JPH10183530A - 橋の補強方法 - Google Patents

橋の補強方法

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JPH10183530A
JPH10183530A JP34771996A JP34771996A JPH10183530A JP H10183530 A JPH10183530 A JP H10183530A JP 34771996 A JP34771996 A JP 34771996A JP 34771996 A JP34771996 A JP 34771996A JP H10183530 A JPH10183530 A JP H10183530A
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JP
Japan
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bridge
girder
pier
girders
bridge girder
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Application number
JP34771996A
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English (en)
Inventor
Eigo Katou
永護 加藤
Masayoshi Katsumi
政芳 勝見
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震動による力を効果的に支承し、かつ、補
強作業に広い施工スペースを必要としないようにする。 【解決手段】 隣接する橋桁12a、12bの端部をダ
ンパー15によって連結し、これら橋桁12a、12b
を橋桁11a、11bに可動支承部14aで可動支持
し、その振動系の固有周期を長期化するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は道路橋の耐震補強等
を行なう橋の補強方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の道路橋等の橋の単純支持桁は、橋
桁の一端部を水平方向に移動しないよう支持し(固定支
承)、橋桁の他端部を橋軸方向に移動できるよう支持し
て(可動支承)、温度変化等による橋長の伸縮が可能と
なるようにしている。従って、橋軸方向の地震力は固定
支承部のみで受け持つことになる。
【0003】近年、地震時の既設道路橋等の橋の耐震安
全性を向上する目的で、橋脚に補強板を巻き付ける対策
を採用することが増加している。この方法では、補強板
を巻くことにより橋脚の塑性率を上げ、それにより、橋
脚の耐荷力が向上するので地震時の安全性を確保するこ
とができる。
【0004】図3に従来の地震対策を施した橋の単純支
持桁を示す。橋脚11の上には可動支承部14aと固定
支承部14bを交互に設け、その上に橋桁12が載置し
てある。橋脚11の周囲には補強板13が巻き付けてあ
る。また、特開平7−150517に示されるもので
は、リンク機構のダンパーを用いた橋桁の減衰装置が開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の図3に示される
従来の橋の耐震補強方法では、橋脚に補強板を巻くので
周囲に広い施工スペースが必要であり、そのため大規模
な交通規制が必要となる。また、建物等が隣接している
場所では実施が不可能な場合がある。従って、交通規制
の要らない、建物等が隣接している場所でも施工可能な
地震対策法を確立する必要がある。
【0006】更に、特開平7−150517に示される
橋の減衰装置では、ダンパーのほかにレールや可動式の
フックを設ける等複雑な構造となる。また、減衰機能を
付与するだけで、橋桁を互いに接続する機能はない。
【0007】本発明は、前記の従来の橋の補強方法の問
題点を解決することができる橋の補強方法を提供しよう
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の橋の補強方法
は、隣接する橋桁の端部をダンパーを用いて連結し、前
記橋桁を橋脚に可動支持して、その振動系の固有周期を
長周期化したことを特徴とする。
【0009】本発明では、地震動等によって橋桁間に橋
軸方向の動的な相対変位が発生しても、橋桁は橋脚に可
動支持されているので、これが下部構造である橋脚に伝
えられることがない。また、ダンパーの減衰作用が働い
て、ダンパーで連結された橋桁の端部間の相対変位が抑
制され、ダンパーで連結された橋桁はあたかも1つの桁
のように働く。従って、上部構造である橋桁の地震動等
による力が橋桁を可動支持した橋脚に伝わることを防止
することができる。
【0010】また、橋桁と橋脚より成る振動系では、バ
ネ剛性(橋脚水平剛性)は変化せず、かつ、ダンパーに
よって連結された橋桁はあたかも1つの桁のように働く
ために、上部質量である橋桁質量が増加したことになる
ので、橋桁と橋脚よりなる振動系の固有周期が長期化さ
れ、地震等により上部構造物である橋桁の受ける動的な
力を低減させることができる。
【0011】更に、ダンパーは、温度変化等による橋桁
間の静的な相対的変位を規制することはなく、地震動等
の動的な変位だけを抑制することができる。
【0012】また更に、上下方向及び橋軸に直角方向の
揺れに対しては、橋脚は充分な強度があるので、これを
支持することができる。
【0013】このように、本発明に係る橋脚には、橋桁
の地震動等による動的な力が作用しないので、橋脚の補
強を行なう必要がなく、作業スペースは橋桁上だけです
み、交通規制等を行なわなくても補強作業を施すことが
できる。
【0014】なお、複数の橋桁のダンパーで連結されて
いない少くとも1つの端部において、橋桁を補強等を施
して充分強度のある橋脚で固定支持することによって、
前記の上部構造であるダンパーで連結された橋桁の地震
等による動的な力を補強された橋脚で受けることができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を、図1及
び図2によって説明する。
【0016】橋脚11aは補強が施されない橋脚であ
り、隣接して2脚設けられている。橋脚11bは補強板
13を巻き付けることにより補強が施れており、前記橋
脚11aの外側に2脚設けられている。前記補強が施さ
れていない橋脚11a上には2個の可動支承部14a、
補強が施された橋脚11b上には1個の可動支承部14
a及び1個の固定支承部14bが設けられ、その上に、
橋桁12a及び12bの端部が載置されている。
【0017】図1において、右側の橋桁11bには、左
側に可動支承部14a、右側に固定支承部14bが設け
られ、前記可動支承部14aの上には右側の橋桁12a
の右端部が載置され、前記固定支承部14bの上には右
側の橋桁12bの左端部が載置されている。また、前記
右側の橋桁12aの左端部は、右側の橋脚11aの右側
の可動支承部14aの上に載置されている。前記左側の
橋桁12aに隣接する左側の橋桁12aの左端部は、左
側の橋桁11aの右側の可動支承部14aの上に載置さ
れ、同橋桁12aの右端部は前記右側の橋脚11aの左
側の可動支承部14aの上に載置されている。前記左側
の橋桁12aに隣接する左側の橋桁12bの右端部は、
前記左側の橋脚11aの左側の可動支承部14aの上に
載置されている。前記左側の橋桁12bの左端部は、前
記左側の橋脚11bの右側の固定支承部14bの上に載
置されている。また、前記左側の橋桁12bの左側に隣
接する橋桁12aの右端部は、前記左側の橋脚11bの
左側の可動支承部14aの上に載置されている。
【0018】前記右側の橋桁12aと左側の橋桁12a
及び前記左側の橋桁12aに隣接する前記左側の橋桁1
2bとの間には、図2に示すように、両者を連結する複
数のダンパー15が設けられ、また両者間には伸縮装置
16が設けられている。
【0019】前記の可動支承部14aとしては、すべり
支承、ローラー支承、ゴム支承等を用いることができ
る。また、ダンパー15の本数は要求される減衰力に応
じて決定されると共に、同ダンパー15は、オイルダン
パー、粘性ダンパー等を用いることによって、熱伸び等
の静的変位を吸収し、地震等の動的な変位には抵抗力と
して作用させるようになっている。このダンパー15
は、図2に示すように、橋桁間の隙間に設けてもよく、
また橋桁の側面や下側に設置することもできる。
【0020】本実施の形態においては、地震等によって
橋桁間に橋軸方向の動的な相対変位が発生した時には、
可動支承部14aではこれを橋脚11a、11bに伝え
ることがない。また、ダンパー15の減衰作用によっ
て、同ダンパー15で連結された橋桁12a、12bの
端部間の相対変位が抑制され、ダンパー15で連結され
た橋桁12a、12bはあたかも1つの桁のように働
く。従って、上部構造である橋桁12a、12bの地震
等による動的な力は、橋桁12a、12bを可動支承し
た橋脚11a、11bに伝わることがない。
【0021】また、橋桁と橋脚より成る振動系では、バ
ネ剛性(橋脚の水平剛性)は変化せず、ダンパー15で
連結された橋桁12a、12bはあたかも1つの桁のよ
うに働くために、上部質量である橋桁質量が増加したこ
とになるので、橋桁と橋脚よりなる振動系の固有周期が
長期化され、上部構造物である橋桁12a、12bの受
ける動的な力を低減させることができる。
【0022】更に、ダンパー15は、温度変化等による
橋桁12a、12b間の静的な相対的変位を規制するこ
とはなく、地震動等の動的な変位だけを抑制することが
できる。
【0023】また更に、上下方向及び橋軸に直角方向の
揺れに対しては、橋脚11a、11bは充分な強度があ
るので、これを支持することができる。
【0024】このように、橋桁12a、12bを可動支
承する橋脚11a、11bには、橋桁12a、12bの
地震等による動的な力が作用しないので、橋脚11a、
11bの補強を行なう必要はなく、作業スペースは橋桁
12a、12b上だけですみ、交通規制等を行なうこと
なく補強作業を施すことができる。
【0025】また、ダンパー15で連結された複数の橋
桁12a、12bの1つの端部において、ダンパーで連
結された複数の橋桁12a、12bを補強を施して強度
のある橋脚11bで固定しているので、橋桁12a、1
2bの地震等による動的な力を補強された橋脚12bで
受けることができる。
【0026】なお、前記本発明の実施の形態では、各橋
脚の上に2個の支承部を設けているが、各橋脚の上に1
個の可動又は固定支承部を設けるようにすることもでき
る。
【0027】
【発明の効果】従来の橋の補強方法では、周囲に広い施
工スペースが必要であり、大規模な交通規制が必要であ
ったが、本発明では作業スペースが橋桁上だけで済み、
交通規制が必要なくなった。また、建物等が隣接してい
て従来補強が不可能であった場所でも施工を可能にする
ことができる。更に、前記したように、本発明は、地震
等による動的な力を効果的に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す全体図である。
【図2】同実施の形態の橋桁端部間の拡大側面図であ
る。
【図3】従来の橋の補強方法を示す全体図である。
【符号の説明】
11a、11b 橋脚 12a、12b 橋桁 13 補強板 14a 可動支承部 14b 固定支承部 15 ダンパー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する橋桁の端部をダンパーを用いて
    連結し、前記橋桁を橋脚に可動支持して、その振動系の
    固有周期を長周期化したことを特徴とする橋の補強方
    法。
JP34771996A 1996-12-26 1996-12-26 橋の補強方法 Withdrawn JPH10183530A (ja)

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Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008013924A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Nippon Steel Engineering Co Ltd 桁橋の免震構造、架空構造物の免震構造
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Effective date: 20040302