JPH10186547A - 投写型表示装置 - Google Patents

投写型表示装置

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JPH10186547A
JPH10186547A JP9311270A JP31127097A JPH10186547A JP H10186547 A JPH10186547 A JP H10186547A JP 9311270 A JP9311270 A JP 9311270A JP 31127097 A JP31127097 A JP 31127097A JP H10186547 A JPH10186547 A JP H10186547A
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JP
Japan
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light
polarized light
liquid crystal
color
polarization axis
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Withdrawn
Application number
JP9311270A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Hashizume
俊明 橋爪
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Priority to PCT/JP1997/003982 priority patent/WO1998019206A1/ja
Priority to EP03075154A priority patent/EP1330130A1/en
Priority to EP97910618A priority patent/EP0877281B1/en
Priority to DE69723961T priority patent/DE69723961T2/de
Priority to US09/091,625 priority patent/US6152566A/en
Publication of JPH10186547A publication Critical patent/JPH10186547A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/12Picture reproducers
    • H04N9/31Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM]
    • H04N9/3102Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] using two-dimensional electronic spatial light modulators
    • H04N9/3105Projection devices for colour picture display, e.g. using electronic spatial light modulators [ESLM] using two-dimensional electronic spatial light modulators for displaying all colours simultaneously, e.g. by using two or more electronic spatial light modulators

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 投写型表示装置における誤った画像表示を防
止する。 【解決手段】 青光用液晶ライトバルブ811とクロス
ダイクロイックプリズム813との間の青色光の光路上
に、λ/4位相差板821を配置する。青光用液晶ライ
トバルブ811に入射されるs偏光の青色光は、s偏光
透過用偏光板811aをそのまま透過し、液晶パネル8
11bによって変調されるとともにp偏光光に変換さ
れ、さらに、p偏光透過用偏光板811cを透過して出
射される。出射されたp偏光光は、λ/4位相差板に入
射され、円偏光光に変換されて出射され、クロスダイク
ロイックプリズム813に入射される。赤色反射膜83
1および青色反射膜833を反射して、再びλ/4位相
差板821に入射される円偏光光は、s偏光光に変換さ
れて青光用液晶ライトバルブ811に照射されるが、p
偏光透過用偏光板811cにより遮断され、液晶パネル
811bへの影響を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、偏光光束を、与
えられた画像信号に従って光変調手段により変調して画
像を投写面上に表示する投写型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】偏光光束を利用した投写型表示装置とし
ては、特開平1−302385号公報に記載されたもの
が知られている。図17は、従来の投写型表示装置の要
部を示す概略構成図である。この投写型表示装置は、光
変調手段である3枚の液晶パネル(液晶ライトバルブ)
21,23,25と、色光合成手段であるクロスダイク
ロイックプリズム30と、投写光学系である投写レンズ
40とを備えている。3枚の液晶ライトバルブ21,2
3,25にはそれぞれ赤色光,青色光,緑色光が入射さ
れ、与えられた画像情報(画像信号)に従って、3色の
色光がそれぞれ変調されて出射される。クロスダイクロ
イックプリズム30は、3色の色光を合成して、投写レ
ンズ40の方向に出射する。投写レンズ40は、合成さ
れたカラー画像を表す光をスクリーン50上に投写す
る。具体的には、クロスダイクロイックプリズム30の
内部には、赤色光のみを反射する赤色反射膜31と青色
光のみを反射する青色反射膜33が略十字状に形成され
ている。従って、赤色光は赤色反射膜31で反射され、
青色光は青色反射膜33で反射され、緑色光は赤色反射
膜31および青色反射膜33を透過してクロスダイクロ
イックプリズム30から出射される。クロスダイクロイ
ックプリズム30から出射された3色の色光は、投写レ
ンズ40によりスクリーン50上に投写され、3つの色
光の合成画像が投写される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】赤色反射膜31および
青色反射膜33は、それぞれの色光のみを全反射し、緑
色光をすべて透過させることが理想である。しかし、現
実には、緑色光をある程度反射させたり、反射させなけ
ればならない色光をある程度透過させてしまう。例え
ば、図15に示すように、液晶ライトバルブ23から出
射された青色光のうちある程度の青色光は、青色反射膜
33および赤色反射膜31で反射され、その反射光(戻
り光)BRBが液晶ライトバルブ23の出射面を照射す
る。液晶ライトバルブ23の出射面側には、光の変調を
制御する変調制御素子が配置されており、戻り光BRB
は、その光のエネルギーにより変調制御素子の誤動作を
招く。従って、液晶ライトバルブ23において誤った光
の変調が行われて、誤った画像が表示されてしまう場合
がある。
【0004】この発明は、従来技術のように、光変調手
段が色光合成手段からの戻り光によって誤動作を招くの
を防止し、投写型表示装置における誤った画像表示を効
果的に防止する技術を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、第1の投写
型表示装置は、光源部と、前記光源部からの出射光を第
1、第2、第3の色光に分離する色分離手段と、前記第
1、第2、第3の色光を与えられた画像信号に基づいて
それぞれ変調し、所定の直線偏光光である第1、第2、
第3の変調光として出射する第1、第2、第3の光変調
手段と、前記第1、第2、第3の変調光を合成する色光
合成手段と、を備え、前記色光合成手段は、前記第1の
色光を反射させる第1の反射膜と、前記第3の色光を反
射させる第2の反射膜とを有し、前記第1の反射膜と前
記第2の反射膜とはX字状に配置され、前記第1、第
2、第3の光変調手段のうち少なくとも1つと前記色光
合成手段との間には、偏光軸調整手段が設けられたこと
を特徴とする。
【0006】光変調手段から出射する変調光は、光変調
手段の出射面側に設けられた偏光板を通過可能な所定の
直線偏光光である。かかる所定の直線偏光光のうち偏光
軸調整手段を通過して色光合成手段の第1、第2の反射
膜で反射し、再び偏光軸調整手段を通過する戻り光は、
光変調手段から出射した直線偏光光の偏光方向(以下、
偏光軸という)とは異なった偏光軸の直線偏光光とな
る。これにより、この戻り光は、光変調手段の出射面側
に設けられた偏光板で吸収されるため、光変調手段が色
光合成手段からの戻り光によって誤動作を招くのを防止
し、投写型表示装置における誤った画像表示を防止する
ことができる。
【0007】上記第1の投写型表示装置では、直線偏光
光を円偏光光とする偏光軸調整手段が設けられることが
好ましい。
【0008】こうすれば、光変調手段から出射した所定
の直線偏光光は、偏光軸調整手段によって円偏光光に変
換される。この円偏光光のうち、色光合成手段の第1、
第2の反射膜で反射する戻り光は、再び偏光軸調整手段
を通過することにより、光変調手段から出射した直線偏
光光の偏光軸とは異なった偏光軸の直線偏光光とするこ
とができる。これにより、この戻り光は、光変調手段の
出射面側に設けられた偏光板で吸収されるため、光変調
手段が色光合成手段からの戻り光によって誤動作を招く
のを防止し、投写型表示装置における誤った画像表示を
防止することができる。
【0009】この場合に、前記偏光軸調整手段はλ/4
位相差板であってもよい。
【0010】λ/4位相差板を、その光学軸と光変調手
段から出射した直線偏光光の偏光軸とのなす頂角が45
度となるように配置すれば、λ/4位相差板に入力され
た直線偏光光を容易に円偏光光とすることができる。か
かる円偏光光が再びλ/4位相差板を通過することによ
り、光変調手段から最初に入射された直線偏光光の偏光
軸とは90度異なった偏光軸の直線偏光光とすることが
できる。
【0011】また、上記第1の投写型表示装置では、直
線偏光光の偏光軸を前記第1の反射膜と前記第2の反射
膜との交線に対し所定の角度に調整する前記偏光軸調整
手段が設けられることも好ましい。
【0012】偏光軸調整手段によって、第1の反射膜と
第2の反射膜との交線に対して偏光軸が所定の角度を有
するように変換された直線偏光光は、色光合成手段に入
射して第1の反射膜と第2の反射膜で反射すると、偏光
軸が前記交線に対して対称な角度を有する直線偏光光の
戻り光となる。この戻り光が再び偏光軸調整手段を通過
すると、光変調手段から出射した直線偏光光の偏光軸と
は異なった偏光軸を有する直線偏光光となる。これによ
り、この戻り光のうち、光変調手段の出射面側に設けら
れた偏光板の吸収軸方向と同じ偏光軸を有する偏光成分
が、この偏光板で吸収されるため、光変調手段が色光合
成手段からの戻り光によって誤動作を招くのを抑制し、
投写型表示装置における誤った画像表示を抑制すること
ができる。なお、この異なった偏光軸を有する直線偏光
光には光変調手段から出射された光と同じ偏光軸の偏光
成分も含まれる場合があるが、戻り光のすべてが光変調
手段から出射された光と同じ偏光軸を有する直線偏光光
である場合に比べて少ないため、その影響は少ない。
【0013】この場合に、前記偏光軸調整手段は、λ/
2位相差板とすればよい。
【0014】λ/2位相差板を、その光学軸と光変調手
段から出射した直線偏光光の偏光軸が水平または垂直で
ある直線偏光光の偏光軸とのなす頂角を所定の角度の1
/2となるように配置すれば、偏光軸が水平または垂直
である直線偏光光を、第1の反射膜と第2の反射膜との
交線に対して偏光軸が所定の角度を有する直線偏光光と
することができる。そして、第1の反射膜と第2の反射
膜で反射して戻ってくる戻り光は偏光軸が前記交線に対
して反対方向に傾くので、再びλ/2位相差板を通過す
ると、光変調手段から出射した直線偏光光の偏光軸とは
異なった偏光軸を有する直線偏光光とすることができ
る。
【0015】ここで、前記所定の角度は約10度から約
45度の範囲のいずれかであるようにすればよい。但
し、交線に対する偏光軸の角度が45度から90度の範
囲は45度から0度の範囲と等価であり、上記約10度
から約45度の範囲は約80度から約45度の範囲と等
価となる。このようにすれば、戻り光の偏光成分のうち
光変調手段から出射した直線偏光光と同じ偏光軸を有す
る偏光成分を、所定の角度の大きさに対応して減少させ
ることができる。特に所定の角度を約22.5度から約
45度の範囲とすれば、光変調手段から出射した直線偏
光光と同じ偏光軸を有する偏光成分の割合を約50%以
下とすることができる。これにより、光変調手段が色光
合成手段からの戻り光によって誤動作を招くのを抑制
し、投写型表示装置における誤った画像表示を抑制する
ことができる。
【0016】特に、前記所定の角度は約45度であるこ
とが好ましい。これは、λ/2位相差板をその光学軸と
光変調手段から出射した直線偏光光の偏光軸とのなす頂
角が22.5度となるように配置することにより可能で
ある。このようにすれば、第1と第2の反射膜で反射し
て戻ってくる戻り光の偏光軸が第1の反射膜と第2の反
射膜との交線に対してλ/2位相差板から出射した光の
偏光軸とは反対方向に傾くので、再びλ/2位相差板を
通過すると、光変調手段から出射した直線偏光光の偏光
軸に対して90度回転した直線偏光光とすることができ
る。この90度回転した直線偏光光は光変調手段の出射
面側に設けられた偏光板によってほとんど吸収されるの
で、光変調手段が色光合成手段からの戻り光によって誤
動作を招くのを防止し、投写型表示装置における誤った
画像表示を防止することができる。
【0017】上記第1の投写型表示装置において、前記
光変調手段には変調制御素子が形成され、前記偏光軸調
整手段は、前記第1、第2、第3の色光のうち、比較的
短波長の色光のための前記光変調手段と前記色光合成手
段との間に設けられたことが好ましい。
【0018】変調手段の誤動作は、短波長側の光に影響
されやすい。従って、こうすれば、比較的短波長の色光
が変調制御素子を照射することを防止できるので、光変
調手段が色光合成手段からの戻り光によって誤動作を招
くのを効果的に防止し、投写型表示装置における誤った
画像表示を防止することができる。
【0019】また、前記偏光軸調整手段は、前記第1、
第2、第3の色光のうち、スペクトルの比較的強い色光
のための前記光変調手段と前記色光合成手段との間に設
けられようにしてもよい。
【0020】こうすれば、第1、第2、第3の色光のう
ちでスペクトルの比較的強い色光、すなわち、スペクト
ルのピークが比較的高い色光の色光合成手段からの戻り
光が、光変調手段の出射面側に設けられた偏光板で吸収
されるため、光変調手段が色光合成手段からの戻り光に
よって誤動作を招くのを防止し、投写型表示装置におけ
る誤った画像表示を防止することができる。
【0021】第2の投写型表示装置は、光源部と、前記
光源部からの出射光を第1、第2、第3の色光に分離す
る色分離手段と、前記第1、第2、第3の色光を与えら
れた画像信号に基づいてそれぞれ変調し、所定の直線偏
光光である第1、第2、第3の変調光として出射する第
1、第2、第3の光変調手段と、前記第1、第2、第3
の変調光を合成する色光合成手段と、を備え、前記色光
合成手段は、前記第1の色光を反射させる第1の反射膜
と、前記第3の色光を反射させる第2の反射膜とを有
し、前記第1の反射膜と前記第2の反射膜とはX字上に
配置され、前記光源部と、前記第1、第2、第3の光変
調手段のうち少なくとも1つとの間には、直線偏光光の
偏光軸を前記第1の反射膜と前記第2の反射膜との交線
に対し所定の第1の角度に調整する偏光軸調整手段が設
けられ、前記偏光軸調整手段に対応する前記光変調手段
の出射面側には、該光変調手段から出射し、前記第1の
反射膜と前記第2の反射膜との交線に対し所定の第2の
角度の偏光軸を有する直線偏光光のみを透過する偏光板
が設けられていることを特徴とする。
【0022】光源部と、第1、第2、第3の光変調手段
のうち少なくとも1つとの間に設けられた偏光軸調整手
段によって、偏光軸調整手段から出射した光は第1の反
射膜と第2の反射膜との交線に対してその偏光軸が所定
の第1の角度を有する直線偏光光に変換される。光変調
手段の出射面側には偏光板が備えられており、前記交線
に対して所定の第2の角度の偏光軸を有する直線偏光光
のみを透過して出射する。この光変調手段から出射した
直線偏光光が色光合成手段の第1、第2の反射膜で反射
して戻ってくると、その戻り光の偏光軸は前記交線に対
して第2の角度とは異なった角度を有する直線偏光光と
なる。この異なった角度の偏光軸を有する直線偏光光の
うち、光変調手段の出射面側に設けられた偏光板で吸収
可能な偏光成分は吸収されて、光変調手段に入射される
戻り光を抑制することができる。これにより、光変調手
段が色光合成手段からの戻り光によって誤動作を招くの
を抑制し、投写型表示装置における誤った画像表示を抑
制することができる。なお、この異なった角度の偏光軸
を有する直線偏光光には光変調手段から出射された光と
同じ偏光軸の偏光成分も含まれる場合があるが、戻り光
のすべてが光変調手段から出射された光と同じ偏光軸を
有する直線偏光光である場合に比べて少ないため、その
影響は少ない。
【0023】上記第2の投写型表示装置において、前記
偏光軸調整手段は、λ/2位相差板であることが好まし
い。
【0024】λ/2位相差板を、その光学軸と光変調手
段から出射した直線偏光光の偏光軸が水平または垂直で
ある直線偏光光の偏光軸とのなす頂角を所定の角度の1
/2となるように配置すれば、偏光軸が水平または垂直
である直線偏光光を、第1の反射膜と第2の反射膜との
交線に対して偏光軸が所定の第1の角度を有する直線偏
光光とすることができる。
【0025】ここで、前記第1の角度は約10度から約
45度の範囲のいずれかであり、前記第2の角度は前記
第1の角度とほぼ等しいかまたはほぼ90度異なるよう
にすればよい。但し、交線に対する偏光軸の角度が45
度から90度の範囲は45度から0度の範囲と等価であ
り、上記約10度から約45度の範囲は約80度から約
45度の範囲と等価となる。このようにすれば、第1と
第2の反射膜で反射して戻ってくる戻り光の偏光成分の
うち光変調手段の出射面側に設けられた偏光板から出射
した直線偏光光と同じ偏光軸を有する偏光成分を、第1
の角度の大きさに対応して減少させることができる。特
に第1の角度を約22.5度から約45度の範囲とすれ
ば、光変調手段から出射した直線偏光光と同じ偏光軸を
有する偏光成分の割合を約50%以下とすることができ
る。これにより、光変調手段が色光合成手段からの戻り
光によって誤動作を招くのを抑制し、投写型表示装置に
おける誤った画像表示を抑制することができる。
【0026】特に、前記第1の角度は約45度であるこ
とが好ましい。これは、λ/2位相差板をその光学軸と
光変調手段の出射面側に設けられた偏光板から出射した
直線偏光光の偏光軸とのなす頂角が約22.5度となる
ように配置することにより可能である。このようにすれ
ば、第1と第2の反射膜で反射して戻ってくる戻り光の
偏光軸は前記偏光板から出射した直線偏光光の偏光軸と
は反対方向に傾くいて、この戻り光は前記偏光板から出
射した直線偏光光の偏光軸に対して90度回転した直線
偏光光となる。この90度回転した直線偏光光は偏光板
によってほとんど吸収されるので、光変調手段が色光合
成手段からの戻り光によって誤動作を招くのを防止し、
投写型表示装置における誤った画像表示を防止すること
ができる。
【0027】上記第1、第2の投写型表示装置におい
て、前記光変調手段と前記光合成手段との間の前記偏光
軸調整手段が設けられていない光路上に、前記偏光軸調
整手段を通過する色光のみを吸収する色吸収手段が設け
られるようにしてもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】A.第1実施例:次に、本発明の
実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、この発
明の第1実施例による投写型表示装置の概略平面図であ
る。この投写型表示装置は、偏光照明装置1と、ダイク
ロイックミラー801,804と、反射ミラー802,
807,809と、リレーレンズ806,808,81
0と、3枚の液晶パネル(液晶ライトバルブ)803,
805,811と、クロスダイクロイックプリズム81
3と、投写レンズ814とを備えている。
【0029】図2は、偏光照明装置1の要部を平面的に
みた概略構成図である。この偏光照明装置1は、光源部
10と、偏光発生装置20とを備えている。光源部10
は、s偏光(入射面に垂直な振動波)成分とp偏光(入
射面に平行な振動波)成分とを含むランダムな偏光方向
の光束を出射する。なお、以下の説明では、紙面に垂直
方向の偏光軸を有する偏光をs偏光と、紙面に平行方向
の偏光軸を有する偏光をp偏光とする。光源部10から
出射された光束は、偏光発生装置20によって偏光方向
がほぼ揃った一種類の直線偏光に変換されて、照明領域
90を照明する。なお、照明領域90は、図1における
3枚の液晶パネル803,805,811に相当する。
【0030】光源部10は、光源ランプ101と、放物
面リフレクター102とを備えている。光源ランプ10
1から放射された光は、放物面リフレクター102によ
って一方向に反射され、略平行な光束となって偏光発生
装置20に入射する。光源部10の光源光軸Rは、シス
テム光軸Lに対して一定の距離DだけX方向に平行にシ
フトした状態にある。ここで、システム光軸Lは、偏光
ビームスプリッタアレイ320の光軸である。このよう
に光源光軸Rをシフトさせる理由については後述する。
【0031】偏光発生装置20は、第1の光学要素20
0と、第2の光学要素300とを備えている。図3は、
第1の光学要素200の外観を示す斜視図である。図3
に示すように、第1の光学要素200は矩形状の輪郭を
有する微小な光束分割レンズ201が縦横に複数配列さ
れた構成を有している。第1の光学要素200は、光源
光軸R(図2)が第1の光学要素200の中心に一致す
るように配置されている。各光束分割レンズ201をZ
方向から見た外形形状は、照明領域90の形状即ち、液
晶ライトバルブ803,805,811の形状と相似形
をなすように設定されている。この実施例では、光束分
割レンズ201のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)
は4:3に設定されている。
【0032】図2の第2の光学要素300は、集光レン
ズアレイ310と、偏光ビームスプリッタアレイ320
と、選択位相差板380と、出射側レンズ390とを備
えている。図4に、偏光ビームスプリッタアレイ320
と選択位相差板380を備えた偏光変換素子の構成を示
す。偏光ビームスプリッタアレイ320は、それぞれ断
面が平行四辺形の柱状の複数の透光性部材322が、交
互に貼り合わされた形状を有している。透光性板材32
2の界面には、偏光分離膜331と反射膜332とが交
互に形成されている。なお、この偏光ビームスプリッタ
アレイ320は、偏光分離膜331と反射膜332が交
互に配置されるように、これらの膜が形成された複数枚
の板ガラスを貼り合わせて、所定の角度で斜めに切断す
ることによって作成される。
【0033】図4(A)に示す偏光変換素子の入射面か
らは、s偏光成分とp偏光成分とを含むランダムな偏光
方向を有する入射光が入射される。この入射光は、ま
ず、偏光分離膜331によってs偏光光とp偏光光とに
分離される。s偏光光は、偏光分離膜331によってほ
ぼ垂直に反射され、反射膜332によってさらに垂直に
反射されてから出射される。一方、p偏光光は、偏光分
離膜331をそのまま透過する。選択位相差板380
は、偏光分離膜331を通過する光の出射面部分にλ/
2位相差層381が形成されており、反射膜332で反
射された光の出射面部分は無色透明となっている光学素
子である。従って、偏光分離膜331を透過したp偏光
光は、λ/2位相差層381によってs偏光光に変換さ
れて出射する。従って、偏光変換素子を通過した光は、
そのほとんどがs偏光光となって出射される。
【0034】図2に示す集光レンズアレイ310は、第
1の光学要素200(図3)とほぼ同様な構成を有して
いる。すなわち、集光レンズアレイ310は、第1の光
学要素200を構成する光束分割レンズ201と同数の
集光レンズ311をマトリックス状に複数配列したもの
である。集光レンズアレイ310の中心も、光源光軸R
と一致するように配置されている。
【0035】光源部10は、ランダムな偏光方向を有す
るほぼ平行な白色の光束を出射する。光源部10から出
射されて第1の光学要素200に入射した光束は、それ
ぞれの光束分割レンズ201によって中間光束202に
分割される。中間光束202は、光束分割レンズ201
と集光レンズ311の集光作用によって、システム光軸
Lと垂直な平面内で収束する。中間光束202が収束す
る位置には、光束分割レンズ201の数と同数の光源像
が形成される。なお、光源像が形成される位置は、偏光
ビームスプリッタアレイ320内の偏光分離膜331の
近傍である。
【0036】光源光軸Rがシステム光軸Lからずれてい
るのは、光源像を偏光分離膜331の位置で結像させる
ためである。このずれ量Dは、偏光分離膜331のX方
向の幅Wp(図2)の1/2に設定されている。前述し
たように、光源部10と、第1の光学要素200と、集
光レンズアレイ310の中心は、光源光軸Rと一致して
おり、システム光軸LからD=Wp/2だけずれてい
る。一方、図2から理解できるように、中間光束202
を分離する偏光分離膜331の中心も、システム光軸L
からWp/2だけずれている。従って、光源光軸Rを、
システム光軸LからWp/2だけずらせることによっ
て、偏光分離膜331のほぼ中央において光源ランプ1
01の光源像を結像させることができる。
【0037】偏光ビームスプリッタアレイ320に入射
された光束は、前述した図4(A)にも示したように、
すべてs偏光光に変換される。偏光ビームスプリッタア
レイ320から出射された光束は、出射側レンズ390
によって照明領域90を照明する。照明領域90は、多
数の光束分割レンズ201で分割された多数の光束で照
明されるので、照明領域90、即ち液晶ライトバルブ8
03,805,811の全体をむらなく照明することが
できる。
【0038】なお、第1の光学要素200に入射する光
束の平行性が極めて良い場合には、第2の光学要素30
0から集光レンズアレイ310を省略することも可能で
ある。
【0039】以上のように、図2に示す偏光照明装置1
は、ランダムな偏光方向を有する白色の光束を特定の偏
光方向の光束(s偏光光またはp偏光光)に変換する偏
光発生部としての機能と、このような多数の偏光光束で
照明領域90、即ち液晶ライトバルブ803,805,
811をむらなく照明する機能とを有している。また、
偏光ビームスプリッタアレイ320を使用しているの
で、光の利用効率が高いという利点を有している。
【0040】図1に示すダイクロイックミラー801,
804は、s偏光の白色光束を赤、青、緑の3色のs偏
光の色光に分離する色光分離手段としての機能を有す
る。3枚の液晶ライトバルブ803,805,811
は、与えられた画像情報(画像信号)に従って、3色の
色光をそれぞれ変調して出射する光変調手段としての機
能を有する。クロスダイクロイックプリズム813は、
3色の色光を合成して、投写レンズ814の方向に出射
する色光合成手段としての機能を有する。投写レンズ8
14は、合成されたカラー画像を表す光をスクリーン8
15上に投写する投写光学系としての機能を有する。
【0041】青光緑光反射ダイクロイックミラー801
は、偏光照明装置1から出射されたs偏光の白色光束の
赤色光成分を透過させるとともに、青色光成分と緑色光
成分とを反射する。透過したs偏光の赤色光は、反射ミ
ラー802で反射されて、赤光用液晶ライトバルブ80
3に達する。一方、第1のダイクロイックミラー801
で反射されたs偏光の青色光と緑色光のうちで、s偏光
の緑色光は緑光反射ダイクロイックミラー804によっ
て反射され、緑光用液晶ライトバルブ805に達する。
一方、s偏光の青色光は、第2のダイクロイックミラー
804も透過する。
【0042】この実施例では、青色光の光路長が3つの
色光のうちで最も長くなる。そこで、s偏光の青色光に
対しては、ダイクロイックミラー804の後に、入射レ
ンズ806と、リレーレンズ808と、出射レンズ81
0とを含むリレーレンズ系で構成された導光手段850
が設けられている。すなわち、s偏光の青色光は、緑光
反射ダイクロイックミラー804を透過した後に、ま
ず、入射レンズ806及び反射ミラー807を経て、リ
レーレンズ808に導かれる。さらに、反射ミラー80
9によって反射されて出射レンズ810に導かれ、青光
用液晶パネル811に達する。
【0043】3つの液晶ライトバルブ803、805、
811は、図示しない外部の制御回路から与えられた画
像信号(画像情報)に従って、それぞれの色光を変調
し、それぞれの色成分の画像情報を含む色光を生成す
る。赤光用液晶ライトバルブ803によって変調された
赤色光および緑光用液晶ライトバルブ805によって変
調された緑色光は、クロスダイクロイックプリズム81
3に入射される。青光用液晶ライトバルブ811によっ
て変調された青色光は、λ/4位相差板821を通って
クロスダイクロイックプリズム813に入射される。
【0044】λ/4位相差板821は、後で詳述するよ
うに、青色光の偏光方向を、直線偏光から円偏光に変換
し、また、円偏光から直線偏光に変換する偏光軸調整手
段としての機能を有する。
【0045】クロスダイクロイックプリズム813は、
3色の色光を合成してカラー画像を形成する色光合成手
段としての機能を有し、3つの色光が合成されて、カラ
ー画像を表す合成光が、投写レンズ814へ出射され
る。カラー画像を表す合成光は、投写光学系である投写
レンズ814によってスクリーン815上に投写され、
画像が拡大されて表示される。
【0046】この投写型表示装置では、光変調手段とし
て、特定の偏光方向の光束(s偏光光またはp偏光光)
を変調するタイプの液晶ライトバルブ803,805,
811が用いられている。これらの液晶ライトバルブに
は、図5に示すように、入射側と出射側にそれぞれ偏光
板803a,805a,811a,803c,805
c,811cが貼り付けられているのが普通である。偏
光板は、偏光光を透過可能な方向(透過軸)と偏光光を
吸収する方向(吸収軸)とを有する。入射側偏光板80
3a,805a,811aは、その透過軸がs偏光の偏
光軸と一致するように設置されており、s偏光成分の純
度を高めるために用いられている。本例の投写型表示装
置では、第2の光学要素300により、ほとんどの光が
一種類の偏光成分の光となって出射されるため、入射側
の偏光板は省略することも可能である。一方、出射側偏
光板803c,805c,811cは、その透過軸がp
偏光の偏光軸と一致するように設置されている。液晶パ
ネル803b,805b,811bは、90度ねじれた
ツイストネマチック液晶を用いたパネルであり、入射し
た直線偏光は画像信号に応じて変調され、その駆動電圧
に応じた楕円偏光となる。そして、そのうち、p偏光成
分のみが出射側偏光板803c,805c,811cを
透過して液晶ライトバルブ803,805,811から
出射されるのである。すなわち、液晶ライトバルブ80
3,805,811に入射されたs偏光光のうち、液晶
ライトバルブ803,805,811により変調を受け
てp偏光光に変換された部分のみが出射されるのであ
る。
【0047】偏光ビームスプリッタアレイ320の反射
膜332は、液晶ライトバルブ803,805,811
の変調対象となる特定の偏光成分(例えばs偏光)のみ
を選択的に反射する性質を有する誘電体多層膜で形成す
ることが好ましい。こうすれば、第2の光学要素300
から出射される一種類の偏光成分の光の純度が高くな
り、液晶ライトバルブ803,805,811の入射偏
光板における光の吸収や発熱を抑えることができる。
【0048】図5は、第1実施例の要部を示す概念図で
あり、液晶ライトバルブ803,805,811、λ/
4位相差板821、クロスダイクロイックプリズム81
3で構成される光学系を、偏光方向に着目して示してい
る。
【0049】第1実施例では、偏光照明装置1からs偏
光の白色光が出射され、前述したように2つのダイクロ
イックミラー801,804によって赤,緑,青の3色
の色光に分離される。ダイクロイックミラー801,8
04を通過する際には偏光方向が変化しないので、3色
の光はs偏光のままである。
【0050】赤光用液晶ライトバルブ803は、液晶パ
ネル803bと、液晶パネル803bの入射側に設けら
れたs偏光透過用偏光板803aと、出射側に設けられ
たp偏光透過用偏光板803cとで構成されている。赤
光用液晶ライトバルブ803に入射されるs偏光の赤色
光は、s偏光透過用偏光板803aをそのまま透過し、
液晶パネル803bによって変調されて、その一部がp
偏光光に変換され、このp偏光光のみがp偏光透過用偏
光板803cを透過して出射される。出射されたp偏光
の赤色光は、クロスダイクロイックプリズム813に入
射される。
【0051】緑光用液晶ライトバルブ805は、液晶パ
ネル805bと、液晶パネル805bの入射側に設けら
れたs偏光透過用偏光板805aと、出射側に設けられ
たp偏光透過用偏光板805cとで構成されている。緑
光用液晶ライトバルブ805に入射されるs偏光の緑色
光は、s偏光透過用偏光板805aをそのまま透過し、
液晶パネル805bによって変調され、その一部がp偏
光光に変換され、このp偏光光のみがp偏光透過用偏光
板805cを透過して出射される。出射されたp偏光の
緑色光は、クロスダイクロイックプリズム813に入射
される。
【0052】青光用液晶ライトバルブ811は、液晶パ
ネル811bと、液晶パネル811bの入射側に設けら
れたs偏光透過用偏光板811aと、出射側に設けられ
たp偏光透過用偏光板811cとで構成されている。青
光用液晶ライトバルブ811に入射されるs偏光の青色
光は、s偏光透過用偏光板811aをそのまま透過し、
液晶パネル811bによって変調され、その一部がp偏
光光に変換され、このp偏光光のみがp偏光透過用偏光
板811cを透過して出射される。p偏光透過用偏光板
811cから出射されたp偏光の青色光は、λ/4位相
差板821に入射され、円偏光に変換されて出射され、
クロスダイクロイックプリズム813に入射される。
【0053】クロスダイクロイックプリズム813に
は、赤色反射膜831と青色反射膜833とが略X字状
に形成されている。赤光用液晶ライトバルブ803から
出射されたp偏光の赤色光は、赤色反射膜831で反射
されて投写レンズ814(図1)の方向に出射される。
また、青光用液晶ライトバルブ811から出射されたp
偏光の青色光は、λ/4位相差板821により円偏光に
変換された後、青色反射膜833で反射されて投写レン
ズ814の方向に出射される。緑光用液晶ライトバルブ
805から出射された緑色光は、赤色反射膜831と青
色反射膜833とをそのまま透過して投写レンズ814
の方向に出射される。投写レンズ814は、入射された
カラー画像を表す光をスクリーン815(図1)上に投
写する。なお、図5では、図示の便宜上、赤色光と青色
光が反射される位置を、それぞれの反射膜から多少ずれ
た位置に描いている。
【0054】ここで、図6に示した様に、クロスダイク
ロイックプリズム813に入射された円偏光の青色光の
うち、青色反射膜833で反射した後、赤色反射膜83
1を透過せず反射する光、すなわち戻り光BRBは、λ
/4位相差板821に再び入してs偏光に変換して出射
された後、青光用液晶ライトバルブ811の出射面側を
照射する。ところが、青光用液晶ライトバルブ811の
出射面側には、s偏光光を透過させないp偏光透過用偏
光板811cが存在するため、s偏光光に変換された戻
り光BRBが、液晶パネル811bに入射されることは
ない。従って、青光用液晶ライトバルブ811に対する
戻り光の影響を防止することができる。
【0055】なお、本例において、赤光用液晶ライトバ
ルブ803から出射され、赤色反射膜831によって反
射されたp偏光の赤色光が、青色反射膜831を透過せ
ずに赤光用液晶ライトバルブ803の方へ反射されて赤
色光の戻り光が生じたり、緑光用液晶ライトバルブ80
5から出射されたp偏光の緑色光が、赤色反射膜83
1、青色反射膜833を透過せずに緑光用液晶ライトバ
ルブ805の方へ反射されて緑色光の戻り光が生じたり
することも考えられる。
【0056】しかしながら、本例では青色光の戻り光の
みを防ぐ構造としている。これは、本例の液晶ライトバ
ルブ803,805,811に、画素のスイッチング素
子としてポリシリコンTFTを用いた液晶ライトバルブ
(ポリシリコンTFT液晶パネル)を採用した場合に、
青色光の戻り光による影響が最も大きいためである。
【0057】ここで、ポリシリコンTFT液晶パネルを
備えた液晶ライトバルブにおける誤動作発生原理につい
て説明する。
【0058】液晶パネルは一対の基板の間に液晶が挟ま
れた構造を有している。周知の通り、ポリシリコンTF
T液晶パネルの場合には、この2つの基板のうち一方に
画素のスイッチング素子としてポリシリコンTFTが設
けられており、他方の基板には対向電極が形成されてい
る。図7は、ポリシリコンTFT液晶パネルの一例を説
明する図であり、ポリシリコンTFT液晶パネルの2つ
の基板のうち、ポリシリコンTFTが設けられた側の基
板430の一部と、ポリシリコンTFTパネルの外側に
設けられた偏光板440の一部とを断面図で示してあ
る。ポリシリコンTFT450は、基板430上に形成
されたポリシリコンからなる活性層432、その上にゲ
ート絶縁層433を挟んで形成されたポリシリコン等か
らなるゲート434、から構成される。ポリシリコンT
FT450にON、OFFの信号を供給するソース電極
436は、層間絶縁膜435の一部に設けられたホール
を介して活性層432に接続されている。画素電極43
1も活性層432に接続されている。画像変調に関する
情報は、ポリシリコンTFT450をONにして、画素
電極431と対向電極との間に挟まれた液晶に電圧を印
加することによって書き込まれる。書き込みが終了した
後、書き込まれた情報を次の情報が書き込まれるまで保
持するために、ポリシリコンTFT450がOFFされ
る。
【0059】ところが、ポリシリコンTFT液晶パネル
は、ポリシリコンTFT450の形成された基板430
側がクロスダイクロイックプリズム側となるように配置
されているため、クロスダイクロイックプリズムからの
反射光(戻り光)が、図中矢印で示すような方向からポ
リシリコンTFT液晶パネルを照射する。そして、この
反射光が活性層432に到達すると、活性層405で光
励起に起因したキャリアが発生し、ポリシリコンTFT
450がOFFされているにもかかわらず、電流(いわ
ゆる光リーク電流)が発生してしまう。その結果、液晶
に印加されている電圧が変化して、画像変調の状態が乱
れてしまうのである。
【0060】以上がポリシリコンTFT液晶ライトバル
ブの誤動作の発生原埋である。
【0061】なお、この光リーク電流は、波長の短い光
が照射された場合程発生しやすい傾向があり、また、強
度(スペクトル)の強い光が照射された場合程発生しや
すい傾向がある。
【0062】すなわち、前者の傾向によれば、ポリシリ
コンTFT液晶ライトバルブを液晶ライトバルブ80
3,805,811として採用した場合には、ライトバ
ルブの誤動作は、青色光の戻り光に対して最も影響され
やすく、赤色光の戻り光に対して比較的影響されにくい
ことになる。本例ではこのような傾向に基づいて青光用
液晶ライトバルブ811とクロスダイクロイックプリズ
ム813との間にのみ、偏光軸調整手段としてのλ/4
位相差板821を配置したものである。
【0063】また、後者の傾向によれば、ライトバルブ
の誤動作は、赤、青、緑の3つの色光のうち、光の強度
(スペクトル)が比較的強い色光に対して影響されやす
いことになる。図1に示す光源101の種類によって
は、特定色の色光の強度が他の色光の強度よりも強い場
合がある。例えば、一般的に、メタルハライドランプの
場合には、緑色光の強度が他の赤、青の色光の強度より
比軟的強い。従って、このような場合には、緑光用液晶
ライトバルブ805とクロスダイクロイックプリズム8
13との間に偏光軸調整手段を設けるようにした方が良
い。
【0064】B.第2実施例:図8は、第2実施例の要
部を示す概念図である。第2実施例は、図5に示す第1
実施例において、クロスダイクロイックプリズム813
の赤色光および緑色光入射面に青色光を吸収する青色吸
収フィルタ841,842を設け、クロスダイクロイッ
クプリズム813から赤光用液晶ライトバルブ803
と,緑光用液晶ライトバルブ805への不必要な青色光
の出射を防止したものである。画像を投写する基本的な
動作は第1実施例と全く同じである。なお、本実施例に
おいても、紙面に垂直方向の偏光軸を有する偏光をs偏
光と、紙面に平行方向の偏光軸を有する偏光をp偏光と
する。
【0065】λ/4位相差板821から出射されてクロ
スダイクロイックプリズム813に入射された円偏光の
青色光のうち、赤色反射膜831を透過して青色反射膜
833も透過する不必要な透過光BRRや、赤色反射膜
831で反射して青色反射膜833を透過する不必要な
反射光BRGが発生する場合がありうる。円偏光はs偏
光とp偏光の合成光であり、このような透過光BRRや
反射光BRGが赤光用液晶ライトバルブ803,緑光用
液晶ライトバルブ805の出射面側にそのまま照射され
ると、p偏光透過用偏光板803c,805cを通過し
て、液晶パネル803b,805bに入射され、誤った
光の変調が行われて、誤った画像が表示されてしまう可
能性がある。青色吸収フィルタ841,842は、この
ような透過光BRRや反射光BRGを吸収して、液晶ラ
イトバルブ803,805への照射を防止している。
【0066】第2実施例においては、このように、青光
用液晶ライトバルブ811への不必要な反射光BRBの
入射を防止するだけでなく、赤光用液晶ライトバルブ8
03、緑光用液晶ライトバルブ805へも照射されうる
不必要な透過光BRRや反射光BRGを青色吸収フィル
タ841,842により吸収して、投写型表示装置の誤
動作を防止している。
【0067】C.第3実施例:図9は、第3実施例の要
部を示す概念図である。第3実施例は、図5に示す第1
実施例において、更に、赤光用液晶ライトバルブ803
および緑光用液晶ライトバルブ805とクロスダイクロ
イックプリズム813の間の光路上にλ/4位相差板8
23,825を配置したものである。他の構成要素は、
第1実施例と同じである。赤光用液晶ライトバルブ80
3により変調され、出射されたp偏光の赤色光、およ
び、緑光用液晶ライトバルブ805で変調され、出射さ
れたp偏光の緑色光は、第1実施例における青色光と同
様に、λ/4位相差板823,825により円偏光に変
換されてクロスダイクロイックプリズム813へ入射す
るが、画像を投写する基本的な動作は第1実施例と同じ
である。
【0068】クロスダイクロイックプリズム813に入
射され円偏光の赤色光には、青色反射膜833を透過せ
ず反射して、λ/4位相差板823に再び入射される戻
り光RRRが発生する。このような戻り光は、図6に示
した場合と同様に、s偏光に変換して出射され、赤光用
液晶ライトバルブ803の出射面側を照射する。しかし
ながら、赤光用液晶ライトバルブ803の出射面側に
は、s偏光光を透過させないp偏光透過用偏光板803
cが存在するため、s偏光光に変換された戻り光RRR
が液晶パネル803bに入射されることはない。従っ
て、赤光用液晶ライトバルブ803に対する赤色光の戻
り光の影響を防止することができる。このとき、図9に
示したように、クロスダイクロイックプリズム813に
入射された円偏光の青色光のうち、青色反射膜833も
赤色反射膜831も透過する透過光BRRが、λ/4位
相差板823に入射された場合に、その出射光がs偏光
光に変換されるように、λ/4位相差板の光学軸を設定
することが好ましい。こうすれば、赤光用液晶ライトバ
ルブ803に照射される青色光の不必要な反射光BRR
も、液晶パネル803bに入射されない。従って、赤光
用液晶ライトバルブ803に対する青色光の不必要な透
過光の影響も防止することができる。
【0069】また、緑光用液晶ライトバルブ805から
出射された緑色光に関しても、赤色反射膜831及び青
色反射膜833を透過せずに緑光用液晶ライトバルブ8
05の方へ反射される戻り光GRGが発生する。このよ
うな戻り光も、上述の戻り光RRR,BRBと同様にs
偏光光に変換された後、緑光用液晶ライトバルブ805
の出射面側に照射される。しかしながら、緑光用液晶ラ
イトバルブ805の出射面側には、s偏光光を透過させ
ないp偏光透過用偏光板805cが存在するため、戻り
光が、液晶パネル805bに入射されることはない。従
って、緑光用液晶ライトバルブ805に対する緑色光の
不必要な反射光の影響も防止することができる。このと
き、上述したλ/4位相差板823と同様に、クロスダ
イクロイックプリズム813に入射された円偏光の青色
光のうち、赤色反射膜831で反射し青色反射膜833
は透過する反射光BRGが、λ/4位相差板825に入
射された場合に、s偏光光に変換されるように、λ/4
位相差板825の光学軸を設定することが好ましい。こ
うすれば、緑光用液晶ライトバルブ805に照射される
青色光の不必要な反射光BRGも、液晶パネル805b
に入射されない。従って、緑光用液晶ライトバルブ80
5に対する青色光の不必要な反射光の影響も防止するこ
とができる。
【0070】第3実施例においては、赤光用液晶ライト
バルブ803,緑光用液晶ライトバルブ805,青光用
液晶ライトバルブ811とクロスダイクロイックプリズ
ム813との間にλ/4位相差板823,825,82
1を配置することにより、クロスダイクロイックプリズ
ム813の内部で発生した赤色光、緑色光、青色光の戻
り光が対応する色の各液晶ライトバルブ803,80
5,811に入射して影響を与えることを防止するだけ
でなく、不必要な反射光が他の液晶ライトバルブ80
3,811に入射して影響を与えることも防止してい
る。
【0071】また、第3実施例において、クロスダイク
ロイックプリズム813から投写レンズ814(図1)
に出射された出射光は、すべて円偏光であるため、その
投写画像を映すスクリーン815として、通常のスクリ
ーンだけでなく、偏光スクリーンを使用することも可能
である。
【0072】D.第4実施例:図10は、第4実施例の
要部を示す概念図である。第4実施例は、λ/2位相差
板851を青光用液晶ライトバルブ1811とクロスダ
イクロイックプリズム834との間の光路上に設置し、
λ/2位相差板852を緑光用液晶ライトバルブ180
5とクロスダイクロイックプリズム834との間の光路
上に設置した構成としている。λ/2位相差板851,
852は、偏光軸調整手段としての機能を有する。ま
た、クロスダイクロイックプリズム834の赤色光の入
射面に青光緑光吸収フィルタ841aを設けている。ま
た、3つの液晶ライトバルブ1803,1805,18
11においては、液晶パネル1803b,1805b,
1811bの光の入射面側の偏光板1803a,180
5a,1811aとしてp偏光透過用偏光板を用い、出
射面側の偏光板1803c,1805c,1811cと
してs偏光透過用偏光板を用いた構成としている。従っ
て、第1実施例において、偏光ビームスプリッタアレイ
320から出射される偏光光をp偏光光とする必要があ
る。これは、図2,4に示すλ/2位相差層と、反射膜
332で反射されたs偏光光の出射面に移動させること
により可能である。
【0073】ここで、λ/2位相差板851の光学軸
は、s偏光透過用偏光板1811cを通過するs偏光の
偏光軸に対して時計回りに22.5度傾けた方向に設置
されている。また、λ/2位相差板851の設定波長
は、後述するように青色光の光量の減少を少なくするた
めに、青色光のスペクトルがピークを示す波長に合わせ
ることとする。このとき、s偏光透過用偏光板1811
cを通過したs偏光の青色光のうちで、λ/2位相差板
851を通過し、クロスダイクロイックプリズム834
の青色反射膜836および赤色反射膜835で反射した
戻り光BRBは、再びλ/2位相差板851に入射し、
p偏光光に変換されて青光用液晶ライトバルブ1811
を照射する。
【0074】図11は、この様子を説明するための図で
ある。先に述べた様に、λ/2位相差板851は、その
光学軸851aがs偏光の偏光光860に対して時計回
りに22.5度を成す様に設置されている(この角度を
θ1とする)。s偏光の偏光光860がλ/2位相差板
851を通過すると、この傾きθ1の2倍の傾きθ2、
すなわち45度だけ時計回りに回転した傾きを有する偏
光光861となる。この偏光光861のうち一部が、ク
ロスダイクロイックプリズム834の青色反射膜836
および赤色反射膜835で反射されて再びλ/2位相差
板851に入射する戻り光BRB(偏光光862)とな
る。この偏光光862の偏光軸は、紙面に対して垂直方
向を基準に対称な偏光軸、すなわちs偏光の偏光光86
0に対して45度だけ反時計回りに回転した傾きθ3を
有する偏光軸となる。そして、この偏光光862がλ/
2位相差板851を通過すると偏光光862と光学軸8
51aとの角度θ4の2倍の傾きθ5、すなわち135
度だけ時計回りに回転した傾きを有する偏光光863と
なる。この偏光光863は、s偏光の偏光光860と直
行する方向の偏光光、すなわちp偏光光である。すなわ
ち、戻り光BRBはλ/2位相差板851により、p偏
光光に変換されて青光用液晶ライトバルブ1811に照
射される訳である。ところが、青光用液晶ライトバルブ
1811の出射面側にはp偏光光を透過させないs偏光
透過用偏光板1811cが設けられているので、p偏光
光となった戻り光BRBはこのs偏光透過用偏光板18
11cで吸収されて液晶パネル1811bに入射するこ
とはない。従って、青光用液晶ライトバルブ1811へ
の戻り光の影響を防止することができる。
【0075】図12は、図2に示す光源ランプ101に
用いられる高圧放電灯のスペクトル分布特性の一例を示
すグラフである。このような高圧ランプとしては、例え
ば、ハロゲンランプ、メタルハライドランプ等が挙げら
れる。図に示すように、各色の光のスペクトルにはそれ
ぞれピークを示す波長があり、例えば、青色光ではλ
B、緑色光ではλG、赤色光ではλRにおいてそれぞれ
ピークを示す。従って、前述のλ/2位相差板851の
設定波長は、青色光を最も有効に透過させて光量の減少
を少なくするために、上記波長λBに合わせることが好
ましい。
【0076】クロスダイクロイックプリズム834の青
色反射膜836には、上述のように、s偏光の偏光光
(青色光)860に対して時計回りに45度傾いた偏光
光861が入射するが、これは、p偏光光とs偏光光が
半分ずつ入射していることに等しい。従って、青色反射
膜836では、クロスダイクロイックプリズム834に
入射した青色光を効率よく反射するためには、p偏光の
青色光もs偏光の青色光も効率よく反射する必要があ
る。ところで、図13は、青色反射膜836の分光反射
率の例を示すグラフである。図13にはs偏光に対する
反射率特性が破線で描かれており、p偏光に対する反射
率特性が実線で描かれている。なお、反射率50%以上
の場合を反射が有効であるとしている。s偏光光は青色
領域である400から500nmで、有効な反射特性を
示している。一方、p偏光光は、s偏光光よりも狭い範
囲しか有効に反射できない。そこで、青色反射膜836
は、最も効率よく青色光の反射を実現させるために、p
偏光光の反射率をなるべく大きくするとともに、反射領
域の中心を上述のランプの青色光のスペクトルのピーク
を示す波長λBに設定している。このようにすれば、ラ
ンプの青色光を有効に利用することができ、色の美しい
投写表示装置を実現することができる。
【0077】なお、図14に、従来の青色反射膜の分光
反射率の例を示した。この反射膜では、p偏光成分を十
分に反射することはできず、青色の不足した画面とな
る。
【0078】上述した青色反射膜836を有するクロス
ダイクロイックプリズム834は、一般に誘電体多層膜
で構成されており、その特性は、多層膜を構成する誘電
体を変えたり、多層膜の層数を変更したりすること等に
より、調整することが可能である。また、第1、第2、
第3実施例においても、このように入射する光の特性に
最も適した反射膜を備えたクロスダイクロイックプリズ
ム834を用いることが好ましい。
【0079】再び図10に戻って説明する。赤色反射膜
835は緑色光もある程度反射させる特性を有してい
る。従って、赤色反射膜835で反射した反射光GRB
が、青光用液晶ライトバルブ1811の方へ入射するこ
とにより、誤動作が発生する可能性がある。そこで、本
例では、λ/2位相差板852を、緑光用液晶ライトバ
ルブ1805とクロスダイクロイックプリズム834と
の間にも、設置している。このλ/2位相差板852の
光学軸は、緑光用液晶ライトバルブ1805から出射さ
れるs偏光光の偏光軸に対して、反時計回りに22.5
度傾けて設置されている。従って、緑光用液晶ライトバ
ルブ1805から出射したs偏光光のうち赤色反射膜8
35で反射した反射光GRBは、λ/2位相差板851
を通過する際にP偏光光に変換される。しかし、前にも
述べたように、青光用液晶ライトバルブ1811の出射
面側にはs偏光透過用偏光板1811cが設けられてい
るので、p偏光光はこのs偏光透過用偏光板1811c
で吸収されて液晶パネル1811bに入射されることは
ない。従って、青光用液晶ライトバルブ1811に対す
る緑色光の不必要な反射光の影響を防止することができ
る。
【0080】なお、本実施例では、赤光用液晶ライトバ
ルブ1803から出射した赤色光による液晶ライトバル
ブ1803,1805,1811への影響がほとんど問
題とならない場合を想定している。従って、図8に示す
ように、赤光用液晶ライトバルブ1803とクロスダイ
クロイックプリズム834との間の光路上には、λ/2
位相差板を設置していない。ただし、赤色光による誤動
作が問題となる場合には、ここにλ/2位相差板を設置
してこの問題を防止することも可能である。
【0081】本実施例では、赤光用液晶ライトバルブ1
803とクロスダイクロイックプリズム834との間
に、λ/2位相差板を設ける代わりに、クロスダイクロ
イックプリズム834の赤色光の入射面に青光緑光吸収
フィルタ841aを設けている。この青光緑光吸収フィ
ルタ841aは、クロスダイクロイックプリズム834
内で、青色反射膜836および赤色反射膜835を透過
した透過光BRRや、赤色反射膜835を透過して青色
反射膜で反射する反射光GRRを吸収して、赤光用液晶
ライトバルブ1803への入射を防止するものである。
【0082】なお、本実施例では、λ/2位相差板に入
射したs偏光光をその偏光軸がクロスダイクロイックプ
リズム834の青色反射膜836と赤色反射膜835と
の交線に対して45度に傾いた直線偏光光に変換するよ
うに、λ/2位相差板の光学軸を調整する場合を例に説
明している。しかし、これに限定されるわけではない。
すなわち、λ/2位相差板からの出射光の偏光軸がクロ
スダイクロイックプリズム834の青色反射膜836と
赤色反射膜835との交線に対して所定の傾きを有す直
線偏光光となるようにすればよい。このようにすれば、
クロスダイクロイックプリズム834に入射して、青色
反射膜836および赤色反射膜835で反射した戻り光
は、λ/2位相差板からの出射光とは異なる傾きの偏光
軸を有する直線偏光光となる。この戻り光はλ/2位相
差板を通過すると、液晶ライトバルブから出射した直線
偏光光(s偏光光またはp偏光光)とは異なる傾き、す
なわち、s偏光の偏光軸およびp偏光の偏光軸に対して
傾いた偏光軸を有する直線偏光光となる。傾いた偏光軸
を有する直線偏光光は、p偏光とs偏光の合成光であり
両方の偏光光を含んでいるが、戻り光のすべてが液晶ラ
イトバルブからの出射光と同じ偏光軸を有する偏光光で
ある場合に比べてその量を少なくすることができる。こ
れにより、液晶パネルにおける誤動作を抑制することが
できる。
【0083】特に、λ/2位相差板からの出射光の偏光
軸の傾きは、クロスダイクロイックプリズム834の青
色反射膜836と赤色反射膜835との交線に対して約
10度〜約45度の範囲で設定するようにすればよい。
但し、交線に対する偏光軸の傾きが45度〜90度の範
囲は45度〜0度の範囲と等価であり、上記約10度〜
約45度の範囲は約80度〜約45度の範囲と等価とな
る。このようにすれば、戻り光の偏光成分のうち液晶ラ
イトバルブからの出射光と同じ偏光成分(誤動作の原因
となる偏光光)を、傾きの大きさに対応して減少させる
ことができる。なお、λ/2位相差板からの出射光の偏
光軸の傾きを約10度以上に設定すれば、誤動作の原因
となる偏光光を約10%以上削減することができる。さ
らに、上記傾きの範囲を約22.5度〜約45度の範囲
で設定するようにすれば、戻り光の偏光成分のうち誤動
作の原因となる偏光光の割合を約50%以下とすること
ができより効果的である。また、上述したように、λ/
2位相差板からの出射光の偏光軸がクロスダイクロイッ
クプリズム834の青色反射膜836と赤色反射膜83
5との交線に対して約45度であれば、液晶ライトバル
ブからの出射光と同じ偏光成分をほぼなくすことができ
る。
【0084】さらに、上記実施例においては、偏光軸調
整手段としてλ/2位相差板を用いているが、これに限
定されるものではなく、偏光軸調整手段からの出射光の
偏光軸がクロスダイクロイックプリズム834の青色反
射膜836と赤色反射膜835との交線に対して所定の
傾きを有す直線偏光光となるようにするものであればよ
い。
【0085】E.第5実施例:図15は、第5実施例の
要部を示す概念図である。本実施例では、3つの液晶ラ
イトバルブ871,872,873の入射面側に、λ/
2位相差板874,875,876を設置している。画
像を投写する基本的な動作は上述の各実施例と同様であ
る。図1に示す第1実施例と同様に、光源部10から出
射された光束は偏光発生装置20によって偏光方向がほ
ぼ揃った一種類の直線偏光光に変換され、さらに各色に
分離されたs偏光光となる。そして、各色に分離された
赤、緑、青の各光束は、図15に示すλ/2位相差板8
74,875,876に入射する。各λ/2位相差板8
74,875,876の各光学軸は、s偏光光に対し
て、22.5度かせるように設置されている。したがっ
て、λ/2位相差板874、875、876を出射した
光は、その偏光軸が時計回りに45度回転した直線偏光
となる。
【0086】3つの液晶ライトバルブ871,872,
873の各入射側の偏光板871a,872a,873
aは、その透過軸が入射光線の偏光方向と一致するよう
に、設置されている。つまり、この入射側の偏光板87
1a,872a,873aは、偏光板803a,805
a,811aと同様に直線偏光成分の純度を高めるもの
にすぎず、省略することもできる。液晶パネル871
b,872b,873bは、90度ねじれたツイストネ
マチック液晶を用いたパネルであり、この各偏光板87
1c,872c,873cは、その透過軸が、入射側の
偏光板871a,872a,873aの透過軸に対し
て、直交するように設置されている。従って、図16に
その一例を示したように、各出射側の偏光板871c,
872c,873cからは、s偏光に対してλ/2位相
差板874,875,876の光学軸と反対の方向に4
5度に傾いた直線偏光が出射される。
【0087】ここで、青色光を例として、その後の作用
を説明する。出射側の偏光板873cから出射された直
線偏光光は、s偏光成分と、p偏光成分が半分ずつ合成
された直線偏光光873dである。この直線偏光光87
3dが、クロスダイクロイックプリズム884に入射
し、青色反射膜886でほとんど反射した後赤色反射膜
885を透過する。ここで、わずかではあるが、赤色反
射膜835で反射して、青光用液晶ライトバルブ873
に再び戻ってくる戻り光BRBが発生する。しかしなが
ら、この反射光BRBは、偏光板873cの透過軸に対
して直交した方向の直線偏光光であり、偏光板873c
ですべて吸収されてしまう。従って、液晶パネル873
bに戻り光BRBが入射することはなく、誤動作を防止
できる。他色の戻り光に関しても同様に防ぐことができ
る。なお、クロスダイクロイックプリズム884として
は、第3実施例のクロスダイクロイックプリズム813
と同じものを用いることができる。
【0088】また、偏光板873cから出射された直線
偏光光の中には、クロスダイクロイックプリズム884
をまっすぐ透過して赤光用液晶ライトバルブ871の偏
光板871cに入射する透過光もの(透過光BTR)も
ある。しかしながら図15からわかるように、偏光板8
71cはその透過軸が偏光板873cの透過軸と直交す
る方向にするように設置されているので、透過光BTR
は偏光板871cで吸収されてしまう。従って、液晶パ
ネル871bに透過光BTRが入射することはなく、こ
れによる、誤動作も防止できる。
【0089】さらに、図15からわかるように、緑光用
液晶ライトバルブ872の出射側の偏光板872cは、
その透過軸が、青の偏光板873cの透過軸と直交する
ように設置されているので、緑色光の影響による青光用
液晶ライトバルブ873の誤動作も防止できる。
【0090】なお、本実施例では、λ/2位相差板に入
射したs偏光光を偏光軸がクロスダイクロイックプリズ
ム834の青色反射膜836と赤色反射膜835との交
線に対して45度に傾いた直線偏光光となるように、λ
/2位相差板の光学軸を調整する場合を例に説明してい
る。しかし、これに限定されるわけではない。λ/2位
相差板からの出射光の偏光軸が青色反射膜836と赤色
反射膜835との交線に対して所定の傾きを有す直線偏
光光となるようにし、液晶ライトバルブの出射側の偏光
板から出射される直線偏光光の偏光軸が青色反射膜83
6と赤色反射膜835との交線に対して所定の角度を有
するように、偏光板を設けるようにすればよい。このよ
うにすれば、クロスダイクロイックプリズム834に入
射して、青色反射膜836および赤色反射膜835で反
射した戻り光は、液晶ライトバルブの出射側の偏光板か
らの出射光とは異なる傾きの偏光軸を有する直線偏光光
となる。λ/2位相差板からの出射光の偏光軸の傾きが
ほぼ45度でないときには、この戻り光の偏光軸の傾き
は、液晶ライトバルブの出射側の偏光板の吸収軸とは異
なることになるため、戻り光を完全には吸収することは
できないが、戻り光のすべてが液晶ライトバルブの出射
側の偏光板の透過軸と同じ方向の偏光軸を有する偏光光
である場合に比べてその量を少なくすることができる。
これにより、液晶パネルにおける誤動作を抑制すること
ができる。
【0091】例えば、λ/2位相差板からの出射光の偏
光軸の傾きは、クロスダイクロイックプリズム834の
青色反射膜836と赤色反射膜835との交線に対して
約10度〜約45度の範囲のいずれかであり、液晶ライ
トバルブの出射側の偏光板からの出射光の偏光軸の傾き
は、λ/2位相差板からの出射光の偏光軸の傾きにほぼ
等しいかまたはほぼ垂直であるようにすればよい。但
し、交線に対する偏光軸の傾きが45度〜90度の範囲
は45度〜0度の範囲と等価であり、上記約10度〜約
45度の範囲は約80度〜約45度の範囲と等価とな
る。このようにすれば、戻り光の偏光成分のうち液晶ラ
イトバルブからの出射光と同じ偏光成分(誤動作の原因
となる偏光光)を、傾きの大きさに対応して減少させる
ことができる。なお、λ/2位相差板からの出射光の偏
光軸の傾きを約10度以上に設定すれば、誤動作の原因
となる偏光光を約10%以上削減することができる。さ
らに、上記傾きの範囲を約22.5度〜約45度の範囲
で設定するようにすれば、戻り光の偏光成分のうち誤動
作の原因となる偏光光の割合を約50%以下とすること
ができより効果的である。また、上述したように、λ/
2位相差板からの出射光の偏光軸が約45度であれば、
液晶ライトバルブの出射側の偏光板からの出射光と同じ
偏光成分をほとんどなくすことができる。
【0092】さらに、上記実施例においては、偏光軸調
整手段としてλ/2位相差板を用いているが、これに限
定されるものではなく、偏光軸調整手段からの出射光の
偏光軸がクロスダイクロイックプリズム834の青色反
射膜836と赤色反射膜835との交線に対して所定の
傾きを有す直線偏光光となるようにするものであればよ
い。
【0093】本発明は上記の実施例や実施形態に限られ
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種
々の態様において実施することが可能であり、例えば次
のような変形も可能である。
【0094】(1)上述の第1〜第3実施例において
は、クロスダイクロイックプリズム813を緑色光が直
進して透過する構成としているが、これに限定する必要
はなく、赤色光や青色光が直進して透過するような構成
とすることも可能である。
【0095】(2)上述の第1から第3実施例では、λ
/4位相差板を用いた液晶ライトバルブの誤動作防止例
を示した。また、第4から第5実施例では、λ/2位相
差板や液晶ライトバルブに備える偏光板による液晶ライ
トバルブの誤動作防止例を示した。さらに、吸収フィル
タによる誤動作防止例も示した。また、色光合成手段と
して、クロスダイクロイックプリズムの例を示した。し
かし、これらに限定する必要がなく、赤、緑、青の液晶
ライトバルブを用いて、色光を合成する場合に、位相差
板、偏光板、吸収フィルタ等を組み合わせて、誤動作防
止をする構成とすることも可能である。
【0096】(3)本実施例では、青色光による液晶ラ
イトバルブの誤動作を中心に説明しているが、これに限
定する必要はない。液晶ライトバルブにおいて光の変調
を行う変調制御素子の感度が高い色光による誤動作を防
止するように、λ/4位相差板やλ/2位相差板等の偏
光軸調整手段を備えるようにすることが好ましい。ま
た、各色光のうち、スペクトルの比較的高い色光、すな
わち、各色光のスペクトルのピークのうち比較的高いピ
ークを示す色光による誤動作を防止するように、λ/4
位相差板やλ/2位相差板等の偏光軸調整手段を備える
ようにすることが好ましい。
【0097】(4)第1実施例〜第5実施例では、各入
射色光を一つの偏光成分からなる直線偏光光(s偏光光
またはp偏光光)に限って説明しているが、2成分の光
が混合した光を入射光としても同様の作用効果を得るこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例による投写型表示装置の概略平面
図。
【図2】偏光照明装置1の要部を平面的にみた概略構成
図。
【図3】第1の光学要素200の外観を示す斜視図。
【図4】偏光ビームスプリッタアレイ320と選択位相
差板380を備えた偏光変換素子の構成を示す説明図。
【図5】第1実施例の要部を示す概念図。
【図6】戻り光BRBを示す説明図。
【図7】ポリシリコンTFT液晶パネルの一例を説明す
る図。
【図8】第2実施例の要部を示す概念図。
【図9】第3実施例の要部を示す概念図。
【図10】第4実施例の要部を示す概念図。
【図11】λ/2位相差板を通過する偏光光の偏光軸の
変化を説明するための説明図。
【図12】光源ランプ101に用いられる高圧放電灯の
スペクトル分布特性の一例を示すグラフ。
【図13】青色反射膜836の分光反射率の例を示すグ
ラフ。
【図14】従来の青色反射膜の分光反射率の例を示すグ
ラフ。
【図15】第5実施例の要部を示す概念図。
【図16】出射側の偏光板873cの偏光軸873dを
示す説明図。
【図17】従来の投写型表示装置の要部を示す概略構成
図。
【符号の説明】
1…偏光照明装置 10…光源部 20…偏光発生装置 21,23,25…液晶ライトバルブ 23…液晶ライトバルブ 30…クロスダイクロイックプリズム 31…赤色反射膜 33…青色反射膜 40…投写レンズ 50…スクリーン 90…照明領域 101…光源ランプ 102…放物面リフレクター 1803…赤光用液晶ライトバルブ 1803a,1805a,1811a…p偏光透過用偏
光板 1803b,1805b,1811b…液晶パネル 1803c,1805c,1811c…s偏光透過用偏
光板 1805…緑光用液晶ライトバルブ 1811…青光用液晶ライトバルブ 200…第1の光学要素 201…光束分割レンズ 202…中間光束 300…第2の光学要素 310…集光レンズアレイ 311…集光レンズ 320…偏光ビームスプリッタアレイ 322…透光性板材 322…透光性部材 331…偏光分離膜 332…反射膜 380…選択位相差板 390…出射側レンズ 430…基板 431…画素電極 432…活性層 433…ゲート絶縁層 434…ゲート 435…層間絶縁膜 436…ソース電極 440…偏光板 450…ポリシリコンTFT 801,804…ダイクロイックミラー 801…青光緑光反射ダイクロイックミラー 802,807,809…反射ミラー 803…赤光用液晶ライトバルブ 803a,805a,811a…s偏光透過用偏光板 803b,805b,811b…液晶パネル 803c,805c,811c…p偏光透過用偏光板 804…緑光反射ダイクロイックミラー 805…緑光用液晶ライトバルブ 806,808,810…リレーレンズ 807…反射ミラー 809…反射ミラー 810…出射レンズ 811…青光用液晶ライトバルブ 811a…s偏光透過用偏光板 811b…液晶パネル 811c…p偏光透過用偏光板 811c…s偏光透過用偏光板 813…クロスダイクロイックプリズム 814…投写レンズ 815…スクリーン 821,823,825…λ/4位相差板 831…赤色反射膜 833…青色反射膜 834…クロスダイクロイックプリズム 835…赤色反射膜 836…青色反射膜 841,842…青色吸収フィルタ 841a…青光緑光吸収フィルタ 850…導光手段 851,852,874,875,876…λ/2位相
差板 851a…光学軸 871…赤光用液晶ライトバルブ 871a,872a,873a…偏光板 871b,872b,873b…液晶パネル 871c,872c,873c…偏光板 872…緑光用液晶ライトバルブ 873…青光用液晶ライトバルブ 873d…偏光軸 884…クロスダイクロイックプリズム 885…赤色反射膜 886…青色反射膜

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源部と、 前記光源部からの出射光を第1、第2、第3の色光に分
    離する色分離手段と、 前記第1、第2、第3の色光を与えられた画像信号に基
    づいてそれぞれ変調し、所定の直線偏光光である第1、
    第2、第3の変調光として出射する第1、第2、第3の
    光変調手段と、 前記第1、第2、第3の変調光を合成する色光合成手段
    と、を備え、 前記色光合成手段は、前記第1の色光を反射させる第1
    の反射膜と、前記第3の色光を反射させる第2の反射膜
    とを有し、前記第1の反射膜と前記第2の反射膜とはX
    字状に配置され、 前記第1、第2、第3の光変調手段のうち少なくとも1
    つと前記色光合成手段との間には、偏光軸調整手段が設
    けられたことを特徴とする投写型表示装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の投写型表示装置であっ
    て、 直線偏光光を円偏光光とする前記偏光軸調整手段が設け
    られたことを特徴とする投写型表示装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の投写型表示装置であっ
    て、 前記偏光軸調整手段はλ/4位相差板であることを特徴
    とする投写型表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の投写型表示装置であっ
    て、 直線偏光光の偏光軸を前記第1の反射膜と前記第2の反
    射膜との交線に対し所定の角度に調整する前記偏光軸調
    整手段が設けられたことを特徴とする投写型表示装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の投写型表示装置であっ
    て、 前記偏光軸調整手段は、λ/2位相差板であることを特
    徴とする投写型表示装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の投写型表示装置であっ
    て、 前記所定の角度は約10度から約45度の範囲のいずれ
    かであることを特徴とする投写型表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の投写型表示装置であっ
    て、 前記所定の角度は約45度であることを特徴とする投写
    型表示装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7記載の投写型表示装置で
    あって、 前記光変調手段には変調制御素子が形成され、 前記偏光軸調整手段は、前記第1、第2、第3の色光の
    うち、比較的短波長の色光のための前記光変調手段と前
    記色光合成手段との間に設けられたことを特徴とする投
    写型表示装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7記載の投写型表示装置で
    あって、 前記偏光軸調整手段は、前記第1、第2、第3の色光の
    うち、スペクトルの比較的強い色光のための前記光変調
    手段と前記色光合成手段との間に設けられたことを特徴
    とする投写型表示装置。
  10. 【請求項10】 光源部と、 前記光源部からの出射光を第1、第2、第3の色光に分
    離する色分離手段と、 前記第1、第2、第3の色光を与えられた画像信号に基
    づいてそれぞれ変調し、所定の直線偏光光である第1、
    第2、第3の変調光として出射する第1、第2、第3の
    光変調手段と、 前記第1、第2、第3の変調光を合成する色光合成手段
    と、を備え、 前記色光合成手段は、 前記第1の色光を反射させる第1の反射膜と、前記第3
    の色光を反射させる第2の反射膜とを有し、前記第1の
    反射膜と前記第2の反射膜とはX字上に配置され、 前記光源部と、前記第1、第2、第3の光変調手段のう
    ち少なくとも1つとの間には、直線偏光光の偏光軸を前
    記第1の反射膜と前記第2の反射膜との交線に対し所定
    の第1の角度に調整する偏光軸調整手段が設けられ、 前記偏光軸調整手段に対応する前記光変調手段の出射面
    側には、該光変調手段から出射し、前記第1の反射膜と
    前記第2の反射膜との交線に対し所定の第2の角度の偏
    光軸を有する直線偏光光のみを透過する偏光板が設けら
    れていることを特徴とする投写表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の投写型表示装置であ
    って、 前記偏光軸調整手段は、λ/2位相差板であることを特
    徴とする投写型表示装置
  12. 【請求項12】 請求項11記載の投写型表示装置であ
    って、 前記第1の角度は約10度から約45度の範囲のいずれ
    かであり、前記第2の角度は、前記第1の角度とほぼ等
    しいかまたはほぼ90度異なることを特徴とする投写型
    表示装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の投写型表示装置であ
    って、 前記第1の角度は約45度であることを特徴とする投写
    型表示装置。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至13記載の投写型表示装
    置であって、 前記光変調手段と前記光合成手段との間の前記偏光軸調
    整手段が設けられていない光路上に、前記偏光軸調整手
    段を通過する色光のみを吸収する色吸収手段が設けられ
    たことを特徴とする投写型表示装置。
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