JPH1017590A - 修飾α−マルトオリゴシド誘導体、これを有効成分とするα−アミラーゼ活性測定試薬、これを用いたα−アミラーゼ活性の測定方法及び修飾α−マルトオリゴシド誘導体の製造方法 - Google Patents

修飾α−マルトオリゴシド誘導体、これを有効成分とするα−アミラーゼ活性測定試薬、これを用いたα−アミラーゼ活性の測定方法及び修飾α−マルトオリゴシド誘導体の製造方法

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JPH1017590A
JPH1017590A JP18688296A JP18688296A JPH1017590A JP H1017590 A JPH1017590 A JP H1017590A JP 18688296 A JP18688296 A JP 18688296A JP 18688296 A JP18688296 A JP 18688296A JP H1017590 A JPH1017590 A JP H1017590A
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Shoichi Tokutake
昌一 徳武
Nobuyuki Yamatsugu
信幸 山次
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Kikkoman Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の修飾α−マルトオリゴシド誘導体、こ
れを基質として用いてα−アミラーゼ活性を、精度よ
く、短時間に効率よく測定することができる方法、及び
測定試薬を提供する。 【解決手段】 本発明は、次の一般式(1) 【化1】 (式中のRは芳香族発色性基又は水素原子、Xはアジド
基、ハロゲン原子、N−モノアルキルカルバモイルオキ
シ基、アリールもしくはアルキルスルホニルオキシ基、
アルキルシリルオキシ基又は水素原子、nはニトロ基で
ある)で表される修飾α−マルトオリゴシド誘導体であ
る。該誘導体は、特定の修飾α−マルトオリゴ糖を直接
の原料として製造する。また該誘導体を基質として用い
て、試料中のα−アミラーゼ活性を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、α−アミラーゼ活
性の測定に有用な修飾α−マルトオリゴシド誘導体、及
び該誘導体を基質として用い、試料中のα−アミラーゼ
活性を精度よく、かつ正確に測定する方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】血清、尿、膵液、唾液などの体液を対象
とするヒトα−アミラーゼ活性の測定は、臨床診断上極
めて重要であり、特に急性や慢性の膵臓炎、膵臓ガン、
流行性耳下腺炎、肺炎、腎不全などの鑑別診断において
は、従来必須の測定項目となっている。このα−アミラ
ーゼ活性の測定方法については従来より、マルトオリゴ
糖またはその還元末端に発色基を導入した誘導体を基質
に用いる方法など、種々の方法が知られている。近年各
種の芳香族発色性基を還元末端に配糖体として有するマ
ルトオリゴシド類(グルコースの重合度が4〜7)の非
還元末端が各種の置換基で修飾された物質(ブロック
体;共役酵素系に耐性すなわち安定性を有する特徴を持
つ)を基質として利用し、α−アミラーゼにより切断し
た後、共役酵素系すなわちα−及び/又はβ−グルコシ
ダーゼやグルコアミラーゼを作用させ、生成する発色性
物質をそのまま、あるいは必要に応じてpHを変化させ
たり、縮合させた後に比色定量する方法が、広く用いら
れるようになってきた(特開平7−135998号、特
開平6−9676号、特開平6−46895号など参
照)。
【0003】また基質にα−マルトシド誘導体(グルコ
ース重合度が2)やα−マルトトリオシド誘導体(グル
コース重合度が3)を用い、共役酵素系を使用しない方
法も用いられ、又は報告されている(例えば「クリニカ
ル・ケミストリー(Clin.Chem.)」第23
巻、2279ページ(1977年)、「クリニカル・ケ
ミストリー(Clin.Chem.)」第34巻、75
4ページ(1988年)、特開昭63−183595
号、特開平6−315399号、特開平8−291号な
どを参照)。
【0004】しかしこれらの方法においては、α−アミ
ラーゼによる切断速度が極めて低いこと、糖転移反応が
起こるためにα−アミラーゼ水解反応の一部しか測定で
きないこと、ヒトα−アミラーゼの2種のアイソザイム
(唾液腺由来(HSA)及び膵臓由来(HPA))の切
断速度が異なること、あるいはこれを克服するために毒
性化合物であるアジ化物を添加しなければならないこ
と、などの欠点が指摘されている。中でも決定的な欠点
は、α−マルトシド類やα−マルトトリオシド類がα−
アミラーゼの本来の基質であるデンプンに比べ、著しく
糖鎖が短いため、酵素−基質間の親和性が低い、すなわ
ちミカエリス−メンテン定数(Km値)が大きいことで
ある。この欠点を克服するためには、α−マルトトリオ
シド類の非還元末端グルコースの6位を疎水性基で修飾
し(あるいは置換し)かつ、4位に数個のα−グルコー
ス残基が導入された物質が理想と考えられた。しかるに
このような物質、およびその効率的な製造法はこれまで
知られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来用いられ
ているあるいは報告されている、α−アミラーゼ活性測
定のための基質が有する欠点を克服し、ヒトα−アミラ
ーゼ活性を精度よく、かつ短時間に測定し得る基質、お
よびこれを基質として用いたα−アミラーゼ活性の測定
方法を広く提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記目的を
達成するために種々研究を重ねた結果、特定の修飾基を
もつα−マルトオリゴシド誘導体を基質に用いると、α
−アミラーゼが高い親和性を示し、共役酵素を用いるこ
となしに、速やかに還元末端の発色性基のα−グルコシ
ド結合を切断することを見い出した。そして、該修飾α
−マルトオリゴシド誘導体を基質に用いてα−アミラー
ゼ活性を測定すれば、生成した所定の発色性化合物をそ
のまま比色などの定量系に、高感度・高正確度で導くこ
とができることを見い出した。またこの特定の修飾基を
もつα−マルトオリゴシド誘導体は、6位修飾シクロデ
キストリンを出発原料として、シクロデキストリングル
カノトランスフェラーゼ又はシクロデキストリナーゼを
作用させたのち、α−アミラーゼを作用させると、直接
の原料である修飾マルトオリゴ糖が、効率よく得られる
ことを見い出し、これらの知見に基づいて本発明を完成
するに至った。すなわち本発明は、次の一般式(5)
【0007】
【化5】
【0008】(式中のRは芳香族発色性基又は水素原
子、Xはアジド基、ハロゲン原子、N−モノアルキルカ
ルバモイルオキシ基、アリールもしくはアルキルスルホ
ニルオキシ基、アルキルシリルオキシ基又は水素原子、
nは1又は2の整数である)で表される修飾α−マルト
オリゴシド誘導体であり、また、該修飾α−マルトオリ
ゴシド誘導体を有効成分とするα−アミラーゼ活性測定
試薬であり、さらに該修飾α−マルトオリゴシド誘導体
を基質として用いて試料中のα−アミラーゼ活性を測定
することを特徴とする、α−アミラーゼ活性の測定方法
であり、さらにまた、該修飾α−マルトオリゴシド誘導
体を製造するにあたり、次の一般式(6)
【0009】
【化6】
【0010】(式中のYはアジド基、ハロゲン原子、ア
リールスルホニルオキシ基、アルキルシリルオキシ基又
は水素原子、mは5又は6の整数である)で表される6
位修飾シクロデキストリンに、シクロデキストリングル
カノトランスフェラーゼ又はシクロデキストリナーゼを
作用させたのち、α−アミラーゼを作用させて得られる
次の一般式(7)
【0011】
【化7】
【0012】(式中のYはアジド基、ハロゲン原子、ア
リールスルホニルオキシ基、アルキルシリルオキシ基又
は水素原子、nは1又は2の整数である)で表される修
飾α−マルトオリゴ糖を直接の原料として用いることを
特徴とする、修飾α−マルトオリゴシド誘導体の製造方
法である。
【0013】
【発明の実施の態様】以下、本発明を詳細に説明する。
前記一般式(5)で表される修飾α−マルトオリゴシド
誘導体(以下、単に本導体ということもある)におい
て、Xはアジド基、ハロゲン原子、N−モノアルキルカ
ルバモイルオキシ基、アリールもしくはアルキルスルホ
ニルオキシ基、アルキルシリルオキシ基又は水素原子で
ある。XのN−モノアルキルカルバモイルオキシ基、ア
ルキルスルホニルオキシ基及びアルキルシリルオキシ基
のアルキル部は、例えばメチル基、トリフルオロメチル
基、エチル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル
基、シクロヘキシルなどの直鎖状、分枝状、環状又は置
換のアルキル基である。またXのアリールスルホニルオ
キシ基の例としては、トルエンスルホニルオキシ基、ベ
ンゼンスルホニルオキシ基、ナフタレンスルホニルオキ
シ基、4−フルオロベンゼンスルホニルオキシ基などが
挙げられる。前記の本誘導体において、nは1又は2の
整数であるが、nが1の方がヒトα−アミラーゼにより
速く加水分解されるので好ましい。また製造法が簡単で
あるという観点からは、Xがアジド基、ハロゲン原子、
水素原子又はアリールスルホニルオキシ基であり、しか
もnが1のものが好ましい。
【0014】次に前記の本誘導体において、還元末端グ
ルコ−スの1位の水酸基に置換されるRの芳香族発色性
基としては、分光学的に検出できればどのようなものを
用いてもよいが、例えば次の一般式(8)
【0015】
【化8】 (式中のR1〜R5は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ
基、アルキル基、アリール基、アリル基、アミノ基、ス
ルホン酸基、又はカルボキシル基であり、それぞれ同一
であってもよいし、また異なっていてもよく、又R1
2、又はR2とR3が結合して、縮合芳香環を形成して
もよい)で表されるものが挙げられる。中でも一般式
(8)において、ベンゼン環の4位がニトロ基で置換さ
れた4−ニトロフェニル誘導体は、遊離される4−ニト
ロフェノールの分子吸光係数(ε)が大きいこと、合成
原料が入手しやすいことなどから好ましい。さらにその
4−ニトロフェニル基の2位がハロゲン原子やニトロ基
などの電子吸引性基で置換された、次の一般式(9)
【0016】
【化9】
【0017】(式中のWは水素原子、ハロゲン原子、又
はニトロ基である)で表される2−置換−4−ニトロフ
ェニル誘導体は、前記した4−ニトロフェニル誘導体の
利点に加えて、遊離される2−置換−4−ニトロフェノ
ールの、pKa値が小さいことから、液性が弱酸性領域
でもよく解離するため、高感度が得られるという優位性
を有している。このほか、前記一般式(5)で表される
本誘導体において、還元末端グルコースの1位の水酸基
に置換されるRの芳香族発色性基の例としては、ウンベ
リフェロン誘導体、インドール誘導体、インドフェノー
ル誘導体、フルクトース残基などが挙げられ、必要に応
じてこれらの発色性基を用いることができる。
【0018】したがって、前記一般式(5)で表される
具体的な化合物としては、例えば2−クロロ−4−ニト
ロフェニル=63−O−トシル−α−マルトテトラオシ
ド、2−クロロ−4−ニトロフェニル=63−アジド−
3−デオキシ−α−マルトテトラオシド、4−ニトロ
フェニル=63−ブロモ−63−デオキシ−α−マルトテ
トラオシド、2−ブロモ−4−ニトロフェニル=63
デオキシ−63−ヨード−α−マルテトラオシド、2,
4−ジニトロフェニル=63−デオキシ−63−フルオロ
−α−マルトペンタオシド、2−フルオロ−4−ニトロ
フェニル=63−O−(t−ブチル)ジメチルシリル−
α−マルトテトラオシド、2−クロロ−4−ニトロフェ
ニル=63−O−(N−イソプロピル)カルバモイル−
α−マルトテトラオシド、4−メチルウンベリフェロニ
ル=63−O−メタンスルホニル−α−マルトテトラオ
シド、フェノールインド−3’−クロロフェニル=63
−デオキシ−63−ヨード−α−マルトペンタオシドな
どが挙げられる。これらのうち、2−クロロ−4−ニト
ロフェニル=63−O−トシル−α−マルトテトラオシ
ド、2−クロロ−4−ニトロフェニル=63−アジド−
3−デオキシ−α−マルトテトラオシド、4−ニトロ
フェニル=63−ブロモ−63−デオキシ−α−マルトテ
トラオシドなどが特に好ましい。なお、上記において使
用している記号の63−は、マルトオリゴシドを構成す
るグルコ−ス鎖の還元末端側から3番めのグルコ−スの
6位水酸基の位置が置換されていることを示す。
【0019】本発明の前記一般式(5)で表される本誘
導体を製造する方法としては、例えば先ず前記一般式
(7)で表される修飾α−マルトオリゴ糖を製造し、こ
れを直接の原料とし、これに公知の方法で前記一般式
(5)で表される本誘導体のRに相当する発色性基を導
入する方法が挙げられる。
【0020】本誘導体の製造において直接原料として用
いられる前記一般式(7)で表される修飾α−マルトオ
リゴ糖を製造する方法は以下の通りである。先ず、出発
原料となる前記一般式(6)で表される6位修飾シクロ
デキストリンに、シクロデキストリナーゼ又はシクロデ
キストリングルカノトランスフェラーゼを作用させてシ
クロデキストリン環を開環する。この6位修飾シクロデ
キストリンはいかなる方法で入手してもよいが、例えば
市販のα−又はβ−シクロデキストリン(グルコース残
基はそれぞれ6、7である)から公知の方法によって製
造することができる。
【0021】その製造法の好適な実施態様について説明
すると、前記一般式(6)におけるYがアリールスルホ
ニルオキシ基又はアルキルシリルオキシ基である場合に
は、まずシクロデキストリンをピリジンなどの溶媒に溶
解し、このシクロデキストリンに対して2〜7倍モルの
アリールスルホニルクロライド又はアルキルシリルクラ
ライドを添加し、通常15〜30℃の範囲の温度で4〜
6時間程度反応させて6位ヒドロキシル基の内の1個の
みをアリールスルホニル化又はアルキルシリル化し、必
要に応じ常法に従って精製し、6−O−アリールスルホ
ニル又はアルキルシリルシクロデキストリンを得る。
【0022】また、前記一般式(6)におけるYがハロ
ゲン原子又はアジド基である場合には、6−O−アリー
ルスルホニルシクロデキストリンを極性溶媒中で6−O
−アリールスルホニルシクロデキストリンに対し、2〜
50倍モル量のハロゲン化ナトリウム(カリウム、リチ
ウムでも良い)又はアジ化ナトリウムを添加し、通常7
0〜90℃の範囲の温度で3〜10時間程度反応させて
アリールスルホニルオキシ基をハロゲン原子又はアジド
基に置換し、必要に応じ常法に従って精製して6−デオ
キシ−6−ハロゲノ又は6−アジド−6−デオキシシク
ロデキストリンを得る。置換反応に用いる極性溶媒とし
ては、例えば水、アセトン、1,4−ジオキサン、アセ
トニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)
などが挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合し
て用いてもよい。
【0023】さらにまた、前記一般式(6)におけるY
が水素原子である場合には、6−O−アリールスルホニ
ル又は6−デオキシ−6−ヨードシクロデキストリンを
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)やジメチルス
ルホキシド(DMSO)などの極性溶媒に溶解し、6−
O−アリールスルホニル又は6−デオキシ−6−ヨード
シクロデキストリンに対し、10〜30倍モル量の水素
化ホウ素ナトリウムなどの還元剤を添加し、通常40〜
60℃の範囲の温度で10〜20時間程度反応させてア
リールスルホニルオキシ基またはヨード原子を還元的に
除去して、必要に応じ常法に従って不溶物を除去して、
6−デオキシシクロデキストリンを得る(「Carbo
hydrate Research]第18巻、第29
〜37ページ(1971年)を参照)。また必要に応じ
て行われる前記一般式(6)で表される6位修飾シクロ
デキストリンの精製法としては、カラムクロマトグラフ
ィ法、テトラクロロエタンやトルエン包接体を水溶液か
らろ別する方法、晶析法などが挙げられる。
【0024】このようにして前記一般式(6)で表わさ
れる出発物質物としての6位修飾α−シクロデキストリ
ン(m=5)、6位修飾β−シクロデキストリン(m=
6)などを容易に製造することができるが、後続の工程
における酵素反応速度、水溶性などを考慮すると、m=
5の場合はYがトシルオキシ基又は水素原子、m=6の
場合はYがハロゲン原子、アジド基又は水素原子である
ものが好適である。
【0025】次に前記の6位修飾シクロデキストリンに
作用させるシクロデキストリナーゼについては、(イ)
シクロデキストリンを解裂し、シクロデキストリンのグ
ルコース重合度に由来するマルトオリゴ糖を生成する作
用を有し、かつ(ロ)シクロデキストリンに対する水解
速度又は親和性が、多糖類あるいはシクロデキストリン
と同じ重合度の直鎖オリゴ糖よりも大きい特異性を有す
るものであればどのようなものでもよく、特に制限され
ず、またその起源についても特に制限はない。なお、こ
のシクロデキストリナーゼ(cyclodextrin
ase、以下CDaseという)は加水分解酵素であっ
て、シクロマルトデキストリナーゼ(cyclomal
todextrinase)とも呼称され、EC 3.
2.1.54に属するものである(「Appl Mic
robiol Biotechnol」第39巻、第7
14〜719ページ(1993年)を参照)。このよう
な酵素の中で好適なものとしては、次の理化学的性質を
有する公知のCDaseを挙げることができる。
【0026】CDaseの理化学的性質 (イ)作用:シクロデキストリンを解裂し、シクロデキ
ストリンのグルコース重合度に由来するマルトオリゴ糖
を生成する作用を有する (ロ)基質特異性:シクロデキストリンに対する水解速
度又は親和性が多糖類あるいはシクロデキストリンと同
じ重合度の直鎖オリゴ糖よりも大きい基質特異性を有す
る。 (ハ)至適pH及び安定pH範囲:β−シクロデキスト
リンを基質とした場合、pH8.0近傍に至適pHを有
し、かつ安定pH範囲が5.5〜9.5である。 (ニ)作用適温:40℃近傍に作用適温を有する。 (ホ)失活性:50℃以上の温度で15分間の処理によ
り、ほぼ失活する性質を有する。 (ヘ)阻害及び活性化:Hg2+、Cu2+、Zn2+、Ni
2+及びFe2+により90%以上阻害され、Ca2+及びM
2+により10〜30%活性化される性質を有する。 (ト)分子量:ゲルろ過法による分子量が144,00
0でSDS PAGE法による分子量が72,000で
ある。すなわちこの酵素は分子量72,000のサブユ
ニットから成る2量体である。なお、この酵素の力価
は、2%(w/v)濃度のβ−シクロデキストリン溶液
500μl及び適当量の酵素を含有する100mM濃度
のリン酸緩衝液(pH7.5)500μlを混和し、温
度40℃で適当時間反応させた後、10分間煮沸するこ
とにより反応を停止し、高速液体クロマトグラフィによ
って、生成したマルトヘプタオースを定量することによ
って求めた。また酵素量が少量の場合には、グルコース
を標準としたソモギネルソン法により還元力を測定する
ことにより求めた。また、この酵素の酵素単位について
は、1分間に1μmolのマルトヘプタオースを生成す
る酵素量を1単位とした。
【0027】前記のような性質を有する酵素は、例えば
バチルス属に属し、CDaseを生産する微生物、例え
ばバチルス・スフェリカス(Bacillus sph
aericus)E−244菌株[工業技術院微生物工
業技術研究所(現工業技術院生命工学工業技術研究所)
に微工研条寄第2458(FERM BP−2458)
として寄託されている]などを培地に培養し、得た培養
物から採取することにより得られる。なお前記CDas
eの理化学的性質、その産生菌バチルス・スフェリカス
E−244菌株(FERM BP−2458)の菌学的
性質及びそれを用いて該酵素を製造する方法は公知であ
る(特開平3−15384号公報及び特開平3−867
01号公報を参照)。
【0028】前記一般式(6)で表わされる6位修飾シ
クロデキストリンに、グルコースの存在下、CDase
を作用させると、該酵素の糖転位活性により環状糖鎖の
不特定の位置に1回のみグルコースの転位が起こり、次
の一般式(10)
【0029】
【化10】
【0030】(式中のmは5又は6の整数であり、Yは
アジド基、ハロゲン原子、アリールスルホニルオキシ
基、アルキルシリルオキシ基又は水素原子であり、pは
mが5のとき0〜5の整数、mが6のとき0〜6の整数
である)で表わされる、種々の位置に6位修飾グルコー
ス残基を有する6位修飾マルトオリゴ糖の混合物を主成
分とする反応液が得られる。この反応において、グルコ
ースを存在させることによって、不存在のときに比べて
理論値として、目的化合物の生成が約30%増加する。
【0031】前記の酵素反応における6位修飾シクロデ
キストリン(出発物質)の濃度は特に制限されないが、
CDaseの基質に対するKm値以上の濃度になるよう
に調整することが好ましい。共存させるグルコース量に
ついても特に制限はなく、通常は6位修飾シクロデキス
トリンの3〜20倍モル量の範囲から選ばれる。また酵
素量についても特に制限はないが、反応時間内に生成物
量が最大となるように、適宜必要量を添加すればよく、
通常原料1gに対して0.5〜10単位の範囲で選ばれ
る。
【0032】酵素反応条件については、CDaseの作
用pH及び作用温度の範囲であればよく特に制限はない
が、通常pH6.5〜9.0、温度35〜45℃の条件
で反応が行われ、反応時間は通常30分〜48時間であ
る。さらにこの反応において、必要に応じて1,4−ジ
オキサン、アセトン、DMSO、DMFなどの水溶性有
機溶媒を添加してもよい。またCDaseによる酵素反
応の終了後には、例えば塩酸、酢酸などを用いた酸処
理、75〜100℃で30〜180分間の熱処理などに
よる酵素の失活処理を行うのが望ましい。
【0033】次に前記の6位修飾シクロデキストリン
に、グルコースの存在下CDaseを作用させる代わり
に、α−グルコシル受容体の存在下、シクロデキストリ
ングルカノトランスフェラーゼ(以下CGTaseと略
す)を作用させるシクロデキストリン環を開環する方法
について説明する。前記一般式(6)で表わされる6位
修飾シクロデキストリンに、α−グルコシル受容体の存
在下でCGTaseを作用させると、カップリング反応
としてよく知られている転位反応が起こり、次の一般式
(11)
【0034】
【化11】
【0035】(式中のYはアジド基、ハロゲン原子、ア
リールスルホニルオキシ基、アルキルシリルオキシ基又
は水素原子であり、mは5又は6の整数、Zはα−グル
コシル受容体、qはmが5のとき0〜5の整数、mが6
のとき0〜6の整数である)で表わされる各種6位修飾
マルトオリゴ糖誘導体を主成分とした混合物が得られ
る。
【0036】本発明において用いられるCGTaseは
シクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼ
とも呼称され、EC 2.4.1.19に属するもので
あって、CGTaseの由来には特に制限はなく、例え
ばバチルス属(例えばBacillus macera
ns、Bacillus megateriumなど)
由来のもの、クレブシェラ属(Klebsiella
pneumoniaeなど)由来のものなどが用いられ
る。
【0037】また、共存させるα−グルコシル受容体と
しては、D−グルコース、L−ソルボース、D−キシロ
ースなどの単糖類、6−デオキシグルコース、6−デオ
キシ−6−ハロゲノグルコースなどの6位修飾グルコー
ス、メチル=α−D−グルコシド、マルトース、マルト
トリオース、セロビオース、シュークロースなどの1位
修飾グルコース(すなわちグルコシド)などが例として
挙げられる。形式的には、6位修飾マルトオリゴ糖の還
元末端側に、CGTaseによってα−グルコシル受容
体が導入されることになるが、導入されたα−グルコシ
ル受容体は続く工程でα−アミラーゼの作用により切断
・除去されるため、本質的にα−グルコシル受容体は前
述した例に挙げるようにカップリング反応が可能なもの
であればどのようなものでもよい。しかし、カップリン
グ反応及び後記のα−アミラーゼ酵素反応の収率が高い
こと、工業規模における原料として安価であること、精
製が簡単であることなどからα−グルコシル受容体とし
ては、マルトースが好ましい。
【0038】CGTaseを作用させる際の反応条件
は、通常の酵素反応と同様の条件が用いられ、特に制限
されないが、pH5.5〜8.0、温度35〜50℃、
反応時間は0.5〜48時間程度が好ましい。CGTa
seの使用量も通常の酵素反応の場合に用いられる範囲
内であれば特に制限はないが、前記の6位修飾シクロデ
キストリンの重量1gに対し、50〜1000単位の範
囲で選ぶのがよい。また共存させるα−グルコシル受容
体の量についても特に制限はなく、通常、出発原料であ
る6位修飾シクロデキストリンの3〜20倍モル量の範
囲から選ばれる。さらにこの反応において、必要に応じ
て1,4−ジオキサン、アセトン、DMSO、DMF、
イソプロパノールなどの水溶性有機溶媒を添加してもよ
い。またCGTaseによる酵素反応の終了後には、例
えば塩酸、酢酸などを用いた酸処理、75〜100℃で
30〜180分間の熱処理などによる酵素の失活処理を
行う。このようにして前記一般式(10)又は(11)
で表される各種6位修飾マルトオリゴ糖の混合物を主成
分とする反応液が得られるが、用いる出発物質及び開環
方法によって得られる反応液の主な成分は表1のように
なる。
【0039】
【表1】
【0040】これらの各種6位修飾マルトオリゴ糖の中
で、本発明の目的を達成するために有利なものは、後記
するα−アミラーゼ反応の特異性から、6位修飾グルコ
ース残基から還元末端方向及び非還元末端方向に結合し
たグルコース残基数(前記一般式(10)又は(11)
において、m−p,p,m−q,q)が何れも2以上の
ものである。
【0041】次にこのようにして得られた各種6位修飾
マルトオリゴ糖を主成分とする反応液にα−アミラーゼ
を作用させると、6位修飾グルコース残基から還元末端
方向の2番目と3番目のグルコース残基の間が選択的に
加水分解され、また6位修飾グルコース残基から非還元
末端方向の1番目と2番目又は2番目と3番目のグルコ
ース残基の間が選択的に加水分解され、6位修飾グルコ
ース残基から還元末端方向にグルコース残基が2個、6
位修飾グルコース残基から非還元末端方向にグルコース
残基が1個又は2個重合した前記一般式(7)で表され
る63位修飾マルトテトラオース及び63位修飾マルトペ
ンタオースを主成分とする反応液が得られる。
【0042】その際に用いられるα−アミラーゼの種類
(由来)としては、例えばヒト唾液腺、ヒト膵臓、ブタ
膵臓など動物の消化腺、Bacillus属などの細
菌、放線菌、Aspergillus属などのかび類、
イネ科及びマメ科植物の種子などが挙げられるが、水解
位置の選択性が高いことからヒト消化腺由来α−アミラ
ーゼが好ましい。これらのα−アミラーゼは単独で用い
てもよいし、組み合わせて用いてもよい。α−アミラー
ゼを作用させる場合の反応条件としては、用いる酵素の
作用pH及び作用温度範囲で適宜選べばよいが、通常p
H5.5〜8.5、温度35〜50℃において、0.5
〜48時間程度で反応が行われる。さらに、α−アミラ
ーゼの使用量については、通常の酵素反応に使用される
範囲内であれば特に制限はないが、通常前記一般式(1
0)又は(11)で表わされる各種6位修飾マルトオリ
ゴ糖の混合物の合計量1gに対し100〜20000単
位/gの範囲で選ばれる。またこの酵素反応は前記CD
aseの場合と同様に、酸処理や熱処理などにより停止
させることができる。
【0043】得られた酵素反応液から、所望の前記一般
式(7)で表される63位修飾マルトテトラオース又は
3位修飾マルトペンタオースを分離精製するが、この
分離精製方法については特に制限はなく、従来オリゴ糖
の分離精製に慣用されている方法を用いることができ
る。例えば活性炭カラムクロマトグラフィ、ODSカラ
ムクロマトグラフィ、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィ、薄層クロマトグラフィなどを用いて分画採取する方
法などを採用することができる。このようにして得られ
る前記一般式(7)で表わされる6位修飾マルトオリゴ
糖の例としては、63−O−トシルマルトテトラオー
ス、63−クロロ−63−デオキシマルトペンタオース、
3−ブロモ−63−デオキシマルトテトラオース、63
−デオキシ−63−ヨードマルトペンタオース、63−O
−(t−ブチル)ジメチルシリルマルトテトラオース、
3−デオキシマルトペンタオース、63−アジド−63
−デオキシマルトテトラオースなどが挙げられる。こう
して得られた前記6位修飾マルトオリゴ糖は、これ自体
α−アミラーゼの基質としても使用できるし、また阻害
剤としても使用できる(Yが水素原子、ヨウ素などのも
の)。しかし前記したように、このものは前記一般式
(5)で表される修飾α−マルトオリゴシド誘導体の極
めて重要な原料となる。本誘導体の製造方法については
特に限定はしないが、以下前記の6位修飾マルトオリゴ
糖を原料とした本誘導体の製造方法の例について簡単に
述べる。
【0044】(1) 前記一般式(5)において、Xが
アジド基、ハロゲン原子、アリールスルホニルオキシ
基、アルキルシリルオキシ基又は水素原子である場合;
例えば前記の6位修飾マルトオリゴ糖をピリジン中、無
水酢酸などを作用させてパーアセチル化し、これを例え
ばベンゼンなどの無極性溶媒中、フェノール性発色化合
物と塩化亜鉛などの酸触媒存在下に加熱してα−グリコ
シドとする。ここで必要に応じて63−トシルオキシ基
や63−ハロゲン基を置換反応や還元反応によって、原
料とは違う種類の63−ハロゲン基、63−アジド基ある
いは63−デオキシ基に変換してもよい。最後に例えば
メタノール中、NaOMeあるいは塩酸などを作用させ
て脱アセチル化反応を行う(「単糖類の化学」、第17
6〜177ページ、(後藤良造他著、1988年、丸善
株式会社、「プロテクティブグループス・イン・オーガ
ニックシンセシス(Protective Group
s in Organic Synthesis)」、
第50〜64ページ、T.W.Greene著、198
1年、JOHN WILEY & SONS、New
York)などを参照)。
【0045】(2)前記一般式(5)において、XがN
−アルキルカルバモイルオキシ基又はアルキルスルホニ
ルオキシ基である場合;例えば前記一般式(7)で表さ
れる6位修飾マルトオリゴ糖であって、式中のYがアル
キルシリルオキシ基のもの(63−O−アルキルシリル
マルトオリゴ糖)を原料に用い、これをピリジン中、無
水酢酸などを作用させてパーアセチル化し、次いで酢酸
中水を作用させるなどして脱アルキルシリル化し、63
−OH誘導体とする。これにN−アルキルイソシアネー
トなど及び/又はアルキルスルホニルクロライドなどを
作用させて63−O修飾反応を行う。これを例えばベン
ゼンなどの無極性溶媒中、フェノール性発色化合物と塩
化亜鉛などの酸触媒存在下に加熱してα−グリコシドと
し、最後に例えばメタノール中、NaOMe、塩酸など
を作用させて脱アセチル化反応を行う(「プロテクティ
ブグループス・イン・オーガニックシンセシス(Pro
tective Groups in Organic
Synthesis)」、第39〜64ページ、T.
W.Greene著、1981年、JOHN WILE
Y & SONS、New York、特開平4−34
6994号、「単糖類の化学」、第176〜177ペー
ジ、(後藤良造他著、1988年、丸善株式会社)など
を参照)。以上のようにして得られた一般式(5)で表
される本誘導体は、α−アミラーゼ活性の測定に極めて
有用であり、本誘導体を基質として用いてα−アミラー
ゼの活性を測定することができる。
【0046】α−アミラーゼ活性を測定するための有利
な系としては、例えば前記本誘導体0.2〜10mM及
び緩衝液2〜300mMを含有するpH4〜8の系が挙
げられる。この系に用いられる緩衝剤としては例えばグ
ッド緩衝液、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、ホウ酸塩、ク
エン酸塩、β−グリセロリン酸塩、ジメチルグルタル酸
塩などが挙げられる。このような系に、前記成分以外
に、本発明の目的をそこなわない範囲で、さらに必要に
応じて慣用の種々の添加成分、例えば溶解補助剤、安定
化剤として、グリセリン、牛血清アルブミン、α−又は
β−シクロデキストリン、トリトンX−100などを加
えることができるし、追加的な酵素活性化剤として、N
aOCN、NaN3、またNaCl,MgCl2、Ca
(CH3COO)2、CaCl2などの形で用いられるC
-イオン、Ca2+イオン、Mg2+イオンなども加えて
もよい。これらの添加成分は1種用いてもよいし、2種
以上組合せて用いてもよく、また前記系調製の適当な段
階で加えることができる。
【0047】本発明の試薬は、乾燥物あるいは溶解した
形で用いてもよいし、薄膜状の担体、例えばシ−ト、含
浸性の紙などに含浸させて用いてもよい。このような本
発明の試薬を用いることにより、各種の試料中のヒトα
−アミラーゼ活性を簡単な操作で正確に、かつ高感度で
測定することができる。
【0048】次に、本発明のα−アミラーゼ活性の測定
方法の好適な実施態様を説明する。先ず、α−アミラー
ゼを含む試料に、前記の修飾α−マルトオリゴシド誘導
体を0.2〜10mM、好ましくは2.0〜8.0mM
を緩衝剤とともに添加した後、温度25〜45℃、好ま
しくは35〜40℃、pH4〜8、好ましくはpH5〜
7の条件下で少なくとも1分間、好ましくは2〜10分
間酵素反応させ、生成した発色性化合物を、常法に従い
そのままであるいは必要に応じpHを調整したのち、又
は縮合反応を行ったのちに、適当な吸光波長で連続的に
又は断続的に吸光度変化量を測定し、あらかじめ測定し
たα−アミラーゼ標品の吸光度変化量と対比させて試料
中のα−アミラーゼ活性を算出する。また芳香族発色性
化合物の分子吸光係数から算出することもできる。本発
明に用いられるα−アミラーゼ含有試料については、α
−アミラーゼ活性を含有するものであればよく、特に制
限はないが動植物の体液や組織及びそれらの抽出液など
を用いることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明の前記一般式(5)で表わされる
修飾α−マルトオリゴシド誘導体は、α−アミラーゼ活
性測定用の基質としての要求特性をすべて備えた新規な
化合物であり、本発明の方法及び本誘導体を有効成分と
した本発明の試薬は、共役酵素を用いないα−アミラー
ゼ活性測定に極めて有用である。本誘導体を基質として
用いることにより、試料中に含まれるグルコース、マル
トース、ビリルビン、ヘモグロビン、グルコシダーゼ
類、グルコアミラーゼなどの影響を受けることなく、α
−アミラーゼ活性を自動分析法、用手法などにより、精
度よく短時間で容易に測定することができる。さらに本
発明の化合物のヒトα−アミラーゼ酵素反応におけるミ
カエリス−メンテン定数(Km値)が小さいので、酵素
−基質間の親和性が高いことから、低い基質濃度で最大
加水分解速度が得られという利点がある。
【0050】
【実施例】次に実施例又は試験例により、本発明をさら
に詳細に説明するが、本発明はこれらの例によってなん
ら限定されるものではない。なお、各実施例中の高速液
体高速液体クロマトグラフィは、YMC(株)製ODS
AQ−312カラム(6.0mmID×150mm)
(以下ODSと略す)又は東ソー(株)製TSKgel
Amide−80カラム(4.6mmID×250m
m)(以下単にアミドと略す)を用いた。また、クロマ
トグラフィの溶離液は、アセトニトリル/水(v/v)
の混合液を用い、流速は1.0ml/分で行った。以下
の各例中には用いたカラム、検出法、溶離液の混合比及
びリテンションタイム(tR)を示す。また、紫外部・
可視部吸収スペクトルの測定は、メタノール中で行っ
た。各実施例中の比旋光度は、25℃においてナトリウ
ムのD線で測定した値である。さらにまた、基質のα−
アミラーゼに対するKm値の測定は、50mMリン酸緩
衝液中、40mMNaCl、2mMMgCl2存在下で
行った。
【0051】実施例1 (2−クロロ−4−ニトロフェ
ニル=63−ブロモ−63−デオキシ−α−マルトテトラ
オシド及び2−クロロ−4−ニトロフェニル=63−ブ
ロモ−63−デオキシ−α−マルトペンタオシドの製
造) (1) 6−O−トシル−β−シクロデキストリンの製
造 市販のβ−シクロデキストリン(塩水港精糖(株)製)
100g(88.2mmol)をピリジン200mlに
溶解し、30分間隔でトシルクロライド22g、22
g、23g(合計67g,350mmol)を加え、最
後にトシルクロライドを加えてから室温下で1.5時
間、攪拌しながら反応させた。次いでこの反応液に水1
0mlを加えた後、減圧下溶媒を留去し、得られた濃縮
液に水100mlを加え、再度減圧下溶媒を留去した。
得られた残渣に水1000mlを加えかき混ぜた後、結
晶種を少量加えて室温下に放置し、結晶化を行った。こ
の結晶をグラスフィルタ−でろ別し、水200ml、3
00ml及びメチルエチルケトン300mlで洗浄した
後、乾燥して6−O−トシル−β−シクロデキストリン
を37.2g(28.9mmol,収率32.8%)得
た。 融点(℃):172.0〜174.0(分解) 赤外吸収スペクトル(cm-1):3400,2930,
1642,1632,1600,1424,1360,
1300,1178,1156,1078,1028 核磁気共鳴スペクトル(200MHz)ppm:(DM
SO−d6 )2.44(3H,s),3.15〜4.4
5(m),4.76(2H,br.s),4.85(5
H,br.s),7.44(1H,d,J=8.8H
z),7.75(1H,d,J=8.8Hz) 高速液体クロマトグラフィ[アミド,RI検出,3:
2]:5.5min
【0052】(2) 6−デオキシ−6−ヨード−β−
シクロデキストリンの製造 前記(1)で得られた6−O−トシル−β−シクロデキ
ストリン35g(27mmol)をDMF100mlに
溶解し、ヨウ化ナトリウム12.2g(81mmol)
を加え、70℃で4時間反応させた。次いで反応液を減
圧下濃縮乾固し、得られた残渣に水150mlを加えて
溶解し、ODSカラムクロマトグラフィに供して精製
し、アセトニトリル−水混液(容量比0%→20%グラ
ジェント)で溶出し、目的物が含まれる区分を濃縮乾固
して6−デオキシ−6−ヨード−β−シクロデキストリ
ンを32g(26mmol,収率96%)得た。 融点(℃):207.0〜209.0(分解) 紫外部・可視部吸収スペクトル: 吸収極大波長[λmax ](nm)=219(logε=
3.26),253(logε=2.63) 赤外吸収スペクトル(cm-1):3399,2930,
1686,1655,1637,1420,1155,
1030 高速液体クロマトグラフィ[アミド,RI検出,3:
2]:7.7min 比旋光度(c 0.510,H2O); +130°
【0053】(3) 63−デオキシ−63−ヨードマル
トテトラオース及び63−デオキシ−63−ヨードマルト
ペンタオースの製造 前記(2)と同様の操作で得た6−デオキシ−6−ヨー
ド−β−シクロデキストリン321g(257mmo
l)を、あらかじめ50℃に加温しておいた10mMリ
ン酸緩衝液(pH=7.5)8l中に攪拌しながら投入
し、完全に溶解した。そこへ市販のマルトース(和光純
薬(株)製)1.6kg(4.68mol)及び市販の
シクロデキストリングルカノトランスフェラーゼ120
kU相当のコンチザイム(天野製薬(株)製酵素液)を
加え、50℃で3.5時間攪拌しながら反応を行った。
反応終了後、反応液を90℃で4時間攪拌しながら加熱
した。次いで反応液にNaCl 2.34g(40mm
ol)、MgCl2 l0.76g(8.0mmol)
を加えて溶解し、0.1N−NaOH水を加えてpHを
7.0とした。さらに蒸発減少分の水を加えて全量8l
としたのち、ヒト唾液α−アミラーゼ500kUを加
え、40℃で24時間攪拌しながら反応を行った。反応
終了後、反応液を90℃で4時間攪拌しながら加熱し
た。これを室温まで冷却し、スタンダードスーパーセル
(セライト(株)製)でろ過を行った後、水洗し、ろ液
と洗液を合わせてODSカラムクロマトグラフィに供し
て精製し、アセトニトリル−水混液(容量比0%→4%
グラジェント)で溶出し、目的区分を濃縮後、凍結乾燥
して63−デオキシ−63−ヨードマルトテトラオースを
46.3g(60mmol,収率23%)及び63−デ
オキシ−63−ヨードマルトペンタオースを42.5g
(45mmol,収率18%)得た。 63−デオキシ−63−ヨードマルトテトラオース;高速
液体クロマトグラフィ[アミド,RI検出,65:3
5]:7.9min 63−デオキシ−63−ヨードマルトペンタオース;高速
液体クロマトグラフィ[アミド,RI検出,65:3
5]:10.2min
【0054】(4) 2−クロロ−4−ニトロフェニル
=ドデカO−アセチル−63−ブロモ−63−デオキシ−
α−マルトテトラオシドの製造 前記(3)で得た63−デオキシ−63−ヨードマルトテ
トラオース10g(12.9mmol)をピリジン15
0mlに溶解し、無水酢酸75ml(789mmol)
を加え、室温で2日間かきまぜながら反応させた。次い
で反応液を減圧下濃縮し、ここに含まれるピリジン、無
水酢酸、酢酸を留去した。得られたオイル状のアセチル
体をクロマトグラフィなどによる精製を行わずに、酢酸
28mlに溶解し、無水酢酸2.0ml、2−クロロ−
4−ニトロフェノール89g(513mmol)、Zn
Cl2 7.0g(51.5mmol)を加え、減圧下
(20mmHg)110℃で溶融してから10分間反応
させた。次いでこの反応液に加熱したままDMSO 1
0mlを加え、攪拌して反応物を混合した。この混合液
をジクロロメタン2lで溶解し、0.1N−NaOH水
2lで3回、飽和食塩水2lで3回洗浄し、ジクロロメ
タン層部を無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ別した後、ろ
液を減圧下濃縮し、ジクロロメタンを留去した。この2
−クロロ−4−ニトロフェニル=ドデカO−アセチル−
3−デオキシ−63−ヨード−α−マルトテトラオシド
が含まれる残査をDMSO 200mlに溶解し、Na
Br77.2g(750mmol)を加え、70℃で3
時間かきまぜながら反応させた。反応液にトルエンを2
l加え、3%NaCl水500mlで3回洗浄し、トル
エン層部を無水硫酸ナトリウムで乾燥、ろ別した後、ろ
液を減圧下濃縮し、トルエンを留去した。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−により精製し、
酢酸エチル−1%メタノ−ル含有ジクロロメタン混液
(容量比1:8)で溶出した目的区分を濃縮し、次いで
ODSカラムクロマトグラフィ−により精製し、アセト
ニトリル−水(容量比3:2)で溶出した目的区分を濃
縮して、2−クロロ−4−ニトロフェニル=ドデカO−
アセチル−63−ブロモ−63−デオキシ−α−マルトテ
トラオシド8.6g(6.2mmol,3工程通算収率
48%)が得られた。 融点(℃):113〜116 赤外吸収スペクトル(cm-1):3472,2960,
1752,1523,1482,1431,1371,
1235,1039,947,899 比旋光度[α]:(c 0.500,1,4−ジオキサ
ン);+166° 高速液体クロマトグラフィ[ODS,RI検出,3:
1]:7.7min 元素分析:C5467BrClNO34として C H N 理論値(%) 46.68 4.86 1.01 実測値(%) 46.28 4.94 0.94
【0055】(5) 2−クロロ−4−ニトロフェニル
=63−ブロモ−63−デオキシ−α−マルトテトラオシ
ドの製造 前記(4)で得た2−クロロ−4−ニトロフェニル=ド
デカO−アセチル−63−ブロモ−63−デオキシ−α−
マルトテトラオシド4.3g(3.1mmol)を無水
メタノール430mlに溶かし、0.1N−NaOMe
/MeOHを3.1mlを加え、20℃でかきまぜなが
ら4時間反応させた。次いで反応液を100mMリン酸
緩衝液(pH6.0)に冷却下かきまぜながら滴加し、
この混合液を減圧下1/10量まで濃縮した。得られた
濃縮液をODSカラムクロマトグラフィにより精製し、
15%アセトニトリル/水で溶出した目的区分を濃縮し
て、2−クロロ−4−ニトロフェニル=63−ブロモ−
3−デオキシ−α−マルトテトラオシド2.1g
(2.4mmol,収率77%)が得られた。 融点(℃):167〜169(分解) 吸収極大波長[λmax ](nm)=209(logε=
4.11),227(logε=3.92),290
(logε=3.91) 赤外吸収スペクトル(cm-1):3386,2929,
1586,1523,1483,1348,1272,
1150,1083,1029,934 比旋光度[α]:(c 0.500,メタンール);+
161° 核磁気共鳴スペクトル(200MHz)ppm(DMS
O−d6/D2O=10:1,v/v):5.01(1
H,d,J=3.4Hz),5.09(1H,d,J=
3.9Hz),5.11(1H,d,J=3.8H
z),5.83(1H,d,J=3.4Hz),7.5
4(1H,d,J=9.5Hz),8.20(1H,d
d,J=9.5Hz,2.9Hz),8.30(1H,
d,J=2.9Hz) 高速液体クロマトグラフィ[ODS,280nm検出,
1:3]:4.2min 元素分析:C3043BrClNO22として C H N 理論値(%) 40.71 4.90 1.58 実測値(%) 40.59 4.99 1.48 Km値: 対HPA; 0.098mM Km値: 対HSA; 0.14mM
【0056】(6) 2−クロロ−4−ニトロフェニル
=ペンタデカO−アセチル−63−ブロモ−63−デオキ
シ−α−マルトペンタオシドの製造 前記の(3)で得た63−デオキシ−63−ヨードマルト
ペンタオース5.0g(5.33mmol)を原料に用
いること以外は、前記(4)と同様の操作を行い、2−
クロロ−4−ニトロフェニル=ペンタデカO−アセチル
−63−ブロモ−63−デオキシ−α−マルトペンタオシ
ド4.02g(2.4mmol,3工程通算収率45
%)を得た。 融点(℃):120〜122 赤外吸収スペクトル(cm-1):2960,1752,
1587,1523,1482,1438,1371,
1236,1039,948,899 比旋光度[α]:(c 0.500,1,4−ジオキサ
ン);+165° 高速液体クロマトグラフィ[ODS,RI検出,3:
1]:9.0min 元素分析:C6683BrClNO42として C H N 理論値(%) 47.25 4.99 0.83 実測値(%) 47.01 5.09 0.74
【0057】(7) 2−クロロ−4−ニトロフェニル
=63−ブロモ−63−デオキシ−α−マルトペンタオシ
ドの製造 前記(6)で得た2−クロロ−4−ニトロフェニル=ペ
ンタデカO−アセチル−63−ブロモ−63−デオキシ−
α−マルトペンタオシド4.02g(2.4mmol)
を原料に用いること以外は、前記(5)と同様の操作を
行い、2−クロロ−4−ニトロフェニル=63−ブロモ
−63−デオキシ−α−マルトペンタオシド1.34g
(1.3mmol,収率53%)を得た。 融点(℃):178〜180(分解) 吸収極大波長[λmax ](nm)=209(logε=
4.10),227(logε=3.91),291
(logε=3.91) 赤外吸収スペクトル(cm-1):3380,2929,
1587,1523,1459,1347,1273,
1153,1082,1029,1029 比旋光度[α]:(c 0.500,水);+175° 核磁気共鳴スペクトル(200MHz)ppm(DMS
O−d6/D2O=10:1,v/v):5.07(2
H,d,J=3.7Hz),5.11(1H,d,J=
3.7Hz),5.12(1H,d,J=3.4H
z),5.83(1H,d,J=3.2Hz),7.5
4(1H,d,J=9.3Hz),8.19(1H,d
d,J=9.3Hz,2.7Hz),8.30(1H,
d,J=2.7Hz) 高速液体クロマトグラフィ[ODS,280nm検出,
1:3]:4.0min 元素分析:C3653BrClNO27として C H N 理論値(%) 40.49 5.20 1.31 実測値(%) 40.28 5.35 1.24 Km値: 対HPA; 0.0067mM Km値: 対HSA; 0.017mM
【0058】実施例2 (2−クロロ−4−ニトロフェ
ニル=63−O−トシル−α−マルトテトラオシド及び
2−クロロ−4−ニトロフェニル=63−O−トシル−
α−マルトペンタオシドの製造) (1) 6−O−トシル−α−シクロデキストリンの製
造 市販のα−シクロデキストリン(塩水港精糖(株)製)
150g(154mmol)及びテトラエチルアンモニ
ウムブロマイド19gをピリジン1.50lに溶解し、
30分間隔でトシルクロライド49.1gを3回(合計
147.3g,771mmol)を加え、最後にトシル
クロライドを加えてから室温下で1.0時間、攪拌しな
がら反応させた。次いでこの反応液にEtOHを450
ml加えて30分間攪拌後、減圧下溶媒を留去し、得ら
れた濃縮液に水1.2lを加え、再度減圧下溶媒を留去
した。得られた濃縮液に水1.2lを加え、ジクロロメ
タン0.8lで3回洗浄した後水層をさらに濃縮し、得
られた濃縮液に水を加えて全量を3.0lとした。この
水溶液をODSカラムクロマトグラフィにより精製し、
アセトニトリル−水混液(容量比25:75)で溶出し
た目的区分を濃縮し、凍結乾燥を行って、6−O−トシ
ル−α−シクロデキストリンを37.8g(33.6m
mol,収率21.8%)得た。 融点(℃):172.0〜174.0(分解) 高速液体クロマトグラフィ[アミド,RI検出,3:
2]:5.5min
【0059】(2) 63−O−トシルマルトテトラオ
ース及び63−O−トシルマルトペンタオースの製造 前記の(1)と同様の操作で得た6−O−トシル−α−
シクロデキストリン187g(168mmol)を原料
に用いること以外は、実施例1の(3)と同様の操作を
行い、63−O−トシルマルトテトラオースを44.4
g(55.1mmol,収率33%)及び63−O−ト
シルマルトペンタオースを38.2g(39.5mmo
l,収率24%)得た。 63−O−トシルマルトテトラオース;高速液体クロマ
トグラフィ[アミド,RI検出,3:2]:4.5mi
n 63−O−トシルマルトペンタオース;高速液体クロマ
トグラフィ[アミド,RI検出,3:2]:5.4mi
【0060】(3) 2−クロロ−4−ニトロフェニル
=ドデカO−アセチル−63−O−トシル−α−マルト
テトラオシドの製造 前記(2)で得た63−O−トシルマルトテトラオース
0.983g(1.22mmol)を原料に用いるこ
と、及び63位のNaBrによるBr化反応を行わない
こと以外は、実施例1の(4)と同様の操作を行い、2
−クロロ−4−ニトロフェニル=ドデカO−アセチル−
3−O−トシル−α−マルトテトラオシド1.57g
(1.06mmol,収率87%)を得た。 融点(℃):117〜119 赤外吸収スペクトル(cm-1):2958,1751,
1587,1526,1483,1438,1371,
1236,1179,1039,946 比旋光度[α]:(c 0.500,1,4−ジオキサ
ン);+157° 高速液体クロマトグラフィ[ODS,RI検出,3:
1]:9.7min 元素分析:C6174ClNO37Sとして C H N 理論値(%) 49.48 5.04 0.95 実測値(%) 49.27 5.15 0.84
【0061】(4) 2−クロロ−4−ニトロフェニル
=63−O−トシル−α−マルトテトラオシドの製造 前記(3)と同様の操作で得た2−クロロ−4−ニトロ
フェニル=ドデカO−アセチル−63−O−トシル−α
−マルトテトラオシド1.79g(1.21mmol)
を原料に用いること以外は、実施例1の(5)と同様の
操作を行い、2−クロロ−4−ニトロフェニル=63
O−トシル−α−マルトテトラオシド0.81g(0.
83mmol,収率69%)得た。 融点(℃):148〜150(分解) 吸収極大波長[λmax ](nm)=213(logε=
4.24),225(logε=4.27),291
(logε=3.91) 赤外吸収スペクトル(cm-1):3383,2929,
1587,1523,1483,1348,1273,
1177,1152,1080,1053 比旋光度[α]:(c 0.500,メタノール);+
151° 核磁気共鳴スペクトル(200MHz)ppm(DMS
O−d6/D2O=10:1,v/v):4.93(1
H,d,J=3.7Hz),4.98(1H,d,J=
3.4Hz),5.08(1H,d,J=3.7H
z),5.83(1H,d,J=3.4Hz),7.4
4(2H,d,J=8.1Hz),7.54(1H,
d,J=9.3Hz),7.76(2H,d,J=8.
1Hz),8.19(1H,dd,J=9.3Hz,
2.7Hz),8.31(1H,d,J=2.7Hz) 高速液体クロマトグラフィ[ODS,280nm検出,
3:7]:6.6min 元素分析:C3750ClNO25Sとして C H N 理論値(%) 45.52 5.16 1.43 実測値(%) 45.48 5.25 1.28 Km値: 対HPA; 0.19mM Km値: 対HSA; 0.37mM
【0062】(5) 2−クロロ−4−ニトロフェニル
=ペンタデカO−アセチル−63−O−トシル−α−マ
ルトペンタオシドの製造 本実施例の(2)で得た63−O−トシルマルトペンタ
オース1.50g(1.54mmol)を原料に用いる
こと以外は、前記の(3)と同様の操作を行い、2−ク
ロロ−4−ニトロフェニル=ペンタデカO−アセチル−
3−O−トシル−α−マルトペンタオシド1.93g
(1.09mmol,収率71%)を得た。 融点(℃):118〜120 赤外吸収スペクトル(cm-1):2958,1752,
1588,1524,1482,1438,1370,
1236,1178,1037,946 比旋光度[α]:(c 0.500,1,4−ジオキサ
ン);+159° 高速液体クロマトグラフィ[ODS,RI検出,3:
1]:10.5min 元素分析:C7390ClNO45Sとして C H N 理論値(%) 49.56 5.13 0.79 実測値(%) 49.31 5.49 0.77
【0063】(6) 2−クロロ−4−ニトロフェニル
=63−O−トシル−α−マルトペンタオシドの製造 前記の(5)で得た2−クロロ−4−ニトロフェニル=
ペンタデカO−アセチル−63−O−トシル−α−マル
トペンタオシド1.93g(1.09mmol)を原料
に用いること以外は、実施例1の(5)と同様の操作を
行い、2−クロロ−4−ニトロフェニル=63−O−ト
シル−α−マルトペンタオシド0.763g(0.67
0mmol,収率62%)得た。 融点(℃):155〜157(分解) 吸収極大波長[λmax ](nm)=213(logε=
4.20),225(logε=4.23),289
(logε=3.87) 赤外吸収スペクトル(cm-1):3394,2929,
1587,1522,1483,1348,1273,
1176,1153,1081,1029 比旋光度[α]:(c 0.500,メタノール);+
154° 核磁気共鳴スペクトル(200MHz)ppm(DMS
O−d6/D2O=10:1,v/v):5.00(2
H,d,J=3.9Hz),5.08(1H,d,J=
3.7Hz),5.11(1H,d,J=3.9H
z),5.84(1H,d,J=3.7Hz),7.4
4(2H,d,J=8.1Hz),7.54(1H,
d,J=9.0Hz),7.76(2H,d,J=8.
1Hz),8.19(1H,dd,J=9.0Hz,
2.7Hz),8.30(1H,d,J=2.7Hz) 高速液体クロマトグラフィ[ODS,280nm検出,
1:3]:4.5min 元素分析:C4360ClNO30S・H2Oとして C H N 理論値(%) 44.66 5.40 1.21 実測値(%) 44.50 5.58 1.19 Km値: 対HPA; 0.40mM Km値: 対HSA; 0.64mM
【0064】実施例3 (2−クロロ−4−ニトロフェ
ニル=63−アジド−63−デオキシ−α−マルトテトラ
オシドの製造) (1) 2−クロロ−4−ニトロフェニル=ドデカO−
アセチル−63−アジド−63−デオキシ−α−マルトテ
トラオシドの製造 実施例2の(2)で得た63−O−トシルマルトテトラ
オース2.5g(3.10mmol)を原料に用いるこ
と、及びNaBrの代わりにNaN3を用いること以外
は、実施例1の(4)と同様の操作を行い、2−クロロ
−4−ニトロフェニル=ドデカO−アセチル−63−ア
ジド−63−デオキシ−α−マルトテトラオシド3.4
8g(2.58mmol,収率84%)を得た。 融点(℃):114〜116 赤外吸収スペクトル(cm-1):2963,2107,
1752,1587,1528,1459,1371,
1234,1136,1035,949 比旋光度[α]:(c 0.500,1,4−ジオキサ
ン);+188° 高速液体クロマトグラフィ[ODS,RI検出,3:
1]:8.5min 元素分析:C5467ClN434として C H N 理論値(%) 47.99 5.00 4.14 実測値(%) 47.70 5.17 3.98
【0065】(2) 2−クロロ−4−ニトロフェニル
=63−アジド−63−デオキシ−α−マルトテトラオシ
ドの製造 前記の(1)で得た2−クロロ−4−ニトロフェニル=
ドデカO−アセチル−63−アジド−63−デオキシ−α
−マルトテトラオシド1.60g(1.18mmol)
を原料に用いること以外は、実施例1の(5)と同様の
操作を行い、2−クロロ−4−ニトロフェニル=63
アジド−63−デオキシ−α−マルトテトラオシド0.
57g(0.68mmol,収率56%)を得た。 融点(℃):148〜150(分解) 吸収極大波長[λmax ](nm)=209(logε=
4.12),227(logε=3.94),289
(logε=3.93) 赤外吸収スペクトル(cm-1):3386,2929,
2106,1586,1523,1483,1459,
1348,1274,1152,1080,1027 比旋光度[α]:(c 0.500,水);+182° 核磁気共鳴スペクトル(200MHz)ppm(DMS
O−d6/D2O=10:1,v/v):4.99(1
H,d,J=3.7Hz),5.11(2H,br.
s),5.83(1H,d,J=3.4Hz),7.5
4(1H,d,J=9.3Hz),7.76(2H,
d,J=8.1Hz),8.19(1H,dd,J=
9.3Hz,2.7Hz),8.31(1H,d,J=
2.7Hz) 高速液体クロマトグラフィ[ODS,280nm検出,
1:3]:4.4min 元素分析:C3043ClN422として C H N 理論値(%) 45.99 5.89 4.23 実測値(%) 45.54 6.02 4.30 Km値: 対HPA; 0.10mM Km値: 対HSA; 0.11mM
【0066】実施例4 (2−クロロ−4−ニトロフェ
ニル=63−アジド−63−デオキシ−α−マルトペンタ
オシドの製造) (1) 2−クロロ−4−ニトロフェニル=ペンタデカ
O−アセチル−63−アジド−63−デオキシ−α−マル
トペンタオシドの製造 実施例2の(2)で得た63−O−トシルマルトペンタ
オース2.5g(2.58mmol)を原料に用いるこ
と以外は、実施例3の(1)と同様の操作を行い、2−
クロロ−4−ニトロフェニル=ペンタデカO−アセチル
−63−アジド−63−デオキシ−α−マルトペンタオシ
ド3.95g(2.41mmol,収率93%)を得
た。 融点(℃):117〜119 赤外吸収スペクトル(cm-1):2958,2105,
1752,1588,1524,1482,1438,
1371,1236,1136,1036 比旋光度[α]:(c 0.500,1,4−ジオキサ
ン);+185° 高速液体クロマトグラフィ[ODS,RI検出,3:
1]:8.9min 元素分析:C6683ClN442として C H N 理論値(%) 48.34 5.10 3.42 実測値(%) 48.22 5.15 3.45
【0067】(2) 2−クロロ−4−ニトロフェニル
=63−アジド−63−デオキシ−α−マルトペンタオシ
ドの製造 前記の(1)で得た2−クロロ−4−ニトロフェニル=
ペンタデカO−アセチル−63−アジド−63−デオキシ
−α−マルトペンタオシド2.50g(1.53mmo
l)を原料に用いること以外は、実施例1の(5)と同
様の操作を行い、2−クロロ−4−ニトロフェニル=6
3−アジド−63−デオキシ−α−マルトペンタオシド
0.91g(0.90mmol,収率59%)を得た。 融点(℃):174〜177(分解) 吸収極大波長[λmax ](nm)=209(logε=
4.12),227(logε=3.93),292
(logε=3.92) 赤外吸収スペクトル(cm-1):3399,2931,
2106,1586,1523,1483,1459,
1347,1274,1152,1079,1028 比旋光度[α]:(c 0.500,水);+180° 核磁気共鳴スペクトル(200MHz)ppm(DMS
O−d6/D2O=10:1,v/v):5.03(1
H,d,J=4.1Hz),5.06(1H,d,J=
3.7Hz),5.12(2H,br.s),5.82
(1H,d,J=3.9Hz),7.54(1H,d,
J=9.3Hz),7.76(2H,d,J=8.1H
z),8.19(1H,dd,J=9.3Hz,2.7
Hz),8.31(1H,d,J=2.7Hz) 高速液体クロマトグラフィ[ODS,280nm検出,
1:3]:4.0min 元素分析:C3653ClN427・3/2H2Oとして C H N 理論値(%) 41.72 5.45 5.41 実測値(%) 41.77 5.35 5.43 Km値: 対HPA; 0.063mM Km値: 対HSA; 0.081mM
【0068】試験例1 (Km値(親和性)の比較) 下記一般式(12)
【0069】
【化12】
【0070】 で示され、該一般式中のX、r、sの各
々が表2に示された、本発明の化合物と公知化合物との
ヒトα−アミラーゼ(HPA及びHSA)に対するKm
値を比較した。その結果を表2に示す。
【0071】
【表2】
【0072】 表2から、63位の位置に置換基を有
し、かつその非還元末端側にα−グルコース残基を持つ
本発明区分の化合物群は、同種の置換基を還元末端6位
に有する公知化合物よりもKm値が小さいこと、すなわ
ち親和性が高いことが分かる。
【0073】実施例5 (α−アミラーゼ活性の測定方
法) (1)基質液の調製 実施例2で得た2−クロロ−4−ニトロフェニル=63
−O−トシル−α−マルトテトラオシドを2.0mM
(最終濃度がKm値の5倍以上)の濃度になるように、
40mM−NaCl及び2mM−MgCl2を含有する
50mMリン酸緩衝液(pH7.0)に溶解した。 (2)標品α−アミラーゼ液の調製 市販のヒトα−アミラーゼに精製水を加え、0、14
2、296、432U/l(HPA:HSA=1:1)
の濃度に溶解して標品α−アミラーゼ液とした。なお、
この市販のヒトα−アミラーゼは国際試薬(株)製「キ
ャリブザイム・AMY」を使用した。また、α−アミラ
ーゼの活性は、37℃、1分間に1μmolの2−クロ
ロ−4−ニトロフェニル=α−マルトペンタオシド(市
販品)を分解する酵素量を1単位(U)として定義し
た。 (3)試料液の調製 α−アミラーゼ活性測定用試料が液体の場合はそのまま
試料液とした。固体の場合は、通常、試料500mgを
正確に秤量し、精製水を加えて全量を5mlとして試料
液とした。必要に応じて、不溶物をろ過などの操作で除
去してから用いた。 (4)検量線の作成 基質液2.0mlを37℃で1分間加温したのち、標品
α−アミラーゼ液250μlを加えてかきまぜ、37℃
で2分間加温した後からの2分間の400nmにおける
吸光度の変化量を測定した。各標品α−アミラーゼ液の
活性と、吸光度の変化量の関係より検量線を作成した。
その結果検量線の式は U=2.17・△A ×103 + 3.0 [U;酵素活性(U/l)、 △A;2分間当りの吸光
度の変化量]となった。そのグラフを図1に示す。図1
から、α−アミラーゼ活性と吸光度の変化量との間に
は、極めて高い相関関係があることがわかり、したがっ
て本発明の方法によれば、この検量線に基づき、試料中
のα−アミラーゼ活性を、精度よく、短時間に測定でき
ることがわかる。 (5)試料液中のα−アミラーゼ活性の測定 基質液2.0mlを37℃で1分間加温したのち、試料
液250μlを加えてかきまぜ、37℃で2分間加温し
た後からの5分間の400nmにおける吸光度の変化量
を測定した。(4)で作成した検量線から算出して試料
液中のα−アミラーゼ活性の測定を行った。なお、試料
液中の酵素活性の値が検量線の適用範囲(0〜432U
/l)を越えた場合は精製水を用いて相当する倍数の希
釈を行った後、再測定を行う。
【0074】実施例6 (α−アミラーゼ活性の測定方
法) (1)基質液の調製 実施例1で得た2−クロロ−4−ニトロフェニル=63
−ブロモ−63−デオキシ−α−マルトテトラオシドを
0.80mM(最終濃度がKm値の5倍以上)の濃度に
なるように、40mM−NaCl及び2mM−MgCl
2を含有する50mMリン酸緩衝液(pH7.0)に溶
解した。 (2)標品α−アミラーゼ液の調製 市販のヒトα−アミラーゼに精製水を加え、0、14
2、296、432U/l(HPA:HSA=1:1)
の濃度に溶解して標品α−アミラーゼ液とした。なお、
この市販のヒトα−アミラーゼは国際試薬(株)製「キ
ャリブザイム・AMY」を使用した。また、α−アミラ
ーゼの活性は、37℃、1分間に1μmolの2−クロ
ロ−4−ニトロフェニル=α−マルトペンタオシド(市
販品)を分解する酵素量を1単位(U)として定義し
た。 (3)試料液の調製 実施例5の(3)と同一の操作で試料液の調製を行っ
た。 (4)検量線の作成 吸光度の測定時間を10分間とする以外は実施例5の
(4)と同様にして検量線の作成を行った。その結果、
該検量線の式は U=3.69・△A ×103 + 6.8 [U;酵素活性(U/l)、 △A;10分間当りの吸
光度の変化量]となった。そのグラフを図2に示す。図
2から、α−アミラーゼ活性と吸光度の変化量との間に
は、極めて高い相関関係があることがわかり、したがっ
て本発明の方法によれば、この検量線に基づき、試料中
のα−アミラーゼ活性を、精度よく、短時間に測定でき
ることがわかる。 (5)試料液中のα−アミラーゼ活性の測定 試料添加後の吸光度測定時間が10分間であること以外
は、実施例5の(5)と同様の操作で試料液中のα−ア
ミラーゼ活性の測定を行った。
【0075】実施例7 (測定試薬) 精製水に、表3に示した成分を、該表に示した濃度で溶
解することにより、本発明のα−アミラーゼ活性測定試
薬を調製した。
【0076】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例5における、α−アミラーゼ活性と吸
光度の変化量との関係を示す検量線のグラフである。
【図2】 実施例6における、α−アミラーゼ活性と吸
光度の変化量との関係を示す検量線のグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07H 23/00 C07H 23/00 C12Q 1/40 9452−4B C12Q 1/40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 (式中のRは芳香族発色性基又は水素原子、Xはアジド
    基、ハロゲン原子、N−モノアルキルカルバモイルオキ
    シ基、アリールもしくはアルキルスルホニルオキシ基、
    アルキルシリルオキシ基又は水素原子、nは1又は2の
    整数である)で表される修飾α−マルトオリゴシド誘導
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の一般式(1)で表される
    修飾α−マルトオリゴシド誘導体が、式中のRが次の一
    般式(2) 【化2】 (式中のWは水素原子、ハロゲン原子、又はニトロ基で
    ある)で表される芳香族発色性基であり、Xがアジド
    基、ハロゲン原子、アリールスルホニルオキシ基、アル
    キルシリルオキシ基又は水素原子であり、nが1であ
    る、請求項1記載の修飾α−マルトオリゴシド誘導体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の修飾α−マ
    ルトオリゴシド誘導体を有効成分とするα−アミラーゼ
    活性測定試薬。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の修飾α−マ
    ルトオリゴシド誘導体を基質として用いて試料中のα−
    アミラーゼ活性を測定することを特徴とする、α−アミ
    ラーゼ活性の測定方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2記載の修飾α−マ
    ルトオリゴシド誘導体を製造するにあたり、次の一般式
    (3) 【化3】 (式中のYはアジド基、ハロゲン原子、アリールスルホ
    ニルオキシ基、アルキルシリルオキシ基又は水素原子、
    mは5又は6の整数である)で表される6位修飾シクロ
    デキストリンに、シクロデキストリングルカノトランス
    フェラーゼ又はシクロデキストリナーゼを作用させたの
    ち、α−アミラーゼを作用させて得られる次の一般式
    (4) 【化4】 (式中のYはアジド基、ハロゲン原子、アリールスルホ
    ニルオキシ基、アルキルシリルオキシ基又は水素原子、
    nは1又は2の整数である)で表される修飾α−マルト
    オリゴ糖を直接の原料として用いることを特徴とする、
    修飾α−マルトオリゴシド誘導体の製造方法。
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