JPH10176727A - 車両の遠心クラッチ構造 - Google Patents

車両の遠心クラッチ構造

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JPH10176727A
JPH10176727A JP33698596A JP33698596A JPH10176727A JP H10176727 A JPH10176727 A JP H10176727A JP 33698596 A JP33698596 A JP 33698596A JP 33698596 A JP33698596 A JP 33698596A JP H10176727 A JPH10176727 A JP H10176727A
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JP
Japan
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clutch
plate
centrifugal
counter shaft
fixed
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JP33698596A
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English (en)
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Seiichi Suzuki
清一 鈴木
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】各クラッチプレートとの間の隙間を簡単に調整
可能な車両の遠心クラッチ構造を提供する。 【解決手段】遠心力によりクラッチプレート32,34
が接続される遠心クラッチに多板式クラッチを組み合わ
せた車両の遠心クラッチ構造において、一方のクラッチ
プレート32が固定され、カウンタシャフト24に回転
自在に軸支されるクラッチハウジング31と、他方のク
ラッチプレート34が固定され、カウンタシャフトにそ
の軸方向に摺動可能に設けられたクラッチスリーブハブ
33と、カウンタシャフトの端部に設けられ、その軸方
向に進退してクラッチプレート32,34の断続を行う
クラッチプレッシャディスク35と、このクラッチプレ
ッシャディスク35を進退させるクラッチプッシュピー
ス37と、クラッチハウジング31に固定されたアウタ
ープレート30とからクラッチアッセンブリ27を構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の遠心クラッチ
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車や自動二輪車等の車両には、発進
時や変速時などにエンジンの回転駆動力をトランスミッ
ション機構以下の駆動系に伝達する出力伝達系に駆動ト
ルクの伝達を断続する装置であるクラッチ装置を備えて
いる。
【0003】このクラッチ装置は、エンジン側に接続さ
れたクラッチドライブプレートと、トランスミッション
機構側に接続されるクラッチドリブンプレートとを圧接
させることによりエンジンの回転駆動力をトランスミッ
ション機構に伝達する一方、互いのクラッチプレートと
を引き離すことによりエンジンの回転駆動力を断絶して
いる。
【0004】クラッチ装置の中には、互いのクラッチプ
レートとを圧接する手段として例えば特開昭54−14
0051号公報や実開昭54−183548号公報に示
すような遠心クラッチがある。
【0005】遠心クラッチは、クラッチハウジング内に
設けられたローラやボールがエンジンの回転の上昇に伴
って遠心力によりクラッチハウジング内に形成された傾
斜面上を半径方向外側に向かって移動すると同時に平行
移動し、クラッチドリブンプレートを徐々にクラッチド
ライブプレートに圧接させるように構成されている。そ
して、互いのクラッチプレートが圧接されることにより
エンジンの出力がトランスミッション機構に伝達される
ようになっている。
【0006】そして、各クラッチプレート間の隙間を全
て合計したもの、すなわちトータル隙間はクラッチ装置
の繋がるエンジン回転数や発進加速性能、クラッチ装置
の断続フィーリング等に大きく影響するため、トータル
隙間の調整が重要であり、この隙間を常時一定に管理す
ることが望ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
らのこのトータル隙間の調整方法は、異なる厚さを有す
るクラッチドライブプレートやクラッチドリブンプレー
トを数種類用意し、従来の物と交換することにより必要
な間隔のトータル隙間を得ていたが、それぞれのクラッ
チプレートを多数用意する必要があると共にそれらの交
換作業等に手間隙が掛かってしまい、コストアップに繋
がるなど好ましいものではない。
【0008】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、各クラッチプレート間の隙間を簡単に調整可能
な車両の遠心クラッチ構造を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両の遠心
クラッチ構造は、上述した課題を解決するために、請求
項1に記載したように、エンジン回転の上昇に伴う遠心
力によりクラッチプレートが接続される遠心クラッチに
多板式クラッチを組み合わせた車両の遠心クラッチ構造
において、一方のクラッチプレートが固定され、カウン
タシャフトに回転自在に軸支されるクラッチハウジング
と、他方のクラッチプレートが固定され、上記カウンタ
シャフトにその軸方向に摺動可能に設けられたクラッチ
スリーブハブと、上記カウンタシャフトの端部に設けら
れ、その軸方向に進退して上記クラッチプレートの断続
を行うクラッチプレッシャディスクと、このクラッチプ
レッシャディスクを進退させるクラッチプッシュピース
と、上記クラッチハウジングに固定されたアウタープレ
ートとからクラッチアッセンブリを構成し、上記アウタ
ープレートで上記クラッチプレッシャディスクを進退自
在に、かつ、その移動量を調節可能に保持したものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0011】図1は、この発明を適用した車両としての
自動二輪車(図示せず)に搭載される4サイクルエンジ
ンの部分縦断面図である。また、図2は図1のII−I
I線に沿う断面図である。図1および図2に示すよう
に、このエンジン1は主にシリンダヘッド2、シリンダ
ブロック3、そしてクランクケース4からその外形が構
成される。
【0012】クランクケース4内にはクランクシャフト
5が水平に配置される。このクランクシャフト5の一
端、例えば図2における右端にはエンジン回転数検出装
置6が設けられる一方、左端にはマグネト装置7が設け
られる。また、クランクシャフト5上にはプライマリー
ドライブギヤ8が設けられる。このクランクシャフト5
の回転運動、すなわちエンジン1の出力はトランスミッ
ション機構9を介してドライブチェーン10によって図
示しない駆動輪に伝達される。
【0013】トランスミッション機構9は主にクラッチ
装置22およびギヤシフト装置23から構成される。ト
ランスミッション機構9は、クランクシャフト5と平行
に配置されたカウンタシャフト24とドライブシャフト
25とを備え、両シャフト24,25はそれぞれのミッ
ションギヤ列26で作動連結される。
【0014】カウンタシャフト24にはクラッチ装置2
2が設けられる。このクラッチ装置22は、例えば周知
の多板式クラッチと遠心クラッチとを組み合わせたもの
であり、エンジン1の一側、例えば図2に置けるカウン
タシャフト24の右端に設けられたクラッチアッセンブ
リ27と、エンジン1の他側、例えば図2におけるカウ
ンタシャフト24の左端に設けられたクラッチ断続機構
28とに大別される。
【0015】図3は、クラッチアッセンブリ27の拡大
断面図である。図2および図3に示すように、クラッチ
アッセンブリ27は、クラッチハウジング31、クラッ
チドライブプレート32、クラッチスリーブハブ33、
クラッチドリブンプレート34、クラッチプレッシャデ
ィスク35、アウタープレート30、ドリブンプッシュ
ロッド36、クラッチプッシュピース37、遠心ローラ
38およびスプリング39等から構成される。また、図
2に示すように、クラッチ断続機構28は、後述するア
クチュエータ40やドライブプッシュロッド41等で構
成される。
【0016】カウンタシャフト24はその内部が中空の
円筒状のものであり、カウンタシャフト24内部にはド
リブンプッシュロッド36が軸方向に進退自在に配置さ
れる。また、カウンタシャフト24のクラッチアッセン
ブリ27側端部の開口部にはクラッチプッシュピース3
7の一端が軸方向に進退自在に装着され、さらに、カウ
ンタシャフト24の他端側開口部にはドライブプッシュ
ロッド41の一端が軸方向に進退自在に装着される。
【0017】クラッチプッシュピース37はその外周面
にプッシュフランジ37aが形成されると共に、内部に
は軸方向に延びる調整ネジ37bが挿通される。この調
整ネジ37bのカウンタシャフト24内側端部はドリブ
ンプッシュロッド36の端部に接すると共に、調整ネジ
37bの外側端部には調整ナット37cが結合される。
【0018】クラッチハウジング31は有底円筒状のも
ので、その開口部(図2、図3における右側)には中央
に挿通口30aが形成されたアウタープレート30が固
着される。また、クラッチハウジング31の底部(図
2、図3における左側)にはプライマリードリブンギヤ
42がダンパ43を介して固着される。クラッチハウジ
ング31はプライマリードリブンギヤ42と共にカウン
タシャフト24に回転自在に軸支され、プライマリード
リブンギヤ42がクランクシャフト5上のプライマリー
ドライブギヤ8に作動連結される。さらに、クラッチハ
ウジング31の底面には半径方向の外側に向かって上り
傾斜となる傾斜面44が形成される。そして、クラッチ
ハウジング31の周壁内面には複数枚のクラッチドライ
ブプレート32の外周縁部が嵌合され、クラッチドライ
ブプレート32はクラッチハウジング31と一体に回転
する。
【0019】クラッチスリーブハブ33は、クラッチハ
ウジング31同様の有底円筒状のもので、底部中央がカ
ウンタシャフト24に軸方向に摺動可能にスプライン嵌
合されると共に、スリーブ状の周壁の外周部には複数枚
のクラッチドリブンプレート34の内周縁部がスプライ
ン嵌合され、クラッチドリブンプレート34はクラッチ
スリーブハブ33と一体に回転する。そして、クラッチ
ドライブプレート32とクラッチドリブンプレート34
とは交互に重ね合うように配置される。
【0020】クラッチプレッシャディスク35はその中
央部にボス部35aが図3における右側に突設された円
盤状のものである。クラッチプレッシャディスク35は
そのボス部35aが前記アウタープレート30の挿通口
30aに進退自在に挿通されてアウタープレート30の
外側から調整用の二重ナット60a,60bが結合され
る。そして、クラッチプレッシャディスク35とアウタ
ープレート30との間にはスプリング39が介装され二
重ナット60a,60bと共にクラッチプレッシャディ
スク35を保持する。
【0021】さらに、ボス部35aの底には孔35bが
形成され、この孔35bに前記クラッチプッシュピース
37の外側端部が挿通されると共に、ボス部35aの底
が前記プッシュフランジ37aに適当な遊びAを持って
配置される。
【0022】前記クラッチハウジング31の傾斜面44
と、この傾斜面44側に最も近接して配置されたクラッ
チドリブンプレート34´との間には遠心ローラ38が
配置される。エンジン1の回転の上昇に伴ってクラッチ
ハウジング31が回転し、所定のエンジン回転数に達す
ると遠心力により遠心ローラ38が傾斜面44上を半径
方向に移動しながらカウンタシャフト24の軸方向のク
ラッチドリブンプレート34´側に移動し、クラッチド
リブンプレート34を徐々にクラッチドライブプレート
32に圧接させる。なお、このときクラッチプレッシャ
ディスク35もスプリング39の作用でクラッチドライ
ブプレート32およびクラッチドリブンプレート34を
圧接させている。そして、クラッチドリブンプレート3
4とクラッチドライブプレート32が両側から圧接され
ることによりエンジン1の出力がカウンタシャフト24
に伝達される。
【0023】ところで、各クラッチプレート32,34
間の隙間を全て合計したもの、すなわちトータル隙間S
は遠心ローラ38の最大移動量Mより小さく設定され、
この遠心ローラ38の最大移動量Mとトータル隙間Sと
の差(M−S)が各クラッチプレート32,34のタイ
ト量となり、スプリング39の力が各クラッチプレート
32,34に加わっていわゆるクラッチ容量を得る。
【0024】一方、上述したように、クラッチ断続機構
28は例えば電気信号により進退するプッシュピン45
を備えたアクチュエータ40およびプッシュピン45と
上記ドリブンプッシュロッド36との間に介装されたド
ライブプッシュロッド41とから構成される。
【0025】アクチュエータ40は例えば電磁ソレノイ
ドであって、所定の電気信号、例えばON信号が入力さ
れるとプッシュピン45が例えば図2における右方向に
突出し、ドライブプッシュロッド41、ドリブンプッシ
ュロッド36およびプッシュピース37を経てクラッチ
プレッシャディスク35をスプリング39に抗して図2
および図3における右側に押す。クラッチプレッシャデ
ィスク35が押されるとスプリング39によるクラッチ
ドライブプレート32およびクラッチドリブンプレート
34への圧接力が緩められ、クラッチドライブプレート
32およびクラッチドリブンプレート34が離間し、エ
ンジン1の回転力が断絶される。
【0026】また、アクチュエータ40に他の電気信
号、例えばOFF信号が入力されるとプッシュピン45
が元に戻り、スプリング39の働きによりクラッチプレ
ッシャディスク35が再びクラッチドリブンプレート3
4をクラッチドライブプレート32に圧接させ、エンジ
ン1の出力が再びカウンタシャフト24に伝達される。
【0027】一方、ギヤシフト装置23は、主にギヤシ
フトレバー51、ギヤシフトシャフト52、ギヤシフト
アーム53、ギヤシフトカム54、フォークシャフト5
5、およびシフトフォーク56で構成される。
【0028】前記カウンタシャフト24とドライブシャ
フト25との間には、これらのシャフト24,25に平
行するギヤシフトカム54が回転自在に軸支される。こ
のギヤシフトカム54は、例えば中空状に鋳造された円
筒カムであり、その外周面に複数本のリード溝54aが
刻設される。
【0029】一方、ギヤシフトシャフト52の一端はク
ランクケース4外に突出し、この突出部に足動操作用の
ギヤシフトレバー51が設けられる。また、ギヤシフト
シャフト52の他端にはギヤシフトアーム53が設けら
れる。そして、ギヤシフトカム54はギヤシフトレバー
51のシフト操作により回動操作される。
【0030】さらに、ギヤシフトシャフト52には図示
しないシフト操作感知スイッチが設けられる。このシフ
ト操作感知スイッチはギヤシフトレバー51の足動操作
の有無および操作方向(シフトアップまたはシフトダウ
ン)を感知し、これらの信号を図示しないコントロール
ユニットに伝達する。
【0031】コントロールユニットに伝達されたシフト
操作の信号は前記アクチュエータ40に例えばON/O
FF信号として伝達され、アクチュエータ40を作動さ
せる。すなわち、ギヤシフトレバー51によってシフト
操作が行われるとクラッチアッセンブリ27が自動的に
断絶され(ON信号)、また、シフト操作が終わるとク
ラッチアッセンブリ27は自動的に接続される(OFF
信号)。
【0032】ギヤシフトカム54と、カウンタシャフト
24およびドライブシャフト25との間には、これらの
軸に平行して一対のフォークシャフト55が軸支され
る。これらのフォークシャフト55にはシフトフォーク
56が軸方向にスライド自在に軸装され、これらシフト
フォーク56に突設されたガイドピン56aがそれぞれ
ギヤシフトカム54のリード溝54a内に摺動自在に嵌
合される。
【0033】カウンタシャフト24およびドライブシャ
フト25上に設けられたミッションギヤ列26のうち、
幾つかの所定のギヤ58にはシフト溝58aが形成さ
れ、シフトフォーク56にそれぞれ形成されたフォーク
部分56bがこれらのシフト溝58aに係合し、これら
のギヤ58を回転自在に把持する。
【0034】ギヤシフトカム54が回動すると、シフト
フォーク56がギヤシフトカム54のリード溝54aに
合わせてフォークシャフト55沿いに摺動し、これによ
ってミッションギヤ列26の所定のギヤ58がカウンタ
シャフト24とドライブシャフト25の軸方向に沿って
摺動し、隣接するギヤに結合あるいは切り放される。
【0035】ギヤ同士が結合すると、結合されたギヤが
カウンタシャフト24またはドライブシャフト25に回
転一体となるため、そのギヤのギヤ比を介してエンジン
1の出力がカウンタシャフト24からドライブシャフト
25に伝達される。
【0036】ドライブシャフト25の一端はクラッチ断
続機構28と同じ側のクランクケース4外に突出し、こ
の突出部にドライブスプロケット59が設けられる。そ
して、このドライブスプロケット59から延びるドライ
ブチェーン10によってエンジン1の出力が駆動輪に伝
達される。
【0037】次に、本実施形態の作用について説明す
る。
【0038】エンジン1が始動され、その回転数が上昇
して所定のエンジン回転数に達すると遠心ローラ38が
クラッチドリブンプレート34を徐々にクラッチドライ
ブプレート32に圧接させてエンジン1の出力をカウン
タシャフト24に伝達する。このとき、ミッションギヤ
列26のギヤが結合していれば車両は走行を始める。
【0039】走行中に変速操作を行うためにギヤシフト
レバー51を操作すると、この操作をシフト操作感知ス
イッチが感知し、クラッチ断続機構28のアクチュエー
タ40を作動させてクラッチアッセンブリ27を自動的
に断絶する。クラッチアッセンブリ27が断絶された後
にさらにギヤシフト装置23でミッションギヤ列26の
組み合わせを変更し、ギヤシフトレバー51の操作が終
わるとクラッチアッセンブリ27は自動的に接続され、
変速操作が完了する。
【0040】ところで、クラッチ装置22の繋がるエン
ジン回転数や発進加速性能、クラッチ装置22の断続フ
ィーリング等は前記各クラッチプレート32,34間の
隙間を全て合計したもの、すなわちトータル隙間Sが大
きく影響するため、この隙間Sを常時一定に管理する調
整が必要である。
【0041】このトータル隙間Sの調整は、クラッチプ
レッシャディスク35のボス部35をアウタープレート
30に固定している二重ナット60a,60bによって
容易に行うことができる。
【0042】具体的には、まず二重ナット60a,60
bを緩め、クラッチプレッシャディスク35をカウンタ
シャフト24の軸方向に進退させて、例えばシックネス
ゲージ等を用いて必要なトータル隙間Sを得る。必要な
トータル隙間Sが得られたら内側のナット60aを締め
てクラッチプレッシャディスク35の位置決めを行い、
その後に外側のナット60bを締めて内側ナット60a
の緩み止めとする。そして、最後にクラッチプッシュピ
ース37の調整ナット37cでクラッチプレッシャディ
スク35のボス部35aの底とプッシュフランジ37a
との間の遊びAを調整する。
【0043】クラッチプレート32,34間のトータル
隙間Sの調整を上述した方法で行えば、従来のように異
なる厚さを有するクラッチドライブプレートやクラッチ
ドリブンプレートを数種類用意し、クラッチ装置22を
分解して交換するといった煩わしい手間隙が掛からずに
済む。その結果、整備時間の短縮化、コストの削減等が
図れる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る車両
の遠心クラッチ構造によれば、エンジン回転の上昇に伴
う遠心力によりクラッチプレートが接続される遠心クラ
ッチに多板式クラッチを組み合わせた車両の遠心クラッ
チ構造において、一方のクラッチプレートが固定され、
カウンタシャフトに回転自在に軸支されるクラッチハウ
ジングと、他方のクラッチプレートが固定され、上記カ
ウンタシャフトにその軸方向に摺動可能に設けられたク
ラッチスリーブハブと、上記カウンタシャフトの端部に
設けられ、その軸方向に進退して上記クラッチプレート
の断続を行うクラッチプレッシャディスクと、このクラ
ッチプレッシャディスクを進退させるクラッチプッシュ
ピースと、上記クラッチハウジングに固定されたアウタ
ープレートとからクラッチアッセンブリを構成し、上記
アウタープレートで上記クラッチプレッシャディスクを
進退自在に、かつ、その移動量を調節可能に保持したた
め、煩わしい手間隙を掛けずに上記クラッチプレート間
のトータル隙間の調整が行え、整備時間の短縮化および
コストの削減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両の遠心クラッチ構造の一実施
形態を示す車両としての自動二輪車に搭載される4サイ
クルエンジンの部分縦断面図。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図。
【図3】クラッチアッセンブリの拡大断面図。
【符号の説明】
1 エンジン 9 トランスミッション機構 22 クラッチ装置 23 ギヤシフト装置 24 カウンタシャフト 27 クラッチアッセンブリ 28 クラッチ断続機構 30 アウタープレート 31 クラッチハウジング 32 クラッチドライブプレート 33 クラッチスリーブハブ 34 クラッチドリブンプレート 35 クラッチプレッシャディスク 37 クラッチプッシュピース 38 遠心ローラ 60a,60b 調整用の二重ナット S クラッチプレートのトータル隙間 M 遠心ローラの最大移動量

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン回転の上昇に伴う遠心力により
    クラッチプレートが接続される遠心クラッチに多板式ク
    ラッチを組み合わせた車両の遠心クラッチ構造におい
    て、一方のクラッチプレート32が固定され、カウンタ
    シャフト24に回転自在に軸支されるクラッチハウジン
    グ31と、他方のクラッチプレート34が固定され、上
    記カウンタシャフト24にその軸方向に摺動可能に設け
    られたクラッチスリーブハブ33と、上記カウンタシャ
    フト24の端部に設けられ、その軸方向に進退して上記
    クラッチプレート32,34の断続を行うクラッチプレ
    ッシャディスク35と、このクラッチプレッシャディス
    ク35を進退させるクラッチプッシュピース37と、上
    記クラッチハウジング31に固定されたアウタープレー
    ト30とからクラッチアッセンブリ27を構成し、上記
    アウタープレート30で上記クラッチプレッシャディス
    ク35を進退自在に、かつ、その移動量を調節可能に保
    持したことを特徴とする車両の遠心クラッチ構造。
JP33698596A 1996-12-17 1996-12-17 車両の遠心クラッチ構造 Pending JPH10176727A (ja)

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