JPH10183566A - 漂砂堆積防止港 - Google Patents
漂砂堆積防止港Info
- Publication number
- JPH10183566A JPH10183566A JP8346400A JP34640096A JPH10183566A JP H10183566 A JPH10183566 A JP H10183566A JP 8346400 A JP8346400 A JP 8346400A JP 34640096 A JP34640096 A JP 34640096A JP H10183566 A JPH10183566 A JP H10183566A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- harbor
- port
- water
- sand
- sea
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A10/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE at coastal zones; at river basins
- Y02A10/11—Hard structures, e.g. dams, dykes or breakwaters
Landscapes
- Revetment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 堤体に形成された港口を通っての港内への漂
砂の入り込みを防止できるようにする。 【解決手段】 外海4側への港口5を有した堤体3によ
って囲まれた港1である。堤体3に、外海4側の砂を含
まない水流17を港1内へ導入可能な消波透水孔6が形
成されている。
砂の入り込みを防止できるようにする。 【解決手段】 外海4側への港口5を有した堤体3によ
って囲まれた港1である。堤体3に、外海4側の砂を含
まない水流17を港1内へ導入可能な消波透水孔6が形
成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は漂砂堆積防止港に関
する。
する。
【0002】
【従来の技術】海岸部に港を構築する場合は、岸壁の近
傍の一定の水域を防波堤で囲むことによって、外海側の
波浪が港内に入り込まないようにするのが一般的であ
る。この防波堤を構成する堤体には、沖側の部分に、外
海との間での船舶の出入りのための港口が形成される。
傍の一定の水域を防波堤で囲むことによって、外海側の
波浪が港内に入り込まないようにするのが一般的であ
る。この防波堤を構成する堤体には、沖側の部分に、外
海との間での船舶の出入りのための港口が形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、外海側の海底
に多量の砂が存在する場合には、この砂が波浪により運
搬されることで漂砂となり、この漂砂が上記の港口を経
て港内に入り込み、港内に堆積してしまうという問題点
がある。
に多量の砂が存在する場合には、この砂が波浪により運
搬されることで漂砂となり、この漂砂が上記の港口を経
て港内に入り込み、港内に堆積してしまうという問題点
がある。
【0004】そこで本発明は、このような問題点を解決
して、堤体に形成された港口を通っての港内への漂砂の
入り込みを防止できるようにすることを目的とする。
して、堤体に形成された港口を通っての港内への漂砂の
入り込みを防止できるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、外海側への港口を有した堤体によって囲まれ
た港において、前記堤体に、外海側の砂を含まない水を
港内へ導入可能な消波透水孔を形成したものである。
本発明は、外海側への港口を有した堤体によって囲まれ
た港において、前記堤体に、外海側の砂を含まない水を
港内へ導入可能な消波透水孔を形成したものである。
【0006】このような構成によれば、外海側の砂を含
まない波浪が透水孔に導入されることによって消波が行
われ、その結果により生じた水流がこの消波透水孔から
港内へ送り込まれる。すると、港内の水量が増加するた
めに、港内から港口を通って外海側に向かう水流が発生
することになる。すると、この水流に押されることによ
って、外海側から港内への漂砂の入り込みが抑制され
る。
まない波浪が透水孔に導入されることによって消波が行
われ、その結果により生じた水流がこの消波透水孔から
港内へ送り込まれる。すると、港内の水量が増加するた
めに、港内から港口を通って外海側に向かう水流が発生
することになる。すると、この水流に押されることによ
って、外海側から港内への漂砂の入り込みが抑制され
る。
【0007】
【発明の実施の形態】図1において、1は港であり、岸
壁2と、この岸壁2の近傍の一定の水域を囲むように形
成された防波堤としての堤体3とによって構築されてい
る。堤体3には、沖側の部分において、外海4との間で
の船舶の出入りのための港口5が形成されている。堤体
3には、港口5よりも岸壁側の部分に、複数の消波透水
孔6が形成されている。
壁2と、この岸壁2の近傍の一定の水域を囲むように形
成された防波堤としての堤体3とによって構築されてい
る。堤体3には、沖側の部分において、外海4との間で
の船舶の出入りのための港口5が形成されている。堤体
3には、港口5よりも岸壁側の部分に、複数の消波透水
孔6が形成されている。
【0008】図2は、この消波透水孔6が形成された部
分における堤体3の断面構造の一例を示す。図示のよう
に、堤体3は、海底8に設置されたコンクリート製のブ
ロック体によって形成されている。9は水面である。消
波透水孔6は、堤体3を外海4から港1へ向けて貫通す
るように形成されている。この消波透水孔6は、たとえ
ば堤体3のコンクリートの内部に埋設された鋳鉄製の管
体11によって構成されており、外海4から港1へ向け
て下る方向に傾斜して形成されている。
分における堤体3の断面構造の一例を示す。図示のよう
に、堤体3は、海底8に設置されたコンクリート製のブ
ロック体によって形成されている。9は水面である。消
波透水孔6は、堤体3を外海4から港1へ向けて貫通す
るように形成されている。この消波透水孔6は、たとえ
ば堤体3のコンクリートの内部に埋設された鋳鉄製の管
体11によって構成されており、外海4から港1へ向け
て下る方向に傾斜して形成されている。
【0009】すなわち、消波透水孔6は、港1側におい
ては水面9またはその近傍の位置に開口12が形成され
ており、また外海4側では、開口8は水面9よりも高い
位置に形成されている。そして、その傾斜角は、たとえ
ば水平方向に対し6ないし7度、またはそれ以上に形成
されている。消波透水孔を構成する管体11は、堤体3
の幅が大きい場合などには、図示のように受挿構造の継
手部13によって複数の管が接合されたものであっても
差し支えない。また、図示のように管体11の内部に消
波用のコンクリート製の絞り14を備えたものであって
もよい。
ては水面9またはその近傍の位置に開口12が形成され
ており、また外海4側では、開口8は水面9よりも高い
位置に形成されている。そして、その傾斜角は、たとえ
ば水平方向に対し6ないし7度、またはそれ以上に形成
されている。消波透水孔を構成する管体11は、堤体3
の幅が大きい場合などには、図示のように受挿構造の継
手部13によって複数の管が接合されたものであっても
差し支えない。また、図示のように管体11の内部に消
波用のコンクリート製の絞り14を備えたものであって
もよい。
【0010】このような構成であると、消波透水孔6が
外海4側から港1側へ向けて下る方向に傾斜して形成さ
れていることで、港1側に比べて外海4側の方が消波透
水孔6の開口12が上方に位置することになる。したが
って外海4側では、図示のように波浪15の下側の部分
は消波透水孔6に導入されずに、その上側の部分のみが
導入されることになる。
外海4側から港1側へ向けて下る方向に傾斜して形成さ
れていることで、港1側に比べて外海4側の方が消波透
水孔6の開口12が上方に位置することになる。したが
って外海4側では、図示のように波浪15の下側の部分
は消波透水孔6に導入されずに、その上側の部分のみが
導入されることになる。
【0011】ところが外海4では、波浪15によって海
底8から持ち上げられる砂16は、ある程度の重さを有
するために、波浪15の下側の部分には含まれるもの
の、その上側の部分には実質的には含まれない。したが
って、このように波浪15の上側の部分のみが消波透水
孔6に導入されるようにすることで、この消波透水孔6
への砂の入り込みが防止される。
底8から持ち上げられる砂16は、ある程度の重さを有
するために、波浪15の下側の部分には含まれるもの
の、その上側の部分には実質的には含まれない。したが
って、このように波浪15の上側の部分のみが消波透水
孔6に導入されるようにすることで、この消波透水孔6
への砂の入り込みが防止される。
【0012】その結果、港1へは消波透水孔6を通って
水のみが導入され、この港1への砂の流れ込みが確実に
防止される。すなわち、消波透水孔6の存在にもとづ
き、図1に示すように、外海4から消波透水孔6を通っ
て堤体2を貫通した水流17が港1内に導入されること
になる。すると、港1内の水量が増加するために、港1
内から港口5を通って外海4側に向かう水流18が発生
することになる。このため、外海4に存在する漂砂19
は、この水流18に押されることによって、港1内への
入り込みが抑制される。よって、港内における砂の堆積
が防止されることになる。
水のみが導入され、この港1への砂の流れ込みが確実に
防止される。すなわち、消波透水孔6の存在にもとづ
き、図1に示すように、外海4から消波透水孔6を通っ
て堤体2を貫通した水流17が港1内に導入されること
になる。すると、港1内の水量が増加するために、港1
内から港口5を通って外海4側に向かう水流18が発生
することになる。このため、外海4に存在する漂砂19
は、この水流18に押されることによって、港1内への
入り込みが抑制される。よって、港内における砂の堆積
が防止されることになる。
【0013】図3は、消波透水孔6が形成された部分に
おける堤体3の断面構造の他の例を示す。ここでは、消
波透水孔6は水平方向に形成されている。すなわち、外
海4の海底8にほとんど砂が存在しない場合には、この
ように消波透水孔6を水平方向に形成しても、港1内へ
は消波透水孔6を通って水のみが導入され、この港1へ
砂が流れ込むことがないため、同様に港口5から外海4
へ向かう水流18によって港1内への漂砂の入り込みを
抑制することができる。
おける堤体3の断面構造の他の例を示す。ここでは、消
波透水孔6は水平方向に形成されている。すなわち、外
海4の海底8にほとんど砂が存在しない場合には、この
ように消波透水孔6を水平方向に形成しても、港1内へ
は消波透水孔6を通って水のみが導入され、この港1へ
砂が流れ込むことがないため、同様に港口5から外海4
へ向かう水流18によって港1内への漂砂の入り込みを
抑制することができる。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によると、外海側へ
の港口を有した堤体によって囲まれた港において、前記
堤体に、外海側の砂を含まない水を港内へ導入可能な消
波透水孔を形成したため、消波透水孔から港内へ導かれ
る水流にもとづいて、港内から港口を通って外海側に向
かう水流を発生させることができ、このため外海側から
港内への漂砂の入り込みを抑制できて、港内における砂
の堆積を確実に防止することができる。
の港口を有した堤体によって囲まれた港において、前記
堤体に、外海側の砂を含まない水を港内へ導入可能な消
波透水孔を形成したため、消波透水孔から港内へ導かれ
る水流にもとづいて、港内から港口を通って外海側に向
かう水流を発生させることができ、このため外海側から
港内への漂砂の入り込みを抑制できて、港内における砂
の堆積を確実に防止することができる。
【図1】本発明の実施の形態の漂砂堆積防止港の概略構
成を示す平面図である。
成を示す平面図である。
【図2】同港における防波堤を構築する堤体の断面構造
の一例を示す図である。
の一例を示す図である。
【図3】同堤体の断面構造の他の例を示す図である。
1 港 3 堤体 4 外海 5 港口 6 消波透水管 17 水流
Claims (1)
- 【請求項1】 外海側への港口を有した堤体によって囲
まれた港であって、前記堤体に、外海側の砂を含まない
水を港内へ導入可能な消波透水孔を形成したことを特徴
とする漂砂堆積防止港。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8346400A JPH10183566A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 漂砂堆積防止港 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8346400A JPH10183566A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 漂砂堆積防止港 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10183566A true JPH10183566A (ja) | 1998-07-14 |
Family
ID=18383175
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8346400A Pending JPH10183566A (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 漂砂堆積防止港 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10183566A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006037983A2 (en) * | 2004-10-05 | 2006-04-13 | Iain David Roberts | Breakwater wave energy converter |
CN102373691A (zh) * | 2010-08-17 | 2012-03-14 | 中交第一航务工程勘察设计院有限公司 | 具有防淤、减小堤头口门处横流的防沙堤 |
-
1996
- 1996-12-26 JP JP8346400A patent/JPH10183566A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006037983A2 (en) * | 2004-10-05 | 2006-04-13 | Iain David Roberts | Breakwater wave energy converter |
WO2006037983A3 (en) * | 2004-10-05 | 2006-06-01 | Iain David Roberts | Breakwater wave energy converter |
CN102373691A (zh) * | 2010-08-17 | 2012-03-14 | 中交第一航务工程勘察设计院有限公司 | 具有防淤、减小堤头口门处横流的防沙堤 |
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