JPH10178931A - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機

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Publication number
JPH10178931A
JPH10178931A JP34625896A JP34625896A JPH10178931A JP H10178931 A JPH10178931 A JP H10178931A JP 34625896 A JP34625896 A JP 34625896A JP 34625896 A JP34625896 A JP 34625896A JP H10178931 A JPH10178931 A JP H10178931A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seedling
film
soil
pushing
cut
Prior art date
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Pending
Application number
JP34625896A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadahiro Miyamoto
忠博 宮本
Sadao Takeno
節生 武野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority to JP34625896A priority Critical patent/JPH10178931A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチフィルムより切断したフィルム切断片
を畝中に押込み処理すること。 【解決手段】 畝の表面に張設されたマルチフィルムの
苗移植個所を切断するマルチフィルム切断手段と、同マ
ルチフィルム切断手段により切断されたマルチフィルム
の苗移植個所に苗を移植する苗移植手段とを具備する苗
移植機において、マルチフィルム切断手段により切断さ
れたフィルム切断片を畝中に押込むフィルム切断片押込
手段と、同フィルム切断片押込手段に設けた押込体に付
着した土等を除去する付着土等除去手段とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、苗移植機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、苗移植機の一形態として、畝の表
面に張設されたマルチフィルムの苗移植個所を切断する
マルチフィルム切断手段と、同マルチフィルム切断手段
により切断されたマルチフィルムの苗移植個所に苗を移
植する苗移植手段とを具備するものがある。
【0003】そして、マルチフィルム切断手段は、ヒー
ターや刃物を具備して、これらによりマルチフィルムの
苗移植個所を略円形状に熔断又は切断することができる
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した苗
移植機では、マルチフィルムから熔断又は切断されたフ
ィルム切断片が、畝の表面にそのまま残されているため
に、同フィルム切断片の上の苗が移植されると、同フィ
ルム切断片が苗の発育に悪影響を及ぼす虞れがある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、畝
の表面に張設されたマルチフィルムの苗移植個所を切断
するマルチフィルム切断手段と、同マルチフィルム切断
手段により切断されたマルチフィルムの苗移植個所に苗
を移植する苗移植手段とを具備する苗移植機において、
マルチフィルム切断手段により切断されたフィルム切断
片を畝中に押込むフィルム切断片押込手段と、同フィル
ム切断片押込手段に設けた押込体に付着した土等を除去
する付着土等除去手段とを設けたことを特徴とする苗移
植機を提供せんとするものである。
【0006】また、本発明は、押込体は、下降動作して
フィルム切断片に押込作用する作用位置と、上昇動作し
て待機する待機位置との間で位置変更自在とし、同押込
体の待機位置にて付着土等除去手段が押込体の付着土等
を除去する付着土等除去作動をすべく構成したこと、及
び、マルチフィルム切断手段は、高圧水を噴出してマル
チフィルムを切断可能とすると共に、付着土等除去手段
は、同高圧水により押込体を洗浄して付着土等を除去可
能としたことにも特徴を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0008】すなわち、本発明に係る苗移植機は、畝の
表面に張設されたマルチフィルムの苗移植個所を切断す
るマルチフィルム切断手段と、同マルチフィルム切断手
段により切断されたマルチフィルムの苗移植個所に苗を
移植する苗移植手段と、上記マルチフィルム切断手段に
より切断されたフィルム切断片を畝中に押込むフィルム
切断片押込手段と、同フィルム切断片押込手段に設けた
押込体に付着した土等を除去する付着土等除去手段とを
具備している。
【0009】そして、押込体は、下降動作してフィルム
切断片に押込作用する作用位置と、上昇動作して待機す
る待機位置との間で位置変更自在とし、同押込体の待機
位置にて付着土等除去手段が押込体の付着土等を除去す
る付着土等除去作動をすべく構成している。
【0010】また、マルチフィルム切断手段は、高圧水
を噴出してマルチフィルムを切断可能とすると共に、付
着土等除去手段は、同高圧水により押込体を洗浄して付
着土等を除去可能としている。
【0011】このようにして、フィルム切断片押込手段
の押込体によりフィルム切断片を畝中に押込むことによ
り、同フィルム切断片上に苗が移植されることがないよ
うにすることができる。
【0012】そして、押込体がフィルム切断片に押込み
作用した際には、同押込体の表面に土等が付着すること
があるが、同付着土等は付着土等解除手段により確実に
除去することができる。
【0013】従って、付着土等の粘着力によりフィルム
切断片が押込体に付着したまま持上げられて飛散し、同
フィルム切断片の回収作業の手間が増えると共に、かか
る回収作業が煩雑になる、という不具合の発生を防止す
ることができる。
【0014】しかも、マルチフィルム切断手段と付着土
等除去手段の水供給源を共用させて、苗移植機自体の構
造の簡易化とコンパクト化を図ることができる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、図面を参照しな
がら説明する。
【0016】図1及び図2に示すNは、本発明に係る苗
移植機であり、同苗移植機Nは、ベースフレーム1にエ
ンジン2を搭載し、同ベースフレーム1の後端にミッシ
ョンケース3を連設し、同ミッションケース3の後方
に、畝Uの表面に張設されたマルチフィルムFの苗移植
個所を切断するマルチフィルム切断手段Mと、同マルチ
フィルム切断手段Mにより切断されたマルチフィルムF
の苗移植個所に苗nを移植する苗移植手段Qと、同苗移
植手段Qの苗移植動作に連動してマルチフィルム切断手
段Mにより切断されたフィルム切断片fを畝U中に押込
むフィルム切断片押込手段Rと、同フィルム切断片押込
手段Rに設けた押込体72に付着した土等を除去する付着
土等除去手段Sとを設けている。
【0017】そして、ミッションケース3には、左右伝
動ケース4を介して上下揺動可能に支持された駆動輪と
なる左右の後輪5を取付けている。6は、前記ベースフ
レーム1の前端側に、アクスルフレーム7を介して上下
揺動可能に取付けた左右の前輪である。
【0018】なお、図1において、11は、移植した苗に
覆土する覆土輪、21は昇降レバー、22は植付クラッチレ
バー、23は主変速レバー、24は株間変速レバー、26は左
右サイドクラッチレバーである。
【0019】マルチフィルム切断手段Mは、図3〜図6
に示すように、ミッションケース3に前端部を連動連設
し、かつ、後下方へ向けて伸延する伝動ケース9の後端
部に、切替バルブ60をステー61を介して垂下状態に取付
け、同切替バルブ60の後端に左右一対の切断用ノズル6
2,62 を前後方向の軸線廻りに首振り自在に取付け、上
記伝動ケース9の後端部に設けた植付駆動軸39と切替バ
ルブ60に設けた開閉操作ロッド60d との間にバルブ操作
用カム機構64を介設するとともに、上記植付駆動軸39と
左右一対の切断用ノズル62,62 との間にノズル首振り操
作用カム機構65を介設している。
【0020】切替バルブ60は、図7及び図8に示すよう
に、バルブ本体60a 内の中央部に、弁座60b と、同弁座
60b に接離自在に配置して、同弁座60b に形成した流路
60eを開閉する弁体60c と、同弁体60c に後端を連動連
結して前後摺動自在に配置した開閉操作ロッド60d と、
上記流路60e に連通する流入路60f 及び流出路60g,60g
とを具備している。60h は、弁体60c を閉塞作動方向に
付勢するスプリング、60j は係止孔、60k は転動ロー
ラ、66は、流入路60f に接続した高圧水供給パイプであ
り、同高圧水供給パイプ66はベースフレーム1上に設け
た給水タンクT(図12参照)に給水ポンプPを介して
接続している。
【0021】左右一対の切断用ノズル62,62 は、バルブ
本体60a の左右側部にそれぞれ前後方向に伸延するノズ
ル支軸62a,62a を回動自在に挿通し、各ノズル支軸62a,
62aの後端にノズル本体62b,62b を下方へ向けて連動連
設しており、各ノズル支軸62a,62a 内には前記流出路60
g,60g とノズル本体62b,62b 内とを連通させる連通路62
c,62c を形成している。
【0022】バルブ操作用カム機構64は、図5に示すよ
うに、植付駆動軸39に取付けたバルブ操作用カム64a
と、同バルブ操作用カム64a に連動して前後揺動するカ
ムフォロワー64b と、同カムフォロワー64b に一端を連
結し、かつ、開閉操作ロッド60d に他端を係止孔60j を
介して係止した係止片64c とを具備しており、カムフォ
ロワー64b は、下部をステー61に左右方向に軸線を向け
て枢軸64d を介して前後揺動自在に枢支している。64e
は転動ローラである。
【0023】このようにして、バルブ操作用カム64a が
植付駆動軸39に連動して回転すると、同バルブ操作用カ
ム64a に連動してカムフォロワー64b が前後揺動し、同
カムフォロワー64b が前後揺動し、同カムフォロワー64
b に連動して開閉操作ロッド60d が前後摺動し、同開閉
操作ロッド60d に連動して弁体60c が弁座60b に接離し
て、同弁座60b を開閉する。
【0024】従って、流入路60f と流出路60g,60g とを
連通する流路60e が開閉されて、ノズル本体62b,62b よ
り高圧水が噴出・噴出停止される。
【0025】ノズル首振り操作用カム機構65は、図4、
図6及び図8に示すように、植付駆動軸39に取付けたノ
ズル首振り操作用カム65a と、同ノズル首振り操作用カ
ム65a に連動して前後揺動するV字状のカムフォロワー
65b と、同カムフォロワー65b の一端に上端を連結し、
かつ、左側のノズル支軸62a に嵌合した左側ボス部65c
に下端を連結用突片65d を介して連結した連結ロッド65
e と、上記左側ボス部65c 及び右側のノズル支軸62a に
嵌合した右側ボス部65f よりそれぞれ突設し、かつ、相
互に噛合する左右側セクタギヤ65g,65h とを具備してお
り、カムフォロワー65b は前記カムフォロワー64b と同
軸的に枢軸64d に前後揺動自在に枢支している。65j
は、カムフォロワー65b を図4に示す時計廻りに回動付
勢するスプリング、65k は転動ローラである。
【0026】このようにして、ノズル首振り操作用カム
65a が植付駆動軸39に連動して回転すると、同ノズル首
振り操作用カム65a に連動してカムフォロワー65b が前
後揺動し、同カムフォロワー65b に連動して連結ロッド
65e が上下動し、同連結ロッド65e に連動して左右一対
のノズル本体62b,62b が相互に左右反対方向に首振り動
作する。
【0027】しかも、各ノズル本体62b,62b からは高圧
水wが噴出されて、畝Uに張設されたマルチフィルムF
を切断する。
【0028】この際、左右一対のノズル本体62b,62b か
ら高圧水wが噴出・噴出停止されるタイミングと、各ノ
ズル本体62b,62b が首振り動作するタイミングは、図6
に示すように、噴出開始時期と首振り開始時期とを同一
にすると共に、噴出停止時期を首振り終了時期よりも早
く設定して、マルチフィルムFより切断されて形成され
るフィルム切断片fの前端部をマルチフィルム本体F1に
一部接続状態となすようにしている。L1は、フィルム切
断片fの前後幅、L2は、ノズル本体62b の首振り開始か
ら終了までの間の前後移動幅、Xは、機体の前進方向で
ある。
【0029】次に、苗移植手段Qについて説明すると、
同苗移植手段Qは、前記ミッションケース3の後方に、
苗載台12を具備する苗供給装置aをシャシフレーム8を
介して配設するとともに、左右の後輪5,5間に、苗植
付装置bを配設し、同苗植付装置bの上方に苗取出装置
cを配設して、同苗取出装置cにより苗供給装置aの苗
トレイ13から苗nを取出して苗植付装置bに供給し、同
苗植付装置bにより畝Uに苗nを移植可能としている。
【0030】苗供給装置aは、前記苗載台12の他に、同
苗載台12の左側に配設した縦送りチェン17等からなる苗
縦送り機構18と、苗載台12の後部に配設した搬送軸19等
からなる苗載台横送り機構20とを具備しており、苗載台
12を左右往復移動可能にすると共に、苗載台12の左右移
動終端時に、同苗載台12上に載置した苗トレイ13の縦送
りを行うように構成している。なお、苗載台横送り機構
20は、苗載台12の右側に配設した横送り駆動ケース38に
連動連結している。
【0031】苗植付装置bは、図1及び図3に示すよう
に、ミッションケース3の左側に、前記伝動ケース9の
前端部を連動連結する一方、ミッションケース3の右側
に苗移植爪昇降ガイド板42を取付け、同伝動ケース9と
苗移植爪昇降ガイド板42に、それぞれ左右一対の側面視
略V字形のガードフレーム43,43 の各前端を固定すると
ともに、シャシフレーム8,8に各ガードフレーム43,4
3 の各後端をブラケット8a,8a を介して固定し、同ガー
ドフレーム43,43 にゲージフレーム45,45 を介して覆土
輪11,11 を取付けている。
【0032】さらに、上記した伝動ケース9の出力軸で
ある植付駆動軸39に、植付ロータリケース50及びクラン
クアーム51を介して植付アーム52を連動連結すると共
に、同植付アーム52に爪支持体54を介して苗移植爪15を
取付けている。
【0033】また、前記した苗移植爪昇降ガイド板42に
レール56を固設し、同レール56のガイド溝56a に、植付
アーム52の上端に設けたガイドローラ58を上下昇降自在
に嵌装している。
【0034】そして、図3及び図9に示すように、前記
クランアーム51が回転する時に、上記ガイドローラ58が
ガイド溝56a に沿って植付アーム52を前後に揺動させな
がら上下動することにより、苗移植爪15は楕円形状の苗
移植軌跡Kで上下昇降運動を行うことができる。
【0035】ここで、苗移植爪15は、図3及び図9に示
すように、最上点及び最下点で略垂直に立設するように
構成しており、しかも、植付駆動軸39の軸芯とクランク
ギヤ(図示せず)の軸芯との軸間距離よりも、クランク
アーム51のアーム長を長くしているので、苗移植爪15の
先端は上下方向に長い楕円形の苗移植軌跡Kを描くこと
になる。
【0036】また、苗移植爪15は、開閉自在な分割され
た半円錐形状の二つの爪体15a,15bから構成されてお
り、各爪体15a,15b の上端側を爪支持体54の軸受ボス54
a,54bに前後一対のアーム15c,15d を介してそれぞれ回
動自在に支持させ、同アーム15c,15d の基端に固設した
揺動板15e,15f の中央部を連結ピン15g を介して相互に
連結している。
【0037】そして、前記植付アーム52の基端部内の基
端アーム軸53に、前記揺動板15e に一端を係止した進退
ロッド59の他端を当接させて連結し、前記クランクアー
ム51が1回転するときに、進退ロッド59が進出して爪体
15a,15b の下部を開閉させるとともに、各揺動板15e,15
f 間のバネ68の引張り付勢力により爪体15a,15b の下部
を閉じるようにしている。
【0038】苗取出装置cは、図2に示すように、一対
の苗取出爪10を具備しており、同苗取出爪10により左右
往復移動する苗載台12上の苗トレイ13から1株分の苗n
を取出し、この取出した苗nを、苗植付装置bの苗移植
爪15内に放出して供給し、シャシフレーム8の後端に連
設した操向ハンドル16を操作して機体を走行させなが
ら、畝Uに一定間隔を開けて苗nを移植するようにして
いる。
【0039】かかる苗供給装置a、苗植付装置b、苗取
出装置cの各機構の駆動は、エンジン2からの出力によ
るものであり、エンジン2の出力は、ミッションケース
3、及び、以下に説明する駆動力伝動機構30を介して各
装置a,b,cに伝動される。
【0040】すなわち、駆動力伝動機構30は、図2に示
すように、ミッションケース3の上方に、植付クラッチ
を内蔵するクラッチケース31を配設し、ミッションケー
ス3の出力軸3aに、無段変速ベルト32と変速プーリ33と
伝達チェン34とを介して植付クラッチケース31の入力軸
31a を連動連結している。
【0041】また、植付クラッチケース31の出力軸31b
には、第1伝達チェン35を介してカウンター軸36を回転
自在に連結すると共に、同カウンター軸36は第2伝達チ
ェン37を介して、前記横送り駆動ケース38の入力軸38a
に連動連結している。
【0042】さらに、上記第1伝達チェン35を介して、
植付クラッチケース31の出力軸31bに苗取出爪駆動軸57
を連動連結し、同駆動軸57により苗取出爪駆動機構80を
駆動させるようにしている。
【0043】そして、前記駆動力伝動機構30における植
付クラッチケース31の出力軸31b に連動連結した苗取出
爪駆動軸57により苗取出爪10を作動させ、苗トレイ13か
苗nを取出し、苗移植爪15が上方で停止するタイミング
に合わせて、同苗移植爪15に苗nを放出して供給するよ
うにしている。
【0044】次に、フィルム切断片押込手段Rについて
説明すると、同フィルム切断片押込手段Rは、図3及び
図10に示すように、爪支持体54の後端部に取付けた支
持アーム部70と、同支持アーム部70の先端部に取付けた
押込体姿勢調整部71と、同押込体姿勢調整部71の先端部
に取付けた押込体72とを具備している。
【0045】支持アーム部70は、爪支持体54に左右方向
に軸線を向けた枢軸70a を取付け、同枢軸70a に支持ア
ーム70b の基端をボス部70c を介して上下揺動自在に枢
支し、同ボス部70c には爪車70d を同軸的に連設し、同
爪車70d に爪支持体54の後部に取付けた係止爪70e を噛
合させて、支持アーム70b を図3に示す時計廻りにのみ
回動可能としている。70f は支持アーム回動付勢スプリ
ング、70g は係止爪支軸、70h は係止爪回動付勢スプリ
ング、70j は、係止爪70e と一体成形した係止解除用突
片、70k は下降回動規制用ストッパー体、70m はストッ
パー体受け片である。
【0046】押込体姿勢調整部71は、上記支持アーム70
b の先端に、左右方向に伸延する筒体71a を取付け、同
筒体71a 中に支軸71b を挿通し、同支軸71b の左側端に
押込体支持片71c を一体成形し、同押込体支持片71c に
上下方向に伸延するスライドロッド71d,71d を上下スラ
イド自在に挿通し、両スライドロッド71d,71d の上端に
押込体72の上端部72a を取付けると共に、同上端部72a
と押込体支持片71c との間にスプリング71e,71e を介在
させて、押込体72をスプリング71e,71e の付勢に抗して
下方へスライド移動可能とする一方、支軸71b の右側端
にプーリ71f を取付け、同プーリ71f と爪支持体54に固
設したプーリ71g との間にベルト71h を巻回している。
【0047】押込体72は、フィルム切断片fよりもやや
細幅に形成した矩形板状体の上部を略直角に折曲した形
状となし、下端に左右一対のフィルム突刺用突片72b,72
b を形成している。
【0048】そして、図3及び図10に示すように、右
側のガードフレーム43にガイドレール73の前端を取付
け、同ガイドレール73を後方へ伸延させて片持ち支持
し、同ガイドレール73の後端部により上記筒体71a の下
降移動を規制しながら、同筒体71a を後方へ水平にスラ
イドさせて案内するようにしている。
【0049】また、前側の爪体15a を支持する前側のア
ーム15c には、押込体72をスプリング71e,71e の付勢に
抗して下方へスライドさせる押込作用片74を取付けてい
る。8bは、ブラケット8aに取付けた係止解除作用突片で
あり、同係止解除作用突片8bは、上昇復帰するフィルム
切断片押圧手段Rの係止解除用突片70j に作用して、係
止爪70e を爪車70d より係止解除するものである。
【0050】このようにして、爪支持体54に取付けたフ
ィルム切断片押込手段Rは、図3及び図9に示すよう
に、別個に爪支持体54に支持された苗移植爪15と一体的
に上下昇降運動を行なうようにしている。
【0051】そして、下降運動において、押込体姿勢調
整部71の筒体71a がガイドレール73に当接した位置にて
押込体72の下端がフィルム切断片fに当接すると共に、
同押込体72の上端部72a に押込作用片74が当接するよう
にしている。
【0052】従って、爪支持体54を介して苗移植爪15が
さらに下降運動すると、筒体71a がガイドレール73によ
り下降を規制されながら後方へ摺動し、図9に示すよう
に、支持アーム70b の基端側が筒体71a を中心に時計廻
りに回動して、同支持アーム70b は略水平姿勢となり、
同支持アーム70b の略水平姿勢は、爪車70d が係止爪70
e に係止されて保持される。
【0053】その結果、ベルト71h が回動して、支軸71
b に取付けたプーリ71f を反時計方向に回動させ、同支
軸71b を介して押込体72を、図9及び図11に示すよう
に、さらに前傾姿勢となす。
【0054】この際、押込体72は、図11に示すよう
に、フィルム切断片fにフィルム突刺用突片72b,72b を
突刺したまま、機体の前進移動によってフィルム切断片
fを前方へ引きずりながら移動させる。
【0055】そして、さらに爪支持体54に支持された苗
移植爪15が下降運動すると、押込体72の上端部72a に当
接している押込作用片74の下降動作により押込体72が前
傾姿勢のまま畝U中に押込まれる。
【0056】この際、図11に示すように、フィルム切
断片fも押込体72により畝U中に押込まれると共に、苗
移植爪15により苗nもフィルム切断片fが押込まれて開
口された苗移植個所に植付けられる。
【0057】そして、爪支持体54の上昇運動により、押
込体72と苗移植爪15は、畝Uより上方へ離隔する。
【0058】この際、押込体72は、前傾姿勢にて畝U中
に押込まれるために、機体を前進移動させながら、その
前傾姿勢のまま畝Uをくずすことなく上方へ引抜かれる
ことになり、苗nの移植状態を良好に確保することがで
きると共に、フィルム切断片fを二つ折り状態にて畝U
中に押込むことができ、後にマルチフィルム本体F1を回
収する際に、かかるフィルム切断片fを容易に畝U中よ
り引出して確実に回収することができる。
【0059】また、上昇運動するフィルム切断片押込手
段Rは、係止爪70e と一体成形した係止解除用突片70j
が係止解除作用突片8bに当接すると、係止爪70e が爪車
70dより係止解除する方向に回動されて、支持アーム70b
は、支持アーム回動付勢スプリング70f の付勢力によ
り下方へ回動して元の傾斜姿勢に復帰し、同状態にて最
上昇位置である待機位置まで移動される。
【0060】なお、移植された苗には覆土輪11,11 によ
り覆土がなされる。
【0061】次に、付着土等除去手段Sについて説明す
ると、同付着土等除去手段Sは、待機位置にある押込体
72を、マルチフィルム切断手段Mに供給される高圧水w
を一部利用して洗浄することにより、同押込体72に付着
した土等を除去するようにしている。
【0062】すなわち、図12は、第1実施例としての
付着土等除去手段Sを示しており、給水ポンプPとマル
チフィルム切断手段Mに設けた切換バルブ60との間に介
設した高圧水供給パイプ66の中途部に、分岐パイプ81の
基端を接続し、同分岐パイプ81の中途部にリリーフバル
ブ82を取付け、同分岐パイプ81の先端に電磁バルブ83を
取付け、同電磁バルブ83に、給水タンクTへ高圧水wを
戻す高圧水戻しパイプ84の基端と、先端に洗浄ノズル8
5,85 を取付けた洗浄水供給パイプ86の基端とを接続し
ている。
【0063】そして、電磁バルブ83には、植付駆動軸39
の近傍に配置したリミットスイッチ87を接続し、同リミ
ットスイッチ87に植付駆動軸39に取付けた洗浄操作用カ
ム88が作用して、同リミットスイッチ87がONすると、
電磁バルブ83が分岐パイプ81と洗浄水供給パイプ86とを
接続する位置に切替わるようにしている。
【0064】しかも、洗浄操作用カム88は、押込体72が
待機位置に復帰して静止している時にのみ、リミットス
イッチ87をONするようにしている。
【0065】また、洗浄ノズル85,85 は、図1に示すよ
うに、待機位置にある押込体72の前後に対向させて配置
し、各洗浄ノズル85,85 より噴出される洗浄水により押
込体72の前後面が洗浄されるようにしている。
【0066】このように、待機位置にて静止している押
込体72に向けて前後方向より洗浄水を噴出するために、
押込体72に正確に洗浄水が当って、同押込体72を確実に
洗浄することができる。
【0067】しかも、押込体72が待機位置にある時だけ
しか洗浄水が噴出されないために、洗浄水の消費量を少
なくすることができる。
【0068】さらに、リリーフバルブ82により分岐パイ
プ81内の供給水を一定圧以上に確保することができて、
電磁バルブ83が切替わった時に、瞬時に洗浄水供給パイ
プ86を通して洗浄ノズル85,85 より洗浄水を噴出させる
ことができる。
【0069】図13は、第2実施例としての付着土等除
去手段Sを示しており、基本的構造は、上記第1実施例
としての付着土等除去手段Sと同じくしているが、電磁
バルブ83として常時閉のものを使用すると共に、高圧水
戻しパイプ84の基端をリリーフバルブ82と電磁バルブ83
との間に位置する分岐パイプ81に接続し、同高圧水戻し
パイプ84の中途部に絞り弁89を取付けている点において
異なる。
【0070】この場合、洗浄水供給パイプ86を通して洗
浄ノズル85,85 より洗浄水が噴出されている時でも、絞
り弁89を取付けた高圧水戻しパイプ84を通して高圧水w
の一部を給水タンクT内へ戻すことができるために、洗
浄水の消費量を削減することができる。
【0071】図14は、第3実施例としての付着土等除
去手段Sを示しており、基本的構造は、前記第1実施例
としての付着土等除去手段Sと同じくしているが、電磁
バルブ83として常時閉のものを使用すると共に、分岐パ
イプ81にリリーフバルブ82を取付けることなく、同リリ
ーフバルブ82を高圧水供給パイプ66に分岐パイプ81と並
列的に接続した高圧水戻しパイプ84の中途部に取付けて
いる点で異なる。
【0072】この場合、高圧の洗浄水が給水ポンプP→
高圧水供給パイプ66→分岐パイプ81→電磁バルブ83→洗
浄水供給パイプ86→洗浄ノズル85,85 へ速やかに供給さ
れて、各洗浄ノズル85,85 より高圧洗浄水が噴出される
ために、押込体72の洗浄効果を高めることができる。
【0073】以上のように、本実施例では、苗移植個所
のマルチフィルムFがノズル本体62b,62b より噴出され
る高圧水wにより切断されてフィルム切断片fが形成さ
れ、同フィルム切断片fが押込体72により畝U中に押込
まれると共に、苗移植爪15により苗nが畝U中に植付け
られ、さらに、待機位置に復帰した押込体72には洗浄水
が噴出されて付着土等が洗い落されるという一連動の作
業を、各手段M,Q,R,Sが共通の動力取出源である
植付駆動軸39より動力を取出して、同調しながら作動す
るために、苗移植個所に正確に苗nの移植が行なえる。
【0074】しかも、フィルム切断片fは、前端部がマ
ルチフィルム本体F1に接続された状態で、しかも、二つ
折り状態にて畝U中に押込まれているために、マルチフ
ィルム本体F1を畝Uより剥ぎ取れば、フィルム切断片f
も容易に、かつ、確実に畝Uから引出して回収すること
ができ、同フィルム切断片fが畝U中に残されて、苗n
の発育に悪影響を及ぼすという不具合の発生を防止する
ことができる。
【0075】なお、本発明に係る苗移植機Nの実施例は
歩行型として説明したが、これを乗用型としてもよい。
【0076】また、本実施例に係る付着土等除去手段S
は、洗浄水を噴出させる構造であるが、これに限らず、
例えば、圧縮空気を噴出させて押込体72の付着土等を除
去するようにすることもできる。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が生起
される。
【0078】 請求項1の本発明では、マルチフィル
ム切断手段により切断されたフィルム切断片を畝中に押
込むフィルム切断片押込手段と、フィルム切断片押込手
段に設けた押込体に付着した土等を除去するための付着
土等除去手段とを設けているために、フィルム切断片押
込手段の押込体によりフィルム切断片を畝中に押込むこ
とにより、同フィルム切断片上に苗が移植されることが
ないようにすることができる。
【0079】そして、押込体がフィルム切断片に押込み
作用した際には、同押込体の表面に土等が付着すること
があるが、同付着土等は付着土等解除手段により確実に
除去することができる。
【0080】従って、付着土等の粘着力によりフィルム
切断片が押込体に付着したまま持上げられて飛散し、同
フィルム切断片の回収作業の手間が増えると共に、かか
る回収作業が煩雑になる、という不具合の発生を防止す
ることができる。
【0081】 請求項2の本発明では、押込体は、下
降動作してフィルム切断片に押込作用する作用位置と、
上昇動作して待機する待機位置との間で位置変更自在と
し、同押込体の待機位置にて付着土等除去手段が押込体
の付着土等を除去する付着土等除去作動をすべく構成し
ているために、同付着土等除去手段による押込体の付着
土等の除去が確実になされて、この点からもフィルム切
断片の押込みを良好に確保することができる。
【0082】 請求項3記載の本発明では、マルチフ
ィルム切断手段は、高圧水を噴出してマルチフィルムを
切断可能とすると共に、付着土等除去手段は、同高圧水
により押込体を洗浄して付着土等を除去可能としている
ために、マルチフィルム切断手段と付着土等除去手段の
水供給源を共用させて、苗移植機自体の構造の簡易化と
コンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る苗移植機の全体側面図。
【図2】同平面図。
【図3】要部の説明図。
【図4】マルチフィルム切断手段の側面図。
【図5】マルチフィルム切断手段の側面図。
【図6】マルチフィルムの切断説明図。
【図7】マルチフィルム切断手段の断面側面図。
【図8】同マルチフィルム切断手段の断面平面図。
【図9】苗植付装置の動作説明図。
【図10】フィルム切断片押込手段の断面背面図。
【図11】押込体の押込動作説明図。
【図12】第1実施例としての付着土等除去手段の説明
図。
【図13】第2実施例としての付着土等除去手段の説明
図。
【図14】第3実施例としての付着土等除去手段の説明
図。
【符号の説明】
N 苗移植機 M マルチフィルム切断手段 Q 苗移植手段 R フィルム切断片押込手段 S 付着土等除去手段 U 畝 a 苗供給装置 b 苗植付装置 c 苗取出装置 n 苗 10 苗取出爪 15 苗移植爪 15a 爪体 15b 爪体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畝の表面に張設されたマルチフィルムの
    苗移植個所を切断するマルチフィルム切断手段と、同マ
    ルチフィルム切断手段により切断されたマルチフィルム
    の苗移植個所に苗を移植する苗移植手段とを具備する苗
    移植機において、 マルチフィルム切断手段により切断されたフィルム切断
    片を畝中に押込むフィルム切断片押込手段と、同フィル
    ム切断片押込手段に設けた押込体に付着した土等を除去
    する付着土等除去手段とを設けたことを特徴とする苗移
    植機。
  2. 【請求項2】 押込体は、下降動作してフィルム切断片
    に押込作用する作用位置と、上昇動作して待機する待機
    位置との間で位置変更自在とし、同押込体の待機位置に
    て付着土等除去手段が押込体の付着土等を除去する付着
    土等除去作動をすべく構成したことを特徴とする請求項
    1記載の苗移植機。
  3. 【請求項3】 マルチフィルム切断手段は、高圧水を噴
    出してマルチフィルムを切断可能とすると共に、付着土
    等除去手段は、同高圧水により押込体を洗浄して付着土
    等を除去可能としたことを特徴とする請求項1記載の苗
    移植機。
JP34625896A 1996-12-25 1996-12-25 苗移植機 Pending JPH10178931A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6222812B1 (en) 1996-08-29 2001-04-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical pickup using an optical phase plate
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