JP2001108118A - ボールバルブ - Google Patents

ボールバルブ

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JP2001108118A
JP2001108118A JP28838199A JP28838199A JP2001108118A JP 2001108118 A JP2001108118 A JP 2001108118A JP 28838199 A JP28838199 A JP 28838199A JP 28838199 A JP28838199 A JP 28838199A JP 2001108118 A JP2001108118 A JP 2001108118A
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JP
Japan
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ball
valve
seat
annular
ring
Prior art date
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JP28838199A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Nakamura
知広 中村
Shinji Takeda
慎次 武田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボール面と当接するボールシートのシール部を
一定の位置にすることで、ボールシート本来のシール寿
命を発揮できるボールバルブを提供する。 【解決手段】バルブ本体1内に流路を開閉可能とするボ
ール2が配置され、このボール2に流路両側よりボール
シート4が当接され、このボールシート4が、その先端
側の内周面に、ボール2側に開口して設けられた環状の
係止溝54にバックアップ用のOリング541が装着さ
れたボール押え5によりボール2に向けて押圧されるよ
うになされたボールバルブにおいて、ボールシート4の
ボール面と当接する環状のシール部41が、ボールシー
ト4とOリング541とが当接している環状の当接面の
範囲内に位置しているボールバルブV。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボールバルブに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のボールバルブとして、円筒状のバ
ルブ本体内に流路を開閉可能なボールが配置され、この
ボールに流路両側よりポリテトラフルオロエチレン製の
ボールシートが当接され、このボールシートがボール押
えによりボールに向けて押圧されるようになされた所謂
ユニオンタイプのボールバルブがある。このボールバル
ブは接続スリーブをバルブ本体に接続することにより、
ボール押えが接続スリーブで押されてボールに向けて押
圧されるようになっている。たとえば、ユニオンナット
によりバルブ本体に接続される接続スリーブによりボー
ル押えが押圧され、ユニオンナットの締め具合を調整す
ることによりボールとボールシートとの当接圧力が調整
されるようになされ、ボールシートが摩耗して流体の漏
れを生じたときにはユニオンナットを増締めして漏れを
防止できる機構となっている。
【0003】また、ユニオンナットの増締めによる流体
の漏れ防止効果をより有効にするために、ボール押えの
ボールシート取付け部に環状溝を設け、この環状溝内に
バックアップリングとしての合成ゴム製のOリングを装
着し、このOリングを介してボール押えにてボールシー
トをボールに押圧するようにしたボールバルブも知られ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ボールバルブでは、図11に示すように、ボール面と当
接するボールシート4のシール部41が、ボールシート
4とOリング状のバックアップリング541とが当接し
ている環状の当接面の範囲内よりも内方に位置している
ので、ボール押え5をボール2側に押圧すると、ボール
シート4が図に示すように内側に倒れることになる。こ
の結果、ボール面と当接するボールシートの当接位置が
一定しないため、予期しないボールシートの変形や磨耗
が生じて、ボールシート本来のシール寿命を発揮させる
ことができなかった。
【0005】また、上記バックアップリングを併用した
ボールバルブでは、バックアップリングの弾性反発力を
大きくするために、このバックアップリングが装着され
る環状溝の溝幅を小さくする必要がある。しかしなが
ら、この溝幅を小さくすると、環状溝の内壁側に大きな
応力が発生することになり、その結果、環状溝の内壁が
破損する恐れがあった。
【0006】本発明の目的は、ボール面と当接するボー
ルシートのシール部を一定の位置にすることができ、そ
の結果、ボールシート本来のシール寿命を発揮すること
ができるボールバルブを提供することである。
【0007】本発明の他の目的は、環状溝の内壁の破損
が生じず、ボールシート本来のシール寿命を発揮するこ
とができるボールバルブを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、バルブ本体内に流路を開閉可能とするボールが配置
され、このボールに流路両側よりボールシートが当接さ
れ、このボールシートの少なくとも一方が、その先端側
の内周面に、ボール側に開口して設けられた環状の係止
溝にバックアップリングが装着されたボール押えにより
ボールに向けて押圧されるようになされたボールバルブ
において、前記ボールシートのボール面と当接するエッ
ジ状のシール部が、ボールシートとバックアップリング
とが当接している環状の当接面の範囲内に位置している
ものである。
【0009】請求項2記載の本発明は、バルブ本体内に
流路を開閉可能とするボールが配置され、このボールに
流路両側よりボールシートが当接され、このボールシー
トの少なくとも一方が、その先端側の内周面に、ボール
側に開口して設けられた環状の係止溝にバックアップリ
ングが装着されたボール押えによりボールに向けて押圧
されるようになされたボールバルブにおいて、前記ボー
ルシートのバックアップリング側の端面に環状の窪みが
設けられているものである。
【0010】(作用)請求項1記載の本発明において
は、ボールシートのボール面と当接するエッジ状のシー
ル部が、ボールシートとバックアップリングとが当接し
ている環状の当接面の範囲内に位置しているので、ボー
ルシートは、内側に倒れて変形することなく、流路の軸
方向に真っ直ぐにバックアップリングを圧縮する。この
ため、ボールとボールシートとのシール位置は常に一定
となり、安定したシール性能が得られ、かつ、ボールシ
ートは本来のシール寿命を発揮できる。
【0011】請求項2記載の本発明においては、ボール
シートのバックアップリング側の端面に設けられた環状
の窪みにてバックアップリングの一部を収容することが
できるので、バックアップリングが装着された環状の係
止溝の内壁の破損を防止できる。また、環状の窪みに相
当する分、ボールシートを形成している高価な原料であ
るポリテトラフルオロエチレン樹脂原料が少なくて済む
ので、ボールシートのコストを安くできる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明のボールバルブVの
第1実施例を示す縦断面図、図2は図1におけるバルブ
本体を示す半断面図、図3は図2対応の右側面半断面図
である。ボールバルブVは硬質塩化ビニル樹脂製のもの
である。
【0013】図において、1はバルブ本体で、バルブ本
体1内にボール2が挿入され、バルブ本体1の壁面を貫
通するスピンドル3がボール2の凹溝21と嵌り合って
いる。このボール2の両側にはボールシート4が当てが
われ、ボール押え5が挿入保持されている。ボールシー
ト4はボール押え5に嵌め込まれて支持されている。そ
して、バルブ本体1の端部外周の雄ねじ11にユニオン
ナット7が螺合され、このユニオンナット7で接続スリ
ーブ6をボール押え5に向けて押圧して管と接続するよ
うになっている。8はハンドルであり、スピンドル3の
上端部に嵌着されている。
【0014】そして、ボール押え5のバルブ本体1への
係合保持は、バルブ本体1の内周面に設けられた雌ねじ
12と、ボール押え5の外周面に設けられた雄ねじ51
との螺合によりなされる。図2に示すように、バルブ本
体1のボール押え5が挿入される両端部の奥部内周面に
は雌ねじ12,12が設けられている。
【0015】図4はボール2を示すものであり、(a)
は平面図、(b)は正面図である。図5はボール2の断
面を示すものであり、(a)は図4(b)のA−A断面
図、(b)は図4(a)のB−B断面図である。
【0016】図4および図5に示すように、ボール2は
従来のものと同一であるが、その外径D2は、ボール2
を流路が閉となる方向に向けた状態(図6を参照)にお
いて、バルブ本体1の雌ねじ12の山部の内径d2より
も少し小さくされている。
【0017】図7に示すように、ボール押え5の外周面
には一端側より雄ねじ51と、Oリング521が装着さ
れる環状溝52が設けられている。また、雄ねじ51の
反対側に位置する端面にはOリング531が装着される
環状溝53が設けられている。この環状溝53よりも外
方に位置する端面の対向する2箇所には小さな窪み5
5,55が設けられている。この窪み55はボール押え
5の雄ねじ51をバルブ本体1の雌ねじ12に螺合させ
る際に、回転治具(図示せず)の先端を係止させてボー
ル押え5を廻すためのものである。
【0018】なお、窪み55は少なくとも2箇所に設け
られておればよい。また、窪み55はOリング531の
シール性を損なわない位置に設けられておればよく、環
状溝53の位置によっては、環状溝53の内方に位置す
る端面に設けてもよい。
【0019】そして、雄ねじ51側のボール押え5の内
面にはボールシート4を嵌め込み支持する環状の係止溝
54が設けられている。
【0020】両環状溝52,53にはOリング521,
531が装着されており、ボール押え5とバルブ本体1
の内周面および接続スリーブ6との間からの漏れが防止
されるようになっている。また、係止溝54にはバック
アップ用のOリング541を介してボールシート4が装
着されている。このボールシート4のエッジ状の環状シ
ール部41は、図8に示すように、ボールシート4とO
リング541とが当接している環状の当接面の範囲内に
位置するようにされている。
【0021】そして、上記構造のボールバルブVを組立
てるには、バルブ本体1に貫通孔10を通じてスピンド
ル3を嵌挿し、その下端部をバルブ本体1内方に突出さ
せておき、一方、ボール2を流路孔20が閉の状態とな
る方向に向けてバルブ本体1の端部より挿入してスピン
ドル3の下端部と嵌合する。
【0022】この際、ボール2の外径D2が、ボール2
を流路が閉となる方向に向けた状態において、バルブ本
体1の雌ねじ12の山部の内径d2よりも小径とされて
いるので、図6に示すように、バルブ本体1の内周面に
雌ねじ12が存在しているにもかかわらず、バルブ本体
1の開口端側からバルブ本体1内にボール2を挿入する
ことができる。
【0023】つぎに、先端内部にOリング541および
ボールシート4を、環状溝52にOリング521をそれ
ぞれ装着したボール押え5をそのボールシート4を装着
した側を前方にしてバルブ本体1内に挿入し、このボー
ル押え5を回転治具にて周方向に回して、ボール押え5
の雄ねじ51をバルブ本体1の雌ねじ12に螺合させて
ねじ込み、ボール押え5の係止溝54に装着されたボー
ルシート4にて、ボール2とボールシート4との当接面
の面圧が所定の押圧力となるようにする。
【0024】その際、上記図8にて示したように、ボー
ル2の外周面と当接するボールシート4の環状シール部
41がボールシート4とOリング541とが当接してい
る環状の当接面の範囲内に位置しているので、ボールシ
ート4は、内側に倒れて変形することなく、流路の軸方
向に真っ直ぐにOリング541を圧縮することになる。
このため、ボール2とボールシート4とのシール位置は
変化せず、安定したシール性能を得ることができる。ま
た、ボールシート4は本来の設計通りのシール寿命を発
揮することができる。
【0025】そして、ボール押え5の端面の環状溝53
にOリング531を装着して接続スリーブ6を当てが
い、ユニオンナット7をバルブ本体1の端部外周の雄ね
じ11に螺合して接続スリーブ6をボール押え5に向け
て押圧し、スピンドル3の上端部にハンドル8を嵌め込
んで、バルブVの組立てを完了する。
【0026】この第1実施例のボールバルブでは、ボー
ル2の外径がバルブ本体1の雌ねじ12の山部の内径d
2よりも小径とされているので、バルブ本体1の内周面
に雌ねじ12が存在していても、バルブ本体1の開口端
側からバルブ本体1内にボール2を挿入することができ
る。
【0027】そして、雌ねじ12はバルブ本体1の内周
面から内方に突出して設けられているので、バルブ本体
1の壁部厚みが薄くならず、このため、バルブ本体1の
強度低下が生じることはない。
【0028】さらに、ボール2の反対側に位置するボー
ル押え5の外周面に設けられた環状溝52にOリング5
21が装着されているので、このOリング521によっ
て、ボール押え5とバルブ本体1との間の止水性は良好
に保持される。
【0029】図9は本発明のボールバルブの第2実施例
の要部を示す拡大断面図である。この第2実施例では、
図9に示すように、ボールシート4のOリング541側
のボールシート4の端面に環状の窪み42を設け、この
窪み42にて弾性反発状態にあるOリング541の一部
を収容するようにした以外は、上記第1実施例のボール
バルブと基本的に同一であるので、同一部分には同一符
号を付して説明を省略する。
【0030】このように、Oリング541の一部がボー
ルシート4の環状の窪み42にて収容されることで、環
状の係止溝54の内壁の破損を防止できる。
【0031】また、ボールシート4のエッジ状の環状シ
ール部41は、図9に示すように、ボールシート4とO
リング541とが当接している環状の当接面の範囲内に
位置するようにされているので、ボールシート4の倒れ
が生じない。このため、ボールとボールシートとのシー
ル位置が常に一定となり、安定したシール性能が得ら
れ、ボールシートは本来のシール寿命を発揮できる。
【0032】上記実施例では、バルブ本体1の流入側お
よび流出側の内周面にそれぞれ雌ねじ12,12を設け
たが、図10に示すように、管路内に配管接続する際
に、流入側となるバルブ本体1Aの内周面にのみ雌ねじ
12を設けてもよい。このように、バルブ本体1Aを片
キャリア型のものとすることで、ボールバルブの組立て
作業が簡単になる。
【0033】また、上記実施例では、ボールバルブを樹
脂製のものとしたが、金属製のものであってもよい。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の本発明のボールバルブで
は、ボールシートのボール面と当接するエッジ状のシー
ル部が、ボールシートとバックアップリングとが当接し
ている環状の当接面の範囲内に位置しているので、ボー
ルシートは内側に倒れて変形することがなく、流路の軸
方向にバックアップリングを圧縮する。このため、ボー
ルとボールシートとのシール位置は常に一定となり、安
定したシール性能が得られ、かつ、ボールシートは本来
のシール寿命を発揮できる。
【0035】請求項2記載の本発明のボールバルブで
は、ボールシートのバックアップリング側の端面に環状
の窪みが設けられているので、この環状の窪みにてバッ
クアップリングの一部を収容することができ、環状の係
止溝の内壁の破損が生じない。このため、ボールシート
は長期にわたって本来のシール寿命を発揮できる。ま
た、同じ磨耗量を確保するための、ボールシートを形成
しているポリテトラフルオロエチレン樹脂量が少なくて
済み、ボールシートが安価となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボールバルブの第1実施例を示す断面
図である。
【図2】図1におけるバルブ本体を示す半断面図であ
る。
【図3】図2対応の右側面半断面図である。
【図4】図1におけるボールを示す平面図および正面図
である。
【図5】図4(b)のA−A断面図および図4(a)の
B−B断面図である。
【図6】バルブ本体内へのボールの挿入状態を示す説明
図である。
【図7】図1におけるボール押えを示す断面図である。
【図8】図1の要部を示す拡大断面図である。
【図9】本発明のボールバルブの第2実施例の要部を示
す拡大断面図である。
【図10】バルブ本体の変形例を示す断面図である。
【図11】従来のボールバルブの要部を示す拡大断面図
である。
【符号の説明】
V ボールバルブ 1 バルブ本体 2 ボール 3 スピンドル 4 ボールシート 41 シール部 42 環状の窪み 5 ボール押え 54 係止溝 541 Oリング(バックアップリング) 6 接続スリーブ 7 ユニオンナット 8 ハンドル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バルブ本体内に流路を開閉可能とするボー
    ルが配置され、このボールに流路両側よりボールシート
    が当接され、このボールシートの少なくとも一方が、そ
    の先端側の内周面に、ボール側に開口して設けられた環
    状の係止溝にバックアップリングが装着されたボール押
    えによりボールに向けて押圧されるようになされたボー
    ルバルブにおいて、 前記ボールシートのボール面と当接するエッジ状のシー
    ル部が、ボールシートとバックアップリングとが当接し
    ている環状の当接面の範囲内に位置していることを特徴
    とするボールバルブ。
  2. 【請求項2】バルブ本体内に流路を開閉可能とするボー
    ルが配置され、このボールに流路両側よりボールシート
    が当接され、このボールシートの少なくとも一方が、そ
    の先端側の内周面に、ボール側に開口して設けられた環
    状の係止溝にバックアップリングが装着されたボール押
    えによりボールに向けて押圧されるようになされたボー
    ルバルブにおいて、 前記ボールシートのバックアップリング側の端面に環状
    の窪みが設けられていることを特徴とするボールバル
    ブ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010001964A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Ckd Corp ボールバルブ
KR101492536B1 (ko) 2012-10-22 2015-02-12 에스엠씨 가부시키 가이샤 유로 개폐 밸브
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