JP2002533115A - Pth機能的ドメイン結合体ペプチド、それらの誘導体、および新規係留リガンド−レセプター分子 - Google Patents

Pth機能的ドメイン結合体ペプチド、それらの誘導体、および新規係留リガンド−レセプター分子

Info

Publication number
JP2002533115A
JP2002533115A JP2000591171A JP2000591171A JP2002533115A JP 2002533115 A JP2002533115 A JP 2002533115A JP 2000591171 A JP2000591171 A JP 2000591171A JP 2000591171 A JP2000591171 A JP 2000591171A JP 2002533115 A JP2002533115 A JP 2002533115A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leu
ala
receptor
gly
val
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000591171A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002533115A5 (ja
Inventor
トーマス ジェイ. ガーデラ,
ヘンリー エム. クローネンバーグ,
ジョーン ティ. ポッツ,
ハラルト ユップナー,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Hospital Corp
Original Assignee
General Hospital Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by General Hospital Corp filed Critical General Hospital Corp
Publication of JP2002533115A publication Critical patent/JP2002533115A/ja
Publication of JP2002533115A5 publication Critical patent/JP2002533115A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/575Hormones
    • C07K14/635Parathyroid hormone, i.e. parathormone; Parathyroid hormone-related peptides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • A61P19/08Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • A61P19/08Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease
    • A61P19/10Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease for osteoporosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P5/00Drugs for disorders of the endocrine system
    • A61P5/18Drugs for disorders of the endocrine system of the parathyroid hormones
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 リンカーを介して、N末端のシグナル伝達ドメイン(残基1〜9)とC末端の結合ドメイン(残基15〜31)とを結合したPTH(1〜34)フラグメントの新規副甲状腺ホルモン(PTH)ペプチド、およびそれらのアナログが、開示される。PTH(1〜9)−(Gly)5−PTH(15〜31)(PG5)およびPTH(1〜9)−(Gly)7−PTH(15〜31)および新規PTHレセプターに対する核酸分子およびペプチドが、開示される。さらに、PTHアゴニストについてのスクリーニングの方法、薬学的組成物、および処置の方法が、開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の背景) (発明の分野) 本発明は、分子生物学、発生生物学、生理学、神経生物学、内分泌学および医
学の分野に関する。
【0002】 (関連技術の説明) 副甲状腺ホルモン(PTH)は、主要な標的細胞が骨および腎臓中に生じるカ
ルシウムホメオスタシスの主要なレギュレーターである。カルシウム濃度の調節
は、胃腸系、骨格系、神経系、神経筋系、および心血管系の正常な機能に必要と
される。PTHの合成および放出は、血清カルシウムレベルによって主に制御さ
れ;低レベルは、ホルモンの合成および放出の両方を刺激し、そして高レベルは
、ホルモンの合成および放出の両方を抑制する。次いで、PTHは、カルシウム
交換の3つの部位(腸、骨、および腎臓)にて、血液中へのカルシウムの進入を
直接的または間接的に促進することによって、血清カルシウムレベルを維持する
。PTHは、ビタミンDの活性形態の腎臓での合成を促進することによって、カ
ルシウムの正味の胃腸吸収に寄与する。PTHは、骨吸収細胞である破骨細胞の
分化を刺激することによって、間接的に、骨からのカルシウム吸収を促進する。
これはまた、腎臓に対する少なくとも3つの主要な効果(尿細管カルシウム再吸
収の刺激、リン酸クリアランスの増強、およびビタミンDの活性形態の合成を完
了させる酵素における増加の促進)を媒介する。PTHは、主に、アデニル酸シ
クラーゼおよびホスホリパーゼCのレセプター媒介性活性化を通して、これらの
効果を発揮する。
【0003】 カルシウムホメオスタシスの破壊は、多くの臨床的な障害(例えば、重篤な骨
疾患、貧血、腎臓障害、潰瘍、ミオパシー、および神経障害)を生じ得、そして
通常、副甲状腺ホルモンのレベルにおける変化を生じる状態から生じる。高カル
シウム血症は、血清カルシウムレベルにおける上昇によって特徴付けられる状態
である。これは、しばしば、過剰なPTH産生が上皮小体の病変(例えば、腺腫
、過形成、または癌腫)の結果として生じる原発性上皮小体機能亢進症と関連す
る。別の型の高カルシウム血症である、悪性の体液性高カルシウム血症(HHM
)は、最も一般的な腫瘍随伴性症候群である。これは、PTHとアミノ酸相同性
を共有するタンパク質ホルモンのクラスの腫瘍(例えば、扁平癌、腎臓癌、卵巣
癌、または膀胱癌)による産生からのほとんどの例を生じるようである。これら
のPTH関連タンパク質(PTHrP)は、PTHの特定の腎臓作用および骨格
作用を模倣するようであり、そしてこれらの組織においてPTHレセプターと相
互作用すると考えられる。PTHrPは、通常、多くの組織(ケラチノサイト、
脳、下垂体、上皮小体、副腎皮質、髄質、胎児肝臓、骨芽細胞様細胞、および乳
汁分泌性乳房組織を含む)中で低レベルで見出される。多くのHHM悪性疾患に
おいて、PTHrPは、循環系において高レベルで見出され、それによってHH
Mと関連するカルシウムレベルの上昇を生じる。
【0004】 PTHおよびPTHrPの薬理学的プロフィールは、ほとんどのインビトロで
のアッセイ系においてほぼ同一であり、そして上昇した血液レベルのPTH(す
なわち、原発性上皮小体機能亢進症)またはPTHrP(すなわち、HHM)は
、ミネラルイオンのホメオスタシスに対して匹敵する効果を有する(Broad
us,A.E.およびStewart,A.F.、「Parathyroid
hormone−related protein:Structure,pr
ocessing and physiological actions」、
Basic and Clinical Concepts、Bilzikia
n,J.P.ら編、Raven Press、New York(1994)、
259〜294頁;Kronenberg,H.M.ら、「Parathyro
id hormone:Biosynthesis,secretion,ch
emistry and action」、Handbook of Expe
rimental Pharmacology,Mundy,G.R.およびM
artin,T.J.編、Springer−Verlag,Heidelbe
rg(1993)、185〜201頁)。この2つのリガンドの生物学的活性に
おける類似性は、骨および腎臓において豊富に発現される共通のレセプターであ
るPTH/PTHrPレセプターとのそれらの相互作用によって説明され得る(
Urena,P.ら、Endocrinology 134:451〜456(
1994))。
【0005】 ネイティブなヒト副甲状腺ホルモンは、84アミノ酸の非改変ポリペプチドで
ある。これは、低い血液カルシウムレベルに応答して、上皮小体から分泌され、
そして骨における骨芽細胞(骨構築細胞)、および腎臓の尿細管上皮細胞に作用
する。このホルモンは、骨芽細胞および腎尿細管細胞の両方によって発現される
細胞表面レセプター分子(PTH−1レセプターまたはPTH/PTHrPレセ
プターと呼ばれる)と相互作用する。PTHrP(悪性の体液性高カルシウム血
症の主要な原因)はまた、発生における役割を含む正常な機能を有する。PTH
rPは、141アミノ酸を有するが、選択的遺伝子スプライシング機構から生じ
る改変体もまた、生じる。PTHrPは、PTH−1レセプターへの結合もまた
含むプロセスを通じての骨格の形成における重要な役割を果たす(Karapl
is,A.C.ら、Genes and Dev.8:277〜289(199
4)およびLanske,B.ら、Science 273:663〜666(
1996))。
【0006】 PTH−1レセプターは、ペプチドホルモン(例えば、セクレチン(Ishi
hara,T.ら、EMBO J.10:1635〜1641(1991))、
カルシトニン(Lin,H.Y.ら、Science 254:1022〜10
24(1991)およびグルカゴン(Jelinek,L.J.ら、Scien
ce 259:1614〜1616(1993))を結合する多数の他のレセプ
ターのメンバーに対して、一次構造において相同であり;ともに、これらのレセ
プターは、レセプターファミリーBと呼ばれる独特なファミリーを形成する(K
olakowski,L.F.、Receptors and Channel
s 2:1〜7(1994))。このファミリー内では、PTH−1レセプター
は、それが2つのペプチドリガンドに結合し、それによって2つの別々の生物学
的プロセスを調節するという点で独特である。最近同定されたPTHレセプター
サブタイプ(PTH−2レセプターと呼ばれる)は、PTHを結合するが、PT
HrPを結合しない(Usdin,T.ら、J.Biol.Chem.270:
15455〜15458(1995))。この観察は、PTHリガンドとPTH
rPリガンドとの構造的差異が、PTH−2レセプターとの相互作用についての
選択性を決定することを暗示した。このPTH−2レセプターは、脳、膵臓、お
よび血管系において、RNA法によって検出されているが、その生物学的機能は
、決定されていない(Usdin,T.ら、J.Biol.Chem.270:
15455〜15458(1995))。ファミリーBレセプターは、それら自
体の同属ペプチドホルモンが関与する、共通の分子機構を使用すると仮定されて
いる(Bergwitz,C.ら、J.Biol.Chem.271:2646
9〜26472(1996))。
【0007】 放射性標識したPTH(1〜34)またはPTHrP(1〜36)のいずれか
のPTH−1レセプターへの結合は、いずれかの非標識リガンドによって競合的
に阻害される(Juppner,H.ら、J.Biol.Chem.263:8
557〜8560(1988);Nissenson,R.A.ら、J.Bio
l.Chem.263:12866〜12871(1988))。従って、PT
H−1レセプターの2つのリガンドに対する認識部位は、おそらく重複する。P
THおよびPTHrPの両方において、15〜34の領域は、PTH−1レセプ
ターへの結合に対する主要な決定基(determinant)を含む。これら
の領域は、最小の配列相同性(3アミノ酸のみの同一性)のみを示すが、各々の
15〜34ペプチドは、PTH(1〜34)またはPTHrP(1〜34)のい
ずれかのPTH−1レセプターへの結合をブロックし得る(Nussbaum,
S.R.ら、J.Biol.Chem.255:10183〜10187(19
80);Caulfield,M.P.ら、Endocrinology 12
7:83〜87(1990);Abou−Samra,A.−B.ら、Endo
crinology 125:2215〜2217(1989))。さらに、各
リガンドのアミノ末端部分は、生物活性のために必要とされ、そしてこれらは、
おそらく、類似の様式にてPTH−1レセプターと相互作用する。なぜなら、こ
れらの残基の13のうちの8は、PTHおよびPTHrPにおいて同一であるか
らである。
【0008】 PTHおよびPTHrPの両方は、nM範囲の親和性で、PTH−1レセプタ
ーに結合し;リガンド占有レセプターは、中間的にヘテロ三量体GTP結合タン
パク質(Gタンパク質)を含む機構を通じて、細胞内エフェクター酵素へと細胞
膜を横切って「シグナル」を伝達する。PTHまたはPTHrPに応答してPT
H−1レセプターによって活性化される一次細胞内エフェクター酵素は、アデニ
リルシクラーゼ(AC)である。従って、PTHは、骨再造形(骨形成および骨
吸収の両方のプロセス)に関与する、不十分にしか特徴付けられていない「下流
」の細胞プロセスを調節し続ける、「セカンドメッセンジャー」分子であるサイ
クリックアデノシン一リン酸(cAMP)における強い増大を誘導する。特定の
細胞ベースのアッセイ系において、PTHは、イノシトール三リン酸(IP3
、ジアシルグリセロール(DAG)、および細胞内カルシウム(iCa2+)の産
生を生じる、AC以外のエフェクター酵素(ホルホリパーゼC(PLC)を含む
)を刺激し得る。骨代謝におけるこれらの非cAMPセカンドメッセンジャー分
子の役割は、現在未知である。
【0009】 骨粗しょう症は、高齢集団のかなりの部分において、妊娠女性において、およ
び若年においてさえも観察される潜在的な損傷性(crippling)骨格疾
患である。この疾患は、骨質量の減少、骨ミネラル密度(BMD)の減少、骨強
度の減少および骨折の危険性の増大によって特徴付けられる。現在、エストロゲ
ン、カルシトニンおよびビスホスホネート、エチドロネートおよびアレンドロネ
ート(alendronate)が、骨吸収を減少させるそれらの作用を通して
、種々のレベルの成功で、骨粗しょう症を処置するために使用されるが、この疾
患についての有効な治療は存在しない。副甲状腺ホルモンは、断続的に投与され
る場合、血液カルシウムおよびリン酸レベルを調節し、そして動物における骨格
に対する強力な同化(骨形成)効果(Shen,V.ら、Calcif.Tis
sue Int.50:214〜220(1992);Whitefild,J
.F.ら、Calcif.Tissue Int.56:227〜231(19
95)およびWhitfield,J.F.ら、Calcif.Tissue
Int.60:26〜29(1997))、およびヒトにおける骨格に対する強
力な同化(骨形成)効果(Slovik,D.M.ら、J.Bone Mine
r.Res.1:377〜381(1986);Dempster,D.W.ら
、Endocr.Rev.14:690〜709(1993)およびDemps
ter,D.W.ら、Endocr.Rev.15:261(1994))を有
するので、PTHまたはPTH誘導体は、骨粗しょう症についての新規かつ効果
的な治療のための一番の候補である。
【0010】 短縮型PTH誘導体(例えば、PTH(1〜34)およびPTH(1〜31)
)は、ほとんどのアッセイ系において活性であり、そして骨形成を促進する(W
hitefild,J.F.ら、Calcif.Tissue Int.56:
227〜231(1995);Whitfield,J.F.ら、Calcif
.Tissue Int.60:26〜29(1997);Slovik,D.
M.ら、J.Bone Miner.Res.1:377〜381(1986)
;Tregear,G.W.ら、Endocrinology 93:1349
〜1353(1973);Rixon,R.H.ら、J.Bone Miner
.Res.9:1179〜1189(1994);Whitfield,J.F
.およびMorley,P.、Trends Pharmacol.Sci.1
6:372〜386(1995)ならびにWhitfield,J.F.ら、C
alcif.Tissue Int.58:81〜87(1996))。しかし
、これらのペプチドは、効率的な非経口送達および低コストのためにはなお大き
すぎる。PTHまたはPTHrPのさらにより小さな「最小化された」バージョ
ンの発見は、骨粗しょう症のための新しい処置を開発する試みにおいて重要な進
歩である。
【0011】 1〜14の領域において、アミノ酸の置換または欠失を有する、PTH誘導体
およびPTHrP誘導体は、通常、活性の減少を示す(Tregear,G.W
.ら、Endocrinology 93:1349〜1353(1973);
Goltzman,D.ら、J.Biol.Chem.250:3199〜32
03(1975);Horiuchi,N.ら、Science 220:10
53〜1055(1983)およびGardella,T.J.ら、J.Bio
l.Chem.266:13141〜13146(1991))。
【0012】 いくつかの短いNH2末端PTHペプチドまたはPTHrPペプチドは、以前
に調査されているが、活性は、全く検出されなかった。例えば、bPTH(1〜
12)は、ラット腎臓膜において行われたアデニリルシクラーゼアッセイにおい
て不活性であり(Rosenblatt,M.、「Parathyroid H
ormone:Chemistry and Structure−Activ
ity Relations」、Pathobiology Annual,I
oachim,H.L.編、Raven Press,New York(19
81)、53〜84頁)、そしてPTHrP(1〜16)は、クローニングされ
たラットPTH−1レセプターを発現しているチャイニーズハムスター卵巣(C
HO)細胞において行われたACアッセイにおいて不活性であった(Azura
ni,A.ら、J.Biol.Chem.271:14931〜14936(1
996))。PTHの15〜34のドメインにおける残基が、レセプター結合親
和性に重要に寄与することが既知である。なぜなら、PTH(15〜34)フラ
グメントは、このレセプターに弱く結合するが、このペプチドは、ACを活性化
しないからである(Naussbaum,S.R.ら、J.Biol.Chem
.255:10183〜10187(1980)およびGardella,T.
J.ら、Endocrinology 132:2024〜2030(1993
))。
【0013】 (発明の要旨) 比較的大きなサイズのネイティブなPTHまたはPTHrPは、骨粗しょう症
のための処置として、これらのペプチドの使用に対するチャレンジを提示する。
一般に、このサイズのタンパク質は、薬物としての使用に適切ではない。なぜな
ら、これは、単純な方法(例えば、鼻通気法)によって効果的に送達され得ない
からである。代わりに、注射が必要とされ、そしてPTHの場合には、毎日また
はほぼ毎日の注射が、骨形成速度における増加を達成するために最も必要とされ
るようである。さらに、より大きなペプチドは、従来の合成化学法によって調製
するには技術的に困難であり、かつ高価である。組換えDNAおよび細胞ベース
の発現系を用いる代替方法もまた、高価であり、外来タンパク質による混入に対
して潜在的に無防備であり、そして送達の問題を回避しない。
【0014】 従って、当業者が、より大きなペプチドに基づき、そしてさらになお所望の生
物学的活性を保持する低分子アナログ(ペプチドまたは非ペプチドのいずれか)
を同定し得ることは有利である。活性は、インタクトなペプチドに対して初めは
弱くあり得るが、さらなる最適化は、効力および強度の増強を導き得る。
【0015】 本発明は、式または構造がS−(L)n−Bである化合物に関し、ここで、S
は、PTHのアミノ末端シグナル伝達の機能的ドメインであり;Lは、n回存在
するリンカー分子であり、nは好ましくは1〜9の整数であり;そして、Bは、
PTH(1〜34)またはPTHrP(1〜34)のカルボキシ末端の機能的ド
メインに一致する任意の配列である。好ましい実施形態は、10〜20アミノ酸
の長さであるB部分を含む。より好ましい実施形態は、PTH(15〜31)ま
たはPTH(17〜31)を含む。化合物は、好ましくは、単離されたペプチド
またはポリペプチドである。本発明のこの局面はまた、SおよびB部分ならびに
その誘導体のアミノ酸組成、またはアミノ酸の鎖長における改変による、これら
のS−(L)n−Bペプチド由来のペプチド誘導体に関し、その薬学的に受容可
能な塩、ならびに/または、それらのC−誘導体は、本明細書中以下、集団的に
「本発明のS−(L)n−B化合物およびその誘導体」といわれる。
【0016】 本発明はさらに、単離されたポリペプチドに関し、ここでSは、X Val
X Glu XXXX His(配列番号(SEQ ID NO)42)であっ
て、ここでXは、アミノ酸であり、Lは、5〜10のグリシン残基であり、そし
てBは、XXXXX Arg XX Trp X Leu X Lys Leu
XX Val(配列番号43)であって、ここでXは、アミノ酸である。本発
明はまた、請求項1の単離されたポリペプチドに関し、ここでSは、Ser V
al Ser Glu Ile Gln Leu Met His(配列番号4
4)であり、Lは、5〜10のグリシン残基であり;そしてBは、Leu As
n Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Ar
g Lys Lys Leu Gln Asp Val(配列番号45)である
【0017】 本発明はさらに、係留したリガンド/レセプターに関する化合物または単離さ
れたペプチドに関し、上記化合物または単離されたペプチドは、R1−S−(L
n−RまたはS−(L)n−Rである式または構造を有し、ここでR1は、PT
H−1レセプターシグナル配列であり;Sは、アミノ末端のリガンドシグナル伝
達ペプチドであり;Lは、N回存在するリンカー分子であって、ここでNは正の
整数1〜10であり、最も好ましくは4であり、そしてRは、PTH−1レセプ
ター配列またはレセプター配列の一部分である。
【0018】 本発明はさらに、化合物またはポリペプチドS−(L)n−B、R1−S−(L
n−RまたはS−(L)n−Rをコードする核酸配列に関する。
【0019】 本発明はさらに、単離されたポリペプチド、または式S−Rのポリペプチドを
コードする核酸に関し、ここでSは、アミノ末端のシグナル伝達ポリペプチドで
あり;そしてRは、カルボキシ末端のレセプターポリペプチドであり、そしてこ
こで上記シグナル伝達ポリペプチドおよび上記レセプターポリペプチドは、互い
に結合されている。本願発明の好ましい実施形態は、ポリペプチドに関し、ここ
でSは、アミノ末端のシグナル伝達ポリペプチドX Val X Glu XX
XX Hisであり、ここでXはアミノ酸である。
【0020】 本発明のなおさらなる局面に従って、本発明は、化合物S−(L)n−Bの別
々の機能的ドメインの、別々、または組み合わせた操作(すなわち、アミノ酸残
基の置換など)を介してPTH−1レセプター機能のアゴニストおよびアンタゴ
ニストを開発するための新規アプローチを提供する。
【0021】 本発明のなおさらなる局面に従って、本発明は、治療有効量のS−(L)n
Bペプチド、N−誘導体またはC−誘導体、それらの薬学的に受容可能な塩;お
よび薬学的に受容可能なキャリアを投与する工程を包含する、生物学的に活性な
ペプチドを必要とする患者の処置のための方法を提供する。
【0022】 本発明のなおさらなる局面に従って、改変された、または過剰なPTH−1/
PTH−2レセプターの作用から生じる医学的障害を処置するための方法が提供
され、この方法は、治療的有効量の生物学的に活性なS−(L)n−Bペプチド
、その薬学的に受容可能な塩、またはそれらのN−誘導体もしくはC−誘導体、
および上記患者のPTH−1/PTH−2レセプターの活性化を阻害するのに十
分な、薬学的に受容可能なキャリアを患者に投与する工程を包含する。
【0023】 本発明のなおさらなる局面に従って、本発明はまた、骨再形成、骨吸収および
/または骨再造形の速度を決定するための方法を提供し、この方法は、有効量の
本発明の標識化S−(L)n−Bペプチド、またはその誘導体を患者に投与する
工程、および上記ペプチドの上記患者の骨への取り込みを決定する工程を包含す
る。このペプチドは、以下からなる群から選択される標識を用いて標識され得る
:放射性標識、蛍光標識、生物発光標識、または化学発光標識。適切な放射性標
識の例は、99mTcである。
【0024】 本発明のなおさらなる局面に従って、本発明は、PTHレセプター機能のアゴ
ニストおよびアンタゴニストの開発において有用な新規PTHレセプターを提供
する。
【0025】 本発明はさらに、骨質量における減少により特徴づけられる哺乳動物の状態を
処置する方法に関し、ここで上記方法は、骨質量を増加する有効量の本発明のポ
リペプチドを、それを必要とする被験体に投与する工程を包含する。本発明の別
の局面は、上記ペプチドをコードするDNAを患者に投与し、そして上記ペプチ
ドをインビボで発現させることにより同じ状態を処置することに関する。好まし
くは、処置されるべき状態は、骨粗しょう症である。このポリペプチドの投与は
、当業者に公知の任意の方法によるものであり得、好ましくは、上記ポリペプチ
ドの有効量は、約0.01μg/kg/日〜約1.0μg/kg/日である。
【0026】 本発明はさらに、減少したTether1活性と関連する疾患および障害の処
置の方法に関し、それを必要とする患者に有効量の本発明のポリペプチドを投与
する工程を包含する。
【0027】 本発明はさらに、PHT−1レセプターを有する哺乳動物細胞において、cA
MPを増加させることに関し、上記細胞を十分な量の本発明のポリペプチドに接
触させ、cAMPを増加させる工程を包含する。
【0028】 全ての本発明の上記実施形態において、本願ポリペプチドの「S」成分はまた
、疾患状態を処置するために使用され得る。
【0029】 さらに、本発明は、ペプチドまたは非ペプチドPTHアゴニストについてのス
クリーニングのための方法に関し、以下の工程を包含する:a)式R1−S−(
L)n−RまたはS−(L)n−Rの構造を有するポリペプチドを結合させる工程
であって、ここで:i)R1は、PTH−1レセプターシグナル配列であり;i
i)Sは、アミノ末端のリガンドシグナル伝達ペプチドであり;iii)Lは、
n回存在するリンカー分子であり、ここでnは正の整数1〜10、最も好ましく
は4であり;そして、iv)Rは、潜在的なアゴニストに対するPTH−1レセ
プター配列またはそのレセプター配列の一部分である、工程;およびb)上記ポ
リペプチドから上記潜在的なアゴニストを単離する工程。好ましくは、上記ポリ
ペプチドは、Tether−1、[R11]−Tether(1−11)または
rδNtである。本発明のさらなる実施形態において、上記の方法により単離さ
れたポリペプチドを得て、そしてそのポリペプチドを任意の上記の状態を処置す
るために使用するか、または代わりに、好ましいR1−S−(L)n−Rもしくは
S−(L)n−RポリペプチドからS成分を選択的に使用し得る。
【0030】 (好ましい実施形態の詳細な説明) 本明細書および特許請求の範囲のより明確な理解を提供するために、以下の定
義が提供される。
【0031】 (1.定義) 以下の記載において、組換えDNA技術およびペプチド合成において用いられ
る多くの用語は、幅広く利用される。本明細書および特許請求の範囲の明確なか
つ一貫した理解を提供するために、そのような用語に与えられる範囲を含む、以
下の定義が提供される。
【0032】 クローニングベクター:プラスミドまたはファージDNAまたは他のDNA配
列は、宿主細胞で自律的に複製し得、そしてこのようなDNA配列がベクターの
本質的な生物学的機能を失うことなく所定の様式に切断され得る、1つまたは少
数の制限エンドヌクレアーゼ認識部位により特徴付けられ、そして、DNAフラ
グメントがその複製またはクローニングをもたらすために、この認識部位中にス
プライスされ得る。クローニングベクターはさらに、クローニングベクターで形
質転換された細胞の同定において用いられる適切なマーカーを含む。例えば、マ
ーカーは、テトラサイクリン耐生またはアンピシリン耐生を提供する。
【0033】 発現ベクター:クローニングベクターに類似するが、宿主への形質転換の後に
クローニングされた遺伝子の発現を増強し得る、ベクターである。このクローニ
ングされた遺伝子は、通常、プロモーター配列のような特定のコントロール配列
の制御下に(すなわち、作動可能に連結して)おかれる。プロモーター配列は、
構成的であっても誘導的であってもいずれでもよい。
【0034】 組換え宿主:本発明によれば、組換え宿主は、所望のクローン化遺伝子を発現
ベクターまたはクローニングベクターに含む、任意の原核生物宿主細胞または真
核生物宿主細胞であり得る。この用語はまた、その生物の染色体もしくはゲノム
において所望の遺伝子を含むように遺伝子操作された、原核生物細胞または真核
生物細胞を含むことを意味する。このような宿主の例としては、Sambroo
kら、Molecular Cloning:A Laboratory Ma
nual、第2版、Cold Spring Harbor Laborato
ry、Cold Spring Harbor、New York(1989)
を参照のこと。好ましい組換え宿主は、本発明のDNA構築物で形質転換した真
核細胞である。より具体的には、哺乳動物細胞が好ましい。
【0035】 プロモーター:開始コドンの近位に位置する、遺伝子の5’領域として通常記
載される、DNA配列である。隣接遺伝子の転写は、このプロモーター領域にお
いて開始される。プロモーターが誘導的プロモーターである場合には、転写速度
は、誘導薬剤に応答して増加する。対照的に、このプロモーターが構成的プロモ
ーターである場合には、転写速度は、誘導薬剤によって調節されない。プロモー
ターの例としては、CMVプロモーター(InVitrogen、San Di
ego、CA)、SV40プロモーター、MMTVプロモーター、およびhMT
IIaプロモーター(米国特許第5,457,034号)、HSV−1 4/5
プロモーター(米国特許第5,501,979号)、および初期中間体HCMV
プロモーター(WO92/17581)が挙げられる。また、組織特異的なエン
ハンサーエレメントが利用され得る。さらに、このようなプロモーターは、生物
の組織特異的プロモーターおよび細胞特異的プロモーターを含み得る。
【0036】 ポリヌクレオチド:この用語は、一般に、任意のポリリボヌクレオチドまたは
ポリデオキシリボヌクレオチドをいい、これらは、改変されていないRNAもし
くはDNA、または改変されたRNAもしくはDNAであり得る。「ポリヌクレ
オチド」としては、以下が挙げられるが、それらに限定されない:一本鎖DNA
および二本鎖DNA、一本鎖領域および二本鎖領域の混合物であるDNA、一本
鎖RNAおよび二本鎖RNA、ならびに一本鎖領域および二本鎖領域の混合物で
あるRNA、一本鎖領域または、より代表的には、二本鎖もしくは一本鎖領域と
二本鎖領域との混合物であり得るDNAおよびRNAを含むハイブリッド分子。
さらに、「ポリヌクレオチド」とは、RNAもしくはDNA、またはRNAおよ
びDNAの両方を含む、三本鎖領域をいう。用語ポリヌクレオチドはまた、1つ
以上の改変された塩基を含むDNAまたはRNA、および安定性もしくは他の理
由のために骨格が改変されたDNAまたはRNAを含む。「改変された」塩基と
は、例えば、トリチル化塩基およびイノシンのような普通でない塩基が挙げられ
る。種々の改変が、DNAおよびRNAに対してなされてきた;従って、「ポリ
ヌクレオチド」とは、代表的に自然に見出されるような、化学的に、酵素的に、
または代謝的に改変された形態のポリヌクレオチド、ならびにウイルスおよび細
胞に特徴的であるDNAおよびRNAの化学的形態を含む。「ポリヌクレオチド
」はまた、比較的短いポリヌクレオチド(しばしばオリゴヌクレオチドと呼ばれ
る)を含む。
【0037】 ポリペプチド:この用語は、ペプチド結合または改変されたペプチド結合(す
なわち、ペプチドアイソスター(isostere))によって互いに連結され
た2つ以上のアミノ酸を含む、任意のペプチドまたはタンパク質をいう。「ポリ
ペプチド」とは、短鎖(通常ペプチド、オリゴペプチドまたはオリゴマーと呼ば
れる)、および長鎖(一般にタンパク質と呼ばれる)の両方を意味する。ポリペ
プチドは、20遺伝子にコードされるアミノ酸以外のアミノ酸を含み得る。「ポ
リペプチド」とは、自然のプロセス(翻訳後プロセシングのような)、または当
該分野において周知の化学的改変技術のいずれかによって改変された、アミノ酸
配列を含む。このような改変は、基礎的な教科書に十分に記載され、そして研究
論文ならびに研究文献に、さらに詳細に記載される。改変は、ペプチド骨格、ア
ミノ酸側鎖およびアミノ末端またはカルボキシル末端を含む、ポリペプチドの任
意の位置で起こり得る。所定のポリペプチドにおけるいくつかの部位において、
同程度または種々の程度で、同じ型の改変が存在し得ることが、考慮される。ま
た、所定のポリペプチドは、多くの型の改変を含み得る。
【0038】 ポリペプチドは分枝鎖であり得、そしてこれらは、分枝を有するかまたは有さ
ない環式であり得る。環状、分枝鎖、および分枝環状のポリペプチドは、翻訳後
の自然なプロセスから生じ得るか、または合成的方法によって作製され得る。改
変としては、アセチル化、アシル化、ADPリボシル化、アミド化、フラビンの
共有結合付着、ヘム部分の共有結合付着、ヌクレオチドもしくはヌクレオチド誘
導体の共有結合付着、脂質もしくは脂質誘導体の共有結合付着、ホスファチジル
イノシトール(phosphotidylinositol)の共有結合付着、
架橋、環化、ジスルフィド結合形成、脱メチル、共有結合架橋の形成、シスチン
の形成、ピログルタメートの形成、ホルミル化、γ−カルボキシル化、グリコシ
ル化、GPIアンカー形成、ヒドロキシル化、ヨード化、メチル化、ミリストイ
ル化、酸化、タンパク質分解プロセシング、リン酸化、プレニル化、ラセミ化、
セレノイル化、硫酸化、アルギニル化のような、トランスファーRNAにより媒
介される、タンパク質へのアミノ酸の付加、およびユビキチン化が挙げられる。
例えば、Proteins−Structure and Molecular
Properties、第2版、T.E.Creighton、W.H.Fr
eeman and Company、New York、1993、ならびに
Posttranslational Covalent Modificat
ion of Proteins、B.C.Johnson編、Academi
c Press、New York、1983のWold,F.、Posttr
anslational Protein Modifications:Pr
espectives and Prospects、1〜12頁;Seift
erら、「Analysis for protein modificati
ons and nonprotein cofactors」、Method
s in Enzymol.182:626〜646(1990)およびRat
tanら、「Protein Synthesis:Posttranslat
ional Modifications and Aging」、Ann N
Y Acad Sci 663:48〜62(1992)を参照のこと。本発明
のポリペプチドは、N末端に遊離アミノ基を有し、そしてC末端にカルボキシア
ミドを有する。
【0039】 相同性/非相同性:2つの核酸分子のヌクレオチド配列が、HASHコードア
ルゴリズム(Wilber,W.J.およびLipman,D.J.、Proc
.Natl.Acad.Sci.80:726〜730(1983))により決
定して40%より大きな類似性を共有する場合に、これら2つの核酸分子は「相
同性」であるとみなされる。2つの核酸分子のヌクレオチド配列が40%より小
さな類似性を共有する場合には、これら2つの核酸分子は、「非相同性」である
とみなされる。
【0040】 単離された:天然の状態から「人間の手によって」改変されることを意味する
用語である。「単離された」組成物または物質が天然に存在する場合には、それ
はその最初の環境から変えられているか、または除去されているか、あるいはそ
の両方である。例えば、本明細書中においてこの用語が使用される場合には、生
存動物中に天然に存在するポリヌクレオチドまたはポリペプチドは「単離され」
ていないが、その天然の状態において共存する物質から分離された同一のポリヌ
クレオチドまたはポリペプチドは、「単離され」ている。従って、組換え宿主細
胞内で産生されそして/またはそこに含まれる、ポリペプチドまたはポリヌクレ
オチドは、本発明の目的で単離されたとみなされる。また、組換え宿主細胞また
は天然の供給源から、部分的にまたは実質的に精製された、ポリペプチドまたは
ポリヌクレオチドは、「単離されたポリペプチド」または「単離されたポリヌク
レオチド」であると意図される。例えば、配列番号1の化合物の組換え的に産生
されたバージョンおよびその誘導体は、SmithおよびJohnson、Ge
ne 67:31〜40(1988)に記載される1工程方法によって、実質的
に精製され得る。
【0041】 「単離された」によって、本発明のDNAが誘導される生物(もしあれば)の
天然に存在するゲノムにおいて、本発明のDNAをコードする遺伝子にすぐ隣接
する遺伝子のコード配列を、DNAが有さないことを意味する。単離されたDN
Aは、一本鎖であっても二本鎖であってもよく、そしてゲノムDNA、cDNA
、組換えハイブリッドDNA、または合成DNAであり得る。これは、配列番号
1の化合物およびその誘導体をコードするネイティブDNA配列と同一であり得
るか、またはそのような配列と、1つ以上のヌクレオチドの欠失、付加、または
置換によって、異なり得る。本発明の一本鎖DNAは、一般に、少なくとも8ヌ
クレオチド長(好ましくは少なくとも18ヌクレオチド長、そしてより好ましく
は少なくとも30ヌクレオチド長)であり、配列番号1の化合物およびその誘導
体をコードするDNA分子の全長(すなわち、42ヌクレオチド)までの範囲に
わたる;これらは好ましくは、ハイブリダイゼーションプローブとしての使用の
ために、検出可能に標識され、そしてアンチセンスであり得る。
【0042】 生物学的細胞または宿主から作製される調製物を言及する場合に、単離された
または精製されたとは、目的のDNAまたはタンパク質の粗抽出物を含む、示さ
れたDNAまたはタンパク質を含む任意の細胞抽出物を意味すると理解されるべ
きである。例えば、タンパク質の場合には、精製された調製物は、個々の技術、
または一連の調製技術もしくは生化学的技術に従って得られ得、そして目的のD
NAまたはタンパク質は、これらの調製物中に種々の精製の程度で存在し得る。
これらの手順としては、例えば、硫酸アンモニウム分別、ゲル濾過、イオン交換
クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー、密度勾配遠心分離法
、および電気泳動が挙げられるが、これらに限定されない。
【0043】 「純粋な」または「単離された」DNAまたはタンパク質の調製物とは、この
ようなDNAまたはタンパク質が本質的に通常会合する、天然に存在する物質を
含まない調製物を意味することが理解されるべきである。「本質的に純粋な」と
は、少なくとも95%の目的のDNAまたはタンパク質を含む、「高度に」精製
された調製物を意味することが理解されるべきである。
【0044】 目的のDNAまたはタンパク質を含む細胞抽出物とは、目的のタンパク質を発
現するか、または目的のDNAを含む細胞から得られる、ホモジェネート調製物
または無細胞調製物を意味することが、理解されるべきである。用語「細胞抽出
物」は、培養培地、特に、細胞が除去された、使用済みの培養培地を含むことを
意図する。
【0045】 特許請求される発明の多数の実施形態は、単離されたかまたは精製されたポリ
ヌクレオチドまたはポリペプチドを使用するが、常にそうである必要はない。例
えば、本発明の新規なレセプターを発現する組換え宿主細胞を、スクリーニング
アッセイにおいて使用して、発現されたレセプタータンパク質をさらに精製する
ことなく、PTHアゴニストを同定し得る。
【0046】 高いストリンジェンシー:「高いストリンジェンシー」によって、例えば、c
DNAの単離のために記載される条件のような条件を意味する(Current
Protocols in Molecular Biology、John
Wiley&Sons、New York(1989)もまた参照のこと。本
明細書中に参考として援用する)。本発明のDNAは、本発明のペプチドをコー
ドするDNA配列(例えば、配列番号1の化合物およびその誘導体)およびその
ベクター(または上述の単離されたDNA)を含む細胞またはその細胞の本質的
に均一な集団(例えば、原核生物細胞、または哺乳動物細胞のような真核動物細
胞)を含む、精製された調製物(例えば、ライブラリーを作製するベクターの混
合物から分離されるベクター)として提供され得るベクター内に組み込まれ得る
【0047】 同一性:この用語は、ヌクレオチド配列またはアミノ酸配列の同一性の尺度を
いう。一般に、これらの配列は整列され、その結果、最高次の一致が得られる。
「同一性」自体は、当該分野において認識される意味を有し、そして公開された
技術を使用して算出され得る。(例えば、以下を参照のこと:Computat
ional Molecular Biology、Lesk,A.M.編、O
xford University Press、New York、1988
;Biocomputing:Informatics and Genome
Projects、 Smith,D.W.編、Academic Pres
s、New York、1993;Computer Analysis of
Sequence Data、Part I、Griffin,A.M.およ
びGriffin,H.G.編、Humana Press、New Jers
ey、1994;Sequence Analysis in Molecul
ar Biology、von Heinje,G.、Academic Pr
ess、1987;ならびにSequence Analysis Prime
r、Gribskov,M.およびDevereux,J.編、M Stock
ton Press、New York、1991)。2つのポリヌクレオチド
配列またはポリペプチド配列の間の同一性を測定するための多数の方法が存在す
るが、用語「同一性」は、当業者に周知である(Carillo,H.およびL
ipotn,D.、SIAM J Applied Math 48:1073
(1988))。2つの配列間の同一性または類似性を決定するために通常使用
される方法としては、Guide to Huge Computers、Ma
rtin J.Bishop編、Academic Press、San Di
ego、1994、ならびにCarillo,HおよびLipton,D.、S
IAM J Applied Math 48:1073(1988)に記載さ
れる方法が挙げられるが、これらに限定されない。同一性および類似性を決定す
る方法は、コンピュータプログラムに体系化される。2つの配列間の同一性およ
び類似性を決定するための好ましいコンピュータプログラムの方法としては、G
CGプログラムパッケージ(Devereux,J.ら、Nucleic Ac
ids Research 12(i):387(1984))、BLASTP
、BLASTN、FASTA(Atschul,S.F.ら、J Molec
Biol 215:403(1990))が挙げられるが、これらに限定されな
い。
【0048】 従って、本明細書中において使用する場合に、用語「同一性」とは、試験ポリ
ペプチドと参照ポリペプチドとの間の比較を表す。より特定すると、参照試験ポ
リペプチドは、参照ポリペプチドと85%以上が同一である任意のポリペプチド
として、定義される。本明細書中において使用する場合に、用語少なくとも85
%が同一であるとは、参照ポリペプチドに対して85〜99.99のパーセント
同一性をいう。85%以上のレベルの同一性は、例示の目的で100アミノ酸の
試験ポリヌクレオチド長および参照ポリヌクレオチド長を仮定すると、この試験
ポリペプチドのうちの15%のみ(すなわち、100のうちの15)のアミノ酸
が、参照ポリペプチドのアミノ酸と異なるという事実を示す。このような差異は
、本発明のアミノ酸配列の全長にわたって無作為に分配される点変異として表さ
れ得るか、またはこれらは、最大の許容可能な2/14アミノ酸差異(約85%
の同一性)まで変動する長さの1つ以上の位置でクラスター化し得る。差異は、
アミノ酸置換、または欠失として、規定される。
【0049】 フラグメント:配列番号1の化合物またはその誘導体のような分子の「フラグ
メント」とは、これらの分子の任意のポリペプチドサブセットを言及することを
意味する。
【0050】 機能性誘導体:用語「誘導体」は、分子の「改変体」、「誘導体」、または「
化学誘導体」を含むよう意図される。配列番号1の化合物またはその誘導体のよ
うな分子の「改変体」とは、その分子全体またはそのフラグメントのいずれかに
実質的に類似する分子を言及することを意味する。配列番号1の化合物またはそ
の誘導体のような分子の「アナログ」とは、配列番号1の分子またはそのフラグ
メントのいずれかに実質的に類似する、非天然分子を言及することを意味する。
【0051】 ある分子と別の分子との両方のアミノ酸配列が実質的に同じであり、そして両
方の分子が類似の生物学的活性を有する場合に、これらの分子は「実質的に類似
する」といわれる。したがって、2つの分子が類似の活性を有すると仮定すると
、これらは、改変体、誘導体、またはアナログであるとみなされる。なぜなら、
この用語は、本明細書中において、これらの分子のうちの一方が他方には見出さ
れないさらなるアミノ酸残基を含む場合でさえ、またはアミノ酸残基の配列が同
一ではない場合でさえ、使用されるからである。
【0052】 本明細書中において使用される場合に、ある分子が通常はその分子の一部では
ないさらなる化学部分を含む場合に、その分子は別の分子の「化学誘導体」であ
るといわれる。このような部分は、その分子の溶解度、吸収率、生物学的半減期
などを改善し得る。あるいは、この部分は、その分子の毒性を減少させ、その分
子の任意の所望されない副作用などを排除または減弱し得る。このような効果を
媒介し得る部分の例は、Remington’s Pharmaceutica
l Sciences (1980)に開示され、そして当業者に明らかである
【0053】 タンパク質の生物学的活性:この表現は、化合物(例えば、配列番号1または
その誘導体)の代謝機能または生理機能をいい、類似の活性または改善された活
性、あるいは記載した所望されない副作用が減少された活性が含まれる。また、
例えば、配列番号1の上記化合物またはその誘導体の、抗原活性および免疫原性
活性が含まれる。
【0054】 融合タンパク質:用語「融合タンパク質」によって、例えば、配列番号1の化
合物またはその誘導体を含む融合タンパク質が意図され、これは、そのN末端に
おいて連結する「選択的切断部位」を有するかまたは有さず、これが次に、さら
なるアミノ酸リーダーポリペプチド配列に連結する。
【0055】 選択的切断部位:用語「選択的切断部位」とは、化学物質または酵素のいずれ
かを用いて、予測可能な様式で、選択的に切断され得るアミノ酸残基(1つまた
は複数)をいう。選択的酵素切断部位とは、タンパク分解酵素によって認識およ
び加水分解される、アミノ酸またはペプチド配列である。このような部位の例と
しては、トリプシン切断部位またはキモトリプシン切断部位が挙げられるが、こ
れらに限定されない。
【0056】 リーダー配列:用語「リーダー配列」によって、例えば、配列番号1の化合物
をコードするDNAに連結され、そして選択的切断部位および配列番号1の化合
物に融合した融合タンパク質として宿主細胞中で発現される、ポリヌクレオチド
配列が意図される。用語「リーダーポリペプチド」とは、融合タンパク質におい
て得られるような「リーダー配列」の発現形態を記載する。
【0057】 融合タンパク質(これはしばしば不溶性であり、そして過剰発現する場合には
、封入体中に見出される)は、他の細菌性タンパク質から、当該分野において周
知の方法によって、精製される。好ましい実施形態において、この不溶性の融合
タンパク質は、細胞溶解の後に遠心分離され、そして洗浄され、そしてグアニジ
ン−HClで再溶解される。透析による変性体の除去後、これは可溶性のままで
あり得る。(退縮性のタンパク質の精製については、Jones、米国特許第4
,512,922号;Olson、米国特許第4,518,526号;ならびに
Builderら、米国特許第4,511,502号および同第4,620,9
48号を参照のこと)。
【0058】 例えば、配列番号1の組換え生成された化合物、またはその誘導体は、種々の
方法論のいずれかの使用を通じて、可溶化融合タンパク質から、天然の夾雑物を
実質的に含まないように精製され得る。本明細書中で用いられる場合、化合物は
、それが、細菌宿主細胞または真核生物宿主細胞における発現の後に共に見出さ
れる物質から、実質的に精製されている場合に、「天然の夾雑物を実質的に含ま
ない」といわれる。配列番号1の化合物またはその誘導体は、標準的なクロマト
グラフィー分離技術の適用を通じて精製され得る。
【0059】 あるいは、このペプチドは、免疫アフィニティークロマトグラフィーを用いて
精製され得る(Rotman,A.ら、Biochim.Biophys.Ac
ta 641:114−121(1981);Sairam,M.R.J、Ch
romatog 215:143−152(1981);Nielsen,L.
S.ら、Biochemistry 21:6410−6415(1982);
Vockley,J.ら、Biochem.J.217:535−542(19
84);Paucha,E.ら、J.Virol.51:670−681(19
84);およびChong,P.ら、J.Virol.Meth.10:261
−268(1985))。
【0060】 部分的精製または実質的精製の後、融合タンパク質は、切断部位に対応する酵
素を用いて酵素的に処理される。あるいは、そのより不純な状態にある融合タン
パク質は、たとえ屈折形態であっても、酵素を用いて処理され得る。必要とされ
る場合、生じた配列番号1の成熟化合物、またはその誘導体は、さらに精製され
得る。酵素処理の条件は、当業者に公知である。
【0061】 遺伝子治療:治療の手段は、生物の遺伝子発現の正常なパターンを変化させる
ことに関する。一般に、組換えポリヌクレオチドが、生物の細胞または組織に導
入されて、遺伝子発現の変化をもたらす。
【0062】 宿主動物:トランスジェニック動物、これらの生殖細胞および体細胞の全ては
、本発明のDNA構築物を含む。このようなトランスジェニック動物は、一般に
脊椎動物である。好ましい宿主動物は、哺乳動物(例えば、非ヒト霊長類動物、
マウス、ヒツジ、ブタ、ウシ、ヤギ、モルモット、げっ歯類動物(例えば、ラッ
ト)など)である。用語、宿主動物はまた、胚段階および胎仔段階を含む、発生
の全ての段階における動物を含む。
【0063】 骨粗しょう症:骨粗しょう症は、高齢の成体集団の相当な部分、妊娠女性、お
よび若年体ににおいてさえ観察される強力に損害を与える骨格疾患である。用語
骨粗しょう症は、障害の異種群をいう。臨床的には、骨粗しょう症は、I型およ
びII型に分けられる。I型骨粗しょう症は、中年女性に優先的に生じかつ閉経
期のエストロゲンの減少に関連するが、II型骨粗しょう症は、加齢に関連する
。骨粗しょう症を有する患者は、骨折修復を促進するために設計された新規治療
法、またはこの疾患に関連する骨折を予防もしくは減らすために設計された治療
法から恩恵を受ける。
【0064】 (2.式S−(L)n−Bの新規PTH機能ドメイン結合体ペプチド) 最初の実施形態において、本発明は生物活性を保持する新規PTH機能ドメイ
ン結合体ペプチドを提供する。この新規ペプチドは、アミノ末端およびカルボキ
シ末端機能ドメインがPTH(1−34)ペプチド中に存在するという本発明者
らの発見および決定に対応する。本発明のこの局面は、各機能ドメインの生化学
的特性を、別々にまたは組み合わせて選択的に操作することによって、PTHレ
セプター活性のアゴニストの開発を可能にする。本発明のこの局面のペプチド化
合物の一般式は、S−(L)n−Bであり、ここでSは、アミノ末端シグナル伝
達機能ドメインであり;Lは、n回存在するリンカー分子であり、ここでnは、
1〜9の整数であり;そしてBは、ペプチドホルモンのカルボキシ末端機能ドメ
インである。本発明のこの局面はまた、SおよびB部分のアミノ酸組成またはア
ミノ酸鎖長の改変による、これらのS−(L)n−Bペプチド由来のペプチド誘
導体に関する。
【0065】 タンパク質産物として、本発明の化合物および誘導体は、液相ペプチド合成ま
たは固相ペプチド合成の技術による産生に従う。特に固相ペプチド合成技術は、
ヒトPTHの産生において首尾よく適用され、そして本発明のS−(L)n−B
化合物もしくは誘導体の産生のために使用され得る(ガイダンスとして、Kim
uraら、前出を参照のこと。およびFairwellら、Biochem.2
2:2691(1983)を参照のこと)。相対的に大きいスケールでのヒトP
TH産生の成功は、Goudら、J.Bone.Min.Res.6(8):7
81(1991)(参照として本明細書中に援用される)によって報告されてい
る。合成的なペプチド合成アプローチは、一般的に、自動化された合成機および
本発明の所望の化合物または誘導体のC末端アミノ酸が付着する固相としての適
切な樹脂の使用を伴う。次いで、N末端方向のペプチドの伸長は、代表的には、
FMOCベースまたはBOCベースの化学プロトコールのいずれかを用いて、合
成が完了するまで、適切に保護された形態の次の所望アミノ酸を首尾よくカップ
リングさせることによって達成される。次いで保護基が、通常、ペプチドを樹脂
から切断するのと同時にペプチドから切断され、次いでペプチドが単離され、そ
して従来の技術(例えば、アセトニトリルを溶媒としておよびトリフルオロ酢酸
をイオン対形成剤として用いる逆相HPLCによる)を用いて精製される。その
よう手順は、一般的に多数の刊行物に記載され、そして例えば、Stewart
およびYoung「Solid Phase Peptide Synthes
is」第2版、Pierce Chemical Company,Rockf
ord,IL(1984)に参照され得る。このペプチド合成アプローチが、本
発明のS−(L)n−B化合物ならびに遺伝的にコードされないアミノ酸を組み
込むその誘導体および改変体の産生に必要とされることが理解される。
【0066】 1つの特定の実施形態において、本発明は、化合物S−(L)n−B(ここで
Sが、シグナル伝達ペプチドPTH(1−9)(Ala Val Ser Gl
u Ile Gln Leu Met His(配列番号1))であり;Lが、
リンカー分子(Gly)5であり;そしてBが、結合ペプチドPTH(15−3
1)(Leu Asn Ser Met Glu Arg Val Glu T
rp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val(配
列番号2))である)を含むPTH−1レセプターまたはPTH−2レセプター
に対するアゴニストの設計のために有用な生物学的に活性なペプチドを提供する
。PG5である配列全体は、以下:
【0067】
【化7】 である。
【0068】 別の特定の実施形態において、本発明は、化合物S−(L)n−B(ここでS
が、シグナル伝達ペプチドPTH(1〜5)(Ala Val Ser Glu
Ile(配列番号4))であり;Lが、リンカー分子(Gly)9であり;そ
してBが、結合ペプチドPTH(15〜31)(Leu Asn Ser Me
t Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Ly
s Leu Gln Asp Val(配列番号2))である)を含むPTH1
RレセプターまたはPTH2Rレセプターに対するアゴニストの設計のために有
用な生物学的に活性なペプチドを提供する。PG9である配列全体は、以下:
【0069】
【化8】 である。
【0070】 別の特定の実施形態において、本発明は、化合物S−(L)n−B(ここでS
が、シグナル伝達ペプチドPTH(1〜9)(Ala Val Ser Glu
Ile Gln Leu Met His(配列番号1))であり;Lが、リ
ンカー分子(Gly)7であり;そしてBが、結合ペプチドPTH(17〜31
)(Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Ar
g Lys Lys Leu Gln Asp Val(配列番号4))である
)を含むPTH1RレセプターまたはPTH2Rレセプターに対するアゴニスト
の設計のために有用な生物学的に活性なペプチドを提供する。PG7である配列
全体は、以下:
【0071】
【化9】 である。
【0072】 1つの特定の実施形態において、本発明は、化合物S−(L)n−B(ここで
Sが、シグナル伝達ペプチドPTHrP(1〜9)(Ala Val Ser
Glu His Gln Leu Leu His(配列番号7))であり;L
が、リンカー分子(Gly)5であり;そしてBが、結合ペプチドPTHrP(
15〜31)(Ile Gln Asp Leu Arg Arg Arg P
he Phe Leu His His Leu Ile Ala Glu I
le(配列番号8))である)を含むPTH1RレセプターまたはPTH2Rレ
セプターに対するアゴニストの設計のために有用な生物学的に活性なペプチドを
提供する。PrPG5である配列全体は、以下:
【0073】
【化10】 である。
【0074】 別の特定の実施形態において、本発明は、化合物S−(L)n−B(ここでS
が、シグナル伝達ペプチドPTHrP(1〜5)(Ala Val Ser G
lu His(配列番号10))であり;Lが、リンカー分子(Gly)9であ
り;そしてBが、結合ペプチドPTHrP(15〜31)(Ile Gln A
sp Leu Arg Arg Arg Phe Phe Leu His H
is Leu Ile Ala Glu Ile(配列番号8))である)を含
むPTH1RレセプターまたはPTH2Rレセプターに対するアゴニストの設計
のために有用な生物学的に活性なペプチドを提供する。PrPG9である配列全
体は、以下:
【0075】
【化11】 である。
【0076】 別の特定の実施形態において、本発明は、化合物S−(L)n−B(ここでS
が、シグナル伝達ペプチドPTHrP(1〜9)(Ala Val Ser G
lu His Gln Leu Leu His(配列番号7))であり;Lが
、リンカー分子(Gly)7であり;そしてBが、結合ペプチドPTHrP(1
7〜31)(Asp Leu Arg Arg Arg Phe Phe Le
u His His Leu Ile Ala Glu Ile(配列番号12
))である)を含むPTH1RレセプターまたはPTH2Rレセプターに対する
アゴニストの設計のために有用な生物学的に活性なペプチドを提供する。PrP
G7である配列全体は、以下:
【0077】
【化12】 である。
【0078】 別の特定の実施形態において、PTH(1〜9)−(Gly)5−PTH(1
5〜31)で示されるS−(L)n−B化合物は、SペプチドおよびBペプチド
におけるアミノ酸置換によって改変され得る。置換は、天然または合成の任意に
選択されたアミノ酸のL立体異性体(sterioisomer)およびD立体
異性体のいずれかが用いられ得る。
【0079】 Sペプチド(PTH(1〜9))において最も好ましい標的部位および好まし
い置換としては、以下が挙げられる: 1) 3位(セリン)をアラニンへ:活性を増強するためのPTH(1〜4)の
アラニンスキャンにおいて示された。 2) 3位(セリン)を他の小さいアミノ酸(例えば、Gly、Thr、Asn
、Cys)へ、(Cohen,F.E.ら、J.Biol.Chem.266:
1997−2004(1991)に示されるように、3つの損なわれた活性にお
けるかさばったアミノ酸に留意)。 3) 1位(アラニン)を他の小さいアミノ酸または荷電アミノ酸へ(例えば、
Gly、Pro、Val、Thr、AspまたはLys)(L立体異性体および
D立体異性体を含む(活性化に重要であると示された(Tregear,G.W
.ら、Endocrinology 93:1349−1353(1973))
PTHの残基1に留意)。 4) 2位(バリン)を他の疎水性アミノ酸または小さいアミノ酸へ(例えば、
Ile、Gly、Thr)(PTHの残基2は、活性化に重要であると初期に示
されていたこと(Gardella,T.J.ら、J.Biol.Chem.2
66:13141−13146(1991))に留意)。 5) 4位(グルタミン酸)を他の荷電アミノ酸または疎水性アミノ酸へ(例え
ば、Arg、Lys、Asp、Ile、Trp)(PTHの残基4は、活性化に
重要であると初期に示されていたこと(Gardella,T.J.ら、J.B
iol.Chem.266:13141−13146(1991))に留意)。 6) 5位(イソロイシン)を他の荷電アミノ酸または疎水性アミノ酸へ(例え
ば、Val、Met、Trp、His、Arg、Lys、Asp)(L立体異性
体およびD立体異性体を含む(PTHの残基5は、活性化および結合に重要であ
ると初期に示されていたこと(Gardella,T.J.ら、J.Biol.
Chem.270:6584−6588(1995);Gardella,T.
ら、J.Biol.Chem.271:19888−19893(1996))
に留意)。 7) 6位(グルタミン酸)を他の小さいアミノ酸、荷電アミノ酸または疎水性
アミノ酸へ(例えば、Ala、Leu、Arg、Lys、Asp)(PTHの残
基6のデータは、活性化に重要であると初期に示されていたこと(Cohen,
F.E.ら、J.Biol.Chem.266:1997−2004(1991
))に留意)。
【0080】 Bペプチド(PTH(15〜31))において最も好ましい標的部位および好
ましい置換としては、以下が挙げられる: 1) 19位(グルタミン酸)をアルギニンへ:PTH(1〜34)アナログの
結合を改善することが示されたER−19置換(Gardella,T.J.ら
、J.Biol.Chem.270:6584−6588(1995)、Tak
asuら、Biochemistry 38:13453−13460(199
9))。 2) 22位(グルタミン酸)をアラニンへ:PTH(17〜31)の結合を改
善することが示されたEA−22置換(未公開のアラニンスキャンデータ)。
【0081】 別の特定の実施形態において、PTH(1〜9)−(Gly)5−PTH(1
5〜31)またはPTHrP(1〜9)−(Gly)5−PTHrP(15〜3
1)で示されるS−(L)n−B化合物は、天然または合成の任意のLアミノ酸
立体異性体またはDアミノ酸立体異性体の置換によって改変され得る。そのよう
な置換は、SペプチドまたはBペプチドのいずれかにおいてなされ得、ここで、
わずか1個のアミノ酸が荷電されるかまたは置換される。そのような化合物の設
計および合成は、当業者の範囲内である。
【0082】 別の特定の実施形態において、PTH(1〜9)−(Gly)5−PTH(1
5〜31)またはPTHrP(1〜9)−(Gly)5−PTHrP(15〜3
1)で示されるS−(L)n−B化合物は、天然または合成の任意のLアミノ酸
立体異性体またはDアミノ酸立体異性体の置換によって改変され得る。そのよう
な置換は、SペプチドまたはBペプチドのいずれかにおいてなされ得、ここで、
2以下のアミノ酸が荷電されるかまたは置換される。そのような化合物の設計お
よび合成は、当業者の範囲内である。
【0083】 別の特定の実施形態において、PTH(1〜9)−(Gly)5−PTH(1
5〜31)またはPTHrP(1〜9)−(Gly)5−PTHrP(15〜3
1)で示されるS−(L)n−B化合物は、天然または合成の任意のLアミノ酸
立体異性体またはDアミノ酸立体異性体の置換によって改変され得る。そのよう
な置換は、SペプチドまたはBペプチドのいずれかにおいてなされ得、ここで、
3以下のアミノ酸が荷電されるかまたは置換される。そのような化合物の設計お
よび合成は、当業者の範囲内である。
【0084】 別の特定の実施形態において、PTH(1〜9)−(Gly)5−PTH(1
5〜31)またはPTHrP(1〜9)−(Gly)5−PTHrP(15〜3
1)で示されるS−(L)n−B化合物は、天然または合成の任意のLアミノ酸
立体異性体またはDアミノ酸立体異性体の置換によって改変され得る。そのよう
な置換は、SペプチドまたはBペプチドのいずれかにおいてなされ得、ここで、
4以下のアミノ酸が荷電されるかまたは置換される。そのような化合物の設計お
よび合成は、当業者の範囲内である。
【0085】 別の特定の実施形態において、PTH(1〜9)−(Gly)5−PTH(1
5〜31)またはPTHrP(1〜9)−(Gly)5−PTHrP(15〜3
1)で示されるS−(L)n−B化合物は、天然または合成の任意のLアミノ酸
立体異性体またはDアミノ酸立体異性体の置換によって改変され得る。そのよう
な置換は、SペプチドまたはBペプチドのいずれかにおいてなされ得、ここで、
5以下のアミノ酸が荷電されるかまたは置換される。そのような化合物の設計お
よび合成は、当業者の範囲内である。
【0086】 当業者に公知のように、Sペプチドの9残基全ておよびBペプチドの17残基
全てがPTHレセプター活性のアゴニストを追求して置換されるように、別の置
換が、PTH(1〜9)−(Gly)5−PTH(15〜31)またはPTHr
P(1〜9)−(Gly)5−PTHrP(15〜31)においてなされ得る。
【0087】 さらに、本発明の別の実施形態は、シグナル伝達ペプチド(「S」)が必要と
されるPTH(1〜11)(Ala Val Ser Glu Ile Gln
Leu Met His Asn Leu(配列番号46)を使用し得る。
【0088】 PTH−1レセプターは、カルシトニンおよびセクレチンに対するレセプター
もまた含むGタンパク質共役レセプターのファミリーBサブグループのメンバー
である(Kolakowski,L.F.「GCRDb:A G−Protei
n−Coupled Receptor Database」Receptor
s and Channels 2:1−7(1994))。変異誘発研究およ
び架橋研究により、大きいアミノ末端細胞外ドメイン、細胞外ループおよび膜貫
通らせんを含むこれらのレセプターの複数のドメインが、リガンド相互作用に寄
与することが示された(Jueppner,H.ら、Endocrinolog
y 134:879−884(1994);Lee,C.ら、Mol.Endo
.9:1269−1278(1995);Turner,P.ら、J.Bone
Min.Res.12(1):Abstract 121(1997);Da
utzenberg,F.ら、Proc.Natl.Acad.Sci.95:
4941−4946(1998);Holtmann,M.ら、J.Biol.
Chem.270:14394−14398(1995);DeAlmeida
,V.およびMayo,K.,Mol.Endo.12:750−765(19
98);Stroop,S.ら、Biochem.34:1050−1057(
1994);Zhou,A.ら、Proc.Natl.Acad.Sci.US
A 94:3644−3649(1997);Bisello,A.ら、J,B
iol.Chem.273:22498−22505(1998))。PTH/
カルシトニンキメラレセプターおよびハイブリッドリガンドを用いた研究は、レ
セプターのアミノ末端細胞外ドメインが、リガンドのカルボキシル末端結合ドメ
インを認識し、一方、7回膜貫通らせんを含みかつループに連結するレセプター
の「コア」領域は、リガンドのアミノ末端シグナル伝達部分を認識する一般的な
相互作用のトポロジーを示唆した(Bergwitz,C.ら、J.Biol.
Chem.271:26469−26472(1996))。同様の結論が、初
期のレセプターキメラ研究から(Jueppner,H.ら、Endocrin
ology 134:879−884(1994);Stroop,S.ら、B
iochem.34:1050−1057(1994);Gardella,T
.J.ら、Endocrinology 135:1186−1194(199
4))、そして光反応PTHアナログを用いた最近の架橋研究から(Bisel
lo,A.ら、J.Biol.Chem.273:22498−22505(1
998);Mannstadt,M.ら、J.Biol.Chem.273:1
6890−16896(1998))導き出された。ファミリーBレセプターに
関するいくつかの認識決定基は、アミノ末端細胞外ドメイン、細胞外ループおよ
び膜貫通らせんにおいて同定された(Turner,P.ら、Single M
utations Allow the PTH−2 Receptor to
Respond to PTHrP J.Bone Min.Res.12、
補遣1、要約#121(1997)、Dautzenberg,F.ら、Pro
c.Natl.Acad.Sci.95:4941−4946(1998)、H
oltmann,M.ら、J.Biol.Chem.270:14394−14
398(1995)、Gardella,T.J.ら、Endrocrinol
ogy 135:1186−1194(1994);Bergwitz,C.ら
、J.Biol.Chem.272:28861−28868;Turner,
P.R.ら、J.Biol.Chem.271(16):9205−9208(
1996))。従って、Gタンパク質共役レセプターリガンド系、そして特にB
ファミリーは、PTH/PTHレセプター系と類似のリガンド/レセプター相互
作用を通じて機能する。
【0089】 本発明の別の局面において、一般式S−(L)n−Bの本発明の組成物は、P
THが、メンバー(例えば、カルシトニン、セクレチンなど)である他のリガン
ド/レセプターファミリーに進展され得る。図2において、このファミリーのい
くつかのリガンドのアミノ末端配列が、示される。このような情報は、これらの
リガンドについての機能的ドメイン結合体ペプチド(S−(L)n−B)の設計
に有用である。当業者は、示される配列の特徴に精通しており、そして図3に提
供される配列から、SペプチドおよびBペプチドを選択し得る。
【0090】 本発明の別の局面に従って、置換基は、生物学的活性ペプチドの作製において
当該分野で公知の標準的な方法によって、本発明のS−(L)n−B化合物また
はその誘導体のN末端アミノ酸の遊離アミンに結合され得る。例えば、アルキル
基(例えば、C1-12アルキル)は、還元性アルキル化を使用して結合され得る。
ヒドロキシアルキル基(例えば、C1-12ヒドロキシアルキル)もまた、還元性ア
ルキル化を使用して結合され得、ここで、遊離ヒドロキシ基は、t−ブチルエス
テルで保護される。アシル基(例えば、COE1)は、遊離酸(例えば、E1CO
OH)を、N末端アミノ酸の遊離アミノにカップリングすることによって結合さ
れ得る。本発明の範囲内にはまた、本発明のS−(L)n−B化合物、または本
発明のS−(L)n−B化合物の二次構造、三次構造もしくは安定性性を変更す
るその誘導体、または生物学的活性をなお保持するその誘導体が意図される。こ
のような誘導体は、ラクタム環化、ジスルフィド結合、または当業者に公知の他
の手段によって達成され得る。
【0091】 上記一般式S−(L)n−Bにおいて、Lは、任意の有用な長さのリンカー配
列である。好ましくは、それはアミノ酸残基(L)nであり、ここでnは1以上
の整数であり、好ましくは5〜9の整数である。2つ以上の残基が存在する場合
、それは同じであってもよく、異なっていてもよい。スペーサー配列が含まれる
アミノ酸は、本質的であるか非本質的であるかにかかわらず、当業者に周知のい
ずれかであり得る。例えば、Lは、グリシン、アルギニン、グルタミン酸、リジ
ン、アスパラギン酸、バリン、システイン、ロイシン、イソロイシン、ノルロイ
シン、メチオニン、ヒスチジン、プロリン、トリプトファン、チロシン、アスパ
ラギン、グルタミン、セリン、スレオニン、アラニン、グリシンもしくはフェニ
ルアラニンの単独または組み合わせのいずれかであり得る。本発明の実施におい
て、リンカー配列として使用するための好ましいアミノ酸残基は、グリシン、ノ
ルロイシン、チロシン、アスパラギン酸、リジン、ロイシン、およびフェニルア
ラニンの、単独または組み合わせのいずれかである。
【0092】 Lはまた、脂肪属ジアミン、好ましくは、1〜6の炭素原子の脂肪属ジアミン
(例えば、メチレンジアミン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、テトラ
メチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、およびヘキサメチレンジアミン であり得る。さらに、Lは、4〜6の炭素原子を有する脂肪属ジアミン(例えば
、テトラメチレンジアミン(カダベリンとしてもまた公知)、ペンタメチレンジ
アミン(プトレシンとしても公知であり、本明細書中以後Pu)、およびヘキサ
メチレンジアミン)であり得る。
【0093】 他のリンカー分子は、当業者に公知であり、そして、本発明の生物学的活性ペ
プチドの作製のために、一般式S−(L)n−Bにおける(L)nに利用され得る
【0094】 (3.PTHレセプターに対するS−(L)n−B活性についてのスクリーニ
ング) 本発明のS−(L)n−B化合物およびその誘導体の生物学的特性の機能的特
徴づけは、リガンドに刺激されるcAMPの蓄積を測定するバイオアッセイによ
って行われ得る。
【0095】 (A.本発明のS−(L)n−B化合物によるサイクリックAMPの蓄積の刺
激) 細胞内のcAMPの蓄積は、以前に記載された通りに測定される(Abou−
Samraら、J.Biol.Chem.262:1129,1986)。24
ウェルプレートで増殖させた細胞を、0.1%BSAおよび2mM IBMXを
含有する培養培地でリンスする。次いで、細胞を、S−(L)n−B化合物およ
びその誘導体とともに60分間21℃にてインキュベートする。その上清を取り
除き、そして細胞を、ドライアイス粉末中のホールプレートにおくことによって
、直ちに凍結する。細胞内cAMPを、1mMの50mM HCl中に細胞を融
解させることによって抽出し、そして抗cAMP抗体(例えば、Sigma,S
t.Louis,Mo)を使用する特異的ラジオイムノアッセイによって分析す
る。cAMPについてのトレーサーとして使用されるcAMPアナログ(2’−
O−モノスクシニル−アデノシン3’:5’−環状モノホスフェートチロシルメ
チルエステル(Sigmaから入手した))を、クロルアミンT法によってヨウ
素化する。遊離ヨウ素を、ヨウ素化cAMPアナログをC18 Sep−pak
カートリッジ(Waters,Milford,Mass.)に吸着させること
によって取り除く。dH2Oでの洗浄後、ヨウ素化cAMPアナログを、40%
アセトニトリル(ACN)および0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)を用いて
Sep−pakカートリッジから溶出させる。ヨウ素化cAMPアナログを凍結
乾燥し、1mlの0.1%TFAで再構成し、そしてC18逆相HPLCカラム
(Waters)に注入する。このカラムを、0.1%TFA中10%のACN
で平衡化し、そして0.1%TFA中10〜30%のACN勾配を用いて溶出さ
せる。このことは、モノヨウ素化cAMPアナログの非ヨウ素化cAMPアナロ
グからの分離を可能にする。トレーサーは、−20℃で保存した場合、4ヶ月ま
で安定である。アッセイに使用する標準物である、アデノシン3’:5’−環状
モノホスフェートは、Sigmaから購入され得る。サンプル(1〜10 82
lのHCL抽出物)または標準物(0.04から100fmol/管)を、50
mM 酢酸ナトリウム(pH5.5)で希釈し、そしてトリエチルアミンおよび
無水酢酸の混合物(2:1 容量:容量)の10μlでアセチル化する。アセチ
ル化後、cAMP抗血清(100μl)を、PBS(pH7.4)、5mM E
DTAおよび1%正常ウサギ血清で作製されたストック溶液(1:4000)か
ら添加する。トレーサーを、0.1%BSAを含むPBS(pH7.4)で希釈
し、そして添加する(20,000cpm/管)。このアッセイを、4℃にて一
晩インキュベートする。結合したトレーサーを、100μlのヤギ抗ウサギ抗血
清(PBS中1:20)および1mlの7%ポリエチレングリコール(MW 5
000〜6000)を添加し、2000rpmにて30分間4℃にて遠心分離す
ることによって、沈殿させる。その上清を取り除き、そして結合した放射活性を
、γカウンター(Micromedic)で計数する。cAMPのデータを計算
するために、logit計算を、Excelのスプレッドシートで行う。代表的
には、このアッセイ感度は、0.1fmol/管であり、そしてトレーサーの5
0%を置換する標準濃度は、5fmol/管である。
【0096】 (B.COS細胞上に発現されるクローン化レセプターへの本発明のS−(L
n−B化合物またはその誘導体の結合) 以下に記載のcAMP蓄積アッセイに加えて、本発明のS−(L)n−B化合
物またはその誘導体もまたヨウ素化され、そして一過的にトランスフェクトされ
たCOS細胞におけるラジオレセプターベースのアッセイに使用され得ることが
可能である。COS−7細胞を、DMEM、10%熱非動化FBS、10mg/
Lのゲンタマイシン中で、15cmプレートにおいて80〜90%コンフルエン
トまで増殖させる。1〜2μgのプラスミドDNAを用いてDEAE/Dext
ran法(Sambrookら、前出)によってトランスフェクトした24時間
後、細胞をトリプシン処理し、そしてマルチウェルプラスチックディッシュ(1
6または35mmの直径、Costar、Cambridge,Mass.)に
、5×104細胞/cm2の細胞濃度で再プレートする。細胞数は、トランスフェ
クション後、ほんのわずか増加した。さらに48時間続けて培養した後、ラジオ
レセプターアッセイを行う。培養培地を、50mM Tris−HCL(pH7
.7)、100mM NaCl、2mM CaCl2、5mM KCL、0.5
%熱非動化ウシ胎仔血清(GIBCO)、および5%熱非動化ウマ血清(KC
Biological Inc.,Lenexa,Kans.)を含有する緩衝
液と入れ替え、研究の直前に開始する。他に示さない限りは、研究を、この緩衝
液中で、15℃にて4時間、4×105cpm/ml(9.6×10-11M)の12 5 I標識化[Ala1]PTH(1−14)アミドまたは125I標識化[Nle8
PTH(1−14)とともにインキュベートした細胞を用いて行う。あるいは、
より従来のラジオリガンド(例えば、[nel8,21,Tyr34]−rPT
H(1−34)NH2)もまた使用し得る。
【0097】 (4.ベクター、宿主細胞、および組換え発現) 本発明はまた、本発明のS−(L)n−Bポリヌクレオチド(すなわち、本発
明のポリペプチドをコードするポリヌクレオチド)を含むベクターに関する。こ
のようなポリヌクレオチド配列は、本明細書中に提供されるS−(L)n−Bペ
プチド配列を使用して、当業者によって容易に設計される。本発明のベクターで
遺伝子操作される宿主細胞は、組換え技術による本発明のS−(L)n−Bポリ
ペプチドの生成において、使用され得る。無細胞翻訳系もまた、本発明のDNA
構築物に由来するRNAを使用してこのようなタンパク質を生成するために使用
され得る。
【0098】 組換え生成のために、宿主細胞を遺伝子操作して、本発明のS−(L)n−B
ポリヌクレオチドのための発現系またはその部分を組み込み得る。宿主細胞への
ポリヌクレオチドの導入は、多くの標準的な研究室用マニュアル(例えば、Da
visら、Basic Methods in Molecular Biol
ogy(1986)およびSambrookら、Molecular Clon
ing:A Laboratory Manual、第2版、Cold Spr
ing Harbor Laboratory Press,Cold Spr
ing Harbor,N.Y.(1989))に記載される方法(例えば、リ
ン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE−デキストラン媒介性トランス
フェクション、トランスベクション(transvection)、マイクロイ
ンジェクション、カチオン性脂質媒介性トランスフェクション、エレクトロポレ
ーション、形質導入、切屑負荷(scrape loading)、弾道導入(
ballistic introduction)、または感染)によってもた
らされ得る。
【0099】 適切な宿主の代表的な例としては、以下が挙げられる:細菌細胞(例えば、s
treptococci細胞、staphylococci細胞、E.coli
細胞、Streptomyces細胞およびBacillus sutbtil
is細胞);真菌細胞(例えば、酵母細胞およびAspergillus細胞)
;昆虫細胞(例えば、Drosophila S2細胞およびSpodopte
ra Sf9細胞);動物細胞(例えば、CHO細胞、CO細胞S、HeLa細
胞、C127細胞、3T3細胞、BHK細胞、293細胞およびBowesメラ
ノーマ細胞);および植物細胞。
【0100】 多種多様の発現系が使用され得る。このような系としては、とりわけ、染色体
由来の系、エピソーム由来の系およびウイルス由来の系、例えば、細菌プラスミ
ドに由来するベクター、バクテリオファージに由来するベクター、トランスポゾ
ンに由来するベクター、酵母エピソームに由来するベクター、挿入エレメントに
由来するベクター、酵母染色体エレメントに由来するベクター、バキュロウイル
ス、パポバウイルス(例えば、SV40)、ワクシニアウイルス、アデノウイル
ス、家禽ポックスウイルス、仮性狂犬病ウイルスおよびレトロウイルスのような
ウイルスに由来するベクター、ならびにこれらの組み合わせに由来するベクター
(例えば、プラスミドおよびバクテリオファージ遺伝エレメント(例えば、コス
ミドおよびファージミド)に由来するもの)が挙げられる。これらの発現系は、
発現を調節および産生する制御領域を含み得る。一般には、宿主においてポリヌ
クレオチドを維持、増殖または発現してポリペプチドを産生するに適切な任意の
系またはベクターが使用され得る。適切なヌクレオチド配列は、例えば、Sam
brookら、Molecular Cloning:A Laborator
y Manual(前出)に示されるような、任意の種々の周知かつ慣用的な技
術によって、発現系に挿入され得る。
【0101】 RNAベクターはまた、本発明に開示されるS−(L)n−B化合物またはそ
の誘導体をコードする核酸の発現に利用され得る。これらのベクターは、広範な
種々の真核生物細胞において天然に複製するポジティブまたはネガティブ鎖RN
Aウイルスに基づく(Bredenbeek,P.J.およびRice,C.M
.Virology 3:297−310、1992)。レトロウイルスとは異
なり、これらのウイルスは、中間のDNAライフサイクル期を欠き、全体的にR
NA形態で存在する。例えば、アルファウイルスは、外来タンパク質のための発
現ベクターとして使用される。なぜなら、これらは、広範な範囲の宿主細胞にお
いて利用され得、そして高レベルの発現を提供し得るからである;この型のウイ
ルスの例としては、シンドビスウイルスおよびセムリキ森林ウイルスが挙げられ
る(Schlesinger,S.,TIBTECH 11:18−22,19
93;Frolov,I.ら、Proc.Natl.Acad.Sci.(US
A)93:11371−11377、1996)。Invitrogenのシン
ドビス発現系によって例示されるように、研究者は、研究室において、DNA形
態(pSinrep5プラスミド)で組換え分子を都合良く維持し得るが、RN
A形態における増殖も、同様に実現可能である。発現に使用される宿主細胞にお
いて、目的の遺伝子を含むベクターは、RNAの形態で完全に存在し、そして所
望される場合、その状態で連続して増殖され得る。
【0102】 翻訳されたタンパク質の小胞体の管腔、ペリプラズム空間または細胞外環境へ
の分泌のために、適切な分泌シグナルが、所望のS−(L)n−Bポリペプチド
に組み込まれ得る。これらのシグナルは、ポリペプチドに対して外因性であり得
るか、またはそれらは、異種シグナルであり得る。
【0103】 DNA配列の発現は、DNA配列が、転写および翻訳調節情報を含むDNA配
列に「作動可動に連結される」ことを必要とする。作動可能な連結は、制御また
は調節DNA配列および発現されると考えられるDNA配列が、遺伝子の発現を
可能にするような方法で接続される連結である。遺伝子の発現に必要な「制御領
域」の厳密な性質は、生物から生物へと変動し得るが、一般的には、原核生物細
胞において、プロモーター(これは、RNAの転写の開始を指向する)、ならび
にRNAへ転写されるときにタンパク質合成の開始をシグナル伝達するDNA配
列、の両方を含む、プロモーター領域を含むべきである。真核生物細胞中の調節
領域は、一般に、RNA合成の開始を指向するに十分なプロモーター領域を含む
【0104】 2つのDNA配列は、この2つのDNA配列間の連結の性質が、(1)フレー
ムシフト変異の導入を生じないか、(2)プロモーター領域配列の融合タンパク
質コード配列の転写を指向する能力に影響しないか、または(3)融合タンパク
質コード配列のプロモーター領域配列によって転写される能力に影響しない場合
、作動可能に連結されるといわれる。従って、プロモーター領域は、このプロモ
ーターがDNA配列を転写し得る場合に、そのDNA配列に作動可能に連結され
る。
【0105】 種々のDNAフラグメントを連結して、本発明の発現ベクターを産生すること
は、従来の技術(ライゲーションのために平滑末端化末端またはスタッガー末端
化(staggered−ended)末端を使用すること、適切な末端を提供
するための制限酵素消化、適切なように付着末端を充填すること、所望でない連
結を回避するためのアルカリおよびホスファターゼ処理、ならびに適切なライゲ
ートとのライゲーション)に従って行われる。融合タンパク質の場合には、遺伝
子構築物は、誘導性プロモーターをコードし、このプロモーターは、この融合タ
ンパク質の5’遺伝子配列に作動可能に連結されて、この融合タンパク質の効率
的な発現を可能にする。
【0106】 原核生物細胞(例えば、E.coli、B.subtilis、Pseudo
monas、Streptomycesなど)において本発明のS−(L)n
B化合物またはその誘導体を発現するために、配列番号1をコードするDNA配
列を、機能的原核生物プロモーターに作動可能に連結することが必要である。こ
のようなプロモーターは、構成性、またはより好ましくは、調節可能(すなわち
、誘導性または抑制性)のいずれかであり得る。構成性プロモーターの例として
は、バクテリオファージλ、pBR322のβ−ラクタマーゼ遺伝子のblaプ
ロモーター、およびpBR325のクロラムフェニコールアセチルトランスフェ
ラーゼ遺伝子のCATプロモーターなどが挙げられる。誘導性原核生物プロモー
ターの例としては、バクテリオファージλの主要な右および左プロモーター(P
LおよびPR)、E.coliのtrp、recA、lacZ、lacIおよび
galプロモーター、α−アミラーゼ(Ulmanen,I.ら、J.Bact
eriol.162:176−182(1985))、ならびにB.subti
lisのσ−28特異的プロモーター(Gilman,M.Z.ら、Gene
32:11−20(1984))、Bacilliusのバクテリオファージの
プロモーター(Gryczan,T.J.,The Molecular Bi
ology of the Bacilli,Academic Press,
Inc.,NY(1982))、ならびにStreptomycesプロモータ
ー(Ward,J.M.ら、Mol.Gen.Genet.203:468−4
78(1986))が挙げられる。原核生物プロモーターは、Glick,B.
R.,J.Ind.Microbiol.1:277−282(1987);C
enatiempo,Y.,Biochimie 68:505−516(19
86);およびGottesman,S.,Ann.Rev.Genet.18
:415−442(1984)によって概説される。
【0107】 本発明に好ましい原核生物プロモーターは、E.coli trpプロモータ
ーであり、これは、インドールアクリル酸を用いて誘導可能である。
【0108】 発現が、真核生物(例えば、酵母、真菌、哺乳動物細胞、または植物細胞)に
おいて所望される場合、このような真核生物宿主において転写を指向し得るプロ
モーターを使用することが必要である。好ましい真核生物プロモーターとしては
、以下が挙げられる:マウスメタロチオネインI遺伝子のプロモーター(Ham
er,D.ら、J.Mol.Appl.Gen.1:273−288(1982
));ヘルペスウイルスのTKプロモーター(McKnight,S.,Cel
l 31:355−365(1982));SV40初期プロモーター(Ben
oist,C.ら、Nature(London)290:304−310(1
981));および酵母gal4遺伝子プロモーター(Jhonston,S.
A.ら、Proc.Natl.Acad.Sci.(USA)79:6971−
6975(1982);Silver,P.A.ら、Proc.Natl.Ac
ad.Sci.(USA)81:5951−5955(1984))。
【0109】 好ましくは、導入される遺伝子配列は、レシピエント宿主において自己複製可
能なプラスミドまたはウイルスベクターに取り込まれる。任意の広範な種々のベ
クターが、この目的のために使用され得る。特定のプラスミドまたはウイルスベ
クターを選択する際の重要な因子としては、以下が挙げられる:ベクターを含む
レシピエント細胞が、ベクターを含まないレシピエント細胞から認識されそして
選択され得ることの容易さ;特定の宿主において所望されるベクターのコピー数
;および異なる種の宿主細胞間のベクターを「シャトル」し得ることが所望され
るか否か。
【0110】 好ましい原核生物ベクターとしては、E.coli中で複製し得るプラスミド
のようなプラスミド(例えば、pBR322、ColEl、pSC101、pA
CYC184、πVXなど)が挙げられる。このようなプラスミドは、例えば、
Maniatis,T.ら:Molecular Cloning,A Lab
oratory Manual,Cold Spring Harbor Pr
ess,Cold Spring Harbor,NY(1982)により開示
される。好ましいプラスミド発現ベクターとしては、Gardellaら、J.
Biol.Chem.265:15854〜15859(1989)において記
載されるpGFP−1プラスミド、またはStudierおよびDunn、Me
thods in Enzymology 185:60〜89(1990)に
より記載されるpETベクターのうちの1つに基づく改変プラスミドが挙げられ
る。Bacillusプラスミドとしては、pC194、pC221、pT12
7などが挙げられる。このようなプラスミドは、Gryczan,T.:The
Molecular Biology of the Bacilli,Ac
ademic Press,NY 307〜329頁(1982)により開示さ
れる。適切なStreptomycesプラスミドとしては、pIJIOI(K
endall,K.J.ら、J.Bacteriol.169:4177〜41
83(1987))、およびstreptomycesバクテリオファージ(例
えば、ΦC31)(Chater,K.F.ら:Sixth Internat
ional Symposium on Actinomycetales B
iology,Akademiai Kaido,Budapest,Hung
ary,45〜54頁(1986))が挙げられる。Pseudomonasプ
ラスミドは、John,J.F.ら、Rev.Infect.Dis.8:69
3〜704(1986)、およびIzaki,K.,Jon.J.Bacter
iol.33:729〜742(1978)により概説される。
【0111】 好ましい真核生物発現ベクターとしては、BPV、ワクシニア、2−ミクロン
環状物(2−micron circle)などが挙げられるがこれらに限定さ
れない。このような発現ベクターは、当該分野において周知である(Botst
ein,D.ら、Miami Wntr.Symp.19:265〜274(1
982);Broach,J.R.:The Molecular Biolo
gy of the Yeast Saccharomyces:Life C
ycle and Inheritance,Cold Spring Har
bor Laboratory,Cold Spring Harbor,NY
445〜470頁(1981);Broach,J.R.,Cell 28:
203〜204(1982);Bollon,D.P.ら、J.Clin.He
matol.Oncol.10:39〜48(1980);Maniatis,
T.:Cell Biology:A Comprehensive Trea
tise,第3巻,Gene Expression,Academic Pr
ess,NY,563〜608頁(1980))。
【0112】 微生物に加えて、多細胞生物由来の細胞の培養物もまた、宿主として使用され
得る。原則的に、任意のこのような細胞培養物は、脊椎動物または無脊椎動物の
細胞供給源由来にかかわらず、使用可能である。しかし、興味は、脊椎動物供給
源由来の細胞において増大している。有用な脊椎動物宿主細胞株の例は、VER
O細胞およびHeLa細胞、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞株、W
I38、BHK、COS−7、ならびにMDCK細胞株が挙げられる。このよう
な細胞についての発現ベクターは、通常、(必要な場合には)任意の必要なリボ
ソーム結合部位、RNAスプライス部位、ポリアデニル化部位および転写終結配
列とともに、複製起点、発現されるべき遺伝子の前またはその上流に位置するプ
ロモーターを含む。
【0113】 哺乳動物細胞における使用については、発現ベクターにおける制御機能は、し
ばしば、ウイルス性物質により提供される。例えば、一般に使用されるプロモー
ターは、ポリオーマ、アデノウイルス2、シミアンウイルス40(SV40)お
よびサイトメガロウイルスに由来する。SV40ウイルスの初期プロモーターお
よび後期プロモーターは、特に有用である。なぜなら、両方は、SV40ウイル
ス複製起点もまた含むフラグメントとして、ウイルスから容易に得られるからで
ある(Fiersら、Nature 273:113(1978))。
【0114】 複製起点は、外因性の起点(例えば、SV40または他のウイルス(例えば、
ポリオーマ、アデノ、VSV、BPV)の供給源由来であり得る)を含むように
)ベクターを構築することにより提供され得るか、または宿主細胞染色体複製機
構により提供され得るかのいずれかである。ベクターが宿主細胞染色体に組み込
まれる場合、後者でしばしば十分である。
【0115】 強固な細胞膜障壁を含まない細胞が宿主細胞として使用される場合、トランス
フェクションが、GrahamおよびVan der Erb,Virolog
y 52:546(1978)により記載されるようなリン酸カルシウム沈殿方
法により行われる。しかし、細胞中にDNAを導入する他の方法(例えば、核注
入によってか、またはプロトプラスト融合によって)もまた、使用され得る。遺
伝子治療の場合、トランスフェクション促進剤(例えば、リポソームであるがこ
れに限定されない)を用いてか、または用いずに、裸のプラスミドまたはウイル
スDNAを直接的に注入する方法は、哺乳動物細胞のインビボまたはインビトロ
でのトランスフェクションの現在の方法に対して代替アプローチを提供する。原
核生物細胞または実質的な細胞壁構築物を含む細胞が使用される場合、トランス
フェクションの好ましい方法は、Cohenら、Proc.Natl.Acad
.Sci.USA 69:2110(1972)に記載されるような塩化カルシ
ウムを使用する、カルシウム処理である。
【0116】 (5.本発明のS−(L)n−B化合物またはその誘導体の有用性および投与
) 本発明のS−(L)n−B化合物またはその誘導体は、骨質量の損失により表
される種々の哺乳動物状態の予防および処置に有用である。特に、本発明の化合
物は、ヒトにおける骨粗しょう症および骨減少症の予防および治療用処置につい
て示される。さらに、本発明の化合物は、他の骨疾患の予防および治療用処置に
ついて示される。本発明の化合物は、上皮小体機能低下症の予防および治療用処
置について示される。最終的には、本発明の化合物は、骨折の修復のためのアゴ
ニストとして、および高カルシウム血症についてのアンタゴニストとしての使用
について示される。。
【0117】 一般に、本発明のS−(L)n−B化合物またはその誘導体、あるいはそれら
の塩は、一日あたり体重1kgあたり約0.01と1μgとの間、好ましくは一
日あたり体重1kgあたり約0.07と約0.2μgとの間の量で投与される。
50kgのヒトの女性の被験体については、配列番号1の生物学的に活性な化合
物またはその誘導体の1日用量は、約0.5〜約50μg、好ましくは約3.5
〜約10μgである。他の哺乳動物(例えば、ウマ、イヌ、およびウシ)では、
より高用量が必要とされ得る。この投薬量は、単回投与によってか、複数回適用
によってか、または徐放を通じて、最も効果的な結果を達成するために必要とさ
れるように、好ましくは注射により一日に1回以上、従来の薬学的組成物におい
て送達され得る。例えば、この投薬量は、鼻腔吸入により、従来の薬学的組成物
において送達され得る。
【0118】 正確な用量および組成物ならびに最も適切な送達レジメンの選択は、とりわけ
、本発明の選択されたS−(L)n−B化合物またはその誘導体の薬理学的特性
、処置される状態の性質および重篤度、ならびにレシピエントの身体状態および
精神の明瞭度(mental acuity)により影響される。
【0119】 代表的な好ましい送達レジメンとしては、経口、非経口(皮下、経皮(tra
nscutaneous)、筋肉内および静脈内を含む)、直腸、口腔(舌下を
含む)、経皮(transdermal)、および鼻腔内吸入が挙げられるがこ
れらに限定されない。
【0120】 薬学的に受容可能な塩は、毒性の副作用がない本発明のS−(L)n−B化合
物またはその誘導体の所望の生物学的活性を保持する。このような塩の例は、無
機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸など)により形成される
酸付加塩;および有機酸(例えば、酢酸、シュウ酸、酒石酸、コハク酸、マレイ
ン酸、フマル酸、グルコン酸、クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、安息香酸
、タンニン酸、パモ酸(pamoic acid)、アルギン酸、ポリグルタミ
ン酸、ナフタレンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、ポリガラクツロン酸な
どのような)で形成される塩;(b)多価金属カチオン(例えば、亜鉛、カルシ
ウム、ビスマス、バリウム、マグネシウム、アルミニウム、銅、コバルト、ニッ
ケル、カドミウムなど)により形成される塩基付加塩;またはN,N’−ジベン
ジルエチレンジアミンもしくはエチレンジアミンから形成される有機カチオンに
より形成される塩基付加塩;あるいは(c)(a)および(b)の組合せ(例え
ば、亜鉛のタンニン酸塩など)である。
【0121】 本発明のさらなる局面は、本発明の活性成分S−(L)n−B化合物またはそ
の誘導体、あるいはその薬学的に受容可能な塩として、薬学的に受容可能な非毒
性のキャリアと混合して含む薬学的組成物に関する。上記のように、このような
組成物は、非経口(皮下、経皮、筋肉内または静脈内)投与のために、特に液体
溶液または懸濁液の形態において;経口または口腔投与のために、特に錠剤また
はカプセル剤の形態において;直腸、経皮投与のために;ならびに鼻腔内投与の
ために、特に粉末、点鼻(nasal drop)またはエアロゾルの形態にお
いて、調製され得る。
【0122】 S−(L)n−B組成物は、単位投薬形態において都合よく投与され得、そし
て薬学的分野において周知の任意の方法(例えば、Remington’s P
harmaceutical Sciences,第17版、Mack Pub
lishing Company、Easton,Pa.,(1985)(本明
細書中で参考として援用される)において記載されるように)によって調製され
得る。非経口投与についての処方物は、賦形剤として滅菌水または生理食塩水、
アルキレングリコール(例えば、プロピレングリコール)、ポリアルキレングリ
コール(例えば、ポリエチレングリコール)、植物起源の油、水素化ナフタレン
などを含み得る。経口投与については、この処方物は、胆汁酸塩またはアシルカ
ルニチンの添加によって増強され得る。鼻腔投与についての処方物は、固体であ
り得、そして賦形剤(例えば、ラクトースまたはデキストラン)を含み得るか、
あるいは点鼻または液体軽量スプレーの形態における使用のための水性溶液また
は油性溶液であり得る。口腔投与については、代表的な、賦形剤としては、糖、
ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、予めゼラチン化したデン
プンなどが挙げられる。
【0123】 投与の最も好ましい経路(鼻腔投与)のために処方される場合、鼻腔粘膜を横
切る吸収は、約0.2と15重量パーセントとの間、好ましくは約0.5と4重
量パーセントとの間、最も好ましくは約2重量パーセントの範囲の量における、
界面活性剤の酸(例えば、グリココール酸、コール酸、タウロコール酸、エトコ
ール酸、デオキシコール酸、ケノデオキシコール酸、デヒドロコール酸、グリコ
デオキシコール酸、シクロデキストリンなど)によって増強され得る。
【0124】 延長した期間(例えば、1週間から1年間の期間)にわたる被験体への本発明
のS−(L)n−B化合物の送達は、所望の放出期間のために十分な活性成分を
含む徐放性系の単回投与により達成され得る。種々の徐放性系(例えば、モノリ
シック型マイクロカプセルまたはリザーバ型マイクロカプセル、デポーインプラ
ント、浸透ポンプ、小胞、ミセル、リポソーム、経皮パッチ、イオン導入デバイ
スおよび代替注射可能投薬形態)が、この目的のために利用され得る。活性成分
の送達が所望される部位での局在化は、いくつかの徐放性デバイスのさらなる特
性である。この特性は、特定の障害の処置における有益性を証明し得る。
【0125】 徐放性処方物の1つの形態は、ゆっくりと分解され、非毒性で、非抗原性のポ
リマー(例えば、Kent,Lewis,Sanders,およびTice,米
国特許第4,675,189号(本明細書中に参考として援用される)の先駆的
研究において記載される、コポリ(乳酸/グリコール酸))中に分散されるか、
またはカプセル化される、ポリペプチドまたはその塩を含む。この化合物、また
は好ましくはそれらの比較的不溶性の塩もまた、コレステロールもしくは他の脂
質マトリクスペレット、またはシラストマー(silastomer)マトリク
スインプラント中に処方され得る。さらなる遅延型放出、デポーインプラントま
たは注射可能処方物は当業者に明らかである。例えば、Sustained a
nd Controlled Release Drug Delivery
Systems,J.R.Robinson編,Marcel Dekker,
Inc.,New York,1978,およびR.W.Baker,Cont
rolled Release of Biologically Activ
e Agents,John Wiley&Sons,New York,19
87(本明細書中に参考として援用される)を参照のこと。
【0126】 PTHと同様に、S−(L)n−B改変体は、所定の臨床状態を処置する際に
有用な他の薬剤と組み合わせて投与され得る。例えば、骨粗しょう症および他の
骨関連障害を処置する場合、S−(L)n−B改変体は、カルシウム補助食品ま
たはビタミンDアナログとともに投与され得る(米国特許第4,698,328
号を参照のこと)。あるいは、S−(L)n−B改変体は、例えば、米国特許第
4,761,406号に記載されるように、ビスホスホネートと組み合わせて、
またはカルシトニンおよびエストロゲン(限定はされない)のような1つ以上の
骨治療剤と組み合わせて、好ましくは、周期的治療レジメンを用いて投与され得
る。
【0127】 (V.本発明のS−(L)n−B化合物またはその誘導体のレセプターシグナ
ル伝達活性) ホルモン作用の発現における重大な工程は、ホルモンと、標的細胞の原形質膜
表面のレセプターとの相互作用である。ホルモン−レセプター複合体の形成は、
細胞への細胞外シグナルの伝達を可能にし、種々の生物学的応答を誘発する。
【0128】 (A.PTH−1レセプターのアンタゴニストおよびアゴニストについてのス
クリーニング) 本発明のS−(L)n−Bポリペプチドは、cAMP蓄積アッセイを使用して
、それらのアゴニスト特性またはアンタゴニスト特性についてスクリーニングさ
れ得る。その細胞表面上にPTH−1レセプターを発現する細胞を、2mM I
BMX(3−イソブチル−1−メチル−キサンチン、Sigma,St.Lou
is,MO)の存在下、ネイティブPTH(1〜84)と共に5〜60分間、3
7℃でインキュベートする。サイクリックAMP蓄積を、上記のように、特異的
ラジオイムノアッセイによって測定する。PTH−1レセプターへの結合につい
てネイティブPTH(1〜84)と競合し、そしてcAMP蓄積に対するネイテ
ィブPTH(1〜84)の効果を阻害する、本発明のS−(L)n−B化合物ま
たはその誘導体は、競合的アンタゴニストであるとみなされる。このような化合
物は、高カルシウム血症を処置するために有用である。
【0129】 逆に、PTH−1レセプターへの結合についてネイティブPTH(1〜84)
と競合しないが、(おそらく、レセプター活性化部位をブロックすることによっ
て)cAMP蓄積のネイティブPTH(1〜84)活性化をなお防ぐ、本発明の
S−(L)n−B化合物またはその誘導体は、非競合的アンタゴニストであると
みなされる。このような化合物は、高カルシウム血症を処置するために有用であ
る。
【0130】 PTH−1レセプターへの結合についてネイティブPTH(1〜84)と競合
し、そしてネイティブPTH(1〜84)の存在下または非存在下でcAMP蓄
積を刺激する、本発明のS−(L)n−B化合物またはその誘導体は、競合的ア
ゴニストである。PTH−1レセプターへの結合についてネイティブPTH(1
〜84)と競合しないが、ネイティブPTH(1〜84)の存在下または非存在
下で、なおcAMP蓄積を刺激し得るか、あるいは配列番号1の化合物またはそ
の誘導体単独で観察されるよりも高いcAMP蓄積を刺激する、本発明のS−(
L)n−B化合物またはその誘導体は、非競合的アゴニストであるとみなされる
【0131】 (6.本発明のS−(L)n−B化合物またはその誘導体の治療上の使用) 高カルシウム血症および低カルシウム血症のいくつかの形態は、PTHおよび
PTHrPと、PTH−1レセプターおよびPTH−2レセプターとの間の相互
作用に関連する。高カルシウム血症は、血清カルシウムレベルの異常な上昇が存
在する状態であり;これは、しばしば、以下を含む他の疾患に関連する:上皮小
体機能亢進症、骨粗しょう症、乳房、肺および前立腺の癌腫、頭部および頸部、
ならびに食道の類表皮癌、多発性骨髄腫、および副腎腫。低カルシウム血症は、
血清カルシウムレベルが、異常に低い状態であり、有効なPTHの欠損(例えば
、甲状腺手術後)から生じ得る。
【0132】 本発明のS−(L)n−B化合物またはその誘導体をコードする本発明の核酸
をまた、選択された組織特異的プロモーターおよび/またはエンハンサーに連結
し得、そして得られたハイブリッド遺伝子を、標準的な方法(例えば、Lede
rら、米国特許第4,736,866号(本明細書中に参考として援用される)
に記載のような)によって初期発生段階(例えば、受精卵母細胞段階)の動物胚
に導入し、選択された組織において上昇したレベルの本発明のS−(L)n−B
化合物またはその誘導体を発現するトランスジェニック動物を生成し得る(例え
ば、骨についてのオステオカルシンプロモーター)。このようなプロモーターを
使用して、このトランスジェニック動物における配列番号1の化合物またはその
誘導体の組織特異的発現を指向する。
【0133】 さらに、本発明のS−(L)n−B化合物がPTH−1/PTH−2レセプタ
ーをアンタゴナイズまたはアゴナイズする能力(当業者に公知のアッセイによっ
て決定され、そして以下に議論されるような)を破壊しない、天然の任意の他の
アミノ酸置換が、本発明の範囲に含まれる。
【0134】 「アゴニスト」によって、PTH−1レセプターによって媒介される細胞性応
答を増強または強化し得るリガンドが意図される。「アンタゴニスト」によって
、PTH−1レセプターによって媒介される細胞性応答を阻害し得るリガンドが
意図される。本発明の任意の候補「アゴニスト」または「アンタゴニスト」が、
このような細胞性応答を増強または阻害し得るかは、当該分野で公知のタンパク
質リガンド/レセプターの細胞性応答アッセイまたは結合アッセイ(本出願の他
の箇所に記載されるアッセイを含む)を使用して決定され得る。
【0135】 本発明のなおさらなる局面に従って、PTH−1レセプターの変更された作用
または過剰な作用から生じる医学的障害を処置するための方法が提供される。こ
の方法は、患者のPTH−1レセプターの活性化を阻害するに十分な、治療有効
量の本発明のS−(L)n−B化合物またはその誘導体を、その患者に投与する
工程を包含する。
【0136】 この実施形態において、PTH−1レセプターの変化した作用から生じる障害
を有すると疑われる患者は、PTH−1レセプターの選択的アンタゴニストであ
る、本発明のS−(L)n−B化合物または本発明のその誘導体を用いて処置さ
れ得る。このようなアンタゴニストとしては、(本明細書中で記載されるアッセ
イによって)PTH−1レセプター媒介細胞活性化を妨害することが決定された
本発明のS−(L)n−B化合物または本発明のその誘導体、または類似の特性
を有する他の誘導体が挙げられる。
【0137】 アンタゴニストを投与するために、適切な、本発明のS−(L)n−B化合物
またはその誘導体を、一般には、適切なキャリアまたは賦形剤(例えば、生理食
塩水)中に処方することにより、医薬品の製造のために使用し、そして好ましく
は、静脈内、筋肉内、皮下、経口的、または鼻腔内に、PTH−1レセプターに
結合する本発明のS−(L)n−B化合物またはその誘導体の、十分な阻害を提
供する投薬量で投与される。代表的な投薬量は、1ng〜10mgペプチド/k
g体重/日である。
【0138】 本発明のさらなる局面に従って、骨粗しょう症を処置するための方法が提供さ
れ、この方法は、患者に、この患者のPTH−1レセプターを活性化するに充分
な治療的に有効な量の、本発明のS−(L)n−B化合物またはその誘導体を投
与する工程を包含する。PTH/PTHrPアンタゴニストについて上記のよう
に、同様の投薬量および投与を、PTH/PTHrPアゴニストの投与のために
、例えば、骨粗しょう症、他の代謝性骨障害、ならびに上皮小体機能低下症およ
び関連障害の処置のような状態のために使用し得る。
【0139】 本発明が、本発明の趣旨および範囲またはそのいずれの実施形態からも逸脱す
ることなく、組成、濃度、投与様式、および条件の等価なパラメーターの広い範
囲内で行われ得ることは当業者に明らかである。
【0140】 (7.本発明の新規なPTHレセプター分子) 1つの実施形態において、本発明は、PTHレセプター機能のアゴニストおよ
びアンタゴニストを同定するために有用な、新規なPTHレセプター分子の核酸
配列およびポリペプチド配列を提供する。
【0141】 従って、1つの特定の実施形態において、本発明は、新規なリガンド/レセプ
ターキメラ分子(本明細書中で、係留リガンド/レセプター分子といわれる)を
提供する。本発明のこの局面は、PTH−1レセプターの細胞外アミノ末端ドメ
インの大部分がcAMP生成によって測定されるようなリガンドシグナル伝達の
ために絶対に必要なわけではないことを確立することによって、技術を進歩させ
る。この結果は、構造的に分子をうわべは拘束する、細胞外ドメインに存在する
6つの非常に保存されたシステイン残基が存在することを予測外にも示す。さら
に、リガンドペプチドの欠失変異rδNtアミノ末端への「係留」は、PTHレ
セプター機能のアゴニストおよびアンタゴニストを同定する際に有用な自己刺激
レセプター分子を作製するという予測外かつ驚くべき結果を提供する。PTHレ
セプターの公知のアンタゴニストの大部分は、リガンドのカルボキシ末端フラグ
メントに結合するので、Tether1は、リガンドのアミノ末端ドメインまた
はシグナル伝達ドメインで作用するアンタゴニストの同定における有用さを証明
するはずである。
【0142】 本発明の係留リガンド/レセプターの一般式は、R1−S−(L)n−Rであり
、ここで、R1は、PTH−1レセプターシグナル配列であり;Sは、アミノ末
端リガンドシグナル伝達ペプチドであり;Lは、N回存在するリンカー分子であ
り;ここでNは、1〜10の正の整数であり、最も好ましくは4であり、そして
Rは、PTH−1レセプター配列である。係留レセプターの特定の例が以下に述
べられる場合において(例えば、Tether1)、他の係留レセプターは、例
えば、[R11]−Tether(1〜11)に置換され得るが、これに限定さ
れないことが明らかなはずである。
【0143】 特定の実施形態において、本発明は、図7に示されるTether−1(Te
ther(1〜9)ともいわれる)(配列番号36)を提供する。Tether
−1についてのR1−S−(L)n−R組成式は、R1は、PTH−1レセプター
(1〜25)ペプチドであり;Sは、PTH(1〜9)ペプチドであり;LはG
lyであり、ここでNは4であり;そしてRは、PTH−1レセプター(182
〜最後)であると規定される。従って、配列全体は、以下のように規定される;
PTH−1レセプター(1〜25)−PTH(1〜9)−(Gly)4−PTH
−1レセプター(182〜最後)。
【0144】 本発明はまた、式S−(L)n−Rによって規定されたTether−1レセ
プターの成熟形態をを含み、ここでR1部分は、シグナルプロセシングにより切
断されている。
【0145】 Tether−1レセプターは、分子生物学の分野における共通の認識を用い
て構築され得る。ネイティブなラットPTH−1レセプターのアミノ酸残基26
〜181によって表される野生型配列の代わりに、PTH(1〜9)(配列番号
1)アミノ末端フラグメントを用いることは、容易に達成される。得られるクロ
ーンは、Tether−1の構造を有し、ここでアミノ酸残基1〜22は、切断
されるシグナルペプチドを表す。初めは、Tyr23が切断部位であると考えられ
ていたが、この残基が付着され、かつ22位と23位との間で切断が生じること
を証拠が示し;このTyr23残基の除去が本明細書中に記載されるペプチドに対
して増加した活性を提供し得ることに注意すべきである。
【0146】 別の特定の実施形態において、本発明は、Tether−1Cレセプターを提
供し、これは、細胞内カルボキシ末端ドメイン(おそらくリン酸化機構によるレ
セプターのダウンレギュレーションにおいて重要であると考えられる領域)の短
縮型が存在することを除いて、Tether−1レセプターに類似する。Tet
her−1Cの構造は、PTH−1レセプター部分のアミノ酸481位で導入さ
れている停止コドンを除いて、Tether−1に同一である。このレセプター
は、アゴニストについてのスクリーニングの感度を増大し、そしてリガンド/レ
セプター複合体のシグナル伝達/膜貫通領域で作用するアゴニストのより純粋な
スクリーニングを可能にするべきである。
【0147】 別の特定の実施形態において、本発明は、rδNt/Ctレセプター(レセプ
ターの細胞外アミノ末端ドメイン(リガンド相互作用のために重要)およびレセ
プターの細胞内カルボキシ末端ドメイン(ダウンレギュレーションのために重要
)を欠如する二重変異体レセプター)を提供する。
【0148】 従って、本発明の新規なレセプターは、PTHレセプター機能の新規なアゴニ
ストおよびアンタゴニストを同定するために重要であるはずである。このような
アゴニストおよびアンタゴニストは、PTHリガンドの改変体または構造的に異
なる模倣物であり得る。
【0149】 a)新規なレセプター核酸分子 他に示されなければ、本明細書中のDNA分子を配列決定することによって決
定された全ての核酸配列は、手動の配列決定により決定され、そして本明細書中
で決定されたDNA分子によりコードされるポリペプチドの全てのアミノ酸配列
は、上記のように決定されたDNA配列の翻訳により予測された。従って、この
アプローチにより決定された任意のDNA配列について当該分野で公知であるよ
うに、本明細書中で決定された任意のヌクレオチド配列は、いくつかの間違いを
含み得る。手動配列決定により決定されたヌクレオチド配列は、配列決定された
DNA分子の実際のヌクレオチド配列に対して、代表的には、少なくとも約95
%〜少なくとも約99.9%同一である。当該分野で公知でもあるように、決定
されたヌクレオチド配列における1つの挿入または欠失は、実際の配列と比較し
て、決定されたヌクレオチド配列によりコードされる予測アミノ酸配列が、配列
決定されたDNA分子により実際にコードされるアミノ酸配列とは完全に異なる
ように、このような挿入または欠失の点で始まって、ヌクレオチド配列の翻訳に
おいてフレームシフトを生じる。
【0150】 例えば、図7、9、および10におけるヌクレオチド配列のような本明細書中
で提供される情報を用いると、Tether−1レセプター、Tether−1
Cレセプター、およびrδNt/Ctレセプターポリペプチドをそれぞれコード
する本発明の核酸分子は、標準的な技術を用いて得られ得る。野生型PTH1R
配列の単離についてのクローニングおよびスクリーニング手順(例えば、開始物
質としてmRNAを使用するcDNAのクローニングのための手順)は公知であ
る。野生型レセプターのクローニングに続いて、配列中の適切な欠失は、本明細
書中に記載のように作製され得る。本発明の例示(配列番号36、配列番号38
、および配列番号40に記載される核酸分子)は、当該分野における標準的制限
酵素消化およびクローニングの技術を用いることによって得られた。Tethe
r−1レセプター(配列番号36)、Tether−1Cレセプター(配列番号
10)、およびrδNt/Ct(配列番号40)の決定されたヌクレオチド配列
は、約22アミノ酸残基の推定リーダー配列のタンパク質をコードするオープン
リーディングフレームを含む。推定成熟Tether−1レセプター、Teth
er−1Cレセプター、およびrδNt/Ctレセプターのアミノ酸配列は、図
7、9、および10に示される。
【0151】 記載されるように、本発明はまた、本発明のTether−1レセプター、T
ether−1Cレセプター、およびrδNt/Ctレセプターの成熟形態を提
供する。シグナル仮定に従って、哺乳動物細胞により分泌されるタンパク質は、
一旦、粗面小胞体を通って伸長するタンパク質鎖の排出が開始されると、成熟タ
ンパク質から切断されるシグナルまたは分泌リーダー配列を有する。大部分の哺
乳動物細胞および昆虫細胞ですら、同じ特異性で分泌タンパク質を切断する。し
かし、いくつかの場合において、分泌タンパク質の切断は、完全に均質であるわ
けではなく、これにより、タンパク質に対して2つ以上の成熟種が生じる。さら
に、分泌タンパク質の切断特異性が完全タンパク質の一次構造により最終的に決
定され、すなわち、これは、このポリペプチドのアミノ酸配列において固有であ
る。従って、1つの実施形態において、本発明は、例えば、配列番号37、配列
番号39及び配列番号41のアミノ酸をそれぞれ有する成熟Tether−1レ
セプター、Tether−1Cレセプター、およびrδNt/Ctレセプターポ
リペプチドをコードするヌクレオチド配列を提供する。さらなる実施形態は、寄
託されたプラスミドのいずれかによりコードされるヌクレオチド配列を含み得る
。本願発明の実施形態は、例えば、ヒトまたはラットのレセプター配列に関し得
る。
【0152】 レセプターをコードするいくつかのプラスミドは、以下のとおりに寄託されて
おり:
【0153】
【化13】 ブタペスト条約の下で、American Type Culture Col
lection,Manassas,Virginiaに1999年12月28
日および1999年12月30日に寄託され、登録番号 を与えられている
【0154】 成熟レセプター、例えば、アミノ酸配列を有する、Tether−1レセプタ
ー(Thether1〜9レセプター)、[R11]−Tether(1〜11
)レセプター、Tether−1Cレセプター、およびrdelNt/Ctレセ
プタータンパク質とは、寄託された宿主中のベクターに含まれるクローンのDN
A配列によりコードされる完全オープンリーディングフレームの、哺乳動物細胞
(例えば、以下に記載されるようなCOS細胞)における発現により生成される
、Tether−1レセプター(Thether(1〜9)レセプター)、Te
ther−1Cレセプター、[R11]−Tether(1〜11)レセプター
、およびrdelNt/Ctレセプターの成熟形態を意味する。以下に記載され
るように、cDNAによりコードされるアミノ酸配列を有する、成熟Tethe
r−1レセプター、Tether−1Cレセプター、およびrδNt/Ctレセ
プターは、予測される切断の正確さに依存して、例えば、図7、9および10に
示される、推定される「成熟」Tether−1レセプター、Tether−1
Cレセプター、およびrδNt/Ctレセプターのタンパク質と異なってもよい
し、異なっていなくともよい。
【0155】 タンパク質が分泌リーダーならびにそのリーダー配列についての切断点を有す
るか否かを予測するための方法は、利用可能である。例えば、McGeochの
方法(Virus Res.3:271−286(1985))およびvon
Heinje(Nucleic Acids Res.14:4683−469
0(1986))が使用され得る。これらの方法の各々についての公知の哺乳動
物分泌タンパク質の切断点を予測することの正確性は、75〜80%の範囲であ
る(von Heinje(前出))。しかし、これらの2つの方法は、常に所
定のタンパク質について、同じ予測切断点を生じるわけではない。計算方法は、
コンピュータープログラム「PSORT」(K.NakaiおよびM.Kane
hisa,Genomics 14:897−911(1992))において見
出され得る。このプログラムは、アミノ酸配列に基づいて、タンパク質の細胞位
置を予測するための専門プログラムである。位置のこの計算的予測の一部として
、McGeochおよびvon Heinjeの方法が組み込まれている。
【0156】 本発明の場合において、本発明の完全Tether−1レセプター、Teth
er−1Cレセプター、およびrδNt/Ctレセプターのポリペプチドの予測
アミノ酸配列は、ラットPTH−1レセプター配列に対する比較によって、構造
特性について分析した。この分析は、配列番号37、配列番号39および配列番
号41におけるアミノ酸22と23との間の予測切断部位を提供した。従って、
Tether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、およびrδNt
/Ctレセプターのタンパク質についてのリーダー配列は、配列番号37、配列
番号39および配列番号41におけるアミノ酸残基1〜22からなると予測され
るが、この予測される成熟Tether−1レセプター、Tether−1Cレ
セプター、およびrδNt/Ctレセプターのタンパク質は、配列番号37、配
列番号39および配列番号41の残基で始まる。
【0157】 示されるように、本発明の核酸分子は、RNAの形態(例えば、mRNA)ま
たはDNAの形態(例えば、クローニングにより得られるか、または合成により
生成されるcDNAおよびゲノムDNAを含む)にあり得る。このDNAは、二
本鎖または一本鎖であり得る。一本鎖のDNAまたはRNAは、コード鎖(セン
ス鎖ともいわれる)であり得るか、または非コード鎖(アンチセンス鎖ともいわ
れる)であり得る。
【0158】 しかし、当業者に理解されるように、配列決定の誤りの可能性に起因して、T
ether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、およびrδNt/
Ctレセプターのポリペプチドは、約435アミノ酸を含むが、長さはわずかに
変化し得;そしてこのタンパク質のリーダー配列は、約22アミノ酸であるが、
約10〜約30アミノ酸の範囲内のいずれかにあり得る。
【0159】 示されるように、本発明の核酸分子は、RNAの形態(例えば、mRNA)ま
たはDNAの形態(例えば、クローニングにより得られるか、または合成により
生成されるcDNAおよびゲノムDNAを含む)にあり得る。このDNAは、二
本鎖または一本鎖であり得る。一本鎖のDNAまたはRNAは、コード鎖(セン
ス鎖ともいわれる)であり得るか、または非コード鎖(アンチセンス鎖ともいわ
れる)であり得る。
【0160】 「単離される(た)」核酸分子により、そのネイティブな環境から取り出され
た核酸分子(DNAまたはRNA)が意図される。例えば、ベクター中に含まれ
る組換えDNA分子は、本発明の目的のために単離されたと考えられる。単離さ
れたDNA分子のさらなる例としては、異種宿主細胞に含まれる組換えDNA分
子または溶液中の精製された(部分的にまたは実質的に)DNA分子が挙げられ
る。単離されたRNA分子としては、本発明のDNA分子のインビボまたはイン
ビトロRNA転写物が挙げられる。本発明に従う単離された核酸分子は、合成に
よって生成されたこのような分子をさらに含む。
【0161】 本発明の単離された核酸分子として、以下が挙げられる:配列番号36、配列
番号38、および配列番号40に示されるオープンリーディングフレーム(OR
F)を含むDNA分子;配列番号37、配列番号39、および配列番号41に示
されるTether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、およびr
δNt/Ctレセプターに対するコード配列を含むDNA分子;ならびに、上記
の配列とは実質的に異なるが、遺伝コードの縮重に起因して、なおTether
−1レセプター、Tether−1Cレセプター、およびrδNt/Ctレセプ
ターをコードする配列を含む、DNA分子。もちろん、遺伝コードは、当該分野
で周知である。従って、このような縮重改変体を生成することは、当業者にとっ
ては日常的である。
【0162】 別の局面においては、本発明は、本発明のcDNAクローンによってコードさ
れるアミノ酸配列を有するTether−1レセプター、Tether−1Cレ
セプター、およびrδNt/Ctレセプターポリペプチドをコードする単離され
た核酸分子を提供する。好ましくは、核酸分子は、上記の寄託されたcDNAク
ローンによってコードされる成熟ポリペプチドによってコードされ得る。さらな
る実施形態においては、Tether−1レセプター、Tether−1Cレセ
プター、およびrδNt/Ctレセプターポリペプチド、または、N末端メチオ
ニンを欠失している、Tether−1レセプター、Tether−1Cレセプ
ター、およびrδNt/Ctレセプターポリペプチドをコードする核酸分子が提
供される。本発明はまた、配列番号1に示されるヌクレオチド配列を有する単離
された核酸分子、または上記の寄託されたクローン中に含まれる、Tether
−1レセプター、Tether−1Cレセプター、およびrδNt/Ctレセプ
ターのcDNAのヌクレオチド配列、あるいは、上記の配列の1つに相補的な配
列を有する核酸分子を、提供する。このような単離された分子(特に、DNA分
子)は、染色体を用いるインサイチュハイブリダイゼーションによる遺伝子のマ
ッピングのためのプローブとして、そして例えば、ノーザンブロット分析によっ
て、ヒトの組織中のTether−1レセプター、Tether−1Cレセプタ
ー、およびrδNt/Ctレセプターの遺伝子の発現を検出するためのプローブ
として、有用である。
【0163】 本発明は、さらに、本明細書中に記載される単離された核酸分子のフラグメン
トに関する。寄託されたcDNAのヌクレオチド配列、または配列番号36、配
列番号38、および配列番号40に示されるヌクレオチド配列を有する単離され
た核酸分子のフラグメントによって、少なくとも約15nt、およびより好まし
くは、少なくとも約20nt、なおより好ましくは、少なくとも約30nt、そ
してさらにより好ましくは、少なくとも約40ntの長さのフラグメントが意図
される。これらは、本明細書中で議論される診断用プローブおよびプライマーと
して有用である。もちろん、約50〜1550ntの長さの大きなフラグメント
、およびより好ましくは、少なくとも約600ntの長さのフラグメントもまた
、これらが、寄託されたcDNAまたは配列番号36、配列番号38、および配
列番号40に示されるようなヌクレオチド配列の全てではないがほとんどに対応
するフラグメントである場合には、本発明に従って有用である。例えば、少なく
とも20ntの長さのフラグメントによって、寄託されたcDNAのヌクレオチ
ド配列、または配列番号37、配列番号39、および配列番号41に示されるヌ
クレオチド配列に由来する、20個以上の連続する塩基を含むフラグメントが意
図される。
【0164】 本発明の好ましい核酸フラグメントとして、以下をコードする核酸分子が挙げ
られる:Tether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、または
rδNt/Ctレセプターの細胞外ドメインを含むポリペプチド;Tether
−1レセプター、Tether−1Cレセプター、またはrδNt/Ctレセプ
ターの膜貫通ドメインを含むポリペプチド;ならびに全てまたは一部の膜貫通ド
メインが欠失しているTether−1レセプター、Tether−1Cレセプ
ター、またはrδNt/Ctレセプターの細胞外ドメインを含むポリペプチド。
リーダー配列についての上記のように、Tether−1レセプター、Teth
er−1Cレセプター、およびrδNt/Ctレセプターの細胞外ドメインおよ
び膜貫通ドメインを構成するアミノ酸残基が、推定されている。従って、当業者
に明らかであるように、これらのドメインを構成するアミノ酸残基は、それぞれ
のドメインを定義するために使用される基準に依存してわずかに(例えば、約1
個から約15個のアミノ酸残基によって)変化し得る。
【0165】 別の局面においては、本発明は、上記に記載される本発明の核酸分子中のポリ
ヌクレオチドの一部に対してストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下
でハイブリダイズするポリヌクレオチドを含む単離された核酸分子を提供する。
「ストリンジェントなハイブリダイゼーション条件」によって、以下を含む溶液
中での、42℃で一晩のインキュベーション、それに続く0.1×SSC中で約
65℃でのフィルターの洗浄が意図される:50%のホルムアミド、5×SSC
(150mMのNaCl、15mMのクエン酸三ナトリウム)、50mMのリン
酸ナトリウム(pH7.6)、5× Denhardt溶液、10%のデキスト
ラン硫酸、および20g/mlの未変性の剪断されたサケの精子のDNA。
【0166】 ポリヌクレチドの「一部」に対してハイブリダイズするポリヌクレオチドによ
って、少なくとも約15ヌクレオチド(nt)、およびより好ましくは、少なく
とも約20nt、なおより好ましくは、少なくとも約30nt、そしてさらによ
り好ましくは、約30〜70ntの参照ポリヌクレオチドにハイブリダイズする
ポリヌクレオチド(DNAまたはRNAのいずれか)が意図される。これらは、
上記に議論され、そして以下にさらに詳細に議論される、診断用のプローブおよ
びプライマーとして有用である。
【0167】 例えば、「少なくとも20ntの長さ」のポリヌクレオチドの部分によって、
参照ポリヌクレオチド(例えば、寄託されたcDNA、または配列番号37、配
列番号39、および配列番号41に示されるようなヌクレオチド配列)のヌクレ
オチド配列に由来する、20個以上の連続するヌクレオチドが意図される。
【0168】 もちろん、ポリA配列(例えば、配列番号36、配列番号38、および配列番
号40に示される、Tether−1レセプター、Tether−1Cレセプタ
ー、およびrδNt/CtレセプターのcDNAの3’末端のポリ(A)索)、
またはT(もしくはU)残基の相補的なストレッチに対してのみハイブリダイズ
するポリヌクレオチドは、本発明の核酸の一部にハイブリダイズするように使用
される本発明のポリヌクレオチドには含まれない。なぜなら、このようなポリヌ
クレオチドは、ポリ(A)ストレッチを含む任意の核酸分子、またはそれらの相
補体(例えば、実質的には、任意の二本鎖のcDNAクローン)に対してハイブ
リダイズするからである。
【0169】 示されるように、Tether−1レセプター、Tether−1Cレセプタ
ー、およびrδNt/Ctレセプターのポリペプチドをコードする本発明の核酸
分子は、以下を含み得るが、これらに限定されない:それ自体によって成熟ポリ
ペプチドのアミノ酸配列をコードする核酸分子;成熟ポリペプチドおよびさらな
る配列(例えば、プレ−、またはプロ−、またはプレプロ−のタンパク質配列の
ような、アミノ酸リーダーまたは分泌配列をコードするポリペプチド)に対する
コード配列;転写される非翻訳配列(これは、スプライシングおよびポリアデニ
ル化シグナル(例えば、リボソームの結合およびmRNAの安定性)を含む、転
写、mRNAのプロセシングにおいて役割を果たす)のような、例えばイントロ
ン、および非コード5’ 配列および非コード3’配列を含むが、これらに限定
されない、さらなる非コード配列とともに、上記のさらなるコード配列を伴うか
またはそれらを伴わない成熟ポリペプチドのコード配列;さらなる機能性を提供
するアミノ酸のような、さらなるアミノ酸をコードするさらなるコード配列。従
って、ポリペプチドをコードする配列は、融合されたポリペプチドの精製を容易
にするペプチドをコードする配列のような、マーカー配列に対して融合され得る
。本発明のこの局面の特定の好ましい実施形態においては、マーカーアミノ酸配
列は、多くの市販されているものの中でも、pQEベクター(Qiagen,I
nc.)において提供されるタグのような、ヘキサ−ヒスチジンペプチドである
。Gentzら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86:82
1−824(1989)に記載されているように、例えば、ヘキサ−ヒスチジン
は、融合タンパク質の簡便な精製を提供する。「HA」タグは、インフルエンザ
赤血球凝集素タンパク質に由来するエピトープに対応する精製に有用な別のペプ
チドであり、Wilsonら、Cell 37:767(1984)に記載され
ている。以下に議論されるように、他のこのような融合タンパク質として、(−
)またはC末端でFcに融合された、Tether−1レセプター、Tethe
r−1Cレセプター、およびrδNt/Ctレセプターが挙げられる。
【0170】 本発明はさらに、本発明の核酸分子の改変体に関する。これは、Tether
−1レセプター、Tether−1Cレセプター、およびrδNt/Ctレセプ
ターの一部、アナログ、または誘導体をコードする。改変体は、天然の対立遺伝
子改変体のように天然に存在し得る。「対立遺伝子改変体」によって、生物体の
染色体上の所定の遺伝子座を占有している遺伝子のいくつかの別の形態の1つが
意図される。Genes II、Lewin,B.編、John Wiley&
Sons、New York(1985)。天然には存在しない改変体は、当該
分野で公知の変異誘発技術を使用して産生され得る。
【0171】 このような改変体として、1つ以上のヌクレオチドを含み得る、ヌクレオチド
の置換、欠失、または付加によって産生される改変体が挙げられる。改変体は、
コード領域、非コード領域、またはそれらの両方において変更され得る。コード
領域中での変更は、保存的または非保存的なアミノ酸の置換、欠失、または付加
を生じ得る。これらの中で特に好ましいものは、サイレントな置換、付加、およ
び欠失であり、これらは、Tether−1レセプター、Tether−1Cレ
セプター、およびrδNt/Ctレセプター、またはその一部の、特性および活
性を変更しない。これに関して、保存的置換がまた特に好ましい。
【0172】 本発明のさらなる実施形態は、以下に対して、少なくとも95%、96%、9
7%、98%、または99%同一であるヌクレオチド配列を有するポリヌクレオ
チドを含む、単離された核酸分子を含む:(a)推定されるリーダー配列を含む
、配列番号37、配列番号39、または配列番号41中の完全なアミノ酸を有す
る、全長のTether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、また
はrδNt/Ctレセプターポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;(b
)配列番号37、配列番号39、または配列番号41中のアミノ酸配列を有する
が、N末端のメチオニンを欠失するポリペプチドをコードするヌクレオチド配列
;(c)図7、図9、または図10(配列番号37、配列番号39、または配列
番号41)に示されるアミノ酸配列を有する、成熟Tether−1レセプター
、Tether−1Cレセプター、またはrδNt/Ctレセプター(リーダー
を除去された全長のポリペプチド)をコードするヌクレオチド配列;(d)cD
NAによってコードされるリーダーを含む完全なアミノ酸配列を有する、全長の
Tether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、およびrδNt
/Ctレセプターのポリペプチドをコードするヌクレオチド配列;あるいは(e
)cDNAによってコードされるアミノ酸配列を有する、成熟Tether−1
レセプター、Tether−1Cレセプター、およびrδNt/Ctレセプター
をコードするヌクレオチド配列;(f)Tether−1レセプター、Teth
er−1Cレセプター、およびrδNt/Ctレセプターの細胞外ドメインをコ
ードするヌクレオチド配列;(g)Tether−1レセプター、Tether
−1Cレセプター、およびrδNt/Ctレセプターの膜貫通ドメインをコード
するヌクレオチド配列;(h)膜貫通ドメインの全体またはその一部を欠失して
いる、Tether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、およびr
δNt/Ctレセプターの細胞外ドメインをコードするヌクレオチド配列;なら
びに(i)(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、または
(h)中の任意のヌクレオチド配列に相補的なヌクレオチド配列。
【0173】 Tether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、およびrδN
t/Ctレセプターのポリペプチドをコードする参照ヌクレオチド配列に対して
、例えば、少なくとも95%「同一である」ヌクレオチド配列を有するポリヌク
レオチドによって、Tether−1レセプター、Tether−1Cレセプタ
ー、またはrδNt/Ctレセプターをコードする参照ヌクレオチド配列のそれ
ぞれ100ヌクレオチドあたり5個までの点変異を含み得ることを除いて、ポリ
ヌクレオチドのヌクレオチド配列が参照配列に対して同一であることが意図され
る。言い換えると、参照ヌクレオチド配列に対して少なくとも95%同一である
ヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドを得るためには、参照配列中のヌク
レオチドの5%までが、欠失され得るか、または別のヌクレオチドで置換され得
るか、あるいは、参照配列中の全ヌクレオチドの5%までの幾らかのヌクレオチ
ドが、参照配列中に挿入され得る。参照配列のこれらの変異は、参照ヌクレオチ
ド配列の5’末端または3’末端の位置で生じ得るか、あるいは、参照配列中の
ヌクレオチドの中で個々に、または参照配列内で1つ以上の連続する群において
のいずれかで、分散されたこれらの末端部位の間の任意の場所で、生じ得る。
【0174】 実際問題として、任意の特定の核酸分子が、例えば、図1Aに示されるヌクレ
オチド配列に対して、または寄託されたcDNAクローンのヌクレオチド配列に
対して、少なくとも95%、96%、97%、98%、または99%同一である
かどうかは、Bestfitプログラム(Wisconsin Sequenc
e Analysis Package、Version 8 for Uni
x(登録商標)、Genetics Computer Group,Univ
ersity Research Park,575 Science Dri
ve, Madison,WI 53711)のような公知のコンピュータープ
ログラムを使用して従来的に決定され得る。Bestfitは、2つの配列間で
の相同性の最良のセグメントを見出すために、SmithおよびWaterma
n、Advances in Applied Mathematics 2:
482−489(1981)の局所的な相同性アルゴリズムを使用して、2つの
配列の間の相同性の最適セグメントを見出す。特定の配列が、例えば、本発明に
従う参照配列に対して95%同一であるかどうかを決定するために、Bestf
itまたは任意の他の配列アラインメントプログラムを使用する場合には、もち
ろん、同一性の割合が参照ヌクレオチド配列の全体の長さにわたって計算される
ように、そして参照配列中のヌクレオチドの総数の5%までの相同性におけるギ
ャップが可能にされるように、パラメーターが設定される。
【0175】 本出願は、Tether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、お
よびrδNt/Ctレセプター活性を有するポリペプチドをコードするかどうか
にはかかわらず、図7、9、もしくは10に示される核酸配列、または寄託され
たcDNAの核酸配列に少なくとも95%、96%、97%、98%、または9
9%同一である核酸分子に関する。このことは、特定の核酸分子が、Tethe
r−1レセプター、Tether−1Cレセプター、またはrδNt/Ctレセ
プター活性を有するポリペプチドをコードしない場合にもなお、当業者が、例え
ば、ハイブリダイゼーションプローブまたはポリメラーゼ連鎖反応(PCR)プ
ライマーとして核酸分子を使用する方法を知っているからである。Tether
−1レセプター、Tether−1Cレセプター、またはrδNt/Ctレセプ
ター活性を有するポリペプチドをコードしない本発明の核酸分子の使用として、
とりわけ、以下が挙げられる:(1)cDNAライブラリー中のTether−
1レセプター、Tether−1Cレセプター、またはrδNt/Ctレセプタ
ーの遺伝子またはそれらの対立遺伝子変異体を単離すること;(2)Verma
ら、Human Chromosomes:A Manual of Basi
c Techniques,Pergamon Press,New York
(1988)に記載されているように、Tether−1レセプター、Teth
er−1Cレセプター、またはrδNt/Ctレセプター遺伝子の正確な染色体
位置を提供するための、分裂中期の染色体スプレッドに対するインサイチュハイ
ブリダイゼーション(例えば、「FISH」);および(3)特異的な組織中で
のTether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、またはrδN
t/CtレセプターのmRNAの発現を検出するための、ノーザンブロット分析
【0176】 しかし、配列番号36、配列番号38、および配列番号40に示される核酸配
列、または実際にTether−1レセプター、Tether−1Cレセプター
、もしくはrδNt/Ctレセプター活性を有するポリペプチドをコードする、
寄託されたcDNAの核酸配列に対して、少なくとも95%、96%、97%、
98%、または99%同一である配列を有する核酸分子が好ましい。「Teth
er−1レセプター、Tether−1Cレセプター、またはrδNt/Ctレ
セプター活性を有するポリペプチド」によって、特定の生物学的なアッセイにお
いて測定された場合に、本発明のTether−1レセプター、Tether−
1Cレセプター、またはrδNt/Ctレセプターの活性と類似であるが、必ず
しも同一ではない、活性を示すポリペプチドが意図される。例えば、Tethe
r−1レセプター、Tether−1Cレセプター、またはrδNt/Ctレセ
プター活性は、本明細書中に記載されているような、候補のTether−1レ
セプター、Tether−1Cレセプター、またはrδNt/Ctレセプターポ
リペプチドを発現する細胞に対する標識されたPTHまたはPTHrPの競合結
合実験を使用して測定され得る。
【0177】 Tether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、もしくはrδ
Nt/Ctレセプター、またはそれらの変異体を発現する任意の細胞株が、本明
細書中に記載されているようなリガンド結合活性および第2のメッセンジャーの
活性をアッセイするために使用され得る。もちろん、遺伝子コードの縮重に起因
して、寄託されたcDNAの核酸配列、または配列番号36、配列番号38、も
しくは配列番号40に示される核酸配列に対して、少なくとも95%、96%、
97%、98%、または99%同一である配列を有する多数の核酸分子が、「T
ether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、またはrδNt/
Ctレセプター活性を有する」ポリペプチドをコードすることが当業者にすぐに
理解される。実際、これらのヌクレオチド配列の縮重変異体の全てが同じポリペ
プチドをコードするので、このことは、上記の比較アッセイをなお行うことなく
、当業者に明らかである。縮重変異体ではないこのような核酸分子について、妥
当な数がまた、Tether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、
またはrδNt/Ctレセプタータンパク質の活性を有するポリペプチドをコー
ドすることがさらに、当該分野で認識される。このことは、当業者が、タンパク
質の機能に対して有意に影響を与える可能性が少ないか、またはその可能性がな
いアミノ酸の置換(例えば、第2の脂肪族アミノ酸での1つの脂肪族アミノ酸の
置換)を完全に知っていることに起因する。
【0178】 例えば、表現形的にはサイレントなアミノ酸置換を作製するための方法に関す
る指針は、Bowie,J.U.ら、「Deciphering the Me
ssage in Protein Sequences:Tolerance
to Amino Acid Substitutions」、Scienc
e 247:1306−1310(1990)に提供される。ここでは、編者ら
は、タンパク質が、アミノ酸置換に驚くほど寛容であることを示す。
【0179】 b)ベクターおよび宿主細胞 本発明はまた、本発明の単離されたDNA分子を含むベクター、組換えベクタ
ーで遺伝的に操作される宿主細胞、および組換え技術によるTether−1レ
セプター、Tether−1Cレセプター、もしくはrδNt/Ctレセプター
ポリペプチド、またはそれらのフラグメントの産生に関する。
【0180】 ポリヌクレオチドは、宿主中での増殖のための選択マーカーを含有しているベ
クターに連結され得る。一般的には、プラスミドベクターは、リン酸カルシウム
沈殿のような沈殿中に、または荷電した脂質との複合体中に導入される。ベクタ
ーがウイルスである場合は、これは、適切なパッケージング細胞株を使用してイ
ンビトロでパッケージされ得、次いで宿主細胞中に形質導入され得る。
【0181】 DNA挿入物は、適切なプロモーター(例えば、少し挙げると、ファージλP
Lプロモーター、E.coli lac、trp、およびtacプロモーター、
SV40初期および後期プロモーター、ならびにレトロウイルスLTRのプロモ
ーターなど)に作動可能に連結されるはずである。他の適切なプロモーターが、
当業者に公知である。発現構築物は、さらに、転写の開始、終結のための部位、
および転写される領域、翻訳のためのリボソーム結合部位を含む。構築物によっ
て発現される成熟転写物のコード部分は、好ましくは、開始する翻訳開始点、お
よび翻訳されるポリペプチドの末端に適切に配置された終結コドン(UAA、U
GA、またはUAG)を含む。
【0182】 示されるように、発現ベクターは、好ましくは、少なくとも1つの選択マーカ
ーを含む。このようなマーカーとして、真核生物細胞の培養のためには、ジヒド
ロ葉酸レダクターゼ、またはネオマイシン耐性、そしてE.coliおよび他の
細菌中での培養のためには、テトラサイクリンまたはアンピシリン耐性遺伝子が
挙げられる。適切な宿主の代表的な例として、以下が挙げられるが、これらに限
定されない:例えば、E.coli、StreptomycesおよびSalm
onella typhimurium細胞;真菌細胞(例えば、酵母細胞);
昆虫細胞(例えば、Drosophila S2およびSpodoptera
Sf9細胞);動物細胞(例えば、CHO,COS、およびBowes黒色腫細
胞);ならびに植物細胞。上記の宿主細胞についての適切な培養培地および培養
条件は、当該分野で公知である。
【0183】 中でも、細菌での使用に好ましいベクターとして、以下が挙げられる:pQE
70、pQE60、およびpQE−9(Qiagenから入手可能);pBSベ
クター、Phagescriptベクター、Bluescriptベクター、p
NH8A、pNH16a、pNH18A、pNH46A(Stratagene
より入手可能);およびptrc99a、pKK223−3、pKK233−3
、pDR540、pRIT5(Pharmaciaから入手可能)。中でも、好
ましい真核生物ベクターは、以下が好ましい:pWLNEO、pSV2CAT、
pOG44、pXT1、およびpSG(Stratageneから入手可能);
ならびにpSVK3、pBPV、pMSG、およびpSVL(Pharmaci
aから入手可能)。他の適切なベクターは、当業者に容易に明らかである。
【0184】 宿主細胞への構築物の導入は、リン酸カルシウムトランスフェクション、DE
AE−デキストラン媒介性トランスフェクション、カチオン性脂質媒介性トラン
スフェクション、エレクトロポレーション、形質導入、感染、または他の方法に
よって達成され得る。このような方法は、Davisら、Basic Meth
ods In Molecular Biology(1986)のような、多
くの標準的な研究室マニュアルに記載されている。
【0185】 ポリペプチドは、融合タンパク質のような改変された形態で発現され得、そし
て分泌シグナルだけではなく、さらなる異種の機能的な領域をも含み得る。例え
ば、さらなるアミノ酸の領域(特に荷電したアミノ酸)が、精製の間の、または
続く操作および保存の間の、宿主細胞中での安定性および残存率を改善するため
に、ポリペプチドのN末端に付加され得る。また、ペプチド部分が、精製を容易
にするためにポリペプチドに付加され得る。このような領域は、ポリペプチドの
最終的な調製の前に除去され得る。中でも、分泌または排出を生じるため、安定
性を改善するため、および精製を容易にするための、ポリペプチドに対するペプ
チド部分の付加は、よく知られており、そして当該分野での慣用的な技術である
。好ましい融合タンパク質は、タンパク質を可溶化させるために有用なイムノグ
ロブリンに由来する異種領域を含む。例えば、EP−A−O 464533(C
anadian counterpart 2045869)は、別のヒトのタ
ンパク質またはその一部とともにイムノグロブリン分子の定常領域の種々の部分
を含む、融合タンパク質を開示している。多くの場合においては、融合タンパク
質の中のFc部分は、治療および診断における使用に完全に有利であり、従って
、例えば、改善された薬物動態特性を生じる(EP−A−0232262)。一
方、いくつかの使用については、融合タンパク質が発現され、検出され、そして
記載されている有利な様式で精製された後に、Fc部分を除去することが可能で
あることが所望される。これは、Fc部分が、例えば、融合タンパク質が免疫化
のための抗原として使用される場合には、治療および診断における使用のために
は妨げとなることが証明されている場合である。薬物の発見においては、例えば
、ヒトのタンパク質(例えば、hIL5−レセプター)は、hIL−5のアンタ
ゴニストを同定するための高スループットスクリーニングアッセイの目的のため
に、Fc部分と融合させられている。D.Bennettら、Journal
of Molecular Recognition,第8巻:52−58(1
995)およびK.Johansonら、The Journal of Bi
ological Chemistry、第270巻、No.16:9459−
9471(1995)を参照のこと。
【0186】 Tether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、またはrδN
t/Ctレセプターは、以下を含む周知の方法によって組換え細胞培養物から回
収され得、そして精製され得る:硫酸アンモニウムまたはエタノール沈殿、酸抽
出、陰イオンまたは陽イオン交換クロマトグラフィー、ホスホセルロースクロマ
トグラフィー、疎水性相互作用クロマトグラフィー、親和性クロマトグラフィー
、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィー、およびレクチンクロマトグラフ
ィー。最も好ましくは、精製には高速液体クロマトグラフィー(「HPLC」)
が使用される。本発明のポリペプチドとして、天然の精製された産物、化学合成
手順の産物、および原核生物宿主または真核生物宿主(例えば、細菌、酵母、高
等植物、昆虫、および哺乳動物細胞を含む)から組換え技術によって産生された
産物が挙げられる。組換え産生手順において使用される宿主に依存して、本発明
のポリペプチドは、グリコシル化されてもよいし、またはグリコシル化されなく
てもよい。さらに、本発明のポリペプチドはまた、宿主によって媒介されるプロ
セスの結果としていくつかの場合において、最初の改変されたメチオニン残基を
含み得る。
【0187】 c)Tether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、およびr
δNt/Ctレセプターポリペプチドおよびフラグメント 本発明はさらに、寄託されたcDNAによってコードされるアミノ酸配列、ま
たは配列番号37、配列番号39、および配列番号41のアミノ酸配列、あるい
は上記のポリペプチドの一部を含むペプチドまたはポリペプチドを有する、単離
されたTether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、およびr
δNt/Ctレセプターポリペプチドを提供する。
【0188】 Tether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、およびrδN
t/Ctレセプターのいくつかのアミノ酸配列が、タンパク質の構造または機能
の有意な影響を伴わずに変更され得ることが、当該分野で理解される。このよう
な配列における差異が意図される場合、活性を決定するタンパク質上の重要な領
域が存在することが思い出されるはずである。従って、本発明はさらに、実質的
にTether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、またはrδN
t/Ctレセプター活性を示すTether−1レセプター、Tether−1
Cレセプター、およびrδNt/Ctレセプターの変異体、あるいはTethe
r−1レセプター、Tether−1Cレセプター、またはrδNt/Ctレセ
プタータンパク質の領域(例えば、以下に議論されるタンパク質部分)を含むT
ether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、およびrδNt/
Ctレセプターの変異体を含む。このような変異体は、欠失、挿入、逆位、反復
、および型の置換を含む。上記に示すように、アミノ酸の変更が、おそらく表現
形的にサイレントであることに関する指針は、Bowie,J.U.ら、「De
ciphering the Message in Protein Seq
uences:Tolerance to Amino Acid Subst
itutions」、Science 247:1306−1310(1990
)に見出され得る。
【0189】 従って、配列番号37、配列番号39、および配列番号41のポリペプチドの
フラグメント、誘導体、もしくはアナログ、または寄託されたcDNAによって
コードされるフラグメント、誘導体、もしくはアナログは、以下であり得る:(
i)1つ以上のアミノ酸残基が保存的なアミノ酸残基または保存的ではないアミ
ノ酸残基(好ましくは、保存的なアミノ酸残基)で置換されており、そしてこの
ような置換されたアミノ酸残基が、遺伝子コードによってコードされてもよいし
、またはコードされなくてもよいもの、あるいは(ii)1つ以上のアミノ酸残
基が置換基を含むもの、あるいは(iii)成熟ポリペプチドが、ポリペプチド
の半減期を増大させる化合物(例えば、ポリエチレングリコール)のような、別
の化合物と融合されているもの、あるいは(iv)さらなるアミノ酸が成熟ポリ
ペプチド(例えば、IgG Fc融合領域のペプチド、またはリーダーもしくは
分泌配列、または成熟ポリペプチドもしくはプロタンパク質配列の精製に使用さ
れる配列)に融合されているもの。このようなフラグメント、誘導体、およびア
ナログは、本明細書中の教示から当業者の範囲内であると考えられる。
【0190】 特に興味深いのは、別の荷電したアミノ酸での荷電したアミノ酸の置換、およ
び中性アミノ酸または負に荷電したアミノ酸での荷電したアミノ酸の置換である
。後者は、Tether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、およ
びrδNt/Ctレセプタータンパク質の特徴を改善するように、減少した正の
電荷を有するタンパク質を生じる。凝集を防ぐことが非常に望ましい。タンパク
質の凝集は、活性の欠失を生じるだけではなく、それらのタンパク質が免疫原性
であり得ることに起因して、薬学的処方物を調製する場合にも問題となり得る。
(Pinckardら、Clin Exp.Immunol.2:331−34
0(1967);Robbinsら、Diabetes 36:838−845
(1987);Clelandら、Crit.Rev.Therapeutic
Drug Carrier Systems 10:307−377(199
3))。
【0191】 アミノ酸の置換はまた、細胞表面のレセプターへの結合の選択性を変更し得る
。Ostadeら、Nature 361:266−268(1993)は、2
つの公知の型のTNFレセプターのうちの1つのみへのTNF−αの選択的結合
を生じる、特定の変異を記載している。従って、本発明のTether−1レセ
プター、Tether−1Cレセプター、およびrδNt/Ctレセプターは、
天然の変異またはヒトの操作のいずれかによる、1つ以上のアミノ酸の置換、欠
失、または付加を含み得る。
【0192】 示されるように、変更は、好ましくは、主要ではない性質(例えば、タンパク
質の折り畳みまたは活性に有意には影響を与えない保存的なアミノ酸置換)であ
る(表1を参照のこと)。
【0193】
【表1】 機能に不可欠である、本発明のTether−1レセプター、Tether−
1Cレセプター、およびrδNt/Ctレセプタータンパク質中のアミノ酸は、
部位特異的変異誘発またはアラニンスキャン変異誘発(Cunninghamお
よびWells、Science 244:1081−1085(1989))
のような、当該分野で公知の方法によって同定され得る。後者の手順は、分子中
のそれぞれの残基に単一のアラニン変異を導入する。得られた変異体分子は、次
いで、レセプター結合またはインビトロでの増殖アッセイのような、生物学的な
活性について試験される。リガンド−レセプターの結合に重要な部位はまた、結
晶化、核磁気共鳴、または光学的親和性標識(Smithら、J.Mol.Bi
ol.244:899−904(1992)およびde Vosら、Scien
ce 255:306−312(1992))のような、構造的な分析によって
も決定され得る。
【0194】 本発明のポリペプチドは、好ましくは、単離された形態で提供される。「単離
されたポリペプチド」によって、その天然の環境から取り出されたポリペプチド
が意図される。従って、組換え宿主細胞中で産生され、そして/またはその中に
含まれるポリペプチドは、本発明の目的については、単離されたと考えられる。
また、「単離されたポリペプチド」として、組換え宿主細胞から部分的に精製さ
れているかまたは実質的に精製されているポリペプチドが意図される。例えば、
抗菌性のペプチドポリペプチドの組換えによって産生されたバージョンは、Sm
ithおよびJohnson,Gene 67:31−40(1988)に記載
されている1工程の方法によって実質的に精製され得る。
【0195】 本発明のポリペプチドは、好ましくは、単離された形態で提供され、そして好
ましくは、実質的に精製される。組換えによって産生された、Tether−1
レセプター、Tether−1Cレセプター、またはrδNt/Ctレセプター
のバージョンは、SmithおよびJohnson,Gene 67:31−4
0(1988)に記載されている1工程の方法によって実質的に精製され得る。
【0196】 本発明のポリペプチドはまた、寄託されたTether−1レセプター、Te
ther−1Cレセプター、およびrδNt/CtレセプターのcDNAによっ
てコードされる、リーダーを含むポリペプチド;寄託されたcDNAによってコ
ードされる、リーダーを含まないポリペプチド(すなわち、成熟タンパク質);
配列番号37、配列番号39、および配列番号41の、リーダーを含むポリペプ
チド;配列番号37、配列番号39、および配列番号41の、リーダー、細胞外
ドメイン、膜貫通ドメインを含まないポリペプチド;配列番号37、配列番号3
9、および配列番号41のアミノ酸約1から約435を含むポリペプチド;なら
びに配列番号37、配列番号39、および配列番号41中のアミノ酸約2から約
435を含むポリペプチド;ならびに上記のポリペプチドに対して少なくとも9
5%同一であり、なおより好ましくは少なくとも約96%、97%、98%、ま
たは99%同一であるポリペプチドが挙げられる。そしてまた、少なくとも30
アミノ酸、そしてより好ましくは少なくとも50アミノ酸を有する、このような
ポリペプチドの一部が挙げられる。
【0197】 Tether−1レセプター、Tether−1Cレセプター、またはrδN
t/Ctレセプターポリペプチドの参照アミノ酸配列に対して、少なくとも、例
えば、95%「同一である」アミノ酸配列を有するポリペプチドによって、その
ポリペプチド配列がTether−1レセプター、Tether−1Cレセプタ
ー、またはrδNt/Ctレセプターの参照アミノ酸のうちのそれぞれ100ア
ミノ酸あたり5個までのアミノ酸の変更を含み得ることを除いて、そのポリペプ
チドのアミノ酸が参照配列と同一であることが意図される。言いかえると、参照
アミノ酸配列に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を有するポリペ
プチドを得るためには、参照配列中の5%までのアミノ酸残基が、欠失され得る
か、または別のアミノ酸で置換され得るか、あるいは参照配列中の全アミノ酸残
基の5%までの数のアミノ酸が、参照配列中に挿入され得る。参照配列のこれら
の変更は、参照アミノ酸配列のアミノ末端位置またはカルボキシ末端位置、ある
いはこれら両末端位置の間のどこででも、参照配列中の残基の中で個々に散在し
てか、または参照配列中の1つ以上の連続する群の状態で散在してかのいずれか
で、生じ得る。
【0198】 実際問題として、任意の特定のポリペプチドが、例えば、寄託されたcDNA
クローンによってコードされるアミノ酸配列に対して、配列番号37、配列番号
39、および配列番号41に示されるアミノ酸配列に対して、少なくとも95%
、96%、97%、98%、または99%同一であるかどうかは、Bestfi
tプログラム(Wisconsin Sequenc Analysis Pa
ckage、Version 8 for Unix(登録商標)、Genet
ics Computer Group,University Resear
ch Park,575 Science Drive, Madison,W
I 53711)のような公知のコンピュータープログラムを使用して慣習的に
決定され得る。特定の配列が、例えば、本発明の参照配列に対して95%同一で
あるかどうかを決定するために、Bestfitまたは任意の他の配列アライン
メントプログラムを使用する場合には、もちろん、同一性の割合が参照アミノ酸
配列の全体の長さにわたって計算され、そして参照配列中のアミノ酸残基の総数
の5%までの相同性におけるギャップが可能になるように、パラメーターが設定
される。
【0199】 (7.係留されたリガンド/レセプター分子を利用する、PTHのアゴニスト
およびアンタゴニストのスクリーニング方法) 本発明の係留されたリガンド/レセプターのキメラ分子の特性は、それらを、
PTHレセプター活性のアゴニストおよびアンタゴニストについてのスクリーニ
ングにおいて特に有用にする。スクリーニング方法は、当該分野で周知であり、
そしてアゴニスト性およびアンタゴニスト性のPTHレセプターの特性を有する
新規のPTHの機能的ドメイン結合ペプチドを同定する目的について本明細書中
で完全に記載されている。このようなスクリーニング方法は、cAMPの産生に
対する影響を試験することによってか、またはレセプターに対する結合を試験す
ることによって、候補のアゴニストまたはアンタゴニストの有効性を測定する。
スクリーニングアッセイにおいて利用される細胞(例えば、COS細胞)は、一
過性かまたは永久的のいずれかで、本発明の新規のレセプターを発現し得る。こ
の目的のための細胞株の樹立および維持に関する知見は、当該分野で周知である
。候補のアゴニストおよびアンタゴニストは、PTHのペプチド変異体であり得
るか、または例えば、模倣物のような、構造的に異なる分子を構成し得る。
【0200】 本発明はいまや完全に記載されているが、本発明は、特定の実施例を参照して
より容易に理解される。これらの実施例は、本明細書中で特に記載されない限り
は、本発明の例示として提供され、そして本発明を制限するようには意図されな
い、 (実施例1) (PTHの機能的ドメイン結合ペプチドの構築) PTHの機能的な結合ペプチドを、分子生物学の分野において周知の方法を使
用して構築し得る。本発明者らは、本明細書中で使用されるリガンドアミノ末端
フラグメントであるPTH(1−9)を、天然のヒトのPTHの最初の14アミ
ノ酸に関連する他の研究に基づいて、構築した。このフラグメントの活性を最適
化するために、本発明者らは、アラニンで1位のセリンを置換した。これは、ラ
ットおよびウシのPTH、ならびにこれまでに報告されている全てのPTHrP
分子ヒト、ウシ、イヌ、ラット、マウス、ニワトリ)中の1位に見出されるアミ
ノ酸に対応する置換である。この変更は、天然のPTH(1−14)ペプチドの
生物活性のバックグラウンドのレベルを超える、生物活性の測定可能な増大を生
じる。この新規のペプチド(本明細書中で[Ala1]PTH(1−14)と呼
ばれる)のC末端残基はアミド化されている。アミノ末端の機能的ドメインPT
H(1−9)は、この配列に基づく。カルボキシル末端の機能的ドメインPTH
(15−31)(LueAsnSerMetGluArgValGluTrpL
euArgLysLysLeuGlnAspVal)(配列番号2)は、本明細
書中で詳細に記載されており、ペプチドの構築において使用される他のバリエー
ションもまた詳細に記載されている。ペプチドを、当該分野で周知の手順に従っ
て合成によって作成した。あるいは、このペプチドは、逆翻訳によって組換えD
NA技術を通じて作成し得る。使用される生物に依存して、コドン使用のチャー
トは、適切なコードを決定することを補助する。例えば、図8を参照のこと。こ
こでは、PG5、PG7、およびPG9のDNA配列およびタンパク質配列を詳
述する。
【0201】 (実施例2) PTHの機能的ドメイン結合ペプチドに暴露した細胞中でのcAMPの蓄積 アゴニスト活性についてスクリーニングするために、本発明の機能的ドメイン
結合ペプチドを、cAMPの蓄積を介して細胞性の応答を測定するように設計さ
れたインビトロでのアッセイにおいて利用した。細胞内のcAMPの蓄積を、以
前に記載されているように測定する(Abou−Samraら、J.Biol.
Chem.262:1129、1986)。
【0202】 24ウェルプレート中で増殖させた細胞を、0.1%のBSAおよび2mMの
IBMXを含有している培養培地でリンスする。次いで、細胞を、21℃で60
分間、S−(L)n−B化合物またはその誘導体とともにインキュベートする。
上清を除去し、そして細胞を、プレート全体をドライアイス粉末中に配置するこ
とによって、すぐに凍結させる。細胞内のcAMPを、1mlの50mM HC
l中で細胞を融解させることによって抽出し、そして抗cAMP抗体(例えば、
Sigma、St.Louis,MO)を使用して特異的なラジオイムノアッセ
イによって分析する。cAMPアナログ(2’−O−モノスクシニル−アデノシ
ン3’:5’−サイクリックモノホスフェートチロシルメチルエステル、Sig
maから入手)(これは、cAMPのトレーサとして使用する)を、クロラミン
T法によってヨウ素化する。遊離のヨウ素を、C18 Sep−pakカートリ
ッジ(Waters,Milford,Mass.)上にヨウ素化したcAMP
アナログを吸着させることによって除去する。dH2Oでの洗浄後、ヨウ素化し
たcAMPアナログを、40%のアセトニトリル(ACN)および0.1%のト
リフルオロ酢酸(TFA)を用いてSep−pakカートリッジから溶出させる
。ヨウ素化したcAMPアナログを凍結乾燥させ、1mlの0.1% TFA中
で再構成し、そしてC18逆相HPLCカラム(Waters)中に注入する。
カラムを、0.1% TFA中の10%のACNで平衡化し、そして0.1%の
TFA中の10〜30%のACNの勾配で溶出する。これによって、ヨウ素化し
ていないcAMPアナログからのモノヨウ素化されたcAMPアナログの分離を
可能にする。このトレーサーは、−20℃で保存する場合に、4ヶ月まで安定で
ある。このアッセイに使用する標準である、アデノシン3’:5’−サイクリッ
クモノホスフェートは、Sigmaから購入し得る。サンプル(HCl抽出物の
1−10 821)または標準(0.04〜100fmol/チューブ)を、5
0mM酢酸ナトリウム(pH5.5)中に稀釈し、そして10μlのトリエチル
アミンおよび無水酢酸の混合物(2:1の容量:容量)でアセチル化する。アセ
チル化後、cAMP抗血清(100μl)を、PBS(pH7.4)、5mMの
EDTA,および1%の正常なウサギの血清中で作製したストック溶液(1:4
000)から添加する。トレーサーを、PBS(pH7.4)中で0.1%のB
SAを用いて稀釈し、そして添加する(20,000cpm/チューブ)。アッ
セイを、4℃で一晩インキュベートする。結合したトレーサーを、100μlの
ヤギ抗ウサギ抗血清(PBS中で1:20)および1mlの7%のポリエチレン
グリコール(MW5000−6000)を添加し、4℃にて30分間、2000
rpmで遠心分離することによって、沈殿させる。上清を取り出し、そして結合
した放射活性を、γカウンター(Micromedic)中で計数する。cAM
Pのデータを計算するために、論理推定試験(logit)計算を、Excel
表計算プログラムにおいて行う。代表的には、アッセイの感度は、0.1fmo
l/チューブであり、そしてトレーサーの50%が置き換わる標準濃度は、5f
mol/チューブである。
【0203】 cAMPの蓄積実験の結果を、図3および図4に示す。図3は、cAMPの全
蓄積のデータを示し、一方、図4は、cAMPの蓄積についてのPTHペプチド
の用量応答曲線を示す。重要なことに、PTHの機能的ドメインペプチドである
、PG5、PG7、およびPG9の全てが、刺激していない細胞中での基底レベ
ルと比較した場合に、cAMPの蓄積の増大したレベルを実証する。
【0204】 (実施例3) (PTH(1−14)およびPTH(17−31)のアラニンスキャン) アミノ末端のPTH(1−9)シグナル伝達ペプチドおよびカルボキシ末端の
PTH(17−31)結合ペプチド中の各アミノ酸残基の生物活性を決定するた
めに、2つの機能的ドメインのペプチドのそれぞれの個々のアミノ酸残基を、ア
ラニンで置換した。合成したペプチドを、本明細書中で記載するように、cAM
Pの蓄積または競合的な結合のいずれかによって、天然のアミノ酸残基の生物活
性を決定するために使用した。PTH(1−9)についての結果を、図5(PT
H(1−14)のアラニンスキャン)に示す。PTH(17−31)についての
結果を、図6に示す。結果は、PTHレセプター機能のアゴニストおよびアンタ
ゴニストの設計に有用であり、そして本発明のS−(L)n−Bペプチドの構築
において使用し得る。
【0205】 (実施例4) (新規のTetherレセプターの構築) 本発明の新規のレセプターを、分子生物学の分野での標準的な技術を使用して
構築した。Tether−1は、PTH−1レセプターのアミノ末端配列;残基
24および181の欠失を有する。残基26−181は、rδNt中の欠失の終
点を示す。Ala22およびTyr23の間の推定されるシグナルペプチドの切断部
位に基づいて、rδNt中の残基23−25を、残基182に連結する。Tet
her−1Cは、終止コドンが残基481に導入されていることを除いて、Te
ther1と同一である。rδNt/Ctレセプターを、26−181の欠失お
よび481の終止コドンの両方を有して、PTH−1から構築する;これは、P
THレセプターの、細胞外アミノ末端のリガンド結合ドメインおよび細胞内のカ
ルボキシ末端ドメインの両方を欠失している。
【0206】 図11には、テトラグリシンリンカーを介してレセプターのGlu−182に
対して融合されたラットPTH(A−V−S−E−I−Q−L−M−H−)のそ
のN末端残基(1−9)を含む、キメラのラットPTHレセプターである、rT
ether−1を構築するために使用した、化学的に合成したオリゴヌクレオチ
ド(オリゴ)(#E16631A1)を示す。従って、このオリゴは、rPTH
(1−9)のリガンド配列、およびその中心部分中の4つのGly残基、および
隣接している部分としてrPTHレセプター残基をコードする。E16631A
1に類似しているが、rPTH(1−9)の代わりに、HAエピトープタグに対
応するアミノ酸配列(P−Y−D−V−P−D−Y−A−)が存在するコントロ
ールオリゴ(E16853A1)もまた示す:これは、本発明者らが以前に記載
したレセプター構築物を生じる(Luckら、1999 Mol.Endo,1
3:670−680)。
【0207】 これらのオリゴを、Kunkel(1985、Proc.Natl.Acad
.Sci.USA 82;488−492)によって記載されている従来の部位
特異的変異誘発プロトコールにおいて使用した。簡潔には、一本鎖のオリゴを、
rdelNT PTH−1レセプターをコードするウラシル含有一本鎖プラスミ
ドDNA(Luckら、1999 Mol.Endo、13;670−680に
記載されている)に対してアニーリングさせ、ヘテ二量体を、T7 DNAポリ
メラーゼを使用する完全な第2鎖の合成に供し、そして反応生成物を、エレクト
ロポレーション方法によってE.coliを形質転換するために使用した。抗生
物質耐性コロニーから得られたプラスミドDNAを単離し、正確なDNA配列を
確認し、次いで、続くCOS−7細胞のトランスフェクションおよび機能的アッ
セイに使用した。
【0208】 hTether−1、hdelNT、およびhTether−R11について
、核酸およびアミノ酸配列を、それぞれ図17、18、および19に示す。
【0209】 (実施例5) (Tether−1レセプターの生物活性) cAMPの蓄積を、Tether−1レセプターの活性を決定するために使用
した。ポジティブコントロールのレセプターを、天然のヒトのPTH−1レセプ
ターのアミノ末端に対するHA抗原の付加によって構築した。このコントロール
の目的は、PTH−1レセプターのアミノ末端への異種配列の付加が、レセプタ
ーの異常な活性を生じるかどうかを試験すること、および/またはレセプターが
、HA抗原の抗体認識を通じて細胞膜内に適切に取り込まれることを決定するこ
とである。利用したネガティブコントロールは、rδNtレセプターであった(
米国特許出願番号第60/105,530号に記載されている)。このレセプタ
ーは、PTH−1レセプターの細胞外アミノ末端ドメインを欠失している、PT
H−1の欠失変異体である。
【0210】 (実施例6) (係留(tethered)リガンドを含有しているPTH−1レセプターの
自己活性化) ペプチドホルモンが、膜結合レセプターとどのように相互作用するかの分析は
、不特定の三次元構造の大きなタンパク質を含むこのような生体分子システムに
おいて本来備わっている自由度の程度によって、不明瞭にされる。ヒトの副甲状
腺ホルモン(hPTH)は、狭い生存可能な範囲内に血液のカルシウム濃度を維
持する不可欠な役割を果たす、84個のアミノ酸である(Kronenberg
,H.ら、Genetics of Endocrine and Metab
olic Disorders,Thakker,R.編、Chapmanおよ
びHall、London,U.K.(1997)、389−420頁)。ホル
モンはまた、骨に対して強力な同化効果を有する(Dempster,D.W.
ら、Endocr.Rev.14:690−709(1993);およびDem
pster,D.W.ら、Endocr.Rev.15:261(1994))
。これらの作用は、クラスBのGタンパク質結合レセプターである、PTH−1
レセプターによって媒介される(Juppner,H.ら、Science 2
54:1024−1026(1991)。PTHペプチドの構造−活性の分析は
、(1−34)フラグメントが、完全な生物学的な活性に十分であること、およ
びこのペプチド内では、N末端残基がレセプターの活性化に最も重要であること
、およびC末端残基はレセプターの結合エネルギーの大部分に寄与することを示
した(Tregear,G.W.ら、Endocrinol.93:1349−
1353(1973);Nussbaum,S.R.ら、J.Biol.Che
m.255:10183−10187(1980))。
【0211】 レセプターの変異誘発および光化学的な架橋アプローチは、PTHの(15−
34)内の残基が、PTHレセプターの比較的大きな(約170アミノ酸)アミ
ノ末端の細胞外ドメインと相互作用すること、およびPTHのN末端残基が、7
個の膜貫通ドメインおよび細胞外ループと相互作用することを示唆した(Ber
gwitz,C.ら、J.Biol.Chem.272:28861−2886
8(1997);Lee.C.ら、Mol.Endo.9:1269−1278
(1995);Bissello,A.ら、J.Biol.Chem.273:
22498−22505(1998))。この仮説の後者の部分の支持において
は、PTH(1−14)のような程度の小さい大きさのペプチドが、野生型のP
THレセプターおよび短縮型のPTHレセプター(これは、N末端ドメインのほ
とんどを欠失している)の両方を用いて、cAMPの形成を刺激し得ることが、
最近示された(Luck,M.ら、Molec.Endocrinol.13:
670−680(1999))。PTH(1−14)の能力は、完全なレセプタ
ーおよび短縮型のレセプターの両方を用いて低かった(EC50=ca.100μ
M);対照的に、PTH(1−34)は、野生型のレセプターを用いて強力なア
ゴニストであったが(EC50ca.3nM)、その能力は短縮型のレセプターを
用いて厳しく低下した。これらの結果の両方ともが、レセプターのN末端ドメイ
ンとPTH(1−34)のC末端ドメインとの間での相互作用が、リガンド/レ
セプター複合体を安定化させることにおいて重要であるという認識と一致する。
PTH(1−14)に対して行ったアラニンスキャン分析は、Ser3を除く残
基(1−9)が、レセプターのヘプタヘリックス領域および細胞外ループ領域と
の相互作用に重要であることを明らかにした(Luck,M.ら、Molec.
Endocrinol.13:670−680(1999))。
【0212】 上記の結果に基づいて、PTHのN末端(1−9)残基が、それらが7個の膜
貫通ドメインおよび細胞外ループを含有しているレセプターの領域内に拘束され
る場合に、レセプターの活性化に十分であるという可能性を考察した。本明細書
中に記載するように、これは、N末端の細胞外ドメインを欠失している短縮型の
レセプターに対して直接的にPTHのN末端残基を係留ことによって、達成され
得ることが示されている;得られた係留リガンド/レセプター構築物は活性であ
り、そしてPTH(1−14)およびPTH(1−34)を用いて以前に見られ
たものと同一ではないが同様の、変異プロフィールを示す。このシステムは、高
い結合親和性を有するリガンドを生成する必要なく、レセプターのシグナル伝達
に関係するPTH残基を分析するための新規のアプローチを提供する。
【0213】 材料および方法 ペプチド:ペプチド[Ala1,3,10,12、Arg11、Tyr34]hPTH(1
−34)NH2{Q−PTH(1−34)}を、N−(9−フルオレニル)メト
キシカルボニル(Fmoc)主鎖保護およびTFA媒介切断/脱保護(MGH
Biopolymer Synthesis Facility,Boston
,MA)を使用して、Applied Biosystems model 4
31Aペプチド合成装置上で調製した。ペプチドを、10mMの酢酸中で再構成
し,そして−80℃で保存した。Q−PTH(1−34)の純度、実態、および
ストック濃度を、分析HPLC、MALDI質量スペクトル分析、およびアミノ
酸分析によって確保した。
【0214】 細胞培養物:COS−7細胞を、ウシ胎児血清(10%)、ペニシリンG(2
0ユニット/ml)、ストレプトマイシン硫酸(20μg/ml)、およびアン
フォテリシンB(0.05μg/ml)を補充したダルベッコ改変イーグル培地
(DMEM)中で、5%のCO2を含有している加湿した空気中で、T−75フ
ラスコ(75mm2)中で37℃にて培養した。細胞を、24ウェルプレート中
で予備培養し、そしてコンフルエントになったら、新鮮な培地で処理し、そして
アッセイの前に12〜24時間で、33℃にシフトさせた(Bergwitz,
C.ら、J.Biol.Chem.272:28861−28868(1997
);Abell,A.ら、J.Biol.Chem.271:4518−452
7(1996))。
【0215】 PTHレセプターの変異誘発およびCOS−7細胞の発現:完全なhPTH−
1レセプターをコードするpCDNA−1に基づくプラスミド(参考文献中HK
−WT(Schipani,E.ら、Endocrinol.132:2157
−2165(1993)および本明細書中でhP1R−WTと呼ばれる)を、C
OS−7細胞中での研究に使用した。短縮型のヒトのPTH−1レセプター(h
P1R−delNt)(図18)を、オリゴヌクレオチド指向性変異誘発(Kun
kel,Y.A.、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:4
88−492(1985))によって、HK−WTプラスミドから構築した。こ
の変異レセプターは、残基24〜181を欠失し、そしてシグナルペプチドの切
断が、Ala22およびTyr23の間で生じる(Nielsen,H.ら、Pro
tein Engineering 10:1−6(1997))という仮定す
ると、第1の膜貫通ドメインの境界またはその付近に配置されたGlu182に対
して直接連結されたN末端残基として、Tyr23を有することが推定される。同
様の短縮型のラットPTHレセプターは以前に本発明者らによって記載されてい
る(Luck,M.ら、Molec.Endocrinol.13:670−6
80(1999))。係留ヒトPTH−1レセプター[hP1R−Tether
(1−9)](図17中のhTether−1)は、hP1R−delNT構築
物に基づき、そして残基23と182との間に挿入された、PTH(1−9)お
よび4個のグリシンスペーサー(AVSEIQLMHGGGG)を有する。シグ
ナルペプチドの切断が、Ala22とTyr23との間で生じると仮定すると、hP
1R−Tether(1−9)は、リガンドのAla1に直接連結されたN末端
残基として、Tyr23を有すると推定される。hP1R−Tether(1−9
)のアナログを同様の様式で作製した。COS−7細胞の一時的なトランスフェ
クションを、DEAE−デキストラン、および24ウェルプレートの1ウェル当
たり200ngの塩化セシウムで精製したプラスミドDNAを使用して、以前に
記載されているように(Bergwitz,C.ら、J.Biol.Chem.
272:28861−28868(1997))に行った。
【0216】 cAMPの刺激:ペプチドアナログでの細胞の刺激を、24ウェルプレート中
で行った。細胞を、0.5mLの結合緩衝液(50mMのTris−HCl、1
00mMのNaCl、5mMのKCl、2mMのCaCl2、5%の熱不活化ウ
マ血清、0.5%のウシ胎仔血清、HClでpH7.7に調節した)でリンスし
、そして200μlのcAMPアッセイ緩衝液(2mMの3−イソブチル−1−
メチルキサンチン、1mg/mLのウシ血清アルブミン、35mMのHepes
−NaOH、pH7.4を含有しているダルベッコ改変イーグル培地)および種
々の量のペプチドアナログを含有している100μLの結合緩衝液で処理した(
最終容量=300μL)。培地を、室温で1時間のインキュベーション後に除去
し、そして細胞を凍結させ(−80℃)、0.5mLの50mMのHClで溶解
させ、そして再度凍結させた(−80℃)。稀釈した溶解物のcAMP含有量を
、ラジオイムノアッセイによって決定した。
【0217】 データの計算:計算を、Microsoft Excelを使用して行った。
2つのデータのセットの間での統計学的な有意性を、2つのセットについての不
等な分散を仮定する片側の(one−tailed)スチューデントのt‐検定
を使用して決定した。
【0218】 (結果) 研究を、標的化された係留されたリガンド/レセプター構築物の構築で開始し
た。これは、出発点として、以前に報告されたdelNTレセプターを利用した
(Luck,M.ら、Molec.Endocrinol.13:670−68
0(1999))。この変異レセプターは、細胞外N末端リガンド結合ドメイン
の残基24−181を欠いており、そしてシグナルペプチドの切断後に、Glu 182 に直接連結されたN末端残基としてTyr23を有すると推定される。係留さ
れたリガンド/レセプター構築物(hTether)を構築するために、以下の
13アミノ酸の配列を、Tyr23とGlu182との間に挿入した。Ala−Va
l−Ser−Glu−Ile−Gln−Leu−Met−His−(Gly)4
。従って、シグナルペプチドの切断後には、hP1R−Tether(1−9)
は、(C末端からN末端で)細胞内C末端ドメイン、7個の膜貫通へリックス(
およびループを伴う)、短いグリシンスペーサー、および[Tyr-1]−rPT
H(1−9)を含むはずである。他の係留されたリガンド/レセプター構築物を
、同じ様式で作製した。ここでは、rPTH(1−9)に対応する配列のみを、
hP1R−[R(1−11)]中にある場合には1つまたは2つのアミノ酸だけ
C末端方向に延長した(図19)。
【0219】 一時的にトランスフェクトしたCOS−7細胞中でのhP1R−Tether
(1−9)およびそのアナログのいくつかのシグナル伝達特性の最初の特徴付け
を、図12A−図12Bに示す。任意のアゴニストペプチドの非存在下では、h
P1R−Tether(1−9)は、hdelNTで見られるものと比較して、
cAMPの基底レベルにおいて約5倍の増強を示す(図12A)。リガンド鎖(
hP1R−Tether(1−10)および(1−11))の伸長は、有意では
ないが、中程度の、基底のcAMPシグナル伝達のレベルにおける改善を生じた
。この基底のシグナル伝達を、hP1R−Tether(1−11)の11位の
ロイシンをアラニンで置換することによってなおさらに増大し得た;本発明者ら
は、最近、この同じ改変がまた、短いPTHペプチドのcAMP能力を劇的に増
強させることを報告した(Shimizu,M.ら、J.B.M.R.14:要
約 F396(1999))。全てのhP1R−Tether構築物は、同様の
程度に、十分に強力なアナログ[Ala1,3,10,12、Arg11、Tyr34]−P
TH(1−34)NH2[Q−PTH(1−34)]の1μMの用量に対して応
答した(図2B)。用量応答分析は、短縮型のレセプターであるhP1R−de
lNT、hP1R−Tether(1−9)、およびhP1R−[R11]−Te
ther(1−11)が全て、インタクトな野生型のレセプターと比較してQ−
PTHに対して右側にシフトした応答を示したことを明らかにした;これらのレ
セプターのそれぞれは、最大のcAMP応答を産生し得た(図13)。hP1R
−Tether構築物についてのQ−PTH(1−34)の用量応答曲線は、類
似であり、そしてhP1R−delNTと比較して左側にシフトした。
【0220】 hP1R−Tether構築物の構成的な活性化をさらに特徴付けるために、
基底のcAMPシグナル伝達およびアゴニストによって誘導されるcAMPのシ
グナル伝達の時間依存性およびDNA依存性を試験した。図14に示すように、
hP1R−[R11]−Tether(1−11)についての基底のcAMPシグ
ナル伝達の最大レベルは、40分で観察された;これはまた、最大のアゴニスト
によって誘導されるシグナル伝達が、hP1R−WTおよびhP1R−[R11
−Tether(1−11)の両方について観察された時点であった。hP1R
−[R11]−Tether(1−11)の基底シグナル伝達およびアゴニストに
よって誘導されるシグナル伝達の両方が、COS−7細胞の一時的なトランスフ
ェクションに使用したプラスミドDNAの量に極めて依存した(図15)。この
DNA依存性は、hP1R−WTおよび別の構成的に活性なPTH−1レセプタ
ー(これは、膜貫通へリックス2の細胞質側の末端でH223R点変異を含有し
ている)の両方の基底シグナル伝達およびアゴニストによって誘導されるシグナ
ル伝達の両方について観察されたDNA依存性と類似であった。
【0221】 上記のように、hP1R−Tether構築物についての基底のシグナル伝達
レベルは、Leu→Arg11の置換を利用することによって改善され得た。これ
は、本発明者らが、短いPTH(1−14)ペプチドの状況において最初に発見
した。他の同様のことが、PTHペプチドとhP1R−[R11]−Tether
(1−11)のPTH部分の構造−活性プロフィールとの間に存在するかどうか
を調べるために、アラニンスキャン分析(図16A−16B)を行った。示すよ
うに、hP1R−[R11]−Tether(1−11)中のPTH配列の最初の
9個のアミノ酸のそれぞれの置換は、基底のシグナル伝達のレベルに対して位置
特異的な影響を生じた(図16A)が、アゴニストによって誘導されるcAMP
のシグナル伝達のレベルには劇的な影響を与えなかった(図16B)。
【0222】 (考察) この研究は、PTHリガンドのN末端の「活性化のコア」に係留されたヘプタ
へリックスのGタンパク質に共役したPTH−1レセプターの本体を含む、一連
の新規の係留されたPTHリガンド−レセプター結合体を記載する。本研究のそ
れぞれの係留されたレセプターは、基底のcAMPシグナル伝達の増大したレベ
ルを示し、そしてhP1R−[R11]−Tether(1−11)は、アゴニス
トリガンドで処理された場合に、hP1R−WTによって弱められた最大応答に
近づいた基底のシグナル伝達のレベルを示した。PTHレセプターの本体に係留
された場合に、PTHの活性化ドメインに由来する小さいペプチドがGタンパク
質の共役を刺激するこの能力は、プロテアーゼによって活性化されたレセプター
によって(トロンビンレセプターによって最良に示される)利用される天然によ
って設計された活性化の分子内機構に対して強力な類異性を有する(Chen,
J.ら、J.Biol.Chem.269:16041−16045(1994
))。
【0223】 係留されたPTHレセプターについては、本発明者らは、それらのhP1R−
delNTの対応物と比較して、外因性のPTHリガンドに対する増強された応
答性を観察した。外因性のリガンドに対するこの増強された応答性の根底にある
機構は、現在は明らかではないが、係留されたレセプターのいくらかの割合が、
PTH(1−34)によってより用意に刺激される、占有されていないなお予め
活性化された状態にあるということがあり得る。このような予め活性化された状
態は、原則として、ロドプシンの光サイクルにおいて観察される代謝状態の1つ
に似ている(Khorana,H.G.、J.Biol.Chem.267:1
−4(1992))。いずれの場合においても、アゴニストペプチドに対する増
強された応答性が、構成的に活性なPTHレセプターの一般的な特徴ではないこ
とが明らかである(Schipani,E.ら、J.Clin.Endocri
n.Metab.84:3052−3057(1999))。係留されたリガン
ドシステムのこの特有の特性は、PTHレセプターの活性化の機構に新規の知見
をもたらし得,そして新規のPTH−1レセプターアゴニストについてのライブ
ラリーをスクリーニングするための利点を潜在的に付与する。
【0224】 係留されたリガンドとして、PTH(1〜10)、PTH(1〜19)、PT
H(1〜11)のネイティブの配列は、これらの係留されたリガンドのそれぞれ
が、レセプターの膜に埋めこまれた部分の濃度と比較して、等モル比で存在した
としても、Leu11→Argの置換を含有している係留されたPTH(1〜11
)配列よりも弱いことを見出した。それぞれが、高用量のQ−PTH(1〜34
)に応答してcAMP形成の類似の最大レベルを刺激したと仮定すると、これら
のレセプターの発現レベルは匹敵したようであった。Arg11を含有している係
留されたリガンドの改善された基底のシグナル伝達は、この同じ置換がPTH(
1〜11)および(1〜14)アナログの効力に対して有する有利な影響と一致
する。この観察は、係留されたリガンド−レセプターシステムによって惹起され
る以下の基本的な疑問点の1つをいう;外因性であり、そして係留されたリガン
ドは、レセプターの活性化のために同じ接触点を利用するかどうか。 上記のさらなる疑問点を試験するために、hP1R−[R11]−Tether
(1〜11)のPTH(1〜19)領域のアラニンスキャン分析を行った。結果
は、PTH(1〜14)ペプチド(Luck,M.ら、Molec.Endoc
rinol.13:670−680(1999))、およびPTH(1〜36)
(Gombert,F.ら、Peptides:Chemistry,Stru
cture and Biology.Proceedings of the
14th American Peptide Sumposium,Jun
e 18−23、Kamaya,P.およびHodges,R.編、Mayfl
ower Scientific Limited.Kingswinford
,UK(1996)、661−662頁)上で行われたアラニンスキャンによる
いくつかの差異を明らかにしたが、研究の前に、これらに対する非常に魅力的な
類似性が存在した。PTH(1〜14)の場合においては、Ser3→Ala変
異は、ネイティブのPTH(1〜14)よりもわずかに強力なペプチドを生じた
;一方、(2〜9)領域内での任意の他の位置でのAla置換は、検出可能なレ
ベル未満に活性を低下させた(1位は、ネイティブの配列ではアラニンである)
(Luck,M.ら、Molec.Endocrinol.13:670−68
0(1999))。hP1R−[R11]−Tether(1〜11)の場合にお
いては、Ser3およびLeu7のアラニン置換は、置換された構築物で見られる
基底のシグナル伝達活性の約33%を有する変異体を生じ、一方、Gln6およ
びHis9の置換は、hP1R−[R11]−Tether(1〜11)とほぼ同
じ程度に活性な変異体を生じた。重要なことは、Val2、Ile5、およびMe
8でのアラニン置換が、重篤な損傷した基底のシグナル伝達を有するレセプタ
ーを生じたことである。最近のコンピューターモデル化の取り組みによって、こ
れらの3つの残基が、レセプターのヘプタへリックスコアに入っていることが推
測されている(Mierke,D.F.およびPelligrini,M.、C
urr.Pharm.Des.5:21−36(1999))。これらの変異体
の全てが、外因性のQ−PTH(1〜34)に対して十分に応答するので、シグ
ナル伝達に対する影響が、レセプターの発現における差異によって説明すること
が可能である可能性は低い。係留されたリガンドの相互作用が、PTHによって
使用される相互作用を模倣するという仮説をさらに証明するために、外因性のリ
ガンドのN末端残基との相互作用をもたらすことが公知の、第3の細胞外ループ
(Lee.C.ら、Mol.Endo.9:1269−1278(1995))
中の特定のレセプターの変異の影響に着手し得る。
【0225】 同様に置換したPTH(1〜14)と比較した、hP1R−[R11]−Tet
her(1〜11)中の特定のPTH残基(例えば、Gln6、Leu7、および
His9)のより大きな変異寛容性についての1つの説明は、係留されたリガン
ドの高い有効モル濃度が、主にレセプターのシグナル伝達に影響を与える残基(
すなわち、Val2、Ile5、およびMet8)と、リガンドの結合に主に影響
を与える残基との間での識別を可能にすることである。このような、PTHペプ
チドのN末端中での構造/機能の関係を解明する能力は、以前には利用可能では
なかった。なぜなら、所定のアナログのcAMP効力は、レセプターに対するそ
の親和性と解けないほどに関連しているからである(Colquhoun,D.
、Brit.J.Pharmacol.125:924−947(1998))
【0226】 係留されそして外因性であるリガンドが同じレセプターの接触を利用するかど
うかに関して、高い親和性結合の必要性を排除する能力は、有意な利点を有する
。本明細書中に記載されている係留されたリガンド/レセプターシステムは、お
そらく、低分子のPTH模倣物の発見に近づく別の重要な進歩を示す。
【0227】 本発明の係留されたレセプター(S−L−R’)を、PTHアゴニストについ
てのスクリーニングアッセイに使用し得る。このようなアゴニストは、細胞中で
発現されるS−L−Rに対して外因的に付加される化合物(ペプチドまたは非ペ
プチド)のライブラリーから生じ得るか、またはこれらは、増強された自己活性
化を導くS−L−RのS成分の変異によるバリエーション(当該分野で公知の手
段によって変異体のS成分配列が合成され得る場合においては、短い単離された
ペプチドとして)から生じ得、次いで、これは、新規の薬物として使用され得る
【0228】 (実施例6のまとめ) PTHのN末端残基と、細胞外ループおよび膜貫通ドメインを含有しているP
THレセプターの領域との間での相互作用は、レセプターの活性化の重要な工程
であると考えられる。この仮説は、hP1R−Tether(1〜9)を生じる
ための第1の幕貫通ドメインの細胞外の末端でのHis−9とGlu−182と
の間でテトラグリシンリンカーを使用して、rPTH(AVSEIQLMH)の
残基(1〜9)を用いて、hPTH−1レセプターのN末端の細胞外ドメインを
置きかえることによって、評価した。COS−7細胞中でのhP1R−Teth
er(1〜9)の発現は、hP1R−野生型でトランスフェクトしたコントロー
ル細胞中で見られるものよりも、4〜5倍高い基底のcAMPレベルを生じた。
11位までリガンド配列を伸長することおよびLeu→Argの活性を増強する
置換を含むことによって、hP1R−[R11]Tether(1〜11)を生じ
、これは、hP1R−野生型によって弱められた最大のアゴニストによって刺激
された応答に接近する、基底のcAMPシグナル伝達における20倍の増大を生
じた。hP1R−[R11]Tether(1〜11)のアラニンスキャンは、V
al−2、Ile−5、およびMet−8が自己活性化に重要であったことを明
らかにした。従って、係留されたリガンドレセプター構築物は、PTHがどのよ
うにそのレセプターと相互作用し、そしてGタンパク質の共役を誘導するかを分
析するために使用され得、そしてそのレセプターと複合体化したPTHの全体的
なトポロジー的配向のモデルを強制することを助けるはずである。
【0229】 特定の実施形態および実施例を含む上記の明細書は、本発明の説明と意図され
、そして制限するとはみなされない。多数の他のバリエーションおよび改変が、
本発明の真の趣旨および範囲を逸脱することなく行われ得る。本明細書中で記載
されている全ての刊行物、特許、および特許出願は、本開示にそれらの全体が参
考として援用される。
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】 PG5(PTH(1〜9)−(Gly)5−PTH(15〜31))アミノ酸
(配列番号9)および核酸(配列番号14)配列;PG7(PTH(1〜9)−
(Gly)7−PTH(17〜31))アミノ酸(配列番号11)および核酸(
配列番号15)配列;ならびにPG9(PTH(1〜5)−(Gly)9−PT
H(15〜31))アミノ酸(配列番号13)および核酸(配列番号16)配列
を示す。
【図2】 Bファミリーリガンドアミノ末端配列に結合したGタンパク質レセプターを示
す。
【図3】 示されたPTHペプチドへの曝露に応答する、COS細胞中の環状AMP(c
AMP)の総蓄積の測定。A)ヒトPTH−1レセプターを発現するCOS細胞
および翻訳が停止したヌルPTH−1レセプターを発現する細胞中の総cAMP
蓄積の比較。B)ヒトPTH−1レセプターを発現するCOS細胞におけるcA
MPの蓄積に対するPG5およびPG9の効果を実証する第2の実験を示す。
【図4】 ヒトPTH−1レセプター(COS7/hPTH−1細胞)でトランスフェク
トされたCOS細胞における、短いアミノ末端PTHアナログのcAMP用量応
答曲線。24プレート中のCOS細胞を、示したペプチドで21℃にて60分間
処理し、次いで細胞内cAMPレベルを測定した。示した全てのPTHペプチド
は、ラットPTH配列に基づいており、そしてカルボキシ末端がアミド化されて
いる。4A、4Bおよび4Cは、別々の実験を示す。
【図5】 PTH(1〜14)のアラニンスキャン。14個の異なるPTH(1〜14)
誘導体の生物活性を示し、各々は、アラニンによって置換された、ネイティブな
配列の異なるアミノ酸(図の下に示す)を有する。ペプチドを化学的に合成し、
精製し、そしてクローニングされたヒトPTH−1レセプターを発現するCOS
−7細胞におけるcAMP形成を刺激する能力について試験した。ペプチドを、
2連で67μMの用量で試験した(±s.e.m.)。コントロールとして、基
本(basal)によって示される未処理細胞を測定した。1位にアラニンを含
むPTH(1〜14)を、野生型参照物として用いた。細胞を、21℃にて30
分間刺激した。この図は、本発明に用いられるPTH(1〜9)ペプチド中のア
ミノ酸残基の生物学的活性に関連する情報を提供する。
【図6】 PTH(17〜31)のアラニンスキャン。15個の異なるPTH(17〜3
1)誘導体のIC50値で表わされる、競合的結合分析の結果を示し、各々は、ア
ラニンによって置換された、ネイティブな配列の異なるアミノ酸(図の下に示す
)を有する。ペプチドを化学的に合成し、精製し、そしてクローニングされたヒ
トPTH−2レセプターを発現するCOS−7細胞に結合するPTH(1〜34
)を阻害する能力について試験した。IC50125IPTH(1〜34)結合の
50%を阻害するのに必要なペプチドの用量である。この図は、本発明で用いら
れるPTH(17〜31)ペプチド中のアミノ酸残基の生物学的活性に関する情
報を提供する。
【図7】 Tether−1レセプターの核酸配列(配列番号36)およびアミノ酸配列
(配列番号12)を示す。
【図8】 A)rHA−Wtレセプター、rδNtレセプター(またDel−Nt、de
lNTまたはrΔNtとして本出願においていわれる)およびTether−1
レセプターの模式図。B)8Aに示される、組換えレセプター分子を試験するc
Amp蓄積アッセイの結果。
【図9】 Tether−1Cレセプターの核酸配列(配列番号38)およびアミノ酸配
列(配列番号39)を示す。
【図10】 rδNt/Ctレセプターの核酸配列(配列番号40)およびアミノ酸配列(
配列番号41)を示す。
【図11A】 キメララットPTH−1レセプターであるrTether−1の構築に使用さ
れるリガンド/レセプターキメラ分子の構築についてのオリゴヌクレオチドおよ
びストラテジー。図11Aは、野生型PTHに由来するPTHレセプターの2つ
の隣接領域を示す。配列番号46は左側隣接領域であり、そして配列番号47は
右側隣接領域である。全体の介在性配列は示されない。
【図11B】 キメララットPTH−1レセプターであるrTether−1の構築に使用さ
れるリガンド/レセプターキメラ分子の構築についてのオリゴヌクレオチドおよ
びストラテジー。図11Bは、このオリゴヌクレオチドにおいて用いられるPT
H(1〜9)をコードするコンピューター生成ヌクレオチド配列を示す。
【図11C】 キメララットPTH−1レセプターであるrTether−1の構築に使用さ
れるリガンド/レセプターキメラ分子の構築についてのオリゴヌクレオチドおよ
びストラテジー。rTether−1を構築するために用いられるオリゴヌクレ
オチドE16631A1(配列番号48)の配列。
【図11D】 キメララットPTH−1レセプターであるrTether−1の構築に使用さ
れるリガンド/レセプターキメラ分子の構築についてのオリゴヌクレオチドおよ
びストラテジー。隣接配列およびPTH挿入物(配列番号49)。スラッシュマ
ーク(/)はPTH挿入物の左および右に対する隣接領域を示す。オリゴヌクレ
オチドE16631Aおよびそのタンパク質翻訳物の配列。(注記、ここでのD
NA配列は図11C(配列番号48)におけるものと同じである。)
【図11E】 キメララットPTH−1レセプターであるrTether−1の構築に使用さ
れるリガンド/レセプターキメラ分子の構築についてのオリゴヌクレオチドおよ
びストラテジー。Tether−1候補物のスクリーニングにおいて用いられる
NdeI制限部位
【図11F】 キメララットPTH−1レセプターであるrTether−1の構築に使用さ
れるリガンド/レセプターキメラ分子の構築についてのオリゴヌクレオチドおよ
びストラテジー。Tether−1のPTH(1〜9)配列の代わりにHA−E
PITOPE TAGを含むコントロールプラスミドの構築に用いられるE16
853A1の配列。
【図11G】 キメララットPTH−1レセプターであるrTether−1の構築に使用さ
れるリガンド/レセプターキメラ分子の構築についてのオリゴヌクレオチドおよ
びストラテジー。オリゴE16853A1のDNA配列およびタンパク質翻訳物
(注記、DNA配列は11F(配列番号51)におけるものと同じである。)
【図12】 一過性でトランスフェクトされたCOS−7細胞におけるhP1R−Teth
er(1〜9)およびいくつかのそのアナログのシグナル伝達特性の特徴。
【図13】 短縮型レセプターhP1R−delNT、hP1R−Tether(1〜9)
およびhP1R−[R11]−Tether(1〜11)の用量応答分析。
【図14】 基礎およびhP1R−[R11]−Tether(1〜11)に対するアゴニスト
誘導cAMPシグナル伝達の時間依存性およびDNA依存性。
【図15】 基本およびhP1R−[R11]−Tether(1〜11)のアゴニスト誘導シ
グナル伝達は、COS−7細胞の一過性トランスフェクションに用いられるプラ
スミドDNAの量に非常に依存している。
【図16】 hP1R−[R11]−Tether(1〜11)のPTHペプチドおよびPTH
部分の構造活性プロフィール。
【図17】 hP1R−Tether−1(hP1R−Tether(1〜9)のヌクレオ
チド配列(配列番号61)および対応するアミノ酸配列(配列番号62)。PT
HのAla24〜Arg181をAla1〜His9で置換することによってヒ
トPTH−1レセプターから作製した。HK−Tether−1:配列番号:E
20986A1(99nts)およびその翻訳物。hPTH−1rec(HK)
におけるTether−1を構築するためのオリゴ。recのAla−23をP
TH(1〜9)−−Glyx4、−−Glu−182のVal−2に結合させる
【化14】
【図18】 hP1R−del1NTのヌクレオチド配列(配列番号59)および対応する
アミノ酸配列(配列番号60)。
【図19】 hP1R−[R11]−Tether(1〜11)のヌクレオチド配列(配列番
号57)および対応するアミノ酸配列(配列番号58)。His9とリンカーの
第1のGlyとの間にAsn10−Arg11を挿入することによって、hTe
ther−1から作製した。図19配列番号:E27309A1。hThr−A
rg11:HK−Tether−1中にAsn−10およびArg11を挿入す
る。Met8/His9にNSiI部位を付加する(ATGCAt)。
【化15】
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月16日(2001.7.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 からなる群から選択される、請求項2に記載の単離されたポリペプチド。
【化2】 からなる群から選択される、請求項1に記載の単離されたポリペプチド。
【化3】 ならびにこれらの機能的誘導体からなる群から選択される、請求項1に記載の単
離されたポリペプチド。
【化4】 およびこれらの機能的誘導体からなる群から選択される、請求項2に記載の単離
されたポリペプチド。
【化5】 である、請求項2に記載の単離されたポリペプチド。
【化6】 からなる群から選択される、請求項1に記載の単離されたポリペプチド。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0070】 別の特定の実施形態において、本発明は、化合物S−(L)n−B(ここでS
が、シグナル伝達ペプチドPTH(1〜9)(Ala Val Ser Glu
Ile Gln Leu Met His(配列番号1))であり;Lが、リ
ンカー分子(Gly)7であり;そしてBが、結合ペプチドPTH(17〜31
)(Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Ar
g Lys Lys Leu Gln Asp Val(配列番号63))であ
る)を含むPTH1RレセプターまたはPTH2Rレセプターに対するアゴニス
トの設計のために有用な生物学的に活性なペプチドを提供する。PG7である配
列全体は、以下:
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0073】
【化10】 である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0075】
【化11】 である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0077】
【化12】 である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0087】 さらに、本発明の別の実施形態は、シグナル伝達ペプチド(「S」)が必要と
されるPTH(1〜11)(Ala Val Ser Glu Ile Gln
Leu Met His Asn Leu(配列番号67)を使用し得る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0229
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0229】 特定の実施形態および実施例を含む上記の明細書は、本発明の説明と意図され
、そして制限するとはみなされない。多数の他のバリエーションおよび改変が、
本発明の真の趣旨および範囲を逸脱することなく行われ得る。本明細書中で記載
されている全ての刊行物、特許、および特許出願は、本開示にそれらの全体が参
考として援用される。
【表2】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> The General Hospital Corporation <120> PTH Functional Domain Conjugate Peptides, Derivatives Thereof and Novel Tethered Ligand-Receptor Molecules <130> 0609.478JP02 <150> PCT/US99/31108 <151> 1999-12-30 <150> US 60/114,577 <151> 1998-12-31 <160> 67 <170> PatentIn Ver. 2.1 <210> 1 <211> 9 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 1 Ala Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His 1 5 <210> 2 <211> 17 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 2 Leu Asn Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp 1 5 10 15 Val <210> 3 <211> 31 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH sequence <400> 3 Ala Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His Gly Gly Gly Gly Gly Leu Asn 1 5 10 15 Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val 20 25 30 <210> 4 <211> 5 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 4 Ala Val Ser Glu Ile 1 5 <210> 5 <211> 31 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH sequence <400> 5 Ala Val Ser Glu Ile Gly Gly Gly Gly Gly Gly Gly Gly Gly Leu Asn 1 5 10 15 Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val 20 25 30 <210> 6 <211> 31 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH sequence <400> 6 Ala Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His Gly Gly Gly Gly Gly Gly Gly 1 5 10 15 Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val 20 25 30 <210> 7 <211> 9 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 7 Ala Val Ser Glu His Gln Leu Leu His 1 5 <210> 8 <211> 17 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 8 Ile Gln Asp Leu Arg Arg Arg Phe Phe Leu His His Leu Ile Ala Glu 1 5 10 15 Ile <210> 9 <211> 31 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH sequence <400> 9 Ala Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His Gly Gly Gly Gly Gly Leu Asn 1 5 10 15 Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val 20 25 30 <210> 10 <211> 5 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 10 Ala Val Ser Glu His 1 5 <210> 11 <211> 31 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH sequence <400> 11 Ala Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His Gly Gly Gly Gly Gly Gly Gly 1 5 10 15 Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val 20 25 30 <210> 12 <211> 15 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 12 Asp Leu Arg Arg Arg Phe Phe Leu His His Leu Ile Ala Glu Ile 1 5 10 15 <210> 13 <211> 31 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH sequence <400> 13 Ala Val Ser Glu Ile Gly Gly Gly Gly Gly Gly Gly Gly Gly Leu Asn 1 5 10 15 Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val 20 25 30 <210> 14 <211> 93 <212> RNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH sequence <400> 14 gcuguuuccg aaauccagcu gaugcacggu ggugguggug gucugaacuc cauggaacgu 60 guugaauggc ugcguaaaaa acugcaggac guu 93 <210> 15 <211> 93 <212> RNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH sequence <400> 15 gcuguuuccg aaauccagcu gaugcacggu ggugguggug guggugguuc cauggaacgu 60 guugaauggc ugcguaaaaa acugcaggac guu 93 <210> 16 <211> 93 <212> RNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH sequence <400> 16 gcuguuuccg aaaucggugg uggugguggu ggugguggug gucugaacuc cauggaacgu 60 guugaauggc ugcguaaaaa acugcaggac guu 93 <210> 17 <211> 34 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 17 Ser Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His Asn Leu Gly Lys His Leu Asn 1 5 10 15 Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val His 20 25 30 Asn Phe <210> 18 <211> 34 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 18 Ala Val Ser Glu His Gln Leu Leu His Asp Lys Gly Lys Ser Ile Gln 1 5 10 15 Asp Leu Arg Arg Arg Phe Phe Leu His His Leu Ile Ala Glu Ile His 20 25 30 Thr Ala <210> 19 <211> 37 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 19 His Ser Asp Gly Ile Phe Thr Asp Ser Tyr Ser Arg Tyr Arg Lys Gln 1 5 10 15 Met Ala Val Lys Lys Tyr Leu Ala Ala Val Leu Gly Lys Arg Tyr Lys 20 25 30 Gln Arg Val Asn Lys 35 <210> 20 <211> 28 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 20 His Ser Asp Ala Val Phe Thr Asp Asn Tyr Thr Arg Leu Arg Lys Gln 1 5 10 15 Met Ala Val Lys Lys Tyr Leu Asn Ser Ile Leu Asn 20 25 <210> 21 <211> 29 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 21 Tyr Ala Asp Ala Ile Phe Thr Asn Ser Tyr Arg Lys Val Leu Gly Gln 1 5 10 15 Leu Ser Ala Arg Lys Leu Leu Gln Asp Ile Met Ser Arg 20 25 <210> 22 <211> 27 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 22 His Ala Asp Gly Val Phe Thr Ser Asp Phe Ser Lys Leu Leu Gly Gln 1 5 10 15 Leu Ser Ala Lys Lys Tyr Leu Glu Ser Leu Met 20 25 <210> 23 <211> 31 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 23 His Ala Glu Gly Thr Phe Thr Ser Asp Val Ser Ser Tyr Leu Glu Gly 1 5 10 15 Gln Ala Ala Lys Glu Phe Ile Ala Trp Leu Val Lys Gly Arg Gly 20 25 30 <210> 24 <211> 29 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 24 His Ser Gln Gly Thr Phe Thr Ser Asp Tyr Ser Lys Tyr Leu Asp Ser 1 5 10 15 Arg Arg Ala Gln Asp Phe Val Gln Trp Leu Met Asn Thr 20 25 <210> 25 <211> 42 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 25 Tyr Ala Glu Gly Thr Phe Ile Ser Asp Tyr Ser Ile Ala Met Asp Lys 1 5 10 15 Ile His Gln Gln Asp Phe Val Asn Trp Leu Leu Ala Gln Lys Gly Lys 20 25 30 Lys Asn Asp Trp Lys His Asn Ile Thr Gln 35 40 <210> 26 <211> 27 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 26 His Ser Asp Gly Thr Phe Thr Ser Glu Leu Ser Arg Leu Arg Glu Gly 1 5 10 15 Ala Arg Leu Gln Arg Leu Leu Gln Gly Leu Val 20 25 <210> 27 <211> 32 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 27 Cys Gly Asn Leu Ser Thr Cys Met Leu Gly Thr Tyr Thr Gln Asp Phe 1 5 10 15 Asn Lys Phe His Thr Phe Pro Gln Thr Ala Ile Gly Val Gly Ala Pro 20 25 30 <210> 28 <211> 37 <212> PRT <213>Homo sapiens <400> 28 Ala Cys Asn Thr Ala Thr Cys Val Thr His Arg Leu Ala Gly Leu Leu 1 5 10 15 Ser Arg Ser Gly Gly Met Val Lys Ser Asn Phe Val Pro Thr Asn Val 20 25 30 Gly Ser Lys Ala Phe 35 <210> 29 <211> 37 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 29 Ala Cys Asp Thr Ala Thr Cys Val Thr His Arg Leu Ala Gly Leu Leu 1 5 10 15 Ser Arg Ser Gly Gly Val Val Lys Asn Asn Phe Val Pro Thr Asn Val 20 25 30 Gly Ser Lys Ala Phe 35 <210> 30 <211> 37 <212> PRT <213>Homo sapiens <400> 30 Lys Cys Asn Thr Ala Thr Cys Ala Thr Gln Arg Leu Ala Asn Phe Leu 1 5 10 15 Val His Ser Ser Asn Asn Phe Gly Ala Ile Leu Ser Ser Thr Asn Val 20 25 30 Gly Ser Asn Thr Tyr 35 <210> 31 <211> 36 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 31 Gly Cys Arg Phe Gly Thr Cys Thr Val Gln Lys Leu Ala His Gln Ile 1 5 10 15 Tyr Gln Phe Thr Asp Lys Asp Lys Asp Asn Val Ala Pro Arg Ser Lys 20 25 30 Ile Ser Pro Gln 35 <210> 32 <211> 41 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 32 Ser Glu Glu Pro Pro Ile Ser Leu Asp Leu Thr Phe His Leu Leu Arg 1 5 10 15 Glu Val Leu Glu Met Ala Arg Ala Glu Gln Leu Ala Gln Gln Ala His 20 25 30 Ser Asn Arg Lys Leu Met Glu Ile Ile 35 40 <210> 33 <211> 40 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 33 Glu Glu Pro Pro Ile Ser Ile Asp Leu Ser Leu Glu Leu Leu Arg Lys 1 5 10 15 Met Ile Glu Ile Glu Lys Gln Glu Lys Glu Lys Gln Gln Ala Ala Asn 20 25 30 Asn Arg Leu Leu Leu Asp Thr Ile 35 40 <210> 34 <211> 46 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 34 Thr Gly Ala Gln Ser Leu Ser Ile Val Ala Pro Leu Asp Val Leu Arg 1 5 10 15 Gln Arg Leu Met Asn Glu Leu Asn Arg Arg Arg Met Arg Glu Leu Gln 20 25 30 Gly Ser Arg Ile Gln Gln Asn Arg Gln Leu Leu Thr Ser Ile 35 40 45 <210> 35 <211> 63 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 35 Cys Asp Ala Thr Cys Gln Phe Arg Lys Ala Ile Asp Asp Cys Gln Lys 1 5 10 15 Gln Ala His His Ser Asn Val Leu Gln Thr Ser Val Gln Thr Thr Ala 20 25 30 Thr Phe Thr Ser Met Asp Thr Ser Gln Leu Pro Gly Asn Ser Val Phe 35 40 45 Lys Glu Cys Met Lys Gln Lys Lys Lys Glu Phe Ser Ser Gly Lys 50 55 60 <210> 36 <211> 1335 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH receptor sequence <220> <221> CDS <222> (1)..(1332) <400> 36 atg ggg gcc gcc cgg atc gca ccc agc ctg gcg ctc cta ctc tgc tgc 48 Met Gly Ala Ala Arg Ile Ala Pro Ser Leu Ala Leu Leu Leu Cys Cys 1 5 10 15 cca gtg ctc agc tcc gcc tat gcg gcc gaa acc agc gag cac ggc gga 96 Pro Val Leu Ser Ser Ala Tyr Ala Ala Glu Thr Ser Glu His Gly Gly 20 25 30 gga ggc gag gta ttt gac cgc cta ggc atg atc tac acc gtg gga tac 144 Gly Gly Glu Val Phe Asp Arg Leu Gly Met Ile Tyr Thr Val Gly Tyr 35 40 45 tcc atg tct ctc gcc tcc ctc acg gtg gct gtg ctc atc ctg gcc tat 192 Ser Met Ser Leu Ala Ser Leu Thr Val Ala Val Leu Ile Leu Ala Tyr 50 55 60 ttt agg cgg ctg cac tgc acg cgc aac tac atc cac atg cac atg ttc 240 Phe Arg Arg Leu His Cys Thr Arg Asn Tyr Ile His Met His Met Phe 65 70 75 80 ctg tcg ttt atg ctg cgc gcc gcg agc atc ttc gtg aag gac gct gtg 288 Leu Ser Phe Met Leu Arg Ala Ala Ser Ile Phe Val Lys Asp Ala Val 85 90 95 ctc tac tct ggc ttc acg ctg gat gag gcc gag cgc ctc aca gag gaa 336 Leu Tyr Ser Gly Phe Thr Leu Asp Glu Ala Glu Arg Leu Thr Glu Glu 100 105 110 gag ttg cac atc atc gcg cag gtg cca cct ccg ccg gcc gct gcc gcc 384 Glu Leu His Ile Ile Ala Gln Val Pro Pro Pro Pro Ala Ala Ala Ala 115 120 125 gta ggc tac gct ggc tgc cgc gtg gcg gtg acc ttc ttc ctc tac ttc 432 Val Gly Tyr Ala Gly Cys Arg Val Ala Val Thr Phe Phe Leu Tyr Phe 130 135 140 ctg gct acc aac tac tac tgg atc ctg gtg gag ggg ctg tac ttg cac 480 Leu Ala Thr Asn Tyr Tyr Trp Ile Leu Val Glu Gly Leu Tyr Leu His 145 150 155 160 agc ctc atc ttc atg gcc ttt ttc tca gag aag aag tac ctg tgg ggc 528 Ser Leu Ile Phe Met Ala Phe Phe Ser Glu Lys Lys Tyr Leu Trp Gly 165 170 175 ttc acc atc ttt ggc tgg ggt cta ccg gct gtc ttc gtg gct gtg tgg 576 Phe Thr Ile Phe Gly Trp Gly Leu Pro Ala Val Phe Val Ala Val Trp 180 185 190 gtc ggt gtc aga gca acc ttg gcc aac act ggg tgc tgg gat ctg agc 624 Val Gly Val Arg Ala Thr Leu Ala Asn Thr Gly Cys Trp Asp Leu Ser 195 200 205 tcc ggg cac aag aag tgg atc atc cag gtg ccc atc ctg gca tct gtt 672 Ser Gly His Lys Lys Trp Ile Ile Gln Val Pro Ile Leu Ala Ser Val 210 215 220 gtg ctc aac ttc atc ctt ttt atc aac atc atc cgg gtg ctt gcc act 720 Val Leu Asn Phe Ile Leu Phe Ile Asn Ile Ile Arg Val Leu Ala Thr 225 230 235 240 aag ctt cgg gag acc aat gcg ggc cgg tgt gac acc agg cag cag tac 768 Lys Leu Arg Glu Thr Asn Ala Gly Arg Cys Asp Thr Arg Gln Gln Tyr 245 250 255 cgg aag ctg ctc agg tcc acg ttg gtg ctc gtg ccg ctc ttt ggt gtg 816 Arg Lys Leu Leu Arg Ser Thr Leu Val Leu Val Pro Leu Phe Gly Val 260 265 270 cac tac acc gtc ttc atg gcc ttg ccg tac acc gag gtc tca ggg aca 864 His Tyr Thr Val Phe Met Ala Leu Pro Tyr Thr Glu Val Ser Gly Thr 275 280 285 ttg tgg cag atc cag atg cat tat gag atg ctc ttc aac tcc ttc cag 912 Leu Trp Gln Ile Gln Met His Tyr Glu Met Leu Phe Asn Ser Phe Gln 290 295 300 gga ttt ttt gtt gcc atc ata tac tgt ttc tgc aat ggt gag gtg cag 960 Gly Phe Phe Val Ala Ile Ile Tyr Cys Phe Cys Asn Gly Glu Val Gln 305 310 315 320 gca gag att agg aag tca tgg agc cgc tgg aca ctg gcg ttg gac ttc 1008 Ala Glu Ile Arg Lys Ser Trp Ser Arg Trp Thr Leu Ala Leu Asp Phe 325 330 335 aag cgc aaa gca cga agt ggg agt agc agc tac agc tat ggc cca atg 1056 Lys Arg Lys Ala Arg Ser Gly Ser Ser Ser Tyr Ser Tyr Gly Pro Met 340 345 350 gtg tct cac acg agt gtg acc aat gtg ggc ccc cgt gca gga ctc agc 1104 Val Ser His Thr Ser Val Thr Asn Val Gly Pro Arg Ala Gly Leu Ser 355 360 365 ctc ccc ctc agc ccc cgc ctg cct cct gcc act acc aat ggc cac tcc 1152 Leu Pro Leu Ser Pro Arg Leu Pro Pro Ala Thr Thr Asn Gly His Ser 370 375 380 cag ctg cct ggc cat gcc aag cca ggg gct cca gcc act gag act gaa 1200 Gln Leu Pro Gly His Ala Lys Pro Gly Ala Pro Ala Thr Glu Thr Glu 385 390 395 400 acc cta cca gtc act atg gcg gtt ccc aag gac gat gga ttc ctt aac 1248 Thr Leu Pro Val Thr Met Ala Val Pro Lys Asp Asp Gly Phe Leu Asn 405 410 415 ggc tcc tgc tca ggc ctg gat gag gag gcc tcc ggg tct gcg cgg ccg 1296 Gly Ser Cys Ser Gly Leu Asp Glu Glu Ala Ser Gly Ser Ala Arg Pro 420 425 430 cct cca ttg ttg cag gaa gga tgg gaa aca gtc atg tga 1335 Pro Pro Leu Leu Gln Glu Gly Trp Glu Thr Val Met 435 440 <210> 37 <211> 444 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH receptor sequence <400> 37 Met Gly Ala Ala Arg Ile Ala Pro Ser Leu Ala Leu Leu Leu Cys Cys 1 5 10 15 Pro Val Leu Ser Ser Ala Tyr Ala Ala Glu Thr Ser Glu His Gly Gly 20 25 30 Gly Gly Glu Val Phe Asp Arg Leu Gly Met Ile Tyr Thr Val Gly Tyr 35 40 45 Ser Met Ser Leu Ala Ser Leu Thr Val Ala Val Leu Ile Leu Ala Tyr 50 55 60 Phe Arg Arg Leu His Cys Thr Arg Asn Tyr Ile His Met His Met Phe 65 70 75 80 Leu Ser Phe Met Leu Arg Ala Ala Ser Ile Phe Val Lys Asp Ala Val 85 90 95 Leu Tyr Ser Gly Phe Thr Leu Asp Glu Ala Glu Arg Leu Thr Glu Glu 100 105 110 Glu Leu His Ile Ile Ala Gln Val Pro Pro Pro Pro Ala Ala Ala Ala 115 120 125 Val Gly Tyr Ala Gly Cys Arg Val Ala Val Thr Phe Phe Leu Tyr Phe 130 135 140 Leu Ala Thr Asn Tyr Tyr Trp Ile Leu Val Glu Gly Leu Tyr Leu His 145 150 155 160 Ser Leu Ile Phe Met Ala Phe Phe Ser Glu Lys Lys Tyr Leu Trp Gly 165 170 175 Phe Thr Ile Phe Gly Trp Gly Leu Pro Ala Val Phe Val Ala Val Trp 180 185 190 Val Gly Val Arg Ala Thr Leu Ala Asn Thr Gly Cys Trp Asp Leu Ser 195 200 205 Ser Gly His Lys Lys Trp Ile Ile Gln Val Pro Ile Leu Ala Ser Val 210 215 220 Val Leu Asn Phe Ile Leu Phe Ile Asn Ile Ile Arg Val Leu Ala Thr 225 230 235 240 Lys Leu Arg Glu Thr Asn Ala Gly Arg Cys Asp Thr Arg Gln Gln Tyr 245 250 255 Arg Lys Leu Leu Arg Ser Thr Leu Val Leu Val Pro Leu Phe Gly Val 260 265 270 His Tyr Thr Val Phe Met Ala Leu Pro Tyr Thr Glu Val Ser Gly Thr 275 280 285 Leu Trp Gln Ile Gln Met His Tyr Glu Met Leu Phe Asn Ser Phe Gln 290 295 300 Gly Phe Phe Val Ala Ile Ile Tyr Cys Phe Cys Asn Gly Glu Val Gln 305 310 315 320 Ala Glu Ile Arg Lys Ser Trp Ser Arg Trp Thr Leu Ala Leu Asp Phe 325 330 335 Lys Arg Lys Ala Arg Ser Gly Ser Ser Ser Tyr Ser Tyr Gly Pro Met 340 345 350 Val Ser His Thr Ser Val Thr Asn Val Gly Pro Arg Ala Gly Leu Ser 355 360 365 Leu Pro Leu Ser Pro Arg Leu Pro Pro Ala Thr Thr Asn Gly His Ser 370 375 380 Gln Leu Pro Gly His Ala Lys Pro Gly Ala Pro Ala Thr Glu Thr Glu 385 390 395 400 Thr Leu Pro Val Thr Met Ala Val Pro Lys Asp Asp Gly Phe Leu Asn 405 410 415 Gly Ser Cys Ser Gly Leu Asp Glu Glu Ala Ser Gly Ser Ala Arg Pro 420 425 430 Pro Pro Leu Leu Gln Glu Gly Trp Glu Thr Val Met 435 440 <210> 38 <211> 1002 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH receptor sequence <220> <221> CDS <222> (1)..(1002) <400> 38 atg ggg gcc gcc cgg atc gca ccc agc ctg gcg ctc cta ctc tgc tgc 48 Met Gly Ala Ala Arg Ile Ala Pro Ser Leu Ala Leu Leu Leu Cys Cys 1 5 10 15 cca gtg ctc agc tcc gcc tat gcg gcc gaa acc agc gag cac ggc gga 96 Pro Val Leu Ser Ser Ala Tyr Ala Ala Glu Thr Ser Glu His Gly Gly 20 25 30 gga ggc gag gta ttt gac cgc cta ggc atg atc tac acc gtg gga tac 144 Gly Gly Glu Val Phe Asp Arg Leu Gly Met Ile Tyr Thr Val Gly Tyr 35 40 45 tcc atg tct ctc gcc tcc ctc acg gtg gct gtg ctc atc ctg gcc tat 192 Ser Met Ser Leu Ala Ser Leu Thr Val Ala Val Leu Ile Leu Ala Tyr 50 55 60 ttt agg cgg ctg cac tgc acg cgc aac tac atc cac atg cac atg ttc 240 Phe Arg Arg Leu His Cys Thr Arg Asn Tyr Ile His Met His Met Phe 65 70 75 80 ctg tcg ttt atg ctg cgc gcc gcg agc atc ttc gtg aag gac gct gtg 288 Leu Ser Phe Met Leu Arg Ala Ala Ser Ile Phe Val Lys Asp Ala Val 85 90 95 ctc tac tct ggc ttc acg ctg gat gag gcc gag cgc ctc aca gag gaa 336 Leu Tyr Ser Gly Phe Thr Leu Asp Glu Ala Glu Arg Leu Thr Glu Glu 100 105 110 gag ttg cac atc atc gcg cag gtg cca cct ccg ccg gcc gct gcc gcc 384 Glu Leu His Ile Ile Ala Gln Val Pro Pro Pro Pro Ala Ala Ala Ala 115 120 125 gta ggc tac gct ggc tgc cgc gtg gcg gtg acc ttc ttc ctc tac ttc 432 Val Gly Tyr Ala Gly Cys Arg Val Ala Val Thr Phe Phe Leu Tyr Phe 130 135 140 ctg gct acc aac tac tac tgg atc ctg gtg gag ggg ctg tac ttg cac 480 Leu Ala Thr Asn Tyr Tyr Trp Ile Leu Val Glu Gly Leu Tyr Leu His 145 150 155 160 agc ctc atc ttc atg gcc ttt ttc tca gag aag aag tac ctg tgg ggc 528 Ser Leu Ile Phe Met Ala Phe Phe Ser Glu Lys Lys Tyr Leu Trp Gly 165 170 175 ttc acc atc ttt ggc tgg ggt cta ccg gct gtc ttc gtg gct gtg tgg 576 Phe Thr Ile Phe Gly Trp Gly Leu Pro Ala Val Phe Val Ala Val Trp 180 185 190 gtc ggt gtc aga gca acc ttg gcc aac act ggg tgc tgg gat ctg agc 624 Val Gly Val Arg Ala Thr Leu Ala Asn Thr Gly Cys Trp Asp Leu Ser 195 200 205 tcc ggg cac aag aag tgg atc atc cag gtg ccc atc ctg gca tct gtt 672 Ser Gly His Lys Lys Trp Ile Ile Gln Val Pro Ile Leu Ala Ser Val 210 215 220 gtg ctc aac ttc atc ctt ttt atc aac atc atc cgg gtg ctt gcc act 720 Val Leu Asn Phe Ile Leu Phe Ile Asn Ile Ile Arg Val Leu Ala Thr 225 230 235 240 aag ctt cgg gag acc aat gcg ggc cgg tgt gac acc agg cag cag tac 768 Lys Leu Arg Glu Thr Asn Ala Gly Arg Cys Asp Thr Arg Gln Gln Tyr 245 250 255 cgg aag ctg ctc agg tcc acg ttg gtg ctc gtg ccg ctc ttt ggt gtg 816 Arg Lys Leu Leu Arg Ser Thr Leu Val Leu Val Pro Leu Phe Gly Val 260 265 270 cac tac acc gtc ttc atg gcc ttg ccg tac acc gag gtc tca ggg aca 864 His Tyr Thr Val Phe Met Ala Leu Pro Tyr Thr Glu Val Ser Gly Thr 275 280 285 ttg tgg cag atc cag atg cat tat gag atg ctc ttc aac tcc ttc cag 912 Leu Trp Gln Ile Gln Met His Tyr Glu Met Leu Phe Asn Ser Phe Gln 290 295 300 gga ttt ttt gtt gcc atc ata tac tgt ttc tgc aat ggt gag gtg cag 960 Gly Phe Phe Val Ala Ile Ile Tyr Cys Phe Cys Asn Gly Glu Val Gln 305 310 315 320 gca gag att agg aag tca tgg agc cgc tgg aca ctg gcg tag 1002 Ala Glu Ile Arg Lys Ser Trp Ser Arg Trp Thr Leu Ala 325 330 <210> 39 <211> 333 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH receptor sequence <400> 39 Met Gly Ala Ala Arg Ile Ala Pro Ser Leu Ala Leu Leu Leu Cys Cys 1 5 10 15 Pro Val Leu Ser Ser Ala Tyr Ala Ala Glu Thr Ser Glu His Gly Gly 20 25 30 Gly Gly Glu Val Phe Asp Arg Leu Gly Met Ile Tyr Thr Val Gly Tyr 35 40 45 Ser Met Ser Leu Ala Ser Leu Thr Val Ala Val Leu Ile Leu Ala Tyr 50 55 60 Phe Arg Arg Leu His Cys Thr Arg Asn Tyr Ile His Met His Met Phe 65 70 75 80 Leu Ser Phe Met Leu Arg Ala Ala Ser Ile Phe Val Lys Asp Ala Val 85 90 95 Leu Tyr Ser Gly Phe Thr Leu Asp Glu Ala Glu Arg Leu Thr Glu Glu 100 105 110 Glu Leu His Ile Ile Ala Gln Val Pro Pro Pro Pro Ala Ala Ala Ala 115 120 125 Val Gly Tyr Ala Gly Cys Arg Val Ala Val Thr Phe Phe Leu Tyr Phe 130 135 140 Leu Ala Thr Asn Tyr Tyr Trp Ile Leu Val Glu Gly Leu Tyr Leu His 145 150 155 160 Ser Leu Ile Phe Met Ala Phe Phe Ser Glu Lys Lys Tyr Leu Trp Gly 165 170 175 Phe Thr Ile Phe Gly Trp Gly Leu Pro Ala Val Phe Val Ala Val Trp 180 185 190 Val Gly Val Arg Ala Thr Leu Ala Asn Thr Gly Cys Trp Asp Leu Ser 195 200 205 Ser Gly His Lys Lys Trp Ile Ile Gln Val Pro Ile Leu Ala Ser Val 210 215 220 Val Leu Asn Phe Ile Leu Phe Ile Asn Ile Ile Arg Val Leu Ala Thr 225 230 235 240 Lys Leu Arg Glu Thr Asn Ala Gly Arg Cys Asp Thr Arg Gln Gln Tyr 245 250 255 Arg Lys Leu Leu Arg Ser Thr Leu Val Leu Val Pro Leu Phe Gly Val 260 265 270 His Tyr Thr Val Phe Met Ala Leu Pro Tyr Thr Glu Val Ser Gly Thr 275 280 285 Leu Trp Gln Ile Gln Met His Tyr Glu Met Leu Phe Asn Ser Phe Gln 290 295 300 Gly Phe Phe Val Ala Ile Ile Tyr Cys Phe Cys Asn Gly Glu Val Gln 305 310 315 320 Ala Glu Ile Arg Lys Ser Trp Ser Arg Trp Thr Leu Ala 325 330 <210> 40 <211> 975 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH receptor sequence <220> <221> CDS <222> (1)..(972) <400> 40 atg ggg gcc gcc cgg atc gca ccc agc ctg gcg ctc cta ctc tgc tgc 48 Met Gly Ala Ala Arg Ile Ala Pro Ser Leu Ala Leu Leu Leu Cys Cys 1 5 10 15 cca gtg ctc agc tcc gca tat gcg ctg gag gta ttt gac cgc cta ggc 96 Pro Val Leu Ser Ser Ala Tyr Ala Leu Glu Val Phe Asp Arg Leu Gly 20 25 30 atg atc tac acc gtg gga tac tcc atg tct ctc gcc tcc ctc acg gtg 144 Met Ile Tyr Thr Val Gly Tyr Ser Met Ser Leu Ala Ser Leu Thr Val 35 40 45 gct gtg ctc atc ctg gcc tat ttt agg cgg ctg cac tgc acg cgc aac 192 Ala Val Leu Ile Leu Ala Tyr Phe Arg Arg Leu His Cys Thr Arg Asn 50 55 60 tac atc cac atg cac atg ttc ctg tcg ttt atg ctg cgc gcc gcg agc 240 Tyr Ile His Met His Met Phe Leu Ser Phe Met Leu Arg Ala Ala Ser 65 70 75 80 atc ttc gtg aag gac gct gtg ctc tac tct ggc ttc acg ctg gat gag 288 Ile Phe Val Lys Asp Ala Val Leu Tyr Ser Gly Phe Thr Leu Asp Glu 85 90 95 gcc gag cgc ctc aca gag gaa gag ttg cac atc atc gcg cag gtg cca 336 Ala Glu Arg Leu Thr Glu Glu Glu Leu His Ile Ile Ala Gln Val Pro 100 105 110 cct ccg ccg gcc gct gcc gcc gta ggc tac gct ggc tgc cgc gtg gcg 384 Pro Pro Pro Ala Ala Ala Ala Val Gly Tyr Ala Gly Cys Arg Val Ala 115 120 125 gtg acc ttc ttc ctc tac ttc ctg gct acc aac tac tac tgg atc ctg 432 Val Thr Phe Phe Leu Tyr Phe Leu Ala Thr Asn Tyr Tyr Trp Ile Leu 130 135 140 gtg gag ggg ctg tac ttg cac agc ctc atc ttc atg gcc ttt ttc tca 480 Val Glu Gly Leu Tyr Leu His Ser Leu Ile Phe Met Ala Phe Phe Ser 145 150 155 160 gag aag aag tac ctg tgg ggc ttc acc atc ttt ggc tgg ggt cta ccg 528 Glu Lys Lys Tyr Leu Trp Gly Phe Thr Ile Phe Gly Trp Gly Leu Pro 165 170 175 gct gtc ttc gtg gct gtg tgg gtc ggt gtc aga gca acc ttg gcc aac 576 Ala Val Phe Val Ala Val Trp Val Gly Val Arg Ala Thr Leu Ala Asn 180 185 190 act ggg tgc tgg gat ctg agc tcc ggg cac aag aag tgg atc atc cag 624 Thr Gly Cys Trp Asp Leu Ser Ser Gly His Lys Lys Trp Ile Ile Gln 195 200 205 gtg ccc atc ctg gca tct gtt gtg ctc aac ttc atc ctt ttt atc aac 672 Val Pro Ile Leu Ala Ser Val Val Leu Asn Phe Ile Leu Phe Ile Asn 210 215 220 atc atc cgg gtg ctt gcc act aag ctt cgg gag acc aat gcg ggc cgg 720 Ile Ile Arg Val Leu Ala Thr Lys Leu Arg Glu Thr Asn Ala Gly Arg 225 230 235 240 tgt gac acc agg cag cag tac cgg aag ctg ctc agg tcc acg ttg gtg 768 Cys Asp Thr Arg Gln Gln Tyr Arg Lys Leu Leu Arg Ser Thr Leu Val 245 250 255 ctc gtg ccg ctc ttt ggt gtg cac tac acc gtc ttc atg gcc ttg ccg 816 Leu Val Pro Leu Phe Gly Val His Tyr Thr Val Phe Met Ala Leu Pro 260 265 270 tac acc gag gtc tca ggg aca ttg tgg cag atc cag atg cat tat gag 864 Tyr Thr Glu Val Ser Gly Thr Leu Trp Gln Ile Gln Met His Tyr Glu 275 280 285 atg ctc ttc aac tcc ttc cag gga ttt ttt gtt gcc atc ata tac tgt 912 Met Leu Phe Asn Ser Phe Gln Gly Phe Phe Val Ala Ile Ile Tyr Cys 290 295 300 ttc tgc aat ggt gag gtg cag gca gag att agg aag tca tgg agc cgc 960 Phe Cys Asn Gly Glu Val Gln Ala Glu Ile Arg Lys Ser Trp Ser Arg 305 310 315 320 tgg aca ctg gcg tag 975 Trp Thr Leu Ala <210> 41 <211> 324 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH receptor sequence <400> 41 Met Gly Ala Ala Arg Ile Ala Pro Ser Leu Ala Leu Leu Leu Cys Cys 1 5 10 15 Pro Val Leu Ser Ser Ala Tyr Ala Leu Glu Val Phe Asp Arg Leu Gly 20 25 30 Met Ile Tyr Thr Val Gly Tyr Ser Met Ser Leu Ala Ser Leu Thr Val 35 40 45 Ala Val Leu Ile Leu Ala Tyr Phe Arg Arg Leu His Cys Thr Arg Asn 50 55 60 Tyr Ile His Met His Met Phe Leu Ser Phe Met Leu Arg Ala Ala Ser 65 70 75 80 Ile Phe Val Lys Asp Ala Val Leu Tyr Ser Gly Phe Thr Leu Asp Glu 85 90 95 Ala Glu Arg Leu Thr Glu Glu Glu Leu His Ile Ile Ala Gln Val Pro 100 105 110 Pro Pro Pro Ala Ala Ala Ala Val Gly Tyr Ala Gly Cys Arg Val Ala 115 120 125 Val Thr Phe Phe Leu Tyr Phe Leu Ala Thr Asn Tyr Tyr Trp Ile Leu 130 135 140 Val Glu Gly Leu Tyr Leu His Ser Leu Ile Phe Met Ala Phe Phe Ser 145 150 155 160 Glu Lys Lys Tyr Leu Trp Gly Phe Thr Ile Phe Gly Trp Gly Leu Pro 165 170 175 Ala Val Phe Val Ala Val Trp Val Gly Val Arg Ala Thr Leu Ala Asn 180 185 190 Thr Gly Cys Trp Asp Leu Ser Ser Gly His Lys Lys Trp Ile Ile Gln 195 200 205 Val Pro Ile Leu Ala Ser Val Val Leu Asn Phe Ile Leu Phe Ile Asn 210 215 220 Ile Ile Arg Val Leu Ala Thr Lys Leu Arg Glu Thr Asn Ala Gly Arg 225 230 235 240 Cys Asp Thr Arg Gln Gln Tyr Arg Lys Leu Leu Arg Ser Thr Leu Val 245 250 255 Leu Val Pro Leu Phe Gly Val His Tyr Thr Val Phe Met Ala Leu Pro 260 265 270 Tyr Thr Glu Val Ser Gly Thr Leu Trp Gln Ile Gln Met His Tyr Glu 275 280 285 Met Leu Phe Asn Ser Phe Gln Gly Phe Phe Val Ala Ile Ile Tyr Cys 290 295 300 Phe Cys Asn Gly Glu Val Gln Ala Glu Ile Arg Lys Ser Trp Ser Arg 305 310 315 320 Trp Thr Leu Ala <210> 42 <211> 9 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <221> UNSURE <222> (1)..(1) <223> May be any amino acid <220> <221> UNSURE <222> (3)..(3) <223> May be any amino acid <220> <221> UNSURE <222> (5)..(8) <223> May be any amino acid <220> <221> misc#feature <223> Synthetic Polypeptide <400> 42 Xaa Val Xaa Glu Xaa Xaa Xaa Xaa His 1 5 <210> 43 <211> 17 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <221> UNSURE <222> (1)..(5) <223> May be any amino acid. <220> <221> UNSURE <222> (7)..(8) <223> May be any amino acid. <220> <221> UNSURE <222> (10) <223> May be any amino acid. <220> <221> UNSURE <222> (12) <223> May be any amino acid. <220> <221> UNSURE <222> (15)..(16) <223> May be any amino acid. <220> <223> Description of Artificial Sequence: synthetic Polypeptide <400> 43 Xaa Xaa Xaa Xaa Xaa Arg Xaa Xaa Trp Xaa Leu Xaa Lys Leu Xaa Xaa 1 5 10 15 Val <210> 44 <211> 9 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 44 Ser Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His 1 5 <210> 45 <211> 17 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 45 Leu Asn Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln 1 5 10 15 Asp Val <210> 46 <211> 120 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH receptor sequence <400> 46 atgggggccg cccggatcgc acccagcctg gcgctcctac tctgctgccc agtgctcagc 60 tccgcatatg cgctggtgga tgcggacgat gtctttacca aagaggaaca gattttcctg 120 <210> 47 <211> 120 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH receptor sequence <400> 47 aaccggacgt gggccaacta cagcgagtgc ctcaagttca tgaccaatga gacccgggaa 60 cgggaggtat ttgaccgcct aggcatgatc tacaccgtgg gatactccat gtctctcgcc 120 <210> 48 <211> 39 <212> RNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH receptor sequence <400> 48 gcuguuuccg aaauccagcu gaugcacggc ggaggaggc 39 <210> 49 <211> 99 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH receptor sequence <400> 49 ctctgctgcc cagtgctcag ctccgcctat gcggtttccg aaatccagct gatgcacggc 60 ggaggaggcg aggtatttga ccgcctaggc atgatctac 99 <210> 50 <211> 99 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH receptor sequence <400> 50 ctctgctgcc cagtgctcag ctccgcctat gcggtttccg aaatccagct gatgcacggc 60 ggaggaggcg aggtatttga ccgcctaggc atgatctac 99 <210> 51 <211> 96 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: synthetic oligonucleotide <400> 51 ctctgctgcc cagtgctcag ctccgcatat ccctacgacg tccccgacta cgccggcgga 60 ggaggcgagg tatttgaccg cctaggcatg atctac 96 <210> 52 <211> 96 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH sequence <400> 52 ctctgctgcc cagtgctcag ctccgcatat ccctacgacg tccccgacta cgccggcgga 60 ggaggcgagg tatttgaccg cctaggcatg atctac 96 <210> 53 <211> 40 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH sequence <400> 53 Met Gly Ala Ala Arg Ile Ala Pro Ser Leu Ala Leu Leu Leu Cys Cys 1 5 10 15 Pro Val Leu Ser Ser Ala Tyr Ala Leu Val Asp Ala Asp Asp Val Phe 20 25 30 Thr Lys Glu Glu Gln Ile Phe Leu 35 40 <210> 54 <211> 40 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH sequence <400> 54 Asn Arg Thr Trp Ala Asn Tyr Ser Glu Cys Leu Lys Phe Met Thr Asn 1 5 10 15 Glu Thr Arg Glu Arg Glu Val Phe Asp Arg Leu Gly Met Ile Tyr Thr 20 25 30 Val Gly Tyr Ser Met Ser Leu Ala 35 40 <210> 55 <211> 33 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH sequence <400> 55 Leu Cys Cys Pro Val Leu Ser Ser Ala Tyr Ala Val Ser Glu Ile Gln 1 5 10 15 Leu Met His Gly Gly Gly Gly Glu Val Phe Asp Arg Leu Gly Met Ile 20 25 30 Tyr <210> 56 <211> 32 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH sequence <400> 56 Leu Cys Cys Pro Val Leu Ser Ser Ala Tyr Pro Tyr Asp Val Pro Asp 1 5 10 15 Tyr Ala Gly Gly Gly Gly Glu Val Phe Asp Arg Leu Gly Met Ile Tyr 20 25 30 <210> 57 <211> 1380 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH receptor sequence <220> <221> CDS <222> (1)..(1353) <400> 57 atg ggg acc gcc cgg atc gca ccc ggc ctg gcg ctc ctg ctc tgc tgc 48 Met Gly Thr Ala Arg Ile Ala Pro Gly Leu Ala Leu Leu Leu Cys Cys 1 5 10 15 ccc gtg ctc agc tcc gcg tac gcg gtt tcc gaa atc cag ctg atg cat 96 Pro Val Leu Ser Ser Ala Tyr Ala Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His 20 25 30 aat cgt ggc gga gga ggc gag gtg ttt gac cgc ctg ggc atg att tac 144 Asn Arg Gly Gly Gly Gly Glu Val Phe Asp Arg Leu Gly Met Ile Tyr 35 40 45 acc gtg ggc tac tcc gtg tcc ctg gcg tcc ctc acc gta gct gtg ctc 192 Thr Val Gly Tyr Ser Val Ser Leu Ala Ser Leu Thr Val Ala Val Leu 50 55 60 atc ctg gcc tac ttt agg cgg ctg cac tgc acg cgc aac tac atc cac 240 Ile Leu Ala Tyr Phe Arg Arg Leu His Cys Thr Arg Asn Tyr Ile His 65 70 75 80 atg cac ctg ttc ctg tcc ttc atg ctg cgc gcc gtg agc atc ttc gtc 288 Met His Leu Phe Leu Ser Phe Met Leu Arg Ala Val Ser Ile Phe Val 85 90 95 aag gac gct gtg ctc tac tct ggc gcc acg ctt gat gag gct gag cgc 336 Lys Asp Ala Val Leu Tyr Ser Gly Ala Thr Leu Asp Glu Ala Glu Arg 100 105 110 ctc acc gag gag gag ctg cgc gcc atc gcc cag gcg ccc ccg ccg cct 384 Leu Thr Glu Glu Glu Leu Arg Ala Ile Ala Gln Ala Pro Pro Pro Pro 115 120 125 gcc acc gcc gct gcc ggc tac gcg ggc tgc agg gtg gct gtg acc ttc 432 Ala Thr Ala Ala Ala Gly Tyr Ala Gly Cys Arg Val Ala Val Thr Phe 130 135 140 ttc ctt tac ttc ctg gcc acc aac tac tac tgg att ctg gtg gag ggg 480 Phe Leu Tyr Phe Leu Ala Thr Asn Tyr Tyr Trp Ile Leu Val Glu Gly 145 150 155 160 ctg tac ctg cac agc ctc atc ttc atg gcc ttc ttc tca gag aag aag 528 Leu Tyr Leu His Ser Leu Ile Phe Met Ala Phe Phe Ser Glu Lys Lys 165 170 175 tac ctg tgg ggc ttc aca gtc ttc ggc tgg ggt ctg ccc gct gtc ttc 576 Tyr Leu Trp Gly Phe Thr Val Phe Gly Trp Gly Leu Pro Ala Val Phe 180 185 190 gtg gct gtg tgg gtc agt gtc aga gct acc ctg gcc aac acc ggg tgc 624 Val Ala Val Trp Val Ser Val Arg Ala Thr Leu Ala Asn Thr Gly Cys 195 200 205 tgg gac ttg agc tcc ggg aac aaa aag tgg atc atc cag gtg ccc atc 672 Trp Asp Leu Ser Ser Gly Asn Lys Lys Trp Ile Ile Gln Val Pro Ile 210 215 220 ctg gcc tcc att gtg ctc aac ttc atc ctc ttc atc aat atc gtc cgg 720 Leu Ala Ser Ile Val Leu Asn Phe Ile Leu Phe Ile Asn Ile Val Arg 225 230 235 240 gtg ctc gcc acc aag ctg cgg gag acc aac gcc ggc cgg tgt gac aca 768 Val Leu Ala Thr Lys Leu Arg Glu Thr Asn Ala Gly Arg Cys Asp Thr 245 250 255 cgg cag cag tac cgg aag ctg ctc aaa tcc acg ctg gtg ctc atg ccc 816 Arg Gln Gln Tyr Arg Lys Leu Leu Lys Ser Thr Leu Val Leu Met Pro 260 265 270 ctc ttt ggc gtc cac tac att gtc ttc atg gcc aca cca tac acc gag 864 Leu Phe Gly Val His Tyr Ile Val Phe Met Ala Thr Pro Tyr Thr Glu 275 280 285 gtc tca ggg acg ctc tgg caa gtc cag atg cac tat gag atg ctc ttc 912 Val Ser Gly Thr Leu Trp Gln Val Gln Met His Tyr Glu Met Leu Phe 290 295 300 aac tcc ttc cag gga ttt ttt gtc gca atc ata tac tgt ttc tgc aat 960 Asn Ser Phe Gln Gly Phe Phe Val Ala Ile Ile Tyr Cys Phe Cys Asn 305 310 315 320 ggc gag gta caa gct gag atc aag aaa tct tgg agc cgc tgg aca ctg 1008 Gly Glu Val Gln Ala Glu Ile Lys Lys Ser Trp Ser Arg Trp Thr Leu 325 330 335 gca ctg gac ttc aag cga aag gca cgc agc ggg agc agc agc tat agc 1056 Ala Leu Asp Phe Lys Arg Lys Ala Arg Ser Gly Ser Ser Ser Tyr Ser 340 345 350 tac ggc ccc atg gtg tcc cac aca agt gtg acc aat gtc ggc ccc cgt 1104 Tyr Gly Pro Met Val Ser His Thr Ser Val Thr Asn Val Gly Pro Arg 355 360 365 gtg gga ctc ggc ctg ccc ctc agc ccc cgc cta ctg ccc act gcc acc 1152 Val Gly Leu Gly Leu Pro Leu Ser Pro Arg Leu Leu Pro Thr Ala Thr 370 375 380 acc aac ggc cac cct cag ctg cct ggc cat gcc aag cca ggg acc cca 1200 Thr Asn Gly His Pro Gln Leu Pro Gly His Ala Lys Pro Gly Thr Pro 385 390 395 400 gcc ctg gag acc ctc gag acc aca cca cct gcc atg gct gct ccc aag 1248 Ala Leu Glu Thr Leu Glu Thr Thr Pro Pro Ala Met Ala Ala Pro Lys 405 410 415 gac gat ggg ttc ctc aac ggc tcc tgc tca ggc ctg gac gag gag gcc 1296 Asp Asp Gly Phe Leu Asn Gly Ser Cys Ser Gly Leu Asp Glu Glu Ala 420 425 430 tct ggg cct gag cgg cca cct gcc ctg cta cag gaa gag tgg gag aca 1344 Ser Gly Pro Glu Arg Pro Pro Ala Leu Leu Gln Glu Glu Trp Glu Thr 435 440 445 gtc atg tga ccaggcgctg ggggctggac ctgctga 1380 Val Met 450 <210> 58 <211> 450 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH receptor sequence <400> 58 Met Gly Thr Ala Arg Ile Ala Pro Gly Leu Ala Leu Leu Leu Cys Cys 1 5 10 15 Pro Val Leu Ser Ser Ala Tyr Ala Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His 20 25 30 Asn Arg Gly Gly Gly Gly Glu Val Phe Asp Arg Leu Gly Met Ile Tyr 35 40 45 Thr Val Gly Tyr Ser Val Ser Leu Ala Ser Leu Thr Val Ala Val Leu 50 55 60 Ile Leu Ala Tyr Phe Arg Arg Leu His Cys Thr Arg Asn Tyr Ile His 65 70 75 80 Met His Leu Phe Leu Ser Phe Met Leu Arg Ala Val Ser Ile Phe Val 85 90 95 Lys Asp Ala Val Leu Tyr Ser Gly Ala Thr Leu Asp Glu Ala Glu Arg 100 105 110 Leu Thr Glu Glu Glu Leu Arg Ala Ile Ala Gln Ala Pro Pro Pro Pro 115 120 125 Ala Thr Ala Ala Ala Gly Tyr Ala Gly Cys Arg Val Ala Val Thr Phe 130 135 140 Phe Leu Tyr Phe Leu Ala Thr Asn Tyr Tyr Trp Ile Leu Val Glu Gly 145 150 155 160 Leu Tyr Leu His Ser Leu Ile Phe Met Ala Phe Phe Ser Glu Lys Lys 165 170 175 Tyr Leu Trp Gly Phe Thr Val Phe Gly Trp Gly Leu Pro Ala Val Phe 180 185 190 Val Ala Val Trp Val Ser Val Arg Ala Thr Leu Ala Asn Thr Gly Cys 195 200 205 Trp Asp Leu Ser Ser Gly Asn Lys Lys Trp Ile Ile Gln Val Pro Ile 210 215 220 Leu Ala Ser Ile Val Leu Asn Phe Ile Leu Phe Ile Asn Ile Val Arg 225 230 235 240 Val Leu Ala Thr Lys Leu Arg Glu Thr Asn Ala Gly Arg Cys Asp Thr 245 250 255 Arg Gln Gln Tyr Arg Lys Leu Leu Lys Ser Thr Leu Val Leu Met Pro 260 265 270 Leu Phe Gly Val His Tyr Ile Val Phe Met Ala Thr Pro Tyr Thr Glu 275 280 285 Val Ser Gly Thr Leu Trp Gln Val Gln Met His Tyr Glu Met Leu Phe 290 295 300 Asn Ser Phe Gln Gly Phe Phe Val Ala Ile Ile Tyr Cys Phe Cys Asn 305 310 315 320 Gly Glu Val Gln Ala Glu Ile Lys Lys Ser Trp Ser Arg Trp Thr Leu 325 330 335 Ala Leu Asp Phe Lys Arg Lys Ala Arg Ser Gly Ser Ser Ser Tyr Ser 340 345 350 Tyr Gly Pro Met Val Ser His Thr Ser Val Thr Asn Val Gly Pro Arg 355 360 365 Val Gly Leu Gly Leu Pro Leu Ser Pro Arg Leu Leu Pro Thr Ala Thr 370 375 380 Thr Asn Gly His Pro Gln Leu Pro Gly His Ala Lys Pro Gly Thr Pro 385 390 395 400 Ala Leu Glu Thr Leu Glu Thr Thr Pro Pro Ala Met Ala Ala Pro Lys 405 410 415 Asp Asp Gly Phe Leu Asn Gly Ser Cys Ser Gly Leu Asp Glu Glu Ala 420 425 430 Ser Gly Pro Glu Arg Pro Pro Ala Leu Leu Gln Glu Glu Trp Glu Thr 435 440 445 Val Met 450 <210> 59 <211> 1380 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH receptor sequence <220> <221> CDS <222> (28)..(1335) <400> 59 tggatcccgc ggccctaggc ggtggcg atg ggg acc gcc cgg atc gca ccc ggc 54 Met Gly Thr Ala Arg Ile Ala Pro Gly 1 5 ctg gcg ctc ctg ctc tgc tgc ccc gtg ctc agc tcc gca tat gag gtg 102 Leu Ala Leu Leu Leu Cys Cys Pro Val Leu Ser Ser Ala Tyr Glu Val 10 15 20 25 ttt gac cgc ctg ggc atg att tac acc gtg ggc tac tcc gtg tcc ctg 150 Phe Asp Arg Leu Gly Met Ile Tyr Thr Val Gly Tyr Ser Val Ser Leu 30 35 40 gcg tcc ctc acc gta gct gtg ctc atc ctg gcc tac ttt agg cgg ctg 198 Ala Ser Leu Thr Val Ala Val Leu Ile Leu Ala Tyr Phe Arg Arg Leu 45 50 55 cac tgc acg cgc aac tac atc cac atg cac ctg ttc ctg tcc ttc atg 246 His Cys Thr Arg Asn Tyr Ile His Met His Leu Phe Leu Ser Phe Met 60 65 70 ctg cgc gcc gtg agc atc ttc gtc aag gac gct gtg ctc tac tct ggc 294 Leu Arg Ala Val Ser Ile Phe Val Lys Asp Ala Val Leu Tyr Ser Gly 75 80 85 gcc acg ctt gat gag gct gag cgc ctc acc gag gag gag ctg cgc gcc 342 Ala Thr Leu Asp Glu Ala Glu Arg Leu Thr Glu Glu Glu Leu Arg Ala 90 95 100 105 atc gcc cag gcg ccc ccg ccg cct gcc acc gcc gct gcc ggc tac gcg 390 Ile Ala Gln Ala Pro Pro Pro Pro Ala Thr Ala Ala Ala Gly Tyr Ala 110 115 120 ggc tgc agg gtg gct gtg acc ttc ttc ctt tac ttc ctg gcc acc aac 438 Gly Cys Arg Val Ala Val Thr Phe Phe Leu Tyr Phe Leu Ala Thr Asn 125 130 135 tac tac tgg att ctg gtg gag ggg ctg tac ctg cac agc ctc atc ttc 486 Tyr Tyr Trp Ile Leu Val Glu Gly Leu Tyr Leu His Ser Leu Ile Phe 140 145 150 atg gcc ttc ttc tca gag aag aag tac ctg tgg ggc ttc aca gtc ttc 534 Met Ala Phe Phe Ser Glu Lys Lys Tyr Leu Trp Gly Phe Thr Val Phe 155 160 165 ggc tgg ggt ctg ccc gct gtc ttc gtg gct gtg tgg gtc agt gtc aga 582 Gly Trp Gly Leu Pro Ala Val Phe Val Ala Val Trp Val Ser Val Arg 170 175 180 185 gct acc ctg gcc aac acc ggg tgc tgg gac ttg agc tcc ggg aac aaa 630 Ala Thr Leu Ala Asn Thr Gly Cys Trp Asp Leu Ser Ser Gly Asn Lys 190 195 200 aag tgg atc atc cag gtg ccc atc ctg gcc tcc att gtg ctc aac ttc 678 Lys Trp Ile Ile Gln Val Pro Ile Leu Ala Ser Ile Val Leu Asn Phe 205 210 215 atc ctc ttc atc aat atc gtc cgg gtg ctc gcc acc aag ctg cgg gag 726 Ile Leu Phe Ile Asn Ile Val Arg Val Leu Ala Thr Lys Leu Arg Glu 220 225 230 acc aac gcc ggc cgg tgt gac aca cgg cag cag tac cgg aag ctg ctc 774 Thr Asn Ala Gly Arg Cys Asp Thr Arg Gln Gln Tyr Arg Lys Leu Leu 235 240 245 aaa tcc acg ctg gtg ctc atg ccc ctc ttt ggc gtc cac tac att gtc 822 Lys Ser Thr Leu Val Leu Met Pro Leu Phe Gly Val His Tyr Ile Val 250 255 260 265 ttc atg gcc aca cca tac acc gag gtc tca ggg acg ctc tgg caa gtc 870 Phe Met Ala Thr Pro Tyr Thr Glu Val Ser Gly Thr Leu Trp Gln Val 270 275 280 cag atg cac tat gag atg ctc ttc aac tcc ttc cag gga ttt ttt gtc 918 Gln Met His Tyr Glu Met Leu Phe Asn Ser Phe Gln Gly Phe Phe Val 285 290 295 gca atc ata tac tgt ttc tgc aat ggc gag gta caa gct gag atc aag 966 Ala Ile Ile Tyr Cys Phe Cys Asn Gly Glu Val Gln Ala Glu Ile Lys 300 305 310 aaa tct tgg agc cgc tgg aca ctg gca ctg gac ttc aag cga aag gca 1014 Lys Ser Trp Ser Arg Trp Thr Leu Ala Leu Asp Phe Lys Arg Lys Ala 315 320 325 cgc agc ggg agc agc agc tat agc tac ggc ccc atg gtg tcc cac aca 1062 Arg Ser Gly Ser Ser Ser Tyr Ser Tyr Gly Pro Met Val Ser His Thr 330 335 340 345 agt gtg acc aat gtc ggc ccc cgt gtg gga ctc ggc ctg ccc ctc agc 1110 Ser Val Thr Asn Val Gly Pro Arg Val Gly Leu Gly Leu Pro Leu Ser 350 355 360 ccc cgc cta ctg ccc act gcc acc acc aac ggc cac cct cag ctg cct 1158 Pro Arg Leu Leu Pro Thr Ala Thr Thr Asn Gly His Pro Gln Leu Pro 365 370 375 ggc cat gcc aag cca ggg acc cca gcc ctg gag acc ctc gag acc aca 1206 Gly His Ala Lys Pro Gly Thr Pro Ala Leu Glu Thr Leu Glu Thr Thr 380 385 390 cca cct gcc atg gct gct ccc aag gac gat ggg ttc ctc aac ggc tcc 1254 Pro Pro Ala Met Ala Ala Pro Lys Asp Asp Gly Phe Leu Asn Gly Ser 395 400 405 tgc tca ggc ctg gac gag gag gcc tct ggg cct gag cgg cca cct gcc 1302 Cys Ser Gly Leu Asp Glu Glu Ala Ser Gly Pro Glu Arg Pro Pro Ala 410 415 420 425 ctg cta cag gaa gag tgg gag aca gtc atg tga ccaggcgctg ggggctggac 1355 Leu Leu Gln Glu Glu Trp Glu Thr Val Met 430 435 ctgctgacat agtggatgga cagat 1380 <210> 60 <211> 435 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH receptor sequence <400> 60 Met Gly Thr Ala Arg Ile Ala Pro Gly Leu Ala Leu Leu Leu Cys Cys 1 5 10 15 Pro Val Leu Ser Ser Ala Tyr Glu Val Phe Asp Arg Leu Gly Met Ile 20 25 30 Tyr Thr Val Gly Tyr Ser Val Ser Leu Ala Ser Leu Thr Val Ala Val 35 40 45 Leu Ile Leu Ala Tyr Phe Arg Arg Leu His Cys Thr Arg Asn Tyr Ile 50 55 60 His Met His Leu Phe Leu Ser Phe Met Leu Arg Ala Val Ser Ile Phe 65 70 75 80 Val Lys Asp Ala Val Leu Tyr Ser Gly Ala Thr Leu Asp Glu Ala Glu 85 90 95 Arg Leu Thr Glu Glu Glu Leu Arg Ala Ile Ala Gln Ala Pro Pro Pro 100 105 110 Pro Ala Thr Ala Ala Ala Gly Tyr Ala Gly Cys Arg Val Ala Val Thr 115 120 125 Phe Phe Leu Tyr Phe Leu Ala Thr Asn Tyr Tyr Trp Ile Leu Val Glu 130 135 140 Gly Leu Tyr Leu His Ser Leu Ile Phe Met Ala Phe Phe Ser Glu Lys 145 150 155 160 Lys Tyr Leu Trp Gly Phe Thr Val Phe Gly Trp Gly Leu Pro Ala Val 165 170 175 Phe Val Ala Val Trp Val Ser Val Arg Ala Thr Leu Ala Asn Thr Gly 180 185 190 Cys Trp Asp Leu Ser Ser Gly Asn Lys Lys Trp Ile Ile Gln Val Pro 195 200 205 Ile Leu Ala Ser Ile Val Leu Asn Phe Ile Leu Phe Ile Asn Ile Val 210 215 220 Arg Val Leu Ala Thr Lys Leu Arg Glu Thr Asn Ala Gly Arg Cys Asp 225 230 235 240 Thr Arg Gln Gln Tyr Arg Lys Leu Leu Lys Ser Thr Leu Val Leu Met 245 250 255 Pro Leu Phe Gly Val His Tyr Ile Val Phe Met Ala Thr Pro Tyr Thr 260 265 270 Glu Val Ser Gly Thr Leu Trp Gln Val Gln Met His Tyr Glu Met Leu 275 280 285 Phe Asn Ser Phe Gln Gly Phe Phe Val Ala Ile Ile Tyr Cys Phe Cys 290 295 300 Asn Gly Glu Val Gln Ala Glu Ile Lys Lys Ser Trp Ser Arg Trp Thr 305 310 315 320 Leu Ala Leu Asp Phe Lys Arg Lys Ala Arg Ser Gly Ser Ser Ser Tyr 325 330 335 Ser Tyr Gly Pro Met Val Ser His Thr Ser Val Thr Asn Val Gly Pro 340 345 350 Arg Val Gly Leu Gly Leu Pro Leu Ser Pro Arg Leu Leu Pro Thr Ala 355 360 365 Thr Thr Asn Gly His Pro Gln Leu Pro Gly His Ala Lys Pro Gly Thr 370 375 380 Pro Ala Leu Glu Thr Leu Glu Thr Thr Pro Pro Ala Met Ala Ala Pro 385 390 395 400 Lys Asp Asp Gly Phe Leu Asn Gly Ser Cys Ser Gly Leu Asp Glu Glu 405 410 415 Ala Ser Gly Pro Glu Arg Pro Pro Ala Leu Leu Gln Glu Glu Trp Glu 420 425 430 Thr Val Met 435 <210> 61 <211> 1363 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH receptor sequence <220> <221> CDS <222> (1)..(1347) <400> 61 atg ggg acc gcc cgg atc gca ccc ggc ctg gcg ctc ctg ctc tgc tgc 48 Met Gly Thr Ala Arg Ile Ala Pro Gly Leu Ala Leu Leu Leu Cys Cys 1 5 10 15 ccc gtg ctc agc tcc gcg tac gcg gtt tcc gaa atc cag ctg atg cac 96 Pro Val Leu Ser Ser Ala Tyr Ala Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His 20 25 30 ggc gga gga ggc gag gtg ttt gac cgc ctg ggc atg att tac acc gtg 144 Gly Gly Gly Gly Glu Val Phe Asp Arg Leu Gly Met Ile Tyr Thr Val 35 40 45 ggc tac tcc gtg tcc ctg gcg tcc ctc acc gta gct gtg ctc atc ctg 192 Gly Tyr Ser Val Ser Leu Ala Ser Leu Thr Val Ala Val Leu Ile Leu 50 55 60 gcc tac ttt agg cgg ctg cac tgc acg cgc aac tac atc cac atg cac 240 Ala Tyr Phe Arg Arg Leu His Cys Thr Arg Asn Tyr Ile His Met His 65 70 75 80 ctg ttc ctg tcc ttc atg ctg cgc gcc gtg agc atc ttc gtc aag gac 288 Leu Phe Leu Ser Phe Met Leu Arg Ala Val Ser Ile Phe Val Lys Asp 85 90 95 gct gtg ctc tac tct ggc gcc acg ctt gat gag gct gag cgc ctc acc 336 Ala Val Leu Tyr Ser Gly Ala Thr Leu Asp Glu Ala Glu Arg Leu Thr 100 105 110 gag gag gag ctg cgc gcc atc gcc cag gcg ccc ccg ccg cct gcc acc 384 Glu Glu Glu Leu Arg Ala Ile Ala Gln Ala Pro Pro Pro Pro Ala Thr 115 120 125 gcc gct gcc ggc tac gcg ggc tgc agg gtg gct gtg acc ttc ttc ctt 432 Ala Ala Ala Gly Tyr Ala Gly Cys Arg Val Ala Val Thr Phe Phe Leu 130 135 140 tac ttc ctg gcc acc aac tac tac tgg att ctg gtg gag ggg ctg tac 480 Tyr Phe Leu Ala Thr Asn Tyr Tyr Trp Ile Leu Val Glu Gly Leu Tyr 145 150 155 160 ctg cac agc ctc atc ttc atg gcc ttc ttc tca gag aag aag tac ctg 528 Leu His Ser Leu Ile Phe Met Ala Phe Phe Ser Glu Lys Lys Tyr Leu 165 170 175 tgg ggc ttc aca gtc ttc ggc tgg ggt ctg ccc gct gtc ttc gtg gct 576 Trp Gly Phe Thr Val Phe Gly Trp Gly Leu Pro Ala Val Phe Val Ala 180 185 190 gtg tgg gtc agt gtc aga gct acc ctg gcc aac acc ggg tgc tgg gac 624 Val Trp Val Ser Val Arg Ala Thr Leu Ala Asn Thr Gly Cys Trp Asp 195 200 205 ttg agc tcc ggg aac aaa aag tgg atc atc cag gtg ccc atc ctg gcc 672 Leu Ser Ser Gly Asn Lys Lys Trp Ile Ile Gln Val Pro Ile Leu Ala 210 215 220 tcc att gtg ctc aac ttc atc ctc ttc atc aat atc gtc cgg gtg ctc 720 Ser Ile Val Leu Asn Phe Ile Leu Phe Ile Asn Ile Val Arg Val Leu 225 230 235 240 gcc acc aag ctg cgg gag acc aac gcc ggc cgg tgt gac aca cgg cag 768 Ala Thr Lys Leu Arg Glu Thr Asn Ala Gly Arg Cys Asp Thr Arg Gln 245 250 255 cag tac cgg aag ctg ctc aaa tcc acg ctg gtg ctc atg ccc ctc ttt 816 Gln Tyr Arg Lys Leu Leu Lys Ser Thr Leu Val Leu Met Pro Leu Phe 260 265 270 ggc gtc cac tac att gtc ttc atg gcc aca cca tac acc gag gtc tca 864 Gly Val His Tyr Ile Val Phe Met Ala Thr Pro Tyr Thr Glu Val Ser 275 280 285 ggg acg ctc tgg caa gtc cag atg cac tat gag atg ctc ttc aac tcc 912 Gly Thr Leu Trp Gln Val Gln Met His Tyr Glu Met Leu Phe Asn Ser 290 295 300 ttc cag gga ttt ttt gtc gca atc ata tac tgt ttc tgc aat ggc gag 960 Phe Gln Gly Phe Phe Val Ala Ile Ile Tyr Cys Phe Cys Asn Gly Glu 305 310 315 320 gta caa gct gag atc aag aaa tct tgg agc cgc tgg aca ctg gca ctg 1008 Val Gln Ala Glu Ile Lys Lys Ser Trp Ser Arg Trp Thr Leu Ala Leu 325 330 335 gac ttc aag cga aag gca cgc agc ggg agc agc agc tat agc tac ggc 1056 Asp Phe Lys Arg Lys Ala Arg Ser Gly Ser Ser Ser Tyr Ser Tyr Gly 340 345 350 ccc atg gtg tcc cac aca agt gtg acc aat gtc ggc ccc cgt gtg gga 1104 Pro Met Val Ser His Thr Ser Val Thr Asn Val Gly Pro Arg Val Gly 355 360 365 ctc ggc ctg ccc ctc agc ccc cgc cta ctg ccc act gcc acc acc aac 1152 Leu Gly Leu Pro Leu Ser Pro Arg Leu Leu Pro Thr Ala Thr Thr Asn 370 375 380 ggc cac cct cag ctg cct ggc cat gcc aag cca ggg acc cca gcc ctg 1200 Gly His Pro Gln Leu Pro Gly His Ala Lys Pro Gly Thr Pro Ala Leu 385 390 395 400 gag acc ctc gag acc aca cca cct gcc atg gct gct ccc aag gac gat 1248 Glu Thr Leu Glu Thr Thr Pro Pro Ala Met Ala Ala Pro Lys Asp Asp 405 410 415 ggg ttc ctc aac ggc tcc tgc tca ggc ctg gac gag gag gcc tct ggg 1296 Gly Phe Leu Asn Gly Ser Cys Ser Gly Leu Asp Glu Glu Ala Ser Gly 420 425 430 cct gag cgg cca cct gcc ctg cta cag gaa gag tgg gag aca gtc atg 1344 Pro Glu Arg Pro Pro Ala Leu Leu Gln Glu Glu Trp Glu Thr Val Met 435 440 445 tga ccaggcgctg ggggct 1363 <210> 62 <211> 448 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH receptor sequence <400> 62 Met Gly Thr Ala Arg Ile Ala Pro Gly Leu Ala Leu Leu Leu Cys Cys 1 5 10 15 Pro Val Leu Ser Ser Ala Tyr Ala Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His 20 25 30 Gly Gly Gly Gly Glu Val Phe Asp Arg Leu Gly Met Ile Tyr Thr Val 35 40 45 Gly Tyr Ser Val Ser Leu Ala Ser Leu Thr Val Ala Val Leu Ile Leu 50 55 60 Ala Tyr Phe Arg Arg Leu His Cys Thr Arg Asn Tyr Ile His Met His 65 70 75 80 Leu Phe Leu Ser Phe Met Leu Arg Ala Val Ser Ile Phe Val Lys Asp 85 90 95 Ala Val Leu Tyr Ser Gly Ala Thr Leu Asp Glu Ala Glu Arg Leu Thr 100 105 110 Glu Glu Glu Leu Arg Ala Ile Ala Gln Ala Pro Pro Pro Pro Ala Thr 115 120 125 Ala Ala Ala Gly Tyr Ala Gly Cys Arg Val Ala Val Thr Phe Phe Leu 130 135 140 Tyr Phe Leu Ala Thr Asn Tyr Tyr Trp Ile Leu Val Glu Gly Leu Tyr 145 150 155 160 Leu His Ser Leu Ile Phe Met Ala Phe Phe Ser Glu Lys Lys Tyr Leu 165 170 175 Trp Gly Phe Thr Val Phe Gly Trp Gly Leu Pro Ala Val Phe Val Ala 180 185 190 Val Trp Val Ser Val Arg Ala Thr Leu Ala Asn Thr Gly Cys Trp Asp 195 200 205 Leu Ser Ser Gly Asn Lys Lys Trp Ile Ile Gln Val Pro Ile Leu Ala 210 215 220 Ser Ile Val Leu Asn Phe Ile Leu Phe Ile Asn Ile Val Arg Val Leu 225 230 235 240 Ala Thr Lys Leu Arg Glu Thr Asn Ala Gly Arg Cys Asp Thr Arg Gln 245 250 255 Gln Tyr Arg Lys Leu Leu Lys Ser Thr Leu Val Leu Met Pro Leu Phe 260 265 270 Gly Val His Tyr Ile Val Phe Met Ala Thr Pro Tyr Thr Glu Val Ser 275 280 285 Gly Thr Leu Trp Gln Val Gln Met His Tyr Glu Met Leu Phe Asn Ser 290 295 300 Phe Gln Gly Phe Phe Val Ala Ile Ile Tyr Cys Phe Cys Asn Gly Glu 305 310 315 320 Val Gln Ala Glu Ile Lys Lys Ser Trp Ser Arg Trp Thr Leu Ala Leu 325 330 335 Asp Phe Lys Arg Lys Ala Arg Ser Gly Ser Ser Ser Tyr Ser Tyr Gly 340 345 350 Pro Met Val Ser His Thr Ser Val Thr Asn Val Gly Pro Arg Val Gly 355 360 365 Leu Gly Leu Pro Leu Ser Pro Arg Leu Leu Pro Thr Ala Thr Thr Asn 370 375 380 Gly His Pro Gln Leu Pro Gly His Ala Lys Pro Gly Thr Pro Ala Leu 385 390 395 400 Glu Thr Leu Glu Thr Thr Pro Pro Ala Met Ala Ala Pro Lys Asp Asp 405 410 415 Gly Phe Leu Asn Gly Ser Cys Ser Gly Leu Asp Glu Glu Ala Ser Gly 420 425 430 Pro Glu Arg Pro Pro Ala Leu Leu Gln Glu Glu Trp Glu Thr Val Met 435 440 445 <210> 63 <211> 15 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 63 Ser Met Glu Arg Val Glu Trp Leu Arg Lys Lys Leu Gln Asp Val 1 5 10 15 <210> 64 <211> 31 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH sequence <400> 64 Ala Val Ser Glu His Gln Leu Leu His Gly Gly Gly Gly Gly Ile Gln 1 5 10 15 Asp Leu Arg Arg Arg Phe Phe Leu His His Leu Ile Ala Glu Ile 20 25 30 <210> 65 <211> 31 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH sequence <400> 65 Ala Val Ser Glu His Gly Gly Gly Gly Gly Gly Gly Gly Gly Ile Gln 1 5 10 15 Asp Leu Arg Arg Arg Phe Phe Leu His His Leu Ile Ala Glu Ile 20 25 30 <210> 66 <211> 31 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH sequence <400> 66 Ala Val Ser Glu His Gln Leu Leu His Gly Gly Gly Gly Gly Gly Gly 1 5 10 15 Asp Leu Arg Arg Arg Phe Phe Leu His His Leu Ile Ala Glu Ile 20 25 30 <210> 67 <211> 11 <212> PRT <213> Artificial Sequence <220> <223> Description of Artificial Sequence: modified PTH sequence <400> 67 Ala Val Ser Glu Ile Gln Leu Met His Asn Leu 1 5 10
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正の内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 PG5(PTH(1〜9)−(Gly)5−PTH(15〜31))アミノ酸
(配列番号9)および核酸(配列番号14)配列;PG7(PTH(1〜9)−
(Gly)7−PTH(17〜31))アミノ酸(配列番号11)および核酸(
配列番号15)配列;ならびにPG9(PTH(1〜5)−(Gly)9−PT
H(15〜31))アミノ酸(配列番号13)および核酸(配列番号16)配列
を示す。
【図2】 Bファミリーリガンドアミノ末端配列に結合したGタンパク質レセプターを示
す。
【図3】 示されたPTHペプチドへの曝露に応答する、COS細胞中の環状AMP(c
AMP)の総蓄積の測定。A)ヒトPTH−1レセプターを発現するCOS細胞
および翻訳が停止したヌルPTH−1レセプターを発現する細胞中の総cAMP
蓄積の比較。B)ヒトPTH−1レセプターを発現するCOS細胞におけるcA
MPの蓄積に対するPG5およびPG9の効果を実証する第2の実験を示す。
【図4】 ヒトPTH−1レセプター(COS7/hPTH−1細胞)でトランスフェク
トされたCOS細胞における、短いアミノ末端PTHアナログのcAMP用量応
答曲線。24プレート中のCOS細胞を、示したペプチドで21℃にて60分間
処理し、次いで細胞内cAMPレベルを測定した。示した全てのPTHペプチド
は、ラットPTH配列に基づいており、そしてカルボキシ末端がアミド化されて
いる。4A、4Bおよび4Cは、別々の実験を示す。
【図5】 PTH(1〜14)のアラニンスキャン。14個の異なるPTH(1〜14)
誘導体の生物活性を示し、各々は、アラニンによって置換された、ネイティブな
配列の異なるアミノ酸(図の下に示す)を有する。ペプチドを化学的に合成し、
精製し、そしてクローニングされたヒトPTH−1レセプターを発現するCOS
−7細胞におけるcAMP形成を刺激する能力について試験した。ペプチドを、
2連で67μMの用量で試験した(±s.e.m.)。コントロールとして、基
本(basal)によって示される未処理細胞を測定した。1位にアラニンを含
むPTH(1〜14)を、野生型参照物として用いた。細胞を、21℃にて30
分間刺激した。この図は、本発明に用いられるPTH(1〜9)ペプチド中のア
ミノ酸残基の生物学的活性に関連する情報を提供する。
【図6】 PTH(17〜31)のアラニンスキャン。15個の異なるPTH(17〜3
1)誘導体のIC50値で表わされる、競合的結合分析の結果を示し、各々は、ア
ラニンによって置換された、ネイティブな配列の異なるアミノ酸(図の下に示す
)を有する。ペプチドを化学的に合成し、精製し、そしてクローニングされたヒ
トPTH−2レセプターを発現するCOS−7細胞に結合するPTH(1〜34
)を阻害する能力について試験した。IC50125IPTH(1〜34)結合の
50%を阻害するのに必要なペプチドの用量である。この図は、本発明で用いら
れるPTH(17〜31)ペプチド中のアミノ酸残基の生物学的活性に関する情
報を提供する。
【図7】 Tether−1レセプターの核酸配列(配列番号36)およびアミノ酸配列
配列番号37)を示す。
【図8】 A)rHA−Wtレセプター、rδNtレセプター(またDel−Nt、de
lNTまたはrΔNtとして本出願においていわれる)およびTether−1
レセプターの模式図。B)8Aに示される、組換えレセプター分子を試験するc
Amp蓄積アッセイの結果。
【図9】 Tether−1Cレセプターの核酸配列(配列番号38)およびアミノ酸配
列(配列番号39)を示す。
【図10】 rδNt/Ctレセプターの核酸配列(配列番号40)およびアミノ酸配列(
配列番号41)を示す。
【図11A】 キメララットPTH−1レセプターであるrTether−1の構築に使用さ
れるリガンド/レセプターキメラ分子の構築についてのオリゴヌクレオチドおよ
びストラテジー。図11Aは、野生型PTHに由来するPTHレセプターの2つ
の隣接領域を示す。配列番号46は左側隣接領域であり、そして配列番号47は
右側隣接領域である。全体の介在性配列は示されない。
【図11B】 キメララットPTH−1レセプターであるrTether−1の構築に使用さ
れるリガンド/レセプターキメラ分子の構築についてのオリゴヌクレオチドおよ
びストラテジー。図11Bは、このオリゴヌクレオチドにおいて用いられるPT
H(1〜9)(配列番号48)をコードするコンピューター生成ヌクレオチド配
列を示す。
【図11C】 キメララットPTH−1レセプターであるrTether−1の構築に使用さ
れるリガンド/レセプターキメラ分子の構築についてのオリゴヌクレオチドおよ
びストラテジー。rTether−1を構築するために用いられるオリゴヌクレ
オチドE16631A1(配列番号49)の配列。
【図11D】 キメララットPTH−1レセプターであるrTether−1の構築に使用さ
れるリガンド/レセプターキメラ分子の構築についてのオリゴヌクレオチドおよ
びストラテジー。隣接配列およびPTH挿入物(配列番号50)。スラッシュマ
ーク(/)はPTH挿入物の左および右に対する隣接領域を示す。オリゴヌクレ
オチドE16631Aおよびそのタンパク質翻訳物の配列。(注記、ここでのD
NA配列は図11C(配列番号49)におけるものと同じである。)
【図11E】 キメララットPTH−1レセプターであるrTether−1の構築に使用さ
れるリガンド/レセプターキメラ分子の構築についてのオリゴヌクレオチドおよ
びストラテジー。Tether−1候補物のスクリーニングにおいて用いられる
NdeI制限部位
【図11F】 キメララットPTH−1レセプターであるrTether−1の構築に使用さ
れるリガンド/レセプターキメラ分子の構築についてのオリゴヌクレオチドおよ
びストラテジー。Tether−1のPTH(1〜9)配列の代わりにHA−E
PITOPE TAGを含むコントロールプラスミドの構築に用いられるE16
853A1の配列。
【図11G】 キメララットPTH−1レセプターであるrTether−1の構築に使用さ
れるリガンド/レセプターキメラ分子の構築についてのオリゴヌクレオチドおよ
びストラテジー。オリゴE16853A1のDNA配列およびタンパク質翻訳物
(注記、DNA配列は11F(配列番号51)におけるものと同じである。)
【図12】 一過性でトランスフェクトされたCOS−7細胞におけるhP1R−Teth
er(1〜9)およびいくつかのそのアナログのシグナル伝達特性の特徴。
【図13】 短縮型レセプターhP1R−delNT、hP1R−Tether(1〜9)
およびhP1R−[R11]−Tether(1〜11)の用量応答分析。
【図14】 基礎およびhP1R−[R11]−Tether(1〜11)に対するアゴニスト
誘導cAMPシグナル伝達の時間依存性およびDNA依存性。
【図15】 基本およびhP1R−[R11]−Tether(1〜11)のアゴニスト誘導シ
グナル伝達は、COS−7細胞の一過性トランスフェクションに用いられるプラ
スミドDNAの量に非常に依存している。
【図16】 hP1R−[R11]−Tether(1〜11)のPTHペプチドおよびPTH
部分の構造活性プロフィール。
【図17】 hP1R−Tether−1(hP1R−Tether(1〜9)のヌクレオ
チド配列(配列番号61)および対応するアミノ酸配列(配列番号62)。PT
HのAla24〜Arg181をAla1〜His9で置換することによってヒ
トPTH−1レセプターから作製した。HK−Tether−1:配列番号:E
20986A1(99nts)およびその翻訳物。hPTH−1rec(HK)
におけるTether−1を構築するためのオリゴ。recのAla−23をP
TH(1〜9)−−Glyx4、−−Glu−182のVal−2に結合させる
【化14】
【図18】 hP1R−del1NTのヌクレオチド配列(配列番号59)および対応する
アミノ酸配列(配列番号60)。
【図19】 hP1R−[R11]−Tether(1〜11)のヌクレオチド配列(配列番
号57)および対応するアミノ酸配列(配列番号58)。His9とリンカーの
第1のGlyとの間にAsn10−Arg11を挿入することによって、hTe
ther−1から作製した。図19配列番号:E27309A1。hThr−A
rg11:HK−Tether−1中にAsn−10およびArg11を挿入す
る。Met8/His9にNSiI部位を付加する(ATGCAt)。
【化15】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 19/08 A61P 43/00 19/10 C07K 14/635 43/00 14/72 C07K 14/635 19/00 14/72 C12N 1/15 19/00 1/19 C12N 1/15 1/21 1/19 G01N 33/15 Z 1/21 33/50 Z 5/10 C12N 15/00 ZNAA G01N 33/15 5/00 A 33/50 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 クローネンバーグ, ヘンリー エム. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02478, ベルモント, ヘースティング ス ロード 48 (72)発明者 ポッツ, ジョーン ティ. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02165, ウエスト ニュートン, チェ スナット ストリート 129 (72)発明者 ユップナー, ハラルト アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02116, ボストン, ホリーオーク ス トリート 38 Fターム(参考) 2G045 AA34 AA35 BB14 BB20 BB46 BB48 BB50 BB51 CB01 DA13 DA36 FB02 FB03 4B024 AA01 AA11 BA01 BA63 CA02 CA05 CA07 DA01 DA02 DA05 DA12 EA04 FA18 GA11 GA18 HA01 HA11 4B065 AA01X AA58X AA72X AA87X AA90X AA91Y AA93Y AB01 AC14 BA02 CA24 CA44 CA46 4C084 AA02 AA06 AA07 AA13 BA02 BA23 BA41 CA53 CA56 ZA96 ZA97 ZC06 ZC41 4H045 AA10 AA30 BA10 BA18 BA19 BA41 CA40 DA30 DA50 EA20 EA30 EA50 FA74

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式S−(L)n−Bの構造の化合物であって、ここで: a)Sは、PTHのアミノ末端シグナル伝達機能的ドメインであり; b)Lは、n回存在するリンカー分子であり;そして c)Bは、PTH(1〜34)またはPTHrP(1〜34)のC末端結合部
    分である、 化合物。
  2. 【請求項2】 前記化合物が単離されたポリペプチドである、請求項1に記
    載の化合物。
  3. 【請求項3】 nが1〜9である、請求項2に記載の単離されたポリペプチ
    ド。
  4. 【請求項4】 Sが以下: 【化1】 からなる群から選択される、請求項2に記載の単離されたポリペプチド。
  5. 【請求項5】 Lが、Gly5、Gly7およびGly9からなる群から選択
    される、請求項1に記載の単離されたポリペプチド。
  6. 【請求項6】 Bが以下: 【化2】 からなる群から選択される、請求項1に記載の単離されたポリペプチド。
  7. 【請求項7】 以下: 【化3】 ならびにこれらの機能的誘導体からなる群から選択される、請求項1に記載の単
    離されたポリペプチド。
  8. 【請求項8】 前記ポリペプチドが、以下: 【化4】 およびこれらの機能的誘導体からなる群から選択される、請求項2に記載の単離
    されたポリペプチド。
  9. 【請求項9】 一アミノ酸置換が存在する、請求項8に記載の単離されたポ
    リペプチド。
  10. 【請求項10】 (a)Sが、X Val X Glu X X X X
    His(配列番号42)であって、ここでXは、アミノ酸であり; (b)Lが、5〜10のグリシン残基であり;そして (c)Bが、X X X X X Arg X X Trp X Leu X
    Lys Leu X X Val(配列番号43)であって、ここでXは、ア
    ミノ酸である、請求項2に記載の単離されたポリペプチド。
  11. 【請求項11】 (d)Sが、Ser Val Ser Glu Ile
    Gln Leu Met His(配列番号44)であり; (e)Lが、5〜10のグリシン残基であり;そして (f)Bが、以下: 【化5】 である、請求項2に記載の単離されたポリペプチド。
  12. 【請求項12】 以下: 【化6】 からなる群から選択される、請求項1に記載の単離されたポリペプチド。
  13. 【請求項13】 前記ポリペプチドが生物学的に活性なポリペプチドである
    、請求項2に記載の単離されたポリペプチド。
  14. 【請求項14】 配列番号14、配列番号15および核酸(配列番号16)
    の配列からなる群から選択される核酸配列によりコードされる、請求項2に記載
    の単離されたポリペプチド。
  15. 【請求項15】 請求項2〜13のいずれか1項に記載のポリペプチドをコ
    ードする、単離された核酸配列。
  16. 【請求項16】 式R1−S−(L)n−RまたはS−(L)n−Rの構造の
    、単離されたポリペプチドであって、ここで: a)R1は、PTH−1レセプターシグナル配列であり; b)Sは、アミノ末端のリガンドシグナル伝達ペプチドであり; c)Lは、n回存在するリンカー分子であって、ここでnは正の整数1〜10
    、最も好ましくは4であり;そして d)Rは、PTH−1レセプター配列または該レセプター配列の一部分である
    、 単離されたポリペプチド。
  17. 【請求項17】 R1がPTH−1レセプター(1〜25)ペプチドであり
    、SがPTH(1〜9)ペプチドであり、LがGlyであり、ここでnが4であ
    り;そしてRがPTH−1レセプター(182〜末端)である、請求項16に記
    載の単離されたポリペプチド。
  18. 【請求項18】 式S−(L)n−Rを有し、ここで前記R1部分が切断され
    ている、請求項16に記載の単離されたポリペプチド。
  19. 【請求項19】 請求項16に記載のポリペプチドをコードする、単離され
    た核酸配列。
  20. 【請求項20】 式S−Rの、単離されたポリペプチドであって、ここで: 1.Sがアミノ末端シグナル伝達ポリペプチドであり;そして 2.Rがカルボキシ末端のレセプターポリペプチドである、 単離されたポリペプチド。
  21. 【請求項21】 Sがアミノ末端のシグナル伝達ポリペプチドX Val
    X Glu X X X X Hisであり、ここでXがアミノ酸である、請求
    項20に記載の単離されたポリペプチド。
  22. 【請求項22】 配列番号37、配列番号39および配列番号41からなる
    配列の群から選択される配列を含む、単離されたポリペプチド。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載のポリペプチド配列をコードする、単離
    された核酸配列。
  24. 【請求項24】 配列番号36、配列番号38および配列番号40からなる
    群から選択される、単離された核酸配列。
  25. 【請求項25】 単離された核酸配列であって、該配列が、請求項24に記
    載の配列に対して、少なくとも95%同一か、またはストリンジェントな条件下
    で結合する、単離された核酸配列。
  26. 【請求項26】 請求項15に記載の核酸配列を含む、組換えベクター。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載のDNAを含む、組換え宿主細胞。
  28. 【請求項28】 請求項23に記載の核酸配列を含む、組換えベクター。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載のDNAを含む、組換え宿主細胞。
  30. 【請求項30】 骨質量における減少により特徴づけられる哺乳動物の状態
    を処置する方法であって、ここで、該方法が、骨質量を増加する有効量の、請求
    項2、16または20のいずれか1項に記載のポリペプチドを、それらを必要と
    する被験体に投与する工程を包含する、方法。
  31. 【請求項31】 骨の再形成、骨吸収および/または骨再造形の速度を決定
    するための方法であって、有効量の、請求項2、20または40のいずれか1項
    に記載のポリペプチドを患者に投与する工程、および該患者の骨への該ペプチド
    の取り込みを決定する工程を包含する、方法。
  32. 【請求項32】 前記骨質量を増加する有効量の、前記ペプチドが、該ペプ
    チドをコードするDNAを前記患者に提供すること、およびインビボで該ペプチ
    ドを発現することにより投与される、請求項30に記載の方法。
  33. 【請求項33】 処置されるべき状態が骨粗しょう症である、請求項32に
    記載の方法。
  34. 【請求項34】 骨質量を増加するための、前記ポリペプチドの有効量が約
    0.01μg/kg/日から約1.0μg/kg/日である、請求項32に記載
    の方法。
  35. 【請求項35】 減少したTether1活性と関連する疾患および障害の
    処置方法であって、有効量の、請求項2、20もしくは40のうちのいずれか1
    項に記載のポリペプチド、またはそれらのアゴニストを、それらを必要とする患
    者に投与する工程を包含する、方法。
  36. 【請求項36】 PTH−1レセプターを有する哺乳動物細胞におけるcA
    MPを増加させる方法であって、該細胞を十分な量の請求項2、20または40
    のいずれか1項に記載のポリペプチドに接触させて、cAMPを増加させる工程
    を包含する、方法。
  37. 【請求項37】 Bが、長さが10〜20アミノ酸である、請求項2に記載
    の単離されたポリペプチド。
  38. 【請求項38】 ペプチドまたは非ペプチドPTHアゴニストについてのス
    クリーニングのための方法であって、以下の工程: a)請求項16に記載のポリペプチドを潜在的なアゴニストに結合させる工程
    ;および b)該潜在的なアゴニストを該ポリペプチドから単離する工程、 を包含する、方法。
  39. 【請求項39】 前記ポリペプチドがTether1またはrδNtである
    、請求項38に記載の方法。
  40. 【請求項40】 単離されたポリペプチドであって、該ポリペプチドが請求
    項38に記載の方法により得られる、ポリペプチド。
JP2000591171A 1998-12-31 1999-12-30 Pth機能的ドメイン結合体ペプチド、それらの誘導体、および新規係留リガンド−レセプター分子 Pending JP2002533115A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11457798P 1998-12-31 1998-12-31
US60/114,577 1998-12-31
PCT/US1999/031108 WO2000039278A2 (en) 1998-12-31 1999-12-30 Pth functional domain conjugate peptides, derivatives thereof and novel tethered ligand-receptor molecules

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002533115A true JP2002533115A (ja) 2002-10-08
JP2002533115A5 JP2002533115A5 (ja) 2007-06-14

Family

ID=22356116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000591171A Pending JP2002533115A (ja) 1998-12-31 1999-12-30 Pth機能的ドメイン結合体ペプチド、それらの誘導体、および新規係留リガンド−レセプター分子

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20080058505A1 (ja)
EP (1) EP1147133B1 (ja)
JP (1) JP2002533115A (ja)
AT (1) ATE403678T1 (ja)
AU (1) AU2486800A (ja)
DE (1) DE69939275D1 (ja)
WO (1) WO2000039278A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011032282A (ja) * 2003-01-21 2011-02-17 Unigene Lab Inc 改善された経口ペプチド送達
JP2014521594A (ja) * 2011-05-25 2014-08-28 アミリン・ファーマシューティカルズ,リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 長持続期間デュアルホルモンコンジュゲート

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69942035D1 (de) 1998-11-25 2010-04-01 Gen Hospital Corp Menschliches parathyroidhormon, modifikationen, herstellung und verwendung
WO2000040698A1 (en) 1998-12-31 2000-07-13 The General Hospital Corporation Pth receptor and screening assay utilizing the same
JP4703091B2 (ja) * 2000-07-10 2011-06-15 ザ ガバメント オブ ザ ユナイテッド ステイツ オブ アメリカ アズ リプレゼンテッド バイ ザ セクレタリー, デパートメント オブ ヘルス アンド ヒューマン サービシーズ,センターズ フォー Streptococcuspneumoniaeに対して免疫原性である複数抗原性ペプチド
WO2003009804A2 (en) 2001-07-23 2003-02-06 The General Hospital Corporation Conformationally constrained parathyroid hormone (pth) analogs
DE50212514D1 (de) * 2002-08-06 2008-08-28 Aplagen Gmbh Synthetische Mimetika von physiologischen Bindungsmolekülen
US8568737B2 (en) 2007-08-01 2013-10-29 The General Hospital Corporation Screening methods using G-protein coupled receptors and related compositions
US8563513B2 (en) 2009-03-27 2013-10-22 Van Andel Research Institute Parathyroid hormone peptides and parathyroid hormone-related protein peptides and methods of use
JP5941040B2 (ja) 2010-05-13 2016-06-29 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション 副甲状腺ホルモン類似体およびその使用
US20200354428A9 (en) * 2013-06-23 2020-11-12 Wisconsin Alumni Research Foundation Analogues of parathyroid hormone (1-34) that function as agonists of the parathyroid hormone receptor-1 and display modified activity profiles
US9616109B2 (en) 2014-10-22 2017-04-11 Extend Biosciences, Inc. Insulin vitamin D conjugates
EP3220961B1 (en) 2014-10-22 2023-07-05 Extend Biosciences, Inc. Therapeutic vitamin d conjugates

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4086196A (en) * 1975-03-28 1978-04-25 Armour Pharmaceutical Company Parathyroid hormone
JPH09504177A (ja) * 1993-10-25 1997-04-28 アフィマックス テクノロジーズ エヌ ブィ Pth活性を有する化合物およびこれをコードする組み換えdnaベクター

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4675189A (en) * 1980-11-18 1987-06-23 Syntex (U.S.A.) Inc. Microencapsulation of water soluble active polypeptides
US4736866A (en) * 1984-06-22 1988-04-12 President And Fellows Of Harvard College Transgenic non-human mammals
IL78342A (en) * 1985-04-04 1991-06-10 Gen Hospital Corp Pharmaceutical composition for treatment of osteoporosis in humans comprising a parathyroid hormone or a fragment thereof
US4761406A (en) * 1985-06-06 1988-08-02 The Procter & Gamble Company Regimen for treating osteoporosis
US5527772A (en) * 1987-10-20 1996-06-18 Holick; Michael F. Regulation of cell proliferation and differentiation using peptides
US5434246A (en) * 1992-03-19 1995-07-18 Takeda Chemical Industries, Ltd. Parathyroid hormone derivatives
US5977070A (en) * 1992-07-14 1999-11-02 Piazza; Christin Teresa Pharmaceutical compositions for the nasal delivery of compounds useful for the treatment of osteoporosis
AU672790B2 (en) * 1992-07-15 1996-10-17 Novartis Ag Variants of parathyroid hormone and its fragments
US5556940A (en) * 1994-06-20 1996-09-17 National Research Council Of Canada Parathyroid hormone analogues for the treatment of osteoporosis
JP4486256B2 (ja) * 1998-10-22 2010-06-23 ザ・ジェネラル・ホスピタル・コーポレイション 副甲状腺ホルモン(PTH)および副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHrP)の生物活性ペプチドおよびペプチド誘導体
JP2003533167A (ja) * 1998-11-25 2003-11-11 ザ ゼネラル ホスピタル コーポレーション アミノ末端改変副甲状腺ホルモン(pth)アナログ
DE69942035D1 (de) * 1998-11-25 2010-04-01 Gen Hospital Corp Menschliches parathyroidhormon, modifikationen, herstellung und verwendung
WO2000032771A1 (en) * 1998-11-30 2000-06-08 The General Hospital Corporation Pth1r and pth3r receptors, methods and uses thereof

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4086196A (en) * 1975-03-28 1978-04-25 Armour Pharmaceutical Company Parathyroid hormone
JPH09504177A (ja) * 1993-10-25 1997-04-28 アフィマックス テクノロジーズ エヌ ブィ Pth活性を有する化合物およびこれをコードする組み換えdnaベクター

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6009058873, J.Biol.Chem.,1996,271(43),p.26469−72 *
JPN6009058875, J.Biol.Chem.,1998,273(17),p.10420−7 *

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011032282A (ja) * 2003-01-21 2011-02-17 Unigene Lab Inc 改善された経口ペプチド送達
JP2014521594A (ja) * 2011-05-25 2014-08-28 アミリン・ファーマシューティカルズ,リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 長持続期間デュアルホルモンコンジュゲート

Also Published As

Publication number Publication date
WO2000039278A8 (en) 2001-01-11
EP1147133B1 (en) 2008-08-06
WO2000039278A2 (en) 2000-07-06
ATE403678T1 (de) 2008-08-15
DE69939275D1 (de) 2008-09-18
US20080058505A1 (en) 2008-03-06
EP1147133A2 (en) 2001-10-24
AU2486800A (en) 2000-07-31
EP1147133A4 (en) 2003-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4486256B2 (ja) 副甲状腺ホルモン(PTH)および副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHrP)の生物活性ペプチドおよびペプチド誘導体
US7244834B2 (en) Nucleic acids encoding PTH functional domain conjugate peptides
US7371844B2 (en) Nucleic acids encoding parathyroid hormone (PTH) derivatives
US20080058505A1 (en) PTH functional domain conjugate peptides, derivatives thereof and novel tethered ligand-receptor molecules
JP4486258B2 (ja) ヒト副甲状腺ホルモンの改変、調製および使用
JP2003533167A (ja) アミノ末端改変副甲状腺ホルモン(pth)アナログ
JP2002534081A (ja) Pthレセプターおよびそれを使用するスクリーニングアッセイ
JP4723144B2 (ja) 副甲状腺ホルモン(pth)のポリペプチド誘導体
US7022815B1 (en) Polypeptide derivatives of parathyroid hormone (PTH)
US8143374B2 (en) Polypeptide derivatives of parathyroid hormone (PTH)
US20040176285A1 (en) Tip39 polypeptides
JP2002223780A (ja) マウスFrizzled−6遺伝子に類似したヒト7TM受容体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061228

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100412