JPH1131740A - 半導体ウェハ容器 - Google Patents

半導体ウェハ容器

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JPH1131740A
JPH1131740A JP9191158A JP19115897A JPH1131740A JP H1131740 A JPH1131740 A JP H1131740A JP 9191158 A JP9191158 A JP 9191158A JP 19115897 A JP19115897 A JP 19115897A JP H1131740 A JPH1131740 A JP H1131740A
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wafer
lid
wafer cassette
semiconductor wafer
cassette
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JP9191158A
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English (en)
Inventor
Akira Sumiya
明 住谷
Masao Fuchigami
正朗 淵上
Manabu Sotooka
学 外岡
Atsuhiko Hirozawa
敦彦 広沢
Masao Kikuchi
雅男 菊池
Toshiji Abekawa
利治 安部川
Satoshi Fukuhara
聡 福原
Haruto Akimoto
治人 秋元
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】輸送時には半導体ウェハを垂直姿勢で輸送で
き、しかも水平姿勢への変換時においてもガタツキがな
く、更には各種の処理時におけるロボットによるウェハ
の脱着操作が効率的に且つ確実になし得る廉価な半導体
ウェハの包装容器を提供する。 【解決手段】容器(10)の本体を標準化されたウェハカセ
ット(11)自体により構成し、前記ウェハカセット(11)の
開口部を閉塞すると共に、ウェハカセット(11)の内部に
並列して収容された多数の半導体ウェハ(W) を弾性的に
固定支持する複数の弾性リテーナを内面に有する蓋体(2
1,22) を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚の半導体ウ
ェハを破損、汚染させることなく保管し、安全に輸送で
きるとともに、各種の処理工程間における移動に適した
半導体ウェハ用の包装容器に関し、具体的には構成を簡
略化して半導体ウェハの収容時、輸送時及び脱着時の自
動操作が確実になされ、しかも前記各時点におけるウェ
ハ操作にあたって半導体ウェハを破損させたり汚染させ
たりすることがなく、輸送姿勢を維持した状態で容易に
半導体ウェハの脱着が可能な、特に大径の半導体ウェハ
に適した廉価な包装容器に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェハの包装容器は、通常、複数
の半導体ウェハを収容するウェハカセット、ウェハカセ
ットを収納保持する有蓋外箱、ウェハの周縁を弾性的に
把持するウェハリテーナ等から構成されている。そし
て、前記ウェハカセット及び外箱本体の一般的な材質と
しては、ポリプロピレンが使われており、蓋体はポリプ
ロピレン又はポリカーボネートから構成されている。ま
た、前記ウェハリテーナにはポリエチレン又は熱可塑性
エラストマー等が使われる。
【0003】前述の一般的な半導体ウェハの包装容器と
は異なり、例えば特開昭63−33436号公報に開示
されているような、ウェハカセットを排除するととも
に、上記有蓋外箱に類似する構造を備えた輸送用容器に
直接半導体ウェハを収容して輸送する提案がなされてい
る。また、例えば特開平8−46021号公報によれ
ば、通常の上記半導体ウェハ包装容器から有蓋外箱を排
除するとともに、ウェハカセットの機能を有するウェハ
収容部材をウェハ包装容器の一部とする提案がなされて
いる。
【0004】特開昭63−33436号公報の輸送用容
器によれば、従来の外箱本体と実質的に同一の構造から
なる容器本体に上方のウェハ挿脱口から案内ガイドを通
して、容器本体に互いが離間した状態で収容された縦姿
勢にある複数の半導体ウェハの上端部を4点で弾性的に
支持するための押え板を挿入し、同押え板を蓋体をもっ
て押圧固定する。このとき、前記蓋体は係止手段により
容器本体に係着される。
【0005】また、上記特開平8−46021号公報の
ウェハ包装容器によれば、上記ウェハカセットに類似す
る剛体からなるウェハ収容部材に、周縁嵌着部を変形さ
せることにより嵌脱させる各種の食品類の密閉容器に広
く使われている、ある程度の剛性を有すると共に弾性を
有する合成樹脂材料からなる上蓋と下蓋とを嵌着固定さ
せる。この嵌着固定には、前記ウェハ収容部材の上下開
口端から外方に突出する鍔部に、上蓋及び下蓋の周縁か
ら湾曲して突出する側縁部を変形させながらスナップ嵌
着させるものである。ウェハ収容部材の内部に収納され
る半導体ウェハには、上蓋及び下蓋の内面からリブ状に
突出するリッジが弾性的に点接触する。こうして組み立
てられた包装容器を輸送するときは、複数のコンパート
メントを有する発泡体からなる上下のカバートレイの各
コンパートメントに収納保持され、更に同カバートレイ
を収縮フィルムにより密閉包装する。
【0006】ところで、前記半導体ウェハはシリコン等
の単結晶を薄くスライスして製造されるものであり、脆
性が高い上に汚染による物性への影響が大きいため、包
装時はもとより輸送中や以降の各種処理工程において、
その破損や汚染を防止するための最大限の努力が払われ
なければならない。従って、前記半導体ウェハ包装容器
は、外部からの衝撃によるウェハの破損を防ぐばかりで
なく、容器内におけるウェハリテーナとの摩擦などで発
生するパーティクルによる汚染、或いは容器の内外圧力
差や変形による外気の侵入による汚染を避ける必要があ
り、そのためには容器収容時のウェハの固定性を確保す
ると共にウェハリテーナ等との面接触やその摩擦を避け
ること、更には外箱本体及び蓋体からなる有蓋外箱の強
靱性、耐衝撃性及び気密性を確保すること等が厳しく要
求される。
【0007】従来は、半導体ウェハの最大径がせいぜい
8インチであったがため、特にウェハカセットへのウェ
ハ収容、同カセットからのウェハ取出しが専ら人手に頼
っていたがため、上述の各公報に開示された構成をもっ
ても必要最小限の要求が満足されていたが、ウェハ径の
大型化に伴う様々な課題が発生し、それらの課題に対す
る標準化の検討がなされてきている。具体的には、12
インチ(300mm)の最大径をもつ半導体ウェハの実
用化が決まっており、その大型化に向けてウェハの製造
元、輸送関連分野、デバイスメーカなど半導体ウェハを
取扱う多様な分野において、それぞれのウェハ取扱い仕
様等の標準化がなされている。
【0008】前述のウェハ包装容器に対する基本的な部
分における標準化が、既に国際的な規格であるSEMI
(Semiconductor Equipment and Material Internationa
l)により決定されている。その規格化の基本理念は半導
体ウェハの大型化に伴う多様な処理工程における全自動
化に適切に対応することにある。すなわち、従来は人手
に頼っていた部分、例えばデバイスメーカにおける洗
浄、プリント、切断等の多様な工程内の処理が標準化さ
れ、各工程における半導体ウェハの取扱いを全てロボッ
トに任せ、完全な自動化を図ろうとするものである。そ
の結果、ウェハ包装容器にあっても前記自動化に適合さ
せる必要に迫られる。因みに、デバイスメーカに搬入さ
れた半導体ウェハは、デバイスの各種処理工程において
全て水平姿勢で取り扱われることが基本となっている。
【0009】一方、半導体ウェハを包装容器に収容して
デバイスメーカまで輸送する場合に、衝撃に対する破損
や振動等によるウェハカセット等の支持部材との接触摩
擦による汚染の発生を回避するには、半導体ウェハの輸
送姿勢を垂直に立てて輸送すると共に、ガタツキが発生
しないようにしっかりと固定させておくことが必要であ
る。前記輸送姿勢は、大型化する前述の半導体ウェハを
輸送する場合に特に有効である。一方、後の処理工程で
は既述したように水平姿勢で取り扱われる。
【0010】かかる要請に基づき従来も大型ウェハ用の
包装容器が開発されている。この大型の半導体ウェハ用
包装容器は、大別すると縦置タイプと横置タイプの2タ
イプに分けられる。すなわち、縦置タイプのウェハ包装
容器は、ウェハカセットに収容された半導体ウェハを垂
直に立てて収納支持し、その姿勢を維持した状態で容器
本体を載置台等に載置するに適した収納構造を有するタ
イプであり、横置タイプのウェハ包装容器は、ウェハカ
セットに収容された半導体ウェハを水平に支持し、その
姿勢を維持した状態で容器本体を載置台等に載置するに
適した収納構造を有するタイプである。ここで、前記ウ
ェハカセットの仕様は上記SEMI規格により標準化さ
れ、その基本構造は共通化されている。
【0011】図25は縦型タイプの半導体ウェハ包装容
器の分解斜視図を示し、符号1は容器本体、2は蓋体、
3は前記容器本体1と蓋体2の内部に収納されるウェハ
カセット、4は蓋体2の裏面中央部に取り付けられるウ
ェハリテーナ、5は前記容器本体の開口側周縁に取り付
けられ、蓋体2により容器本体1の開口が閉塞されたと
き密閉シールするガスケット、6は蓋体2と一体に成形
され、蓋体2を被せたとき容器本体1に係着するクラン
プ兼容器把持部である。この縦型タイプの包装容器の構
造は、従来の一般的なウェハ包装容器の基本構造と本質
的に変わるところがなく、ウェハカセット3の円弧状内
周壁に並列して形成されている支持溝内に複数枚の半導
体ウェハを収容支持させ、この状態で容器本体1の内部
に収納し、蓋体2を被せてクランプ6により閉塞する。
蓋体2の裏面中央部には前記支持溝と同一形態をもつ複
数の支持溝が形成されたウェハリテーナ4が取り付けら
れており、蓋体2を被せクランプ6を係着させて容器を
閉塞するとき、ウェハカセット3の支持溝内に収容支持
された複数枚の半導体ウェハの対向する各周縁を前記ウ
ェハリテーナ4の各支持溝に収容すると同時に押圧し
て、容器内における半導体ウェハをガタツキのないよう
に、しっかりと支持する。
【0012】図26は横型タイプの半導体ウェハ包装容
器の分解斜視図を示し、符号1′は容器本体、2′は蓋
体、3′はウェハリテーナ4′と共に前記容器本体1′
と蓋体2′の内部に収納されるウェハカセット、5′は
前記容器本体の開口側周縁に取り付けられ、蓋体2′に
より容器本体1′の開口が閉塞されたとき密閉シールす
るガスケット、6′は容器本体1′と蓋体2′との間に
取り付けられ、両者を密閉するクランプである。この横
型タイプの包装容器の構造は、従来の一般的な縦型のウ
ェハ包装容器とは異なり、通常は半導体ウェハを水平に
収容支持するため、容器本体1′と蓋体2′とは容器の
周側壁部分で本体側と蓋体側とに2分割されている。従
って、ウェハカセット3′は前記容器本体1′の内部に
水平に収納されることになる。しかし、前記蓋体2′に
は縦型タイプの蓋体2とは異なり、裏面にウェハリテー
ナ4′は不要であり、また容器本体1′及び/又は蓋体
2′の各周側壁にウェハリテーナ4′を取り付けた場合
にはウェハカセット3′を容器内に収納できないため、
ウェハリテーナ4′を別体に形成している。
【0013】いま、この横型タイプのウェハ包装容器に
半導体ウェハを収容支持させるには、先ず縦型タイプと
同様にウェハカセット3′に所要枚数の半導体ウェハを
水平に収容したのち、同ウェハカセット3′から表出す
るウェハの相対する周縁部を押圧支持すべく、対応する
ウェハカセット3′の周面部にそれぞれウェハリテーナ
4′を係着させる。この状態で、ロボットによりウェハ
カセット3′をウェハリテーナ4′と共に容器本体1′
の内部に水平に収納し、蓋体2′を被せて4個のクラン
プ6′を容器本体1′と蓋体2′に係着して密閉固定す
る。
【0014】ここで留意しなければならない点は、上記
ウェハカセットの容器本体1′に対する挿脱操作、或い
は大径の半導体ウェハを上記ウェハカセット3,3′か
ら抜き出したり、挿入したりするのは専らロボットによ
ってなされることである。従って、このロボットのカセ
ット把持部及びウェハグリップ部も規格化されており、
例えば半導体ウェハをウェハカセット3,3′から抜き
出すときにウェハを破損させることなく円滑に移動でき
るように同グリップ部のウェハカセット3,3′内での
最大移動範囲やグリップ力の許容範囲等が規格化されて
いる。この規格化に対応して、前記ウェハカセット3,
3′に形成される上記支持溝の形態に関しても、上記S
EMI規格に厳しく規定されている。この規定によれ
ば、前記支持溝の溝幅wは300mmφの半導体ウェハ
Wの半径に対応させた奥行きまでの間を少なくとも6m
m幅とすることが規定され、これは通常の半導体ウェハ
の肉厚(0.775mm)の略10倍弱もあることにな
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記各公報
に開示された容器は、両容器共に小型の半導体ウェハが
対象であれば、必要最小限の要求に応えることは可能で
あるが、特に大型の半導体ウェハを包装対象とする場合
には、各種の処理工程における全自動化に対応するに
は、包装容器としての気密構造、ウェハの支持構造等が
衝撃に対して不十分であって、到底実用には供し得な
い。特に、上記特開昭63−33436号公報の提案に
よる輸送用の容器本体は、ウェハカセットとしての機能
を有しておらず、単なる輸送用であって各種の処理にあ
たっては改めてウェハカセットに移載する必要がある。
【0016】また、一方の特開平8−46021号公報
の提案による上下の蓋は、ある程度の剛性は有するもの
の、サーモプラスチックエラストマ等の弾性材料からな
るため変形しやすく、外部の衝撃に対する内部のウェハ
の保護が難しいため、その包装容器の輸送時には別体で
ある発泡材からなる貯蔵用カバートレイ内に収容し、次
いでシュリンク包装をしなければならず、輸送作業の煩
雑性に加えて輸送にあたっての原料コストの増加が大き
い。しかも、ウェハ収容部材を構成するウェハカセット
は、既述した大型の半導体ウェハに対する標準化された
ウェハカセットの規格から大きく外れており、これに対
応するには単に形態を変更すれば足りるものではなく、
その基本的構想及び容器構造自体の変更を余儀なくされ
る。
【0017】特に、この公報に開示された包装容器にあ
っては、ウェハ収容部材であるウェハカセットを半導体
ウェハを収容した状態で、上蓋及び下蓋から取り外す場
合に、上蓋及び下蓋をそれぞれに弾性的に変形させてウ
ェハ収容部材との係着を外すため、その変形時に内部の
半導体ウェハとの接触が起きやすく、そのときの力で脆
弱な半導体ウェハが破損する恐れが多く、ロボット等に
よる機械的な操作は到底期待することができない。
【0018】一方、既述した実用化されている上記縦置
タイプの半導体ウェハ包装容器は、輸送時には半導体ウ
ェハを垂直に立てた状態で支持輸送できるため横置タイ
プのそれに比べると有利である。しかし、この縦置タイ
プの包装容器にあっては、上記構成に基づき容器を水平
に置いた場合に蓋体2を外すことは不可能となるため、
容器の最終的な搬入部である例えばデバイスメーカのク
リーンルーム内に搬入され、ウェハカセットを容器から
取り出すときも容器は垂直に立てた状態で載置部に載置
されることになる。そのため、容器本体1の内部からウ
ェハカセット3を取り出すには、垂直姿勢を保持させた
まま容器本体1の直上に向けて移動させる必要がある。
【0019】ところで、容器本体1から取り出されたウ
ェハカセット3は、既述したように水平に姿勢が変えら
れて、同カセット3に収容した半導体ウェハはロボット
によって一枚づつ水平方向に取り出されることになる。
そのため、上述のごとく容器本体1から垂直上方に取り
出されたウェハカセット3は、その場で垂直姿勢から水
平姿勢へと姿勢が変換される。この容器本体1からウェ
ハカセット3を取り出し水平姿勢に変換する間、半導体
ウェハは単にウェハカセット3の支持溝により支持され
ているに過ぎない。一方、既述したようにウェハカセッ
ト3に形成されたウェハ支持溝の溝幅はウェハ肉厚より
10倍弱の寸法に設定されている。
【0020】従って、この縦置タイプのウェハ包装容器
にあっては、他に格別の支持機構を採用しないかぎり、
最大の注意を払ってウェハカセット3の取出し及び姿勢
変換を行わないと、支持溝内で半導体ウェハが移動し、
ウェハカセット3から滑落しないまでもウェハ同士が接
触したり、ウェハ載置面上に倒れながら乗りかかったり
して、その衝撃により破損する恐れが生じ、その取扱い
には神経を集中せざるを得ず、作業を極めて煩雑なもの
にする。更に、この種のウェハ包装容器の場合、容器本
体1から蓋体2を外したのちに、必ずウェハカセット3
の取出し及び姿勢変換のための2度の操作が必要とな
り、作業能率を低下させる要因の一つともなっている。
【0021】他方、上記横型タイプのウェハ包装容器は
前述の縦置タイプの欠点を補うべく開発されたものであ
り、デバイス製造工程に搬入されるウェハの姿勢変更の
操作を不要とした点で、また仮に半導体ウェハを垂直姿
勢の状態で輸送したとしても、縦置タイプと異なりウェ
ハカセット3′を収納したままでウェハ包装容器を水平
姿勢に変換できる点でも縦置タイプに比べると有利であ
る。
【0022】しかし、この横型タイプのウェハ包装容器
にあっては、既述したとおりウェハをガタツキなくウェ
ハカセット3′に固定支持するため、容器本体1′に収
納されていないときにもウェハカセット3′には別個に
製作されたウェハリテーナ4′が係着固定されている。
従って、ウェハカセット3′から半導体ウェハを抜き取
る以前には、必ず前記ウェハリテーナ4′の係着を外す
作業が必要となる。この作業を自動化するには半導体ウ
ェハをウェハカセット3′から抜き取る上記ロボットの
他にウェハリテーナ4′の係脱用ロボットを設置しなけ
ればならないが、コスト面だけでなく設置空間的にもそ
の設置が不可能であることから、現状では人手によりウ
ェハリテーナ4′の係脱を行っている。この係脱作業は
全体の作業能率を低下させるばかりでなく、ウェハリテ
ーナ4′の係着部を半導体ウェハの一部周縁がウェハカ
セット3′から表出する部分に設けるため、ウェハリテ
ーナ4′の係脱にあたって半導体ウェハの前記周縁部に
人手が触れやすく、汚染の原因にもなりかねない。
【0023】本発明はかかる課題を一挙に解決すべくな
されたものであり、その具体的な目的は輸送時には半導
体ウェハを垂直姿勢で輸送でき、しかも水平姿勢への変
換時においてもガタツキがなく、更には各種の処理時に
おけるロボットによるウェハの脱着操作が効率的に且つ
確実になし得る廉価な半導体ウェハの包装容器を提供す
ることにある。
【0024】
【課題を解決するための手段及び作用効果】本発明者等
は、上記課題を踏まえつつ、改めて従来の一般的な半導
体ウェハ用の包装容器及び上記各公報に開示されたウェ
ハ容器類の構成を見直すことにした。その結果、標準化
されたウェハカセットを包装容器の一部とすることが合
理的であるとの結論に達した。つまり、標準化された前
記ウェハカセットの材質と構造を詳細に分析すると、そ
の一部に開口部が存在するものの、大型の半導体ウェハ
容器の一部としての強度を十分に備えていることが判明
した。
【0025】しかして、前記ウェハカセットの構造に変
更を加える場合にも、その規格の範囲内での変更をなし
得るに過ぎない。しかも、その変更に当たっては、各工
程におけるウェハカセットの取り扱い、同ウェハカセッ
トに対するロボットによる半導体ウェハの脱着操作等、
各種の自動操作の容易性と確実性とが確保される必要が
ある。特に、縦置姿勢から横置姿勢への変換操作時にお
ける半導体ウェハの固定、横置姿勢時におけるウェハ支
持の解除操作の容易性の確保は不可避の要件となる。
【0026】これらの多様な要求は、本発明の特徴部を
なす多数の半導体ウェハを所定の間隔を置いて並列収容
する気密性と堅牢性に優れた半導体ウェハの包装容器で
あって、前記容器の本体が標準化されたウェハカセット
自体により構成され、前記ウェハカセットの開口部を閉
塞すると共に、ウェハカセットの内部に並列して収容さ
れた多数の半導体ウェハを弾性的に支持固定する複数の
蓋体を備えてなることを特徴とする半導体ウェハ容器に
より満足される。
【0027】そして、前記標準化された一般的な構成を
備えたウェハカセットは、そのウェハ挿脱口にも略半円
形の底壁及び上壁の一部が対向して設けられているが、
その部分を排除しても、上記規格に則ったものとなる。
そこで、好ましい態様として前記ウェハカセットの半導
体ウェハ挿脱口を構成する底壁の一部と上壁の一部とを
切除し、同時に前記蓋体の一部が同切除部分を補完する
とともに閉塞するようにする。
【0028】こうした構成を採用することにより、ウェ
ハカセットの形態が簡略化できることともに、その簡略
化のため蓋体とウェハカセットとの密着部の形態も直線
的に接触する部分が増加して、そのことにより一般的な
形状をもつウェハカセットに対するよりも十分な気密性
が確保される。
【0029】更に好ましくは、前記蓋体がウェハカセッ
トの半導体ウェハ挿脱口を閉塞する第1蓋体と前記半導
体ウェハ挿脱口と対向する部分に形成される開口を閉塞
する第2蓋体からなり、両蓋体の突き合わせ端部を係脱
可能なクランプ手段により堅固に把持固定するように
し、前記クランプ手段の一方にヒンジ機構を採用する場
合には、前記ヒンジ機構による係着の解除時にも、ガタ
つかず第1及び第2蓋体を摩擦抵抗なしに円滑に水平方
向に移動させることができ、いたずらに内部の半導体ウ
ェハに衝撃を与えることなくウェハカセットから取り外
すことを可能にす或いは、前記蓋体がウェハカセットの
半導体ウェハ挿脱口を閉塞する第1蓋体と前記半導体ウ
ェハ挿脱口と対向する部位に形成される開口を閉塞する
第2蓋体とからなり、両蓋体がそれぞれ独立して前記ウ
ェハカセットに係脱可能とするこすることも可能であ
り、その場合には、前記ウェハカセットの左右側壁と前
記第2蓋体の係脱部との間に空間部を透明壁材をもって
閉塞することで、光センサの光通路を遮断することな
く、前記空間部のシール性を高めることができる。
【0030】また、前記第1蓋体及び第2蓋体が前記ウ
ェハカセットの半導体ウェハ挿脱口及び同半導体ウェハ
挿脱口と対向して形成される開口部の内壁面に密嵌する
内側フランジを有するとともに、同フランジと所定の間
隔をおいて配され、ウェハカセットの外周面に沿って密
接する端面をもつ外側フランジを有する場合には、ウェ
ハカセットに対する蓋体の密着固定が容易となるため好
ましく、しかも前記内側及び外側フランジ間にガスケッ
トが挿入するようにすれば、確実に気密性が確保でき
る。
【0031】更に、前記ウェハカセットの外周面が補強
リブにより形成されるとともに、ウェハカセットの底壁
外面に突設される位置決め案内部の突出高さを前記補強
リブの突設長さよりも大きく設定する場合には、本発明
の包装容器を横置き姿勢で複数個重ねて扱うときに、前
記位置決め案内部の突出高さを前記補強リブの突設長さ
の差を利用して、前記位置決め案内部の突出部が脚部と
なり、下側に置かれた包装容器の上壁から突出する前記
補強リブに係合して、横への動きが阻止され、重ね置き
の安定化が図れる。
【0032】更には、前記ウェハカセットの外周面を補
強リブにより形成するとともに、前記補強リブの一部を
前記位置決め案内部と同一の突出高さに形成して位置決
め凹部を構成し、前記第1蓋体及び第2蓋体が前記ウェ
ハカセットの半導体ウェハ挿脱口及び同半導体ウェハ挿
脱口に対向して形成される開口部の前記各外周側リブに
外嵌する外側フランジを有するとともに、同外側フラン
ジに前記位置決凹部に嵌合する突出部を形成することも
できる。
【0033】このとき、前記位置決め凹部を仕切りリブ
により複数に区画し、同仕切りリブを前記補強リブの高
さより低く設定した場合に、前記突出部を連続する突条
に形成し、同突条の突設高さを前記補強リブと仕切りリ
ブとの高さの差に等しく設定すれば、容器を重ね置きし
た際に、前記位置決め凹部に前記突条が嵌合し、上下の
容器が横ずれすることなく、安定して載置される。
【0034】また、前記位置決め凹部を仕切りリブによ
り複数に区画され、同仕切りリブ及び前記補強リブの高
さそ同一にし、前記突出部を前記区画された凹部に嵌合
する突片から構成してもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図示実施例に従って具体的に説明する。図1は本発明
の半導体ウェハ用包装容器の第1実施例を概略で示す分
解斜視図であり、図2は同包装容器の本体をなすウェハ
カセットの典型的な構造例を示す底面図、図3は同正面
図、図4は同側面図、図5は同背面図である。また、図
6は同包装容器の左右蓋体の典型的な構造例を示す平断
面図、図7は同側断面図である。
【0036】本実施例にあって、ウェハカセット11及
び左右側蓋体21,22はポリブチレンテレフタレート
やポリカーボネート等の剛性に富んだ合成樹脂材料から
成形されるが、両者は必ずしも同一材料である必要はな
い。
【0037】ウェハカセット11は、半導体ウェハが水
平姿勢となる横置きしたときの底部をなす底壁12及び
上壁13、所定の幅を有して前記底壁12及び上壁13
の周縁中央部にて両者を連結する左右の側壁14,1
5、半導体ウェハが垂直姿勢となる縦置きしたときの底
部をなすとともに前記底壁12及び上壁13間を連結す
る間隔をおいて並列する左右の一対の奥壁16,17と
からなる。従って、底壁12及び上壁13は、縦置きし
たときの姿勢で前記左右の側壁14,15と前記左右の
一対の奥壁16,17の4つの側壁がそれぞれ所定の間
隔をおいて連結されており、それらの側壁間は全て内外
が連通した開口部をなしている。
【0038】前記底壁12及び上壁13は、既述したS
EMI規格に則った形態を有しており、円形の周縁円弧
部を上記左右の側壁14,15部分を残して180°の
位相差をもって2箇所を切り欠いた略円盤状をなしてい
る。ウェハカセット11を縦置きしたときの前記左右の
側壁14,15の上端の切り欠き部分は、ウェハカセッ
トの姿勢を検出する検出光の通過を確保するため前記S
EMI規格により厳しく規定されており、例えばその肩
部の交点位置O′は図3において前記底壁12の中心O
を通る水平線から95mmの高さ以下であって、同じく
底壁12の中心Oを通る垂直線から左右に112.5m
m以内でなければならないとされている。
【0039】そして、前記上壁13は表面が平坦な平板
状とされるが、前記底壁12の表面には各種の処理工程
にあってカセット位置を確定するための位置決め案内部
12aが同底壁12の周縁に沿って、中心OからX方向
及びY方向への各距離により規定された位置の3個所に
一体的に成形されている。この位置決め案内部12aは
2本の平行するリブ12a′間の溝から構成される。ま
た、前記底壁12及び上壁13の対向面はそれぞれ略平
坦面をなしている。なお、ウェハカセット11を縦置き
するとき、安定性を確保するため、前記底壁12及び上
壁13の奥壁16,17側には左右の脚部18が一体に
突設されている。
【0040】一方、左右の上記側壁14,15は鏡面対
象をなしており、その内面は収容する半導体ウェハの径
と略等しい径を有する円弧状をなしており、その周方向
に延びる多数の円弧状リブ14a,15aが平行に延設
されている。この円弧状リブ14a,15aの間に半導
体ウェハが挿入されて隣り合うウェハ間の接触を防止す
る。前記円弧状リブ14a,15aの断面形状は、図3
からも理解できるように楔状をなしているが、そのリブ
側面の一つは上記位置決め案内部12aを下方に向けて
ウェハカセット11をテーブル上に載置したとき、即ち
横置き状態にあるとき各円弧状リブ14a,15a間に
挿入された半導体ウェハを載置する水平面をなしてお
り、他の側面は傾斜面とされ、半導体ウェハの挿脱を容
易にしている。
【0041】上記左右の奥壁16,17は、図3及び図
5から理解できるように角柱状をなしており、その内面
には上記円弧状リブ14a,15aに対応して断面が楔
状の多数のリブ16a,17aが突設されている。従っ
て、ウェハカセット11に収容支持される半導体ウェハ
は、同ウェハカセット11の各リブ14a,15a,1
6a及び17aの間に挿入されて4箇所で支持されるこ
とになる。
【0042】次に、図1、図6及び図7を参照しなが
ら、ウェハカセット11の開口部を閉塞して、同ウェハ
カセット11とともに本発明のウェハ包装容器を構成す
る上記左右の蓋体21,22の構造を説明する。本実施
例では、理解をしやすくするため最も単純な形態からな
る左右の蓋体21,22を採用している。ここで、左右
の蓋体21,22とは、包装容器10を縦置きしたとき
の上下蓋体に相当し、以下、それぞれを第1及び第2の
蓋体21,22という。第1及び第2蓋体21,22が
前記ウェハカセット11の開口部を閉塞するとき、全体
としてほぼ円盤状をなす。勿論、実際の設計にあたって
は、前記両蓋体21,22の外形は他の機能により様々
に変更が可能であり、図示例に限定されない。
【0043】第1蓋体21及び第2蓋体22は、前記ウ
ェハカセット11の大きく開口するウェハ挿脱口と上記
奥壁16,17側の開口部とを同時に閉塞するととも
に、各蓋体21,22の内面に取り付けられたウェハ支
持用の弾性リテーナ23,24が協働して半導体ウェハ
Wの周縁を弾性的に押圧支持する。前記弾性リテーナ2
3,24は従来から広く知られており、本発明に特有の
格別な構造を備えている必要がないため、ここでは詳し
い説明は省略する。
【0044】図6によれば、第1蓋体21の本体21a
は、全体が略半円の弧状に湾曲した湾曲板材から構成さ
れている。その内径はウェハカセットの最大径より大き
く設定される。前記第1蓋体21の本体21aの湾曲方
向に沿った内側縁には、図7に示すように前記ウェハカ
セット11の上記底壁12及び上壁13の外周の1/2
にわたって同外周面に密接する第1フランジ21bと、
前記底壁12及び上壁13の各内周面に密着して嵌挿さ
れる第2フランジ21cとが平行して延設されている。
従って、第2フランジ21cの突出寸法は第1フランジ
21bの突出寸法より大きく取ってある。
【0045】また、第2蓋体22の基本構造は、第1蓋
体21と同様の略半円の弧状に湾曲した湾曲板材からな
る本体22aと、その湾曲方向に沿った内側縁に延設さ
れ、前記ウェハカセット11の上記底壁12及び上壁1
3の外周の1/2に密接する複数の平行なフランジ22
b〜22dとからなる。ただし、各フランジ22b〜2
2d共に、その突出寸法は上記第1蓋体21の第1フラ
ンジ21bと等しく設定されている。この基本構造に加
えて、第2蓋体22は縦置き時における容器の載置姿勢
を安定化させるため、半導体ウェハWの並列方向に延び
る2本の脚部25,26が所定の間隔をおいて前記本体
22aと一体に形成されている。
【0046】第1蓋体21及び第2蓋体22のそれぞれ
に形成された外側に位置する2つのフランジ21b,2
1c;22b,22cの間に形成される溝部には図示せ
ぬガスケットが挿入され、ウェハカセット11に第1お
よび第2の蓋体21,22を被嵌させたとき、ウェハカ
セット11と各蓋体21,22との間を完全に密閉して
シールする。その後、梱包袋やシュリンクフィルム、ナ
イロンフィルム、アルミ蒸着フィルムなどのプラスチッ
クフィルムで更に包装容器の全体を覆い、汚染防止性能
やシール性を補う。
【0047】さて、以上の構成を備えた第1及び第2の
蓋体21,22をウェハカセット11の周面に被せて固
定するには係着機構が必要である。図1に模式的に示す
例では、前記係着機構として極く一般的に知られている
ヒンジ機構が採用されている。図6は、その具体的なヒ
ンジ機構27の一例を示しており、図8は同ヒンジ機構
27の拡大図である。
【0048】本実施例によれば、第1蓋体21は下端縁
は逆L字状に外方に突出させて延設されており、その突
出基端21dの上面位置にヒンジピン27aを介して逆
L字状の摘み片27bを回動自在に垂設しており、第2
蓋体22の上端縁には前記突出端縁21dの下面に対向
させて溝部22f′が形成された突出部22fが延在し
ており、前記溝部22f′には図示せぬガスケットが挿
入される。また、前記突出部22fの前記摘み片27b
と相対する位置には、同突出部22fの下端に係止片2
7cが一体に垂設されている。前記係止片27cの下端
には外方に向けて略90°折り曲げた係止部27c′を
有しており、その係止部27c′の下面に対応する前記
摘み片27bの係着位置には、前記係止部27c′の下
面に係着する鉤状の係着突起27b′が突設されてい
る。
【0049】ところで、上記ウェハカセット11の上記
底壁12の周縁に沿って3個所に形成された位置決め案
内部12a(図2参照)は、前記底壁12の外面から外
方に僅かに突出しており、本実施例によればその突出を
有効に利用している。本発明の包装容器10は既述した
とおり輸送や搬送時には縦置き姿勢で取り扱われるが、
各種の処理工程に入るとき、載置テーブル上に横置き姿
勢で載置し、その姿勢のまま上記第1及び第2の蓋体2
1及び22の係着を外すとともに各蓋体21及び22を
水平方向に移動させてウェハカセット11から取り外す
ことを主たる目的としている。従って、この各蓋体2
1,22の取り外しにあたって、内部の半導体ウェハW
に僅かな衝撃を与えることもあってはならず、前記位置
決め案内部12aの存在が前記各蓋体21,22の円滑
な取り外しを可能にする。
【0050】すなわち、図7に示すようにウェハカセッ
ト11の底壁12及び上壁13の各補強リブ11a及び
11bの高さを比較すると、底壁12のリブ高さは上記
位置決め案内部12aの突出肉厚分だけ上壁13のリブ
高さより大きい。そのため、第1及び第2蓋体21,2
2に形成されて前記底壁12及び上壁13の全外周面に
密接する第1フランジ21b,22bと、前記底壁12
及び上壁13の各内周面に密着して嵌挿される第2フラ
ンジ21c及びウェハカセット11の脚部の外側に密着
するフランジ22cとを、底壁12の側と上壁13の側
で同一寸法の間隔をもって配置すれば、底壁12の補強
リブ11aの端縁が前記第1フランジ21b,22bか
ら突出することになる。この突出により、包装容器10
を底壁12を下方に向けて横置き姿勢で図示せぬテーブ
ル上に載置すると、第1及び第2蓋体21,22は同テ
ーブルの載置面から浮き上がった状態となり、前記ヒン
ジ機構27による係着を解除すれば、第1及び第2蓋体
21,22を摩擦抵抗なしに円滑に水平方向に移動させ
ることができ、いたずらに内部の半導体ウェハに衝撃を
与えることなくウェハカセット11から取り外すことを
可能にする。
【0051】かかる構成を備えた本実施例に係る包装容
器10により半導体ウェハWを密閉保持するには、図示
せぬロボットによりテーブル上に横置き姿勢で載置され
たウェハカセット11のウェハ挿脱口から複数の半導体
ウェハWを左右の側壁14,15及び左右の奥壁16,
17の各内面から突出する円弧状リブ14a,15a及
び16a,17a間の溝内に挿入する。
【0052】次いで、同じくロボットにより或いは人手
により第1及び第2の蓋体21,22を、それぞれウェ
ハカセット11のウェハ挿脱口側及び奥壁16,17側
の側面に向けて水平に移動させて、図示せぬガスケット
を介してウェハカセット11に密着させる。このとき、
ウェハカセット11から露出する各半導体ウェハWの一
部周囲を、各蓋体21,22の内面に装着された弾性リ
テーナ23,24により個々に弾性的に押圧して挟持す
る。
【0053】ここで、各蓋体21,22をウェハカセッ
ト11の側面に向けて押圧しながら、第1蓋体21に設
けられた上記摘み片27bを第2蓋体22に設けられた
係止片27cに向けて回動させ、同摘み片27bの係着
突起27b′を係止片27cの係止部27c′に係着さ
せて、両蓋体21,22によりウェハカセット11を密
閉固定する。このとき、第1及び第2蓋体21,22は
内部の弾性リテーナ23,24により外方に押し出され
ようとして、前記係着突起27b′の係止部27c′に
対する係着力が増加して、両者の係着が更に確実となり
簡単には係着を解除させることができない。こうした簡
単な操作で、半導体ウェハWが包装容器10に収容され
ると共に、弾性リテーナ23,24によりしっかりと保
持され、例えば縦置き姿勢に変換しても内部の半導体ウ
ェハWは容易には動かず、輸送や搬送にも十分に耐えら
れる。
【0054】次に、デバイスメーカ等に搬入された前記
包装容器10から第1及び第2の蓋体21,22を外
し、ウェハカセット11を単独でテーブル上に載置する
には、例えば縦置き姿勢で搬入された包装容器を底壁1
2を下方に向けて、テーブル上に横置き姿勢で載置す
る。この状態で、ロボット又は人手により第1及び第2
の蓋体21,22をウェハカセット11の側面に向けて
押圧しながら上記摘み片27bを外方に回動させると、
その押圧力により摘み片27bと係止片27cとの間の
係着力が弱まり、前記摘み片27bは大きな力を要せず
に簡単に係止片27cとの係着が外れる。前記摘み片2
7bが第1蓋体21に対してヒンジ構造で取り付けられ
ているため、前記係着が外れるときも第1及び第2蓋体
21,22には格別の外力が作用せず何ら変形をもたら
すことがなく、各蓋体21,22に損傷を与えず且つ内
部の半導体ウェハを破損させることもない。
【0055】摘み片27bと係止片27cとの係着が外
れると、第1及び第2蓋体21,22を離間方向に水平
に移動させる。このとき、第1及び第2蓋体21は既述
したように双方ともにテーブル面と接触しておらず、ま
た両蓋体21,22とウェハカセット11との接触面も
第1蓋体21の第2フランジ21c及びウェハカセット
11の脚部と接触する第2蓋体22のフランジ22cの
僅かな部分であるため、移動がスムースに行われる。こ
うして、第1及び第2蓋体21,22を包装容器10か
ら取り外すと、テーブル上にはウェハカセット11が単
独で残る。続いて、ロボットによりウェハカセット11
から半導体ウェハWを抜き出して、所要の処理がなされ
る。
【0056】また、ウェハカセット11の底壁12に形
成された補強リブ11aが第1及び第2蓋体21,22
の最外側にあるフランジ21b,22bよりも外側に突
出するため、本実施例の包装容器10を底壁12を下方
に向けて横置き姿勢で図示せぬテーブル上に載置された
包装容器10の上に重ねて載置する場合に、前記位置決
め案内部12aの先端部が脚部となって、図3に示すよ
うに先に置かれた包装容器10の上壁13の最外側にあ
る前記フランジ21b,22bの間に入り、重ね置き姿
勢の安定化が図れる。
【0057】以上のように、本発明はウェハカセットの
材質と構造に着目し、外箱を排除してウェハカセット自
体を包装容器の構成部材の一部として活用するととも
に、その開口部を気密性と耐衝撃性に富み、ウェハカセ
ットと同等の材質からなる第1及び第2の蓋体により閉
塞すると同時にウェハカセットの内部に収容された半導
体ウェハを第1及び第2蓋体の内面に装着された弾性リ
テーナにより弾圧支持するため、容器を密閉したのちは
同容器の姿勢を様々に変えても内部の半導体ウェハに影
響を与えることがなく、従って処理工程に搬入された前
記容器を始めからテーブル上に横置き姿勢で載置するこ
とができ、しかも横置き姿勢のままで内部の半導体ウェ
ハに不要な力を作用させることなしに、従来のごとく外
箱に対してウェハカセットを取り出したり挿入したりす
る必要もなく、最初からウェハカセットが処理姿勢のま
まテーブル上に載置され、その第1蓋体及び第2蓋体の
ウェハカセットに対する脱着も格別の力を要することな
く軽快に行うことが可能となる。
【0058】図9〜図13は、上述した第1実施例の変
形例を示す。図9は包装容器の平断面図、図10は同縦
断面図、図11は同容器の底面図、図12は同上面図、
図13はウェハカセットの側面図である。なお、前記第
1実施例と同一の構成には同一の符号を付し、その説明
を省略する。
【0059】ウェハカセット11′は上述した第1実施
例と同様に、底壁12′、上壁13、左右の側壁1
4′,15′、及び左右の奥壁16,17とからなる。
前記底壁12′及び上壁13は、既述したSEMI規格
に則った形態を有しており、円形の周縁円弧部を上記左
右の側壁14′,15′部分を残して180°の位相差
をもって2箇所を切り欠いた略円盤状をなし、その周囲
が補強リブ11a,11bにより補強されている。本変
形例では、同底壁12′のウェハ挿脱口側とその反対の
奥側に形成された円弧状の補強リブ11a′を位置決め
案内部12aと同一高さに設定し、他のリブ11aより
も高く形成している。この高い補強リブ11a′により
円弧状の位置決め凹部11cが形成され、同位置決め凹
部11cは止切りリブ11c′により複数に区画されて
いる。この仕切りリブ11c′の突出寸法は前記凹部1
1cを形成する補強リブ11a′よりも低く設定されて
いる。
【0060】一方、左右の上記側壁14′,15′は鏡
面対象をなしており、本変形例ではその内面を直線状に
形成し、同内面に多数の直線リブ14a′,15a′を
平行に延設している。この直線リブ14a′,15a′
の間に半導体ウェハWが挿入されるが、このとき前記半
導体ウェハWは前記直線リブ14a′,15a′のカセ
ット中心との間隔が最も小さい部位で1点で支持される
にすぎず、ウェハWの汚染が最小限に抑えられる。しか
しながら、ウェハカセットを垂直姿勢にしたとき、ウェ
ハの安定性が低下する。そのため、本変形例では左右の
前記側壁14′,15′の奥端に、同側壁と直交する段
部14d,15dをウェハカセット11′の内部に向け
て設け、そのエッジ部分に前記各リブ14a′,15
a′と同間隔で多数のV状溝14e,15eを形成して
いる。従って、多数の半導体ウェハを収容したウェハカ
セット11′を縦置きしたときに、前記ウェハは前記V
状溝14e,15eにより支持されるため、所定の間隔
をもって垂直姿勢で確実に安定して支持される。
【0061】また、前記左右の側壁14′,15′に
は、SEMI規格に則って、所定の部位にセンサ光の通
路となるセンサ孔14f,15fが形成されており、更
に同側壁14′,15′の中央にはロボットの指が挿入
される把持凹部14g,15gが形成されている。
【0062】第1蓋体21′の本体21aは、全体が略
半円の弧状に湾曲した湾曲板材から構成されている。そ
の内径はウェハカセットの最大径より大きく設定され
る。前記第1及び第2蓋体21′,22′の本体21
a,22aの湾曲方向に沿った内側縁には、図10に示
すように、第1フランジ21b,22bと第2フランジ
21c,22cとが平行して延設されている。前記蓋体
21′,22′の底部側に形成された第1フランジ21
b,22bと第2フランジ21c,22cとは略同一の
延設寸法をもち、前記第1フランジ21b,22bの端
縁は前記ウェハカセット11′の底壁12′に形成され
た補強リブ11aの側面に密接する。
【0063】一方、前記蓋体21′,22′の上部側に
形成された第1フランジ21b,22bは第2フランジ
21c,22cよりも延設寸法が大きく設定され、同第
1フランジ21b,22bの内面が前記ウェハカセット
11′の上壁13に形成された補強リブ11bの端縁に
密接する。
【0064】更に、上部側の第1フランジ21b,22
bは、前記底壁12′の位置決め凹部11cに対応する
部位に逆L字状断面の円弧状突条21g,22gが形成
されている。前記円弧状突条21g,22gの突出寸法
は、上記位置決め凹部11cの外枠を構成する補強リブ
12a′と、同凹部11cの仕切りリブ11c′との高
さの差と略同一に設定されている。
【0065】本変形例による包装容器を横置き状態で積
層すると、図10に示すように前記円弧状突出リブ21
g,22gが前記位置決め凹部11cに嵌合される。そ
のため、上下に積層された包装容器が互いに横ずれする
ことなく安定した状態で載置される。
【0066】また、前記第1及び第2蓋体21′,2
2′は、前記ウェハカセット11′の側壁部14′,1
5′に形成された把持凹部14g,15gに対応する位
置に、位置決め突起21h,22hが突設されている。
そのため、ウェハカセット11を前記第1及び第2蓋体
21′,22′で閉塞する際に、三者を正確に位置決め
することができ、閉塞作業を円滑に行うことができる。
【0067】前記第1フランジ21b,22bと第2フ
ランジ21c,22cとの間にはガスケット31,32
が嵌着されている。前記第1蓋体21′に嵌着されたガ
スケット31は断面矩形状をなすが、前記ウェハカセッ
ト11′の左右側壁14′,15′におけるウェハ挿脱
口側の端縁に対向する部位に配された部分は断面略ト字
状に形成され、同ガスケット31が前記端縁に沿って密
着している。
【0068】前記第2蓋体22′に嵌着されたガスケッ
ト31は全長にわたって断面矩形状をなし、前記ウェハ
カセット11′の前記左右側壁14′,15′には、同
側壁14′,15′に形成された段部14d,15dの
外面で密着している。
【0069】更に、本変形例では、ウェハカセット1
1′の左右側壁14′,15′に形成されたセンサ孔1
4f,15fの外側に、前記第1蓋体21′との間にガ
スケット33を介装して前記センサ孔14f,15fを
塞ぎ、外気の侵入を完全に阻止している。
【0070】また、第2蓋体22′は、前記第1及び第
2フランジ22b,22cよりも内側に、同第1及び第
2フランジ22b,22cより延設寸法の小さな第3及
び第4フランジ22d,22eが延設されており、同第
3及び第4フランジ22d,22e間には、前記ウェハ
カセット11′の周縁に形成された位置決め係合部11
dが係合する。
【0071】図14〜図18は本発明に係る半導体ウェ
ハの第2実施例を示し、上記第1実施例と異なるところ
は、ウェハカセット111及び第1蓋体121の各形態
にあり、第2蓋体122の形態は上記第1実施例と同一
である。また、ウェハカセット111及び第1蓋体12
1における脚部、各種リブなどは上記第1実施例と実質
的に変わらないため、これらの図には対応する符号は省
略している。
【0072】大型の半導体ウェハを収容支持するウェハ
カセットは、既述したとおりSEMI規格により寸法や
形状、構造に様々な制約がある。その一例として、図3
においてウェハカセット11の底壁12及び上壁13の
ウェハ挿脱口側の欠落部にあたる左右側壁14,15の
上端肩部の交点位置O′は底壁12の中心Oを通る水平
線から95mmの高さ以下であって、同じく底壁12の
中心Oを通る垂直線から左右に112.5mm以内でな
ければならないとされており、換言すると検査光の通過
点である前記交点位置O′をウェハカセットの一部で遮
光しないようにすればよい。
【0073】そこで、図14〜図18に示す第2実施例
ではウェハカセット111の底壁12の中心Oを通る水
平線から95mmの高さ以下の位置で、同底壁12及び
上壁13を水平に切除して底壁112及び上壁113と
した形態を採用している。かかる形態としても前記規格
には適合する。ウェハカセット111の形態を前述のよ
うに設定するため、同切除部分を閉塞する第1蓋体11
2の形態もウェハカセット111の形態に適合させると
ともに、同ウェハカセット111の内部に半導体ウェハ
Wを弾性的にしっかりと支持した状態で、同ウェハカセ
ット111を完全に閉塞させる形態とする必要がある。
【0074】そのため、第2実施例における第1蓋体1
21は、図14〜図18に示すように半円弧状の側壁部
121aのみならず、その円弧中心Oから前記ウェハカ
セット111の切除部を補完するための円板の一部の形
状をもつ底壁部121b及び上壁部121cを一体に成
形している。そして、前記底壁部121b及び上壁部1
21cのウェハカセット111の切除端面に対する当接
端面には、上記第1実施例における第1フランジ21b
に相当する第1フランジ121dと、同じく第1実施例
におけるウェハカセット11の底壁12及び上壁13の
相対する内周面に密接して嵌合する第2フランジ21c
に相当する第2フランジ121eを前記円弧状の側壁部
121aの周縁に連続して形成している。
【0075】この実施例にとって有利なことは、ウェハ
カセット111の形態が簡略化できることと、その簡略
化のため第1蓋体121とウェハカセット111との密
着部の形態も直線的に接触する部分が増加して、そのこ
とにより気密性を上記第1実施例よりも確保できること
である。
【0076】なお、本発明に係る半導体ウェハの包装容
器は、既述したとおり規格に沿ったウェハカセットを容
器本体として使用するものであるが、その規格は時代に
より変更される可能性を有している。本発明は、かかる
規格の変更にも十分に対応できるものであり、したがっ
て本明細書における標準化とは現時点における標準化の
みならず、変更後の標準化をも意識している。本発明に
あって、例えば図19に示す例では、現時点における大
型半導体ウェハのカセットに対する規格から一部外れる
ものの、その操作の確実性や容易性を考えると合理的で
あり、近い将来に標準化がなされる可能性を含む形態を
も対象としている。
【0077】そして、図19に示す包装容器は、上記第
2実施例の変形例ともいえる本発明の第3実施例であ
り、その包装容器210の形態は、上記第2実施例にお
けるウェハカセット111の側壁形状に変更を加えたも
のである。すなわち、図示は省略しているが第2実施例
における側壁の内面は奥壁側の端部からウェハ挿脱口に
向けて円弧状に延びる多数のリブが並列して形成されて
おり、前記ウェハ挿脱口から各リブ間に半導体ウェハを
挿脱するため、その最大径となる部分で途切れている。
【0078】これに対して、図19に示す包装容器21
0のウェハカセット211は、その左右側壁214及び
215の内面に形成された各リブ214a,215aの
間隔を、その半導体ウェハWのほぼ最大径に等しい寸法
に設定し、奥壁側からウェハ挿脱口に向けて平行な直線
状に形成している。かかる形態により、半導体ウェハW
をその挿脱口の入口から隣合う前記各リブ214a,2
15aの間に円滑に且つ確実に挿入が可能となり、ロボ
ットによる半導体ウェハの挿入操作も円滑化される。し
かも、形態が簡略化されることにより成形金型もシンプ
ル化でき、そのため包装容器としての外観形状も極めて
シンプルなものとなり、その取り扱いのしやすさも向上
する。
【0079】更に、前記左右の側壁214及び215
と、両奥壁216及び217との間はそれぞれ、前記ウ
ェハカセット211と一体に形成された連結壁219,
219により閉塞されている。ところで、現状のSEM
I規格ではウェハカセットの側壁と奥壁との間に、エン
ドエフェクタ(端部作動体)の指を挿入するため、所定
の空間を設けることが規定されている。更に、前記空間
が開口しているかぎり光センサの光通路として使用する
ことも可能である。しかし、前記側壁214,215と
奥壁216,217との間が閉塞された本実施例は、現
状のSEMI規格の規定からは外れていることとなる。
一方、前記空間を前記ウェハカセット211と一体に成
形された連結壁219,219により閉塞すれば、前記
第1及び第2実施例のように前記空間を別部材の蓋体で
閉塞する場合と比べて、同空間のシール性がより高まる
といった効果が得られる。
【0080】しかも、前記連結壁219,219を透明
に成形すれば、同連結壁219により前記光通路を遮断
することはなく、センサ光通路としての使用も可能とな
る。なお、部分的に透明に一体成形するためには、成形
型の表面粗さを変えて磨りガラス状の部分と透明な部分
を形成する方法、二本のシリンダのうちの一本で着色す
る方法、又は、ポリプロピレンなどの乳白色樹脂を使用
する場合には、透明に成形したい部分の肉厚を薄くする
(約0.5mm)方法などがあり、いずれの方法を採用
しても、透明な部位と他の部位とを一工程で形成するこ
とができる。
【0081】更に、第1蓋体221は前記第2実施例と
同様に半円弧状の側壁部221aと、前記ウェハカセッ
ト211の切除部を補完する形状をなす底壁部221b
及び上壁部221cとから構成されている。そして、前
記底壁部221b及び上壁部221cの端縁は、ウェハ
カセット211の切除端面に当接する。
【0082】一方、本実施例では上述のように前記側壁
214,215と奥壁216,217との間が連結壁2
19,219により閉塞されているため、第2蓋体22
2は前記ウェハカセット211の左右の奥壁216,2
17間を閉塞する寸法形態をもつ、矩形の浅箱形状をな
している。
【0083】前記第1蓋体221及び第2蓋体222は
それぞれ独立して前記ウェハカセット211に係着され
る。前記第1蓋体221は前記ウェハカセット211の
左右側壁215,216に当接する端縁から、複数の係
着孔221gをもつフランジ221fが前記側壁21
5,216と平行に延設されると共に、前記側壁21
5,216の前記係着孔221gに対応する部位には複
数の係着突起215bが形成されており、前記第1蓋体
221とウェハカセット211とが互いに係着される。
前記第2蓋体222は周壁部221aの、前記ウェハカ
セット211の連結壁219,219に形成された図示
せぬ係着爪に対応する部位に、複数の係着孔222dが
形成され、前記第2蓋体222とウェハカセット211
とが互いに係着される。なお、前記係着孔222dが形
成された周壁部221aの端縁からは、同周壁部221
aと直交する方向に操作フランジ222eが突設されて
おり、係着操作を容易に行うことができる。
【0084】本実施例では上述のように第1及び第2蓋
体221,222をそれぞれ別個にウェハカセット21
1に係着させることができため、第1蓋体221、第2
蓋体222及びウェハカセット211の三者を係着する
際に、それら三者を同時に位置決めする必要がなく、係
着作業が容易になる。
【0085】なお、本実施例では前記ウェハカセット2
11の左右側壁214,215が第1及び第2蓋体22
1,222により閉塞されず、外部に露出したままとな
るがとなる。ここで、前記側壁214,215には中央
の所定部位に光センサの光通路となるセンサ孔214
c,215cを形成することがSEMI規格により規定
されている。前記包装容器210は先の実施例でも述べ
たように梱包袋やフィルムにより更に全体を覆って汚染
防止がなされるため、前記センサ孔214c,215c
が形成されていてもある程度の汚染は防止できる。しか
しながら、例えば前記センサ孔214c,215cを透
明な樹脂から形成された別部材からなる密閉栓によって
閉鎖すれば、外気の侵入を完全に防止することができ
る。
【0086】図20〜図24は上記第3実施例の変形例
を示す。なお、前記第3実施例と同一の構成には同一の
符号を付し、その説明を省略する。包装容器210′の
ウェハカセット211′は、その左右側壁214′及び
215′の内面に形成された各リブ214a,215a
の間隔を、その半導体ウェハWのほぼ最大径に等しい寸
法に設定し、奥壁側からウェハ挿脱口に向けて平行な直
線状に形成し、更に、同側壁214′,215′の奥端
に同側壁と直交する段部214d,215dを設け、そ
のエッジ部分に前記各リブ214a,215aと等間隔
で多数のV状溝214e,215eが形成されている。
従って、多数の半導体ウェハを収容したウェハカセット
211′を縦置きしたときに、前記ウェハは前記V状溝
214e,215eにより支持されるため、所定の間隔
をもって垂直姿勢で確実に支持される。
【0087】更に、本変形例のウェハカセット211′
は、左右側壁214′,215′に形成されたセンサ孔
214c,215cが、その一部に透明な樹脂材料を充
填して一体に形成された透明栓214f,215fによ
り、閉塞されている。なお、前記透明栓214f,21
5fには透明な樹脂材料を用い、光センサの通路を遮断
することはないため、センサ孔214c,215cが閉
塞されていても、SEMI規格の規定の趣旨に準ずるも
のであり、規格から外れるものではない。また、図示例
では前記透明栓214f,215fは前記センサ孔21
4c,215cの内側端部に形成されているが、その部
位に限定されるものではなく、前記センサ孔214c,
215c内のいずれの部位に形成してもよい。
【0088】ウェハカセット211′の上壁213は上
記第3実施例と同一であり、表面が平坦な平板状とされ
ている。一方、底壁212′の表面には各種の処理工程
にあってカセット位置を確定するための位置決め案内部
212aが同底壁212′の周縁に沿って、中心Oから
X方向及びY方向への各距離により規定された位置の3
個所に一体的に成形されている。この位置決め案内部2
12aは2本の平行するリブ212a′間の溝から構成
される。
【0089】前記底壁212′及び上壁213はその周
縁が補強リブ211a,211bで補強されている。前
記底壁212′の前記補強リブ211aのうち、ウェハ
挿脱口側及びその反対側に形成された補強リブ211a
は位置決め案内部212aと同一の高さに設定され、位
置決め凹部211cを構成している。更に、前記位置決
め凹部211cは、前記補強リブ211aと同一の高さ
寸法をもつ仕切りリブ211c′により複数に区画され
ている。
【0090】第1蓋体221′は半円弧状の側壁部22
1aのみならず、その円弧中心Oから前記ウェハカセッ
ト211′の切除部を補完するための円板の一部の形状
をもつ底壁部221b及び上壁部221cを一体に成形
している。そして、前記底壁部221b及び上壁部22
1cのウェハカセット211′の切除端面に対する当接
端面には、前記補強リブ211a,211bの外面に当
接する第1フランジ221dと、同フランジ221dよ
りも低い寸法で内側に第2フランジ221eが前記円弧
状の側壁部221aの周縁に連続して形成されている。
【0091】前記第1フランジ221dと第2フランジ
221eとの間には断面略Ω状のガスケット231が嵌
着され、同ガスケット231は前記ウェハカセット21
1′の左右側壁14′,15′におけるウェハ挿脱入口
側の端縁及び前記補強リブ211a,211bの外面に
沿って密着している。
【0092】第2蓋体222′は第3実施例と同様に、
前記ウェハカセット211′の左右の奥壁216,21
7間を閉塞する寸法形態をもつ、矩形の浅箱形状をなし
ている。前記第2蓋体222′はその周壁部222aの
内側にガスケット嵌着部222bを有しており、同嵌着
部222bには断面F字状のガスケット232が嵌着さ
れている。
【0093】更に、第1蓋体221′の第1フランジ2
21d及び第2蓋体222′の周壁部222aは、それ
ぞれ上部側に、前記ウェハカセット211′の底壁21
2′に形成された位置決め凹部211cに対応する部位
に、同凹部211cに嵌合する突片221f,222c
が形成されている。そのため、本変形例による包装容器
を横置き状態で積層すると、図21に示すように前記突
片221f,222cが前記位置決め凹部211cに嵌
合され、上下に積層された包装容器が互いに横ずれする
ことなく安定した状態で載置される。
【0094】更に、本変形例の第2蓋体222′は前記
ウェハカセット211′の連結壁219,219に相対
する周壁部222aの端縁から直交する方向に、略L字
状の操作フランジ222e′が延設されている。本変形
例では、同操作フランジ222e′をL字状としてその
先端部分を再度ウェハカセット211′の方向に向けて
90度屈曲させることにより、その端縁が外方に向けて
位置することがなく、後に梱包袋やフィルムにより包装
容器210′全体を覆った際に前記フランジ222e′
の端縁で梱包袋やフィルムを破損させることがない。
【0095】以上説明したように、本発明に係る包装容
器は、上記実施例からも理解できるように、その精神を
逸脱しない限り、多様な実施の形態が採用できる。従っ
て、上述した実施例は単に説明のためのものであり、本
発明を規定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を模式的に示す半導体ウェ
ハの包装容器の分解斜視図である。
【図2】同包装容器に適用されるウェハカセットの具体
的構造例を示す底面図である。
【図3】図2におけるAの矢視図である。
【図4】図2におけるBの矢視図である。
【図5】図2におけるCの矢視図である。
【図6】同包装容器に適用される蓋体の具体的な構造例
を示す平断面図である。
【図7】同包装容器の縦断面図である。
【図8】同蓋体に設けられたクランプ手段の具体例を拡
大して示す断面図である。
【図9】上記第1実施例の変形例である包装容器の平断
面図である。
【図10】同包装容器の縦断面図である。
【図11】同包装容器の底面図である。
【図12】同包装容器の上面図である。
【図13】同包装容器のウェハカセットの側面図であ
る。
【図14】本発明の第2実施例を模式的に示す半導体ウ
ェハの包装容器の分解斜視図である。
【図15】同包装容器に適用されるウェハカセットの具
体的構造例を示す底面図である。
【図16】図15におけるB′矢視面図である。
【図17】前記第2実施例に適用される蓋体の具体的な
構造例を示す兵断面図である。
【図18】同第2実施例に係るウェハ包装容器の縦断面
図である。
【図19】第3実施例を示すウェハ包装容器の分解斜視
図である。
【図20】上記第3実施例の変形例である包装容器の平
断面図である。
【図21】同包装容器の縦断面図である。
【図22】同包装容器の底面図である。
【図23】同包装容器の上面図である。
【図24】同包装容器のウェハカセットの側面図であ
る。
【図25】従来の縦型の半導体ウェハ包装容器を示す分
解斜視図である。
【図26】従来の横型の半導体ウェハ包装容器を示す分
解斜視図である。
【符号の説明】
1,1′ 容器本体 2,2′ 蓋体 3,3′ ウェハカセット 4,4′ ウェハリテーナ 5,5′ ガスケット 6 クランプ兼容器把持部 6′ クランプ 10,10′ 包装容器 11 ウェハカセット 11a,11b 補強リブ 11a′ 円弧状補強リブ 11c 位置決め凹部 11c′ 仕切りリブ 11d 位置決め係合部 12 底壁 12a 位置決め案内部 12a′ リブ 13 上壁 14,15 左右の側壁 14a,15a 円弧状リブ 14a′,15a′ 直線リブ 14b,15b 底部側端面 14c,15c 上部側端面 14d,15d 段部 14e,15e V状溝 14f,15f センサ孔 14g,15g 把持凹部 16,17 左右の奥壁 16a,17a (楔状断面の)リブ 18 脚部 21,22 (左右側)第1及び第2蓋体 21a 蓋体本体 21b 第1フランジ 21c 第2フランジ 21d 突出端縁 21g 円弧状突条 21h 位置決め突起 22a 第2蓋体本体 22b〜22d フランジ 22f 突出部 22f′ 溝部 22g 円弧状突条 22h 位置決め突起 23,24 弾性リテーナ 25,26 脚部 27 ヒンジ機構 27a ヒンジピン 27b 摘み片 27b′ 係着突起 27c 係止片 27c′ 係止部 31〜33 ガスケット 110 包装容器 111 ウェハカセット 112 底壁 113 上壁 114,115 左右側壁 121 第1蓋体 121a 半円弧状の側壁部 121b 底壁部 121c 上壁部 121d 第1フランジ 121e 第2フランジ 122 第2蓋体 210,210′ 包装容器 211,211′ ウェハカセット 211a,211b 補強リブ 211c 位置決め凹部 211c′ 仕切りリブ 212,212′ 底壁 212a 位置決め案内部 213 上壁 214,214′ 左側壁 215,215′ 右側壁 214a,215a リブ 215b 係着突起 214c,215c センサ孔 214d,215d 段部 214e,215e V状溝 214f,215f 透明栓 216,217 奥壁 219 連結壁 221,221′ 第1蓋体 221a 半円弧状の側壁部 221b 底壁部 221c 上壁部 221d 第1フランジ 221e 第2フランジ 221f 突片 221g 係着孔 221h 突起 222,222′ 第2蓋体 222a 周壁部 222b ガスケット嵌着部 222c 突片 222d 係着孔 222e 操作フランジ 222e′ (L字状)操作フランジ 231,232 ガスケット O′ 交差位置 W 半導体ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 外岡 学 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究本部内 (72)発明者 広沢 敦彦 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究本部内 (72)発明者 菊池 雅男 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究本部内 (72)発明者 安部川 利治 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究本部内 (72)発明者 福原 聡 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究本部内 (72)発明者 秋元 治人 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究本部内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の半導体ウェハを所定の間隔を置い
    て並列収容する気密性と堅牢性に優れた半導体ウェハの
    包装容器であって、 前記容器の本体が標準化されたウェハカセット自体によ
    り構成され、 前記ウェハカセットの開口部を閉塞すると共に、ウェハ
    カセットの内部に並列して収容された多数の半導体ウェ
    ハを弾性的に支持固定する複数の蓋体を備えてなること
    を特徴とする半導体ウェハ容器。
  2. 【請求項2】 前記ウェハカセットの半導体ウェハ挿脱
    口を構成する底壁の一部と上壁の一部とを切除してな
    り、前記蓋体の一部が同切除部分を補完するとともに閉
    塞してなる請求項1記載の半導体ウェハ容器。
  3. 【請求項3】 前記蓋体がウェハカセットの半導体ウェ
    ハ挿脱口を閉塞する第1蓋体と前記半導体ウェハ挿脱口
    と対向する部位に形成される開口を閉塞する第2蓋体と
    からなり、両蓋体の突き合わせ端部を係脱可能なクラン
    プ手段により堅固に把持固定する請求項1又は2記載の
    半導体ウェハ容器。
  4. 【請求項4】 前記クランプ手段の一方がヒンジ機構か
    らなる請求項3記載の半導体ウェハ容器。
  5. 【請求項5】 前記蓋体がウェハカセットの半導体ウェ
    ハ挿脱口を閉塞する第1蓋体と前記半導体ウェハ挿脱口
    と対向する部位に形成される開口を閉塞する第2蓋体と
    からなり、両蓋体がそれぞれ独立して前記ウェハカセッ
    トに係脱可能とされてなる請求項1又は2記載の半導体
    ウェハ容器。
  6. 【請求項6】 前記ウェハカセットの左右側壁と前記第
    2蓋体の係脱部との間に空間部を透明壁材をもって閉塞
    してなる請求項5記載の半導体ウェハ容器。
  7. 【請求項7】 前記第1蓋体及び第2蓋体が前記ウェハ
    カセットの半導体ウェハ挿脱口及び同半導体ウェハ挿脱
    口に対向して形成される開口部の各内壁面に密嵌する内
    側フランジを有するとともに、同フランジと所定の間隔
    をおいて配され、ウェハカセットの外周面に沿って密接
    する端面をもつ外側フランジを有してなる請求項3〜6
    のいずれかに記載の半導体ウェハ容器。
  8. 【請求項8】 前記内側及び外側フランジ間にガスケッ
    トが挿入されてなる請求項7記載の半導体ウェハ容器。
  9. 【請求項9】 前記ウェハカセットの外周面が補強リブ
    により形成されるとともに、ウェハカセットの底壁外面
    に突設される位置決め案内部の突出高さが前記補強リブ
    の突設長さよりも大きく設定されてなる請求項7又は8
    記載の半導体ウェハ容器。
  10. 【請求項10】前記ウェハカセットの外周面が補強リブ
    により形成されるとともに、前記補強リブの一部を前記
    位置決め案内部と同一の突出高さに形成して位置決め凹
    部を構成し、前記第1蓋体及び第2蓋体が前記ウェハカ
    セットの半導体ウェハ挿脱口及び同半導体ウェハ挿脱口
    に対向して形成される開口部の前記各外周側リブに外嵌
    する外側フランジを有するとともに、同外側フランジに
    前記位置決凹部に嵌合する突出部を形成してなる請求項
    9記載の半導体ウェハ容器。
  11. 【請求項11】前記位置決め凹部が仕切りリブにより複
    数に区画され、同仕切りリブが前記補強リブの高さより
    低く設定されてなり、前記突出部が連続する突条からな
    るとともに、同突条の突設高さが前記補強リブと仕切り
    リブとの高さの差に等しく設定されてなる請求項10記
    載の半導体ウェハ容器。
  12. 【請求項12】前記位置決め凹部が仕切りリブにより複
    数に区画され、同仕切りリブ及び前記補強リブの高さは
    同一であり、前記突出部が前記区画された凹部に嵌合す
    る突片からなる請求項10記載の半導体ウェハ容器。
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