JPH047992Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、マウント付きスライドフイルムを
嵌め込んだスライドフアイルシートを収納するダ
ストカバーに関し、とくにスライドフアイルシー
トに整理保存中のスライドフイルムの損傷および
そこへの塵埃の付着を有効に防止し、併せて、フ
イルム画像の予視、点検を極めて容易ならしめる
ものである。

（従来の技術） 出願人が先に提案した従来のこの種のダストカ
バーとしては、たとえば実開昭61−35869号公報
に開示されたものがある。

ここにおけるこのダストカバーは、第７図に示
すように、スライドフアイルシート１を収納して
それの表裏画面を覆う透光性のプラスチツク袋２
からなり、ここにおけるスライドフアイルシート
１は平面形状が矩形をなす透明もしくは不透明の
プラスチツクシート３に、マウント付きスライド
フイルムの収納部としての矩形窪み４が縦横に整
列させて設けられており、これらの各矩形窪み４
の底壁５には、スライドフイルム６の画像域と対
応する寸法の透光穴７が、また、窪み４の対向側
壁８，８には、底壁５から切り起されて矩形窪み
４の内側へ突出する挟持片９，９が、さらに、プ
ラスチツクシート３の任意の一辺には、複数、こ
こでは19個の綴穴１０がそれぞれ設けられてい
る。

そして、かかるスライドフアイルシート１を収
納するプラスチツク袋２は、好ましくは、スライ
ドフアイルシート１の表面と対応する表面側部分
は透明材料１１で、またそのスライドフアイルシ
ート１の裏面と対応する裏面側部分は乳白材料１
２でそれぞれ形成されており、このプラスチツク
袋２は、袋の開口１３からそこへ挿入したフアイ
ルシート１の綴穴１０と対応する辺部分に、少な
くとも綴穴１０と実質的にオーバラツプする部分
から、プラスチツク袋２の辺縁位置までほぼＵ字
状に切除した、すなわち、図示例では袋２の底部
をほぼＵ字状に切り取つた切欠部１４を有すると
ともに、その切欠部１４に連接してスライドフア
イルシート１に外接するフアイルシート抜止部１
５を有する。

このような整理保存装置では、スライドフアイ
ルシート１の矩形窪み４内にスライドフイルム６
を収納することにより、それをそのまま整理保存
できることはもちろん、窪み底壁５の透光穴７の
存在の故に、各スライドフイルム６をその収納状
態のままにて画像の投影を行うことができる。

また、スライドフイルム６の整理保存中は、ス
ライドフアイルシート１の両面を、第７図ｂに示
すように、プラスチツク袋で被うことにより、ス
ライドフイルム６の表裏両面が、損傷および汚損
から有効に保護されることになる。

さらに、そのプラスチツク袋２の表面側部分を
透明材料１１、裏面側部分を乳白材料１２にてそ
れぞれ形成した場合には、乳白材料１２を透過す
る拡散光線を利用することにより、整理保存中の
各スライドフイルム６の画像をその表面側で、極
めて鮮明に、かつ容易に予視、点検することがで
きる。

（考案が解決しようとする課題） ところが、かかる従来のダストカバーにあつて
は、その全ての部分が透光性を有していることか
ら、スライドフアイルシート１を透光性のプラス
チツクシートにて構成した場合、とくには、スラ
イドフイルム６の乳剤面をより有効に保護すると
ともに、スライドフアイルシートの成形工程数の
低減をもたらし、加えて、スライドフイルム６を
スライドフアイルシートに嵌め込んだ状態のまま
にて、画像の投影を可能ならしめる目的の下で、
透光穴７を有しないスライドフアイルシートを透
明のプラスチツクシートにて構成した場合には、
そのスライドフアイルシートをダストカバーに収
納した状態で、フイルム画像を光にかざして予
視、点検するに際し、マウント付きスライドフイ
ルムの周りにて、ダストカバーおよびスライドフ
アイルシートを透過した光度の高い光が、フイル
ム画像の予視、点検を著しく妨げるという問題が
あつた。

この考案は、従来技術のかかる問題を有利に解
決するものであり、ダストカバーにおける余分な
光の透過を防止することにより、フイルム画像
の、光にかざした予視、点検を極めて容易ならし
めるダストカバーを提供するものである。

（課題を解決するための手段） この考案のスライドフアイルシート用ダストカ
バーは、とくに、プラスチツク袋の表面側部分お
よび裏面側部分の少なくとも一方に遮光格子を形
成し、この遮光格子の格子幅を、スライドフアイ
ルシートに嵌め込んだ複数枚のマウント付きスラ
イドフイルムの隣接間隔より大きい寸法とする一
方、それらのマウント付きスライドフイルムの、
画像域の隣接間隔より小さい寸法としたものであ
る。

またここでは、プラスチツク袋の、スライドフ
アイルシート挿入口の幅を、スライドフアイルシ
ートの寸法より幾分大きくするとともに、スライ
ドフアイルシートの挿入終端位置でのプラスチツ
ク袋の幅を、スライドフアイルシートの寸法と実
質的に等しくすることが好ましく、さらには、こ
のことに代え、もしくは加えて、プラスチツク袋
の、スライドフアイルシート挿入口近傍部分で、
表面側部分および裏面側部分の少なくとも一方
に、ハンギングバーの貫通を許容する挿通部を設
けることが好ましい。

（作用） このスライドフアイルシート用ダストカバーで
は、好ましくは、プラスチツク袋の表面側部分を
透光材料で、またその裏面側部分を乳白材料でそ
れぞれ形成し、そしてこの乳白材料に、遮光格子
を印刷、塗布などによつて設けることにより、ダ
ストカバー内へスライドフアイルシートを収納し
た状態で、そのスライドフアイルシートに嵌め込
んだスライドフイルムの画像を光にかざして予
視、点検するに際し、マウント付きスライドフイ
ルムの隣接端縁間からの光の透過が遮光格子の作
用によつて完全に防止されるので、その作業を極
めて容易かつ迅速に行うことができる。

またここで、プラスチツク袋の、スライドフア
イルシート挿入口の幅を、スライドフアイルシー
トの寸法より幾分大きくするとともに、スライド
フアイルシートの挿入終端位置でのプラスチツク
袋の幅を、スライドフアイルシートの寸法と実質
的に等しくした場合には、その挿入口へのスライ
ドフアイルシートの差し込みを、寸法の十分なゆ
とりの下で、極めて容易に行うことができる一
方、スライドフアイルシートの挿入終了時には、
それをダストカバーに対して十分正確に位置決め
することができる。

そしてまた、プラスチツク袋の、スライドフア
イルシート挿入口近傍部分で、表面側部分および
裏面側部分の少なくとも一方に設けた挿通部にハ
ングバーを貫通させた場合には、ダストカバーに
収納したスライドフアイルシートを、そのスライ
ドフアイルシートおよびハンギングバーに特別の
掛合手段を設けることなしに、ダストカバーとと
もに、キヤビネツトその他に懸吊して簡単に整
理、保存することができる。

（実施例） 以下にこの考案の実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図はこの考案の一実施例を示す図であり、
図中２１は、複数枚のマウント付きスライドフイ
ルムを縦横に整列させて保持するスライドフアイ
ルシートを、２２は、スライドフアイルシートを
収納する透光性のプラスチツク袋からなるダスト
カバーをそれぞれ示す。

ここにおけるスライドフアイルシート２１は、
平面形状が矩形をなす透明もしくは乳白色のプラ
スチツクシート２３に、フイルム収納部の一例と
しての矩形窪み２４を、相互に整列させて複数設
け、そして、各矩形窪み２４の対向側壁２５，２
５に、窪み底壁２６から切り起されて各窪み２４
の内側へ突出する挟持片２７，２７をそれぞれ設
けるとともに、プラスチツクシート２３の任意の
一辺に沿わせて19個の綴孔２８を設けてなる。

なおここでは、対向側壁１５に設けられてそれ
に沿つて延在する挟持片２７の一端は、矩形窪み
２４の一方の端壁に連続し、またその他端は、側
壁１５の中央部を幾分越えた位置まで延在する。

またこの例のスライドフアイルシート２１は、
それがとくに乳白色のプラスチツクシートにて構
成される場合には、矩形窪み２４の各隅部に、そ
こへ収納されたスライドフイルム２９を窪み底壁
２６から幾分持ち上げて支持する枕部３０を設け
ることが好ましく、このことによれば、スライド
フイルム２９を矩形窪み内に収納したまま、たと
えばオーバヘツドタイププロジエクターにてフイ
ルム画像を投影するに際し、窪み底壁をアウトフ
オーカスさせてスクリーン上に鮮明なフイルム画
像を映出することができる。

この一方において、この例のガストカバー２２
は、多くは、二枚のプラスチツクフイルムを三方
シールしたプラスチツク袋３１からなり、このプ
ラスチツク袋３１は、任意の一個所にスライドフ
アイルシート挿入口３２を有する。ここで、この
プラスチツク袋３１は、そのスライドフアイルシ
ート挿入口３２からスライドフアイルシート２１
を差し込むことにより、フアイルシート２１の全
体を、第１図ｂに示すように、ほぼ完全に収納で
きる寸法を有するものとする。

ここにおけるこのプラスチツク袋３１の、フア
イルシート２１の表面と対応する表面側部分は透
明材料３３で、またそのフアイルシート２１の裏
面と対応する裏面側部分は乳白材料３４でそれぞ
れ形成することが好ましく、これらの材料３３，
３４はいずれも矩形窪み２４内へ収納したスライ
ドフイルム２９を、損傷、汚損などから有効に保
護すべく作用する他、乳白材料３４は、フアイル
シート２１の裏面側から表面側へ透過する光を拡
散し、透明材料３３は、その拡散光線によるフイ
ルム画像の予視点検を可能ならしめるべく作用す
る。なおプラスチツク袋３１は、その表裏両側部
分をともに透明材料にて形成することもでき、こ
のことによつてもスライドフイルムの十分なる保
護をもたらし得ることはもちろんであり、この場
合でも、とくに、プラスチツクシート２３を乳白
色としたときには、プラスチツクシート２３によ
る光線の拡散に基づき、フイルム画像の十分なる
予視点検を行うことができる。

またこのプラスチツク袋３１には、そこへ挿入
したフアイルシート２１の綴穴２８と対応する辺
部分で、それらの綴穴２８に一致する綴穴、また
は、少なくとも綴穴２８と実質的にオーバラツプ
する部分から辺縁にかけてほぼＵ字状に切除し
た、いいかえれば、図に示すように、袋３１の底
部をほぼＵ字状に切り取つた切欠部３５を設ける
とともに、それらの切欠部３５に隣接してフアイ
ルシート２１に外接するフアイルシート抜止部３
６を設ける。ここで、切欠部３５は、プラスチツ
ク袋３１を被せたスライドフアイルシート２１
を、たとえば図示しない止め金具によつてアルバ
ム状に綴るに際し、止め金具爪部の綴孔２８内へ
の確実なる入り込みを可能ならしめる。なお、プ
ラスチツク袋３１へのこれらの切欠部３４の形成
は一般に、綴孔２８の形成とは別個に行われるの
で、それらの形成誤差その他によつて、切欠部３
５と綴孔２８との相対位置に幾分のずれが生じる
ことも考えられるが、これらのずれは、切欠部３
５がプラスチツク袋３１の辺縁まで達しており、
各フアイルシート抜止部３６は極めて容易に相互
の接近方向および離反方向へ変形できることか
ら、その変形をもつて補償することができる。こ
れをいいかえれば、綴孔２８の位置と切欠部３５
の位置とに幾分の相対誤差が生じても、袋入りの
フアイルシート２１を綴るに際し、止め金具の爪
部は、綴穴部分にオーバラツプするフアイルシー
ト抜止部３６を押しのけ乍ら綴孔２８内へ進入す
るので、そのフアイルシート抜止部３６によつて
フアイルシート２１の綴り作業が防げられること
はない。

そして、フアイルシート２１の上述したような
合綴後は、フアイルシート抜止部３６は、プラス
チツク袋３１の底の如くにフアイルシート２１の
辺縁に外接してプラスチツク袋３１の、フアイル
シート２１からの抜け出しを防止するので、プラ
スチツク袋３１がフアイルシート２１とは別個に
止め金具から外れることはなく、従つて、スライ
ドフアイルシート２１に収納したスライドフイル
ムの常に確実なる保護がもたらされる。

これらのことに加えて、ここでは、プラスチツ
ク袋３１の表面側部分および裏面側部分の少なく
とも一方、第１図ｃに底面図で示すところでは、
裏面側の乳白材料３４に、遮光格子３７を、不透
明インキ、塗料などを印刷もしくは塗布すること
によつて形成する。

この遮光格子３７は、スライドフアイルシート
２１を、プラスチツク袋３１、ひいてはダストカ
バー内へ第１図ｂに示すように収納した場合に、
マウント付きスライドフイルム２９のいずれの画
像域２９ａにも重ならない位置に形成するものと
し、そして、その格子幅は、スライドフアイルシ
ート２１に嵌め込んだ複数枚のマウント付スライ
ドフアイルシート２９の隣接間隔より大きい寸法
を有する一方、それらのマウント付きスライドフ
イルム２９の、画像域２９の隣接間隔より小さい
寸法を有するものとする。

おここで、好ましくは、第１図ｃに示すよう
に、プラスチツク袋３１の周辺部分にもまた、ス
ライドフイルム２９の画像域２９ａに重ならない
枠状遮光不部分３７ａを形成する。

以上のように構成してなるダストカバー２２に
よれば、そこへスライドフアイルシート２１を収
納した状態の下で、スライドフイルム２９の画像
を予視、点検する目的をもつて、そのスライドフ
アイルシート２１を、ダストカバー２２とともに
光にかざした場合には、遮光格子３７、好ましく
はこれに加えて枠状遮光部分３７ａの作用によ
り、スライドフアイルシート２１およびダストカ
バー２２に対する余分な光の透過が完全に阻止さ
ることになり、光は、画像域２９ａを経たものだ
けが観察者の目に到達することになるので、観察
者は、鮮明なフイルム画像を容易に、かつ迅速に
予視、点検することができる。

そしてまた、図示の好適例では、プラスチツク
袋３１の両側辺を、切欠部３５およびフアイルシ
ート抜止部３６を設けた辺から、スライドフアイ
ルシート挿入口３２を設けた辺に向け、それらの
両辺に直交する線分に対して微少角度αだけ外側
へ傾けて延在させてプラスチツク袋の全体形状を
ほぼ台形とすることにより、スライドフアイルシ
ート挿入口３２の幅Ｗをスライドフアイルシート
２１の長さもしくは幅、ここでは長さＬより幾分
大きくする一方、スライドフアイルシート２１の
挿入終端位置でのプラスチツク袋３１の幅を、フ
アイルシート２１の長さと実質的に等しくする。

このことによれば、スライドフアイルシート２
１の、ダストカバー２２への差し込みは、フアイ
ルシート挿入口寸法の十分なるゆとりの下で、極
めて容易に行うことができ、そして、そのフアイ
ルシート２１がダストカバー２２の挿入終端位置
に達したときには、その部分の選択された袋幅に
基づき、フアイルシート２１を、第１図ｂに示す
ように、所定の位置に正確に位置決めすることが
できる。

なおここで、プラスチツク袋３１の一方の材
料、たとえば、透明材料３３を、フアイルシート
挿入口３２の少なくとも一方の端部分において、
図示のように幾分めくり返し得るよう、透明材料
３３と乳白材料３４とをフアイルシート挿入口側
で、若干の距離にわたつて非溶着状態とした場合
には、その挿入口３２へのフアイルシート２１の
差し込みを一層容易ならしめることができる。ま
たこの場合には、透明材料３３のめくり返しを容
易ならしめるため、フアイルシート挿入口３２に
おける乳白材料３４の端縁を、透明材料３３のそ
れよりも、わずかに手前側へ、第１図ａに示すと
ころではフアイルシート側へ突出させて位置させ
ることが好ましい。

さらに、この考案の他の好適例では、前述した
遮光格子３７、好ましくはこれに加えて、枠状遮
光部分３７ａを形成してなるダストカバー２２に
おいて、プラスチツク袋２１の、スライドフアイ
ルシート挿入口３２の近傍部分で、表面側部分お
よび裏面側部分の少なくとも一方、第２図に示す
ところでは、裏面側乳白材料３４に、フアイルシ
ート挿入口３２に沿つて延在して、ハンギングバ
ーの貫通を許容する挿通部３８を設ける。

ここでこの挿通部３８は、第３図ａ，ｂに縦断
面図で示すように、乳白材料３４の端部分を、フ
アイルシート挿入口３２と隣接する位置にてその
裏側下方へ折り返して、または、フアイルシート
挿入口３２より幾分迫出した位置にて裏側下方へ
折り返して、その折り返し端縁部分を乳白材料３
４の裏面にヒートシールすることによつて形成す
ることができる。

このように構成してなるダストカバー２２によ
れば、そこへスライドフアイルシート２１を、第
４図に示すように収納した状態で、挿通部３８
に、硬質プラスチツクからなり、両端部にコ字状
の掛止部３９ａを有するハンギングバー３９を挿
通し、そして、このハンギングバー３９のそれぞ
れの掛止部３９ａを、たとえば第５図に示すよう
にキヤビネツト４０の引き出し４１に設けたレー
ル４２に掛合されることにより、ダストカバー２
２、ひいては、そこへ収納したスライドフアイル
シート２１を、そのスライドフアイルシート２１
およびハンギングバー３９に、それらの直接的な
掛合手段を何ら設けることなく、引き出し４１内
に簡単に整理保存することができる。

加えて、このダストカバー２２によれば、ハン
ギングバー３９の掛止部３９ａを、図示しないイ
ルミネータボツクスの前面に設けた突起に掛合さ
せることにより、そのイルミネータボツクスなら
びに遮光格子３７の作用に基づき、フイルム画像
の予視、点検を極めて容易ならしめることができ
る。

なおこのダストカバー２２においてもまた、ハ
ンギングバー３９を用いない場合には、前述の例
と同様、図示しない止め金具の爪部を、切欠部３
５を経て、スライドフアイルシート２１の綴穴２
８へ差し込むことにより、スライドフアイルシー
ト２１をアルバム状に合綴して保存することがで
きる。

第６図は、この考案のさらに他の実施例を示す
斜視図であり、これは、第１図に示す例と、第２
図に示す例とを組合わせるとともに、スライドフ
アイルシート２１の複数個の綴孔２８のうち、５
個の綴孔と対応する切欠部３５だけを設けたもの
である。

（考案の効果） かくして、この考案によれば、複数枚のスライ
ドフイルム２９を嵌め込んだフアイルシート２１
をダストカバー２２へ収納することにより、その
フアイルシート２１の取扱中および保存中に、ス
ライドフイルム２９が損傷され、汚損されるのを
有効に防止し得ることはもちろん、フアイルシー
ト２１を、ダストカバー２２とともに光にかざし
て、またはイルミネータボツクスに取付けて、フ
イルム画像の予視、点検を行うに際し、観察者へ
の余分な光の透過が、遮光格子３７、好ましく
は、遮光格子３７および枠状遮光部分３７ａの作
用によつて完全に阻止れることになるので、その
予視、点検作業を極めて容易に、かつ迅速に行う
ことができる。

また、プラスチツク袋３１のスライドフアイル
シート挿入口の幅を、スライドフアイルシート２
１の寸法より幾分大きくするとともに、スライド
フアイルシート２１の挿入終端位置でのプラスチ
ツク袋３１の幅を、スライドフアイルシート２１
の寸法と実質的に等しくした場合には、フアイル
シート２１の、ダストカバー２２への収納を容易
ならしめてなお、その収納終了時には、フアイル
シート２１をダストカバー２２に対し、適正に位
置決めすることができる。

さらに、プラスチツク袋３１の、スライドフア
イルシート挿入口近傍部分に、ハンギングバー３
９の挿通部を設けた場合には、スライドフアイル
シート２１の、アルバム状の合綴を可能ならしめ
てなお、簡単な構造のハンギングバー３９によ
る、スライドフアイルシート２１の吊下げ保存を
可能ならしめることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す図、第２図
はこの考案の他の実施例を示す図、第３図は挿通
部の形成態様を例示する断面図、第４図はハンギ
ングバーの適用状態を示す正面図、第５図はスラ
イドフアイルページの保存状態を例示する図、第
６図はこの考案のさらに他の実施例を示す斜視
図、第７図は従来例を示す図である。 ２１……スライドフアイルシート、２２……ダ
ストカバー、２３……プラスチツクシート、２４
……矩形窪み、２８……綴穴、２９……スライド
フイルム、２９ａ……画像域、３１……プラスチ
ツク袋、３３……透明材料、３４……乳白材料、
３５……切欠部、３６……フアイルシート抜止
部、３７……遮光格子、３７ａ……枠状遮光部
分、３８……挿通部、３９……ハンギングバー、
３９ａ……掛止部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ スライドフアイルシートを収納する、透光性
   のプラスチツク袋からなり、一の辺部分に、ス
   ライドフアイルシートに形成した複数の綴孔の
   一部もしくは全部と対応する綴孔又は切欠部を
   有するスライドフアイルシート用ダストカバー
   において、 プラスチツク袋の表面側部分および裏面側部
   分の少なくとも一方に遮光格子を形成し、この
   遮光格子の格子幅を、スライドフアイルシート
   に嵌め込んだ複数枚のマウント付きスライドフ
   ルイムの隣接間隔より大きい寸法とする一方、
   それらのマウント付スライドフイルムの、画像
   域の隣接間隔より小さい寸法としたことを特徴
   とするスライドフアイルシート用ダストカバ
   ー。 ２ プラスチツク袋の、スライドフアイルシート
   挿入口の幅を、スライドフアイルシートの寸法
   より幾分大きくするとともに、スライドフアイ
   ルシートの挿入終端位置でのプラスチツク袋の
   幅を、スライドフアイルシートの寸法と実質的
   に等しくしたことを特徴とする請求項１記載の
   スライドフアイルシート用ダストカバー。 ３ プラスチツク袋の、スライドフアイルシート
   挿入口近傍部分で、表面側部分および裏面側部
   分の少なくとも一方に、ハンギングバーの貫通
   を許容する挿通部を設けたことを特徴とする請
   求項１もしくは２に記載のスライドフアイルシ
   ート用ダストカバー。