JPH1017354A - 裏込め注入材料 - Google Patents

裏込め注入材料

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JPH1017354A
JPH1017354A JP19165296A JP19165296A JPH1017354A JP H1017354 A JPH1017354 A JP H1017354A JP 19165296 A JP19165296 A JP 19165296A JP 19165296 A JP19165296 A JP 19165296A JP H1017354 A JPH1017354 A JP H1017354A
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    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
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    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再掘削を伴うシールド工法に好適に使用可能
な裏込め注入材料を提供する。 【解決手段】 セメントスラリーと珪酸ソーダ水溶液と
からなる2液混合型裏込め注入材料であって、前記セメ
ントスラリーにポリマー混和増強剤を配合してなること
を特徴とする裏込め注入材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド工法でト
ンネル等を掘削する際に使用される裏込め注入材料に関
する。
【0002】
【従来の技術】シールド工法によるトンネル工事では、
その機構上、図1に示されるように、掘削された地山2
とセグメント1との間にテールボイドが発生し、この隙
間を埋めるために裏込め注入材料3が充填される。当
初、この裏込め注入材料3の役割は軽視され、地盤注入
材料、即ちセメントモルタル、セメントエアーモルタ
ル、セメントミルク等がそのまま裏込め注入材料として
使用されてきたが、これらの材料では注入直後の地山2
の沈下量を抑えることができず、安全性の問題や使用に
際して注意を要していた。
【0003】そこで最近では、セメントスラリー液(A
液)と珪酸ソーダ水溶液(B液)とを注入直前に混合
し、直ちにゲル化させる2液混合型の裏込め注入材料が
多く使用されている。この2液混合型の裏込め注入材料
は、充填時に初期強さ発現に優れる事や地山の沈下を抑
制する事は勿論、その他にA液、B液共に流動性に優
れ、またA液とB液とが混合後に全くブリージングを生
じない等優れた特性を持っている材料である。
【0004】一方シールド工法では、前面に掘削機を取
り付けた円筒状の鋼製の筒、即ちシールドマシーンを地
山2に押しつけ、土砂を保護しながら掘削し、トンネル
内部の掘削土を排出すると同時に、その後方でセグメン
ト1の組み立て、裏込め注入材料3の充填といった一連
の工程を連続的に行うことによってトンネルを形成す
る。従って、施工後にトンネルは概略完成し、その後は
僅かに防水等を目的に追加履工が行われることが一般的
である。
【0005】しかし近年、施工されるシールドトンネル
は大型化の傾向にあり、またその形状も円筒型に限らな
い等シールド工事は益々複雑になってきている。このよ
うな場合、シールドマシーン径の大型化がコスト高につ
ながることや、トンネル内部土砂排出量が膨大になる等
の理由から、一度の施工でトンネルの概略を完成させる
ことは非常に難しく、従来の技術に代わって様々なシー
ルド工法が採用されている。例えば、図2に示されるよ
うに、平行する複数(図示の例では2機)のシールドマ
シーンで同時に地山2を掘削し、それぞれの掘削部分に
セグメント1の組み立て並びに裏込め注入材料3を充填
して一旦トンネル型枠を形成し、その後に両セグメント
1間の再掘削部4の土砂を排出し、トンネルの概略を完
成させるといったような方法も提案されている。この例
に限らず、最新工法ではトンネル内部を再び掘削するこ
とが多く、その場合、土砂とともに最初の掘削の際に充
填されていた裏込め注入材料も掘削される。
【0006】従って、再掘削を伴う工法に使用される裏
込め注入材料には、充填箇所の維持能力に加えてある程
度掘削し易いことが要求される。ここで、充填箇所の維
持には裏込め注入材料のせん断強さが影響し、一方再掘
削のし易さには圧縮強さが影響するが、従来の裏込め注
入材料はこれらの要求を同時に満足し得るものではな
く、掘削性を要求すると充填箇所を安定に維持するのに
必要なせん断強さを確保できない。また通常シールド工
事では、裏込め注入材料はセグメントと地山の間に囲ま
れており、乾燥雰囲気に晒されることはないが、再掘削
を伴う工法では裏込め注入材料は一定期間乾燥雰囲気下
におかれるため、乾燥収縮により亀裂を生じる可能性も
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の裏込め注入材料では、再掘削を伴う大型で且つ複
雑な各種シールド工法には適用できない。本発明はこの
ような事情に鑑みてなされたものであり、再掘削を伴う
シールド工法に好適に使用可能な裏込め注入材料を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、2液混合
型裏込め注入材料にポリマー混和増強剤を添加すること
により、充填箇所の維持に加えて掘削が容易になること
を見い出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】即ち、本発明は、(1)セメントスラリー
と珪酸ソーダ水溶液とからなる2液混合型裏込め注入材
料であって、前記セメントスラリーにポリマー混和増強
剤を配合してなることを特徴とする裏込め注入材料、
(2)前記ポリマー混和補強剤が、前記セメントスラリ
ー中のセメント量に対して0.5〜20重量%配合され
ることを特徴とする前記(1)記載の裏込め注入材料、
(3)フライアッシュとセメントとを混合してなる硬化
材、遅延剤、ポリマー混和増強剤並びに水を配合してな
るA液と、珪酸ソーダ水溶液からなるB液とを混合して
なることを特徴とする裏込め注入材料、(4)フライア
ッシュとセメントとを重量混合比で8:2〜3:7の割
合で混合してなる硬化材と、前記セメント量に対して
0.1〜2重量%の遅延剤並びに0.5〜20重量%の
ポリマー混和増強剤と、前記硬化材量に対して80〜5
00重量%の水とを配合してなるA液と、珪酸ソーダ水
溶液からなるB液とを、A液:B液=95:5〜80:
20の体積比で混合してなることを特徴とする裏込め注
入材料、(5)前記フライアッシュの平均粒径が10μ
m以下であることを特徴とする前記(3)または(4)
記載の裏込め注入材料、(6)前記A液は、更に無機質
粘土鉱物からなる増粘材を該A液1m3 当たり80kg
以下の割合で含むことを特徴とする前記(3)乃至
(5)の何れか一項に記載の裏込め注入材料、及び、
(7)前記A液は、更に有機質増粘材を該A液1m3
たり5kg以下の割合で含むことを特徴とする前記
(3)乃至(5)の何れか一項に記載の裏込め注入材料
に関する。
【0010】本発明に係る裏込め注入材料は、ポリマー
混和増強剤の存在により、圧縮強さが掘削できる程度で
あるにも係わらずせん断強さが高く、又大気雰囲気下で
も乾燥収縮が少なく、充填箇所を安定に維持することが
できる。
【0011】
【発明の実態の形態】以下、本発明に係る裏込め注入材
料を詳細に説明する。本発明の裏込め注入材料は、硬化
材を含む水スラリーからなるA液と、珪酸ソーダ水溶液
からなるB液とを充填箇所に注入直前に混合する2液混
合型である。
【0012】本発明において、硬化材はセメントとフラ
イアッシュとの混合物である。フライアッシュは、石炭
火力発電所から発生する原粉をそのまま使用することも
可能であるが、空気分級機等によって分級処理した平均
粒径10μm以下のフライアッシュを使用した方が、A
液のブリージング率が少なくなり、圧送性に優れるので
好ましい。このフライアッシュは、溶出性Ca2+イオン
がほとんど無く、B液の珪酸ソーダ溶液と直接反応しな
い。従って、A液中にフライアッシュが多くなると、A
液とB液との混合直後のゲル化強度は弱くなり、変形係
数を低下させる事ができるため、硬化材中のフライアッ
シュが多くなるほど注入性は大幅に向上する。またフラ
イアッシュは、緩慢なポゾラン反応を有する代表的な物
質であり、3ヵ月材令以降の長期材令の強度発現に寄与
し、さらにセメントに比べて乾燥収縮性に優れる。
【0013】セメントとしては、各種ポルトランドセメ
ント、特に、普通及び早強ポルトランドセメントが好適
に使用されるが、高炉セメント等の混合セメントを使用
することも可能である。
【0014】本発明では、フライアッシュとセメントと
を重量混合比で、8:2〜3:7としたものを硬化材と
して使用する。上述したように、注入性や乾燥収縮性の
観点から、硬化材としてなるべくフライアッシュの構成
比を高くすることが好ましいと考えられるが、フライア
ッシュとセメントの混合比が8:2よりフライアッシュ
が多くなると、強さ発現性が著しく少ない為不適であ
る。これに対してフライアッシュとセメントの混合比が
3:7よりセメントが多くなると、1時間以内の変形係
数が高く、著しく注入性に劣る為に好ましくない。
【0015】またA液には、可使時間の調整のために遅
延剤がセメント量に対して0.1〜2重量%配合され
る。遅延剤を0.1重量%より少なく配合すると、添加
効果が少なく十分な可使時間が取れないのに対し、遅延
剤を2重量%より多く配合した場合には、粘性がやや高
くなる為に好ましくない。この遅延剤としては、グルコ
ン酸系、クエン酸系、オキシカルボン酸系、有機リン酸
系、スルホン酸系等の遅延剤を使用することができる。
【0016】更にA液には、ブリージング挙動を改善す
るために増粘材を添加することが好ましい。但し、その
添加量は、A液のブリージングはB液混合後には全く無
くなることから、A液のポンプ圧送可能な程度であれば
良い。また、増粘材として無機質粘土鉱物及び有機質増
粘剤のいずれもが使用できる。無機質粘土鉱物として
は、各種ベントナイト、酸性白土等が挙げられるが、特
にベントナイトが好ましく使用される。これを1m3
たり80kg以下の範囲で配合すれることにより、A液
のブリージング率は大幅に改善される。なお80kgよ
り多く配合すると流動性が悪化するので好ましくない。
また有機質増粘剤としてはセルロース系、アミド系、バ
イオポリマー系等が使用でき、これを1m3 当たり5k
g以内配合する。
【0017】ところで、本発明が対象とする裏込め注入
材料に限らず、コンクリートやセメントミルク等の一般
の土木材料のせん断強さは一軸圧縮強さと相関があり、
一般的にせん断強さは一軸圧縮強さの1/5〜1/10
の範囲の値をとる。即ち、せん断強さを高くすると圧縮
強さは高くなる。しかしながら、再掘削のためには圧縮
強さを変化させることなくせん断強さを高める必要があ
り、そのためには特殊な増強剤を添加する必要がある。
【0018】その為本発明では、ポリマー混和増強剤を
A液中のセメントに対して0.5〜20重量%配合す
る。ここで、0.5重量%より少ないとせん断強さの向
上に効果が少なく、20重量%より多く配合しても増量
による改良効果はみられず、コスト増を招くだけであ
る。ポリマー混和増強剤としては、ゴムラテックス系、
樹脂エマルション系、酢酸ビニル系、セルロース系、ポ
リビニルアルコール系、アクリル系、不飽和ポリエステ
ル系、エポシキ系樹脂系等が使用可能であるが、2液混
合型裏込め注入材料のようにA液圧送性が求められる場
合には、流動性に優れるゴムラテックス系の使用が好ま
しい。このポリマー混和増強剤を添加することにより、
材令と共にポリマーフィルムを形成し、また使用する水
分量が少なくなる為に、乾燥雰囲気条件下での乾燥収縮
が少なく、再掘削に際して裏込め注入材料が乾燥雰囲気
に晒される場合に極めて有効となる。
【0019】上記硬化材、遅延剤、増粘材並びにポリマ
ー混和増項剤を水に配合してA液が完成する。ここで、
A液の水分量は、硬化材に対して80〜500重量%で
ある。水分量が80重量%より小さいと流動性が悪化す
るため好ましくなく、500重量%より多くすると強さ
発現性に劣り、またA液のブリージング率も大きくなる
為に好ましくない。
【0020】一方、珪酸ソーダ水溶液からなるB液の混
合量は、体積比でA液:B液=95:5〜80:20と
して用いる。B液がこの範囲より混合量が少ない場合に
は、ゲル化強度が著しく低くゲル化がはっきりしない
為、また逆に、この範囲より混合量を多くするとゲル化
時間が長くなる為、それぞれ好ましくない。珪酸ソーダ
水溶液としては、JIS K1408によって規定され
る2号、3号は勿論のこと、SiO2 量が20〜40
%、Na2 O量が3〜20%程度のものが好適に使用さ
れる。
【0021】以下に、実験例に基づきさらに本発明を説
明する。尚本実験例は例示であり、本発明の範囲を限定
するものではない。 1)使用材料 1−1)A液 早強セメント:秩父小野田(株)製 早強ポルトランド
セメント JISフライアッシュ:中国電力(株)製 商品名「中
電フライアッシュ」 分級フライアッシュ:秩父小野田(株)製 商品名「小
野田スーパーフロー」 一般ベントナイト:(株)豊順洋行製 商品名「赤城」 特殊ベントナイト:(株)豊順洋行製 商品名「スーパ
ークレー」 メチルセルロース系増粘剤:島津メカニックス(株)製
商品名「SP−G」 グルコン酸系遅延剤:島津メカニックス(株)製 商品
名「SP−R」 スチレンブタジエン系増強剤:(株)小野田製 商品名
「CX−B」 1−2)B液 珪酸ソーダー水溶液: 島津メカニックス(株)製 商
品名「SP−70」 また本実験例で使用した硬化材の性状を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】2)実験方法 実験では、表2に示す2液混合型の裏込め注入材料を試
作した。即ちA液とB液を混合して、一軸圧縮強さ測定
用としてΦ=5cm、h=10cm、また曲げ強さ測定
用として4cm×4cm×16cmの供試体を成形し、
20℃の水中で7日間養生した後、各々の養生供試体の
一軸圧縮強さ、曲げ強さを測定した。尚、一軸圧縮強さ
及び曲げ強さの測定は、JIS R 5201「セメン
トの物理試験方法」の強さ試験の内容に準拠した。また
同様な供試体を大気乾燥条件にして、1日後の径方向で
の寸法変化を測定した。更に、A液に関してフロー値、
ブリージング率、可使時間を、またA液とB液との混合
液のゲル化時間、1時間経過後の変形係数を測定した。
以上の測定結果を表3に示す。
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】
【表5】
【0028】試験番号1〜4の結果によれば、スチレン
ブタジエン系混和増強剤を10、20kg/m3 と多く
配合するにしたがって曲げ強さ値が高くなり、良好な結
果となることがわかる。しかし、スチレンブタジエン系
混和増強剤を30kg/m3とした試験番号4の条件で
は、スチレンブタジエン系混和増強剤20kg/m3
試験番号3の条件の場合と大差のない結果を示した。
尚、試験番号4’、4”では、ポリマー混和増強剤とし
てスチレンブタジエン系混和増強剤に変えてポリアクリ
ル系混和増強剤及びポリ酢酸系混和増強剤を使用したと
ころ、ややA液フロー値が低くなり、また粘性が高くな
ったが、一軸圧縮強さや曲げ強さに大きな差異はみられ
なかった。
【0029】試験番号5〜7の結果によれば、硬化材の
混合比が、セメント:フライアッシュ=3:7である試
験番号6の条件では、良好な結果が得られている。しか
し、硬化材がフライアッシュのみである試験番号5の条
件では、A液とB液混合後ゲル化しない為、又、硬化材
の混合比が、セメント:フライアッシュ=7:3である
試験番号7の条件では、1時間後の変形係数が高く、注
入性に著しく劣ると考えられる為、好ましくないことが
わかる。
【0030】試験番号8〜10の結果によれば、水/硬
化材比が108%である試験番号9の条件では、良好な
結果が得られている。しかし、水/硬化材比が55%で
ある試験番号8の条件では、A液のフロー値が著しく低
く圧送性に劣る為に、また水/硬化材比が500%であ
る試験番号10の条件では、強さ発現性に劣り、A液の
ブリージング率も高くなるので好ましくないことがわか
る。
【0031】試験番号11〜13の結果によれば、遅延
剤がセメントの2%である試験番号12の条件では、良
好な結果が得られている。しかし、遅延剤を配合してい
ない試験番号11の条件では、A液の可使時間が短い為
に、また遅延剤がセメントの5%である試験番号13の
条件では、遅延剤がセメントの2%である試験番号12
の条件と比べてA液のフロー値がやや悪く、粘性が高く
なるので好ましくないことがわかる。
【0032】試験番号14〜19の結果によれば、フラ
イアッシュとしてJIS品とし、増粘材として普通ベン
トナイトを20kg/m3 配合した試験番号15の条件
では、良好な結果が得られている。しかし普通ベントナ
イトを配合していない試験番号16の条件では、A液ブ
リージング率が高すぎる為に、逆に普通ベントナイトを
100kg/m3 配合した試験番号14の条件では、A
液の粘性が高すぎる為に好ましくない。また試験番号1
7の条件では、フライアッシュとして分級品を使用した
ところ、増粘材を配合しなくとも比較的良好な結果が得
られている。尚、試験番号18及び19の試験結果によ
れば、増粘材として特殊ベントナイトや、メチルセルロ
ース系増粘剤を使用することも有効であることがわか
る。
【0033】試験番号20〜22の結果によれば、B/
A混合量9%である試験番号21の条件では、良好な結
果が得られている。しかし、B/A混合量3%である試
験番号20の条件ではゲル化しない為、B/A混合量2
5%である試験番号22の条件では、ゲル化時間が長く
なりすぎ、1時間後の変形係数も高すぎるので好ましく
ない。
【0034】以上の試験結果から、各構成材料の好まし
い配合範囲が確認された。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の裏込
め注入材料は、圧縮強さが掘削できる程度であるにも係
わらず、せん断強さが高く、又大気雰囲気下でも乾燥収
縮が少なく、充填箇所を安定に維持することができる材
料である。従って、本発明の裏込め注入材料は、再掘削
を伴うシールド工法に好適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シールド工法によるトンネル形成を説明するた
めの概略断面図である。
【図2】再掘削を伴うシールド工法によるトンネル形成
を説明するための概略断面図である。
【符号の説明】
1 セグメント 2 地山 3 裏込め注入材料 4 再掘削部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 24:38 24:04 24:26 28:26) 103:20 103:30 103:44 111:70 (72)発明者 野口 雅朗 千葉県佐倉市大作2−4−2 秩父小野田 株式会社中央研究所内 (72)発明者 水野 克己 大阪府大阪市西区江戸堀1丁目9番1号 株式会社豊順洋行内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメントスラリーと珪酸ソーダ水溶液と
    からなる2液混合型裏込め注入材料であって、前記セメ
    ントスラリーにポリマー混和増強剤を配合してなること
    を特徴とする裏込め注入材料。
  2. 【請求項2】 前記ポリマー混和補強剤が、前記セメン
    トスラリー中のセメント量に対して0.5〜20重量%
    配合されることを特徴とする請求項1記載の裏込め注入
    材料。
  3. 【請求項3】 フライアッシュとセメントとを混合して
    なる硬化材、遅延剤、ポリマー混和増強剤並びに水を配
    合してなるA液と、珪酸ソーダ水溶液からなるB液とを
    混合してなることを特徴とする裏込め注入材料。
  4. 【請求項4】 フライアッシュとセメントとを重量混合
    比で8:2〜3:7の割合で混合してなる硬化材と、前
    記セメント量に対して0.1〜2重量%の遅延剤並びに
    0.5〜20重量%のポリマー混和増強剤と、前記硬化
    材量に対して80〜500重量%の水とを配合してなる
    A液と、珪酸ソーダ水溶液からなるB液とを、A液:B
    液=95:5〜80:20の体積比で混合してなること
    を特徴とする裏込め注入材料。
  5. 【請求項5】 前記フライアッシュの平均粒径が10μ
    m以下であることを特徴とする請求項3または4記載の
    裏込め注入材料。
  6. 【請求項6】 前記A液は、更に無機質粘土鉱物からな
    る増粘材を該A液1m3 当たり80kg以下の割合で含
    むことを特徴とする請求項3乃至5の何れか一項に記載
    の裏込め注入材料。
  7. 【請求項7】 前記A液は、更に有機質増粘材を該A液
    1m3 当たり5kg以下の割合で含むことを特徴とする
    請求項3乃至5の何れか一項に記載の裏込め注入材料。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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