JP3046192B2 - 橋梁の制震装置 - Google Patents

橋梁の制震装置

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JP3046192B2
JP3046192B2 JP6001384A JP138494A JP3046192B2 JP 3046192 B2 JP3046192 B2 JP 3046192B2 JP 6001384 A JP6001384 A JP 6001384A JP 138494 A JP138494 A JP 138494A JP 3046192 B2 JP3046192 B2 JP 3046192B2
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猛康 鈴木
誉 金子
喜隆 足立
港 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は橋梁の制震装置に関する
ものであり、特に、免震橋梁の制震装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の単純支持橋は、橋桁の一端部を水
平方向に移動しないように支持し(固定支承)、橋桁の
他端部を水平方向に移動できるように支持して(可動支
承)、温度変化等による橋長の伸縮が可能であるように
している。従って、橋桁端部間には遊隙が設けられ、フ
ィンガージョイント等の伸縮装置を取り付けてある。こ
の場合、橋軸方向の地震力は固定支承部のみで受け持つ
ことになる。
【0003】近年、伸縮装置に起因する交通振動及び騒
音の低減や、車両の走行性等を目的として、複数の橋脚
上に一本の連続橋桁を載置する連続橋が増加している。
このような多径間連続化に伴って、固定支承部の地震反
力や、温度変化による橋桁端部の伸縮量が増大するが、
橋桁と各橋脚との間に免震支承を介装することにより、
地震力を低減して各橋脚へ分散できるとともに、温度変
化による桁の伸縮を妨げないものとすることができる。
【0004】道路橋に於ける免震構造は、水平方向の剛
性が小さい免震支承を使用して橋桁を柔的に支持するこ
とにより、振動の長周期化を図るとともにダンパによる
エネルギー吸収を行う。この結果、上部構造の慣性力
(加速度)を低減し、下部構造の反力を分散させて、地
震時の安全性を向上させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、免震
橋梁では長周期化に伴い地震時の水平変位が増大するこ
とから、橋桁端部間の遊隙を大にする必要があり、従来
の伸縮装置ではその相対変位に追従することができな
い。従って、特殊な伸縮装置を導入しなければならず、
極めてコスト高になるとともに、メインテナンスにも高
度な技術が要求される。
【0006】そこで、橋桁端部間に遊隙を設けた免震橋
梁に於いて、地震動による橋桁の振幅を低減し、橋桁端
部間の遊隙を小にして、従来の伸縮装置をそのまま使用
できるようにするために解決すべき技術的課題が生じて
くるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、箱形の橋桁内部に設
けられる制震装置であって、橋軸方向及び橋軸直角方向
にガイドレールを固設し、夫々のガイドレールに重錘を
載置するとともにガイドレールに沿って該重錘の両側を
バネにて支持し、更に、各バネの他端部に固定用ブロッ
クを設けて前記重錘がガイドレールに沿って揺動するよ
うに形成した橋梁の制震装置、及び箱形の橋桁内部に設
けられる制震装置であって、底板上に重錘を載置し、該
重錘の橋軸方向の両側及び橋軸直角方向の両側を夫々バ
ネにて支持し、更に、各バネの他端部に固定用ブロック
を設けて前記重錘が水平全方向に揺動するように形成し
た橋梁の制震装置を提供するものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、地震時に橋桁が振動
した場合、振動の水平成分が橋軸方向と橋軸直角方向と
に分散され、夫々の方向成分の揺れにより各重錘がガイ
ドレールに沿って移動し、重錘を支持するバネの定数及
び重錘の質量に応じて、各重錘が夫々の振動周期で揺れ
始める。そして、各重錘の慣性力が橋桁の慣性力を低減
させる方向に作用し、橋桁の振動が抑制される。
【0009】請求項2記載の発明では、底板に載置され
た重錘が水平方向に揺動自在であるため、地震時に橋桁
が振動した場合、該重錘が直接振動方向に揺動しようと
する。該重錘は、橋軸方向及び橋軸直角方向に介装され
たバネによって支持されており、夫々のバネの定数及び
重錘の質量に応じて、該重錘が一定の振動周期で揺れ始
め、該重錘の慣性力によって橋桁の振動が抑制される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って詳述
する。図1は免震橋梁を示したものであり、橋脚11,
11及び橋台12,12に免震支承13,13…を設
け、該免震支承13,13…上に箱形の橋桁14a,1
4bを載置してある。一方の橋桁14aは複数の橋脚1
1,11及び橋台12に亘って連続した構造であり、前
記橋桁14a,14bの温度変化による伸縮、及び免震
構造による振動の長周期化に対応して、橋桁14aと1
4bとの橋桁端部間に遊隙部15を設けてある。
【0011】図2は請求項1記載の発明の実施例を示
し、前記橋桁14aの端部内側位置に、橋軸方向(矢印
X方向)及び橋軸直角方向に夫々TMD(Tuned Mass Da
mper)形の制震装置16及び17を設ける。一方の制震
装置16は、橋軸方向にガイドレール18を固設してこ
のガイドレール18に重錘19を載置し、該ガイドレー
ル18に沿って重錘19の両側をバネ20,21にて支
持するとともに、バネ20,21の他端部に固定用のブ
ロック22,23を固設して、該重錘19がガイドレー
ル18に沿って揺動するように形成されている。更に、
該重錘19の両側部と前記ブロック22,23との間に
夫々ダッシュポット24,25を介装して、重錘19の
移動エネルギーを吸収する。
【0012】また、他方の制震装置17は、橋軸直角方
向にガイドレール26を固設してこのガイドレール26
に重錘27を載置し、該ガイドレール26に沿って重錘
27の両側をバネ28,29にて支持するとともに、バ
ネ28,29の他端部に固定用のブロック30,31を
固設して、該重錘27がガイドレール26に沿って揺動
するように形成してある。更に、該重錘27の両側部と
前記ブロック30,31との間に夫々ダッシュポット3
2,33を介装して、重錘27の移動エネルギーを吸収
する。
【0013】そして、前記各ブロック22,23及び3
0,31に調整部22a,23a及び30a,31aを
設け、夫々の調整部22a,23a及び30a,31a
により各バネ20,21及び28,29の自由長を調整
して、バネ定数を変更できるように形成してある。各バ
ネ20,21及び28,29のバネ定数は、橋桁14a
の固有振動数に一致するように設定されている。
【0014】而して、地震時に橋桁14aが振動した場
合は、振動の水平成分が橋軸方向と橋軸直角方向とに分
散され、夫々の方向成分の揺れにより前記重錘19及び
27がガイドレール18及び26に沿って移動し、該重
錘19及び27の質量並びに各バネ20,21及び2
8,29のバネ定数に応じて、各重錘19,27が夫々
の振動周期で揺れ始める。そして、各重錘19,27が
橋桁14aの振幅より大きな振幅で揺動し、該重錘1
9,27の慣性力が橋桁14aの慣性力を低減させる方
向に作用して、橋桁14aの振動が抑制される。更に、
各重錘19,27の両側部に介装したダッシュポット2
4,25及び32,33により、各重錘19,27の移
動エネルギーが吸収され、各制震装置16,17の振動
を徐々に減衰させて、橋桁14aが振動し続けることを
防止する。
【0015】図3は請求項2記載の発明の実施例を示
し、前記橋桁14aの端部内側位置に制震装置34を設
ける。該制震装置34は、底板35上に重錘36を載置
し、該重錘36の橋軸方向(矢印X方向)の両側をバネ
37,38にて支持するとともに、該重錘36の橋軸直
角方向をバネ39,40にて支持し、各バネ37,38
及び39,40の夫々の他端部に固定用のブロック4
1,42及び43,44を固設して、該重錘36が底板
35上を水平全方向に揺動するように形成されている。
【0016】そして、前記各ブロック41,42及び4
3,44に調整部41a,42a及び43a,44aを
設け、夫々の調整部41a,42a及び43a,44a
により各バネ37,38及び39,40の自由長を調整
して、バネ定数を変更できるように形成してある。各バ
ネ37,38及び39,40のバネ定数は、橋桁14a
の固有振動数に一致するように設定されている。
【0017】而して、地震時に橋桁14aが振動した場
合は、前記重錘36が直接振動方向に揺動しようとし、
重錘36の質量並びに各バネ37,38及び39,40
のバネ定数に応じて、該重錘36が一定の振動周期で揺
れ始める。そして、該重錘36が橋桁14aの振幅より
大きな振幅で揺動し、該重錘36の慣性力が橋桁14a
の慣性力を低減させる方向に作用して、橋桁14aの振
動が抑制される。更に、前記底板35と重錘36との摩
擦により重錘36の移動エネルギーが吸収され、当該制
震装置34の振動を徐々に減衰させて、橋桁14aが振
動し続けることを防止する。
【0018】尚、本実施例では一方の橋桁14aに制震
装置16,17または34を設けた場合について説明し
たが、他方の橋桁14bにも同様の制震装置を設けるも
のとする。而して、本発明は、本発明の精神を逸脱しな
い限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が
該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0019】
【発明の効果】本発明は上記実施例に詳述したように、
橋桁内部に重錘とバネとからなる制震装置を設けたこと
により、地震時の橋桁の振動を低減することができる。
該制震装置は箱形の橋桁内の空間部を利用して設置され
るため、既設の橋梁にも容易に設置することができる。
【0020】また、橋桁内部は空間的制約が少なく、制
震装置の振幅を大に設定することが可能であるため、重
錘の質量を小にでき、制震装置の軽量化を図ることがで
きる。更に、構成が簡素化されているため、メインテナ
ンスも容易である。斯くして、地震動による橋桁の振幅
を低減し、橋桁端部間の遊隙を小に形成でき、特殊な伸
縮装置が不要となる等、諸種の効果を奏する発明であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、免震橋梁の側面図。
【図2】請求項1記載の制震装置の平面図。
【図3】請求項2記載の制震装置の平面図。
【符号の説明】
14a,14b 橋桁 16,17 制震装置 18,24 ガイドレール 19,25 重錘 20,21,28,29 バネ 22,23,30,31 ブロック 34 制震装置 35 底板 36 重錘 37,38,39,40 バネ 41,42,43,44 ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 港 茨城県つくば市大字鬼ケ窪字下山1043番 1 株式会社熊谷組技術研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01D 1/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱形の橋桁内部に設けられる制震装置で
    あって、橋軸方向及び橋軸直角方向にガイドレールを固
    設し、夫々のガイドレールに重錘を載置するとともにガ
    イドレールに沿って該重錘の両側をバネにて支持し、更
    に、各バネの他端部に固定用ブロックを設けて前記重錘
    がガイドレールに沿って揺動するように形成したことを
    特徴とする橋梁の制震装置。
  2. 【請求項2】 箱形の橋桁内部に設けられる制震装置で
    あって、底板上に重錘を載置し、該重錘の橋軸方向の両
    側及び橋軸直角方向の両側を夫々バネにて支持し、更
    に、各バネの他端部に固定用ブロックを設けて前記重錘
    が水平全方向に揺動するように形成したことを特徴とす
    る橋梁の制震装置。
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JP4803620B2 (ja) * 2000-09-20 2011-10-26 オイレス工業株式会社 制振機能付き免震構造物
KR100407513B1 (ko) * 2000-10-11 2003-12-01 우경건설 주식회사 연속교 강박스 교량에 있어서 상부구조의 이탈방지장치와그 시공방법
KR100478031B1 (ko) * 2002-10-10 2005-03-21 유니슨 주식회사 증폭된 상대변위를 가지는 감진장치
KR100950084B1 (ko) * 2007-09-04 2010-03-29 노우철 댐퍼 및 이를 이용한 교좌장치
WO2022252101A1 (zh) * 2021-06-01 2022-12-08 大连理工大学 一种抑制桥梁涡激振动的半主动吸振消能控制系统

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