JP2002188287A - コンクリート構造物の防水工法 - Google Patents

コンクリート構造物の防水工法

Info

Publication number
JP2002188287A
JP2002188287A JP2000385422A JP2000385422A JP2002188287A JP 2002188287 A JP2002188287 A JP 2002188287A JP 2000385422 A JP2000385422 A JP 2000385422A JP 2000385422 A JP2000385422 A JP 2000385422A JP 2002188287 A JP2002188287 A JP 2002188287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
waterproof sheet
waterproofing
waterproof
construction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000385422A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Kimura
学 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHICHIBU SANGYO KK
Original Assignee
CHICHIBU SANGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CHICHIBU SANGYO KK filed Critical CHICHIBU SANGYO KK
Priority to JP2000385422A priority Critical patent/JP2002188287A/ja
Publication of JP2002188287A publication Critical patent/JP2002188287A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】コンクリートの型枠のコンクリートと接触する
内側面に防水シートを添付しておき、コンクリートの施
工後、型枠を撤去することにより、コンクリート面に防
水シートを接着させて完全な遮水性を保持させると共
に、その施工時間の短縮をはかりうるコンクリート構造
物の防水工法を提供する。 【解決手段】防水シート2を取り付けたコンクリート用
型枠1の内側にコンクリート4を打設し、コンクリート
4の硬化後に型枠1を撤去して、防水シート2がコンク
リート4表面に接着して防水層を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術的分野】本発明は、コンクリート構
造物の表面を完全な遮水性を長期間保持する防水シート
で覆うコンクリート構造物の防水工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート構造物は水の存在に
よって損傷が促進することが知られており、建築物のコ
ンクリート屋根あるいは橋梁コンクリート床版等雨水が
滞留するような個所での防水は盛んに行われているが、
それ以外のコンクリート構造物、例えば橋梁の地覆、高
欄、桁、橋脚、あるいはカルバート等地下あるいは半地
下に設けられるコンクリート構造物などの防水工法につ
いては、その施工および供用中の環境を踏まえた十分な
研究がなされていない。
【0003】すなわち、硬化したコンクリートの表面に
防水材を接着させる防水工は多数あるが、いずれもコン
クリートが硬化した後、コンクリート表面が、例えば表
面水分計で10%以下程度に乾燥した状態でなければ施
工できず、特に構造物が地下水位の高い半地下あるいは
地下に設けられる場合、実際には施工が不可能なことが
多い。仮に施工できたとしても、コンクリート表面の乾
燥を待ち、防水工の施工中はその乾燥状態を一様に保持
しなければならず、長時間にわたる養生と施工時間が必
要である。
【0004】また、無機系の浸透性材料を表面に塗布す
るものとして、シリカを含むセメントと類似の材料をペ
ースト状にしてコンクリート表面に塗布することによっ
て、水和生成物が増殖しながらコンクリート中の小さな
空隙を充填してコンクリートを緻密化していく工法があ
る。この場合、コンクリートが緻密化することによって
漏水等の抑制には効果が発揮される場合もあるが、コン
クリート表面に遮水層を設けるものと異なり、構造物外
部からの水の浸入を完全に遮るものではないので鉄筋の
発錆やコンクリートの中性化の防止に対する効果は疑わ
しいといえる。
【0005】さらに、遮水性フィルムでコンクリート表
面を覆う工法として、樹脂系のフィルム等で硬化後のコ
ンクリートの表面に密着させて覆うようなものがある
が、基本的にはフィルムとコンクリートの接着がないた
めに型枠解体時や埋め戻し材料の施工時に若干でもフィ
ルムを損傷した場合、コンクリートとフィルムの隙間に
毛細管現象によって全体に水が回り容易に防水性が損な
われるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来コンク
リートが硬化し、かつコンクリート表面が乾燥するまで
防水層の施工を待たなくてはならない点、また半地下あ
るいは地下に構造物を設ける場合、従来工法では連続し
た防水性が損なわれることがあった点、ならびに一部の
工法では完全な防水層が形成できなかった点を改善する
ことをその解決課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、防水シートを
貼付したコンクリート用型枠の内側にコンクリートを打
設し、コンクリートの硬化後にその型枠を撤去して、防
水シートがコンクリート表面に接着して防水層を形成す
るコンクリート構造物の防水工法からなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明のコン
クリート構造物の防水工法の実施の形態を説明する。ま
ず、本発明の工法の概念を図1、 図2および図3により
説明する。すなわち、コンクリート構造物のコンクリー
ト打設時に、図1に示す型枠1の内側面に例えばアスフ
ァルトと合成ゴムとを混合した防水シート2を接着材3
を介して貼り付ける。
【0009】次に、 図2に示すごとく型枠1の内側にコ
ンクリート4を打設し、コンクリート4が硬化した後、
図3に示すごとく型枠1を解体、撤去すれば、防水シー
ト2がコンクリート4の表面に接着して防水層を形成す
ることになり、この防水層が完全な遮水層となる。
【0010】次に、 本発明の防水工法の施工手順につき
説明すると、まずコンクリート用型枠1の施工面に適量
の接着材3を施す。例えば離型紙付の防水シート2を使
用する場合には離型紙が付着している防水シート2の施
工面が表に出るように型枠1に貼り付け、 型枠1の組立
直前に離型紙を剥がす。なお、型枠1の組み立て時には
必要な箇所に適切な隅処理を行うものとする。
【0011】さらに、型枠1が組み上がった後、型枠1
の内側にコンクリート4を打設し、コンクリート4の養
生が終了し、型枠1を解体、撤去すると、 防水シート2
は型枠1から剥がれて、 コンクリート4の表面に接着す
ることになり、コンクリート4の構造物の表面に強固な
防水層を形成する。なお、解体した型枠1の表面に残留
した接着剤3は別途処理し、次の型枠1の組立工事に備
える。
【0012】以上によりコンクリート構造物の表面に完
全な遮水層が形成されることになるが、本発明の工法で
用いる防水シート2は、過酷な条件下で供用される橋梁
床版の防水工においても既に実績のあるものが使用さ
れ、防水シート2の遮水性能及び強度とともにコンクリ
ート4面への高い接着性によって、コンクリート4表面
に連続した高い品質の防水層の形成が可能である。
【0013】このようにコンクリート4が硬化した時点
で防水工が機能する本発明の工法は、コンクリート4が
硬化し、その表面の乾燥を待った後に防水工の施工が始
まる従来の工法に比較して数日程度の工程の短縮が可能
である。これは、鉄筋工、型枠工、コンクリート工が繰
り返されるような構造物の施工において大きな工程短縮
効果をもたらす。
【0014】さらに、本発明における防水工の作業は使
用前の型枠1に防水シート2を取り付けることと、型枠
1の解体後に施工継ぎ目処理を行うことのみなので、従
来行われてきたような型枠1の清掃と離型剤の塗布、表
面処理及びプライマーの塗布に始まる防水工の工程がほ
とんど省略できることで著しく施工が簡素化される。
【0015】次に、本発明の工法の施工時の特徴を説明
すると、まだ固まらないコンクリート4に防水シート2
を接触させた時、コンクリート4の水和反応の進捗に伴
ってコンクリート4との接着強度を増す特徴をもった防
水シート2を使用するものとするが、このような防水シ
ート2をコンクリート用型枠1の内側のコンクリート4
接触面に、防水シート2のコンクリート4の接触面を表
にして接着材3によって貼り付ける。
【0016】上記の型枠1を組立て、その内側にコンク
リート4を打設し、コンクリート4が硬化後に型枠1を
解体すると、防水シート2はコンクリート4の表面に接
着して防水層を形成する。
【0017】また、型枠1への防水シート2の取り付け
時においては、型枠1組立て時やコンクリート4の打設
時に防水シート2が型枠1から脱落したりずれたりせ
ず、しかも型枠1解体時に型枠1が容易に撤去できるた
めには、型枠1と防水シート2との接着強さはある程度
以上でありながら、コンクリート4と防水シート2との
接着強さよりも格段に弱くなければならない。この要求
性能を満たす接着材3の選定と貼り付け方法がなされる
ものとする。
【0018】また、本発明の工法の施工後、土砂の埋め
戻しや土の圧密沈下等の外力によって防水シート2が破
けたり、ずれたりあるいは剥離したりしないような素材
強度と、コンクリート4表面への接着力を有しているよ
うにしており、これにより施工後において外力によって
損傷を受けないようにしている。さらに、施工継ぎ目用
部材や出隅・入り隅に用いる特殊形状の部材を揃え、こ
れらを用いて完全な防水層を形成するものである。
【0019】次に、上記に詳述した本発明のコンクリー
ト構造物の防水工法の各実施の形態につき説明すると、
まずその一実施形態においては、縦30cm×横30c
m×深さ5cmの型枠の底に離型紙をはがした防水シー
トを敷き、その上に厚さ4cmの超速硬セメントモルタ
ルを打設し、モルタルが硬化した4時間後に手で引っ張
って防水シート2をはがそうとしたが容易にはげなかっ
た。
【0020】また、図4に示す他の実施の形態に示すよ
うに縦A=30cm、横B=60cm、深さC=90c
mの鋼製の型枠1を組み立て、その内側に接着材によっ
て防水シート2を固定し、早強セメントコンクリート4
を生コン車から直接型枠1内に流し込み、棒状バイブレ
ータによって締め固め、5日後に型枠1を解体した際に
は防水シート2はコンクリート4の全面に接着し、防水
シート2がずれたり、剥がれたりする損傷は認められな
かった。その際に、各部位における防水シート2とコン
クリート4との引っ張り接着強度は0.8N/mm2
あった。
【0021】
【発明の効果】以上に説明した本発明のコンクリート構
造物の防水工法によれば、コンクリートを打設した直後
からコンクリートを保護するという効果がある。すなわ
ち、防水シートはコンクリート表面を完全に覆っている
ので、コンクリートの打設直後に降った雨などで型枠の
継ぎ目近傍のモルタルが流出して構造物の出来形を損な
うことがない。
【0022】また、本発明の工法では、高い遮水性を有
する防水シートが、コンクリート構造物に強固に接着し
施工直後からその表面を連続して覆っているため、雨水
や飛来塩分、地下水等によるコンクリートの品質低下が
ないので施工直後から防水性を保持することができる。
【0023】さらに、防水シートは素材の材質とコンク
リート硬化時に生じる吸着力を利用してコンクリート表
面に接着しているので防水性が連続しており、しかも主
材料に化学的な活性の低いものを用いることにより、長
期にわたって接着性能や防水性能が低下せず、例え施工
後に構造物が浸水したような状態になっても防水シート
がコンクリートから剥離するようなことがないので、コ
ンクリート構造物全体に連続した防水性が長期に保たれ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水工法の概念を説明する防水シート
を取り付けた型枠の要部側断面図である。
【図2】図1の続く型枠の内側にコンクリートを打設し
た要部側断面図である。
【図3】図2に続くコンクリートの硬化後型枠を撤去し
た要部側面図である。
【図4】本発明の他の実施形態の鋼製型枠の内側に防水
シートを固定し、その内側にコンクリートを流し込む状
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 型枠 2 防水シート 4 コンクリート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】防水シートを貼付けたコンクリート用型枠
    の内側にコンクリートを打設し、コンクリートの硬化後
    にその型枠を撤去して、防水シートがコンクリート表面
    に接着して防水層を形成するコンクリート構造物の防水
    工法。
JP2000385422A 2000-12-19 2000-12-19 コンクリート構造物の防水工法 Pending JP2002188287A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000385422A JP2002188287A (ja) 2000-12-19 2000-12-19 コンクリート構造物の防水工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000385422A JP2002188287A (ja) 2000-12-19 2000-12-19 コンクリート構造物の防水工法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002188287A true JP2002188287A (ja) 2002-07-05

Family

ID=18852686

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000385422A Pending JP2002188287A (ja) 2000-12-19 2000-12-19 コンクリート構造物の防水工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002188287A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106759436A (zh) * 2016-12-16 2017-05-31 青岛华创风能有限公司 一种实用的基础环防水防腐方法
CN111608278A (zh) * 2020-06-11 2020-09-01 中国十七冶集团有限公司 一种自粘防水卷材的施工做法
JP6993764B1 (ja) 2020-11-20 2022-01-14 株式会社本久 砂防施設の構築方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106759436A (zh) * 2016-12-16 2017-05-31 青岛华创风能有限公司 一种实用的基础环防水防腐方法
CN111608278A (zh) * 2020-06-11 2020-09-01 中国十七冶集团有限公司 一种自粘防水卷材的施工做法
JP6993764B1 (ja) 2020-11-20 2022-01-14 株式会社本久 砂防施設の構築方法
JP2022081981A (ja) * 2020-11-20 2022-06-01 株式会社本久 砂防施設の構築方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110747899B (zh) 地下室防水施工方法
JP3884118B2 (ja) コンクリート補修液内包骨材及びそれを配合したコンクリート並びにその製造方法
JP2017528630A (ja) セメント系材料から防水面を製作するための方法
JPH01111961A (ja) コンクリートの養生方法
JP2002188287A (ja) コンクリート構造物の防水工法
US4198472A (en) Surface finishes for rigid structures
JP2020138384A (ja) プレキャスト製残存型枠パネルの塩害及び凍害を抑止するプレキャスト製残存型枠パネル、及びプレキャスト製残存型枠パネルの製造方法
JP6487107B1 (ja) プレキャスト製残存型枠パネルの塩害及び凍害を抑止するプレキャスト製残存型枠パネルの製造方法、残存型枠の施工方法、及びプレキャスト製残存型枠パネル
JP3863625B2 (ja) モルタル複合型炭素繊維シートによるトンネル覆工補強工法
JPH0583688B2 (ja)
JP2020012300A (ja) プレキャスト製残存型枠パネルの塩害及び凍害を抑止する残存型枠の施工方法
JP7481280B2 (ja) 止水構造の形成方法、及び、止水構造
FI128677B (fi) Menetelmä vesieristetyn lattialaattaelementin valmistamiseksi
JPH053560Y2 (ja)
JP4905169B2 (ja) 止水パネルの製造方法
JP2003113672A (ja) 鉄筋コンクリート構造物における耐震補強材の構築方法とそれに使用する粒状物質付きシート状鋼板、及びその製造方法
JPH0274753A (ja) マスコンクリート構造物の構築用コンクリート製型枠
JP7380164B2 (ja) プレキャストコンクリート製品の製造方法
CA1135572A (en) Surface finishes for rigid structures
JP2021120533A (ja) 土留め壁の防水構造部材と防水工法と調整パイプ
FI120511B (fi) Menetelmä teräsbetonisen sillan kansilaatan korjaamiseksi ja/tai muodostamiseksi
JP2004107890A (ja) コンクリートの打ち継ぎ面の止水施工方法
JPH0651979B2 (ja) 逆巻コンクリート工法
JPH09137555A (ja) 建築構造物の施工方法
JPH08135190A (ja) コンクリートの打継ぎ方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040728

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041019