JPH10182151A - 高誘電体膜形成用スパッタリングターゲット - Google Patents

高誘電体膜形成用スパッタリングターゲット

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JPH10182151A
JPH10182151A JP9114614A JP11461497A JPH10182151A JP H10182151 A JPH10182151 A JP H10182151A JP 9114614 A JP9114614 A JP 9114614A JP 11461497 A JP11461497 A JP 11461497A JP H10182151 A JPH10182151 A JP H10182151A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スパッタリング時に割れが発生することのな
い高誘電体膜形成用スパッタリングターゲットを提供す
る。 【解決手段】 BaおよびTiの複合酸化物、Srおよ
びTiの複合酸化物またはBa、SrおよびTiの複合
酸化物からなる焼結体の表面を研削して得られたスパッ
タリングターゲットにおいて、円板状ターゲット表面に
形成された研削傷4は、円板状ターゲットの表面を含む
平面の任意の点から放射状に流れていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、DRAMなどの
高誘電率ペロブスカイト構造酸化物薄膜をスパッタリン
グにより成膜する際に、ターゲットに割れが発生するこ
とのない高誘電体膜形成用スパッタリングターゲットに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、BaおよびTiの複合酸化物
(以下、BaTi複合酸化物という)、SrおよびTi
の複合酸化物(以下、SrTi複合酸化物という)並び
にBa、SrおよびTiの複合酸化物(以下、BaSr
Ti複合酸化物という)の焼結体からなるスパッタリン
グターゲットは、DRAMの記憶保持用キャパシタ用薄
膜を形成するためのターゲットとして用いることは知ら
れている。前記ターゲットをスパッタリングすることに
より得られたBaTi複合酸化物、SrTi複合酸化物
またはBaSrTi複合酸化物からなる高誘電体膜はい
ずれもペロブスカイト構造を有すること、これら複合酸
化物の内でもBaSrTi複合酸化物からなるスパッタ
リングターゲットは、高集積度DRAMの記憶保持用キ
ャパシタ用薄膜を形成するためのターゲットとして最も
広く用いられていることも知られている。
【0003】前記BaTi複合酸化物、SrTi複合酸
化物またはBaSrTi複合酸化物焼結体からなる高誘
電体膜形成用スパッタリングターゲットを製造するに
は、まず原料粉末のBaCO3 粉末、SrCO3 粉末お
よびTiO2 粉末を用意し、これら原料粉末を所定の割
合に配合し、ボールミルに入れて混合し、得られた混合
粉末をMgOルツボに入れ、大気雰囲気中、温度:12
00〜1350℃、3〜10時間保持の条件で焼成し、
得られた焼成体をボールミルで粉砕することによりBa
Ti複合酸化物粉末、SrTi複合酸化物粉末またはB
aSrTi複合酸化物粉末を作製することができる。し
かし、水熱合成法でも製造することができ、これら複合
酸化物粉末は市販もされている。
【0004】これらBaTi複合酸化物粉末、SrTi
複合酸化物粉末またはBaSrTi複合酸化物粉末にさ
らに前記条件の焼成および粉砕を2回以上繰り返して施
した後、真空度:1×10-4〜5×10-2Torr、荷
重:50〜200kg/cm 2 、温度:900〜130
0℃、0.5〜3時間保持の条件でホットプレスするこ
とによりBaTi複合酸化物焼結体、SrTi複合酸化
物焼結体またはBaSrTi複合酸化物焼結体を作製
し、得られた複合酸化物焼結体を研削加工して所定の寸
法のターゲットに仕上げられる。
【0005】これらBaTi複合酸化物焼結体、SrT
i複合酸化物焼結体またはBaSrTi複合酸化物焼結
体の研削加工は、通常は、図12に示されるように、研
削台3の上で水平状態で回転する焼結体の表面に直角に
回転砥石2´を当てながら、回転砥石2´を半径に移動
させることにより行われる。このようにして研削して得
られた従来ターゲット1´の表面には、図11に示され
るように、同心円状の研削傷4´が形成される。
【0006】得られたターゲットは、図10の概略断面
図に示されるように、水冷銅板5にろう付けされてスパ
ッタリングターゲット装置6にセットされ、ターゲット
側の雰囲気を真空雰囲気にしてスパッタリングすること
により高誘電体膜を形成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、DRAMなどの
大量生産とコストダウンのために、大型化したターゲッ
トを使用して高真空雰囲気下で高出力スパッタすること
により高速成膜し、それにより短時間で高誘電体膜を形
成するようとしている。しかし、高真空雰囲気下で高出
力スパッタすると、表面剥離および割れなどの損傷が発
生することがあり、これらターゲットに損傷が発生する
と、得られた薄膜にパーティクルが発生するところか
ら、DRAMの歩留まりに深刻な影響を与えることにな
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
ターゲットを水冷銅板にろう付けしてスパッタリングタ
ーゲット装置にセットし、スパッタリングする際にター
ゲットに割れが生ずることのない高誘電体膜形成用スパ
ッタリングターゲットを開発すべく研究を行なっていた
ところ、円板状ターゲット表面に形成される研削傷がス
パッタリング時のターゲットの割れに大きな影響を及ぼ
すことが分かってきたのである。
【0009】すなわち、(a)一般に、ターゲットを水
冷銅板にろう付けし、スパッタリング装置にセットして
真空雰囲気中でスパッタリングを行うと、ターゲット側
は真空で減圧されており、一方、水冷銅板側は大気雰囲
気となっているところから、大気圧によってターゲット
は図10の点線で示されるように弯曲変形し、かかる弯
曲変形が生じるとターゲットの表面にAで示される半径
方向の引張応力が生じる、(b)図11に示される従来
の同心円状の研削傷4´を有するターゲット1´が図1
0の点線で示されるように弯曲変形すると、研削傷4´
が引張応力Aに対して直角に形成されているところか
ら、研削傷4´から亀裂が進行て割れが発生する、
(c)したがって、ターゲット表面に形成された研削傷
が、図1の斜視図および図2の平面図に示されるよう
に、ターゲットの中心点から放射状に円周部に向かう研
削傷4が形成されたターゲットであれば、スパッタリン
グ時のターゲットの割れがなくなる、(d)研削傷4が
放射状に流れ出る点Pの存在位置は、図1および図2に
示されるように円板状ターゲットの中心が最も好ましい
が、図3および図4の平面図に示されるように円板状タ
ーゲットの中心点から外れたターゲット表面の任意の点
Pであってもよい、(e)さらに、図5、図6および図
7の平面図に示されるように、円板状ターゲットの表面
から外れた円板状ターゲットの表面を含む平面の任意の
点P´から放射状に流れ出る研削傷4であっても、同心
円に平行な研削傷4´を含む割合が極めて少ないのでス
パッタリング時のターゲットの割れがなくなる、(図
5、図6および図7の点線は、P´から放射状に流れ出
る仮想の研削傷であり、研削傷の流れを理解しやすくす
るために付加したものである)、(f)研削傷4が放射
状に流れ出る点は、図8の平面図に示されるように円板
状ターゲットの表面から外れた円板状ターゲットの表面
を含む平面上の任意の2点P1 およびP2 があってもよ
く、2個以上の任意の複数点から放射状に流れている研
削傷の付いた高誘電体膜形成用高密度スパッタリングタ
ーゲットであっても良い、などの知見を得たのである。
【0010】この発明は、かかる知見に基づいて成され
たものであって、(1)BaおよびTiの複合酸化物、
SrおよびTiの複合酸化物またはBa、SrおよびT
iの複合酸化物からなる焼結体の表面を研削して得られ
た円板状ターゲットにおいて、円板状ターゲット表面に
形成された研削傷が、ターゲットの表面を含む平面の任
意の点から放射状に流れている研削傷である高誘電体膜
形成用高密度スパッタリングターゲット、(2)前記任
意の点は、円板状ターゲットの表面にある前記(1)記
載の高誘電体膜形成用高密度スパッタリングターゲッ
ト、(3)前記任意の点は、円板状ターゲットの表面を
含む平面の円板状ターゲットから外れた位置にある前記
(1)記載の高誘電体膜形成用高密度スパッタリングタ
ーゲット、(4)前記任意の点は、円板状ターゲットの
表面の中心点である前記(1)記載の高誘電体膜形成用
高密度スパッタリングターゲット、に特徴を有するもの
である。
【0011】研削傷がターゲットの表面を含む平面の任
意の点から放射状に流れでる前記任意の点は、円板状タ
ーゲットの中心に近い領域にあることが好ましく、従っ
て、前記任意の点は円板状ターゲットの中心からから円
板状ターゲット半径の1/2以下の中央円形範囲内の平
面にあることが好ましく、さらに前記円板状ターゲット
の表面を含む平面上の任意の点は、円板状ターゲット表
面の中心から円板状ターゲット半径の1/4以下の中央
円形範囲内の平面にあることが一層好ましい。
【0012】この発明のターゲットの表面を含む平面上
の任意の点から放射状に流れている研削傷は微細である
ほど好ましい。従って、この発明は、(5)Baおよび
Tiの複合酸化物、SrおよびTiの複合酸化物または
Ba、SrおよびTiの複合酸化物からなる焼結体の表
面を研削して得られた円板状ターゲットにおいて、円板
状ターゲット表面に形成された研削傷がターゲットの表
面を含む平面の任意の点から放射状に流れている研削傷
であり、この研削傷の表面粗さは、Rmax :5μm以下
である高誘電体膜形成用スパッタリングターゲット、
(6)前記任意の点は、円板状ターゲットの表面にある
前記(5)記載の高誘電体膜形成用高密度スパッタリン
グターゲット、(7)前記任意の点は、円板状ターゲッ
トの表面を含む平面の円板状ターゲットから外れた位置
にある前記(5)記載の高誘電体膜形成用スパッタリン
グターゲット、(8)前記任意の点は、円板状ターゲッ
トの表面の中心点である前記(5)記載の高誘電体膜形
成用スパッタリングターゲット、に特徴を有するもので
ある。
【0013】さらに、この発明のターゲットの表面を含
む平面の任意の点から放射状に流れている研削傷を有す
る高誘電体膜形成用スパッタリングターゲットは、高密
度であるほど強度が向上し、弯曲変形が少なくなり、引
張応力に耐えて割れが進行せず、従ってスパッタリング
中に割れが発生することはない。従って、この発明は、
(9)BaおよびTiの複合酸化物、SrおよびTiの
複合酸化物またはBa、SrおよびTiの複合酸化物か
らなる焼結体の表面を研削して得られた密度比:95%
以上の円板状ターゲットであって、円板状ターゲット表
面に形成された研削傷がターゲットの表面を含む平面の
任意の点から放射状に流れている研削傷であり、この研
削傷の表面粗さは、Rmax :5μm以下である高誘電体
膜形成用高密度スパッタリングターゲット、(10)前記
任意の点は、円板状ターゲットの表面にある前記(9)
記載の高誘電体膜形成用スパッタリングターゲット、
(11)前記任意の点は、円板状ターゲットの表面を含む
平面の円板状ターゲットから外れた位置にある前記
(9)記載の高誘電体膜形成用スパッタリングターゲッ
ト、(12)前記任意の点は、円板状ターゲットの表面の
中心点である前記(9)記載の高誘電体膜形成用スパッ
タリングターゲット、に特徴を有するものである。
【0014】この発明の高誘電体膜形成用スパッタリン
グターゲットは図1に示されるように半径方向に向かっ
て流れている研削傷4が形成されることが最も好まし
い。この研削傷4を有する高誘電体膜形成用スパッタリ
ングターゲットは、前記従来の方法で製造したBaおよ
びTiの複合酸化物、SrおよびTiの複合酸化物また
はBa、SrおよびTiの複合酸化物からなる焼結体を
半径方向に研削することにより得ることが出来る。
【0015】しかし、この半径方向に研削する研削方法
は時間とコストがかかるところから、図9に示されるよ
うな水平状態で回転するリング状回転砥石2を焼結体の
中央部を通るように当てながら、研削台3の上の焼結体
をゆっくりと回転させると、ターゲットの表面には図
2、図3、図4、図5、図6および図8の平面図に示さ
れるような中央部から円周部に向かって流れる研削傷4
が形成される。この場合、リング状回転砥石2の径が大
きいほど半径方向に近い研削傷が得られ、直線に近似し
た研削傷が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】水熱合成法で製造された平均粒
径:0.3μmを有する市販のBaTiO3 粉末、Sr
TiO3 粉末、(Ba0.75,Sr0.25)TiO3 粉末、
(Ba0.5 ,Sr0.5 )TiO3 粉末および(B
0.25,Sr0.75)TiO3 粉末からなる複合酸化物粉
末を用意し、これら複合酸化物粉末を直径:305mm
の高純度グラファイトモールドに充填し、 昇温速度:5℃/min、 加熱温度:1250℃、 圧力:50〜200Kgf/cm2 、 保持時間:3時間、 冷却:炉冷、 の条件で真空ホットプレスすることにより直径:305
mm、厚さ:6mmを有し、表1および表2に示される
密度比を有するホットプレス焼結体を作製し、これらホ
ットプレス焼結体を粗さの異なる砥石により研削し、直
径:300mm、厚さ:5mmの寸法を有しかつ図1〜
図8の内のいずれかに示される研削傷の流れを有する本
発明スパッタリングターゲット(以下、本発明ターゲッ
トという)1〜20および比較スパッタリングターゲッ
ト(以下、比較ターゲットという)1〜5を作製し、こ
れら本発明ターゲット1〜20および比較ターゲットと
いう)1〜5の密度比および研削傷の表面粗さRmax を
測定し、その結果を表1〜表3に示した。
【0017】一方、前記表3に示される密度比のホット
プレス焼結体を、図12に示される水平状態で回転する
焼結体の表面に直角に回転砥石2´を当てながら、回転
砥石2´を水平に移動させることにより同心円状の研削
傷を有する従来スパッタリングターゲット(以下、従来
ターゲットという)1〜4をそれぞれ作製し、これらの
密度比および研削傷の表面粗さRmax を測定し、その結
果を表3に示した。
【0018】これら本発明ターゲット1〜20、比較タ
ーゲット1〜5および従来ターゲット1〜4をIn−S
nはんだにより水冷銅板にハンダ付けし、それぞれスパ
ッタリング装置にセットし、 真空度:7.5mTorr, スパッタガス組成:Ar/02 =4/1, 印加電力:直流400W(3.3W/cm2 ), 放電時間:100時間, の条件でスパッタリングしたところ、成膜速度はいずれ
も約15nm/分であり、かかる条件でスパッタリング
したのち、本発明ターゲット1〜20、比較ターゲット
1〜5および従来ターゲット1〜4に割れが発生したか
否かを目視にて調べ、その結果を表1〜表3に示した。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】 (*印は、この発明の範囲外の値を示す。)
【0022】
【発明の効果】表1〜表3に示される結果から、円板状
ターゲット表面に形成された研削傷がターゲットの表面
を含む平面の任意の点から放射状に流れている研削傷で
あり、この研削傷の表面粗さがRmax :5μm以下であ
る本発明ターゲット1〜20は、同心円状の研削傷を有
する従来ターゲット1〜4のようにスパッタリング時に
割れが発生しないことがわかる。また、比較ターゲット
1〜5に見られるように、研削傷の表面粗さRmax が5
μmを越えて大きいと、スパッタリング時に割れが発生
するすることは避けられないことも分かる。上述のよう
に、この発明のスパッタリングターゲットは、スパッタ
リングの際にターゲットに割れが発生しないのでパーテ
ィクルの発生がなく、DRAMなどの大量生産とコスト
ダウンに大いに貢献しうるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のスパッタリングターゲットの斜視図
である。
【図2】この発明のスパッタリングターゲットの平面図
である。
【図3】この発明のスパッタリングターゲットの平面図
である。
【図4】この発明のスパッタリングターゲットの平面図
である。
【図5】この発明のスパッタリングターゲットの平面図
である。
【図6】この発明のスパッタリングターゲットの平面図
である。
【図7】この発明のスパッタリングターゲットの平面図
である。
【図8】この発明のスパッタリングターゲットの平面図
である。
【図9】この発明のスパッタリングターゲットを製造す
るための研削方法を示す断面図である。
【図10】従来の課題を説明するためのパッタリング装
置の断面概略図である。
【図11】従来のスパッタリングターゲットの斜視図で
ある。
【図12】従来のスパッタリングターゲットを製造する
ための研削方法を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ターゲット 1´ ターゲット 2 砥石 2´ 砥石 3 研削台 4 研削傷 4´ 研削傷 5 冷却銅板 6 スパッタリング装置 P 任意の点 P´ 任意の点 P1 任意の点 P2 任意の点
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/822 H01L 27/10 651 27/108 21/8242 (72)発明者 三島 昭史 埼玉県大宮市北袋町1−297 三菱マテリ アル株式会社総合研究所内 (72)発明者 森 暁 兵庫県三田市テクノパ−ク12−6 三菱マ テリアル株式会社三田工場内 (72)発明者 小田 淳一 兵庫県三田市テクノパ−ク12−6 三菱マ テリアル株式会社三田工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 BaおよびTiの複合酸化物、Srおよ
    びTiの複合酸化物またはBa、SrおよびTiの複合
    酸化物からなる焼結体の表面を研削して得られた円板状
    ターゲットにおいて、 円板状ターゲット表面に形成された研削傷は、円板状タ
    ーゲットの表面を含む平面の任意の点から放射状に流れ
    ていることを特徴とする高誘電体膜形成用スパッタリン
    グターゲット。
  2. 【請求項2】 BaおよびTiの複合酸化物、Srおよ
    びTiの複合酸化物またはBa、SrおよびTiの複合
    酸化物からなる焼結体の表面を研削して得られた円板状
    ターゲットにおいて、 円板状ターゲット表面に形成された研削傷は、円板状タ
    ーゲットの表面を含む平面上の任意の点から放射状に流
    れており、この研削傷の表面粗さは、Rmax :5μm以
    下であることを特徴とする高誘電体膜形成用スパッタリ
    ングターゲット。
  3. 【請求項3】 前記任意の点は、円板状ターゲットの表
    面にあることを特徴とする請求項1または2記載の高誘
    電体膜形成用高密度スパッタリングターゲット。
  4. 【請求項4】 前記任意の点は、円板状ターゲットの表
    面を含む平面の円板状ターゲットから外れた位置にある
    ことを特徴とする請求項1または2記載の高誘電体膜形
    成用スパッタリングターゲット。
  5. 【請求項5】 前記任意の点は、円板状ターゲットの表
    面の中心点であることを特徴とする請求項1または2記
    載の高誘電体膜形成用スパッタリングターゲット。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4または5記載の高
    誘電体膜形成用スパッタリングターゲットは、いずれも
    密度比:95%以上を有することを特徴とする高誘電体
    膜形成用スパッタリングターゲット。
JP11461497A 1996-11-01 1997-05-02 高誘電体膜形成用スパッタリングターゲット Expired - Fee Related JP3460506B2 (ja)

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