JP2000204892A - 樹脂被覆セグメントの製造方法、並びに当該製造方法によって製造された複数の樹脂被覆セグメントで構築されたシ―ルドトンネル - Google Patents

樹脂被覆セグメントの製造方法、並びに当該製造方法によって製造された複数の樹脂被覆セグメントで構築されたシ―ルドトンネル

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JP2000204892A
JP2000204892A JP11002548A JP254899A JP2000204892A JP 2000204892 A JP2000204892 A JP 2000204892A JP 11002548 A JP11002548 A JP 11002548A JP 254899 A JP254899 A JP 254899A JP 2000204892 A JP2000204892 A JP 2000204892A
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coated
concrete
segment
mold
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JP11002548A
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English (en)
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Masayoshi Nakagawa
雅由 中川
Yutaka Sudo
豊 須藤
Hiroki Someya
洋樹 染谷
Tadashi Tanaka
▲ただし▼ 田中
Yutaka Fujino
豊 藤野
Norihiko Udagawa
徳彦 宇田川
Koji Sasayama
広治 笹山
Takeo Arakida
武生 荒木田
Yuichi Masuda
祐一 増田
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CI Kasei Co Ltd
Kajima Corp
Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
Geostr Corp
Original Assignee
CI Kasei Co Ltd
Kajima Corp
Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd
Ishikawajima Construction Materials Co Ltd
Geostr Corp
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Publication date
Application filed by CI Kasei Co Ltd, Kajima Corp, Ishikawajima Kenzai Kogyo Co Ltd, Ishikawajima Construction Materials Co Ltd, Geostr Corp filed Critical CI Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 製造が簡単で水密性、寿命、および強度に
優れているシールドトンネル用樹脂被覆セグメントの製
造方法、並びに樹脂被覆セグメントによって構築された
シールドトンネル。 【解決手段】 少なくとも一つの湾曲面を有する底部型
枠21、当該底部型枠21に沿って移動できる側部型枠
22、23、およびコンクリート注入孔241を有する
上部型枠24とから構成された樹脂被覆セグメント作製
用型枠が準備される。当該型枠の内周面には、少なくと
も一つの湾曲面を有する樹脂部材25が設置される。そ
の後、上記樹脂部材25の表面には、水中または湿潤状
態で接着可能な硬化型接着剤26が塗布される。上記硬
化型接着剤26が未硬化あるいは半硬化状態の内にコン
クリート27が上記型枠内に打設される。コンクリート
27が固化した後、樹脂被覆セグメントが取り出され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の樹脂被覆セ
グメントを組み立てることによって水密性および信頼性
の高いシールドトンネルを構築するための樹脂被覆セグ
メントおよびシールドトンネルに関するものである。特
に、本発明は、鉄道または自動車道用のトンネル、道
路、河川、雨水用、下水道用、または電力・ガス等の共
同溝用シールドトンネルのように水密性が要求されるト
ンネル、あるいは略円形、半円形、または多角形からな
る構築物を組み立てるための樹脂被覆セグメントの製造
方法、並びに当該製造方法によって製造された複数の樹
脂被覆セグメントで構築されたシールドトンネルに関す
るものである。なお、本明細書において、シールドトン
ネルなる記載は、上記全て円形、角形のトンネルや溝
等、あるいは直線部以外の曲線部における構築物を含む
ものである。
【0002】
【従来の技術】下水道等で代表される水路トンネルをシ
ールド工法にて構築する場合、セグメントどうしを接合
するボルトおよびナット等の継手金具の腐食や、鋼製セ
グメントおよび鉄筋コンクリートセグメントにおける鉄
筋の腐食を防いだり、トンネル内面を平滑にして、流水
抵抗の低減や流水勾配の確保を目的として、セグメント
の内面には無筋コンクリートまたは鉄筋コンクリート製
の二次覆工が構築されてきた。
【0003】特に、下水道汚水管梁においては、流下す
る汚水から発生する硫化水素ガスが水と反応して亜硫酸
等の酸になるため、金物だけではなくコンクリート自体
を劣化させる原因となり、近年では塩化ビニールやFR
P等による樹脂成形品をトンネル内面に巻立てたり、二
次覆工コンクリートの内面にエポキシ樹脂やウレタン樹
脂等を塗布する構造等が採用されるようになってきた。
【0004】また、高い水密性が要求される水路トンネ
ルでは、コンクリートの亀裂等から地下水が管内に流入
して流量が増大したり、流水が地盤中へ流出したりする
のを防ぐことが重要であり、特に、コンクリートの亀裂
から水や酸素が供給されることにより、鉄筋が腐食・膨
張して部材の寿命を低下させることになる。このような
欠点を除去するために、本出願人は、工場にて予め樹脂
を被覆した樹脂被覆セグメントの開発を試みてきた。
【0005】たとえば、樹脂被覆部材は、湾曲面を有す
る型枠に樹脂を充填すると共に、アンカーピン等を植設
する。この樹脂被覆部材は、コンクリートセグメント製
造工場に搬送されて、樹脂被覆セグメントを製造する湾
曲面を有する基台に載置される。当該基台上には、たと
えば、左右方向に移動が可能な側部型枠が設けられて、
型枠を構成している。
【0006】上記基台上には、必要に応じて、鉄筋籠、
ボルトボックス、グラウト管等が予め溶接された状態で
配置される。また、上記側部型枠には、シール溝用突起
等が設けられている。さらに、上記型枠の上部には、コ
ンクリート注入口を有する上部型枠が着脱自在に設けら
れている。
【0007】次に、樹脂被覆部材、側部型枠、および上
部型枠から構成する型枠には、コンクリート注入口か
ら、コンクリートが注入され、型枠内に充填される。コ
ンクリートは、充填に際し、図示されていない振動台等
に置かれて振動させられると共に、棒状バイブレータ等
で内部が締固められる。また、コンクリートの充填は、
上記振動を利用する方法以外に、高流動コンクリートを
使用する方法、遠心力によってコンクリートを締固めす
る方法等がある。コンクリート注入口近傍のコンクリー
トは、コテによって均(なら)される。樹脂被覆セグメ
ントは、コンクリートが硬化した後、型枠から取り出さ
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】トンネルにおける内表
面の二次覆工は、セグメントがトンネルの円周方向およ
び軸方向に組み立てられているため、樹脂部材の塗布が
容易ではない。また、樹脂被覆セグメントは、樹脂被覆
部材を製造する会社とコンクリートセグメントを製造す
る会社が別々であり、連続した作業が困難であり、コス
トが高くなるという問題を有する。また、樹脂被覆部材
とコンクリートとの密着は、樹脂被覆部材に植設されて
いるアンカーピンやアンカーリブ等を用いているが、経
費がかかるわりに、十分な強度を保持することができな
い。すなわち、樹脂被覆セグメントは、樹脂被覆部材と
コンクリートとの密着強度を十分にすることができない
という問題を有する。
【0009】本発明における樹脂被覆セグメントの製造
方法は、以上のような課題を解決するためのもので、製
造が簡単で水密性、寿命、および強度に優れているシー
ルドトンネル用樹脂被覆セグメントの製造方法、並びに
樹脂被覆セグメントによって製造されたシールドトンネ
ルを提供することを目的とする。本発明は、樹脂被膜の
形成とコンクリートの打設を同じ型枠内で行えるように
したシールドトンネル用樹脂被覆セグメントの製造方
法、並びに樹脂被覆セグメントによって製造されたシー
ルドトンネルを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】(第1発明)本発明は、
複数の樹脂被覆セグメントを組み立てることによってシ
ールドトンネルを構築する樹脂被覆セグメントの製造方
法であって、上記セグメントを製造するための型枠2
1、22、23、24を準備する工程と、上記型枠2
1、22、23、24に、少なくとも一つの湾曲面を有
する樹脂部材25を設置する工程と、上記樹脂部材25
の表面に、水中または湿潤状態で接着可能な硬化型接着
剤26を塗布する工程と、上記硬化型接着剤26が未硬
化あるいは半硬化状態で、鉄筋籠を設置した後、コンク
リート27を充填する工程と、上記硬化型接着剤26お
よびコンクリート27が硬化した後、上記型枠21、2
2、23、24から樹脂被覆セグメントを取り出す工程
と、を含むことを特徴とする。
【0011】(第2発明)本発明の樹脂被覆セグメント
の製造方法は、水中または湿潤状態で接着可能な硬化型
接着剤が予め塗布された樹脂部材を、型枠に設置するこ
とを特徴とする。
【0012】(第3発明)本発明の樹脂被覆セグメント
の製造方法は、樹脂部材が、ノルボルネン系モノマーと
メタセシス触媒系を主材とする反応射出成形品、シート
モールディングコンパウンドからなる繊維強化プラスチ
ック成形品、熱可塑性樹脂シートの成形品の内の少なく
とも一つからなることを特徴とする。
【0013】(第4発明)本発明は、複数の樹脂被覆セ
グメントを組み立てることによってシールドトンネルを
構築する樹脂被覆セグメントの製造方法であって、上記
セグメントを製造するため、内面を離型処理した型枠2
1、22、23、24を準備する工程と、上記型枠2
1、22、23、24の少なくとも湾曲面に硬化性樹脂
塗料を塗布し、硬化した樹脂膜51を形成する工程と、
上記樹脂膜51の表面に、水中または湿潤状態で接着可
能な硬化型接着剤26を塗布する工程と、上記硬化型接
着剤26が未硬化あるいは半硬化状態で、鉄筋籠を設置
した後、コンクリート27を充填する工程と、上記硬化
型接着剤26およびコンクリート27が硬化した後、上
記型枠21、22、23、24から樹脂被覆セグメント
を取り出す工程と、を含むことを特徴とする。
【0014】(第5発明)本発明の樹脂被覆セグメント
の製造方法は、樹脂膜が、ポリウレタン系樹脂、ポリウ
レア系樹脂、あるいはエポキシ系樹脂の少なくとも一つ
である硬化性樹脂塗料で形成されていることを特徴とす
る。
【0015】(第6発明)本発明の樹脂被覆セグメント
の製造方法は、水中または湿潤状態で接着可能な硬化型
接着剤が、エポキシ系樹脂、ウレタン−アクリレート系
樹脂であることを特徴とする。
【0016】(第7発明)本発明は、複数の樹脂被覆セ
グメントを組み立てることによってシールドトンネルを
構築する樹脂被覆セグメントの製造方法であって、上記
セグメントを製造するため、内面を離型処理した型枠2
1、22、23、24を準備する工程と、上記型枠2
1、22、23、24の少なくとも湾曲面に、水中また
は湿潤状態で接着可能な硬化型塗料71を塗布する工程
と、上記硬化型塗料71が未硬化あるいは半硬化状態
で、鉄筋籠を設置した後、コンクリート27を充填する
工程と、上記硬化型塗料71およびコンクリート27が
硬化した後、上記型枠21、22、23、24から樹脂
被覆セグメントを取り出す工程と、を含むことを特徴と
する。
【0017】(第8発明)本発明の樹脂被覆セグメント
の製造方法は、水中または湿潤状態で接着可能な硬化型
塗料が、エポキシ系樹脂塗料、ウレタン−アクリレート
系樹脂塗料であることを特徴とする。
【0018】(第9発明)上記コンクリートの水/セメ
ントの重量比が、28%ないし42%であるコンクリー
トを充填することを特徴とする。
【0019】(第10発明)本発明のシールドトンネル
は、第1発明ないし第9発明のいずれかによって製造さ
れた複数の樹脂被覆セグメントをトンネルの円周方向お
よび軸方向に接合して構築されていることを特徴とす
る。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明は、複数の樹脂被覆セグメ
ントを円周方向に積み重ねて、リング状構築物に組み立
てた後、当該リング状構築物を軸方向に接合することに
よってシールドトンネルを構築する樹脂被覆セグメント
の製造方法で、たとえば、底部型枠と少なくとも一組の
左右方向に移動できる側部型枠とから構成される型枠の
湾曲表面に樹脂部材を形成した後、コンクリートを打設
するというものである。すなわち、本出願人は、樹脂部
材の形成とコンクリートの打設を連続して、一つの型枠
と一つの場所で処理できるようにして、安価で信頼性の
高い樹脂被覆セグメントを製造する方法を見い出した。
また、本出願人は、コンクリートの硬さおよび水分の量
を一定にすることにより、樹脂被覆部材とコンクリート
との密着性がよく、剥離しない樹脂被覆セグメントを製
造することに成功した。
【0021】(第1発明)第1発明は、先ず、少なくと
も一つの湾曲面を有する底部型枠、当該底部型枠に沿っ
て移動できる側部型枠、およびコンクリート注入孔を有
する上部型枠とから構成された樹脂被覆セグメント製造
用型枠が準備される。当該型枠の内周面には、少なくと
も一つの湾曲面を有する樹脂部材が設置される。その
後、上記樹脂部材の表面には、水中または湿潤状態で接
着可能な硬化型接着剤が塗布される。上記硬化型接着剤
が未硬化あるいは半硬化状態の内に、必要に応じて、鉄
筋籠、ボルトボックス、あるいはグラウト孔金具等が設
置されると共に、コンクリートが上記型枠内に打設され
る。
【0022】上記コンクリートは、水対セメント比が2
8%ないし42%(好ましくは29%ないし40%)と
することができる。コンクリートは、上記のような硬さ
と水分の時、上記樹脂部材との接着が良好である。コン
クリートは、水分が上記より少ないとその流動が低下
し、水の量が上記より多いと、硬化型接着剤を薄めるた
め、コンクリートとの接着強度を低下させる。本出願人
は、実験の結果、上記コンクリートが水中または湿潤状
態で接着可能な硬化型接着剤と強度の高い密着性を有す
ることを見い出した。そして、上記硬化型接着剤および
コンクリートが硬化した後、上記型枠から樹脂被覆セグ
メントが取り出される。
【0023】(第2発明)第2発明は、樹脂部材の表面
に水中または湿潤状態で接着可能な硬化型接着剤を予め
塗布しておく。その後、水中または湿潤状態で接着可能
な硬化型接着剤が塗布された樹脂部材は、型枠に設置さ
れ、上記硬化型接着剤が未硬化あるいは半硬化状態の内
にコンクリートが打設される。第2発明は、水中または
湿潤状態で接着可能な硬化型接着剤の塗布順序が第1発
明と異なっている。
【0024】(第3発明)第3発明における樹脂部材
は、ノルボルネン系モノマーとメタセシス触媒系を主材
とする反応射出成形品が使用される。当該ノルボルネン
系モノマーとメタセシス触媒系を主材とする反応射出成
形用材料は、剛性、衝撃性、弾性に優れていると共に、
低粘度、低吸水性、耐熱性、および熱硬化性を有するた
め、低温、低圧で反応射出成形が可能であると共に、強
度や低吸水性という特性を有する。また、その他の樹脂
部材として、シートモールディングコンパウンドからな
る繊維強化プラスチック成形品、熱可塑性樹脂シートの
成形品を使用することにより、高い水密性と強度を同時
に保持することができる。
【0025】さらに、必要に応じて、水中または湿潤状
態で接着可能な硬化型接着剤が塗布された湾曲した樹脂
部材の表面には、上記硬化型接着剤が未硬化あるいは半
硬化状態の内に、アンカーピンおよび/またはアンカー
リブが載置される。その後、コンクリートは、型枠に打
設されると、上記硬化型接着剤の硬化による接着性とア
ンカーピンおよび/またはアンカーリブによるコンクリ
ートとの接合により、樹脂部材とコンクリートとの密着
性および信頼性を向上させることができる。
【0026】(第4発明)第4発明は、第1発明とセグ
メントの内面に被覆される樹脂部分の製造方法が異な
り、その他は第1発明と同じである。すなわち、内面を
離型処理した型枠の少なくとも湾曲面には、硬化性樹脂
塗料が塗布されると、硬化した樹脂膜が形成される。次
に、当該樹脂膜の表面には、水中または湿潤状態で接着
可能な硬化型接着剤が塗布される。上記硬化型接着剤が
未硬化あるいは半硬化状態で、第1発明と同様にコンク
リートが型枠に打設される。上記離型処理としては、シ
リコーン系離型剤やフッ素系離型剤等の離型剤を塗布し
たり、あるいは自己剥離性塗料(いわゆる、ストリッパ
ブルペイント)を塗布することにより達成することがで
きる。
【0027】(第5発明)第5発明における樹脂膜は、
ポリウレタン系樹脂、ポリウレア系樹脂、あるいはエポ
キシ系樹脂の少なくとも一つである硬化性樹脂塗料で形
成される。上記樹脂は、安価でしかも取り扱いが簡単に
できる。
【0028】(第6発明)第6発明において、水中また
は湿潤状態で接着可能な硬化型接着剤は、エポキシ系樹
脂、ウレタン−アクリレート系樹脂の中から選択され
る。上記硬化型接着剤は、未硬化あるいは半硬化状態で
コンクリートが打設されると、コンクリートの反応熱に
よって、硬化が促進されると共に、樹脂部材とコンクリ
ートとの密着性が増加する。コンクリートが固化した
後、樹脂被覆セグメントの取り出しは、型枠の内面に離
型剤を塗布しておくことで、作業を容易にする。
【0029】(第7発明)第7発明は、第1発明および
第4発明とセグメントの内面に被覆される樹脂部分の製
造方法が異なり、その他は第1発明と同じである。すな
わち、内面を離型処理した型枠の少なくとも湾曲面に
は、水中または湿潤状態で接着可能な硬化型塗料のみが
塗布されて、樹脂被膜を形成する。第7発明は、上記硬
化型塗料のみであるため、工程が少なく安価でしかも信
頼性の高い樹脂被覆セグメントが製造される。上記離型
剤は、第4発明のものと同じものを使用することができ
る。
【0030】(第8発明)第8発明における水中または
湿潤状態で接着可能な硬化型塗料は、エポキシ系樹脂塗
料、ウレタン−アクリレート系樹脂塗料の少なくとも一
つである。上記硬化型塗料は、第6発明と同様に安価で
しかも取り扱いが簡単にできる。
【0031】(第9発明)上記コンクリートは、水/セ
メント重量比が28%ないし42%(好ましくは29%
ないし40%)とすることができる。コンクリートは、
上記のような硬さと水分の時、上記樹脂部材との接着が
良好である。コンクリートは、水分が上記より少ないと
その流動が低下し、水の量が上記より多いと、硬化型接
着剤を薄めるため、コンクリートとの接着強度を低下さ
せる。本出願人は、実験の結果、上記コンクリートが水
中または湿潤状態で接着可能な硬化型接着剤と強度の高
い密着性を有することを見い出した。上記水中または湿
潤状態で接着可能な硬化型接着剤は、未硬化あるいは半
硬化状態でコンクリートが打設されるため、当該コンク
リートの反応熱を利用して硬化する。そして、上記硬化
型接着剤およびコンクリートが硬化した後、上記型枠か
ら樹脂被覆セグメントが取り出される。
【0032】(第10発明)第10発明は、第1発明な
いし第9発明のいずれかによって製造された複数の樹脂
被覆セグメントを円周方向および軸方向に接合してシー
ルドトンネルが構築される。第9発明のシールドトンネ
ル用樹脂被覆セグメントは、一つの場所で、略連続して
製造できるため、安価でしかも信頼性が向上した。
【0033】
【実 施 例】図1は本発明の実施例で、複数の樹脂被
覆セグメントによってトンネルの円周方向に構築された
シールドトンネルを説明するための図である。図2は図
1におけるA−A断面方向からみた樹脂被覆セグメント
の製造方法を説明するための図である。図1および図2
は、本発明における実施例の概略を説明するための模式
図である。図1において、シールドトンネル10は、円
周方向に4つの樹脂被覆セグメント11が接合されて、
リング状になり、これらを軸方向に接合することによっ
て構築される。樹脂被覆セグメント11は、鉄筋コンク
リート13の内面湾曲側、円周方向側部、および軸方向
側部に樹脂被覆部材12が設けられている。
【0034】樹脂被覆部材12は、必要に応じて、図示
されていないアンカーピンおよび/またはアンカーリブ
を植設することにより、コンクリートとの密着を良好に
することができる。また、樹脂被覆セグメント11に
は、必要に応じて、鉄筋籠、ボルトボックス等の継手金
具、グラウト管等が設けられている。上記樹脂被覆部材
12は、図1において、湾曲面を含む5面が示されてい
るが、湾曲面のみの1面または6面全面とすることもで
きる。
【0035】樹脂被覆セグメント11どうしの接合は、
たとえば、ボルトボックスを介して、ボルトとナットと
によって接合されると共に、各接合部を図示されていな
いシール溝にシール部材を嵌合することによって水密な
ものとする。また、樹脂被覆セグメント11どうしが接
合された後、ボルトボックスは、その内部にモルタル等
が充填される。図2において、樹脂被覆部材12は、型
枠14の湾曲面および/または各側面に設けられる。そ
の後、樹脂被覆部材12の表面に水中または湿潤状態で
接着可能な硬化型接着剤が塗布される。当該硬化型接着
剤が未硬化あるいは半硬化の状態で、型枠内にコンクリ
ート13が打設される。
【0036】図2において、上記樹脂被覆部材12は、
型枠14に設けられる。その後、上記樹脂被覆部材12
の表面に、図2に示されていない、水中または湿潤状態
で接着可能な硬化型接着剤が塗布される。上記硬化型接
着剤が未硬化あるいは半硬化の状態の内に、コンクリー
ト13が打設される。上記硬化型接着剤は、コンクリー
ト13の反応熱により硬化すると共に、コンクリート1
3と緊密に密着する。このようにして、製造された樹脂
被覆セグメント11は、コンクリート13が固化した
後、型枠14から取り出される。
【0037】図3は本発明の第一実施例で、樹脂被覆セ
グメントの製造方法を説明するための模式図で、図1B
−B断面図である。図4は本発明の第二実施例で、樹脂
被覆セグメントの製造方法を説明するための模式図で、
図1B−B断面図である。図3において、型枠は、トン
ネルと略同じ湾曲面を有する底部型枠21と、上記湾曲
面21′の両側に移動可能に設けられた第1側部型枠2
2および第2側部型枠23と、上部型枠24とから構成
されている。
【0038】先ず、底部型枠21と、第1側部型枠22
と、第2側部型枠23とから構成される型枠の湾曲面上
に樹脂部材25が、たとえば、2mmないし5mmの厚
さで設けられる。樹脂部材25は、シート状、その他型
枠に取り付けられるものであれば、形状や材質を問わな
い。その後、さらに、上記樹脂部材25の表面には、水
中または湿潤状態で接着可能な硬化型エポキシ系樹脂接
着剤26が厚さ1mmないし2mmに形成される。上記
硬化型接着剤26は、ゴムベラ、金ゴテ、スプレー等公
知の手段により形成される。
【0039】その後、上記型枠には、上部型枠24が被
せられる。上記上部型枠24には、コンクリート注入孔
241が設けられており、このコンクリート注入孔24
1から水/セメントの重量比が32%のコンクリート2
7が打設される。当該コンクリート27が固化した後、
型枠が外されて樹脂被覆セグメントが完成する。上記型
枠には、樹脂部材25や硬化型エポキシ系樹脂接着剤2
6を形成する前に、離型剤を塗布しておくと、型枠から
取り出す作業が容易になる。
【0040】上記コンクリート27の打設は、上記水中
または湿潤状態で接着可能な硬化型エポキシ系樹脂接着
剤26が未硬化あるいは半硬化状態の内に行われる。ま
た、上記コンクリート27は、型枠を図示されていない
バイブレーターにより振動が与えられると共に、コンク
リート27内に挿入された棒状振動体等によって、締固
められる。上記コンクリート27を打設する前に、必要
に応じて、鉄筋籠、ボルトボックス、グラウト管等を配
置する。また、型枠の形状は、シール部材の挿入や接合
部におけるモルタル等を塗り込めるようにする。
【0041】上記水中または湿潤状態で接着可能な硬化
型エポキシ系樹脂接着剤26は、ウレタン−アクリレー
ト系樹脂が最適である。また、上記樹脂部材25は、ノ
ルボルネン系モノマーとメタセシス触媒系を主材とする
反応射出成形品、シートモールディングコンパウンドか
らなる繊維強化プラスチック成形品、熱可塑性樹脂シー
トの成形品の内の少なくとも一つが使用される。上記樹
脂部材25および硬化型接着剤26は、コンクリート2
7が反応する反応熱を利用して硬化するため、樹脂とコ
ンクリートとの接着強度が向上する。
【0042】図4に示されている第二実施例は、第1側
部型枠22および第2側部型枠23の内表面にも樹脂部
材25および水中または湿潤状態で接着可能な硬化型エ
ポキシ系樹脂接着剤26が設けられている点で、第一実
施例と異なっている。すなわち、硬化型エポキシ系樹脂
接着剤26は、湾曲した底部および側部261、262
に設けられている。
【0043】上記第一実施例および第二実施例における
コンクリート27の水対セメント比は、28%ないし4
2%(好ましくは29%ないし40%)の時に上記硬化
型エポキシ系樹脂接着剤26との接着性が良く、剥離し
なかった。コンクリート27に含まれる水分は、多すぎ
ると接着剤を薄めるため、コンクリート27と樹脂部材
25や上記硬化型エポキシ系樹脂接着剤26との接着強
度を低下させ、少なすぎるとコンクリート27の流動性
を低下させる。
【0044】第一実施例および第二実施例は、上記樹脂
部材25および硬化型エポキシ系樹脂接着剤26上にア
ンカーピンおよび/またはアンカーリブを設けることが
できる。上記アンカーピンおよび/またはアンカーリブ
は、コンクリート27に食い付き易い形状であれば良
い。また、アンカーピンおよび/またはアンカーリブの
形状は、上記押し出し成形において、抜く方向に凹凸が
なければ、形を複雑にしてコンクリート27との密着性
を向上させることができる。
【0045】上記樹脂部材を製造する反応射出成形用材
料は、たとえば、シクロペンタジエン等のノルボルネン
系モノマーとメタセシス触媒系とからなる第1の液体
と、ノルボルネン系モノマーと活性剤とからなる第2の
液体とを用意する。その後、上記安定した2液は、たと
えば、ミキシングヘッドによって混合された後、反応射
出成形装置の型枠内に低圧で注入される。本実施例は、
上記のように低圧で反応射出成形ができるため、型枠が
安価なものでよい。
【0046】上記反応射出成形用材料の詳細は、たとえ
ば、特公平3−28451号公報、特公平4−9812
号公報、特公平6−13563号公報、特公平6−24
806号公報、特開平6−8273号公報に記載されて
おり、これらの材料を使用して、本実施例の樹脂被覆セ
グメントが製造される。また、樹脂部材は、シートモー
ルディングコンパウンドを成形型に配置し、プレス成形
によって得ることもできる。
【0047】また、第一実施例および第二実施例におい
て、型枠に設ける樹脂部材25は、予め成形した部材と
して、その内表面に予め上記水中または湿潤状態で接着
可能な硬化型エポキシ系樹脂接着剤を形成しておくこと
もできる。
【0048】図5は本発明の第三実施例で、樹脂被覆セ
グメントの製造方法を説明するための模式図で、図1B
−B断面図である。図6は本発明の第四実施例で、樹脂
被覆セグメントの製造方法を説明するための模式図で、
図1B−B断面図である。図5および図6における型枠
は、図3および図4と同じものである。また、第三実施
例および第四実施例は、コンクリート27を覆う樹脂部
分のみが第一実施例および第二実施例と異なり、その他
は全く同じである。
【0049】先ず、シリコーン系離型剤で離型処理した
型枠の少なくとも一つの湾曲面に水中または湿潤状態で
接着可能な硬化性樹脂塗料が形成される。当該硬化性樹
脂塗料は、ゴムベラ、金ゴテ、スプレー等公知の手段に
より型枠の内面に形成される。形成された上記硬化性樹
脂塗料は、硬化して樹脂膜51を形成する。その後、上
記樹脂膜51の表面には、水中または湿潤状態で接着可
能な硬化型ウレタン−アクリレート系樹脂接着剤26が
形成される。そして、第一実施例および第二実施例と同
様に、上記硬化型接着剤26が未硬化あるいは半硬化状
態の内に水/セメントの重量比が40%のコンクリート
27を打設する。
【0050】型枠の湾曲した面上に形成された樹脂膜5
1は、たとえば、3mm前後の厚さで形成される。その
後、上記樹脂膜51の表面には、水中または湿潤状態で
接着可能な硬化型接着剤26が厚さ1mmないし2mm
に形成される。上記型枠には、上部型枠24が被せられ
る。上記上部型枠24には、コンクリート注入孔241
からコンクリート27が打設される。上記樹脂膜51
は、ポリウレタン系樹脂、ポリウレア系樹脂、あるいは
エポキシ系樹脂等が最適である。
【0051】図7は本発明の第五実施例で、樹脂被覆セ
グメントの製造方法を説明するための模式図で、図1B
−B断面図である。図8は本発明の第六実施例で、樹脂
被覆セグメントの製造方法を説明するための模式図で、
図1B−B断面図である。図7および図8における型枠
は、図3および図4と同じものである。また、第五実施
例および第六実施例は、コンクリート27を覆う樹脂部
分のみが第一実施例ないし第四実施例と異なり、その他
は全く同じである。先ず、上記内面がフッ素系離型剤で
離型処理した型枠の少なくとも一つの湾曲面に水中また
は湿潤状態で接着可能な硬化型エポキシ系樹脂塗料71
が塗布される。そして、第一実施例ないし第四実施例と
同様に、上記硬化型エポキシ系樹脂塗料71が未硬化あ
るいは半硬化状態の内に水/セメントの重量比が35%
のコンクリート27を打設する。
【0052】型枠の湾曲した面上に形成された水中また
は湿潤状態で接着可能な硬化型エポキシ系樹脂塗料71
は、たとえば、3mmないし4mmの厚さで塗布され
る。その後、上記硬化型エポキシ系樹脂塗料71の表面
には、当該硬化型エポキシ系樹脂塗料71が未硬化ある
いは半硬化状態の内にコンクリート27が打設される。
上記水中または湿潤状態で接着可能な硬化型塗料71
は、ウレタン−アクリレート系樹脂塗料でも良く、ま
た、ガラス繊維等で補強されてもよい。
【0053】上記第一実施例ないし第六実施例によって
製造された樹脂被覆セグメントは、図1に示すように、
円周方向に接合されると共に、軸方向にも接合されてシ
ールドトンネルが構築される。
【0054】以上、本実施例を詳述したが、本発明は、
前記実施例に限定されるものではない。そして、特許請
求の範囲に記載された本発明を逸脱することがなけれ
ば、種々の設計変更を行なうことが可能である。本発明
の実施例において、湾曲した矩形型樹脂被覆セグメント
について説明したが、形状は、台形を始め任意の多角形
とすることができる。上記各樹脂被覆セグメントは、湾
曲させる代わりに平面に成形することもできる。また、
実施例は、直線部分のシールドトンネルで説明している
が、曲線部分のトンネルに応用できることはいうまでも
ない。
【0055】本発明は、樹脂被覆セグメントに設けられ
る鉄筋籠、ボルトボックス、グラウト管等も任意のもの
を使用することができる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、樹脂被覆セグメントを
樹脂部分とコンクリートとの成形が一つの型枠で製造で
きるだけでなく、一箇所で作業ができるため、製造費用
を安価にすると共に、工期を短く、信頼性のある樹脂被
覆セグメントとすることができた。
【0057】本発明によれば、接着剤が未硬化あるいは
半硬化状態でコンクリートを打設するため、コンクリー
トの反応熱によって接着剤を硬化させることができ、接
着剤とコンクリートとの密着性を向上させることができ
た。
【0058】本発明によれば、コンクリートの硬さおよ
び水分の量を規定することにより、樹脂被覆部材とコン
クリートとの密着性がよい樹脂被覆セグメントを製造す
ることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で、複数の樹脂被覆セグメント
によってトンネルの円周方向に構築されたシールドトン
ネルを説明するための図である。
【図2】図1におけるA−A断面方向からみた樹脂被覆
セグメントの製造方法を説明するための図である。
【図3】本発明の第一実施例で、樹脂被覆セグメントの
製造方法を説明するための模式図で、図1B−B断面図
である。
【図4】本発明の第二実施例で、樹脂被覆セグメントの
製造方法を説明するための模式図で、図1B−B断面図
である。
【図5】本発明の第三実施例で、樹脂被覆セグメントの
製造方法を説明するための模式図で、図1B−B断面図
である。
【図6】本発明の第四実施例で、樹脂被覆セグメントの
製造方法を説明するための模式図で、図1B−B断面図
である。
【図7】本発明の第五実施例で、樹脂被覆セグメントの
製造方法を説明するための模式図で、図1B−B断面図
である。
【図8】本発明の第六実施例で、樹脂被覆セグメントの
製造方法を説明するための模式図で、図1B−B断面図
である。
【符号の説明】
10・・・シールドトンネル 11・・・樹脂被覆セグメント 12・・・樹脂被覆部材 13・・・鉄筋コンクリート 14・・・型枠 21・・・底部型枠 22・・・第1側部型枠 23・・・第2側部型枠 24・・・上部型枠 241・・コンクリート注入孔 25・・・樹脂部材 26・・・硬化型エポキシ系樹脂接着剤 261、262・・・側部 27・・・コンクリート 51・・・樹脂膜 71・・・硬化型エポキシ系樹脂塗料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000106726 シーアイ化成株式会社 東京都中央区京橋1丁目18番1号 (72)発明者 中川 雅由 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 須藤 豊 東京都港区元赤坂1丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 染谷 洋樹 東京都千代田区有楽町1丁目12番1号 石 川島建材工業株式会社内 (72)発明者 田中 ▲ただし▼ 東京都千代田区有楽町1丁目12番1号 石 川島建材工業株式会社内 (72)発明者 藤野 豊 東京都港区芝四丁目2番3号 ジオスター 株式会社内 (72)発明者 宇田川 徳彦 東京都港区芝四丁目2番3号 ジオスター 株式会社内 (72)発明者 笹山 広治 東京都中央区京橋1丁目18番1号 シーア イ化成株式会社内 (72)発明者 荒木田 武生 東京都中央区京橋1丁目18番1号 シーア イ化成株式会社内 (72)発明者 増田 祐一 東京都中央区京橋1丁目18番1号 シーア イ化成株式会社内 Fターム(参考) 2D055 BA01 CA01 EB01 EB10 KB08 KB11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の樹脂被覆セグメントを組み立てる
    ことによってシールドトンネルを構築する樹脂被覆セグ
    メントの製造方法において、 上記セグメントを製造するための型枠を準備する工程
    と、 上記型枠に、少なくとも一つの湾曲面を有する樹脂部材
    を設置する工程と、 上記樹脂部材の表面に、水中または湿潤状態で接着可能
    な硬化型接着剤を塗布する工程と、 上記硬化型接着剤が未硬化あるいは半硬化状態で、鉄筋
    籠を設置した後、コンクリートを充填する工程と、 上記硬化型接着剤およびコンクリートが硬化した後、上
    記型枠から樹脂被覆セグメントを取り出す工程と、 を含むことを特徴とする樹脂被覆セグメントの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記水中または湿潤状態で接着可能な硬
    化型接着剤が予め塗布された樹脂部材を、型枠に設置す
    ることを特徴とする請求項1記載の樹脂被覆セグメント
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記樹脂部材が、ノルボルネン系モノマ
    ーとメタセシス触媒系を主材とする反応射出成形品、シ
    ートモールディングコンパウンドからなる繊維強化プラ
    スチック成形品、熱可塑性樹脂シートの成形品の内の少
    なくとも一つからなることを特徴とする請求項1記載の
    樹脂被覆セグメントの製造方法。
  4. 【請求項4】 複数の樹脂被覆セグメントを組み立てる
    ことによってシールドトンネルを構築する樹脂被覆セグ
    メントの製造方法において、 上記セグメントを製造するため、内面離型処理した型枠
    を準備する工程と、 上記型枠の少なくとも湾曲面に硬化性樹脂塗料を塗布
    し、硬化した樹脂膜を形成する工程と、 上記樹脂膜の表面に、水中または湿潤状態で接着可能な
    硬化型接着剤を塗布する工程と、 上記硬化型接着剤が未硬化あるいは半硬化状態で、鉄筋
    籠を設置した後、コンクリートを充填する工程と、 上記硬化型接着剤およびコンクリートが硬化した後、上
    記型枠から樹脂被覆セグメントを取り出す工程と、 を含むことを特徴とする樹脂被覆セグメントの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 上記樹脂膜が、ポリウレタン系樹脂、ポ
    リウレア系樹脂、あるいはエポキシ系樹脂の少なくとも
    一つである硬化性樹脂塗料で形成されていることを特徴
    とする請求項4記載の樹脂被覆セグメントの製造方法。
  6. 【請求項6】 上記水中または湿潤状態で接着可能な硬
    化型接着剤が、エポキシ系樹脂、ウレタン−アクリレー
    ト系樹脂であることを特徴とする請求項1または請求項
    4記載の樹脂被覆セグメントの製造方法。
  7. 【請求項7】 複数の樹脂被覆セグメントを組み立てる
    ことによってシールドトンネルを構築する樹脂被覆セグ
    メントの製造方法において、 上記セグメントを製造するため、内面離型処理した型枠
    を準備する工程と、 上記型枠の少なくとも湾曲面に、水中または湿潤状態で
    接着可能な硬化型塗料を塗布する工程と、 上記硬化型塗料が未硬化あるいは半硬化状態で、鉄筋籠
    を設置した後、コンクリートを充填する工程と、 上記硬化型塗料およびコンクリートが硬化した後、上記
    型枠から樹脂被覆セグメントを取り出す工程と、 を含むことを特徴とする樹脂被覆セグメントの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 上記水中または湿潤状態で接着可能な硬
    化型塗料が、エポキシ系樹脂塗料、ウレタン−アクリレ
    ート系樹脂塗料であることを特徴とする請求項7記載の
    樹脂被覆セグメントの製造方法。
  9. 【請求項9】 上記コンクリートの水/セメントの重量
    比が、28%ないし42%であるコンクリートを充填す
    ることを特徴とする請求項1、請求項4、または請求項
    7記載の樹脂被覆セグメントの製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし請求項9項のいずれか
    によって製造された複数の樹脂被覆セグメントをトンネ
    ルの円周方向および軸方向に接合して構築されているこ
    とを特徴とするシールドトンネル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014020110A (ja) * 2012-07-18 2014-02-03 Shimizu Corp 合成セグメント
JP2014529020A (ja) * 2011-09-12 2014-10-30 シーカ・テクノロジー・アーゲー 熱可塑性密封層を有するタビング
CN106050264A (zh) * 2016-07-12 2016-10-26 中国建筑股份有限公司 暗挖地下结构中控制沉降量的支护构件、支护体系及工法

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