JPH0228066Y2 - - Google Patents
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- JPH0228066Y2 JPH0228066Y2 JP1984118395U JP11839584U JPH0228066Y2 JP H0228066 Y2 JPH0228066 Y2 JP H0228066Y2 JP 1984118395 U JP1984118395 U JP 1984118395U JP 11839584 U JP11839584 U JP 11839584U JP H0228066 Y2 JPH0228066 Y2 JP H0228066Y2
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- Sheet Holders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は、保存中のスライドフイルムの傷損
ならびにそこへの塵埃の付着を有効に防止し、併
せて、フイルム画像の予視、点検を容易ならしめ
るスライドフイルムの整理保存装置に関するもの
である。
ならびにそこへの塵埃の付着を有効に防止し、併
せて、フイルム画像の予視、点検を容易ならしめ
るスライドフイルムの整理保存装置に関するもの
である。
(従来の技術)
従来のフイルム整理保存装置としてはたとえば
第3図に示すものがある。
第3図に示すものがある。
この例では、平面形状が矩形をなす透明もしく
は不透明のプラスチツクシート1に、複数の矩形
窪み2が縦横に整列させて設けられており、これ
らの各窪み2の底壁3には、スライドフイルムの
画像域と対応する透光穴4が設けられている。ま
た、窪み2の対向側壁5,5には、底壁3から切
り起されて窪み2の内側へ突出する挟持片6,6
が、さらに、プラスチツクシート1の任意の一辺
には複数、ここでは19個の綴穴7が設けられてい
る。なお、図の斜線部分は、プラスチツクシート
1が不透明であることを示しており、このように
することにて、装置の裏面側から表面側への光の
余分な透光が有効に防止されることになる。
は不透明のプラスチツクシート1に、複数の矩形
窪み2が縦横に整列させて設けられており、これ
らの各窪み2の底壁3には、スライドフイルムの
画像域と対応する透光穴4が設けられている。ま
た、窪み2の対向側壁5,5には、底壁3から切
り起されて窪み2の内側へ突出する挟持片6,6
が、さらに、プラスチツクシート1の任意の一辺
には複数、ここでは19個の綴穴7が設けられてい
る。なお、図の斜線部分は、プラスチツクシート
1が不透明であることを示しており、このように
することにて、装置の裏面側から表面側への光の
余分な透光が有効に防止されることになる。
かかる整理保存装置では、一般的にはマウント
付きのスライドフイルム8を図に矢印Aで示すよ
うに矩形窪み2内へ押し込み、そこでスライドフ
イルム8を、底壁3と挟持片6とで挟み込むこと
により、スライドフイルム8の矩形窪み2内への
収納が行われる。
付きのスライドフイルム8を図に矢印Aで示すよ
うに矩形窪み2内へ押し込み、そこでスライドフ
イルム8を、底壁3と挟持片6とで挟み込むこと
により、スライドフイルム8の矩形窪み2内への
収納が行われる。
従つて、スライドフイルム8の整理保存は、全
てのもしくはほとんどの矩形窪み2内にスライド
フイルム8を収納したその装置を、綴穴7を介し
てアルバム状に綴ること、単に積み重ねること、
ハンギングバーを介して所定のスペースに吊り下
げることなどにて行われる。
てのもしくはほとんどの矩形窪み2内にスライド
フイルム8を収納したその装置を、綴穴7を介し
てアルバム状に綴ること、単に積み重ねること、
ハンギングバーを介して所定のスペースに吊り下
げることなどにて行われる。
(考案が解決しようとする問題点)
ところが、このような従来の整理保存装置にあ
つては、その矩形窪み2内に収納したスライドフ
イルム8をそこから取り出すことなく、その収納
状態のままオーバヘツドタイプのプロジエクター
にてそのフイルム画像を投影する目的の下に、窪
み底壁3にフイルム画像と対応する寸法の透光穴
4を設けているため、とくに、装置の裏面側から
スライドフイルム8の乳剤面が指その他の異物と
接触して損傷されたり、そこが塵埃その他にて汚
損されたりするのを防止することができず、これ
らのことは、何の保護手段も設けられていないス
ライドフイルム8の表面側についても同様であつ
た。
つては、その矩形窪み2内に収納したスライドフ
イルム8をそこから取り出すことなく、その収納
状態のままオーバヘツドタイプのプロジエクター
にてそのフイルム画像を投影する目的の下に、窪
み底壁3にフイルム画像と対応する寸法の透光穴
4を設けているため、とくに、装置の裏面側から
スライドフイルム8の乳剤面が指その他の異物と
接触して損傷されたり、そこが塵埃その他にて汚
損されたりするのを防止することができず、これ
らのことは、何の保護手段も設けられていないス
ライドフイルム8の表面側についても同様であつ
た。
そこで、整理保存装置に整列保持したスライト
フイルムを有効に保護してなお、整列保持状態の
各スライドフイルムの画像の予視点検を容易なら
しめるべく、たとえば、実公昭54−3784号公報に
開示されているように、合成樹脂板を成形するこ
とによつて、収納すべきマウント付フイルムより
もわずかに大きい方形凹所の複数個を格子状配置
で形成し、各方形凹所の中央部に該凹所より小さ
い方形の透孔を設けるとともに、方形凹所の一部
に、この凹所を部分的に覆う抑え耳を形成した方
形フイルム保持板と、表面層および裏面層を、そ
れぞれ合成樹脂製の透明膜および半透明膜で構成
し、一側縁に前記方形フイルム保持板を挿入し得
る開口を設け、さらに他側部に複数個のフアイル
穴を穿設した透光拡散袋と、表板および裏板を有
し、かつ前記フアイル穴に適合する開閉自在のフ
アイル金具とを具えてなるフイルム透視整理装置
が提案されている。
フイルムを有効に保護してなお、整列保持状態の
各スライドフイルムの画像の予視点検を容易なら
しめるべく、たとえば、実公昭54−3784号公報に
開示されているように、合成樹脂板を成形するこ
とによつて、収納すべきマウント付フイルムより
もわずかに大きい方形凹所の複数個を格子状配置
で形成し、各方形凹所の中央部に該凹所より小さ
い方形の透孔を設けるとともに、方形凹所の一部
に、この凹所を部分的に覆う抑え耳を形成した方
形フイルム保持板と、表面層および裏面層を、そ
れぞれ合成樹脂製の透明膜および半透明膜で構成
し、一側縁に前記方形フイルム保持板を挿入し得
る開口を設け、さらに他側部に複数個のフアイル
穴を穿設した透光拡散袋と、表板および裏板を有
し、かつ前記フアイル穴に適合する開閉自在のフ
アイル金具とを具えてなるフイルム透視整理装置
が提案されている。
しかしながら、この提案技術によれば、透光拡
散袋だけがフアイル金具によつて合綴される構造
であることにより、フイルム保持板を透光拡散袋
を介してアルバム状に合綴フアイルした場合にお
いて、それの取扱中に、フイルム保持板が透光拡
散袋から脱落するおそれが極めて高いという問題
があつた。
散袋だけがフアイル金具によつて合綴される構造
であることにより、フイルム保持板を透光拡散袋
を介してアルバム状に合綴フアイルした場合にお
いて、それの取扱中に、フイルム保持板が透光拡
散袋から脱落するおそれが極めて高いという問題
があつた。
これがため、透光拡散袋のみならず、方形のフ
イルム保持板にもまた所要のフアイル穴を穿設し
て、それらの両者をともにフアイル金具で綴り合
わせる試みがなされたが、これによれば、透光拡
散袋およびフイルム保持板の製造誤差、透光拡散
袋の、フイルム保持板に対するゆとり寸法その他
に起因して、各透光拡散袋のフアイル穴とフイル
ム保持板のフアイル穴とがうまく整列しないこと
が多く、それ故に、アルバム状の合綴に際して非
常多くの作業工数が必要になるという他の問題が
あつた。
イルム保持板にもまた所要のフアイル穴を穿設し
て、それらの両者をともにフアイル金具で綴り合
わせる試みがなされたが、これによれば、透光拡
散袋およびフイルム保持板の製造誤差、透光拡散
袋の、フイルム保持板に対するゆとり寸法その他
に起因して、各透光拡散袋のフアイル穴とフイル
ム保持板のフアイル穴とがうまく整列しないこと
が多く、それ故に、アルバム状の合綴に際して非
常多くの作業工数が必要になるという他の問題が
あつた。
この考案はスライドフイルムの表裏両面を、損
傷、塵埃その他の付着から有効に保護し得ること
はもちろん、フアイルシートを、アルバム状に極
めて容易に合綴することができてなお、透光性プ
ラスチツクフイルムの、フアイルシートからの不
測の分離を確実に防止することができる、スライ
ドフイルムの整理保存装置を提供するものであ
る。
傷、塵埃その他の付着から有効に保護し得ること
はもちろん、フアイルシートを、アルバム状に極
めて容易に合綴することができてなお、透光性プ
ラスチツクフイルムの、フアイルシートからの不
測の分離を確実に防止することができる、スライ
ドフイルムの整理保存装置を提供するものであ
る。
(問題点を解決するための手段)
この考案の、スライドフイルムの整理保存装置
は、従来の整理保存装置とほぼ同様の構成のフア
イルシートと、そのフアイルシートの表裏両面を
覆うプラスチツクフイルムとからなり、このプラ
スチツクフイルムの、前記綴孔と対応する辺部分
に、少なくとも一の綴孔と対応する部分から辺縁
にかけて位置する切欠部と、少なくとも一個所で
切り残されてフアイルシートに外接するフアイル
シート抜止部とを設けてなる。
は、従来の整理保存装置とほぼ同様の構成のフア
イルシートと、そのフアイルシートの表裏両面を
覆うプラスチツクフイルムとからなり、このプラ
スチツクフイルムの、前記綴孔と対応する辺部分
に、少なくとも一の綴孔と対応する部分から辺縁
にかけて位置する切欠部と、少なくとも一個所で
切り残されてフアイルシートに外接するフアイル
シート抜止部とを設けてなる。
(作用)
この整理保存装置では、フアイルシートの矩形
窪み内にスライドフイルムを収納することによ
り、それをそのまま整理保存できることはもちろ
ん、窪み底壁の透光穴の存在の故に、各スライド
フイルムをその収納状態のままにして画像の投影
を行うことができる。また、スライドフイルムの
整理保存中は、フアイルシートの両面を、たとえ
ばプラスチツク袋とすることができるプラスチツ
クフイルムで被うことにより、スライドフイルム
の表裏両面が損傷および汚損から確実に保護され
ることになる。さらに、そのプラスチツクフイル
ムの表面側を透明材料、裏面側を乳白材料にてそ
れぞれ形成した場合には、乳白材料を透過する拡
散光線を利用することにより、整理保存中の各ス
ライドフイルムの画像をその表面側で、極めて鮮
明に、かつ容易に予視、点検することができる。
加えて、プラスチツクフイルムに設けた平面形状
がほぼU字状をなす切欠部は、切残し部分いいか
えれば、フアイルシート抜止部の相互の接近およ
び離反方向への変形を許容するので、それぞれ別
個に形成されるその切欠部およびフアイルシート
の綴穴が正確に一致しない場合であつても綴穴へ
の掛合片、止め金具などの差し込みが常に容易か
つ、確実に行われることになる。また一方におい
て、プラスチツクフイルムに設けたフアイルシー
ト抜止部は、綴穴への掛合片、止め金具などの差
し込み状態で、フアイルシートの辺縁に接触し、
そのプラスチツクフイルムの、フアイルシートか
らの分離は、それの切欠部を経てフアイルシート
の綴穴内へ差込んだ止め金具その他によつて阻止
されるので、プラスチツクフイルムとフアイルシ
ートとの不測の分離が確実に防止されることにな
る。
窪み内にスライドフイルムを収納することによ
り、それをそのまま整理保存できることはもちろ
ん、窪み底壁の透光穴の存在の故に、各スライド
フイルムをその収納状態のままにして画像の投影
を行うことができる。また、スライドフイルムの
整理保存中は、フアイルシートの両面を、たとえ
ばプラスチツク袋とすることができるプラスチツ
クフイルムで被うことにより、スライドフイルム
の表裏両面が損傷および汚損から確実に保護され
ることになる。さらに、そのプラスチツクフイル
ムの表面側を透明材料、裏面側を乳白材料にてそ
れぞれ形成した場合には、乳白材料を透過する拡
散光線を利用することにより、整理保存中の各ス
ライドフイルムの画像をその表面側で、極めて鮮
明に、かつ容易に予視、点検することができる。
加えて、プラスチツクフイルムに設けた平面形状
がほぼU字状をなす切欠部は、切残し部分いいか
えれば、フアイルシート抜止部の相互の接近およ
び離反方向への変形を許容するので、それぞれ別
個に形成されるその切欠部およびフアイルシート
の綴穴が正確に一致しない場合であつても綴穴へ
の掛合片、止め金具などの差し込みが常に容易か
つ、確実に行われることになる。また一方におい
て、プラスチツクフイルムに設けたフアイルシー
ト抜止部は、綴穴への掛合片、止め金具などの差
し込み状態で、フアイルシートの辺縁に接触し、
そのプラスチツクフイルムの、フアイルシートか
らの分離は、それの切欠部を経てフアイルシート
の綴穴内へ差込んだ止め金具その他によつて阻止
されるので、プラスチツクフイルムとフアイルシ
ートとの不測の分離が確実に防止されることにな
る。
(実施例)
以下にこの考案を図示例に基づいて説明する。
第1図はこの考案の一実施例を示す斜視図であ
り、図中10はフアイルシート全体を示し、11
は平面形状が矩形をなす透明もしくは不透明、こ
の例では不透明のプラスチツクシート、12はそ
のプラスチツクシート11に設けられて相互に整
列する複数の矩形窪み、13は、矩形窪み12の
底壁、14は、その底壁13に設けられ、スライ
ドフイルムの画像域と対応する寸法を有する透光
穴をそれぞれ示す。
り、図中10はフアイルシート全体を示し、11
は平面形状が矩形をなす透明もしくは不透明、こ
の例では不透明のプラスチツクシート、12はそ
のプラスチツクシート11に設けられて相互に整
列する複数の矩形窪み、13は、矩形窪み12の
底壁、14は、その底壁13に設けられ、スライ
ドフイルムの画像域と対応する寸法を有する透光
穴をそれぞれ示す。
この例のフアイルシート10は、その各矩形窪
み12の底壁13から切り起されてその対向側壁
15,15から窪み12の内側へ突出する挟持片
16,16を有するとともに、プラスチツクシー
ト11の任意の一辺に沿わせて設けた19個の綴穴
17を有する。
み12の底壁13から切り起されてその対向側壁
15,15から窪み12の内側へ突出する挟持片
16,16を有するとともに、プラスチツクシー
ト11の任意の一辺に沿わせて設けた19個の綴穴
17を有する。
なおここで、対向側壁15に設けられてそれに
沿つて延在する挟持片16の一端は、窪み12の
一方の端壁に連続し、またその先端は、側壁15
の中央部を幾分越えた位置まで延在する。
沿つて延在する挟持片16の一端は、窪み12の
一方の端壁に連続し、またその先端は、側壁15
の中央部を幾分越えた位置まで延在する。
またこの例のフアイルシート10は、矩形窪み
12の挟持片前方側の二隅部において、それらの
隅部に沿つて底壁13から上方へ突出するL字状
突部18,18および挟持片16の基部側で底壁
13から上方へ突出するI字状突部19,19を
有しており、これらの突部18,19は矩形窪み
12内に収納したマウント付きスライドフイルム
を支持すべく作用する。
12の挟持片前方側の二隅部において、それらの
隅部に沿つて底壁13から上方へ突出するL字状
突部18,18および挟持片16の基部側で底壁
13から上方へ突出するI字状突部19,19を
有しており、これらの突部18,19は矩形窪み
12内に収納したマウント付きスライドフイルム
を支持すべく作用する。
さらに、図中20は、プラスチツクフイルムの
一例としての三方シールしたプラスチツク袋を、
20aはプラスチツク袋20の開口をそれぞれ示
し、このプラスチツク袋20は、その開口20a
からフアイルシート10を差し込むことにより、
フアイルシート10を、第1図bに示すように、
ほぼ完全に収納できる寸法を有する。
一例としての三方シールしたプラスチツク袋を、
20aはプラスチツク袋20の開口をそれぞれ示
し、このプラスチツク袋20は、その開口20a
からフアイルシート10を差し込むことにより、
フアイルシート10を、第1図bに示すように、
ほぼ完全に収納できる寸法を有する。
ここでこのプラスチツク袋20の、フアイルシ
ート表面との対応部分は透明材料21で、またそ
のフアイルシート裏面との対応部分は乳白材料2
2でそれぞれ形成されており、これらの材料2
1,22はいずれも矩形窪み12内へ収納したス
ライドフイルムを、損傷、汚損などから有効に保
護すべく作用する他、乳白材料22は、フアイル
シート10の裏面側から表面側へ透過する光を拡
散し、透明材料21はその拡散光線によるフイル
ム画像の予視点検を可能ならしめるべく作用す
る。なおプラスチツク袋20は、その表裏両側部
分をともに透明材料にて形成することもでき、こ
のことによつてもスライドフイルムの十分なる保
護をもたらすことができる。
ート表面との対応部分は透明材料21で、またそ
のフアイルシート裏面との対応部分は乳白材料2
2でそれぞれ形成されており、これらの材料2
1,22はいずれも矩形窪み12内へ収納したス
ライドフイルムを、損傷、汚損などから有効に保
護すべく作用する他、乳白材料22は、フアイル
シート10の裏面側から表面側へ透過する光を拡
散し、透明材料21はその拡散光線によるフイル
ム画像の予視点検を可能ならしめるべく作用す
る。なおプラスチツク袋20は、その表裏両側部
分をともに透明材料にて形成することもでき、こ
のことによつてもスライドフイルムの十分なる保
護をもたらすことができる。
またこのプラスチツク袋20は、そこへ挿入し
たフアイルシート10の綴穴17と対応する辺部
分に、一つの綴穴17と対応する部分から辺縁に
かけてほぼU字状に切除した、いいかえれば、図
示例では袋20の底部をほぼU字状に切り取つた
切欠部23を有するとともに、その切欠部23に
隣接してフアイルシート10に外接するフアイル
シート抜止部24を有する。ここにおいて、切欠
部23は、プラスチツク袋20を被せたフアイル
シート10をたとえば止め金具によつてアルバム
状に綴るに際し、止め金具爪部の綴穴17への常
に確実なる入り込みを可能ならしめる。なお、プ
ラスチツク袋20へのこれらの切欠部23の形成
は一般に、綴穴17の形成とは別個に行われるの
で、それらの成形誤差その他によつて、切欠部2
3と綴穴17との相対位置に幾分のずれが生じる
ことも考えられるが、これらのずれは、切欠部2
3がプラスチツク袋20の辺縁まで達しており、
各フアイルシート抜止部24は極めて容易に相互
の接近および離反方向へ変形できることから、そ
の変形をもつて補償することができる。これをい
いかえれば、綴穴17の位置と切欠部23の位置
とに幾分の相対誤差が生じても、袋入りのフアイ
ルシート10を綴るに際し、止め金具の爪部は、
綴穴部分にオーバラツプするフアイルシート抜止
部24を押しのけ乍ら綴穴17内へ進入するの
で、そのフアイルシート抜止部分24によつてフ
アイルシート10の綴り作業が防げられることは
ない。
たフアイルシート10の綴穴17と対応する辺部
分に、一つの綴穴17と対応する部分から辺縁に
かけてほぼU字状に切除した、いいかえれば、図
示例では袋20の底部をほぼU字状に切り取つた
切欠部23を有するとともに、その切欠部23に
隣接してフアイルシート10に外接するフアイル
シート抜止部24を有する。ここにおいて、切欠
部23は、プラスチツク袋20を被せたフアイル
シート10をたとえば止め金具によつてアルバム
状に綴るに際し、止め金具爪部の綴穴17への常
に確実なる入り込みを可能ならしめる。なお、プ
ラスチツク袋20へのこれらの切欠部23の形成
は一般に、綴穴17の形成とは別個に行われるの
で、それらの成形誤差その他によつて、切欠部2
3と綴穴17との相対位置に幾分のずれが生じる
ことも考えられるが、これらのずれは、切欠部2
3がプラスチツク袋20の辺縁まで達しており、
各フアイルシート抜止部24は極めて容易に相互
の接近および離反方向へ変形できることから、そ
の変形をもつて補償することができる。これをい
いかえれば、綴穴17の位置と切欠部23の位置
とに幾分の相対誤差が生じても、袋入りのフアイ
ルシート10を綴るに際し、止め金具の爪部は、
綴穴部分にオーバラツプするフアイルシート抜止
部24を押しのけ乍ら綴穴17内へ進入するの
で、そのフアイルシート抜止部分24によつてフ
アイルシート10の綴り作業が防げられることは
ない。
またフアイルシート10の上述したような合綴
後は、フアイルシート抜止部24は、プラスチツ
ク袋20のあたかも底の如くにフアイルシート1
0の辺縁に外接してプラスチツク袋20のフアイ
ルシート10からの抜け出しを防止し、また切欠
部端縁は、止め金具の爪部と接触してプラスチツ
ク袋20の逆方向への抜け出しを防止するので、
プラスチツク袋20がフアイルシート10とは別
個に止め金具から外れるおそれは全くなく、従つ
て、フアイルシート10に収納したスライドフイ
ルムの常に確実なる保護がもたらされる。
後は、フアイルシート抜止部24は、プラスチツ
ク袋20のあたかも底の如くにフアイルシート1
0の辺縁に外接してプラスチツク袋20のフアイ
ルシート10からの抜け出しを防止し、また切欠
部端縁は、止め金具の爪部と接触してプラスチツ
ク袋20の逆方向への抜け出しを防止するので、
プラスチツク袋20がフアイルシート10とは別
個に止め金具から外れるおそれは全くなく、従つ
て、フアイルシート10に収納したスライドフイ
ルムの常に確実なる保護がもたらされる。
第2図は以上に述べた切欠部23および抜止部
24の変形例を示す平面図であり、第2図aはプ
ラスチツク袋20の幅方向の両端部と中央部とに
それぞれ一個づつのフアイルシート抜止部24を
設け、これらの抜止部間にそれぞれ一個づつの切
欠部23を設けたものである。なお図中中央部の
フアイルシート抜止部24を省いて二個の抜止部
24と一個の切欠部23とすることも可能であ
る。また第2図bは、プラスチツク袋20の幅方
向の中央部に一個のフアイルシート抜止部24を
設け、その両脇の全ての部分を切欠部23とした
ものである。従つて、この例によれば切欠部23
はU字状にはならない。
24の変形例を示す平面図であり、第2図aはプ
ラスチツク袋20の幅方向の両端部と中央部とに
それぞれ一個づつのフアイルシート抜止部24を
設け、これらの抜止部間にそれぞれ一個づつの切
欠部23を設けたものである。なお図中中央部の
フアイルシート抜止部24を省いて二個の抜止部
24と一個の切欠部23とすることも可能であ
る。また第2図bは、プラスチツク袋20の幅方
向の中央部に一個のフアイルシート抜止部24を
設け、その両脇の全ての部分を切欠部23とした
ものである。従つて、この例によれば切欠部23
はU字状にはならない。
第2図に示す例によれば、切欠部23はいずれ
も、プラスチツク袋20の、複数の綴穴17との
対応部分にわたつて形成されることになるため、
たとえば綴穴17と切欠部23との相対位置に幾
分の成形誤差が生じても、止め金具爪部の綴穴1
7への進入は極めて容易に行われることになる一
方、止め金具による合綴下においては、少なくと
も一個のフアイルシート抜止部24と、切欠部端
縁とが、それらの作用下で、プラスチツク袋20
のフアイルシート10からの不測の抜け出しを確
実に防止することになる。
も、プラスチツク袋20の、複数の綴穴17との
対応部分にわたつて形成されることになるため、
たとえば綴穴17と切欠部23との相対位置に幾
分の成形誤差が生じても、止め金具爪部の綴穴1
7への進入は極めて容易に行われることになる一
方、止め金具による合綴下においては、少なくと
も一個のフアイルシート抜止部24と、切欠部端
縁とが、それらの作用下で、プラスチツク袋20
のフアイルシート10からの不測の抜け出しを確
実に防止することになる。
このように構成してなるスライドフイルムの整
理保存装置によれば、フアイルシート10の矩形
窪み12内に、第1図aに示すように収納したマ
ウント付きのスライドフイルム25は、この例で
は、突部18,19と挟持片16との間に挟持さ
れることになつて、そのマウント部は底壁13か
ら上方へ離間することになるため、フイルム裏面
はフアイルシート裏側の異物に対してより有効に
保護されることになる。またフアイルシート10
に被せたプラスチツク袋20は、前述したよう
に、その透明材料21および乳白材料22にてス
ライドフイルム25の表裏面を損傷および汚損か
ら直接的に保護し、また乳白材料22は、そこを
透過した拡散光線によるフイルム画像の予視、点
検を容易ならしめる。また、プラスチツク袋20
の切欠部23は、それ自身により、もしくはそれ
とフアイルシート抜止部24の変形とにより綴穴
17への止め金具爪部の進入を容易ならしめ、さ
らに、そのフアイルシート抜止部24はプラスチ
ツク袋20からのフアイルシート10の不測の抜
け出しを防止すべく作用する。
理保存装置によれば、フアイルシート10の矩形
窪み12内に、第1図aに示すように収納したマ
ウント付きのスライドフイルム25は、この例で
は、突部18,19と挟持片16との間に挟持さ
れることになつて、そのマウント部は底壁13か
ら上方へ離間することになるため、フイルム裏面
はフアイルシート裏側の異物に対してより有効に
保護されることになる。またフアイルシート10
に被せたプラスチツク袋20は、前述したよう
に、その透明材料21および乳白材料22にてス
ライドフイルム25の表裏面を損傷および汚損か
ら直接的に保護し、また乳白材料22は、そこを
透過した拡散光線によるフイルム画像の予視、点
検を容易ならしめる。また、プラスチツク袋20
の切欠部23は、それ自身により、もしくはそれ
とフアイルシート抜止部24の変形とにより綴穴
17への止め金具爪部の進入を容易ならしめ、さ
らに、そのフアイルシート抜止部24はプラスチ
ツク袋20からのフアイルシート10の不測の抜
け出しを防止すべく作用する。
以上この考案を図示例に基づいて説明したが、
フアイルシートの綴孔を図示以外の辺に沿つて形
成することもでき、またプラスチツク袋の切欠部
およびフアイルシート抜止部を、開口と隣接する
いずれか一方の側辺部分に沿わせて設けることも
できる。
フアイルシートの綴孔を図示以外の辺に沿つて形
成することもでき、またプラスチツク袋の切欠部
およびフアイルシート抜止部を、開口と隣接する
いずれか一方の側辺部分に沿わせて設けることも
できる。
また図示例ではプラスチツクシートの成形体と
しているフアイルシートを厚紙の貼り合せ構体そ
の他によつて構成することもでき、図示例のフイ
ルム狭持片の突設位置、形状、材質などをそれ本
来の機能をもたらし得る限りにおいて、所要に応
じて種々に変更すること、さらには、プラスチツ
ク袋によつて、整理保存中のスライドフイルムの
位置を確実に特定し得る場合には、フイルム狭持
片を省くこともまた可能である。
しているフアイルシートを厚紙の貼り合せ構体そ
の他によつて構成することもでき、図示例のフイ
ルム狭持片の突設位置、形状、材質などをそれ本
来の機能をもたらし得る限りにおいて、所要に応
じて種々に変更すること、さらには、プラスチツ
ク袋によつて、整理保存中のスライドフイルムの
位置を確実に特定し得る場合には、フイルム狭持
片を省くこともまた可能である。
加えて、図示例では、三方シールのプラスチツ
ク袋としているプラスチツクフイルムを、切欠部
およびフアイルシート抜止部を形成する辺部分に
て折り返したたとえば透明の一枚のプラスチツク
フイルムにて構成すること、そのプラスチツクフ
イルムの、切欠部およびフアイルシート抜止部を
形成した辺部分と隣接するいずれか一辺をたとえ
ばヒートシールすることにて構成することもで
き、また、切欠部およびフアイルシート抜止部を
形成する辺部分、もしくはその辺部分とその辺部
分に隣接する辺部分にてシールした透明材料およ
び乳白材料にて構成することもできる。
ク袋としているプラスチツクフイルムを、切欠部
およびフアイルシート抜止部を形成する辺部分に
て折り返したたとえば透明の一枚のプラスチツク
フイルムにて構成すること、そのプラスチツクフ
イルムの、切欠部およびフアイルシート抜止部を
形成した辺部分と隣接するいずれか一辺をたとえ
ばヒートシールすることにて構成することもで
き、また、切欠部およびフアイルシート抜止部を
形成する辺部分、もしくはその辺部分とその辺部
分に隣接する辺部分にてシールした透明材料およ
び乳白材料にて構成することもできる。
(考案の効果)
従つてこの考案によれば、フアイルシートと、
このフアイルシートの表裏両面を覆う透光性のプ
ラスチツクフイルムとでスライドフイルムの整理
保存装置を構成することにより、フアイルシート
の矩形窪み内に収納したスライドフイルムを、そ
のプラスチツクフイルムにて直接的に、かつ極め
て有効に保護することができ、また、プラスチツ
クフイルムの、フアイルシート表面および裏面と
対応する部分をそれぞれ、透明材料および乳白材
料にて形成することにより、乳白材料を透過した
拡散光線によるフイルム画像の予視、点検を容易
ならしめることができる。また、プラスチツクフ
イルムの切欠部はそれ自身により、もしくはそれ
とフアイルシート抜止部の変形とにより、フアイ
ルシートの綴穴への止め金具掛合片その他の進入
を容易ならしめ、さらに、そのフアイルシート抜
止部はプラスチツクフイルムからのフアイルシー
トの不測の抜け出しを十分に防止することができ
る。
このフアイルシートの表裏両面を覆う透光性のプ
ラスチツクフイルムとでスライドフイルムの整理
保存装置を構成することにより、フアイルシート
の矩形窪み内に収納したスライドフイルムを、そ
のプラスチツクフイルムにて直接的に、かつ極め
て有効に保護することができ、また、プラスチツ
クフイルムの、フアイルシート表面および裏面と
対応する部分をそれぞれ、透明材料および乳白材
料にて形成することにより、乳白材料を透過した
拡散光線によるフイルム画像の予視、点検を容易
ならしめることができる。また、プラスチツクフ
イルムの切欠部はそれ自身により、もしくはそれ
とフアイルシート抜止部の変形とにより、フアイ
ルシートの綴穴への止め金具掛合片その他の進入
を容易ならしめ、さらに、そのフアイルシート抜
止部はプラスチツクフイルムからのフアイルシー
トの不測の抜け出しを十分に防止することができ
る。
第1図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第
2図は切欠部およびフアイルシート抜止部の変形
例を示す斜視図、第3図は従来例を示す斜視図で
ある。 10……フアイルシート、11……プラスチツ
クシート、12……矩形窪み、13……底壁、1
4……透光穴、15……対向側壁、16……狭持
片、17……綴穴、20……プラスチツク袋、2
1……透明材料、22……乳白材料、23……切
欠部、24……フアイルシート抜止部。
2図は切欠部およびフアイルシート抜止部の変形
例を示す斜視図、第3図は従来例を示す斜視図で
ある。 10……フアイルシート、11……プラスチツ
クシート、12……矩形窪み、13……底壁、1
4……透光穴、15……対向側壁、16……狭持
片、17……綴穴、20……プラスチツク袋、2
1……透明材料、22……乳白材料、23……切
欠部、24……フアイルシート抜止部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 矩形シートに設けられて相互に整列する複数の
矩形窪み、各矩形窪みの底壁に設けた透光穴およ
び矩形シートの一辺に沿つて設けた複数の綴孔を
有するフアイルシートと、このフアイルシートの
表裏両面を覆う透光性のフラスチツクフイルムと
かなり、 このプラスチツクフイルムの、前記綴孔と対応
する辺部分に、少なくとも一の綴孔との対応部分
から辺縁にかけて位置する切欠部と、少なくとも
1個所で切り残されてフアイルシートに外接する
フアイルシート抜止部とを設けてなることを特徴
とするスライドフイルムの整理保存装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11839584U JPS6135869U (ja) | 1984-08-02 | 1984-08-02 | スライドフイルムの整理保存装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11839584U JPS6135869U (ja) | 1984-08-02 | 1984-08-02 | スライドフイルムの整理保存装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6135869U JPS6135869U (ja) | 1986-03-05 |
JPH0228066Y2 true JPH0228066Y2 (ja) | 1990-07-27 |
Family
ID=30677284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11839584U Granted JPS6135869U (ja) | 1984-08-02 | 1984-08-02 | スライドフイルムの整理保存装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6135869U (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0420070Y2 (ja) * | 1986-10-24 | 1992-05-07 | ||
JPH0346938Y2 (ja) * | 1986-11-11 | 1991-10-04 | ||
JPH047992Y2 (ja) * | 1988-04-22 | 1992-02-28 | ||
JPH0414225Y2 (ja) * | 1988-05-19 | 1992-03-31 | ||
JP5035880B2 (ja) * | 2006-12-22 | 2012-09-26 | 学校法人松本歯科大学 | フィルム搭載ボード |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS543784U (ja) * | 1977-06-13 | 1979-01-11 |
-
1984
- 1984-08-02 JP JP11839584U patent/JPS6135869U/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS543784U (ja) * | 1977-06-13 | 1979-01-11 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6135869U (ja) | 1986-03-05 |
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