JPH10189705A - 半導体ウェハ包装容器 - Google Patents

半導体ウェハ包装容器

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JPH10189705A
JPH10189705A JP35141296A JP35141296A JPH10189705A JP H10189705 A JPH10189705 A JP H10189705A JP 35141296 A JP35141296 A JP 35141296A JP 35141296 A JP35141296 A JP 35141296A JP H10189705 A JPH10189705 A JP H10189705A
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JP
Japan
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bottom case
case body
semiconductor wafer
container
portions
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JP35141296A
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English (en)
Inventor
Gen Nokawa
玄 能川
Tomoji Fujimoto
智士 藤本
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KOMATSU KASEI KK
Original Assignee
KOMATSU KASEI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】積み重ねた状態で保管及び輸送がなされる半導
体ウェハ包装容器にあって、積み重ね位置の安定性を確
保すると同時に、熱収縮性フィルムによるシュリンク包
装がなされた場合にフィルムの破損がなく、確実に密閉
包装を可能にする。 【解決手段】ボトムケース体(12)と蓋体(14)とからなる
合成樹脂製の半導体ウェハ包装容器(10)の、前記蓋体(1
4)の上面の複数部位に所定の表面積を有するブロック状
の突出部(44a〜44c)を突設するとともに、複数の容器(1
0)が積み重ねられる際の前記突出部(44a〜44c)に対応す
る前記ボトムケース体(12)の部位に前記突出部(44a〜44
c)が遊嵌する嵌合凹部(25a,25b′) が設けられている。
かかる形態から、容器の外部表面には鋭角な突出片がな
く、単一の容器(10)又は積み上げされた複数の容器(10,
10) がシュリンク包装されても、包装フィルムの破断は
確実に防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウェハを破
損、汚染することなく保管し、安全に輸送するための蓋
体と本体ケースとを備えた半導体ウェハ包装容器に関
し、詳しくは同半導体ウェハ包装容器の複数個を積み重
ねて密封輸送されるに好適な構造を有する半導体ウェハ
の包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体ウェハ包装容器は、複数の
半導体ウェハを収容するウェハキャリア、ウェハキャリ
アを収納保持するボトムケース体、蓋体、ウェハ押圧部
材等から構成されており、例えば特開平5−63067
号公報等に開示されているように、複数個の半導体ウェ
ハ包装容器を積み重ねた状態で気密状態で保管・輸送が
なされることが多い。この積み重ね時に、複数個の半導
体ウェハ包装容器が正確に位置決めされ、脱落すること
なく安定した姿勢を維持させる必要がある。そのため、
前記公報に開示された積み重ね構造では、蓋体の上面の
帯状の段凸部を蓋体の全長にわたり突設させるととも
に、同段凸部の長手方向の両端部に溝を形成する一方、
ボトムケース体を前記蓋体に載置したとき、前記溝に対
応する同ボトムケース体の底部位置から薄板状の係止片
を突設して、同係止片が前記溝に係合させるようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に半導体ウェハ包装容器を単独に又は積み重ねて保管あ
るいは輸送する際には、同容器内に外気の侵入を防ぐこ
とと、包装形態の安定化を図って、単独に又は積み重ね
られた状態の前記容器を熱収縮性フィルムをもって収縮
包装することが多い。この場合、被包装体である前記容
器に上記公報に開示された薄板状の係止片等の突起状物
が突出していると、包装フィルムの収縮時に前記突起状
物が同フィルムを突き破り、包装形態が崩れるばかりで
なくフィルムによる折角の密閉包装の機能が失われ、容
器とフィルム間に外気が侵入してしまう。
【0004】本発明はかかる課題を解消すべくなされた
ものであり、具体的には積み重ねた状態で保管及び輸送
がなされる半導体ウェハ包装容器にあって、積み重ね位
置の安定性を確保すると同時に、熱収縮性フィルムによ
るシュリンク包装がなされた場合にフィルムの破損がな
く、確実に密閉包装を可能にする半導体ウェハ包装容器
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明の主
要な構成である内部に複数の半導体ウェハを起立状態で
並列支持するウェハキャリアが収納され、蓋体とボトム
ケース体とからなる合成樹脂製の半導体ウェハ包装容器
にあって、前記蓋体の上面の複数部位に所定の表面積を
有するブロック状の突出部が突設され、複数の容器が積
み重ねられる際の前記突出部に対応する前記ボトムケー
ス体の部位に前記突出部が遊嵌する嵌合凹部が設けられ
てなることを特徴とする半導体ウェハ包装容器により達
成される。
【0006】このように、本発明では容器の外表面に鋭
角に突出する突起片類が存在しないため、内部に半導体
ウェハを収容したのちに、包装容器の全体に熱収縮性フ
ィルム等によりシュリンク包装をしても、同フィルムが
破断するようなことがなく、外気が侵入して徒らに容器
に外気が触れることがなく、容器内のウェハを更に外気
から保護する。また、例えば、複数の容器が積み重ねら
れた状態で前述のシュリンク包装がなされる場合にも、
包装フィルムが破断することきはなく、容器の積み重ね
形態が安定して維持される。
【0007】そして、好ましい態様によれば前記突設部
及び嵌合凹部の形成される部位が、容器内部に収納され
るウェハの周縁と干渉しない部位であって、前記突設部
及び嵌合凹部は積み重ねられた容器同士が前後左右への
移動を不可能にするような、例えば矩形や円筒の一部の
表面形態をなしていることが望ましい。更に、本発明に
あっては、前記ボトムケース体に形成される嵌合凹部が
前記ウェハキャリアの収容形状に適合させて形成された
ボトムケース体底部の凹部を含み、前記蓋体に形成され
る突設部が前記凹部に嵌合する形態からなる場合もあ
り、この場合にはボトムケース体に格別な凹部を形成す
ることなく、通常のボトムケース体の形態をそのまま利
用できることになる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図示実施例により具体的に説明する。図1は本発明
の代表的な実施例を示す半導体ウェハ包装容器の組付け
前の分解斜視図である。本発明のウェハ包装容器10は
ウェハキャリアに整然と収容支持される多数の半導体ウ
ェハを保管、移動、輸送させる際に使用される。図1に
おいて、符号12はボトムケース体、13はウェハキャ
リア、14は蓋体、15はウェハ押圧部材、16はガス
ケットである。
【0009】前記ウェハ包装容器10は、蓋体14とボ
トムケース体12とからなり、ボトムケース体12は内
部にウェハキャリア13を遊嵌状態で収納できるような
内面形状を有している。前記蓋体14は前記ボトムケー
ス体12に外側から嵌合させるとともに、係着手段によ
って係着固定する。
【0010】図示例にあって、前記ボトムケース体1
2、蓋体14及びウェハキャリア13は、一部を除いて
上記国際公表公報に開示された構造と実質的に異なると
ころがないため、以下の説明では実質的に一致する構成
部分に関してはその概略を簡単に説明するに止め、本発
明の特徴部分に関して詳細に説明する。
【0011】先ず、上記ウェハキャリア13は従来の構
成と実質的に同じであり、その構造について図1を参照
しながら簡単に説明すると、左右側板31,32、背板
33及び前記左右の側板31,32の前端の略中央部を
連結する連結バー34からなる、上下及び前方が開放し
たケース体からなり、前記左右側板31,32は前記連
結バー34から上方が鉛直面部31a、32aを構成
し、前記連結バー34の下方は下端に向けて左右側板3
1,32が漸次接近するように下方に湾曲した円弧面部
31b、32bを構成している。
【0012】そして、前記左右側板31,32の対向面
に沿って下方に垂直に延びる多数のウェハ支持溝31
b′,32b′が多数並列して形成されており、各ウェ
ハ支持溝31b′,32b′に半導体ウェハが挿入され
て、互いに接触することなく起立状に保持される。ま
た、前記キャリア形態だけでは多数の半導体ウェハを保
持して単独に載置する場合に不安定であるため、前記左
右側板31,32の下端部から同側板31,32に直交
させてリブ31c,32cを外方に突設させている。
【0013】かかる主要部の形態を有するウェハキャリ
ア13は、上述のようにボトムケース体12にガタツキ
がないように収容される。そのため、ボトムケース体1
2の内面形状は前記ウェハキャリア13の外形に適合さ
せて形成されている。経済性を考慮しなければ、ボトム
ケース体12の内面形状だけをウェハケース体13の外
形に合わせるだけで、外形を矩形のケース体として成形
すれば足りるが、従来から材料費等が考慮されてボトム
ケース体12の外形も可能な限り前記ウェハキャリア1
3の外形に沿わせるような形状としている。すなわち、
ボトムケース体12の主要部の形態は、図1〜図4に示
すようにウェハキャリア13の上記左右側板31,32
の形態に対応する対向する左右側壁部21,22の中央
を前記左右側板31,32と同様に、上半部中央が鉛直
面部21a,22aとされ、下半部中央が内側に湾曲す
る湾曲面部21b,22bとされている。
【0014】また、前壁部23の中央を上端部を残して
下端まで連続する凹み部23aが形成されており、他の
壁部は前記鉛直面部21a,22aを含めて、全てが鉛
直壁部とされて、外形全体としては略矩形の箱体形態を
なしており、上部が開放されている。ボトムケース体1
2の底部25は、前記前壁部23と後壁部24の各下端
中央部を結ぶ帯状部分25aが段部を介して上方に凹ん
だ状態で成形されており、従って前記底部25の左右側
端部は、外側に開いたコ字型の基部25b,25bを構
成する。本実施例においては、更に前記帯状部分25a
の中央部25a′は下方に突出する円筒体の一部をなし
ている。一方、前壁部23における前記凹み部23aの
上端位置は、上記ウェハキャリア13をボトムケース体
12に収容したとき、上記連結バー34の下面が前記凹
み部23aの上端に当接する位置である。
【0015】なお、ボトムケース体12の上部開放端部
は既述した上記国際公表公報に開示された開放端部と同
様の構造であってもよいが、図示例にあっては、前記解
法端部がその全周にわたって略同一の長さをもって略3
60°外側に折り曲げられて、本体部分26aと外側屈
曲部分26bとが略逆U字状の形態となるよう成形され
る。また、本実施例では前記開放端部の全周にわたり、
その本体部分26aと外側屈曲部分26bとの間を所要
の間隔をおいて複数の補強リブ27,27,…により連
結している。かかる開放端部の形態を採ることにより、
同端部の耐衝撃強度が増加するばかりでなく、成形時の
ひけ等による歪みが発生して同端部が波打ち状に変形す
ることも防止され、蓋体14を被せたときに、蓋体14
の開放端縁が全周にわたって密着嵌合し、後述するガス
ケットと相まって外気の侵入を確実に阻止する。これら
の機能は、前記逆U字状の形態を開放端部の全周にわた
って連続して形成する場合に、特に有効である。
【0016】かかる観点から、図示例では、更に蓋体1
4及びボトムケース体12の各開放端が略矩形をなして
おり、図5及び図6に示すように前記蓋体14の左右側
壁41a,41bの開放端中央からそれぞれ一対の矩形
状の係着片42a,42bが、各開放端部と略同一平面
上を延設されており、各係着片42a,42bの中央に
はそれぞれに矩形状の係着孔42a′,42b′が形成
され、各係着片42a,42bはコ字状をなしている。
一方、蓋体14を嵌合させたときの前記係着片42a,
42bに対応する前記ボトムケース体12の外側屈曲部
分26bは、図2に示すように前記係着片42a,42
bの肉厚に相当する深さの凹み部26c,26cを構成
するように屈曲して成形されている。そして、この凹み
部26cの前記係着孔42a′,42b′に対応する部
位には、同係着孔42a′,42b′に嵌合係止するほ
ぼ同一形状を有する嵌合膨出部26c′,26c′を僅
かに膨出させている。このようなボトムケース体12と
蓋体14との嵌合固定構造を採用することにより、ボト
ムケース体12の逆U字状断面からなる開放端部の外側
屈曲部分を同開放端部の全周にわたり欠落する部分がな
く連続させて成形することが可能である。
【0017】前記蓋体14は既述したように矩形箱状を
なしており、図5〜図8に示すように下方に開放端部を
有している。開放端部は段部を介した拡大フランジ部4
3から構成され、その左右フランジ部43a,43bか
らは略同一平面上を上記係着片42a,42bが垂設さ
れている。蓋体14の天板部44の上面は平坦ではな
く、本発明の特徴部の一部である、上面の複数部位には
方形をなすブロック状の突出部44a〜44cが突設さ
れ、本発明の包装容器10を積み重ねる際に、上記ボト
ムケース体12の左右の基部25b,25bなどの間に
形成される嵌合凹部に嵌合する。本実施例では、前記突
出部44aは前記ボトムケース体12の底部中央の帯状
部分25aに嵌合するため、同様に帯状をなしており、
その表面の更に中央部を帯状に円筒体の一部をなす円弧
状の凹み面44a′としている。
【0018】また、前記突出部44b,44cは前記帯
状部分25aを挟んで左右の端部中央から上方に突設さ
れた方形ブロック状をなし、ボトムケース体12の上記
左右の各コ字型基部25b,25bの間に形成される空
間部25b′,25b′を本発明の嵌合凹部の一部とし
て利用し、同空間部25b′,25b′に遊嵌する。
【0019】なお、前記帯状の突出部44aだけでは、
複数のボトムケース体12を積み重ねたときに同突出部
44aの形成方向にズレが生じ、積み重ねた状態が崩れ
てしまうおそれがあるが、本実施例のように前記帯状の
突出部44aに加えて方形ブロック状の前記突出部44
b,44cを形成することにより、全ての方向における
ズレを防止できる。ボトムケース体12及び蓋体14に
形成される嵌合凹部と突設部は、いずれも容器内部に収
納されるウェハの周縁と干渉しない部位であることが肝
要である。また、本実施例では前記嵌合凹部の一部とし
てボトムケース体12の外形により形成される空間部2
5b′,25b′はウェハが円形であることから出来る
必然的な空間であって、これを得要することが合理的で
ある。しかし、このようにウェハ形状に由来するボトム
ケース体12の外形を利用せずに、別途独立させて前記
空間部25b′,25b′を形成するようにしてもよい
ことは勿論である。
【0020】前述のように、本実施例にあってもボトム
ケース体12の底部下面及び蓋体12の天板部44の上
面に形成される嵌合凹部及び突出部のそれぞれが全てブ
ロック状であるため、半導体ウェハ包装容器10を単独
に、或いは積み重ねた状態で、熱収縮性フィルム等をも
ってシュリンク包装をしても、同フィルムは容器の表面
全体にわたって均一に密着し、鋭角に突出する部分がな
いため、同フィルムが破断することはない。そのため、
包装形態が美麗であるばかりでなく、容器とフィルム間
に外気が侵入せず、後述するシール構造と相まって容器
内部に収容されたウェハの汚染を防止するとともに、容
器の移動中にも容器形態を崩すようなこともない。
【0021】一方、蓋体14の上記天板部44の内面に
は、ウェハキャリア13に保持されて容器内部に収納さ
れた各ウェハの上縁を弾性的に押圧保持するウェハ押圧
部材15を嵌着固定する嵌着手段を有している。前記ウ
ェハ押圧部材15は、例えば図1に示すように、矩形枠
体51と、同矩形枠体51の長辺を構成する一対の枠材
52a,52aのそれぞれに多数の弾性片53が各枠材
52a,52aに直交して櫛歯状に延設される基本構造
を有している。これらのウェハ押圧部材15はボトムケ
ース体12と同様にポリプロピレンから成形されるが、
他の素材、例えばポリエステルエラストマー樹脂等も使
われる。いずれにしても、ウェハに直接接触するため、
摩耗が少なく揮発成分の発生が少ない材質を使用するこ
とが好ましい。
【0022】図1に示すウェハ押圧部材15は、従来か
ら一般的に採用されている形態であって、前記弾性片5
3,53は各枠材52a,52aに左右対称に配され、
それぞれが各枠材52a,52aを挟んでほぼ直角をな
して左右に延設される第1弾性片53aと第2弾性片5
3bからなる。左右の枠材52a,52aに直交して同
一直線上に配された左右の第1及び第2弾性片53a,
53bの各先端には、ウェハを4点で弾性的に押圧する
ウェハ押圧部53a′,53b′が形成されており、前
記ウェハ押圧部53a′は図示せぬウェハの円周面に接
触し、ウェハ押圧部53b′はウェハ上端のオリエンテ
ーションフラット部に接触する。
【0023】図5〜図8に示した蓋体の実施例にあって
は、2種類の異なる寸法をもつウェハ押圧部材15を同
一の蓋体14をもって交換可能に嵌着固定できるよう
に、上記長辺を構成する各一対の枠材52a,52aに
対応する天板部44の内面部位に、それぞれ前記枠材5
2a,52aのほぼ全長にわたって挟着する都合4組の
2条の挟着リブ44d,44dを平行に突設している。
図示例では、左右側壁部41a,41bに近い各一対の
前記2条の挟着リブ44d,44dのそれぞれ外側に位
置する挟着リブ44dの一部が切り欠かれ、液体流路4
4d′を形成している。こうして、液体流路44d′を
形成すると、ウェハを容器ごと洗浄・乾燥するとき、前
記2条の挟着リブ44d,44dの間に洗浄液が滞留す
ることなく、洗浄液の蒸発を促進させる。また、その液
体流路44d′間に挟まれる部分に相当する位置に起立
片44eを突設し、同起立片44eの先端部にウェハ押
圧部材15を固着させたとき、前記枠材52a,52a
の端縁に係止して押圧するための膨出係止部44e′を
形成している。
【0024】そして本実施例では、更に前記長辺を構成
する各一対の枠材52a,52aは同一の長さであるこ
とから、上記短辺を構成する各一対の枠材52c,52
cに対応する天板部44の内面部位には、各枠材52
c,52cの外側面に当接するように短尺のリブ44f
と、同短尺リブ44fに隣接させて前記各枠材52c,
52cの上面の一部を押圧係止する係止突起44gとを
突設している。この係止突起44fの先端の各枠材52
c,52cの上面を押圧する位置には略半球をなす膨出
係止部44g′が形成されている。しかし、前記短尺の
リブ44f及び係止突起44gは必ずしも必須ではな
い。
【0025】そして、前記各枠材52a,52cは、そ
の端部に向けて漸次肉薄に形成されるとともに、前記各
リブや起立片及び係止突起を先端に向けて肉厚を漸次増
加させている。しかも、図示例によれば前記各枠材52
a,52cの嵌着端の肉厚を前記リブ等のの基端の肉厚
より僅かに厚く設定してある。そのため、種類の異なる
ウェハ押圧部材15であっても、容易に嵌着位置が決め
やすく、同時に嵌着操作を容易にし、矩形枠体51の長
辺をなす枠材52a,52aを対応する部位にある前記
2条の挟着リブ44d,44dの間に押し込むととも
に、短辺をなす各枠材52c,52cを各一対の短尺リ
ブ44f及び係止突起44gの内面に沿わせて押し込む
につれて、挟着リブ44d,44dによる挟持力が増加
し、また短尺リブ44eによる短辺をなす各枠材52
c,52cに対する外側からの当接力が増加し、同時に
前記係止突起44gの膨出係止部44g′が同枠材52
c,52cに係合し、上記起立片44eの膨出係止部4
4e′による押圧係止と相まって枠体51を蓋体14の
天板部内面に強く押し付けて強力に固定する。
【0026】ボトムケース体12の開放端部及び上記蓋
体14の各開放端部の頂部にはU字状のガスケット挿入
溝28, 45が全周にわたって形成されている。本実施
例にあっては、前記ガスケット挿入溝28, 45は互い
に同一の断面形状に形成されており、前記ボトムケース
体12のガスケット挿入溝28は前記蓋体14のガスケ
ット挿入溝45よりも深く形成されている。
【0027】各ガスケット挿入溝28, 45に挿入され
るガスケット16は、既述した従来の形態を有するガス
ケットであってもよいが、その材質は揮発性成分が非常
に少ない樹脂であることが好ましく、機械的性質並びに
成形性等からポリエステルエラストマー等が採用され
る。図9に示すガスケット16は前記ボトムケース体1
2及び蓋体14に形成された前記ガスケット挿入溝2
8, 45の開放端と同一の矩形環状体からなり、その全
周にわたって外側面の中央部になだらかな膨出部16a
を有すると共に、その内側面の中央部には略矩形断面を
有する突部16bが同内側面に対して直角に突出してい
る。
【0028】更に、前記ガスケット16は、同図に破線
で示すようにガスケット16の上下端縁部における前記
内側面はほぼ平坦面16eを呈しているが、前記外側面
は内側面の端縁に向けて傾斜する円弧面16dとされて
おり、各端縁部ともに先細状に形成され、上下対称の断
面形状をなしている。前記ガスケット16の縦方向(上
下)の長さは、前記ボトムケース体12及び蓋体14に
形成された各ガスケット挿入溝28, 45の深さの和よ
りも大きく設定されており、同ガスケット16の中央部
における膨出部16a及び突部16bの肉厚は略同一に
設定され、更に同膨出部16a及び突部16bの肉厚を
含む中央部の全肉厚は前記ボトムケース体12のガスケ
ット挿入溝28の溝幅よりも僅かに大きく設定されてい
る。
【0029】このガスケット16を前記ボトムケース体
12のガスケット挿入溝28に、前記突部16bが同溝
27内に完全に嵌着されるまで押し込む。このとき、同
ガスケット16の中央部は前記溝28の幅よりも僅かに
大きな厚みを有しているため多少の弾性抵抗を感じる。
そのため、ガスケット16がボトムケース体12のガス
ケット挿入溝28内に保持され、容易に抜け出すことが
ない。そして、上述したように前記ガスケット16は上
下対称の形状をなすため上下方向の確認が不要であるば
かりでなく、従来のようにボトムケース体と蓋体とのガ
スケット挿入溝の端面間で挟持される突条がないため、
前記ガスケット挿入溝28の溝端面に係合させる必要も
なく、その挿入作業は格段に簡素化される。
【0030】ところで、前記ガスケット挿入溝28内に
嵌入されたガスケット16は、上述のようにその上下の
高さが前記ボトムケース体12及び蓋体14の各ガスケ
ット挿入溝28, 45の深さの和よりも大きく設定され
ているため、同ガスケット16の中央に形成された前記
膨出部16a及び突条16bが前記ガスケット挿入溝2
8内に完全に挿入されるまで同ガスケット16を押し込
むと、図9に実線で示すように、その下端部16cの円
弧面16dがガスケット挿入溝27の底面に沿って案内
され、必然的にボトムケース体12の内側方向に湾曲す
る。
【0031】上述のようにガスケット16が装着された
前記ボトムケース体12に半導体ウェハを起立して並列
支持されている前記ウェハキャリア13を収容し、同ケ
ース体12に蓋体14を被せると、前記ガスケット16
の上端部16cが蓋体14のガスケット挿入溝45に嵌
入する。このとき、前記蓋体14を上面からボトムケー
ス体12に向けて強く押し付けると、蓋体14の前後中
央部に垂設された係着片42a,42bが弾性変形しな
がらボトムケース体12の嵌合膨出部26c′,26
c′に乗り上がり、更に押されると前記係着片42a,
42bに形成されている係着孔42a′,42b′が前
記ボトムケース体12の嵌合膨出部26c′,26c′
と嵌着して原形に復帰し、ボトムケース体12と蓋体1
4との嵌合固定を更に強力なものとする。
【0032】このとき、前記ガスケット16の上端部1
6cは、前述のように前記蓋体14のガスケット挿入溝
45内に嵌入されるが、前記上端部16cの厚みは前記
挿入溝45の溝幅よりも小さいため、その嵌入に手間取
ることもなく確実に嵌入する。前記蓋体14のガスケッ
ト挿入溝45内に嵌入されたガスケット16の上端部1
6cは、同上端部16cの断面形状が下端部のそれと同
一であるため、前記ボトムケース体12のガスケット挿
入溝27内に嵌入された下端部16cと同様に必然的に
内側に湾曲した状態となり、同挿入溝45の底面に密着
する。また、本実施例ではガスケット16の上記膨出部
16a及び突条16bの中央に上下端部16cを延設さ
せているため、嵌入時の同ガスケット16は各ガスケッ
ト挿入溝28,45の底部中央に嵌入させられ、上下端
部16cが必ず容器内方に湾曲すする。この状態で、ウ
ェハ包装容器10は、保管中に内外気圧の変化に伴って
容器内の気圧が外部に対して異常に上昇することがあ
る。このとき、図9に矢印で示す方向に内圧が作用し、
ボトムケース体12と蓋体14とが離間する方向に僅か
に移動するが、前記湾曲長さを十分に設定しておけば、
前記ガスケット16の上端部16cの湾曲側内面で前記
内圧を受けることになり、同上端部16cはより強く前
記ガスケット挿入溝45の底面に押し付けられ、その密
閉性を確保する。また、前述のように容器のない外圧の
変化に限らず、外部からウェハ包装容器10に衝撃力が
加わって、容器が僅かに変形しても前記ガスケット16
は前記ボトムケース体12及び蓋体14のガスケット挿
入溝37, 45の底部に接近分だけ大きく湾曲し、更に
密閉性を高めるため、外気の侵入による容器内の空気汚
染の恐れはない。
【0033】
【発明の効果】以上の説明からも理解できるように、本
発明の半導体ウェハ包装容器によれば、ボトムケース体
及び蓋体の外部表面に形成される複数の容器を位置決め
して積み重ねるための嵌合凹部及び突出部が、いずれも
ブロック状の形態を呈するため、鋭角に突出する部分が
なく、熱収縮性フィルム等によりシュリンク包装がなさ
れても、同フィルムが破断することなく包装形態が美麗
であり、特に容器とフィルム間に外気の侵入が阻止さ
れ、シール構造と相まって容器内部に収容されたウェハ
の汚染が確実に防止されることになる。また、全面をフ
ィルムにより完全に密着包装された容器は、移動中にも
容易には形態の崩れることがなく、安定して輸送ができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例を示す半導体ウェハ包
装容器の分解斜視図である。
【図2】前記半導体ウェハ包装容器の構成部材であるボ
トムケース体の半部を断面で示す側面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】同ボトムケース体の底面図である。
【図5】前記半導体ウェハ包装容器の構成部材である蓋
体の半部を断面で示す側面図である。
【図6】同正面図である。
【図7】同蓋体の上面図である。
【図8】同底面図である。
【図9】本実施例による前記ボトムケース体と蓋体との
間の密閉シール構造を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
10 半導体ウェハ包装容器 12 ボトムケース体 13 ウェハキャリア 14 蓋体 15 ウェハ押圧部材 16 ガスケット 16a 膨出部 16b 突部 16c 上下端部 16d 円弧面 16e 平坦面 21,22 左右側壁部 21a,22a 鉛直面部 21b,22b 湾曲面部 23 前壁部 23a 凹み部 24 後壁部 25 底部 25a 帯状部分 25a′ 中央凹み部 25b 基部 25b′ 空間部 26a 本体部分 26b 外側屈曲部分(外側面部
分) 26c 凹み部 26c′ 嵌合膨出部 27 補強リブ 28 ガスケット挿入溝 31,32 左右側板 31a,32a 鉛直面部 31b,32b 円弧面部 31b′,32b′ ウェハ支持溝 31c,32c リブ 33 背板 34 連結バー 41a,41b 左右側壁 42a,42b 矩形状係着片 42a′,42b′ 矩形状係着孔 43a,43b 左右フランジ部 44 天板部 44a〜44c ブロック状突出部 44a′ 凹み面 44d 挟着リブ 44d′ 液体流路 44e 起立片 44e′ 膨出係止部 44f 短尺リブ 44g 係止突起 44g′ 膨出係止部 45 ガスケット挿入溝 51 矩形枠体 52a,52c 枠材 53 弾性片 53a,53b 第1及び第2弾性片 53a′,53b′ ウェハ押圧部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に複数の半導体ウェハを起立状態で
    並列支持するウェハキャリアが収納される蓋体とボトム
    ケース体とからなる合成樹脂製の半導体ウェハ包装容器
    にあって、 前記蓋体の上面の複数部位に所定の表面積を有するブロ
    ック状の突出部が突設され、複数の容器が積み重ねられ
    る際の前記突出部に対応する前記ボトムケース体の部位
    に前記突出部が遊嵌する嵌合凹部が設けられてなること
    を特徴とする半導体ウェハ包装容器。
  2. 【請求項2】 前記突設部及び嵌合凹部の形成される部
    位が、容器内部に収納されるウェハの周縁と干渉しない
    部位である請求項1記載の半導体ウェハ包装容器。
  3. 【請求項3】 前記ボトムケース体に形成される嵌合凹
    部が前記ウェハキャリアの収容形状に適合させて形成さ
    れたボトムケース体底部の凹部を含み、前記蓋体に形成
    される突設部が前記凹部に嵌合する形態からなる請求項
    1記載の半導体ウェハ包装容器。
JP35141296A 1996-12-27 1996-12-27 半導体ウェハ包装容器 Pending JPH10189705A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017539091A (ja) * 2014-12-08 2017-12-28 インテグリス・インコーポレーテッド 基板格納用の一体型コーナースプリングを備える水平基板コンテナ
US11031046B2 (en) 2019-01-05 2021-06-08 Western Digital Technologies, Inc. Disk-shaped article shipping container

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JP2017539091A (ja) * 2014-12-08 2017-12-28 インテグリス・インコーポレーテッド 基板格納用の一体型コーナースプリングを備える水平基板コンテナ
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