JPH1018909A - 内燃機関のシール構造 - Google Patents
内燃機関のシール構造Info
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- JPH1018909A JPH1018909A JP18861196A JP18861196A JPH1018909A JP H1018909 A JPH1018909 A JP H1018909A JP 18861196 A JP18861196 A JP 18861196A JP 18861196 A JP18861196 A JP 18861196A JP H1018909 A JPH1018909 A JP H1018909A
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- sheet layer
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/02—Sealings between relatively-stationary surfaces
- F16J15/06—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
- F16J15/062—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces characterised by the geometry of the seat
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/02—Sealings between relatively-stationary surfaces
- F16J15/06—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
- F16J15/08—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with exclusively metal packing
- F16J15/0818—Flat gaskets
- F16J15/0825—Flat gaskets laminated
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/02—Sealings between relatively-stationary surfaces
- F16J15/14—Sealings between relatively-stationary surfaces by means of granular or plastic material, or fluid
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Geometry (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡易な作業で隙間の充填が効率よくできるよ
うにした内燃機関のシール構造を提供する。 【解決手段】 シリンダヘッド２とシリンダ本体３との
間に層状ヘッドガスケット５を配し、該両シリンダ部材
に亘る前面１ｂにシール剤７を介してチェーンカバー４
を組み付けた内燃機関のシール構造において、前記ヘッ
ドガスケット５の一部シート層５ａの端部を他のシート
層５ｂより長くして前記両部材に亘る前面側周縁より突
出させ、該突出基部に脆弱部５ｃを形成させた。組み付
け時に、シート層５ａがチェーンカバー４に圧接され、
脆弱部５ｃから折れる。脆弱部５ｃから折れた端部片が
シール剤７の充填空間に侵入するので、当量のシール剤
７が充填空間の隅々まで流入され、密着性が良くなる。
また、塗布むらもシール剤７が流動するのでカバーする
ことができ、作業性が良い。
うにした内燃機関のシール構造を提供する。 【解決手段】 シリンダヘッド２とシリンダ本体３との
間に層状ヘッドガスケット５を配し、該両シリンダ部材
に亘る前面１ｂにシール剤７を介してチェーンカバー４
を組み付けた内燃機関のシール構造において、前記ヘッ
ドガスケット５の一部シート層５ａの端部を他のシート
層５ｂより長くして前記両部材に亘る前面側周縁より突
出させ、該突出基部に脆弱部５ｃを形成させた。組み付
け時に、シート層５ａがチェーンカバー４に圧接され、
脆弱部５ｃから折れる。脆弱部５ｃから折れた端部片が
シール剤７の充填空間に侵入するので、当量のシール剤
７が充填空間の隅々まで流入され、密着性が良くなる。
また、塗布むらもシール剤７が流動するのでカバーする
ことができ、作業性が良い。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】自動車に搭載するエンジンは
シリンダヘッドとシリンダ本体を組み付けてシリンダ室
を形成するので、この間にヘッドガスケットを介装して
気密性を高めている。また、エンジン作動を円滑にする
ようにオイルを使用する場合に飛散防止にカバーが付加
される。本発明は、これらの部品を組み付けるときの内
燃機関のシール構造に関するものである。
シリンダヘッドとシリンダ本体を組み付けてシリンダ室
を形成するので、この間にヘッドガスケットを介装して
気密性を高めている。また、エンジン作動を円滑にする
ようにオイルを使用する場合に飛散防止にカバーが付加
される。本発明は、これらの部品を組み付けるときの内
燃機関のシール構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、図７に示すように、自動車のエン
ジン１は、カムシャフト、ロッカーアーム等の動弁系を
配設したシリンダヘッド２と、ピストン、クランク軸を
備えたシリンダ本体３とを結合させており、両部材に亘
る前面にカムシャフトおよびクランク軸を連結するチェ
ーン（図示略）が配設され、チェーンカバー４が取り付
けられている。前述した動弁系やチェーンはオイルによ
り潤滑されており、オイルの飛散を防止するため、ヘッ
ドカバー（図示略）やチェーンカバー４が装着されてい
る。
ジン１は、カムシャフト、ロッカーアーム等の動弁系を
配設したシリンダヘッド２と、ピストン、クランク軸を
備えたシリンダ本体３とを結合させており、両部材に亘
る前面にカムシャフトおよびクランク軸を連結するチェ
ーン（図示略）が配設され、チェーンカバー４が取り付
けられている。前述した動弁系やチェーンはオイルによ
り潤滑されており、オイルの飛散を防止するため、ヘッ
ドカバー（図示略）やチェーンカバー４が装着されてい
る。
【０００３】また、図８に示すように、シリンダヘッド
２とシリンダ本体３とを密に結合するようにヘッドガス
ケット５を装着し、各合わせ面には内部の機密を保つた
め、隙間を形成しやすい箇所にシール剤を塗布させてい
る。ヘッドガスケット５は実開昭60-55754号公報に開示
されているようにクッション性のある３層構造のものが
知られている。
２とシリンダ本体３とを密に結合するようにヘッドガス
ケット５を装着し、各合わせ面には内部の機密を保つた
め、隙間を形成しやすい箇所にシール剤を塗布させてい
る。ヘッドガスケット５は実開昭60-55754号公報に開示
されているようにクッション性のある３層構造のものが
知られている。
【０００４】エンジン組み付けの構造上、シリンダヘッ
ド２とシリンダ本体３との間に介装されるヘッドガスケ
ット５が前述した前面より突出すると、図９に示すよう
に、ヘッドガスケット５の隣接部分に隙間６が発生す
る。この隙間６にシール剤７を充填しても良いが、図10
に示すように、ヘッドガスケット５の端部を短くして表
面の内側に凹部1aを形成し、この凹部1aにシール剤７を
充填して密閉させる。
ド２とシリンダ本体３との間に介装されるヘッドガスケ
ット５が前述した前面より突出すると、図９に示すよう
に、ヘッドガスケット５の隣接部分に隙間６が発生す
る。この隙間６にシール剤７を充填しても良いが、図10
に示すように、ヘッドガスケット５の端部を短くして表
面の内側に凹部1aを形成し、この凹部1aにシール剤７を
充填して密閉させる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シリン
ダヘッド２とシリンダ本体３とチェーンカバー４の３点
の合わせ箇所は、ずれ等により隙間が出来易い。この隙
間が大きくなるとシール剤７の充填が十分でなくなり、
図10に示すように隙間６が残り、エアが流通し、オイル
が洩れ易くなる。また、ヘッドガスケット５の寸法を前
記前面に一致させ隙間のないように設計しても、ずれの
発生によりヘッドガスケット５の端部が突出あるいは後
退して隙間ができるので、エア、オイル洩れの原因にな
り、シール剤７を使用することになる。現状では、シー
ル剤７を確実に充填するために、該当箇所にシール剤７
を擦り込む作業を行っているが、煩雑な作業であり、員
数も揃えなければならない。
ダヘッド２とシリンダ本体３とチェーンカバー４の３点
の合わせ箇所は、ずれ等により隙間が出来易い。この隙
間が大きくなるとシール剤７の充填が十分でなくなり、
図10に示すように隙間６が残り、エアが流通し、オイル
が洩れ易くなる。また、ヘッドガスケット５の寸法を前
記前面に一致させ隙間のないように設計しても、ずれの
発生によりヘッドガスケット５の端部が突出あるいは後
退して隙間ができるので、エア、オイル洩れの原因にな
り、シール剤７を使用することになる。現状では、シー
ル剤７を確実に充填するために、該当箇所にシール剤７
を擦り込む作業を行っているが、煩雑な作業であり、員
数も揃えなければならない。
【０００６】本発明は、簡易な作業で隙間の充填が効率
よくできるようにした内燃機関のシール構造を提供する
ことを目的とする。
よくできるようにした内燃機関のシール構造を提供する
ことを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、層状ヘッドガスケットを介してシリンダヘ
ッドとシリンダ本体とを組み付け、該両部材に亘る前面
にシール剤を介してチェーンカバーを組み付けた内燃機
関のシール構造において、前記層状ヘッドガスケットの
一部シート層を他のシート層より外形を大きくして前記
両部材に亘る前面側周縁より突出させ、該突出基部に脆
弱部を形成させたことを特徴とする。
するために、層状ヘッドガスケットを介してシリンダヘ
ッドとシリンダ本体とを組み付け、該両部材に亘る前面
にシール剤を介してチェーンカバーを組み付けた内燃機
関のシール構造において、前記層状ヘッドガスケットの
一部シート層を他のシート層より外形を大きくして前記
両部材に亘る前面側周縁より突出させ、該突出基部に脆
弱部を形成させたことを特徴とする。
【０００８】また、層状ヘッドガスケットを介してシリ
ンダヘッドとシリンダ本体とを組み付け、該両部材に亘
る前面にシール剤を介してチェーンカバーを組み付けた
内燃機関のシール構造において、前記層状ヘッドガスケ
ットの周縁を前記両部材に亘る前面より内側に位置させ
ると共に、該凹状部に熱膨張係数の高い芯材を介在させ
たことを特徴とする。
ンダヘッドとシリンダ本体とを組み付け、該両部材に亘
る前面にシール剤を介してチェーンカバーを組み付けた
内燃機関のシール構造において、前記層状ヘッドガスケ
ットの周縁を前記両部材に亘る前面より内側に位置させ
ると共に、該凹状部に熱膨張係数の高い芯材を介在させ
たことを特徴とする。
【０００９】さらに、層状ヘッドガスケットを介してシ
リンダヘッドとシリンダ本体とを組み付け、該両部材に
亘る前面にシール剤を介してチェーンカバーを組み付け
た内燃機関のシール構造において、層状ヘッドガスケッ
トの一部シート層を前記両部材に亘る前面より突出さ
せ、前記チェーンカバーの合わせ面の前記一部シート層
に対応する箇所に、前記一部シートの収容溝を形成した
ことを特徴とする。
リンダヘッドとシリンダ本体とを組み付け、該両部材に
亘る前面にシール剤を介してチェーンカバーを組み付け
た内燃機関のシール構造において、層状ヘッドガスケッ
トの一部シート層を前記両部材に亘る前面より突出さ
せ、前記チェーンカバーの合わせ面の前記一部シート層
に対応する箇所に、前記一部シートの収容溝を形成した
ことを特徴とする。
【００１０】
【発明の実施の形態】従来、ヘッドガスケットを介して
シリンダヘッドとシリンダ本体とを組み付け、該両部材
に亘る前面にチェーンカバーを組み付けるとき、全体的
なずれにより、ヘッドガスケットの寸法精度をあげても
隙間、もしくは組み付け上の不都合な箇所が発生する。
本発明は、層状ヘッドガスケットの一部シート層を他の
シート層より精度を上げて合わせ面に到達する寸法に製
作する。しかるに、一部シート層の端部が合わせ面に対
して届かなくてもその分隙間が小さくなり、シール剤の
充填容積が少なくなる。また、一部シート層の端部が合
わせ面に圧接した場合には、一部シート層の脆弱部が折
れて応力が解消され、また、隙間が小さくなり、シール
剤の充填容積が少なくなる。
シリンダヘッドとシリンダ本体とを組み付け、該両部材
に亘る前面にチェーンカバーを組み付けるとき、全体的
なずれにより、ヘッドガスケットの寸法精度をあげても
隙間、もしくは組み付け上の不都合な箇所が発生する。
本発明は、層状ヘッドガスケットの一部シート層を他の
シート層より精度を上げて合わせ面に到達する寸法に製
作する。しかるに、一部シート層の端部が合わせ面に対
して届かなくてもその分隙間が小さくなり、シール剤の
充填容積が少なくなる。また、一部シート層の端部が合
わせ面に圧接した場合には、一部シート層の脆弱部が折
れて応力が解消され、また、隙間が小さくなり、シール
剤の充填容積が少なくなる。
【００１１】また、脆弱部より折れた端部片の代わり
に、最初から略同量の体積の芯材を層状ヘッドガスケッ
トで形成される凹部に配置してシール剤を塗布すれば、
シール剤の粘着性が支援されて作業が容易になる。
に、最初から略同量の体積の芯材を層状ヘッドガスケッ
トで形成される凹部に配置してシール剤を塗布すれば、
シール剤の粘着性が支援されて作業が容易になる。
【００１２】さらに、脆弱部を形成しない場合、チェー
ンカバーに一部シート層の端部が挿入される凹部を形成
する。この場合は、凹部にシール剤を配しておき、チェ
ーンカバーを被せると一部シート層の端部が凹部に挿入
されシール剤が隙間に流動して充填が促進される。
ンカバーに一部シート層の端部が挿入される凹部を形成
する。この場合は、凹部にシール剤を配しておき、チェ
ーンカバーを被せると一部シート層の端部が凹部に挿入
されシール剤が隙間に流動して充填が促進される。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。まず、使用される層状のヘッドガスケット５
は３層構造を例にして説明する。図２に示すように、ヘ
ッドガスケット５は芯部の一部シート層5aの両面に他の
シート層5bを貼着した３層形状にされ、一部シート層5a
のボア中心から端部までの長さｍは他のシート層5bの長
さｎより大きく、一部シート層5aの寸法精度は他のシー
ト層5bの寸法精度より高くされている。
説明する。まず、使用される層状のヘッドガスケット５
は３層構造を例にして説明する。図２に示すように、ヘ
ッドガスケット５は芯部の一部シート層5aの両面に他の
シート層5bを貼着した３層形状にされ、一部シート層5a
のボア中心から端部までの長さｍは他のシート層5bの長
さｎより大きく、一部シート層5aの寸法精度は他のシー
ト層5bの寸法精度より高くされている。
【００１４】そして、図３に示すように、シリンダヘッ
ド２とシリンダ本体３との間にヘッドガスケット５を介
装し、シリンダヘッド２とシリンダ本体３とに亘る前面
1bにチェーンカバー４を取り付けることになる。図３に
おける左側の図ではチェーンカバー４にシール剤７が盛
られているが、説明上便宜的なものであり、各部品には
シール剤７が充填され易い凹部等が形成され、この箇所
にシール剤７が盛られることになる。これらの部材を組
み付けたときは図３右図に示すように、ヘッドガスケッ
ト５とチェーンカバー４との間に生じた隙間６にシール
剤７が充填される。従来生じる隙間より、この隙間６に
一部シート層5aが突出する分、充填容積が小さくなり、
シール剤７の塗布不足によって隙間が残るということが
防止できるようになる。また、シール剤７の充填物中に
一部シート層5aが侵入しているので相互の密着性が良く
強固になる。したがって、このように組み付けることに
よりオイル洩れ防止がより確実になる。
ド２とシリンダ本体３との間にヘッドガスケット５を介
装し、シリンダヘッド２とシリンダ本体３とに亘る前面
1bにチェーンカバー４を取り付けることになる。図３に
おける左側の図ではチェーンカバー４にシール剤７が盛
られているが、説明上便宜的なものであり、各部品には
シール剤７が充填され易い凹部等が形成され、この箇所
にシール剤７が盛られることになる。これらの部材を組
み付けたときは図３右図に示すように、ヘッドガスケッ
ト５とチェーンカバー４との間に生じた隙間６にシール
剤７が充填される。従来生じる隙間より、この隙間６に
一部シート層5aが突出する分、充填容積が小さくなり、
シール剤７の塗布不足によって隙間が残るということが
防止できるようになる。また、シール剤７の充填物中に
一部シート層5aが侵入しているので相互の密着性が良く
強固になる。したがって、このように組み付けることに
よりオイル洩れ防止がより確実になる。
【００１５】次に、図１に示すように、一部シート層5a
の突出基部に脆弱部5cを形成したヘッドガスケット５に
ついて説明する。一部シート層5aの寸法精度がプラスｐ
の場合、チェーンカバー４を組み付けると一部シート層
5aの端部がチェーンカバー４に圧接する。これにより、
チェーンカバー４の押圧力、シール剤７の充填される力
によってヘッドガスケット５は脆弱部5cから折れる。脆
弱部5cから折れた端部片は充填容積内に侵入するので充
填容積は図３に示す物と同様小さくなり、隙間全体にシ
ール剤７が圧入され、密着性が良くなる。なお、脆弱部
5cの形成はプレス加工によりヘッドガスケット５の製作
と同時に行なえるのでわずかなコストで良い。
の突出基部に脆弱部5cを形成したヘッドガスケット５に
ついて説明する。一部シート層5aの寸法精度がプラスｐ
の場合、チェーンカバー４を組み付けると一部シート層
5aの端部がチェーンカバー４に圧接する。これにより、
チェーンカバー４の押圧力、シール剤７の充填される力
によってヘッドガスケット５は脆弱部5cから折れる。脆
弱部5cから折れた端部片は充填容積内に侵入するので充
填容積は図３に示す物と同様小さくなり、隙間全体にシ
ール剤７が圧入され、密着性が良くなる。なお、脆弱部
5cの形成はプレス加工によりヘッドガスケット５の製作
と同時に行なえるのでわずかなコストで良い。
【００１６】また、図４に示すように、端部片となる芯
材（線状、プレート状部材）８を用意することによっ
て、ヘッドガスケット５の端部を合わせ面（前面）1bよ
り後退させ、凹状部1cを形成する構成もある。これは凹
状部1cに芯材８を配し、シール剤７を芯材８に絡めると
共に周辺に塗布するので、凹状部1cにシール剤７を塗布
する作業が容易になる。また、隙間６の充填容積を小さ
くすることができるので、シール剤不足による隙間の発
生を防ぐことができる。芯材８に熱膨張係数の大きいも
のを使用するとエンジン運転時の発熱により膨張し、隙
間内のシール剤７を周りに密着させるので、オイル洩れ
防止に対し、より効果がある。なお、この構成では、従
来のヘッドガスケットを使用できる。
材（線状、プレート状部材）８を用意することによっ
て、ヘッドガスケット５の端部を合わせ面（前面）1bよ
り後退させ、凹状部1cを形成する構成もある。これは凹
状部1cに芯材８を配し、シール剤７を芯材８に絡めると
共に周辺に塗布するので、凹状部1cにシール剤７を塗布
する作業が容易になる。また、隙間６の充填容積を小さ
くすることができるので、シール剤不足による隙間の発
生を防ぐことができる。芯材８に熱膨張係数の大きいも
のを使用するとエンジン運転時の発熱により膨張し、隙
間内のシール剤７を周りに密着させるので、オイル洩れ
防止に対し、より効果がある。なお、この構成では、従
来のヘッドガスケットを使用できる。
【００１７】図５に示すように、一部シート層5aの寸法
精度がプラスＲの場合、しかも、他のシート層5bによっ
て凹状部1dが形成されるヘッドガスケット５を使用する
とき、チェーンカバー４に一部シート層5aの端部を嵌入
する収容溝4aを形成する。組み付けるときは収容溝内に
もシール剤７を塗布しておく。チェーンカバー４を合わ
せるときは、図６に示すように、一部シート層5aの端部
が収容溝4aに侵入していくと、シール剤７は押し出され
て隙間を伝って凹状部1dへ流入する。このため、凹状部
1dにシール剤７が行きわたるので、シール剤７の隙間６
の擦り込み作業が簡易になる。
精度がプラスＲの場合、しかも、他のシート層5bによっ
て凹状部1dが形成されるヘッドガスケット５を使用する
とき、チェーンカバー４に一部シート層5aの端部を嵌入
する収容溝4aを形成する。組み付けるときは収容溝内に
もシール剤７を塗布しておく。チェーンカバー４を合わ
せるときは、図６に示すように、一部シート層5aの端部
が収容溝4aに侵入していくと、シール剤７は押し出され
て隙間を伝って凹状部1dへ流入する。このため、凹状部
1dにシール剤７が行きわたるので、シール剤７の隙間６
の擦り込み作業が簡易になる。
【００１８】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したもので
あるので、層状となっているヘッドガスケットの内、一
部分のみ寸法管理を厳しく行い、端部が合わせ面に位置
するようにし、他のシート層は短く設定したとき、シー
ル剤の充填空間が狭くなり、当量のシール剤が隙間の隅
々まで充填するので、より確実に密閉することができ、
オイル洩れを防ぐことができ、塗布作業も簡単である。
また、端部がわずかに長くても脆弱部から折れるので歪
みの発生が防止される。また、脆弱部から折れた端部片
の代わりに芯材を用意することで、塗布作業が簡単にな
り、従来の端部の短いヘッドガスケットを使用すること
ができる。また、芯材として熱膨張の高いものを使用す
ることで、エンジン作動時に発生する熱でより確実に密
閉することができる。また、一部シート層が合わせ面よ
り突出する場合、チェーンカバーの収容溝にシール剤を
充填しておくと、一部シート層が嵌入したときにシール
剤が押し出されてシリンダ側凹状部を充填するので、よ
り確実に密閉される。以上のように、エンジンにシール
を施すとき、充填する容積内にヘッドガスケットの端
部、または芯材が侵入し、当量のシール剤が他の充填箇
所に流動するので、シール剤の塗布むらをカバーする。
したがって、塗布作業が簡単になり、充填も確実にな
り、密閉性が向上するものである。
あるので、層状となっているヘッドガスケットの内、一
部分のみ寸法管理を厳しく行い、端部が合わせ面に位置
するようにし、他のシート層は短く設定したとき、シー
ル剤の充填空間が狭くなり、当量のシール剤が隙間の隅
々まで充填するので、より確実に密閉することができ、
オイル洩れを防ぐことができ、塗布作業も簡単である。
また、端部がわずかに長くても脆弱部から折れるので歪
みの発生が防止される。また、脆弱部から折れた端部片
の代わりに芯材を用意することで、塗布作業が簡単にな
り、従来の端部の短いヘッドガスケットを使用すること
ができる。また、芯材として熱膨張の高いものを使用す
ることで、エンジン作動時に発生する熱でより確実に密
閉することができる。また、一部シート層が合わせ面よ
り突出する場合、チェーンカバーの収容溝にシール剤を
充填しておくと、一部シート層が嵌入したときにシール
剤が押し出されてシリンダ側凹状部を充填するので、よ
り確実に密閉される。以上のように、エンジンにシール
を施すとき、充填する容積内にヘッドガスケットの端
部、または芯材が侵入し、当量のシール剤が他の充填箇
所に流動するので、シール剤の塗布むらをカバーする。
したがって、塗布作業が簡単になり、充填も確実にな
り、密閉性が向上するものである。
【図１】本発明による実施例のヘッドガスケットの要部
形状と充填状態を示すシリンダ部の断面図である。
形状と充填状態を示すシリンダ部の断面図である。
【図２】図１に示すヘッドガスケットの基本となる要部
形状を示す側面図である。
形状を示す側面図である。
【図３】実施例の基本となるヘッドガスケットの要部形
状と充填状態を示すシリンダ部の断面図である。
状と充填状態を示すシリンダ部の断面図である。
【図４】他の実施例のヘッドガスケットの要部形状と充
填状態を示すシリンダ部の断面図である。
填状態を示すシリンダ部の断面図である。
【図５】他の実施例のヘッドガスケットの要部形状を示
すシリンダ部の断面図である。
すシリンダ部の断面図である。
【図６】他の実施例のヘッドガスケットの要部形状と充
填状態を示すシリンダ部の断面図である。
填状態を示すシリンダ部の断面図である。
【図７】従来のエンジンの側面図である。
【図８】図７に示すエンジンの展開図である。
【図９】従来のヘッドガスケットの結合状態を示すシリ
ンダ部の断面図である。
ンダ部の断面図である。
【図１０】従来のヘッドガスケットの充填状態を示すシ
リンダ部の断面図である。
リンダ部の断面図である。
１ｂ 前面 １ｃ 凹状部 ２ シリンダヘッド ３ シリンダ本体 ４ チェーンカバー ４ａ 収容溝 ５ ヘッドガスケット ５ａ 一部シート層 ５ｂ 他のシート層 ５ｃ 脆弱部 ７ シール剤 ８ 芯材
Claims (3)
- 【請求項１】 層状ヘッドガスケットを介してシリンダ
ヘッドとシリンダ本体とを組み付け、該両部材に亘る前
面にシール剤を介してチェーンカバーを組み付けた内燃
機関のシール構造において、前記層状ヘッドガスケット
の一部シート層を他のシート層より外形を大きくして前
記両部材に亘る前面側周縁より突出させ、該突出基部に
脆弱部を形成させたことを特徴とする内燃機関のシール
構造。 - 【請求項２】 層状ヘッドガスケットを介してシリンダ
ヘッドとシリンダ本体とを組み付け、該両部材に亘る前
面にシール剤を介してチェーンカバーを組み付けた内燃
機関のシール構造において、前記層状ヘッドガスケット
の周縁を前記両部材に亘る前面より内側に位置させると
共に、該凹状部に熱膨張係数の高い芯材を介在させたこ
とを特徴とする内燃機関のシール構造。 - 【請求項３】 層状ヘッドガスケットを介してシリンダ
ヘッドとシリンダ本体とを組み付け、該両部材に亘る前
面にシール剤を介してチェーンカバーを組み付けた内燃
機関のシール構造において、層状ヘッドガスケットの一
部シート層を前記両部材に亘る前面より突出させ、前記
チェーンカバーの合わせ面の前記一部シート層に対応す
る箇所に、前記一部シートの収容溝を形成したことを特
徴とする内燃機関のシール構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18861196A JPH1018909A (ja) | 1996-06-29 | 1996-06-29 | 内燃機関のシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18861196A JPH1018909A (ja) | 1996-06-29 | 1996-06-29 | 内燃機関のシール構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1018909A true JPH1018909A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16226714
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18861196A Pending JPH1018909A (ja) | 1996-06-29 | 1996-06-29 | 内燃機関のシール構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1018909A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001271933A (ja) * | 2000-03-28 | 2001-10-05 | Taiho Kogyo Co Ltd | シリンダヘッドガスケット |
| FR2928711A1 (fr) * | 2008-03-17 | 2009-09-18 | Renault Sas | Joint de culasse pour moteur a combustion interne. |
| CN102080605A (zh) * | 2010-12-02 | 2011-06-01 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 一种发动机t形连接处的密封结构 |
| CN104632449A (zh) * | 2013-11-08 | 2015-05-20 | 上海汽车集团股份有限公司 | 发动机前端装配结构和装配方法 |
-
1996
- 1996-06-29 JP JP18861196A patent/JPH1018909A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001271933A (ja) * | 2000-03-28 | 2001-10-05 | Taiho Kogyo Co Ltd | シリンダヘッドガスケット |
| JP4714958B2 (ja) * | 2000-03-28 | 2011-07-06 | 大豊工業株式会社 | シリンダヘッドガスケット |
| FR2928711A1 (fr) * | 2008-03-17 | 2009-09-18 | Renault Sas | Joint de culasse pour moteur a combustion interne. |
| EP2103848A1 (fr) * | 2008-03-17 | 2009-09-23 | Renault s.a.s. | Joint de culasse pour moteur à combustion interne |
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