JPH1017727A - 着色樹脂組成物 - Google Patents
着色樹脂組成物Info
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- JPH1017727A JPH1017727A JP17758796A JP17758796A JPH1017727A JP H1017727 A JPH1017727 A JP H1017727A JP 17758796 A JP17758796 A JP 17758796A JP 17758796 A JP17758796 A JP 17758796A JP H1017727 A JPH1017727 A JP H1017727A
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- Japan
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- chlorine
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、耐塩素含有水性に優れた着
色樹脂組成物を提供するものである。 【解決手段】 ポリオレフィン樹脂、顔料、ハイドロタ
ルサイト類化合物を含有することを特徴とする耐塩素含
有水用着色樹脂組成物。
色樹脂組成物を提供するものである。 【解決手段】 ポリオレフィン樹脂、顔料、ハイドロタ
ルサイト類化合物を含有することを特徴とする耐塩素含
有水用着色樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩素含有水に直接
接触する着色樹脂成形品用の着色樹脂組成物に関する。
詳しくは塩素含有水に直接接触しても成形品の表面に水
泡を発生しないような成形品を提供し得る着色樹脂組成
物に関する。
接触する着色樹脂成形品用の着色樹脂組成物に関する。
詳しくは塩素含有水に直接接触しても成形品の表面に水
泡を発生しないような成形品を提供し得る着色樹脂組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン,ポリプロピレン等のポリ
オレフィン樹脂を着色成形するためには、酸化亜鉛,酸
化チタン,弁柄,群青,コバルトブルー等の無機顔料、
アゾ系,キナクリドン系,アンスラキノン系,ペリレン
系,イソインドリノン系,フタロシアニン系,ジオキサ
ジン系,インダスレン系,ペリノン系,キノフタロン系
等の有機顔料、アゾ系,アンスラキノン系,ペリレン
系,ペリノン系,チオインジゴ系等の染料が用いられ
る。ポリオレフィン樹脂に上記のような染顔料を配合し
た成形品が塩素含有水に直接接触するような用途、例え
ば上水道用のパイプ等に使用されると、成形品表面に水
泡が発生し、係る水泡が剥離し、係る剥離物等成形品の
一部らが上水中に混入するという問題が生じていた。
オレフィン樹脂を着色成形するためには、酸化亜鉛,酸
化チタン,弁柄,群青,コバルトブルー等の無機顔料、
アゾ系,キナクリドン系,アンスラキノン系,ペリレン
系,イソインドリノン系,フタロシアニン系,ジオキサ
ジン系,インダスレン系,ペリノン系,キノフタロン系
等の有機顔料、アゾ系,アンスラキノン系,ペリレン
系,ペリノン系,チオインジゴ系等の染料が用いられ
る。ポリオレフィン樹脂に上記のような染顔料を配合し
た成形品が塩素含有水に直接接触するような用途、例え
ば上水道用のパイプ等に使用されると、成形品表面に水
泡が発生し、係る水泡が剥離し、係る剥離物等成形品の
一部らが上水中に混入するという問題が生じていた。
【0003】特に上水道用パイプの場合、上水が飲食に
供されるという性質上、水泡の発生及び水泡剥離(成形
品の一部の混入)には厳しい基準が求められている。そ
こで、塩素含有水に直接接触する内面には顔料を含有し
ない層を、外面には顔料を含有する層を設けた二層管が
提案されている。しかしながら、係る二層管は、単層管
に比べ、製造が難しく、また特殊な成形機を必要とする
等という問題を有している。また、管と管とをつなぐ継
ぎ手部分は、構造上二層構造とすることが困難なので、
単層でも耐塩素含有水性に優れる着色樹脂組成物が望ま
れている。
供されるという性質上、水泡の発生及び水泡剥離(成形
品の一部の混入)には厳しい基準が求められている。そ
こで、塩素含有水に直接接触する内面には顔料を含有し
ない層を、外面には顔料を含有する層を設けた二層管が
提案されている。しかしながら、係る二層管は、単層管
に比べ、製造が難しく、また特殊な成形機を必要とする
等という問題を有している。また、管と管とをつなぐ継
ぎ手部分は、構造上二層構造とすることが困難なので、
単層でも耐塩素含有水性に優れる着色樹脂組成物が望ま
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の欠点を改良し、耐塩素含有水性に優れた着色樹脂組成
物を提供するものである。
の欠点を改良し、耐塩素含有水性に優れた着色樹脂組成
物を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ポリオレ
フィン樹脂、顔料、ハイドロタルサイト類化合物を含有
することを特徴とする耐塩素含有水用着色樹脂組成物で
ある。
フィン樹脂、顔料、ハイドロタルサイト類化合物を含有
することを特徴とする耐塩素含有水用着色樹脂組成物で
ある。
【0006】第2の発明は、ポリオレフィン樹脂100
重量部に、顔料0.01〜10重量部、顔料、ハイドロ
タルサイト類化合物0.05〜20重量部を含有するこ
とを特徴とする耐塩素含有水用着色樹脂組成物である。
重量部に、顔料0.01〜10重量部、顔料、ハイドロ
タルサイト類化合物0.05〜20重量部を含有するこ
とを特徴とする耐塩素含有水用着色樹脂組成物である。
【0007】第3の発明は、ポリオレフィン樹脂100
重量部に、顔料0.1〜100重量部、顔料、ハイドロ
タルサイト類化合物0.2〜100重量部を含有するこ
とを特徴とする耐塩素含有水用着色樹脂組成物である。
重量部に、顔料0.1〜100重量部、顔料、ハイドロ
タルサイト類化合物0.2〜100重量部を含有するこ
とを特徴とする耐塩素含有水用着色樹脂組成物である。
【0008】第4の発明は、ハイドロタルサイト類化合
物が下記一般式で表されることを特徴とする第1の発明
ないし第3の発明いずれか記載の耐塩素含有水用着色樹
脂組成物である。
物が下記一般式で表されることを特徴とする第1の発明
ないし第3の発明いずれか記載の耐塩素含有水用着色樹
脂組成物である。
【0009】
【化2】
【0010】第5の発明は、染料を含有することを特徴
とする第1の発明ないし第4の発明いずれか記載の耐塩
素含有水用着色樹脂組成物である。
とする第1の発明ないし第4の発明いずれか記載の耐塩
素含有水用着色樹脂組成物である。
【0011】第6の発明は、顔料が青系顔料であること
を特徴とする第1の発明ないし第5の発明いずれか記載
の耐塩素含有水用着色樹脂組成物である。
を特徴とする第1の発明ないし第5の発明いずれか記載
の耐塩素含有水用着色樹脂組成物である。
【0012】第7の発明は、水道パイプに用いられるこ
とを特徴とする第1の発明ないし第6の発明いずれか記
載の耐塩素含有水用着色樹脂組成物である。
とを特徴とする第1の発明ないし第6の発明いずれか記
載の耐塩素含有水用着色樹脂組成物である。
【0013】第8の発明は、上水道パイプに用いられる
ことを特徴とする第1の発明ないし第7の発明いずれか
記載の耐塩素含有水用着色樹脂組成物である。
ことを特徴とする第1の発明ないし第7の発明いずれか
記載の耐塩素含有水用着色樹脂組成物である。
【0014】
【0015】本発明において用いられるポリオレフィン
樹脂としては、例えばポリエチレン,ポリプロピレン,
ポリブテン等が挙げられ、ポリエチレン、ポリブテンが
好ましい。ポリエチレンとしては、高密度(H)、低密
度(L)、直鎖低密度(LL)と種々のものが挙げられ
るが、水道パイプの内、大口径のものには高密度(H)
が、小口径のものには直鎖低密度(LL)が好ましい。
樹脂としては、例えばポリエチレン,ポリプロピレン,
ポリブテン等が挙げられ、ポリエチレン、ポリブテンが
好ましい。ポリエチレンとしては、高密度(H)、低密
度(L)、直鎖低密度(LL)と種々のものが挙げられ
るが、水道パイプの内、大口径のものには高密度(H)
が、小口径のものには直鎖低密度(LL)が好ましい。
【0016】本発明において用いられる顔料としては、
酸化亜鉛,酸化チタン,弁柄,群青,コバルトブルー等
の無機顔料、アゾ系,キナクリドン系,アンスラキノン
系,ペリレン系,イソインドリノン系,フタロシアニン
系,ジオキサジン系,インダスレン系,ペリノン系,キ
ノフタロン系等の有機顔料等が挙げられるが、水道パイ
プの場合、緑色に着色されているガスパイプやその他の
パイプと識別し、水をイメージする青系に着色すること
が好ましいので、群青,コバルトブルー、フタロシアニ
ン系,インダスレン系の青系顔料を用いることが好まし
い。また、鮮明性を向上する目的で染料を使用しても良
いが、非水溶性のものを選択しなければならない。
酸化亜鉛,酸化チタン,弁柄,群青,コバルトブルー等
の無機顔料、アゾ系,キナクリドン系,アンスラキノン
系,ペリレン系,イソインドリノン系,フタロシアニン
系,ジオキサジン系,インダスレン系,ペリノン系,キ
ノフタロン系等の有機顔料等が挙げられるが、水道パイ
プの場合、緑色に着色されているガスパイプやその他の
パイプと識別し、水をイメージする青系に着色すること
が好ましいので、群青,コバルトブルー、フタロシアニ
ン系,インダスレン系の青系顔料を用いることが好まし
い。また、鮮明性を向上する目的で染料を使用しても良
いが、非水溶性のものを選択しなければならない。
【0017】本発明において用いられるハイドロタルサ
イト類化合物は下記の一般式で表されるものである。
イト類化合物は下記の一般式で表されるものである。
【0018】
【化3】
【0019】A2+としては、Mg2+、Zn2+が、B3+と
してはAl3+が、Cn-としてはOH- が好ましい。水泡
発生、およびその抑制のに関してはその機構は明確には
解明されてはいないが、水中に溶解した塩素が成形品中
に侵入することにより塩素を含んだ水と接触する部分に
水泡発生や水泡剥離を起こるものと考えられている。上
記のようなハイドロタルサイト類化合物を含有すること
によって、ハイドロタルサイト類化合物の塩素捕獲作用
や中和作用によって、上記の水泡発生や水泡剥離を抑制
できるのではないかと考えられる。
してはAl3+が、Cn-としてはOH- が好ましい。水泡
発生、およびその抑制のに関してはその機構は明確には
解明されてはいないが、水中に溶解した塩素が成形品中
に侵入することにより塩素を含んだ水と接触する部分に
水泡発生や水泡剥離を起こるものと考えられている。上
記のようなハイドロタルサイト類化合物を含有すること
によって、ハイドロタルサイト類化合物の塩素捕獲作用
や中和作用によって、上記の水泡発生や水泡剥離を抑制
できるのではないかと考えられる。
【0020】本発明の耐塩素含有水用着色樹脂組成物
は、そのまま成形に供されるペレット状のもの(着色ペ
レット)であっても良いし、あるいは顔料を高濃度に含
有するいわゆるマスターバッチと称されるペレット状の
着色剤であってもよい。そして、顔料を高濃度に含有す
る場合には、係る着色剤をポリオレフィン樹脂で希釈し
て成形に供し、成形品を得れば良い。
は、そのまま成形に供されるペレット状のもの(着色ペ
レット)であっても良いし、あるいは顔料を高濃度に含
有するいわゆるマスターバッチと称されるペレット状の
着色剤であってもよい。そして、顔料を高濃度に含有す
る場合には、係る着色剤をポリオレフィン樹脂で希釈し
て成形に供し、成形品を得れば良い。
【0021】本発明の耐塩素含有水用着色樹脂組成物の
うち、そのまま成形に供されるペレットの場合は、ポリ
オレフィン樹脂100重量部、顔料0.01〜10重量
部、ハイドロタルサイト類化合物0.05〜20重量部
を含有することが好ましい。顔料が0.01重量部未満
だと極めて淡色の着色状態しか得られない。また、10
重量部よりも多く顔料を含有すると成形品としての機械
物性等を損ないやすい。ハイドロタルサイト類化合物が
0.05重量部未満だと水泡発生を抑制する効果が極め
て小さく、一方、20重量部程度ハイドロタルサイト類
化合物を含有すれば水泡発生の抑制効果は十分であるば
かりでなく、ハイドロタルサイト類化合物を含有しすぎ
ると成形品としての機械物性等を損ないやすい。また、
前記ハイドロタルサイト類化合物は顔料の重量の0.1
〜30倍量であることが好ましい。
うち、そのまま成形に供されるペレットの場合は、ポリ
オレフィン樹脂100重量部、顔料0.01〜10重量
部、ハイドロタルサイト類化合物0.05〜20重量部
を含有することが好ましい。顔料が0.01重量部未満
だと極めて淡色の着色状態しか得られない。また、10
重量部よりも多く顔料を含有すると成形品としての機械
物性等を損ないやすい。ハイドロタルサイト類化合物が
0.05重量部未満だと水泡発生を抑制する効果が極め
て小さく、一方、20重量部程度ハイドロタルサイト類
化合物を含有すれば水泡発生の抑制効果は十分であるば
かりでなく、ハイドロタルサイト類化合物を含有しすぎ
ると成形品としての機械物性等を損ないやすい。また、
前記ハイドロタルサイト類化合物は顔料の重量の0.1
〜30倍量であることが好ましい。
【0022】本発明の耐塩素含有水用着色樹脂組成物の
うち、顔料を高濃度に含有するペレット状の着色剤(マ
スターバッチ)の場合は、ポリオレフィン樹脂100重
量部、顔料0.1〜100重量部、ハイドロタルサイト
類化合物0.2〜100重量部を含有することが好まし
い。顔料が0.1重量部未満だと、成形品に希望の着色
状態が得られにくく、一方100重量部を超えると、マ
スターバッチの造粒が困難となる。ハイドロタルサイト
類化合物が0.2重量部未満だと、耐塩素水性の効果が
不十分となり易く、一方100重量部を超えると、マス
ターバッチの造粒が困難となる。また、前記ハイドロタ
ルサイト類化合物は顔料の重量の0.1〜30倍量であ
ることが好ましい。
うち、顔料を高濃度に含有するペレット状の着色剤(マ
スターバッチ)の場合は、ポリオレフィン樹脂100重
量部、顔料0.1〜100重量部、ハイドロタルサイト
類化合物0.2〜100重量部を含有することが好まし
い。顔料が0.1重量部未満だと、成形品に希望の着色
状態が得られにくく、一方100重量部を超えると、マ
スターバッチの造粒が困難となる。ハイドロタルサイト
類化合物が0.2重量部未満だと、耐塩素水性の効果が
不十分となり易く、一方100重量部を超えると、マス
ターバッチの造粒が困難となる。また、前記ハイドロタ
ルサイト類化合物は顔料の重量の0.1〜30倍量であ
ることが好ましい。
【0023】そして、上記のように顔料を高濃度に含有
する場合は、ペレット状の耐塩素含有水用着色樹脂組成
物を着色剤として用い、係る着色剤をポリオレフィン樹
脂で希釈して成形に供し、成形品を得れば良い。希釈に
用いられるポリオレフィン樹脂としては、顔料を高濃度
に含有するペレット状の耐塩素含有水用着色樹脂組成物
を得る際に用いられたポリオレフィン樹脂と同様のもの
が例示できる。なお、最終成形品は、前記した希釈を必
要とせずそのまま成形に供されるペレットの場合と同様
に、ポリオレフィン樹脂100重量部、顔料0.01〜
10重量部、ハイドロタルサイト類化合物0.05〜2
0重量部を含有することが好ましい。
する場合は、ペレット状の耐塩素含有水用着色樹脂組成
物を着色剤として用い、係る着色剤をポリオレフィン樹
脂で希釈して成形に供し、成形品を得れば良い。希釈に
用いられるポリオレフィン樹脂としては、顔料を高濃度
に含有するペレット状の耐塩素含有水用着色樹脂組成物
を得る際に用いられたポリオレフィン樹脂と同様のもの
が例示できる。なお、最終成形品は、前記した希釈を必
要とせずそのまま成形に供されるペレットの場合と同様
に、ポリオレフィン樹脂100重量部、顔料0.01〜
10重量部、ハイドロタルサイト類化合物0.05〜2
0重量部を含有することが好ましい。
【0024】マスターバッチと着色ペレットとを比較す
ると、加工工程等は大差なく、マスターバッチの方が顔
料を高濃度に含有する分、着色ペレットよりややコスト
高ではあるが、マスターバッチの場合は安価なポリオレ
フィン樹脂で0.5〜200倍に希釈して成形品を得る
ので、最終成形品として比較すると、着色ペレットで成
形品を得る場合より、マスターバッチを用いてポリオレ
フィン樹脂で希釈して成形品を得る方が、安価になり好
ましい。
ると、加工工程等は大差なく、マスターバッチの方が顔
料を高濃度に含有する分、着色ペレットよりややコスト
高ではあるが、マスターバッチの場合は安価なポリオレ
フィン樹脂で0.5〜200倍に希釈して成形品を得る
ので、最終成形品として比較すると、着色ペレットで成
形品を得る場合より、マスターバッチを用いてポリオレ
フィン樹脂で希釈して成形品を得る方が、安価になり好
ましい。
【0025】本発明の耐塩素含有水用着色樹脂組成物
は、フィルム、シート、プレート、種々の容器、パイ
プ、繊維等様々な形態に成形加工され得るものである
が、耐塩素水性に優れるという機能の点から水道用のパ
イプ、特に上水道用のパイプに成形加工されることが好
ましい。本発明においてパイプとは、パイプ本体である
管およびその接合に用いる部品(継ぎ手)をも指してい
る。
は、フィルム、シート、プレート、種々の容器、パイ
プ、繊維等様々な形態に成形加工され得るものである
が、耐塩素水性に優れるという機能の点から水道用のパ
イプ、特に上水道用のパイプに成形加工されることが好
ましい。本発明においてパイプとは、パイプ本体である
管およびその接合に用いる部品(継ぎ手)をも指してい
る。
【0026】本発明の効果を損なわない範囲において金
属セッケン、中・低分子量ポリエチレン等の分散剤,酸
化防止剤,紫外線吸収剤等を適宜配合することができ
る。
属セッケン、中・低分子量ポリエチレン等の分散剤,酸
化防止剤,紫外線吸収剤等を適宜配合することができ
る。
【0027】
【実施例】本発明について、実施例に基づいてさらに詳
細に説明をする。 〔実施例1〕 ポリエチレン樹脂(密度0.95(JI
S K 6760)、MFR0.062g/10min
(190℃、2.16kgf))100重量部に、低分
子量ポリエチレン0.7重量部、フタロシアニンブルー
0.7重量部、ハイドロタルサイト類化合物(DHT−
4A:協和化学工業株式会社製)、この混合物を単軸混
練機で混練造粒した。その後、射出成形機にてプレート
を成形し、JIS K6762に準じて次の条件で耐塩
素含有水性試験を行い、水泡発生の状況を確認した。 ・試験条件 塩素濃度:2000±100ppm 温度 :60℃ 浸漬時間:168時間 ・評価基準 1・・・1cm2 中に直径0.4mm以上の水泡が10
個以上存在する。 2・・・1cm2 中に直径0.4mm以上の水泡が4〜
9個存在する。 3・・・1cm2 中に直径0.4mm以上の水泡が4個
未満存在する。
細に説明をする。 〔実施例1〕 ポリエチレン樹脂(密度0.95(JI
S K 6760)、MFR0.062g/10min
(190℃、2.16kgf))100重量部に、低分
子量ポリエチレン0.7重量部、フタロシアニンブルー
0.7重量部、ハイドロタルサイト類化合物(DHT−
4A:協和化学工業株式会社製)、この混合物を単軸混
練機で混練造粒した。その後、射出成形機にてプレート
を成形し、JIS K6762に準じて次の条件で耐塩
素含有水性試験を行い、水泡発生の状況を確認した。 ・試験条件 塩素濃度:2000±100ppm 温度 :60℃ 浸漬時間:168時間 ・評価基準 1・・・1cm2 中に直径0.4mm以上の水泡が10
個以上存在する。 2・・・1cm2 中に直径0.4mm以上の水泡が4〜
9個存在する。 3・・・1cm2 中に直径0.4mm以上の水泡が4個
未満存在する。
【0028】[実施例2] ポリエチレン樹脂(密度
0.95(JIS K 6760)、MFR0.062
g/10min(190℃、2.16kgf))80重
量部に、低分子量ポリエチレン10重量部、フタロシア
ニンブルー10重量部、ハイドロタルサイト類化合物
(DHT−4A:協和化学工業株式会社製) 重量部
を配合し、この混合物を単軸混練機で混練造粒し、マス
ターバッチを得た。該マスターバッチ5重量部、前記ポ
リエチレン樹脂と同様のポリエチレン樹脂100重量を
混合し、射出成形機にてプレートを成形し、実施例1と
同様にして水泡発生の状況を調べた。
0.95(JIS K 6760)、MFR0.062
g/10min(190℃、2.16kgf))80重
量部に、低分子量ポリエチレン10重量部、フタロシア
ニンブルー10重量部、ハイドロタルサイト類化合物
(DHT−4A:協和化学工業株式会社製) 重量部
を配合し、この混合物を単軸混練機で混練造粒し、マス
ターバッチを得た。該マスターバッチ5重量部、前記ポ
リエチレン樹脂と同様のポリエチレン樹脂100重量を
混合し、射出成形機にてプレートを成形し、実施例1と
同様にして水泡発生の状況を調べた。
【0029】〔比較例1〕 ポリエチレン樹脂(密度
0.95(JIS K 6760)、MFR0.062
g/10min(190℃、2.16kgf))100
重量部に、低分子量ポリエチレン0.7重量部、フタロ
シアニンブルー0.7重量部を配合し、この混合物を単
軸混練機で混練造粒した。その後、射出成形機にてプレ
ートを成形し、JIS K6762に準じて次の条件で
耐塩素含有水性試験を行い、水泡発生の状況を確認し
た。
0.95(JIS K 6760)、MFR0.062
g/10min(190℃、2.16kgf))100
重量部に、低分子量ポリエチレン0.7重量部、フタロ
シアニンブルー0.7重量部を配合し、この混合物を単
軸混練機で混練造粒した。その後、射出成形機にてプレ
ートを成形し、JIS K6762に準じて次の条件で
耐塩素含有水性試験を行い、水泡発生の状況を確認し
た。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】このように、本発明によれば耐塩素含有
水性に優れた着色樹脂組成物が得られる。
水性に優れた着色樹脂組成物が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08J 5/10 CES C08J 5/10 CES
Claims (8)
- 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂、顔料、ハイドロタ
ルサイト類化合物を含有することを特徴とする耐塩素含
有水用着色樹脂組成物。 - 【請求項2】 ポリオレフィン樹脂100重量部に、顔
料0.01〜10重量部、顔料、ハイドロタルサイト類
化合物0.05〜20重量部を含有することを特徴とす
る耐塩素含有水用着色樹脂組成物。 - 【請求項3】 ポリオレフィン樹脂100重量部に、顔
料0.1〜100重量部、顔料、ハイドロタルサイト類
化合物0.2〜100重量部を含有することを特徴とす
る耐塩素含有水用着色樹脂組成物。 - 【請求項4】 ハイドロタルサイト類化合物が下記一般
式で表されることを特徴とする請求項1ないし3いずれ
か記載の耐塩素含有水用着色樹脂組成物。 【化1】 - 【請求項5】 染料を含有することを特徴とする請求項
1ないし4いずれか記載の耐塩素含有水用着色樹脂組成
物。 - 【請求項6】 顔料が青系顔料であることを特徴とする
請求項1ないし5いずれか記載の耐塩素含有水用着色樹
脂組成物。 - 【請求項7】 水道パイプに用いられることを特徴とす
る請求項1ないし6いずれか記載の耐塩素含有水用着色
樹脂組成物。 - 【請求項8】 上水道パイプに用いられることを特徴と
する請求項1ないし7いずれか記載の耐塩素含有水用着
色樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17758796A JPH1017727A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | 着色樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17758796A JPH1017727A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | 着色樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1017727A true JPH1017727A (ja) | 1998-01-20 |
Family
ID=16033601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17758796A Pending JPH1017727A (ja) | 1996-07-08 | 1996-07-08 | 着色樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1017727A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006057036A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | パイプ用樹脂組成物 |
-
1996
- 1996-07-08 JP JP17758796A patent/JPH1017727A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006057036A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | パイプ用樹脂組成物 |
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