JP2002531091A5 - - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2002531091A5
JP2002531091A5 JP2000585406A JP2000585406A JP2002531091A5 JP 2002531091 A5 JP2002531091 A5 JP 2002531091A5 JP 2000585406 A JP2000585406 A JP 2000585406A JP 2000585406 A JP2000585406 A JP 2000585406A JP 2002531091 A5 JP2002531091 A5 JP 2002531091A5
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leu
pth1r
receptor
val
pth3r
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000585406A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002531091A (ja
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority claimed from PCT/US1999/028207 external-priority patent/WO2000032775A1/en
Publication of JP2002531091A publication Critical patent/JP2002531091A/ja
Publication of JP2002531091A5 publication Critical patent/JP2002531091A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Description

【書類名】 明細書
【発明の名称】 PTH1RおよびPTH3Rレセプター
【特許請求の範囲】
【請求項1】 以下からなる群より選択される配列に少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドを含む、単離された核酸分子:
(a)配列番号2における約1〜約536位の完全アミノ酸配列を有するPTH1Rレセプターをコードする、ヌクレオチド配列;
(b)配列番号2における約2〜約536位のアミノ酸配列を有するPTH1Rレセプターをコードする、ヌクレオチド配列;
(c)配列番号2における約25〜約536位のアミノ酸配列を有する成熟PTH1Rレセプターをコードする、ヌクレオチド配列;
(d)特許寄託物PTA−916としてATCCに寄託されるcDNAクローンによってコードされる完全アミノ酸配列を有するPTH1Rレセプターをコードする、ヌクレオチド配列;
(e)特許寄託物PTA−916としてATCCに寄託されるcDNAによってコードされるアミノ酸配列を有する成熟PTH1Rレセプターをコードする、ヌクレオチド配列;
(f)PTH1R細胞外ドメインをコードする、ヌクレオチド配列;
(g)PTH1R膜貫通ドメインをコードする、ヌクレオチド配列;および
(h)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)または(g)における該ヌクレオチド配列のいずれかに相補的な、ヌクレオチド配列。
【請求項2】 前記ポリヌクレオチドが、配列番号1の完全ヌクレオチド配列を有する、請求項1に記載の核酸分子。
【請求項3】 前記ポリヌクレオチドが、図2A(配列番号2)における完全アミノ酸配列を有するPTH1Rレセプターをコードする配列番号1のヌクレオチド配列を有する、請求項1に記載の核酸分子。
【請求項4】 前記ポリヌクレオチドが、図2A(配列番号2)におけるアミノ酸配列を有する成熟PTH1Rレセプターをコードする配列番号1のヌクレオチド配列を有する、請求項1に記載の核酸分子。
【請求項5】 前記ポリヌクレオチドが、特許寄託物PTA−916としてATCCに寄託されるcDNAクローンの完全ヌクレオチド配列を有する、請求項1に記載の核酸分子。
【請求項6】 前記ポリヌクレオチドが、特許寄託物PTA−916としてATCCに寄託されるcDNAによってコードされる完全アミノ酸配列を有するPTH1Rレセプターをコードするヌクレオチド配列を有する、請求項1に記載の核酸分子。
【請求項7】 前記ポリヌクレオチドが、特許寄託物PTA−916としてATCCに寄託されるcDNAクローンによってコードされるアミノ酸配列を有する成熟PTH1Rレセプターをコードするヌクレオチド配列を有する、請求項1に記載の核酸分子。
【請求項8】 請求項1に記載の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)または(g)におけるヌクレオチド配列に同一なヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドに、ストリンジェントハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドを含む、単離された核酸分子であって、ここで、該ハイブリダイズするポリヌクレオチドは、A残基のみまたはT残基のみからなるヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドに、ストリンジェントハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズしない、単離された核酸分子。
【請求項9】 請求項1に記載の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)または(g)におけるアミノ酸配列を有するPTH1Rレセプターのエピトープ保有部分のアミノ酸配列をコードするポリヌクレオチドを含む、単離された核酸分子。
【請求項10】 PTH1Rレセプター細胞外ドメインをコードする、請求項1に記載の単離された核酸分子。
【請求項11】 PTH1Rレセプター膜貫通ドメインをコードする、請求項1に記載の単離された核酸分子。
【請求項12】 組換えベクターを作製するための方法であって、請求項1に記載の単離された核酸分子をベクター内に挿入する工程を包含する、方法。
【請求項13】 請求項12に記載の方法によって産生された、組換えベクター。
【請求項14】 組換え宿主細胞を作製する方法であって、請求項13に記載の組換えベクターを宿主細胞内に導入する工程を包含する、方法。
【請求項15】 請求項14に記載の方法によって産生された、組換え宿主細胞。
【請求項16】 PTH1Rポリペプチドを産生するための組換え方法であって、請求項15に記載の組換え宿主細胞を、該ポリペプチドが発現される条件下で培養する工程、および該ポリペプチドを回収する工程を包含する、方法。
【請求項17】 以下からなる群より選択される配列に少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を有する、単離されたPTH1Rポリペプチド:
(a)配列番号2における約1〜約536位の完全アミノ酸配列を有する、PTH1Rポリペプチドのアミノ酸配列;
(b)配列番号2における約2〜約536位のアミノ酸配列を有する、PTH1Rポリペプチドのアミノ酸配列;
(c)配列番号2における約25〜約536位のアミノ酸配列を有する、成熟PTH1Rポリペプチドのアミノ酸配列;
(d)特許寄託物PTA−916としてATCCに寄託されるcDNAクローンによってコードされる完全アミノ酸配列を有する、PTH1Rポリペプチドのアミノ酸配列;
(e)特許寄託物PTA−916としてATCCに寄託されるcDNAクローンによってコードされるアミノ酸配列を有する、成熟PTH1Rポリペプチドのアミノ酸配列;
(f)PTH1Rレセプター細胞外ドメインのアミノ酸配列;
(g)PTH1Rレセプター膜貫通ドメインのアミノ酸配列;および
(h)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)または(g)のいずれか1つのポリペプチドのエピトープ保有部分のアミノ酸配列。
【請求項18】 PTH1Rレセプタータンパク質のエピトープ保有部分を含む、単離されたポリペプチド。
【請求項19】 請求項17に記載のPTH1Rレセプターポリペプチドに特異的に結合する、単離された抗体。
【請求項20】 減少したPTH1R活性に関連する疾患および障害を処置するための組成物であって、請求項17に記載のポリペプチドまたはそのアゴニストを含む、組成物
【請求項21】 増加したPTH1R活性に関連する疾患および障害を処置するための組成物であって、請求項17に記載のポリペプチドのアンタゴニストを含む、組成物
【請求項22】 以下からなる群より選択される配列に少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドを含む、単離された核酸分子:
(a)配列番号4における約1〜約542位の完全アミノ酸配列を有するPTH3Rレセプターをコードする、ヌクレオチド配列;
(b)配列番号4における約2〜約542位のアミノ酸配列を有するPTH3Rレセプターをコードする、ヌクレオチド配列;
(c)配列番号4における約22〜約542位のアミノ酸配列を有する成熟PTH3Rレセプターをコードする、ヌクレオチド配列;
(d)特許寄託物PTA−915としてATCCに寄託されるcDNAクローンによってコードされる完全アミノ酸配列を有するPTH3Rレセプターをコードする、ヌクレオチド配列;
(e)特許寄託物PTA−915としてATCCに寄託されるcDNAクローンによってコードされるアミノ酸配列を有する成熟PTH3Rレセプターをコードする、ヌクレオチド配列;
(f)PTH3R細胞外ドメインをコードする、ヌクレオチド配列;
(g)PTH3R膜貫通ドメインをコードする、ヌクレオチド配列;
(h)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)または(g)における該ヌクレオチド配列のいずれかに相補的な、ヌクレオチド配列。
【請求項23】 前記ポリヌクレオチドが、図1D(配列番号3)の完全ヌクレオチド配列を有する、請求項22に記載の核酸分子。
【請求項24】 前記ポリヌクレオチドが、図2B(配列番号4)における完全アミノ酸配列を有するPTH3Rレセプターをコードする、図1D(配列番号3)のヌクレオチド配列を有する、請求項22に記載の核酸分子。
【請求項25】 前記ポリヌクレオチドが、図2B(配列番号4)におけるアミノ酸配列を有する成熟PTH3Rレセプターをコードする、図1D(配列番号3)のヌクレオチド配列を有する、請求項22に記載の核酸分子。
【請求項26】 前記ポリヌクレオチドが、特許寄託物PTA−915としてATCCに寄託されるcDNAクローンの完全ヌクレオチド配列を有する、請求項22に記載の核酸分子。
【請求項27】 前記ポリヌクレオチドが、特許寄託物PTA−915としてATCCに寄託されるcDNAクローンによってコードされる完全アミノ酸配列を有するPTH3Rレセプターをコードするヌクレオチド配列を有する、請求項22に記載の核酸分子。
【請求項28】 前記ポリヌクレオチドが、特許寄託物PTA−915としてATCCに寄託されるcDNAクローンによってコードされるアミノ酸配列を有する成熟PTH3Rレセプターをコードするヌクレオチド配列を有する、請求項22に記載の核酸分子。
【請求項29】 請求項22に記載の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)または(h)におけるヌクレオチド配列に同一なヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドに、ストリンジェントハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドを含む、単離された核酸分子であって、ここで、該ハイブリダイズするポリヌクレオチドは、A残基のみまたはT残基のみからなるヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドに、ストリンジェントハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズしない、単離された核酸分子。
【請求項30】 請求項22に記載の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)または(h)におけるアミノ酸配列を有するPTH3Rレセプターのエピトープ保有部分のアミノ酸配列をコードするポリヌクレオチドを含む、単離された核酸分子。
【請求項31】 PTH3Rレセプター細胞外ドメインをコードする、請求項22に記載の単離された核酸分子。
【請求項32】 PTH3Rレセプター膜貫通ドメインをコードする、請求項22に記載の単離された核酸分子。
【請求項33】 組換えベクターを作製するための方法であって、請求項22に記載の単離された核酸分子をベクター内に挿入する工程を包含する、方法。
【請求項34】 請求項33に記載の方法によって産生された、組換えベクター。
【請求項35】 組換え宿主細胞を作製する方法であって、請求項34に記載の組換えベクターを宿主細胞内に導入する工程を包含する、方法。
【請求項36】 請求項35に記載の方法によって産生された、組換え宿主細胞。
【請求項37】 PTH3Rポリペプチドを産生するための組換え方法であって、請求項36に記載の組換え宿主細胞を、該ポリペプチドが発現される条件下で培養する工程、および該ポリペプチドを回収する工程を包含する、方法。
【請求項38】 以下からなる群より選択される配列に少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を有する、単離されたPTH3Rポリペプチド:
(a)配列番号4における約1〜約542位の完全アミノ酸配列を有する、PTH3Rポリペプチドのアミノ酸配列;
(b)配列番号4における約2〜約542位のアミノ酸配列を有する、PTH3Rポリペプチドのアミノ酸配列;
(c)配列番号4における約22〜約542位のアミノ酸配列を有する、成熟PTH3Rポリペプチドのアミノ酸配列;
(d)特許寄託物PTA−915としてATCCに寄託されるcDNAクローンによってコードされる完全アミノ酸配列を有する、PTH3Rポリペプチドのアミノ酸配列;
(e)特許寄託物PTA−915としてATCCに寄託されるcDNAクローンによってコードされるアミノ酸配列を有する、成熟PTH3Rポリペプチドのアミノ酸配列;
(f)PTH3Rレセプター細胞外ドメインのアミノ酸配列;
(g)PTH3Rレセプター膜貫通ドメインのアミノ酸配列;および
(h)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)または(g)のいずれか1つのポリペプチドのエピトープ保有部分のアミノ酸配列。
【請求項39】 PTH3Rレセプタータンパク質のエピトープ保有部分を含む、単離されたポリペプチド。
【請求項40】 請求項38に記載のPTH3Rレセプターポリペプチドに特異的に結合する、単離された抗体。
【請求項41】 減少したPTH3R活性に関連する疾患および障害を処置するための組成物であって、請求項38に記載のポリペプチドまたはそのアゴニストを含む、組成物
【請求項42】 増加したPTH3R活性に関連する疾患および障害を処置するための組成物であって、請求項38に記載のポリペプチドのアンタゴニストを含む、組成物
【請求項43】 改変されたPTH3Rタンパク質をコードする、単離されたポリヌクレオチドであって、ここで、少なくとも1つの保存的アミノ酸置換を除いて、該改変されたタンパク質は、以下:
(a)配列番号4のアミノ酸1〜542;
(b)配列番号4のアミノ酸2〜542;および
(c)配列番号4のアミノ酸22〜542
からなる群より選択されるメンバーに同一である、アミノ酸配列を有する、
単離されたポリヌクレオチド。
【請求項44】 改変されたPTH3Rタンパク質であって、ここで、少なくとも1つの保存的アミノ酸置換を除いて、該改変されたタンパク質は、以下:
(a)配列番号4のアミノ酸1〜542;
(b)配列番号4のアミノ酸2〜542;および
(c)配列番号4のアミノ酸22〜542
からなる群より選択されるメンバーに同一である、アミノ酸配列を有する、
改変されたPTH3Rタンパク質。
【請求項45】 改変されたPTH1Rタンパク質をコードする、単離されたポリヌクレオチドであって、ここで、少なくとも1つの保存的アミノ酸置換を除いて、該改変されたタンパク質は、以下:
(a)配列番号2のアミノ酸1〜536;
(b)配列番号2のアミノ酸2〜536;および
(c)配列番号2のアミノ酸25〜536
からなる群より選択されるメンバーに同一である、アミノ酸配列を有する、
単離されたポリヌクレオチド。
【請求項46】 改変されたPTH1Rタンパク質であって、ここで、少なくとも1つの保存的アミノ酸置換を除いて、該改変されたタンパク質は、以下:
(a)配列番号2のアミノ酸1〜536;
(b)配列番号2のアミノ酸2〜536;および
(c)配列番号2のアミノ酸25〜536
からなる群より選択されるメンバーに同一である、アミノ酸配列を有する、
改変されたPTH1Rタンパク質。
【請求項47】 核酸分子を単離するための方法であって、以下
(a)配列番号3のフラグメントを核酸プローブとして選択する工程;
(b)30%ホルムアミド、5×SSC(150mM NaCl、15mMクエン酸三ナトリウム)、50mM リン酸ナトリウム(pH 7.6)、5×デンハルト溶液、10%硫酸デキストラン、および20g/ml変性剪断サケ精子DNAの溶液中、42℃でのインキュベーションによって、少なくとも1つの試験配列に該プローブを一晩ハイブリダイズさせる工程;および
(c)2×SSCまたは1×SSCまたは0.5×SSCの溶液で、約55℃または60℃または65℃で洗浄することによって、ハイブリダイズされなかったプローブを除去する工程;
(d)該プローブによって結合された標的配列を同定する工程、
を包含する、方法であって、
ここで、該同定された標的配列は、以下:
(e)配列番号4における約1〜約523位の完全アミノ酸配列を有するPTH3Rレセプターをコードする、ヌクレオチド配列;
(f)配列番号4における約2〜約523位のアミノ酸配列を有するPTH3Rレセプターをコードする、ヌクレオチド配列;
(g)配列番号4における約22〜約523位のアミノ酸配列を有する成熟PTH3Rレセプターをコードする、ヌクレオチド配列;
(h)特許寄託物PTA−915としてATCCに寄託されるcDNAクローンによってコードされる完全アミノ酸配列を有するPTH3Rレセプターをコードする、ヌクレオチド配列;
(i)特許寄託物PTA−915としてATCCに寄託されるcDNAクローンによってコードされるアミノ酸配列を有する成熟PTH3Rレセプターをコードする、ヌクレオチド配列;
(j)PTH3R細胞外ドメインをコードする、ヌクレオチド配列;
(k)PTH3R膜貫通ドメインをコードする、ヌクレオチド配列;
(l)(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)または(k)における該ヌクレオチド配列のいずれかに相補的な、ヌクレオチド配列
からなる群より選択される配列に少なくとも約70%同一である、方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
(発明の背景)
(連邦政府の援助による研究および開発の下でなされた発明に対する権利の陳述)
本発明の開発中になされた研究の一部は、米国政府資金を利用した。米国政府は、本発明において特定の権利を有する。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、分子生物学、発生生物学、生理学、神経生物学および薬学の分野に関連する。本発明は、ゼブラフィッシュPTH1Rレセプターをコードするポリヌクレオチドおよび新規のゼブラフィッシュPTH3Rレセプターについてのポリヌクレオチド、ならびにこのポリヌクレオチドを含むベクターおよび細胞を提供する。本発明は、RTH1RレセプターおよびPTH3Rレセプターについてのポリペプチドをさらに提供する。本発明のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは、PTH1Rレセプターの機能またはPTH3Rレセプターの機能のアゴニストおよびアンタゴニストの同定のために有用であり、そしてPTH1Rの機能またはPTH3Rの機能と関連する疾患または障害の処置における試薬として有用である。
【0003】
(関連技術)
副甲状腺ホルモン(PTH)/PTH関連ペプチド(PTHrP)レセプター(PTH1R)は、哺乳動物およびカエルにおいて、PTHおよびPTHrPの作用を媒介する。両方のペプチドは、共通の祖先遺伝子から遺伝子重複事象を介しておそらく進化し、そしてアミノ末端領域内に維持された限定された相同性を有する。それらの構造的な保存から、PTHおよびPTHrPは、類似の親和性でPTH1Rに結合し、そして類似または区別のつかない効力でこの共通のレセプターを活性化する。この独特のリガンド特異性のために、PTH1Rは、哺乳動物におけるカルシウムホメオスタシスのもっとも重要なペプチド調節因子であるPTHの内分泌作用、および正常な軟骨細胞の増殖および分化(Karaplisら、(1997);Lanskeら、(1996))のために、およびおそらく他の、まだ完全に規定されていない機能(膵臓の発生、皮膚の発生、および胸部の発生、ならびに歯の萠出を含む(Wysolmerskiら、(1996))のために重要である、PTHrPのオートクライン/パラクリン作用を媒介する。
【0004】
PTH1Rに加えて、PTH2型レセプター(PTH2R)が、哺乳動物および真骨魚類から単離されており(Usdinら、(1995);Rubinら、(1999))、そして少なくともヒトPTH2Rは、PTHおよび最近単離された視床下部ペプチドにより活性化される(Usdinら、(1999))。増えつつある生物学的証拠および薬理学的証拠が存在するさらなるレセプターの重要性が不確定であるのと同様に、その生物学的重要性は、不確定なままである。例えば、アミノ末端PTHおよびPTHrPについての特異性を有するレセプターが、ケラチノサイト、扁平癌腫細胞株、および中枢神経系細胞について記載されており(Orloffら、(1995および1996);Fukayamaら、(1995))、そして哺乳動物視索上核におけるPTHrP選択的レセプターについての証拠が存在する(Yamamotoら、(1997)および(1998))。さらに、PTHrPの中領域部分は、いくつかの細胞株中の細胞内の遊離カルシウムの増加を刺激し、そして胎盤カルシウム輸送を増加させ(Kovacsら、(1996);Wuら、(1996);Orloffら、(1996))、そしてPTHのカルボキシ末端部分は、クローン細胞株上の別のレセプターと結合する(Inomataら、(1995);Takasuら、(1998))。
【0005】
副甲状腺ホルモン(PTH)に関する調査は、広範囲にわたる。PTHの処方物およびPTH活性を有する化合物が、記載されており(米国特許第5,496,801号;同第5,814,603号;同第5,208,041号を参照のこと)そしてPTHの処方物およびPTH活性を有する化合物を産生する方法もまた公知である(米国特許第5,616,560号および同第5,010,010号を参照のこと)。さらに、PTHのアナログおよびPTHのインヒビターが、先行技術において見出され得る(米国特許第4,423,037号;同第5,693,616号;同第5,695,955号および同第5,798,225号を参照のこと)。
【0006】
従って、本発明は、PTHレセプターに注目し、そしてPTHと異なりかつ別個である試薬および方法を提供することにより、この技術を促進する。
【0007】
(本発明の要旨)
本発明は、細菌宿主中に図2Aにおいて示されるアミノ酸配列(配列番号2)または特許寄託物PTA−916として1999年11月4日にATCCに寄託されたcDNAクローンによりコードされるアミノ酸配列を有する新規のPTH1Rレセプターをコードするポリヌクレオチドを含む単離された核酸分子を提供する。本発明はまた、本発明の単離された核酸分子を含む組換えベクター、および組換えベクターを含む宿主細胞、ならびにこのようなベクターおよび宿主細胞を作製する方法および組換え技術によるPTH1RポリペプチドまたはPTH1Rペプチドの産生のためにこれらを用いる方法に関する。本発明は、本明細書中に記載されるポリヌクレオチドによりコードされるアミノ酸配列を有する単離されたPTH1Rポリペプチドをさらに提供する。
【0008】
本発明はまた、細菌宿主中に図2Bにおいて示されるアミノ酸配列(配列番号4)または特許寄託物PTA−915として1999年11月4日にATCCに寄託されたcDNAクローンによりコードされるアミノ酸配列を有する新規のPTH3Rレセプターをコードするポリヌクレオチドを含む単離された核酸分子を提供する。本発明はまた、本発明の単離された核酸分子を含む組換えベクター、および組換えベクターを含む宿主細胞、ならびにこのようなベクターおよび宿主細胞を作製する方法および組換え技術によるPTH3RポリペプチドまたはPTH3Rペプチドの産生のためにこれらを用いる方法に関する。本発明は、本明細書中に記載されるポリヌクレオチドによりコードされるアミノ酸配列を有する単離されたPTH3Rポリペプチドをさらに提供する。
【0009】
本発明はまた、PTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターにより誘導される細胞応答を増強しまたは阻害することが可能である化合物を同定するためのスクリーニング方法を提供し、この方法は、PTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターを発現する細胞を候補化合物と接触させる工程、細胞応答をアッセイする工程、および細胞応答を標準細胞応答と比較する工程を含み、接触が候補化合物の非存在においてなされる場合、標準がアッセイされ;これにより、標準に対して増加した細胞応答は、この化合物がアゴニストであることを示し、そして標準に対して減少した細胞応答は、この化合物がアンタゴニストであることを示す。
【0010】
別の局面において、アゴニストおよびアンタゴニストについてのスクリーニングアッセイが提供され、このアッセイは、PTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターに対するPTHまたはPTHrP結合に関して候補化合物が有する効果を決定する工程を包含する。特に、この方法は、PTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターを、PTHポリペプチドまたはPTHrPポリペプチドおよび候補化合物と接触させる工程、ならびにPTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターに対するPTHポリペプチドまたはPTHrPポリペプチドの結合が候補化合物の存在に起因して増加するかまたは減少するかを決定する工程を包含する。
【0011】
本発明のさらなる局面は、体内で増加したレベルのPTH1R活性またはPTH3R活性を必要とする個体を処置するための方法に関し、この方法は、治療的有効量の本発明の単離されたPTH1RポリペプチドまたはPTH3Rポリペプチドまたはそのアゴニストを含む組成物をこのような個体に投与する工程を含む。
【0012】
本発明のなおさらなる局面は、体内で減少したレベルのPTH1Rレセプター活性またはPTH3Rレセプター活性を必要とする個体を処置するための方法に関し、この方法は、治療的有効量のPTH1RアンタゴニストまたはPTH3Rアンタゴニストを含む組成物をこのような個体に投与する工程を含む。
【0013】
本発明は、PTH1RまたはPTH3Rのレセプターの発現または機能と関連した疾患および障害の診断または予後の間に有用な診断方法をさらに提供する。
【0014】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
本発明は、新規のPTHレセプター核酸およびPTHレセプタータンパク質を提供する(RubinおよびJueppner、(1999))。さらに詳細には、本発明は、クローン化されたcDNAを配列決定することにより決定された、図2A(配列番号2)において示されているアミノ酸配列を有する新規のPTH1Rポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む単離された核酸分子を提供する。本発明のPTH1Rタンパク質は、以前に同定されたPTH1R配列およびPTH2R配列との配列相同性を共有する。配列番号1のヌクレオチド配列は、1999年11月4日に、American Type Culture
Collection、10801 University Boulevard、Manassas、Virginia 20110−2209に寄託され、そして受託番号PTA−916を与えられたcDNAクローン(zPTH1R)を配列決定することにより得られた。このcDNAは、プラスミドpcDNAI/Amp(Invitrogen)のEcoRI部位とSphI部位との間に挿入された。
【0015】
本発明はまた、クローン化されたcDNAを配列決定することにより決定された、図2B(配列番号4)において示されるアミノ酸配列を有する新規のPTH3Rポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む単離された核酸分子を提供する。本発明のPTH3Rタンパク質は、本発明のPTH1Rタンパク質配列および以前の他のPTH1Rタンパク質配列およびPTH2Rタンパク質配列との配列相同性を共有する。図1Dにおいて示されるヌクレオチド配列(配列番号3)は、1999年11月4日に、American Type Culture Collection、10801 University Boulevard、Manassas、Virginia 20110−2209で寄託され、そして受託番号PTA−915を与えられたcDNAクローン(zPTH3R)を配列決定することにより得られた。このcDNAは、プラスミドpcDNAI/Amp(Invitrogen)のBamHI部位とNotI部位との間に挿入された。
【0016】
(核酸分子)
そうでないと示されない限り、本明細書中のDNA分子を配列決定することにより決定された全てのヌクレオチド配列は、手作業(manual)配列決定により決定され、そして本明細書中で決定されたDNA分子によりコードされるポリペプチドの全てのアミノ酸配列は、上記のように決定されたDNA配列の翻訳により予測された。従って、このアプローチにより決定される任意のDNA配列について当該分野において公知のように、本明細書中で決定される任意のヌクレオチド配列は、いくつかの誤りを含み得る。手作業の配列決定により決定されるヌクレオチド配列は代表的に、配列決定されたDNA分子の実際のヌクレオチド配列に対して、少なくとも約95%から少なくとも約99.9%同一である。当該分野においてまた公知のように、実際の配列と比較して、決定されたヌクレオチド配列における単一の挿入または単一の欠失は、ヌクレオチド配列の翻訳においてフレームシフトを引き起こし、その結果、決定されたヌクレオチド配列によりコードされる予測されたアミノ酸配列は、このような挿入または欠失の点で始まって、配列決定されたDNA分子により実際にコードされたアミノ酸配列とは完全に異なる。
【0017】
配列番号1または配列番号3のヌクレオチド配列のような、本明細書中で提供される情報を使用して、それぞれPTH1RポリペプチドまたはPTH3Rポリペプチドをコードする本発明の核酸分子は、標準的クローニング手順および標準的スクリーニング手順(例えば、出発物質としてmRNAを使用してcDNAをクローニングするための手順)を使用して、得られ得る。本発明の例示として、配列番号1に記載される核酸分子は、ゼブラフィッシュ成体から単離された総RNAを用いて、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)においてオリゴヌクレオチドプライマーを使用して発見された。配列番号1のPTH1R cDNAの決定されたヌクレオチド配列は、約24のアミノ酸残基の予測されたリーダー配列を有し、そして非グリコシル化形態について約61.4kDaの推定分子量を有する約536のアミノ酸残基のタンパク質をコードするオープンリーディングフレームを含む。予測された成熟PTH1Rレセプターのアミノ酸配列は、アミノ酸残基約25〜残基約536まで図2Aに示す。図2A(配列番号2)において示されるPTH1Rタンパク質は、ヒトPTH1R配列に対して約76%同一であり、そしてヒトPTH2R配列に対して約68%同一である。
【0018】
本発明の例示はまた、ゼブラフィッシュcDNAライブラリー(Clontech)において発見された、図1Dに記載される核酸分子(配列番号3)である。図1Dの決定されたヌクレオチド配列(配列番号3)は、約21のアミノ酸残基の予測されたリーダー配列を有し、そして約59.2kDaの推定分子量を有する、約542のアミノ酸残基のタンパク質をコードするオープンリーディングフレームを含む。図2B(配列番号4)において示されるPTH3Rタンパク質は、それぞれヒトPTH1RおよびヒトPTH2Rに対して約68%および57%類似する。
【0019】
示されるように、本発明はまた、本発明のPTH1RレセプターおよびPTH3Rレセプターの成熟形態を提供する。シグナル仮説に従って、哺乳動物細胞により分泌されるタンパク質は、一旦粗面小胞体を横切った、成長するタンパク質鎖の輸送が開始されると成熟タンパク質から切断される、シグナル配列または分泌リーダー配列を有する。大部分の哺乳動物細胞およびさらに昆虫細胞は、分泌タンパク質を同じ特異性で切断する。しかし、いくつかの場合において、分泌タンパク質の切断は、完全には均一でなく、このタンパク質に関して2つ以上の成熟種を生じる。さらに、分泌タンパク質の切断特異性は、完全なタンパク質の一次構造により最終的に決定されること、つまり、そのポリペプチドのアミノ酸配列において固有であることが、長い間公知であった。従って、本発明は、細菌宿主中に1999年11月4日に特許寄託物PTA−916としてATCCに寄託され、そして図2A(配列番号2)において示されるようなcDNAクローンによりコードされるアミノ酸配列を有する成熟PTH1Rポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を提供する。本発明はまた、細菌宿主中に1999年11月4日に特許寄託物PTA−915としてATCCに寄託され、そして図2B(配列番号4)において示されるようなcDNAクローンによりコードされるアミノ酸配列を有する成熟PTH3Rポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を提供する。特許寄託物PTA−916としてATCCに寄託される細菌宿主中に含まれるcDNAクローンによりコードされるアミノ酸配列を有する成熟PTH1Rタンパク質により、寄託された宿主中のベクターの中に含まれるクローンのゼブラフィッシュDNA配列によりコードされる完全なオープンリーディングフレームの哺乳動物細胞(例えば、以下に記載されるようなCOS細胞)における発現により産生されるPTH1Rレセプターの成熟形態を意味する。特許寄託物PTA−915としてATCCに寄託される細菌宿主中に含まれるcDNAクローンによりコードされるアミノ酸配列を有する成熟PTH3Rタンパク質により、寄託される宿主中のベクターの中に含まれるクローンのゼブラフィッシュDNA配列によりコードされる完全なオープンリーディングフレームの哺乳動物細胞(例えば、以下に記載されるようなCOS細胞)における発現により産生されるPTH3Rレセプターの成熟形態を意味する。以下で示されるように、特許寄託物PTA−916としてATCCに寄託されるcDNAクローンによりコードされるアミノ酸配列を有する成熟PTH1Rレセプターにより、予測される切断の精度に依存して図2A(約25〜約536のアミノ酸)において示される予測された「成熟」PTH1Rタンパク質と異なってもよいし異ならなくてもよい。特許寄託物PTA−915としてATCCに寄託されるcDNAクローンによりコードされるアミノ酸配列を有する成熟PTH3Rレセプターは、予測される切断部位の精度に依存して図2B(約22〜約542のアミノ酸)において示される予測された「成熟」PTH3Rタンパク質と異なってもよいし異ならなくてもよい。
【0020】
このリーダー配列について、タンパク質が分泌リーダーならびに切断点を有するか否かを推定するための方法は、利用可能である。例えば、McGeoch(Virus Res.3:271−286(1985))の方法およびvon Heinje(Nucleic Acids Res.14:4683−4690(1986))の方法が用いられ得る。これらの方法の各々について、公知の哺乳動物分泌タンパク質の切断点を推定することの精度は、75〜80%の範囲にある(von Heinje、前出)。しかし、この2つの方法は、所定のタンパク質について同じ推定切断点を必ずしも生じない。計算的な方法は、コンピュータープログラム「PSORT」(K.NakaiおよびM.Kanehisa,Genomics 14:897−911(1992))において見出され得、それは、アミノ酸配列に基づくタンパク質の細胞位置を推定するためのエキスパートシステムである。局在のこの計算的な推定の一部として、McGeochおよびvon Heinjeの方法が援用される。
【0021】
この場合では、本発明の完全なPTH1RポリペプチドおよびPTH3Rポリペプチドの推定アミノ酸配列は、構造的特性について、ラットPTH1R配列に対する比較により分析された。この分析は、図2A(配列番号2)のアミノ酸24とアミノ酸25との間の推定切断部位、および図2B(配列番号4)のアミノ酸21とアミノ酸22との間の推定切断部位を提供する。従って、PTH1Rレセプタータンパク質についてのこのリーダー配列は、図2Aにおけるアミノ酸残基1〜24(配列番号2におけるアミノ1〜24)からなると推定されるが、一方、推定成熟PTH1Rタンパク質は、残基25〜536(配列番号2におけるアミノ酸25〜536)からなる。PTH3Rレセプタータンパク質についてのこのリーダー配列は、図2Bにおけるアミノ酸残基1〜21(配列番号4におけるアミノ酸1〜21)からなると測定されるが、一方、推定成熟PTH3Rタンパク質は、残基22〜542(配列番号4におけるアミノ酸22〜542)からなる。
【0022】
示されるように、本発明の核酸分子は、RNAの形態(例えば、mRNA)、またはDNAの形態(例えば、クローニングまたは合成的に生成されることにより得られるcDNAおよびゲノムDNAが挙げられる)であり得る。このDNAは、二本鎖であってもよいし、一本鎖であってもよい。一本鎖DNAまたはRNAは、コード鎖(センス鎖としても公知である)であり得、またはそれらは、非コード鎖(アンチセンス鎖ともいわれる)であり得る。
【0023】
しかし、当業者が理解するように、配列決定誤差の可能性に起因して、寄託されたcDNAによってコードされるPTH1Rレセプターポリペプチドは、約536アミノ酸を含むが、しかし概して510〜561アミノ酸の範囲であり得;そしてこのタンパク質のリーダー配列は、約24アミノ酸であるが、概して約10〜約30アミノ酸の範囲であり得る。しかし、当業者がまた理解するように、配列決定誤差の可能性に起因して、寄託されたcDNAによってコードされるPTH3Rレセプターポリペプチドは、約542アミノ酸を含むが、しかし概して500〜550アミノ酸の範囲であり得;そしてこのタンパク質のリーダー配列は、約24アミノ酸であるが、概して約15〜約35アミノ酸の範囲であり得る。
【0024】
示されるように、本発明の核酸分子は、RNAの形態(例えば、mRNA)、またはDNAの形態(例えば、クローニングまたは合成的に生成されることにより得られるcDNAおよびゲノムDNAが挙げられる)であり得る。このDNAは、二本鎖であってもよいし、一本鎖であってもよい。一本鎖DNAまたは一本鎖RNAは、コード鎖(センス鎖としても公知である)であり得、またはそれらは、非コード鎖(アンチ鎖ともいわれる)であり得る。
【0025】
「単離された」核酸分子は、そのネイティブな環境から取り出された核酸分子、DNAまたはRNAが意図される。例えば、ベクターに含まれる組換えDNA分子は、本発明の目的のために単離されたとみなされる。単離されたDNA分子のさらなる例は、異種宿主細胞中で維持される組換えDNA分子、または溶液中の(部分的または実質的に)精製されたDNA分子を含む。単離されたRNA分子は、本発明のDNA分子のインビボまたはインビトロでのRNA転写物を含む。本発明に従って単離された核酸分子は、合成的に生成されたそのような分子をさらに含む。
【0026】
本発明の単離された核酸分子は、配列番号1または配列番号3に示されるオープンリーディングフレーム(ORF)を含むDNA分子を含み;DNA分子は、図2Aに示されるPTH1Rレセプター(配列番号2)、または図2Bに示されるPTH3Rレセプター(配列番号4)に関するコード配列を含み;そして上記の配列と実質的に異なる(しかしこれは、遺伝コードの縮重に起因する)配列を含むDNA分子は、PTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターをなおコードする。もちろん、遺伝コードは、当該分野で周知である。従って、そのように縮重した改変体を生成することは、当業者にとって慣用的である。
【0027】
別の局面では、本発明は、1999年11月4日に特許寄託物PTA−916としてATCCに寄託されたプラスミドに含まれるcDNAクローンによりコードされるアミノ酸配列を有するPTH1Rポリペプチドをコードする、単離された核酸分子を提供する。別の局面では、本発明は、1999年11月4日に特許寄託物PTA−915としてATCCに寄託されたプラスミドに含まれるcDNAクローンによりコードされるアミノ酸配列を有するPTH3Rポリペプチドをコードする、単離された核酸分子を提供する。好ましくは、これらの核酸分子は、上記の寄託されたcDNAクローンによりコードされる成熟ポリペプチドをコードする。さらなる実施形態では、PTH1RポリペプチドまたはPTH3Rポリペプチド、あるいはN末端のメチオニンを欠くPTH1RポリペプチドまたはPTH3Rポリペプチドをコードする核酸分子が、提供される。本発明はまた、配列番号1に示されるヌクレオチド配列を有する単離された核酸分子、または上記の寄託されたクローンに含まれるPTH1RのcDNAのヌクレオチド配列、あるいは上記の配列の1つに相補的な配列を有する核酸分子を提供する。そのような単離された分子、特にDNA分子は、染色体とのインサイチュハイブリダイズゼーションにより、遺伝子地図のためのプローブとして、および例えば、ノーザンブロット分析によって、ヒト組織におけるPTH1R遺伝子の発現を検出するためのプローブとして有用である。本発明はまた、配列番号3に示されるヌクレオチド配列を有する単離された核酸分子、または上記の寄託されたクローンに含まれるcDNAのヌクレオチド配列、あるいは上記の配列の1つに相補的な配列を有する核酸分子を提供する。そのような単離された分子、特にDNA分子は、染色体とのインサイチュハイブリダイゼーションにより、遺伝子地図のためのプローブとして、および例えば、ノーザンブロット分析により、ヒト組織におけるPTH1R遺伝子の発現を検出するためのプローブとして有用である。
【0028】
本発明は、さらに、本明細書中に記載される単離された核酸分子のフラグメントにさらに関する。寄託されたcDNAのヌクレオチド配列、あるいは配列番号1または配列番号3に示されるヌクレオチド配列を有する単離された核酸分子のフラグメントは、本明細書中で議論されるような診断的プローブおよびプライマーとして有用である、長さが少なくとも約15nt、およびより好ましくは少なくとも約20nt、さらにより好ましくは少なくとも約30nt、そしてなおより好ましくは少なくとも約40ntのフラグメントが意図される。もちろん、長さが約50nt〜1550ntのより大きなフラグメント、およびより好ましくは、長さが少なくとも約600ntのフラグメントもまた、本発明に従って有用であり、同様に、寄託されたcDNAまたは配列番号1もしくは配列番号3に示されるようなヌクレオチド配列の、全てではなくとも、ほぼ対応するフラグメントも有用である。例えば、長さが少なくとも20ntのフラグメントは、寄託されたcDNAのヌクレオチド配列または配列番号1もしくは配列番号3に示されるようなヌクレオチド配列由来の20以上の連続した塩基を含むフラグメントが意図される。
【0029】
本発明の好ましい核酸フラグメントは、以下をコードする核酸分子を含む:PTH1Rレセプター細胞外ドメイン(図2Aにおいて約25〜約147のアミノ酸残基(または、配列番号2の約25〜約147のアミノ酸残基)を構成することが推定される)を含むポリペプチド;PTH1Rレセプター膜貫通ドメイン(図2Aにおいて約148〜約416のアミノ酸残基(または、配列番号2の約148〜約416のアミノ酸残基)を構成することが推定される)を含むポリペプチド;および膜貫通ドメインの全てまたは一部が欠失した、PTH1Rレセプター細胞外ドメインを含むポリペプチド。上記のようにリーダー配列を用いて、PTH1Rレセプター細胞外ドメインおよびPTH1Rレセプター膜貫通ドメインを含むアミノ酸残基が、推定された。従って、当業者が理解するように、これらのドメインを構成しているアミノ酸残基は、各々のドメインを定義するために用いられる判定基準に依存して、わずかに(例えば、約1〜約15のアミノ酸残基)変化し得る。
【0030】
本発明の好ましい核酸フラグメントはまた、以下をコードする核酸分子を含む:PTH3Rレセプター細胞外ドメイン(図2Bにおいて約22〜約145のアミノ酸残基(または、配列番号4の約22〜約145のアミノ酸残基)を構成することが推定される)を含むポリペプチド;PTH3Rレセプター膜貫通ドメイン(図2Bにおいて約146〜約402のアミノ酸残基(または、配列番号4の約146〜約402のアミノ酸残基)を構成することが推定される)を含むポリペプチド;および膜貫通ドメインの全てまたは一部が欠失した、PTH3Rレセプター細胞外ドメインを含むポリペプチド。上記のようにリーダー配列を用いて、コンピューター分析によりPTH3Rレセプター細胞外ドメインおよびPTH3Rレセプター膜貫通ドメインを含むアミノ酸残基が、推定された。従って、当業者が理解するように、これらのドメインを構成しているアミノ酸残基は、各々のドメインを定義するために用いられる判定基準に依存して、わずかに(例えば、約1〜約15のアミノ酸残基)変化し得る。
【0031】
本発明の好ましい核酸フラグメントはまた、PTH1Rレセプタータンパク質またはPTH3Rレセプタータンパク質のエピトープ保有部分をコードする核酸分子を含む。当業者に公知であるように、核酸配列は、本明細書中にコードされるポリペプチド配列を推定するために使用され得る。次いで、そのような情報は、この分析により同定される抗原決定基をコードする、対応するポリヌクレオチド領域に関連すし得るポリペプチドにおいて、抗原決定基を推定するために使用され得る。ポリペプチドの抗原決定基を推定するための方法は、当該分野で周知である。
【0032】
PTH1Rタンパク質またはPTH3Rタンパク質の他のそのようなエピトープ保有部分を決定するための方法は、以下に詳細に記載される。
【0033】
別の局面では、本発明は、上記の本発明の核酸分子(例えば、特許寄託物PTA−915または特許寄託物PTA−916としてATCCに寄託された細菌宿主中に含まれるcDNAクローン)中のポリヌクレオチドの一部分に対してストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドを含む、単離された核酸分子を提供する。「ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件」は、50%ホルムアミド、5×SSC(150mM NaCl、15mM クエン酸三ナトリウム)、50mMリン酸ナトリウム(pH7.6)、5×デンハート溶液、10%デキストラン硫酸、および20g/mlの変性、剪断されたサケ精子DNAを含む溶液中で42℃での一晩のインキュベーション、続いて、約65℃にて0.1×SSC中でそのフィルターを洗浄することが、意図される。
【0034】
別の局面では、本発明は、上記の本発明の核酸分子(例えば、特許寄託物PTA−915または特許寄託物PTA−916としてATCCに寄託された細菌宿主中に含まれるcDNAクローン)中のポリヌクレオチドの一部分に対して低ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件下でハイブリダイズするポリヌクレオチドを含む、単離された核酸分子を提供する。「低ストリンジェンシーハイブリダイゼーション条件」は、30%ホルムアミド、5×SSC(150mM NaCl、15mM クエン酸三ナトリウム)、50mMリン酸ナトリウム(pH7.6)、5×デンハート溶液、10%デキストラン硫酸、および20g/mlの変性、剪断されたサケ精子DNAを含む溶液中で42℃での一晩のインキュベーション、続いて、約55℃または約60℃または約65℃にて、2×SSCまたは1×SSCまたは0.5×SSC溶液中でそのフィルターを洗浄することが、意図される。
【0035】
ポリヌクレオチドの一「部分」にハイブリダイズするポリヌクレオチドは、参照ポリヌクレオチドの少なくとも約15ヌクレオチド(nt)、およびより好ましくは、少なくとも約20nt、さらにより好ましくは少なくとも約30nt、なおより好ましくは約30〜約70ntにハイブリダイズするポリヌクレオチド(DNAまたはRNAのいずれか)が意図される。これらは、上記に、そして以下でより詳細に議論されるように、診断プローブおよびプライマーとして有用である。
【0036】
「長さが少なくとも20nt」のポリヌクレオチドの一部分は、例えば、参照ポリヌクレオチドのヌクレオチド配列(例えば、寄託されたcDNAまたは配列番号1もしくは配列番号3に示されるようなヌクレオチド配列)から、20以上の連続するヌクレオチドが意図される。
【0037】
もちろん、ポリA配列(例えば、配列番号1に示されるPTH1RレセプターcDNAの3’末端のポリ(A)トラクトもしくは、配列番号3に示されるPTH3RレセプターcDNAの3’末端のポリ(A)トラクト)、またはT(もしくはU)残基の相補的ストレッチにのみハイブリダイズするポリヌクレオチドは、本発明の核酸の一部分にハイブリダイズするために使用される本発明のポリヌクレオチドに含まれない。なぜなら、そのようなポリヌクレオチドは、ポリ(A)ストレッチまたはその相補体(例えば、特に任意の二本鎖cDNAクローン)を含む任意の核酸分子にハイブリダイズするからである。
【0038】
示されるように、PTH1RポリペプチドまたはPTH3Rポリペプチドをコードする本発明の核酸分子としては、以下が挙げられる得が、これらに限定されない:単独で成熟ポリペプチドのアミノ酸配列をコードする核酸分子;成熟ポリペプチドおよびさらなる配列のコード配列(例えば、アミノ酸リーダー配列または分泌配列(例えば、プレタンパク質配列、もしくはプロタンパク質配列、またはプレプロタンパク質配列)をコードする配列);さらなる非コード配列(例えば、イントロンならびに非コード5’配列および非コード3’配列(例えば、転写、スプライシングおよびポリアデニル化シグナル(例えば、リボソーム結合)を含むmRNAプロセシング、ならびにmRNAの安定性において役割を果たす転写非翻訳配列を含むが、これらに限定されない))と共に、上述のさらなるコード配列を伴うかまたは伴わない、成熟ポリペプチドのコード配列;さらなる機能性を提供するアミノ酸のようなさらなるアミノ酸をコードする、さらなるコード配列。従って、このポリペプチドをコードする配列は、マーカー配列(例えば、融合ポリペプチドの精製を容易にするペプチドをコードする配列)に融合され得る。本発明のこの局面の、特定の好ましい実施形態では、このマーカーアミノ酸配列は、pQEベクター(Qiagen,Inc.)において提供されるタグのようなヘキサヒスチジンペプチドであり、とりわけ、これらの多くは市販されている。例えば、Gentzら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:821−824(1989)に記載されるように、ヘキサヒスチジンは、融合タンパク質の簡便な精製を提供する。「HA」タグは、インフルエンザ赤血球凝集素タンパク質由来のエピトープに対応する、精製に有用な別のペプチドであり、これは、Wilsonら、Cell 37:767(1984)により記載されている。以下で議論するように、他のそのような融合タンパク質としては、N末端またはC末端でFcに融合したPTH1Rレセプターが挙げられる。
【0039】
本発明は、さらに、PTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターの部分、アナログまたは誘導体をコードする本発明の核酸分子の改変体に関する。改変体は、天然の対立遺伝子改変体のように、天然に存在し得る。「対立遺伝子改変体」は、生物の染色体上の所定の遺伝子座を占有する遺伝子のいくつかの代替形態の1つを意図される。Genes II,Lewin,B.,編,John Wiley & Sons,New York(1985)。天然に存在しない改変体は、当該分野で公知の変異誘発技術を使用して、生成され得る。
【0040】
このような改変体としては、ヌクレオチドの置換、欠失または付加により生成される改変体が挙げられ、これは、1以上のヌクレオチドを含み得る。この改変体は、コード領域、非コード領域、または両方において変化し得る。コード領域における変化は、保存的アミノ酸置換、欠失もしくは付加、または非保存的アミノ酸置換、欠失もしくは付加を生じる。これらの中で特に好ましいのは、サイレントな置換、付加および欠失であり、PTH1RレセプターもしくはPTH3Rレセプターまたはその部分の性質および活性を変化しない。また、この点に関して特に好ましいのは、保存的置換である。
【0041】
本発明のさらなる実施形態は、単離された核酸分子を含み、これは、以下と少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドを含む:(a)推定リーダー配列を含む、配列番号2における完全アミノ酸配列を有する全長PTH1Rポリペプチドをコードする、ヌクレオチド配列;(b)配列番号2におけるアミノ酸配列を有するが、N末端メチオニンを欠くポリペプチドをコードする、ヌクレオチド配列;(c)配列番号2における約25〜約536の位置のアミノ酸配列を有する成熟PTH1Rレセプター(リーダー配列が除去された全長ポリペプチド)をコードする、ヌクレオチド配列;(d)特許寄託物PTA−916としてATCCに寄託されたcDNAクローンによりコードされるリーダーを含む完全アミノ酸配列を有する全長PTH1Rポリペプチドをコードする、ヌクレオチド配列;(e)特許寄託物PTA−916としてATCCに寄託されたcDNAクローンによりコードされるアミノ酸配列を有する成熟PTH1Rレセプターをコードする、ヌクレオチド配列;(f)PTH1Rレセプター細胞外ドメインをコードする、ヌクレオチド配列;(g)PTH1Rレセプター膜貫通ドメインをコードする、ヌクレオチド配列;(h)膜貫通ドメインの全てまたは一部が欠失したPTH1Rレセプター細胞外ドメインをコードする、ヌクレオチド配列;および(i)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、または(h)におけるヌクレオチド配列のいずれかに相補的な、ヌクレオチド配列。
【0042】
本発明の実施形態はまた、単離された核酸分子を含み、これは、以下と少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドを含む:(a)推定リーダー配列を含む、図2B(配列番号4)における完全アミノ酸配列を有する全長PTH3Rポリペプチドをコードする、ヌクレオチド配列;(b)配列番号4におけるアミノ酸配列を有するが、N末端メチオニンを欠くポリペプチドをコードする、ヌクレオチド配列;(c)配列番号4における約22〜約542の位置のアミノ酸配列を有する成熟PTH3Rレセプター(リーダーが除去された全長ポリペプチド)をコードする、ヌクレオチド配列;(d)特許寄託物PTA−915としてATCCに寄託されたcDNAクローンによりコードされるリーダーを含む完全アミノ酸配列を有する全長PTH3Rポリペプチドをコードする、ヌクレオチド配列;(e)特許寄託物PTA−915としてATCCに寄託されたcDNAによりコードされるアミノ酸配列を有する成熟PTH3Rレセプターをコードする、ヌクレオチド配列;(f)PTH3Rレセプター細胞外ドメインをコードする、ヌクレオチド配列;(g)PTH3Rレセプター膜貫通ドメインをコードする、ヌクレオチド配列;(h)膜貫通ドメインの全てまたは一部が欠失したPTH3Rレセプター細胞外ドメインをコードする、ヌクレオチド配列;および(i)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、または(h)におけるヌクレオチド配列のいずれかに相補的な、ヌクレオチド配列。
【0043】
PTH1RポリペプチドまたはPTH3Rポリペプチドをコードする参照ヌクレオチド配列に、少なくとも、例えば95%「同一である」ヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドとは、このポリヌクレオチドのヌクレオチド配列が、PTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターをコードする参照ヌクレオチド配列の各100ヌクレオチドあたり5つのまでの点変異を含み得ることを除き、このポリヌクレオチドのヌクレオチド配列が、参照配列に対して同一であることを意図する。換言すれば、参照ヌクレオチド配列に少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドを得るために、参照配列中のヌクレオチドの5%までが欠失され得るか、もしくは別のヌクレオチドで置換され得るか、または参照配列中の総ヌクレオチドの5%までの多数のヌクレオチドが参照配列中に挿入され得る。参照配列のこれらの変異は、参照配列中のヌクレオチド間で個々に、もしくは参照配列内の1つ以上の連続する群においてのいずれかに分散された、参照ヌクレオチド配列の5’もしくは3’末端位置か、またはこれらの末端位置の間のいずれの場合でも生じ得る。
【0044】
実際問題として、任意の特定の核酸分子は、例えば、配列番号1もしくは配列番号3に示されるヌクレオチド配列に対して、または寄託されたcDNAクローンのヌクレオチド配列に対して、少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一であるか否かは、Bestfitプログラム(Wisconsin Sequence Analysis Package、Version 8 for Unix(登録商標),Genetics Computer Group,University Research Park,575 Science Drive,Madison,WI 53711)のような公知のコンピュータープログラムを用いて従来的に決定され得る。Bestfitは、SmithおよびWaterman,Advances in Applied Mathematics 2:482〜489(1981)の局所相同性アルゴリズムを用いて、2つの配列の間の相同性の最適セグメントを見出す。特定の配列が、例えば、本発明による参照配列に対して、95%同一であるか否かを決定するためのBestfitまたは任意の他の配列アラインメント(整列)プログラムを用いる場合、当然ながら、同一性のパーセンテージが参照ヌクレオチド配列の全長にわたって算出されるように、そしてこの参照配列中のヌクレオチドの総数の5%までの相同性においてギャップが可能になるように、パラメーターを設定する。
【0045】
本出願は、配列番号1もしくは配列番号3に示される核酸配列に対して、または寄託されたcDNAの核酸配列に対して、少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一である核酸分子(それらの核酸分子がPTH1Rレセプター活性またはPTH3Rレセプター活性を有するポリペプチドをコードするか否かにかかわらず)に関する。これは、特定の核酸分子がPTH1Rレセプター活性またはPTH3Rレセプター活性を有するポリペプチドをコードしない場合でさえ、当業者は、核酸分子の使用方法、例えば、ハイブリダイゼーションプローブまたはポリメラーゼ連鎖反応(PCR)プライマーとしての使用方法をなお知っているからである。PTH1Rレセプター活性またはPTH3Rレセプター活性を有するポリペプチドをコードしない本発明の核酸分子の使用としては、とりわけ以下:(1)cDNAライブラリー中のPTH1Rレセプター遺伝子もしくはPTH3Rレセプター遺伝子またはそれらの対立遺伝子改変体を単離すること;(2)Vermaら、Human Chromosomes:A Manual of Basic Techniques,Pergamon Press,New York(1988)に記載のような、PTH1Rレセプター遺伝子またはPTH3Rレセプター遺伝子の正確な染色体位置を提供するための中期染色体分裂へのインサイチュハイブリダイゼーション(例えば、「FISH」);ならびに(3)特定の組織中でのPTH1RレセプターまたはPTH3RレセプターのmRNA発現を検出するためのノーザンブロット分析、が挙げられる。
【0046】
しかし、配列番号1もしくは配列番号3に示される核酸配列に対して、または寄託されたcDNAの核酸配列に対して、少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一である配列を有する核酸分子(これは、実際にPTH1Rレセプター活性またはPTH3Rレセプター活性を有するポリペプチドをコードする)が好ましい。「PTH1Rレセプター活性またはPTH3Rレセプター活性を有するポリペプチド」とは、特定の生物学的アッセイで測定して、本発明のPTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターの活性に類似である(ただし同一である必要はない)活性を示すポリペプチドを意図する。例えば、PTH1Rレセプター活性またはPTH3Rレセプター活性は、Treanorら、Nature 382:80〜83(1996)またはJingら、Cell 85:1113〜1124(1996)に記載のように、候補のPTH1RポリペプチドまたはPTH3Rポリペプチドを発現する細胞に対する、標識したPTHまたはPTHrPの競合結合実験を用いて測定され得る。
【0047】
本明細書において実施例3および4に実証されるように、PTH1R機能およびPTH3R機能を取り扱うアッセイは、当該分野で周知である。PTH1RレセプターもしくはPTH3Rレセプター、またはそれらの改変体を発現する任意の細胞株は、実施例3および4に記載のようにリガンド結合およびセカンドメッセンジャー活性化をアッセイするために用いられ得る。当然ながら、遺伝子コードの縮重に起因して、当業者は、寄託されたcDNAの核酸配列に対して、または配列番号1もしくは配列番号3に示される核酸配列に対して、少なくとも95%、96%、97%、98%または99%同一である配列を有する多数の核酸分子が「PTH1Rレセプター活性またはPTH3Rレセプター活性を有する」ポリペプチドをコードすることを直ちに認識する。実際、これらのヌクレオチド配列の縮重改変体の全てが同じポリペプチドをコードするので、これは、上記の比較アッセイを実施せずとも当業者に明白である。縮重改変体でないこのような核酸分子について、合理的な数がまたPTH1Rタンパク質活性またはPTH3Rタンパク質活性を有するポリペプチドをコードすることが当該分野でさらに認識される。これは、タンパク質機能にそれほど有意に影響しないか、または有意に影響するようでないかのいずれかであるアミノ酸置換(例えば、1つの脂肪族アミノ酸の第2の脂肪族アミノ酸での置換)を、当業者が十分認知しているためである。
【0048】
例えば、表現型としてサイレントなアミノ酸置換を行う方法に関するガイダンスは、Bowie,J.U.ら「Deciphering the Message in Protein Sequences:Tolerance to
Amino Acid Substitutions」Science 247:1306〜1310(1990)(ここでは、著者らは、タンパク質がアミノ酸置換に驚くほど耐性であることを示している)に提供される。
【0049】
本発明はまた、核酸分子の単離のための方法を提供するが、この方法は以下を含む:(a)核酸プローブとして配列番号3のフラグメントを選択する工程;(b)このプローブを、30%ホルムアミド、5×SSC(150mM NaCl、15mMクエン酸三ナトリウム)、50mMリン酸ナトリウム(pH7.6)、5×デンハート溶液、10%硫酸デキストラン、および20g/ml変性剪断サケ精子DNAの溶液中、42℃でのインキュベーションにより、少なくとも1つの試験配列に一晩ハイブリダイズさせる工程;(c)55℃もしくは60℃もしくは65℃での、2×SSCもしくは1×SSCもしくは0.5×SSCの溶液を用いる洗浄により、ハイブリダイズされていないプローブを除去する工程;ならびに(d)このプローブに結合された標的配列を同定する工程;ここで、この同定された標的配列は、以下:(e)配列番号4における約1〜約542位の完全アミノ酸配列を有するPTH3Rレセプターをコードするヌクレオチド配列;(f)配列番号4における約2〜約542位のアミノ酸配列を有するPTH3Rレセプターをコードするヌクレオチド配列;(g)配列番号4における約22〜約542位のアミノ酸配列を有する成熟PTH3Rレセプターをコードするヌクレオチド配列;(h)特許寄託物PTA−915としてATCCに寄託されたcDNAクローンによりコードされる完全アミノ酸配列を有するPTH3Rレセプターをコードするヌクレオチド配列;(i)特許寄託物PTA−915として、ATCCに寄託されたcDNAクローンによりコードされたアミノ酸配列を有する成熟PTH3Rレセプターをコードするヌクレオチド配列;(j)PTH3R細胞外ドメインをコードするヌクレオチド配列;(k)PTH3R膜貫通ドメインをコードするヌクレオチド配列;ならびに(l)(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)または(k)における任意のヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列、からなる群より選択される配列に対して少なくとも約50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一である。
【0050】
本発明はまた、核酸分子の単離の方法を提供するが、この方法は以下を含む:(a)核酸プローブとして配列番号のフラグメントを選択する工程;(b)このプローブを、30%ホルムアミド、5×SSC(150mM NaCl、15mMクエン酸三ナトリウム)、50mMリン酸ナトリウム(pH7.6)、5×デンハート溶液、10%硫酸デキストラン、および20g/ml変性剪断サケ精子DNAの溶液中、42℃でのインキュベーションにより、少なくとも1つの試験配列に一晩ハイブリダイズさせる工程;(c)55℃もしくは60℃もしくは65℃での、2×SSCもしくは1×SSCもしくは0.5×SSCの溶液を用いる洗浄により、ハイブリダイズされていないプローブを除去する工程;ならびに(d)このプローブに結合された標的配列を同定する工程、ここで、この同定された標的配列は、以下:(e)配列番号2における約1〜約536位の完全なアミノ酸配列を有するPTH1Rレセプターをコードするヌクレオチド配列;(f)配列番号2における約2〜約536位のアミノ酸配列を有するPTH1Rレセプターをコードするヌクレオチド配列;(g)配列番号2における約25〜約536位のアミノ酸配列を有する成熟PTH1Rレセプターをコードするヌクレオチド配列;(h)特許寄託物PTA−916としてATCCに寄託されたcDNAクローンによりコードされる完全アミノ酸配列を有するPTH1Rレセプターをコードするヌクレオチド配列;(i)特許寄託物PTA−916としてATCCに寄託されたcDNAクローンによりコードされるアミノ酸配列を有する成熟PTH1Rレセプターをコードするヌクレオチド配列;(j)PTH1R細胞外ドメインをコードするヌクレオチド配列;(k)PTH1R膜貫通ドメインをコードするヌクレオチド配列;ならびに(l)(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)または(k)における任意のヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列、からなる群より選択される配列に対して少なくとも約50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%または99%同一である。
【0051】
(ベクターおよび宿主細胞)
本発明はまた、本発明の単離されたDNA分子を含むベクター、この組換えベクターで遺伝子操作した宿主細胞、および組換え技術によるPTH1RポリペプチドもしくはPTH3Rポリペプチドまたはそれらのフラグメントの産生に関する。
【0052】
このポリヌクレオチドは、宿主における増殖のための選択マーカーを含むベクターに連結され得る。一般にプラスミドベクターは、沈殿(例えば、リン酸カルシウム沈殿)または荷電脂質との複合体で導入される。このベクターがウイルスである場合、これは適切なパッケージング細胞株を用いてインビトロでパッケージングされ得、次いで宿主細胞に形質導入され得る。
【0053】
このDNAインサートは、適切なプロモーター(2〜3例を挙げると、例えば、ファージλPLプロモーター、E.coliのlac、trpおよびtrpプロモーター、SV40初期プロモーターおよび後期プロモーター、ならびにレトロウイルスLTRのプロモーター)と作動可能に連結されるべきである。他の適切なプロモーターは、当業者に公知である。この発現構築物はさらに転写開始部位、終止部位、および(転写領域中に)翻訳のためのリボソーム結合部位を含む。この構築物により発現される成熟転写物のコード部分は、好ましくは、始めに翻訳開始コドンおよび翻訳されるべきポリペプチドのほぼ末端に位置する終止コドン(UAA、UGAまたはUAG)を含む。
【0054】
示されたとおり、この発現ベクターは、好ましくは少なくとも1つの選択マーカーを含む。このようなマーカーとしては、真核生物培養細胞に対するジヒドロ葉酸レダクターゼ遺伝子またはネオマイシン耐性遺伝子、およびE.coliおよび他の細菌における培養のためのテトラサイクリン耐性遺伝子またはアンピシリン耐性遺伝子が挙げられる。適切な宿主の代表的な例としては、細菌細胞(例えば、E.coli、StreptomycesおよびSalmonella typhimurium細胞);真菌細胞(例えば、酵母細胞);昆虫細胞(例えば、Drosophila S2細胞およびSpodoptera Sf9細胞);動物細胞(例えば、CHO細胞、COS細胞およびBowes黒色腫細胞);ならびに植物細胞が挙げられるがこれらに限定されない。上記の宿主細胞のための適切な培養培地および培養条件が当該分野で公知である。
【0055】
細菌における使用に好ましいベクターの中には、pQE70、pQE60およびpQE−9(Qiagenから入手可能);pBSベクター、Phagescriptベクター、Bluescriptベクター、pNH8A、pNH16a、pNH18A、pNH46A(Stratageneから入手可能);ならびにptrc99a、pKK223−3、pKK233−3、pDR540、pRIT5(Pharmaciaから入手可能)が挙げられる。好ましい真核生物ベクターの間にはpWLNEO、pSV2CAT、pOG44、pXT1およびpSG(Stratageneから入手可能);pSVK3、pBPV、pMSGおよびpSVL(Pharmaciaから入手可能)が挙げられる。他の適切なベクターは当業者に容易に明白である。
【0056】
宿主細胞への構築物の導入は、リン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE−デキストラン媒介性トランスフェクション、カチオン性脂質媒介性トランスフェクション、エレクトロポレーション、形質導入、感染または他の方法によりもたらされ得る。このような方法は、多くの標準的実験マニュアル(例えば、Davisら、Basic Methods In Molecular Biology(1986))に記載されている。
【0057】
このポリペプチドは、改変型(例えば、融合タンパク質)で発現され得、そして分泌シグナルのみでなく、さらなる異種機能性領域も含み得る。例えば、さらなるアミノ酸(特に荷電したアミノ酸)の領域は、精製中または引き続く取り扱いおよび貯蔵の間の、宿主細胞における安定性および持続性を改善するためにポリペプチドのN末端に付加され得る。また、精製を容易にするために、ペプチド部分が、このポリペプチドに付加され得る。このような領域は、ポリペプチドの最終調製の前に除去され得る。とりわけ、分泌または排出を生じるため、安定性を改善するため、および精製を容易にするための、ポリペプチドへのペプチド部分の付加は、当該分野で周知でかつ慣用的技術である。好ましい融合タンパク質は、タンパク質を可溶化するのに有用である、免疫グロブリン由来の異種領域を含む。例えば、EP−A−O464533(カナダ対応2045869)は、別のヒトタンパク質またはその部分と一緒に免疫グロブリン分子の定常領域の種々の部分を含む融合タンパク質を開示する。多くの場合、融合タンパク質中のFc部分は、治療および診断における使用のために十分に利点があり、従って、例えば、改善された薬物動態学的特性を生じる(EP−A0232262)。一方では、いくつかの用途のために、融合タンパク質が、記載された有利な様式で発現、検出および精製された後、Fc部分を欠失し得ることが所望される。これは、Fc部分が治療および診断における使用に対する障害であることが証明される場合(例えば、融合タンパク質が免疫のための抗原として用いられるべきである場合)である。薬物開発において、例えば、ヒトタンパク質(例えば、hIL5−レセプター)は、hIL−5のアンタゴニストを同定するための高性能スクリーニングアッセイのためにFc部分と融合された。D.Bennettら、Journal of Molecular Recognition、第8巻:52〜58(1995)およびK.Johansonら、The Journal of Biological Chemistry、第270巻、第16号:9459〜9471(1995)を参照のこと。
【0058】
PTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターは、周知の方法により組換え細胞培養物から回収および精製され得る。この方法には硫酸アンモニウム沈殿またはエタノール沈殿、酸抽出、陰イオン交換クロマトグラフィーまたは陽イオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロースクロマトグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィーおよびレクチンクロマトグラフィーが挙げられる。最も好ましくは、高速液体クロマトグラフィー(「HPLC」)が精製に使用される。本発明のポリペプチドは、天然に精製された産物、化学合成手順による産物、ならびに原核生物宿主または真核生物宿主(例えば、細菌細胞、酵母細胞、高等植物細胞、昆虫細胞および哺乳動物細胞を含む)から組換え技術により産生された産物を含む。組換え産生手順において使用される宿主に依存して、本発明のポリペプチドはグリコシル化されてもよいし、またはグリコシル化されなくてもよい。さらに本発明のポリペプチドはまた、ある場合には、宿主媒介性プロセスの結果として、最初の改変されたメチオニン残基を含み得る。
【0059】
(PTH1RおよびPTH3Rのポリペプチドおよびフラグメント)
本発明はさらに、寄託されたcDNAによりコードされるアミノ酸配列を有する単離されたPTH1RポリペプチドまたはPTH3Rポリペプチド、または図2A(配列番号2)もしくは図2B(配列番号4)中のアミノ酸配列、または上記のポリペプチドの部分を含むペプチドもしくはポリペプチドを提供する。
【0060】
PTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターのいくつかのアミノ酸配列が、このタンパク質の構造または機能への有意な影響なく変化され得ることが当該分野で認識される。配列におけるこのような差異が考慮される場合、活性を決定する重要な領域がタンパク質上に存在することが想起されるべきである。従って、本発明は、PTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターの改変体(これは、実質的なPTH1Rレセプター活性もしくはPTH3Rレセプター活性を示すか、またはPTH1Rタンパク質もしくはPTH3Rタンパク質の領域(例えば、以下に考察するタンパク質部分)を含む)をさらに含む。このような変異体は、欠失、挿入、逆位、反復および型置換を含む。上記のように、アミノ酸変化が表現型としてサイレントであることに関するガイダンスは、Bowie,J.U.ら「Deciphering the Message in Protein Sequence:Tolerance to Amino acid
Substitutions」Science 247:1306〜1310(1990)に見出され得る。
【0061】
従って、図2A(配列番号2)または図2B(配列番号4)のポリペプチド、または寄託されたcDNAによりコードされるポリペプチドのフラグメント、誘導体またはアナログは、以下:(i)1つ以上のアミノ酸残基が保存的アミノ酸または非保存的アミノ酸残基(好ましくは、保存されたアミノ酸残基)で置換されたものであり、そしてこのような置換されたアミノ酸残基は、遺伝コードによりコードされたものであってもなくてもよいポリペプチドのフラグメント、誘導体またはアナログ、または(ii)1つ以上のアミノ酸残基が置換基を含む、ポリペプチドのフラグメント、誘導体またはアナログ、または(iii)成熟ポリペプチドが別の化合物(例えば、ポリペプチドの半減期を延長するための化合物(例えば、ポリエチレングリコール))と融合されている、ポリペプチドのフラグメント、誘導体またはアナログ、または(iv)さらなるアミノ酸が(例えば、IgG Fc融合領域ペプチド、またはリーダー配列もしくは分泌配列、または成熟ポリペプチド配列もしくはプロタンパク質配列の精製に使用される配列がその成熟ポリペプチドに融合されている、ポリペプチドのフラグメント、誘導体またはアナログ、であり得る。このようなフラグメント、誘導体およびアナログは、本明細書の教示から当業者の範囲内であるとみなされる。
【0062】
特に目的とするのは、荷電したアミノ酸の、別の荷電したアミノ酸による置換、および中性アミノ酸または負に荷電したアミノ酸による置換である。後者は、正電荷が減少したタンパク質を生じ、PTH1Rタンパク質またはPTH3Rタンパク質の特徴を改善する。凝集の防止が非常に所望される。タンパク質の凝集は、活性の損失を生じるだけでなく、それが免疫原生であり得ることにより、薬学的処方物を調製する場合に問題にもなり得る。(Pinckardら、Clin Exp.Immunol.2:331〜340(1967);Robbinsら、Diabetes 36:838〜845(1987);Clelandら、Crit.Rev.Therapeutic Drug Carrier Systems 10:307〜377(1993))。
【0063】
アミノ酸置換はまた、細胞表面レセプターへの結合の選択性を変化させ得る。Ostadeら、Nature 361:266〜268(1993)は、2つの公知のTNFレセプター型の1つのみに対するTNA−αの選択的結合を生じる特定の変異を記載している。従って、本発明のPTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターは、天然の変異またはヒト操作のいずれかに由来する、1つ以上のアミノ酸置換、欠失または付加を含み得る。
【0064】
示されるとおり、タンパク質のフォールディング(折り畳み)または活性に有意に影響しない保存的アミノ酸置換のような、わずかな性質の変化が好ましい。
【0065】
【表1】
Figure 2002531091
機能に必須である本発明のPTH1Rタンパク質またはPTH3Rタンパク質のアミノ酸は、部位特異的変異誘発またはアラニンスキャニング変異誘発のような、当該分野で公知の方法により同定され得る(CunninghamおよびWells、Science 244:1081−1085(1989))。後者の手順は、分子内のあらゆる残基に単一のアラニン変異を導入する。次に、生じた変異体分子は、レセプター結合またはインビボでの増殖活性のような生物学的活性について試験される。リガンド−レセプター結合に重大な部位はまた、結晶化、核磁気共鳴、または光親和性標識のような構造分析により決定され得る(Smithら、J.Mol.Biol.224:899−904(1992)およびde Vosら、Science 255:306−312(1992))。
【0066】
本発明のポリペプチドは、好ましくは単離された形態で提供される。「単離されたポリペプチド」によって、それらの自然の環境から取り出されたポリペプチドを意図する。従って、組換え宿主細胞中に産生されたポリペプチドおよび/または含まれるポリペプチドは、本発明の目的のために単離されたと考慮される。また、「単離されたポリペプチド」として意図されるのは、組換え宿主細胞から部分的または実質的に精製されたポリペプチドである。例えば、抗菌ペプチドポリペプチドの組換え産生されたバージョンは、SmithおよびJohnson、Gene 67:31−40(1988)に記載された一段階の方法によって実質的に精製され得る。
【0067】
本発明のポリペプチドは、好ましくは単離された形態で提供され、そして好ましくは実質的に精製される。PTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターの組換え産生されたバージョンは、SmithおよびJohnson、Gene
67:31−40(1988)に記載された一段階の方法によって実質的に精製され得る。
【0068】
本発明のポリペプチドはまた、リーダーを含む寄託されたPTH1R cDNAによりコードされるポリペプチド、リーダーを含まない寄託されたcDNAによりコードされるポリペプチド(すなわち、成熟タンパク質)、リーダーを含む図2A(配列番号2)のポリペプチド、リーダーを含まない図2A(配列番号2)のポリペプチド、細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン、配列番号2のアミノ酸およそ1〜およそ536を含むポリペプチド、および配列番号2のアミノ酸およそ2〜およそ536のアミノ酸を含むポリペプチド、ならびに、上記のポリペプチドに少なくとも95%同一、なおより好ましくは少なくとも96%、97%、98%、または99%同一である、ポリペプチドを含み、また少なくとも30アミノ酸、およびより好ましくは少なくとも50アミノ酸を有する、そのようなポリペプチドの一部もまた含む。
【0069】
本発明のポリペプチドはまた、リーダーを含む寄託されたPTH3R cDNAによりコードされるポリペプチド、リーダーを含まない寄託されたcDNAによりコードされるポリペプチド(すなわち、成熟タンパク質)、リーダーを含む図2(配列番号4)のポリペプチド、リーダーを含まない図4(配列番号4)のポリペプチド、細胞外ドメイン、膜貫通ドメイン、配列番号4のアミノ酸およそ1〜およそ542のアミノ酸を含むポリペプチド、配列番号4のアミノ酸およそ2〜およそ542のアミノ酸を含むポリペプチド、ならびに上記のポリペプチドに少なくとも95%同一、なおより好ましくは少なくとも96%、97%、98%、または99%同一である、ポリペプチドを含み、また少なくとも30アミノ酸、およびより好ましくは少なくとも50アミノ酸を有する、そのようなポリペプチドの一部も含む。
【0070】
PTH1RポリペプチドまたはPTHR3Rポリペプチドの参照アミノ酸配列に、例えば、少なくとも95%「同一」なアミノ酸配列を有するポリペプチドにより、そのポリペプチド配列がPTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターの参照アミノ酸の100アミノ酸ごとに5つまでのアミノ酸の変化を含み得ることを除いて、そのポリペプチドのアミノ酸配列が、参照配列に同一であることを意図する。換言すると、参照アミノ酸配列に少なくとも95%同一なアミノ酸配列を有するポリペプチドを得るために、参照配列のアミノ酸残基の5%までが、欠失または、別のアミノ酸で置換され得るか、または参照配列の合計アミノ酸残基の5%までの多数のアミノ酸が、その参照配列に挿入され得る。参照配列のこれらの変化は、参照アミノ酸配列のアミノ末端位置かまたはカルボキシ末端位置でか、あるいはこれらの末端位置間のどこかで生じ得、参照配列の残基間で個々にか、または参照配列内で1個以上連続する群としてかのいずれかで間に散在する。
【0071】
実際的な問題として、任意の特定のポリペプチドが、例えば、図2A(配列番号2)または図2B(配列番号4)示されるアミノ酸配列、あるいは寄託されたcDNAクローンによりコードされるアミノ酸配列に少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%同一であるかどうかは、Bestfitプログラム(Wisconsin Sequence Analysis Package,Version 8 for Unix(登録商標),Genetics Computer Group,University
Reserch Park,575 Science Drive,Madison,WI 53711)のような公知のコンピュータープログラムを使用して従来のように決定され得る。特定の配列が、本発明に従う参照配列に、例えば95%同一かどうか決定するためにBestfitまたは任意の他の配列アライメントプログラムを使用する場合、もちろん、参照アミノ酸配列の全長に渡って同一性の百分率が算出されるように、そして参照配列中のアミノ酸残基の合計の数の5%までの相同性のギャップが許容されるように、パラメーターは設定される。
【0072】
本発明のポリペプチドは、当業者に周知の方法を使用するSDS−PAGEゲル、または分子ふるいゲル濾過カラムにおける分子量マーカーとして使用され得る。
【0073】
以下に詳細に記載されるように、本発明のポリペプチドはまた、PTH1RまたはPTH3Rの発現を検出するためのアッセイに有用なポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体を惹気するため、またはPTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターの機能を増強または阻害することが可能なアゴニストおよびアンタゴニストとして、使用され得る。さらに、このようなポリペプチドは、本発明に従うアゴニストおよびアンタゴニストの候補でもあるPTH1Rレセプター結合タンパク質またはPTH3Rレセプター結合タンパク質を「捕獲する」ために、酵母のツーハイブリッド系において使用され得る。酵母ツーハイブリッド系は、FieldsおよびSong、Nature 340:245−246(1989)に記載される。
【0074】
別の局面において、本発明は、本発明のポリペプチドのエピトープ保有部分を含む、ペプチドまたはポリペプチドを提供する。このポリペプチド部分のエピトープは、本明細書中で記載されるポリペプチドの免疫原性エピトープまたは抗原性のエピトープである。「免疫原性エピトープ」とは、タンパク質全体が免疫原である場合、抗体応答を誘発するタンパク質の一部として定義される。一方、抗体が結合し得るタンパク質分子の領域は、「抗原性エピトープ」として定義される。タンパク質の免疫原性エピトープの数は、一般に抗原性エピトープの数より少ない。例えば、Geysenら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 81:3998−4002(1983)を参照のこと。
【0075】
抗原性エピトープを保有する(すなわち、抗体が結合し得るタンパク質分子の領域を含む)ペプチドまたはポリペプチドの選択に関しては、タンパク質配列の一部を模倣する比較的短い合成ペプチドが、日常的に、その部分的に模倣されるタンパク質と反応する抗血清を誘発し得ることは当該分野では周知である。例えば、Sutcliffe,J.G.,Shinnick,T.M.,Green,NおよびLearner,R.A(1983)Antibodies that react with predetermined sites on proteins、Science 219:660−666を参照のこと。タンパク質反応性の血清を惹起可能なペプチドは、タンパク質の一次配列にて頻繁に表され、単純な化学法則のセットにより特徴付けられ得、そしてインタクトなタンパク質のイムノドミナント領域(すなわち、免疫原性エピトープ)にも、アミノ末端またはカルボキシ末端にも制限されない。
【0076】
ゆえに、本発明の抗原性エピトープ保有ペプチドおよびポリペプチドは、本発明のポリペプチドに特異的に結合する抗体(モノクローナル抗体を含む)を惹起するために有用である。例えば、Wilsonら、Cell 37:767−778(1984)、777頁を参照のこと。本発明の抗原性エピトープ保有ペプチドおよびポリペプチドは、本発明のポリペプチドのアミノ酸配列中に含まれる、好ましくは少なくとも7個の、より好ましくは少なくとも9個の、最も好ましくは少なくとも約15個と約30個との間の、アミノ酸の配列を含む。
【0077】
従って、当該分野の当業者は、図2A(配列番号2)および図2B(配列番号4)のポリペプチドから、抗原性エピトープ保有領域を選択するために必要な知識を有する。
【0078】
本発明のエピトープ保有ペプチドおよびポリペプチドは、任意の従来的な方法により産生され得る。例えば、Houghtenは、多数のペプチドの迅速な固層合成の一般的な方法を提供する(個々のアミノ酸のレベルで抗原抗体相互作用の特異性、Houghten,R.A.Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:5131−5135(1985))。この「同時複数ペプチド合成(SMPS)」プロセスは、さらに米国特許第4,631,211号(Houghtenら(1986))において記載される。
【0079】
当業者が理解するように、上記の本発明のPTH1RポリペプチドまたはPTH3Rポリペプチドおよびそれらのエピトープ保有フラグメントは、免疫グロブリン(IgG)の定常のドメイン部分と組み合わせられ得、キメラポリペプチドを生じる。これらの融合タンパク質は、精製を容易にし、インビボでの半減期の増加を示す。これは、例えば、ヒトCD−4ポリペプチドの第一の2つのドメインおよび哺乳動物の免疫グロブリンの重鎖または軽鎖の定常領域の種々のドメインからなるキメラタンパク質について示された(EPA 394,827;Truneckerら、Nature 331:84−86(1988))。IgG部分に起因するジスルフィド結合した2量体構造を有する融合タンパク質はまた、他の分子と結合して他の分子を中和する際に、単量体のPTH1Rタンパク質またはPTH3Rタンパク質またはタンパク質フラグメント単独より有効であり得る(Fountoulakisら、J.Biochem 270:3958−3964(1995))。
【0080】
(診断および予後)
特定の疾患および障害を有する哺乳動物の特定の組織は、対応する「標準的な」哺乳動物(すなわち、その疾患を有さない同じ種の哺乳動物)と比較した場合に、有意に減少したレベルのPTH1RレセプターまたはPTH3RレセプターおよびmRNA(PTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターをコードする)を発現すると考えられる。さらに、PTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターの増強されたレベルは、癌を有する哺乳動物由来の特定の体液(例えば、血清、血漿、尿、および髄液)において、この疾患を有さない同じ種の哺乳動物由来の血清と比較した場合に、検出され得ると考えられる。従って、本発明は、疾患および障害の診断中に有用な診断方法(例えば、哺乳動物の細胞または体液においてPTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターをコードする遺伝子の発現のレベルをアッセイする工程、および標準のPTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターの遺伝子発現レベルとこれらの遺伝子の発現レベルを比較する工程を包含し、それによって、標準に対するその遺伝子の発現レベルの低下が、特定の障害の指標である、方法を提供する。
【0081】
従来の方法に従って、障害の診断がすでになされている場合、本発明は、低下したPTH1R遺伝子またはPTH3R遺伝子の発現を示す患者は、この遺伝子をより高いレベルで発現する患者と比べて、悪化した臨床的な結果を体験する予後指標として有用である。
【0082】
「PTH1Rタンパク質またはPTH3Rタンパク質をコードする遺伝子の発現レベルをアッセイすること」により、第1の生物学的なサンプルにおけるPTH1Rタンパク質またはPTH3Rタンパク質のレベルあるいはPTH1RレセプターまたはPTH3RレセプターをコードするmRNAのレベルを、直接的(例えば、絶対的なタンパク質のレベルまたはmRNAのレベルを決定または評価することによって)または相対的(例えば、第2の生物学的なサンプル中のPTH1Rタンパク質またはPTH3Rタンパク質のレベルまたはmRNAのレベルと比較することによって)のどちらかで、質的または量的に測定または評価することを意図する。
【0083】
好ましくは、第1の生物学的なサンプルにおけるPTH1Rタンパク質またはPTH3Rタンパク質のレベルまたはmRNAのレベルは、測定または評価され、そして標準のPTH1Rタンパク質またはPTH3Rタンパク質のレベルまたはmRNAのレベルと比較される(この標準は、癌を有さない個体より得た第2の生物学的なサンプルより採取される)。当該分野で理解されるように、一度標準のPTH1Rタンパク質またはPTH3Rタンパク質のレベルまたはmRNAのレベルを知ったら、比較のための標準として繰り返してそれを使用し得る。
【0084】
「生物学的なサンプル」によって、PTH1RまたはPTH3Rのタンパク質またはmRNAを含む、個体、細胞株、組織培養、または他の供給源より得られる任意の生物学的なサンプルを意図する。生物学的なサンプルは、PTH1Rタンパク質またはPTH3Rのタンパク質を含む哺乳動物体液(例えば、血清、血漿、尿、滑液および髄液)、ならびに卵巣組織、前立腺組織、心臓組織、胎盤組織、膵臓組織、肝臓組織、脾臓組織、肺組織、乳房組織、神経組織、および臍組織を含む、を含む。
【0085】
本発明は、哺乳動物のおける障害を検出するために有用である。特に本発明は、PTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターの発現または機能に関与する哺乳動物における疾患および障害の診断の間に有用である。PTH1R配列またはPTH3R配列および/あるいはPTH1RまたはPTH3Rの発現のレベルに影響する変異は、発達学的性質、生理学的性質、または神経学的性質の疾患または障害を有する患者を診断可能である。好ましい哺乳動物は、サル(monkey)、サル(ape)、ネコ、イヌ、ウシ、ブタ、ウマ、ウサギおよびヒトを含む。特に好ましいのは、ヒトである。
【0086】
全細胞RNAは、ChomczynskiおよびSacchi、Anal.Biochem.162:156−159(1987)に記載される一工程のチオシアン酸グアニジン−フェノール−クロロホルム法を使用して生物学的なサンプルより単離され得る。次いで、PTH1RレセプターまたはPTH3RレセプターをコードするmRNAのレベルは、任意の適切な方法を使用してアッセイされる。これらは、ノーザンブロット分析(Haradaら、Cell 63:303−312(1990))、S1ヌクレアーゼマッピング(Fujitaら、Cell 49:357−367(1987))、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、ポリメラーゼ連鎖反応と組み合わせた逆転写(RT−PCR)(Fujitaら、Cell 49:357−367(1987))およびリガーゼ連鎖反応と組み合わせた逆転写(RT−LCR)を含む。
【0087】
生物学的なサンプルにおいて、PTH1Rタンパク質またはPTH3Rタンパク質のレベルをアッセイすることは、抗体に基づく技術を使用してなされ得る。例えば、組織におけるPTH1Rタンパク質またはPTH3Rタンパク質の発現は、古典的な免疫組織学的方法を用いて研究され得る(Jalkanen,M.ら、J.Cell.Biol.101:976−985(1985);Jalkanen,M.ら、J.Cell.Biol.105:3087−3096(1987))。PTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターの遺伝子の発現を検出するのに有用な他の抗体に基づく方法は、酵素結合イムノソルベント検定法(ELISA)およびラジオイムノアッセイ(RIA)のようなイムノアッセイを含む。
【0088】
適した標識は当該分野において公知であり、そしてのグルコースオキシダーゼのような酵素の標識、およびヨウ素(125I、121I)、炭素(14C)、硫黄(35S)、トリチウム(3H)、インジウム(112In)、およびテクネチウム(99mTc)のような放射性同位体、ならびにフルオレセインおよびローダミンのような蛍光標識、およびビオチンを含む。
【0089】
(PTH1RまたはPTH3Rのアゴニストおよびアンタゴニスト)
本発明はまた、PTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターにより誘導される細胞性の応答を増強または阻害することが可能な化合物を同定するためのスクリーニング法を提供し、その方法は、候補化合物とPTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターを発現する細胞を接触させる工程、細胞性応答をアッセイする工程、およびその細胞性応答を標準の細胞性応答と比較する工程(標準は、その候補化合物の不在下で接触させられる場合にアッセイされる)を包含し;それにより、標準よりも増加した細胞性応答は、その化合物がアゴニストであることを示し、そして標準に対して減少した細胞性応答は、その化合物がアンタゴニストであることを示す。
【0090】
別の局面では、PTH1RレセプターまたはPTH3RレセプターへのPTHまたはPTHrPの結合に対する候補化合物が有する効果を決定する工程にを包含する、アゴニストおよびアンタゴニストのスクリーニングアッセイが、提供される。特に、この方法は、PTHポリペプチドまたはPTHrPポリペプチドおよび候補化合物とPTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターを接触させる工程、およびPTH1RレセプターまたはPTH3RレセプターへのPTHポリペプチドまたはPTHrPポリペプチドの結合が、その候補化合物の存在に起因して増加されるかまたは減少されるかどうかを決定する工程を含む。
【0091】
「アゴニスト」によって、PTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターの応答(例えば、cAMPまたはイノシトールリン酸経路を介したシグナル伝達)を増強(enhancing)、または増強(potentiating)可能な天然に存在する化合物および合成化合物を意図する。「アンタゴニスト」によって、PTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターの応答(例えば、cAMPまたはイノシトールリン酸経路を介するシグナル伝達)を阻害可能な天然に存在する化合物および合成化合物を意図する。任意の本発明の「アゴニスト」または「アンタゴニスト」の候補が、PTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターの活性を増強または阻害し得るかどうかは、以下により詳細に記載されるアッセイを含む、当該分野で公知の競合結合アッセイを使用して決定され得る。
【0092】
1つのそのようなスクリーニング手順は、本発明のレセプターを発現するようにトランスフェクトされたメラニン保有細胞の使用を含む。このようなスクリーニング技術は、1992年2月6日に公開されたPCT WO 92/01810に記載される。例えば、リガンドとしてPTHまたはPTHrPの両方および候補アンタゴニスト(またはアゴニスト)を、このレセプターをコードするメラニン保有細胞と接触させることによって本発明のPTH1RレセプターまたはPTH3Rレセプターポリペプチドの活性化を阻害する(または増強する)化合物をスクリーニングするために、このようなアッセイは使用され得る。リガンドにより生成されるシグナルの阻害または増強は、その化合物が、リガンド/レセプターシグナル伝達経路のアンタゴニストまたはアゴニストであることを示す。
【0093】
他のスクリーニング技術は、例えば、Sceince 246:181−296(1989年10月)に記載されるようなレセプターの活性化によって起こる細胞外のpHの変化を測定する系における、レセプターを発現する細胞(例えば、トランスフェクトされたCHO細胞)の使用を含む。例えば、化合物は、本発明のPTH1RレセプターポリペプチドまたはPTH3Rレセプターポリペプチドを発現する細胞と接触され得、そして、第2メッセンジャー応答(例えばシグナル伝達またはpH変化)が、その潜在的な化合物がそのレセプターを活性化または阻害するかを決定するために、測定され得る。
【0094】
別のこのようなスクリーニング技術は、PTH1RまたはPTH3RレセプターをコードするRNAをXenopus卵母細胞に導入して、このレセプターを一過的に発現する工程を含む。次いで、このレセプター卵母細胞を、レセプターリガンドおよびスクリーニングされるべき化合物と接触させ、続いてこのレセプターの活性化を阻害すると考えられる化合物をスクリーニングする場合に、カルシウムシグナル伝達の阻害または活性化を検出し得る。
【0095】
別のスクリーニング技術は、このレセプターがホスホリパーゼCまたはDに連結されている構築物を細胞において発現させる工程を含む。このような細胞としては、内皮細胞、平滑筋細胞、胚性腎臓細胞などが挙げられる。このスクリーニングは、本明細書中上記に記載されるように、PTH1RまたはPTH3Rレセプターの活性化あるいはホスホリパーゼシグナル伝達からのPTH1RまたはPTH3Rレセプターの活性化の阻害によって達成され得る。
【0096】
別の方法は、本発明のアンタゴニストのレセプターポリペプチドの活性化を阻害する化合物を、その表面上にレセプターを有する細胞への標識リガンドの結合の阻害を決定することによってスクリーニングする工程を含む。このような方法は、真核生物細胞を、PTH1RまたはPTH3RレセプターをコードするDNAでトランスフェクトし、その結果この細胞が、その表面上でこのレセプターを発現する工程、およびこの細胞を既知のリガンドの標識化形態の存在下で化合物と接触させる工程、を含む。このリガンドは、例えば、放射線活性により、標識され得る。このレセプターに結合される標識化リガンドの量は、例えば、このレセプターの放射活性を測定することによって測定される。この化合物が、このレセプターに結合する標識化リガンドの減少によって決定されるように、このレセプターに結合する場合、標識化リガンドのこのレセプターへの結合は阻害される。
【0097】
本発明のアゴニストおよびアンタゴニストについてのさらなるスクリーニングアッセイは、Tartaglia,L.A.およびGoeddel,D.V.,J.Biol.Chem.267(7):4304−4307(1992)に記載される。
【0098】
従って、さらなる局面において、候補アゴニストまたはアンタゴニストが、PTHまたはPTHrPへの細胞性応答を増強し得るかまたは阻害し得るかを決定するためのスクリーニング方法が提供される。この方法は、PTH1RまたはPTH3Rポリペプチドを発現する細胞を、候補化合物およびPTHまたはPTHrPリガンドと接触させる工程、細胞性応答をアッセイする工程、ならびにこの細胞性応答を標準の細胞性応答とを比較する工程を包含し、この標準の細胞性応答は、候補化合物の非存在下でリガンドと接触がなされる場合にアッセイされ、それにより、標準の細胞性応答を超える増加した細胞性応答は、候補化合物が、リガンド/レセプターシグナル伝達経路のアゴニストであることを示し、そして標準の細胞性応答と比較して減少した細胞性応答は、候補化合物がリガンド/レセプターシグナル伝達経路のアンタゴニストであることを示す。「細胞性応答をアッセイする」とは、候補化合物および/またはPTHもしくはPTHrPに対する細胞性応答を定性的または定量的に測定すること(例えば、細胞増殖または滴定したチミジン標識における増加または減少を決定または評価すること)を意図する。本発明によって、PTH1RまたはPTH3ポリペプチドを発現する細胞を、内因的または外因的に投与されたPTHまたはPTHrPのいずれかと接触させ得る。
【0099】
本発明に従うアゴニストは、天然に存在する化合物および合成化合物(例えば、PTHまたはPTHrPペプチドフラグメント)あるいはPTHまたはPTHrPアゴニストとして挙動することが公知のほかの化合物を含む。好ましいアゴニストとしては、例えば、シスプラチン、ドキソルビシン、ブレオマイシン、シトシンアラビノシド、ナイトロジェンマスタード、メトトレキサート、およびビンクリスチンのような化学療法剤が挙げられる。他のものとしては、エタノールおよびβ−アミロイドペプチドが挙げられる(Science 267:1457−1458(1995))。さらなる好ましいアゴニストとしては、PTH1RまたはPTH3Rポリペプチドまたはそのフラグメントに対して惹起されたポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体が挙げられる。
【0100】
本発明に従うアゴニストとしては、天然に存在する化合物および合成化合物例えば、CD40リガンド、中性アミノ酸、亜鉛、エストロゲン、アンドロゲン、ウイルス遺伝子(例えば、アデノウイルスElB、バキュロウイルスp35およびIAP、牛痘ウイルスcrmA、エプスタイン−バーウイルスBHRF1、LMP−1、アフリカ豚コレラウイルスLMW5−HL、およびヘルペスウイルスyl34.5)、カルパインインヒビター、システインプロテアーゼインヒビター、および腫瘍プロモーター(例えば、PMA、フェノバルビタール、およびα−ヘキサクロロシクロヘキサン)が挙げられる。
【0101】
他の潜在的なアンタゴニストとしては、アンチセンス分子が挙げられる。アンチセンス技術は、アンチセンスDNAもしくはRNAによって、または三重ヘリックス形成によって、遺伝子発現を制御するために使用され得る。アンチセンス技術は、例えば、Okano,J.Neueochem.56:560(1991);Oligodeoxynucleotides as Antidense Inhibitors of Gene Expression,CRC Press,Boca Raton,FL(1998)に考察される。三重ヘリックス形成は、例えば、Leeら、Nucleic Acids Research 6:3073(1979);Cooneyら、Science 241:456(1988);およびDervanら、Science 251:1360(1991)において議論される。この方法は、ポリヌクレオチドの相補的DNAまたはRNAへの結合に基づく。
【0102】
例えば、本発明の成熟ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの5’コード部分は、約10〜40塩基対の長さのアンチセンスRNAオリゴヌクレオチドを設計するために使用され得る。DNAオリゴヌクレオチドは、転写に関与する遺伝子の領域に相補的であるように設計され、それにより、レセプターの転写および産生を阻止する。アンチセンスRNAオリゴヌクレオチドは、インビボでmRNAにハイブリダイズし、そしてmRNA分子のレセプターポリペプチドへの転写をブロックする。上記のオリゴヌクレオチドはまた、細胞に送達され得、その結果、アンチセンスRNAまたはDNAは、インビボで発現されてレセプターの産生を阻害し得る。
【0103】
本発明に従うさらなるアンタゴニストは、PTH1RまたはPTH3Rフラグメントの可溶性形態を含み、これは、全長レセプターの細胞外領域からのリガンド結合ドメインを含む。レセプターのこのような可溶性形態(天然に存在するかまたは合成であり得る)は、PTHまたはPTHrPへの結合について、細胞表面PTH1RまたはPTH3Rと競合することによって、PTH1RまたはPTH3R媒介性シグナル伝達を拮抗する。これらは、好ましくは、二量体または三量体として発現される。なぜなら、これらは、アンタゴニストとして可溶性レセプターの単量形態(例えば、IgGFc−PTH1RまたはIgGFc−PTH3Rレセプターファミリー融合)より優れていることが示されているからである。
【0104】
(投与の形式)
個体におけるPTH1RまたはPTH3Rレセプター活性の標準的または正常レベルにおける減少によって生じる状態は、PTH1RまたはPTH3Rタンパク質の投与によって処置され得ることが理解される。従って、本発明はさらに、増加したレベルのPTH1RまたはPTH3Rレセプター活性が必要な個体を処置する方法を提供し、この方法は、このような個体に、このような個体においてPTH1RまたはPTH3Rレセプター活性レベルを増加するに有効な、有効量の本発明の単離されたPTH1RまたはPTH3Rポリペプチドを含む薬学的組成物を投与する工程を包含する。
【0105】
本発明はまた、増加したレベルのPTH1RまたはPTH3Rレセプター活性が必要な個体を処置する方法に関し、この方法は、このような個体に、有効量のPTH1RまたはPTH3Rについてのアゴニストを含む薬学的組成物を投与する工程を包含する。本発明はさらに、減少したレベルのPTH1RまたはPTH3Rレセプター活性が必要な個体を処置する方法に関し、この方法は、このような個体に、有効量のPTH1RまたはPTH3Rについてのアンタゴニストを含む薬学的組成物を投与する工程を包含する。
【0106】
一般的な提案として、用量あたりの非経口投与されるPTH1RまたはPTH3Rポリペプチドあるいはそのアゴニストまたはアンタゴニストの薬学的に有効な総量は、約1μg/kg/日〜10mg/kg/日の範囲であるが、上記のように、これは、治療的裁量に供される。さらに好ましくは、この用量は、ヒトについて、少なくとも0.01mg/kg/日、および最も好ましくは、約0.01mg/kg/日と1mg/kg/日との間である。連続して与えられる場合、PTH1RまたはPTH3Rポリペプチドは、代表的には、約1μg/kg/時間〜約50μg/kg/時間の用量速度にて、1日あたり1〜4回の注射または連続皮下注入(例えば、ミニポンプを用いる)のいずれかによって投与される。静脈内バッグ溶液もまた、使用され得る。
【0107】
本発明のPTH1RまたはPTH3Rポリペプチドあるいはそのアゴニストまたはアンタゴニストを含む薬学的組成物は、経口的に、直腸的に、非経口的に、槽内的に、膣内的に、腹腔内的に、局所的に(粉末、軟膏、ドロップまたは経皮パッチによって)、口腔内に、または経口もしくは経鼻スプレーとして、投与され得る。「薬学的に受容可能なキャリア」は、非毒性固体、半固体もしくは液体充填剤、希釈剤、被包化材料または任意の型の形成補助剤を意味する。用語「非経口的」とは、本明細書中で使用される場合、静脈内、筋肉内、腹膜内、胸骨内、皮下および関節内の注射および注入を含む投与の形式をいう。
【0108】
(染色体アッセイ)
本発明の核酸分子はまた、染色体同定に価値がある。配列が、個々のヒト染色体の特定の位置に特異的に標的化され、そしてその位置とハイブリダイズし得る。本発明に従う染色体へのDNAのマッピングは、疾患に関連する遺伝子とそれらの配列の相関における重要な第1工程である。
【0109】
この点に関する特定の好ましい実施形態において、本明細書中に開示されるcDNAは、PTH1RまたはPTH3Rレセプター遺伝子のゲノムDNAをクローニングするために使用される。これは、種々の周知の技術およびライブラリーを使用知れ達成され得るが、このライブラリーは、一般に市販されている。次いで、このゲノムDNAは、この目的のための周知の技術を使用して、インサイチュ染色体マッピングのために使用される。さらに、いくつかの場合において、配列は、cDNAからPCRプライマー(好ましくは、15〜25bp)を調製することによって、染色体にマッピングされ得る。この遺伝子の3’未翻訳領域のコンピューター分析は、ゲノムDNA中の1つより多いエキソンにわたらないプライマーを迅速選択するために使用され、従って、増幅プロセスを複雑化する。次いで、これらのプライマーは、個々のヒト染色体を含む体細胞ハイブリッドのPCRスクリーニングのために使用される。
【0110】
cDNAクローンの中期染色体スプレッドへの蛍光インサイチュハイブリダイゼーション(「FISH」)は、1つの工程において正確な染色体位置を提供するために使用され得る。この技術は、50または60bpほどの短いcDNAからのプローブとともに使用され得る。この技術の概説については、Vermaら、Human Chromosomes:A Manual Of Basic
Techniques,Pergamon Press,New York(1988)を参照のこと。
【0111】
一旦、配列が、正確な染色体位置にマッピングされると、染色体上の配列の物理的位置は、遺伝子マップデータと相関し得る。このようなデータは、例えば、V.McKusick,Menedelian Inhertance In Manに見出され、Jhons Hopkins University,Welch Medical Libraryを通じてオンラインで利用可能である。次いで、同じ染色体領域にマッピングされている遺伝子と疾患との間の関係は、連鎖解析(物理的に隣接する遺伝子の共遺伝(coinheritance))と通じて同定される。
【0112】
次に、罹患した個体と罹患していない個体との間のcDNA配列またはゲノム配列における差異を決定することが必要である。変異が、いくらかまたは全ての罹患した個体において観察されるが、任意の正常な個体においては観察されない場合、この変異は、おそらく疾患原因因子である。
【0113】
本発明を一般的に記載してきたが、同じものが、以下の実施例(これは、例示のために提供され、限定することは意図されない)を参照することによってより容易に理解される。
【0114】
(実施例)
(実施例1:ゼブラフィッシュPTH1Rおよび新規な3型レセプターであるPTH3RをコードするゲノムDNAクローンの単離)
ゼブラフィッシュゲノムDNAならびにいくつかの縮重正方向および逆方向プライマー(図1)を使用して、それぞれ、約200および840bpの2つの個別の産物を、ストリンジェントな条件下で得た。ネスト化(nested)PCR(nPCR)のための正方向(For)および逆方向(Rev)縮重プライマー(MGH Plymer core facilityにより合成された)は、以前に単離された哺乳動物およびカエルのPTH1R配列に基づいた。プライマーを、エキソンM6/7(これは、哺乳動物において、第3の細胞外ループおよび膜貫通(TM)ヘリックス7のアミノ末端部分をコードする)およびエキソンM7(これは、TM7のカルボキシ末端部分および細胞内テイルの開始をコードする)に位置した(Kongら、(1994);Schipaniら、(1995))(図1)。
【0115】
第1のPCR反応のためのプライマーは、以下である:For M6a(5’TTYGGIGTSCAYTAYATHGTVTT;(配列番号26)576倍縮重)またはFor M6b(5’GTSYTBRTGCCICTHYTYGG(配列番号6)1152倍縮重)、およびRevM7(CTCDCCATTRCAGWARCAGTADAT;(配列番号7)72倍縮重)(図1)。PCRを、1mgのゼブラフィッシュ(Danio rerio)ゲノムDNA、Gibco Taq(5ユニット)、および以下のPCRプロフィール[95℃にて3分間、開始変性(94℃にて1分間変性、50℃にて1分間アニール、そして72℃にて4〜6分間重合化)を35サイクル]を使用して、MJリサーチサーマルサイクラー(Watertown,MA)にて行った。nPCRを、2μlの1:100希釈した開始PCR産物を、縮重ネスト化プライマーRev M7#2(5’GTADATRATDGMMACAAARAADCC;(配列番号8)432倍縮重)とともに使用し、そして以前と同じPCRプロフィールを使用して、For M6aまたはFor M6bのいずれかを用いて行った(図1)。nPCR産物を、エチジウムブロマイドを用いて1.5%アガロースゲル上で同定し、そして約210bpおよび850bpのDNA種を切り出し、スピンカラム(Bio101,La Jolla,CA)によってスピンし、一晩エタノール沈殿させ[(1/10容量の3M酢酸ナトリウムを添加した、2容量のエタノール、1μlのグリコーゲン(Pharmacia,Uppsala,Sweden)]、そしてpGEM−T(Promega,Madison,WI)に連結した。コンピテントなDH5a E.coli細胞(Gibco,Grand
Island,NY)の形質転換の後、単一のコロニーからのプラスミドDNAを、標準的なプロトコルを使用して精製し、そして33Pサイクル配列決定(Amersham,Arlington Heights,IL)によって、8M尿素6%ポリアクリルアミドフィールド勾配ゲル(Rubinら、1998)上で配列決定した。DNA配列(For M6aまたはFor M6bを使用してネスト化したPCRから)を、GCGパッケージプログラム(GCG,Univ.WI)によって分析し、続いて、それぞれ、zPTH1R(TM6/7)/GEM−TおよびzPTH3R(TM6/7)/GEM−Tと称した。
【0116】
ヌクレオチド配列分析は、両方のクローンが、その5’および3’末端で、hpTH1Rと有意な相同性を示したことを明らかにした(それぞれ、78%および73%同一性)。クローン#1(zPTH1R(TM6/7))は、84bpのイントロン性配列(81bpのhpTH1Rと比較して)を含んだが(Schipaniら、(1995))、クローン#2(zPTH3R(TM6/7))は、700bpを超えるイントロンを含んだ。これらの発見は、2つの個別の遺伝子の部分が単離され、その両方が、PTH2Rとの相同性より高いPTH1Rとの相同性(それぞれ、64%および70%同一性)を共有することを示した。
【0117】
(実施例2:zPTH1RおよびzPTH3Rをコードする部分cDNAクローンの単離)
成体ゼブラフィッシュからの総RNAを、以前に記載(Rubinら、(1999))の通りに単離し、そしてテンプレートとしてRT−PCR(Gibco)に使用した。RT−PCRのためのForプライマーおよびRevプライマーは、哺乳動物エキソンM6/7およびM7に対応するzPTH1RまたはzPTH3RゲノムDNA配列(それぞれ、zPTH1R(TM6/7)/GEM−TおよびzPTH3R(TM6/7)/GEM−T(図1))のいずれかに基づいた。逆転写(RT)を、SuperscriptII RNAaseH-逆転写酵素および5μgの総RNAを、それぞれzPTH1R/Rev 6(1)(5’GCATTTCATAATGCATCTGGATTTG)(配列番号9)またはzPTH3R/Rev 6(1)(5’CTGTGAAGAATTGAAGAGCATCTC(配列番号10)とともに用いて42℃にて行った。PCRを、For 313(5’ACMAACTACTAYTGGATYCTGGTG(配列番号11);8倍縮重)および2つのRev6(1)プライマーのいずれかを用いて、Gibco Taq(5ユニット)および以下のPCRプロフィール[95℃にて3分間、開始変性(94℃にて1分間変性、56℃にて1分間アニール、そして72℃にて2分間重合化)を35サイクル)]を使用して行った。nPCRを、開始zPTH1RまたはzPTH3R RT−PCR産物からの2μlの1:100希釈物、およびzPTH1R/Rev 6(2)(5’AGAAACTTCTGTGTAAGGCATCGC)(配列番号12)またはzPTH3R/Rev 6(2)(5’AAGAGCCATGAACAGCATGTAATG)(配列番号13)のいずれか、およびFor 313プライマーを用いて、35サイクル以外は以前のPCRプロフィールを使用して行った。
【0118】
zPTH1RおよびzPTH3R産物を、エチジウムブロマイドを用いて1.5%アガロースゲル上で同定し、約45bpのcDNA種を上記の通りにpGEM−Tにクローニングして、それぞれ、zPTH1R(TM3/6)/pGEMTおよびzPTH3R(TM3/6)/pGEMTを得た。
【0119】
(実施例3:zPTH1Rをコードする全長cDNAの単離)
RT−PCRは、For313およびzPTH1R(TM6/7)に特異的なプライマーを使用して、450bpのcDNAであるzPTH1R(TM3/6)(哺乳動物PTH1RのTM3からTM6に対応する)を産生した。続いて、5’および3’RACE反応を行って、重複配列を生成し、そして全長zPTH1Rクローンを、唯一のMfeIエンドヌクレアーゼ制限部位を使用して構築した(図1)。
【0120】
5’および3’RACE反応(Gibco)を、総RNA、およびzPTH1R(TM3/6)/pGEMTヌクレオチド配列に基づくプライマーを使用して行った。5’RACEについてのRTを、Rev6(2)を使用したことを除いて上記の通りに行った。第1の5’RACE PCRを、Rev6(3)(5’GAAGACTATGTAGTGAACACCGAA)(配列番号14)、Gibco Taq(2.5ユニット)、および以下のPCRプロフィール[95℃にて3分間、開始変性(94℃にて1分間変性、55℃にて1分間アニール、そして72℃にて2分間重合化)を7サイクル、続いて64℃のアニーリングを28サイクル]を用いて行った。第1のnPCRを、以前のPCRからの5μlの1:100希釈物、Rev TM5プライマー(5’ATATTGTTGTCTGGTGTCACATCT)(配列番号15)、(KlenTaq、5.0ユニット)(Clontech,CA)、および以下のPCRプロフィール[95℃にて3分間、開始変性(94℃にて1分間変性、62℃にて1分間アニール、そして72℃にて2分間重合化)を35サイクル}72℃にて10分間の最終伸長]を用いて行った。第2のnPCRを、第1のnPCRからの5μlの1:100希釈物、Rev 4×プライマー(5’CGCATTTGTTTCTCGAAGTTTTGTTGC)(配列番号16)、Gibco Taq(5.0ユニット)および第1のnPCRと同じPCRプロフィールを用いて行った。第2のnPCR産物を、上記の通りに精製し、そしてpGEM−T EASY(Promega)に連結して、TOP10E.coli細胞(Invitrogen)の転写のためのzPTH1R(5’)/pGEMTeasyを得た。
【0121】
3’RACEについて、RTを、以前の通りだが、オリゴdTアンカープライマー(Gibco)を用いて行った。PCRを、For TM3プライマー(5’ATCTTCATGACCTTCTTCTCAGAC)(配列番号17)、Gibco Taq(2.5ユニット)、および以下のプロフィール[95℃にて3分間、開始変性(94℃にて1分間変性、64℃にて1分間アニール、そして72℃にて3分間重合化)を35サイクル}72℃にて10分間の最終伸長]を用いて行った。nPCRを、以前のPCRプロフィールを、以前のPCRからの5μlの1:100希釈物、およびFor 4(1)(5’AGGAAGTACCTCTGGGGCTTCA)(配列番号18)とともに用いて行った。3’RACE nPCR産物を精製し、そしてクローニングして、zPTH1R(3’)/pGEMTeasyを得た。
【0122】
zPTH1R(5’)/pGEMTeasyおよびzPTH1R(3’)/pGEMTeasyのMidiprep DNAを、Mfe IおよびNde I(New England Biolabs,Beverly、MA)で消化し、そしてzPTH1R(3’)由来の1.0Kbのフラグメントを、zPTH1R(5’)/pGEMTeasy由来の約4.5Kbのフラグメントに連結して、全長zPTH1Rクローンである、zPTH1R(FL)/pGEMTeasyを得た。zPTH1R(FL)/pGEMTeasyプラスミドDNAを、EcoRIおよびSacIで消化し、そしてpGEM−3(Promega)中の対応する部位中にクローニングして、zPTH1R(FL)/pGEM3を得た。続いて、zPTH1RのEcoRI/SphIフラグメント(コード領域全体を含むzPTH1R(FL)/pGEM3のインサート由来)を、pcDNAI/Amp(Invitrogen)の対応する部位中にクローニングして、zPTH1R(FL)/pcDNAI/Amp(zPTH1R)を得た。
【0123】
5’RACE反応は、2つのPCR産物(同一のKozak配列およびコード領域(推定シグナル配列を含む)を含む)を生成したが、5’UTの長さが変化した;5’RACE#29は149bpであり、5’RACE#25は391bpであった。両方のクローン(zPTH1R#25およびzPTH1R#29)を、放射リガンドアッセイ、総IP生成およびcAMP蓄積によって特徴付けた。
【0124】
zPTH1R cDNA(536残基、図2A)によってコードされるアミノ酸配列は、カエルPTH1Rおよび哺乳動物PTH1Rに対する最高の配列相同性を示した(Berwitzら(1998);Kongら(1994))。hPTH1Rに対するアミノ酸配列全体の相同性は、76%であったが、hPTH2Rと比較した場合には68%に過ぎなかった。哺乳動物PTH1Rと類似して、zPTH1Rの3’非コード領域は、代表的なポリアデニル化シグナル配列を含まなかったが、しかし、不完全な配列が、ポリA(n)テイルの49bp上流に見出された(TATAAA)。
【0125】
(実施例4:zPTH3Rをコードする全長cDNAの単離)
ゲノムクローンであるzPTH3R(TM6/7)は、5’末端および3’末端で、zPTH1RおよびzPTH2Rに類似しているが異なるヌクレオチド配列を含み、そして、イントロン配列の約700bp(84bpではなく)を含んだ。この情報は、新規な遺伝子の部分が単離されたことを示し、続いて、zPTH3Rといわれた。For313およびzPTH3R(TM6/7)に特異的なプライマーを使用するRT−PCRは、450bpのcDNAクローンであるzPTH3R(TM3/6)を生成した。これは、zPTH3RのTM3〜TM6をコードする。
【0126】
ゼブラフィッシュ1 gtl 1 cDNAライブラリー(Clontech)を、zPTH3R(TM3/6)/pGEMTからのPCRによって生成した450bpの32P放射標識化cDNAプローブを使用する、プラークハイブリダイゼーションによってスクリーニングした。1.5×106pfuを有するフィルターを、50%ホルムアミド中で(42℃で18時間)ハイブリダイズし(Rubinら、1999)、そして洗浄を、1×SSC/0.1%SDSを用いて、室温、50℃、および55℃で、それぞれ各30分間実施した。オートラジオグラフィ−を、DuPont Cronex増感スクリーンおよびKodak XARフィルムを用いて、5日間、−70℃で実施した。単一のファージを、プラーク精製し(plaque−purified)、そしてλTRAPファージキット(Clontech)を使用してpcDNAI/AmpのEcoRI部位中にサブクローニングして、zeb3−3’/pcDNAI/Ampを得た。
【0127】
5’RACE反応(Gibco)を、3つの首尾よい逆zPTH3Rプライマー:
【0128】
【化1】
Figure 2002531091
を使用して、上記の通りに実施した。このcDNA産物を、pGEMT−EASYに連結し(zeb3−5’/pGEMTを生じる)、ミニプレップ(miniprep)し、そしてこれらの配列を、GCGを使用して、既知のPTHレセプターに対する相同性について分析した。インサート(哺乳動物PTH1Rのシグナル配列に対する相同性を有するヌクレオチド配列を含むように決定された)を、BamHI、ApaLI、およびNotIについての部位を使用してzeb3−3’/pcDNAI/Amp中に連結して、zPTH3R(FL)pcDNAI/Amp(zPTH3R)を得た。
【0129】
1.5×106のスクリーニングされたPFUから、単一のファージクローンを同定し、そして2.5Kbのインサートをサブクローニングしてzeb3−3’/pcDNAI/Ampを得た。配列分析は、このクローンが、哺乳動物エキソンE1に対応する領域からエキソンTによってコードされるカルボキシ末端領域まで、公知のPTH1Rに密接に関連することを示した(Kongら(1994))。しかし、このアミノ末端をコードするcDNA部分、細胞外ドメイン、および終止コドン直前の3’非翻訳領域のほとんどが、失われていた。ゼブラフィッシュの総RNA上での5’RACEは、いくつかの推定スプライス改変体の存在を示した。このことは、zPTH2Rでの知見に類似する(Rubinら(1999))。10個のzeb3−5’クローンのうちの7つを、哺乳動物のエキソンE3およびエキソンE1に類似するcDNA配列を含むと同定した。これらは、PTH1Rのアミノ末端の細胞外ドメインの部分をコードする。これれらのクローンはまた、Kozak配列および哺乳動物PTH1Rにおいて見出されたシグナルペプチド配列に対する相同性を有するヌクレオチド配列を含んだ(Kongら(1994);Schipaniら(1995))。他の3つのzeb3−5’クローン(これはまた、E3等価物およびE1等価物を含んだ)は、異なる5’末端を有した。そして従って、推定スプライス改変体を示し得る。zPTH2R(Rubinら(1999))およびヒトPTH1R(Jounら(1997)、Bettounら(1997))に類似して、これらのzPTH3R推定スプライス改変体の1つは、シグナルペプチド配列を欠如したが、しかし、エキソンE1等価物の上流に2つの開始AUGコドンを含んだ。第2の推定スプライス改変体は、Kozak配列、開始AUGを欠如し、そしてE1の等価物の上流に高度に変化した配列(これは、シグナルペプチドを示すようである)を含んだ。Kozak配列、インフレームAUG、およびzPTH1Rに対する相同性を有する5’コード領域を含んだこれらのクローンのみを、zeb3−3’/pcDNAI/AmpのApaLI部位中に連結して、全長zPTH3Rを得た(図1)。
【0130】
全体として、この新規なレセプターによってコードされる配列(542残基、図2B)は、zPTH1Rと66%のアミノ酸類似性および59%のアミノ酸同一性を共有したが、zPTH2Rとは55%の類似性を共有したに過ぎなかった。カエルPTH1R、zPTH1RおよびzPTH3Rに類似して、エキソンE2によってコードされるcDNAの等価物を欠如し、このことは、この非必須のエキソンの出現が,哺乳動物の進化的革新を示すことを示唆する(Leeら(1994))。
【0131】
この哺乳動物E2子孫形(apomorphy)と対照的に、zPTH1RおよびzPTH3Rは、Gタンパク質共役型レセプターのこのファミリーの全ての既知の哺乳動物および非哺乳動物メンバーと同じ8つの細胞外システイン、ならびにいくつかの他の「指示(signature)残基」を含む(Gタンパク質共役型レセプターデータベース:Http://www.gerdb.uthacsa.edu)。しかし、zPTH1RとzPTH3Rとの間に、潜在的なNグリコシル化についてのコンセンサス配列(N−X−SまたはN−X−T)の数における差異が、存在する:全てのゼブラフィッシュPTHレセプターについては、2つのみが保存される(図2C)。さらに、細胞内テイル残基の分析は、この領域が、PTHレセプターサブタイプ間でより高い割合の配列バリエーションを有し、そしてそれゆえに、さらなる比較について使用されることを示す(表2)。例えば、この領域におけるzPTH1RとhPTH1Rとの間の相同性は、56%であり、これは、zPTH2RおよびhPTH2Rについての58%のアミノ酸類似性に類似する。対照的に、zPTH3Rのテイル領域とhPRH1Rのテイル領域との間の相同性は、38%であり、そしてhPTH2Rと比較した場合は、28%である(表2)。従って、zPTH3Rを、PTH/PTHrPレセプターファミリーにおける新規なメンバーとして同定した。
【0132】
(実施例5:COS−7細胞におけるzPTH1RおよびzPTH3Rの機能的特徴付け)
2つの全長zPTH1R(#25および#29)ならびにzPTH3RをコードするプラスミドDNAを、COS−7細胞中で一過的に発現した。COS−7アフリカミドリザル腎臓細胞(24ウェルプレート中に約200,000細胞/ウェル)を、上記のように、培養し、そしてプラスミドDNA(200ng/ウェル)を用いてトランスフェクトした(Rubinら(1998))。トランスフェクション後、細胞を、毎日培地を交換しながら37℃で72時間培養し、続いて、これらが96時間後に機能的に評価されるまで、さらに33℃で24時間培養した(Gardellaら(1997))。
【0133】
zPTH1RまたはzPTH3Rのいずれかを発現するCOS−7細胞を用いる放射リガンド研究を、125I標識化[Nle8,21,Tyr34]rPTH−(1−34)アミド(rPTH)(配列番号22)または125I標識化[Tyr36]hPTHrP−(1−36)アミド(PTHrP)(配列番号23)のいずれか、および漸増濃度の[Tyr34]hPTH(1−34)アミド(PTH)(配列番号24)または[Tyr36]hPTHrP(1−36)アミド(PTHrP)(配列番号25)のいずれかを使用して、上記の通りに実施した(Berwitzら(1997))。ペプチドを、Gardellaら(1996)に記載されるようにMGHポリマーコアファミリーによって合成した。特異的結合を、結合全体から、過剰な非標識ペプチドの存在における放射リガンド結合を減じることによって算出した。全ての点は、2つ以上の独立な実験からの2〜3回の繰り返しの平均±S.E.M.を示す。IC50値(放射リガンド結合の50%阻害を生じる競合リガンドの用量)を、以前に記載される通りに算出した(Gardellaら(1996))。
【0134】
zPTH1RおよびzPTH3Rを発現するCOS−7細胞のアゴニスト依存性cAMP蓄積を評価するために、実験を、漸増濃度のPTHまたはPTHrPのいずれかの存在下で刺激されるCOS−7細胞を用いて24ウェルプレートで行い、そして細胞内cAMPを、記載される通りに決定した(Bergiwtzら(1998))。EC50値を、以前に記載される通りに決定した(Gardellaら(1996))。
【0135】
zPTH1R、zPTH3RおよびhPTH1Rを発現するCOS−7細胞についての総イノシトールホスフェート代謝回転(turnover)を決定するために、細胞を、COS−7細胞を用いて6ウェルプレートで増殖した(zPTH1R、zPTH3RまたはhPTH1Rのいずれかの1μg/ウェルを用いてトランスフェクトした約200,00細胞/ウェル(stina))。細胞を、毎日培地を交換しながら、37℃でDMEM/7%ウシ胎仔血清(FBS)中で3日間培養した。次いで、この細胞を、イノシトール非含有DMEM(Gibco)/7%FBS中で、3μCi/mlのmyo−[3H]イノシトール(New England Nuclear,Boston,MA)とともにプレローディング(preload)した(33℃で18時間)。翌日、プレートをリンスし、次いで、30mM LiClの存在下で、DMEM/0.1%BSA中でPTH、PTHrPのいずれかの10-6Mとともにか、またはDMEM/0.1%BSA単独で、インキュベートした(37℃で40分)。総イノシトールホスフェート(IP)を、以前に記載される通りに(Iida−Kleinら(1994および1995))、アニオン交換カラムクロマトグラフィーによって単離し、そして1mlの溶出物(総量の1/8)を、液体シンチレーションカウンター(モデルLS 6000IC、Beckman,Fullerton,CA)中で計数した。全ての点は、2つ以上の独立な実験からの2〜3回の繰り返しの平均±S.E.M.を示す。
【0136】
両方のzPTH1Rクローンは、放射標識化rPTHおよび放射標識化PTHrPの高親和性結合を示した(表2、図4)。明らかに、より短い5’UTに起因して、zPTH1R#29は、#25と比較して、わずかに高い発現レベルおよびより高い最大cAMP蓄積を示した(hPTHrPについて101.6pmole/ウェルおよびhPTHについて106.2pmole/ウェル、対、hPTHrPについて92.4pmole/ウェルおよびhPTHについて90.4pmole/ウェル;表2を参照のこと)が、さもなければ、両方のクローンは、識別不可能であった。従って、zPTH1R#29についての機能的データのみが、提示される(図3、表3)。興味深いことに、zPTH3Rは、放射標識化PTHrPについて、rPTHよりもより高い特異的結合を示した。さらに、zPTH3Rは、PTHrPについて、PTHよりもより高い見かけのKdを示した(それぞれ、約3nM対約100nM)。これらの結果は、zPTH3Rが、PTHrPと優先的に相互作用することを示す。
【0137】
これらの結合データと類似して、zPTH1Rを発現するCOS−7細胞は、PTHまたはPTHrPのいずれかに応答するcAMP蓄積について非常に類似したEC50を示した。これは、哺乳動物PTH1Rでの知見と類似する(EC50:PTHについて0.8±0.03nMおよびPTHrPについて0.3±0.04nM、表2)。zPTH3Rは、より高い最大cAMP蓄積を示した(PTHについて285.4nMおよびPTHrPについて227.4nM)が、zPTH1Rとは対照的に、zPTH3Rは、PTHについて減少した効力を示した(EC50:PTHについて5.98±0.24nMおよびPTHrPについて0.49±0.17nM、表2、図4)。さらに、PTHrPによって、より有効に活性化されることに加えて、zPTH3Rは、10-11Mで有意な活性を示した(図4)。これらの結果は、zPTH3RがPTHrPと優先的に相互作用することを示した放射レセプター研究を確証した。
【0138】
哺乳動物PTH1Rと類似して、zPTH1Rを発現するCOS−7細胞は、PTHまたはPTHrPのいずれかで刺激される場合に、IP蓄積の等価な増加(2倍)を示した。対照的に、より高い発現レベルにもかかわらず、いずれのリガンドを用いてチャレンジされる場合にも、IPは蓄積されなかった(図5)。このセカンドメッセンジャーによるシグナル伝達の欠如は、zPTH3Rの第2の細胞内ループにおける有意な構造的変化に関連し得る(図4)。ラットPTH1Rを用いる以前の研究は、レセプターのこの部分が、IPシグナル伝達に重要であることを示した。なぜなら、この「EKKY」カセット中のいくつかの残基の置換が、ホスホリパーゼC活性化を減じるかまたは消失させるかのいずれかであったからである。zPTH1Rは、哺乳動物EKKYの代わりに、保存されたDRKYh配列を含むが、zPTH3Rの対応するアミノ酸残基は、DKNCである(図3)。従って、この2つの最も重要な残基は、新規なレセプターにおいて変更され、これは、zPTH3Rのシグナル伝達選択性を説明し得る。従って、zPTH3Rは、天然に存在するPTH/PTHrPレセプターであり、これは、IPを通じてシグナル伝達し得るようである。
【0139】
(実施例6:ゼブラフィッシュゲノムDNAのサザンブロット分析)
zPTH1RおよびzPTH3Rが別個の遺伝子によってコードされることを確認するために、稀に切断する3つの制限エンドヌクレアーゼを利用して、ゼブラフィッシュゲノムDNAを完全に消化した(データは示さず)。約16μgのゼブラフィッシュゲノムDNAを、BamHI、EcoRIまたはHindIIIのいずれかで完全に消化して、エチジウムブロマイドを含有する0.8%アガロースゲルによる電気泳動のために2つの等量のアリコートに分け、そしてニトロセルロース膜(MSI,Westborough,MA)上に転写した。80℃で2時間、真空下で熱した後、このブロットを、zPTH1RまたはzPTH3Rのいずれかのカルボキシ末端テイル(それぞれ、240bpおよび335bp)をコードするPCR生成32P標識化プローブ(SchowalterおよびSommer,1989)とともに、50%ホルムアミド中でハイブリダイズした(42℃で18時間)。洗浄を、1×SSC/0.1%SDS中、室温および42℃で各30分間、ならびに0.5×SSC/0.1%SDS中、50℃で実施し、続いて、DuPont Cronex増感スクリーンおよびKodak XARフィルムを用いて、7日間、−70℃でオートラジオグラフィーを実施した。
【0140】
いずれかのレセプターのTM3〜TM6に対応するプローブを使用する、最初のサザンブロットデータは、これらのプローブが、互いの遺伝子とまたは密接に関連する遺伝子と交叉反応することを示す、複数のハイブリダイズするDNA種を示した(データは示さず)。いずれかのサブタイプについての特異性を増大するために、ハイブリダイゼーションを、各レセプターのテイル領域、zPTH1R/テイルまたはzPTH3R/テイル、のみを含む放射標識化プローブを用いて実施し、これは、PTHレセプターサブタイプ間の配列バリエーションの最高の割合を示した。各々の消化について、このテイルのプローブは、ストリンジェントな条件下で、zPTH1RおよびzPTH3Rをコードする別個の遺伝子を示す、単一であるが異なるゲノムDNAフラグメントにハイブリダイズした(データは示さず)。
【0141】
(実施例7:全ての公知のPTHRの系統発生的分析および構造的分析)
公知のzPTH1R、zPTH2R、キンギョVIPレセプター(#U56391)およびヒトCRFレセプター(#P34998)の配列のアラインメントを、以前に記載の通りに実施した(Rubinら(1999))。続いて、配列を、MacClade 3.0(MaddisonおよびMaddison、1992)内に整列させ、そしてギャップを、ネイティブタンパク質の相同性を最大にするように与えた。PAUP 3.1(Swofford,1993)の分岐限定検索選択(branch−and−bound search option)を使用して分析した場合に、各アミノ酸を、非重みつき(unweighted)特徴として処理した。100個の複製に対する分岐限定選択を使用するブートストラッピング分析(Hedges(1992))を実施し、そして50%の主要な役割のコンセンサスと適合性の群のみを保持した(SwoffordおよびOlsen(1990);Swofford(1993))。
【0142】
GCGを、zPTH1R、zPTH2R、zPTH3R、hPTH1RおよびhPTH2Rのテイル領域を比較するために使用した。さらなる分析を、MacClade内で実施して、あいまいな残基(これは、各PTH/PTHrPレセプターサブタイプについて特徴依存性であり得る)を決定した(MadisonおよびMaddison、1992;Swofford、1993;Rubinら、1999)。
【0143】
単一の最も節減した(parsimonious)Bootstrapコンセンサスツリーは、2つの統計学的に有意なPTH/PTHrPレセプター分岐群;PTH1R/PTH3R分岐群およびPTH2R分岐群(図7)、を示した。さらに、PTH1R/PTH3R分岐群において、PTH3Rと有意に異なるPTH1R群および、少なくともPTH1Rについて、含まれる末端分岐は、形態学に基づく系統発生と一致する(Poughら(1989))。
【0144】
zPTH1RとzPTH3Rとの間のアミノ酸全体の変換は、特に膜貫通領域において、比較的高いが、一方多変量の分析は、PTH3Rに特異的であり得るアミノ酸残基の同定を導いた(図3)。他の種由来のさらなるPTH3R配列は、これらの残基のレセプター特異性について確認する必要があるが、制限された数のアミノ酸変化は、すでに、それらの機能的重要性(特に、ホスホリパーゼC活性化に関して)を調査するための変異研究を可能にし得る。
【0145】
(実施例7:マウスゲノムDNAのサザンブロット分析)
哺乳動物におけるPTH3Rの発生を確立するために、サザンブロット分析を、野生型マウス由来(図7、左レーン、10μg)およびPTH/PTHrPレセプター遺伝子の両方のコピーを欠如するマウス由来(図7、右レーン、2μg)のゲノムDNAを用いて行った。
【0146】
簡潔には,ゲノムDNAを、制限酵素BamHIを用いて完全に消化し、アガロースゲル電気泳動に供し、そして放射標識化PTH3R DNA(zPTH3Rのテイル部分をコードする約300bp)でプローブするために膜に転写した。ハイブリダイゼーションを、42℃で一晩、30%ホルムアミドの条件下で実施した。このブロットを、60℃で1×SSCの最後の洗浄に供した。ラジオグラフィーを、増感スクリーンを用いて、−80℃で3日間、このブロットをフィルムに曝露することによって実施した。PTH/PTHrPレセプターノックアウト(KO)DNAにおけるバンドの検出は、マウスゲノムDNAにおけるzPTH3Rの存在を示した。
【0147】
(表2.異なるPTHレセプターの細胞内カルボキシ末端テイルのアミノ酸配列の比較)
zPTH1RおよびzPTH3Rのテイル領域を含む残基を、zPTH2R、およびヒトPTH1RまたはPTH2Rの対応する領域と比較した。パーセント類似性およびパーセント同一性を示す。
【0148】
【表2】
Figure 2002531091
(表3.zPTH1RおよびzPTH3Rに対するPTHアナログおよびPTHrPアナログの、結合特性およびcAMPシグナル伝達特性)
競合的結合およびcAMP刺激アッセイを、室温でインタクトなCOS−7細胞を用いて実施した。このCOS−7細胞は、材料および方法に記載されるように、zPTH1RまたはzPTH3Rのいずれかを発現した。相同性結合反応は、非標識化rPTHとともに125I−rPTH、および非標識化hPTHrPとともに125I−hPTHrPを利用し、異種結合反応は、非標識化rPTHとともに125I−hPTHを利用した。EC50値およびIC50値を、以前に記載されるように決定した(Gardellaら、1996)。値は、少なくとも3つの独立したトランスフェクションの平均±SEMである。NDは、測定していない。
【0149】
【表3】
Figure 2002531091
本明細書中に引用される他の参考文献のリスト:
【0150】
【表4】
Figure 2002531091
Figure 2002531091
Figure 2002531091
Figure 2002531091
Figure 2002531091
Figure 2002531091
Figure 2002531091
Figure 2002531091
【0151】
【表5】
Figure 2002531091
【0152】
【表6】
Figure 2002531091
【図面の簡単な説明】
【図1A】
A)エキソンM6/7およびM7の模式図(A)、ならびにPTH1RまたはPTH3RをコードするcDNAの模式図(B)。縦型のボックスは、膜貫通(membrane−spanning)へリックスの予測された位置を示し;制限酵素について認識部位は、//により示される。正方向(For)の矢印および逆方向(Rev)の矢印は、zPTH1RおよびzPTH3RについてRT−PCR、5’RACE、および3’RACEのために使用されるプライマーのおよその位置を示す。
【図1B】
B)エキソンM6/7およびM7の模式図(A)、ならびにPTH1RまたはPTH3RをコードするcDNAの模式図(B)。縦型のボックスは、膜貫通(membrane−spanning)へリックスの予測された位置を示し;制限酵素について認識部位は、//により示される。正方向(For)の矢印および逆方向(Rev)の矢印は、zPTH1RおよびzPTH3RについてRT−PCR、5’RACE、および3’RACEのために使用されるプライマーのおよその位置を示す。
【図1C】
C)PTH3RレセプターcDNAのヌクレオチド配列。
【図1D】
D)PTH3RレセプターcDNAのヌクレオチド配列。
【化2】
Figure 2002531091
【図2A】
A)PTH1Rレセプターのアミノ酸配列。
【図2B】
B)PTH3Rレセプターのアミノ酸配列。
【図3】
zPTH1R、zPTH2R、およびzPTH3Rのアミノ酸配列のアラインメント。この配列は、GCGパッケージ(Genetics Computer
Group,Wisconsin)を使用のGAPアルゴリズムおよびパイルアップアルゴリズムを使用して、整列された。潜在的なN−グリコシル化についての保存されたコンセンサス部位が、#により同定される。ギャップは、配列相同性を最大にするために導入された。特徴付けられたzPTH2R(Rubinら、(1999))の1つのスプライス改変体において欠けている17残基は、箱で囲まれ;シグナルペプチドを含むと予測される残基は、点刻されたボックスによって輪郭を描かれ;そしておそらくPTH3R特異的である残基は、箱で囲まれる。
【図4A】
zPTH1RまたはzPTH3Rを一時的に発現するCOS−7細胞は、放射性リガンド結合の競合阻害(A、B)およびアゴニスト刺激cAMP産生(C、D)について評価された。結合研究(材料および方法で記載される通り)は、放射性リガンドとして125I−[Nle8,21,Tyr34]rPTH−(1−34)アミド(パネルA)または125I−[Tyr36]hPTHrP−(1−36)アミド(パネルB)のいずれかおよび種々の量の非標識ペプチドを使用した。データは、最大結合の%として表される。サイクリックAMP蓄積は、zPTH1R(C)またはzPTH3R(D)について最大の%として表され;基底cAMP蓄積は、いずれのレセプターについても3〜4pmol/ウェルであり;zPTH1Rについて最大の蓄積が106.2pmol/ウェルであり、およびzPTH3Rについて最大の蓄積が285.4pmol/ウェルであった。黒四角白四角、PTH;黒丸白丸、PTHrP;塗りつぶされた記号は、zPTH1Rを表し、白い記号は、zPTH3Rを表す。全てのデータが、少なくとも3つの独立したトランスフェクションの平均値±SEMを表す。
【図4B】
zPTH1RまたはzPTH3Rを一時的に発現するCOS−7細胞は、放射性リガンド結合の競合阻害(A、B)およびアゴニスト刺激cAMP産生(C、D)について評価された。結合研究(材料および方法で記載される通り)は、放射性リガンドとして125I−[Nle8,21,Tyr34]rPTH−(1−34)アミド(パネルA)または125I−[Tyr36]hPTHrP−(1−36)アミド(パネルB)のいずれかおよび種々の量の非標識ペプチドを使用した。データは、最大結合の%として表される。サイクリックAMP蓄積は、zPTH1R(C)またはzPTH3R(D)について最大の%として表され;基底cAMP蓄積は、いずれのレセプターについても3〜4pmol/ウェルであり;zPTH1Rについて最大の蓄積が106.2pmol/ウェルであり、およびzPTH3Rについて最大の蓄積が285.4pmol/ウェルであった。黒四角白四角、PTH;黒丸白丸、PTHrP;塗りつぶされた記号は、zPTH1Rを表し、白い記号は、zPTH3Rを表す。全てのデータが、少なくとも3つの独立したトランスフェクションの平均値±SEMを表す。
【図4C】
zPTH1RまたはzPTH3Rを一時的に発現するCOS−7細胞は、放射性リガンド結合の競合阻害(A、B)およびアゴニスト刺激cAMP産生(C、D)について評価された。結合研究(材料および方法で記載される通り)は、放射性リガンドとして125I−[Nle8,21,Tyr34]rPTH−(1−34)アミド(パネルA)または125I−[Tyr36]hPTHrP−(1−36)アミド(パネルB)のいずれかおよび種々の量の非標識ペプチドを使用した。データは、最大結合の%として表される。サイクリックAMP蓄積は、zPTH1R(C)またはzPTH3R(D)について最大の%として表され;基底cAMP蓄積は、いずれのレセプターについても3〜4pmol/ウェルであり;zPTH1Rについて最大の蓄積が106.2pmol/ウェルであり、およびzPTH3Rについて最大の蓄積が285.4pmol/ウェルであった。黒四角白四角、PTH;黒丸白丸、PTHrP;塗りつぶされた記号は、zPTH1Rを表し、白い記号は、zPTH3Rを表す。全てのデータが、少なくとも3つの独立したトランスフェクションの平均値±SEMを表す。
【図4D】
zPTH1RまたはzPTH3Rを一時的に発現するCOS−7細胞は、放射性リガンド結合の競合阻害(A、B)およびアゴニスト刺激cAMP産生(C、D)について評価された。結合研究(材料および方法で記載される通り)は、放射性リガンドとして125I−[Nle8,21,Tyr34]rPTH−(1−34)アミド(パネルA)または125I−[Tyr36]hPTHrP−(1−36)アミド(パネルB)のいずれかおよび種々の量の非標識ペプチドを使用した。データは、最大結合の%として表される。サイクリックAMP蓄積は、zPTH1R(C)またはzPTH3R(D)について最大の%として表され;基底cAMP蓄積は、いずれのレセプターについても3〜4pmol/ウェルであり;zPTH1Rについて最大の蓄積が106.2pmol/ウェルであり、およびzPTH3Rについて最大の蓄積が285.4pmol/ウェルであった。黒四角白四角、PTH;黒丸白丸、PTHrP;塗りつぶされた記号は、zPTH1Rを表し、白い記号は、zPTH3Rを表す。全てのデータが、少なくとも3つの独立したトランスフェクションの平均値±SEMを表す。
【図5】
zPTH1RまたはzPTH3RまたはhPTH1Rを一時的に発現するCOS−7細胞中のIP総量の蓄積。IP総量の加水分解を、PTHrP(10-6M)またはPTH(10-6M)の存在下または非存在下において記載されるように評価した。データは、基底に対する倍数として表され、そして少なくとも2つの独立した実験の平均値±SEMを表す。
【図6】
材料および方法に記載されるような、系統分析は、単一の最も極度に倹約されたツリーが、1549ステップの長さを有すること、および0.863の情報価値のない特性を排除した一貫性(consistency)指数を示した。ブートストラップ(bootstrap)信頼区間は、分岐点の次に示され、そして100回の分岐と境界との反復(branch−and−bound iteration)における所定の分岐を支持する試行の百分率を示す。
【図7】
PTH3Rを用いてプローブした野生型マウスゲノムDNA(左レーン)およびPTH/PTHrPレセプターノックアウトマウスゲノムDNA(右レーン)のサザンブロット分析。
【0153】
【配列表】
SEQUENCE LISTING


<110> The General Hospital Corporation

<120> PTH1R and PTH3R Receptors

<130> F101959B33

<140> JP 2000-585406
<141> 1999-11-30

<150> US 60/110,467
<151> 1998-11-30

<160> 25

<170> PatentIn Ver. 2.1

<210> 1
<211> 1609
<212> DNA
<213> zebrafish

<220>
<221> CDS
<222> (1)..(1608)

<400> 1
atg gga gcc acg ctg atc gta cgc act tta ggc ttt ctc ttc tgc ggc 48
Met Gly Ala Thr Leu Ile Val Arg Thr Leu Gly Phe Leu Phe Cys Gly
1 5 10 15

acc ttg ctg agt ttc gtc tat ggt ctg gtc gat gca gat gat gtc ctc 96
Thr Leu Leu Ser Phe Val Tyr Gly Leu Val Asp Ala Asp Asp Val Leu
20 25 30

aca aag gag gag caa atc tat ctt ctg ttc aac gca aaa cga aaa tgt 144
Thr Lys Glu Glu Gln Ile Tyr Leu Leu Phe Asn Ala Lys Arg Lys Cys
35 40 45

gag cga gca atc aag tcc aag cat aaa acg tct gag gga tcc tgt ctg 192
Glu Arg Ala Ile Lys Ser Lys His Lys Thr Ser Glu Gly Ser Cys Leu
50 55 60

cca gag tgg gat ggc atc cta tgt tgg ccc gag gga gtt cct gga aag 240
Pro Glu Trp Asp Gly Ile Leu Cys Trp Pro Glu Gly Val Pro Gly Lys
65 70 75 80

atg gtg tcc act tca tgc cca gag tac ata tat gac ttc aac cac aaa 288
Met Val Ser Thr Ser Cys Pro Glu Tyr Ile Tyr Asp Phe Asn His Lys
85 90 95

ggt cat gcc tac cgg cgc tgc gac ctg aac ggg acc tgg gaa ctg gcc 336
Gly His Ala Tyr Arg Arg Cys Asp Leu Asn Gly Thr Trp Glu Leu Ala
100 105 110

tca cat aac aac aaa acc tgg gct aat tac agc gaa tgt gcc aaa ttc 384
Ser His Asn Asn Lys Thr Trp Ala Asn Tyr Ser Glu Cys Ala Lys Phe
115 120 125

ttc ccc cat tat aac cag aac cag gag agg gag gtt ttc gac aga ctt 432
Phe Pro His Tyr Asn Gln Asn Gln Glu Arg Glu Val Phe Asp Arg Leu
130 135 140

tac ctg atc tac aca gtg ggc tac tcc atc tct ctg gga tca ctt atg 480
Tyr Leu Ile Tyr Thr Val Gly Tyr Ser Ile Ser Leu Gly Ser Leu Met
145 150 155 160

gtg gcc aca gtc atc ctc gga tac ttt cga cgg ctc cac tgc acc agg 528
Val Ala Thr Val Ile Leu Gly Tyr Phe Arg Arg Leu His Cys Thr Arg
165 170 175

aac tac atc cac atg cac ctg ttt cta tcg ttc atg ttg agg gcc att 576
Asn Tyr Ile His Met His Leu Phe Leu Ser Phe Met Leu Arg Ala Ile
180 185 190

agt atc ttc gtg aag gat gtg gtg ctg tac tct ggt tcg gcg ctg cag 624
Ser Ile Phe Val Lys Asp Val Val Leu Tyr Ser Gly Ser Ala Leu Gln
195 200 205

gaa atg gaa cga atc act gtg gag gat ctc aaa tcc atc act gaa gcc 672
Glu Met Glu Arg Ile Thr Val Glu Asp Leu Lys Ser Ile Thr Glu Ala
210 215 220

cct cct gcc aac aaa acc cag ttt atc ggc tgt aag gtg gcg gtg acg 720
Pro Pro Ala Asn Lys Thr Gln Phe Ile Gly Cys Lys Val Ala Val Thr
225 230 235 240

ctc ttc ttg tac ttc ttg gcc act aat tat tac tgg att ctg gtg gaa 768
Leu Phe Leu Tyr Phe Leu Ala Thr Asn Tyr Tyr Trp Ile Leu Val Glu
245 250 255

ggc ctg tac ctg cac agc ctt atc ttc atg acc ttc ttc tca gac agg 816
Gly Leu Tyr Leu His Ser Leu Ile Phe Met Thr Phe Phe Ser Asp Arg
260 265 270

aag tac ctc tgg ggc ttc act ctg att ggt tgg ggt gtt cct gcg atg 864
Lys Tyr Leu Trp Gly Phe Thr Leu Ile Gly Trp Gly Val Pro Ala Met
275 280 285

ttt gtc acc atc tgg gcg agt gtt aga gcc aca ctt gct gac act gag 912
Phe Val Thr Ile Trp Ala Ser Val Arg Ala Thr Leu Ala Asp Thr Glu
290 295 300

tgc tgg gat ttg agt gca gga aac ctg aaa tgg att gtg cag atc ccc 960
Cys Trp Asp Leu Ser Ala Gly Asn Leu Lys Trp Ile Val Gln Ile Pro
305 310 315 320

att ctt act gca att gtt gtc aat ttt ttg ttg ttc ctg aat ata att 1008
Ile Leu Thr Ala Ile Val Val Asn Phe Leu Leu Phe Leu Asn Ile Ile
325 330 335

cga gtc ttg gca aca aaa ctt cga gaa aca aat gcg ggc aga tgt gac 1056
Arg Val Leu Ala Thr Lys Leu Arg Glu Thr Asn Ala Gly Arg Cys Asp
340 345 350

acc aga caa caa tat agg aag ctg ctg aag tcg act ctg gtc ctc atg 1104
Thr Arg Gln Gln Tyr Arg Lys Leu Leu Lys Ser Thr Leu Val Leu Met
355 360 365

ccg ttg ttc ggt gtt cac tac ata gtc ttc atg gcg atg cct tac aca 1152
Pro Leu Phe Gly Val His Tyr Ile Val Phe Met Ala Met Pro Tyr Thr
370 375 380

gaa gtt tct gga gta ctg tgg caa atc cag atg cat tat gaa atg ctc 1200
Glu Val Ser Gly Val Leu Trp Gln Ile Gln Met His Tyr Glu Met Leu
385 390 395 400

ttt aac tca gtc cag gga ttc ttt gtt gcg att ata tat tgc ttc tgc 1248
Phe Asn Ser Val Gln Gly Phe Phe Val Ala Ile Ile Tyr Cys Phe Cys
405 410 415

aac gga gag gtc caa gcg gaa atc aag aag gcc tgg aac aga agg act 1296
Asn Gly Glu Val Gln Ala Glu Ile Lys Lys Ala Trp Asn Arg Arg Thr
420 425 430

ctt gct ctg gac ttc aag aga aaa gcc agg agc ggc agt aac aca tac 1344
Leu Ala Leu Asp Phe Lys Arg Lys Ala Arg Ser Gly Ser Asn Thr Tyr
435 440 445

agc tat gga ccc atg gtt tct cac acc agt gtt acc aat gtg acg gcg 1392
Ser Tyr Gly Pro Met Val Ser His Thr Ser Val Thr Asn Val Thr Ala
450 455 460

cgg ggg ccg ctg gcc ctt cac ctc acc aac cga ctg ggg cac gtc acc 1440
Arg Gly Pro Leu Ala Leu His Leu Thr Asn Arg Leu Gly His Val Thr
465 470 475 480

act aac ggc cac aga aac ctt ccg gga tac ata aaa aac ggc tcc gtt 1488
Thr Asn Gly His Arg Asn Leu Pro Gly Tyr Ile Lys Asn Gly Ser Val
485 490 495

tca gaa aac tcc atc ccg tcc tcg ggt cac gag ctt cac att cag gag 1536
Ser Glu Asn Ser Ile Pro Ser Ser Gly His Glu Leu His Ile Gln Glu
500 505 510

gaa gag cct tcg aag acc ttc cag atg gag aaa acc atc cag gtg gtg 1584
Glu Glu Pro Ser Lys Thr Phe Gln Met Glu Lys Thr Ile Gln Val Val
515 520 525

gag gag gaa aga gaa acc gtc atg t 1609
Glu Glu Glu Arg Glu Thr Val Met
530 535


<210> 2
<211> 536
<212> PRT
<213> zebrafish

<400> 2
Met Gly Ala Thr Leu Ile Val Arg Thr Leu Gly Phe Leu Phe Cys Gly
1 5 10 15

Thr Leu Leu Ser Phe Val Tyr Gly Leu Val Asp Ala Asp Asp Val Leu
20 25 30

Thr Lys Glu Glu Gln Ile Tyr Leu Leu Phe Asn Ala Lys Arg Lys Cys
35 40 45

Glu Arg Ala Ile Lys Ser Lys His Lys Thr Ser Glu Gly Ser Cys Leu
50 55 60

Pro Glu Trp Asp Gly Ile Leu Cys Trp Pro Glu Gly Val Pro Gly Lys
65 70 75 80

Met Val Ser Thr Ser Cys Pro Glu Tyr Ile Tyr Asp Phe Asn His Lys
85 90 95

Gly His Ala Tyr Arg Arg Cys Asp Leu Asn Gly Thr Trp Glu Leu Ala
100 105 110

Ser His Asn Asn Lys Thr Trp Ala Asn Tyr Ser Glu Cys Ala Lys Phe
115 120 125

Phe Pro His Tyr Asn Gln Asn Gln Glu Arg Glu Val Phe Asp Arg Leu
130 135 140

Tyr Leu Ile Tyr Thr Val Gly Tyr Ser Ile Ser Leu Gly Ser Leu Met
145 150 155 160

Val Ala Thr Val Ile Leu Gly Tyr Phe Arg Arg Leu His Cys Thr Arg
165 170 175

Asn Tyr Ile His Met His Leu Phe Leu Ser Phe Met Leu Arg Ala Ile
180 185 190

Ser Ile Phe Val Lys Asp Val Val Leu Tyr Ser Gly Ser Ala Leu Gln
195 200 205

Glu Met Glu Arg Ile Thr Val Glu Asp Leu Lys Ser Ile Thr Glu Ala
210 215 220

Pro Pro Ala Asn Lys Thr Gln Phe Ile Gly Cys Lys Val Ala Val Thr
225 230 235 240

Leu Phe Leu Tyr Phe Leu Ala Thr Asn Tyr Tyr Trp Ile Leu Val Glu
245 250 255

Gly Leu Tyr Leu His Ser Leu Ile Phe Met Thr Phe Phe Ser Asp Arg
260 265 270

Lys Tyr Leu Trp Gly Phe Thr Leu Ile Gly Trp Gly Val Pro Ala Met
275 280 285

Phe Val Thr Ile Trp Ala Ser Val Arg Ala Thr Leu Ala Asp Thr Glu
290 295 300

Cys Trp Asp Leu Ser Ala Gly Asn Leu Lys Trp Ile Val Gln Ile Pro
305 310 315 320

Ile Leu Thr Ala Ile Val Val Asn Phe Leu Leu Phe Leu Asn Ile Ile
325 330 335

Arg Val Leu Ala Thr Lys Leu Arg Glu Thr Asn Ala Gly Arg Cys Asp
340 345 350

Thr Arg Gln Gln Tyr Arg Lys Leu Leu Lys Ser Thr Leu Val Leu Met
355 360 365

Pro Leu Phe Gly Val His Tyr Ile Val Phe Met Ala Met Pro Tyr Thr
370 375 380

Glu Val Ser Gly Val Leu Trp Gln Ile Gln Met His Tyr Glu Met Leu
385 390 395 400

Phe Asn Ser Val Gln Gly Phe Phe Val Ala Ile Ile Tyr Cys Phe Cys
405 410 415

Asn Gly Glu Val Gln Ala Glu Ile Lys Lys Ala Trp Asn Arg Arg Thr
420 425 430

Leu Ala Leu Asp Phe Lys Arg Lys Ala Arg Ser Gly Ser Asn Thr Tyr
435 440 445

Ser Tyr Gly Pro Met Val Ser His Thr Ser Val Thr Asn Val Thr Ala
450 455 460

Arg Gly Pro Leu Ala Leu His Leu Thr Asn Arg Leu Gly His Val Thr
465 470 475 480

Thr Asn Gly His Arg Asn Leu Pro Gly Tyr Ile Lys Asn Gly Ser Val
485 490 495

Ser Glu Asn Ser Ile Pro Ser Ser Gly His Glu Leu His Ile Gln Glu
500 505 510

Glu Glu Pro Ser Lys Thr Phe Gln Met Glu Lys Thr Ile Gln Val Val
515 520 525

Glu Glu Glu Arg Glu Thr Val Met
530 535



<210> 3
<211> 2152
<212> DNA
<213> zebrafish

<220>
<221> CDS
<222> (394)..(2019)

<400> 3
ttacaccata actcacagga gatcacatct ctggacacat ctccaacaag tctctcttta 60

aaacatctac aattggactg acaaatctct tctttaatca aggatctgag ttaatacaaa 120

aaaaaatctg atgaatggaa gaaaatcatc tgtgatggta ttccagaagt taaaatctca 180

acaaaaacaa acaacgggtc ggacttcaac agatgtgtgt ccgcttgaca cggcagcatc 240

agaaagaaac aacatcttta acacaatgaa gaagtaatgg ctgcaaacgt ctgcgcttct 300

ctccacatcg acgcgactgc catgtcctga agagaaacag gagctctctg gagagcagga 360

gttctggaaa aggtcaaagg tcctgggtta agc atg gtg tca gtg gag gtc tct 414
Met Val Ser Val Glu Val Ser
1 5

gtg gct tta gtg ctg tgc tgt gtt ttg atg gga gcc aga gct ctg att 462
Val Ala Leu Val Leu Cys Cys Val Leu Met Gly Ala Arg Ala Leu Ile
10 15 20

gat tca gat gat gtc atc aca aga gat gaa cag atc ttt ctc ctc att 510
Asp Ser Asp Asp Val Ile Thr Arg Asp Glu Gln Ile Phe Leu Leu Ile
25 30 35

ggt gcg cgg tcg agg tgt gag aga acc atc cgt gca cag tca gac gtg 558
Gly Ala Arg Ser Arg Cys Glu Arg Thr Ile Arg Ala Gln Ser Asp Val
40 45 50 55

gtc aga gag aat aac tgc gct cct gag tgg gat ggg atc att tgc tgg 606
Val Arg Glu Asn Asn Cys Ala Pro Glu Trp Asp Gly Ile Ile Cys Trp
60 65 70

ccc aca gga aaa ccc aat cag atg gtg gca gtt ctg tgt cct gag tac 654
Pro Thr Gly Lys Pro Asn Gln Met Val Ala Val Leu Cys Pro Glu Tyr
75 80 85

atc tat gac ttc aac cac aga gga tac gcg tat cga cac tgt gat gca 702
Ile Tyr Asp Phe Asn His Arg Gly Tyr Ala Tyr Arg His Cys Asp Ala
90 95 100

tca ggt aac tgg gag cag gtg tcc att ata aac cgg acg tgg gca aac 750
Ser Gly Asn Trp Glu Gln Val Ser Ile Ile Asn Arg Thr Trp Ala Asn
105 110 115

tac acg gaa tgc acc act tac ctg cac acc aac cac agt gat cag gag 798
Tyr Thr Glu Cys Thr Thr Tyr Leu His Thr Asn His Ser Asp Gln Glu
120 125 130 135

gaa gtg ttt gag cgc ctt tac ctc atg tac act att gga tac tcc ata 846
Glu Val Phe Glu Arg Leu Tyr Leu Met Tyr Thr Ile Gly Tyr Ser Ile
140 145 150

tca ctg gca gcg tta ctg gtg gcg gtc tct atc ctt tgc tat ttc aaa 894
Ser Leu Ala Ala Leu Leu Val Ala Val Ser Ile Leu Cys Tyr Phe Lys
155 160 165

cgt ctc cac tgc act cgt aac tac atc cac atc cac ctc ttc acc tcg 942
Arg Leu His Cys Thr Arg Asn Tyr Ile His Ile His Leu Phe Thr Ser
170 175 180

ttc ata tgt cga gca atc agt att ttt gtg aaa gac gcc gtt ctt tac 990
Phe Ile Cys Arg Ala Ile Ser Ile Phe Val Lys Asp Ala Val Leu Tyr
185 190 195

gcc gtc acg aat gat gga gaa cta gaa gat ggg gca gtg gaa caa aga 1038
Ala Val Thr Asn Asp Gly Glu Leu Glu Asp Gly Ala Val Glu Gln Arg
200 205 210 215

ccc atg gtg ggc tgc aag gct gct gtg acc ctc ttc ctg tat ctg ttg 1086
Pro Met Val Gly Cys Lys Ala Ala Val Thr Leu Phe Leu Tyr Leu Leu
220 225 230

gcg acc aat cat tat tgg atc ctg gtg gag ggt ttg tac ttg cat agt 1134
Ala Thr Asn His Tyr Trp Ile Leu Val Glu Gly Leu Tyr Leu His Ser
235 240 245

ctg atc ttc atg gcc ttc ctg tct gat aag aac tgc ctg tgg gct ttg 1182
Leu Ile Phe Met Ala Phe Leu Ser Asp Lys Asn Cys Leu Trp Ala Leu
250 255 260

aca atc ata ggc tgg ggg atc cca gca gtg ttt gtg tct ata tgg gtc 1230
Thr Ile Ile Gly Trp Gly Ile Pro Ala Val Phe Val Ser Ile Trp Val
265 270 275

agt gcc agg gtg tct ctg gca gac aca cag tgc tgg gat atc agt gca 1278
Ser Ala Arg Val Ser Leu Ala Asp Thr Gln Cys Trp Asp Ile Ser Ala
280 285 290 295

ggc aat ttg aaa tgg att tat caa gta cca atc ctg gca gcc att gtt 1326
Gly Asn Leu Lys Trp Ile Tyr Gln Val Pro Ile Leu Ala Ala Ile Val
300 305 310

gta aac ttc ttc ctc ttc ctc aat atc atc agg gtt ttg gcc tct aag 1374
Val Asn Phe Phe Leu Phe Leu Asn Ile Ile Arg Val Leu Ala Ser Lys
315 320 325

ttg tgg gaa aca aac acg gga aaa ctg gac cct aga cag cag tac agg 1422
Leu Trp Glu Thr Asn Thr Gly Lys Leu Asp Pro Arg Gln Gln Tyr Arg
330 335 340

aag ctg ctg aag tca aca atg gtg ctg atg cca ctg ttt gga gtt cat 1470
Lys Leu Leu Lys Ser Thr Met Val Leu Met Pro Leu Phe Gly Val His
345 350 355

tac atg ctg ttc atg gct ctt ccg tac act gat gtg act ggt ttg ctg 1518
Tyr Met Leu Phe Met Ala Leu Pro Tyr Thr Asp Val Thr Gly Leu Leu
360 365 370 375

agg cag att ctg atg cat tac gag atg ctc ttc aat tct tca cag ggt 1566
Arg Gln Ile Leu Met His Tyr Glu Met Leu Phe Asn Ser Ser Gln Gly
380 385 390

ttc ttt gtg gcg ttt att tac tgc ttc tgc aat ggg gag gtg cag gca 1614
Phe Phe Val Ala Phe Ile Tyr Cys Phe Cys Asn Gly Glu Val Gln Ala
395 400 405

gag gtg aag aag gcc tgg ttg cga cgc agt ctt gcg tta gac ctg aag 1662
Glu Val Lys Lys Ala Trp Leu Arg Arg Ser Leu Ala Leu Asp Leu Lys
410 415 420

cag aag gct cga gtc cac agc agt gcg gga tgt gga agt ggt tac tat 1710
Gln Lys Ala Arg Val His Ser Ser Ala Gly Cys Gly Ser Gly Tyr Tyr
425 430 435

gga gga atg atg tcc cac acc aca aca cag agc gtg tgt ctt agt gtc 1758
Gly Gly Met Met Ser His Thr Thr Thr Gln Ser Val Cys Leu Ser Val
440 445 450 455

agt ggt gct aaa ggc ggt cat tct ctg cac acc ata gga gcc aaa gga 1806
Ser Gly Ala Lys Gly Gly His Ser Leu His Thr Ile Gly Ala Lys Gly
460 465 470

caa tcc cat cta caa cat tca gga aac tta ccc ggc tac gcg cct cag 1854
Gln Ser His Leu Gln His Ser Gly Asn Leu Pro Gly Tyr Ala Pro Gln
475 480 485

gac aca gag act ttg ttt tac cca gtg gtc cca aag cag aaa gag act 1902
Asp Thr Glu Thr Leu Phe Tyr Pro Val Val Pro Lys Gln Lys Glu Thr
490 495 500

cca tgc aga cag agc agc agg aat gca gag gaa agc gag cat gat ttt 1950
Pro Cys Arg Gln Ser Ser Arg Asn Ala Glu Glu Ser Glu His Asp Phe
505 510 515

gag cca tat ttc gta gcg gat gag gaa cat tct gga tcc atg tct tgg 1998
Glu Pro Tyr Phe Val Ala Asp Glu Glu His Ser Gly Ser Met Ser Trp
520 525 530 535

aaa gaa cta gaa acg atg ctt tgatgtaact tgctggatat tataaagtgg 2049
Lys Glu Leu Glu Thr Met Leu
540

tgcttgctat tgtcagaagt tctaagttat aaaagcttgg tttttgccca gaatcaaaac 2109

attcaataat aattgnagct ttttatctcc aaaaaaaaaa aaa 2152


<210> 4
<211> 542
<212> PRT
<213> zebrafish

<400> 4
Met Val Ser Val Glu Val Ser Val Ala Leu Val Leu Cys Cys Val Leu
1 5 10 15

Met Gly Ala Arg Ala Leu Ile Asp Ser Asp Asp Val Ile Thr Arg Asp
20 25 30

Glu Gln Ile Phe Leu Leu Ile Gly Ala Arg Ser Arg Cys Glu Arg Thr
35 40 45

Ile Arg Ala Gln Ser Asp Val Val Arg Glu Asn Asn Cys Ala Pro Glu
50 55 60

Trp Asp Gly Ile Ile Cys Trp Pro Thr Gly Lys Pro Asn Gln Met Val
65 70 75 80

Ala Val Leu Cys Pro Glu Tyr Ile Tyr Asp Phe Asn His Arg Gly Tyr
85 90 95

Ala Tyr Arg His Cys Asp Ala Ser Gly Asn Trp Glu Gln Val Ser Ile
100 105 110

Ile Asn Arg Thr Trp Ala Asn Tyr Thr Glu Cys Thr Thr Tyr Leu His
115 120 125

Thr Asn His Ser Asp Gln Glu Glu Val Phe Glu Arg Leu Tyr Leu Met
130 135 140

Tyr Thr Ile Gly Tyr Ser Ile Ser Leu Ala Ala Leu Leu Val Ala Val
145 150 155 160

Ser Ile Leu Cys Tyr Phe Lys Arg Leu His Cys Thr Arg Asn Tyr Ile
165 170 175

His Ile His Leu Phe Thr Ser Phe Ile Cys Arg Ala Ile Ser Ile Phe
180 185 190

Val Lys Asp Ala Val Leu Tyr Ala Val Thr Asn Asp Gly Glu Leu Glu
195 200 205

Asp Gly Ala Val Glu Gln Arg Pro Met Val Gly Cys Lys Ala Ala Val
210 215 220

Thr Leu Phe Leu Tyr Leu Leu Ala Thr Asn His Tyr Trp Ile Leu Val
225 230 235 240

Glu Gly Leu Tyr Leu His Ser Leu Ile Phe Met Ala Phe Leu Ser Asp
245 250 255

Lys Asn Cys Leu Trp Ala Leu Thr Ile Ile Gly Trp Gly Ile Pro Ala
260 265 270

Val Phe Val Ser Ile Trp Val Ser Ala Arg Val Ser Leu Ala Asp Thr
275 280 285

Gln Cys Trp Asp Ile Ser Ala Gly Asn Leu Lys Trp Ile Tyr Gln Val
290 295 300

Pro Ile Leu Ala Ala Ile Val Val Asn Phe Phe Leu Phe Leu Asn Ile
305 310 315 320

Ile Arg Val Leu Ala Ser Lys Leu Trp Glu Thr Asn Thr Gly Lys Leu
325 330 335

Asp Pro Arg Gln Gln Tyr Arg Lys Leu Leu Lys Ser Thr Met Val Leu
340 345 350

Met Pro Leu Phe Gly Val His Tyr Met Leu Phe Met Ala Leu Pro Tyr
355 360 365

Thr Asp Val Thr Gly Leu Leu Arg Gln Ile Leu Met His Tyr Glu Met
370 375 380

Leu Phe Asn Ser Ser Gln Gly Phe Phe Val Ala Phe Ile Tyr Cys Phe
385 390 395 400

Cys Asn Gly Glu Val Gln Ala Glu Val Lys Lys Ala Trp Leu Arg Arg
405 410 415

Ser Leu Ala Leu Asp Leu Lys Gln Lys Ala Arg Val His Ser Ser Ala
420 425 430

Gly Cys Gly Ser Gly Tyr Tyr Gly Gly Met Met Ser His Thr Thr Thr
435 440 445

Gln Ser Val Cys Leu Ser Val Ser Gly Ala Lys Gly Gly His Ser Leu
450 455 460

His Thr Ile Gly Ala Lys Gly Gln Ser His Leu Gln His Ser Gly Asn
465 470 475 480

Leu Pro Gly Tyr Ala Pro Gln Asp Thr Glu Thr Leu Phe Tyr Pro Val
485 490 495

Val Pro Lys Gln Lys Glu Thr Pro Cys Arg Gln Ser Ser Arg Asn Ala
500 505 510

Glu Glu Ser Glu His Asp Phe Glu Pro Tyr Phe Val Ala Asp Glu Glu
515 520 525

His Ser Gly Ser Met Ser Trp Lys Glu Leu Glu Thr Met Leu
530 535 540



<210> 5
<211> 575
<212> PRT
<213> zebrafish

<400> 5
Met Leu Thr Val Ser Leu Leu Ile Leu Cys Lys Pro Ser Ser Ser Pro
1 5 10 15

Ser Pro Val Lys Ile Ile Pro Val Asp Asp Leu Pro Ala Thr Ala Glu
20 25 30

Leu Arg Ala Ser Val Leu Arg Val Ser Leu Pro Lys Thr Phe Ile Lys
35 40 45

Ser Phe Leu Asn His Leu Leu Gln Ala Gly Glu Asp Gly Glu Ile Thr
50 55 60

Ala Glu Glu Gln Val Gln Met Leu Leu Asp Ala Lys Leu Gln Cys Leu
65 70 75 80

Gln Lys Val Ser Ser Asp Asp Pro Ala Val Gly Val Cys Val Pro Glu
85 90 95

Trp Asp Gly Leu Ile Cys Trp Pro Gln Gly Phe Pro Gly Thr Leu Thr
100 105 110

Lys Thr Pro Cys Pro Gly Tyr Ile Tyr Asp Phe Asn His Ala Ala His
115 120 125

Ala Tyr Arg Arg Cys Asp Ser Asn Gly Ser Ser Val Leu Ala Glu Ser
130 135 140

Ser Asn Lys Thr Trp Val Asn Tyr Thr Glu Cys Ile Lys Ser Pro Glu
145 150 155 160

Pro Asn Lys Lys Arg Gln Val Phe Phe Glu Arg Leu His Ile Met Tyr
165 170 175

Thr Val Gly Tyr Ala Val Ser Phe Ser Ser Leu Leu Val Ala Ile Phe
180 185 190

Ile Ile Gly Tyr Phe Arg Arg Leu His Cys Thr Arg Asn Tyr Ile His
195 200 205

Met His Leu Phe Val Ser Phe Met Leu Arg Ala Ala Ser Ile Phe Val
210 215 220

Lys Asp His Val Val His Thr Ser Ala Gly Leu Gln Glu Ser Asp Ala
225 230 235 240

Val Leu Met Asn Asn Phe Thr Asn Ala Val Asp Val Ala Pro Val Asp
245 250 255

Thr Ser Gln Tyr Met Gly Cys Lys Val Thr Val Leu Leu Phe Ile Tyr
260 265 270

Phe Leu Ala Thr Asn Tyr Tyr Trp Ile Leu Val Glu Gly Leu Tyr Leu
275 280 285

His Ser Leu Ile Phe Met Ala Phe Leu Ser Asp Ser Lys Tyr Leu Trp
290 295 300

Gly Phe Thr Leu Ile Gly Trp Gly Val Pro Ala Val Phe Val Ala Ala
305 310 315 320

Trp Ala Val Val Arg Ala Thr Leu Ala Asp Ala Arg Cys Trp Glu Leu
325 330 335

Ser Ala Gly Asn Ile Lys Trp Ile Tyr Gln Glu Pro Ile Leu Thr Ala
340 345 350

Ile Gly Leu Asn Phe Ile Leu Phe Val Asn Ile Val Arg Val Leu Ala
355 360 365

Thr Lys Ile Arg Glu Thr Asn Gly Gly Arg Tyr Asp Thr Arg Lys Gln
370 375 380

Tyr Arg Lys Leu Ala Lys Ser Thr Gln Val Leu Val Phe Val Phe Gly
385 390 395 400

Val His Tyr Ile Val Phe Val Gly Met Pro His Thr Phe Glu Gly Leu
405 410 415

Gly Trp Glu Glu Arg Met Tyr Cys Glu Leu Phe Phe Asn Ser Phe Gln
420 425 430

Gly Phe Phe Val Ser Ile Ile Tyr Cys Tyr Cys Asn Gly Glu Val Gln
435 440 445

Thr Glu Ile Lys Lys Thr Trp Thr Arg Trp Asn Leu Ala Phe Asp Trp
450 455 460

Lys Gly Pro Val Val Cys Gly Ser Asn Arg Tyr Gly Ser Val Leu Thr
465 470 475 480

Gly Leu Asn Asn Ser Thr Ser Ser Gln Ser Gln Leu Ala Ala Gly Gly
485 490 495

Pro Gly Thr Arg Ser Thr Thr Leu Phe Ser Ser Arg Val Tyr Arg Ser
500 505 510

Ser Gly Gly Pro Thr Val Ser Thr His Ala Thr Leu Pro Gly Tyr Val
515 520 525

Leu Asn Ser Asp Ala Asp Ser Leu Pro Pro Ser Ile Pro Glu Glu Pro
530 535 540

Glu Asp Ser Ala Lys Gln Val Asp Asp Ile Leu Leu Lys Glu Ser Leu
545 550 555 560

Pro Thr Arg Pro Ser Ser Gly Leu Glu Asp Asp Glu Glu Thr Leu
565 570 575



<210> 6
<211> 20
<212> DNA
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Description of Artificial Sequence: DNA Primer

<220>
<221> modified_base
<222> (12)
<223> i

<400> 6
gtsytbrtgc cncthytygg 20

<210> 7
<211> 24
<212> DNA
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Description of Artificial Sequence: DNA Primer

<400> 7
ctcdccattr cagwarcagt adat 24

<210> 8
<211> 24
<212> DNA
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Description of Artificial Sequence: DNA Primer

<400> 8
gtadatratd gmmacaaara adcc 24

<210> 9
<211> 25
<212> DNA
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Description of Artificial Sequence: DNA Primer

<400> 9
gcatttcata atgcatctgg atttg 25

<210> 10
<211> 24
<212> DNA
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Description of Artificial Sequence: DNA Primer

<400> 10
ctgtgaagaa ttgaagagca tctc 24

<210> 11
<211> 24
<212> DNA
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Description of Artificial Sequence: DNA Primer

<400> 11
acmaactact aytggatyct ggtg 24

<210> 12
<211> 24
<212> DNA
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Description of Artificial Sequence: DNA Primer

<400> 12
agaaacttct gtgtaaggca tcgc 24

<210> 13
<211> 24
<212> DNA
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Description of Artificial Sequence: DNA Primer

<400> 13
aagagccatg aacagcatgt aatg 24

<210> 14
<211> 24
<212> DNA
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Description of Artificial Sequence: DNA Primer

<400> 14
gaagactatg tagtgaacac cgaa 24

<210> 15
<211> 24
<212> DNA
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Description of Artificial Sequence: DNA Primer

<400> 15
atattgttgt ctggtgtcac atct 24

<210> 16
<211> 27
<212> DNA
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Description of Artificial Sequence: DNA Primer

<400> 16
cgcatttgtt tctcgaagtt ttgttgc 27

<210> 17
<211> 24
<212> DNA
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Description of Artificial Sequence: DNA Primer

<400> 17
atcttcatga ccttcttctc agac 24

<210> 18
<211> 22
<212> DNA
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Description of Artificial Sequence: DNA Primer

<400> 18
aggaagtacc tctggggctt ca 22

<210> 19
<211> 24
<212> DNA
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Description of Artificial Sequence: DNA Primer

<400> 19
gaagaggtgg atgtggatgt agtt 24

<210> 20
<211> 21
<212> DNA
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Description of Artificial Sequence: DNA Primer

<400> 20
gcagtggaga cgtttgaaat a 21

<210> 21
<211> 24
<212> DNA
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Description of Artificial Sequence: DNA Primer

<400> 21
ccagttacct gatgcatcac agtg 24

<210> 22
<211> 34
<212> PRT
<213> rat

<220>
<221> MOD_RES
<222> (8)
<223> Nle

<220>
<221> MOD_RES
<222> (21)
<223> Nle

<400> 22
Ala Val Ser Glu Ile Gln Leu Xaa His Asn Leu Gly Lys His Leu Ala
1 5 10 15

Ser Val Glu Arg Xaa Gln Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val His
20 25 30

Asn Tyr



<210> 23
<211> 36
<212> PRT
<213> Homo sapiens

<400> 23
Ala Val Ser Glu His Gln Leu Leu His Asp Lys Gly Lys Ser Ile Gln
1 5 10 15

Asp Leu Arg Arg Arg Phe Phe Leu His His Leu Ile Ala Glu Ile His
20 25 30

Thr Ala Glu Tyr
35


<210> 24
<211> 34
<212> PRT
<213> Homo sapiens

<400> 24
Ala Val Ala Glu Ile Gln Leu Met His Asn Leu Gly Lys His Leu Asn
1 5 10 15

Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val His
20 25 30

Asp Tyr





<210> 25
<211> 23
<212> DNA
<213> Artificial Sequence

<220>
<223> Description of Artificial Sequence: DNA Primer

<220>
<221> modified_base
<222> (6)
<223> i

<400> 25
ttyggngtsc aytayathgt vtt 23
JP2000585406A 1998-11-30 1999-11-30 Pth1rおよびpth3rレセプター Pending JP2002531091A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11046798P 1998-11-30 1998-11-30
US60/110,467 1998-11-30
PCT/US1999/028207 WO2000032775A1 (en) 1998-11-30 1999-11-30 Pth1r and pth3r receptors

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002531091A JP2002531091A (ja) 2002-09-24
JP2002531091A5 true JP2002531091A5 (ja) 2006-11-24

Family

ID=22333168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000585406A Pending JP2002531091A (ja) 1998-11-30 1999-11-30 Pth1rおよびpth3rレセプター

Country Status (5)

Country Link
US (3) US6541220B1 (ja)
EP (1) EP1135489A1 (ja)
JP (1) JP2002531091A (ja)
AU (2) AU4217299A (ja)
WO (2) WO2000032771A1 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000023594A1 (en) * 1998-10-22 2000-04-27 The General Hospital Corporation BIOACTIVE PEPTIDES AND PEPTIDE DERIVATIVES OF PARATHYROID HORMONE (PTH) AND PARATHYROID HORMONE-RELATED PEPTIDE (PTHrP)
AU1918300A (en) * 1998-11-25 2000-06-13 General Hospital Corporation, The Amino-terminal modified parathyroid hormone (pth) analogs
DE69942035D1 (de) * 1998-11-25 2010-04-01 Gen Hospital Corp Menschliches parathyroidhormon, modifikationen, herstellung und verwendung
AU4217299A (en) * 1998-11-30 2000-06-19 General Hospital Corporation, The Pth1r and pth3r receptors, methods and uses thereof
US7057012B1 (en) * 1998-12-31 2006-06-06 The General Hospital Corporation PTH functional domain conjugate peptides, derivatives thereof and novel tethered ligand-receptor molecules
AU2023499A (en) * 1998-12-31 2000-07-24 General Hospital Corporation, The Pth receptor and screening assay utilizing the same
JP2002533115A (ja) * 1998-12-31 2002-10-08 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレーション Pth機能的ドメイン結合体ペプチド、それらの誘導体、および新規係留リガンド−レセプター分子
AU7734800A (en) * 1999-09-29 2001-04-30 General Hospital Corporation, The Polypeptide derivatives of parathyroid hormone (pth)
US6756480B2 (en) * 2000-04-27 2004-06-29 Amgen Inc. Modulators of receptors for parathyroid hormone and parathyroid hormone-related protein
KR100491737B1 (ko) * 2001-07-20 2005-05-27 주식회사 한국아이템개발 공기 정화 기능의 모기 퇴치기
AU2002339843B2 (en) 2001-07-23 2007-12-06 The General Hospital Corporation Conformationally constrained parathyroid hormone (PTH) analogs
AU2002951372A0 (en) * 2002-09-13 2002-09-26 St Vincent's Institute Of Medical Research Parathyroid hormone-like polypeptides
US7795220B2 (en) * 2003-03-19 2010-09-14 The General Hospital Corporation Conformationally constrained parathyroid hormones with alpha-helix stabilizers
EP1653985A4 (en) * 2003-07-17 2009-08-05 Gen Hospital Corp CONSTRAINTS CONTAINING CONTAINING HORMONE PARATHYROID (PTH) ANALOGUES
US20060068426A1 (en) * 2004-08-20 2006-03-30 Tam James P Cyclic peptides and antibodies thereof
JP2009545320A (ja) * 2006-08-04 2009-12-24 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション 副甲状腺ホルモン(pth)のポリペプチド誘導体
EP1961765A1 (en) * 2006-12-08 2008-08-27 Zealand Pharma A/S Truncated PTH peptides with a cyclic conformation
AU2008282805B2 (en) 2007-08-01 2014-05-01 Chugai Pharmaceutical Co., Ltd. Screening methods using G-protein coupled receptors and related compositions
WO2010051473A2 (en) * 2008-10-31 2010-05-06 The Uab Research Foundation Identifying parathyroid hormone agonists and antagonists
RU2604809C2 (ru) 2010-05-13 2016-12-10 Дзе Дженерал Хоспитал Корпорейшн Аналоги паратиреоидного гормона и их применение
EP3490600A1 (en) * 2016-08-01 2019-06-05 Xoma (Us) Llc Parathyroid hormone receptor 1 (pth1r) antibodies and uses thereof
WO2019178462A1 (en) 2018-03-16 2019-09-19 The General Hospital Corporation Parathyroid hormone polypeptide conjugates and methods of their use
WO2022235929A1 (en) * 2021-05-05 2022-11-10 Radius Pharmaceuticals, Inc. Animal model having homologous recombination of mouse pth1 receptor
CN114874325B (zh) * 2022-06-01 2023-02-14 南京医科大学 抗人pth1r胞外区阻断型单域抗体及其应用

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4423037A (en) 1982-05-13 1983-12-27 The General Hospital Corporation Inhibitors of peptide hormone action
US5010010A (en) 1986-10-22 1991-04-23 Selmer-Sande, A.S. Production of human parathyroid hormone from microorganisms
US5462856A (en) 1990-07-19 1995-10-31 Bunsen Rush Laboratories, Inc. Methods for identifying chemicals that act as agonists or antagonists for receptors and other proteins involved in signal transduction via pathways that utilize G-proteins
JP3464796B2 (ja) * 1991-04-05 2003-11-10 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレーション 副甲状腺ホルモンのレセプターとそれをコードしているdna
US5208041A (en) 1991-05-23 1993-05-04 Allelix Biopharmaceuticals Inc. Essentially pure human parathyroid hormone
WO1993011786A1 (en) 1991-12-17 1993-06-24 Procter & Gamble Pharmaceuticals, Inc. Methods for the treatment of osteoporosis using bisphosphonates and parathyroid hormone
US5814603A (en) 1992-06-12 1998-09-29 Affymax Technologies N.V. Compounds with PTH activity
US5589452A (en) 1992-07-14 1996-12-31 Syntex (U.S.A.) Inc. Analogs of parathyroid hormone and parathyroid hormone related peptide: synthesis and use for the treatment of osteoporosis
US5496801A (en) 1993-12-23 1996-03-05 Allelix Biopharmaceuticals Inc. Parathyroid hormone formulation
WO2000023594A1 (en) 1998-10-22 2000-04-27 The General Hospital Corporation BIOACTIVE PEPTIDES AND PEPTIDE DERIVATIVES OF PARATHYROID HORMONE (PTH) AND PARATHYROID HORMONE-RELATED PEPTIDE (PTHrP)
AU1918300A (en) 1998-11-25 2000-06-13 General Hospital Corporation, The Amino-terminal modified parathyroid hormone (pth) analogs
DE69942035D1 (de) 1998-11-25 2010-04-01 Gen Hospital Corp Menschliches parathyroidhormon, modifikationen, herstellung und verwendung
AU4217299A (en) 1998-11-30 2000-06-19 General Hospital Corporation, The Pth1r and pth3r receptors, methods and uses thereof
EP1222208B1 (en) 1999-09-29 2008-10-29 The General Hospital Corporation Polypeptide derivatives of parathyroid hormone (pth)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060228353A1 (en) PTH1R and PTH3R receptors, methods and uses thereof
JP2002531091A5 (ja)
CA2343655C (en) Interleukin 17-like receptor protein
US6518404B1 (en) Human endothelin-bombesin receptor antibodies
US6887683B1 (en) Human G-protein coupled receptors
JP2001509019A (ja) 死ドメイン含有レセプター4(dr4:死レセプター4)、tnf−レセプタースーパーファミリーのメンバーおよびtrailへの結合
JPH10507342A (ja) カルシトニン遺伝子関連ペプチドレセプター
US20030044898A1 (en) Human G-protein coupled receptors
JPH10509870A (ja) G−タンパク質結合性受容体
US6090575A (en) Polynucleotides encoding human G-protein coupled receptor GPR1
JP2001509663A (ja) ヒト腫瘍壊死因子レセプター様遺伝子
US20020106740A1 (en) Human G-protein receptor HPRAJ70
CA2051010C (en) Human luteinizing hormone-chorionic gonadotropin receptor protein, dna and use thereof
US6338951B1 (en) G-protein parathyroid hormone receptor HLTDG74
US20020086365A1 (en) Human G-protein receptor HIBEF51
JPH11501205A (ja) ヒトエンドセリン−ボンベシンレセプター
US5928890A (en) Human amine receptor
US20030165901A1 (en) Human G-protein receptor HGBER32
CA2221616A1 (en) Human g-protein receptor hibef51
US20030092127A1 (en) Adrenergic receptor
WO1999053054A1 (en) Axor4 g-protein-coupled receptor
JP2002511488A (ja) 新規化合物
JP2002355082A (ja) ヒトgタンパク質結合レセプター
JPH11507503A (ja) ヒトg−タンパク質受容体hpraj70
JPH11507812A (ja) ヒトg−タンパク質結合性受容体(hetgq23)