JPH10184283A - 外面樹脂被覆セグメントおよび外面樹脂被覆セグメントの製造方法 - Google Patents

外面樹脂被覆セグメントおよび外面樹脂被覆セグメントの製造方法

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JPH10184283A
JPH10184283A JP8356753A JP35675396A JPH10184283A JP H10184283 A JPH10184283 A JP H10184283A JP 8356753 A JP8356753 A JP 8356753A JP 35675396 A JP35675396 A JP 35675396A JP H10184283 A JPH10184283 A JP H10184283A
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正嗣 山本
Masayoshi Nakagawa
雅由 中川
Kazuo Matsumoto
一男 松本
Noriyuki Shima
宣之 島
Akira Nishikata
晃 西片
Hirobumi Okuno
博文 奥野
Yuichi Masuda
祐一 増田
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 セグメント本体が樹脂部材を成形する際の
金型とすることによって、安価な外面樹脂被覆セグメン
トを得る。 【解決手段】 外面樹脂被覆セグメントを構成するセグ
メント本体は、少なくとも湾曲した外面と、上記構築物
の円周方向の接合面となる二つの接合壁と、構築物の軸
方向に対して垂直な接合面となる二つの接合壁とを有す
るように成形される。また、上記セグメント本体は、外
面と接合壁とによって形成される稜線部分を切り欠いた
切欠部が設けられている。樹脂部材は、射出成形によっ
て、セグメント本体の湾曲した外面、少なくとも二つの
接合壁、および上記切欠部を被覆している。上記セグメ
ント本体には、予めアンカー部材が打ち込まれているた
め、樹脂部材とセグメント本体とが密着して剥がれない
ようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の外面樹脂被
覆セグメントを接合することによって水密性の高いトン
ネルを構築するための外面樹脂被覆セグメントおよび外
面樹脂被覆セグメントの製造方法に関するものである。
特に、本発明は、水密性や耐蝕性が要求される鉄道用、
自動車道用、雨水道用、下水道用、地下河川用、または
共同坑用等のシールドトンネルからなり、略円形または
略矩形、あるいはこれらを複数個連設したマルチタイプ
等の形状からなる構築物を構築するための外面樹脂被覆
セグメントおよび外面樹脂被覆セグメントの製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来例における矩形型樹脂被覆セ
グメントを説明するための図である。図10は図9にお
けるセグメントの接合部を説明するための図である。図
9および図10において、矩形型樹脂被覆セグメント9
1は、中央に設けられたグラウト材注入孔92と、ボル
ト・ナット95、96を挿入する複数個のボルトボック
ス93と、他のセグメントと接合するボルトを挿入する
ためのボルト孔94とから構成されている。矩形型樹脂
被覆セグメント91は、図示されていないが、鉄筋籠に
よって補強されていると共に、鉄筋とボルトボックス9
3とが溶接されている。矩形型樹脂被覆セグメント91
は、所定の分割数とトンネルの径とによって決まる湾曲
を構成している。
【0003】グラウト材注入孔92は、たとえばシール
ド工法等によって、掘削したトンネルの内部と矩形型樹
脂被覆セグメント91との間にできる隙間を埋めるため
にグラウト材を注入する孔である。ボルト・ナット9
5、96を挿入するボルトボックス93は、上下、左右
の矩形型樹脂被覆セグメント91、91′を接合するた
めに、それぞれ複数個ずつ設けられている。ボルト95
は、ボルトボックス93を介してボルト孔94に挿入さ
れた後、隣接するセグメントのボルトボックス93に挿
入されたナット96によって締め付けられる。すなわ
ち、ボルトボックス93は、ボルト95およびナット9
6を挿入して、接合作業を行う際に適した大きさと形状
に成形されている。上記樹脂枠98は、たとえば、接合
壁の厚さ方向の80%で、残りの接合壁をコンクリート
部材97とする。そして、コンクリート部材97には、
シール部材用の凹部99が設けられている。上記矩形型
樹脂被覆セグメント91は、樹脂枠98の製造およびコ
ンクリート部材97の充填が容易になる。
【0004】図11は従来例におけるセグメントを使用
したトンネルの構造を説明するための図である。図12
(イ)ないし(ハ)は、図11における各セグメントの
形状を説明するための図である。図11および図12に
おいて、トンネルは、たとえば、8個のセグメントから
構成されている。そして、図12(イ)に示すA型セグ
メント111どうしを接合する長い方の端面は、各セグ
メントをトンネルとして組み立てた際に、トンネルの中
心軸を通過する面と同じになっている。また、A型セグ
メント111どうしを接合する短い方の端面は、トンネ
ルの中心軸と直角な面で切られている。図12(ロ)に
示すB型セグメント112は、A型セグメント111と
接する長い方の端面と反対側の面がテーパー部112′
になっている。図12(ハ)に示すK型セグメント11
3は、B型セグメント112のテーパー部112′と両
端で接合するため、両端にテーパー部113′が備えら
れている。
【0005】先ず、矩形型樹脂被覆セグメント111
は、図11に示すように、下部から順次リングになるよ
うに積み上げながら、ボルト・ナットによって接合され
る。そして、最後にB型セグメント112のテーパー部
112′にK型セグメント113を下方から上方に向け
て嵌合し、ボルト・ナットで接合することによって、接
合面114および接合面115となり、リングが完成す
る。このようなリングは、トンネルの進行方向に必要な
個数だけ接合されることにより、トンネルが構築され
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特に、シールドトンネ
ルに使用されるセグメントは、外部からの水が侵入する
のを防止するために、現場での施工時に、ガラス繊維で
強化した熱硬化性樹脂系複合材料(FRP)あるいはポ
リ塩化ビニル、またはウレタン樹脂、エポキシ樹脂等の
樹脂部材を外面に被覆させていた。このようなトンネル
を樹脂部材で被覆する方法は、施工後に余分な工期が必
要になり、コストアップの原因となった。
【0007】上記欠点を解決するために、図9に示す樹
脂被覆セグメントが開発された。そして、上記樹脂被覆
セグメントを作製するためには、図11から判るよう
に、A型セグメント111、B型セグメント112、お
よびK型セグメント113と、3種類の鉄筋コンクリー
ト成形用外型枠が必要であり、トンネルが大型化するに
伴い上記型枠にかかる経費が高価になる。さらに、トン
ネルの外側を樹脂で覆うセグメントは、トンネルに大き
な推力を受けると、樹脂部材とコンクリート部材との密
着性が悪くなり、強度に問題がでる。また、図9におけ
る樹脂被覆セグメントは、熱硬化性樹脂部分が箱型にな
っているため、射出成形用の金型が高価であった。
【0008】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、トンネルの外面が樹脂部材で覆われたトン
ネル用のセグメントを作製する際に、成形用の金型を安
価にした外面樹脂被覆セグメントおよび外面樹脂被覆セ
グメントの製造方法を提供することを目的とする。本発
明は、予め成形した鉄筋コンクリート部材を樹脂成形用
の型枠と兼用することにより、コストを安価にすること
ができる外面樹脂被覆セグメントおよび外面樹脂被覆セ
グメントの製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(第1発明)本発明の外面樹脂被覆セグメントは、複数
のセグメントを周方向および軸方向に接合することによ
って、シールドトンネルを構築するもので、少なくとも
外面と、周方向および軸方向の接合壁を有するセグメン
ト本体15と、上記セグメント本体15の外面と、周方
向および軸方向の接合壁を一体的に被覆する樹脂部材2
5とから構成されていることを特徴とする。
【0010】(第2発明)本発明のセグメント本体15
は、外面に連なる周方向および軸方向の接合壁の一部が
切り欠かれた切欠部155を有すると共に、上記樹脂部
材25は、上記セグメント本体15の外面と周方向およ
び軸方向の接合壁の切欠部を一体的に被覆したことを特
徴とする。
【0011】(第3発明)本発明の外面樹脂被覆セグメ
ントにおける樹脂部材25を上記セグメント本体15に
密着させるために、セグメント本体15の外面にアンカ
ー部材を設けたことを特徴とする。
【0012】(第4発明)本発明の外面樹脂被覆セグメ
ントは、上記セグメント本体15の外面に凹部が成形さ
れていることを特徴とする。
【0013】(第5発明)本発明の外面樹脂被覆セグメ
ントにおけるセグメント本体15は、鉄筋コンクリート
セグメント、スチールセグメント、またはダクタイルセ
グメントからなることを特徴とする。
【0014】(第6発明)本発明の外面樹脂被覆セグメ
ントにおける樹脂部材25は、ノルボルネン系モノマー
とメタセシス触媒系を主材とする反応射出成形用材料か
らなることを特徴とする。
【0015】(第7発明)本発明の外面樹脂被覆セグメ
ントの製造方法は、少なくとも外面と、周方向および軸
方向の接合壁を有するセグメント本体15を製造する工
程と、上記セグメント本体15の外面と、周方向および
軸方向の接合壁を覆う樹脂部材25を成形するための樹
脂部材成形用型枠を配置する工程と、上記樹脂部材成形
用型枠内に、ノルボルネン系モノマーとメタセシス触媒
系を主材とする反応射出成形用材料からなる樹脂部材を
反応射出成形する工程と、上記樹脂部材25が硬化した
後、上記樹脂部材成形用型枠を除去する工程とからなる
ことを特徴とする。
【0016】(第8発明)本発明の外面樹脂被覆セグメ
ントの製造方法において、セグメント本体15は、外面
に連なる周方向および軸方向の接合壁の一部が切り欠か
れた切欠部を有するセグメント本体15を製造する工程
と、上記セグメント本体15の外面と周方向および軸方
向の接合壁の一部が切り欠かれた切欠部を覆う樹脂部材
を成形するための樹脂部材成形用型枠を配置する工程と
を有することを特徴とする。
【0017】(第9発明)本発明の外面樹脂被覆セグメ
ントの製造方法は、セグメント本体15の外面に、予め
アンカー部材を設けたことを特徴とする。
【0018】(第10発明)本発明の外面樹脂被覆セグ
メントの製造方法は、セグメント本体15の外面に、予
め凹部を設けたことを特徴とする。
【0019】(第11発明)本発明の外面樹脂被覆セグ
メントの製造方法において、セグメント本体15は、予
め加熱した後、樹脂部材25を反応射出成形することを
特徴とする。
【0020】(第12発明)本発明の外面樹脂被覆セグ
メントの製造方法において、セグメント本体15は、鉄
筋コンクリートセグメント、スチールセグメント、また
はダクタイルセグメントからなることを特徴とする。
【0021】(第13発明)本発明の外面樹脂被覆セグ
メントの製造方法は、セグメント本体15に予め熱可塑
性樹脂の被膜を形成した後、樹脂部材を反応射出成形す
ることを特徴とする。
【0022】(第14発明)本発明の外面樹脂被覆セグ
メントの製造方法において、上記熱可塑性樹脂の被膜
は、オレフィン系樹脂からなることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
(第1発明)外面樹脂被覆セグメントは、周方向および
軸方向に接合されることによって、シールドトンネルが
構築される。外面樹脂被覆セグメントを構成するセグメ
ント本体は、好ましい形態として、湾曲した外面および
内面と、周方向の接合面となる二つの接合壁と、軸方向
に対して垂直な接合面となる二つの接合壁とを有するよ
うに成形される。また、上記セグメント本体は、湾曲し
た外面と周方向および軸方向の接合壁に対して、樹脂部
材が一体的に被覆されている。上記のような外面樹脂被
覆セグメントから構成されるシールドトンネルは、水密
性や耐蝕性がよく、シールドトンネルに最適である。
【0024】セグメント本体が鉄筋コンクリートからな
る場合、セグメント本体の内部には、鉄筋籠が設けら
れ、必要に応じて、ボルトボックス、ボルトを通すシー
ス管、グラウト材注入孔金物等が設けられている。そし
て、これらの外面樹脂被覆セグメントは、それぞれボル
トボックスからボルトを通し、ナットを締めることによ
って、他の外面樹脂被覆セグメントと接合してシールド
トンネルが構築される。
【0025】(第2発明)セグメント本体は、外面に連
なる接合壁の一部が切り欠かれた切欠部を有する。ま
た、上記切欠部の形状は、接合面に対してセグメント本
体の内部方向に突出した突起等があってもよい。そし
て、この突起の形状は、必ずしも鋭いものではなく、円
形のようなものでもよい。そして、樹脂部材は、周方向
および軸方向の接合壁に設けられた切欠部に一体的に被
覆される。
【0026】(第3発明)また、セグメント本体には、
予め鋼鉄製あるいは樹脂製アンカー部材が打ち込まれた
り、あるいは溶接等によって固定されているため、樹脂
部材とセグメント本体とが密着して剥がれないようにな
っている。
【0027】(第4発明)セグメント本体は、外面を被
覆する樹脂部材の金型にもなるため、セグメント本体を
成形する際に、予め樹脂部材のリブ用凹部が成形され
る。そして、樹脂部材は、セグメント本体のリブ用凹部
に充填されることによって、補強用のリブが所定の場所
に成形される。上記補強用リブは、セグメント本体の周
方向および軸方向に設けた格子状、あるいはその他の形
状に設けることができる。
【0028】(第5発明)セグメント本体の種類には、
鉄筋コンクリートセグメント、スチールセグメント、ま
たはダクタイルセグメントがある。これらのセグメント
は、トンネルの用途あるいは施工方法等によって選択さ
れる。
【0029】(第6発明)セグメント本体を覆う樹脂部
材は、ノルボルネン系モノマーとメタセシス触媒系を主
材とする反応射出成形用材料を使用することができる。
上記ノルボルネン系モノマーとメタセシス触媒系主材
は、反応射出成形に際し、液状で流動性があるため、成
形作業が低圧で迅速にできる。
【0030】(第7発明)まず、鉄筋コンクリートから
なるセグメント本体成形用下部型枠上には、両側に移動
可能な鉄筋コンクリートからなるセグメント本体成形用
側部型枠、および鉄筋、ボルトボックス、グラウト材注
入孔金物等が配置される。コンクリート注入孔を有する
鉄筋コンクリートからなるセグメント本体成形用上部型
枠は、所望の厚さとなるように所定位置に配置される。
コンクリートは、上記コンクリート注入孔から振動を与
えながら注入される。コンクリートが硬化した後、上記
鉄筋コンクリートからなるセグメント本体成形用上部型
枠は、除去される。鉄筋コンクリートからなるセグメン
ト本体は、必要により樹脂成形現場に搬送された後、樹
脂部材成形用型枠の一つとなる。すなわち、鉄筋コンク
リートからなるセグメント本体は、たとえば、下部型枠
となり、その他の樹脂部材成形用型枠が配置されて型枠
が構成される。ノルボルネン系モノマーとメタセシス触
媒系を主材とする反応射出成形用材料からなる樹脂部材
は、上記型枠に反応射出成形されると共に、上記型枠か
ら空気が抜かれる。上記樹脂部材が硬化した後、上記型
枠が除去される。
【0031】(第8発明)セグメント本体は、外面に連
なる周方向および軸方向の接合壁の一部が切り欠かれた
切欠部が成形される。樹脂部材成形用型枠は、上記セグ
メント本体の外面と周方向および軸方向の接合壁の一部
が切り欠かれた切欠部を覆う樹脂部材が成形されるよう
に配置される。上記樹脂部材成形用型枠は、上記セグメ
ント本体が内側の型枠として兼用されるため、安価な外
面樹脂被覆セグメントを製造することができる。
【0032】(第9発明)セグメント本体は、コンクリ
ート成形用上部型枠が除去された後、上記セグメント本
体の所定位置にアンカー部材が打ち込まれる。上記アン
カー部材は、振動を与えながら油圧あるいは機械的な力
によって打ち込むと都合がよい。アンカー部材は、鋼鉄
製あるいは樹脂製とすることができる。
【0033】(第10発明)セグメント本体の外面に
は、予め凹部が設けられている。そして、樹脂部材は、
上記凹部にも充填されるため、この部分がリブとなり、
強度を上げることができる。リブの形状および配置は、
必要な強度が得られれば任意である。
【0034】(第11発明)セグメント本体は、樹脂部
材によって反応射出成形する際に、予め40°Cないし
90°C、好ましくは、60°Cないし80°Cに加熱
される。樹脂部材は、セグメント本体が加熱されている
と、反応が促進される。
【0035】(第12発明)外面樹脂被覆セグメントの
製造方法において、使用されるセグメント本体は、鉄筋
コンクリートセグメント、スチールセグメント、または
ダクタイルセグメント等がある。これらのセグメント本
体は、その外面に樹脂が被覆されるため、水密性および
耐蝕性の高いシールドトンネルが構築される。
【0036】(第13発明)セグメント本体は、予め熱
可塑性樹脂が被膜として塗布されている。その後、セグ
メント本体は、樹脂部材を反応射出成形することによっ
て外面が被覆される。上記熱可塑性樹脂の被膜は、硬化
性および密着性を向上させる。
【0037】(第14発明)上記熱可塑性樹脂の被膜
は、オレフィン系樹脂、たとえば、ポリエチレンやポリ
プロピレン等を使用することができる。これらの被膜
は、簡単にセグメント本体を覆うと共に、密着性が良
い。
【0038】
【実 施 例】図1は本発明の第一実施例で、鉄筋コン
クリートからなるセグメント本体を作製する装置の概念
を説明するための断面図である。図2は本発明の第一実
施例で、鉄筋コンクリートからなるセグメント本体の外
面に被覆する樹脂部材を成形する装置の概念を説明する
ための断面図である。図1において、鉄筋コンクリート
からなるセグメント本体成形用下部型枠11は、その表
面が外面樹脂被覆セグメントの内面と同じ円弧を有する
ように成形されている。鉄筋コンクリートからなるセグ
メント本体成形用第1側部型枠12、および鉄筋コンク
リートからなるセグメント本体成形用第2側部型枠13
は、略左右対照で、互いに略円弧に沿って左右方向に移
動ができるようになっていると共に、鉄筋コンクリート
からなるセグメント本体15の周方向接合壁151を作
製するためのものである。また、図示されていないが、
外面樹脂被覆セグメントの軸方向接合壁152を成形す
る軸方向に移動可能な二つの型枠がある。
【0039】また、鉄筋コンクリートからなるセグメン
ト本体成形用第1側部型枠12および鉄筋コンクリート
からなるセグメント本体成形用第2側部型枠13の下部
には、型枠凸部121および131が設けられている。
すなわち、鉄筋コンクリートからなるセグメント本体1
5は、内面と少なくとも二つの接合壁151(152)
とによって形成される稜線部分が切り欠かれた抱き込み
部成形用切欠部153が成形される。第一実施例におけ
る上記抱き込み部成形用切欠部153の形状は、図1に
示す三角形の凸部以外に、半円形状等変形させることが
できる。また、鉄筋コンクリートからなるセグメント本
体成形用下部型枠11、鉄筋コンクリートからなるセグ
メント本体成形用第1側部型枠12、および鉄筋コンク
リートからなるセグメント本体成形用第2側部型枠13
の大きさや高さは、構築物の大きさあるいは必要な強度
によってそれぞれ異なる。
【0040】次に、鉄筋コンクリートからなるセグメン
ト本体成形用下部型枠11、鉄筋コンクリートからなる
セグメント本体成形用第1側部型枠12、鉄筋コンクリ
ートからなるセグメント本体成形用第2側部型枠13等
によって形成されている型枠内には、隣合ったセグメン
トを接合するボルトが挿入できると共に、ナットを締め
る器具によって取り付け作業ができる大きさと形状を有
するボルトボックスと、グラウト材を注入するグラウト
材注入孔金物、鉄筋籠、必要に応じて、ボルトを挿入す
るシース管等が鉄筋によって接合された状態で配置され
る。そして、上記型枠の上部には、コンクリート注入孔
141を有する鉄筋コンクリートからなるセグメント本
体成形用上部型枠14が配置される。その後、上記コン
クリート注入孔141から、コンクリートが注入され、
型枠内に充填される。コンクリートは、充填に際し、図
示されていない振動台等に置かれて振動させられると共
に、棒状バイブレータ等で内部締固めを行う。
【0041】コンクリート注入孔141近傍のコンクリ
ートは、コテによって均(なら)される。その後、鉄筋
コンクリートからなるセグメント本体成形用上部型枠1
4は、上方に移動させられる。そして、コンクリートが
硬化する前に、必要に応じて、図2に示すアンカーピン
154が打ち込まれる。アンカーピン154は、鋼鉄製
あるいは樹脂製で、油圧あるいは機械的な力によって打
ち込む鋲打機等を使用することが望ましい。次に、セグ
メントとして成形された鉄筋コンクリートからなるセグ
メント本体15は、必要により、鉄筋コンクリートから
なるセグメント本体成形用下部型枠11と略同じ形状の
樹脂部材成形用基台21に移される。また、樹脂部材成
形用基台21上には、接合壁と間隔をおいて、樹脂部材
成形用第1側部型枠22および樹脂部材成形用第2側部
型枠23が配置される。樹脂部材成形用第1側部型枠2
2および樹脂部材成形用第2側部型枠23は、内方に突
出する第1シール溝用突起221および第2シール溝用
突起222が設けられている。なお、同様に、鉄筋コン
クリートからなるセグメント本体15の軸方向接合壁1
52側にも、樹脂部材成形用型枠が配置される。
【0042】さらに、樹脂部材成形用第2側部型枠23
には、少なくとも一つの樹脂部材注入口231が下方に
設けられている。樹脂部材成形用第1側部型枠22およ
び樹脂部材成形用第2側部型枠23の上には、鉄筋コン
クリートからなるセグメント本体15の外面と必要な間
隔を離して、樹脂部材成形用上部型枠24が配置され
る。樹脂部材成形用上部型枠24には、空気抜口241
が設けられている。樹脂部材25は、樹脂部材注入口2
31から圧入されると、空気抜口241から空気が抜け
て型枠内に充填される。樹脂部材25は、硬化された
後、各樹脂部材成形用型枠が外されると、外面樹脂被覆
セグメントが出来上がる。アンカーピン154は、鉄筋
コンクリートからなるセグメント本体15と樹脂部材2
5とを密着させているため、樹脂部材25が鉄筋コンク
リートからなるセグメント本体15から剥離しない。
【0043】また、樹脂部材25は、鉄筋コンクリート
からなるセグメント本体15に設けられた抱き込み部成
形用切欠部153に入りこみ、硬化する際に収縮する。
その結果、樹脂部材25は、鉄筋コンクリートからなる
セグメント本体15を抱き込むようになり、鉄筋コンク
リートからなるセグメント本体15から剥離し難くな
る。鉄筋コンクリートからなるセグメント本体15は、
樹脂部材25を、たとえば、反応射出成形によって被覆
するに際し、樹脂の硬化反応を促進するために、たとえ
ば、40°Cないし90°C、好ましくは、60°Cな
いし80°Cに加熱される。また、鉄筋コンクリートか
らなるセグメント本体15の表面には、予めオレフィン
系樹脂の塗膜を設けたり、フィルムを接着して、被膜が
形成される。この被膜は、樹脂部材との密着性、硬化性
を向上させる。なお、塗膜およびフィルムの接着方法
は、その他公知の手段を使用することができる。
【0044】図3は本発明の第二実施例で、鉄筋コンク
リートからなるセグメント本体を作製する装置の概念を
説明するための断面図である。図4は本発明の第二実施
例で、鉄筋コンクリートからなるセグメント本体の外面
に被覆する樹脂部材を成形する装置の概念を説明するた
めの断面図である。第二実施例は、鉄筋コンクリートか
らなるセグメント本体15の接合壁の形状において、第
一実施例と異なっている。すなわち、図3において、鉄
筋コンクリートからなるセグメント本体成形用第1側部
型枠32、および鉄筋コンクリートからなるセグメント
本体成形用第2側部型枠33は、略左右対照で、円弧に
沿って左右方向に移動ができるようになっていると共
に、たとえば、鉄筋コンクリートからなるセグメント本
体15の周方向の接合壁を作製するためのものである。
また、図示されていないが、外面樹脂被覆セグメントの
軸方向の接合壁を成形する二つの型枠がある。
【0045】また、鉄筋コンクリートからなるセグメン
ト本体成形用第1側部型枠32および鉄筋コンクリート
からなるセグメント本体成形用第2側部型枠33の下部
には、シール溝用突起321が設けられていると共に、
上部には、断面L字状の樹脂部材用突起322が設けら
れている。すなわち、鉄筋コンクリートからなるセグメ
ント本体15は、外面と接合壁に連なる部分に切欠部1
55と、当該切欠部155と間隔を置いたシール溝15
6とが成形される。第二実施例における切欠部155の
形状は、図3に示すL字形の切欠部以外に、半円形や突
起状等変形させることができる。また、鉄筋コンクリー
トからなるセグメント本体成形用下部型枠11、鉄筋コ
ンクリートからなるセグメント本体成形用第1側部型枠
32、および鉄筋コンクリートからなるセグメント本体
成形用第2側部型枠33の大きさや高さは、構築物の大
きさあるいは必要な強度によってそれぞれ異なる。
【0046】図4において、セグメントとして成形され
た鉄筋コンクリートからなるセグメント本体15は、必
要により、鉄筋コンクリートからなるセグメント本体成
形用下部型枠11と略同じ形状の樹脂部材成形用基台2
1に移される。また、樹脂部材成形用基台21上には、
接合壁と間隔をおいて、樹脂部材成形用第1側部型枠4
2および樹脂部材成形用第2側部型枠43が配置され
る。樹脂部材成形用第1側部型枠42および樹脂部材成
形用第2側部型枠43は、内方に突出する第1シール溝
用突起421が設けられている。同様に、鉄筋コンクリ
ートからなるセグメント本体15の軸方向接合壁にも、
樹脂部材成形用型枠が配置される。
【0047】樹脂部材45は、樹脂部材注入口431か
ら圧入されると、空気抜口241から空気が抜けて型枠
内に充填される。樹脂部材45は、硬化された後、各樹
脂部材成形用型枠が外されると、外面樹脂被覆セグメン
トが出来上がる。また、鉄筋コンクリートからなるセグ
メント本体15に設けられた切欠部155には、樹脂部
材45が入りこみ、硬化する際に収縮する。その結果、
樹脂部材45は、鉄筋コンクリートからなるセグメント
本体15を抱き込むようになり、鉄筋コンクリートから
なるセグメント本体15から剥離し難くなる。
【0048】図5は本発明の第三実施例で、リブ用凹部
を有する鉄筋コンクリートからなるセグメント本体を作
製する装置の概念を説明するための断面図である。図6
は本発明の第三実施例で、鉄筋コンクリートからなるセ
グメント本体の外面に被覆するリブを有する樹脂部材を
成形する装置の概念を説明するための断面図である。第
三実施例は、鉄筋コンクリートからなるセグメント本体
15を覆う樹脂部材にリブを設けた点において、第二実
施例と異なっている。すなわち、図5において、鉄筋コ
ンクリートからなるセグメント本体成形用下部型枠51
は、第二実施例と逆向きに配置されている。また、第三
実施例は、鉄筋コンクリートからなるセグメント本体1
5を覆う樹脂部材にリブを設けその強度を増すようにす
るものである。
【0049】鉄筋コンクリートからなるセグメント本体
成形用下部型枠51は、樹脂部材にリブを設けるため、
たとえば、碁盤目のようにリブ成形用凸部511が設け
られている。型枠には、鉄筋籠等所定の金物等を配置し
た後、コンクリート注入孔541からコンクリートが注
入される。コンクリートは、充填に際し、振動台に置か
れて振動させられると共に、棒状バイブレータ等で内部
締固めを行う。鉄筋コンクリートからなるセグメント本
体15は、リブ成形用凸部511を有する鉄筋コンクリ
ートからなるセグメント本体成形用下部型枠51、シー
ル溝用突起521を有する鉄筋コンクリートからなるセ
グメント本体成形用第1側部型枠52、および樹脂部材
用突起522を有する鉄筋コンクリートからなるセグメ
ント本体成形用第2側部型枠53によって、リブ、シー
ル溝、および切欠部157を有するように成形される。
【0050】第三実施例におけるリブの形状は、碁盤目
以外に、一方向のみのもの、あるいは断続的に設けるも
の、リブの先端部の形状の異なるもの等変形させること
ができる。次に、鉄筋コンクリートからなるセグメント
本体15は、上下向きを変えて、樹脂部材成形用基台2
1に配置される。その後、樹脂部材成形用第1側部型枠
62、樹脂部材成形用第2側部型枠63、樹脂部材成形
用上部型枠24が鉄筋コンクリートからなるセグメント
本体15と所定の間隔にして配置される。樹脂部材65
は、空気抜口241から空気を抜きながら、樹脂部材注
入口631から圧入される。
【0051】図7(イ)は本発明の他の実施例で、台形
型外面樹脂被覆セグメントを説明するための図で、
(ロ)はアンカーピン付き外面樹脂被覆セグメントを説
明するための図である。図7において、台形型外面樹脂
被覆セグメント71は、台形状の弧面を有する湾曲した
セグメント本体72と、当該セグメント本体72の外面
および接合壁の一部を覆った樹脂部材73とから構成さ
れている。また、台形型外面樹脂被覆セグメント71
は、コンクリートからなるセグメント本体に、図示され
ていない鉄筋籠、接合するためにボルトを挿入するボル
ト孔74、ボルトおよびナットによって隣合った台形型
外面樹脂被覆セグメント71どうしを接合するための作
業用ボルトボックス75、シール溝76、77とが設け
られている。
【0052】図7(ロ)において、セグメント本体72
は、アンカーピン79を打ち込んだ後、樹脂部材73に
よって覆うまで、横にして作業場に置かれている状態を
示している。たとえば、セグメント本体72を成形する
工場と、樹脂部材を成形する現場とが異なっていても、
図7(ロ)に示すような向きとすることで、狭い場所に
多くのセグメント本体を置くことができる。本実施例の
台形型外面樹脂被覆セグメントは、図示されていないシ
ール部材や樹脂部材によって、コンクリート内への浸水
を防止している。また、本実施例の台形型樹脂被覆セグ
メントは、コンクリートに発生し易いクラックからの浸
水による水圧の影響があっても、アンカーピンとコンク
リートの食い付きにより、樹脂部分だけに応力を受ける
ことがない。
【0053】次に、外面樹脂被覆セグメントの製造につ
いて説明する。外面樹脂被覆セグメントは、たとえば、
図示されていない反応射出成形装置に、ノルボルネン系
モノマーとメタセシス触媒系を主材とする反応射出成形
用材料が型内に注入されることによって所望の形状に作
製される。反応射出成形用材料は、たとえば、ノルボル
ネン系モノマーとメタセシス触媒とからなる第1の液体
と、ノルボルネン系モノマーと活性剤とからなる第2の
液体とを用意する。その後、上記安定した2液は、たと
えば、ミキシングヘッドによって混合された後、反応射
出成形装置の型枠内に低圧で注入される。本実施例は、
上記のように低圧で反応射出成形ができるため、型枠が
安価なものでよい。
【0054】上記反応射出成形用材料の詳細は、たとえ
ば、特公平3−28451号公報、特公平4−9812
号公報、特公平6−13563号公報、特公平6−24
806号公報、特開平6−8273号公報に記載されて
おり、これらの材料を使用して、本実施例の樹脂被覆セ
グメントを作製することができる。また、セグメント本
体の表面には、予め熱可塑性樹脂の被膜を形成するのが
好ましい。この被膜としては、ポリエチレンやポリプロ
ピレン等のオレフィン系樹脂からなる熱可塑性樹脂を使
用することができる。
【0055】図8は本発明の他の実施例である六角型樹
脂被覆セグメントを説明するための図である。図8にお
いて、六角型樹脂被覆セグメント81は、たとえば、二
つの長辺と、四つの短辺とを有すると共に、上方および
下方の湾曲した二つの平面から構成される。六角型樹脂
被覆セグメント81は、短辺とされたトンネルの周方向
の接合面82と、長辺とされたトンネルの軸方向の接合
面83とを有する。特に、上記軸方向接合面83は、シ
ールド機におけるシールドジャッキが当接するためにト
ンネルの軸方向に対して垂直面となっている。シールド
機は、シールドジャッキによって、トンネルの軸方向接
合面84を押しながらトンネルの前方に掘削して行く。
【0056】以上、本実施例を詳述したが、本発明は、
前記実施例に限定されるものではない。そして、特許請
求の範囲に記載された本発明を逸脱することがなけれ
ば、種々の設計変更を行なうことが可能である。本発明
は、外面樹脂被覆セグメントの形状を台形型、あるいは
六角型の代わりに亀の子型、三角形、正方形、長方形、
その他に変形させることが可能である。実施例における
台形型樹脂被覆セグメントは、周方向が6個の場合を示
しているが、この数に限定されるものではない。
【0057】本発明の外面樹脂被覆セグメントは、自動
車道、鉄道、歩道用トンネル、あるいは下水道、上水
道、工業用水道、地下河川、地下タンク、地上に設置さ
れたタンクまたは容器等に使用することができる。実施
例において、外面樹脂被覆セグメントにおける樹脂部材
を作製する反応射出成形、およびセグメント本体の作製
方法については、詳述していないが、周知または公知の
手段を採用することができる。ボルト・ナットを挿入す
るボルトボックスの形状は、実施例以外に作業能率やト
ンネルの厚さを考慮した上で、変形させることが容易で
ある。また、セグメントの継手は、コッター式継手、ネ
ジ締結式ピン継手等、他のタイプの結合金具も使用する
ことができる。
【0058】本発明のセグメント本体は、鉄筋コンクリ
ート製のものについて詳述したが、スチールセグメント
やダクタイルセグメントも同様に使用できる。ダクタイ
ルセグメントとしては、通常の主桁タイプの他に、コン
クリートと複合化したコルゲートタイプも使用すること
ができる。また、上記主桁の配置や形状の異なるものも
使用することができる。スチールセグメントは、アンカ
ー部材として、鋲、T字型、抜け止め用膨出部を有する
部材を電気溶接等で固定することができる。また、アン
カー部材としては、鋲のようなタイプの他に、帯状部
材、あるいは帯状部材に貫通孔を設けたもの等を軸方向
および周方向または一方向に配置してもよい。また、上
記アンカー部材の材質は、金属製以外にプラスチック製
とすることもできる。さらに、セグメントやコンクリー
トの材質も周知あるいは公知のものを適用することがで
きる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、セグメント本体が樹脂
部材を成形する際の型枠の一部になっているため金型が
安価である。本発明によれば、セグメント本体に切欠部
を設け、この部分に樹脂部材を被覆するため、樹脂部材
が硬化する際に収縮して、セグメント本体と樹脂部材と
の密着性を向上させる。本発明によれば、セグメント本
体にアンカー部材を設けたため、樹脂部材とセグメント
本体との剥離がなく、一体となり強度のある外面樹脂被
覆セグメントを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例で、鉄筋コンクリートから
なるセグメント本体を作製する装置の概念を説明するた
めの断面図である。
【図2】本発明の第一実施例で、鉄筋コンクリートから
なるセグメント本体の外面に被覆する樹脂部材を成形す
る装置の概念を説明するための断面図である。
【図3】本発明の第二実施例で、鉄筋コンクリートから
なるセグメント本体を作製する装置の概念を説明するた
めの断面図である。
【図4】本発明の第二実施例で、鉄筋コンクリートから
なるセグメント本体の外面に被覆する樹脂部材を成形す
る装置の概念を説明するための断面図である。
【図5】本発明の第三実施例で、リブ用凹部を有する鉄
筋コンクリートからなるセグメント本体を作製する装置
の概念を説明するための断面図である。
【図6】本発明の第三実施例で、鉄筋コンクリートから
なるセグメント本体の外面に被覆するリブを有する樹脂
部材を成形する装置の概念を説明するための断面図であ
る。
【図7】(イ)は本発明の他の実施例で、台形型外面樹
脂被覆セグメントを説明するための図で、(ロ)はアン
カーピン付き外面樹脂被覆セグメントを説明するための
図である。
【図8】本発明の他の実施例である六角型樹脂被覆セグ
メントを説明するための図である。
【図9】従来例における矩形型樹脂被覆セグメントを説
明するための図である。
【図10】図9におけるセグメントの接合部を説明する
ための図である。
【図11】従来例におけるセグメントを使用したトンネ
ルの構造を説明するための図である。
【図12】(イ)ないし(ハ)は、図11における各セ
グメントの形状を説明するための図である。
【符号の説明】
11・・・鉄筋コンクリートからなるセグメント本体成
形用下部型枠 12・・・鉄筋コンクリートからなるセグメント本体成
形用第1側部型枠 121・・型枠凸部 13・・・鉄筋コンクリートからなるセグメント本体成
形用第2側部型枠 131・・型枠凸部 14・・・鉄筋コンクリートからなるセグメント本体成
形用上部型枠 141・・コンクリート注入孔 15・・・鉄筋コンクリートからなるセグメント本体 151・・周方向接合壁 152・・軸方向接合壁 153・・抱き込み部成形用切欠部 154・・アンカーピン 155・・切欠部 156・・シール溝 157・・切欠部 21・・・樹脂部材成形用基台 22・・・樹脂部材成形用第1側部型枠 221・・第1シール溝用突起 222・・第2シール溝用突起 23・・・樹脂部材成形用第2側部型枠 231・・樹脂部材注入口 24・・・樹脂部材成形用上部型枠 241・・空気抜口 25・・・樹脂部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 一男 東京都中央区京橋一丁目18番1号 シーア イ化成株式会社内 (72)発明者 島 宣之 東京都中央区京橋一丁目18番1号 シーア イ化成株式会社内 (72)発明者 西片 晃 東京都中央区京橋一丁目18番1号 シーア イ化成株式会社内 (72)発明者 奥野 博文 東京都中央区京橋一丁目18番1号 シーア イ化成株式会社内 (72)発明者 増田 祐一 東京都中央区京橋一丁目18番1号 シーア イ化成株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセグメントを周方向および軸方向
    に接合することによって、シールドトンネルを構築する
    外面樹脂被覆セグメントにおいて、 少なくとも外面と、周方向および軸方向の接合壁を有す
    るセグメント本体と、 上記セグメント本体の外面と、周方向および軸方向の接
    合壁を一体的に被覆する樹脂部材と、 から構成されていることを特徴とする外面樹脂被覆セグ
    メント。
  2. 【請求項2】 上記セグメント本体は、外面に連なる周
    方向および軸方向の接合壁の一部が切り欠かれた切欠部
    を有すると共に、上記樹脂部材は、上記セグメント本体
    の外面と周方向および軸方向の接合壁の切欠部を一体的
    に被覆したことを特徴とする請求項1記載の外面樹脂被
    覆セグメント。
  3. 【請求項3】 上記樹脂部材を上記セグメント本体に密
    着させるために、セグメント本体の外面にアンカー部材
    を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の外面樹脂被覆セグメント。
  4. 【請求項4】 上記セグメント本体の外面に凹部が成形
    されていることを特徴とする請求項1記載ないし請求項
    3記載の外面樹脂被覆セグメント。
  5. 【請求項5】 上記セグメント本体は、鉄筋コンクリー
    トセグメント、スチールセグメント、またはダクタイル
    セグメントからなることを特徴とする請求項1ないし請
    求項4記載の外面樹脂被覆セグメント。
  6. 【請求項6】 上記樹脂部材は、ノルボルネン系モノマ
    ーとメタセシス触媒系を主材とする反応射出成形用材料
    からなることを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の外面樹脂被覆セグメント。
  7. 【請求項7】 少なくとも外面と、周方向および軸方向
    の接合壁を有するセグメント本体を製造する工程と、 上記セグメント本体の外面と、周方向および軸方向の接
    合壁を覆う樹脂部材を成形するための樹脂部材成形用型
    枠を配置する工程と、 上記樹脂部材成形用型枠内に、ノルボルネン系モノマー
    とメタセシス触媒系を主材とする反応射出成形用材料か
    らなる樹脂部材を反応射出成形する工程と、 上記樹脂部材が硬化した後、上記樹脂部材成形用型枠を
    除去する工程と、 からなることを特徴とする外面樹脂被覆セグメントの製
    造方法。
  8. 【請求項8】 上記セグメント本体は、外面に連なる周
    方向および軸方向の接合壁の一部が切り欠かれた切欠部
    を有するセグメント本体を製造する工程と、 上記セグメント本体の外面と周方向および軸方向の接合
    壁の一部が切り欠かれた切欠部を覆う樹脂部材を成形す
    るための樹脂部材成形用型枠を配置する工程と、 を有することを特徴とする請求項7記載の外面樹脂被覆
    セグメントの製造方法。
  9. 【請求項9】 上記セグメント本体の外面に、予めアン
    カー部材を設けたことを特徴とする請求項7記載の外面
    樹脂被覆セグメントの製造方法。
  10. 【請求項10】 上記セグメント本体の外面に、予め凹
    部を設けたことを特徴とする請求項7記載の外面樹脂被
    覆セグメントの製造方法。
  11. 【請求項11】 上記セグメント本体は、予め加熱した
    後、樹脂部材を反応射出成形することを特徴とする請求
    項7ないし請求項10記載の外面樹脂被覆セグメントの
    製造方法。
  12. 【請求項12】 上記セグメント本体は、鉄筋コンクリ
    ートセグメント、スチールセグメント、またはダクタイ
    ルセグメントからなることを特徴とする請求項7ないし
    請求項11記載の外面樹脂被覆セグメントの製造方法。
  13. 【請求項13】 上記セグメント本体に予め熱可塑性樹
    脂の被膜を形成した後、樹脂部材を反応射出成形するこ
    とを特徴とする請求項7ないし請求項12記載の外面樹
    脂被覆セグメントの製造方法。
  14. 【請求項14】 上記熱可塑性樹脂の被膜は、オレフィ
    ン系樹脂からなることを特徴とする請求項13記載の外
    面樹脂被覆セグメントの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11270290A (ja) * 1998-03-19 1999-10-05 Kajima Corp シールドトンネル用外面樹脂被覆コンクリートセグメント
JP2014020110A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Shimizu Corp 合成セグメント
JP2014529020A (ja) * 2011-09-12 2014-10-30 シーカ・テクノロジー・アーゲー 熱可塑性密封層を有するタビング

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JP2014020110A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Shimizu Corp 合成セグメント

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