JPH10181999A - 弾性糸の巻取機および糸切替方法 - Google Patents

弾性糸の巻取機および糸切替方法

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JPH10181999A
JPH10181999A JP35687296A JP35687296A JPH10181999A JP H10181999 A JPH10181999 A JP H10181999A JP 35687296 A JP35687296 A JP 35687296A JP 35687296 A JP35687296 A JP 35687296A JP H10181999 A JPH10181999 A JP H10181999A
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亮二 後藤
Hiroshi Fujita
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    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 巻取機を用いて弾性糸の糸切り替えを確実に
行うことができる弾性糸の糸切替方法を提供する。 【解決手段】 巻き始めの弾性糸をチューブ表面に予め
設けた溝に案内し、この溝に嵌め合わせる糸切替機構50
を備え弾性糸の糸切替方法は、糸吸引装置17を用いて満
巻となった弾性糸巻糸体18から弾性糸Yを切り離し、次
いで空チューブ16へ弾性糸Yを巻き付けることにより弾
性糸Yを切り替える方法において、チューブ16表面に予
め設けた溝に糸道を案内し、次いで弾性糸Yを強制的に
切断することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は弾性糸の巻取機およ
び糸切替方法に関する。さらに詳しくは、巻径の大きな
弾性糸巻糸体を効率的に巻き取ることができる弾性糸の
巻取機、およびこの巻取機を用いて弾性糸の糸切り替え
を確実に行うことができる弾性糸の糸切替方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル系、ポリエーテル系、ポリ
ウレタン系およびポリアミド系などの弾性糸を巻き取
り、弾性糸巻糸体を製造するための巻取機としては、従
来から図4に示した構造のものが使用されている。
【0003】すなわち、図4に示した巻取機は、回動可
能なテーブル15に、1本のスピンドル11と、このス
ピンドル11を駆動するフリクションロール12と、糸
の稜振りを行うトラバース機構13と、このトラバース
機構13に含まれるトラバースガイドから糸を外すトラ
バース解除機構14とを備えており、通常は直径が35
0mm、好ましくは290mm迄の巻径の大きな弾性糸
巻糸体を製造するために使用されるものである。
【0004】なお、上記のトラバース機構13として
は、羽を用いた回転トラバース機構あるいはカムロール
を用いたトラバース機構などの種々の機構のものが採用
されている。
【0005】また、上記の回動可能なテーブル15は、
回転軸を中心として手動により数度だけ回動するように
なっており、上記1本のスピンドル11は、テーブル1
5に回動自在に支持されていて、数個のチューブ16が
挿着できるようになっている。
【0006】そして、チューブ16またはチューブ16
に巻き取られた弾性糸層には、フリクションロール12
が常に圧接しており、チューブ16を時計方向に回転駆
動している。
【0007】また、上記トラバース機構13には、図示
しないトラバースガイドが設けられており、このトラバ
ースガイドが弾性糸Yを把持してトラバース範囲を往復
動することにより、糸の稜振り動作が行われるようにな
っており、さらにこのトラバース機構13の上部には複
数個のガイド19が設けられている。
【0008】次に、上記の巻取機を用いて弾性糸を巻き
取り、糸を切替える方法を、図5にしたがって説明す
る。
【0009】図5の(1)は、弾性糸が巻き取られ、巻
糸体18が形成されている最中の通常の状態を示す。
【0010】図5の(2)は、弾性糸巻糸体18が満巻
となった時点において、連続供給される複数本の弾性糸
Yを吸引装置17のノズル20により吸い取り、満巻の
弾性糸巻糸体18から切り離す状態を示している。この
状態では、テーブル15を数度回動させ、スピンドル1
1をフリクションロール12から離して回転を止める。
そして、スピンドル11に挿着された満巻の弾性糸巻糸
体18を引き抜き、その後に空チューブ16が新たに挿
着される。
【0011】図5の(3)は、始めにトラバースガイド
で糸の稜振り動作が行われないように、トラバース解除
機構14を倒しておき、空チューブ16に差替えられた
スピンドル11を再びフリクションロール12に圧接さ
せ、このスピンドル11を回転させる状態を示してい
る。この状態では、吸引ノズル20で吸取られている複
数本の弾性糸Yをトラバース機構13上部に設けた複数
個のガイド19にそれぞれ把持させ、吸引装置17で吸
取ったまま、図の点線で示したように弾性糸Yをトラバ
ース機構13とフリクションロール12の間に通し、次
いで吸引ノズル20をスピンドル11に挿着された最も
手前の空チューブ16の外周に沿って時計方向に回転さ
せることにより、空チューブ16に弾性糸Yが巻き付け
られるようになっている。
【0012】そして、吸引ノズル20に入る前の弾性糸
Yを強制的に引き伸し、弾性糸Yの切断が行われる。
【0013】その後、トラバースガイドから弾性糸Yを
外すトラバース解除機構14を元の位置に戻し、弾性糸
Yをトラバースガイドに把持させて稜振りを開始するこ
とにより、弾性糸Yの切替えが終了する。
【0014】しかしながら、上記の従来法においては、
弾性糸巻糸体18の巻き始めにおいて、図6に示したよ
うに、弾性糸Yはスピンドルに挿着された最も手前の空
チューブ16aにだけ一旦巻き取られるが、その後の弾
性糸Yの糸道は、トラバース機構13上部に設けられた
ガイド19に把持されているため、慣性力によって弾性
糸Yの糸道が対応する各空チューブ16の位置にまで移
動してしまい、その位置で初めて対応する空チューブ1
6に巻き取られることになる。
【0015】したがって、スピンドル11に挿着された
最も手前の空チューブ16から、それよりも奥に挿着さ
れた各チューブ16の間を弾性糸Yが横切って移動する
ことになる。すなわち、巻き取りを開始してから慣性力
により弾性糸Yが対応するチューブ16に移動するまで
の巻き始めの間は、弾性糸Yが各チューブ16間を横切
って移動、つまり各チューブ16間を通過しつつ巻き取
られることになる。
【0016】しかも、糸切替時には、弾性糸Yは強制的
に引き伸ばされて切断が行われる。すなわち、弾性糸Y
の切断部分は、吸引ノズル20の入口先端で強制的かつ
局部的に引き伸ばされるため、糸が弾性糸であることか
ら、糸が切断された瞬間には弾性糸自体に縮まろうとす
る力が作用する。そして、この時には、吸引ノズル20
は固定されていないため、弾性糸Yの縮まろうとする力
の方向が任意で定まらなくなり、切断部である巻き始め
の糸端が、隣接する弾性糸巻糸体の稜振り範囲の中にま
で達してしまい、隣接するチューブ16間を弾性糸Yが
横切るか、もしくは巻き始めの糸端が弾性糸巻糸体18
の側面から飛び出すことになる。
【0017】このように、巻き始めの段階において、各
チューブ16の間を弾性糸Yが横切るので、満巻となっ
た弾性糸巻糸体18を巻取機のスピンドル11から取り
外す際には、弾性糸巻糸体18は横切った弾性糸Yで連
接されてしまい、弾性糸巻糸体18を分離するために
は、各チューブ16間を横切る弾性糸Yを切断しなけれ
ばならない。ところが、このときに各チューブ16を横
切る弾性糸Yは、弾性糸巻糸体18の間で切断されるた
め、弾性糸巻糸体18の内部には切断された糸の切れ端
が残ってしまうという問題が生じる。
【0018】そして、一般の弾性糸巻糸体のユーザーに
おいては、上記糸の切れ端が原因となって糸切れが発生
し、さらには弾性糸巻糸体の品位や商品価値の低下が招
かれることから、上記糸の切れ端の発生に対する改良が
しきりに望まれていた。
【0019】なお、巻径の小さな、具体的には巻き直径
が170mm以下の弾性糸巻糸体を製造する巻取機にお
いては、例えば特開平2−44747号公報に開示され
ているように、回動可能なテーブルに2本のスピンドル
が備えられており、この2本のスピンドルが回動するこ
とにより糸の切替えが行われるので、巻き始めの糸がチ
ューブ間を横切って配置されることはない。しかし、こ
の場合には、巻き取り位置にあるスピンドルと待機位置
にあるスピンドルとの間隔により巻径が制限され、例え
ば巻き直径が250mmを越える大径の弾性糸巻糸体を
製造することは困難であることから、巻径の大きな弾性
糸巻糸体の製造には、1本のスピンドルを備えた巻取機
を使用しなければならない。
【0020】すなわち、上記回動可能なテーブルに2本
のスピンドルを備えた巻取機において、巻径の大きな弾
性糸巻糸体を製造しようとする場合には、2本のスピン
ドルの配置間隔を大きく広げる必要があり、装置の基礎
フレームからの改造を必要とすることになることから、
実際問題として、新規な巻取機を製作するのと同様の莫
大な費用が必要となる。
【0021】したがって、従来の巻取機および糸切替方
法では、各チューブ間を弾性糸が横切らずに、弾性糸巻
糸体の内層部に糸の切れ端が残留することなく、もしく
は巻き始めの糸端が弾性糸巻糸体の側面から飛び出すこ
となく、巻径の大きな弾性糸巻糸体を効率的に製造する
には限界があり、その改良が望まれていたのが実情であ
る。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点の解決を課題として検討した結果
達成されたものである。
【0023】したがって、本発明の目的は、各チューブ
間を弾性糸が横切らず、弾性糸巻糸体内層部に糸の切れ
端が残留することなく巻径の大きな弾性糸巻糸体を効率
的に巻き取ることができる弾性糸、およびこの巻取機を
用いて弾性糸の糸切り替えを確実に行うことができる弾
性糸の糸切替方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の弾性糸の巻取機は、回動可能なテーブル
に、1本のスピンドルと、このスピンドルに挿着された
チューブに圧接しこのチューブを駆動するフリクション
ロールと、弾性糸の稜振りを行うトラバース機構と、こ
のトラバース機構に含まれるトラバースガイドから弾性
糸を外すトラバース解除機構とを備えた弾性糸の巻取機
において、巻き始めの弾性糸をチューブ表面に予め設け
た溝に案内し、この溝に嵌め合わせる糸切替機構を備え
ることを特徴とする。
【0025】なお、本発明の弾性糸の巻取機において
は、上記糸切替機構が、チューブ外周の接線延長線上に
糸道を案内・規制する糸道規制装置と、前記チューブ表
面の溝と糸道とが一致したときに弾性糸を強制的に切断
するカッターとを備えること、および糸径が420〜1
680デニール、巻重量が1.5Kg以上の弾性糸を巻
き取るために使用されることが、それぞれ望ましい条件
として挙げられる。
【0026】また、本発明の弾性糸の糸切替方法は、糸
吸引装置を用いて一旦満巻となった弾性糸巻糸体から弾
性糸を切り離し、次いで空チューブへ弾性糸を巻き付け
ることにより弾性糸を切り替える方法において、チュー
ブ表面に予め設けた溝に糸道を案内し、次いで弾性糸を
強制的に切断することを特徴とする。
【0027】なお、本発明の弾性糸の糸切替方法におい
ては、弾性糸の巻き始めにおいてこの弾性糸が巻かれる
チューブとこれに隣接するチューブとの間に弾性糸が横
切らないようにすること、チューブ表面に予め設けた溝
においてこのチューブ外周の接線延長線上に糸道を案内
・規制すること、チューブ表面に予め設けた溝において
このチューブ外周の接線延長線上で弾性糸を切断するこ
と、チューブ表面に予め設けた溝に嵌め合わされた部分
から巻き始めの端迄の弾性糸長さをチューブの長手方向
の長さの1/2以下の長さになるようにして弾性糸を巻
き取ること、および糸径が420〜1680デニール、
巻重量が1.5Kg以上の弾性糸を巻き取るために使用
されることが、それぞれ望ましい条件として挙げられ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の弾性糸の巻取機および糸切替方法について詳細に説明
する。
【0029】図1(1)は本発明の弾性糸の巻取機の一
例を示す正面図、図1(2)は同じく側面図、図2
(1)〜(3)は本発明の弾性糸の巻取機を用いて糸切
替えを行う状態を段階的に説明する正面図、図3は糸切
替時の各チューブと糸道の関係を示す上面図である。
【0030】図1において、この弾性糸の巻取機には、
糸切替機構50が付加された点のみが、上述した図4の
態様と相違し、その他の点は図4と同様であるので、図
4と共通の部分については、同じ符号を付してその説明
については省略する。
【0031】図1における糸切替機構50は、巻取機の
適所に取付けられており、回転軸51を中心として揺動
するアーム52と、このアーム52先端に取付けられた
糸道規制板53と、この糸道規制板53をガイドするガ
イド56に把持された弾性糸Yを強制的に切断する固定
刃と可動刃を有するカッター54と、このカッター54
の可動刃を動作させるレバー55とから構成されてい
る。
【0032】揺動するアーム52は、手動により回転軸
51を中心として揺動し、実線の糸切替機構50は作動
位置Aにあり、2点鎖線の糸切替機構50は待機位置B
にある。
【0033】次に、本発明の糸切替機構50の動作を、
図2(1)〜(3)にしたがって説明する。
【0034】図2の(1)は、弾性糸が巻き取られてい
る最中の通常の状態を示し、糸切替機構50は図の待機
位置Bにある。
【0035】図2の(2)は、弾性糸巻糸体が満巻とな
った時点において、連続供給される複数本の弾性糸Yを
吸引ノズル20により吸い取り、満巻の弾性糸巻糸体1
8から切り離す状態を示している。この状態では、テー
ブル15を数度回動させ、スピンドル11をフリクショ
ンロール12から離し、ブレーキを作用させて回転を止
める。そして、スピンドル11に挿着された満巻の弾性
糸巻糸体18を引き抜き、その後に空チューブ16が新
たに挿着される。
【0036】図2の(3)は、始めにトラバースガイド
で糸の稜振り動作が行われないように、トラバース解除
機構14を倒しておき、空チューブ16に差替えられた
スピンドル11を再びフリクションロール12に圧接さ
せ、このスピンドル11を回転させる状態を示してい
る。そして、糸切替機構50を作動位置50とすると、
吸引ノズル20で吸取られていた弾性糸Yを、点線で示
されるように、フリクションロール12とスピンドル1
1との間に通し、さらに糸切替機構50の糸道規制板5
3に通し、糸道規制板ガイド56にて把持する。この時
点で各弾性糸Yの糸道は、あらかじめチューブ16に設
けられた溝の位置を含む平面上に存在し、ガイド56の
中を通過しているので、この状態でレバー55を引き、
カッター54の可動刃を動かして弾性糸Yを強制的に切
断する。
【0037】また、糸道規制板53の大きな波板形状5
7は、吸引装置17にて吸取られている複数本の弾性糸
Yを、空チューブ16に予め設けられた溝位置を含む平
面上に存在する糸道規制ガイド56の中に導くために機
能するものである。
【0038】すなわち、吸引装置17を用いて巻取機上
部に設置されたガイド19に弾性糸Yを通し、フリクシ
ョンロール12とスピンドル11を介して糸道規制板5
3上部を跨がせると、糸道は波板57の上部を移動し、
図3に示したように、各弾性糸Yがカッター55の糸道
規制ガイド56に自然と導かれる仕組みとなっている。
【0039】この状態では、糸道はチューブ16´の溝
に緩やかにはめ合わされている状態にあり、ここで弾性
糸Yを強制的にカッター55で切断することにより、弾
性糸Yは張力を局部的に失い、弾性糸Yとチューブ16
との摩擦力によって溝にかみこまれ、チューブ16に巻
かれていく。
【0040】そして、図3に示したように、糸切替機構
50の糸道規制板53はチューブ16に近付けられてい
るので、カッター54で弾性糸Yを強制的に切断するこ
とにより、チューブ16表面の溝にはめられた糸から、
巻き始めの糸端までの溝にはめられていない糸の長さD
を、チューブ16の長さTの1/2以下の長さに制限す
ることができる。
【0041】また、チューブ16の溝の接線延長線上に
糸切替機構50に含まれるガイド56が存在し、溝には
め合わされた糸からガイド56までの弾性糸Yは、チュ
ーブ16の溝部分の接線延長線上にある。
【0042】この場合に、カッター54で切断された弾
性糸Yには縮まろうとする力が働くが、この縮まろうと
する力はチューブ16の溝部分の接線延長線上に沿って
働き、隣接する弾性糸巻糸体の稜振り範囲の中にまで達
すること、もしくは巻き始めの糸端が弾性糸巻糸体の側
面から飛び出すことがなくなり、さらには弾性糸巻糸体
の内層部に糸の切れ端が残留することがなくなることに
よって、糸切替動作を確実に行うことができる。
【0043】その後、糸切替機構50を再び待機位置B
へ倒すことにより、糸切替動作が終了する。
【0044】なお、糸切替機構50の構造は、糸道規制
板53が予め形成されたチューブ16の溝の位置に糸道
を案内し、カッター54が弾性糸Yを切断する機能を有
するものであればよく、カッター54が固定刃のみの場
合または可動刃のみの場合でもよく、さらには連続供給
される弾性糸Yの本数を2本または3,4,6本として
もよく、種々の機構を採用してこれを付加することがで
きる。
【0045】本発明の弾性糸の巻取機は、糸切替時にチ
ューブの溝に弾性糸をはめ合わせて強制的に弾性糸を切
断する手段を設けたものであるから、巻径の大きな弾性
糸巻糸体を製造するために巻取機を新規に製作する必要
がなく、簡単な構造の糸切替機構を設けるだけで、隣接
するチューブ間を弾性糸が横切ることがなく、さらには
弾性糸巻糸体内層部に糸の切れ端が残留しない弾性糸の
切替動作を確実に行うことが可能である。
【0046】したがって、本発明の弾性糸の巻取機およ
び糸切替方法により得られた弾性糸巻糸体は、巻き上が
ったときに各チューブ間を横切る弾性糸を切断する必要
がなく、作業性が向上したものであるばかりか、側面か
ら糸端が出ることがなく、その巻形品位がきわめて良好
なものとなる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の弾性糸の
巻取機は、糸切替時にチューブの溝に弾性糸をはめ合わ
せて強制的に弾性糸を切断する手段を設けたものである
から、巻径の大きな弾性糸巻糸体を製造するために巻取
機を新規に製作する必要がなく、簡単な構造の糸切替機
構を設けるだけで、隣接するチューブ間を弾性糸が横切
ることがなく、さらには弾性糸巻糸体内層部に糸の切れ
端が残留することなく、巻径の大きな弾性糸巻糸体を効
率的に巻き取ることができる。
【0048】また、本発明の弾性糸の糸切替方法によれ
ば、巻き上がったときに各チューブ間を横切る弾性糸を
切断する必要がないことから、作業性がきわめて向上
し、しかも側面から糸端が出ることがなく、その巻形品
位がきわめて良好な弾性糸巻糸体を効率的に得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(1)は本発明の弾性糸の巻取機の一例を
示す正面図、図1(2)は同じく側面図である。
【図2】図2(1)〜(3)は本発明の弾性糸の巻取機
を用いて糸切替えを行う状態を段階的に説明する正面図
である。
【図3】図3は本発明の糸切替時の各チューブと糸道の
関係を示す上面図である。
【図4】図4は従来の弾性糸の巻取機の一例を示す正面
図である。
【図5】図5(1)〜(3)は従来の弾性糸の巻取機を
用いて糸切替えを行う状態を段階的に説明する正面図で
ある。
【図6】図6は従来の糸切替時の各チューブと糸道の関
係を示す上面図である。
【符号の説明】
11 スピンドル 12 フリクションロール 13 トラバース機構 14 トラバース解除機構 15 テーブル 16 チューブ 17 吸引装置 18 弾性糸巻糸体 19 ガイド 20 吸引ノズル 50 糸切替機構 51 回転軸 52 アーム 53 糸道規制板 54 カッター 55 レバー 56 糸道規制板ガイド A 作動位置 B 待機位置 Y 弾性糸

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動可能なテーブルに、1本のスピン
    ドルと、このスピンドルに挿着されたチューブに圧接し
    このチューブを駆動するフリクションロールと、糸の稜
    振りを行うトラバース機構と、このトラバース機構に含
    まれるトラバースガイドから弾性糸を外すトラバース解
    除機構とを備えた弾性糸の巻取機において、巻き始めの
    弾性糸をチューブ表面に予め設けた溝に案内し、この溝
    に嵌め合わせる糸切替機構を備えることを特徴とする弾
    性糸の巻取機。
  2. 【請求項2】 糸切替機構が、チューブ外周の接線延
    長線上に糸道を案内・規制する糸道規制装置と、前記チ
    ューブ表面の溝と糸道とが一致したときに弾性糸を強制
    的に切断するカッターとを備えることを特徴とする請求
    項1に記載の弾性糸の巻取機。
  3. 【請求項3】 糸径が420〜1680デニール、巻
    重量が1.5Kg以上の弾性糸を巻き取るために使用さ
    れることを特徴とする請求項1または2に記載の弾性糸
    の巻取機。
  4. 【請求項4】 糸吸引装置を用いて一旦満巻となった
    弾性糸巻糸体から弾性糸を切り離し、次いで空チューブ
    へ糸を巻き付けることにより弾性糸を切り替える方法に
    おいて、チューブ表面に予め設けた溝に糸道を案内し、
    次いで弾性糸を強制的に切断することを特徴とする弾性
    糸の糸切替方法。
  5. 【請求項5】 弾性糸の巻き始めにおいて、この弾性
    糸が巻かれるチューブとこれに隣接するチューブとの間
    に、弾性糸が横切らないようにすることを特徴とする請
    求項4に記載の弾性糸の糸切替方法。
  6. 【請求項6】 チューブ表面に予め設けた溝におい
    て、このチューブ外周の接線延長線上に糸道を案内・規
    制することを特徴とする請求項4または5に記載の弾性
    糸の糸切替方法。
  7. 【請求項7】 チューブ表面に予め設けた溝におい
    て、このチューブ外周の接線延長線上で弾性糸を切断す
    ることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載
    の弾性糸の糸切替方法。
  8. 【請求項8】 チューブ表面に予め設けた溝に嵌め合
    わされた部分から巻き始めの端迄の弾性糸長さを、チュ
    ーブの長手方向の長さの1/2以下の長さになるように
    して弾性糸を巻き取ることを特徴とする請求項4〜7の
    いずれか1項に記載の弾性糸の糸切替方法。
  9. 【請求項9】 糸径が420〜1680デニール、巻
    重量が1.5Kg以上の弾性糸を巻き取るために使用さ
    れることを特徴とする請求項4〜8のいずれか1項に記
    載の弾性糸の糸切替方法。
JP35687296A 1996-12-25 1996-12-25 弾性糸の巻取機および糸切替方法 Expired - Fee Related JP3803814B2 (ja)

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JP2007523813A (ja) * 2004-02-27 2007-08-23 ザウラー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト 複数の糸を巻取るための方法及び装置
CN102701005A (zh) * 2012-05-14 2012-10-03 无锡平盛科技有限公司 工字轮收线机构

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