JPH10176772A - 流体継手 - Google Patents
流体継手Info
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- JPH10176772A JPH10176772A JP9164226A JP16422697A JPH10176772A JP H10176772 A JPH10176772 A JP H10176772A JP 9164226 A JP9164226 A JP 9164226A JP 16422697 A JP16422697 A JP 16422697A JP H10176772 A JPH10176772 A JP H10176772A
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Abstract
に、ずれによるシール性の悪化を防止した流体継手を提
供する。 【解決手段】 第1および第2の両継手部材10,12 の突
合わせ端面に、リテーナ保持用円筒部14,15 がそれぞれ
形成されている。ガスケット32は、小径部61とこれより
も外径の大きい大径部62とよりなる。リテーナ33は、ガ
スケット32の小径部61が当接している継手部材10のリテ
ーナ保持用円筒部14を保持している。
Description
し、特に、半導体製造用流体制御装置において、マスフ
ローコントローラ、開閉弁およびこれらの間に介在され
る連結ブロックなどを連結するさいに有用な流体継手に
関する。
整するマスフローコントローラや圧力を調整するプレッ
シャーレギュレータ等の調整器と開閉弁等とが組み合わ
されて構成されるものであるが、本出願人は、このさい
の好ましい構成として、マスフローコントローラと開閉
弁とが適切な連結ブロックを介して連結されるようにな
されているものを提案している(特願平7−13370
8号公報参照)。これに開示されている流体継手の構成
を図10に示す。
端面にそれぞれガスケット押さえ用環状突起(98)(99)が
設けられた雄型および雌型の継手部材(91)(92)と、両継
手部材(91)(92)の突合わせ端面に介在させられる円環状
ガスケット(93)と、ガスケット(93)の外周面を保持して
ガスケット(93)を雌型の継手部材(92)に保持させるリテ
ーナ(94)とを備えている。ここで、各継手部材(91)(92)
は、連結ブロックであったり、マスフローコントローラ
本体であったり、開閉弁に接続されたブロックであった
りする。そして、これらの継手部材(91)(92)の突き合わ
せ端面のいずれか一方が雄型、他方が雌型とされ、雌型
の継手部材(92)の突き合わせ端面に設けられた嵌合凹部
(96)に、雄型の継手部材(91)の突き合わせ端面に軸方向
に突出して設けられた嵌合凸部(95)が嵌め合わされるこ
とによって継手部材(91)(92)同士の径方向へのずれが防
止されている。そして、雌型の継手部材(92)の突合わせ
端面に、リテーナ保持用円筒部(97)が形成され、リテー
ナ(94)はこのリテーナ保持用円筒部(97)を保持すること
により、ガスケット(93)を雌型の継手部材(92)に保持さ
せる。
は、継手部材が雄型および雌型の2種類あるので、部材
同士を連結するさいには、その接続方向を区別する必要
があり、そのため、連結に手間がかかり、しかも、接続
方向を逆にするさいに雄・雌が逆になった別途の継手部
材が必要になる場合が生じるという問題があった。
による径方向へのずれの防止効果がなくなり、リテーナ
(94)が保持していないほうの継手部材(91)では、そのガ
スケット押さえ用環状突起(98)がガスケット(93)に対し
て径方向にずれやすくなり、この結果、ガスケット(93)
の端面からガスケット押さえ用環状突起(98)が外れて、
シール性が悪化するという問題が生じる。
かかったときに、漏れることがあるという問題があり、
また、半導体の製造用などの極めて高い清浄度が要求さ
れる用途に適したものとするために、ガスケット押さえ
用環状突起の形状をどのようにすべきかという課題もあ
った。
の区別をなくすとともに、ずれによるシール性の悪化を
防止した流体継手を提供することにある。
たときでも、漏れることがない流体継手を提供すること
にある。
押さえ用環状突起の形状が最適化された流体継手を提供
することにある。
明による流体継手は、突き合わせ端面にそれぞれガスケ
ット押さえ用環状突起が設けられた第1および第2の継
手部材と、両継手部材の突合わせ端面間に介在させられ
る円環状ガスケットと、ガスケットの外周面を保持して
ガスケットをいずれか一方の継手部材に保持させるリテ
ーナとを備えている流体継手において、第1および第2
の両継手部材の突合わせ端面に、リテーナ保持用円筒部
がそれぞれ形成されており、ガスケットは、小径部とこ
れよりも外径の大きい大径部とよりなり、リテーナは、
ガスケットの小径部が当接している継手部材のリテーナ
保持用円筒部を保持していることを特徴とするものであ
る。
は、第1および第2の継手部材のどちらでも保持できる
から、継手部材の突き合わせ端面が雄型か雌型かを区別
せずに、継手部材を順次連結していくことができる。ま
た、リテーナが、ガスケットの小径部が当接している継
手部材のリテーナ保持用円筒部を保持することにより、
この継手部材のガスケット押さえ用環状突起に対するガ
スケットの位置決めが正確に行われ、他方の継手部材に
は、ガスケットの大径部が当接させられるから、他方の
継手部材のガスケット押さえ用環状突起がガスケットに
対して径方向にずれたときでも、ガスケットの端面が大
きい分だけ、ガスケットの端面からガスケット押さえ用
環状突起が外れにくく、ずれによるシール性の悪化を防
ぐことができる。
き合わせ端面のうち軸方向に最も突出している面同士が
ガスケットを介さずに当接するようになされていること
が好ましい。このようにすると、ガスケットと両継手部
材との当接面積に両継手部材同士の当接面積が加わっ
て、流体継手締付け完了時における当接面積が広くな
り、流体継手接続後に曲げの外力が加わっても気密が確
保される。
材の突合わせ端面の内周面(継手部材に形成された流路
の外周面)よりも半径方向外側に寄ったところにあり、
各環状突起の断面の輪郭形状が、突き合わせ端面から半
径方向外側にのびる円弧部と、円弧部に連なる直線部と
よりなり、円弧部の中心が、円弧部と直線部との交点よ
りも半径方向内側にあり、直線部が、軸方向に対して3
0〜60°傾斜していることが好ましい。このようにす
ると、ねじを締付けていくにしたがって、まず、各継手
部材の環状突起がガスケットの各端面に密接し、次い
で、各継手部材の突合わせ端面の内縁部とガスケットの
各端面の内縁部とが密接し、環状性が確保されるととも
に、液だまりとなる凹所は存在しなくなる。ガスケット
は、環状突起が設けられている位置で最も変形が大きく
なるが、この位置は、ガスケット端面の内縁ではなく
て、内縁より外寄りであるから、ガスケットの最も変形
する部分は内縁部よりも外側にずれ、したがって、ガス
ケットの内周部にしわが生じることがないので、ごみが
溜まるという心配もない。さらに、突起の輪郭形状に、
傾斜状の直線部があることにより、軸方向にのびている
直線部があるもので問題となる管継手分解時のガスケッ
トの外れにくさが解消し、しかも、突起が円弧状である
ものに比べると、手応えの変化が感じ取りやすく、突起
形状が円弧のみのものおよび軸方向にのびている直線部
があるもののそれぞれの長所を有している。なお、傾斜
角度が30°より小さくなると、軸方向にのびている直
線部があるもので問題となるガスケットが外れにくいと
いう欠点を生じ、傾斜角度が60°より大きくなると、
円弧状のみのもので問題となる手応えの変化が感じ取り
にくいという欠点を生じるため、傾斜角度は、30〜6
0°が好ましく、より好ましくは45°近辺である。
面を参照して説明する。
の上下・左右をいうものとする。この上下は、便宜的な
ものであり、上下が逆になったり、横になったりするこ
ともある。
流体制御装置を示している。流体制御装置は、左から順
に、流体流入部(1) 、第1開閉弁(2) 、マスフローコン
トローラ(調整器)(3) 、第2開閉弁(4) および流体流
出部(5) を備えている。第1開閉弁(2) は、左向きに開
口した流入路(42)および右向きに開口した流出路(50)を
有するブロック状本体(6) と、両流路(42)(50)を開閉す
るアクチュエータ(7)とよりなる。同様に、第2開閉弁
(4) は、左向きに開口した流入路(53)および右向きに開
口した流出路(48)を有するブロック状本体(8) と、両流
路(53)(48)を開閉するアクチュエータ(9) よりなる。
上側通路ブロック(左右上側連結部)(10)(11)が左右に
張り出して設けられている。左上側通路ブロック(10)に
は、調整器(3) の流入路(図示略)に連通しかつ下向き
に開口した流入路(51)が設けられており、右上側通路ブ
ロック(11)には、調整器(3) の流出路(図示略)に連通
しかつ下向きに開口した流出路(54)が設けられている。
調整器(3) と左右上側通路ブロック(10)(11)とは、図示
省略したが、側方からねじ込まれたねじにより固定され
ている。
は、それぞれ左右下側通路ブロック(左右下側連結部)
(12)(13)が設けられ、左下側通路ブロック(12)の左面に
第1開閉弁(2) の本体(6) の右面が、右下側通路ブロッ
ク(13)の右面に第2開閉弁(4)の本体(8) の左面がそれ
ぞれ当接させられている。
(2) の右向きに開口した流出路(50)と左上側通路ブロッ
ク(10)の下向きに開口した流入路(51)とを連通する流入
路(49)が設けられ、右下側通路ブロック(13)には、右上
側通路ブロック(11)の下向きに開口した流出路(54)と第
2開閉弁(4) の左向きに開口した流入路(53)とを連通す
る流出路(52)が形成されている。
ロック(12)とは、左下側通路ブロック(12)の右方よりね
じ込まれたねじ(22)により連結されている。同様に、第
2開閉弁(4) の本体(8) と右下側通路ブロック(13)と
は、右下側通路ブロック(13)の左方よりねじ込まれたね
じ(22)により連結されている。さらに、左右上側通路ブ
ロック(10)(11)と左右下側通路ブロック(12)(13)とは、
それぞれ左右上側通路ブロック(10)(11)の上方よりねじ
込まれたねじ(23)により連結されている。
ロック(12)との間、第2開閉弁(4)の本体(8) と右下側
通路ブロック(13)との間、左右上側通路ブロック(10)(1
1)と左右下側通路ブロック(12)(13)との間および調整器
(3) と左右上側通路ブロック(10)(11)との間には、それ
ぞれ流体継手(27)が設けられている。
下、第1継手部材と称す)(10)と左下側通路ブロック
(以下、第2継手部材と称す)(12)との間に設けられた
流体継手(27)について説明する。
第1継手部材(10)と第1の流路(51)に通じる第2の流路
(49)を有する第2継手部材(12)とを流体密に連結するた
めの構成であって、後述する形状に形成された両継手部
材(10)(12)の突合わせ端面と、両継手部材(10)(12)の突
合わせ端面間に介在させられている円環状ガスケット(3
2)と、ガスケット(32)の外周面を保持してガスケット(3
2)を図示した例では第1の継手部材(10)に保持させてい
るリテーナ(33)と、両継手部材(10)(12)を連結するねじ
手段(23)とよりなる。
の突き合わせ端面には、突き合わせ端面のうち軸方向に
最も突出している基準面(10a)(12a)よりガスケット(32)
の厚みの約半分凹まされたガスケット収納凹所(34)(35)
と、ガスケット収納凹所(34)(35)の外側にありかつこれ
より深い環状のリテーナ収納凹所(36)(37)とがそれぞれ
設けられている。各ガスケット収納凹所(34)(35)の底面
の径方向ほぼ中央に、ガスケット押さえ用環状突起(38)
(39)が設けられている。これらのガスケット収納凹所(3
4)(35)、リテーナ収納凹所(36)(37)およびガスケット押
さえ用環状突起(38)(39)は、第1継手部材(10)と第2継
手部材(12)とで同一形状となるように形成されている。
各継手部材(10)(12)の流路(51)(49)外周面、ガスケット
収納凹所(34)(35)の底面およびリテーナ収納凹所(36)(3
7)の内周面とにより、リテーナ保持用円筒部(14)(15)が
形成されている。ガスケット収納凹所(34)(35)の底面
は、各突合わせ端面におけるガスケット押え用環状突起
(38)(39)の径方向内側にありかつ軸方向に対してほぼ直
角な内側平坦面(81)(82)と、ガスケット押え用環状突起
(38)(39)の径方向外側にありかつ軸方向に対してほぼ直
角な外側平坦面(83)(84)とに分けられるとともに、内側
平坦面(81)(82)は、外側平坦面(83)(84)よりもわずかに
(0.02mm程度)軸方向に突出させられている。
継手部材(10)(12)の流路(51)(49)径に等しい内径を有し
ており、小径部(61)とこれよりも外径の大きい大径部(6
2)とよりなる。
に形成されたもので、図3から図6までに詳しく示すよ
うに、骨格となる円環部(71)と、ガスケット(32)の外周
面を保持するためのガスケット保持部(72)と、継手部材
(10)(12)の端部を保持するための継手部材保持部(73)
と、指でつかみやすくするための把手部(74)とを備えて
いる。
える程度の力では径方向に変形しないようになされてい
る。
周面に等間隔で設けられかつ径方向内方に突出した4つ
のガスケット保持用爪(72a) よりなる。各爪(72a) は、
それぞれ若干の弾性を有しており、各爪(72a) の先端が
軸方向に折曲げられて、この折曲げ部(72b) の内周面が
ガスケット(32)の小径部(61)の外周面を弾性力によって
押圧するようになされている。これにより、ガスケット
(32)のリテーナ(33)内における径方向および軸方向への
移動が阻止されている。ガスケット(32)をリテーナ(33)
に嵌め入れるさいには、ガスケット(32)の大径部(62)が
ガスケット保持用爪(72a) に当たって抜止めが果たさ
れ、ガスケット(32)はリテーナ(33)から脱落することが
ない。
面に径方向内方に突出して対向状に設けられた2つの内
方突出縁部(71a) の各先端より軸方向にのびる2つの継
手部材保持用爪(73a) よりなる。各継手部材保持用爪(7
3a) は、ガスケット保持用爪(72a) よりも大きくなされ
て、2つのガスケット保持用爪(72a) の間に、それぞれ
若干の隙間をおいて位置させられている。各継手部材保
持用爪(73a) は、それぞれ若干の弾性を有しており、2
つの爪(73a) が第1継手部材(10)のリテーナ保持用円筒
部(14)の外周面を弾性力によって挾みつけることによ
り、リテーナ(33)が第1継手部材(10)に保持されてい
る。
設けられている円環部(71)の部分の外周に設けられかつ
継手部材保持用爪(73a) と軸方向反対側に突出させられ
た2つの把手用爪(74a) よりなる。
内方に力を作用させると、この力は、継手部材保持用爪
(73a) と把手用爪(74a) との連結部分にある円環部(71)
を支点として、各継手部材保持用爪(73a) をそれぞれ径
方向外方に変形させる。すなわち、継手部材保持用爪(7
3a) が開いて、リテーナ(33)の継手部材(10)への着脱が
容易になる。継手部材(10)に装着後、把手用爪(74a) か
ら指を離すと、継手部材保持用爪(73a) は元の状態に戻
って、継手部材(10)のリテーナ保持用円筒部(14)を弾性
力によって保持する。この弾性力を適切な値にしておく
ことにより、継手部材(10)を十分に保持することができ
る。
を結合するねじ(23)を手で締め付けた状態を示してい
る。すなわち、ガスケット押さえ用環状突起(38)(39)だ
けがガスケット(32)に当接し、各継手部材(10)(12)のガ
スケット収納凹所(34)(35)の内側平坦面(81)(82)とガス
ケット(32)の端面との間および両継手部材(10)(12)の突
き合わせ端面の基準面(10a)(12a)同士の間には、隙間が
残っている。ここで、各継手部材(10)(12)のガスケット
収納凹所(34)(35)の内側平坦面(81)(82)とガスケット(3
2)の端面との隙間は、それぞれ0.1mm、両継手部材
(10)(12)の突き合わせ端面の基準面(10a)(12a)同士の隙
間は、0.22mmとされている。したがって、図2の
状態からスパナにより締め付けていくと、まず、各継手
部材(10)(12)のガスケット収納凹所(34)(35)の内側平坦
面(81)(82)とガスケット(32)の端面とが当接することに
より、締付トルクの傾きが変化し、締付けの手応えを感
じる。この状態が図7に示されている。この状態では、
両継手部材(10)(12)の突き合わせ端面の基準面(10a)(12
a)同士の間には、図7に示すように、まだ隙間が残って
いる。そして、これよりさらに締め付けたところで、両
継手部材(10)(12)の突き合わせ端面の基準面(10a)(12a)
同士が当接する。このさいの締付トルクの傾きの変化
は、両継手部材(10)(12)の突き合わせ端面の基準面(10
a)(12a)の面積をガスケット収納凹所(34)(35)の内側平
坦面(81)(82)の面積よりも広くすることにより、ガスケ
ット収納凹所(34)(35)の内側平坦面(81)(82)とガスケッ
ト(32)の端面とが当接したさいの締付トルクの傾きの変
化量より大きくすることができる。これにより、両継手
部材(10)(12)の突き合わせ端面の基準面(10a)(12a)がス
トッパーの作用を奏し、それ以上の締付けが阻止され、
また、ストッパー面積の増加によって対外部応力性も増
加する。なお、この状態でも各継手部材(10)(12)のガス
ケット収納凹所(34)(35)の外側平坦面(83)(84)とガスケ
ット(32)の端面との間には、0.01mmの隙間が残っ
ている。各継手部材(10)(12)のガスケット収納凹所(34)
(35)の内側平坦面(81)(82)とガスケット(32)の端面とが
当接したところから両継手部材(10)(12)の突き合わせ端
面の基準面(10a)(12a)同士が当接したところまでが、適
正な締付けとなる。
は、第1および第2の継手部材(10)(12)のどちらでも保
持できるから、図1に示す流体制御装置を組立てるさい
に、各部材(3)(6)(8)(10)(11)(12)(13) の突き合わせ端
面が雄型か雌型かを区別せずに、これらを順次連結して
いくことができる。また、リテーナ(33)が、ガスケット
(32)の小径部(61)が当接している第1継手部材(10)のリ
テーナ保持用円筒部(14)を保持することにより、第1継
手部材(10)のガスケット押さえ用環状突起(38)に対する
ガスケット(32)の位置決めが正確に行われる。また、第
2継手部材(12)については、ガスケット(32)の大径部(6
2)が当接させられるから、ねじ(23)締め付けにさいし
て、両継手部材(10)(12)の間に軸方向に対して直角な方
向へのずれ(軸ずれ)が生じ、第2継手部材(12)のガス
ケット押さえ用環状突起(39)がガスケット(32)に対して
ずれたときでも、ガスケット(32)の端面の面積が大きい
分だけ、ガスケット(32)の端面からガスケット押さえ用
環状突起(39)が外れにくく、ずれによるシール性の悪化
を防ぐことができる。また、流体継手(27)を締付けたと
きのガスケット(32)の変形が4つのガスケット保持用爪
(72a) の変形によって吸収されるので、継手部材保持部
(73)は影響を受けることがなく、リテーナ(33)を継手部
材(10)に保持する力が低下しない。上記の効果は、流体
継手(27)を分解して再組立てする時にも持続され、再組
立て時のシール性も確保される。
a)(74a) の数について、上記のものに限られるものでな
いことはもちろんである。
手におけるガスケット押え用環状突起の好ましい形状を
示すもので、各環状突起(108)(109)の断面の輪郭形状
は、各継手部材(10)(12)の突き合わせ端面の内側平坦面
(81)(82)に連なり半径方向外側にのびる円弧部(108b)(1
09b)と、円弧部(108b)(109b)と各継手部材(10)(12)の突
き合わせ端面の外側平坦面(83)(84)とをつなぐ直線部(1
08a)(109a)とよりなる。円弧部(108b)(109b)は、円弧部
(108b)(109b)と直線部(108a)(109a)との交点よりも半径
方向内寄りの点を中心とする円弧とされている。また、
直線部(108a)(109a)は、軸方向に対して45°傾斜して
いる。
拡大して示すものであるが、同図に示すように、ねじ(2
3)が締付けられていくと、環状突起(108)(109)の最突出
端がガスケット(32)の端面にまず当接するが、このとき
には各継手部材(10)(12)の内側平坦面(81)(82)とガスケ
ット(32)の端面との間には、それぞれ内側隙間(G1)が存
在しており、各継手部材(10)(12)の外側平坦面(83)(84)
とガスケット(32)の端面との間には、これよりも大きい
外側隙間(G2)がそれぞれ存在している。また、継手部材
(10)(12)の突き合わせ端面の基準面(10a)(12a)同士の間
には、さらに大きい隙間(G3)が存在している。すなわ
ち、G1<G2<G3となっている。手で締め付けた状
態からスパナ等によりさらにねじ(23)を締付けていく
と、ガスケット(32)が変形し、図9に示すように、まず
内側隙間(G1)が0となる。このとき、外側隙間(G2)は0
ではない。そして、適正な締付け時には、外側隙間(G2)
も0となって、内側平坦面(81)(82)がガスケット(32)の
端面の内縁部に密接して、各継手部材(10)(12)の内周と
ガスケット(32)の内周とがほぼ面一となる。すなわち液
だまりとなる凹所は存在しなくなる。なお、継手部材(1
0)(12)の突き合わせ端面の基準面(10a)(12a)同士の間の
隙間(G3)は、このときでも0にはなっていない。そし
て、これよりさらに締付けると、この隙間(G3)が0とな
り、締付けに対する抵抗力が非常に大きくなり、締過ぎ
が防止される。
(109)が設けられている位置で最も変形が大きくなる
が、この位置は、ガスケット(32)端面の内縁ではなく
て、内縁より外寄りであるから、ガスケット(32)の最も
変形する部分は内縁部よりも外側にずれる。したがっ
て、ガスケット(32)の内周部にしわが生じることがない
ので、ごみが溜まるという心配はない。
状突起(108)(109)の寸法については、締付トルクを適正
な値としたときにガスケット(32)と各環状突起(108)(10
9)との隙間(G1)(G2)がなくなるように決定される。一例
を挙げると、各環状突起(108)(109)の突起高さが内側平
坦面(81)(82)から0.1mm、円弧の半径が0.5mm
となされ、外側平坦面(83)(84)は、内側平坦面(81)(82)
より0.02mm凹まされている。
している直線部(108a)(109a)を有しているものによる
と、外側平坦面(83)(84)がガスケット(32)に当接したと
きに、ねじ(23)の回転角度に対する締付トルクの増加量
が急激に大きくなり、したがって、トルクの変化すなわ
ち手応えの変化が明確にわかるようになっている。これ
に対して、環状突起の断面の輪郭形状が直線部の無い円
弧状のものでは、ねじの回転角度に対する締付トルクの
増加量がほぼ一定であり、手応えの変化を識別しにく
い。すなわち、環状突起(108)(109)が軸方向に対して傾
斜している直線部(108a)(109a)を有しているもののほう
が、締付け完了が手応えの変化で識別できるという点で
優れている。一方、環状突起が軸方向にのびる直線部を
有しているものでは、第1および第2継手部材(10)(12)
に対してガスケット(32)を軸方向へ移動させるさいの摩
擦力が大きく、継手分解時にガスケット(32)が継手部材
(10)(12)から離れにくいという問題が起こる。これに対
して環状突起(108)(109)が軸方向に対して傾斜している
直線部(108a)(109a)を有しているものでは、環状突起の
断面の輪郭形状が直線部の無い円弧状のものと略同等で
あり、継手分解時にガスケット(32)が継手部材(10)(12)
から離れにくいという問題は全く起こらない。すなわ
ち、図8および図9に示した継手の突起(108)(109)は、
突起形状が円弧のみのものおよび軸方向にのびている直
線部があるもののそれぞれの長所を有しており、突起(1
08)(109)形状の最適化が図られている。
置の一例を示す一部を切欠いた正面図である。
る。
ある。
ナの継手部材保持部側から見た図である。
の一状態を示す拡大断面図である。
ットを手で締付けた時の状態を示す。
す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 突き合わせ端面にそれぞれガスケット押
さえ用環状突起(38)(39)(108)(109)が設けられた第1お
よび第2の継手部材(10)(12)と、両継手部材(10)(12)の
突合わせ端面間に介在させられる円環状ガスケット(32)
と、ガスケット(32)の外周面を保持してガスケット(32)
をいずれか一方の継手部材(10)に保持させるリテーナ(3
3)とを備えている流体継手において、第1および第2の
両継手部材(10)(12)の突合わせ端面に、リテーナ保持用
円筒部(14)(15)がそれぞれ形成されており、ガスケット
(32)は、小径部(61)とこれよりも外径の大きい大径部(6
2)とよりなり、リテーナ(33)は、ガスケット(32)の小径
部(61)が当接している継手部材(10)のリテーナ保持用円
筒部(14)を保持していることを特徴とする流体継手。 - 【請求項2】 流体継手締付け完了時に、両継手部材(1
0)(12)の突き合わせ端面のうち軸方向に最も突出してい
る面(10a)(12a)同士がガスケット(32)を介さずに当接す
るようになされていることを特徴とする請求項1の流体
継手。 - 【請求項3】 各ガスケット押さえ用環状突起(108)(10
9)は、継手部材(10)(12)の突合わせ端面の内周面よりも
半径方向外側に寄ったところにあり、各環状突起(108)
(109)の断面の輪郭形状が、突き合わせ端面から半径方
向外側にのびる円弧部(108b)(109b)と、円弧部(108b)(1
09b)に連なる直線部(108a)(109a)とよりなり、円弧部(1
08b)(109b)の中心が、円弧部(108b)(109b)と直線部(108
a)(109a)との交点よりも半径方向内側にあり、直線部(1
08a)(109a)が、軸方向に対して30〜60°傾斜してい
ることを特徴とする請求項1または2の管継手。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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JP27202196 | 1996-10-15 | ||
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109155275A (zh) * | 2016-06-07 | 2019-01-04 | 应用材料公司 | 具有增强边缘密封的用于高功率的工件载体 |
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-
1997
- 1997-06-20 JP JP16422697A patent/JP3928092B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPWO2018199063A1 (ja) * | 2017-04-28 | 2020-03-12 | 株式会社フジキン | センサ付き継手及びこれを用いた監視システム |
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---|---|
JP3928092B2 (ja) | 2007-06-13 |
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