JP3339824B2 - 樹脂組成物及びその多層構造体 - Google Patents

樹脂組成物及びその多層構造体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融成形時のロン
グラン性の改善された組成物、即ち、熱可塑性樹脂
(A)、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(B)
(以下、EVOHと略記する。)、着色剤(C)及び高
級脂肪酸金属塩(D)からなる樹脂組成物に関し、更に
はそれを用いた多層構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンを始めとするポリオレフィン系樹脂に代表される熱可
塑性樹脂とEVOHとの混合物を溶融成形して各種の成
形物が得られているが、該技術の目的は、各々単独で
は得られない物性を得ること、熱可塑性樹脂とEVO
Hとの積層構造物の製造時に発生する製品のクズや端
部、あるいは不良品の回収による再利用(スクラップリ
ターン或いはリグラインド)の2つに大別される。工業
的な規模での実施に限るならの場合の方が産業上の有
用性は顕著である。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上記
の如き熱可塑性樹脂とEVOHからなるシートやフィル
ム等の積層構造物を成形し、そのスクラップ組成物をリ
グラインド層として溶融成形によってフィルム、シート
等の積層構造物を製造しようとする場合、該組成物が成
形時にゲル化を起したり、又焼けと呼ばれる熱着色樹脂
や炭化した樹脂が押出機内に付着して長期間にわたって
連続して溶融成形が行えない、いわゆるロングラン性が
劣るという問題点がある。又、該溶融時のゲル化物や熱
可塑性樹脂とEVOHの相分離異物が成形物中にしばし
ば混入するため、例えばフィルム成形においてはフィッ
シュアイの発生をはじめとする成形物の欠陥の大きな原
因となり、製品の品質低下を免れない。
【0004】特に、近年では、積層構造物の外観向上や
多様化により商品価値を高めることを目的として、熱可
塑性樹脂に着色剤を配合することが行われており、この
場合には、その積層構造物を回収再利用した、熱可塑性
樹脂、EVOH及び着色剤からなる樹脂組成物の溶融成
形が行われることになるのであるが、該溶融成形作業に
おいては、短時間の内に着色剤が凝集したような色の濃
いゲルやブツが成形品に発生し始め、それが時間ととも
に増加することになり、ロングラン成形が難しく生産性
が悪くなってしまう。得られた商品についても商品価値
の著しく低下したものとなる。
【0005】そこで、本発明ではこのような背景下にお
いて、着色剤を含有した積層構造物の度重なるスクラッ
プリターンや長時間の溶融成形加工においても、着色剤
が凝集したようなゲルやブツの発生しない溶融成形性の
優れた樹脂組成物及びその多層構造体を提供することを
目的とするものである。
【0006】尚、特開平3−72541号公報には、ポ
リオレフィン、エチレン含有率20〜65モル%、ケン
化度96モル%以上のEVOH、酸化チタン、タルク、
炭酸カルシウム、マイカ及び吸水性無機物から選ばれる
少なくとも1種の無機物及び、エチレン含有率68〜9
8モル%、ケン化度20モル%以上のEVOHからな
り、相溶性に優れ、リグラインドに有効である樹脂組成
物が提案されており、得られる成形物の外観や相分離異
物の減少という効果はある程度認められるものの、着色
剤を配合することによる上記の問題点については何ら検
討されておらず、かかる点について、本発明者等が詳細
に検討したところ、依然としてゲルやブツが発生し、特
にリグラインド層とする場合にまだまだ満足のいく樹脂
組成物ではないものであることが判明した。
【0007】
【問題点を解決するための手段】そこで、本発明者等
は、上記の事情に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、熱可塑
性樹脂(A)、EVOH(B)、着色剤(C)高級脂
肪酸金属塩(D)及びハイドロタルサイト系化合物
(E)からなり、かつ、熱可塑性樹脂(A)100重量
部に対して、EVOH(B)の含有量が0.5〜25重
量部、着色剤(C)の含有量が0.01〜10重量部で
あり、更に高級脂肪酸金属塩(D)の含有量が熱可塑性
樹脂(A)、EVOH(B)、着色剤(C)の合計量1
00重量部に対して、0.001〜10重量部で、ハイ
ドロタルサイト系化合物(E)の含有量が熱可塑性樹脂
(A)、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
(B)、着色剤(C)の合計量100重量部に対して
0.001〜10重量部である樹脂組成物が、上記目的
と合致することを見出し、本発明を完成した。
【0008】
【0009】又、本発明の樹脂組成物は、単層のみなら
ず、積層体としての利用価値が大きく、例えば熱可塑性
樹脂層/本発明の樹脂組成物層/接着樹脂層/EVOH
層、熱可塑性樹脂層/本発明の樹脂組成物層/接着樹脂
層/EVOH層/接着樹脂層/熱可塑性樹脂層、熱可塑
性樹脂層/本発明の樹脂組成物層/接着樹脂層/EVO
H層/接着樹脂層/本発明の樹脂組成物層/熱可塑性樹
脂層等の構成を有する多層構造体に有用である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明を詳細に説明す
る。本発明の熱可塑性樹脂(A)は、特に制限されず、
ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、
ポリカーボネート系樹脂等が挙げられるが、中でもポリ
オレフィン系樹脂が好ましく用いられる。又、これらは
単独で使用しても、2種併用して使用してもよい。ポリ
オレフィン系樹脂は、特に限定されないが、チーグラー
型触媒を用いて製造されたものであって触媒に起因する
塩素が1〜300ppm、好ましくは3〜150ppm含有さ
れているポリオレフィン系樹脂を用いることにより、本
発明の効果をより顕著に得ることが可能となる。
【0011】かかるポリオレフィン系樹脂としては、高
密度、中密度、低密度の各種ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブテン、ポリペンテン等の単独重合体、エチ
レン−プロピレン共重合体、エチレン又はプロピレンを
主体として1−ブテン、1−ヘキセン等の炭素数2〜2
0程度のα−オレフィンとの共重合体、更にエチレン又
はプロピレン等のオレフィンの含量が90モル%以上で
ある比較的ポリオレフィンに近い組成を有するオレフィ
ン−酢酸ビニル共重合体、オレフィン−(メタ)アクリル
酸エステル共重合体及び金属イオンが修飾されたアイオ
ノマー樹脂等、あるいは上記ポリオレフィン系樹脂の単
独又は共重合体を不飽和カルボン酸等でグラフト変性し
たもの等が1種又は2種以上任意に使用可能である。こ
れらのうちでは特にメルトインデックス(MI)が0.
1〜15g/10分(190℃、2160g)のポリエ
チレン系樹脂、又は0.1〜12g/10分(230
℃、2160g)のポリプロピレン系樹脂の使用におい
て樹脂圧力上昇の問題が発生しやすく、又本発明の効果
も優れている。
【0012】本発明に用いられるEVOH(B)として
は、エチレン含有量10〜70モル%、好ましくは20
〜60モル%、酢酸ビニル部分のケン化度90モル%以
上、好ましくは95モル%以上の組成を有するものが挙
げられる。エチレン含有量10モル%未満では熱安定性
が悪く、溶融成形性が低下し、エチレン含有量が70モ
ル%を越える時は酸素遮断性が低下するので実用性に乏
しくなる。又、酢酸ビニル部分のケン化度が90モル%
未満では熱安定性が不良であり、又、酸素遮断性、耐油
性、耐水性等の物性に劣るので実用性に乏しい。
【0013】上記EVOH(B)はエチレンと酢酸ビニ
ル (あるいはそれをケン化したビニルアルコール) の他
に、不飽和カルボン酸又はそのエステル又は塩、不飽和
スルホン酸又はその塩、(メタ)アクリルアミド、(メタ)
アクリロニトリル、プロピレン、ブテン、α−オクテ
ン、α−オクタデセン等のα−オレフィン、酢酸ビニル
以外のビニルエステル等の第3成分を10モル%程度以
下の少量含んでいてもよい。
【0014】着色剤(C)としては、特に限定されない
が、各種有機系顔料や無機系顔料が採用される。有機系
顔料としては、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、フタ
ロシアニン系顔料、アチン系顔料、ニトロ系顔料、イソ
インドリノン系顔料、建築染料系顔料、ニトロソ系顔
料、酸性染料系レーキ、塩基性染料系レーキ等が挙げら
れ、これらの1種又は2種以上が用いられる。無機系顔
料としては、酸化チタン、硫化亜鉛、鉛系顔料、カドミ
ウム系顔料、弁柄、コバルト系顔料、群青、紺青、硫酸
バリウム、炭酸カルシウム、カオリンクレー、シリカ
粉、タルク、アルミナホワイト、酸化アンチモン、カー
ボンブラック、アセチレンブラック、クロム酸バリウ
ム、チタン黄、酸化鉄、アンチモン赤、マンガン紫、ク
ロムグリーン、ジンクグリーン、エメラルドグリーン、
珪酸亜鉛、硫化亜鉛、硫化カルシウム、硫化ストロンチ
ウム、タングステン酸カルシウム、アルミニウム・銅等
の金属粉、等が挙げられ、これらの1種又は2種以上が
用いられる。中でも特に、アゾ系顔料、キナクリドン系
顔料、フタロシアニン系顔料の有機系顔料や、硫化亜
鉛、鉛系顔料、カドミウム系顔料、コバルト系顔料、群
青、紺青の無機系顔料が好ましく用いられる。
【0015】高級脂肪酸金属塩(D)としては、特に限
定されないが、炭素数8以上の高級脂肪酸金属塩が好ま
しく、例えば、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン
酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、
ステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、ノナデカン
酸、オレイン酸、カプリン酸、ベヘニン酸、リノール酸
等の高級脂肪酸のナトリウム塩、カリウム塩等のアルカ
リ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩
等のアルカリ土類金属塩、亜鉛金属塩等が挙げられる。
かかる中でもステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、
オレイン酸、ラウリン酸の金属塩が効果の点で特に顕著
である。
【0016】本発明では、上記熱可塑性樹脂(A)、E
VOH(B)、着色剤(C)及び高級脂肪酸金属塩
(D)からなるが、かかる各成分の含有量については、
熱可塑性樹脂(A)100重量部に対して、EVOH
(B)の含有量が0.5〜25重量部、好ましくは1〜
20重量部、更に好ましくは2〜15重量部であり、着
色剤(C)の含有量が0.01〜10重量部、好ましく
は0.05〜5重量部、更に好ましくは0.1〜2重量
部である。
【0017】かかるEVOH(B)の含有量が0.5重
量部未満では積層構造物のガスバリヤー性が不足するこ
ととなり、25重量部を越えると着色剤が凝集したよう
なゲルやブツの発生を抑制することが困難となり、更に
成形品の外観も悪化する。着色剤(C)の含有量が0.
01重量部未満では積層構造物の着色性が小さくなり商
品価値が低下することとなり、10重量部を越えると着
色剤が凝集したようなゲルやブツの発生を抑制すること
が困難となり、更に成形品の外観も悪化する。
【0018】更に、高級脂肪酸金属塩(D)の含有量
は、熱可塑性樹脂(A)、EVOH(B)、着色剤
(C)の合計量100重量部に対して、0.001〜1
0重量部、好ましくは0.005〜5重量部、更に好ま
しくは0.01〜1重量部である。かかる高級脂肪酸金
属塩(D)の含有量が0.001重量部未満では着色剤
が凝集したようなゲルやブツの発生を抑制することが困
難となり、10重量部を越えると成形物の外観が悪化
し、商品価値が低下することとなる。
【0019】更に本発明では、上記(A)〜(D)の成
分に加えて、ハイドロタルサイト系化合物(E)を含有
させることが必要である。ハイドロタルサイト系化合物
(E)としては、例えば、一般式、 MxAly(OH)2x+3y−2z(E)z・aHO (式中MはMg,Ca又はZn、EはCO又はHPO
x, y,zは正数、aは0又は正数)で示される化合物で、
具体的には、 Mg4.5Al(OH)13CO・3.5HO, MgAl(OH)14CO・4HO, MgAl(OH)16CO・4HO, MgAl(OH)20CO・5HO, Mg10Al(OH)22(CO)・4HO, MgAl(OH)16HPO・4HO, CaAl(OH)16CO・4HO, ZnAl(OH)16CO・4HO 等が挙げられる。又、以上に限らず、例えば、MgAl
(OH)・3HO中のOHの一部がCO又はHPO
に置換された如き化学式の明確に示されないものや更
には結晶水の除去されたもの(a=0)であっても同等の
効果が期待できる。特にこれらのうちMがMgで、Eが
COである化合物が最も顕著な効果を示す。
【0020】更に、ハイドロタルサイト系化合物(E)
として、下記一般式で示されるハイドロタルサイト系固
溶体を用いることも可能である。 [〔(M1 2+y1(M2 2+y21-xx 3+(OH)2n- x/n
・mH2O] (式中M1 2+はMg,Ca,Sr及びBaから選ばれる金
属の少なくとも1種、M2 2+はZn,Cd,Pb,Sn
から選ばれる金属、Mx 3+は3価金属、An-はn価のア
ニオン、x,y1,y2,mはそれぞれ0<x≦0.5、
0.5<y1<1、y1+y2=1、0≦m<2で示され
る正数)
【0021】上記の一般式において、M1 2+としてはM
g,Caが好ましく、M2 2+としてはZn,Cdが好まし
く、更にMx 3+としてはAl,Bi,In,Sb,B,
Ga,Ti等が例示できるが、Alが実用的である。
又、An-としては、CO3 2-,OH-,HCO3 -,サリチ
ル酸イオン,クエン酸イオン,酒石酸イオン,NO3 -
-、(OOC−COO)2-、ClO4-,CH3CO
-,CO3 2-,(OOCHC=CHCOO)2-,〔Fe
(CN)64-が挙げられ、CO3 2-やOH-が有用であ
る。
【0022】かかるハイドロタルサイト系固溶体の具体
的実例としては、 [Mg0.75 Zn0.250.67 Al0.33(OH)2(C
30.165・0.45H2O、 [Mg0.79 Zn0.210.7 Al0.3(OH)2(CO3
0.15、 [Mg1/7 Ca3/7 Zn3/70.7 Al0.3(OH)2(O
OCHC=CHCOO) 0.15・0.41H2O、 [Mg6/7 Cd1/70.7 Al0.3(OH)2(CH3CO
O)0.3・0.34H2O、 [Mg5/7 Pd2/70.7 Al0.30(OH)2(CO3
0.15・0.52H2O、 [Mg0.74 Zn0.260.68 Al0.32(OH)2(C
30.16、 [Mg0.56 Zn0.440.68 Al0.32(OH)2(C
30.16・0.2H2O、 [Mg0.81 Zn0.190.74 Al0.26(OH)2(C
30.13、 [Mg0.75 Zn0.250.8 Al0.20(OH)2(CO3
0.10・0.16H2O、 [Mg0.71 Zn0.290.7 Al0.30(OH)2(NO3
0.30、 [Mg0.71 Zn0.290.7 Al0.30(OH)2(OOC
HC=CHCOO)0.15、 [Mg0.14 Ca0.57 Zn0.280.7 Al0.30(OH)2.
3・0.25H2O 等が挙げられ、 [Mg0.75 Zn0.250.67 Al0.33(OH)2(C
30.165・0.45H2O、 [Mg0.79 Zn0.210.7 Al0.3(OH)2(CO3
0.15、 [Mg6/7 Cd1/70.7 Al0.3(OH)2(CH3CO
O)0.3・0.34H2O、 [Mg5/7 Pd2/70.7 Al0.30(OH)2(CO3
0.15・0.52H2O が好適に使用される。
【0023】かかるハイドロタルサイト系化合物(E)
の含有量は、熱可塑性樹脂(A)、EVOH(B)、着
色剤(C)の合計量100重量部に対して、0.001
〜10重量部で、更には0.005〜5重量部、特には
0.01〜1重量部であることが好ましい。かかるハイ
ドロタルサイト系化合物(E)の含有量が0.001重
量部未満では着色剤が凝集したようなゲルやブツの発生
の抑制が不充分となり、10重量部を越えると成形物の
外観が悪化し商品価値が低下する。
【0024】本発明の樹脂組成物は、上記の如き(A)
〜(E)を配合してなるものであるが、その配合方法は
特に限定されず、(A)〜(E)を一括配合したり、
又、任意の2成分を配合した後、残る成分を順次配合し
たりする等、いずれでもよく、適宜選択して採用され
る。中でも特に熱可塑性樹脂(A)に高級脂肪酸金属塩
(D)及び/又はハイドロタルサイト系化合物(E)を
予め配合しておくことが成形物のゲルのような異物の発
生を抑制できる点で好ましい。
【0025】かかる混合手段としては任意の態様が挙げ
られる。例えば、熱可塑性樹脂(A)と高級脂肪酸金属
塩(D)及びハイドロタルサイト系化合物(E)をヘン
シェルミキサーやタンブラー等で混合するか、押出機等
で溶融混合した後、着色剤(C)を溶融混合し、更にE
VOH(B)を溶融混合する方法、更にはEVOH
(B)からなる層と熱可塑性樹脂(A)、着色剤(C)
及び高級脂肪酸金属塩(D)、更にハイドロタルサイト
系化合物(E)の混合物からなる層の2層以上の積層構
造物を再度溶融混合する方法等が挙げられる。後者の方
法においては、通常は上記積層構造物の製造時に発生す
るクズ、端部、不良品等の破砕品(いわゆるリグライン
ド)を溶融混合する方法等が挙げられる。
【0026】かくして得られた本発明の樹脂組成物は、
各種の溶融成形物に利用される。かかる溶融成形物の製
造において、溶融成形時の温度条件としては約160〜
280℃とするのが望ましい。又、押出機で溶融成形す
るに当たり、少なくとも1枚以上のスクリーンパックを
使用し、そのスクリーンのオープニングが50μm以上
で有ることが好ましく、更には100〜400μmであ
ることが溶融成形性が安定する点で好ましい。
【0027】成形に際しては必要に応じガラス繊維、炭
素繊維等の補強材、低分子量ポリエチレン、低分子量ポ
リプロピレン、パラフィン、高級脂肪酸アマイド系、エ
ポキシ系等の滑剤、無機充填材、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、抗菌剤、発泡剤等の公知の添加剤を適当配合する
こともある。
【0028】溶融成形法としては射出成形法、圧縮成形
法、押出成形法等任意の成形法が採用できる。このうち
押出成形法としてはT−ダイ法、中空成形法、パイプ押
出法、線状押出法、異型ダイ押出法、インフレーション
法、メルトスパン法等が挙げられる。
【0029】本発明の方法によって得られる成形物の形
状は任意であり、フィルム、シート、テープ、ボトル、
チューブ、タンク、ホース、パイプ、フィラメント、異
型断面押出物等のみならず、本発明の樹脂組成物を少な
くとも一層とする多層構造体とすることも重要で、積層
する場合の相手側樹脂としては、ポリオレフィン系樹
脂、EVOH、ナイロン−6、ナイロン−6,6等のポ
リアミド系樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、スチレン系樹
脂、ポリエステル系樹脂等がよく使用される。勿論、上
記以外の通常の熱可塑性樹脂、例えばポリカーボネー
ト、塩化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ビニルエステ
ル系樹脂、ポリエステルエラストマー、ポリウレタンエ
ラストマー、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレ
ンであっても何等差支えない。かかる熱可塑性樹脂及び
EVOHは、上記の熱可塑性樹脂(A)及びEVOH
(B)と同様のものを用いることができる。
【0030】具体的な多層構造体の層構成としては、熱
可塑性樹脂層/本発明の樹脂組成物層/接着樹脂層/E
VOH層、熱可塑性樹脂層/本発明の樹脂組成物層/接
着樹脂層/EVOH層/接着樹脂層/熱可塑性樹脂層、
熱可塑性樹脂層/本発明の樹脂組成物層/接着樹脂層/
EVOH層/接着樹脂層/本発明の樹脂組成物層/熱可
塑性樹脂層や更には本発明の樹脂組成物層/接着樹脂層
/EVOH層、本発明の樹脂組成物層/接着樹脂層/E
VOH層/接着樹脂層/EVOH層、本発明の樹脂組成
物層/接着樹脂層/EVOH層/接着樹脂層/熱可塑性
樹脂層、本発明の樹脂組成物層/接着樹脂層/EVOH
層/接着樹脂層/本発明の樹脂組成物層/熱可塑性樹脂
層等が挙げられる。
【0031】かかる接着樹脂層に用いられる接着樹脂と
しては、公知の接着剤を用いることができ、例えば不飽
和カルボン酸又はその無水物で変性された密度0.86
〜0.95g/cm3のエチレン−α−オレフィン共重
合体が好ましく、上記のポリオレフィン系樹脂と同様の
樹脂を不飽和カルボン酸又はその無水物で共重合又はグ
ラフト変性することにより得ることができ、勿論変性に
は、未変性のエチレン−α−オレフィン共重合体と不飽
和カルボン酸又はその無水物のブレンドも含まれる。不
飽和カルボン酸又はその無水物としては、マレイン酸、
無水マレイン酸、フマル酸、アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、イタコン酸、シトラコン酸、ヘキサヒ
ドロ無水フタル酸等が挙げられ、中でも無水マレイン酸
が好適に用いられる。
【0032】このときのエチレン−α−オレフィン共重
合体に含有される不飽和カルボン酸又はその無水物量
は、0.001〜10重量%が好ましく、更に好ましく
は、0.01〜5重量%である。該含有量が少ないと接
着力が低下し、逆に多いと架橋反応を起こし、成形性が
悪くなり好ましくない。かかる接着樹脂を隣接する層に
混ぜることも可能である。
【0033】本発明の多層構造体は、シートやフィルム
状だけでなく、上記の共押出成形法、共射出成形法、共
押出インフレ成形法やブロー成形法等により、パイプ・
チューブ状やタンク・ボトル等の容器等に成形すること
ができ、更には該多層構造体を100〜150℃程度に
再度加熱して、ブロー延伸法等により延伸することも可
能である。又、本発明の多層構造体の各層(本発明の樹
脂組成物層以外)には、成形加工性、物性等の向上のた
めに酸化防止剤、滑剤、帯電防止剤、可塑剤、着色剤、
紫外線吸収剤、抗菌剤、無機・有機充填材等を本発明の
効果を阻害しない範囲で添加することもできる。
【0034】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明する。尚、実施例中「部」、「%」とあるのは、特に
断わりのない限り、重量基準を意味する。以下の樹脂や
化合物を用意した。 [ポリオレフィン系樹脂(A)] A1;ポリプロピレン(MI=0.8g/10分、密度
0.90g/cm3、塩素含有量110ppm) A2;無水マレイン酸変性ポリプロピレン(MI=1.
0g/10分、密度0.89g/cm3、塩素含有量80
ppm) A3;高密度ポリエチレン(MI=6.0g/10分、密
度0.952g/cm3、塩素含有量15ppm) 尚、上記のMIは、230℃(ポリプロピレン),19
0℃(ポリエチレン)、2160g荷重時におけるメル
トフローインデックスを表す。
【0035】[EVOH(B)] B1;エチレン含有量38モル%、ケン化度99.6モ
ル%、MI=3.5g/10分 B2;エチレン含有量27モル%、ケン化度99.5モ
ル%、MI=6g/10分 B3;エチレン含有量40モル%、ケン化度98.7モ
ル%、MI=8g/10分 尚、上記のMIは、210℃,2160g荷重時におけ
るメルトフローインデックスを表す。
【0036】[着色剤(C)] C1;カドミウムレッド(赤色無機顔料) C2;硫化亜鉛(白色無機顔料) C3;群青(青色無機顔料)
【0037】[高級脂肪酸金属塩(D)] D1;ステアリン酸カルシウム(日本油脂社製) D2;12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウム(栄
伸化成社製)
【0038】[ハイドロタルサイト系化合物(E)] E1;Mg4.5Al2(OH)13CO3・3.5H2O E2;[Mg0.75 Zn0.250.67 Al0.33(OH)
2(CO30.165・0.45H2
【0039】[接着樹脂] F1;変性ポリオレフィン系樹脂(商品名:モディック
AP P512(三菱化学社製))
【0040】実施例1〜、比較例1〜4 表1に示す如き熱可塑性樹脂(A)、EVOH(B)、
着色剤(C)、高級脂肪酸金属塩(D)、ハイドロタル
サイト系化合物(E)を単軸押出機にて溶融混合し、溶
融成形を行い、シートを得た。成形条件は以下の通りで
ある。 成形条件 押 出 機 :40mm径単軸押出機 スクリュー :L/D=28 圧縮比3.5 スクリーンパック:オープニング120μmのもの2枚使用 ダ イ :コートハンガータイプ 押 出 温 度 :シリンダー先端部240℃ ダイ230℃ スクリュー回転数:40rpm 得られたシートを粉砕して再び同条件でシート成形を行
う操作を10回繰り返して、1回目、5回目及び10回
目に得られたシートの外観を目視で観察し、以下の評価
基準で評価した。
【0041】外観 ○・・・スジや表面の肌荒れがほとんど認められない。 △・・・スジや表面の肌荒れが若干認められる。 ×・・・スジや表面の肌荒れが多く認められる。 ゲル シート100cm2(10cm×10cm)当たりの径
0.4mm以上のゲル異物の個数を測定し、下記の基準
で評価した。 ○・・・2個以下 △・・・3〜10個 ×・・・11個以上 それぞれの結果を表2に示す。
【0042】
【表1】 注)(B)、(C)の配合量は(A)100部に対する
量であり、(D)の配合量は(A)、(B)、(C)の
合計量100部に対する量である。
【0043】
【表2】
【0044】実施例 ポリオレフィン系樹脂(A1)100部に対して着色剤
(C1)0.5部、高級脂肪酸金属塩(D1)0.5
部、ハイドロタルサイト系化合物(E2)0.5部を単
軸押出機にて溶融混合して得られた樹脂組成物(ア)を
用いて、樹脂組成物(ア)層/樹脂組成物(ア)層/接
着樹脂(F1)層/EVOH(B1)層/接着樹脂(F
1)層/樹脂組成物(ア)層(厚み=100μm/40
0μm/100μm/100μm/100μm/500
μm)の構成を有する多層構造体を4種6層フィードブ
ロックダイを用いて下記条件で製造した。
【0045】 成形条件 押 出 機 65mm径押出機(樹脂組成物(ア)層用) 65mm径押出機(樹脂組成物(ア)又は(イ)層用) 30mm径押出機(接着樹脂(F1)層用) 30mm径押出機(EVOH(B1)層用) 押出温度 C1 C2 C3 C4 AD FB ダイ (℃) 200 230 230 210 220 220 230 200 230 230 210 220 220 230 200 230 −−− −−− 220 220 230 200 230 −−− −−− 220 220 230 スクリュー回転数 20rpm、25rpm、10rpm、15rpm ダイ幅 650mm 押出量 24kg/hr 引取速度 0.33m/min ロール温度 80℃
【0046】上記で得られた多層構造体を1〜5mm角
程度に粉砕した樹脂組成物(イ)を上記の層として再
び同条件で多層構造体、樹脂組成物(ア)層/樹脂組成
物(イ)層/接着樹脂(F1)層/EVOH(B1)層
/接着樹脂(F1)層/樹脂組成物(ア)層(厚み=1
00μm/400μm/100μm/100μm/10
0μm/500μm)を製造した。これを1回目として
かかる操作を10回繰り返し(スクラップリターン)し
て、1回目、5回目及び10回目で得られた多層構造体
を用いて、下記の条件にて真空圧空成形機でカップを成
形した。尚、1回目の多層構造体の樹脂組成物(イ)層
中のEVOH含有量は約10部で、5回目及び10回目
のEVOH含有量は約15部であった。又、着色剤の含
有量は1回目約0.4部、5回目及び10回目約0.3
部、高級脂肪酸金属塩は約0.4部、5回目及び10回
目約0.3部、ハイドロタルサイト系化合物は1回目約
0.4部、5回目及び10回目約0.3部であった。
【0047】成形条件 ヒーター温度 上下450℃ 積層体表面温度 160℃ カップ形状 口部;9×9cm,底部;8×8c
m,深さ;6.5cm 得られたカップの外観を下記の要領で評価した。
【0048】(外観)得られたカップの外観を目視観察
して、以下の基準で評価した。 a −−− 表面平滑性良好で、スジやゲル異物はな
い。 b −−− 若干のスジがあり、ゲル異物はない。 c −−− 全体的にスジが多く、ゲル異物はない。 d −−− 全体的にスジが多く、若干ゲル異物あり。 e −−− 全体的にスジやゲル異物が多い。
【0049】実施例 実施例において、樹脂組成物(ア)としてポリオレフ
ィン系樹脂(A1)100部に対して、着色剤(C3)
0.3部、高級脂肪酸金属塩(D1)0.8部、ハイド
ロタルサイト系化合物(E1)0.3部を単軸押出機に
て溶融混合して得られた樹脂組成物を用いた以外は同様
に行って、同様に評価をした。
【0050】実施例 実施例において、多層構造体の構成を樹脂組成物
(ア)層/樹脂組成物(イ)層/接着樹脂(F1)層/
EVOH(B1)層/接着樹脂(F1)層/樹脂組成物
(イ)層/樹脂組成物(ア)層=200μm/200μ
m/100μm/100μm/100μm/200μm
/400μmとした以外は同様に行って、同様に評価を
した。
【0051】比較例5 実施例において、樹脂組成物(ア)として実施例
ポリオレフィン系樹脂(A1)と着色剤(C1)の混合
物のみを用いた以外は同様に行って、同様に評価をし
た。
【0052】比較例6 実施例において、樹脂組成物(ア)として実施例
ポリオレフィン系樹脂(A1)と着色剤(C1)の混合
物のみを用いた以外は同様に行って、同様に評価をし
た。それぞれの結果を表3に示す。
【0053】
【表3】 注)上記回数は、スクラップリターンの回数を表す。
【0054】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、上記の如き
(A)〜(E)成分を特定量配合しているため、外観や
耐熱性に優れるとともに、度重なるスクラップリターン
や長時間の溶融成形加工においても、着色剤が凝集した
ようなゲルやブツと呼ばれる異物の発生しない溶融成形
性に優れた樹脂組成物であり、各種多層構造体として利
用することができ、包装フィルム、容器、ビン・ボト
ル、食品トレイ、シート、各種機器部品等に有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 23:26) (56)参考文献 特開 平3−72542(JP,A) 特開 平3−72541(JP,A) 特開 平3−149239(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08 B32B 27/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂(A)、エチレン−酢酸ビ
    ニル共重合体ケン化物(B)、着色剤(C)高級脂肪
    酸金属塩(D)及びハイドロタルサイト系化合物(E)
    からなり、かつ、熱可塑性樹脂(A)100重量部に対
    して、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物(B)の
    含有量が0.5〜25重量部、着色剤(C)の含有量が
    0.01〜10重量部であり、更に高級脂肪酸金属塩
    (D)の含有量が熱可塑性樹脂(A)、エチレン−酢酸
    ビニル共重合体ケン化物(B)、着色剤(C)の合計量
    100重量部に対して、0.001〜10重量部で、ハ
    イドロタルサイト系化合物(E)の含有量が熱可塑性樹
    脂(A)、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物
    (B)、着色剤(C)の合計量100重量部に対して
    0.001〜10重量部であることを特徴とする樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 着色剤(C)が、アゾ系顔料、キナクリ
    ドン系顔料、フタロシアニン系顔料から選ばれる少なく
    とも1種の有機系顔料を含有してなる請求項1記載の樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】 着色剤(C)が、酸化チタン、硫化亜
    鉛、鉛系顔料、カドミウム系顔料、弁柄、コバルト系顔
    料、群青、紺青から選ばれる少なくとも1種の無機系顔
    料を含有してなることを特徴とする請求項1記載の樹脂
    組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜いずれか記載の樹脂組成物
    を少なくとも一層とすることを特徴とする多層構造体。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂層/樹脂組成物層/接着樹
    脂層/エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層の構成
    を有することを特徴とする請求項記載の多層構造体。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂層/樹脂組成物層/接着樹
    脂層/エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物層/接着
    樹脂層/熱可塑性樹脂層の構成を有することを特徴とす
    る請求項記載の多層構造体。
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