JP2021120533A - 土留め壁の防水構造部材と防水工法と調整パイプ - Google Patents

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鋭一 菅野
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Abstract

【課題】より簡便で効率よく施工でき、信頼性の高い土留め壁の防水構造と防水工法並びにこれに使用する調整パイプとを提供する。【解決手段】土留め壁前面を覆うシート18を突き破るようビット16の先端を突出し、上記シート18に防水剤20を塗布して土留め壁の前面に防水層22を形成するとき、防水層22に接して施工されるコンクリート隔壁の型枠を支持するための部材と上記ビット16の先端を、調整パイプ28を介して連結し、その内部には長手方向の送水を遮断する仕切り板30を設け、上記調整パイプ28の外周面には、貫通孔32から防水層22の厚みを越える幅で、調整パイプ28に沿って水溶性皮膜34で包囲されたブチルゴム層36を形成し、上記防水剤20を上記シート18と上記調整パイプ28の外周面に塗布して、ブチルゴム層36の一部と隙間無く密着させて、上記水溶性皮膜34を露出させた状態で上記防水層22を硬化させる。【選択図】図1

Description

本発明は、地下施設を建設するための土留め壁の内側にコンクリート壁を形成するときに採用される土留め壁の防水構造部材と、その防水工法と、この工法に使用される調整パイプに関する。
地下施設を建設するためには、施設全体をコンクリート壁で包囲する工事が行われる。予め土留め壁を設け、土留め壁にH鋼等の杭を立てる。これらの杭に、多数の型枠支持体を取り付けて、コンクリート型枠を支持する。その後、型枠と土留め壁の間にコンクリートを流し込んで固める。本発明者は、これまで高い強度で防水性の優れた各種の型枠支持体を開発して紹介してきた(特許文献1〜4)。
特許4294707号 特許4576417号 特許5089740号 特許5504231号
既知の従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
コンクリート壁の施工完了後、コンクリート壁の内部には多数の型枠支持体が埋め込まれたままの状態になる。型枠支持体はコンクリート壁を貫通しているから、コンクリート壁との間の密着が悪い場合や地下水による高い水圧がかかった場合には、型枠支持体の表面を伝って地下水がコンクリート壁の内部に漏れ出すおそれがある。そこで、型枠支持体を構成する調整パイプの外周にブチルゴム層を形成してコンクリート壁と型枠支持体とを強固に密着させる構造を開発した(特許文献5)。なお、コンクリート壁の施工前には、予め土留め壁を防水シートで覆う工事が行なわれる。型枠支持体はこの防水シートを貫通するから、コンクリート壁が硬化するまで、この貫通孔周辺からの出水を抑えておかなくてはならない。特許文献1から4はこれを解決するための技術を紹介している。
一方、土留め壁を防水シートで覆う工法に代えて、土留め壁を不織布のような防水性の無いシートで覆った後に、このシートを芯材にして、アスファルト等の防水剤をこのシートに吹き付けて防水処理をする工法も開発されている。この場合には、防水シートを貫通する型枠支持体の周辺に、手間のかかる既知の止水処理を必要としていた。本発明はこれらの課題を解決するため、より簡便で効率よく施工でき、信頼性の高い土留め壁の防水構造部材と防水工法と調整パイプとを提供することを目的とする。
以下の構成はそれぞれ上記の課題を解決するための手段である。
<構成1>
土留め壁に立設された杭に多数のビットを固定し、
上記土留め壁前面を覆うように配置したシートを突き破るようにして、上記ビットの先端を突出させ、
上記シートに防水剤を塗布して、土留め壁の前面に防水層を形成するとき、この防水層に接するようにその後施工されるコンクリート隔壁の型枠を支持するための部材と上記ビットの先端を、その支持長を調整するための調整パイプを介して連結し、
上記調整パイプの内部には、その長手方向の送水を遮断する仕切り板を設け、
上記調整パイプの外周面には、上記シートを突き破った貫通孔から上記防水剤の塗布後に形成される防水層の厚みを越える幅で、調整パイプの長手方向に沿って、水溶性皮膜で包囲されたブチルゴム層を形成しておき、
上記防水剤を上記シートと上記調整パイプの外周面に塗布して、上記水溶性皮膜が溶けて表面に露出したブチルゴム層の一部と上記防水層とを隙間無く密着させて、上記水溶性皮膜で包囲されたブチルゴム層の残部を露出させた状態で上記防水層を硬化させることを特徴とする土留め壁の防水工法。
<構成2>
上記防水層を硬化させた後に、この防水層と上記型枠との間にコンクリートを流し込んで、上記調整パイプの外周面の上記水溶性皮膜が溶けて表面に露出したブチルゴム層の残部と上記コンクリートとを密着させてコンクリート隔壁を硬化させることを特徴とする構成1に記載の土留め壁の防水工法。
<構成3>
上記シートは上記防水剤の芯材となる透水性の不織布または網状部材からなることを特徴とする構成1または2に記載の土留め壁の防水工法。
<構成4>
土留め壁に立設された杭に多数のビットを固定し、上記土留め壁前面を覆うように配置したシートを突き破るようにして、上記ビットの先端を突出させ、上記シートに防水剤を塗布して、土留め壁の前面に防水層を形成するとき、
この防水層に接するようにその後施工されるコンクリート隔壁の、型枠を支持するための部材と上記ビットの先端を、その支持長を調整しながら連結する調整パイプを設け、
この調整パイプの内部には、その長手方向の送水を遮断する仕切り板を設け、
上記調整パイプの外周面には、上記シートを突き破った貫通孔から、調整パイプの長手方向に沿って、上記防水剤の塗布後に形成される防水層の厚みを越える幅で、水溶性皮膜で包囲されたブチルゴム層が形成されていることを特徴とする土留め壁の防水構造部材。
<構成5>
構成2または3に記載の工法に使用するためのものであって、内部に長手方向の送水を遮断する仕切り板が設けられ、かつ、外周面に、防水剤塗布により形成されるシートの貫通孔周辺の盛り上がった防水層の厚みを越える幅で水溶性皮膜に包囲されたブチルゴム層が形成されている調整パイプ。
<構成6>
土留め壁立設された杭に多数のビットを固定し、
上記土留め壁前面を覆うように配置したシートを突き破るようにして、上記ビットの先端を突出させ、
上記シートに防水剤を塗布して、土留め壁の前面に防水層を形成するとき、この防水層に接するようにその後施工されるコンクリート隔壁の型枠を支持するための部材と上記ビットの先端を、その支持長を調整するための調整パイプを介して連結し、
上記調整パイプの内部には、その長手方向の送水を遮断する仕切り板を設け、
上記調整パイプの外周面には、調整パイプの長手方向に沿って、防水剤と調整パイプの外周面の境界の送水防止に必要な最小限の長さS以上の長さWの、水溶性皮膜で包囲されたブチルゴム層を形成しておき、
上記防水剤を上記シートと上記調整パイプの外周面に、ブチルゴム層全体が防水剤に隠れるまで塗布して、上記水溶性皮膜が溶けて表面に露出したブチルゴム層と上記防水層とを隙間無く密着させて、上記防水層を硬化させることを特徴とする土留め壁の防水工法。
<構成1の効果>
ブチルゴム層の残部を露出させた状態で上記防水層を硬化させるので、調整パイプを防水層と密着させ、さらに、ブチルゴム層の残部をその後に形成されるコンクリート隔壁と密着させて、コンクリート隔壁の施工前の止水処理と施工後の確実な止水処理を一挙に実現できる。
<構成2の効果>
仕切り板を設けた調整パイプの外周面にブチルゴム層が形成されており、これとコンクリート隔壁とが一体化するので、たとえ防水層の止水機能が不十分でも、コンクリート隔壁の施工後は、調整パイプを含む型枠を支持するための部材に沿った送水を確実に防止できる。
<構成3の効果>
水分を含んだ防水剤が、ブチルゴム層を覆う水溶性皮膜の一部を溶かすので、ブチルゴム層を貫通孔周辺の防水剤に密着させることができる。
<構成4の効果>
シートに防水剤を塗布して形成した防水層と調整パイプの外周面との間に、防水剤の塗布と同時にブチルゴム層を介した送水防止処理が施される。従って調整パイプの仕切り板との組み合わせで、コンクリート流し込みまでの間の漏水を阻止できる。さらに、残りのブチルゴム層がその後に形成されるコンクリート隔壁と密着して送水防止機能を果たす。
<構成6の効果>
防水層全体の止水性が高ければ、シートの貫通孔の部分のみについて、止水性を補強できる。
図1は、本発明による防水構造部材の主要部分縦断面図である。 図2は、上記の防水構造部材の施工方法を説明する部材主要部縦断面図である。 図3は、調整パイプ28の説明図で、(a)は側面図(b)は左端面図(c)は右端面図(d)は水溶性皮膜34とブチルゴム層36を重ねたものの斜視図である。 図4は、工事完了後の主要部分縦断面図である。 図5は、本発明のさらに別の変形例の主要部分縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を実施例毎に詳細に説明する。
(防水構造)
図1は、本発明による防水構造部材の主要部分縦断面図である。
はじめに、図1(a)を使って、本発明の防水構造部材の説明をする。土留め壁12(図2)に立設された杭14には多数のビット16が固定されている。このビット16は、特許文献1から5により紹介されたものと同様のものである。
このビット16は、コンクリート隔壁24(図4)の型枠支持部材(図2)を杭14に固定するためのものである。そして、土留め壁12(図2)の前面全体を覆うようにシート18が配置されている。このシート18を芯材にして防水剤20を塗布して固めた防水層22が形成されている。
この防水層22は、コンクリート隔壁24(図4)を施工する前に、土留め壁12(図2)からの漏水を阻止するためのものである。勿論、コンクリート隔壁24(図4)の施工後も建物の地下設備への地下水の流入を確実に阻止する役割を持つ。
シート18の貫通孔32から突き出したビット16の先端には調整パイプ28が連結されている。この調整パイプ28は、その後施工されるコンクリート隔壁24(図4)の型枠26(図2)を支持する連結棒40とビット16とを、型枠支持長を調整しながら連結するためのものである。
この調整パイプ28の内部には、その長手方向の送水を遮断するための仕切り板30が設けられている。この仕切り板30は例えば、金属塊の圧入等により形成できる。仕切り板30の両側には、連結棒40をねじ込む雌ネジ領域とビット16をねじ込む雌ネジ領域が確保されている。また、調整パイプ28の外周面には、水溶性皮膜34で包囲されたブチルゴム層36が巻き付けられるようにして形成されている。
図1(a)と(b)に示すように、このブチルゴム層36は、シート18の貫通孔32から、調整パイプ28の長手方向に沿って、その幅がWあるいはそれ以上になるように形成されている。シート18へ防水剤20を塗布すると、図1(a)に示すようにシート18の貫通孔32周辺で盛り上がった防水剤20の層が形成される。この防水剤20の層の、調整パイプ28の長手方向の厚みTを越える幅Wで、水溶性皮膜34に包囲されたブチルゴム層36を形成しておく。
上記の構造により、図1(a)に示すように、シート18に防水剤20を塗布して形成した防水層22と調整パイプ28の外周面との間にブチルゴム層36が介在するので、防水剤20が固化すれば、この部分でブチルゴム層36によリ確実に送水防止処理がなされる。これだけで十分なので、シート18の貫通孔周辺のさらなる止水処理が不要になり、作業の大幅な省力化を図ることができる。
(防水工法)
図2は、上記の防水構造部材の施工方法を説明する部材主要部縦断面図である。
図2を参照しながら、防水工事全体の説明をする。土留め壁12は図2(a)の円A内に一部だけを図示したが、地面を掘削して崩れ止めを施した状態の壁面である。この土留め壁12に立設されたH鋼等の杭14に、予め多数のビット16を固定する。図2(a)は防水剤20の塗布前の防水構造部材の縦断面図である。工事に使用する部品を図2(b)〜(d)に示した。
図2(b)は連結棒40の側面図である。その一端は調整パイプ28にねじ込み他端は型枠26にねじ込んで両者を連結する。ねじ込み量を調節すると型枠26の支持長を調整できる。図2(c)は、調整パイプ28の縦断面図である。図2(d)はビット16の側面図である。図3は調整パイプ28の具体例で、図4は工事完了後の縦断面図である。
図3(a)は調整パイプ28のみの側面図、図3(b)はその左端面図、図3(c)は右端面図である。図3(d)は水溶性皮膜34とブチルゴム層36を重ねたものの斜視図で、これを調整パイプ28の外周にブチルゴム層36を内側にして巻き付ける。その断面図が図2(c)である。ビット16の先端に調整パイプ28を取り付けるときには、工具掛け部38に工具を装着して調整パイプ28を回転させる。
再び図2の説明に戻る。ビット16を杭14に取り付けた後、図2(a)の円A内に示した土留め壁12の前面全体を覆うように、シート18を配置する。このシート18は、例えば、防水剤20の芯材となる例えば、透水性の不織布や網状部材である。透水性で水分を保持できるものが望ましい。シート18が柔らかい部材や、部分的にでも透明な部材であれば、杭14側に隠れたビット16の位置を簡単に見つけて貫通孔32を形成し、ビット16の先端をシート18から突き出させることができる。防水剤20を塗布できれば、シート18の素材は任意である。
その後、上記シート18に防水剤20を塗布して、土留め壁12の前面に図1に示した防水層22を形成する。その後、生コンクリートが、防水層22と型枠26との間に流し込まれる。こうして、防水層22に接するようにコンクリート隔壁24を形成する。
既に説明したように、コンクリート隔壁24の型枠26を支持するための連結棒40とビット16の先端を、調整パイプ28を介して連結する。このとき、調整パイプ28のシート18側の端面は、シート18の貫通孔32に接している。これで、防水剤20の塗布のための準備が完了する。
防水剤20の吹きつけを行うと、図1(a)に示したように、調整パイプ28の周辺に防水剤20が盛り上がるように付着する。防水剤20に含まれた水分が、ブチルゴム層36を覆う水溶性皮膜34を溶かして剥がし、ブチルゴム層36を露出させ、防水剤20の層と密着する。防水剤20の層の厚みTを越える幅で、調整パイプ28の長手方向に沿って、ブチルゴム層36が巻き付けられているので、水溶性皮膜34で包囲されたブチルゴム層36の残部を露出させた状態で上記防水剤20の層が硬化する。
これで、ブチルゴム層36の一部と防水剤20の層とが隙間無く密着し調整パイプ28の外周面に沿う水漏れが確実に阻止される。即ち、土留め壁12の前面全体を覆う防水層22が完成する。これで、調整パイプ28の仕切り板30との組み合わせで、コンクリート流し込みまでの間の防水層22内側への漏水を阻止できる。
その後、この防水剤20の層と型枠26との間にコンクリートを流し込む。調整パイプ28の外周面の水溶性皮膜34が溶けて表面に露出したブチルゴム層36の残部とコンクリートとを密着させてコンクリート隔壁24を硬化させる。こうして図4に示した通り工事が完了する。
以上の工法では、ビット16にシート18の貫通孔32を挟み込むようにして調整パイプ28を回転させて取り付け、型枠26を支持接続した後は、防水剤20の層の硬化を待って、引き続きコンクリート隔壁24の施工をすれば良い。シート18の周辺の止水処理のための、調整パイプ28以外の部品も不要である。従って、工事に要する作業時間を従来に比べて大幅に短縮できる。即ち、調整パイプ28の外周に巻き付けられたブチルゴム層36により、調整パイプ28に沿う防水剤20とコンクリート隔壁24との境界の止水処理を一挙に実現できる。
なお、土留め壁をシートで覆って防水処理を施す構造は、上記の実施例に限定されない。建物の屋上や壁に防水処理を施す既存の構造を自由に採用できる。ゴムシートやビニールシートなどのように、それ自体防水性のあるものであってもその防水性を強化するために、これらのシートを芯材にして防水剤を塗布することが行われる。本発明はこうした構造の壁に対しても適用できる。
こうした各種の構造に使用する防水剤はアスファルトやウレタンゴムやモルタルなど様々な材料が使用可能である。シートに防水処理を施して防水層を形成するには、これらの防水剤を吹き付けたり、コテなどを用いて塗り付けたりするとよい。
いずれの構造であっても、上記の実施例のように、調整パイプの外側に形成されたブチルゴム層の一部が上記の防水層との隙間を埋めることによって、 シートからビットの先端が突き出した貫通孔部分の水漏れを確実に防止することができる。
図5(a)は、本発明のさらに別の変形例の主要部分縦断面図である。
上記のように、防水剤20には様々な材料を使用することができる。例えば、粘着性の高いアスファルトや弾力のあるウレタンゴムの場合には、コンクリート隔壁24との密着性が比較的高く、コンクリート隔壁24との境界面に沿う送水を考慮しなくてよいことがある。また、防水層22全体が止水性の高いものに仕上がったときは、シート18の貫通孔32の部分のみについて、止水性を補強すればよいことがある。
そのときは、ブチルゴム層36は、防水剤20と調整パイプ28の外周面の境界の送水を確実に阻止するだけでよい。その場合、図5(b)に示すように、調整パイプ28に、送水防止に必要な最小限の長さS以上の長さWのブチルゴム層36を巻き付けておく。そして、防水剤20が調整パイプ28の外周のブチルゴム層36の大部分を覆うように施工する。このブチルゴム層36がほぼ隠れるまで防水剤20を吹きつけるといった施工法を採用してよい。
図5(a)は、ブチルゴム層36全体が防水剤20に隠れてしまった状態を示す。なお、ブチルゴム層36の巻き付け長さWが充分に長いときは、既に説明した上記の実施例どおりになる。いずれの場合でも、調整パイプ28の外周のブチルゴム層36が有効に機能する。
12 土留め壁
14 杭
16 ビット
18 シート
20 防水剤
22 防水層
24 コンクリート隔壁
26 型枠
28 調整パイプ
30 仕切り板
32 貫通孔
34 水溶性皮膜
36 ブチルゴム層
38 工具掛け部
40 連結棒

Claims (6)

  1. 土留め壁立設された杭に多数のビットを固定し、
    上記土留め壁前面を覆うように配置したシートを突き破るようにして、上記ビットの先端を突出させ、
    上記シートに防水剤を塗布して、土留め壁の前面に防水層を形成するとき、この防水層に接するようにその後施工されるコンクリート隔壁の型枠を支持するための部材と上記ビットの先端を、その支持長を調整するための調整パイプを介して連結し、
    上記調整パイプの内部には、その長手方向の送水を遮断する仕切り板を設け、
    上記調整パイプの外周面には、上記シートを突き破った貫通孔から上記防水剤の塗布後に形成される防水層の厚みを越える幅で、調整パイプの長手方向に沿って、水溶性皮膜で包囲されたブチルゴム層を形成しておき、
    上記防水剤を上記シートと上記調整パイプの外周面に塗布して、上記水溶性皮膜が溶けて表面に露出したブチルゴム層の一部と上記防水層とを隙間無く密着させて、上記水溶性皮膜で包囲されたブチルゴム層の残部を露出させた状態で上記防水層を硬化させることを特徴とする土留め壁の防水工法。
  2. 上記防水層を硬化させた後に、この防水層と上記型枠との間にコンクリートを流し込んで、上記調整パイプの外周面の上記水溶性皮膜が溶けて表面に露出したブチルゴム層の残部と上記コンクリートとを密着させてコンクリート隔壁を硬化させることを特徴とする請求項1に記載の土留め壁の防水工法。
  3. 上記シートは上記防水剤の芯材となる透水性の不織布または網状部材からなることを特徴とする請求項1または2に記載の土留め壁の防水工法。
  4. 土留め壁に立設された杭に多数のビットを固定し、上記土留め壁前面を覆うように配置したシートを突き破るようにして、上記ビットの先端を突出させ、上記シートに防水剤を塗布して、土留め壁の前面に防水層を形成するとき、
    この防水層に接するようにその後施工されるコンクリート隔壁の、型枠を支持するための部材と上記ビットの先端を、その支持長を調整しながら連結する調整パイプを設け、
    この調整パイプの内部には、その長手方向の送水を遮断する仕切り板を設け、
    上記調整パイプの外周面には、上記シートを突き破った貫通孔から、調整パイプの長手方向に沿って、上記防水剤の塗布後に形成される防水層の厚みを越える幅で、水溶性皮膜で包囲されたブチルゴム層が形成されていることを特徴とする土留め壁の防水構造部材。
  5. 請求項2または3に記載の工法に使用するためのものであって、内部に長手方向の送水を遮断する仕切り板が設けられ、かつ、外周面に、防水剤塗布により形成されるシートの貫通孔周辺の盛り上がった防水層の厚みを越える幅で水溶性皮膜に包囲されたブチルゴム層が形成されている調整パイプ。
  6. 土留め壁立設された杭に多数のビットを固定し、
    上記土留め壁前面を覆うように配置したシートを突き破るようにして、上記ビットの先端を突出させ、
    上記シートに防水剤を塗布して、土留め壁の前面に防水層を形成するとき、この防水層に接するようにその後施工されるコンクリート隔壁の型枠を支持するための部材と上記ビットの先端を、その支持長を調整するための調整パイプを介して連結し、
    上記調整パイプの内部には、その長手方向の送水を遮断する仕切り板を設け、
    上記調整パイプの外周面には、調整パイプの長手方向に沿って、防水剤と調整パイプの外周面の境界の送水防止に必要な最小限の長さS以上の長さWの、水溶性皮膜で包囲されたブチルゴム層を形成しておき、
    上記防水剤を上記シートと上記調整パイプの外周面に、ブチルゴム層全体が防水剤に隠れるまで塗布して、上記水溶性皮膜が溶けて表面に露出したブチルゴム層と上記防水層とを隙間無く密着させて、上記防水層を硬化させることを特徴とする土留め壁の防水工法。
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