JPH10189007A - リチウム電池 - Google Patents
リチウム電池Info
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- JPH10189007A JPH10189007A JP8357216A JP35721696A JPH10189007A JP H10189007 A JPH10189007 A JP H10189007A JP 8357216 A JP8357216 A JP 8357216A JP 35721696 A JP35721696 A JP 35721696A JP H10189007 A JPH10189007 A JP H10189007A
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- JP
- Japan
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- lithium
- electrolyte
- tertiary amine
- added
- battery
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Secondary Cells (AREA)
- Primary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】1,3−ジオキソランを単一溶媒又は混合溶媒
の一成分として含有し、且つトリフルオロメタンスルホ
ン酸リチウムを単一電解質塩又は混合電解質塩の一成分
として含有する電解液に、第3級アミンが添加されてい
る。 【効果】本発明によれば、1,3−ジオキソランを単一
溶媒又は混合溶媒の一成分として含有する電解液を備え
たリチウム電池の保存特性が改善される。
の一成分として含有し、且つトリフルオロメタンスルホ
ン酸リチウムを単一電解質塩又は混合電解質塩の一成分
として含有する電解液に、第3級アミンが添加されてい
る。 【効果】本発明によれば、1,3−ジオキソランを単一
溶媒又は混合溶媒の一成分として含有する電解液を備え
たリチウム電池の保存特性が改善される。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、1,3−ジオキソ
ランを単一溶媒又は混合溶媒の一成分として含有する電
解液を備えたリチウム電池に関する。
ランを単一溶媒又は混合溶媒の一成分として含有する電
解液を備えたリチウム電池に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
リチウム電池が、アルカリ水溶液を電解液として使用す
るアルカリ電池と異なり、水の分解電圧を考慮する必要
がないために高電圧設計が可能であるなどの理由から、
注目されている。
リチウム電池が、アルカリ水溶液を電解液として使用す
るアルカリ電池と異なり、水の分解電圧を考慮する必要
がないために高電圧設計が可能であるなどの理由から、
注目されている。
【0003】リチウム電池の電解液の溶媒としては、エ
チレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレ
ンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカー
ボネート、スルホラン、1,2−ジメトキシエタン、テ
トラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン(DOXL)
などがよく知られている。なかでも、1,3−ジオキソ
ランは、内部抵抗が小さく、しかもパルス放電性能に優
れたリチウム電池を得る上で特に好適な溶媒とされてい
る(特開昭60−91565号公報参照)。
チレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレ
ンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカー
ボネート、スルホラン、1,2−ジメトキシエタン、テ
トラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン(DOXL)
などがよく知られている。なかでも、1,3−ジオキソ
ランは、内部抵抗が小さく、しかもパルス放電性能に優
れたリチウム電池を得る上で特に好適な溶媒とされてい
る(特開昭60−91565号公報参照)。
【0004】1,3−ジオキソランを用いたリチウム電
池は、他の溶媒を用いたものに比べて保存特性の点でも
優れているが、保存特性に関しては、未だ実用上充分で
はなく、その改善が期待されていた。
池は、他の溶媒を用いたものに比べて保存特性の点でも
優れているが、保存特性に関しては、未だ実用上充分で
はなく、その改善が期待されていた。
【0005】したがって、本発明は、1,3−ジオキソ
ランを単一溶媒又は混合溶媒の一成分として含有する電
解液を備えたリチウム電池の保存特性を改善することを
目的とする。
ランを単一溶媒又は混合溶媒の一成分として含有する電
解液を備えたリチウム電池の保存特性を改善することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るリチウム電
池(以下、「本発明電池」と称する)は、1,3−ジオ
キソランを単一溶媒又は混合溶媒の一成分として含有
し、且つトリフルオロメタンスルホン酸リチウム(Li
CF3 SO3 )を単一電解質塩又は混合電解質塩の一成
分として含有する電解液を備えたリチウム電池であっ
て、電解液に第3級アミンが添加されていることを特徴
とする。
池(以下、「本発明電池」と称する)は、1,3−ジオ
キソランを単一溶媒又は混合溶媒の一成分として含有
し、且つトリフルオロメタンスルホン酸リチウム(Li
CF3 SO3 )を単一電解質塩又は混合電解質塩の一成
分として含有する電解液を備えたリチウム電池であっ
て、電解液に第3級アミンが添加されていることを特徴
とする。
【0007】電解液に添加する第3級アミンの具体例と
しては、トリアルキルアミン(トリエチルアミン、トリ
−n−プロピルアミン、トリ−n−ブチルアミンな
ど)、N,N−ジアルキルアニリン(N,N−ジメチル
アニリンなど)、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピ
リダジン、トリアジン及びこれらの誘導体が挙げられ
る。第3級アミンは、一種単独を添加してもよく、必要
に応じて2種以上を添加してもよい。
しては、トリアルキルアミン(トリエチルアミン、トリ
−n−プロピルアミン、トリ−n−ブチルアミンな
ど)、N,N−ジアルキルアニリン(N,N−ジメチル
アニリンなど)、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピ
リダジン、トリアジン及びこれらの誘導体が挙げられ
る。第3級アミンは、一種単独を添加してもよく、必要
に応じて2種以上を添加してもよい。
【0008】第3級アミンの好適な添加量は、電解液1
00重量部に対して、0.01〜20重量部である。添
加量が過少及び過多のいずれの場合も、保存特性を充分
に改善することが困難になる。添加量が過多の場合に保
存特性が低下するのは、余剰の第3級アミンが正極及び
負極と反応するためと考えられる。
00重量部に対して、0.01〜20重量部である。添
加量が過少及び過多のいずれの場合も、保存特性を充分
に改善することが困難になる。添加量が過多の場合に保
存特性が低下するのは、余剰の第3級アミンが正極及び
負極と反応するためと考えられる。
【0009】電解液としては、1,3−ジオキソランを
単一溶媒又は混合溶媒の一成分として含有し、且つトリ
フルオロメタンスルホン酸リチウムを単一電解質塩又は
混合電解質塩の一成分として含有する電解液が使用され
る。保存特性を改善する上で、1,3−ジオキソランの
含有量は、5体積%以上が好ましく、トリフルオロメタ
ンスルホン酸リチウムの含有量は0.05〜3モル/リ
ットルが好ましい。1,3−ジオキソランを他の溶媒と
の混合溶媒の形態で使用する場合の他の溶媒としては、
エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチ
レンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカ
ーボネート、スルホラン、1,2−ジメトキシエタン及
びテトラヒドロフランが例示される。また、トリフルオ
ロメタンスルホン酸リチウムを他の電解質塩との混合電
解質塩の形態で使用する場合の他の電解質塩としては、
LiPF6 、LiBF4 、LiClO4 、LiAs
F6 、LiN(CF3 SO2 )2 、LiC(CF3 SO
2 )3 及びLiCF3 (CF2)3 SO3 が例示され
る。
単一溶媒又は混合溶媒の一成分として含有し、且つトリ
フルオロメタンスルホン酸リチウムを単一電解質塩又は
混合電解質塩の一成分として含有する電解液が使用され
る。保存特性を改善する上で、1,3−ジオキソランの
含有量は、5体積%以上が好ましく、トリフルオロメタ
ンスルホン酸リチウムの含有量は0.05〜3モル/リ
ットルが好ましい。1,3−ジオキソランを他の溶媒と
の混合溶媒の形態で使用する場合の他の溶媒としては、
エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチ
レンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカ
ーボネート、スルホラン、1,2−ジメトキシエタン及
びテトラヒドロフランが例示される。また、トリフルオ
ロメタンスルホン酸リチウムを他の電解質塩との混合電
解質塩の形態で使用する場合の他の電解質塩としては、
LiPF6 、LiBF4 、LiClO4 、LiAs
F6 、LiN(CF3 SO2 )2 、LiC(CF3 SO
2 )3 及びLiCF3 (CF2)3 SO3 が例示され
る。
【0010】本発明の特徴は、1,3−ジオキソランを
単一溶媒又は混合溶媒の一成分として含有する電解液を
備えたリチウム電池の保存特性を改善するために、トリ
フルオロメタンスルホン酸リチウム(LiCF3 S
O3 )を単一電解質塩又は混合電解質塩の一成分として
使用するとともに、電解液に第3級アミンを添加した点
にある。それゆえ、正極材料、負極材料などの電池を構
成する他の材料については特に制限は無く、リチウム電
池用として従来使用され、或いは提案されている種々の
材料を使用することが可能である。
単一溶媒又は混合溶媒の一成分として含有する電解液を
備えたリチウム電池の保存特性を改善するために、トリ
フルオロメタンスルホン酸リチウム(LiCF3 S
O3 )を単一電解質塩又は混合電解質塩の一成分として
使用するとともに、電解液に第3級アミンを添加した点
にある。それゆえ、正極材料、負極材料などの電池を構
成する他の材料については特に制限は無く、リチウム電
池用として従来使用され、或いは提案されている種々の
材料を使用することが可能である。
【0011】正極材料としては、MnO2 、LiCoO
2 、LiNiO2 、LiMnO2 、LiVO2 、LiN
bO2 等の金属酸化物が例示され、また負極材料として
は、金属リチウム;リチウム−アルミニウム合金等のリ
チウム合金;及び黒鉛、コークス等の炭素材料が例示さ
れる。
2 、LiNiO2 、LiMnO2 、LiVO2 、LiN
bO2 等の金属酸化物が例示され、また負極材料として
は、金属リチウム;リチウム−アルミニウム合金等のリ
チウム合金;及び黒鉛、コークス等の炭素材料が例示さ
れる。
【0012】本発明は、一次電池、二次電池を問わず、
広くリチウム電池に適用可能である。
広くリチウム電池に適用可能である。
【0013】上述の如き構成の本発明電池が保存特性に
優れるのは、添加せる第3級アミンが1,3−ジオキソ
ランと負極のリチウムの反応を抑制するためと推察され
る。
優れるのは、添加せる第3級アミンが1,3−ジオキソ
ランと負極のリチウムの反応を抑制するためと推察され
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるも
のではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変
更して実施することが可能なものである。
に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるも
のではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変
更して実施することが可能なものである。
【0015】〈実験1〉この実験では、電解液への第3
級アミンの添加が保存特性に及ぼす影響を調べた。
級アミンの添加が保存特性に及ぼす影響を調べた。
【0016】〔正極の作製〕400°Cで加熱処理した
二酸化マンガン粉末と、導電剤としての炭素粉末と、ポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE)粉末とを、重量
比85:10:5で混合し、円盤状に加圧成形した後、
300°Cで加熱処理して、正極を作製した。
二酸化マンガン粉末と、導電剤としての炭素粉末と、ポ
リテトラフルオロエチレン(PTFE)粉末とを、重量
比85:10:5で混合し、円盤状に加圧成形した後、
300°Cで加熱処理して、正極を作製した。
【0017】〔負極の作製〕金属リチウムの圧延板を円
盤状に打ち抜いて、負極を作製した。
盤状に打ち抜いて、負極を作製した。
【0018】〔電解液の調製〕1,3−ジオキソランと
プロピレンカーボネートとの体積比1:1の混合溶媒
に、トリフルオロメタンスルホン酸リチウムを1モル/
リットル溶かして、電解液を調製した。次いで、この電
解液100重量部にトリエチルアミン、トリ−n−プロ
ピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、N,N−ジメチ
ルアニリン、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダ
ジン又はトリアジンを1重量部添加して、第3級アミン
を含有する電解液を調製した。
プロピレンカーボネートとの体積比1:1の混合溶媒
に、トリフルオロメタンスルホン酸リチウムを1モル/
リットル溶かして、電解液を調製した。次いで、この電
解液100重量部にトリエチルアミン、トリ−n−プロ
ピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、N,N−ジメチ
ルアニリン、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダ
ジン又はトリアジンを1重量部添加して、第3級アミン
を含有する電解液を調製した。
【0019】〔リチウム電池の作製〕上記の正極、負極
及び第3級アミン含有電解液を用いて、扁平形の本発明
電池A1〜A9を作製した(電池寸法:外径20.0m
m;厚み2.5mm)。また、別途、第3級アミンを添
加しなかったこと以外は先と同様にして、比較電池B1
を作製した。セパレータには、いずれもポリプロピレン
製の多孔膜を使用した。
及び第3級アミン含有電解液を用いて、扁平形の本発明
電池A1〜A9を作製した(電池寸法:外径20.0m
m;厚み2.5mm)。また、別途、第3級アミンを添
加しなかったこと以外は先と同様にして、比較電池B1
を作製した。セパレータには、いずれもポリプロピレン
製の多孔膜を使用した。
【0020】〔各電池の保存特性〕これらの各電池を
0.3mAで2Vまで放電して、保存前の放電容量D1
を求めた。また、別途用意した各電池を60°Cで2ヵ
月間保存した後、0.3mAで2Vまで放電して、保存
後の放電容量D2を求めた。放電容量D1及びD2を下
式に代入して、各電池の自己放電率(%)を求めた。各
電池の自己放電率を表1に示す。自己放電率が低いもの
ほど、保存特性に優れている。
0.3mAで2Vまで放電して、保存前の放電容量D1
を求めた。また、別途用意した各電池を60°Cで2ヵ
月間保存した後、0.3mAで2Vまで放電して、保存
後の放電容量D2を求めた。放電容量D1及びD2を下
式に代入して、各電池の自己放電率(%)を求めた。各
電池の自己放電率を表1に示す。自己放電率が低いもの
ほど、保存特性に優れている。
【0021】 自己放電率(%)={(D1−D2)/D1}×100
【0022】
【表1】
【0023】表1に示すように、本発明電池A1〜A9
は、比較電池B1に比べて、自己放電率が低い。この事
実から、第3級アミンを電解液に添加することにより、
リチウム電池の保存特性が改善されることが分かる。
は、比較電池B1に比べて、自己放電率が低い。この事
実から、第3級アミンを電解液に添加することにより、
リチウム電池の保存特性が改善されることが分かる。
【0024】〈実験2〉この実験では、電解液に対する
第3級アミンの添加量と保存特性の関係を調べた。
第3級アミンの添加量と保存特性の関係を調べた。
【0025】実験1と同様にして作製した電解液100
重量部に、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリ
ン又はピラジンを、0.001重量部、0.01重量
部、0.1重量部、1重量部、5重量部、10重量部、
20重量部又は30重量部添加した。第3級アミンを含
有するこれらの電解液を使用したこと以外は実験1と同
様にして、リチウム電池を作製し、各電池の自己放電率
を求めた。結果を表2に示す。表2には、第3級アミン
を添加しなかった電池(実験1の電池B1)の自己放電
率も表1より転記して示してある。
重量部に、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリ
ン又はピラジンを、0.001重量部、0.01重量
部、0.1重量部、1重量部、5重量部、10重量部、
20重量部又は30重量部添加した。第3級アミンを含
有するこれらの電解液を使用したこと以外は実験1と同
様にして、リチウム電池を作製し、各電池の自己放電率
を求めた。結果を表2に示す。表2には、第3級アミン
を添加しなかった電池(実験1の電池B1)の自己放電
率も表1より転記して示してある。
【0026】
【表2】
【0027】表2より、保存特性を改善するためには、
電解液に対するトリエチルアミン、N,N−ジメチルア
ニリン及びピラジンの各添加量を、電解液100重量部
に対して0.01〜20重量部とすることが好ましいこ
とが分かる。なお、他の第3級アミンについても、電解
液に対する添加量はこの範囲が好ましいことを確認し
た。
電解液に対するトリエチルアミン、N,N−ジメチルア
ニリン及びピラジンの各添加量を、電解液100重量部
に対して0.01〜20重量部とすることが好ましいこ
とが分かる。なお、他の第3級アミンについても、電解
液に対する添加量はこの範囲が好ましいことを確認し
た。
【0028】〈実験3〉この実験では、使用する電解質
塩の種類及び量と保存特性の関係を調べた。
塩の種類及び量と保存特性の関係を調べた。
【0029】1,3−ジオキソランとプロピレンカーボ
ネートとの体積比1:1の混合溶媒に、トリフルオロメ
タンスルホン酸リチウムを、0.01、0.05、0.
1、0.5、1又は3モル/リットル溶かして、電解液
を調製した。また、同じ混合溶媒に、トリフルオロメタ
ンスルホン酸リチウムを0.01、0.05、0.1、
0.5、1又は3モル/リットル、及び、LiClO4
を0.5モル/リットル溶かして、電解液を調製した。
さらに、同じ混合溶媒に、トリフルオロメタンスルホン
酸リチウムを0.5モル/リットル、及び、LiP
F6 、LiBF4 、LiClO4 、LiAsF6 、Li
N(CF3 SO2 )2 、LiC(CF3 SO2 )3 又は
LiCF3 (CF2 )3 SO3 を0.5モル/リットル
溶かして、電解液を調製し、これらの各電解液100重
量部にトリエチルアミンを1重量部添加した。第3級ア
ミンを含有するこれらの電解液を使用したこと以外は実
験1と同様にして、リチウム電池を作製し、各電池の自
己放電率を求めた。結果を表3及び表4に示す。
ネートとの体積比1:1の混合溶媒に、トリフルオロメ
タンスルホン酸リチウムを、0.01、0.05、0.
1、0.5、1又は3モル/リットル溶かして、電解液
を調製した。また、同じ混合溶媒に、トリフルオロメタ
ンスルホン酸リチウムを0.01、0.05、0.1、
0.5、1又は3モル/リットル、及び、LiClO4
を0.5モル/リットル溶かして、電解液を調製した。
さらに、同じ混合溶媒に、トリフルオロメタンスルホン
酸リチウムを0.5モル/リットル、及び、LiP
F6 、LiBF4 、LiClO4 、LiAsF6 、Li
N(CF3 SO2 )2 、LiC(CF3 SO2 )3 又は
LiCF3 (CF2 )3 SO3 を0.5モル/リットル
溶かして、電解液を調製し、これらの各電解液100重
量部にトリエチルアミンを1重量部添加した。第3級ア
ミンを含有するこれらの電解液を使用したこと以外は実
験1と同様にして、リチウム電池を作製し、各電池の自
己放電率を求めた。結果を表3及び表4に示す。
【0030】
【表3】
【0031】
【表4】
【0032】表3より、トリフルオロメタンスルホン酸
リチウムを単独使用する場合及び混合電解質塩の一成分
として使用する場合のいずれの場合も、保存特性を改善
するためには、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム
を0.05〜3モル/リットル含有する電解液を使用す
ることが好ましいことが分かる。また、表4より、トリ
フルオロメタンスルホン酸リチウムを他の電解質塩と併
用する場合、他の電解質塩の種類は、保存特性に殆ど影
響しないことが分かる。
リチウムを単独使用する場合及び混合電解質塩の一成分
として使用する場合のいずれの場合も、保存特性を改善
するためには、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム
を0.05〜3モル/リットル含有する電解液を使用す
ることが好ましいことが分かる。また、表4より、トリ
フルオロメタンスルホン酸リチウムを他の電解質塩と併
用する場合、他の電解質塩の種類は、保存特性に殆ど影
響しないことが分かる。
【0033】〈実験4〉この実験では、使用する溶媒の
種類と保存特性の関係を調べた。
種類と保存特性の関係を調べた。
【0034】1,3−ジオキソラン又はプロピレンカー
ボネート又は1,3−ジオキソランとプロピレンカーボ
ネートとの体積比が25:75、50:50、75:2
5又は95:5の混合溶媒に、トリフルオロメタンスル
ホン酸リチウムを1モル/リットル溶かして、電解液を
調製し、これらの各電解液100重量部にトリエチルア
ミンを1重量部添加した。第3級アミンを含有するこれ
らの電解液を使用したこと以外は実験1と同様にして、
リチウム電池を作製し、各電池の自己放電率を求めた。
結果を表5に示す。
ボネート又は1,3−ジオキソランとプロピレンカーボ
ネートとの体積比が25:75、50:50、75:2
5又は95:5の混合溶媒に、トリフルオロメタンスル
ホン酸リチウムを1モル/リットル溶かして、電解液を
調製し、これらの各電解液100重量部にトリエチルア
ミンを1重量部添加した。第3級アミンを含有するこれ
らの電解液を使用したこと以外は実験1と同様にして、
リチウム電池を作製し、各電池の自己放電率を求めた。
結果を表5に示す。
【0035】
【表5】
【0036】表5より、保存特性を改善するためには、
1,3−ジオキソランを5体積%以上含有する電解液を
使用することが好ましいことが分かる。
1,3−ジオキソランを5体積%以上含有する電解液を
使用することが好ましいことが分かる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、1,3−ジオキソラン
を単一溶媒又は混合溶媒の一成分として含有する電解液
を備えたリチウム電池の保存特性が改善される。
を単一溶媒又は混合溶媒の一成分として含有する電解液
を備えたリチウム電池の保存特性が改善される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 能間 俊之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 西尾 晃治 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】1,3−ジオキソランを単一溶媒又は混合
溶媒の一成分として含有し、且つトリフルオロメタンス
ルホン酸リチウムを単一電解質塩又は混合電解質塩の一
成分として含有する電解液を備えたリチウム電池におい
て、電解液に、第3級アミンが添加されていることを特
徴とするリチウム電池。 - 【請求項2】第3級アミンが、トリアルキルアミン、
N,N−ジアルキルアニリン、ピリジン、ピラジン、ピ
リミジン、ピリダジン、トリアジン及びこれらの誘導体
から選ばれた1種又は2種以上の第3級アミンである請
求項1記載のリチウム電池。 - 【請求項3】第3級アミンが、電解液100重量部に対
して、0.01〜20重量部添加されている請求項1又
は2記載のリチウム電池。 - 【請求項4】電解液が、トリフルオロメタンスルホン酸
リチウムを0.05〜3モル/リットル含有する請求項
1〜3のいずれかに記載のリチウム電池。 - 【請求項5】電解液が、1,3−ジオキソランを5体積
%以上含有する請求項1〜4のいずれかに記載のリチウ
ム電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8357216A JPH10189007A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | リチウム電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8357216A JPH10189007A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | リチウム電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10189007A true JPH10189007A (ja) | 1998-07-21 |
Family
ID=18452979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8357216A Pending JPH10189007A (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | リチウム電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10189007A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001110442A (ja) * | 1999-10-13 | 2001-04-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 非水電気化学装置 |
JP2001332298A (ja) * | 2000-05-19 | 2001-11-30 | Sony Corp | 電解質および二次電池 |
JP2008165986A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-17 | Gs Yuasa Corporation:Kk | 非水電解質及び非水電解質電池 |
JP2013254740A (ja) * | 2005-12-14 | 2013-12-19 | Lg Chem Ltd | 非水電解液及びこれを含む二次電池 |
US10991980B2 (en) | 2016-11-15 | 2021-04-27 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Electrolytic solution for secondary battery, secondary battery, battery pack, electrically-driven vehicle, electric power storage system, electrically-driven tool, and electronic device |
-
1996
- 1996-12-25 JP JP8357216A patent/JPH10189007A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001110442A (ja) * | 1999-10-13 | 2001-04-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 非水電気化学装置 |
JP2001332298A (ja) * | 2000-05-19 | 2001-11-30 | Sony Corp | 電解質および二次電池 |
JP2013254740A (ja) * | 2005-12-14 | 2013-12-19 | Lg Chem Ltd | 非水電解液及びこれを含む二次電池 |
US9093720B2 (en) | 2005-12-14 | 2015-07-28 | Lg Chem, Ltd. | Non-aqueous electrolyte and secondary battery comprising the same |
JP2008165986A (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-17 | Gs Yuasa Corporation:Kk | 非水電解質及び非水電解質電池 |
US10991980B2 (en) | 2016-11-15 | 2021-04-27 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Electrolytic solution for secondary battery, secondary battery, battery pack, electrically-driven vehicle, electric power storage system, electrically-driven tool, and electronic device |
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