JPH10179180A - Cc−ckr5レセプターのマウスゲノムクローン - Google Patents

Cc−ckr5レセプターのマウスゲノムクローン

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JPH10179180A
JPH10179180A JP9307784A JP30778497A JPH10179180A JP H10179180 A JPH10179180 A JP H10179180A JP 9307784 A JP9307784 A JP 9307784A JP 30778497 A JP30778497 A JP 30778497A JP H10179180 A JPH10179180 A JP H10179180A
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polynucleotide
polypeptide
mouse
ckr5
receptor
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JP9307784A
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Derk Bergsma
ダーク・バーグスマ
Mary E Brawner
メアリー・イー・ブローナー
Usman Shabon
ウスマン・シャボン
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Original Assignee
SmithKline Beecham Corp
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    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/705Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants
    • C07K14/715Receptors; Cell surface antigens; Cell surface determinants for cytokines; for lymphokines; for interferons
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規マウスCC−CKR5ポリペプチドおよ
び該ポリペプチドをコードするDNA(RNA)が望ま
れている。 【解決手段】 本発明は、配列番号2のアミノ酸からな
るポリペプチドをコードするポリヌクレオチドと少なく
とも85%の同一性を有するポリヌクレオチド;遺伝コ
ードの縮重性により、配列番号2と同じアミノ酸をコー
ドするポリヌクレオチド;前記のポリヌクレオチドに相
補的なポリヌクレオチド;および前記のポリヌクレオチ
ドの少なくとも15個の連続した塩基からなるポリヌク
レオチドからなる群から選択されるポリヌクレオチドを
含んでなる単離ポリヌクレオチドを提供するものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一部は、新規に同
定されたポリヌクレオチドおよびポリペプチド;ポリヌ
クレオチドおよびポリペプチドの変種および誘導体;ポ
リヌクレオチドおよびポリペプチド、およびそれらの変
種および誘導体の製造方法;ポリペプチドのアゴニスト
およびアンタゴニスト;ならびにポリヌクレオチド、ポ
リペプチド、変種、誘導体、アゴニストおよびアンタゴ
ニストの使用に関する。特に、これらの点および他の点
に関して、本発明は、以下、「マウスCC−CKR5」
と称するマウス・ケモカイン(chemokine)レセプター
のポリヌクレオチドおよびポリペプチドに関する。
【0002】
【従来の技術】本発明は新規に同定されたポリヌクレオ
チド、かかるポリヌクレオチドによりコードされるポリ
ペプチド、かかるポリヌクレオチドおよびポリペプチド
の使用、ならびにかかるポリヌクレオチドおよびポリペ
プチドの製造に関する。さらに詳しくは、本発明のポリ
ペプチドはケモカインレセプターである。本発明はまた
かかるポリペプチドの作用の阻害または活性化にも関す
る。
【0003】ケモカインは、最初の2個の保存システイ
ンの相対的な位置に依り、CC−ケモカインまたはCX
C−ケモカインの二つのサブファミリーに分けることの
できる小シグナル化タンパク質である。インターロイキ
ン−8、RANTES、MCP−1、MCP−2、MC
P−3、GROα、GROβ、GROγ、MIP−1α
およびMIP−1βを含む多くのケモカインについて報
告されている。例えば、Baggioliniら、Advances in Im
munology(Dixon,F.J.編)55巻、97-179頁、アカデミッ
クプレス、ニューヨーク(1994)を参照のこと。ケモカ
インは白血球の特異的サブセットを引き付けて刺激し、
急性および慢性炎症プロセスの生理学において非常に重
要な調節物質である。Oppenheimら、Annu.Rev.Immunol.
9:617-648(1991)。例えば、RANTESは、単球、
メモリーTセルおよび好酸球に対する化学的誘因物質で
あり、好塩基球によるヒスタミンの放出を誘起する。動
脈硬化性病変において平滑筋細胞により放出されるMC
P−1は、これらの病変の悪化を進行させるマクロファ
ージ誘因に関与する因子であると考えられている。
【0004】最近の研究により、CC−およびCXC−
ケモカインの作用は共にG-タンパク質結合レセプター
のサブファミリーにより媒介されることが証明された。
CCおよびCXCケモカインの数種の機能的レセプター
がヒトにおいて同定された。例えば、インターロイキン
−8では2個のレセプターが同定されている。Holmes
ら、Science 253:1278-1283(1991)およびMurphy,P.M.
およびTiffany,H.L.、Science 253:1280-1283(199
1)。第1のIL−8RAはインターロイキン−8に特
異的に結合し、第2のIL−8RBはIL−8およびG
ROなどの他のCXC−ケモカインに結合する。CC−
ケモカインレセプターもまたいくつか同定されている。
RANTESおよびMIP−1αの両方に結合するCC
−ケモカインレセプター1すなわちCC−CKR1と称
するレセプターが、Neoteら、Cell 72:415-425(1993)
により同定された。MCP−1およびMCP−3に結合
する第2のCCケモカインレセプターCC−CKR2も
また同定された。Charoら、Proc.Nat'l.Acad.Sci.USA 9
1:2752-2756(1994);Yamagamiら、Biochem.Biophys.R
es.Commun.202:1156-1162(1994);Franciら、J.Immun
ol.154:6511-6517(1995)。CCケモカインレセプタ
ー、CC−CKR3およびCC−CKR4もまた同定さ
れた。Combadiereら、J.Biol.Chem.270:16491-16494(1
995);Correction、J.Biol.Chem.270:30235(1995)お
よびPowerら、J.Biol.Chem.270:19495-19500(1995)を
各々参照のこと。
【0005】ヒトレセプターであるChemR13の分
子クローニングおよび機能的発現が最近報告された。Sa
msonら、Biochemistry,35:3362-3367(1996)。Che
mR13をコードする遺伝子は、ヒトゲノム中のCC−
CKR2レセプター遺伝子と物理的に連結している。C
HO−K1細胞に安定してトランスフェクションされた
ChemR13レセプターは、MIP−1α、MIP−
1βおよびRANTESにより刺激されることが見出さ
れたが、MCP−1、MCP−2、MCP−3、IL−
8およびGROαは作用がなかった。この新規ヒトCC
−ケモカインレセプターをCC−CKR5と称する。
【0006】最近、さらに、フシン(fusin)と称され
る、HIV−1ウイルスをT細胞に侵入させるコファク
ターとして作用しうるケモカイン様オルファン7TMレ
セプターが同定された。Fengら、Science 272:872(199
6)。ヒトCC−CKR5レセプターはまたマクロファ
ージ・トロピックHIV−1ウイルスの細胞への侵入に
おける主要なコファクターとして報告された。これらの
ウイルスはインビボで主要な病原株であると考えられ
る。Dengら、Nature 381:661(1996);Dragicら、Natu
re 381:667(1996)。
【0007】今回、ヒトCC−CKR5レセプターのマ
ウス・オルソログが同定された。従って、マウス株から
マウスCC−CKR5レセプター遺伝子を破壊し、マウ
ス遺伝子をヒトCC−CKR5レセプター遺伝子と置換
し、ヒト免疫不全ウイルスのためのマウスモデルを作る
ことが可能である。このマウスモデルもまたT細胞介在
炎症におけるこのケモカインレセプターの役割の研究に
有用である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これらの点および他の
点について、本発明の一つの目的は、とりわけ図1およ
び2に示すアミノ酸配列およびヒトCC−CKR5の既
知アミノ酸配列間の相同性により、新規マウスCC−C
KR5として同定されたポリペプチドを提供することで
ある。本発明のさらなる目的は、マウスCC−CKR5
をコードするポリヌクレオチド、特に本明細書において
マウスCC−CKR5と称されるポリペプチドをコード
するポリヌクレオチドを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のこの態様の特に
好ましい具体例では、ポリヌクレオチドは、図1および
2に示す配列のマウスCC−CKR5をコードする領域
を含んでなる。本発明のこの態様によれば、ATCC受
託番号98170に含まれるマウス遺伝子から発現可能
な成熟ポリペプチドをコードする単離核酸分子が提供さ
れる。本発明のこの態様によれば、mRNA、ゲノムD
NAおよびフラグメント、本発明のこの態様のさらなる
具体例では、変種、アナログもしくは誘導体のフラグメ
ントを含め、生物学的、診断学的、臨床的もしくは治療
的に有用なその変種、アナログもしくは誘導体を含め、
マウスCC−CKR5をコードする、単離核酸分子が提
供される。本発明の別の態様によれば、ヒトCC−CK
Rレセプターに結合し、その活性化を活性化または阻害
する化合物をスクリーニングするマウスモデルを作る方
法が提供される。本発明の別の目的によれば、とりわけ
研究、生物学的、臨床的および治療的目的で、前記のポ
リペプチドおよびポリヌクレオチドを利用する製品、組
成物、工程および方法が提供される。
【0010】本発明のこの態様の特定の好ましい具体例
によれば、とりわけ、CC−CKR5ポリペプチドまた
はCC−CKR5をコードするmRNAを測定すること
により、ヒトCC−CKR5発現を評価し、インビボで
ヒトCC−CKR5を発現するマウスをCC−CKR5
ポリペプチドまたはポリヌクレオチドに曝露することに
よって、T細胞介在炎症、さらに詳細にはHIV−感染
を治療し、CC−CKR5機能を増強するか、またはC
C−CKR5機能不全を治療するための生成物、組成物
および方法が提供される。本発明のさらに別の具体例に
よれば、かかる活性化化合物を用いて、CC−CKR5
レセプターの過少発現に関与する症状の治療のために該
レセプターを刺激する方法が提供される。本発明の別の
態様によれば、かかる阻害化合物を用いて、CC−CK
R5レセプターの過剰発現に付随する症状を治療するた
めの方法が提供される。
【0011】本発明のまた別の態様によれば、本発明の
マウスCC−CKR5の少なくとも一つのドメインを保
存アミノ酸置換したフラグメント、コンセンサスフラグ
メントおよび/または配列である非天然組換えCC−C
KR5ポリペプチドが提供され、該レセプターはヒトC
C−CKR5リガンドに結合するか、またはヒトCC−
CKR5リガンド結合を定性的または定量的に変調する
こともできる。本発明のさらに別の態様によれば、リガ
ンドに結合することにより、またはリガンド結合を調節
することにより、ヒトCC−CKR5機能の潜在的モデ
ュレーターとして有用でありうる、合成または組換えマ
ウスCC−CKR5ポリペプチド、その保存的置換およ
び誘導体、それに対する抗体、抗イディオタイプ抗体、
組成物ならびに方法が提供され、その期待される生物学
的特性のために、それを診断学的、治療的および/また
は研究的用途に用いることができる。
【0012】本発明のさらなる目的は、レセプター型ま
たはサブタイプとして種々のマウスCC−CKR5また
はそのフラグメントを阻害または擬似するように設計し
た組換えポリペプチドを提供することである。本発明の
この態様および他の態様のある種の好ましい具体例によ
れば、CC−CKR5配列にハイブリダイゼーションす
るプローブが提供される。本発明のこの態様のある種の
さらに好ましい具体例では、マウスCC−CKR5ポリ
ペプチドに対する抗体を提供する。この点におけるある
種の特に好ましい具体例では、抗体はマウスおよびヒト
CC−CKR5に対して高度に選択的である。本発明の
他の目的、特徴、利点および態様は、以下の記載より当
業者に明白となるであろう。しかしながら、以下の記載
および特殊な実施例は、本発明の好ましい具体例を示す
ものであり、単に説明しているにすぎないことを理解す
べきである。開示された発明の精神および観点内での種
々の変更および修飾は、以下の記載を読むこと、および
本開示物の他の部分を読むことにより、当業者に容易に
明らかになるであろう。
【0013】
【発明の実施の形態】
定義 以下に例示する説明は、本明細書、特に実施例において
頻繁に用いられるある単語の理解を容易にするために提
供されるものである。説明は簡便性のために提供される
のであって、本発明を限定するものではない。DNAの
「消化」は、DNAのある配列でのみ作用する制限酵素
などの酵素を用いるDNAの触媒的分裂をいうが、これ
に限定されるものではない。本明細書にいう種々の制限
酵素は市販されており、その反応条件、補酵素および使
用についての他の要件は知られており、当業者にとって
慣用的である。解析を目的とする場合、典型的には、1
μgのプラスミドまたはDNAフラグメントを、約20
μlの反応緩衝液中、約2ユニットの酵素で消化する。
プラスミド構築のためにDNAフラグメントを単離する
ことを目的とする場合、典型的には5ないし50μgの
DNAを、比例して大きくした容量中、20ないし25
0ユニットの酵素で消化する。
【0014】個々の制限酵素についての適当な緩衝液お
よび基質の量は、以下に述べるごとき標準的実験室マニ
ュアルに記載されており、それらは供給者によって特定
されている。37℃で約1時間のインキュベーション時
間が通常使用されるが、条件は、標準的方法、供給者の
指示および反応の詳細に従って変えることができる。消
化後、当業者にとって日常的なよく知られた方法を用い
て反応物を解析し、フラグメントをアガロースまたはポ
リアクリルアミドゲル電気泳動によって精製してもよ
い。
【0015】「遺伝的因子」は、一般に、ポリペプチド
をコードする領域あるいは複写、転写もしくは翻訳また
は宿主細胞におけるポリペプチドの発現に重要な他のプ
ロセスを調節する領域を含んでなるポリヌクレオチド、
あるいはポリペプチドをコードする領域、およびそれに
作動可能に連結された発現を調節する領域の両方を含ん
でなるポリヌクレオチドを意味する。遺伝的因子は、エ
ピソーム因子、即ち、宿主細胞ゲノムとは物理的に独立
した分子として複製されるベクター内に取り込まれてい
てもよい。それらは、真核細胞において、メトトレキセ
ート選択によるトランスフェクトされたDNAの増幅の
間に生じるミニ染色体のごときものの中に取り込まれて
いてもよい。遺伝的因子は、宿主細胞ゲノム内に取り込
まれていてもよいが、それは天然の状態ではなく、むし
ろ、単離、クローニングおよび、とりわけ精製DNAの
形態の、またはベクターにて宿主細胞への導入といった
操作を受けている。
【0016】「単離」とは、「人工的」に天然状態から
変化させられていること、すなわち、単離が天然におい
て起こる場合には、その本来の環境から変化させられ、
あるいはその環境から除去されること、あるいはその両
方を意味する。例えば、その天然状態の生物中に存在す
る天然のポリヌクレオチドまたはポリペプチドは「単
離」されていないが、その天然状態の共存物質から分離
されている同じポリヌクレオチドまたはポリペプチド
は、その語を本明細書で用いる場合の「単離」されてい
るである。例えば、ポリヌクレオチドに関しては、単離
という語は、それが天然に存在している染色体および細
胞から分離されていることを意味する。
【0017】単離の一部として、あるいは単離後に、例
えば、融合タンパク質を形成するための突然変異誘発の
ために、および宿主中での増殖または発現のために、か
かるポリヌクレオチドをDNAなどの他のポリヌクレオ
チドに結合させることができる。単離ポリヌクレオチド
は単独で、またはベクターなどの他のポリヌクレオチド
と結合して、培養細胞または生物全体における宿主細胞
に導入されうる。培養または生物全体における宿主細胞
へ導入される場合、その語を本明細書において用いる場
合、かかるDNAはやはり単離されている、というの
も、それらは天然に存在する形態でなく、あるいは天然
環境に存在するものでないからである。同様に、ポリヌ
クレオチドおよびポリペプチドは、培地、処方、ポリヌ
クレオチドまたはポリペプチドの、例えば細胞への導入
のための溶液、化学反応または酵素反応のための組成物
または溶液のごとき組成物の中に存在してもよく、例え
ば、それらは天然には存在しない組成のものであり、そ
の中で単離ポリヌクレオチドまたはポリペプチドは本明
細書にいう単離を意味する。
【0018】「ライゲーション」とは、ほとんどの場
合、2本鎖DNAである2個またはそれ以上のポリヌク
レオチド間のホスホジエステル結合を形成するプロセス
をいう。ライゲーションの方法は当該分野においてよく
知られており、ライゲーションについてのプロトコルは
標準的実験室マニュアル、および例えば、Sambrookら、
MOLECULAR CLONING, A LABORATORY MANUAL, 2nd Ed; Co
ld Spring Harbor Laboratory Press, Cold Spring Har
bor, New York (1989) (以下、Sambrookらという)な
どの文献に記載されている。「オリゴヌクレオチド」と
は比較的短いポリヌクレオチドをいう。しばしば、その
用語は1本鎖デオキシリボヌクレオチドをいうが、同様
に、1本鎖または2本鎖リボヌクレオチド、RNA:D
NAハイブリッドおよび2本鎖DNAなどをいうことも
できる。1本鎖DNAプローブオリゴヌクレオチドなど
のオリゴヌクレオチドは、自動オリゴヌクレオチド合成
機の使用のごとき、化学的方法により合成されることが
よくある。しかしながら、オリゴヌクレオチドは、イン
ビトロ組換えDNA媒介法、細胞および生物におけるD
NA発現による方法を含め、他の種々の方法により製造
することができる。
【0019】最初、化学的に合成されたDNAは典型的
には5'リン酸を欠く状態で得られる。かかるオリゴヌ
クレオチドの5'末端は、組換えDNA分子を形成する
ために典型的に用いられるDNAリガーゼを使用するラ
イゲーション反応によるホスホジエステル結合形成の基
質ではない。かかるオリゴヌクレオチドのライゲーショ
ンが望ましい場合、キナーゼおよびATPを用いるよう
な標準的方法によりリン酸を付加することができる。化
学的に合成されたオリゴヌクレオチドの3'末端は、一
般に、遊離のヒドロキシル基を有し、T4DNAリガー
ゼなどのリガーゼの存在下、別のオリゴヌクレオチドな
どの、別のポリヌクレオチドの5'リン酸とホスホジエ
ステル結合を容易に形成するであろう。よく知られてい
るように、要すれば、ライゲーションの前に他のポリヌ
クレオチド(複数でも可)の5'リン酸を除去すること
によって、この反応を選択的に阻害できる。
【0020】「プラスミド」は、宿主細胞の染色体の一
部ではない安定的に存在する遺伝的因子である。それら
はDNAまたはRNAを含んでなり、直鎖または環状で
あってもよい。プラスミドは細胞複製の間にその複製お
よび安定な存在を確実にする分子をコードしており、医
学的、農学的、および環境学的に非常に重要な産物をコ
ードしているかもしれない。例えば、プラスミドは病原
菌の毒性を非常に増加させる毒素をコードする。プラス
ミドはまた抗生物質に対する耐性を与える遺伝子をコー
ドすることができる。プラスミドは、組換え遺伝子をク
ローン化および発現するために用いられるベクターとし
て分子生物学において広く使用されている。プラスミド
は、一般に、本明細書中、当業者によく知られた標準的
命名法により、大文字および/または数字が前および/
または後に続く小文字のpにより命名される。本明細書
に開示の開始プラスミドは、市販のもの、公的に利用可
能なものであるか、またはよく知られた、公開された操
作を慣用的に用いることにより利用可能なプラスミドか
ら構築可能なもののいずれかである。本発明に従って使
用可能な多くのプラスミドならびに他のクローニングお
よび発現ベクターはよく知られており、当業者が容易に
入手できるものである。さらに、当業者は、本発明にお
ける使用に適する数多くの他のプラスミドを容易に構築
することができる。本発明における、かかるプラスミド
ならびに他のベクターの性質、構築および使用は、本開
示から当業者に容易に明らかとなろう。
【0021】一般に、「ポリヌクレオチド(複数でも
可)」は、ポリリボヌクレオチドまたはポリデオキシリ
ボヌクレオチドをいい、未修飾RNAまたはDNAある
いは修飾RNAまたはDNAであってもよい。かくし
て、例えば、本明細書で用いるポリヌクレオチドは、特
に、1本鎖および2本鎖DNA、1本鎖および2本鎖領
域の混ざったDNA、1本鎖および2本鎖RNA、およ
び1本鎖および2本鎖領域の混ざったRNA、1本鎖で
あるDNAおよびRNAを含んでなるハイブリッド分子
をいい、より典型的には、2本鎖のものまたは1本鎖お
よび2本鎖領域の混ざったものをいう。加えて、本明細
書にて用いるポリヌクレオチドは、RNAまたはDNA
あるいはRNAおよびDNAの両方を含んでなる3本鎖
領域をいう。かかる領域中の鎖は同じ分子由来であって
もよく、また異なる分子由来であってもよい。その領域
は1つまたはそれ以上の分子の全体を含んでいてもよい
が、より典型的には、分子のいくつかの領域のみを含
む。3本鎖らせん領域の分子の1つは、しばしば、オリ
ゴヌクレオチドである。
【0022】本明細書で用いる場合、ポリヌクレオチド
なる語は、1個またはそれ以上の修飾塩基を含む上記D
NAまたはRNAを包含する。かくして、安定性または
他の理由のために修飾された骨格を有するDNAまたは
RNAは、その用語を本明細書にて用いるところのポリ
ヌクレオチドである。さらに、例えば2つの例だけを挙
げると、イノシンのような普通でない塩基、またはトリ
チル化された塩基などの修飾塩基を含んでなるDNAま
たはRNAも、その用語を本明細書に用いるポリヌクレ
オチドである。多種な修飾が、当業者に公知の多くの有
用な目的に役立つDNAおよびRNAについて行われて
いることは明らかである。本明細書で用いるポリヌクレ
オチドなる用語は、かかる化学的、酵素的、または代謝
的に修飾された形態のポリヌクレオチド、ならびに、特
に、ウイルスおよび単純型および複雑型細胞を含む、細
胞の特徴的なDNAおよびRNAの化学的形態を包含す
る。
【0023】本明細書で用いる「ポリペプチド」は、以
下に説明するようなすべてのポリペプチドを包含する。
ポリペプチドの基本的構造はよく知られており、当該分
野の多数の教科書および他の刊行物に記載されている。
この点からすると、この用語は、本明細書にてペプチド
結合により互いに直鎖状に結合した2個またはそれ以上
のアミノ酸を含んでなるペプチドまたはタンパク質をい
う。本明細書において用いる場合、該用語は、当該分野
において、通常、例えば、ペプチド、オリゴペプチドお
よびオリゴマーともいわれる短い鎖、および、当該分野
において一般に、多くのタイプが存在するタンパク質と
いわれる長い鎖の両方をいう。
【0024】ポリペプチドが、しばしば、一般に20個
の天然アミノ酸といわれる20個のアミノ酸以外のアミ
ノ酸を含んでいること、および、プロセッシングおよび
他の翻訳後修飾のごとき天然プロセスにより、あるいは
当該分野でよく知られた化学的修飾法によっても、末端
アミノ酸を含む多くのアミノ酸が所定のポリペプチド中
で修飾されていてもよいことが理解されよう。ポリペプ
チドにおいて自然に起こる普通の修飾でさえも膨大すぎ
てここに列挙できないが、それらは基本的な教科書およ
びさらに詳細な研究論文、ならびに膨大な研究文献にも
記載されており、それらは当業者によく知られている。
【0025】本発明のポリペプチドに行いうる公知修飾
の例として、アセチル化、アシル化、ADP−リボシル
化、アミド化、フラビンの共有結合、ヘム部分の共有結
合、ヌクレオチドまたはヌクレオチド誘導体の共有結
合、脂質または脂質誘導体の共有結合、ホスホチジルイ
ノシトールの共有結合、交差結合、環化、ジスルフィド
結合の形成、脱メチル化、共有交差結合の形成、システ
インの形成、ピログルタメートの形成、ホルミル化、ガ
ンマ−カルボキシル化、糖鎖形成、GPIアンカー形
成、ヒドロキシル化、ヨード化、メチル化、ミリストイ
ル化、酸化、タンパク質分解的プロセッシング、リン酸
化、プレニル化、ラセミ化、セレノイル化、硫酸化、ア
ルギニル化などの転移RNA介在のタンパク質へのアミ
ノ酸付加、およびユビキチン化が挙げられる。
【0026】かかる修飾は当業者によく知られており、
科学文献に非常に詳細に記載されている。いくつかの特
に一般的な修飾、例えば糖鎖形成、脂質形成、硫酸化、
グルタミン酸残基のガンマ−カルボキシル化、ヒドロキ
シル化およびADP−リボシル化は、例えば、PROTEINS
-STRUCTURE AND MOLECULAR PROPERTIES,2nd Ed.,T.E.Cr
eighton, W.H.Freemen and Company, New York (1993)
のごとき基本テキストに記載されている。この問題に関
して、詳細な報文が利用可能である。例えば、POSTTRAN
SLATIONAL COVALENT MODIFICATION OF PROTEINS, B.C.J
ohnson編, Academic Press, New York (1983) 中、Wol
d,F.、Posttranslational Protein Modifications: Pre
spectives and Prospects, pgs.1-12; Seifterら、Met
h.Enzymol. 182:626-646 (1990) および Rattmanら、An
n. N.Y. Acad. Sci. 663:48-62 (1992) を参照のこと。
【0027】よく知られ、上記したごとく、ポリペプチ
ドは常に全体が直鎖状であるとは限らないことが理解さ
れよう。例えば、ポリペプチドはユビキチン化の結果と
して分枝していてもよく、一般に、天然に起こるプロセ
ッシング事象および自然には起こらないヒトによりもた
らされる事象を含め、翻訳後の事象の結果として、それ
らは分枝の有無にかかわらず、環状であってもよい。環
状、分枝および分枝環状のポリペプチドが、同様に非翻
訳的天然プロセスおよび完全な合成法によって合成され
てもよい。修飾は、ペプチド骨格、アミノ酸側鎖および
アミノまたはカルボキシル末端を含め、ポリペプチドの
どこででも起こり得る。実際、ポリペプチドにおけるア
ミノまたはカルボキシル基、あるいはそれら両方の共有
結合の修飾による遮断は、天然および合成ポリペプチド
において共通であり、かかる修飾は本発明ポリペプチド
においても同様に存在してもよい。例えば、プロセッシ
ングの前にエシェリキア・コリにおいて形成されるポリ
ペプチドのアミノ末端残基は、ほとんど例外なくN−ホ
ルミルメチオニンである。
【0028】ポリペプチドにおいて生じる修飾は、しば
しば、ポリペプチドの形成の仕方と相関関係にある。例
えば、宿主中でクローン化された遺伝子を発現すること
により形成されるポリペプチドの場合、修飾の性質およ
び程度の大部分は、宿主細胞での翻訳後修飾能およびポ
リペプチドのアミノ酸配列に存在する修飾シグナルによ
って決定されるであろう。例えば、よく知られているよ
うに、糖鎖形成は、しばしば、エシェリキア・コリのご
とき細菌宿主では起こらない。従って、糖鎖形成が望ま
しい場合には、糖鎖形成宿主、一般には真核生物の細胞
中でポリペプチドを発現させるべきである。昆虫細胞
は、しばしば、哺乳動物と同じ翻訳後糖鎖形成を行う。
この理由のため、昆虫細胞発現系が、とりわけ、元来の
糖鎖形成のパターンを有する哺乳動物タンパク質を効率
よく発現するために開発された。同様の考え方が他の修
飾にも適用される。
【0029】同じタイプの修飾が、所定のポリペプチド
のいくつかの部位にて同じまたは様々な程度にて存在し
てもよいことが理解されよう。また、所定のポリペプチ
ドが多くのタイプの修飾を含んでいてもよい。一般に、
本明細書にて用いる場合、ポリペプチドなる用語は、か
かる修飾のすべて、特に、宿主細胞にてポリヌクレオチ
ドを発現させることにより合成されるポリペプチドにて
存在する修飾を包含する。
【0030】ポリヌクレオチドまたはポリペプチドの
「変種(複数でも可)」を、本明細書にて用いる場合、
それは、各々、対照のポリヌクレオチドまたはポリペプ
チドとは異なる、ポリヌクレオチドまたはポリペプチド
をいう。この意味における変種は、以下の部分および本
開示のいずれかの部分においてより詳細に記載されてい
る。変種は、ヌクレオチド配列にて、別の対照ポリヌク
レオチドと異なるポリヌクレオチドを包含する。一般
に、相違は対照と変種のヌクレオチド配列が全体的に極
めて類似し、多くの領域において同一であるようなもの
に限られる。
【0031】下記のごとく、変種におけるヌクレオチド
配列の変化はサイレントであってもよい。すなわち、そ
れらは、ポリヌクレオチドによりコードされるアミノ酸
を変えなくてもよい。変化がこの型のサイレント変化に
限定される場合、変種は対照のポリペプチドと同じアミ
ノ酸配列を有するポリペプチドをコードするであろう。
また、下記のごとく、変種のヌクレオチド配列における
変化が、対照のポリヌクレオチドによりコードされるポ
リペプチドのアミノ酸配列を変化させてもよい。かかる
ヌクレオチドの変化は、下記のごとく、対照配列により
コードされるポリペプチドにてアミノ酸置換、付加、欠
失、融合および切断をもたらすかもしれない。
【0032】変種はまた、アミノ酸配列にて、別の対照
ポリペプチドと異なるポリペプチドを包含する。一般
に、相違は、対照と変種の配列が全体的に極めて類似
し、多くの領域において同一であるようなものに限られ
る。変種および対照のポリペプチドは、アミノ酸配列に
て、1個またはそれ以上の置換、付加および欠失により
異なっていてもよく、それらはいずれの組み合わせにて
存在してもよい。
【0033】本明細書にて用いる場合の「融合タンパク
質」なる用語は、2種の、しばしば、無関係の融合遺伝
子またはそのフラグメントによりコードされるタンパク
質である。「結合分子」(そうでなければ「相互作用分
子」または「レセプター成分因子」と称される)は、本
発明のレセプターポリペプチドに特異的に結合または相
互作用するリガンド以外の分子をいう。かかる結合分子
は本発明の一部である。結合分子はまた、本発明のポリ
ペプチドに特異的に結合する抗体および抗体誘導試薬な
どの非天然物であってもよい。
【0034】当該分野に知られているごとく、2つのポ
リペプチドの間の「類似性」は、一のポリペプチドのア
ミノ酸配列およびその同類アミノ酸置換基を、別のポリ
ペプチドの配列と比較することにより決定する。さら
に、かかる配列の2つの鎖の間の対合の同一性によって
決定されるごとき、2つのポリペプチドまたは2つのポ
リヌクレオチド配列の間の配列の関連性の度合いを意味
する「同一性」も当該分野において知られている。同一
性および類似性は共に容易に計算できる(COMPUTATIONA
L MOLECULAR BIOLOGY,Lesk,A.M.編, Oxford Universit
y Press, New York, 1988; BIOCOMPUTING:INFORMATICS
AND GENOME PROJECTS, Smith,D.W.編, Academic Pres
s, New York, 1993; COMPUTER ANALYSIS OF SEQUENCE D
ATA,PART I,Griffin,A.M.およびGriffin,H.G.編, Hum
ana Press, New Jersey, 1994; SEQUENCE ANALTSIS IN
MOLECULAR BIOLOGY,von Heinje, G.,Academic Press,
1987;およびSEQUENCE ANALYSIS PRIMER,Gribskov,M.お
よびDevereux,J.編, M Stockton Press, New York, 199
1)。2つのポリヌクレオチドまたはポリペプチド配列
の間の同一性および類似性を測定するための多くの方法
が存在する一方、「同一性」および「類似性」なる用語
は当業者によく知られている(Carillo,H.およびLipto
n,D.、SIAM J.Applied Math. 48:1073 (1988))。通
常、2つの配列間の同一性または類似性を決定するため
に用いられる方法は、これに限定されないが、Guide to
Huge Computers, Martin J.Bishop編, Academic Pres
s, San Diego,1994 およびCarillo,H.および Lipton,
D.、SIAM J.Applied Math. 48:1073(1988)に開示され
ている方法を包含する。同一性を測定する好ましい方法
は、試験する2つの配列間に最大の対合を与えるように
設計される。同一性および類似性を測定する方法はコン
ピュータープログラムに書き込まれている。2つの配列
間の同一性および類似性を決定する好ましいコンピュー
タープログラムの方法は、これに限定されないが、GC
Gプログラム・パッケージ(Devereux,J.ら、Nucleic A
cids Research 12(1):387(1984),BLASTP, BLASTN,
FASTA(Atschul,S.F.ら、J.Molec.Biol.,215:403(19
90))を包含する。
【0035】本発明は、とりわけ、以下にさらに詳細に
記載する、新規マウスCC−CKR5ポリペプチドおよ
びポリヌクレオチドに関する。特に、本発明は、ヒトC
C−CKR5に対するアミノ酸相同性により関連付けら
れる、新規マウスCC−CKR5のポリペプチドおよび
ポリヌクレオチドに関する。本発明は、特に、図1およ
び2に示すヌクレオチド配列およびアミノ酸配列を有す
るマウスCC−CKR5に、および本明細書中、「寄託
クローン」または「寄託クローンの遺伝子」と称するA
TCC受託番号98170の遺伝子のマウスCC−CK
R5ヌクレオチド配列およびそれによりコードされるア
ミノ酸配列に関する。図1および2に示すヌクレオチド
配列およびアミノ酸配列は、寄託クローンの遺伝子を配
列決定することにより得られる。これゆえ、寄託クロー
ンの配列は2者の間の不一致を調整しており、図1およ
び2の配列に関するものは寄託クローンのマウス遺伝子
の配列に関するものを包含する。
【0036】ポリヌクレオチド 本発明の一つの態様によれば、図1および2の推定アミ
ノ酸配列を有するマウスCC−CKR5ポリペプチドを
コードする単離ポリヌクレオチドが得られる。図1およ
び2ならびに配列番号1に示すポリヌクレオチド配列の
ごとき本明細書に示す情報を用いて、マウスCC−CK
R5をコードする本発明のポリヌクレオチドを、ハイブ
リダイゼーションプローブとしてヒトcDNA配列を用
いるマウスゲノムラムダライブラリーより遺伝子をクロ
ーニングする方法などの、標準的クローニングおよびス
クリーニング法を用いて得ることができる。本発明の代
表例である、図1および2に示すポリヌクレオチドは、
ハイブリダイゼーションプローブとしてクローンHDG
NR10のコーディング領域(図3、配列番号3を参照
のこと)を用いてマウス株129SVJゲノムラムダラ
イブラリー(Cat#946309;Stratagene,La
Jolla,CA)中で見つけられた。この方法を用いて、
このプローブをハイブリダーゼイションするのに観察さ
れたあるゲノムクローンを単離し、精製し、DNA配列
決定により特徴づけを行った。
【0037】本発明のマウスCC−CKR5は、構造的
に、寄託クローン中のマウスCC−CKR5をコードす
る遺伝子を配列決定した結果より明らかなように、G結
合タンパク質レセプターファミリーの他のタンパク質に
関連付けられる。マウスCC−CKR5は、各々、約2
0−30個のアミノ酸の7つの疎水領域を含有し、典型
的には、G−タンパク質結合したレセプターのスーパー
ファミリーの間に見られる。さらに詳細には、このタン
パク質はヒトCC−CKR5とその全体にわたって9
0.6%の類似性および81.8%の同一性を共有する。
全体のヌクレオチド配列の同一性は83.9%である。
この配列の保存の程度は、そのコードされたレセプター
がヒトCC−CKR5レセプターのマウス補体であると
いう結論と一致する。このクローンは、CC−CKR2
(74%同一性)、ヒトCC−CKR1(55%同一
性)、マウスCC−CKR1(53%同一性)、マウス
CC−CKR4(50%同一性)およびヒトCC−CK
R4(48%同一性)などの他の既知ヒトCC−CKR
レセプタータンパク質とは相同性が低下している。得ら
れた遺伝子配列を図1および2、さらには配列番号1に
て表示する。このクローンのオープン・リーディング・
フレームをそのDNA配列を逆翻訳することで同定し、
図1および2ならびに配列番号2に示す、354個のア
ミノ酸のタンパク質をコードすることが見出された。
【0038】本発明のポリヌクレオチドは、mRNAの
ごときRNAの形態であってもよく、あるいは、例えば
クローニングにより得られるか、または化学合成法もし
くはその組み合わせにより産生されるcDNAおよびゲ
ノムDNAを含め、DNAの形態であってもよい。DN
Aは2本鎖または1本鎖であってもよい。1本鎖DNA
はセンス鎖としても知られるコーディング鎖であっても
よく、または、アンチセンス鎖とも称される非コーディ
ング鎖であってもよい。ポリペプチドをコードするコー
ディング配列は、図1および2(配列番号1)に示すポ
リヌクレオチドのコーディング配列と同じであってもよ
い。そのコーディング配列はまた、遺伝コードの重複性
(縮重性)の結果として、図1および2(配列番号2)
のポリペプチドをもコードする、別の配列を有するポリ
ヌクレオチドであってもよい。
【0039】図1および2のポリペプチドをコードする
本発明のポリヌクレオチドは、成熟ポリペプチド用のコ
ーディング配列自体;成熟ポリペプチド用のコーディン
グ配列および付加的なコーディング配列;および前記し
た付加的なコーディング配列を有するか、または有する
ことなく、付加的な非コーディング配列を有する、成熟
ポリペプチドのコーディング配列を包含するが、これに
限定されるものではない。付加的なコーディング配列と
して、例えば、プレ−、プロ−またはプレプロ−タンパ
ク質配列などのリーダー配列または分泌配列をコードす
る配列が挙げられるが、これに限定されるものではな
い。付加的な非コーディング配列として、例えば、転写
およびスプライシングを含め、mRNAプロセッシング
にて役割を果たす、転写され、かつ非翻訳の配列および
例えば、mRNAのリボソーム結合および安定性のため
のポリアデニル化シグナルなどのイントロンおよび非コ
ーディング5’および3’配列を包含するが、これに限
定されない。付加的な官能性を付与するコーディング配
列をポリペプチドに組み入れてもよい。かくして、例え
ば、ポリペプチドを、細胞表面にある発現レセプターの
同定を容易にする、ペプチドなどのマーカー配列に融合
させてもよい。本発明のこの態様のある好ましい具体例
において、マーカー配列は、HAタグなどのペプチドで
ある。そのHAタグはインフルエンザ・赤血球凝集素タ
ンパク質由来のエピトープに対応するものであり、例え
ば、Wilsonら、Cell 37:767 (1984) に記載されてい
る。他の多くのそのようなタグが商業上入手可能であ
る。
【0040】前記によれば、本明細書にて用いる場合の
「ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド」なる語
は、遺伝暗号の重複性により、本発明のポリペプチド、
特に、図1および2に示すアミノ酸配列を有するマウス
CC−CKR5をコードするいずれの配列をも含むポリ
ヌクレオチドを包含する。該用語はまた、コーディング
および/または非コーディング配列を含んでいてもよい
さらなる領域と共に、該ポリペプチドをコードする単一
の連続または不連続領域(例えば、イントロンにより分
断されている)を含むポリヌクレオチドも包含する。さ
らに本発明は、図1および2の推定アミノ酸配列を有す
るポリペプチドのフラグメント、アナログおよび誘導体
をコードする、本明細書にて前記したポリヌクレオチド
の変種に関する。ポリヌクレオチドの変種は、天然の対
立遺伝子変種などの天然に存在する変種であってもよ
く、あるいは、天然に存在することが知られていない変
種であってもよい。かかるポリヌクレオチドの天然に存
在しない変種は、ポリヌクレオチド、細胞または生物に
用いる方法を含め、突然変異誘発法により製造してもよ
い。
【0041】この点で変種の中には、ヌクレオチド置
換、欠失または付加により前記したポリヌクレオチドと
異なる変種がある。置換、欠失または付加には1個また
はそれ以上のヌクレオチドが関与しているかもしれな
い。変種は、コーディング配列または非コーディング配
列あるいはそれらの両方において変化していてもよい。
コーディング配列の変化により、同類または非同類アミ
ノ酸置換、欠失または付加が生じてもよい。この点で本
発明の特に好ましい具体例は、図1および2に示すマウ
スCC−CKR5のアミノ酸配列を有するポリペプチド
をコードするポリヌクレオチド;その変種、アナログ、
誘導体およびフラグメント、ならびにその変種、アナロ
グおよび誘導体のフラグメントである。
【0042】さらに、この点において、数個、わずか
な、5ないし10、1ないし5、1ないし3、2、1個
または0個のアミノ酸残基が、いずれかの組み合わせで
置換、欠失または付加されている、図1および2のマウ
スCC−CKR5ポリペプチドのアミノ酸配列を有す
る、マウスCC−CKR5変種、アナログ、誘導体およ
びフラグメント、ならびにそのフラグメントの変種、ア
ナログおよび誘導体をコードするポリヌクレオチドが特
に好ましい。これらのうち特に好ましいのは、マウスC
C−CKR5の特性および活性を変化させないサイレン
ト置換、付加および欠失である。またこの点において、
同類置換が特に好ましい。置換されていない、図1およ
び2のアミノ酸配列を有するポリペプチドをコードする
ポリヌクレオチドが最も好ましい。
【0043】本発明のさらに好ましい具体例は、図1お
よび2に示すアミノ酸配列を有するマウスCC−CKR
5ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドに対して
少なくとも85%同一であるポリヌクレオチド、およ
び、かかるポリヌクレオチドに相補的なポリヌクレオチ
ドである。この点において、その同じポリペプチドに対
して少なくとも90%同一であるポリヌクレオチドが特
に好ましく、これらのうちでも特に好ましいのは、少な
くとも95%同一のものである。さらには、少なくとも
97%同一のものが非常に好ましく、少なくとも98−
99%同一のものがさらに好ましく、少なくとも99%
同一のものが最も好ましい。さらに、この点において特
に好ましい具体例は、図1および2の遺伝子によりコー
ドされる成熟ポリペプチドと実質的に同じ生物学的機能
または活性を保持しているポリペプチドをコードしてい
るポリヌクレオチドである。
【0044】本発明はさらに本明細書にて前記した配列
とハイブリッド形成するポリヌクレオチドに関する。こ
の点において、本発明は、特に、ストリンジェントな条
件下、本明細書にて前記したポリヌクレオチドとハイブ
リッド形成するポリヌクレオチドに関する。本明細書に
て用いる場合、「ストリンジェントな条件」なる用語
は、ハイブリッド形成が、配列間で少なくとも95%、
好ましくは少なくとも97%同一である場合にのみ生じ
ることを意味する。本発明のポリヌクレオチドアッセイ
に関してさらに検討するように、例えば、前記した本発
明のポリヌクレオチドをcDNAおよびゲノムDNA用
のハイブリダイゼーションプローブとして用いて、マウ
スCC−CKR5をコードする完全長のcDNAおよび
ゲノムクローンを単離し、マウスCC−CKR5遺伝子
に対して高度の配列類似性を有する他の遺伝子のcDN
Aおよびゲノムクローンを単離してもよい。かかるプロ
ーブは、一般に、少なくとも15個のヌクレオチドを有
してなる。好ましくは、かかるプローブは少なくとも3
0個のヌクレオチドを有するであろうし、少なくとも5
0個のヌクレオチドを有していてもよい。特に好ましい
プローブは30と50個の範囲にあるヌクレオチドを有
するであろう。
【0045】例えば、マウスCC−CKR5遺伝子のコ
ーディング領域は、既知DNA配列を用いてスクリーニ
ングし、オリゴヌクレオチドプローブを合成することに
より単離することができる。ついで、本発明の遺伝子の
配列に相補的な配列を有する標識したオリゴヌクレオチ
ドを用いて、cDNA、ゲノムDNAまたはmRNAの
ライブラリーをスクリーニングし、ライブラリーのどの
メンバーがプローブとハイブリッド形成するかを決定す
る。本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドを、
ポリヌクレオチドアッセイに関してさらに説明するよう
に、ヒトの疾患に対する治療および診断の発見のための
研究試薬および材料として用いることができる。
【0046】寄託材料 マウスCC−CKR5遺伝子を含む寄託株を、1996
年9月18日に、アメリカ合衆国、メリーランド208
52、ロックビル、パーク・ローン・ドライブ1230
1のアメリカン・タイプ・カルチャー・コレクションに
寄託し、ATCC受託番号98170が付された。その
マウス遺伝子寄託株を、本明細書にて「寄託クローン」
または「寄託クローンのDNA]という。寄託株は、寄
託の際に「mHDGNR10/pBluescrip
t」と命名された、完全長マウスCC−CKR5遺伝子
を含有するエシェリキア・コリmHDGNR10:pB
luescript/DH5α(Stratagene,La Jo
lla,CA)である。
【0047】寄託は特許手続き上の微生物寄託の国際承
認に関するブタペスト条約の条件下で行われている。特
許が発行されると何ら制限または条件もなく、最終的に
株は分譲される。寄託株は当業者の便宜のためにのみ提
供され、35U.S.C.112条の下に要求されるよう
な、寄託が実施可能要件であることを承認するものでは
ない。寄託株に含まれるポリヌクレオチドの配列、なら
びにそれによりコードされるポリペプチドのアミノ酸配
列は、本明細書における配列の記載とのいずれの不一致
をも調節するものである。寄託株を製造、使用または販
売するには、ライセンスが必要である。そのようなライ
センスはここで付与されるものではない。
【0048】ポリペプチド 本発明は、さらに図1および2(配列番号2)の推定ア
ミノ酸配列を有するマウスCC−CKR5ポリペプチド
に関する。本発明はまた、これらのポリペプチドのフラ
グメント、アナログおよび誘導体にも関する。「フラグ
メント」、「誘導体」および「アナログ」なる用語は、
図1および2のポリペプチドについて言う場合、かかる
ポリペプチドと実質的に同じ生物学的機能または活性を
保持している、すなわち、マウスCC−CKR5のごと
く機能するポリペプチド、または、たとえそのポリペプ
チドがマウスCC−CKR5として機能しなくてもリガ
ンドまたは結合分子に結合する能力を保持している、例
えばレセプターの可溶性形態である、ポリペプチドを意
味する。かくして、アナログは、プロタンパク質部分の
開裂により活性化され、活性成熟ポリペプチドを産生し
うるプロタンパク質を包含する。
【0049】本発明のポリペプチドは、組換えポリペプ
チド、天然ポリペプチドまたは合成ポリペプチドであっ
てもよい。ある種の好ましい具体例において、本発明の
ポリペプチドは組換えポリペプチドである。図1および
2のポリペプチドのフラグメント、誘導体またはアナロ
グは、(i)1個またはそれ以上のアミノ酸残基が同類
または非同類アミノ酸残基(好ましくは、同類アミノ酸
残基)で置換されており、かかる置換アミノ酸残基は遺
伝暗号によりコードされているものであっても、なくて
もよいもの;(ii)1個またはそれ以上のアミノ酸残
基が置換基を含むもの;または(iii)ポリペプチド
の細胞表面の発現を検出するのに利用される配列など
の、付加的なアミノ酸が成熟ポリペプチドに融合してい
るものである。かかるフラグメント、誘導体およびアナ
ログは、本明細書の教示から当業者の観点の範囲内であ
ると考えられる。
【0050】この点において、本発明の特に好ましい具
体例は、図1および2に示すマウスCC−CKR5のア
ミノ酸配列を有するポリペプチド、その変種、アナロ
グ、誘導体およびフラグメント、ならびに該フラグメン
トの変種、アナログおよび誘導体である。さらに、この
点において本発明の特に好ましい具体例は、マウスCC
−CKR5の活性/機能を保持している、マウスCC−
CKR5のアミノ酸配列を有するポリペプチド、その変
種、アナログ、誘導体およびフラグメント、ならびに該
フラグメントの変種、アナログおよび誘導体である。
【0051】同類アミノ酸置換によって対照から変化し
ている変種も好ましい変種である。かかる置換は、ポリ
ペプチド中の所定のアミノ酸を同様の特性の別のアミノ
酸で置換したものである。同類アミノ酸置換として認め
られる典型的なものは、脂肪族アミノ酸であるAla、
Val、LeuおよびIleの間での相互置換;ヒドロ
キシル残基であるSerおよびThrの相互置換、酸性
残基であるAspおよびGluの交換、アミド残基であ
るAsnおよびGlnの間の置換、塩基性残基であるL
ysおよびArgの交換、ならびに芳香族残基であるP
heおよびTyrの間の置換である。
【0052】さらにこの点において特に好ましいのは、
数個、わずかな、5ないし10、1ないし5、1ないし
3、2、1個または0個のアミノ酸残基が、いずれかの
組み合わせで置換、欠失または付加されている、図1お
よび2のマウスCC−CKR5ポリペプチドのアミノ酸
配列を有する変種、アナログ、誘導体およびフラグメン
ト、ならびに該フラグメントの変種、アナログおよび誘
導体である。これらのうち特に好ましいのは、マウスC
C−CKR5の性質および活性を変化させないサイレン
ト置換、付加および欠失である。またこの点において、
同類アミノ酸置換が特に好ましい。最も好ましいのは、
置換されていない図1および2のアミノ酸配列を有する
ポリペプチドである。
【0053】本発明のポリペプチドおよびポリヌクレオ
チドは、好ましくは、哺乳動物細胞の細胞表面で発現さ
れ、機能的にG−タンパク質に結合している。本発明の
ポリペプチドは、配列番号2のポリペプチド(詳細には
成熟ポリペプチド)、ならびに配列番号2のポリペプチ
ドに対して少なくとも85%の同一性を有し、より好ま
しくは配列番号2のポリペプチドに対して少なくとも9
0%の類似性(より好ましくは少なくとも90%の同一
性)を有し、さらにより好ましくは配列番号2のポリペ
プチドに対して少なくとも95%の類似性(さらにより
好ましくは少なくとも95%の同一性)を有するポリペ
プチドを包含する。
【0054】ベクター、宿主細胞、発現 本発明は、本発明のポリヌクレオチドを含むベクター、
本発明のベクターを用いて遺伝子操作される宿主細胞お
よび組換え法による本発明のポリペプチドの製造にも関
する。宿主細胞を遺伝子操作してポリヌクレオチドを取
り込ませ、本発明のポリペプチドを発現させることがで
きる。例えば、感染、トランスダクション、トランスフ
ェクションおよび形質転換といったよく知られた方法を
用いて、ポリヌクレオチドを宿主細胞中に導入してもよ
い。ポリヌクレオチドを単独または他のポリヌクレオチ
ドと一緒に導入してもよい。かかる他のポリヌクレオチ
ドを本発明のポリヌクレオチドとは別個に導入するか、
同時に導入するか、あるいは結合させて導入してもよ
い。
【0055】かくして、例えば、本発明のポリヌクレオ
チドを、例えば、哺乳動物細胞において同時トランスフ
ェクションおよび選択のための標準的方法を用いて、選
択可能マーカーをコードするもう1つ別のポリペプチド
で宿主細胞中にトランスフェクションしてもよい。この
場合、一般に、ポリヌクレオチドは宿主細胞ゲノム中に
安定に取り込まれるであろう。別法として、ポリヌクレ
オチドを、宿主における増殖用の選択可能マーカーを有
するベクターに結合させてもよい。前記した方法によ
り、ベクター構築物を宿主細胞中に導入してもよい。一
般に、プラスミドベクターは、リン酸カルシウム沈殿物
のごとき沈殿物中、あるいは荷電脂質との複合体中のD
NAとして導入される。エレクトロポレーションを用い
てポリヌクレオチドを宿主に導入してもよい。ベクター
がウイルスである場合、それをインビトロでパッケージ
し、またはパッケージ細胞中に導入し、そのパッケージ
ウイルスを細胞中に形質導入してもよい。本発明のこの
態様によれば、ポリヌクレオチドを製造し、ポリヌクレ
オチドを細胞に導入するのに適した種々の方法は当業者
によく知られた、慣用的なものである。かかる方法は、
詳細に、Sambrookらの報文に記載されており、それはこ
れらの方法を詳述する多くの実験室マニュアルを説明し
ている。
【0056】本発明のこの態様によれば、ベクターは、
例えばプラスミドベクター、1本鎖または2本鎖のファ
ージベクター、1本鎖または2本鎖のRNAまたはDN
Aウイルスベクターであってもよい。かかるベクター
は、DNAおよびRNAを細胞に導入するためのよく知
られた方法によって、ポリヌクレオチド、好ましくはD
NAとして細胞中に導入される。ファージおよびウイル
スベクターの場合、感染およびトランスダクションのた
めのよく知られた方法によって、ベクターはまた、パッ
ケージされ、または封入されたウイルスとして細胞中に
導入されてもよく、好ましくは導入される。ウイルスベ
クターは複製可能であってもよく、複製欠損であっても
よい。後者の場合、ウイルス増殖は、一般に、相補的宿
主細胞においてのみ起こるであろう。ベクターの中で
も、特定の態様において、本発明のポリヌクレオチドお
よびポリペプチドの発現用ベクターが好ましい。一般
に、かかるベクターは、発現されるべきポリヌクレオチ
ドに作動可能に連結された宿主中での発現に効果的なシ
ス−作用性制御領域を含んでなる。適当なトランス−作
用性因子は、宿主により供給されるか、相補的ベクター
により供給されるか、または宿主中に導入した後のベク
ター自身によって供給されるかである。
【0057】この点におけるある種の好ましい具体例に
おいて、ベクターは特異的発現を提供する。かかる特異
的発現は誘導可能な発現であってもよく、またはある型
の細胞においてのみ起こる発現であってもよく、または
誘導可能および細胞特異的の両方であってもよい。誘導
可能なベクターの中でも、温度および栄養添加物などの
操作容易な環境因子によって発現を誘導することのでき
るベクターが、特に好ましい。原核細胞および真核細胞
宿主において使用される構成的および誘導可能な発現ベ
クターを含め、本発明のこの態様に適する種々のベクタ
ーは当業者によく知られており、慣用的に使用されてい
る。遺伝子操作された宿主細胞は通常の栄養培地で培養
することができ、そのような培地は、特にプロモーター
の活性化、形質転換体の選択、または遺伝子の増幅に関
して、適宜修飾されていてもよい。温度、pHなどの、
発現のために選択される宿主細胞で予め使用された培養
条件は、一般に、本発明のポリペプチドの発現に適して
おり、それは当業者に明らかであろう。
【0058】非常に多種の発現ベクターを用いて、本発
明のポリペプチドを発現させることができる。かかるベ
クターは、染色体、エピソームおよびウイルス由来のベ
クター、例えば、バキュロウイルス、パポーバウイル
ス、SV40、ワクシニアウイルス、アデノウイルス、
ニワトリポックスウイルス、偽狂犬病ウイルス、アルフ
ァーウイルスおよびレトロウイルスなどのウイルス由来
のベクター、およびそのウイルスの組み合わせに由来の
ベクターを包含する。この点における発現のために、一
般に、宿主中でポリペプチドを発現するためのポリヌク
レオチドを維持、増殖または発現するのに適したベクタ
ーを用いることができる。
【0059】種々のよく知られた慣用的方法のいずれに
よっても、適当なDNA配列をベクターに挿入すること
ができる。一般に、発現させるDNA配列を、そのDN
A配列および発現ベクターを1種またはそれ以上の制限
エンドヌクレアーゼで開裂させ、ついで、T4 DNA
リガーゼを用いて制限フラグメントを一緒に結合させる
ことにより、発現ベクターに結合させる。この目的に用
いることのできる制限的開裂およびライゲーションの操
作は当業者によく知られており、慣用的なものである。
この点における、および別法を用いる発現ベクターの構
築のための適当な操作も当業者によく知られており、慣
用的なものであり、Sambrookらにて非常に詳細に説明さ
れている。
【0060】発現ベクター中のDNA配列を、例えば、
mRNA転写を指令するプロモーターを含む、適当な発
現制御配列(複数でも可)に作動可能に連結する。かか
るプロモーターの代表例は、SV40初期および後期プ
ロモーターならびにレトロウイルスLTRのプロモータ
ーを包含するが、それらは周知プロモーターのほんの例
示に過ぎない。本発明のこの態様にて有用な多数の他の
プロモーターはよく知られており、本明細書の記載およ
び実施例で説明されるようにして当業者であれば慣用的
に使用することができる。一般に、発現構築物は、転写
開始部位および停止部位、および、転写領域に翻訳のた
めのリボソーム結合部位を有するであろう。構築物によ
り発現される成熟転写物のコーディング部分は、翻訳さ
れるべきポリペプチドの初めの部分に翻訳開始AUG
を、および終わりの部分に適宜位置する終止コドンを含
むであろう。
【0061】加えて、構築物は、発現を調節ならびに発
生させる制御領域を含んでいてもよい。一般に、多くの
通常なされる操作に従って、かかる領域は、転写を調節
することにより、すなわち、エンハンサーとして作動す
るであろう。一般に、増殖および発現のためのベクター
は選択可能なマーカーを有する。選択可能なマーカー遺
伝子は形質転換された宿主細胞を選択するための表現型
特徴を提供する。好ましいマーカーは、真核細胞を培養
するためのジヒドロ葉酸還元酵素またはネオマイシン耐
性を包含するが、これに限定されるものではない。かか
るマーカーはまた、増幅に適していてもよい。また、ベ
クターがこの目的のための別のマーカーを有していても
よい。
【0062】所望ポリペプチドの宿主中での発現に適し
た種々の周知方法を用いて、本明細書にて記載した適当
なDNA配列、ならびに適当なプロモーター、および他
の適当な制御配列を含むベクターを、適当な宿主中に導
入してもよい。適当な宿主の代表例は、ドロソフィラ
(Drosophila)S2およびスポドプテラ(Spodoptera)Sf
9細胞などの昆虫細胞;CHO、COSおよびボウエス
(Bowes)メラノーマ細胞などの動物細胞を包含する。
多種の発現構築物用宿主が周知であり、当業者は本開示
により本発明のこの態様に従ってポリペプチドの発現の
ための宿主を容易に選択することができる。
【0063】より詳細には、本発明はまた、発現構築物
などの組換え構築物も包含し、それらは1種またはそれ
以上の前記した配列を含んでなる。構築物は、本発明の
かかる配列が挿入されたプラスミドまたはウイルスベク
ターなどのベクターを含んでなる。その配列を順方向ま
たは逆方向に挿入することができる。この点において、
ある種の好ましい具体例において、構築物はさらに、例
えば、該配列に作動可能に連結されたプロモーターを含
め、調節配列を含んでなる。多数の適当なベクターおよ
びプロモーターが当業者に知られており、本発明におけ
る使用に適した多くのベクターが市販されている。
【0064】市販されている後記のベクターを例示す
る。それらのうち、好ましい真核生物のベクターは、St
ratageneから入手可能なpWLNEO、pSV2CA
T、pOG44、pXT1およびpSG;ならびに、Ph
armaciaから市販のpSVK3、pBPV、pMSGお
よびpSVLがある。これらのベクターは、本発明のこ
の態様により使用するために当業者に利用可能である商
業上入手可能な、周知のベクターを例示するためにのみ
列挙する。例えば、宿主中における本発明のポリヌクレ
オチドまたはポリペプチドの導入、維持、増殖または発
現に適する他のプラスミドまたはベクターを本発明のこ
の態様に使用してもよいことが理解されよう。
【0065】制限部位、または、候補プロモーターフラ
グメント;すなわち、プロモーターを含んでいるかもし
れない断片を導入するための部位の下流の、クロラムフ
ェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)転写
ユニットのごとき、プロモーター領域を欠くレポーター
転写ユニットを含むベクターを用いて、プロモーター領
域をいずれか所望の遺伝子より選択することができる。
周知なように、プロモーター含有フラグメントをベクタ
ー中のcat遺伝子上流の制限部位へ導入することによ
り、CAT活性を生じさせ、それを標準的CATアッセ
イにより検出することができる。この目的に適するベク
ターはよく知られており、容易に入手できる。2種のか
かるベクターはpKK232−8およびpCM7であ
る。かくして、本発明のポリヌクレオチドの発現用のプ
ロモーターはよく知られていて容易に入手できるプロモ
ーターだけでなく、レポーター遺伝子を用いて上記方法
により容易に得ることのできるプロモーターも包含す
る。
【0066】この点において適当な公知の真核細胞プロ
モーターには、CMV即時初期プロモーター、HSVチ
ミジンキナーゼプロモーター、初期および後期SV40
プロモーター、ラウスサルコーマウイルス(RSV)の
プロモーターなどのレトロウイルスLTRのプロモータ
ー、ならびにマウス・メタロチオネイン−Iプロモータ
ーなどのメタロチオネインプロモーターがある。宿主細
胞中での発現用の適当なベクターおよびプロモーターの
選択は、よく知られた操作であり、発現ベクターの構
築、宿主中へのベクターの導入および宿主における発現
に関する方法は、当業者にとって慣用的なものである。
本発明はまた、前記の構築物を含む宿主細胞にも関す
る。宿主細胞は、哺乳動物細胞などの高等真核細胞とす
ることもできる。
【0067】リン酸カルシウムトランスフェクション、
DEAE−デキストラン媒介のトランスフェクション、
陽イオン性脂質媒介のトランスフェクション、エレクト
ロポレーション、トランスダクション、感染または他の
方法により、宿主細胞中への構築物の導入を行うことが
できる。かかる方法は、多くの標準的実験室マニュアル
に記載されている。宿主中の構築物を慣用的方法で使用
して、組換え配列によりコードされた遺伝子産物を製造
することができる。適当なプロモーターの制御下で、哺
乳動物細胞において成熟蛋白を発現させることができ
る。原核生物宿主および真核生物宿主での使用に適する
クローニングおよび発現ベクターは、Sambrookらにより
記載されている。
【0068】ベクター中にエンハンサー配列を挿入する
ことにより、高等真核細胞による本発明のポリペプチド
をコードするDNAの転写を増大させることができる。
エンハンサーは、普通、約10ないし300bpのDN
Aのシス−作用性因子であり、所定の宿主細胞型におけ
るプロモーターの転写活性を増大させるように作用す
る。エンハンサーとして、例えば、複製開始点の後期側
100ないし270bpに位置するSV40エンハンサ
ー、サイトメガロウイルス初期プロモーターエンハンサ
ー、複製開始点の後期側にあるポリオーマエンハンサ
ー、ならびにアデノウイルスエンハンサーが挙げられ
る。
【0069】一般に、本発明のポリペプチドの異種構造
配列をコードする本発明のポリヌクレオチドを、発現用
プロモーターに作動可能に連結されるように標準的方法
を用いてベクター中に挿入する。転写開始部位がリボソ
ーム結合部位の5'付近に位置するようにポリヌクレオ
チドを配置する。リボソーム結合部位は、発現されるポ
リペプチドの翻訳を開始するAUGに対して5'側にあ
る。一般に、通常、AUGである開始コドンから始ま
り、リボソーム結合部位と開始AUGとの間に位置す
る、他のオープン・リーディング・フレームなどないで
あろう。また、一般に、ポリペプチド末端に翻訳終止コ
ドンが存在し、転写される領域の3'末端に適当に散在
するポリアデニル化シグナルおよび転写終止シグナルが
存在するであろう。
【0070】ポリペプチドを、融合タンパク質のごとき
修飾形態で発現させてもよく、それは分泌シグナルだけ
でなく、さらなる異種機能領域を含んでいてもよい。細
胞表面発現を促進するために、一の領域を該ポリペプチ
ドに付加してもよい。ペプチド部分をポリペプチドに付
加して検出を生じさせることは、当業者にとって慣用的
な技法を用いる一般的なことである。同様に、種々の哺
乳動物細胞培養系を発現に使用することができる。哺乳
動物発現系として、例えば、C127、3T3、CH
O、HeLa、ヒト腎臓293およびBHK細胞系、お
よびGluzmanら、Cell 23:175 (1981) に記載されたサ
ル腎線維芽細胞のCOS−7細胞系を包含する。適合す
るベクターの発現能を有する他の細胞系は、例えば、前
記のベクターを包含する。
【0071】哺乳動物発現ベクターは、複製開始点、適
当なプロモーターおよびエンハンサー、および、必要な
リボソーム結合部位、ポリアデニル化部位、スプライス
ドナーおよびアクセプター部位、転写終結配列、およ
び、発現に必要とされる5’隣接非転写配列を含んでな
るであろう。ある種の好ましい具体例において、SV4
0スプライス部位由来のDNA配列、およびSV40ポ
リアデニル化部位が、必要な非転写遺伝学因子として用
いられる。本発明によれば、マウスCC−CKR5ポリ
ヌクレオチドおよびポリペプチドを種々の用途、特にマ
ウスCC−CKR5の化学的および生物学的特性を用い
る用途に使用することができる。さらなる用途は、細
胞、組織および器官の障害の診断および治療に関する。
本発明のこれらの態様を以下においてさらに説明する。
【0072】抗体 ポリペプチド、そのフラグメントまたは他の誘導体、ま
たはそのアナログ、またはそれらを発現する細胞はま
た、それらに対する抗体を製造するための免疫原として
使用することができる。これらの抗体は、例えば、ポリ
クローナルまたはモノクローナル抗体とすることができ
る。本発明はまた、キメラ、1本鎖およびヒト化抗体な
らびにFabフラグメント、またはFab発現ライブラ
リーの生成物も包含する。当該分野で公知の種々の操作
をかかる抗体およびフラグメントの製造に用いることが
できる。本発明の配列に対応するポリペプチドに対して
生成された抗体は、ポリペプチドを動物中に直接注射す
ることにより、あるいはポリペプチドを動物、好ましく
はヒト以外の動物に投与することにより得ることができ
る。ついで、そのようにして得られた抗体はそのポリペ
プチド自体と結合するであろう。このようにして、ポリ
ペプチドのフラグメントのみをコードする配列であって
も、未変性ポリペプチド全体に結合する抗体を得るのに
用いることができる。ついで、かかる抗体を用いて、ポ
リペプチドを発現する組織からそのポリペプチドを単離
することができる。
【0073】モノクローナル抗体の調製のためには、連
続的セルライン系により産生される抗体を提供するいず
れかの方法を用いることができる。例えば、ハイブリド
ーマ法(Kohler,G.およびMilstein,C.、Nature 256:495
-497(1975))、トリオーマ法、ヒトB細胞ハイブリドー
マ法(Kozborら, Immunology Today 4:72(1983))およ
びEBV−ハイブリドーマ法(Coleら, MONOCLONAL ANT
IBODIES AND CANCER THERAPY. Alan R.Liss,Inc,(198
5))が挙げられる。
【0074】1本鎖抗体の製造に関して記載された方法
(米国特許第4,946,778号)を適用して、本発明
の免疫原性ポリペプチド産物に対する1本鎖抗体を産生
することができる。また、トランスジェニックマウス、
または他の哺乳動物を含め他の生物を用いて、本発明の
免疫原性ポリペプチド産生に対するヒト化抗体を発現さ
せてもよい。前記した抗体を用いて、ポリペプチドを発
現するクローンを単離または同定してもよく、あるいは
該抗体をアフィニティークロマトグラフィーによる単離
および/または精製用の固体支持体に結合させることに
より、本発明ポリペプチドを精製してもよい。マウスC
C−CKR5に対する抗体は、とりわけ、T−細胞介在
炎症およびHIV−1感染を阻害するのに用いることが
できる。
【0075】マウスCC−CKR5結合分子およびアッ
セイ マウスCC−CKR5を用いて、これと相互作用するタ
ンパク質を単離することができる;この相互作用を妨害
についての標的とすることができる。マウスCC−CK
R5と他の因子の間のタンパク質−タンパク質の相互作
用の阻害剤は、ヒトCC−CKR5レセプター活性を調
節する医薬品の開発を先導できる。かくして、本発明は
また、マウスCC−CKR5に結合する分子の同定方法
も提供する。分子をマウスCC−CKR5に結合させる
タンパク質をコードする遺伝子は、当業者に公知の多く
の方法、例えば、放射性リガンド結合アッセイ、カルシ
ウム動態化アッセイ、リガンドパンニング(panning)
およびFACSソーティングにより、同定することがで
きる。かかる方法は多くの実験室マニュアル、例えば、
Coliganら, CURRENT PROTOCOLS IN IMMUNOLOGY 1、第5
章(1991年)に記載されている。
【0076】別法として、結合パートナーについてのペ
プチドライブラリーのスクリーニングが挙げられる。組
換えマウスCC−CKR5を発現するトランスフェクシ
ョン細胞を用いて、マウスCC−CKR5と相互作用す
るペプチドまたはリンペプチドライブラリーからペプチ
ドを同定する。そのペプチドの配列決定は、相互作用す
るタンパク質中に見られるかもしれないコンセンサスペ
プチド配列の同定をもたらす。当業者に公知のこれらの
方法または他の方法によって同定されるマウスCC−C
KR5の結合パートナーならびに前記した推定結合パー
トナーを、本発明のアッセイ方法において用いることが
できる。マウスCC−CKR5/結合パートナーの複合
体の存在についてのアッセイは、例えば、放射性リガン
ド結合アッセイおよびカルシウム動態化研究によりなさ
れる。マウスCC−CKR5/結合パートナーの相互作
用の形成を妨害または阻害する試験物質の存在下、複合
体の減少量を、試験物質を欠いている対照との比較にて
測定する。
【0077】遊離結合パートナーに関するアッセイは、
放射性リガンド結合アッセイおよびカルシウム動態化に
よりなされる。マウスCC−CKR5/結合パートナー
の相互作用の形成を妨害または阻害する試験物質の存在
下、結合パートナーの増加量を、試験物質を欠いている
対照との比較にて測定する。本発明ポリペプチドを用い
て、細胞中または膜調製物中のマウスCC−CKR5結
合分子のヒトCC−CKR5結合許容量を評価すること
もできる。
【0078】アゴニストおよびアンタゴニスト−アッセ
イおよび分子 マウスCC−CKR5遺伝子の知見を用いて、ヒトCC
−CKR5レセプターの発現能を有するマウスを産生す
ることが可能である。マウス株由来のマウスCC−CK
R5レセプターを破壊し、そのレセプターをヒトCC−
CKR5レセプターと置き換えることができる。好まし
い具体例において、マウスCC−CKR5遺伝子を、図
3に示す、ヒトHDGNR10クローンと置き換える。
例えば、マウス遺伝子破壊株は、マウスCC−CKR5
遺伝子をネオカセットで分裂させ、内因性マウス遺伝子
を破壊することにより形成される。ついで、この株を用
いてヒトHDGNR10レセプターを再挿入し、マウス
CC−CKR5レセプターの喪失と置き換えることがで
きる。かかる株はT−細胞媒介炎症の研究における動物
実験として非常に有用である。加えて、ヒトCC−CK
R5はHIV−1感染にて重要な役割を果たすため、こ
れらの動物はこのヒトウイルスの研究にて有用なモデル
に供すると考えられる。
【0079】これらの遺伝子破壊動物を用いて、化合物
をスクリーニングし、ヒトCC−CKR5レセプターの
活性に対するその効果を測定することができる。例え
ば、本発明のマウスを、ヒトCC−CKR5レセプター
の活性を活性化(アゴニスト)または阻害(アンタゴニ
スト)する化合物についてのスクリーニング方法にて利
用することができる。加えて、化合物に対する応答にて
ヒトCC−CKR5レセプターの発現のレベルの変化を
評価することができる。一般に、このようなスクリーニ
ング操作は、本発明のヒトレセプターポリペプチドを発
現する遺伝子破壊マウスを産生することからなる。つい
で、マウスに試験化合物を投与し、結合、機能応答の刺
激または阻害を観察する。
【0080】別法として、スクリーニングは、その表面
でマウスCC−CKR5レセプターを発現する細胞を用
いてインビトロにて行ってもよい。このような細胞は、
哺乳動物または昆虫由来の細胞、例えば、ドロソフィラ
を包含する。特に、本発明のレセプターをコードするポ
リヌクレオチドを用いて細胞をトランスフェクション
し、それによりマウスCC−CKR5を発現させる。つ
いで、該レセプターを発現する細胞を試験化合物と接触
させ、結合、機能応答の刺激または阻害を観察する。
【0081】一のかかるスクリーニング操作は、本発明
のマウスCC−CKR5を発現するようにトランスフェ
クションされている黒色素胞を使用することからなる。
そのようなスクリーニング方法はPCT WO92/0
1810に記載されている。一の具体例において、この
方法を用いて、レセプターをコードする黒色素因胞細胞
をレセプターリガンドおよびスクリーニングすべき化合
物の両方と接触させることで、本発明のレセプターポリ
ペプチドの活性化を阻害する化合物をスクリーニングす
るのに用いる。そのリガンドにより得られるシグナルが
阻害されるということは、化合物がそのレセプターの潜
在的アンタゴニストであり、すなわち、該レセプターの
活性化を阻害することを示す。その方法を、かかる細胞
をスクリーニングすべき化合物と接触させ、そのような
化合物がシグナルを発するかどうかどうか、すなわち、
該レセプターを活性化するかどうかを測定することによ
り、レセプターを活性化する化合物をスクリーニングす
るのに用いることができる。
【0082】他のスクリーニング法は、レセプターの活
性化により誘起される細胞外pH変化を測定するシステ
ムにて、マウスCC−CKR5を発現する細胞(例え
ば、トランスフェクションされたCHO細胞)を使用す
ることからなる。(例えば、Science,246:181−296
(1989)を参照のこと)。この方法においては、化合物
を本発明のレセプターポリペプチドを発現する細胞と接
触させてもよい。ついで、別のメッセンジャー応答、例
えば、シグナル・トランスダクションまたはpH変化を
測定し、その潜在的化合物がレセプターを活性化するか
阻害するかを測定する。もう一つ別のスクリーニング法
は、マウスCC−CKR5をコードするRNAをXenop
us 卵母細胞に導入し、そのレセプターを一時的に発現
させることからなる。ついで、レセプター卵母細胞をレ
セプターリガンドおよびスクリーニングすべき化合物と
接触させる。ついで、該レセプターの活性化を阻害する
と思われる化合物をスクリーニングする場合、カルシウ
ム、プロトンまたは他のイオンなどのシグナルを検出す
ることによって、該レセプターの阻害または活性化を測
定する。
【0083】別のスクリーニング法は、レセプターがホ
スホリパーゼCまたはDに結合しているマウスCC−C
KR5を発現させることからなる。そのような細胞の代
表例として、内皮細胞、平滑筋細胞および胚腎細胞が挙
げられるが、これに限定されるものではない。スクリー
ニングは、前記したように、レセプターの活性化または
ホスホリパーゼ2次シグナルからのレセプターの活性化
の阻害を検出することによりなされる。別法は、標識さ
れたリガンドの、その細胞表面にレセプターを有する細
胞への結合の阻害を測定することにより、アンタゴニス
トである、すなわちCC−CKR5の活性化を阻害する
化合物をスクリーニングすることからなる。そのような
方法は、細胞がその細胞表面でレセプターを発現するよ
うに、真核細胞をマウスCC−CKR5をコードするD
NAでトランスフェクションすることからなる。つい
で、その細胞を、標識された形態の既知リガンドの存在
下で化合物と接触させる。リガンドは、例えば、放射能
により標識化することができる。レセプターに結合した
標識化リガンドの量を、例えば、これらの細胞からの細
胞または膜のトランスフェクションに付随する放射活性
を測定することにより決定する。化合物がレセプターに
結合する場合、標識化リガンドのレセプターへの結合
は、標識化リガンドの減少により測定されるように阻害
される。
【0084】別法は、マウスCC−CKR5介在cAM
Pおよび/またはアデニレート・シクラーゼ蓄積の阻害
または刺激を測定することによりCC−CKR5阻害剤
をスクリーニングすることからなる。かかる方法は、真
核細胞をマウスCC−CKR5レセプターでトランスフ
ェクションし、その細胞表面で該レセプターを発現させ
ることからなる。ついで、該細胞をマウスCC−CKR
5の存在下で潜在的アンタゴニストに暴露する。つい
で、cAMP蓄積量を測定する。潜在的アンタゴニスト
がレセプターに結合する場合、すなわちCC−CKR5
結合を阻害する場合、マウスCC−CKR5介在cAM
Pまたはアデニレートシクラーゼのレベル、活性は減少
するか、増加するであろう。レセプターのアゴニストお
よびアンタゴニストを検出する他の方法は、米国特許第
5482835号に記載の酵母に基づく技法である。
【0085】本発明はまた、CC−CKR5レセプター
への結合能を有することが不明なリガンドが該レセプタ
ーに結合することができるかどうかを測定する方法を提
供する。この方法は、リガンドのCC−CKR5レセプ
ターへの結合を可能とする条件下、マウスCC−CKR
5レセプターを発現する哺乳動物細胞をリガンドと接触
させ、マウスレセプターに結合するリガンドの存在を検
出し、それによりそのリガンドがCC−CKR5レセプ
ターに結合するかどうかを決定することからなる。アゴ
ニストおよび/またはアンタゴニストを決定するために
前記したシステムはまた、該レセプターに結合するリガ
ンドを決定するのに利用することもできる。
【0086】潜在的CC−CKR5レセプターアンタゴ
ニストとして、例えば、抗体、またはある場合には、第
2メッセンジャー応答を誘起しないが、レセプターに結
合する、すなわち、該レセプターの活性を妨げる、オリ
ゴヌクレオチドが挙げられる。潜在的アンタゴニストは
また、マウスCC−CKR5レセプターのリガンドに密
接に関連付けられるタンパク質、すなわち、生物学的機
能を失っており、CC−CKR5レセプターに結合した
場合に、何の応答も惹起しない、リガンドのフラグメン
トを包含する。
【0087】潜在的アンタゴニストはまた、アンチセン
ス法を用いて調製されたアンチセンス構築物も包含す
る。アンチセンス法を用いて、3重ヘリックス形成によ
り、またはアンチセンスDNAまたはRNAにより遺伝
子発現を制御することができ、どちらの方法もポリヌク
レオチドのDNAまたはRNAへの結合に基づいてい
る。例えば、ポリヌクレオチド配列の5'コーディング
部分は、本発明の成熟ポリペプチドをコードしており、
それを用いて約10ないし40塩基対の長さのアンチセ
ンスRNAオリゴヌクレオチドを設計する。DNAオリ
ゴヌクレオチドは、転写に関する遺伝子の領域に相補的
であるように設計され(3重ヘリックス −Leeら、Nuc
l.Acids Res. 6:3073(1979);Cooneyら、Science 24
1:456(1988);およびDervanら、Science 251:1360
(1991)を参照のこと)、それによりCC−CKR5レ
セプターの転写および製造を阻害する。アンチセンスR
NAオリゴヌクレオチドは、インビボにおいてmRNA
にハイブリッド形成し、mRNA分子のCC−CKR5
レセプターへの翻訳を遮断する(アンチセンス − Okan
o、J.Neurochem.56:560(1991);Oligodeoxynucleoti
des as Antisense Inhibitors of Gene Expression, CR
C Press, Boca Raton, FL(1988))。前記したオリゴ
ヌクレオチドはまた、アンチセンスRNAまたはDNA
がインビボにおいて発現されてCC−CKR5レセプタ
ーの生成を阻害するように、細胞にデリバリーすること
もできる。
【0088】もう一つの潜在的アンタゴニストは、マウ
スCC−CKR5レセプターに結合する小分子であり、
正常な生物学的活性が妨げられるように、それをリガン
ドに接近させる。小分子の例として、小ペプチドまたは
ペプチド様分子が挙げられるが、これに限定されるもの
ではない。潜在的アンタゴニストはまた、可溶性形態の
CC−CKR5レセプター、例えば、リガンドに結合
し、リガンドが膜結合CC−CKR5レセプターと相互
反応することを妨げる、レセプターのフラグメントを包
含する。
【0089】CC−CKR5レセプターは哺乳動物宿主
において普遍的に存在しており、多くの病因を含め、多
数の生物学的機能に関与している。従って、一方でCC
−CKR5を刺激し、他方でCC−CKR5の機能を阻
害しうる化合物および薬剤を見いだすことが望まれてい
る。CC−CKR5レセプターに関するアゴニストおよ
びアンタゴニストは、T細胞介在炎症工程を媒介する治
療および予防目的、特にHIV−1感染の阻害に利用さ
れる。
【0090】加えて、本発明は、過剰なCC−CKR5
活性に関係した異常な状態を治療する方法であって、前
記した阻害化合物(アンタゴニスト)を医薬上許容され
る担体と共にリガンドのCC−CKR5レセプターへの
結合を遮断することにより、または第2シグナルを阻害
することにより、活性化を阻害するのに効果的な量にて
対象に投与し、それにより異常な状態を緩和することか
らなる方法を提供する。また、本発明は、CC−CKR
5およびその活性の過小発現に関係した異常な状態を治
療する方法であって、前記した本発明のレセプターポリ
ペプチドを活性化する化合物(アゴニスト)を医薬上許
容される担体と組み合わせて治療上有効量を対象に投与
し、それにより異常な状態を緩和することからなる方法
を提供する。
【0091】組成物およびキット かかるレセプターを活性化または阻害する化合物を、適
当な医薬担体と組み合わせて用いてもよい。そのような
組成物は、治療上有効量のポリペプチドまたは化合物
と、医薬上許容される担体または賦形剤を含んでなる。
かかる担体は、食塩水、緩衝食塩水、デキストロース、
水、グリセロール、エタノールおよびそれらの混合物を
包含するが、これらに制限されない。処方は投与方法に
適するものでなければならない。投与方法による適当な
担体の選択は、当業者であれば容易に行うことができ
る。本発明はさらに、前記した本発明の組成物の1また
はそれ以上の成分を充填した1またはそれ以上の容器か
らなる医薬用パックに関する。
【0092】投与 本発明のポリペプチドおよび他の化合物を単独で、ある
いは治療化合物のごとき他の化合物と組み合わせて使用
してよい。医薬組成物は、例えば、特に、局所、経口、
経肛門、経膣、静脈内、腹腔内、筋肉内、皮下、経鼻内
または皮内経路による投与を含め、効果的で都合のよい
方法で投与することができる。一般に、医薬組成物を、
個々の徴候(複数でも可)の治療または予防のための有
効な量で投与する。一般に、少なくとも約10μg/k
g体重の量で組成物を投与する。大抵の場合、1日につ
き約8mg/kg体重を越えない量で組成物が投与され
るであろう。好ましくは、大抵の場合、1日につき用量
は約10μg/kg体重ないし約1mg/kg体重であ
る。症状、重篤度、投与経路、合併症等を考慮して、各
治療様式についての標準的方法および症状により最適用
量が決定されることが理解されよう。
【0093】実施例 本発明を以下の実施例を用いてさらに詳しく説明する。
実施例は具体例について本発明を説明するためにのみ提
供されるにすぎない。これらの実例例は本発明のある種
の具体的な態様を説明するものであるが、開示されてい
る発明の観点を限定または制限するものではない。本明
細書で用いる特定の用語は前記した定義で説明する。全
ての実施例は、特記するもの以外は、当業者に周知で慣
用される標準法を用いて実施した。以下の実施例の慣用
的な分子生物学的技術は、例えばSambrookらのような標
準的な研究室マニュアルに記載されるように実施でき
る。
【0094】実施例1:ヒト胚腎細胞293を用いたネ
ズミCC−CKR5の発現 ネズミCC−CKR5遺伝子のアミノおよびカルボキシ
末端配列に特異的なPCRオリゴヌクレオチドプライマ
ーを用いて、寄託株ポリヌクレオチドにおけるネズミC
C−CKR5をコードするDNA配列を増幅する。クロ
ーニングを容易にする制限部位を含有するヌクレオチド
を5’および3’の配列の各々にさらに加える。5’オ
リゴヌクレオチドプライマーは配列:5’−AGGCC
TAAGCTTTGCGGATGGATTTTCAAG
GGTCAG−3’(配列番号:4)を有し、StuI
およびHindIII認識配列(プライマー配列の下線
部)を含有し、ネズミCC−CKR5遺伝子の20塩基
がこれに続く。3’オリゴヌクレオチドプライマーは配
列:5’−CTCGAGGATCCTATCATAAA
CCAGTAGAAACTTC−3’(配列番号:5)
を有し、XhoIおよびBamHI認識配列(プライマ
ー配列の下線部)を含有し、ネズミCC−CKR5遺伝
子の21塩基がこれに続く。これらのプライマーで増幅
したCC−CKR5遺伝子の領域は、図1で下線を付し
てある。
【0095】標準的なPCR反応条件を用いて、5’お
よび3’プライマー、およびPCR鋳型としてpBluescr
iptにクローン化したCC−CKR5遺伝子を含有する
反応物から1084塩基対のフラグメントを生じた。P
CR生成物をフェノール−クロロホルムで抽出し、エタ
ノールで沈殿させ、次いでHindIIIおよびBam
HIで消化した。消化したCC−CKR5フラグメント
をキアゲンQIAEXDNAフラグメント精製キットを
用いてゲル精製した。独特なHindIIIおよびBa
mHI部位を用いて、このフラグメントをプラスミドp
CDNにクローン化した。pCDNは(1)イー・コリ
(E.coli)およびその他の原核生物細胞における伸長に
有効なイー・コリ(E.coli)複製起点;(2)プラスミ
ド含有原核生物細胞の選別のためのアンピシリン抵抗性
遺伝子;(3)CMVプロモーター、ポリリンカー、お
よびポリアデニル化部位;(4)真核生物細胞における
伸長のためのSV40複製起点;(5)これらの細胞が
ヌクレオシド不存在下で成長できるようにプラスミドで
形質転換した細胞の選別のためのネズミジヒドロ葉酸還
元酵素をコードする遺伝子;および(6)形質転換した
細胞の選別のためのゲンチシンに対する抵抗性をコード
する遺伝子を含有する。ネズミCC−CKR5受容体の
発現がCMVプロモーターにより指示されるように、フ
ラグメントをポリリンカー部位にクローン化した。ライ
ゲーション混合物をイー・コリ(E.coli)DH5α株に
形質転換し、アンピシリンの存在下で成長させることに
より、形質転換したコロニーを選別した。HindII
IおよびBamHIを用いる制限分析により、ネズミC
C−CKR5フラグメントを含有する組換えプラスミド
を同定した。3個の別個のクローンからのCC−CKR
5フラグメントをDNA配列決定により分析し、PCR
増幅中に塩基は変化しないことを確認した。
【0096】ネズミCC−CKR5受容体を発現するた
めに、製造者の指示書に準じてリポファクタミン(ギブ
コ−ライフサイエンシズ)により、ヒト胚腎細胞293
をpCDNmCC−CKR5でトランスフェクションし
た。ゲンチシンを用いた選別により、安定した細胞系を
得た。125I−RANTESを用いる放射性標識結合ア
ッセイにより、ネズミCC−CKR5の発現を検出し
た。再度125I−RANTESおよび市販により入手可
能なMIP−1α、MIP−1β、MCP−1、−2、
−3およびエオタキシンのごときケモカインを用いて、
競合結合実験を実施した。
【0097】実施例2:遺伝子機能破壊マウスの製造 翻訳開始コドンの上流に0.55kbおよび開始コドンの下流
に1.65kbを含む2.2kbのゲノムフラグメントを用いて、
遺伝子機能破壊マウスを作るための標的ベクターを構築
する。129SVJマウスゲノムライブラリーからフラ
グメントを単離した。ネオマイシンに対する抵抗性を付
与する遺伝子を含有するフラグメントを翻訳開始コドン
の200bp下流にある独特なEcoRV部位に挿入し、単
純疱疹ウイルスチミジンキナーゼカセットをゲノムフラ
グメントの5’末端にライゲーションする。ES D3
細胞を線状ベクターでトランスフェクションする。2μ
Mガンシクロヴィルおよび175μg/ml G418
中で選別することにより、トランスフェクションしたク
ローンを単離する。ネオマイシン抵抗性遺伝子をプロー
ブとして用いて、サザンブロット・ハイブリダイゼーシ
ョンにより、陽性のES細胞を同定する。分断されたC
C−CKR5遺伝子座を含有するES細胞クローンをB
alb/c胚盤胞にマイクロインジェクションし、胚芽
系キメラを生じ、次いでBalb/c雌を育ててヘテロ
接合マウスを作る。ヘテロ接合マウスを育ててホモ接合
機能破壊マウスを得る。
【0098】
【配列表】
(1)一般的情報: (i)出願人:ダーク・バーグスマ、メアリー・ブロー
ナーおよびウスマン・シャボン (ii)発明の名称: CC−CKR5レセプターの新
規マウスゲノムクローン (iii)配列の数:5 (iv)連絡先: (A)宛名: ラトナー&プレスチア (B)通り名: ピー・オー・ボックス (C)都市名: バレイ・フォージ (D)州名: ペンシルベニア州 (E)国名: アメリカ合衆国 (F)郵便番号: 19482 (v)コンピューター・リーダブル・フォーム: (A)媒体形態:ディスケット、3.5インチ、1.44
Mb (B)コンピューター:IBM 486 (C)オペレーティングシステム:ウィンドウ・フォー
・ワークグループ (D)ソフトウェア:マイクロソフト・ワード (vi)現出願データ: (A)出願番号: (B)出願日: (C)分類: (vii)先の出願データ (A)出願番号:08/724,984 (B)出願日:10/3/96 (viii)代理人等の情報: (A)氏名:ポウル・エフ・プレスチア (B)登録番号:23,031 (C)代理人等における処理番号:ATG50023 (ix)テレコミュニケーションの情報: (A)電話番号:610 407−0700 (B)テレファックス番号:610 407−0701
【0099】(2) 配列番号1の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:2440 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:直鎖状 (iv)アンチセンス:なし (xi)配列の記載:配列番号1: GAGAGAGAGA GAGAGAGAGA GaGaGaGAGA GAGAGAGAGA GAGAGAGaGA 50 GAGAGAGAGA GAGAGAGAGA GAGAGAGAGA GAGAGAGAGA TCTTATTAGT 100 TACCAAGGAG TGACAAGCAA CATGTCAGTT AAGGTTTCAT ACTGCCCAAA 150 TTCAAAGTAA GTTACTTCCT GGTGGTGTGG TTTTTATATT AACATTCATT 200 CTCTCTATAC TTGGGGAGTG TTTTATCCAG AAAAACATAA ACAGTATATT 250 GCTTGCCTCA AGCAGTTAAc TCAAGTGTTT AGCAAAtGCA TATGTAATAC 300 TATAGAACAG TAATTAGCAC CCACTACTCA TTCTTTCTGG CATTTGTGTG 350 AACTCTAGGA TTTATGGATA AATGCCTAGA AGCAGCATCT TCAATAGAGA 400 TCTTAAGCCC ATGAATTATA TAGGACCTGA CTCAGTTTCA CAGATTAATT 450 CACCCCACAT TGATATGGAA AGCAAAATTT TATTTGATCA AATGCATCTT 500 TGGTGAATTT CGAGCCATCT GATGATGGGA AAATTAAATG TAGAAGTCTA 550 TGCCTCAAAG ACCTACTAAG TTATAAAACA ATAATTGTGG TAGGCCAGCA 600 ATTGCTTTAA CCTTTATTAA GCATTGTCTT TTATTTATTC ATAGGCTCTT 650 GCAGGATGGA TTTTCAAGGG TCAGTTCCGA CCTATATCTA TGACATCGAT 700 TAtGGTATGT CAGCACCCTG CCAAAAAATC AATGtGAAAC AAATTGCAGC 750 TcAGCTCCtg CCCCCAcTAT ACTCCctGGT ATTCATCTtt GGTTTtGcGG 800 GAAACATGAT GGTcTTCCTC ATCTTGATAA GCTGCAAAAA GCTGAAGAGC 850 GTGACTGATA TCTATCTGCT CAACTTGGCC ATCTCtGACC TGcTCTTCCT 900 GCTCACACTA CCATTCTGGG CTCACTATGC TGCAAATGAG TGGATCTTTG 950 GGAATATAAT GTGTAAAGTA TTCACAGGTG TCTATCATAT TGGTTATTTT 1000 GGTGGAATCT TCTTCATTAT CCTCCTGACA ATTGATAGGT ACTTGGCTAT 1050 TGTCCATGCT GTGTtTGCTT TAAAAGTCAC AACGGTCAAC TTTGGGGTGA 1100 TAACAAgTGT AGTCACTTGG GTGGTGGCTG TGTTTGCCTC TCTCCCAgAA 1150 ATAATCTtTA CCAgATCTCA gAAAgAAGGT TtTCATTATA CATGCAGTCC 1200 TCATTTTCCA CACACTCAGT ATCATTTCTG GAAGAGTTTC CAAACATTAA 1250 AGATGGTCAT CTTGAGCCTG ATCCTGCCTC TACTTGTCAT GATCATCTGC 1300 TACTCAGGAA TTCTCCACAC CCTGTTTCGC TGTAGGAATG AGAAGAAGAG 1350 GCACAGGGCT GTGAGGCTCA TCTTTGCCAT CATGATTGTC TACTTTCTCT 1400 TCTGGACTCC CTACAACATT GTCCTCCTCC TGACCACCTT CCAGGAATTC 1450 TTTGGACTGA ATAACTGCAG TAGTTCTAAT AGACTAGACC AGGCCATGCA 1500 GGCAACAGAG ACTCTTGGAA TGACACACTG CTGCCTAAAC CCTGTCATCT 1550 ATGCCTTTGT TGGAGAgAAG TTCCGGAGTT ATCTCTCAGT GTTCTTCCGA 1600 AAACACATTG TCAAACGCTT TTGCAAACGG TGTTCAATTT TCCAGCAAGA 1650 CAATCCTGAT CGTGTAAGCT CAGTCTATAC CCGATCCACA GGAGAACATG 1700 AAGTTTCTAC TGGTTTATGA CCTGGTTGAC TTTTGTGTAT CACGTAGTTT 1750 TTCTATGCAG CTTGGGAGTA GGAATGGTTC TTTTAAAAAA GAAATTAGTA 1800 TCATAGAGGG CCCAAGATAC ATGCATCTTT TTGATATTTA TTTTTAGATA 1850 GATTGGATCT TTTAAAACTG AATGGGGAGG TTGGGGTGGG GGAGCAgGGA 1900 gAACGAgTCT TTTATCAGGG CCGGGAAATA TGCACAAAGA gACTTGAGTC 1950 AGGTGCCATG ACCCATATGC AAAGGGACGG ACACAGGGCC gATGCTGTTG 2000 CCTAgAAATG ACGTGTCTCC CCGCTGGGTT CCTGAAAGGC GGCTGTAAAT 2050 ATGCCTGATT GCCATAAAGT CGCTTCTTGC TGTCTATGGA TGTGCCTGAC 2100 TGCCAACAGG GAAGAACCAC TTCTGCATAT AAAATGTAGA GTCAGCAGAA 2150 CTTGGGGTAA ATTGAAGTTA GAGGTGCATA AGAACCCCTA GGCTTAGTTA 2200 GGTTGAAATA CCCATTGAGG AAACAGCAAA TACAAAGGAA GAATAAAGAG 2250 TTTAGCCGGG AAGGTAGTCT CATTTTACAG CCGGAATATA ATGTTATCTC 2300 AGGCTAGCAT TTTGTTCCTG CCTTCAGACC TAAATCCTAC CACACCGGGA 2350 CTGTGAAACA CCTGGATTAT GAATCATGAg CCTGAgGTCT AgGAATAATA 2400 ACGTTTGTgA TTTTAgATgA GGGCTGTTTA CATAgTTTGA 2440
【0100】(2) 配列番号2の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:359 (B)配列の型:アミノ酸 (D)トポロジー:直鎖状 (xi)配列の記載:配列番号2: Met Asp Phe Gln Gly Ser Val Pro Thr Tyr Ile Tyr Asp Ile Asp 5 10 15 Tyr Gly Met Ser Ala Pro Cys Gln Lys Ile Asn Val Lys Gln Ile 20 25 30 Ala Ala Gln Leu Leu Pro Pro Leu Tyr Ser Leu Val Phe Ile Phe 35 40 45 Gly Phe Ala Gly Asn Met Met Val Phe Leu Ile Leu Ile Ser Cys 50 55 60 Lys Lys Leu Lys Ser Val Thr Asp Ile Tyr Leu Leu Asn Leu Ala 65 70 75 Ile Ser Asp Leu Leu Phe Leu Leu Thr Leu Pro Phe Trp Ala His 80 85 90 Tyr Ala Ala Asn Glu Trp Ile Phe Gly Asn Ile Met Cys Lys Val 95 100 105 Phe Thr Gly Val Tyr His Ile Gly Tyr Phe Gly Gly Ile Phe Phe 110 115 120 Ile Ile Leu Leu Thr Ile Asp Arg Tyr Leu Ala Ile Val His Ala 125 130 135 Val Phe Ala Leu Lys Val Thr Thr Val Asn Phe Gly Val Ile Thr 140 145 150 Ser Val Val Thr Trp Val Val Ala Val Phe Ala Ser Leu Pro Glu 155 160 165 Ile Ile Phe Thr Arg Ser Gln Lys Glu Gly Phe His Tyr Thr Cys 170 175 180 Ser Pro His Phe Pro His Thr Gln Tyr His Phe Trp Lys Ser Phe 185 190 200 Gln Thr Leu Lys Met Val Ile Leu Ser Leu Ile Leu Pro Leu Leu 205 210 215 Val Met Ile Ile Cys Tyr Ser Gly Ile Leu His Thr Leu Phe Arg 220 225 230 Cys Arg Asn Glu Lys Lys Arg His Arg Ala Val Arg Leu Ile Phe 235 240 245 Ala Ile Met Ile Val Tyr Phe Leu Phe Trp Thr Pro Tyr Asn Ile 250 255 260 Val Leu Leu Leu Thr Thr Phe Gln Glu Phe Phe Gly Leu Asn Asn 265 270 275 Cys Ser Ser Ser Asn Arg Leu Asp Gln Ala Met Gln Ala Thr Glu 280 285 290 Thr Leu Gly Met Thr His Cys Cys Leu Asn Pro Val Ile Tyr Ala 295 300 305 Phe Val Gly Glu Lys Phe Arg Ser Tyr Leu Ser Val Phe Phe Arg 310 315 320 Lys His Ile Val Lys Arg Phe Cys Lys Arg Cys Ser Ile Phe Gln 325 330 335 Gln Asp Asn Pro Asp Arg Val Ser Ser Val Tyr Thr Arg Ser Thr 340 345 350 Gly Glu His Glu Val Ser Thr Gly Leu 355
【0101】(2) 配列番号3の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:1159 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:直鎖状 (iv)アンチセンス:なし (xi)配列の記載:配列番号3: ATGGATTATC AAGTGTCAAG TCCAATCTAT GACATCAATT ATTATACATC 50 GGAGCCCTGC CAAAAAATCA ATGTGAAGCA AATCGCAGcC CGCCTCCTGC 100 CTCCGCTCTA CTCACTGGTG TTCATCTTTG GTTTtGTGGG CAACATGCTG 150 GTCATCCTCA TCCTGATAAA CTGcAAAAGG CTGAAGAGCA TGACTGACAT 200 CTaCCTGCTC AACCTGGCCA TCTCTGACCT GTTTTTCCTT CTTACTGTCC 250 CCTTCTGGGC TCACTATGCT GCCGCCCAGT GGGACTTTGG AAATACAATG 300 TGTCAACTCT TGACAGGGCT CTATTTTATA GGCTTCTTCT CTGGAATCTT 350 CTTCATCATC CTCCTGACAA TCGATAGGTA CCTGGCTGTC GTCCATGCTG 400 TGTTTGCTTT AAAAGCCAGG ACGGTCACCT TTGGGGTGGT GACAAGTGTG 450 ATCACTTGGG TGGTGgCTGT GTTTGCGTCT CTCCCAGGAA TCATCTTTAC 500 CAGATCTCAA AAAGAAGGTC TTCATTACAC CTGCAGCTCT CATTTTCCAT 550 ACAGTCAGTA TCAATTCTGG AAGAATTTCC AGACATTAAA GATAGTCATC 600 TTGGGGCTGG TCCTgCCgCT GCTTGTCATG GTCATCTGCT ACTCGGGAAT 650 CCTAAAAACT CTGCTTCGGT GTCGAAATGA GAAGAAGAGG CACAGGGCTG 700 TGAGGCTTAT CTTCACCATC ATGATTGTTT ATTTTCTCTT CTGGGCTCCC 750 TACAACAtTG TCCTTCTCCT GAACACCTTC CAGGAATTCT TTGGCCTGAA 800 TAATTGCAGT AGCTCTAACA GGTTGGACCA AGCTATGCAG GTGACAGAGA 850 CTCTTGGGAT GACGCACTGC TGCATCAACC CCATCATCTA TGCCTTTGTC 900 GGGGAGAAGT TCAGAAACTA CCTCTTAGTC TTCTTCCAAA AGCACATTGC 950 CAAACGCTTC TgCAAATGCT GTTCTATTTT CCAGCAAGAG GCTCCCGAGC 1000 GAGCAAGCTC AGTTTACACC CGATCCACTG ggGAGCAGGA AATATCTGTG 1150 GGCtTGTGA 1159
【0102】(2) 配列番号4の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:36 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:直鎖状 (iv)アンチンス:なし (xi)配列の記載:配列番号4: AGGCCTAAGC TTTGCGGATG GATTTTCAAG GGTCAG 36
【0103】(2) 配列番号5の情報: (i)配列の特徴: (A)配列の長さ:34 (B)配列の型:核酸 (C)鎖の数:一本 (D)トポロジー:直鎖状 (iv)アンチンス:なし (xi)配列の記載:配列番号5: CTCGAGGATC CTATCATAAA CCAGTAGAAA CTTC 34
【図面の簡単な説明】
【図1】 マウスCC−CKR5のヌクレオチド配列
(配列番号1)および推定アミノ酸配列(配列番号2)
を示す。
【図2】 マウスCC−CKR5のヌクレオチド配列
(配列番号1)および推定アミノ酸配列(配列番号2)
を示す。
【図3】 ヒト・クローンHDGNR10、さらにヒト
CC−CKR5と同定されたRANTESレセプターの
ヌクレオチド配列(配列番号3)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 33/53 G01N 33/566 33/566 C12P 21/02 C // C12P 21/02 21/08 21/08 C12N 5/00 B (C12N 15/09 ZNA C12R 1:91) (C12P 21/02 C12R 1:91) (72)発明者 メアリー・イー・ブローナー アメリカ合衆国19312ペンシルベニア州バ ーウィン、ショアライン・ドライブ210番 (72)発明者 ウスマン・シャボン アメリカ合衆国19081ペンシルベニア州ス ワースモアー、サウス・スワースモアー・ アベニュー225番

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)配列番号2のアミノ酸からなるポリ
    ペプチドをコードするポリヌクレオチドと少なくとも8
    5%の同一性を有するポリヌクレオチド; (b)遺伝コードの縮重性により、配列番号2と同じア
    ミノ酸をコードするポリヌクレオチド; (c)(a)または(b)のポリヌクレオチドに相補的
    なポリヌクレオチド;および (d)(a)、(b)または(c)のポリヌクレオチド
    の少なくとも15個の連続した塩基からなるポリヌクレ
    オチドからなる群から選択されるポリヌクレオチドを含
    んでなる単離ポリヌクレオチド。
  2. 【請求項2】 ポリヌクレオチドがDNAである請求項
    1記載のポリヌクレオチド。
  3. 【請求項3】 ポリヌクレオチドがRNAである請求項
    1記載のポリヌクレオチド。
  4. 【請求項4】 配列番号1に示すヌクレオチド1を含ん
    でなる請求項2記載のポリヌクレオチド。
  5. 【請求項5】 配列番号2のアミノ酸を含んでなるポリ
    ペプチドをコードする請求項2記載のポリヌクレオチ
    ド。
  6. 【請求項6】(a)ATCC受託番号98170に含ま
    れるマウス遺伝子により発現されるのと同じ成熟ポリペ
    プチドをコードするポリヌクレオチドと少なくとも85
    %の同一性を有するポリヌクレオチド; (b)遺伝コードの縮重性により、ATCC受託番号9
    8170に含まれるマウス遺伝子により発現されるのと
    同じ成熟ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド; (c)(a)または(b)のポリヌクレオチドに相補的
    なポリヌクレオチド;および (d)(a)、(b)または(c)のポリヌクレオチド
    の少なくとも15個の連続した塩基からなるポリヌクレ
    オチドからなる群から選択されるポリヌクレオチドを含
    んでなる単離ポリヌクレオチド。
  7. 【請求項7】 請求項2に記載のDNAを有してなるベ
    クター。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のベクターを有してなる
    宿主細胞。
  9. 【請求項9】 前記したDNAによってコードされるポ
    リペプチドを請求項8の宿主細胞から発現させることか
    らなるポリペプチドの製造方法。
  10. 【請求項10】 細胞を請求項7記載のベクターで形質
    転換またはトランスフェクションし、その細胞がベクタ
    ー中に含まれるDNAによってコードされるポリペプチ
    ドを発現することからなる、ポリペプチドを発現する細
    胞の製造方法。
  11. 【請求項11】 配列番号2に示すアミノ酸配列からな
    るポリペプチド。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のポリペプチドに対
    する抗体。
  13. 【請求項13】 ヒトCC−CKR5レセプターの発現
    能を有するトランスジェニックマウスからなるヒト免疫
    不全ウイルスについてのマウス実験。
  14. 【請求項14】 ヒトCC−CKR5レセプターのアゴ
    ニストまたはアンタゴニストである化合物をスクリーン
    する方法であって、 (a)スクリーンすべき化合物を請求項13記載のマウ
    スに投与し;および (b)マウスにおけるヒトCC−CKR5レセプターの
    活性に対する化合物のいずれかの効果をモニターするこ
    とからなる方法。
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