JPH10180761A - 廃プラスチック材減容装置 - Google Patents

廃プラスチック材減容装置

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JPH10180761A
JPH10180761A JP34484496A JP34484496A JPH10180761A JP H10180761 A JPH10180761 A JP H10180761A JP 34484496 A JP34484496 A JP 34484496A JP 34484496 A JP34484496 A JP 34484496A JP H10180761 A JPH10180761 A JP H10180761A
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JP
Japan
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catalyst
gas
waste plastic
plastic material
heating
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Application number
JP34484496A
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English (en)
Inventor
Atsushi Harakawa
敦 原川
Mitsusachi Nakazono
光幸 中園
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、排ガスの臭気が周辺に広がること
がなく、排出するガスを処理する触媒体の加熱温度を下
げることができ、省エネできる廃プラスチック材減容装
置を提供することを目的とするものである。 【解決手段】 本発明の廃プラスチック材減溶装置は、
熱風循環路に設けられた送風機及びガスを加熱するため
の加熱部と、前記熱風循環路から分岐され循環されるガ
スの一部を排出する排出路と、前記排出路に設けられ排
出するガスを酸化処理する酸化部と、前記酸化部内に設
けられ白金族金属触媒がハニカム構造のセラミック体に
担持された触媒体と、前記酸化部内に設けられ前記触媒
体に流入するガスを加熱する触媒加熱部とを備え、前記
触媒加熱部が前記触媒体に流入するガスに流路幅方向に
略一様な速度分布を与えることができる流路抵抗を有し
ていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭、事業所、店
舗等で発生する発砲スチロール材やポリエチレンテレフ
タレート樹脂材等の廃プラスチック材を加熱軟化して減
容化処理する廃プラスチック材減容装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から家庭、事業所、店舗等から大量
の廃棄棄物が排出されており、焼却、埋め立て等の処理
施設容量の不足や、回収、運搬等を含めた処理コストの
増大からその対策が急がれている。その対策としては廃
棄物の排出量そのものを減らすことが根本的解決になる
が、リサイクルによる資源の活用も極めて有効な対策で
ある。なかでも廃プラスチック材は原料が石油という貴
重なエネルギー資源であることや、埋め立て処理しても
腐敗せず、さらに嵩が大きい等の理由でリサイクルの対
象として注目されている。その中でも特に発泡スチロー
ル材やポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)材等
は、その軽量性、緩衝性、低コスト性等の理由から、流
通容器として頻繁に利用されており、その代替材料も今
のところ適当なものがみあたらないことから、リサイク
ルして再利用することが強く望まれている。しかしこの
廃プラスチック材を回収して一箇所に集めリサイクルす
る場合には、嵩が大きいため運搬費用が高くなり、これ
がリサイクルコスト全体を高くするという問題がある。
そこで、家庭、事業所、店舗等の廃プラスチック材の発
生する場所に設置してその容積を減らす減容処理装置が
提案されている。この減容装置は、加熱によって廃プラ
スチック材を軟化し軟化固形物を形成するものである。
こうして減容して得られた軟化固形物は業者によって回
収され、リサイクル工場でリサイクル加工される。
【0003】しかしながら、この加熱して廃プラスチッ
ク材を減容処理する装置は、廃プラスチック材が軟化、
場合によっては溶融するまで加熱しなければならず、時
には200℃以上にまで加熱することもあり、発泡スチ
ロール等が含まれていればこれが気化したスチレンガス
や、ブタンガス等の可燃ガスを主成分とする排ガスが臭
気をともなって発生することから、減容処理操作中は不
快であるばかりでなく安全面への配慮が必要であった。
【0004】そこで、この減容処理装置を改善したもの
として、従来次のような減容処理装置が提案されてい
る。この装置は、処理容器内に加熱空気を循環させ、こ
の循環空気を触媒体で酸化し廃プラスチック材を加熱圧
縮して回収するもので、廃プラスチック材の減容と脱臭
を可能にしようとするものである。この減容処理装置で
は、脱臭器に触媒体が用いられており、この触媒体は常
温での反応性は低く、触媒体を活性化させる(反応性を
高める)ために触媒温度を概ね約200℃以上にする必
要があり、ヒーター等の加熱器で反応ガス及び触媒体を
加熱している。
【0005】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の廃プラスチック材減容装置は、加熱器で触媒体を加
熱して触媒温度を200℃以上にする際、触媒体に大き
な温度分布ができ、温度ムラができるものであった。ど
うしても発熱の影響で触媒体の中心の温度が高く周辺が
低くなる傾向がある上に、直近位置に加熱器が存在する
ところと存在しないところで100℃以上の温度差が生
じ、触媒体全体をまんべんなく活性化温度以上にするに
は、さらに活性化温度の150℃〜200℃以上にまで
加熱する必要があった。
【0006】また、廃プラスチック材にはいろいろなも
のがあり、その種類ごとに減容時発生する発生ガスも異
なっている。そこで少なくとも日常生活で使用する廃プ
ラスチック材から発生するガスをいずれも活性化できる
触媒体でないと、運転時に廃プラスチック材減容装置か
ら臭いが出る可能性があった。
【0007】そこで本発明は前記従来の問題点を解決す
るもので、日常生活で使用する廃プラスチック材を減容
したとき減容装置から排気される排ガスの臭気が周辺に
広がることがなく、排出するガスを処理する触媒体の加
熱温度を下げることができ、省エネできる廃プラスチッ
ク材減容装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に本発明の廃プラスチック材減容装置は、熱風循環路か
ら分岐され循環されるガスの一部を排出する排出路と、
前記排出路に設けられ排出するガスを酸化処理する酸化
部と、前記酸化部内に設けられ白金族金属触媒がハニカ
ム構造のセラミック体に担持された触媒体と、前記酸化
部内に設けられ前記触媒体に流入するガスを加熱する触
媒加熱部とを備え、前記触媒加熱部を介して前記触媒体
に流入するガスに略一様な速度分布を与えることができ
る流路抵抗を前記触媒加熱部が有していることを特徴と
する。
【0009】これにより、日常生活で使用する廃プラス
チック材を減容したとき減容装置から排気される排ガス
の臭気が周辺に広がることがなく、排出するガスを処理
する触媒体の加熱温度を下げることができ、省エネの装
置にすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載された発明は、開
閉蓋を備えるとともに内部で廃プラスチック材を軟化で
きる処理容器と、前記処理容器の底部側に設けられ軟化
を開始した廃プラスチック材を加圧して減容する加圧部
と、前記処理容器に連通され前記廃プラスチック材を軟
化するための高温のガスを循環する熱風循環路と、前記
熱風循環路に設けられた送風機及びガスを加熱するため
の加熱部と、前記熱風循環路から分岐され循環されるガ
スの一部を排出する排出路と、前記排出路に設けられ排
出するガスを酸化処理する酸化部と、前記酸化部内に設
けられ白金族金属触媒がハニカム構造のセラミック体に
担持された触媒体と、前記酸化部内に設けられ前記触媒
体に流入するガスを加熱する触媒加熱部とを備え、前記
触媒加熱部を介して前記触媒体に流入するガスに略一様
な速度分布を与えることができる流路抵抗を前記触媒加
熱部が有していることを特徴とする廃プラスチック材減
容装置であるから、触媒加熱部を流速調整用の部材とし
て利用でき、触媒体に流入するガスの温度を一様化で
き、触媒加熱部の加熱温度を下げることができる。
【0011】請求項2に記載された発明は、触媒加熱部
によって前記酸化部の入口側開口から流入したガスが熱
的に混合されるから、ガスの温度を迅速に一様化するこ
とができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、白金族金属触媒
が白金とパラジウムであり、セラミック体がカルシウム
アルミネートと酸化珪素と酸化チタン等を主成分とする
セラミックから構成されているから、日常生活で使用さ
れる廃プラスチック材から排出されるさまざまの発生ガ
スを処理することができる。
【0013】請求項4に記載された発明は、触媒加熱部
がコイル状であって、ピッチ間隔を選択することによっ
て流路抵抗を調節するから、ピッチ間隔を選択すること
で流速の調整と混合が行える。
【0014】以下、本発明の実施の形態について図を用
いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の一実施の形態における
廃プラスチック材減容装置の側断面図、図2(a)は本
発明の一実施の形態における廃プラスチック材減容装置
のの酸化部の縦断面図、図2(b)は本発明の一実施の
形態における廃プラスチック材減容装置の酸化部の縦断
面図(a)のX−X断面図、図2は(c)は本発明の一
実施の形態における廃プラスチック材減容装置の酸化部
の縦断面図(a)のY−Y断面の一部拡大図である。図
1において、1は廃プラスチック材減容装置で、内部に
耐熱容器22と、廃プラスチック材28を収納して軟化
する処理容器2と、廃プラスチック材28を加圧して減
容する加圧部3と、高温のガスを循環する熱風循環路1
1が設けられている。この耐熱容器22は、加熱上限温
度で循環される150℃程度の熱風が廃プラスチック材
減容装置1の外部に漏出しない構造になっており、その
材質としてポリアミド系等の耐熱製に優れたプラスチッ
ク材やステンレス鋼板等が適当である。
【0015】この廃プラスチック材減容装置1をスーパ
ー等の店頭に設置して使用するためには、処理容器2の
容積は80リットルから200リットル程度が適当であ
る。その理由は、この程度の大きさであれば設置面積が
あまり大きくなく、しかもその移動が容易なためであ
る。もし廃プラスチック材28の回収率が上がった場
合、装置を大型化するよりは複数回に分けて分割処理す
るのが経済的で、この場合には、廃プラスチック材減容
装置1の側に回収容器を備え、廃プラスチック材28を
一時的にストックできるようにしておけばよい。
【0016】処理容器2の側面には吐出する高温のガス
の側面吐出口18が適当数設けられ、その上面部には処
理容器2を覆うためOリング状弾性体5を備えた開閉蓋
6が設けられている。この開閉蓋6は廃プラスチック材
28を処理容器2内に投入するときに開け、処理容器2
内でこれを軟化して減容処理するときに密閉して閉じる
ようになっている。さらに、加圧部3は上下可動のもの
で処理容器2の底部側に設けられ、加熱上限温度150
℃程度のガスによって軟化を開始した廃プラスチック材
28を開閉蓋6との間で挟んで圧縮して減容化する。こ
の加圧部3は加圧アクチュエータ4と、加圧アクチュエ
ータ4によって往復動され廃プラスチック材28を直接
加圧するピストン25から構成されている。
【0017】加圧アクチュエータ4は伸縮自在のゴム風
船状の空気袋等で、圧縮機等の空気ポンプ21から圧送
される空気によって膨張させられピストン25を押し上
げて廃プラスチック材28を減容し、その後に圧力調整
弁13が開放され内部に蓄積した加圧用の空気を排出し
て加圧部3が元の位置に戻るようにしてある。減容の際
Oリング状弾性体5によって廃プラスチック材28が外
部へ漏出することはない。このとき圧送される空気圧は
0.1〜0.2Kg/cm2程度あればよく、例えばピ
ストン25の面積が1000cm2であれば、100K
g程度の大きな加圧力が得られることになる。このよう
に加圧部3の構造は比較的簡単なものであり、空気ポン
プ21の排気能力も比較的小さく、重量も軽く、騒音も
小さく抑えることができ、スーパー等の店舗に設置する
ことができる。7は送風機で送風量は約2500リット
ル/分程度の能力があり、処理容器2に連通された熱風
循環路11に設けられて処理容器2に高温のガスを循環
させている。また熱風循環路11には循環するガスを加
熱する加熱部8と、熱風循環路11の熱風吐出口10の
近くには第1温度センサー9が設けられている。本実施
の形態1では、加熱部8は電熱ヒーターである。
【0018】12は排出路でその一端を熱風循環路11
に接続して設けられ、ここから循環される高温のガスの
一部を分岐して排ガスとして系外に排出する。この実施
の形態1においては、排出路12として発生ガスを含ん
だ約60リットル/分のガス、通常は空気が排出される
ように、排出口12aの口径を選択している。この発生
ガスは廃プラスチック材28を加熱した際に発生するガ
スであって、一般には可燃性で臭気を伴うものである。
例えば発泡スチロール材を減容する場合には、この排出
するガスはブタンやトルエン及びキシレン等の発泡ガス
や、減容処理時に気化したスチレンモノマーガス等が数
千ppm程度で混合されたガスである。これに対しPE
Tボトル等のポリエチレンテレフタレート樹脂材を減容
処理する場合にはエチレンガス等が1ppm以下程度で
混合されたもので臭気は非常に小さい。また包装や密封
するためのラップフィルム等に用いられる塩化ビニル樹
脂や塩化ビニリデン樹脂等の塩素系樹脂材等を減容する
場合は、加熱限界温度である120℃近傍以上では1〜
数ppmの塩化水素ガスが発生するためこれを含むガス
は悪臭を放つが、120℃以下ではこれを含まず臭いは
小さい。そしてこのような発生ガスの可燃濃度はガスの
種類にもよるが(例えば80000ppm)、通常の減
容処理では可燃濃度に至らず、この排出されるガスが処
理容器2内で燃焼することはない。
【0019】そこで排出するガスから臭気をとるため、
排出路12には排ガスを酸化して無炎燃焼させる酸化部
14が設けられている。図2に示すように酸化部14は
円筒中空体であって、内部に電熱ヒーターである触媒加
熱部16と、触媒加熱部16が加熱した排ガスを酸化処
理する触媒体15が設けられている。
【0020】触媒体15は、白金とパラジウムからなる
白金族金属触媒がカルシウムアルミネートと酸化珪素と
酸化チタン等を主成分とするセラミックから構成された
ハニカム構造のセラミック体30に担持されたものであ
る。この触媒体15であれば上記したような日常生活で
使用される廃プラスチック材28を無煙燃焼させること
ができる。酸化部14の円筒中空体壁31は4層構造か
らなり、最内層として断熱材、内層として耐熱性で耐蝕
性の金属、そして中間層は断熱材もしくは空気の層、さ
らに外層は耐熱性の金属から構成されている。この円筒
中空体壁31内面で酸化部14の流れ方向中程に触媒体
15が取り付けられている。セラミック体30には多数
の小さな正方形のセル32が設けられており、いずれの
セル32もガスの流れと一致した方向に開口が向けられ
ている。さらに酸化部14の内部には、第2温度センサ
ー17が設けられており、内部のガス温度を検出し、こ
れを制御部24に伝達する。
【0021】ところで酸化部14は排出路12と入口側
開口33と出口側開口34でそれぞれ接続される。そし
て入口側開口33は酸化部14の下端側の側面に開口さ
れている。熱風循環路11側から送られてきた排出ガス
は、入口側開口33から酸化部14内に流入される。酸
化部14内には入口側開口33と対向した位置に触媒加
熱部16の上流端(下端位置)が設けられている。触媒
加熱部16はコイル状に形成されており、その軸線が入
口側開口33から流入するガスの流れと直交する方向に
取り付けられている。そして酸化部14に入口側開口3
3を通って流入するガスは、酸化部14の円筒内に入る
と急に流れが拡大するが、ちょうどその位置に触媒加熱
部16のコイルの側面の上流端(下端位置)が設けられ
ているため、ガスの流速の大きい入口側開口33付近で
比較的大きく減速され、流速の比較的小さいガスの周囲
の拡散部分ではコイルの巻きの密度が小さいため、減速
があまり行われない。そして、本実施の形態1では入口
側開口33の代表寸法である直径の3〜4倍程度の距離
だけ下流側に置かれた触媒体15の入口側で、流路幅方
向に略一様な速度分布にすることができるような流路抵
抗の分布をコイルのピッチ間隔を適宜選択することによ
って触媒加熱部16に与えている。すなわち触媒加熱部
16のコイルのピッチ間隔を入口側開口33の幅もしく
はこれより少し広い幅内で狭い寸法とし、その外側では
ピッチ間隔を広い寸法幅にするかコイルを巻かないよう
にしている。このようなコイルの巻き方をすることによ
って、触媒体15に流入するガスの速度分布を略一様な
ものにすることができる。そしてこのとき同時に触媒加
熱部16で加熱された熱も流速の一様化にともなう混合
で温度分布が一様化し、触媒体15に入る位置ではほと
んど温度ムラがなくなっている。
【0022】従って本実施の形態1では、活性化温度よ
り100℃程度高い温度にまで触媒加熱部16で加熱す
ればよく、従来採用された触媒加熱上限温度より50℃
〜100℃程度上限温度を下げることができる。しかも
円筒中空体壁31が断熱材もしくは空気層を備えている
から外部の影響を小さくでき、酸化の際の発熱量の多寡
が原因である80℃〜100℃程度の温度差だけに温度
差を抑えることができる。なお本実施の形態1では触媒
加熱部16をコイル状とし、入口側開口33から流入す
るガスの方向と直交する方向に設けたが、触媒加熱部1
6の形状をコイル以外の形状にした場合には、流れの中
に触媒加熱部16を実際に置いて流速分布を測定しつつ
所定の流路抵抗を与えるようにすればよい。
【0023】以上から分かるように、触媒加熱部16に
よって触媒体15の活性化温度のさらに100℃以上の
所定の温度に加熱されると、触媒体15はどこの部分も
活性化温度以上となり、セル32内を通過するガスの可
燃成分は触媒によって容易に酸化され無煙燃焼する。廃
プラスチック材28の種類によって発生ガスも異なる
し、発生ガスの成分は一義的に定まるものではないが、
実験によれば日常生活で使う廃プラスチック材28から
でる発生ガスの活性化温度は、通常200℃〜400℃
である。従って本実施の形態1では500℃を触媒加熱
部16の触媒加熱上限温度として選択している。無煙燃
焼した排ガスは酸化部14の出口側開口34から排出路
12を経て排気口20から系外に排気される。排出路1
2は排ガスの熱を放熱できるように熱伝導性に優れた材
質のもので構成するのがよい。
【0024】23は耐熱容器22に設けられた空気吸込
口で、熱風循環時には常時外部から空気を吸入して補充
される。この吸引された空気の量と排出路12から排出
される排ガスの量はバランスしており、これによって廃
プラスチック材減容装置1内の発生ガスが高濃度になる
のを防いでいる。制御部24はこの廃プラスチック材減
容装置1の運転を制御するもので、循環する高温ガスの
温度、循環風量、加圧部3の圧力等を制御する。27は
廃プラスチック材減容装置1内で発生した熱を系外に放
熱するギャラリー部である。
【0025】以上のように構成された本実施の形態1の
廃プラスチック材減容装置1の動作について説明する。
廃プラスチック材28の種類によって動作が異なるので
代表的な廃プラスチック材28ごとに説明する。まず最
初に、廃プラスチック材28が発泡スチロールの場合に
ついて説明する。開閉蓋6を開けて廃プラスチック材2
8を処理容器2に投入する。次に開閉蓋6を密閉して閉
じ、処理すべき廃プラスチック材28の種類に従い、発
泡スチロールの選択ボタンと運転スイッチ(図略)を押
して運転を開始すると、選択ボタンからの入力で発泡ス
チロール処理モードが選択され、制御部24は送風機7
ときに触媒加熱部16に通電するように動作命令を出
す。触媒加熱部16は当該処理モードの加熱及び加圧パ
ターンに従って加熱を開始する。加熱された排ガスの温
度が触媒の活性化温度以上の所定の温度(本実施の形態
1では300℃程度)に上がると、第2温度センサー1
7がそれを検知して制御部24に伝達する。次いで制御
部24が加熱パターンに従って加熱部3への通電を命じ
加熱を開始する。加熱後熱風循環路11内を循環するガ
スの温度が120℃近傍にまであがると、第1温度セン
サー9がこれを検知して制御部24に伝達する。制御部
24は発泡スチロールの加熱パターンに従って120℃
近傍から加熱上昇速度を下げて加熱上限温度である15
0℃まで加熱する。ただ140℃を越えると加熱上昇速
度を上げてもよい。このような加熱パターンとするの
は、発泡スチロール材の場合、120℃近傍から加熱上
限温度までの間(とくに120℃近傍から140℃近傍
までの間)で加熱上昇速度が大きいと発生ガスが多量に
発生するためである。触媒加熱部16で加熱された排ガ
スの温度は、第2温度センサー17からの検知信号によ
り触媒加熱上限温度である500℃程度に保つよう制御
される。
【0026】ところで、以上の運転の際の高温ガスの挙
動について説明する。高温のガスは熱風となって矢印b
で示すように熱風吐出口10から処理容器2内に吐出さ
れて、処理容器2内に投入された発泡スチロール材を加
熱し軟化する。そして高温のガスは次に矢印cに示すよ
うに側面吐出口18から吐出され、耐熱容器22の内面
側と処理容器2の外面側との間に形成されたガス流路1
9を流れて送風機7の吸気口に達し、矢印dに示すよう
に熱風循環路11内を循環される。
【0027】処理容器2内の発泡スチロール材は高温の
ガスで加熱され、当初の形を概略保ちながら収縮し、発
生ガスを発生しつつ軟化し易い部分から軟化して減容化
される。加熱上限温度に保持してから所定時間が経過す
ると、制御部24は加熱部3への通電を停止する。加熱
部3への通電が終了したら、本実施の形態1では放熱に
より100℃程度にまで温度が低下して十分軟化した状
態になったとき、軟化している発泡スチロール材をさら
に加圧部3で圧縮する。ピストン29は矢印gに示すよ
うに移動し、処理容器2内の発泡スチロール材は開閉蓋
6との間で圧縮されて減容される。
【0028】所定時間加圧し、その後の放熱で循環する
ガス温度が80℃になったら、第1温度センサー9がこ
れを検知して制御部24に伝達する。制御部24はこれ
を受けて触媒加熱部16への通電を停止する。というの
は循環するガスが80℃程度になると、発生ガスがほと
んど生じなくなるからであり、臭気がなくなるからであ
る。減容され嵩が小さくなった発泡スチロール材は回収
され、何日分かをまとめて回収業者等によって回収され
リサイクルされる。
【0029】続いて、廃プラスチック材28がポリエチ
レンテレフタレート樹脂材の場合の動作について説明す
る。加熱パターンと加圧のタイミングを除きそれ以外の
ことは発泡スチロールの場合と基本的に同一であるか
ら、これらの説明は発泡スチロールに譲って詳細な説明
は省略する。
【0030】選択ボタンを押すとPET処理モードが選
択され、制御部24は送風機7と触媒加熱部16への通
電を開始する。この加熱とほぼ同時に制御部24は加熱
部3への通電を開始する。そしてこの加熱とほぼ同時に
制御部24は空気ポンプ21を作動させ、加圧アクチュ
エータ4への空気の圧送を開始する。このようにほぼ同
時に加熱と圧縮をするのは、ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂材は、加熱し過ぎると結晶化し逆に固くなってく
るので、結晶化温度までに加圧を終える必要があるから
である。
【0031】そのまま触媒加熱部16の加熱が続けら
れ、排ガスの触媒加熱上限温度(本実施の形態1では5
00℃)になるまで上昇させられ、そのまま保持され
る。加熱部3も循環ガスの加熱上限温度(本実施の形態
1ではガスが150℃)になるまで上昇させられ、その
まま保持される。加圧も同様に引き続いて行われる。循
環するガスが加熱上限温度に到達して所定の時間が経過
すると、制御部24は加熱部3への通電を停止する。さ
らに所定の時間が経過すると空気ポンプ21への通電も
停止され、圧力調整弁13が開放され、加圧が終了す
る。その後加熱部3が放熱により温度低下していき、循
環するガスが80℃近傍にまで温度降下したのを第1温
度センサー9が検出すると、これを制御部24に伝達す
る。制御部24はこれによって触媒加熱部16への通電
を停止する。このように加熱部3と触媒加熱部16のほ
ぼ同時に加熱し、さらに加熱と加圧をほぼ同時に行って
いるので、ポリエチレンフタレート樹脂材が結晶化して
硬化することがなく、臭気を発生することなく、短時間
で処理できる。
【0032】続いて、廃プラスチック材28が塩素系樹
脂材の動作について説明する。以下述べるように塩素系
樹脂材では加熱パターンにおいて加熱上限温度を120
℃近傍とし、加圧のタイミングを加熱後とする点を除い
て、それ以外のことはポリエチレンテレフタレート樹脂
材と基本的に同一であるから、詳細な説明はポリエチレ
ンテレフタレート樹脂材の説明に譲って省略する。選択
ボタンを押すと塩素系樹脂処理モードが選択され、制御
部24は送風機7と触媒加熱部16への通電を開始す
る。これとほぼ同時に、制御部24は加熱部3への通電
を開始する。そのまま触媒加熱部16の加熱が続けら
れ、排ガスの触媒加熱上限温度(本実施の形態1では5
00℃)になるまで上昇させられ、そのまま保持され
る。加熱部3も循環ガスが120℃近傍になるまで上昇
させられ、そのまま保持される。塩素系樹脂材の場合に
120℃という加熱上限温度に設定している点は次の理
由による。塩素系樹脂材の大部分を占める塩化ビニルと
塩化ビニリデンを加熱していくと、塩化ビニリデンは1
30℃近傍から微量の塩化水素を発生し始め、同様に塩
化ビニルを加熱していくと、170℃近傍で微量の塩化
水素を発生し始めるからである。そこで加熱上限温度を
120℃近傍に設定しておけば、塩素系樹脂材を加熱し
ても発生ガスとして塩化水素を発生することがない。
【0033】循環するガスが加熱上限温度120℃に到
達して所定の時間が経過すると、制御部24は加熱部3
への通電を停止する。これとほぼ同時に制御部24は空
気ポンプ21への通電開始し、軟化した塩素系樹脂材の
加圧を開始する。所定の時間加圧した後、制御部24は
空気ポンプ21への通電を停止し、圧力調整弁13を開
く。これによってピストン25は降下し、加圧は終了す
る。その後循環するガスの温度が80℃近傍になると、
第1温度センサーがこれを検出して制御部24に伝達
し、制御部24は触媒加熱部16の加熱を停止する。こ
のように塩素系樹脂材を加熱上限温度120℃で加熱す
る加熱パターンを採用しているから、悪臭が強い塩化水
素を発生することなく、その他の発生ガスも触媒加熱部
16で処理するから処理に当たって臭いを発生すること
がない。
【0034】以上説明したように本実施の形態1は、触
媒加熱部16を発熱源としてだけでなく、流速調整用の
部材として利用するものであるから、触媒体15に流入
するガスの温度を一様化でき触媒加熱部の加熱温度を下
げることができる。触媒体15が白金族金属触媒をハニ
カム構造のセラミック体30に担持したから、多くの廃
プラスチック材から排出される発生ガスを処理すること
ができる。触媒加熱部16の形状によって流体抵抗を調
整できガスの温度を一様化することができる取付をする
ことができる。
【0035】
【発明の効果】以上から明らかなように本発明の廃プラ
スチック材減容装置は、日常生活で使用する廃プラスチ
ック材なら減容しても減容装置から排気される排ガスの
臭気が周辺に広がることがなく、排出するガスを処理す
る触媒体の加熱温度を下げることができ、省エネの装置
にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における廃プラスチック
材減容装置の側断面図
【図2】(a)本発明の一実施の形態における廃プラス
チック材減容装置の酸化部の縦断面図 (b)本発明の一実施の形態における廃プラスチック材
減容装置の酸化部の縦断面図(a)のX−X断面図 (c)本発明の一実施の形態における廃プラスチック材
減容装置の酸化部の縦断面図(a)のY−Y断面の一部
拡大図
【符号の説明】
1 廃プラスチック材減容装置 2 処理容器 3 加圧部 4 加圧アクチュエーター 5 Oリング状弾性体 6 開閉蓋 7 送風機 8 加熱部 9 第1温度センサー 10 熱風吐出口 11 熱風循環路 12 排出路 12a 排出口 13 圧力調整弁 14 酸化部 15 触媒体 16 触媒加熱部 17 第2温度センサー 18 側面吐出口 19 ガス流路 20 処理ガス排気口 21 空気ポンプ 22 耐熱容器 23 空気吸入口 24 制御部 25 ピストン 27 ギャラリー部 28 廃プラスチック材 29 操作パネル 30 セラミック体 31 円筒中空体壁 32 セル 33 入口側開口 34 出口側開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B09B 3/00 ZAB B09B 3/00 ZAB 303E // B29K 25:00 67:00 105:04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉蓋を備えるとともに内部で廃プラスチ
    ック材を軟化できる処理容器と、前記処理容器の底部側
    に設けられ軟化を開始した廃プラスチック材を加圧して
    減容する加圧部と、前記処理容器に連通され前記廃プラ
    スチック材を軟化するための高温のガスを循環する熱風
    循環路と、前記熱風循環路に設けられた送風機及びガス
    を加熱するための加熱部と、前記熱風循環路から分岐さ
    れ循環されるガスの一部を排出する排出路と、前記排出
    路に設けられ排出するガスを酸化処理する酸化部と、前
    記酸化部内に設けられ白金族金属触媒がハニカム構造の
    セラミック体に担持された触媒体と、前記酸化部内に設
    けられ前記触媒体に流入するガスを加熱する触媒加熱部
    とを備え、前記触媒加熱部を介して前記触媒体に流入す
    るガスに略一様な速度分布を与えることができる流路抵
    抗を前記触媒加熱部が有していることを特徴とする廃プ
    ラスチック材減容装置。
  2. 【請求項2】触媒加熱部によって前記酸化部の入口側開
    口から流入したガスが熱的に混合されることを特徴とす
    る請求項1記載の廃プラスチック材減容装置。
  3. 【請求項3】白金族金属触媒が白金とパラジウムであ
    り、セラミック体がカルシウムアルミネートと酸化珪素
    と酸化チタン等を主成分とするセラミックから構成され
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の廃プ
    ラスチック材減容装置。
  4. 【請求項4】触媒加熱部がコイル状であって、ピッチ間
    隔を選択することによって流路抵抗を調節することを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の廃プラスチッ
    ク材減容装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007190767A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Nippon Steel Corp 廃プラスチック高密度減容成形機の排気方法

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JP2007190767A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Nippon Steel Corp 廃プラスチック高密度減容成形機の排気方法

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