JPH10189317A - 抵抗器 - Google Patents
抵抗器Info
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- JPH10189317A JPH10189317A JP8344380A JP34438096A JPH10189317A JP H10189317 A JPH10189317 A JP H10189317A JP 8344380 A JP8344380 A JP 8344380A JP 34438096 A JP34438096 A JP 34438096A JP H10189317 A JPH10189317 A JP H10189317A
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- JP
- Japan
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- trimming
- film
- width
- resistor
- electrode
- Prior art date
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- Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】トリミングによって電流経路が急激に狭くなる
ことによって発生する電流集中を分散させ、高電圧の印
加に対して抵抗器自体の品質が劣化を防止し、またノイ
ズの発生を抑制することができる抵抗器を提供できるよ
うにする。 【解決手段】抵抗膜13は、前記電極端子12aとの接
続部分13aにおいて切り欠き部14が形成され、抵抗
膜13の長手方向中途部に、電極端子12a、12bと
直交する抵抗膜13の一側縁13cに連通する平面視略
L字状のトリミング部15が形成される。両電極間12
a、12b間に一定の電圧を印加して一方の電極端子1
2aから他方の電極端子12bに向けて電流が流れる場
合には、電極端子12aから電極端子12bに至る電流
経路の途中において、電流集中を分散させることができ
る。
ことによって発生する電流集中を分散させ、高電圧の印
加に対して抵抗器自体の品質が劣化を防止し、またノイ
ズの発生を抑制することができる抵抗器を提供できるよ
うにする。 【解決手段】抵抗膜13は、前記電極端子12aとの接
続部分13aにおいて切り欠き部14が形成され、抵抗
膜13の長手方向中途部に、電極端子12a、12bと
直交する抵抗膜13の一側縁13cに連通する平面視略
L字状のトリミング部15が形成される。両電極間12
a、12b間に一定の電圧を印加して一方の電極端子1
2aから他方の電極端子12bに向けて電流が流れる場
合には、電極端子12aから電極端子12bに至る電流
経路の途中において、電流集中を分散させることができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁基板上に形成
した抵抗膜の両端と電極端子とを導通してなるチップ抵
抗器や抵抗ネットワーク等の抵抗器の構造に関する。
した抵抗膜の両端と電極端子とを導通してなるチップ抵
抗器や抵抗ネットワーク等の抵抗器の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】典型的な先行技術の抵抗器は、図7及び
図8に示されるように、セラミック等の絶縁基板1の上
面両端部に導体ペーストを塗着したのち焼成して電極端
子2a、2bを形成し、同様に抵抗ペーストを、その両
端が前記電極端子2a、2bに重複するように塗着した
のち焼成して抵抗膜3を形成する。この後、前記両電極
端子2a、2bにプローブ針を接触させて抵抗膜3の抵
抗値を測定しつつ、当該抵抗膜3にレーザ光等によるト
リミングを行い、所定の抵抗値になるように調節してい
る。
図8に示されるように、セラミック等の絶縁基板1の上
面両端部に導体ペーストを塗着したのち焼成して電極端
子2a、2bを形成し、同様に抵抗ペーストを、その両
端が前記電極端子2a、2bに重複するように塗着した
のち焼成して抵抗膜3を形成する。この後、前記両電極
端子2a、2bにプローブ針を接触させて抵抗膜3の抵
抗値を測定しつつ、当該抵抗膜3にレーザ光等によるト
リミングを行い、所定の抵抗値になるように調節してい
る。
【0003】この場合、通常、図7に示すように、抵抗
膜3の長手方向中途部に、電極端子2a、2bと直交す
る抵抗膜3の一側縁3cに連通する平面視略L字状のト
リミング部4が形成され、このトリミング部4は、抵抗
膜3の一側縁3cに連通する幅方向の横トリミング部4
aと、この横トリミング部4aの先端から一方の電極端
子2bに向かう長手方向の縦トリミング部4bとからな
る。
膜3の長手方向中途部に、電極端子2a、2bと直交す
る抵抗膜3の一側縁3cに連通する平面視略L字状のト
リミング部4が形成され、このトリミング部4は、抵抗
膜3の一側縁3cに連通する幅方向の横トリミング部4
aと、この横トリミング部4aの先端から一方の電極端
子2bに向かう長手方向の縦トリミング部4bとからな
る。
【0004】なお、前記トリミング部4を形成した後、
抵抗膜3を覆うガラスコートを形成するが、トリミング
前にコーテイングしてトリミング後に再度コーテイング
するようにしてもよい。
抵抗膜3を覆うガラスコートを形成するが、トリミング
前にコーテイングしてトリミング後に再度コーテイング
するようにしてもよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の抵抗
器において、図9に示すように、前記電極端子2a、2
b間に一定の電圧を印加すると、一方の電極端子2aか
ら他方の電極端子2bに向けて電流が流れる。この場
合、抵抗膜3の他側縁3dと縦トリミング部4bとで挟
まされる抵抗膜3の領域A(図9において斜線を付して
ある)において発熱が集中する。これは、電極端子2a
から電極端子2bに至る電流経路の途中の前記領域Aに
おいて、電流経路の幅が急激に小さくなり、この領域A
において電流集中が発生するからである。
器において、図9に示すように、前記電極端子2a、2
b間に一定の電圧を印加すると、一方の電極端子2aか
ら他方の電極端子2bに向けて電流が流れる。この場
合、抵抗膜3の他側縁3dと縦トリミング部4bとで挟
まされる抵抗膜3の領域A(図9において斜線を付して
ある)において発熱が集中する。これは、電極端子2a
から電極端子2bに至る電流経路の途中の前記領域Aに
おいて、電流経路の幅が急激に小さくなり、この領域A
において電流集中が発生するからである。
【0006】このように発熱が集中すると、抵抗膜の熱
破壊が生じることがあり、また、高電圧の印加に対して
は抵抗器自体の品質が劣化するという問題点があった。
そこで、本発明は、発熱部の集中を防いで、抵抗膜の熱
破壊を防止し、高品質な抵抗器を提供することである。
破壊が生じることがあり、また、高電圧の印加に対して
は抵抗器自体の品質が劣化するという問題点があった。
そこで、本発明は、発熱部の集中を防いで、抵抗膜の熱
破壊を防止し、高品質な抵抗器を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の構成では、絶縁基板の表面に形成し
た抵抗膜の両端を、当該絶縁基板の両端部に形成した一
対の電極端子に接続し、当該抵抗膜の中途部に、一対の
電極端子方向に延びる抵抗膜の一側縁から、トリミング
部を形成してなる抵抗器において、前記電極端子に接続
される前記抵抗膜の少なくとも一方端の幅を、前記トリ
ミング部を形成する前の前記抵抗膜の中途部の幅より
も、小さくしたことを特徴とする抵抗器である。
に、本発明の第1の構成では、絶縁基板の表面に形成し
た抵抗膜の両端を、当該絶縁基板の両端部に形成した一
対の電極端子に接続し、当該抵抗膜の中途部に、一対の
電極端子方向に延びる抵抗膜の一側縁から、トリミング
部を形成してなる抵抗器において、前記電極端子に接続
される前記抵抗膜の少なくとも一方端の幅を、前記トリ
ミング部を形成する前の前記抵抗膜の中途部の幅より
も、小さくしたことを特徴とする抵抗器である。
【0008】従来の構成では、前記トリミング部を形成
した後の前記抵抗膜の電流経路の最小幅は、トリミング
部を形成する前の電流経路の幅よりも小さくなるので、
この最小幅の近傍領域で電流集中が生じるが、本発明の
構成では、前記抵抗膜の少なくとも一方端の幅を、前記
トリミング部を形成する前の前記抵抗膜の中途部の幅よ
りも、小さくしたので、電流集中する箇所を分散させ
て、発熱集中を分散させることができる。
した後の前記抵抗膜の電流経路の最小幅は、トリミング
部を形成する前の電流経路の幅よりも小さくなるので、
この最小幅の近傍領域で電流集中が生じるが、本発明の
構成では、前記抵抗膜の少なくとも一方端の幅を、前記
トリミング部を形成する前の前記抵抗膜の中途部の幅よ
りも、小さくしたので、電流集中する箇所を分散させ
て、発熱集中を分散させることができる。
【0009】また、本発明の第2の構成では、前記電極
端子に接続される前記抵抗膜の少なくとも一方端の幅
を、前記トリミング部を形成した後の前記抵抗膜の電流
経路の最小幅とほぼ等しくした。
端子に接続される前記抵抗膜の少なくとも一方端の幅
を、前記トリミング部を形成した後の前記抵抗膜の電流
経路の最小幅とほぼ等しくした。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施形態であるチ
ップ抵抗器を図1を用いて説明する。セラミックまたは
ガラス等の絶縁基板11の両端部に導体用ペーストを印
刷・焼成してなる電極端子12a、12bを設け、この
両電極端子12a、12bに端部が重複するように、絶
縁基板11の上面に抵抗用ペーストを印刷・焼成してな
る抵抗膜13を形成する。この抵抗膜13は、前記電極
端子12aとの接続部分13aにおいて切り欠き部14
が形成される。当該接続部分13aの幅W1は、トリミ
ング部が形成される前の抵抗膜13の中途部の幅W0、
すなわち抵抗膜13の一側部13cと他側部13dとの
幅W0(前記電極端子12bとの接続部分13bの幅に
等しい)のほぼ半分程度となっている。
ップ抵抗器を図1を用いて説明する。セラミックまたは
ガラス等の絶縁基板11の両端部に導体用ペーストを印
刷・焼成してなる電極端子12a、12bを設け、この
両電極端子12a、12bに端部が重複するように、絶
縁基板11の上面に抵抗用ペーストを印刷・焼成してな
る抵抗膜13を形成する。この抵抗膜13は、前記電極
端子12aとの接続部分13aにおいて切り欠き部14
が形成される。当該接続部分13aの幅W1は、トリミ
ング部が形成される前の抵抗膜13の中途部の幅W0、
すなわち抵抗膜13の一側部13cと他側部13dとの
幅W0(前記電極端子12bとの接続部分13bの幅に
等しい)のほぼ半分程度となっている。
【0011】抵抗膜13の抵抗値Rを正確に調節するた
めのトリミング作業は、まず前記一対の電極端子12
a、12bにプローブ(探針)を接触させその間の抵抗
膜の抵抗値を検出しつつ、抵抗膜13の長手方向中途部
にトリミング部15を形成する。このとき、図1に示す
ように、抵抗膜13の長手方向中途部に、電極端子12
a、12bと直交する抵抗膜13の一側縁13cに連通
する平面視略L字状のトリミング部15が形成され、こ
のトリミング部15は、抵抗膜13の一側縁13cに連
通する幅方向の横トリミング部15aと、この横トリミ
ング部15aの先端から一方の電極端子12bに向かう
長手方向の縦トリミング部15bとからなる。
めのトリミング作業は、まず前記一対の電極端子12
a、12bにプローブ(探針)を接触させその間の抵抗
膜の抵抗値を検出しつつ、抵抗膜13の長手方向中途部
にトリミング部15を形成する。このとき、図1に示す
ように、抵抗膜13の長手方向中途部に、電極端子12
a、12bと直交する抵抗膜13の一側縁13cに連通
する平面視略L字状のトリミング部15が形成され、こ
のトリミング部15は、抵抗膜13の一側縁13cに連
通する幅方向の横トリミング部15aと、この横トリミ
ング部15aの先端から一方の電極端子12bに向かう
長手方向の縦トリミング部15bとからなる。
【0012】なお、前記トリミング部15を形成した
後、抵抗膜13を覆うガラスコートを形成するが、トリ
ミング前にコーテイングしてトリミング後に再度コーテ
イングするようにしてもよい。このような構成において
は、両電極間12a、12b間に一定の電圧を印加して
一方の電極端子12aから他方の電極端子12bに向け
て電流が流れる場合には、電極端子12aから電極端子
12bに至る電流経路の途中において、電流経路の幅が
急激に小さくなることはない。すなわち、従来の構成で
は、抵抗膜13の他側縁13dと縦トリミング部15b
とで挟まされる領域のみにおいて抵抗膜13の幅が小さ
くなっていたが、本発明では、抵抗膜13の電極12a
との接続部分13aにおいて、切り欠き部14を設けて
おり、電極12aから電極12bに至る電流経路の途中
でその幅が急激に小さくなることはない。したがって、
電流集中を電流集中を分散させて発熱が集中する領域を
図1の斜線で示す部分に拡大することができるので、発
熱集中を緩和して抵抗器の熱破壊を防止することがで
き、たとえ高電圧の印加に対しても抵抗器自体の品質が
劣化することもない。
後、抵抗膜13を覆うガラスコートを形成するが、トリ
ミング前にコーテイングしてトリミング後に再度コーテ
イングするようにしてもよい。このような構成において
は、両電極間12a、12b間に一定の電圧を印加して
一方の電極端子12aから他方の電極端子12bに向け
て電流が流れる場合には、電極端子12aから電極端子
12bに至る電流経路の途中において、電流経路の幅が
急激に小さくなることはない。すなわち、従来の構成で
は、抵抗膜13の他側縁13dと縦トリミング部15b
とで挟まされる領域のみにおいて抵抗膜13の幅が小さ
くなっていたが、本発明では、抵抗膜13の電極12a
との接続部分13aにおいて、切り欠き部14を設けて
おり、電極12aから電極12bに至る電流経路の途中
でその幅が急激に小さくなることはない。したがって、
電流集中を電流集中を分散させて発熱が集中する領域を
図1の斜線で示す部分に拡大することができるので、発
熱集中を緩和して抵抗器の熱破壊を防止することがで
き、たとえ高電圧の印加に対しても抵抗器自体の品質が
劣化することもない。
【0013】また、切り欠き部14の設けることによっ
て、トリミング部形成前の抵抗膜の面積を従来技術に比
較して小さくすることができるので、抵抗値が低い抵抗
ペーストを使用することができる。一般的に、抵抗ペー
ストの特性として、抵抗値が低いものほどノイズ値が低
いことが知られている。これは、抵抗値が高い抵抗ペー
ストほど、抵抗ペーストに含まれる導体成分の比率が小
さくなる一方、ガラス成分の比率が大きくなるためと考
えられる。したがって、切り欠き部14を設けることに
よって、チップ抵抗器のノイズ特性の改善にも寄与する
ことができる。なお、ノイズ低減の効果を高めるために
は、切り欠き部14の面積を従来技術のトリミング部形
成前の抵抗膜の面積の約30%以上とすればよい。
て、トリミング部形成前の抵抗膜の面積を従来技術に比
較して小さくすることができるので、抵抗値が低い抵抗
ペーストを使用することができる。一般的に、抵抗ペー
ストの特性として、抵抗値が低いものほどノイズ値が低
いことが知られている。これは、抵抗値が高い抵抗ペー
ストほど、抵抗ペーストに含まれる導体成分の比率が小
さくなる一方、ガラス成分の比率が大きくなるためと考
えられる。したがって、切り欠き部14を設けることに
よって、チップ抵抗器のノイズ特性の改善にも寄与する
ことができる。なお、ノイズ低減の効果を高めるために
は、切り欠き部14の面積を従来技術のトリミング部形
成前の抵抗膜の面積の約30%以上とすればよい。
【0014】図2は、本発明の第2の実施形態を示す図
である。第1の実施形態と対応する部分には、同一の参
照符を付す。この実施形態では、抵抗膜13は、接続部
分13aから接続部13bに向けて傾斜した切り欠き部
14が形成され、トリミング部15は、抵抗膜13の一
側縁13cに連通して斜め方向に形成されている。傾斜
したトリミング部15は、切り欠き部14の縁部14a
とほぼ平行するように形成されている。また、接続部分
13aの幅W2は抵抗膜13の前記電極端子12bとの
接続部分13bの幅W0のほぼ半分程度となっている。
である。第1の実施形態と対応する部分には、同一の参
照符を付す。この実施形態では、抵抗膜13は、接続部
分13aから接続部13bに向けて傾斜した切り欠き部
14が形成され、トリミング部15は、抵抗膜13の一
側縁13cに連通して斜め方向に形成されている。傾斜
したトリミング部15は、切り欠き部14の縁部14a
とほぼ平行するように形成されている。また、接続部分
13aの幅W2は抵抗膜13の前記電極端子12bとの
接続部分13bの幅W0のほぼ半分程度となっている。
【0015】このような構成では、抵抗膜13において
トリミング部15と平行する切り欠き部14を設けてお
り、電極12aから電極12bに至る電流経路の途中で
その幅が急激に小さくなることはない。したがって、電
流集中を電流集中を分散させて発熱が集中する領域を図
2の斜線で示す部分に拡大することができるので、発熱
集中を緩和して抵抗器の熱破壊を防止することができ
る。
トリミング部15と平行する切り欠き部14を設けてお
り、電極12aから電極12bに至る電流経路の途中で
その幅が急激に小さくなることはない。したがって、電
流集中を電流集中を分散させて発熱が集中する領域を図
2の斜線で示す部分に拡大することができるので、発熱
集中を緩和して抵抗器の熱破壊を防止することができ
る。
【0016】図3は、本発明の第3の実施形態を示す図
である。この実施形態は第2の実施形態と類似してお
り、対応する部分には、同一の参照符を付す。この実施
形態では、抵抗膜13は、上記第2の実施形態と同様
に、接続部分13aから接続部13bに向けて傾斜した
切り欠き部14が形成されており、第2の実施態様と同
様な効果を奏する。トリミング部15は、抵抗膜13の
一側縁13cに連通する幅方向の横トリミング部15a
と、この横トリミング部15aの先端から一方の電極端
子12bに傾斜して向かう傾斜トリミング部15cとか
らなる。トリミング部15の傾斜トリミング部15c
は、切り欠き部14の縁部14aとほぼ平行するように
形成されている。
である。この実施形態は第2の実施形態と類似してお
り、対応する部分には、同一の参照符を付す。この実施
形態では、抵抗膜13は、上記第2の実施形態と同様
に、接続部分13aから接続部13bに向けて傾斜した
切り欠き部14が形成されており、第2の実施態様と同
様な効果を奏する。トリミング部15は、抵抗膜13の
一側縁13cに連通する幅方向の横トリミング部15a
と、この横トリミング部15aの先端から一方の電極端
子12bに傾斜して向かう傾斜トリミング部15cとか
らなる。トリミング部15の傾斜トリミング部15c
は、切り欠き部14の縁部14aとほぼ平行するように
形成されている。
【0017】図4は、本発明の第4の実施形態を示す図
である。この第4の実施形態は第1の実施形態と類似し
ており、対応する部分には、同一の参照符を付す。この
第4の実施形態は、抵抗膜13の接続部分13bにおい
て一側縁13c側に切り欠き部16が形成されている。
トリミング部15の形状は、第1の実施形態と同様に形
成されており、第1の実施態様と同様な効果を奏する。
また、接続部分13bの幅W4は接続部分13aの幅W
1とほぼ等しく選ばれる。
である。この第4の実施形態は第1の実施形態と類似し
ており、対応する部分には、同一の参照符を付す。この
第4の実施形態は、抵抗膜13の接続部分13bにおい
て一側縁13c側に切り欠き部16が形成されている。
トリミング部15の形状は、第1の実施形態と同様に形
成されており、第1の実施態様と同様な効果を奏する。
また、接続部分13bの幅W4は接続部分13aの幅W
1とほぼ等しく選ばれる。
【0018】図5は、本発明の第5の実施形態を示す図
である。この第5の実施形態は第4の実施形態と類似し
ており、対応する部分には、同一の参照符を付す。この
第5の実施形態は、抵抗膜13のパターン形状は第4の
実施形態と同様であるが、トリミング部としては、抵抗
膜13の一側縁13cに連通し、電極端子12a側に比
較的近い位置に形成される第1のトリミング部17と、
抵抗膜13の他側縁13dに連通し、電極端子12b側
に比較的近い位置に形成される第2のトリミング部18
とが形成されている。このような構成においても、第1
の実施態様と同様な効果を奏する。
である。この第5の実施形態は第4の実施形態と類似し
ており、対応する部分には、同一の参照符を付す。この
第5の実施形態は、抵抗膜13のパターン形状は第4の
実施形態と同様であるが、トリミング部としては、抵抗
膜13の一側縁13cに連通し、電極端子12a側に比
較的近い位置に形成される第1のトリミング部17と、
抵抗膜13の他側縁13dに連通し、電極端子12b側
に比較的近い位置に形成される第2のトリミング部18
とが形成されている。このような構成においても、第1
の実施態様と同様な効果を奏する。
【0019】図6は、本発明の第6の実施形態を示す図
である。この第6の実施形態は第4の実施形態と類似し
ており、対応する部分には、同一の参照符を付す。この
第6の実施形態は、抵抗膜13の接続部分13bにおい
て他側縁13d側に切り欠き部19が形成されている。
トリミング部15の形状は、第1の実施形態と同様に形
成されており、第4の実施態様と同様な効果を奏する。
また、接続部分13bの幅W5は、接続部分13aの幅
W1とほぼ等しく選ばれる。
である。この第6の実施形態は第4の実施形態と類似し
ており、対応する部分には、同一の参照符を付す。この
第6の実施形態は、抵抗膜13の接続部分13bにおい
て他側縁13d側に切り欠き部19が形成されている。
トリミング部15の形状は、第1の実施形態と同様に形
成されており、第4の実施態様と同様な効果を奏する。
また、接続部分13bの幅W5は、接続部分13aの幅
W1とほぼ等しく選ばれる。
【0020】本発明は、チップ抵抗器のみならず、抵抗
ネットワークにも適用できる。
ネットワークにも適用できる。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明に従えば、前記抵抗
膜の少なくとも一方端の幅を、前記トリミング部を形成
する前の前記抵抗膜の中途部の幅よりも小さくしたの
で、電流経路の中途部における電流集中を分散させて発
熱が集中する領域を拡大させることができ、これによっ
て発熱集中を緩和させて抵抗器の熱破壊を防止すること
ができ、高電圧の印加に対しても抵抗器自体の品質劣化
を防止することができる。
膜の少なくとも一方端の幅を、前記トリミング部を形成
する前の前記抵抗膜の中途部の幅よりも小さくしたの
で、電流経路の中途部における電流集中を分散させて発
熱が集中する領域を拡大させることができ、これによっ
て発熱集中を緩和させて抵抗器の熱破壊を防止すること
ができ、高電圧の印加に対しても抵抗器自体の品質劣化
を防止することができる。
【図1】図1は本発明の第1の実施形態を示す平面図で
ある。
ある。
【図2】図2は本発明の第2の実施形態を示す平面図で
ある。
ある。
【図3】図3は本発明の第3の実施形態を示す平面図で
ある。
ある。
【図4】図4は本発明の第4の実施形態を示す平面図で
ある。
ある。
【図5】図5は本発明の第5の実施形態を示す平面図で
ある。
ある。
【図6】図6は本発明の第6の実施形態を示す平面図で
ある。
ある。
【図7】図7は典型的な先行技術を示す平面図である。
【図8】図8は典型的な先行技術を示す側面図である。
【図9】図9は先行技術を説明するための平面図であ
る。
る。
11・・・絶縁基板 12a、12b・・・電極端子 13・・・抵抗膜 14、16、19・・・切り欠き部 15、17、18・・・トリミング部
Claims (2)
- 【請求項1】絶縁基板の表面に形成した抵抗膜の両端
を、当該絶縁基板の両端部に形成した一対の電極端子に
接続し、当該抵抗膜の中途部に、一対の電極端子方向に
延びる抵抗膜の一側縁から、トリミング部を形成してな
る抵抗器において、 前記電極端子に接続される前記抵抗膜の少なくとも一方
端の幅を、前記トリミング部を形成する前の前記抵抗膜
の中途部の幅よりも、小さくしたことを特徴とする抵抗
器。 - 【請求項2】前記電極端子に接続される前記抵抗膜の少
なくとも一方端の幅を、前記トリミング部を形成した後
の前記抵抗膜の電流経路の最小幅とほぼ等しくしたこと
を特徴とする請求項1記載の抵抗器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8344380A JPH10189317A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 抵抗器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP8344380A JPH10189317A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 抵抗器 |
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JPH10189317A true JPH10189317A (ja) | 1998-07-21 |
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Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002237401A (ja) * | 2001-02-13 | 2002-08-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 抵抗器 |
KR20170139594A (ko) | 2015-04-24 | 2017-12-19 | 가마야 덴끼 가부시끼가이샤 | 각형 칩 저항기 및 그 제조법 |
-
1996
- 1996-12-25 JP JP8344380A patent/JPH10189317A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002237401A (ja) * | 2001-02-13 | 2002-08-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 抵抗器 |
JP4674403B2 (ja) * | 2001-02-13 | 2011-04-20 | パナソニック株式会社 | 抵抗器 |
KR20170139594A (ko) | 2015-04-24 | 2017-12-19 | 가마야 덴끼 가부시끼가이샤 | 각형 칩 저항기 및 그 제조법 |
US10242776B2 (en) | 2015-04-24 | 2019-03-26 | Kamaya Electric Co., Ltd. | Rectangular chip resistor and manufacturing method for same |
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