JPH1018440A - 形鋼などの取付装置 - Google Patents

形鋼などの取付装置

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JPH1018440A
JPH1018440A JP17896696A JP17896696A JPH1018440A JP H1018440 A JPH1018440 A JP H1018440A JP 17896696 A JP17896696 A JP 17896696A JP 17896696 A JP17896696 A JP 17896696A JP H1018440 A JPH1018440 A JP H1018440A
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Hajime Shibamoto
一 芝本
Hirohide Ito
裕英 伊藤
Kazuhiro Furukawa
一博 古川
Masanobu Maeizumi
正信 前泉
Tokuo Yonetani
徳夫 米谷
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Nakayama Steel Works Ltd
Kunimoto Shokai Co Ltd
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Nakayama Steel Works Ltd
Kunimoto Shokai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄板のプレス加工により軽量安価に構成する
ことのできる金具本体とボルトナットなどから成る締結
具との組み合わせから成り、胴縁や屋根材(垂木)を取
り付けるための母屋、あるいは窓枠などに使用されるリ
ップ付き溝形鋼などを柱や屋根などの鉄骨に取り付ける
場合に活用し得る取付装置を提供する。 【解決手段】 金具本体1は、柱などの被取付部材4の
側面から略直角に突出する支持部5と、当該支持部5の
左右両側辺から一体に同一側へ折曲連設された一対の側
板部6とを備え、前記支持部5には取付用孔7が設けら
れ、締結具2は、前記取付用孔7に挿通されるボルト1
1とナット12とから成り、前記支持部5と形鋼3など
とを締結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄骨構造物を構築
する際などに、壁用パネルなどを取り付けるための胴縁
や屋根材(垂木)を取り付けるための母屋、あるいは窓
枠などに使用されるリップ付き溝形鋼などを柱や屋根な
どの鉄骨に取り付けるための取付装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】この種の取付装置は、柱
や屋根などの鉄骨に取り付ける金具本体と、この金具本
体に形鋼などを取り付ける締結具とから成るものである
が、従来のこの種の取り付け装置では、前記金具本体が
重量形鋼の一つである山形鋼(アングル材)を適当長さ
に切断したL形のものであって、重いために取り扱いに
不便であるばかりでなく、形鋼などを支持する支持部に
当該形鋼の位置決めのための突起などを形成するために
は、別部材を溶接するしか方法がなく、大幅なコストア
ップは免れなかった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得る形鋼などの取付装置を提供する
ことを目的とするものであって、その手段を後述する実
施形態の参照符号を付して示すと、金具本体1と締結具
2とから成り、金具本体1は、柱などの被取付部材4の
側面から略直角に突出する支持部5と、当該支持部5の
左右両側辺から一体に同一側へ折曲連設された一対の側
板部6とを備え、前記支持部5には取付用孔7が設けら
れ、締結具2は、前記取付用孔7に挿通されるボルト1
1とナット12とから成り、前記支持部5と形鋼3など
とを締結する構成となっている。
【0004】金具本体1の一対の側板部6は、前記支持
部5の左右両側辺全域から折曲連設することができる
が、この場合、前記支持部5の裏側に位置するナット1
2またはボルト頭部の回転操作の邪魔にならないよう
に、当該側板部6の支持部先端から前記取付用孔7の横
側方部分に至る前半部分6Aにおける支持部5から下辺
6aまでの高さは、後側辺6bまでの後半部分6Bにお
ける支持部5から下辺6aまでの高さよりも小さくする
のが望ましい。勿論、金具本体1の一対の側板部6は、
支持部5の先端から前記取付用孔7の横側方部分に至る
前半部分には連設しないで、後側辺6bまでの後半部分
にのみ折曲連設することもできる。
【0005】締結具2のボルト11は、リップ付き溝形
鋼3のリップ部3a,3b間を出入り可能な巾と両端部
13aを両リップ部3a,3bの内側に重ねることので
きる長さとを有する押さえ用頭部13と、螺軸部14の
頭部側に形成された角軸部15とを備えたものとし、前
記取付用孔7には角筒状囲壁22を設け、この角筒状囲
壁22と前記ボルト11の角軸部15とが嵌合して当該
ボルト11を90度間隔で回り止めさせることができ
る。
【0006】金具本体1の支持部5には、前記被取付部
材4からの突出方向と平行に補強用の凹溝部8をプレス
加工により形成することができる。この補強用の凹溝部
8は、支持部5の前後両端の少なくとも一方に達するよ
うに長く形成することもできるし、両端が支持部5の前
後両端に達しないように短く形成することもできる。ま
た、この補強用の凹溝部8は、1本でも良いし、2本以
上形成することもできる。
【0007】前記のように凹溝部8を設ける場合、前記
のような押さえ用頭部13と角軸部15とを有するボル
ト11を締結具2に使用し、金具本体1の支持部5に設
けられた凹溝部8内に前記取付用孔7を設け、この凹溝
部8に前記ボルト11の角軸部15を嵌合させて当該ボ
ルト11を90度間隔で回り止めするように構成するこ
とができる。
【0008】金具本体1の支持部5には、この支持部5
上に載置されるリップ付き溝形鋼3のリップ部3a,3
b間に嵌合して当該支持部5上でのリップ付き溝形鋼3
の少なくとも巾方向の移動を阻止する突起部10をプレ
ス加工により形成することができる。この突起部10
は、支持部5上での前記溝形鋼3の回転を阻止できない
円形のものでも良いが、支持部5上での前記溝形鋼3の
回転も阻止できる矩形状のものが好ましい。この場合、
前記溝形鋼3が支持部5の左右巾方向と平行な向きと前
後長さ方向と平行な向きの何れであっても、前記突起部
10に嵌合させて形鋼巾方向の移動と回転とを阻止でき
るように、突起部10全体の輪郭が略正方形となるよう
に構成するのが望ましい。
【0009】また、前記のような押さえ用頭部13と角
軸部15とを備えたボルト11を締結具2に使用すると
きは、前記突起部10を、前記取付用孔7を中心にして
左右または前後に2分割しておき、この突起部10を構
成する2つの突起9a,9bの中間凹溝部8aに前記ボ
ルト11の角軸部15が嵌合して当該ボルト11を90
度間隔で回り止めするように構成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、図1〜図4において、1は
金具本体、2は締結具、3はリップ付き溝形鋼(以下、
単に溝形鋼と略称する)、4は鉄骨柱などの被取付部材
である。金具本体1は鉄板をプレス加工して一体成形し
たものであって、前記溝形鋼3が取り付けられる平面形
状が矩形の支持部5と、この支持部5の左右両側辺から
同一側に折曲連設された左右一対の側板部6とから成
り、支持部5の左右巾方向中央位置でやや前端寄りの位
置に取付用孔7が設けられている。
【0011】さらに詳述すると、前記左右一対の側板部
6は、前記支持部5の左右両側辺全域から折曲連設さ
れ、当該側板部6の支持部先端から前記取付用孔7の横
側方部分に至る前半部分6Aにおける支持部5から下辺
6aまでの高さは、後側辺6bまでの後半部分6Bにお
ける支持部5から下辺6aまでの高さよりも小さい。
【0012】前記支持部5には、取付用孔7の位置を通
るように支持部5の前後方向に沿って形成された凹溝部
8と、取付用孔7の左右両側に振り分けられた2つの突
起9a,9bから成る突起部10とが設けられている。
これら凹溝部8及び突起部10は、プレス加工により支
持部5に一体成形されたもので、凹溝部8は、その長さ
方向両端または一端を支持部5の前後方向端部に開放さ
せても良いが、図示例では長さ方向両端とも支持部5の
前後方向端部より内側で閉塞させている。
【0013】突起部10を構成する2つの突起9a,9
bは、凹溝部8の巾と同一巾を隔てて突設されており、
その中間には、前記凹溝部8の深さを支持部5の表面よ
り上側に延長する凹溝部8aが形成されている。しかし
て、並列する2つの突起9a,9bから成る突起部10
の全体の輪郭は、溝形鋼3のリップ部3a,3b間の巾
より一辺が大きくない略正方形である。
【0014】締結具2は、ボルト11とナット12とか
ら成り、ボルト11は、前記溝形鋼3のリップ部3a,
3b間を出入り可能な巾と両端部13aを両リップ部3
a,3bの内側に重ねることのできる長さとを有する押
さえ用頭部13と、螺軸部14の頭部13側に形成され
た横断面略正方形の角軸部15とを備えている。前記押
さえ頭部13は、鉄板を船形にプレス加工したもので、
その船底相当箇所の内側に成形した角筒状部分13bに
ボルト11の角軸状基部16を圧入して両者を互いに固
着している。なお、ボルト11の押さえ頭部13には、
金具本体1の支持部5に形成されている突起部10が内
側に入り込む切り欠き凹部13cが形成されている。
【0015】金具本体1は、その左右一対の側板部6の
後側辺6bを被取付部材4の側面に溶接17で固着する
ことにより、当該被取付部材4に取り付けられる。そし
て締結具2のボルト11を、金具本体1の取付用孔7に
支持部5の上側から挿通させ、ナット12を螺軸部14
に螺嵌させておく。このときボルト11の角軸部15が
凹溝部8,8aを貫通することになるが、角軸部15の
太さと凹溝部8,8aの内巾の関係を、角軸部15が凹
溝部8,8a内で自転できないように設定するととも
に、角軸部15の各辺の向きが押さえ頭部13の巾及び
長さの方向と平行になるように押さえ頭部13をボルト
11に固着しておくことにより、図1〜図3に示すよう
に押さえ頭部13の長さ方向が支持部5の前後方向にな
る向きかまたは、図1〜図3の仮想線及び図5に示すよ
うに押さえ頭部13の長さ方向が支持部5の左右巾方向
になる向きでボルト11を回り止めすることができる。
そして押さえ頭部13の向きを変えるときは、ボルト1
1を押し上げて角軸部15を凹溝部8,8aから上方に
離脱させることにより、当該ボルト11の螺軸部14を
持ってボルト11を回転させれば良い。
【0016】図1〜図3に示すように溝形鋼3を金具本
体1の支持部5上に、その溝形鋼長さ方向が支持部5の
左右巾方向と平行になる向きで載置固定するときは、図
5に仮想線で示すようにボルト11の押さえ頭部13の
向きを前記の要領で支持部5の左右巾方向になる状態で
ボルト11を支持部5にセットしておき、係る状態で溝
形鋼3を、図5に示すようにそのリップ部3a,3b間
に突起部10が嵌合するように支持部5上に載置させ
る。
【0017】しかして、突起部10に嵌合して支持部5
上に載置された溝形鋼3は、当該突起部10により支持
部5上での溝形鋼巾方向の移動と突起部10を中心とす
る回転が阻止される。この後、ボルト11を押し上げて
90度回転させ、溝形鋼3内に入り込んでいる押さえ頭
部13の長さ方向を溝形鋼3の巾方向(支持部5の前後
方向)に転向させた後、ボルト11を下降させてその角
軸部15を支持部5の凹溝部8,8aに嵌合させ、押さ
え頭部13の両端部13aが溝形鋼3のリップ部3a,
3bの内側に載る状態でボルト11を回り止めする。係
る状態でナット12を締め付けて、ボルト11の押さえ
頭部両端部13aと金具本体1の支持部5との間で溝形
鋼3のリップ部3a,3bを挟み付け、当該溝形鋼3を
金具本体1の支持部5上に固定する。
【0018】図1及び図2に仮想線で示すように、溝形
鋼3の長さ方向が金具本体1の支持部5の前後方向(被
取付部材4の金具本体取付側面に対し直角向き)になる
向きで溝形鋼3を金具本体1に取付ることもできる。こ
の場合は、締結具2のボルト11の押さえ頭部13は、
その長さ方向が金具本体1の支持部5の前後方向(被取
付部材4の金具本体取付側面に対し直角向き)になる向
きにセットした状態で溝形鋼3を支持部5上に載置し
て、当該支持部5上の突起部10を溝形鋼3のリップ部
3a,3b間に嵌合させ、この後、前記の要領でボルト
11の押さえ頭部13の向きを90度転向させて、その
両端部13aを溝形鋼3のリップ部3a,3bの内側に
重ねてナット12を締め付ければ良い。
【0019】何れにしても、溝形鋼3を金具本体1の支
持部5上に載置した状態では、ボルト11の押さえ頭部
13は溝形鋼3内に入り込んで、外からは容易にその向
きを確認することができない。従って、図示のようにボ
ルト11の螺軸部14に押さえ頭部13の長さ方向を表
示する切り欠き平面部18を形成したり、螺軸部14の
遊端面にマークを刻印するなどの方法で、金具本体1の
下側からボルト11の押さえ頭部13の向きを視認し得
るように構成しておくのが望ましい。前記切り欠き平面
部18は、ボルト11を回転させて押さえ頭部13の向
きを転向させるときの被挟持部としても役立つ。
【0020】なお、図1〜図3に示す実施形態では、金
具本体1の支持部5に設ける凹溝部8を、図4Aに示す
ように当該支持部5の前後方向と平行な向きとしたが、
図4Bに示すように支持部5の左右巾方向と平行に凹溝
部8を形成して、突起部10を構成する2つの突起9
a,9bが凹溝部8の前後両側に配置されるように構成
し、以て、突起部10と溝形鋼3のリップ部3a,3b
内側縁との接触面を大きくすることもできる。
【0021】図6に示す金具本体1は、支持部5の左右
両側辺から折曲連設される側板部6を、支持部先端から
取付用孔7の横側方部分に至る前半部分には連設しない
で、後側辺6bまでの後半部分にのみ折曲連設したもの
である。この構成によれば、特に支持部5の前半部の曲
げ強度が低下するので、前記凹溝部8を支持部5の前半
部から後半部にわたって前後方向に形成することによ
り、当該支持部5の曲げ強度を補強することができる。
【0022】また、図6に示すように、先の実施形態に
示した突起部10は省くこともできる。この場合でも、
図示のように凹溝部8を設けることにより、締結具2の
ボルト11の角軸部15と凹溝部8との嵌合を利用し
て、当該ボルト11を90度間隔で回り止め可能にし、
以て、ナット12の締め付け操作を容易ならしめるとと
もに、締結時の押さえ頭部13の向きを、その両端部1
3aが溝形鋼3のリップ部3a,3bの内側に当接する
所定向きに確実に固定することができる。なお、支持部
5の補強効果を考慮する必要がなければ、凹溝部8を無
くし、ボルト11の角軸部15が回転不能に挿通し得る
角形の取付用孔7を設ければ良い。この場合、当該角穴
状の取付用孔7の周囲に短い角筒状囲壁を形成しておく
のが望ましい。
【0023】また、図6に示すように、突起部10がな
い金具本体1の場合は、溝形鋼3のリップ部3a,3b
側ではなく底面側を支持部5に当接させて取り付けるこ
ともできる。具体的には、支持部5に対し側板部6が上
側になるように金具本体1を上下逆向きに被取付部材4
の側面に溶接し、この金具本体1における支持部5の下
側に、リップ部3a,3bが下側になるように溝形鋼3
を取り付けることもできるのである。
【0024】図7に示すように、突起部10は、正方形
の四隅相当位置に配置された4つの突起20a〜20d
から構成することもできる。さらに図8に示すように、
支持部5には凹溝部8を設けないで、突起部10を構成
する2つの並列する突起9a,9b間の凹溝部8aによ
り、締結具2のボルト11の回り止めと押さえ頭部13
の向き規制を行えるように構成することもできる。また
図9に示すように、凹溝部8を設けないか若しくは突起
部10の左右両側に形成するような場合には、支持部5
上に突設された1つの正方形状の突起21により突起部
10を構成することもできる。この場合、取付用孔7は
突起21の中央に設けられるが、当該取付用孔7を、ボ
ルト11の角軸部15が回転不能に挿通し得る角形の取
付用孔とし、当該角穴状の取付用孔7の周囲から短い角
筒状囲壁22を突起21の内側に向けて一体成形してお
くことにより、締結具2におけるボルト11の回り止め
と押さえ頭部13の向き規制が可能である。
【0025】図10及び図11に示す金具本体1は、そ
れぞれ中央位置に取付用孔7を備えた2つの突起部10
を支持部5の左右巾方向に並設したものである。この金
具本体1を使用することにより、図示のように直列する
2本の溝形鋼3の隣接端部を1つの金具本体1上で支持
して固定することができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明の形鋼などの取付装
置によれば、鉄骨柱などの被取付部材に溶接固着される
金具本体を鉄板のプレス加工により軽量安価に構成する
ことができるのであるが、L字形に曲げ加工して構成す
る場合のように、形鋼などを取り付ける支持部の被取付
部材側の端部に曲げによる曲面部が形成されない。従っ
て、盛り上がり溶接肉や支持部上に付着するスパッタに
よって支持部上への形鋼などの安定的な取り付けができ
なくなるのを避けるために、支持部から連設されて被取
付部材に当接する部分(本発明の金具本体では両側板部
であり、L形金具本体では支持部から直角に連設された
垂直取付板部)と被取付部材とを溶接する場合、支持部
の上面までの全長を有効に活用して強固に溶接すること
ができる。
【0027】即ち、金具本体を鉄板のプレス加工により
軽量安価に構成することができるにもかかわらず、被取
付部材に対する溶接による取付強度を十分に高めること
ができるとともに、支持部の左右両側辺から折曲連設さ
れた一対の側板部により、支持部の曲げ強度も十分に高
めることができ、安全性の高い取付装置として活用する
ことができるのである。
【0028】なお、本発明の請求項2または請求項3に
記載の構成によれば、金具本体における支持部の裏側に
位置する締結具のナットまたはボルト頭部の回転操作を
それほど困難にすることなく、金具本体の支持部の曲げ
強度を当該支持部の両側辺から折曲連設された側板部に
よって補強することができる。特に、請求項2に記載の
構成によれば、前記側板部による補強効果を十分に高め
ることができる。
【0029】本発明の請求項4に記載の構成によれば、
金具本体と併用される締結具のボルトに設けられた、リ
ップ付き溝形鋼の両リップ部を押圧固定するのに好適な
押さえ用頭部を、前記溝形鋼を金具本体の支持部上に載
置するときに邪魔にならない向きと前記溝形鋼を固定す
るときの向きとで回り止めすることができ、しかも当該
ボルトに螺嵌するナットを締結する際にボルトが共回り
することも防止し得るので、ボルトナットから成る締結
具による溝形鋼取り付け作業を容易且つ確実に行わせる
ことができる。
【0030】本発明の請求項5に記載の構成によれば、
金具本体の支持部の曲げ強度を凹溝部により補強するこ
とができる。この構成による補強効果は、請求項2また
は3に記載の構成と組み合わせることにより、一層増大
される。
【0031】本発明の請求項6に記載の構成によれば、
金具本体の支持部の補強に役立たせることのできる前記
凹溝部を利用して、先に述べた請求項4に記載の構成に
よる作用効果を得ることができる。
【0032】本発明の請求項7に記載の構成によれば、
金具本体の支持部上に載置されるリップ付き溝形鋼を少
なくともその巾方向の移動を阻止して取り付け位置に位
置決めすることができるので、締結具による溝形鋼の固
定前に溝形鋼が不測に支持部上から落下する事故を防止
するのに効果があるばかりでなく、前記溝形鋼の取り付
け位置の精度を高めることが容易になる。この場合、請
求項8に記載の構成によれば、請求項4に記載の構成に
よる作用効果をも同時に得ることができるので、溝形鋼
の取り付け作業性をも大幅に改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 使用状態を示す側面図である。
【図2】 同使用状態の縦断正面図である。
【図3】 同使用状態の横断平面図である。
【図4】 金具本体を示す平面図である。
【図5】 形鋼の仮置き状態を示す縦断側面図である。
【図6】 A図は金具本体の第一の変形例を示す平面図
であり、B図は同側面図である。
【図7】 A図は金具本体の第二の変形例を示す平面図
であり、B図は同A−A線断面図である。
【図8】 A図は金具本体の第三の変形例を示す平面図
であり、B図は同B−B線断面図である。
【図9】 A図は金具本体の第四の変形例を示す平面図
であり、B図は同C−C線断面図である。
【図10】 金具本体の第五の変形例を示す平面図であ
る。
【図11】 第五の変形例に係る金具本体の使用例を示
す縦断正面図である。
【符号の説明】
1 金具本体 2 締結具 3 リップ付き溝形鋼 3a,3b 溝形鋼のリップ部 4 鉄骨柱などの被取付部材 5 金具本体の支持部 6 金具本体の側板部 6a 側板部の下辺 6b 側板部の後側辺 6A 側板部の前半部 6B 側板部の後半部 7 取付用孔 8 凹溝部 8a 突起間の凹溝部 9a,9b 突起 10 突起部 11 締結具のボルト 12 締結具のナット 13 ボルトの押さえ頭部 13a 押さえ頭部の両端部 14 ボルトの螺軸部 15 ボルトの角軸部 17 溶接 20a〜20d 突起部を構成する突起 21 突起部を構成する突起 22 角筒状囲壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 一博 大阪府大阪市大正区船町1丁目1番66号 株式会社中山製鋼所内 (72)発明者 前泉 正信 大阪府大阪市鶴見区今津北3−4−27 株 式会社国元商会内 (72)発明者 米谷 徳夫 大阪府大阪市鶴見区今津北3−4−27 株 式会社国元商会内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金具本体と締結具とから成り、 金具本体は、柱などの被取付部材の側面から略直角に突
    出する支持部と、当該支持部の左右両側辺から一体に同
    一側へ折曲連設された一対の側板部とを備え、前記支持
    部には取付用孔が設けられ、 締結具は、前記取付用孔に挿通されるボルトとナットと
    から成り、前記支持部と形鋼などとを締結する形鋼など
    の取付装置。
  2. 【請求項2】金具本体の一対の側板部は、前記支持部の
    左右両側辺全域から折曲連設され、当該側板部の支持部
    先端から前記取付用孔の横側方部分に至る前半部分にお
    ける支持部から下辺までの高さは、後側辺までの後半部
    分における支持部から下辺までの高さよりも小さい請求
    項1に記載の形鋼などの取付装置。
  3. 【請求項3】金具本体の一対の側板部は、支持部先端か
    ら前記取付用孔の横側方部分に至る前半部分には連設さ
    れておらず、後側辺までの後半部分にのみ折曲連設され
    ている請求項1に記載の形鋼などの取付装置。
  4. 【請求項4】締結具のボルトは、リップ付き溝形鋼のリ
    ップ部間を出入り可能な巾と両端部を両リップ部内側に
    重ねることのできる長さとを有する押さえ用頭部と、螺
    軸部の頭部側に形成された角軸部とを備え、 前記取付用孔は角筒状囲壁を有するもので、この角筒状
    囲壁と前記ボルトの角軸部とが嵌合して当該ボルトを9
    0度間隔で回り止めする請求項1〜3の何れかに記載の
    形鋼などの取付装置。
  5. 【請求項5】金具本体の支持部には、前記被取付部材か
    らの突出方向と平行に凹溝部がプレス加工により形成さ
    れている請求項1〜4の何れかに記載の形鋼などの取付
    装置。
  6. 【請求項6】締結具のボルトは、リップ付き溝形鋼のリ
    ップ部間を出入り可能な巾と両端部を両リップ部内側に
    重ねることのできる長さとを有する押さえ用頭部と、螺
    軸部の頭部側に形成された角軸部とを備え、 金具本体の支持部には凹溝部がプレス加工により形成さ
    れ、当該凹溝部内に前記取付用孔が設けられ、この凹溝
    部と前記ボルトの角軸部とが嵌合して当該ボルトを90
    度間隔で回り止めする請求項1〜5の何れかに記載の形
    鋼などの取付金具。
  7. 【請求項7】金具本体の支持部には、この支持部上に載
    置されるリップ付き溝形鋼のリップ部間に嵌合して当該
    支持部上でのリップ付き溝形鋼の少なくとも巾方向の移
    動を阻止する突起部がプレス加工により形成されている
    請求項1〜6の何れかに記載の形鋼などの取付装置。
  8. 【請求項8】締結具のボルトは、リップ付き溝形鋼のリ
    ップ部間を出入り可能な巾と両端部を両リップ部内側に
    重ねることのできる長さとを有する押さえ用頭部と、螺
    軸部の頭部側に形成された角軸部とを備え、 前記突起部は、前記取付用孔を中心にして左右または前
    後に2分割され、この突起部を構成する2つの突起の中
    間凹溝部と前記ボルトの角軸部とが嵌合して当該ボルト
    を90度間隔で回り止めする請求項7に記載の形鋼など
    の取付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104314955A (zh) * 2014-09-15 2015-01-28 常州市耀华仪器有限公司 梅花手柄螺丝
JP2022539426A (ja) * 2019-07-10 2022-09-08 パカラダ、 エルネスト 構造物や物体からなるモジュール構造用連結装置

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