないという課
題があった。
【0042】そこで、本発明は、化成液組成を変えた
り、電流変調せずに、効率よく単結晶基体に複数の多孔
質層を形成することを課題とする。
【0043】また、本発明は、再利用するごとに、単結
晶基板の厚さを変化しないようにすることを課題とす
る。
【0044】さらに、本発明は、シールドウエハの寿命
を延ばすことを課題とする。
【0045】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、単結晶基体を用意する工程と、前記単結
晶基体の少なくとも一方の表面に不純物の種類、濃度の
少なくともいずれかの異なる2種類の単結晶半導体層を
エピタキシャル法によって交互に4層以上成長させる工
程と、前記4層以上の単結晶半導体層のうち表面の層及
び表面から2番目の層を低多孔度層及び高多孔度層を形
成するように多孔質化する工程と、前記多孔質化した単
結晶半導体層の表面に、非多孔質単結晶層を形成する工
程と、前記非多孔質単結晶層と支持基体とを貼り合わせ
る工程と、貼り合わせた前記単結晶基体と前記支持基体
とを、前記高多孔度層の中及び/又はそれと該高多孔度
層に隣接する層との境界で分離する工程とにより、前記
支持基体に前記非多孔質単結晶層を移設する。
【0046】すなわち、単結晶基体の上に2種類の単結
晶半導体層をエピタキシャル法により交互に複数形成
し、そのうち表面及び表面から2番目の層を低多孔度層
と高多孔度層とを形成するように多孔質化する。
【0047】
【発明の実施の形態】(エピタキシャル(Epi)層形
成工程)多孔質形成領域及びその直下の部分を、たとえ
ば気相Epi法により形成する。これにより、その後形
成する多孔質層とその直下の非多孔質部分との界面を、
スワールのない面にすることができ、そのため多孔質層
をエッチングするだけで平滑な露出面を得ることができ
る。
【0048】本実施形態では、Epi層(単結晶半導体
層)は交互に繰り返すボロン濃度の異なる2種類の層を
交互に積層した4以上からなる複数の層とする。たとえ
ば、2種類のうち1つの層を比抵抗0.1Ωcm以上の
+型単結晶シリコン層とし、他方の層を比抵抗0.0
10〜0.020ΩcmのP型単結晶シリコン層とす
る。あるいは、1つの層を比抵抗の比較的大きなN型単
結晶シリコン層とし、他方の層を比抵抗の比較的小さな
N型単結晶シリコン層としてもよい。すなわち、不純物
の種類、濃度の少なくともいずれかの異なる層を形成す
ればよい。
【0049】こうすると、多孔質層上に非多孔質シリコ
ン単結晶層を形成した単結晶基体であるデバイスウエハ
を用意し、単結晶基体と支持基体であるハンドルウエハ
との少なくとも一方の表面に絶縁層を形成したのちに、
多孔質半導体単結晶層が内側に位置する多層構造体が得
られるように貼り合わせ、アニール後に多孔質半導体を
破壊して2枚のウエハつまりデバイスウエハ側とハンド
ルウエハ側とに分離するとき、分離後に残留する多孔質
の直下はスワールを含まない非多孔質シリコン単結晶層
であるため、エッチングによりその多孔質を除去するだ
けで、平滑な表面が露出する。つまり、研磨によらず、
より低コストなエッチングのみで、平滑な表面を再生す
ることができる。
【0050】こうして、表面を再生したウエハの表面直
下には、2種類の層がまだ残されているため、即、陽極
化成工程に再投入し、単結晶基体を再利用できる。つま
り、陽極化成工程から複数回利用できる分の多孔質形成
領域を1回のEpi工程で形成できることになる。
【0051】また、Epi工程では、1つの層と他方の
層との厚さを、成膜(Depo)時間でそれぞれ独立
に、1つの層と他方の層とのボロン濃度をドーパントガ
ス濃度で独立に制御できる。これにより、後に陽極化成
により1つの層から他方の層にかけて多孔質化すると
き、異なる多孔度の多孔質の形成を、定電流処理で実現
できる。
【0052】これにより、1つの層と他方の層とを多孔
質化したときの多孔度(Porosity:孔体積/
(残留シリコン体積+孔体積))をそれぞれ自由にかつ
独立に制御することができる。これは、定電流であるた
め電流変調法より多孔質の多孔度の制御が容易であるた
め、1つの層と他方の層との多孔度をそのボロン濃度に
より独立に制御できるために条件最適化が少ない実験で
完遂できるという利点がある。
【0053】また、電流密度の面内分布があっても、多
孔質領域の厚さは1つの層と他方の層との厚さであり、
これはEpi工程の能力で決まることから、多孔質層の
厚さ均一性が電流変調法に比べてよくなる。
【0054】Epi工程のDepoとドーパントガス濃
度は、ドーパントガスとしてたとえば水素で希釈したB
2 6 (ジボラン)のガス流量を、バルブ開閉の調節す
ることにより容易に制御することができる。又は、De
poガスとしてたとえばトリクロルシランのガス流量
を、バルブ開閉の調節することにより、同様にドーパン
トガス濃度を容易に制御することができる。トリクロル
シランの代わりにモノシラン、ジクロルシラン、四塩化
珪素を用いてもよい。
【0055】(陽極化成工程)こうして形成した2種類
の濃度の層を交互に備えるデバイスウエハを陽極化成す
ることにより、多孔度の異なる2つの多孔質層を形成す
る。2つの多孔質層のうち、表面側の第1の多孔質層
は、その上に後の工程で非多孔質単結晶を形成する際、
その単結晶中の結晶欠陥を減らすために、多孔度をでき
る限り低くしておく。第2の多孔質層は、その多孔度を
第1の多孔質層より高くすることにより、貼り合せ後の
分離工程で破壊時の応力を第2の多孔質層内に集中さ
せ、上述の単結晶が部分的に破壊されたり、クラックが
入ったり、スリップ転位が生じることを防止し、かつ分
離を容易に行う。
【0056】多孔質単結晶シリコンは、非多孔質単結晶
シリコンを陽極化成処理により形成する。陽極化成工程
は、フッ酸を主体とする電解液(化成液)にデバイスウ
エハを浸漬し、これを対向電極に対して陽極となるよう
に電圧印加することで行われる。この電圧印加を金属の
接触汚染なく行う方法として、ウエハの裏側も電解液を
満たした液槽にする、つまり液体電極により陽極印加す
る。
【0057】したがって、その液体電極の反対側には液
体に電圧印加するための別の陽極電極が必要であるが、
これも金属にすると電解液に金属イオンが溶け出し、ウ
エハの裏面を金属イオンで汚染してしまう。そこで、そ
の液体電極に電圧印加する陽極電極もウエハと同程度の
高純度なシリコンの板を使用する。その陽極電極として
のシリコン板をシールドウエハと称する。シールドウエ
ハへの電圧印加は裏側にて金属の接触、接合により行っ
てよい。
【0058】以上のような構成の陽極化成工程の本発明
に適した条件として、化成液のフッ酸濃度は20%〜5
0%、材料シリコン単結晶の比抵抗は0.005Ωcm
〜5Ωcm、ただし、第1の多孔質層形成領域では0.
005Ωcm〜0.020Ωcm、第2の多孔質層形成
領域では0.1Ωcm〜5Ωcm、電流密度は2〜50
mA/cm2 、温度は−100℃〜120℃である。
【0059】また、反応生成気体からなる気泡をウエハ
表面から早く離脱させるために、ウエハの多孔質形成す
る側を上方に向ける、化成液を撹拌する、超音波を印加
する、ウエハを振動させる、化成槽の下方から空気、窒
素、アルゴン、ヘリウムといった化成反応に影響しない
ガスを導入するとよい。
【0060】このような条件により陽極化成を行うと、
第1の多孔質層の多孔度を30%未満、第2の多孔質層
の多孔度を30%〜80%にすることができる。
【0061】多孔質の厚さについては、近江ら(特開平
10−326884号公報)により第2の多孔質層の厚
さは3μm以下の場合に、分離が起こりやすすぎて剥が
れ落ちる事故を防止するのに好都合であることを解明し
ている。本実施形態では、第2の多孔質層の厚さは第2
種つまりボロン濃度の低いEpi層の厚さであり、これ
は高濃度の第1種のEpi層との境界の遷移領域が広が
るため、薄さに限界があり、それはボロンの拡散長から
およそ300nmであった。
【0062】つまり、本実施形態による第2の多孔質層
の厚さの制御可能範囲は300nm以上であり、使用可
能範囲は300nm〜3μmである。そして、この陽極
化成を一定の電流で、かつ、表面から1番目の層と2番
目の層、もしくは表面から1番目の層と2番目の層と3
番目の層との内部まで多孔質化する。
【0063】これにより、少なくとも表面から1番目の
層と2番目の層にできる多孔質の膜厚均一性は、Epi
工程の能力で決まり、一般に、それは電流密度の面内均
一性よりもよいため、一定ボロン濃度のシリコンを電流
変調で多孔質化する場合に比べてよい膜厚均一性が得ら
れる。さらに、多孔質層の多孔度はこの場合、電流とボ
ロン濃度により決まるので、第1の多孔質層と第2の多
孔質層の厚さについて、独立にかつ膜厚の面内ばらつき
の影響を考慮せずに、厚さを薄くできるので、コスト低
減にも効果的である。
【0064】また、一定の電流で陽極化成を行うので、
制御も容易である。その上、一定の電流で陽極化成する
ために、シールドウエハには交互に層が形成されず、そ
の結果、剥がれ落ちることが生じにくくなり、2種類の
電流用の陽極化成装置を使う必要がなくなる、あるいは
シールドウエハを頻繁に交換する必要が無くなるという
利点がある。
【0065】(非多孔質単結晶形成、酸化、貼り合せ、
分離)多孔質層を形成したデバイスウエハ上に、Epi
法により非多孔質単結晶層を形成し、酸化熱処理により
その表面に絶縁層を形成し、その絶縁層が内側になるよ
うにハンドルウエハと貼り合せ、多孔質層のみを破壊す
ることにより2枚のウエハに分離する。
【0066】分離する方法としては、2枚のウエハの端
部から、液体の吹き付け、ガスの吹き付け、くさびを押
し込む方法及び2枚のウエハの外側両面を真空吸着又は
粘着性のものにより引っ張り力を与えるか、又はせん断
力を与える方法による。これにより、高多孔度層の中及
び/又はそれと隣接する層との境界において破断が生
じ、2枚に分離される。
【0067】分離したハンドルウエハ側には非多孔質単
結晶層が移送され、その単結晶層上に残留する多孔質部
分を除去することにより、半導体基板、いわゆるSOI
が作製される。
【0068】(再生工程)一方、分離したデバイスウエ
ハ側には、表面に多孔質層が残留している。この多孔質
層のみをエッチングにより除去する。多孔質層とその直
下の第3層との界面はスワールがないため、多孔質層を
除去することにより平滑面を露出することができる。こ
の面をさらに平滑にするために、水素雰囲気中で熱処理
すると、よりよい。
【0069】また、多孔質層を除去することによる露出
表面上に再度、交互に第2層、第1層をEpi法により
形成すると、水素雰囲気中での熱処理工程を省略して再
生することもでき、再生処理のコストを低減することが
できる。こうして平滑面を再生したウエハは、おもてか
ら順に、第1層、第2層からなるため、そのまま再利
用、つまり陽極化成工程へ投入することができる。
【0070】また、厚さについては、前述の多孔質層の
除去、平滑面再生による減少分は、陽極化成工程前の状
態と比べると多孔質化した部分だけなので、1μm程度
に小さくすることができるため、再生処理のコスト低減
だけでなく、工程内の中間製品の厚さばらつきを小さく
制御することができることから、工程管理を容易にする
という効果がある。
【0071】これに比べて、従来の研磨による方法で
は、スワールの凹凸やウエハの平坦度修正のため、残留
多孔質層と合わせてその直下の非多孔質部分も除去する
ため、およそ10μm厚さの除去量が必要であった。
【0072】(再利用)こうして平滑面を露出、再生し
たウエハは、おもてから順に、第1層、第2層からなる
ため、再度、出発材料と同様にデバイスウエハとして、
陽極化成の工程以降に投入することができる。
【0073】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0074】[実施例1]図1は、実施例1の半導体基
体の製造工程を示す図である。まず、たとえばチョクラ
ルスキー法によりボロンをドープして形成し、整形、研
磨した(100)面方位を備える単結晶基体であるシリ
コン単結晶体10を用意した(図1(a))。
【0075】この上に、Epi法によりシリコン単結晶
層を層4,層3,層2,層1の順に成長させた(図1
(b))。層1と層3は同じボロン濃度である。このと
きのEpi成長条件は、下記の通りとした。
【0076】 表1 交互層Epi成長条件 時間 温度 ジボラン濃度 層4 50秒 1100℃ 0.02ppm 層3 3分20秒 1100℃ 13ppm 層2 50秒 1100℃ 0.02ppm 層1 3分20秒 1100℃ 13ppm こうして、表側から、層1(P+)、層2(P)、層3
(P+)、層4(P)、シリコン単結晶体10(Su
b)となる積層構造のウエハを作製した。層1〜層4及
びシリコン単結晶体100の厚さは、それぞれ4μm,
1μm,4μm,1μm,724μmであった。層1〜
層4及びシリコン単結晶体100の比抵抗は、それぞれ
0.015Ωcm,0.7Ωcm,0.015Ωcm,
0.7Ωcm,0.016Ωcmであった。
【0077】このデバイスウエハの表面から陽極化成法
により層1(P+)、層2(P)を多孔質化した(図1
(c))。こうして、第1の多孔質層11及び第2の多
孔質層12を形成した。このときの工程条件は、下記の
通りとした。
【0078】 表2 陽極化成工程条件 時間 電流密度 HF:水:エチルアルコール 6分 8mA・cm-2 1:1:1 このときの全多孔質層の面内分布(面内最大値−面内最
小値)は1μmであった。これは、従来の電流制御法に
よる場合の3μmよりよい均一性といえる。
【0079】第1の多孔質層11の上に、非多孔質シリ
コン単結晶層5をEpi成長により1μm形成した。非
多孔質シリコン単結晶層(Epi層)5の表面に熱酸化
により200nm厚さのSiO2 層6を形成した(図1
(d))。
【0080】この単結晶基体の表面に形成したSiO2
層6と、比抵抗10Ωcmのシリコン単結晶からなるハ
ンドルウエハ(支持基体)7とを重ね合せ、接触させ貼
り合わせた(図1(e))後、1100℃で10分間熱
処理したところ、貼り合せは強固になった。
【0081】この貼り合せウエハの多孔質領域のみを破
壊して分離した(図1(f)、(h))。分離したハン
ドルウエハ側は、49%フッ酸と30%過酸化水素水の
混合液に入れ、多孔質を除去してSOIウエハを完成し
た(図1(g))。分離したデバイスウエハ側を同様に
49%フッ酸と30%過酸化水素水の混合液に入れ、多
孔質を除去して、層3を露出させた。この基板を水素1
00%雰囲気中で温度1100℃で4時間熱処理した
(図1(i))。
【0082】こうして平滑化した表面には、目視及び光
学顕微鏡観察によってもスワールは観察されなかった。
また、このときのウエハの厚さは727μmであり、初
期厚さ734μmからの減少量は7μmであった。これ
は、通常の研磨による減少量の10μmより小さい。そ
して、層1、層2を薄くすることで、容易にさらに小さ
くできるものである。
【0083】このデバイスウエハを再度、陽極化成工程
(図1(c))に投入し、以後同様工程により再利用す
ることで、再度、SOIウエハを作製することができ
た。
【0084】その結果、従来法のCZ結晶を用い分離後
の残留多孔質をエッチングのみで除去して再生したデバ
イスウエハを再使用して作製したSOIウエハには多発
する微小なボイドやくもりが、発生しなくなった。これ
は、スワールが無くなったためと考えられる。
【0085】このとき使用したシールドウエハ交換しな
い場合には、従来の電流制御法では3回目に表面の多孔
質層が剥離してしまったのに対して、本方法では20回
目でも剥離せず良好、つまり十分な寿命があることが確
認された。
【0086】[実施例2]図1を用いて本実施例につい
て説明する。
【0087】シリコン単結晶体10及びシリコン単結晶
の層4から層1は、実施例1と同様のものである(図1
(a)、(b))。ただし、Epi法は、ソースガスと
してトリクロルシランを水素に混合させて使用した。ド
ーパントガスはホスフィンを使用した。層1と層3とは
同じリン濃度である。このときのEpi成長条件は、下
記の通りとした。
【0088】なお、ソースガスとして、モノシラン、ジ
クロルシラン、四塩化珪素を用いてもよい。ドーパント
ガスとして、アルシンを用いてもよい。
【0089】 表3 交互層Epi成長条件 時間 温度 ホスフィン濃度 層4 50秒 1100℃ 0.1ppm 層3 3分20秒 1100℃ 50ppm 層2 50秒 1100℃ 0.1ppm 層1 3分20秒 1100℃ 50ppm こうして、表側から、層1(N+)、層2(N)、層3
(N+)、層4(N)、シリコン単結晶体10(Su
b)となる積層構造のウエハを作製した。層1〜層4及
びシリコン単結晶体10の厚さは、それぞれ4μm,1
μm,4μm,1μm,724μmであった。層1から
層4及びシリコン単結晶体10の比抵抗は、それぞれ
0.01Ωcm,0.15Ωcm,0.01Ωcm,
0.15Ωcm,0.013Ωcmであった。
【0090】このデバイスウエハの表面から陽極化成法
により層1(N+)、層2(N)を多孔質化した(図1
(c))。こうして、第1の多孔質層11及び第2の多
孔質層12を形成した。このときの工程条件は、下記の
通りとした。
【0091】 表4 陽極化成工程条件 時間 電流密度 HF:水:エチルアルコール 6分 8mA・cm-2 1:1:1 このときの全多孔質層の面内分布(面内最大値−面内最
小値)は1μmであった。これは、従来の電流制御法に
よる場合の3μmよりよい均一性といえる。
【0092】以降は、実施例1と同様に、非多孔質シリ
コン単結晶層5及びSiO2層6を形成した単結晶基体
と支持基体とを貼り合わせて(図1(d))、その後多
孔質部分12でこれらを分離した(図1(e)(f)、
(h))。そして、単結晶基体及び支持基体との各々の
表面の多孔質部分を除去して(図1(g)、(i))、
SOI構造の半導体基体を作製した。また、単結晶基体
側は、図1(c)の工程に投入した。
【0093】[実施例3]図2は、本実施例の半導体基
体の作製工程図である。図2に示すように、単結晶Si
基体10を用意した(図2(a))。その上にEpi法
によりシリコン単結晶の層4〜1を順に形成した(図2
(b))。層4〜1は、順にP,P+,P,P+になるよ
うに、ドーピングした。このうち、層1と層2とを、陽
極化成することにより多孔質層11,12を形成した
(図2(c))。
【0094】陽極化成の条件として、たとえば、電流密
度を30mA/cm2 とし、陽極化成溶液としてHF:
2 O:C2 5 OH=1:1:1を用いた場合、得ら
れる多孔質層1,2の厚さはそれぞれ3μm、2μm、
多孔度はそれぞれ20,50%とした。
【0095】ここで、再びエピタキシャル成長させるこ
となく、単結晶Si基体10を繰り返し利用するために
は、単結晶Si基板10の厚さの減少を少なく必要があ
る。つまり、エピタキシャル成長層を含めた単結晶Si
基体10の使用可能回数を多くするために、多孔質層1
1,12の厚さは、可能な限り薄くすることが望まし
い。エピタキシャル成長による層の厚さを考慮すると、
合計厚さは1〜9μmが好適であるため、ここでは5μ
mとした。
【0096】また、層1〜4及び単結晶Si基体10
は、陽極化成によりその部分を多孔質層にする観点から
はp型であることが望ましいが、n型であっても、条件
設定によっては多孔質層11,12を形成することが可
能であった。
【0097】次に、多孔質層11上にたとえばEpi法
により700〜1100℃の温度でp+型Si層5、p
型Si層6及びn+型Si層7を形成した(図2
(d))後、n+型Si層7上に、たとえばCVD法に
より単層のSiO2 層やSiN層あるいはそれらの積層
からなる保護層8を形成した。ここで、p+型Si層
5、p型Si層6及びn+型Si層7は太陽電池層を構
成し、それらの合計の厚さは典型的には1〜50μm、
たとえば5μmとした。
【0098】また、この場合、太陽電池層を構成するこ
れらのp+型Si層5、p型Si層6及びn+型Si層7
の結晶性を良好にするため、それらのエピタキシャル成
長前に、多孔質層11,12をたとえば400〜600
℃の温度で短時間酸化することによりその内部の孔の内
壁に薄い酸化膜を形成してその強度を高めるとともに、
たとえば真空中においてたとえば950〜1000℃の
温度でH2 アニールすることにより多孔質層12の表面
の孔を極力埋めておき、エピタキシャル成長が良好に行
われるようにするのが好ましい。このようにすることに
より、単結晶のp+型Si層5、p型Si層6及びn+
Si層7を得ることができた。
【0099】次に、保護層8の表面に、接着剤9により
もう1つの治具18を接着した(図2(e))。治具1
8は、後の工程で行われる分離工程に耐えられるだけの
十分な強度を有するものを用いた。たとえば金属や石
英、シリコンなどからなるものとした。また、接着剤9
は、後に行われる分離工程に耐えられるだけの十分な接
着強度を有するものを用いた。たとえば瞬間接着剤など
を用いた。
【0100】次に、治具18と単結晶Si基板10の間
に、たとえば、水流を吹き付けて、多孔質層12を破壊
した。この結果、多孔質層12はそれ自身機械的強度が
低いことによりこれらの場所で応力集中が生じ、多孔質
層12の内部や多孔質層11と多孔質層12との界面で
破断が生じた(図2(f)、(g))。これによって、
単結晶Si基板10側と、p+型Si層5、p型Si層
6、n+型Si層7及び保護膜8側とが互いに分離され
た。
【0101】次に、上述の破断後に、層3の表面及びp
+型Si層5の表面にそれぞれ残された多孔質層11又
は12をたとえばHF/H2 2 のようなエッチング液
を用いてエッチング除去した。層3,4を上部に備える
単結晶Si基板10は、残留多孔質をエッチング除去し
た後、その表面を1200℃で1時間水素雰囲気中で熱
処理することにより表面を平滑化し、再び薄膜太陽電池
製造用の基板として用いた。ここで、多孔質層1,2の
厚さをそれぞれ3μm、2μm、としたので、薄膜太陽
電池の製造の1サイクルで減少する単結晶Si基板の厚
さは5μmであった。
【0102】したがって、1回のEpi工程により形成
した層1〜4を備える単結晶Si基板10を陽極化成工
程以降で2回使用したが、この間、単結晶Si基板10
の厚さの減少は10μmに過ぎないため、工程管理上、
厚さでの材料の仕分けは不要であった。
【0103】p+型Si層5の露出した表面に、裏面電
極17を形成し、裏面電極17をたとえばプラスチック
基板19の表面に接着剤20により接着した。接着剤2
0としては、たとえばエポキシ樹脂系のものを用いた。
【0104】次に、接着剤9を除去して保護層8から治
具18を取り外した後、保護層8の所定部分をエッチン
グ除去して開口8aを形成し、この開口8aを通じてn
+型Si層7上に受光面電極13を形成した。受光面電
極13は、たとえば印刷法により形成する。そして、金
属層14が予め形成されたプラスチック基板15を用意
し、これらの受光面電極13及び金属層14同士を接続
した。なお、受光面電極13と金属層14との接触面の
大きさは同様とした。
【0105】このとき、保護層8とプラスチック基板1
5との間には、隙間が形成されるので、この隙間にたと
えばエポキシ樹脂系の透明な接着剤16を充填して保護
層8と透明プラスチック基板15とを接着した。ここ
で、裏面電極17は、薄膜太陽電池に対する入射光の反
射板ともなり、高変換効率化に寄与するため用いること
とした(図2(h))。
【0106】以上により、太陽電池層を構成するp+
Si層5、p型Si層6及びn+型Si層7と保護層8
とが2枚のプラスチック基板15,19の間にはさまれ
た構造の薄膜太陽電池が完成した。
【0107】以上のように、本実施例によれば、単結晶
Si基板10上に多孔質層11,12を介して太陽電池
層を構成する単結晶のp+型Si層5、p型Si層6及
びn+型Si層7を順次エピタキシャル成長させた後、
多孔質層12を機械的に破断してこの太陽電池層を、単
結晶Si基板10側から分離し、2枚のプラスチック基
板11,15の間にはさむことにより薄膜太陽電池を製
造した。
【0108】この場合、太陽電池層が単結晶であること
により、薄膜太陽電池は高変換効率であり、信頼性にも
優れている。そして、単結晶Si基板10を繰り返し使
用することができること、単結晶Si基板10からの太
陽電池層の分離に機械的な方法を用いていること、安価
なプラスチック基板11,15を用いていることなどに
より、この薄膜太陽電池は低コストで製造することがで
きた。
【0109】また、この薄膜太陽電池は、太陽電池層が
薄くてそれ自身ある程度曲げることができることやフレ
キシブルなプラスチック基板11,15を用いているこ
となどにより、全体としてある程度折り曲げ可能であ
り、機械的破壊力に対しても折れ曲がることでフレキシ
ブルに回避できることから、たとえば住宅の屋根や、建
造物の局面窓部、自動車等の曲面窓部、公園や歩道等の
踏みつけられるタイル等に搭載することができ、応用範
囲が広い。
【0110】本実施例によれば、高変換効率かつ高信頼
性のフレキシブルな薄膜太陽電池を低コストで製造する
ことができた。
【0111】[実施例4]図1を用いて本実施例につい
て説明する。実施例1と同様のシリコン単結晶体10を
用意した(図1(a))。その上に、Epi法によりシ
リコン単結晶の層4〜1の順に成長させた(図1
(b))。層1と層3は同じボロン濃度である。このと
きのEpi成長条件は、下記の通りとした。
【0112】 表5 交互層Epi成長条件 時間 温度 ジボラン濃度 層4 1分15秒 1100℃ 0.028ppm 層3 3分20秒 1100℃ 14ppm 層2 50秒 1100℃ 0.018ppm 層1 2分30秒 1100℃ 12ppm こうして、表側から、層1(P+)、層2(P)、層3
(P+)、層4(P)、シリコン単結晶体10(Su
b)となる積層構造のウエハを作製した。層1〜4及び
シリコン単結晶体10の厚さは、それぞれ3μm,1μ
m,4μm,1.5μm,724μmであった。層1〜
4及びシリコン単結晶体10の比抵抗は、それぞれ0.
016Ωcm,0.8Ωcm,0.014Ωcm,0.
5Ωcm,0.016Ωcmであった。
【0113】次に、このデバイスウエハの表面から陽極
化成(1回目)により層1(P+)、層2(P)を多孔
質化した。このとき、形成する多孔質層の厚さをよく制
御するため、化成の進行速度(多孔質化速度)が遅い条
件にした。その工程条件は、下記の通りとした。
【0114】 表6 陽極化成工程条件 時間 電流密度 HF:水:エチルアルコール 5分 8mA・cm-2 1:1:1 このときの多孔質層12の面内分布(面内最大値−面内
最小値)は0.7μmであった。これは、従来の電流制
御法による場合の3μmよりよい均一性といえる。
【0115】以降、非多孔質シリコン単結晶層5及びS
iO2層6を形成した単結晶基体と支持基体とを貼り合
わせて(図1(d))、その後多孔質部分12でこれら
を分離した(図1(e)(f)、(h))。そして、単
結晶基体及び支持基体との各々の表面の多孔質部分を除
去して(図1(g)、(i))、SOI構造の半導体基
体を作製した。
【0116】もう一方の分離したデバイスウエハ側は、
49%フッ酸と30%過酸化水素水との混合液に入れ、
多孔質層12を除去して、層3を露出した。この基板を
水素100%雰囲気中で温度1100℃で1時間熱処理
した。こうして平滑化した表面には、目視及び光学顕微
鏡観察によってもスワールは観察されなかった。
【0117】またこのときのウエハの厚さは730μm
であり、初期厚さ734μmからの減少量は4μmであ
った。これは、通常の研磨による減少量の10μmより
小さい。そして、層1、層2を薄くすることで、容易に
さらに小さくできるものである。
【0118】次に、このデバイスウエハを再度、陽極化
成工程(2回目)に再度投入した。表面から陽極化成に
より層3(P+)、層4(P)を多孔質化した(図1
(c))。このとき、工程を短時間で効率的に処理でき
る、つまり化成の進行速度(多孔質化速度)が速い条件
にした。その工程条件は、下記の通りとした。
【0119】 表7 陽極化成工程条件 時間 電流密度 HF:水:エチルアルコール 2分 30mA・cm-2 2:1:1 このときの多孔質層の面内分布(面内最大値−面内最小
値)は1μmであった。これは、従来の電流制御法によ
る場合の3μmよりよい均一性といえる。
【0120】以降、実施例1と同様に、非多孔質シリコ
ン単結晶層5及びSiO2層6を形成した単結晶基体と
支持基体とを貼り合わせて(図1(d))、その後多孔
質部分12でこれらを分離した(図1(e)(f)、
(h))。そして、単結晶基体及び支持基体との各々の
表面の多孔質部分を除去して(図1(g)、(i))、
SOI構造の半導体基体を作製した。
【0121】その結果得られた効果として、実施例1と
同様の効果のほか、2回目の陽極化成工程の処理時間を
短縮したため、全工程処理時間を実施例1に比べて短く
することができた。
【0122】以上説明したように、分離しやすい多孔度
の多孔質層を形成した。これは、ドーパント濃度変調に
より制御したことにより、一定の電流でも第1層と第2
層との多孔度を異なるようにすることができた。ドーパ
ント濃度変調による方法では、多孔度は第1層と第2層
とで異なるため、その膜厚均一性はDepo工程の能力
による。Epi法による膜厚均一性は大変よいので、結
果として多孔質層の面内均一性をよくできた。
【0123】また、Epi法を用いて単結晶半導体層を
形成したため、ドーパントガスのバルブの開閉の調節を
繰り返したことにより、容易に濃度の異なる第1層と第
2層とを交互に形成することができた。さらに、このと
きの厚さやドーパント濃度の制御性もよい。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
用意した単結晶基体の少なくとも一方の表面に不純物の
種類、濃度の少なくともいずれかの異なる2種類の単結
晶半導体層をエピタキシャル法によって交互に4層以上
成長させ、そのうち表面の層及び表面から2番目の層を
高多孔度層及び低多孔度層を形成するように多孔質化
し、その表面に、非多孔質単結晶層を形成する。そして
非多孔質単結晶層と支持基体とを貼り合わせ、高多孔度
層或いは高多孔度層に隣接する層との境界で分離して、
支持基体に非多孔質単結晶層を移設する。
【0125】分離した単結晶基体は、水素アニール等で
表面を平坦化すれば、再生コストが安価になる。したが
って、再利用の際に再び陽極化成前のエピタキシャル成
長をしなくて済む。また、デバイスウエハ再生時の厚さ
減少分は前記エッチングにより除去される多孔質分のみ
であるため、研磨法に比べて、厚さの減少が小さくな
る。
【0126】また、本発明によると、エピタキシャル成
長工程において、予め多孔質層構造を形成しうる構造を
つくり込んでおくため、多孔質層形成時に電流等の形成
条件を一定にして、多層構造を形成することができる。
すなわち、シールドウエハの寿命を延ばすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1及び実施例4の半導体基体の
作製工程図である。
【図2】本発明の実施例2及び実施例3の半導体基体の
作製工程図である。
【図3】従来技術の半導体基体の作製工程図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 (エピタキシャル)層 5 非多孔質シリコン単結晶層 6 SiO2層 7 支持基体 10 単結晶基体 11 低多孔度層 12 高多孔度層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶基体を用意する工程と、前記単結
    晶基体の少なくとも一方の表面に不純物の種類、濃度の
    少なくともいずれかの異なる2種類の単結晶半導体層を
    エピタキシャル法によって交互に4層以上成長させる工
    程と、前記4層以上の単結晶半導体層のうち表面の層及
    び表面から2番目の層を低多孔度層及び高多孔度層を形
    成するように多孔質化する工程と、前記多孔質化した単
    結晶半導体層の表面に、非多孔質単結晶層を形成する工
    程と、前記非多孔質単結晶層と支持基体とを貼り合わせ
    る工程と、貼り合わせた前記単結晶基体と前記支持基体
    とを、前記高多孔度層中及び/又はそれと該高多孔度層
    に隣接する層との境界で分離する工程とにより、前記支
    持基体に前記非多孔質単結晶層を移設する半導体基体の
    作製方法。
  2. 【請求項2】 前記表面から2番目の層の比抵抗値は、
    前記表面の層の比抵抗値より大きいことを特徴とする請
    求項1に記載の半導体基体の作製方法。
  3. 【請求項3】 前記表面の層の比抵抗値は、 0.010Ωcm〜0.020Ωcm 前記表面から2番目の層の比抵抗値は、 0.1Ωcm以上であることを特徴とする請求項1に記
    載の半導体基体の作製方法。
  4. 【請求項4】 前記多孔質化する工程は、表面から3番
    目の層まで多孔質化することを特徴とする請求項1に記
    載の半導体基体の作製方法。
  5. 【請求項5】 前記単結晶基体及び支持基体は、半導体
    基体であることを特徴とする請求項1に記載の半導体基
    体の作製方法。
  6. 【請求項6】 前記半導体基体は、シリコン基体である
    ことを特徴とする請求項5に記載の半導体基体の作製方
    法。
  7. 【請求項7】 前記支持基体は絶縁体であることを特徴
    とする請求項1に記載の半導体基体の作製方法。
  8. 【請求項8】 前記分離した単結晶基板側に残存する前
    記高多孔度層を除去した単結晶基体を前記単結晶基体と
    して用意し、前記4層以上の単結晶半導体層を形成する
    工程以降の工程を行うことを特徴とする請求項1に記載
    の半導体基体の作製方法。
  9. 【請求項9】 前記単結晶基体側に残存する前記高多孔
    度層の除去は、エッチング法により行うことを特徴とす
    る請求項1に記載の半導体基体の作製方法。
  10. 【請求項10】 前記エッチング法に用いるエッチング
    液は、フッ酸と過酸化水素水との混合液であることを特
    徴とする請求項9に記載の半導体基体の作製方法。
  11. 【請求項11】 前記多孔質化する工程は、陽極化成法
    により行うことを特徴とする請求項1に記載の半導体基
    体の作製方法。
  12. 【請求項12】 前記単結晶基体と前記支持基体とを絶
    縁層を介して貼り合わせることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体基体の作製方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015518265A (ja) * 2012-03-14 2015-06-25 ▲東▼莞市中▲か▼半▲導▼体科技有限公司Sino Nitride Semiconductor Co, Ltd GaN成長に使用される複合基板の製造方法
JP6254748B1 (ja) * 2016-11-14 2017-12-27 信越化学工業株式会社 高光電変換効率太陽電池の製造方法及び高光電変換効率太陽電池

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