JP3029404U - プリント写真用袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量のプリント写真等を収納でき、また、上
記フィルムカートリッジの収納部からの脱落を防止でき
るプリント写真用袋を提供することである。 【解決手段】 用紙１２の一方の端部を折り曲げ、その
折り曲げた部分の両側縁を閉じることによりプリント写
真を収める収納部１３が形成され、他方の端部を折り曲
げることにより収納部１３の開口部を覆うカバー１７が
形成されるプリント写真用袋１１において、収納部１３
の前面と背面との間の上記両側縁及び収納部１３の折り
曲げ部が、それぞれ所定の幅を有して形成されて側面１
８及び底面１４をなしており、カバー１７の内側にカバ
ー１７の折り曲げ部側に開放部２７を有する袋が設けら
れ、袋２１内部の一側縁付近の前面と背面とを上記一側
縁と平行に所定幅貼着させることによって、袋２１が小
袋部１９と、大袋部２０の２つに分けられ、大袋部２０
は、その前面又はその背面であるカバー１７の一部に透
明フィルム２６からなる窓２５を有しており、小袋部１
９は、その前面の開放部側端部に切りおこしが設けられ
ている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、写真店等においてフィルムが現像され、そのネガフィルム及びプ リント写真がフィルムの所有者に返却される際に用いられるプリント写真用袋に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、プリント写真用袋１は、図８に示すように、用紙２の下端４を折り曲げ 、その両側縁７を閉じることによりプリント写真を収める収納部３が形成されて いる。また、用紙２の他方の端を折り目５で内側に折り曲げることにより収納部 ３の開口部を覆うカバー６が形成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記のプリント写真用袋は、両側縁７が幅を持たず、従って、 収納部３は偏平な収納空所を有するだけになるので、一定長さで切断されたネガ やプリント写真８等の平面的なものしか収納することができず、また、それらの ものを大量に収納することはできなかった。

【０００４】 一方、近時開発された先進的写真システム（ＡＰＳ）においては、現像された ネガはこれまでのように切断されて平面的な状態でフィルムの所有者に返却され るのではなく、元のフィルムカートリッジに収納されて返却される。このフィル ムカートリッジは円筒形に近い形状をしており、その径は小さいものでも約２０ ｍｍあるため、上記のプリント写真用袋では、その収納部に収めにくく、たとえ 収めたとしても、収納部から上記フィルムカートリッジが脱落しやすかった。

【０００５】 そこで、この考案の課題は、大量のプリント写真等を収納でき、また、上記フ ィルムカートリッジの収納部からの脱落を防止できるプリント写真用袋を提供す ることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、この考案は、用紙の一方の端部を折り曲げ、そ の折り曲げた部分の両側縁を閉じることによりプリント写真を収める収納部が形 成され、他方の端部を折り曲げることにより上記収納部の開口部を覆うカバーが 形成されるプリント写真用袋において、上記収納部の前面と上記収納部の背面と の間の上記両側縁及び上記収納部の折り曲げ部が、それぞれ所定の幅を有して形 成されて側面及び底面をなしており、上記カバーの内側に上記カバーの折り曲げ 部側に開放部を有する袋が設けられ、上記袋内部の一側縁付近の前面と背面とを 上記一側縁と平行に所定幅貼着させることによって、上記袋が上記一側縁側の小 袋部と、上記他の側縁側の大袋部の２つに分けられおり、上記大袋部は、その前 面又はその背面である上記カバーの一部又は全部に透明フィルムからなる窓を有 しており、上記小袋部は、その前面の開放部側端部に切りおこしが設けられてい ることを特徴とするのである。

【０００７】 また、上記収納部の側面及び底面の長手方向に折り目が設けることができる。 さらに、上記袋の両側縁のうち上記小袋部側の一側縁が、上記小袋部の前面と背 面との間に所定の幅を有して形成されて側面をなし、その側面の長手方向に折り 目を設けることもできる。

【０００８】 上記収納部の側面及び底面は幅を有しているので、その収納部分が局部的に膨 らむことなく大量のプリント写真等を収納することができる。

【０００９】 また、上記大袋部の前面又は背面の一部又は全部に透明フィルムからなる窓が 形成されているので、上記大袋部に挿入されたプリント写真やインデックス・プ リントを確認することができ、これによりプリント写真用袋に収められている写 真の内容を把握することができる。特に、上記大袋部の背面であるカバーに上記 窓が形成されていると、上記カバーを開けることなくプリント写真用袋に収めら れている写真の内容を把握することができる。

【００１０】 さらに、上記袋に上記小袋部を設けたので、そこにフィルムカートリッジを挿 入することができ、また、上記小袋部の前面の開放部側端部に切りおこしを設け たので、挿入されたフィルムカートリッジが脱落するのを防止することができる 。

【００１１】 さらにまた、プリント写真を収納する場所とフィルムカートリッジを収納する 場所を別々に設けたので、プリント写真及びフィルムカートリッジをこの考案の プリント写真用袋に収納して、この袋を激しく振っても、両者が接触することな く、上記フィルムカートリッジによってプリント写真に折り目等の傷がつくのを 防ぐことができる。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施形態を図１〜図７を参照して説明する。

【００１３】 図１に示すように、プリント写真用袋１１は、用紙１２の一方の端部を折り曲 げることにより、所定の幅を有する底面１４及び収納部前面１５を有し、その収 納部前面１５の両側縁を所定の幅を有する側面１８で閉じることにより収納部１ ３が形成されており、その開口部よりプリント写真２３等を収納できるようにな っている。また、用紙１２の他方の端部を折り目１６で折り曲げることにより、 上記収納部１３の開口部を覆うことのできるカバー１７が形成されている。

【００１４】 収納部１３の背面である用紙１２と収納部前面１５の間の上記両側縁及び上記 収納部１３の折り曲げ部は、それぞれ所定の幅を有して形成されて、側面１８及 び底面１４をなしている。その幅を調節することにより、大量のプリント写真２ ３を、膨らみが生じることなく収納することができる。上記側面１８及び上記底 面１４の構造は、図１〜図３に示すように、長手方向のほぼ中央に折り目を有す る構造をとることができる。この構造をとる場合、収納部１３内に何も入ってい ないときは、山側又は谷側のいずれかに折りたたむことができるので、保管場所 を節約することができる。また、上記側面１８及び上記底面１４に折り目のない 、収納部１３が開口部を有する箱状の構造をとってもよい。この場合は、折り目 １６の有する幅は、カバー１７を閉めるための必要な幅を有している。

【００１５】 また、カバー１７の内面に、カバー１７の折り曲げ部である折り目１６側の１ 辺に開放部２７を有する袋２１が設けられており、この袋２１内部の一側縁付近 の前面と背面とを上記一側縁と平行に所定幅貼着させることで、上記袋２１が２ つに分けられている。このうち、上記の一側縁側には開放部２７部分の幅の狭い 小袋部１９が形成され、また、上記他の側縁側に、開放部２７部分の幅の広い大 袋部２０が形成される。

【００１６】 上記の貼着された部分２４は、袋２１の一側縁から所定の距離を開けて設けら れるが、この距離は、小袋部１９の内部にフィルムカートリッジ２２が挿入でき 、かつ、このフィルムカートリッジ２２が横倒しにならない程度の距離を有して いればよい。また、この貼着部２４の幅は、小袋部２４にフィルムカートリッジ ２２が挿入され、大袋部２０にプリント写真やインデックス・プリント等が挿入 されているとき、貼着がはがれない程度の幅を有すればよい。

【００１７】 上記大袋部２０の前面の一部又は全部に、図１に示すように、窓２５が形成さ れており、その窓２５を覆うように、透明フィルム２６が貼られている。この大 袋部２０に代表的なプリント写真や、フィルム一本分のコマを１枚のプリントに 収めたインデックス・プリント等を入れて、上記窓２５から見えるように配置す ると、プリント写真用袋の収納部１３の内部に収められている写真を確認するま でもなくその内容を把握することができる。

【００１８】 図１のプリント写真用袋１１のカバー１７を閉じた状態の縦断断面図を図２に 、横断断面図を図３に示す。閉じた状態では、袋２１の開放部２７が上方に配さ れるので、袋２１に挿入されたインデックスプリント等が脱落するのを防止でき る。

【００１９】 さらにまた、図１に記載の大袋部２０に設けられた窓２５は、図２又は図３か ら明らかなように、プリント写真用袋１１のカバー１７を閉じた状態では、プリ ント写真用窓２５は内側に配される。これに対し、図４及び図５に示すように、 大袋部２０の背面、すなわち、カバー１７の一部又は全部に窓２５を形成し、そ の窓２５を覆うように、透明フィルム２６を貼ってもよい。

【００２０】 この場合、図４（ｂ）に示すように、袋２１の高さは、大袋部２０に挿入され るプリント写真やインデックス・プリント等の高さに影響を受けることなく、小 袋部２１に挿入されるフィルムカートリッジ２２の高さに合わせることができる 。さらに、図４（ａ）に示すように、大袋部２０に挿入されたプリント写真やイ ンデックス・プリント等をプリント写真用袋１１のカバー１７を閉じた状態で見 ることができ、プリント写真用袋１１のカバー１７を閉じたままでその内容を把 握することができる。

【００２１】 大袋部２０やそれに相当するカバー１７全体を透明フィルムで形成した場合、 強度の小さい透明フィルムを用いることは、プリント写真用袋１１自体の強度の 面から難しいが、上記のように窓２５の部分のみに透明フィルムを用いた場合は 、その他の部分が紙製等のある程度強度のあるものが用いられるので、強度の小 さい透明フィルムを用いることが可能となる。

【００２２】 また、上記小袋部２１の前面の開放部側端部には、図１に示すように、切りお こし２８が設けられている。これは、小袋部２１内にフィルムカートリッジ２２ が挿入されたとき、この切りおこし２８を内側に折り曲げることにより、フィル ムカートリッジ２２の脱落を防止することができる。

【００２３】 このプリント写真用袋１１の収納部１３に大量のプリント写真２３を収納し、 小袋部１９にフィルムカートリッジ２２を収納してカバー１７を閉じると、図２ に示すように、開放部１７が上を向くので、小袋部１９に収納されたフィルムカ ートリッジ２２や、大袋部２０に収納されたプリント写真やインデックス・プリ ント等が脱落するのを防止することができる。

【００２４】 また、大袋部２０は、プリント写真２３の幅を有するので、収納部１３に大量 のプリント写真２３を収納して、小袋部１９にフィルムカートリッジ２２を収納 してカバー１７を閉じても、図３に示すように、プリント写真２３とフィルムカ ートリッジ２２とが重なるの防止することができる。このため、収納されるプリ ント写真２３の厚みによっては、収納後のプリント写真袋１１の一部が局部的な 膨らみが生ずるのを防止することができる。

【００２５】 さらに、図６や図７に示すように、袋２１の両側縁のうち小袋部１９側の一側 縁に小袋部１９の前面と背面との間に所定の幅を有して側面２９を形成させるこ とができる。この側面２９は、その長手方向に折り目が設けられており、その上 端部には切り込みが設けられている。このため、この側面２９は、小袋部１９の 内側にも外側にも折り曲げることができる。

【００２６】 この側面２９を設けることにより、小袋部１９にフィルムカートリッジ２２を 挿入したとき、生じる局部的膨らみを低減することができ、小袋部１９へのフィ ルムカートリッジ２２の出し入れを容易にすることができる。また、側面２９は 折り曲げができるので、フィルムカートリッジ２２を挿入しないときは折り畳む ことができる。

【００２７】 この考案において、プリント写真用袋１１に収納されるフィルムカートリッジ は、通常のフィルムカートリッジでもよいが、現像後、元のカートリッジに入れ て返却されるＡＰＳ用のフィルムカートリッジの場合、プリント写真を一緒に保 存することができるのでより好ましい。

【００２８】

【考案の効果】

この考案によれば、上記収納部の側面及び底面は幅を有しているので、その収 納部分が局部的に膨らむことなく大量のプリント写真等を収納することができる 。

【００２９】 また、上記大袋部の前面又は背面の一部又は全部に透明フィルムからなる窓が 形成されているので、上記大袋部に挿入されたプリント写真やインデックス・プ リントを確認することができ、これによりプリント写真用袋に収められている写 真の内容を把握することができる。特に、上記大袋部の背面であるカバーに上記 窓が形成されていると、上記カバーを開けることなくプリント写真用袋に収めら れている写真の内容を把握することができる。

【００３０】 さらに、上記袋に上記小袋部を設けたので、そこにフィルムカートリッジを挿 入することができ、また、上記小袋部の前面の開放部側端部に切りおこしを設け たので、挿入されたフィルムカートリッジが脱落するのを防止することができる 。

【００３１】 さらにまた、プリント写真を収納する場所とフィルムカートリッジを収納する 場所を別々に設けたので、プリント写真及びフィルムカートリッジをこの考案の プリント写真用袋に収納して、この袋を激しく振っても、両者が接触することな く、上記フィルムカートリッジによってプリント写真に折り目等の傷がつくのを 防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るプリント写真用袋の一実施例の
斜視図

【図２】図１のプリント写真用袋のカバーを閉じた状態
の縦断断面図

【図３】図１のプリント写真用袋のカバーを閉じた状態
の一部横断断面図

【図４】（ａ）この考案に係るプリント写真用袋の他の
一実施例の斜視図 （ｂ）（ａ）のカバー部分の背面図

【図５】図４のプリント写真用袋のカバーを閉じた状態
の一部横断断面図

【図６】この考案に係るプリント写真用袋の他の一実施
例の斜視図

【図７】図６のプリント写真用袋のカバーを閉じた状態
の一部横断断面図

【図８】従来の写真プリント用袋の斜視図

【符号の説明】

１ プリント写真用袋 ２ 用紙 ３ 収納部 ４ 下端 ５ 折り目 ６ カバー ７ 側縁 ８ プリント写真 １１ プリント写真用袋 １２ 用紙 １３ 収納部 １４ 底面 １５ 収納部前面 １６ 折り目 １７ カバー １８ 側面 １９ 小袋部 ２０ 大袋部 ２１ 袋 ２２ フィルムカートリッジ ２３ プリント写真 ２４ 貼着部 ２５ 窓 ２６ 透明フィルム ２７ 開放部 ２８ 切りおこし部 ２９ 側面

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 用紙の一方の端部を折り曲げ、その折り
   曲げた部分の両側縁を閉じることによりプリント写真を
   収める収納部が形成され、他方の端部を折り曲げること
   により上記収納部の開口部を覆うカバーが形成されるプ
   リント写真用袋において、上記収納部の前面と上記収納
   部の背面との間の上記両側縁及び上記収納部の折り曲げ
   部が、それぞれ所定の幅を有して形成されて側面及び底
   面をなしており、上記カバーの内側に上記カバーの折り
   曲げ部側に開放部を有する袋が設けられ、上記袋内部の
   一側縁付近の前面と背面とを上記一側縁と平行に所定幅
   貼着させることによって、上記袋が上記一側縁側の小袋
   部と、上記他の側縁側の大袋部の２つに分けられおり、
   上記大袋部は、その前面又はその背面である上記カバー
   の一部又は全部に透明フィルムからなる窓を有してお
   り、上記小袋部は、その前面の開放部側端部に切りおこ
   しが設けられていることを特徴とするプリント写真用
   袋。
2. 【請求項２】 上記収納部の側面及び底面の長手方向に
   折り目が設けられた請求項１に記載のプリント写真用
   袋。
3. 【請求項３】 上記袋の両側縁のうち上記小袋部側の一
   側縁は、上記小袋部の前面と背面との間に所定の幅を有
   して形成されて側面をなしており、その側面の長手方向
   に折り目が設けられた請求項１又は２のいずれかに記載
   のプリント写真用袋。