JPH11111505A - 低抵抗チップ抵抗器 - Google Patents

低抵抗チップ抵抗器

Info

Publication number
JPH11111505A
JPH11111505A JP9266380A JP26638097A JPH11111505A JP H11111505 A JPH11111505 A JP H11111505A JP 9266380 A JP9266380 A JP 9266380A JP 26638097 A JP26638097 A JP 26638097A JP H11111505 A JPH11111505 A JP H11111505A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistance value
film
resistor
resistance
thick
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9266380A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoo Nakagawa
元雄 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP9266380A priority Critical patent/JPH11111505A/ja
Publication of JPH11111505A publication Critical patent/JPH11111505A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
  • Non-Adjustable Resistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、プリント配線基板への接合状態に
かかわらず、抵抗値のバラツキが非常に小さい低抵抗チ
ップ抵抗器を提供するものである。 【解決手段】 本発明は、矩形状絶縁基板1の表面に長
方形状の厚膜抵抗体膜3を形成し、絶縁基板1の一対の
端部に、前記抵抗体膜3の一対の長辺側端部に接続する
端子電極2a、2bを夫々形成するとともに、前記厚膜
抵抗体膜3の一部に抵抗値調整溝5を形成して成る低抵
抗チップ抵抗器である。そして、前記抵抗値調整溝5
は、1対の端子電極2a、2bの間の電流を横切る方向
に延び、その両端部が厚膜抵抗体膜3内に存在してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、矩形状の絶縁基板
の表面に、方形状の厚膜抵抗体膜を形成し、抵抗体膜の
一対の一方端部に端子電極を設けた低抵抗チップ抵抗器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】低抵抗チップ抵抗器は、バッテリーなど
の保護回路、電流検出回路などに使用され、その抵抗値
100mΩ程度又はそれ以下の抵抗値であった。
【0003】通常、低抵抗化を達成するために、抵抗体
膜として定格電力が0.5〜1.0W必要であるため、
NiやNi−Cr材料のメッキ法で形成していた。従っ
て、工程が煩雑化、またプリント配線基板への実装方法
の制約化など種々の問題を有するしていた。
【0004】これに対して、従来から知られる厚膜抵抗
器の場合、厚膜抵抗体膜の低抵抗化は、低抵抗材料の選
択、抵抗体膜の形状によって達成していた。
【0005】例えば、絶縁基板の表面に、方形状の厚膜
抵抗体膜を形成し、この方形状の抵抗体膜の一対の一方
端部にに、各々端子電極を形成していた。
【0006】このような構造により、厚膜抵抗体膜の長
さ(2つの端子電極間の距離)Lと、厚膜抵抗体膜の幅
(厚膜抵抗体膜と接続する端子電極の幅)との比率、L
/Wが1以下として、低抵抗化としていた。
【0007】このような低抵抗チップ抵抗器の製造工程
では、例えば、矩形状の絶縁基板の対向する一対の端部
に端子電極を形成する。この端子電極は、絶縁基板の端
部の表面、端面及び裏面の3つの面に連続するように形
成される。
【0008】次に、2つの端子電極に跨がるように厚膜
抵抗体膜を形成する。この時、厚膜抵抗体膜が端子電極
に接続する辺は、厚膜抵抗体膜の長辺となるようにされ
る。
【0009】次に、少なくとも厚膜抵抗体膜を覆う1次
オーバーガラス層を被着する。
【0010】次に、端子電極に抵抗値測定装置のプロー
ブを接触させさて、一対の端子電極間の抵抗値を測定し
ながら、抵抗値を所定低抵抗値となるように、一次オー
バーガラス層越しに、レーザーを照射・走査を行い、厚
膜抵抗体膜の一部に所定長さの抵抗値調整溝を形成す
る。
【0011】その後、一対の端子電極が露出するように
二次オーバーガラス層を形成し、低抵抗チップ抵抗器が
完成する。
【0012】上述の抵抗値調整溝は、レーザー光線が安
定した状態になってから厚膜抵抗体膜の一部を焼失除去
させるために、厚膜抵抗体膜の周囲の余白部分からレー
ザー光線の照射を始め、厚膜抵抗体膜の端部から厚膜抵
抗体膜の中央部に向かって所定長さだけ走査して、抵抗
値調整溝を形成していた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の低抵抗チップ抵
抗器においては、アスペクト比が1以下であり、端子電
極の幅が広くなる傾向となる。従って、抵抗値測定用プ
ローブの接触部分によって、低抵抗の厚膜抵抗体膜の測
定にばらつきが発生する。図11は、アスペクト比率が
1未満の低抵抗チップ抵抗器の概略平面図である。例え
ば、一対の端子電極2a、2bの幅の中央部分(点)
に抵抗値測定用のプローブを接触させさて、低抵抗の厚
膜抵抗体膜3を50mΩとすべく、厚膜抵抗体膜3の長
さ方向(L)の中心部分の端部から、中央に向かって抵
抗値調整溝50を形成したものである。そして、このよ
うな低抵抗チップ抵抗器の端子電極2a、2bの点〜
の5つの対向する点にプローブを接触させて、抵抗値
を測定し直した。その結果を図12に示す。
【0014】即ち、図11の端子電極の点(抵抗値調
整溝を形成した側の端部)では、抵抗値が56mΩ、点
(から1/4Wの点)では、抵抗値が53mΩ、点
(Wの中心部分)では、抵抗値が50mΩ、点(
から3/4Wの点)では、抵抗値が48mΩ、点(抵
抗値調整溝を形成していない側の端部)では、抵抗値が
51mΩであった。即ち、抵抗体調整溝50の形成にあ
まり関係のない点及びにおいても、また、図4の抵
抗値調整を行っていない状態の点線の特性から根本的に
抵抗値が相違している。
【0015】端子電極2a、2bの中央部に接触して測
定した抵抗値であったとしても、上述の抵抗体膜3の端
部における抵抗値のバラツキに加え、さらに、端子電極
2a、2bの一方端部、例えばの抵抗値とでは、最大
ハラツキが8mΩであった。
【0016】このことは、端子電極2a、2bの幅が広
いチップ抵抗器が、プリント配線基板の所定配線パター
ンとの接触状態によって、実際、回路上で動作している
時の抵抗値のバラツキが発生してしまうことになる。
【0017】本発明は、上述の問題的に鑑みて案出され
たものであり、その目的は、プリント配線基板への接合
状態の如何にかかわらず、抵抗値のバラツキが非常に小
さい低抵抗チップ抵抗器を提供するものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、矩形状絶縁基
板の表面に方形状の厚膜抵抗体膜を形成し、絶縁基板の
一対の端部に、前記長方形の抵抗体膜の一対の一方側端
部に接続する端子電極を夫々形成するとともに、前記厚
膜抵抗体膜の一部に抵抗値調整溝を形成してなる低抵抗
チップ抵抗器において、前記抵抗値調整溝は、1対の端
子電極を間を横切るように直線状を成し、その両端部が
厚膜抵抗体膜領域内に存在していることを特徴とする低
抵抗チップ抵抗器である。
【0019】
【作用】本発明によれば、厚膜抵抗体膜の前記抵抗値調
整溝が、1対の端子電極を間を横切るように形成され、
その両端部が厚膜抵抗体膜領域内に存在している。
【0020】従って、厚膜抵抗体膜の端部効果、即ち、
根本的に抵抗体膜の両端部の抵抗値は中央部付近におけ
る抵抗値との差(抵抗値が大きくなってしまう)ことを
有効に活用して、抵抗値の比較的小さい中央部分に抵抗
値調整溝を形成することにより、厚膜抵抗体膜の端部効
果と抵抗体膜の抵抗値調整による抵抗値上昇とを重合さ
せて、全体として、抵抗体膜の端部や中央部付近での抵
抗値のバラツキをなくし、抵抗体膜中での電流密度が均
一化しているものと考えられるが、このように電流密度
の均一化によって、電力消費も均一化するため、従来の
低抵抗チップ抵抗器に比較して、耐電力性が向上する。
【0021】これにより、低抵抗チップ抵抗器の幅の比
較的広い端子電極が、プリント配線基板の所定配線パタ
ーンとの接合状態において、若干不安定であったとして
も、抵抗値のバラツキを低減でき、回路上での安定動作
ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の低抵抗チップ抵抗
器を図面に基づいて説明する。
【0023】図1は、本発明の低抵抗チップ抵抗器の概
略平面図であり、図2は図中1のX−X線断面図であ
る。
【0024】図1において、1は絶縁基板、2a、2b
は端子電極であり、3はて厚膜抵抗体膜であり、41は
一次オーバーガラス層、42は二次オーバーガラス層、
5は抵抗値調整溝である。
【0025】絶縁基板1は、アルミナなどのセラミック
基板であり、この絶縁基板1の一対の長辺(W方向)の
端部には、各々1対の端子電極2a、2bが形成されて
いる。例えば端子電極は、絶縁基板1の長辺の略全幅に
渡り形成されており、基板1の表面、端面及び裏面の3
つの面に連続するように形成されている。端子電極2
a、2bは、Ag系材料(Ag単体またはAg−Pdな
どのAg合金)を主成分とする厚膜導体膜、該厚膜導体
膜の表面に被着されるメッキ層から構成されている。具
体的には、Ag系材料を含む導電性ペーストの印刷、焼
きつけにより厚膜導体膜が形成され、Niメッキや半田
メッキにより表面のメッキ層が形成される。
【0026】また、絶縁基板1の長辺端部の表面に形成
された端子電極2a、2b間には、厚膜抵抗体膜3が被
着形成されている。
【0027】厚膜抵抗体膜3は、概略長方形状を成し、
一対の長辺で端子電極2a、2bと接続している。ここ
で、厚膜抵抗体膜の長さ(端子電極2a、2b間の距
離)をL、厚膜抵抗体膜の幅をWとすると、アスペクト
比(L/W)が1以下となっている。
【0028】厚膜抵抗体膜3は、Ag−Pdなどの導電
材料に、所定量の硼珪酸鉛ガラスなどを添加して、抵抗
値及び抵抗温度特性(TCR)を調整した抵抗ペースト
の印刷、焼きつけにより形成される。
【0029】厚膜抵抗体膜3の表面には、硼珪酸鉛ガラ
スなどからなる一次オーバーガラス層41が被着形成さ
れる。この一次オーバーガラス層41は、例えば、硼珪
酸鉛ガラスを主成分とするガラスペーストを印刷、焼き
つけにより形成する。
【0030】この一次オーバーガラス層41及び厚膜抵
抗体膜3には、端子電極2a、2b間の厚膜抵抗体膜3
の抵抗値を調整した結果、抵抗値調整溝5が形成されて
いる。この抵抗値調整溝5は、概略直線状をなし、その
両端部5a、5bは厚膜て抵抗体膜3が形成された領域
内に存在している。
【0031】即ち、抵抗値調整溝5を、一次オーバーガ
ラス層41越しに厚膜抵抗体膜3の一部にレーザー光線
を照射して、所定軌跡で走査して形成する場合には、レ
ーザー光線の照射開始位置及び照射終了位置が夫々厚膜
抵抗体膜3の被着領域になるようにレーザー光線の照射
及び走査が行われている。
【0032】このような抵抗値調整溝5が形成された1
次オーバガラス層41上には、二次オーバーガラス層4
2が被着形成されている。この二次オーバーガラス層4
2は、例えば、硼珪酸鉛ガラスを主成分とするガラスペ
ーストを印刷、焼きつけにより形成する。
【0033】このように形成されたチップ抵抗器は、厚
膜抵抗体膜3の一対の長辺で端子電極2a、2bと接続
しているため、低抵抗のチップ抵抗器となる。
【0034】しかも、厚膜抵抗体膜3の材料に、通常の
抵抗器で用いられる材料、酸化ルテニウムなどの金属酸
化物に比較して、導電率が非常に低いことから、抵抗値
100mΩ以下という非常に低抵抗のチップ抵抗器が達
成できる。
【0035】次に、本発明の特徴的な構造を詳細に説明
する。
【0036】本発明において、上述したように、厚膜抵
抗体膜3に形成される抵抗値調整のための抵抗値調整溝
5が概略直線状を成しており、抵抗値調整溝5の両端部
がて抵抗体膜3の被着領域内に存在している。
【0037】即ち、厚膜抵抗体膜3の周囲部分には、抵
抗値調整溝5が形成されていない。
【0038】従って、厚膜抵抗体膜3の端部効果(根本
的に厚膜抵抗体膜の抵抗値は、両端部で抵抗値が高く、
中央部分が低くなっている)を有する厚膜抵抗体膜3の
中央部分のみに抵抗値調整溝5を形成することにより、
厚膜抵抗体膜3の端部効果による抵抗値のバラツキを、
抵抗値調整溝5で中央部分のみを上昇させることによ
り、全体の抵抗体膜3の抵抗値のバラツキを低減した。
【0039】本発明者は、厚膜抵抗体膜3の形状及びそ
の材料を調整して、抵抗値50mΩ程度となるアスペク
ト比(L/W)が1以下、例えば0.5の低抵抗チップ
抵抗器を形成した。
【0040】そして、1対の幅の広い端子電極2a、2
bの中央部分(図3の点)に抵抗値測定装置のプロー
ブを接触させて、端子電極2a、2bの抵抗値が50m
Ωとなるように抵抗体膜3の中央分付近に、端子電極2
a、2bの幅方向と平行に直線状の抵抗値調整溝5を形
成した。尚、調整前の点の抵抗値は51mΩであっ
た。
【0041】そして、図3に示す端子電極2a、2bを
4当分した5点、即ち、点〜にプローブを当接して
端子電極2a、2b間の抵抗値を測定した。尚、抵抗値
調整時には、点に当接させた状態で、端子電極2a、
2b間の抵抗値を50mΩとした。
【0042】その測定結果を、図4に示す。尚、図4の
実線は、抵抗値調整溝を形成する前の各点〜の抵抗
値を示し、点線は抵抗値調整溝を形成した後の各点〜
の抵抗値を示す。
【0043】図4において抵抗値調整前(実線)におて
も、点で測定した抵抗値と点、で測定した抵抗値
ですら、約1mΩのばらつきが発生する下に凸の2次曲
線を示す。そして、抵抗値調整後では、点で測定した
抵抗値と点、で測定した抵抗値ですら、約2mΩの
ばらつきが発生している。
【0044】しかし、図11のように、厚膜抵抗体膜の
端部から抵抗値調整溝を形成する場合に比較して、厚膜
抵抗体膜3の端子電極2a、2bの各点におけるばらつ
きがき約8mΩから約2mΩと大きく低減することがで
きる。
【0045】これは、抵抗値調整溝5を、図4の抵抗値
調整前の特性(点線)における抵抗値の小さい部分であ
る抵抗体膜3の中央部分で形成したため、点線で示され
る下に凸部分の抵抗値を持ち上げ、全体として、端子電
極2a、2b間に流れる電流の電流密度を均一化したも
のである。例えば、従来のように、抵抗体膜2の端部か
ら中央部方向にかけて抵抗値調整溝5を形成した場合、
即ち、厚膜抵抗体膜2の被着領域に抵抗値調整溝の端部
が1つしかない場合、端子電極2a、2b間に流れる電
流は、抵抗値調整溝の端部の外側にしか電流が流れず、
電流密度の分布に偏りが生じてしまう。
【0046】以上のように、本発明においては、抵抗体
膜2に形成した抵抗値調整溝5を、抵抗体膜3の一対の
長辺に接続された端子電極間の電流の流れ方向を横切る
ように、即ち、電流の流れをさまたげ、抵抗値を上げる
ように形成するとともに、その抵抗体膜3の長辺の両端
部付近でも、電流が流れるように、抵抗値調整溝5の両
端部を抵抗体膜2の被着領域に形成することが重要であ
る。
【0047】上述のことから、抵抗体膜に形成する抵抗
値調整用溝5の形状は、図5〜図10に示すようにして
もかまわない。
【0048】図5は、抵抗値調整溝5を複数本51の溝
で構成している。尚、抵抗値調整用溝5を構成する複数
本51は、同一直線上に並んでいる。
【0049】図6は、さらに、抵抗値調整溝52、53
では、抵抗値調整溝52と、抵抗体値調整溝53の配列
方向の位置が相違されており、抵抗体値調整溝52、5
3が概ね千鳥状に配置されている。
【0050】図7は、抵抗値調整溝5は、始端溝部5
a、調整溝部5b、終端溝部5cとから構成されてい
る。即ち、実質的な抵抗値調整部分は、調整溝部5bの
幅で規定されるが、始端溝部5a、終端溝部5cは、レ
ーザー光線の安定化と抵抗体膜3の周囲部分の安定確保
のために形成されている。同時に、レーザー光線を照射
したとき、抵抗体膜3に形成されるマイクロクラックが
調整する抵抗値に与える影響を最小限にしたものであ
る。
【0051】図8は、始端溝部5a、終端溝部5cを、
調整溝部5bの両端部分で折り返している構造である。
これは、レーザー光線の走査制御を簡単したものであ
る。
【0052】図9は、抵抗値調整溝5を概略楕円形状に
構成したものである。楕円形状の長辺は抵抗体膜の幅方
向となっている。この場合、抵抗値調整溝5の始端部と
終端部とが一致している。
【0053】図10は、抵抗値調整溝5を概略楕円形状
に構成したものである。抵抗値調整溝5の始端部5xと
終端部5yとが一致せず、例えば、始端部5xから延び
る溝軌跡に、終端部5yに至るまでの溝軌跡が交差して
おり、始端部5x及び終端部5yが抵抗調整溝5で形成
された楕円状の内部に存在している。この構造では、一
対の端子電極2a、2b間での電流密度の過度集中を抑
制でき、抵抗体膜の抵抗値のばらつきを抑制できる。
【0054】尚、上述の製造工程において、抵抗値調整
工程を、一次オーバーガラス層を形成した後に行ってい
るが、一次オーバーガラス層41を省略して、抵抗体膜
3に直接、抵抗調整溝5を形成しても構わない。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、アスペクト比が1以下
の厚膜抵抗体膜の一対の長辺に端子電極を接続した低抵
抗チップ抵抗器であって、厚膜抵抗体膜の抵抗値を調整
する抵抗値調整溝が、端子電極間の電流方向を横切る方
向に形成され、且つその溝の両端部が抵抗体膜の被着領
域内に形成されているため、この中央付近における抵抗
値調整による抵抗値上昇と抵抗体膜の端部効果とが重合
しあい、1対の端子電極間に流れる電流の密度の偏りが
解消でき、抵抗値のばらつきを小さくできる。
【0056】このため、プリント配線基板への接合状態
の如何にかかわらず、安定した抵抗値を導出できる低抵
抗チップ抵抗器となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低抵抗チップ抵抗器の平面図である。
【図2】本発明の低抵抗チップ抵抗器の断面構造を断面
図である。
【図3】本発明の低抵抗チップ抵抗器の抵抗値測定の概
念を示す概略図である。
【図4】本発明の低抵抗チップ抵抗器の抵抗値バラツキ
状態を示す特性図である。
【図5】本発明の他の低抵抗チップ抵抗器の概略平面図
である。
【図6】本発明の他の低抵抗チップ抵抗器の概略平面図
である。
【図7】本発明の他の低抵抗チップ抵抗器の概略平面図
である。
【図8】本発明の他の低抵抗チップ抵抗器の概略平面図
である。
【図9】本発明の他の低抵抗チップ抵抗器の概略平面図
である。
【図10】本発明の他の低抵抗チップ抵抗器の概略平面
図である。
【図11】従来の低抵抗チップ抵抗器の平面構造及びの
抵抗値測定の概念を示す概略図である。
【図12】従来の低抵抗チップ抵抗器の抵抗値バラツキ
状態を示す特性図である。
【符号の説明】
1・・・・・絶縁基板 2a、2b・・・・端子電極 3・・・・・・・・厚膜抵抗体膜 41・・・・・一次オーバーガラス層 42・・・・・二次オーバーガラス層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形状絶縁基板の表面に方形状の厚膜抵抗
    体膜を形成し、前記絶縁基板の一対の端部に、前記厚膜
    抵抗体膜の一対の一方側端部に接続する端子電極を夫々
    形成するとともに、前記厚膜抵抗体膜の一部に抵抗値調
    整溝を形成してなる低抵抗チップ抵抗器において、 前記抵抗値調整溝は、1対の端子電極間の電流の流れを
    横切るように延び、且つその両端部が前記厚膜抵抗体膜
    領域内に存在していることを特徴とする低抵抗チップ抵
    抗器。
JP9266380A 1997-09-30 1997-09-30 低抵抗チップ抵抗器 Pending JPH11111505A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9266380A JPH11111505A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 低抵抗チップ抵抗器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9266380A JPH11111505A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 低抵抗チップ抵抗器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11111505A true JPH11111505A (ja) 1999-04-23

Family

ID=17430141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9266380A Pending JPH11111505A (ja) 1997-09-30 1997-09-30 低抵抗チップ抵抗器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11111505A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011044450A (ja) * 2009-08-19 2011-03-03 Panasonic Corp 抵抗器およびその製造方法、並びにその実装方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011044450A (ja) * 2009-08-19 2011-03-03 Panasonic Corp 抵抗器およびその製造方法、並びにその実装方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1441370A1 (en) Resistor and method of manufacturing the same
JP3358070B2 (ja) チップ抵抗器およびその抵抗値調整方法
US7907046B2 (en) Chip resistor and method for producing the same
US7940158B2 (en) Chip resistor and its manufacturing method
JPH10289803A (ja) 抵抗器およびその製造方法
JP3756612B2 (ja) チップ型抵抗器の構造及びその製造方法
TWI316723B (ja)
US4630025A (en) Small-sized precision high-voltage resistor in thick-film technology
JP4780689B2 (ja) チップ抵抗器
JPH11111505A (ja) 低抵抗チップ抵抗器
JP2001035702A (ja) 膜型抵抗器の構造
JPH11162705A (ja) 低抵抗チップ抵抗器
JP2007142165A (ja) チップ抵抗器とその製造方法
JPH0766019A (ja) 抵抗体膜のトリミング方法
JP3760577B2 (ja) 抵抗器
JP4069756B2 (ja) 厚膜抵抗体の抵抗値調整方法
JP2880956B2 (ja) チップ型ネットワーク抵抗器
JPH10189317A (ja) 抵抗器
JP3679677B2 (ja) 抵抗付き回路基板及びその製造方法
JPH08330115A (ja) ネットワーク電子部品
JP4121362B2 (ja) コンデンサの容量調節方法及びトリマーコンデンサ
JP3857539B2 (ja) 厚膜抵抗板およびその製造方法
JP3971040B2 (ja) サーマルプリントヘッドのトリミング方法
JP2000277310A (ja) 抵抗器およびその製造方法
JPH06251914A (ja) トリミング抵抗を有する回路基板の製造方法