JPH09102594A - 半導体基板及びその作製方法 - Google Patents

半導体基板及びその作製方法

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JPH09102594A
JPH09102594A JP8194718A JP19471896A JPH09102594A JP H09102594 A JPH09102594 A JP H09102594A JP 8194718 A JP8194718 A JP 8194718A JP 19471896 A JP19471896 A JP 19471896A JP H09102594 A JPH09102594 A JP H09102594A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大規模な工場で半導体部材を製造する場合
に、更に低コスト化が図れる方法を提供すること。 【解決手段】 シリコン基板中に導電型を制御し得る元
素を拡散法により拡散させて拡散領域を形成する工程、
前記拡散領域に多孔質層を形成する工程、前記多孔質層
上に非多孔質単結晶層を形成する工程、前記非多孔質単
結晶層と支持基板とを少なくともいずれか一方の貼り合
わせ面に絶縁層を配した状態で貼り合わせる工程、及び
前記多孔質層を除去する工程とを有する半導体基板の作
製方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板及びそ
の作製方法に関する。更に詳しくは、誘電体分離あるい
は、絶縁物上の単結晶半導体層に作製される電子デバイ
ス、集積回路等に適用可能な半導体基板及びその作製方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁物上の単結晶Si半導体層の形成
は、シリコン オン インシュレーター(SOI)技術
として広く知られ、通常のSi集積回路を作製するバル
クSi基板では到達しえない数々の優位点をSOI技術
を利用したデバイスが有することから多くの研究が成さ
れてきた。即ち、SOI技術を利用することで、例え
ば、次の優位点が得られる。 1.誘電体分離が容易で高集積化が可能。 2.対放射線耐性に優れている。 3.浮遊容量が低減され高速化が可能。 4.ウエル工程が省略できる。 5.ラッチアップを防止できる。 6.薄膜化による完全空乏型電界効果トランジスタが可
能。
【0003】上記したデバイス特性上の多くの利点を有
するSOI構造の形成方法については、例えばSpec
ial Issue:“Single−crystal
silicon on non−single−cr
ystal insulators”;edited
by G.W.cullen,Journal ofC
rystal Growth,volume 63,n
o 3,pp429〜590(1983)にまとめられ
ている。
【0004】古くは、単結晶サファイア基板上に、Si
をCVD法(化学気相法)で、ヘテロエピタキシーさせ
て形成するSOS(シリコン オン サファイア)が研
究され、これは最も成熱したSOI技術として一応の成
功を収めはしたが、Si層と下地サファイア基板界面の
格子不整合により大量の結晶欠陥、サファイア基板から
のアルミニュームのSi層への混入、そして何よりも基
板の高価格と大面積化への遅れにより、その応用の広が
りには限界があった。こうしたなか、比較的近年になっ
てサファイア基板を使用せずにSOI構造を実現しよう
という試みがなされることとなった。即ち、この試み
は、次の二つに大別される。
【0005】1.Si単結晶基板を表面酸化後に、窓を
開けてSi基板を部分的に表出させ、その部分をシード
として横方向へエピタキシャル成長させ、SiO2 上へ
Si単結晶層を形成する(この場合には、SiO2 上に
Si層の堆積をともなう)。
【0006】2.Si単結晶基板そのものを活性層とし
て使用し、その下部にSiO2 を形成する(この方法
は、Si層の堆積をともなわない)。
【0007】上記1を実現する手段として、CVD法に
より、直接、単結晶層Siを横方向エピタキシャル成長
させる方法、非晶質Siを堆積して、熱処理により固相
横方向エピタキシャル成長させる方法、非晶質あるい
は、多結晶Si層に電子線、レーザー光等のエネルギー
ビームを収束して照射し、溶融再結晶により単結晶層を
SiO2 上に成長させる方法、棒状ヒーターにより帯状
に溶融領域を走査する方法(Zone Melting
Recrystallization)等が知られて
いる。これらの方法にはそれぞれ一長一短があるが、そ
の制御性、生産性、均一性、品質に少なからず問題を残
しており、いまだに、工業的に実用化されたものはな
い。例えば、CVD法は平坦薄膜化するには、犠牲酸化
が必要となり、固相成長法ではその結晶性が悪い。ビー
ムアニール法は、収束ビーム走査による処理時間と、ビ
ームの重なり具合、焦点調整などの制御性に問題があ
る。Zone Melting Recrytalli
zation法は、最も成熟したものであり、これを用
いて比較的大規模な集積回路も試作されてはいるが、依
然として、亜粒界等の結晶欠陥は、多数残留しており、
少数キャリヤーデバイスを作成するに至っていない。
【0008】上記2の例としては、次の4種類の方法が
挙げられる。
【0009】1.V型の溝が表面に異方性エッチングさ
れたSi単結晶基板に酸化膜を形成し、該酸化膜上に多
結晶Si層をSi基板と同じ程厚く堆積した後、Si基
板の裏面から研磨によって、厚い多結晶Si層上にV溝
に囲まれて誘電分離されたSi単結晶領域を形成する。
この手法に於ては、結晶性は、良好であるが、多結晶S
iを数百ミクロンも厚く堆積する工程、単結晶Si基板
を裏面より研磨して分離したSi活性層のみを残す工程
に、制御性、と生産性の点から問題がある。
【0010】2.サイモックス(SIMOX:Sepe
ration by ion implaneted
oxygen)と称されるSi単結晶基板中に酸素のイ
オン注入によりSiO2 層を形成する方法であり、Si
プロセスと整合性が良いため現在最も成熟した手法であ
る。しかしながら、SiO2 層形成をするためには、酸
素イオンを1018ions/cm2 以上も注入する必要
があるが、その注入時間は長大であり、生産性は高くな
い。また、ウエハーコストが高い。更に、結晶欠陥が比
較的多く残存し、工業的に見て、少数キャリヤーデバイ
スを作製できる充分な品質に至っていない。
【0011】3.多孔質Si層の酸化による誘電体分離
によりSOI構造を形成する方法。この方法は、P型S
i単結晶基板表面にN型Si層をプロトンイオン注入
(イマイ他,J.Crystal Growth,vo
l 63,547(1983)、若しくは、エピタキシ
ャル成長とパターニングによって島状に形成し、表面よ
りSi島を囲むようにHF溶液中の陽極化成法によりP
型Si基板のみを多孔質化したのち、増速酸化によりN
型Si島を誘電体分離する方法である。この方法では、
分離されているSi領域は、デバイス工程のまえに決定
されており、デバイス設計の自由度が制限されるという
不都合が生ずる。
【0012】本出願人は、これらの不都合を解決する方
法として、特開平5−21338号公報に新規な方法を
提案した。
【0013】特開平5−21338号公報に開示された
方法は、多孔質単結晶半導体領域上に非多孔質単結晶半
導体領域を配した部材を形成し、前記非多孔質単結晶半
導体領域の表面に、表面が絶縁性物質で構成された部材
の表面を貼り合わせた後、前記多孔質単結晶半導体領域
をエッチングにより除去する半導体部材の製造方法であ
る。
【0014】該方法は、SOI基板の作製に適用可能な
ものであり、多孔質単結晶半導体領域と、非多孔質単結
晶半導体領域と、のエッチングの選択性を利用して、例
えばシリコン活性層の層厚が均一なSOI基板が得られ
る優れた方法である。特開平5−21338号公報に開
示された方法のSOI基板への1適用例は、大きく分け
ると、単結晶シリコン基板の多孔質化工程、多孔質シリ
コン層上への単結晶シリコンのエピタキシャル成長工
程、多孔質シリコン層上に形成されたエピタキシャルシ
リコン膜を絶縁層を介して別の基板との貼り合わせる工
程、貼り合わせ基板から多孔質シリコン層を除去して絶
縁層上にエピタキシャルシリコン層を残す工程とからな
る。
【0015】この例から理解されるように、当該方法
は、SOI基板を構成する単結晶シリコン層(活性層)
をCVD法等成膜技術を用いて形成できること、貼り合
わせ工程を用いること及び多孔質シリコン層と単結晶シ
リコン層(活性層)のエッチング選択性を利用して多孔
質シリコン層を除去すること等の理由から絶縁物上に結
晶性が単結晶ウエハー並に優れたSi単結晶層を得るう
えで、生産性、均一性、制御性、経済性の面において卓
越した方法である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、特開平
5−21338号公報に開示された方法をふまえ、該方
法を更に改善すべく検討を行ったところ、低コスト化と
いう点については、改善の余地のあることが明らかとな
った。
【0017】即ち、特開平5−21338号公報に開示
された方法は、実験室レベルで行うについては、非常に
優れた方法であるが、大規模な工場で半導体部材を製造
する場合には、更に低コスト化が図れれば、産業の発達
への貢献度は、より大きいものとなる。
【0018】本発明者は、このような観点から、上記方
法を検討したところ、多孔質化を行うシリコン基板とし
て如何なるものが用いられるかを考慮することで更なる
低コスト化が図れるという知見を得た。
【0019】ここでシリコン(Si)の多孔質化につい
て説明する。
【0020】Si基板はHF溶液を用いた陽極化成(a
nodization)法によって多孔質化させること
ができる。この多孔質Si層は、下記の理由により、N
型Si層よりもP型Si層に形成されやすい。
【0021】多孔質Siは、Uhlir等によって19
56年に半導体の電解研磨の研究過程において発見され
た(A.Uhlir,Bell Syst.Tech.
J.,vol.35,333(1956)。
【0022】また、ウナガミ等は陽極化成におけるSi
の溶解反応を研究し、HF溶液中のSiの陽極反応には
正孔が必要であり、その反応は、次のようであると報告
している(T.Unagami,J.Electroc
hem.Soc.vol.127,476(198
0)。
【0023】Si+2HF+(2−n)e+ →SiF2
+2H+ +ne- SiF2 +2HF→SiF4 +H2 SiF4 +2HF→H2 SiF6 または、 Si+4HF+(4−λ)e+ →SiF4 +4H+ +λ
- SiF4 +2HF→H2 SiF6 ここで、e+ 及びe- はそれぞれ正孔と電子を表してい
る。また、n及びλはそれぞれSi1原子が溶解するた
めに必要な正孔の数であり、n>2またはλ>4なる条
件が満たされた場合に多孔質Siが形成されるとしてい
る。
【0024】以上のことから、正孔の存在するP型Si
は多孔質化されやすいが、N型Siは多孔質化されずら
い。この多孔質化における選択性は長野等および今井に
よって実証されている(長野、中島、安野、大中、梶
原、電子通信学会技術研究報告、vol.79,SSD
79−9549(1979)、(K.Imai,Sol
id−State Electronics,vol.
24,159(1981)。
【0025】多孔質Si層には、透過電子顕微鏡による
観察によれば、平均約数十〜数百オングストローム程度
の径の孔が形成されているが、単結晶性は維持されてお
り、多孔質層の上部へ単結晶Si層をエピタキシャル成
長させることが可能である。ただし、1000℃以上で
は、内部の孔の再配列が起こり、増速エッチングの特性
が損なわれる場合がある。このため、Si層のエピタキ
シャル成長には、分子線エピタキシャル成長、プラズマ
CVD、減圧CVD法、光CVD、バイアス・スパッタ
ー法、液相成長法等の低温成長が好適とされている。
【0026】また、多孔質層はその内部に大量の空隙が
形成されている為に、密度が半分以下に減少する。その
結果、体積に比べて表面積が飛躍的に増大するため、そ
の化学エッチング速度は、通常の単結晶層のエッチング
速度に比べて、著しく増速される。
【0027】このような多孔質Siの特徴を生かして、
前述した特開平5−21338号公報に示されたエッチ
バック(etch−Back)法により貼り合わせウエ
ハを作製することができるのである。
【0028】特開平5−21338号公報に開示された
シリコン基板の多孔質化は、次のように大別される。
【0029】(1)P型基板を用意してこれを全て多孔
質化する。
【0030】(2)P型基板上にエピタキシャル成長法
等の薄膜成長法により低不純物濃度層を形成し、P型基
板の部分を多孔質化する。
【0031】(3)P型基板の表面にプロトンのイオン
注入を行い表面にN型の単結晶層を形成した後、P型と
して残っている部分を多孔質化する。
【0032】上記の(1)〜(3)に示された方法にお
いては、いずれもP型シリコン基板を用いており、大規
模な工場で多量のシリコン基板をバラツキなく多孔質化
するには、陽極化成がシリコンの陽極反応を利用するも
のであることからP型シリコン基板の比抵抗値を厳密に
制御したものを用いることが必要となる。しかしなが
ら、比抵抗値を指定したシリコン基板は比較的高価なも
のであることから、比抵抗値に依存することなくシリコ
ン基板を用いることができれば、SOI基板を製造する
のに、更なる低コスト化が図れる。
【0033】本発明は、特開平5−21338号公報に
開示された方法を更に改善した半導体基板の作製方法を
提供することを目的とする。
【0034】本発明の別の目的は、SOI基板を作製す
るに際し、更なる低コスト化を図った半導体基板の作製
方法を提供することにある。
【0035】本発明の更に別の目的は、工場における半
導体基板の作製に適した半導体基板の作製方法を提供す
ることにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】上述した目的は、下述す
る構成の本発明により達成される。
【0037】本発明の半導体基板の作製方法の第1の態
様は、シリコン基板中に導電型を制御し得る元素を拡散
法により拡散させて拡散領域を形成する工程、前記拡散
領域に多孔質層を形成する工程、前記多孔質層上に非多
孔質単結晶層を形成する工程、前記非多孔質単結晶層と
支持基板とを少なくともいずれか一方の貼り合わせ面に
絶縁層を配した状態で貼り合わせる工程、及び前記多孔
質層を除去する工程とを有することを特徴とするもので
ある。
【0038】本発明の半導体基板の作製方法の第2の態
様は、シリコン基板の第1の表面側及び該第1の表面の
裏側に位置する第2の表面側に導電型を制御し得る元素
を拡散法により拡散させて拡散領域を形成する工程、前
記第1の表面側に形成された拡散領域に多孔質層を形成
する工程、前記多孔質層上に非多孔質単結晶層を形成す
る工程、前記非多孔質単結晶層と支持基板とを少なくと
もいずれか一方の貼り合わせ面に絶縁層を配した状態で
貼り合わせる工程、及び前記多孔質層を除去する工程と
を有することを特徴とするものである。
【0039】上述した構成の本発明によれば上述した目
的が達成される。本発明においては、拡散法を用いて導
電型を制御し得る元素をシリコン基板に拡散させて拡散
領域を形成し、該領域に多孔質層を形成することからあ
えて抵抗値を厳密に制御したシリコン基板を用いなくと
もバラツキを抑えた状態で多孔質化を行うことができ
る。即ち、比較的安価な抵抗無指定のシリコン基板を用
いることができる。
【0040】更に基板の両面に拡散層を形成する態様に
おいては、拡散層形成の際の歪みを緩和することができ
る。これにより、貼り合わせ工程を完全に行うことがで
き、基板はがれが生ずる可能性は極めて低くなる。この
結果、得られる半導体基板の歩留りが向上し、基板作製
のコストを低下させることができる。これに加えて多孔
質層を陽極化成を用いて形成する際にコンタクト抵抗を
下げることができる。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の半導体基板の作製方法の
構成は、上述した通りのものである。本発明の作製方法
において、最も特徴的なことは、シリコン基板に拡散法
を用いて拡散領域を形成した後、該拡散領域に多孔質層
を形成することである。この点を踏まえ、図1を参照し
ながら以下に本発明を詳しく説明する。
【0042】図1は、本発明の半導体基板の作製方法の
1例を示す模式図である。本発明においては、まず、単
結晶シリコン基板(シリコンウエハー)100中に拡散
法を用いて伝導性を制御する元素を拡散させる(図1
(A))。
【0043】本発明においては、拡散法を用いて新たに
単結晶シリコン基板中に多孔質化しやすい濃度の拡散層
を形成することにより、あらかじめ厳密に抵抗値が制御
された比較的高価な単結晶シリコン基板を用いなくとも
シリコン基板間のバラツキを小さなものに抑制しつつ、
安定した多孔質化が可能となる。
【0044】本発明において、拡散法によりシリコン基
板中に拡散させる導電型を制御し得る元素とは、半導体
プロセス技術において一般的に使用されるものであり、
例えば表1に示される元素をいう。
【0045】
【表1】
【0046】拡散方法としては、導電型を制御し得る元
素を熱的にシリコン基板中に拡散し得るものを採用する
のがコストの面から好ましい。このような方法の例とし
ては、表2に示す拡散方法が挙げられる。
【0047】
【表2】
【0048】本発明においては、拡散領域に多孔質層を
形成するが、多孔質層の形成はP型拡散領域の方がn型
拡散領域に比べて容易である。この点に鑑みて、B(ホ
ウ素)の拡散技術について列記すると、例えば表3に示
したようになる。
【0049】
【表3】
【0050】表3に示された技術についても、基本的に
は“炉”の中での熱処理によりソースから供給される元
素をシリコン基板中に拡散させるというものである。
【0051】例えはスピンコート膜を用いた拡散法は、
次のように行うことができる。
【0052】B23 に有機バインダーと溶媒を加えた
混合物をスピンナーを用いてシリコン基板(シリコンウ
エハー)上に均一に塗布する。これを乾燥して、焼成し
てシリコン基板上にB23 膜を形成する。次いで、図
6に示されるような炉の中にシリコン基板を配して熱処
理を行いホウ素(B)を拡散させる。図6において30
1は炉、302はサセプターを示す。100はシリコン
基板であり、該基板の一方の面にB23 膜150がコ
ーティングされている。例えば、図6に示した装置を用
いて900℃〜1300℃程度の熱処理を行うことで、
ホウ素(B)をシリコン基板中に拡散することができ
る。この場合、B23 を設けた面には勿論のこと、こ
の面の裏面側にも、隣接する別のシリコン基板上に形成
されたB23 膜をソース源として拡散領域が形成され
る。
【0053】シリコン基板の両面に拡散層を形成する
と、陽極化成(anodization)による多孔質
化の際、HF溶液とのコンタクト抵抗を下げることがで
きるので都合が良い。
【0054】本発明において形成する拡散領域に含有さ
れる導電型を制御し得る元素の濃度は、一般的には、
5.0×1016/cm3 〜5.0×1020/cm3 の範
囲、好ましくは、1.0×1017/cm3 〜2.0×1
20/cm3 の範囲、最適には、5.0×1017/cm
3 〜1.0×1020/cm3 の範囲とされるのが多孔質
化工程及び多孔質シリコン層上に形成されるエピタキシ
ャル膜の特性を考慮すると望ましい。
【0055】本発明において形成される拡散領域の厚み
は、熱処理の温度と時間を制御することで制御可能であ
る。拡散層の厚みは、一般的には100Å以上、好まし
くは500Å以上最適には5000Å以上である。しか
しながら、拡散領域の形成に次いで行われる多孔質化
は、拡散領域を越えて容易に進行するので、拡散領域を
あえて厚く形成することは必ずしも必要ではない。
【0056】図1(A)では、拡散層101は、シリコ
ン基板100の一方の面側に形成されているが、該面と
裏面との両面に形成することも可能である。
【0057】本発明において、拡散層を形成するシリコ
ン基板としては、原則的にはあらゆる単結晶シリコン基
板(シリコンウェハー)を採用することができる。しか
しながら半導体基板を低コストで製造するといった目的
からすれば比較的安価な抵抗無指定のシリコン基板やI
Cプロセスの際に用いるモニターウエハ、あるいは不良
品となった素子を表面に持つウエハの表面層を除去した
後、ICプロセスに再投入できるレベルまで表面をポリ
ッシュしたウエハである所謂再生ウエハ等を採用するの
が望ましい。
【0058】本発明においては、拡散層の形成に次い
で、多孔質層が形成される。
【0059】本発明において、非多孔質単結晶シリコン
基板(シリコンウェハー)の多孔質化は、陽極化成(a
nodization)により行うことができる。これ
により得られた多孔質シリコン層は、平均約50Å〜3
00Å程度の径の孔が多数形成され、且つ単結晶性を維
持した層となる。
【0060】図1を参照すると、拡散層101に多孔質
層200が形成されている(図1(B))。ここで多孔
質化は、拡散層101全体を多孔質化しても良いし、図
1(B)示されるように拡散層101を部分的に残して
も良いし、或いは、拡散層101の全体及びシリコン基
板100の1部を多孔質化しても良い。このとき多孔質
化する厚みは、基板の片側表面層5μm〜20μm程度
でよい。またシリコン基板100全体を陽極化成しても
かまわない。
【0061】多孔質シリコン層の形成方法については、
図7を用いて説明する。拡散層が形成された基板600
を例えば図7(A)に示すような装置にセッティングす
る。即ち基板の拡散層が形成された面側がフッ酸系の溶
液604に接していて、溶液側に負の電極606がとら
れており、逆側は正の金属電極605に接している。こ
れと別に図7(B)に示すように、正電極側605′も
溶液604′を介し電位をとってもかまわない。この場
合、負極606に拡散層が面するように基板600を配
するのが良い。フッ酸系溶液604としては、一般的に
は濃フッ酸(49%HF)を用いる。純水(H2 O)で
希釈していくと、流す電流値にもよるが、ある濃度から
エッチングが起こってしまうので好ましくない。また陽
極化成中に基板600の表面から気泡が発生する場合に
は、この気泡を効率よく取り除く目的から、界面活性剤
としてアルコールを加えることもできる。アルコールと
してメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
パノール等が用いられる。また界面活性剤の代わりに攪
はん器を用いて、溶液を攪はんしながら陽極化成を行っ
てもよい。負電極606に関しては、フッ酸溶液に対し
て侵食されないような材料、例えば金(Au)、白金
(Pt)等が用いられる。正側の電極605の材質は一
般に用いられる金属材料でかまわないが、陽極化成が基
板600すべてになされた時点で、フッ酸系溶液604
が正電極605に達するので、正電極605の表面にも
耐フッ酸溶液性の金属膜をコーティングしておくとよ
い。陽極化成を行う電流値は最大数百mA/cm2 であ
り、最小値は零でなければよい。この値は多孔質化した
シリコンの表面に良質のエピタキシャル成長ができる範
囲内で決定される。通常電流値が大きいと陽極化成の速
度が増すと同時に、多孔質シリコン層の密度が小さくな
る。即ち孔の占める体積が大きくなる。これによってエ
ピタキシャル成長の条件が変わってくるのである。本発
明において、多孔質シリコン層の多孔度(porosi
ty:孔体積/(残留シリコン体積+孔体積))は、一
般的には50%以下、好ましく1%〜40%の範囲、最
適には5%〜30%の範囲とするのが、エピタキシャル
層の特性と製造コストを考慮すると望ましい。
【0062】以上のようにして形成した多孔質層101
上に、非多孔質の単結晶シリコン層102をエピタキシ
ャル成長させる(図1(C))。
【0063】多孔質層上に単結晶半導体層を形成するに
際しては、CVD(Chemical Vapor D
eposition)法、MBE(Molecular
Beam Epitaxy)法、バイアススパッタ
法、等の一般的なエピタキシャル結晶育成法を採用する
ことができる。
【0064】次いでエピタキシャル層102の表面に絶
縁層103を形成する(図1(D)。絶縁層103は、
CVD法等を用いた堆積膜(例えばSiO2 膜やSi3
4膜)で形成することもできるし、エピタキシャル層
102の表面を熱酸化して形成することもできる。エピ
タキシャル層102上に絶縁層を形成するとエピタキシ
ャル層を次の工程で直接支持基板と貼り合わせた場合に
生じやすい貼り合わせ界面における不純物の偏析、及び
界面の原子の非結合手(ダングリングボンド)が多くな
ることにより生ずる薄膜デバイス特性の不安定化の可能
性を低減することができ都合が良い。エピタキシャルシ
リコン層102の表面にSiO2 膜を形成する工程は必
須ではなく、上記現象が問題とならないようなデバイス
構成を考えるならば省略してもかまわない。ここで、S
iO2 層103は、SOI基板の絶縁層としての機能を
果たすが、絶縁層は、貼り合わせる基板表面の少なくと
も1面に形成される必要があり、絶縁層の形成に際して
は種々の態様がある。更に、絶縁層としてはSiO2
に限定されるものでもない。
【0065】尚、酸化する場合酸化膜厚は、貼り合わせ
界面に取り込まれる大気中からのコンタミネーションの
影響を受けない程度の厚みがあれば良い。
【0066】次いで、上記表面が酸化されたエピタキシ
ャル面を有する基板100とは別に支持基板となるSi
2 層104を表面に有する基板110を用意する。支
持基板110はシリコン基板表面を酸化(熱酸化を含
む)したもの、石英ガラス、結晶化ガラス、任意基板上
にSiO2 を堆積したものなどが挙げられる。ここで、
SiO2 層104を設けないシリコン基板を用いること
もできる。
【0067】上記用意した2板の基板を洗浄した後に貼
り合わせる図1(E)。洗浄方法は通常の半導体基板を
(例えば酸化前に)洗浄する工程に準じて行う。
【0068】貼り合わせた後に基板を全面で加圧する
と、接合の強度を高める効果がある。
【0069】貼り合った基板を熱処理することで接合強
度を高めることができる。熱処理温度は高い方が好まし
いが、あまり高すぎると多孔質層101が構造変化をお
こしてしまったり、基板に含まれていた不純物がエピタ
キシャル層に拡散することがあるので、これらをおこさ
ない温度と時間を選択する必要がある。具体的には60
0〜1100℃程度が好ましい。また基板によって高温
で熱処理できないものがある。例えば支持基板110が
石英ガラスである場合には、シリコンと石英の熱膨張係
数の違いから、200℃程度以下の温度でしか熱処理で
きない。この温度を越えると貼り合わせた基板が応力て
剥がれたり、また割れたりしてしまう。ただし熱処理は
次の工程で行うバルクシリコン100の研削やエッチン
グの際の応力に耐えられれば良い。従って200℃以下
の温度であっても活性化の表面処理条件を最適化するこ
とで、プロセスは行える。
【0070】次にエピタキシャル成長層102を残して
シリコン基板部分100と多孔質部分200を選択的に
除去する(図1(F))。このようにしてSOI基板が
得られる。
【0071】ここで、シリコン基板100全体を多孔質
化した場合にはシリコン基板の除去は必要なくなる。
【0072】本発明において、多孔質層を選択的に除去
する際には、エッチングを好適に用いることができる。
エッチング液としては、例えば通常のSiのエッチング
液の他多孔質Siの選択エッチング液である弗酸、弗酸
にアルコールおよび過酸化水素水の少なくともどちらか
一方を添加した混合液、バッファード弗酸あるいはバッ
ファード弗酸にアルコールおよび過酸化水素水の少なく
ともどちらか一方を添加した混合液等を挙げることがで
きる。多孔質Si層は、膨大な表面積を有する為、通常
のSiのエッチンク液でも選択的に多孔質Siをエッチ
ングすることが可能である。
【0073】図1に示した例においては、102はエピ
タキシャルシリコン層として説明したが、102は、I
I−VI族、III−V族等の単結晶化合物半導体で構
成することもできるし、エピタキシャルシリコン層上に
これら化合物半導体層を積層することもできる。
【0074】更に、以上説明した工程に下述する工程を
付加する場合もある。
【0075】(1)多孔質層の孔の内壁の酸化(pre
oxidation)多孔質シリコン層の隣接する孔の
間の壁の厚みは、数nm〜数十nmと非常に薄い。この
ためエピタキシャルシリコン層形成時、貼り合わせ後の
熱処理時等、多孔質層に高温処理を施すと孔壁が凝集す
ることにより孔壁が粗大化して孔をふさぎ、エッチング
速度が低下してしまう場合がある。そこで、多孔質層の
形成後、孔壁に薄い酸化膜を形成して孔の粗大化を抑制
することかできる。しかし、多孔質層上には非多孔質単
結晶シリコン層をエピタキシャル成長させる必要がある
ことから、多孔質層の孔壁の内部には、単結晶性が残る
ように孔の内壁の表面だけを酸化する必要がある。ここ
で形成される酸化膜は、数Å〜数十Åの膜厚とするのが
望ましい。このような膜厚の酸化膜は酸素雰囲気中で2
00℃〜700℃の温度より好ましくは、250℃〜5
00℃の温度での熱処理により形成される。
【0076】(2)水素ベーキング処理 本発明者らは、先にEP553852A2公報におい
て、水素雰囲気下の熱処理により、シリコン表面の微少
な荒れ(roaghness)を除去し、非常になめら
かなシリコン表面が得られることを示した。本発明にお
いても、水素雰囲気下でのベーキングを適用することが
できる。水素ベーキングは例えば多孔質シリコン層形成
後、エピタキシャルシリコン層形成前に行うことがで
き、これと別に多孔質シリコン層のエッチング除去後に
得られるSOI基板に行うことかできる。エピタキシャ
ルシリコン層形成前に行う水素ベーキング処理によって
は、多孔質シリコン表面を構成するシリコン原子のマイ
グレーション(migration)により、孔の最表
面が閉塞されるという現象が生ずる。孔の最表面が閉塞
された状態でエピタキシャルシリコン層の形成が行われ
ると、より結晶欠陥の少ないエピタキシャルシリコン層
が得られる。一方、多孔質シリコン層のエッチング後に
行う水素ベーキングによっては、エッチングにより多少
荒れたエピタキシャルシリコン表面をなめらかにする作
用と、ボンディングの際に貼り合わせ界面に不可避的に
とり込まれるクリーンルーム中のボロンをとばすという
作用がある。
【0077】以上図1を参照しながら本発明の半導体基
板の作製方法の1例について説明したが、貼り合わせる
部材の構成が異なる態様について以下に説明する。
【0078】態様2 図2に示した態様について説明する。図2に付した番号
のうち図1と同じ番号のものは、図1の同様の部位を表
わす。図1に示した例においては貼り合わされる2枚の
基板の表面は、絶縁層(SiO2 層)103と絶縁層
(SiO2 層)104であったが、必ずしも両面が絶縁
層である必要はなく、少なくとも1つの面が絶縁層(例
えばSiO2 )で構成されていれば良い。ここで示す態
様は、多孔質シリコン層上に形成されたエピタキシャル
シリコン層1102(図2(C))表面を、シリコン基
板1110上に形成された絶縁膜1104(例えば酸化
膜)表面と貼り合わせる(図2(D))ものと、エピタ
キシャルシリコン層1102(図2(F))上の絶縁膜
1103(例えば表面を熱酸化して形成した酸化膜)の
表面を酸化処理していないシリコン基板1110の表面
と貼り合わせる(図2(G))ものである。ここで示す
態様においても、他の工程は、図1に示した例と同様に
行うことができる。
【0079】態様3 図3に示した態様について説明する。図3に付した番号
のうち図1と同じ番号のものは、図1と同様の部位を表
わす。ここで示す態様においては、エピタキシャルシリ
コン膜が形成された基板(図3(C),(F))と貼り
合わせる基板に、石英ガラス、青板ガラス等のガラス材
料1210(図3(D),(G))を用いることか特徴
的である。この態様としては、エピタキシャルシリコン
層1102(図3(C))をガラス基板1210と貼り
合わせる(図3(D))態様と、エピタキシャルシリコ
ン層1102上の絶縁膜1103(例えば表面を熱酸化
して形成された酸化膜)(図3(F))とガラス基板1
210と貼り合わせる(図3(G))態様が示されてい
る。
【0080】ここで示す態様においても他の工程は図1
に示した例と同様に行うことができる。
【0081】次にシリコン単結晶基板の2つの面に拡散
層を形成する態様について説明する。
【0082】態様4 図4及び図5を用いて説明する。
【0083】本態様においては、まず、シリコン単結晶
基板100の第1の表面側及び第1の表面の裏側に位置
する第2の表面側に拡散層101(例えばP+ 層)を形
成する(図4(a))。
【0084】次に一方の拡散層101を多孔質化して多
孔質層200を形成する(図4(b))。多孔質200
は、拡散層101の全域を多孔質化して構成しても良い
し、図4(b)に示したように拡散層101の領域を残
して構成しても良い。次いで多孔質層200上に単結晶
半導体層102を形成する(図4(c))。単結晶半導
体層102は、シリコンで構成することかできるが、こ
れに代えてII−VI族、III−V族等の化合物半導
体で構成することもできる。この後単結晶半導体層10
2の表面を支持基板300と貼り合わせる(図4
(d))。支持基板300は、シリコン基板110の表
面に絶縁層104を配して構成しても良いし、例えは光
透過性を有するガラス基板単体や非透過性の絶縁物単体
若しくはこれらの積層物等で構成しても良く、要するに
表面が絶縁性材料で構成された基板であれば良い。具体
的な貼り合わせの手段としては、陽極接合、加圧、熱処
理あるいはこれらの組み合わせを挙げることができる。
次に貼り合わせた基板から拡散層101シリコン基板1
00及び多孔質層200を除去する(図4(e))。こ
こでの除去には、研削、研磨等の機械的方法の他、エッ
チング等を用いた化学的方法を採用することができる。
【0085】図5については、図4に示した部位と同じ
部位には、同一の番号を付しているのでここでの詳細な
説明は省略する。図5に示した例については工程(d)
において、絶縁層103が単結晶半導体層102上に形
成された後に、該絶縁層103を支持基板300に貼り
合わせている点が、図4に示した例との違いである。本
例において支持基板300には、シリコン基板単体、ガ
ラス基板単体の他、これらに膜や基板を積層したもの等
を採用することができる。
【0086】本態様においても拡散層の形成方法は図1
を用いた説明で述べたのと同様にできる。これに加えて
シリコン基板の片側に拡散層を形成する態様で述べた種
々の工程は、本態様においても採用することができる。
【0087】拡散層を基板の両側に形成する本態様にお
いては、陽極化成の際のコンタクト抵抗を下げる作用
と、拡散層形成の際の歪みを緩和できる作用がある。
【0088】
【実施例】以下、具体的な実施例を挙げて本発明を詳細
に説明するが、本発明は、これらに限定されるものでは
ない。
【0089】(実施例1)抵抗無指定の単結晶Si基板
を用意し、該基板の第1の表面側に拡散法を用いてP+
高濃度層を5μmの厚みで形成した。
【0090】拡散法によるP+ 高濃度層の形成は次のよ
うにして行った。即ち、B23 を溶媒に溶かしたもの
をSi基板の主面側にスピンコート法を用いて塗布し
た。次いで140℃の温度で焼成を行い溶媒をとばし
た。こうして得られた基板を拡散炉に入れ、炉芯管内を
1200℃の温度に6時間保ち、所謂ドライブイン拡散
を行って、P+ 高濃度層を形成した。
【0091】次いで、P+ 高濃度層の形成されたSi基
板をHF溶液中に浸し、第1の表面側より陽極化成を行
い、第1の表面側に多孔質層を形成した。陽極化成の条
件は以下の通りとした。
【0092】電流密度:7(mA・cm-2) 陽極化成溶液:HF:H2 O:C25 OH=1:1:
1 時間:11(min) 多孔質Siの厚み:12(μm)
【0093】次に多孔質層の形成された基板に酸素雰囲
気中400℃で1時間の酸化処理を施した。この酸化に
より多孔質Siの孔の内壁は熱酸化膜て覆われた。こう
した後、多孔質Si層上にCVD(Chemical
Vapor Deposition)法を用いて単結晶
Si層を0.2μmの厚みでエピタキシャル成長させ
た。成長条件は以下の通りである。
【0094】ソースガス:SiH2 Cl2 /H2 ガス流量:0.5/180(l/min) ガス圧力:80(Torr) 温度:950(℃) 成長速度:0.3(μm/min)
【0095】続いて、このエピタキシャルSi層表面に
熱酸化により50nmのSiO2 層を形成した。
【0096】今度は、該SiO2 層表面と別に用意した
500nmのSiO2 層を形成した第2のSi基板の表
面とを重ね合わせ、接触させた後、900℃−2時間の
熱処理をし、貼り合わせをおこなった。これにより貼り
合わせ基板が得られた。
【0097】次に、貼り合わせ基板のP+ 層が形成され
ている側に研削、研磨を施し、P+層及び非多孔質単結
晶Si領域を除去し、多孔質Si層を全面表出させた。
【0098】次いで表出した多孔質Si層を49%弗酸
と30%化酸化水素水との混合液を用いて選択エッチン
グした。これにより、単結晶Si層はエッチングされず
に残り、単結晶Si層をエッチ・ストップの材料とし
て、多孔質Siは選択エッチングされ、完全に除去され
た。
【0099】非多孔質Si単結晶の該エッチンク液に対
するエッチング速度は、極めて低く、多孔質層のエッチ
ング速度との選択比は十の五乗以上にも達し、非多孔質
層におけるエッチング量(数nm程度)は実用上無視で
きる膜厚減少である。
【0100】こうした一連の工程により、Si酸化膜上
に0.2μmの厚みを持った単結晶Si層が形成でき、
所謂SOI基板が得られた。このSOI基板を透過電子
顕微鏡を用いて断面観察したところ単結晶Si層には新
たな結晶欠陥は導入されておらず、良好な結晶性が維持
されていることが確認された。
【0101】(実施例2)B23 を用いたスピンコー
ト膜をSi基板の表面及び裏面に形成して、攪散領域の
形成を行った以外実施例1と同様にしてSOI基板の作
製を行った。得られたSOI基板を実施例1と同様にし
て観察したところ単結晶Si薄膜は欠陥の極めて少ない
優れたものであることが確認された。
【0102】(実施例3)B23 に有機バインダー及
び溶媒を加えて得られるペーストを用いてスピンコート
膜を形成したこと、及びSi基板10枚を拡散炉内に並
べて拡散領域の形成を行ったこと以外実施例1と同様に
してSOI基板の作製を行った。
【0103】本例の場合、隣接するシリコン基板上のB
23 膜からの気相拡散によりシリコン基板の両面に拡
散層が形成された。本例で得られたSOI基板も欠陥の
極めて少ない優れたものであることが確認された。
【0104】(実施例4)抵抗無指定の単結晶Si基板
を用意し、該基板の第1の表面側及びその裏面側に拡散
法を用いてP+ 高濃度層を5μmの厚みで形成した。
【0105】拡散法によるP+ 高濃度層の形成は、次の
ようにして行った。即ち、Si基板を炉芯管内にセット
した後、BBr3 の入った液体拡散源にN2 ガスを導入
して、バブリングを行い、気化した気体をキャリアガス
(N2 +O2 )と共に炉芯管内に導入した。炉芯管内を
1050℃の温度に1時間保つことでB23 層を形成
した後、その後炉芯管内を1200℃の温度に6時間保
ち、所謂ドライブイン拡散を行って、P+ 高濃度層を形
成した。
【0106】次いで、P+ 高濃度層の形成されたSi基
板をHF溶液中に浸し、第1の表面側より陽極化成を行
い、第1の表面側に多孔質層を形成した。陽極化成の条
件は以下の通りとした。
【0107】電流密度:7(mA・cm-2) 陽極化成溶液:HF:H2 O:C25 OH=1:1:
1 時間:11(min) 多孔質Siの厚み:12(μm)
【0108】次に多孔質層の形成された基板に酸素雰囲
気中400℃で1時間の酸化処理を施した。この酸化に
より多孔質Siの孔の内壁は熱酸化膜て覆われた。こう
した後、多孔質Si層上にCVD(Chemical
Vapor Deposition)法を用いて単結晶
Si層を0.2μmの厚みでエピタキシャル成長させ
た。成長条件は以下の通りである。
【0109】ソースガス:SiH2 Cl2 /H2 ガス流量:0.5/180(l/min) ガス圧力:80(Torr) 温度:950(℃) 成長速度:0.3(μm/min)
【0110】続いて、このエピタキシャルSi層表面に
熱酸化により50nmのSiO2 層を形成した。
【0111】今度は、該SiO2 層表面と別に用意した
500nmのSiO2 層を形成した第2のSi基板の表
面とを重ね合わせ、接触させた後、900℃−2時間の
熱処理をし、貼り合わせをおこなった。これにより貼り
合わせ基板が得られた。
【0112】次に、貼り合わせ基板のP+ 層が形成され
ている側に研削、研磨を施し、P+層及び非多孔質単結
晶Si領域を除去し、多孔質Si層を全面表出させた。
【0113】次いで表出した多孔質Si層を49%弗酸
と30%化酸化水素水との混合液を用いて選択エッチン
グした。これにより、単結晶Si層はエッチングされず
に残り、単結晶Si層をエッチ・ストップの材料とし
て、多孔質Siは選択エッチングされ、完全に除去され
た。
【0114】非多孔質Si単結晶の該エッチンク液に対
するエッチング速度は、極めて低く、多孔質層のエッチ
ング速度との選択比は十の五乗以上にも達し、非多孔質
層におけるエッチング量(数nm程度)は実用上無視で
きる膜厚減少である。
【0115】こうした一連の工程により、Si酸化膜上
に0.2μmの厚みを持った単結晶Si層が形成でき、
所謂SOI基板が得られた。このSOI基板を透過電子
顕微鏡を用いて断面観察したところ単結晶Si層には新
たな結晶欠陥は導入されておらず、良好な結晶性が維持
されていることが確認された。
【0116】本例の場合、P+ 層を基板の両面に形成し
たことにより多孔質層形成の際のコンタクト抵抗を低く
でき更にP+ 層形成に伴う歪みを緩和でき、極めて安定
して貼り合わせ基板及びSOI基板を形成できた。
【0117】(実施例5) (i)陽極化成条件を以下の通りとしたこと。
【0118】電流密度:5(mA・cm-2) 陽極化成溶液:HF:H2 O:C25 OH=1:1:
1 時間:12(min) 多孔質Siの厚み:10(μm)
【0119】(ii)多孔質Si上にMOCVD(Me
tal Organic Chemical Vapo
r Deposition)法を用いて以下の条件によ
り単結晶GaAsを1μmの厚みにエピタキシャル成長
させたこと。
【0120】ソースガス:TMG/AsH3 /H2 ガス圧力:80(Torr) 温度:700(℃)
【0121】(iii)GaAs層表面と別に用意した
500nmのSiO2 層を形成したSi基板の表面とを
重ね合わせ、接触させた後、700℃−2時間の熱処理
をして貼り合わせをおこなったこと。
【0122】上記i)〜iii)に挙げた事項を除いて
実施例4に示した工程と同様にして半導体基板の作製を
行い、Si酸化膜上に1μmの厚みを持った単結晶Ga
As層を配した基板を得た。得られた基板を透過電子顕
微鏡を用いて断面観察したところ単結晶GaAs層に新
たな結晶欠陥は導入されておらず、良好な結晶性が維持
されていることが確認された。
【0123】本例の場合にもP+ 層形成に伴う歪みを緩
和でき、極めて安定して半導体基板を得ることができ
た。
【0124】(実施例6) (i)陽極化成条件を以下の通りとしたこと。
【0125】電流密度:5(mA・cm-2) 陽極化成溶液:HF:H2 O:C25 OH=1:1:
1 時間:12(min) 多孔質Siの厚み:10(μm)
【0126】(ii)多孔質Si上にCVD(Chem
ical Vapor Deposition)法を用
いて以下の条件により単結晶Si層を0.2μmの厚み
にエピタキシャル成長させたこと。
【0127】ソースガス:SiH2 Cl2 /H2 ガス流量:0.25/230(l/min) ガス圧力:760(Torr) 温度:1040(℃) 成長速度:0.14(μm/min)
【0128】上記(i)、(ii)に挙げた事項を除い
て実施例4に示した工程と同様にしてSOI基板の作製
を行い、Si酸化膜上に0.2μmの厚みを持った単結
晶Si層を配した基板を得た。
【0129】得られた基板を透過電子顕微鏡を用いて断
面観察したところ単結晶層には新たな結晶欠陥は導入さ
れておらず、良好な結晶性が維持されていることが確認
された。
【0130】(実施例7) (i)拡散法によるP+ 高濃度層の厚みを10μmとし
たこと。
【0131】(ii)陽極化成条件を以下の通りとした
こと。
【0132】電流密度:5(mA・cm-2) 陽極化成溶液:HF:H2 O:C25 OH=1:1:
1 時間:12(min) 多孔質Siの厚み:10(μm)
【0133】(iii)多孔質Si層上にCVD(Ch
emical Vapor Deposition)法
を用いて以下の条件により単結晶Si層を0.2μmの
厚みにエピタキシャル成長させたこと。
【0134】ソースガス:SiH2 Cl2 /H2 ガス流量:0.4/230(l/min) ガス圧力:80(Torr) 温度:900(℃) 成長速度:0.13(μm/min)
【0135】(iv)エピタキシャルSi層表面に熱酸
化により50nmのSiO2 層を形成した後、該SiO
2 層表面と別に用意した石英基板の表面とを重ね合わ
せ、薄膜化と熱処理(最高温度400℃)を交互に行
い、貼り合わせをおこなったこと。
【0136】上記(i)〜(iv)に挙げた事項を除い
て実施例4に示した工程と同様にして半導体基板の作製
を行い、Si酸化膜上に0.2μmの厚みを持った単結
晶Si層を配した半導体基板を得た。
【0137】得られた基板を透過電子顕微鏡を用いて断
面観察したところ単結晶層には新たな結晶欠陥は導入さ
れておらず、良好な結晶性が維持されていることが確認
された。
【0138】(実施例8)GaAs層表面と別に用意し
た石英基板の表面とを重ね合わせ、薄膜化と熱処理(最
高温度400℃)を交互に行い、貼り合わせをおこなっ
たことを除いて、実施例5と同様にして半導体基板の作
成を行った。本例では実施例5と同様に、優れた結晶性
の半導体層を配した基板を安定して形成できた。
【0139】(実施例9) (i)陽極化成条件を以下の通りとしたこと。
【0140】電流密度:5(mA・cm-2) 陽極化成溶液:HF:H2 O:C25 OH=1:1:
1 時間:12(min) 多孔質Siの厚み:10(μm)
【0141】(ii)エピタキシャルSi層表面に熱酸
化により50nmのSiO2 層を形成した後、該SiO
2 層表面と別に用意した石英基板の表面とを重ね合わ
せ、薄膜化と熱処理(最高温度400℃)を交互に行
い、貼り合わせをおこなったことを除いて、実施例1と
同様にして半導体基板の作製を行なった。本例では実施
例4と同様に、優れた結晶性の半導体層を配した基板を
安定して形成できた。
【0142】(実施例10) (i)再生単結晶Si基板を用いたこと。
【0143】(ii)拡散法により形成したP+ 高濃度
層の厚みを10μmとしたこと。
【0144】(iii)多孔質Si上にCVD(Che
mical Vapor Deposition)法を
用いて以下の条件により単結晶Si層を0.2μmの厚
みにエピタキシャル成長させたこと。
【0145】ソースガス:SiH2 Cl2 /H2 ガス流量:0.25/230(l/min) ガス圧力:760(Torr) 温度:1040(℃) 成長速度:0.14(μm/min)
【0146】(i)、(ii)、(iii)の事項を除
いて実施例4と同様にして半導体基板の作製を行った。
本例では実施例4と同様に、優れた結晶性の半導体層を
配した基板を安定して形成できた。
【0147】(実施例11)再生単結晶Si基板を用い
て、これにP+ 高濃度層を形成したことを除いて実施例
5と同様にして半導体基板の作製を行った。本例では実
施例5と同様に、優れた結晶性の半導体層を配した基板
を安定して形成できた。
【0148】(実施例12)再生単結晶Si基板を用い
て、これにP+ 高濃度層を形成したことを除いて実施例
6と同様にして半導体基板の作製を行った。本例では実
施例6と同様に、優れた結晶性の半導体層を配した基板
を安定して形成できた。
【0149】(実施例13)再生単結晶Si基板を用い
て、これにP+ 高濃度層を形成したことを除いて実施例
9と同様にして半導体基板の作製を行った。本例では実
施例9と同様に、優れた結晶性の半導体層を配した基板
を安定して形成できた。
【0150】(実施例14)再生単結晶Si基板を用い
て、これにP+ 高濃度層を形成したことを除いて実施例
5と同様にして半導体基板の作製を行った。本例では実
施例9と同様に、優れた結晶性の半導体層を配した基板
を安定して形成できた。
【0151】(実施例15)多孔質Si上にCVD(C
hemical Vapor Deposition)
法により単結晶Siを形成成長する条件を以下の通りと
した。
【0152】ソースガス:SiH2 Cl2 /H2 ガス流量:0.25/230(l/min) ガス圧力:760(Torr) 温度:1040(℃) 成長速度:0.14(μm/min)
【0153】このことを除いて実施例13と同様にして
半導体基板の作製を行った。本例では実施例13と同様
に、優れた結晶性の半導体層を配した基板を安定して形
成できた。
【0154】(実施例16)エピタキシャルSi層の表
面にSiO2 層を形成せずに、該エピタキシャルSi層
を、別に用意したSiO2 層を形成したSi基板と貼り
合わせた以外実施例4と同様にしてSIO基板の形成を
行った。本例においても結晶性に優れたSOI基板が得
られた。
【0155】(実施例17)エピタキシャルSi層を熱
酸化して得られるSiO2 層を、別に用意したSiO2
層を形成していない。Si基板と貼り合わせた以外実施
例4と同様にしてSIO基板の形成を行った。本例にお
いても結晶性に優れたSOI基板が得られた。
【0156】(実施例18) 1)まず、実施例1に示した手法を用いてシリコンウエ
ハ中にP+ 拡散層を形成した。
【0157】2)49%HFとエチルアルコールを2:
1の比で混合した溶液中で前記シリコンウエハを陽極
に、5インチ径の白金板を陰極としてシリコンウエハと
向かい合うように設置した。前記シリコンウエハの裏面
は白金と溶液を通して導通することがないように被覆す
る一方、前記シリコンウエハの表面は全て溶液を通して
白金と導通するように被覆はウエハの端面までとした。
前記シリコンウエハと白金の間に電流密度10mA/c
2で12分間電流を流し、前記シリコンウエハを陽極
化成(Anodize)、表面層を12μm厚の多孔質
をシリコンとした。多孔質層を形成したウエハを取り出
して、多孔度(Porosity)を測定するとおよそ
20%であった。
【0158】3)つづいて、多孔質シリコン層を形成し
たウエハ400度の酸素雰囲気中で1時間酸化処理を施
した。この酸化処理は概ね50Å以下の酸化膜しか形成
しないため、多孔質シリコンの表面と孔の側壁のみに酸
化シリコン膜が形成されるだけで、内部には単結晶シリ
コンの領域が残されている。
【0159】4)1.25%に希釈したHF水溶液に前
記ウエハを30秒程度曝したのち、水洗し多孔質層の表
面に形成された極薄酸化シリコン膜を除去した。
【0160】5)CVD成長炉に前記ウエハを設置し、
以下の熱処理を連続して行った。
【0161】 a)温度:1120℃ 圧力:80Torr ガス:H2;230l/min 時間:7.5分 b)温度:900℃ 圧力:80Torr ガス:H2/SiH2Cl2;230/0.4(1/mi
n) この熱処理により、およそ0.29μmの厚さの単結晶
シリコン層が形成された。
【0162】6)つづいて、このウエハを900度で酸
素と水素の混合雰囲気に晒し、前記単結晶シリコン層を
酸化して厚さ200nmの酸化シリコン膜を形成した。
【0163】7)このウエハを第2のSiウエハととも
に通常の半導体プロセスでの使用する薬液洗浄を施し、
最終薬液洗浄として希HF溶液にディップし、純水でリ
ンスし、乾燥させた後、静かに2枚のウエハの表面同士
を密着させると、両者は接着し、一体化した。続いて1
180度5分の熱処理を加えた。
【0164】8)次に多孔質シリコンを有するウエハの
裏面側を研削して、多孔質シリコンを基板全面において
露出させた。しかるのち、HFとH22の混合水溶液に
ウエハを2時間ほどつけると多孔質シリコンはエッチン
グされて消失し、第2の基板上には酸化シリコン膜を介
して厚みおよそ0.2μmのエピタキシャルシリコン層
が移設された。
【0165】9)この基板を水素100%雰囲気中で1
100度4時間の熱処理を行った。
【0166】10)ノマルスキー微分干渉光学顕微鏡エ
ピタキシャルシリコン層の表面をくまなく観察したとこ
ろ、極めて欠陥の少ないSOI基板が得られていること
が確認された。
【0167】(実施例19)実施例1に示したのと同様
にして単結晶Si基板の第1の表面側にスピンコート膜
の形成及び焼成を行なった。次いでこのウェハーを炉芯
管内に入れ、実施例4に示したのと同様にして今度は、
該単結晶Si基板の裏面に拡散層を形成した。
【0168】続いて実施例4に示したのと同様の工程に
よりSOI基板を作製した。得られたSOI基板は、結
晶性に優れたものであった。
【0169】
【発明の効果】本発明においては、拡散法を用いて導電
型を制御し得る元素をシリコン基板に拡散させて拡散領
域を形成し、該領域に多孔質層を形成することから、あ
えて抵抗値を厳密に制御したシリコン基板を用いなくと
もバラツキを抑えた状態で多孔質化を行うことができ
る。即ち、比較的安価な抵抗無指定のシリコン基板を用
いることができる。更に、基板の両面に拡散層を形成す
る態様においては、拡散層形成の際の歪みを緩和するこ
とができる。これにより貼合せ工程を完全に行うことが
でき、基板はがれが生ずる可能性は極めて低くなる。こ
の結果、得られる半導体基板の歩留りが向上し、基板作
製のコストを低下させることができる。これに加えて多
孔質層を陽極化成を用いて形成する際にコンタクト抵抗
を下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体基板の作製方法の1例を示す模
式図である。
【図2】本発明の半導体基板の作製方法の1例を示す模
式図である。
【図3】本発明の半導体基板の作製方法の1例を示す模
式図である。
【図4】本発明の半導体基板の作製方法の1例を示す模
式図である。
【図5】本発明の半導体基板の作製方法の1例を示す模
式図である。
【図6】本発明に適用し得る拡散工程の一例を示す模式
図である。
【図7】本発明の半導体基板の作成方法に適用可能な陽
極化成装置の一例を示す模式図である。

Claims (78)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板中に導電型を制御し得る元
    素を拡散法により拡散させて拡散領域を形成する工程、
    前記拡散領域に多孔質層を形成する工程、前記多孔質層
    上に非多孔質単結晶層を形成する工程、前記非多孔質単
    結晶層と支持基板とを少なくともいずれか一方の貼り合
    わせ面に絶縁層を配した状態で貼り合わせる工程、及び
    前記多孔質層を除去する工程とを有することを特徴とす
    る半導体基板の作製方法。
  2. 【請求項2】 前記導電型を制御し得る元素は、シリコ
    ンの導電型をn型に制御し得るものである請求項1に記
    載の半導体基板の作製方法。
  3. 【請求項3】 前記導電型を制御し得る元素は、P,A
    s,Sbの中から選択される請求項2に記載の半導体基
    板の作製方法。
  4. 【請求項4】 前記導電型を制御し得る元素は、シリコ
    ンの導電型をp型に制御し得るものである請求項1に記
    載の半導体基板の作製方法。
  5. 【請求項5】 前記導電型を制御し得る元素はBである
    請求項4に記載の半導体基板の作製方法。
  6. 【請求項6】 前記拡散法は、前記元素を熱的に前記シ
    リコン基板中に拡散させるものである請求項1〜5のい
    ずれかに記載の半導体基板の作製方法。
  7. 【請求項7】 前記導電型を制御し得る元素は、気体を
    ソースとして供給される請求項5に記載の半導体基板の
    作製方法。
  8. 【請求項8】 前記気体は、B26 である請求項7に
    記載の半導体基板の作製方法。
  9. 【請求項9】 前記導電型を制御し得る元素は、液体を
    ソースとして供給される請求項5に記載の半導体基板の
    作製方法。
  10. 【請求項10】 前記液体は、BBr3 である請求項9
    に記載の半導体基板の作製方法。
  11. 【請求項11】 前記導電型を制御し得る元素は、固体
    をソースとして供給される請求項5に記載の半導体基板
    の作製方法。
  12. 【請求項12】 前記固体は、B23 である請求項1
    1に記載の半導体基板の作製方法。
  13. 【請求項13】 前記導電型を制御し得る元素は、前記
    シリコン基板上に設けられた固体物より供給される請求
    項5に記載の半導体基板の作製方法。
  14. 【請求項14】 前記固体物は、CVD膜、BSG、ス
    ピンコート膜より選択される請求項13に記載の半導体
    基板の作製方法。
  15. 【請求項15】 前記拡散領域に含有される前記導電型
    を制御し得る元素の濃度は、5.0×1016/cm3
    5.0×1020/cm3 の範囲に制御される請求項1に
    記載の半導体基板の作製方法。
  16. 【請求項16】 前記拡散領域に含有される前記導電型
    を制御し得る元素の濃度は、1.0×1017/cm3
    2.0×1020/cm3 の範囲に制御される請求項15
    に記載の半導体基板の作製方法。
  17. 【請求項17】 前記拡散領域に含有される前記導電型
    を制御し得る元素の濃度は、5.0×1017/cm3
    1.0×1020/cm3 の範囲に制御される請求項16
    に記載の半導体基板の作製方法。
  18. 【請求項18】 前記拡散層の厚みは、500Å以上で
    ある請求項1に記載の半導体基板の作製方法。
  19. 【請求項19】 前記多孔質層の多孔度は、50%以下
    に制御される請求項1に記載の半導体基板の作製方法。
  20. 【請求項20】 前記多孔質層の多孔度は、1%〜4%
    の範囲に制御される請求項19に記載の半導体基板の作
    製方法。
  21. 【請求項21】 前記多孔質層の多孔度は、5%〜30
    %の範囲に制御される請求項20に記載の半導体基板の
    作製方法。
  22. 【請求項22】 前記非多孔質単結晶層は単結晶Si層
    である請求項1に記載の半導体基板の作製方法。
  23. 【請求項23】 前記非多孔質単結晶層は単結晶化合物
    半導体層である請求項1に記載の半導体基板の作製方
    法。
  24. 【請求項24】 前記絶縁層は、熱酸化膜、堆積SiO
    2 膜、堆積Si34 膜の中から選ばれる請求項22に
    記載の半導体基板の作製方法。
  25. 【請求項25】 前記酸化シリコン層は前記非多孔質単
    結晶層側に形成される請求項24に記載の半導体基板の
    作製方法。
  26. 【請求項26】 前記酸化シリコン層は、前記単結晶シ
    リコン層の表面を熱酸化したものである請求項24に記
    載の半導体基板の作製方法。
  27. 【請求項27】 前記支持基板は、単結晶シリコン基板
    である請求項1,22,24、若しくは26に記載の半
    導体基板の作製方法。
  28. 【請求項28】 前記支持基板の貼り合わせ面には、酸
    化層が形成されている請求項27に記載の半導体基板の
    作製方法。
  29. 【請求項29】 前記支持基板の貼り合わせ面は、単結
    晶シリコンからなる請求項27に記載の半導体基板の作
    製方法。
  30. 【請求項30】 前記支持基板は、ガラスからなる請求
    項25若しくは26に記載の半導体基板の作製方法。
  31. 【請求項31】 前記酸化シリコン層は前記支持基板側
    に形成される請求項24に記載の半導体基板の作製方
    法。
  32. 【請求項32】 前記酸化シリコン層は、単結晶シリコ
    ン基板を熱酸化して形成される請求項31に記載の方
    法。
  33. 【請求項33】 前記酸化シリコン層は、ガラス基板を
    構成する請求項31に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記非多孔質単結晶層上には酸化シリ
    コン層が形成されずに貼り合せがなされる請求項31乃
    至33に記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記非多孔質単結晶シリコン層は、前
    記多孔質層の孔の内壁を酸化した後にエピタキシャル成
    長させたものである請求項22に記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記非多孔質単結晶シリコン層は、前
    記多孔質層を水素雰囲気下で熱処理した後にエピタキシ
    ャル成長させたものである請求項35に記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記多孔質層の除去は弗酸にアルコー
    ル若しくは過酸化水素水の少なくとも一方を添加した混
    合液、バッファード弗酸、バッファード弗酸にアルコー
    ル若しくは過酸化水素水の少なくとも一方を添加した混
    合液のいずれかを用いてなされる請求項1若しくは請求
    項22に記載の半導体基板の作製方法。
  38. 【請求項38】 前記多孔質層の除去の後、水素雰囲気
    下での熱処理を行う請求項37に記載の方法。
  39. 【請求項39】 シリコン基板の第1の表面側及び該第
    1の表面の裏側に位置する第2の表面側に導電型を制御
    し得る元素を拡散法により拡散させて拡散領域を形成す
    る工程、前記第1の表面側に形成された拡散領域に多孔
    質層を形成する工程、前記多孔質層上に非多孔質単結晶
    層を形成する工程、前記非多孔質単結晶層と支持基板と
    を少なくともいずれか一方の貼り合わせ面に絶縁層を配
    した状態で貼り合わせる工程、及び前記多孔質層を除去
    する工程とを有することを特徴とする半導体基板の作製
    方法。
  40. 【請求項40】 前記導電型を制御し得る元素は、シリ
    コンの導電型をn型に制御し得るものである請求項39
    に記載の半導体基板の作製方法。
  41. 【請求項41】 前記導電型を制御し得る元素は、P,
    As,Sbの中から選択される請求項40に記載の半導
    体基板の作製方法。
  42. 【請求項42】 前記導電型を制御し得る元素は、シリ
    コンの導電型をp型に制御し得るものである請求項39
    に記載の半導体基板の作製方法。
  43. 【請求項43】 前記導電型を制御した得る元素はBで
    ある請求項42に記載の半導体基板の作製方法。
  44. 【請求項44】 前記拡散法は、前記元素を熱的に前記
    シリコン基板中に拡散させるものである請求項39〜4
    3のいずれかに記載の半導体基板の作製方法。
  45. 【請求項45】 前記導電型を制御し得る元素は、気体
    をソースとして供給される請求項43に記載の半導体基
    板の作製方法。
  46. 【請求項46】 前記気体は、B26 である請求項4
    5に記載の半導体基板の作製方法。
  47. 【請求項47】 前記導電型を制御し得る元素は、液体
    をソースとして供給される請求項43に記載の半導体基
    板の作製方法。
  48. 【請求項48】 前記液体は、BBr3 である請求項4
    7に記載の半導体基板の作製方法。
  49. 【請求項49】 前記導電型を制御し得る元素は、固体
    をソースとして供給される請求項43に記載の半導体基
    板の作製方法。
  50. 【請求項50】 前記固体は、B23 である請求項4
    9に記載の半導体基板の作製方法。
  51. 【請求項51】 前記導電型を制御し得る元素は、前記
    シリコン基板上に設けられた固体物より供給される請求
    項43に記載の半導体基板の作製方法。
  52. 【請求項52】 前記固体物は、CVD膜、BSG、ス
    ピンコート膜より選択される請求項51に記載の半導体
    基板の作製方法。
  53. 【請求項53】 前記拡散領域に含有される前記導電型
    を制御し得る元素の濃度は、5.0×1016/cm3
    5.0×1020/cm3 の範囲に制御される請求項39
    に記載の半導体基板の作製方法。
  54. 【請求項54】 前記拡散領域に含有される前記導電型
    を制御し得る元素の濃度は、1.0×1017/cm3
    2.0×1020/cm3 の範囲に制御される請求項53
    に記載の半導体基板の作製方法。
  55. 【請求項55】 前記拡散領域に含有される前記導電型
    を制御し得る元素の濃度は、5.0×1017/cm3
    1.0×1020/cm3 の範囲に制御される請求項54
    に記載の半導体基板の作製方法。
  56. 【請求項56】 前記拡散層の厚みは、500Å以上で
    ある請求項39に記載の半導体基板の作製方法。
  57. 【請求項57】 前記多孔質層の多孔度は、50%以下
    に制御される請求項39に記載の半導体基板の作製方
    法。
  58. 【請求項58】 前記多孔質層の多孔度は、1%〜40
    %の範囲に制御される請求項57に記載の半導体基板の
    作製方法。
  59. 【請求項59】 前記多孔質層の多孔度は、5%〜30
    %の範囲に制御される請求項58に記載の半導体基板の
    作製方法。
  60. 【請求項60】 前記非多孔質単結晶層は単結晶Si層
    である請求項39に記載の半導体基板の作製方法。
  61. 【請求項61】 前記非多孔質単結晶層は単結晶化合物
    半導体層である請求項39に記載の半導体基板の作製方
    法。
  62. 【請求項62】 前記絶縁層は、熱酸化膜、堆積SiO
    2 膜、堆積Si34 膜の中から選ばれる請求項60に
    記載の半導体基板の作製方法。
  63. 【請求項63】 前記酸化シリコン層は前記非多孔質単
    結晶層側に形成される請求項62に記載の半導体基板の
    作製方法。
  64. 【請求項64】 前記酸化シリコン層は、前記単結晶シ
    リコン層の表面を熱酸化したものである請求項62に記
    載の半導体基板の作製方法。
  65. 【請求項65】 前記支持基板は、単結晶シリコン基板
    である請求項39,60,62若しくは64に記載の半
    導体基板の作製方法。
  66. 【請求項66】 前記支持基板の貼り合わせ面には、酸
    化層が形成されている請求項65に記載の半導体基板の
    作製方法。
  67. 【請求項67】 前記支持基板の貼り合わせ面は、単結
    晶シリコンからなる請求項65に記載の半導体基板の作
    製方法。
  68. 【請求項68】 前記支持基板はガラスからなる請求項
    63若しくは64に記載の半導体基板の作製方法。
  69. 【請求項69】 前記酸化シリコン層は前記支持基板側
    に形成される請求項62に記載の半導体基板の作製方
    法。
  70. 【請求項70】 前記酸化シリコン層は、単結晶シリコ
    ン基板を熱酸化して形成される請求項69に記載の方
    法。
  71. 【請求項71】 前記酸化シリコン層は、ガラス基板を
    構成する請求項69に記載の方法。
  72. 【請求項72】 前記非多孔質単結晶層上には酸化シリ
    コン層が形成されずに貼り合わせがなされる請求項69
    乃至71に記載の方法。
  73. 【請求項73】 前記非多孔質単結晶シリコン層は、前
    記多孔質層の孔の内壁を酸化した後にエピタキシャル成
    長させたものである請求項60に記載の方法。
  74. 【請求項74】 前記非多孔質単結晶シリコン層は、前
    記多孔質層を水素雰囲気下で熱処理した後にエピタキシ
    ャル成長させたものである請求項73に記載の方法。
  75. 【請求項75】 前記多孔質層の除去は弗酸、弗酸にア
    ルコール若しくは過酸化水素水の少なくとも一方を添加
    した混合液、バッファード弗酸、バッファード弗酸にア
    ルコール若しくは過酸化水素水の少なくとも一方を添加
    した混合液のいずれかを用いてなされる請求項1若しく
    は請求項60に記載の半導体基板の作製方法。
  76. 【請求項76】 前記多孔質層の除去の後、水素雰囲気
    下での熱処理を行う請求項75に記載の方法。
  77. 【請求項77】 前記第1の表面側に前記固体物を配し
    た複数のシリコン基板を用意し、該複数のシリコン基板
    を炉内に並べて熱処理を行うことにより、前記第1の表
    面側及び前記第2の表面側に前記拡散領域を形成する請
    求項39に記載の方法。
  78. 【請求項78】 請求項1〜請求項77に記載の方法に
    より得られた半導体基板。
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