JP2012031901A - クラッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】遠心ウェイトのクラッチ外周側への移動によりクラッチ軸方向でクラッチ板を押圧して摩擦係合させるクラッチ装置において、当該クラッチ装置の軸方向の長さを抑えてコンパクト化を図る。
【解決手段】有底筒状のクラッチアウタ4と、前記クラッチアウタ4の内周側に配置されるクラッチインナ5と、クラッチアウタ4及びクラッチインナ5間に積層されるクラッチ板6と、クラッチアウタ4の底部4a側にて底部4aと共に遠心ウェイト33を挟持する底部側プレッシャープレート7と、クラッチアウタ4の開放側にて遠心ウェイト33からの押圧力を受ける開放側プレッシャープレート8とを備え、開放側プレッシャープレート8がクラッチインナ5に支持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動二輪車等の小型車両に好適なクラッチ装置に関する。
従来、回転軸と同軸の有底筒状のアウタ部材(駆動側部材)の底部に、クラッチ軸方向でクラッチ板を押圧可能な遠心ウェイトを備え、この遠心ウェイトのクラッチ外周側への移動により、前記クラッチ板を押圧して摩擦係合させるクラッチ装置において、アウタ部材の開放側に遠心ウェイトからの押圧力を受ける受け部材を支持したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−68694号公報
しかし、上記従来の構成においては、アウタ部材の開放側に受け部材を支持することから、アウタ部材ひいてはクラッチ装置がクラッチ軸方向で大型化するという課題がある。
そこで本発明は、遠心ウェイトのクラッチ外周側への移動によりクラッチ軸方向でクラッチ板を押圧して摩擦係合させるクラッチ装置において、当該クラッチ装置の軸方向の長さを抑えてコンパクト化を図ることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、遠心ウェイト(33)のクラッチ径方向での移動によりクラッチ板(6)をクラッチ軸方向で押圧し又は前記押圧を解除してトルク伝達の可否を切り替える遠心クラッチとしての機能を有するクラッチ装置(1,51)において、
回転軸(2)と同軸の有底筒状をなすと共に前記回転軸(2)に相対回転可能に支持されて駆動源からの駆動力を常時受けるアウタ部材(4)と、前記アウタ部材(4)の内周側で前記回転軸(2)に一体回転可能に支持されるインナ部材(5)と、前記アウタ部材(4)の内周側に一体回転可能に支持される第一のクラッチ板(6a)と、前記インナ部材(5)の外周側に一体回転可能に支持される第二のクラッチ板(6b)と、前記アウタ部材(4)の内周側かつ底部(4a)側に配置されて前記アウタ部材(4)の底部(4a)との間に前記遠心ウェイト(33)を挟持すると共に、この遠心ウェイト(33)のクラッチ径方向での移動により前記各クラッチ板(6)を前記アウタ部材(4)の開放側に押圧する又は前記押圧を解除する底部側押圧部材(7,52)と、前記アウタ部材(4)の内周側かつ開放側に配置されて前記遠心ウェイト(33)からの押圧力を受けて前記各クラッチ板(6)を前記アウタ部材(4)の底部(4a)側に押圧する開放側押圧部材(8)と、を備え、前記開放側押圧部材(8)が前記インナ部材(5)に支持されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記アウタ部材(4)の自身の底部(4a)側への移動を規制するべく前記底部(4a)に対してクラッチ軸方向で当接する移動規制部(15b)を備え、この移動規制部(15b)と前記底部(4a)との間にスラストベアリング(34)が配置されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記移動規制部(15b)と前記底部(4a)との間に補機駆動用のスプロケット(25)が配置されることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記底部側押圧部材(52)を前記底部(4a)側に付勢する付勢部材(53)を備え、この付勢部材(53)がクラッチ周方向で並ぶ複数の前記遠心ウェイト(33)の間に配置されることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記底部側押圧部材(7)を前記底部(4a)側に付勢する付勢部材(28)を備え、この付勢部材(28)がクラッチ径方向で前記遠心ウェイト(33)と前記インナ部材(5)のハブ部(5a)との間に配置されることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記開放側押圧部材(8)を前記底部(4a)側に付勢するクラッチスプリング(36)を備えることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、遠心ウェイトからの押圧力を受ける開放側押圧部材をインナ部材に支持することで、アウタ部材ひいては当該クラッチ装置の嵩張りを抑えてコンパクト化を図ることができる。
請求項2に記載した発明によれば、インナ部材に支持した底部側押圧部材を遠心ウェイトが押圧した際の反力によりアウタ部材はクラッチ軸方向に荷重を受けるが、この荷重を受けたスラストベアリングがアウタ部材と位置規制部との相対回転を許容することで、前記荷重を効果的に受けることができる。
請求項3に記載した発明によれば、スプロケットの側面を利用してスラストベアリングの接触面を確保できる。
請求項4に記載した発明によれば、付勢部材を小型化して当該クラッチ装置のさらなるコンパクト化を図ることができる。
請求項5に記載した発明によれば、付勢部材を遠心ウェイトとハブ部との間に効率よく配置できると共に、遠心ウェイトの数を減らすことなくクラッチ容量を確保できる。
請求項6に記載した発明によれば、遠心ウェイトからの押圧力を受けて開放側押圧部材がアウタ部材の開放側に移動した際に、クラッチスプリングの弾発力によりクラッチ板を各押圧部材で挟持できる。
本発明の第一実施形態における多板クラッチの接続状態を示す軸方向に沿う断面図である。 図1に示す多板クラッチのクラッチアウタを軸方向から見た矢視図である。 図1に示す多板クラッチの切断状態を示す図1の一部に相当する断面図である。 本発明の第二実施形態における多板クラッチの接続状態を示す軸方向に沿う断面図である。 図4に示す多板クラッチの底部側プレッシャープレートを軸方向から見た矢視図である。 図4に示す多板クラッチのリテーナを軸方向から見た矢視図である。 図4に示す多板クラッチのクラッチアウタを軸方向から見た矢視図である。 図4に示す多板クラッチの切断状態を示す図4の一部に相当する断面図である。
<第一実施形態>
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示す多板クラッチ1は、例えば自動二輪車等の鞍乗り型車両の動力源であるエンジンユニットにおいて、そのトランスミッションのメインシャフト2の一端部上に同軸配置される。多板クラッチ1は、駆動源であるクランクシャフト(不図示)とメインシャフト2との間のトルク伝達の可否を切り替えるもので、エンジンケース3一側のクラッチ室3a内(油室内)に配置される。
多板クラッチ1及びメインシャフト2は、その軸方向(以下、クラッチ軸方向という)が車体左右方向(車幅方向)に沿うように配置される。なお、図中符号C1は多板クラッチ1(及びメインシャフト2)の回転中心軸線を、図中矢印LHは車両左側をそれぞれ示す。この実施形態では、多板クラッチ1はメインシャフト2の右端部に配置される。すなわち、多板クラッチ1の軸方向右側は車幅方向外側、軸方向左側は車幅方向内側となる。以下、多板クラッチ1の軸方向をクラッチ軸方向、周方向をクラッチ周方向、径方向をクラッチ径方向ということがある。
多板クラッチ1は、クラッチレバー等のクラッチ操作子の操作に応じて動力伝達を断接させる手動クラッチとしての機能を有する他に、クラッチアウタ4(駆動源)の回転速度に応じて動力伝達を断接させる遠心クラッチとしての機能も有する。
多板クラッチ1は、メインシャフト2と同軸の有底円筒状をなすと共にメインシャフト2に相対回転可能に支持されて前記クランクシャフトとの間で常時回転動力の伝達を行うクラッチアウタ4と、このクラッチアウタ4の内周側に同軸配置されると共にメインシャフト2に一体回転可能に支持されるクラッチインナ5と、クラッチアウタ4及びクラッチインナ5の間にてクラッチ軸方向で積層される複数のクラッチ板6と、クラッチアウタ4の内周側かつ底部4a側に同軸配置されて前記積層された各クラッチ板6(以下、クラッチ板群6ということがある)を右側に押圧する底部側プレッシャープレート7と、クラッチアウタ4の内周側かつ開放側に同軸配置されてクラッチ板群6を左側に押圧する開放側プレッシャープレート8と、クラッチ操作子と連動するレリーズ機構3bに係合して開放側プレッシャープレート8によるクラッチ板群6の押圧を解除するリフターロッド9とを備える。
クラッチアウタ4は、円板状の底部4aと、底部4aの外周縁から右側に起立する円筒状の外周部4bとを一体に有する。底部4aの左側には、前記クランクシャフトとの間の動力伝達を可能とするプライマリドリブンギヤ11が同軸かつ一体回転可能に取り付けられる。
外周部4bには、軸線C1に沿う係止溝が多数刻設される。各係止溝には、各クラッチ板6におけるクラッチアウタ4に支持されるもの(以下、クラッチディスク6aという)の外周に突設された多数の係止爪がそれぞれ係合する。これにより、各クラッチディスク6aがクラッチアウタ4に対して一体回転可能かつクラッチ軸方向で変位可能となる。なお、図中符号12は前記クランクシャフトと一体回転可能に設けられると共にプライマリドリブンギヤ11に噛み合うプライマリドライブギヤを示す。
一方、クラッチインナ5は、メインシャフト2の外周にスプライン嵌合するハブ部5aと、ハブ部5aの右端部外周に形成されるフランジ部5bと、フランジ部5bの外周縁から右側に起立する円筒部5cとを一体に有する。円筒部5cは、クラッチアウタ4の外周部4bの内周側に所定間隔を空けて配置される。
円筒部5cには、軸線C1に沿う係止溝が多数刻設される。各係止溝には、各クラッチ板6におけるクラッチインナ5に支持されるもの(以下、クラッチプレート6bという)の内周に突設された多数の係止爪がそれぞれ係合する。これにより、各クラッチプレート6bがクラッチインナ5に対して一体回転可能かつクラッチ軸方向で変位可能となる。
なお、各クラッチディスク6a及び各クラッチプレート6bは、クラッチインナ5の円筒部5cを貫通させる中央孔を有する円板状をなし、これらがクラッチ軸方向で交互に重なるように積層される。クラッチディスク6aはベースプレートの両面に摩擦材を貼付してなり、クラッチプレート6bは単一の金属板からなる。
開放側プレッシャープレート8は、クラッチ板群6の右側面に当接する右押圧面8aを有し、底部側プレッシャープレート7は、クラッチ板群6の左側面に当接する左押圧面7aを有する。なお、クラッチ板群6の最も右側のものの内周側には、ジャダー防止用の皿バネ13が配設される。
各クラッチディスク6a及び各クラッチプレート6bは、各プレッシャープレート7,8からの押圧力によりクラッチ軸方向で挟圧されて互いに摩擦係合する。これにより、クラッチアウタ4とクラッチインナ5との間でトルク伝達が可能なクラッチ接続状態となる。一方、前記摩擦係合が解除されることで、前記トルク伝達が遮断されたクラッチ切断状態となる。
メインシャフト2は中空状をなし、その内部はエンジンオイルの油路としても用いられる。なお、図中符号14はメインシャフト2の中間部右側のジャーナル部をクランクケースの軸受け部に支持するラジアルボールベアリングを示す。
ベアリング14の右側方には、メインシャフト2を挿通するカラー部材15が配設される。カラー部材15は、カラー本体15aの左端部にフランジ部15bを一体に有する。フランジ部15bの左側面には、ベアリング14のインナレースの右側面が当接する。カラー本体15aの右端には、平ワッシャ16を介してクラッチインナ5のハブ部5aの左端が当接する。
ハブ部5aの右側方には、メインシャフト2の右端部に装着した平ワッシャ17及びロックワッシャ18並びにロックナット19がハブ部5a側から順に配される。ベアリング14のインナレースは、メインシャフト2に対する左側への移動が規制されており、ロックナット19を締め込んだ際には、このロックナット19とベアリング14のインナレースとの間にカラー部材15及びハブ部5a並びに各ワッシャ16,17,18が一体的に締結固定される。
ハブ部5aの外径はカラー本体15aの外径よりも大きく、このハブ部5aの外径よりも大となるように平ワッシャ16の外径が設定される。カラー本体15aの右端は、平ワッシャ16の内周側の左側面に当接する。カラー本体15aの右側部には、メインシャフト2に設けた油孔21に対応する油孔22が形成され、これら各油孔21,22を通じて、メインシャフト2内のオイルがカラー本体15a外周に装着したラジアルニードルベアリング23に供給される。このニードルベアリング23を介して、カラー本体15aの外周にプライマリドリブンギヤ11のハブ部11aが回転可能に支持される。
プライマリドリブンギヤ11は、前記ハブ部11aと、プライマリドライブギヤ12が噛み合うギヤ歯部11bと、ハブ部11a及びギヤ歯部11b間に渡るスポーク部11cとを有する。プライマリドリブンギヤ11の右側には、クラッチアウタ4の底部4aが隣接配置される。底部4aの左側面には、前記スポーク部11cに一体回転可能に係合するボス部24が突設される。
スポーク部11cには、前記ギヤ歯部11b側とハブ部11a側とを弾性的に相対回転可能とするダンパー11dが設けられる。ハブ部11aとその左側のフランジ部15bとの間には、例えばオイルポンプ駆動用のドライブスプロケット25が設けられる。なお、プライマリドリブンギヤ11のハブ部11aの右側部はクラッチアウタ4の底部4aの中央部を貫通支持しており、このハブ部11aはクラッチアウタ4のハブ部であるともいえる。
ドライブスプロケット25は、ハブ部11a及びフランジ部15bよりも大径をなし、カラー本体15aの左側部外周に回転可能に支持される。ドライブスプロケット25の右側面はハブ部11aの左端面に当接し、ドライブスプロケット25の左側面はスラストローラベアリング34を介してフランジ部15bの右側面に当接する。ドライブスプロケット25の右側面には、ハブ部11aの左端に形成された凹部11eに入り込む凸部25aが形成される。これら凹部11e及び凸部25aの嵌合により、ドライブスプロケット25がプライマリドリブンギヤ11及びクラッチアウタ4と共に回転可能とされる。
クラッチアウタ4の底部4aの右側面には、クラッチインナ5のハブ部5aの外周側を囲む内円筒部26、及びこの内円筒部26の外周側をさらに囲む外円筒部27が、それぞれ右側に起立するように設けられる。外円筒部27の起立高さは、内円筒部26の起立高さの略半分とされる。内外円筒部26,27間の空間には、底部側プレッシャープレート7に左側への付勢力を付与する圧縮コイルスプリング28、及びこのスプリング28を底部側プレッシャープレート7に係合させる係合部材29が配置される。
底部側プレッシャープレート7は中央孔を有する円板状をなし、その外周側にはクラッチ板群6の左側面に対向する左押圧面7aが形成される。底部側プレッシャープレート7の内周縁部には、円筒状の係合部材29の右端部が右側から当接(係合)し、係合部材29の左端部には、その外周側に配されたスプリング28の左端部が右側から当接(係合)する。スプリング28の右端部は、内円筒部26の右端部外周に固定されたリテーナ54に左側から当接(係合)する。
このスプリング28の弾発力により、底部側プレッシャープレート7がクラッチアウタ4に対して左側(クラッチ板群6と反対側)に付勢される。底部側プレッシャープレート7は、その外周部がクラッチディスク6aと同様にクラッチアウタ4の外周部4bに係合することで、クラッチアウタ4に対して一体回転可能かつクラッチ軸方向で変位可能である。
クラッチアウタ4における底部4aの外周側と外周部4bの左側とからなる隅部には、外周側ほど右側に位置するように傾斜した傾斜面31を形成する案内部材32が固設される。クラッチアウタ4の内周側かつ底部4a側において、外周部4b、内円筒部26、底部4a及び案内部材32、並びに底部側プレッシャープレート7に囲まれる空間には、複数の遠心ウェイト33がクラッチ周方向で等間隔に並ぶように配設される。
図2を併せて参照し、各遠心ウェイト33は円筒状をなし、その軸線がクラッチ周方向の接線に沿うように配置される。各遠心ウェイト33は、例えば案内部材32から起立する仕切り壁等によって、クラッチ径方向に沿うように前記傾斜面31に沿って移動可能に保持される。なお、各遠心ウェイト33は、その軸方向両側(クラッチアウタ4の外周部4bに接する部位)と軸方向中間(外円筒部27に接する部位)とで材質を異ならせている。
図3を参照し、各遠心ウェイト33に所定以上の遠心力が作用しないとき(クラッチ低回転時)には、これらが底部側プレッシャープレート7により左側に押圧されて傾斜面31に沿って内周側に移動する。各遠心ウェイト33は、外円筒部27に外周側から突き当たることで、クラッチ内周側に移動しきった状態となる。
このとき、底部側プレッシャープレート7は左側に移動しきった状態となり、底部側プレッシャープレート7によるクラッチ板群6の押圧が解除される。またこのとき、開放側プレッシャープレート8は例えばクラッチインナ5の円筒部5cの右端(円筒部右端5e)に右側から当接することで、左側への移動が規制された(左側に移動しきった)状態となる。
一方、図1を参照し、各遠心ウェイト33に所定以上の遠心力が作用したとき(クラッチ高回転時)には、これらが傾斜面31に沿って外周側に移動しつつ底部側プレッシャープレート7を右側に押圧する。各遠心ウェイト33は、外周部4bに内周側から突き当たることで、クラッチ外周側に移動しきった状態となる。
このとき、底部側プレッシャープレート7は右側に移動しきった状態となり、底部側プレッシャープレート7によるクラッチ板群6の押圧がなされる。またこのとき、開放側プレッシャープレート8もクラッチ板群6を介して右側に押圧され、この開放側プレッシャープレート8がクラッチインナ5から離間する。このときの開放側プレッシャープレート8とクラッチインナ5の円筒部右端5eとの間の隙間を図中符号t1で示す。
これにより、開放側プレッシャープレート8がクラッチスプリング36の弾発力を受けてクラッチ板群6を左側に押圧し、もってクラッチスプリング36の弾発力により各プレッシャープレート7,8間でクラッチ板群6が挟圧され、クラッチ板群6が一体的に摩擦係合してクラッチアウタ4及びクラッチインナ5間でのトルク伝達が可能となる。
このとき、クラッチアウタ4には、各遠心ウェイト33が底部側プレッシャープレート7等を押圧することによる左側への反力が作用する。この反力は、プライマリドリブンギヤ11のハブ部11a及びスプロケット25並びにスラストベアリング34を介して、カラー部材15のフランジ部15bに入力される。その際、スラストベアリング34により、クラッチアウタ4と一体回転するスプロケット25とクラッチアウタ4の位置規制部材であるフランジ部15bとの相対回転が許容されるので、スラスト荷重が効果的に支持される。
図1を参照し、開放側プレッシャープレート8のクラッチ径方向中間部には、右側に開放する有底円筒状をなすスプリング受け部8bが形成され、このスプリング受け部8b内に、圧縮コイルスプリングとしてのクラッチスプリング36が収容される。
スプリング受け部8bは、開放側プレッシャープレート8から左側に突出するように設けられる。スプリング受け部8b内には、クラッチインナ5のフランジ部5bから右側に起立してスプリング受け部8bの底部を貫通するボス部5dが入り込むと共に、このボス部5dの外周にクラッチスプリング36が配される。クラッチスプリング36は、その左端部がスプリング受け部8bの底部に右側から当接(係合)すると共に、右端部がボス部5dにボルト38により締結固定された平ワッシャ37に左側から当接(係合)する。このクラッチスプリング36の弾発力により、開放側プレッシャープレート8がクラッチインナ5に対して左側(クラッチ板群6側)に付勢される。なお、スプリング受け部8b及びクラッチスプリング36等は、クラッチ周方向で等間隔に複数設けられている。
メインシャフト2の右端部内には、これと同軸の棒状をなすリフターロッド9の左側部が、クラッチ軸方向で移動可能に挿通保持される。リフターロッド9は、その右端部9aがエンジンケース3に構成されたレリーズ機構3bの作用端に係合すると共に、軸方向中間部の外周にラジアルボールベアリング39を支持する。ベアリング39は、開放側プレッシャープレート8のハブ部8cの内周に保持される。ベアリング39のアウタレースの右側面は、開放側プレッシャープレート8のハブ部8cの右端部に左側から当接(係合)する。ベアリング39のインナレースの左側面は、リフターロッド9の軸方向中間部に形成された環状凸部9bに右側から当接(係合)する。
リフターロッド9及び開放側プレシャープレートは、クラッチ操作子によるクラッチ切断操作がなされたときは、レリーズ機構3bの作動により右側に移動する。このとき、各遠心ウェイト33のクラッチ径方向位置によらず(クラッチアウタ4の回転速度によらず)、多板クラッチ1が切断状態となる。
上述の構成において、エンジンの運転により前記クランクシャフトからの回転駆動力がクラッチアウタ4に伝達されても、その回転数(回転速度)が所定値未満(低回転)であれば、各遠心ウェイト33が底部側プレッシャープレート7により底部4a側に押圧されて内周側に保持されたままとなる。
このとき、図3に示すように、底部側プレッシャープレート7の左押圧面7aとクラッチ板群6の左側面との間には、クラッチ軸方向で所定の隙間t2が形成される。これにより、クラッチ板群6の挟圧(摩擦係合)が解除され、クラッチアウタ4及びクラッチインナ5間でのトルク伝達が不能なクラッチ切断状態となる。
一方、図1に示すように、上記状態からクラッチアウタ4の回転数が所定値以上(高回転)になると、各遠心ウェイト33が底部側プレッシャープレート7からの押圧力に抗して外周側に移動し、傾斜面31に沿って底部側プレッシャープレート7を右側に移動させる。
各遠心ウェイト33がクラッチアウタ4の外周部4bに当接するまで移動しきったときの底部側プレッシャープレート7の右側への移動量は、前記隙間t2よりも大となるように設定される。これにより、各遠心ウェイト33が外周側に移動しきったときは、これらが底部側プレッシャープレート7に加えてクラッチ板群6を介して開放側プレッシャープレート8をも右側に移動させる。
開放側プレッシャープレート8が右側に移動してクラッチインナ5の円筒部右端5eから離間すると、開放側プレッシャープレート8を介してクラッチスプリング36の弾発力がクラッチ板群6に作用する。これにより、クラッチスプリング36の弾発力により各プレッシャープレート7,8間でクラッチ板群6が挟圧されて摩擦係合し、クラッチアウタ4及びクラッチインナ5間でのトルク伝達が可能となったクラッチ接続状態となる。
また、前記クラッチ接続状態において、クラッチ操作子によるクラッチ切断操作がなされたときは、レリーズ機構3bが作動してリフターロッド9及び開放側プレッシャープレート8を右側に移動させる。これにより、開放側プレッシャープレート8がクラッチ板群6の右側面から離間し、各プレッシャープレート7,8によるクラッチ板群6の挟圧(摩擦係合)が解除されて、クラッチアウタ4及びクラッチインナ5間でのトルク伝達が不能となったクラッチ切断状態となる。
なお、前記クラッチ切断操作時には、クラッチ操作子にクラッチスプリング36の弾発力に基づく操作力が付与される。また、前記クラッチアウタ4の低回転時には、クラッチ操作子の操作によらずクラッチ切断状態となるが、このときも、クラッチスプリング36の弾発力に基づく操作力がクラッチ操作子に付与される。
以上説明したように、上記実施形態における多板クラッチ1は、遠心ウェイト33のクラッチ径方向での移動によりクラッチ板6をクラッチ軸方向で押圧し又は前記押圧を解除してトルク伝達の可否を切り替える遠心クラッチとしての機能を有するものにおいて、メインシャフト2と同軸の有底筒状をなすと共に前記メインシャフト2に相対回転可能に支持されて駆動源からの駆動力を常時受けるクラッチアウタ4と、前記クラッチアウタ4の内周側で前記メインシャフト2に一体回転可能に支持されるクラッチインナ5と、前記クラッチアウタ4の内周側に一体回転可能に支持される第一のクラッチ板6(クラッチディスク6a)と、前記クラッチインナ5の外周側に一体回転可能に支持される第二のクラッチ板6(クラッチプレート6b)と、前記クラッチアウタ4の内周側かつ底部4a側に配置されて前記クラッチアウタ4の底部4aとの間に前記遠心ウェイト33を挟持すると共に、この遠心ウェイト33のクラッチ径方向での移動により前記各クラッチ板6を前記クラッチアウタ4の開放側に押圧する又は前記押圧を解除する底部側プレッシャープレート7と、前記クラッチアウタ4の内周側かつ開放側に配置されて前記遠心ウェイト33からの押圧力を受けて前記各クラッチ板6を前記クラッチアウタ4の底部4a側に押圧する開放側プレッシャープレート8と、を備え、前記開放側プレッシャープレート8が前記クラッチインナ5に支持されるものである。
この構成によれば、遠心ウェイト33からの押圧力を受ける開放側プレッシャープレート8をクラッチインナ5に支持することで、クラッチアウタ4ひいては当該多板クラッチ1の嵩張りを抑えてコンパクト化を図ることができる。
また、上記多板クラッチ1は、前記クラッチアウタ4の自身の底部4a側への移動を規制するべく前記底部4aに対してクラッチ軸方向で当接するフランジ部15bを備え、このフランジ部15bと前記底部4aとの間にスラストベアリング34が配置されるものである。
この構成によれば、クラッチインナ5に支持した底部側プレッシャープレート7を遠心ウェイト33が押圧した際の反力によりクラッチアウタ4はクラッチ軸方向に荷重を受けるが、この荷重を受けたスラストベアリング34がクラッチアウタ4とフランジ部15bとの相対回転を許容することで、前記荷重を効果的に受けることができる。
また、上記多板クラッチ1は、前記フランジ部15bと前記底部4aとの間に補機駆動用のスプロケット25が配置されることで、スプロケット25の側面を利用してスラストベアリング34の接触面を確保できる。
また、上記多板クラッチ1は、前記底部側プレッシャープレート7を前記底部4a側に付勢するスプリング28を備え、このスプリング28がクラッチ径方向で前記遠心ウェイト33と前記クラッチインナ5のハブ部5aとの間に配置されることで、スプリング28を遠心ウェイト33とハブ部5aとの間に効率よく配置できると共に、遠心ウェイト33の数を減らすことなくクラッチ容量を確保できる。
また、上記多板クラッチ1は、前記開放側プレッシャープレート8を前記底部4a側に付勢するクラッチスプリング36を備えることで、遠心ウェイト33からの押圧力を受けて開放側プレッシャープレート8がクラッチアウタ4の開放側に移動した際に、クラッチスプリング36の弾発力によりクラッチ板6を各プレッシャープレート7,8で挟持できる。
<第二実施形態>
次に、本発明の第二実施形態について、図4〜8を参照して説明する。
この実施形態は、前記第一実施形態に対して、前記スプリング28に代わり、遠心ウェイト33間に配置されたスプリング53を備える点を主に異なる。その他の、前記第一実施形態と同一部分には同一符号を付して、その説明を省略する。
図4に示す多板クラッチ51は、第一実施形態と同様のクラッチアウタ4、クラッチインナ5、クラッチ板6、開放側プレッシャープレート8、及びリフターロッド9を備えると共に、クラッチアウタ4の内周側かつ底部4a側に同軸配置されてクラッチ板群6を右側に押圧する底部側プレッシャープレート52と、底部側プレッシャープレート52に左側への付勢力を付与する圧縮コイルスプリング53と、スプリング53からの反力を受けるリテーナ54とを有する。
図6,7を併せて参照し、クラッチアウタ4の底部4aの右側面には、右側に起立するボス部56及び保持壁57がそれぞれ設けられる。
ボス部56は、クラッチ周方向で等間隔に複数(三つ)設けられ、これら各ボス部56に、リテーナ54にクラッチ周方向で等間隔に複数(三つ)形成された締結部54aがそれぞれボルト56aにより締結固定される。リテーナ54における各締結部54aの外周側には、スプリング53の右端を支持する(反力を受ける)支持部54bがそれぞれ形成される。
図7を参照し、保持壁57は、底部4aにおける各ボス部56間にそれぞれ形成される。一つの保持壁57には複数(三つ)の遠心ウェイト33がクラッチ径方向で移動可能に保持される。
各保持壁57は、各遠心ウェイト33の軸方向端に沿う移動ガイド面57aを形成する仕切り壁57bと、各遠心ウェイト33を突き当てることでその内周側への移動限界位置を規定する内規制壁57cを有する(図8参照)。なお、各遠心ウェイト33の外周側への移動限界位置は、これらがクラッチアウタ4の外周部4bに突き当たることで規定される。
図4,5を参照し、底部側プレッシャープレート52は、中央孔を有する円板状をなし、クラッチ軸方向視でリテーナ54よりも外周側に位置するように設けられる。この底部側プレッシャープレート52における各ボス部56及び締結部54aの外周側に位置する部位には、スプリング53を収容するスプリング受け部58がそれぞれ形成される。
各スプリング受け部58は、右側に開放する有底円筒状をなし、底部側プレッシャープレート52から左側に突出するように設けられる。各スプリング受け部58の開放側(右側)には、リテーナ54の各支持部54bがそれぞれ配置される。これら各支持部54bと各スプリング受け部58の底部との間に、各スプリング53がそれぞれ縮設状態で保持される。
これら各圧縮コイルスプリング53の弾発力により、底部側プレッシャープレート52が左側(クラッチ板群6と反対側)に付勢される。底部側プレッシャープレート52は、リテーナ54を介してクラッチアウタ4の底部4aに相対回転不能に係合することで、クラッチアウタ4と共に一体回転可能とされる。
図4,7を参照し、多板クラッチ51では、案内部材32を用いず底部4aの外周側を隆起させることで、クラッチアウタ4の隅部に外周側ほど右側に位置するように傾斜した傾斜面31を形成する。クラッチアウタ4の内周側かつ底部4a側における外周部4b、仕切り壁57bの内規制壁57c、底部4a及び底部側プレッシャープレート52で囲まれる空間には、複数の遠心ウェイト33がクラッチ周方向で並ぶように配設される。各遠心ウェイト33の一部の間(隣接する仕切り壁57bの間)には、各スプリング53、各スプリング受け部58及び各支持部54bがそれぞれ配設される。
以上説明したように、上記実施形態における多板クラッチ51は、第一実施形態の多板クラッチ1と同様、当該多板クラッチ51のコンパクト化を図り、かつクラッチアウタ4へのスラスト荷重を効果的に受けることに加え、前記底部側プレッシャープレート52を前記底部4a側に付勢するスプリング53を備え、このスプリング53がクラッチ周方向で並ぶ複数の前記遠心ウェイト33の間に配置されることで、スプリング53を小型化して当該多板クラッチ51のさらなるコンパクト化を図ることができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
1,51 多板クラッチ(クラッチ装置)
2 メインシャフト(回転軸)
4 クラッチアウタ(アウタ部材)
4a 底部
5 クラッチインナ(インナ部材)
5a ハブ部
6 クラッチ板
6a クラッチディスク(第一のクラッチ板)
6b クラッチプレート(第二のクラッチ板)
7,52 底部側プレッシャープレート(底部側押圧部材)
8 開放側プレッシャープレート(開放側押圧部材)
15b フランジ部(移動規制部)
25 スプロケット
28,53 スプリング(付勢部材)
33 遠心ウェイト
34 スラストベアリング
36 クラッチスプリング

Claims (6)

  1. 遠心ウェイト(33)のクラッチ径方向での移動によりクラッチ板(6)をクラッチ軸方向で押圧し又は前記押圧を解除してトルク伝達の可否を切り替える遠心クラッチとしての機能を有するクラッチ装置(1,51)において、
    回転軸(2)と同軸の有底筒状をなすと共に前記回転軸(2)に相対回転可能に支持されて駆動源からの駆動力を常時受けるアウタ部材(4)と、
    前記アウタ部材(4)の内周側で前記回転軸(2)に一体回転可能に支持されるインナ部材(5)と、
    前記アウタ部材(4)の内周側に一体回転可能に支持される第一のクラッチ板(6a)と、
    前記インナ部材(5)の外周側に一体回転可能に支持される第二のクラッチ板(6b)と、
    前記アウタ部材(4)の内周側かつ底部(4a)側に配置されて前記アウタ部材(4)の底部(4a)との間に前記遠心ウェイト(33)を挟持すると共に、この遠心ウェイト(33)のクラッチ径方向での移動により前記各クラッチ板(6)を前記アウタ部材(4)の開放側に押圧する又は前記押圧を解除する底部側押圧部材(7,52)と、
    前記アウタ部材(4)の内周側かつ開放側に配置されて前記遠心ウェイト(33)からの押圧力を受けて前記各クラッチ板(6)を前記アウタ部材(4)の底部(4a)側に押圧する開放側押圧部材(8)と、を備え、
    前記開放側押圧部材(8)が前記インナ部材(5)に支持されることを特徴とするクラッチ装置。
  2. 前記アウタ部材(4)の自身の底部(4a)側への移動を規制するべく前記底部(4a)に対してクラッチ軸方向で当接する移動規制部(15b)を備え、この移動規制部(15b)と前記底部(4a)との間にスラストベアリング(34)が配置されることを特徴とする請求項1に記載のクラッチ装置。
  3. 前記移動規制部(15b)と前記底部(4a)との間に補機駆動用のスプロケット(25)が配置されることを特徴とする請求項2に記載のクラッチ装置。
  4. 前記底部側押圧部材(52)を前記底部(4a)側に付勢する付勢部材(53)を備え、この付勢部材(53)がクラッチ周方向で並ぶ複数の前記遠心ウェイト(33)の間に配置されることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のクラッチ装置。
  5. 前記底部側押圧部材(7)を前記底部(4a)側に付勢する付勢部材(28)を備え、この付勢部材(28)がクラッチ径方向で前記遠心ウェイト(33)と前記インナ部材(5)のハブ部(5a)との間に配置されることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のクラッチ装置。
  6. 前記開放側押圧部材(8)を前記底部(4a)側に付勢するクラッチスプリング(36)を備えることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のクラッチ装置。

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