JP2004239424A - クラッチ操作機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラッチ操作機構からクラッチカバー組立体に押圧荷重が付与される際に、クランクシャフト側への荷重の負担を低減する。
【解決手段】クラッチ操作機構8は、操作部材83と、移動部材84と、駆動機構82とを備えている。操作部材83は、クラッチカバー71に相対回転可能に設けられ、雌ネジ83aを有する。移動部材84は、前壁11aに対して回転不能にかつ軸方向に移動可能に設けられ、雌ネジ83aに螺合する雄ネジ84aを有する。この送りネジ機構81によって、移動部材84は、クラッチカバー71に対して軸方向に移動する。これにより、移動部材84を介してプレッシャープレート72に押圧荷重が付与されるとともに、操作部材83を介してクラッチカバー71に押圧荷重と反対側にキャンセル荷重が付与されて、フライホイール3からクランクシャフト2に作用する荷重が低減する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クラッチ操作機構、特に、クランクシャフトに連結されたフライホイールとトランスミッションの前壁から延びる入力シャフトとの間でトルクを伝達及び遮断する装置であり、フライホイールに近接して配置された摩擦連結部を有し入力シャフトに連結されたクラッチディスク組立体と、フライホイールに固定されたクラッチカバーと摩擦連結部をフライホイールに押圧するプレッシャープレートとを有するクラッチカバー組立体とを備えたクラッチ装置において、プレッシャープレートに押圧荷重を付与するためのクラッチ操作機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
クラッチ装置は、車両のエンジンのクランクシャフトに装着され、エンジンからのトルクをトランスミッションに伝達及び遮断するための装置である。クラッチ装置は、例えば、クランクシャフトの先端に固定されたフライホイールと、フライホイールの摩擦面に近接して配置された摩擦連結部を有するとともにトランスミッションの入力シャフトに連結されたクラッチディスク組立体と、フライホイールに装着され摩擦連結部をフライホイール側に押圧することができるクラッチカバー組立体と、クラッチカバー組立体に操作荷重を与えてクラッチ操作を行うためのクラッチ操作機構とを備えている。クラッチ操作機構は、例えば、油圧シリンダから構成され、トランスミッションハウジングの壁面に固定された環状ハウジングと、その中で軸方向に移動自在に配置されたピストンとから構成されている。ピストンは、クラッチカバー組立体の一部に操作荷重を付与することが可能となっており、環状ハウジング内の油室に外部から油圧が供給されると軸方向に移動する。
【0003】
このようなクラッチ装置に使用されるクラッチカバー組立体として、クラッチ操作機構から押圧荷重を付与することによってクラッチ連結操作が行われる直押し式のクラッチカバー組立体がある。直押し式のクラッチカバー組立体は、フライホイールに固定されたクラッチカバーと、クラッチカバー内に配置され摩擦連結部に近接したプレッシャープレートと、クラッチカバーに支持されプレッシャープレートに当接するレバープレートとから構成されている。この場合、クラッチ操作機構は、レバープレートを押すことでプレッシャープレートに押圧荷重を付与する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように直押し式のクラッチカバー組立体を用いる場合は、クラッチ連結時には、常にクラッチ操作機構からクラッチカバー組立体に押圧荷重が付与され続けている。すなわち、大半の時間は、クラッチ操作機構からフライホイールに対して押圧荷重を付与していることになる。
【0005】
ところで、クラッチ操作機構からの押圧荷重は、フライホイールからクランクシャフトに伝えられ、その反力は、クランクシャフトのスラスト軸受が負担している。したがって、上記のように、クラッチ操作機構からの荷重が大きい場合やその負荷時間が長い場合は、クランクシャフトのスラスト軸受への負担が大きくなってしまう。
【0006】
本発明の課題は、クラッチ操作機構からクラッチカバー組立体に押圧荷重が付与される際に、クランクシャフト側への荷重の負担を低減することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のクラッチ操作機構は、下記のようなクラッチ装置に用いられる。クラッチ装置は、クランクシャフトに連結されたフライホイールとトランスミッションの前壁から延びる入力シャフトとの間でトルクを伝達及び遮断する装置であり、フライホイールに近接して配置された摩擦連結部を有し入力シャフトに連結されたクラッチディスク組立体と、フライホイールに固定されたクラッチカバーと摩擦連結部をフライホイールに押圧するプレッシャープレートとを有するクラッチカバー組立体とを備えている。クラッチ操作機構は、プレッシャープレートに押圧荷重を付与するための機構であって、操作部材と、移動部材と、駆動機構とを備えている。操作部材は、クラッチカバーに相対回転可能に設けられ、第1ネジ部を有する。移動部材は、前壁に対して回転不能にかつ軸方向に移動可能に設けられ、第1ネジ部に螺合して送りネジ機構を構成する第2ネジ部を有する。駆動機構は、操作部材を移動部材に対して回転させることで、移動部材をクラッチカバーに対して軸方向に移動させ、移動部材を介してプレッシャープレートに押圧荷重を付与するとともに、操作部材を介してクラッチカバーに押圧荷重と反対側にキャンセル荷重を付与することで、フライホイールからクランクシャフトに作用する荷重を低減させる。
【0008】
このクラッチ操作機構では、駆動機構は、操作部材を移動部材に対して回転させることで、送りネジ機構によって移動部材をクラッチカバーに対して軸方向に移動させ、その結果、移動部材を介してプレッシャープレートに押圧荷重を付与するとともに、操作部材を介してクラッチカバーに押圧荷重と反対側にキャンセル荷重を付与することで、フライホイールからクランクシャフトに作用する荷重を低減させることができる。
【0009】
また、操作部材はクラッチカバーに対して相対回転可能に設けられ、移動部材は前壁に対して回転不能に設けられているため、駆動機構によって操作部材が回転駆動されない状態において、操作部材及び移動部材は、クラッチカバーに対して連れ回りしない状態で設置されていることになる。すなわち、操作部材及び移動部材は、トランスミッションの前壁に対して静止した状態になっている。このため、駆動機構は、クラッチカバーの回転を考慮することなく、操作部材へと移動部材との相対回転のみを考慮した簡単な回転制御をするだけで、プレッシャープレートに所定の押圧荷重を付与することが可能である。
【0010】
請求項2に記載のクラッチ操作機構は、請求項1において、操作部材とクラッチカバーとの間には、操作部材をクラッチカバーによって相対回転可能に支持するための第1軸受が配置されている。
請求項3に記載のクラッチ操作機構は、請求項1又は2において、入力シャフト回りに配置され前壁に固定された筒状シャフトをさらに備えている。そして、移動部材は、筒状シャフトに対して回転不能に、かつ、軸方向に移動可能に支持されている。
【0011】
請求項4に記載のクラッチ操作機構は、請求項1〜3のいずれかにおいて、クラッチカバー組立体は、クラッチカバーに支持され、プレッシャープレートに当接するレバープレートを有している。そして、移動部材とレバープレートとの間には、第2軸受が配置されている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態にかかるクラッチ操作機構を採用したクラッチ装置について、図面に基づいて説明する。
(1)クラッチ装置の構成
図1に本発明の一実施形態にかかるクラッチ装置1を示す。ここで、図中のO−Oは、クラッチ装置1の回転軸線である。クラッチ装置1は、軸方向エンジン側(図1の左側)のクランクシャフト2に連結されたフライホイール3から軸方向トランスミッション側(図1の右側)の入力シャフト4へトルクを伝達及び遮断する装置である。
【0013】
本実施形態において、フライホイール3は、環状の部材であり、円板状のフレキシブルプレート5を介して、クランクシャフト2の先端部に固定されている。具体的には、フライホイール3の内周部はフレキシブルプレート5の外周部に複数のボルト51によって固定されており、フレキシブルプレート5の内周部はクランクシャフト2の先端部に複数のボルト52によって固定されている。すなわち、クランクシャフト2のトルクは、フレキシブルプレート5を介して、フライホイール3に伝達されるようになっている。ここで、フレキシブルプレート5は、クランクシャフト2やフライホイール3に比べて、板厚が薄くなっているため、回転方向には十分な剛性を有しているが、曲げ方向には剛性が弱くなっている。
【0014】
また、クラッチ装置1のトランスミッション側には、トランスミッションハウジング11が配置されている。トランスミッションハウジング11は、クラッチ装置1のトランスミッション側に配置された前壁11aを有しており、この前壁11aの外周部からクラッチ装置1の外周側を覆うようにベル形状の筒状部11bが延びている。さらに、前壁11aには、軸方向に延びる円筒状の筒状シャフト12が入力シャフト4の外周側を覆うように固定されている。
【0015】
クラッチ装置1は、主に、クラッチディスク組立体6と、クラッチカバー組立体7と、クラッチ操作機構8とから構成されている。
クラッチディスク組立体6は、外周側に配置された摩擦フェーシング等からなる摩擦連結部61と、摩擦連結部61に固定されたクラッチプレート及びリティーニングプレートやコイルスプリング等からなるダンパー機構62と、ダンパー機構62に連結されたハブフランジ63とを有している。摩擦連結部61は、フライホイール3の摩擦面3aに近接して配置されている。ハブフランジ63の内周部は、入力シャフト4にスプライン係合している。
【0016】
クラッチカバー組立体7は、フライホイール3に装着され、フライホイール3に対してクラッチディスク組立体6の摩擦連結部61を押圧及び押圧解除するための機構である。クラッチカバー組立体7は、主に、クラッチカバー71と、プレッシャープレート72と、レバープレート73と、クラッチ操作機構8とから構成されている。
【0017】
クラッチカバー71は、中心に大径の孔が形成された皿状の部材である。また、クラッチカバー71の外周端は、複数のボルト74によりフライホイール3に固定されている。さらに、クラッチカバー71には、内周側に延び、後述するクラッチ操作機構8に近接する筒状部71aが形成されている。この実施形態では筒状部71aは、トランスミッション側に向かって延びる円筒形状の部分である。
【0018】
プレッシャープレート72は、クラッチカバー71内に配置されている。このため、プレッシャープレート72の外周側でトランスミッション側の面は、クラッチカバー71に覆われている。プレッシャープレート72は、クラッチディスク組立体6の摩擦連結部61に対向する押圧面72aを有している。また、プレッシャープレートのトランスミッション側の面(押圧面72aと反対側の面)の内周側には、トランスミッション側に延びる複数の突出部72bが形成されている。プレッシャープレート72は、ストラッププレート75によって、円周方向の複数箇所においてクラッチカバー71に相対回転不能にかつ軸方向に所定範囲で移動可能となるように連結されている。さらに、ストラッププレート75は、クラッチ連結時において、プレッシャープレート72をトランスミッション側に付勢している。
【0019】
レバープレート73は、中心孔を有する環状の部材である。レバープレート73には、その内周縁から径方向外側に放射状に延びる複数のスリットと、外周縁から内周側に放射状に延びる複数のスリットとが円周方向に交互に形成されている。このように多数のスリットが形成されることで、レバープレート73は、その外周縁の軸方向の変位を固定して、その内周縁付近に軸方向の変位を与えた時、最低限の剛性しか有しない構造となっている。すなわち、このような条件で変位が与えられた時に、レバープレート73の内部には僅少な弾性エネルギーしか蓄積されないために、レバープレートは、各レバー部分が周方向に連結された一体構造でありながらも、単独のレバーと同様の働きをするようになっている。レバープレート73の外周縁は、クラッチカバー71に固定されたピンに係合しており、この係合により、レバープレート73は、クラッチカバー71と一体回転するようになっている。レバープレート73の外周端でトランスミッション側の面はクラッチカバー71に当接している。さらに、レバープレート73の半径方向中間部は、プレッシャープレート72の突出部72bに当接している。
【0020】
クラッチ操作機構8は、クラッチカバー組立体7に押圧荷重を付与する(具体的にはレバープレート73を介してプレッシャープレート72に押圧荷重を付与する)ための機構である。また、クラッチ操作機構8は、押圧荷重を付与する際にクラッチカバー71に押圧荷重と反対側にキャンセル荷重を付与する機能も有している。このように、クラッチ操作荷重をクラッチ装置1の内力としてバランスさせて、エンジン側の荷重負担を低減又は無くしている。この結果、エンジンのクランクシャフト2のスラスト軸受の負担が少ない。
【0021】
クラッチ操作機構8は、入力シャフト4の外周で、かつ、レバープレート73の内周部のトランスミッション側に配置されている。クラッチ操作機構8は、主に、送りネジ機構81と、駆動機構82とから構成されている。
送りネジ機構81は、操作部材83と移動部材84との間に配置されている。操作部材83は、クラッチカバー71の筒状部71aと筒状シャフト12との径方向間に配置された環状の部材であり、クラッチカバー71の筒状部71aに第1軸受85を介して相対回転可能に支持されている。そして、操作部材83の内周面には、本実施形態においては、台形形状の雌ネジ83a(第1ネジ部)が形成されている。移動部材84は、操作部材83の内周側に配置された環状の部材であり、筒状シャフト12の外周面にスプライン係合して、筒状シャフト12に対して(すなわち、前壁11aに対して)回転不能に、かつ、軸方向に移動可能に支持されている。そして、移動部材84の外周面には、雌ネジ83aに螺合する雄ネジ84a(第2ネジ部)が形成されている。この雌ネジ83aと雄ネジ84aとの螺合によって送りネジ機構81が構成されており、操作部材83がクラッチカバー71に対して回転すると、移動部材84が軸方向に移動するようになっている。
【0022】
また、移動部材84とレバープレート73の内周端との間には、第2軸受86が配置されている。第2軸受86は、レバープレート73の回転を移動部材84に伝達することなく移動部材84からの軸方向の荷重をレバープレート73に伝達する機能を有している。具体的には、第2軸受86のインナーレースはレバープレート73の内周部のトランスミッション側面に当接しており、第2軸受86のアウターレースは移動部材84に圧入等により固定されている。
【0023】
駆動機構82は、操作部材83を移動部材84に対して回転させる機構である。本実施形態において、駆動機構82は、主に、図示しないモータと、操作部材83に固定されたプーリ87と、モータの回転をプーリ87に伝達するベルト88とから構成されている。
(2)クラッチ装置の動作
次に、クラッチ装置1の動作について、図1〜図3を用いて説明する。ここで、図2は、図1のクラッチ操作機構8付近を拡大図であって、プレッシャープレート72に押圧荷重を付与していない状態を示す図である。図3は、図1のクラッチ操作機構8付近を拡大図であって、プレッシャープレート72に押圧荷重を付与した状態を示す図である。
【0024】
▲1▼クラッチ連結
クラッチ連結前においては、図1の実線で示されるレバープレート73及び第2軸受86や図2に示す位置に、移動部材84及び第2軸受86が配置されている。すなわち、第2軸受86からレバープレート73の内周端に押圧荷重が付与されておらず、その結果、プレッシャープレート72が摩擦連結部61をフライホイール3に押圧していない状態になっている。
【0025】
運転者が、例えば、クラッチペダル等を操作すると、その動きに連動して、クラッチ操作機構8の駆動機構82によって操作部材83が回転させられる。ここで、操作部材83は、第1軸受85を介してクラッチカバー71の筒状部71aに支持されているため、駆動機構82から回転が伝達されるまでは、トランスミッションの前壁11a(すなわち、移動部材84)に対して静止しており、駆動機構82によって回転駆動されることによってトランスミッションの前壁11aに対して回転することになる。
【0026】
すると、図3の矢印Xに示すように、送りネジ機構81によって、移動部材84はエンジン側に移動し、これに伴い、第2軸受86もエンジン側に移動する。これにより、第2軸受86がレバープレート73の内周端に押圧荷重を付与することとなり、レバープレート73の姿勢が変化する。ここでは、レバープレート73のレバー比に応じて移動部材84からの押圧荷重よりも大きな荷重がプレッシャープレート72に付与される(図1の2点鎖線で示されるプレッシャープレート72、レバープレート73及び第2軸受86参照)。これにより、プレッシャープレート72の押圧面72aは、摩擦連結部61をエンジン側に押し、摩擦連結部61とフライホイール3とを摩擦係合させる。この結果、フライホイール3からのトルクは、クラッチディスク組立体6に伝達され、入力シャフト4に出力される。
【0027】
このクラッチ連結状態において、クラッチカバー71は、送りねじ機構81において発生する反力によってトランスミッション側に付勢される。つまり、クラッチカバー71の筒状部71aにトランスミッション側への荷重が付与される。このように、フライホイール3には、プレッシャープレート72及び摩擦連結部61からエンジン側への押圧荷重が付与されているが、同時にクラッチカバー71からトランスミッション側への荷重(キャンセル荷重)も付与されているため、フライホイール3からクランクシャフト2に対して作用する荷重が低減している。
【0028】
▲2▼クラッチ切断
上記のクラッチ連結状態において、クラッチ操作機構8の駆動機構82によって操作部材83がクラッチ連結時と反対方向に回転させられると、図2の矢印Yに示すように、送りネジ機構81によって、移動部材84はトランスミッション側に移動し、これに伴い、第2軸受86もトランスミッション側に移動する。これにより、第2軸受86からレバープレート73の内周部への押圧荷重の付与が解除される。このとき、押圧荷重の付与がなくなったプレッシャープレート72は、ストラッププレート75からの付勢力により、トランスミッション側に移動する。これにより、クラッチディスク組立体6の摩擦連結部61がフライホイール3から離れ、クラッチ連結が解除される。
【0029】
(3)クラッチ操作機構の特徴
以上に述べたクラッチ操作機構8では、レバープレート71からプレッシャープレート72に与えられる押圧荷重は、移動部材84からレバープレート73の内周部に与えられる荷重に、レバー比を積算することによって決まる。すなわち、この押圧荷重をコントロールするためには、駆動機構82のモータから操作部材83に付与する回転のみを制御すればよいので、クラッチ制御の信頼性が向上している。
【0030】
また、上記のように、操作部材83はクラッチカバー71に対して相対回転可能に設けられ、移動部材84は前壁11aに対して回転不能に設けられているため、駆動機構82によって操作部材83が回転駆動されない状態において、操作部材83及び移動部材84は、クラッチカバー71に対して連れ回りしない状態で設置されていることになる。すなわち、操作部材83及び移動部材84は、トランスミッションの前壁11aに対して静止した状態になっている。このため、駆動機構82は、クラッチカバー71の回転を考慮することなく、操作部材83と移動部材84との相対回転のみを考慮した簡単な回転制御をするだけで、プレッシャープレート72に所定の押圧荷重を付与することが可能である。
【0031】
(4)他の実施形態
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
前記実施形態では、駆動機構として、ベルト駆動式の駆動機構を採用しているが、これに限定されず、操作部材を回転駆動することができるものであればよい。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明に述べたように、本発明にかかるクラッチ操作機構では、駆動機構は、操作部材を移動部材に対して回転させることで、送りネジ機構によって移動部材をクラッチカバーに対して軸方向に移動させ、その結果、移動部材を介してプレッシャープレートに押圧荷重を付与するとともに、操作部材を介してクラッチカバーに押圧荷重と反対側にキャンセル荷重を付与することで、フライホイールからクランクシャフトに作用する荷重を低減させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるクラッチ操作機構が採用されたクラッチ装置の縦断面概略図。
【図2】図1の部分拡大図であり、クラッチ操作機構付近の縦断面概略図。
【図3】図1の部分拡大図であり、クラッチ操作機構付近の縦断面概略図。
【符号の説明】
1 クラッチ装置
2 クランクシャフト
3 フライホイール
4 入力シャフト
6 クラッチディスク組立体
7 クラッチカバー組立体
8 クラッチ操作機構
11a 前壁
71 クラッチカバー
72 プレッシャープレート
81 送りネジ機構
82 駆動機構
83 操作部材
83a 雌ネジ(第1ネジ部)
84 移動部材
84a 雄ネジ(第2ネジ部)

Claims (4)

  1. クランクシャフトに連結されたフライホイールとトランスミッションの前壁から延びる入力シャフトとの間でトルクを伝達及び遮断する装置であり、前記フライホイールに近接して配置された摩擦連結部を有し前記入力シャフトに連結されたクラッチディスク組立体と、前記フライホイールに固定されたクラッチカバーと前記摩擦連結部を前記フライホイールに押圧するプレッシャープレートとを有するクラッチカバー組立体とを備えたクラッチ装置において、前記プレッシャープレートに押圧荷重を付与するためのクラッチ操作機構であって、
    前記クラッチカバーに相対回転可能に設けられ、第1ネジ部を有する操作部材と、
    前記前壁に対して回転不能にかつ軸方向に移動可能に設けられ、前記第1ネジ部に螺合して送りネジ機構を構成する第2ネジ部を有する移動部材と、
    前記操作部材を前記移動部材に対して回転させることで、前記移動部材を前記クラッチカバーに対して軸方向に移動させ、前記移動部材を介して前記プレッシャープレートに押圧荷重を付与するとともに、前記操作部材を介して前記クラッチカバーに押圧荷重と反対側にキャンセル荷重を付与することで、前記フライホイールから前記クランクシャフトに作用する荷重を低減させるための駆動機構と、
    を備えたクラッチ操作機構。
  2. 前記操作部材と前記クラッチカバーとの間には、前記操作部材を前記クラッチカバーによって相対回転可能に支持するための第1軸受が配置されている、請求項1に記載のクラッチ操作機構。
  3. 前記入力シャフト回りに配置され、前記前壁に固定された筒状シャフトをさらに備えており、
    前記移動部材は、前記筒状シャフトに対して回転不能に、かつ、軸方向に移動可能に支持されている、
    請求項1又は2に記載のクラッチ操作機構。
  4. 前記クラッチカバー組立体は、前記クラッチカバーに支持され、前記プレッシャープレートに当接するレバープレートを有しており、
    前記移動部材と前記レバープレートとの間には、第2軸受が配置されている、請求項1〜3のいずれかに記載のクラッチ操作機構。
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