JPH10173509A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH10173509A
JPH10173509A JP8342519A JP34251996A JPH10173509A JP H10173509 A JPH10173509 A JP H10173509A JP 8342519 A JP8342519 A JP 8342519A JP 34251996 A JP34251996 A JP 34251996A JP H10173509 A JPH10173509 A JP H10173509A
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gate
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シングル入力の差動回路を用いた入力回路に
おける動作マージンの大幅な改善を実現した半導体集積
回路装置を提供する。 【解決手段】 電源電圧に対して小さな信号振幅にされ
た受信信号がゲートに供給された第1のMOSFET
と、上記受信信号の中間値に対応した基準電圧がゲート
に供給された第2のMOSFETを含んでシングル入力
の差動回路とされた入力回路において、上記受信信号が
入力される外部端子に設けられた実質的な静電保護回路
を通して上記第1のMOSFETのゲートに伝えられる
電源ノイズと実質的に同等の電源ノイズを上記第2のM
OSFETのゲートに伝えるダミー回路を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回路
装置に関し、例えば3.3V用スタブ直列終端型論理
(SSTL;Stub Series Terminated Logic)等のよう
な小振幅インターフェイスを採用する半導体集積回路装
置に利用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のCMOS(Complementary Metal-O
xide Semiconductor) 集積回路装置の相互間のインター
ファイスとして広く使用されているTTL(Transistor
Transistor Logic) 又はCMOS信号においては、信号
伝送線路の両端で乱反射が生じるためにデータ転送周波
数としてせいぜい60MHz〜100MHzが性能の限
界と言われている。これに対して、上記SSTLやGT
L(Gunning TransceiverLogic) では、信号伝送線路の
終端に終端抵抗を接続して、波形の反射を防止すること
により、データ転送周波数を高くするようにしている。
ただし、半導体集積回路装置の動作電圧が3.3Vであ
るのに対して、信号振幅をそれより小さく0.8V程度
にしている。上記SSTLに関しては、1996年3月
に制定された日本電子機械工業会規格 EIAJ ED
−5512(3.3V用スタブ直列終端型論理(SST
L−3)標準機能仕様)がある。また、GTLに関して
は、米国特許公報第5,023,488号(1991年
1月11日)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者において
は、上記のような小振幅信号を受ける入力回路として、
かかる小振幅のハイレベル/ロウレベルを基準電圧で判
定するというシングル入力の差動回路を用いた場合、電
源線や接地線からのノイズによって動作マージンが悪化
することに気が付いた。
【0004】この発明の目的は、シングル入力の差動回
路を用いた入力回路における動作マージンの大幅な改善
を実現した半導体集積回路装置を提供することにある。
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴
は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるで
あろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、電源電圧に対して小さな信
号振幅にされた受信信号がゲートに供給された第1のM
OSFET(Metal-Oxide Semiconductor Field Effect
Transistor)と、上記受信信号の中間値に対応した基準
電圧がゲートに供給された第2のMOSFETを含んで
シングル入力の差動回路とされた入力回路において、上
記受信信号が入力される外部端子に設けられた実質的な
静電保護回路を通して上記第1のMOSFETのゲート
に伝えられる電源ノイズと実質的に同等の電源ノイズを
上記第2のMOSFETのゲートに伝えるダミー回路を
設ける。
【0006】
【発明の実施の形態】図1には、この発明に係る半導体
集積回路装置における入出力回路の一実施例の回路図が
示されている。同図の入出力回路は、上記SSTL−3
の規格を適合するようにされている。同図の各回路素子
は、公知のCMOS集積回路の製造技術により、図示し
ない内部論理回路等からなる他の回路とともに1つの半
導体基板上において形成される。
【0007】この実施例では、出力MOSFET及び静
電保護回路の電源系VDD2,VSS2は、図示しない
内部回路や、入力回路及び上記出力回路を構成する出力
MOSFETを駆動するプリバッファ回路用の電源系V
DD1,VSS1と分離されて形成される。上記のよう
な電源系の分離に伴い、出力回路は、上記出力MOSF
ETとそれを駆動するプリバッファと分離され、出力M
OSFETは、上記のように電源系VDD2,VSS2
に接続され、プリバッファを構成するゲート回路及びイ
ンバータ回路は上記内部回路に対応した電源系VDD
1,VSS1に接続される。
【0008】同図においては、PAD1〜PAD3に対
応して設けられた3個の入力回路と、パッドPAD4,
PAD5に対応して設けられる2個の出力回路が代表と
して例示的に示されいてる。上記パッドPAD1に対応
して設けられたMOSFETQ1、Q2は、出力回路を
構成するために作り込まれているものを、静電保護回路
の一部を構成する素子として利用したものである。つま
り、Pチャンネル型MOSFETQ1のゲートを電源電
圧VDD2に接続し、Nチャンネル型MOSFETQ2
のゲートを回路の接地電位VSS2に接続して定常的に
オフ状態になるようにし、そのドレインをパッドPAD
1に接続することにより、かかるMOSFETQ1,Q
2のドレインでの寄生容量等を静電保護ダイオードD
1,D2とともに静電保護に利用するものである。
【0009】上記パッドPAD1において、入出力機能
を設けるようにするなら、上記MOSFETQ1とQ2
のゲートには、上記バッドPAD4に対応した出力バッ
ファ4のようなゲート回路とインバータ回路からなるプ
リバッファが設けられる。このようにパッドPAD1に
対して入出力回路を設けた場合において、入力回路を中
心にしてみるとき、言い換えるならば、信号入力状態で
は上記プリバッファによりPチャンネル型MOSFET
Q1のゲートにハイレベルが供給され、Nチャンネル型
MOSFETQ2のゲートにはロウレベルが供給されて
上記両MOSFETQ1とQ2が共にオフ状態にされて
出力回路が出力ハイインピーダンス状態にされるもので
あるあるので、同図のMOSFETQ1とQ2は、それ
と等価の状態を表すものと理解されてもよい。このこと
は、他のパッドPAD2,PAD3の上記同様なMOS
FETにおいても同様である。
【0010】入力回路は、上記バッドPAD1からの信
号がゲートに供給されたNチャンネル型MOSFETQ
5と、基準電圧VREFがゲートに印加されたNチャン
ネル型MOSFETQ6のエミッタが共通化されること
により差動形態とされる。上記MOSFETQ5とQ6
の共通化されたエミッタには、動作電流を流すNチャン
ネル型MOSFETQ7が設けられる。特に制限されな
いが、このMOSFETQ7のゲートには、上記パッド
PAD1から伝えられる入力信号が供給される。あるい
は、上記MOSFETQ7は、低消費電力化を図るため
にバッドPAD1から入力信号が入力されるときにのみ
にオン状態にされるような制御信号を供給するものであ
ってもよい。上記MOSFETQ5とQ6のドレインに
は、電流ミラー形態にされたPチャンネル型MOSFE
TQ8とQ9が設けられる。
【0011】上記入力信号がゲートに供給されたMOS
FETQ5のドレインに、上記基準電圧VREFがゲー
トに供給されたMOSFETQ6のドレイン電流が上記
電流ミラー回路のMOSFETQ8とQ9を介して電流
が供給されることにより、かかるMOSFETQ5とQ
9の接続点において、上記両MOSFETQ5とQ6の
MOSFETのドレイン電流差に対応した出力電流が形
成され、CMOSインバータ回路等からなる増幅回路の
入力容量をチャージアップ又はディスチャージさせ、か
かる増幅回路を通して電源電圧VDD1,VSS1に対
応した信号振幅の入力信号Dinが形成されて、図示しな
い内部回路に伝えられる。
【0012】特に制限されないが、基準電圧VREF
は、図示しない基準電圧発生回路により形成され、信号
線を介して上記複数の入力回路に対して共通に供給され
る。このとき、後述するようなカップリングノイズの影
響を無くすために、入力バッファ1に示すように、上記
基準電圧VREFは、抵抗R1等を介してMOSFET
Q6のゲートに伝えられる。他の入力バッファ2,3に
おいても上記同様な抵抗素子が設けられる。
【0013】この実施例では、上記入力バッファ1を構
成するMOSFETQ5のゲートに伝えられる電源ノイ
ズの影響を低減させるために、基準電圧VREFが供給
されるMOSFETQ6のゲートに、上記MOSFET
Q5のゲートに付加される静電保護回路と相似とされた
ダイオードD3,D4とMOSFETQ3とQ4がダミ
ー回路として付加される。ただし、上記ダイオードD
1,D2や出力MOSFETQ1,Q2は、本来の静電
保護や大きな出力電流を得るために比較的大きなサイズ
にされるものであるのに対して、上記ダミー回路を構成
するダイオードD3,D4及びMOSFETQ3,Q4
は、上記静電保護回路を通して上記MOSFETQ5の
ゲートに伝えられる電源ノイズと同等の電源ノイズをM
OSFETQ6のゲートに伝えるだけでよいので、その
サイズは縮小されたものとされる。つまり、上記MOS
FETQ1とQ2のサイズ比とMOSFETQ3とQ4
のサイズ比が等しく、上記ダイオードD1,D2のサイ
ズ比と上記ダイオードD3,D4のサイズ比が等しい関
係となるように縮小される。パッドPAD2,PAD3
に対応されて入力バッファ2と3においても、上記同様
なダミー回路が設けられる。
【0014】図2には、上記入力バッファの動作を説明
するための波形図が示されている。同図には、本願発明
の理解を容易にするために、上記ダミー回路が付加され
てい回路を従来回路とし、上記ダミー回路を付加した回
路を本発明回路としてそれぞれの動作波形図が比較して
示されている。
【0015】同図(A)には、電源電圧VDD2にノイ
ズの発生した場合が示されている。つまり、パッドPA
D4とPAD5に対応して設けられた出力バッファが動
作状態にされて、その出力信号がロウレベルからハイレ
ベルに切り替わった場合に、Pチャンネル型の出力MO
SFETがオン状態になって電源電圧線VDD2から上
記出力MOSFETを介して瞬間的に大電流が流れる。
このとき、電源電圧線VDD2のインダクタンス成分に
より電源電圧線VDD2には比較的大きなノイズが発生
する。なお、SSTLにおいては、上記のようなCMO
S回路で形成されたハイレベル又はロウレベルの出力信
号は、伝送線路が終端抵抗を介して上記基準電圧VRE
Fに接続されるものであので、上記終端抵抗と伝送線路
等との抵抗比により上記のような小振幅の信号とされる
ものである。
【0016】このように電源電圧線VDD2に発生した
ノイズは、上記ダイオードD1,D2及び出力MOSF
ETQ1,Q2等からなる実質的な静電保護回路を通し
て上記入力回路のMOSFETQ5のゲートに伝えられ
る。このとき、上記のようなダミー回路が存在しない従
来回路では、パッドPADから入力された入力信号が基
準電圧VREFに対してハイレベルであるとき、上記電
源電圧VDD2の上記インダクタンス成分による電源ノ
イズによるロウレベルへの変化が上記静電保護回路を介
してパッドPADに伝えられて基準電圧VREFよりも
ロウレベルに逆転してしまう。つまり、SSTLでは、
基準電圧VREFと上記ハイレベルとの最小値は0.2
V程度しかないので上記のような電源ノイズによりるレ
ベルの逆転は十分に起こり得るものである。この結果、
入力回路においては、ロウレベルであるべき出力信号を
一時的にハイレベルにしてしまうという誤動作が生じ
る。
【0017】本願発明回路では、上記ダミー回路が設け
られているので、電源電圧線VDD2に発生したノイズ
は、上記静電保護回路とダミー回路とを介して、それぞ
れMOSFETQ5とQ6のゲートにほぼ等しく伝えら
れる。この結果、パッドPADから入力された入力信号
が基準電圧VREFに対してハイレベルであるとき、上
記入力回路での両電圧PADとVREF1は上記ノイズ
の影響を同等に受けて両者の相対的なレベル差が維持さ
れる。この結果、入力回路においては、ロウレベルであ
るべき出力信号は上記電源ノイズが発生してもロウレベ
ルを維持して正常動作となるものである。
【0018】このとき、MOSFETQ6のゲート電圧
VREF1は上記のように電源ノイズにより変化する
が、基準電圧VREFそのものは上記抵抗R1が設けれ
ていることにより不変とされ、図示ない他の回路に不所
望な悪影響を及ぼすことはない。つまり、上記電源ノイ
ズは、上記出力回路に近い入力回路では比較的大きく、
上記出力回路より離れて設けられた入力回路では小さ
く、あるいは殆ど影響無い場合、上記基準電圧VREF
そのものを変動させると他の入力回路で逆に入力レベル
マージンを悪化させてしまうことがある。そこで、上記
ダミー回路による電源ノイズは、それが設けられた入力
回路にのみ有効にするように上記抵抗R1等が設けられ
るものである。
【0019】同図では省略されているが、回路の接地線
VSS2にノイズの発生した場合も上記(A)と同様で
ある。つまり、パッドPAD4とPAD5に対応して設
けられた出力バッファが動作状態にされて、その出力信
号がハイレベルからロウレベルに切り替わった場合に、
Nチャンネル型の出力MOSFETがオン状態になって
接地線VSS2から上記出力MOSFETを介して瞬間
的に大電流が流れる。このとき、接地線VSS2インダ
クタンス成分により上記同様な比較的大きなノイズが発
生する。このノイズに対しても、上記ダミー回路が有効
に作用して静電保護回路からのノイズを相殺させる。た
だし、このときに問題になるのは、接地線VSS2に正
の電位に変化するノイズが乗るので、パッドPADから
入力された入力信号が基準電圧VREFに対してロウレ
ベルであるとき、上記入力回路での両電圧PADとVR
EF1は上記ノイズの影響を同等に受けて両者の相対的
なレベル差が維持され結果、ハイレベルであるべき出力
信号は上記電源ノイズが発生してもハイレベルを維持し
て正常動作となるものである。
【0020】同図(B)には、基準電圧VREFにノイ
ズの発生した場合が示されている。上記入力バッファ1
ないし3において、パッドPAD1ないしPAD3の信
号が一斉にハイレベルからロウレベルに又はその逆にロ
ウレベルからハイレベルに変化すると、上記差動MOS
FETQ5とQ6のドレイン電位は、それに対応して一
斉に変化する。このとき、MOSFETQ5,Q6のド
レイン,ゲート間の寄生容量により、上記ドレイン電圧
の変化は、それぞれのゲート側に伝えられる。ただし、
MOSFETQ5のゲートには、上記静電保護回路が設
けられており、MOSFETQ5のゲートには比較的大
きな寄生容量が付いている。この寄生容量は、上記ノイ
ズからみたとき低インピーダンスの電源と見做せるから
吸収されてしまう。
【0021】これに対して、ダミー回路が付加されない
従来回路では、比較的大きな配線抵抗で基準電圧が印加
されているだけであるので、上記カップリングノイズに
対応して変化する。同図には、入力信号がハイレベルか
らロウレベルに変化し、MOSFETQ5のドレインが
ロウレベルからハイレベルに変化し、MOSFETQ6
のドレインがハイレベルからロウレベルに変化した場合
が示され、入力信号PADは上記静電保護回路の寄生容
量により上記MOSFETQ5のドレインからのカップ
リングノイズが吸収されるのに対して、上記MOSFE
TQ6ドレインからのカップリングノイズにより基準電
圧VREFがロウレベルに変化し、同図のように入力信
号PADのレベルより低くなると、上記同様に入力回路
においては、ハイレベルであるべき出力信号を一時的に
ロウレベルにしてしまうという誤動作が生じ、あるいは
かかる基準電圧VREFの振れが入力信号PADとの位
相が合った場合には、入力バッファでの遅延を大きくし
てしまうという弊害が生じるものとなる。
【0022】本願発明回路では、上記ダミー回路が設け
られているので、上記MOSFETQ6のドレイン側か
らのカップリングノイズを上記寄生容量が吸収するよう
に作用し、ゲートの基準電圧VREF1の変化を小さく
する。この結果、入力回路の信号マージンを大きくする
ことができるものとなる。
【0023】同図(C)には、内部回路側の電源電圧線
VDD1にノイズの発生した場合が示されている。内部
回路は、電源電圧VDD1と回路の接地電位VSS1と
の間で信号レベルが変化し、内部回路の一斉動作等によ
り上記同様なパルス性のノイズが発生する。このノイズ
は、上記入力回路のPチャンネル型MOSFET及び差
動MOSFETのドレイン,ゲート間寄生容量を介し
て、上記同様に差動MOSFETQ5,Q6のゲートに
伝えられる。本来、上記電源ノイズは、上記同様な回路
によりコモンモードで差動MOSFETQ5とQ6のゲ
ートに伝えられるので、かかる差動回路で相殺されるべ
きものである。
【0024】しかしながら、従来のシングル入力の差動
回路では、入力信号側のMOSFETQ5のゲートには
静電保護回路が設けられて比較的大きな寄生容量が付加
されるのに対して、基準電圧側のMOSFETQ6のゲ
ートには、上記比較的大きな配線抵抗を介して基準電圧
VREFが印加されるのみである。したがって、上記の
ようなMOSFETQ5とQ6のゲートに接続される寄
生容量のアンバハンスに対応して、MOSFETQ5と
Q6のゲートに伝えられる電源ノイズに差が発生してし
まい、基準電圧側が大きく変動して前記同様な誤動作が
発生してしまうという問題がある。
【0025】本願発明回路では、上記ダミー回路が設け
られているので、上記電源電圧線VDD1で発生した電
源ノイズがMOSFETQ8及びMOSFETQ6のド
レイン,ゲート間の寄生容量を介してゲートに伝えられ
るとき、上記ダミー回路での寄生容量がこれを吸収する
ように作用し、ゲートの基準電圧VREF1の変化を小
さくする。この結果、上記同様に入力回路の信号マージ
ンを大きくすることができるものとなる。
【0026】図3には、この発明に係る半導体集積回路
装置における入出力回路の他の一実施例の回路図が示さ
れている。同図の入出力回路は、特に制限されないが、
半導体メモリ等に向けられている。半導体メモリ等で
は、ピン数等の制限から電源電圧線は出力回路と入力回
路で共通化されるものである。それ故、入力バッファ1
〜3と出力バッファ4,5は、同じ電源電圧線VDDと
回路の接地線VSSにより接続されるものである。
【0027】この実施例では、入力バッファ1〜3に対
応したパッドPAD1〜PAD3に設けられる静電保護
回路は、サイリスタ方式を用いている。つまり、パッド
PAD1側にトランジスタT1,T2からなるサイリス
タ素子が設けられ、抵抗R2を介して差動MOSFET
Q5のゲート側にダイオード接続されたMOSFETQ
2が設けられるものである。このような静電保護回路
は、パッドPAD1と回路の接地線VSSとの間に設け
られるものであるので、接地線VSSに発生するノイズ
が上記MOSFETQ5のゲートに伝えられることにな
る。そこで、ダミー回路は、上記MOSFETQ2に対
応したMOSFETQ4が、基準電圧VREFを受ける
差動MOSFETQ6のゲートに接続される。
【0028】電源電圧VDDに発生するノイズは、上記
差動回路のPチャンネル型MOSFETQ8とQ9及び
差動MOSFETのドレイン,ゲート間の寄生容量を介
してそれぞれのMOSFETQ5とQ6のゲートに伝え
られるが、それぞれが同相信号であること、及びMOS
FETQ5とQ6のゲート側からみた寄生容量は、上記
MOSFETQ2とQ4により同様に寄生容量が付くた
めにバランスが基準電圧に対する信号レベル差を超えて
大きくくずれることなく差動回路により相殺される。こ
の静電保護用のMOSFETQ2とダミーMOSFET
Q4の関係は、上記同様に入力回路のMOSFETQ5
とQ6のドレイン電圧の変化によるノイズに対しても有
効に作用する。
【0029】図4には、本発明に係る一実施例の半導体
集積回路装置とそれを用いた情報処理システムにおける
バス構成のブロック図が示されている。同図において、
点線で示された半導体集積回路装置LSI1〜LSI3
は、公知の半導体集積回路の製造技術により、それぞれ
が単結晶シリコンのような1個の半導体基板上において
形成される。この実施例では、GTLに適合するように
入出力回路が構成される。同図の各回路素子のうち、入
力回路に関しては、前記図1及び図3の回路素子に合わ
せて示しているが、それ以外は別個の回路機能を持つも
のと理解されたい。
【0030】半導体集積回路装置LS1〜LSI3は、
代表として示された1個の入出力バッファと内部論回路
から構成されている。半導体集積回路装置LSI1を例
にして説明すると、出力バッファは駆動回路PG1と、
オープンドレイン構成の出力MOSFETQ1、この出
力MOSFETQ1のドレインと外部端子との間に挿入
されたダイオードSBD1から構成される。特に制限さ
れないが、上記ダイオードは、後述するように動作の高
速化のために寄生容量が小さいことと、ドレインコンタ
クト穴に一体的に形成できて高集積化の点で有利なショ
ットキーダイオードとされる。
【0031】入力回路は、基準電圧VREFにより、入
力された信号を判定する差動形態の入力バッファIB1
から構成される。内部論理回路1は、入力バッファIB
1から入力された入力データを受け取り、データ処理を
行って必要に応じて上記出力バッファを通して他の半導
体集積回路装置LS12〜LSI3に対して信号を送出
させるものである。他の半導体集積回路装置LSI2〜
LSI3も、上記同様な回路により構成される。ただ
し、全ての回路が同じという意味ではない。個々の半導
体集積回路装置LSI1〜LSI3の機能や役割分担に
応じて、入力バッファの数や出力バッファの数が区々と
してもよいし、内部論理回路はそれぞれの機能に応じて
構成されるものである。
【0032】上記半導体集積回路装置LSI1〜LSI
3の間でのデータの転送を行うバスは、特に制限されな
いが、プリント基板等の実装基板上に形成される配線に
より構成され、50Ωバスとされる。このバスの終端
は、バス配線の特性インピーダンスに整合された抵抗R
Bが接続されており、例えば1.2Vのような電圧VT
Tに引かれている。
【0033】半導体集積回路装置LSI1において、出
力MOSFETQ1は静電破壊耐圧を大きくするために
大きな面積の拡散層を持つようにされる。そのため、M
OSFETQ1のドレインには、大きな容量値を持つよ
うな寄生容量CSD1が形成されることになる。出力M
OSFETQ1のドレインを直接に外部端子に接続した
のでは、その外部端子が接続されるバス配線の特性イン
ピーダンスを乱して信号波形に乱反射が生じて等価的に
遅延時間を長くしてしまう。例えば、50Ωのバス配線
に8pFのピン容量を持つ半導体集積回路装置が8cm
間隔で接続されているケースでは、20%以上も不整合
が生じる。この結果、バス抵抗RBで終端していても、
半導体集積回路装置の外部ピンが接続されている付近で
は大きな乱反射が生じる。
【0034】この実施例では、特に制限されないが、出
力MOSFETQ1とドレインと外部端子との間にショ
ットキーダイオードSBD1を挿入することより、この
ショットキーダイオードSBD1の寄生容量と出力MO
SFETQ1のドレインにおける寄生容量CSD1とが
直列形態にされる。この結果、外部端子からみた寄生容
量は、ショットキーダイオードSBD1がオフ状態のと
きにはその寄生容量に依存してほぼ零にできる。
【0035】図4において、半導体集積回路装置LSI
1〜LSI3の出力MOSFETQ1〜Q3がオフ状態
にあるときには、バスの電位は1.2VのVTTレベル
にされている。半導体集積回路装置LSI1〜LSI3
のうちのどれか1つ、又は複数の出力MOSFETがオ
ン状態になると、0.4Vのような接地電位VSSに近
いレベルになる。したがって、半導体集積回路装置LS
I1から半導体集積回路装置LSI3にデータを転送す
るときには、半導体集積回路装置LSI2とLSI3の
出力MOSFETQ2とQ3をオフ状態にし、半導体集
積回路装置LSI1の出力MOSFETQ1を、出力す
べき内部信号に応じてオン状態/オフ状態にし、上記の
ようなハイレベル又はロウレベルのデータを送出させ
る。
【0036】出力バッファの出力MOSFETQ2とQ
3がオフ状態にされている半導体集積回路装置LSI2
とLSI3では、バスがハイレベルになったときのはね
上がりでドレインの寄生容量CSD2とCSD3がVT
Tに近いレベルまで充電されるため、その後のバスのレ
ベルがハイレベルでもロウレベルでもショッキキーダイ
オードSBD2,SBD3がオフ状態にされている。し
たがって、これらの寄生容量CSD2とCSD3は、バ
ス配線側から見えなくなる。また、オン状態/オフ状態
を繰り返している半導体集積回路装置LSI1では、出
力MOSFETQ1がオン状態になっているタイミング
では、ショットキーダイオードSBD1もオン状態にな
っているため寄生容量CSD1がバス配線につながる
が、出力MOSFETQ1がオフ状態となっているタイ
ミングでは、オフ状態にされた瞬間から最初の立ち上が
りで寄生容量CSD1がVTTに充電されるため、ショ
ッキーダイオードSBD1がオフ状態になって寄生容量
CSD1をバス配線側から見えなくする。
【0037】すなわち、バス配線に対して常に大きな容
量値を持つ寄生容量CSD1〜CSD3が接続されてい
るのではなく、この実施例のように寄生容量CSDは、
動作状態にある1つの出力バッファに対応した1個若し
くは全くバス配線から見えなくなるものとなる。この結
果、配線バスを伝達される信号波形は、乱反射による振
動が大幅に低減できるから等価的な信号遅延が小さなり
信号転送を高速にできる。また、半導体集積回路装置L
SI1を単体で扱うとき等の静電耐圧は、外部端子に乗
った電荷QがショッキーダイオードSBD1を通してド
レインの寄生容量CSD1に伝えられ、ここでVSD1
=Q/CSD1の電圧となる。これにより、静電耐圧は
大きく設定することができる。
【0038】上記のようなGTL回路では、信号振幅は
接地電位側に偏倚したものとなる。それ故、上記入力バ
ッファIB3は、同図に代表として例示的に示されてい
るように、ソースが接地電位に接続されたNチャンネル
型MOSFETQ5に入力信号Dinが供給され、ソース
が接地電位に接続されたNチャンネル型MOSFETQ
6のゲートに基準電圧VREFが供給される。そして、
これらの2つのMOSFETQ5とQ6のドレイン電流
の差を出力電流として取り出すために、電流ミラー形態
にされたPチャンネル型MOSFETQ8とQ9が設け
られる。特に制限されないが、上記電流ミラー回路のM
OSFETQ8とQ9には、電源スイッチとしてのPチ
ャンネル型MOSFETQ7を介して動作電圧が与えら
れる。つまり、出力動作あるいはチップ非選択状態のと
きに、信号IEによりMOSFETQ7がオフ状態にさ
れて、上記入力回路での直流電流が流れ無いようにされ
るものである。
【0039】他の入力回路IB1とIB2も上記同様な
差動回路により構成される。これらの入力回路IB1〜
IB3において、上記図1や図3の実施例と同様に入力
端子に接続される静電保護回路の形態に対応したダミー
回路が設けられ、上記差動動作するMOSFETQ5と
Q6のゲートに電源電圧線又は回路の接地線から乗るノ
イズが相殺ないし低減されるようにされる。
【0040】図4には、本発明に係る他の一実施例の半
導体集積回路装置とそれを用いた情報処理システムにお
けるバス構成のブロック図が示されている。同図におい
て、点線で示された半導体集積回路装置LSI1〜LS
I3は、公知の半導体集積回路の製造技術により、それ
ぞれが単結晶シリコンのような1個の半導体基板上にお
いて形成される。この実施例では、基本的にはGTLに
適合するように構成されるが、入力回路と出力回路が図
4の実施例と異なるものである。
【0041】この実施例では、出力回路として前記実施
例のようなオープンドレイン出力形式に代えて、Nチャ
ンネル型MOSFET10とQ11によるプッシュプル
出力形式とされる。つまり、ハイレベルを出力信号を得
るときにバスの終端抵抗RBによるハイレベルとするの
ではなく、上記終端電圧VTと等しい1.2Vで出力回
路を動作させるようにするものである。内部回路は、前
記のように3.3Vで動作するものであるので、上記の
ようなNチャンネル型MOSFETQ10をオン状態に
させるゲート電圧を3.3Vのように大きくできる。し
たがって、Nチャンネル型MOSFETQ10を用いつ
つ、上記1.2Vのようなハイレベルの出力信号を形成
することができる。これにより、出力ハイレベルの立ち
上がりを高速にしかも安定的に変化させることができ
る。
【0042】入力回路IB3は、上記のように入力レベ
ルがロウレベル側に偏倚されていることに対応して、P
チャンネル型の差動MOSFETQ5とQ6が用いられ
る。つまり、Pチャンネル型MOSFETQ5のゲート
に入力信号Dinを供給し、Pチャンネル型MOSFET
Q6のゲートに基準電圧VERFを供給する。そして、
これらのMOSFETQ5とQ6のドレイン側に電流ミ
ラー形態にされたNチャンネル型MOSFETQ8とQ
9を設け、上記MOSFETQ5とQ6のドレイン電流
の差電流に対応した出力電流を形成するものである。上
記MOSFETQ5とQ6の共通化されたソースと電源
電圧との間には、動作電流を流すPチャンネル型MOS
FETQ7が設けられる。つまり、この差動回路は、前
記図1と図3の入力回路のMOSFETの導電型を逆に
して構成したものである。
【0043】他の入力回路IB1とIB2も上記同様な
差動回路により構成される。これらの入力回路IB1〜
IB3において、上記図1や図3の実施例と同様に入力
端子に接続される静電保護回路の形態に対応したダミー
回路が設けられ、上記差動動作するMOSFETQ5と
Q6のゲートに電源電圧線又は回路の接地線から乗るノ
イズが相殺ないし低減されるようにされる。
【0044】図6には、上記CMOS構成の出力回路の
一実施例の全体のレイアウト図が示されている。同図に
は、3つのボンディングパッドと、それに接続される3
つのCMOS出力回路が例示的に示されている。ホンデ
ィングパッドの配列方向を左右とすると、それと直角方
向の下方向にPチャンネル型MOSFETとNチャンネ
ル型MOSFETとが並んで構成される。しかも、これ
らのMOSFETのドレイン−ゲート−ソースが、ボン
ディングパッドの配列方向に沿って形成される。それ
故、1つのMOSFETを縦長に形成することができ、
ボンディングパッドの配列ピッチの高密度化を妨げない
ようにできる。
【0045】図6から理解されるように、Pチャンネル
型MOSFETを構成するP+ 拡散層でいうとウェル領
域にバイアス電圧を与えるN+ 拡散層を基準にして左右
対称的に4個分のMOSFETを形成するよう形成し、
それを隣接するボンディングパッドに対応して設けられ
る出力バッファとの境界線を基準にして左右対称的に配
置する。このような対称パターンの組み合わせによって
高密度に出力バッファを構成するMOSFETを形成す
ることができる。
【0046】上記のような拡散層及びゲート電極を作り
込んでおいて、最終のアルミニュウム等の配線等を用い
たマスタースライスによって上記6個のMOSFETの
うちの2個を最小I/Oセル単位として選択的に接続す
ること、言い換えるならば、上記ボンディングパッドか
ら分岐して最大3つに延びる配線のうち、1本、2本及
び3本の分岐のうちの1つを選択的に形成することによ
り、駆動能力が1、2、3のように3段階に設定できる
CMOS出力回路を得ることができる。
【0047】この実施例においては、ボンディングバッ
トのピッチを90μmまで出力駆動能力を極端に落とす
ことなく簡単に対応させることができる。これにより、
出力端子のみでいうならば、半導体集積回路装置に設け
ることのできる出力端子の数を従来の半導体装置の16
0/90≒1.8に増加させることができる。
【0048】同図において、下側に設けられるNチャン
ネル型MOSFETの更に下側にはプリバッファが配置
される。このプリパッファは、そのセルサイズが比較的
小さいこと、及び同様に縦長に配置することによりボン
ディングパッドのピッチの制約されることなく比較的自
由に形成することができる。しかし、上記のように各出
力回路が一定の向を以て規則的に配列されていることに
対応して、プリバッファもセル化し、その向も出力バッ
ファの規則性に適合するよう規則性をもって形成され
る。これにより、プリバッファを含めた出力回路を効率
よく半導体集積回路装置に搭載させることができる。
【0049】この実施例では、Pチャンネル型MOSF
ETが形成されるN型のウェル領域NWELLにPチャ
ンネル型のプルアップMOSFETが形成される。上記
のように最小単位セルは、3つの分岐された配線に対応
した2つのMOSFETであり、この2つのMOSFE
Tに対応して1つのプルアップMOSFETが形成され
る。このプリアップMOSFETは、出力バッファとし
てNチャンネル型MOSFETによるオープンドレイン
構成の出力回路としたとき、他の半導体装置の出力MO
SFETとワイヤード論理を採るときの負荷として利用
できるようにするものである。
【0050】上記Nチャンネル型MOSFETが形成さ
れるP型のウェル領域PWELLにも、上記同様なNチ
ャンネル型のプルダウンMOSFETが形成される。こ
れは、Pチャンネル型MOSFETのみを用いてオープ
ンドレイン構成の出力回路を構成したときの負荷として
使用できるようにするものである。特に制限されない
が、上記Nチャンネル型MOSFETが形成されるPW
ELLは、その外側の点線で示すように深いNWEEL
内に形成される。この深いNWELLによりPWELL
がP型基板から分離され、内部回路との間、又は入力回
路若しくは出力回路間での電源ノイズを分離することが
できる。
【0051】上記Pチャンネル型出力MOSFETの上
層部には、第2層目のアルミニュウム層で形成された太
い配線幅からなる電源電圧線VDD2がが形成される。
同様に、上記Pチャンネル型出力MOSFETの上層部
には、第2層目のアルミニュウム層で形成された太い配
線幅からなる接地線線VSS2がが形成される。また、
プリバッファの上層部には、第2層目のアルミニュウム
層で形成された回路の接地線VSS1、基準電圧VRE
F、電源電圧線VDD1が形成される。また、上記出力
MOSFET、静電保護回路、ダミー回路、プリバッフ
ァ、及び同図では省略されているが、差動入力回路等は
第1層目のアルミニュウム層で回路の結線が行われる。
【0052】図7には、上記図6におけるC−D線での
素子断面図が示されている。同図には6個のPチャンネ
ル型MOSFETが示されている。6個のPチャンネル
型MOSFETは、同図で上側から順にソース,ドレイ
ン,ソース,ドレイン,ソースのように配置され、大き
な拡散層によりドレインが形成され、小さな拡散層によ
りソースが形成される。つまり、端部を除いてソースあ
るいはドレインは、それを挟んで両側に配置されたドレ
イン又はソースに共通に用いられる。これにより、5個
の拡散層により合計4個のMOSFETを形成すること
ができる。
【0053】上記の拡散層の配列を単位として、その両
側に上記ウェル領域n−WELLにバイアス電圧を与え
るオーミックコンタクト領域としてのn+ 層が形成さ
れ、上記ソースを構成するp+ 層とともにに1層目アル
ミニュウムAL1と2層目アルミニュウムAL2を介し
てVDD2が与えられる。上記n+ 層では挟まれた4個
のMOSFETは、ドレインが共通化された2個のMO
SFETが実質的に1つのMOSFETとして上記第1
層目のアルミニュウム層AL1を介して上記パッドに導
かれる。
【0054】図8には、この発明に係る半導体集積回路
の一実施例のブロック図が示されている。同図の各回路
ブロックは、実際の半導体基板上における幾何学的な配
置に合わせて描かれている。同図において、9は半導体
チップであり、10は内部回路であり、11,12から
なるオンチップRAMと、それ以外の論理回路部とによ
り構成される。上記オンチップRAM11,12は、特
に制限されないが、スタティック型RAMにより構成さ
れる。上記内部回路10が形成される領域のうちRAM
ブロック以外は敷き詰めゲート領域となっている。この
領域の拡大パターン15のようにMOSFETが敷き詰
められ、マスタースライス方式により配線が形成されて
所望の回路機能が実現される。上記半導体チップ9の周
辺部にはボンディングパッド14が設けられ、かかるボ
ンディングパッド14と内部回路10との間には入出力
回路部13が設けられる。上記入出力回路13は、上記
SSTL又はGTLのような小振幅での信号の入出力を
行うインターフェイスとされ、かつ、入力回路にはシン
グル入力の差動回路が用いられるものである。
【0055】図9には、この発明が適用されるシンクロ
ナスDRAM(以下、単にSDRAMという)の一実施
例の概略ブロック図が示されている。同図に示されたS
DRAMは、特に制限されないが、公知の半導体集積回
路の製造技術によって単結晶シリコンのような1つの半
導体基板上に形成される。
【0056】この実施例のSDRAMは、メモリバンク
0(BANK0)を構成するメモリアレイ(MEMORY ARRA
Y)200Aと、メモリバンク1(BANK1)を構成す
るメモリアレイ(MEMORY ARRAY)200Bとを備える。
上記それぞれのメモリアレイ200A,200Bは、マ
トリクス配置されたダイナミック型メモリセルを備え、
図に従えば同一列に配置されたメモリセルの選択端子は
列毎のワード線(図示せず)に結合され、同一行に配置
されたメモリセルのデータ入出力端子は行毎に相補デー
タ線(図示せず)に結合される。
【0057】メモリアレイ200Aの図示しないワード
線はロウデコーダ(ROW DECODER)201Aによるロウア
ドレス信号のデコード結果に従って1本が選択レベルに
駆動される。メモリアレイ200Aの図示しない相補デ
ータ線はセンスアンプ及びカラム選択回路(SENSE AMPLI
FIER&I/O BUS) 202Aに結合される。センスアンプび
カラム選択回路202Aにおけるセンスアンプ(SENSE A
MPLIFIER) は、メモリセルからのデータ読出しによって
夫々の相補データ線に現れる微小電位差を検出して増幅
する増幅回路である。それにおけるカラムスイッチ回路
は、相補データ線を各別に選択して相補共通データ線(I
/O BUS) に導通させるためのスイッチ回路である。カラ
ムスイッチ回路はカラムデコーダ(COLUMN DECODER)20
3Aによるカラムアドレス信号のデコード結果に従って
選択動作される。
【0058】メモリアレイ200B側にも上記と同様に
ロウデコーダ(ROW DECODER)201B,センスアンプ及
びカラム選択回路(SENSE AMPLIFIER&I/O BUS) 202B
及びカラムデコーダ(COLIMN DECODER)203Bが設けら
れる。上記メモリバンク200Aと200Bの相補共通
データ線(I/O BUS) は、後述するような画像処理等のた
めに用いられるシフトレジスタ(SHIFT REGISTER) 21
2を介して入力バッファ(INPUT BUFFER)210の出力端
子及び出力バッファ(OUTPUT BUFFER) 211の入力端子
に接続される。入力バッファ210の入力端子及び出力
バッファ211の出力端子は8ビットのデータ入出力端
子I/O0〜I/O7に接続される。
【0059】アドレス入力端子A0〜A11から供給さ
れるロウアドレス信号とカラムアドレス信号はカラムア
ドレスバッファ(COLUMN ADDRESS BUFFER) 205とロウ
アドレスバッファ(ROW ADDRESS BUFFER)206にアドレ
スマルチプレクス形式で取り込まれる。供給されたアド
レス信号はそれぞれのバッファ205と206が保持す
る。ロウアドレスバッファ206はリフレッシュ動作モ
ードにおいてはリフレッシュカウンタ(REFRESH COUNTE
R) 208から出力されるリフレッシュアドレス信号を
ロウアドレス信号として取り込む。カラムアドレスバッ
ファ205の出力はカラムアドレスカウンタ(COLUMN AD
DRESS COUNTER)207のプリセットデータとして供給さ
れ、カラムアドレスカウンタ207は後述のコマンドな
どで指定される動作モードに応じて、上記プリセットデ
ータとしてのカラムアドレス信号、又はそのカラムアド
レス信号を順次インクリメントした値を、カラムデコー
ダ203A,203Bに向けて出力する。
【0060】コントローラ(CONTROL LOGIC & TIMING GE
NERATOR)213は、特に制限されなが、クロック信号C
LK、クロックイネーブル信号CKE、チップセレクト
信号/CS、カラムアドレスストローブ信号/CAS
(記号/はこれが付された信号がロウイネーブルの信号
であることを意味する)、ロウアドレスストローブ信号
/RAS、ライトイネーブル信号/WE、データ入出力
マスクコントロール信号DQMなどの外部制御信号と、
アドレス入力端子A0〜A11からの制御データ及び基
準電圧Vref とが供給され、それらの信号のレベルの変
化やタイミングなどに基づいてSDRAMの動作モード
及び上記回路ブロックの動作を制御するための内部タイ
ミング信号を形成するもので、そのためのコントロール
ロジックとモードレジスタを備える。
【0061】クロック信号CLKは、SDRAMのマス
タクロックとされ、その他の外部入力信号は当該内部ク
ロック信号の立ち上がりエッジに同期して有意とされ
る。チップセレクト信号/CSはそのロウレベルによっ
てコマンド入力サイクルの開始を指示する。チップセレ
クト信号/CSがハイレベルのとき(チップ非選択状
態)やその他の入力は意味を持たない。但し、後述する
メモリバンクの選択状態やバースト動作などの内部動作
はチップ非選択状態への変化によって影響されない。/
RAS,/CAS,/WEの各信号は通常のDRAMに
おける対応信号とは機能が相違され、後述するコマンド
サイクルを定義するときに有意の信号とされる。
【0062】クロックイネーブル信号CKEは次のクロ
ック信号の有効性を指示する信号であり、当該信号CK
Eがハイレベルであれば次のクロック信号CLKの立ち
上がりエッジが有効とされ、ロウレベルのときには無効
とされる。さらに、図示しないがリードモードにおい
て、出力バッファ211に対するアウトプットイネーブ
ルの制御を行う外部制御信号もコントローラ213に供
給され、その信号が例えばハイレベルのときには出力バ
ッファ211は高出力インピーダンス状態にされる。
【0063】上記ロウアドレス信号は、クロック信号C
LK(内部クロック信号)の立ち上がりエッジに同期す
る後述のロウアドレスストローブ・バンクアクティブコ
マンドサイクルにおけるA0〜A10のレベルによって
定義される。A11からの入力は、上記ロウアドレスス
トローブ・バンクアクティブコマンドサイクルにおいて
バンク選択信号とみなされる。即ち、A11の入力がロ
ウレベルの時はメモリバンクBANKAが選択され、ハ
イレベルの時はメモリバンクBANKBが選択される。
メモリバンクの選択制御は、特に制限されないが、選択
メモリバンク側のロウデコーダのみの活性化、非選択メ
モリバンク側のカラムスイッチ回路の全非選択、選択メ
モリバンク側のみの入力バッファ210及び出力バッフ
ァ211への接続などの処理によって行うことができ
る。
【0064】後述のプリチャージコマンドサイクルにお
けるA10の入力は相補データ線などに対するプリチャ
ージ動作の態様を指示し、そのハイレベルはプリチャー
ジの対象が双方のメモリバンクであることを指示し、そ
のロウレベルは、A11で指示されている一方のメモリ
バンクがプリチャージの対象であることを指示する。
【0065】上記カラムアドレス信号は、クロック信号
CLK(内部クロック)の立ち上がりエッジに同期する
リード又はライトコマンド(後述のカラムアドレス・リ
ードコマンド、カラムアドレス・ライトコマンド)サイ
クルにおけるA0〜A8のレベルによって定義される。
そして、この様にして定義されたカラムアドレスはバー
ストアクセスのスタートアドレスとされる。
【0066】上記のアドレス信号、クロック信号、各制
御信号及びデータ入出力信号は、前記SSTL又はGT
Lのような小振幅のインターフェイスが採用される。つ
まり、上記アドレスバッファやクロックパッファ及び制
御入力バッファとデータ入力バッファには、上記実施例
と同様な差動回路が用いられ、その入力には前記実施例
のような静電保護回路とそれに相似のダミー回路が付加
されるものである。
【0067】次に、コマンドによって指示されるSDR
AMの主な動作モードを説明する。 (1)モードレジスタセットコマンド(Mo) 上記モードレジスタ30をセットするためのコマンドで
あり、/CS,/RAS,/CAS,/WE=ロウレベ
ルによって当該コマンド指定され、セットすべきデータ
(レジスタセットデータ)はA0〜A11を介して与え
られる。レジスタセットデータは、特に制限されない
が、バーストレングス、CASレイテンシイ、ライトモ
ードなどとされる。特に制限されないが、設定可能なバ
ーストレングスは、1,2,4,8,フルページとさ
れ、設定可能なCASレイテンシイは1,2,3とさ
れ、設定可能なライトモードは、バーストライトとシン
グルライトとされる。
【0068】上記CASレイテンシイは、後述のカラム
アドレス・リードコマンドによって指示されるリード動
作において/CASの立ち下がりから出力バッファ21
1の出力動作までに内部クロック信号の何サイクル分を
費やすかを指示するものである。読出しデータが確定す
るまでにはデータ読出しのための内部動作時間が必要と
され、それを内部クロック信号の使用周波数に応じて設
定するためのものである。換言すれば、周波数の高い内
部クロック信号を用いる場合にはCASレイテンシイを
相対的に大きな値に設定し、周波数の低い内部クロック
信号を用いる場合にはCASレイテンシイを相対的に小
さな値に設定する。特に制限されないが、後述するよう
な画像処理動作において、必要ならばワード線の切り換
え時間を確保するためにCASレイテンシイを大きな値
に設定するよう用いるようにできる。
【0069】(2)ロウアドレスストローブ・バンクア
クティブコマンド(Ac) これは、ロウアドレスストローブの指示とA11による
メモリバンクの選択を有効にするコマンドであり、/C
S,/RAS=ロウレベル、/CAS,/WE=ハイレ
ベルによって指示され、このときA0〜A10に供給さ
れるアドレスがロウアドレス信号として、A11に供給
される信号がメモリバンクの選択信号として取り込まれ
る。取り込み動作は上述のように内部クロック信号の立
ち上がりエッジに同期して行われる。例えば、当該コマ
ンドが指定されると、それによって指定されるメモリバ
ンクにおけるワード線が選択され、当該ワード線に接続
されたメモリセルがそれぞれ対応する相補データ線に導
通される。
【0070】(3)カラムアドレス・リードコマンド
(Re) このコマンドは、バーストリード動作を開始するために
必要なコマンドであると共に、カラムアドレスストロー
ブの指示を与えるコマンドであり、/CS,/CAS=
ロウレベル、/RAS,/WE=ハイレベルによって指
示され、このときA0〜A8に供給されるカラムアドレ
スがカラムアドレス信号として取り込まれる。これによ
って取り込まれたカラムアドレス信号はバーストスター
トアドレスとしてカラムアドレスカウンタ207に供給
される。これによって指示されたバーストリード動作に
おいては、その前にロウアドレスストローブ・バンクア
クティブコマンドサイクルでメモリバンクとそれにおけ
るワード線の選択が行われており、当該選択ワード線の
メモリセルは、内部クロック信号に同期してカラムアド
レスカウンタ207から出力されるアドレス信号に従っ
て順次選択されて連続的に読出される。連続的に読出さ
れるデータ数は上記バーストレングスによって指定され
た個数とされる。また、出力バッファ211からのデー
タ読出し開始は上記CASレイテンシイで規定される内
部クロック信号のサイクル数を待って行われる。
【0071】(4)カラムアドレス・ライトコマンド
(Wr) ライト動作の態様としてモードレジスタにバーストライ
トが設定されているときは当該バーストライト動作を開
始するために必要なコマンドとされ、ライト動作の態様
としてモードレジスタにシングルライトが設定されてい
るときは当該シングルライト動作を開始するために必要
なコマンドとされる。更に当該コマンドは、シングルラ
イト及びバーストライトにおけるカラムアドレスストロ
ーブの指示を与える。当該コマンドは、/CS,/CA
S,/WE=ロウレベル、/RAS=ハイレベルによっ
て指示され、このときA0〜A8に供給されるアドレス
がカラムアドレス信号として取り込まれる。これによっ
て取り込まれたカラムアドレス信号はバーストライトに
おいてはバーストスタートアドレスとしてカラムアドレ
スカウンタ207に供給される。これによって指示され
たバーストライト動作の手順もバーストリード動作と同
様に行われる。但し、ライト動作にはCASレイテンシ
イはなく、ライトデータの取り込みは当該カラムアドレ
ス・ライトコマンドサイクルから開始される。
【0072】(5)プリチャージコマンド(Pr) これは、A10,A11によって選択されたメモリバン
クに対するプリチャージ動作の開始コマンドとされ、/
CS,/RAS,/WE=ロウレベル、/CAS=ハイ
レベルによって指示される。
【0073】(6)オートリフレッシュコマンド このコマンドはオートリフレッシュを開始するために必
要とされるコマンドであり、/CS,/RAS,/CA
S=ロウレベル、/WE,CKE=ハイレベルによって
指示される。
【0074】(7)バーストストップ・イン・フルペー
ジコマンド フルページに対するバースト動作を全てのメモリバンク
に対して停止させるために必要なコマンドであり、フル
ページ以外のバースト動作では無視される。このコマン
ドは、/CS,/WE=ロウレベル、/RAS,/CA
S=ハイレベルによって指示される。
【0075】(8)ノーオペレーションコマンド(No
p) これは実質的な動作を行わないこと指示するコマンドで
あり、/CS=ロウレベル、/RAS,/CAS,/W
Eのハイレベルによって指示される。
【0076】SDRAMにおいては、一方のメモリバン
クでバースト動作が行われているとき、その途中で別の
メモリバンクを指定して、ロウアドレスストローブ・バ
ンクアクティブコマンドが供給されると、当該実行中の
一方のメモリバンクでの動作には何ら影響を与えること
なく、当該別のメモリバンクにおけるロウアドレス系の
動作が可能にされる。例えば、SDRAMは外部から供
給されるデータ、アドレス、及び制御信号を内部に保持
する手段を有し、その保持内容、特にアドレス及び制御
信号は、特に制限されないが、メモリバンク毎に保持さ
れるようになっている。或は、ロウアドレスストローブ
・バンクアクティブコマンドサイクルによって選択され
たメモリブロックにおけるワード線1本分のデータがカ
ラム系動作の前に予め読み出し動作のために図示しない
ラッチ回路にラッチされるようになっている。
【0077】したがって、データ入出力端子I/O0〜
I/O7においてデータが衝突しない限り、処理が終了
していないコマンド実行中に、当該実行中のコマンドが
処理対象とするメモリバンクとは異なるメモリバンクに
対するプリチャージコマンド、ロウアドレスストローブ
・バンクアクティブコマンドを発行して、内部動作を予
め開始させることが可能である。
【0078】SDRAMは、外部クロック信号CLKに
基づいて形成される内部クロック信号に同期してデー
タ、アドレス又は/RAS、/CAS等の各種制御信号
を入出力可能なメモリであると定義できる。SDRAM
は、DRAMと同様の大容量メモリをSRAM(スタテ
ィック型RAM)に匹敵する高速動作させることが可能
であり、また、選択された1本のワード線に対して幾つ
かのデータをアクセスするかをバーストレングスによっ
て指定することによって、内蔵カラムアドレスカウンタ
207で順次カラム系の選択状態を切り換えていって複
数個のデータを連続的にリード又はライトできる。した
がって、上記小振幅のインターフェイスを採用すること
により、上記100MHzを超えるような高速なデータ
のリード/ライトが可能になるものでるあ。
【0079】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1) 電源電圧に対して小さな信号振幅にされた受信
信号がゲートに供給された第1のMOSFETと、上記
受信信号の中間値に対応した基準電圧がゲートに供給さ
れた第2のMOSFETを含んでシングル入力の差動回
路とされた入力回路において、上記受信信号が入力され
る外部端子に設けられた実質的な静電保護回路を通して
上記第1のMOSFETのゲートに伝えられる電源ノイ
ズと実質的に同等の電源ノイズを上記第2のMOSFE
Tのゲートに伝えるダミー回路を設けることより上記ノ
イズを相殺ないし低減できるという効果が得られる。
【0080】(2) 上記静電保護回路は、出力回路を
形成するために半導体基板上に作り込まれた回路素子を
その一部として利用するものであり、素子の有効利用と
耐圧の強化を図りつつ、上記ダミー回路にて上記出力回
路の回路素子に相当し、かつその素子サイズが縮小され
てオフ状態にされたダミーMOSFETを設けることに
より、ノイズの相殺ないし低減を効果的に行うことがで
きるという効果が得られる。
【0081】(3) 上記入力回路は複数からなるもの
であり、各入力回路における上記第2のMOSFETの
ゲートには、それぞれ抵抗素子を介して上記基準電圧を
供給することにより、基準電圧自体がノイズの影響を受
けなくすることがきるという効果が得られる。
【0082】(4) 上記入力回路は、3.3V用スタ
ブ直列終端型論理に適合するもとすることにより、かか
るスタブ直列終端型論理でのシングル差動入力回路での
レベルマージンを確保することができるという効果が得
られる。
【0083】以上本発明者よりなされた発明を実施例に
基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。例えば、半導
体集積回路装置に入力される小振幅号の全ての信号を上
記シングル入力の差動増幅回路に供給するもの他、クロ
ック等のように一部の信号について、相補信号を入力し
て上記差動回路で受けるようにするものであってもよ
い。このような相補入力の差動増幅回路では、両入力に
等しく静電保護回路が設けられるのでダミー回路を不用
である。小振幅のインターフェイスは、上記のようなS
STL、GTLの他、擬似ECL回路等のように動作電
源電圧に対して小さくされた信号振幅での信号伝達を行
うものに広く利用できるものである。
【0084】この発明は、動作電源電圧に対して小さく
された小振幅の信号がシングル入力される入力回路を備
えた各種ディジタル集積回路、シンクロナスDRAMの
ようなメモリ、マイクロプロセッサ等のような各種の半
導体集積回路装置に広く利用できるものである。
【0085】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、電源電圧に対して小さな信
号振幅にされた受信信号がゲートに供給された第1のM
OSFETと、上記受信信号の中間値に対応した基準電
圧がゲートに供給された第2のMOSFETを含んでシ
ングル入力の差動回路とされた入力回路において、上記
受信信号が入力される外部端子に設けられた実質的な静
電保護回路を通して上記第1のMOSFETのゲートに
伝えられる電源ノイズと実質的に同等の電源ノイズを上
記第2のMOSFETのゲートに伝えるダミー回路を設
けることより上記ノイズを相殺ないし低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る半導体集積回路装置における入
出力回路の一実施例を示す回路図である。
【図2】図1の入力バッファの動作を説明するための波
形図である。
【図3】この発明に係る半導体集積回路装置における入
出力回路の他の一実施例を示す回路図である。
【図4】本発明に係る一実施例の半導体集積回路装置と
それを用いた情報処理システムにおけるバス構成を示す
ブロック図である。
【図5】本発明に係る他の一実施例の半導体集積回路装
置とそれを用いた情報処理システムにおけるバス構成を
示すブロック図である。
【図6】図6には、CMOS構成の出力回路の一実施例
を示す全体のレイアウト図である。
【図7】図6の一部素子構造断面図である。
【図8】この発明に係る半導体集積回路の一実施例を示
すブロック図である。
【図9】この発明が適用されるシンクロナスDRAMの
一実施例を示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
LSI1〜LSI3…半導体集積回路装置、PG,PG
1〜PG3…駆動回路、IB,IB1〜IB3…入力バ
ッファ、RB…終端抵抗、9…半導体チップ、10…内
部回路、11,12…オンチップRAM、13…入出力
回路部、14…ボンディングパッド14、15…拡大パ
ターン。200A,200B…メモリアレイ、201
A,201B…ロウデコーダ、202A,202B…セ
ンスアンプ及びカラム選択回路、203A,203B…
カラムデコーダ、205…カラムアドレスバッファ、2
06…ロウアドレスバッファ、207…カラムアドレス
カウンタ、208…リフレッシュカウンタ、210…入
力バッファ、211…出力バッファ、212…シフトレ
ジスタ、213…コントローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/088 H03K 19/00 101Q

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電圧に対して小さな信号振幅にされ
    た受信信号が外部端子を介してゲートに供給された第1
    導電型の第1のMOSFETと、ゲートに上記受信信号
    の中間値に対応した基準電圧が印加された第1導電型の
    第2のMOSFETと、上記第1と第2のMOSFET
    のドレインに設けられ、電流ミラー形態にされた第2導
    電型の第3と第4のMOSFETとを含み、上記第1の
    MOSFETと第2のMOSFETのドレイン電流の差
    電流に対応した出力信号を形成する入力回路と、 上記受信信号が入力される外部端子に設けられた実質的
    な静電保護回路と、 上記第2のMOSFETのゲートに設けられ、上記実質
    的な静電保護回路を通して上記第1のMOSFETのゲ
    ートに伝えられる電源ノイズに対して実質的に同一の電
    源ノイズを上記第2のMOSFETのゲートに伝えるダ
    ミー回路とを備えなることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  2. 【請求項2】 上記第1のMOSFETと第2のMOS
    FETは、そのソースが共通接続されて差動形態にされ
    るものであり、上記共通化されたソースには、動作電流
    を流す第1導電型のMOSFETが設けられるものであ
    ることを特徴とする請求項1の半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 上記静電保護回路は、電源電圧端子と上
    記外部端子との間に逆バイアス状態で設けられた第1の
    ダイオード手段と、上記外部端子と回路の接地電位との
    間に逆バイアス状態で設けられた第2のダイオード手段
    とを含むものであり、上記ダミー回路は、上記第1と第
    2のダイオード手段のサイズを等しく縮小された第3と
    第4のダイオード手段から構成されるものであることを
    特徴とする請求項1の半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 上記外部端子には、出力回路の出力端子
    が共通に接続されるものであり、上記静電保護回路は上
    記出力回路を構成する出力MOSFETのオフ状態での
    寄生素子を含むものであり、上記ダミー回路は、上記出
    力MOSFETに相当し、かつその素子サイズが縮小さ
    れてオフ状態にされたダミーMOSFETを含むもので
    あることを特徴とする請求項1又は請求項3の半導体集
    積回路装置。
  5. 【請求項5】 上記静電保護回路は、出力回路を形成す
    るために半導体基板上に作り込まれた回路素子をその一
    部として利用するものであり、上記ダミー回路は、上記
    出力回路の回路素子に相当し、かつその素子サイズが縮
    小されてオフ状態にされたダミーMOSFETを含むも
    のであることを特徴とする請求項1又は請求項3の半導
    体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 上記入力回路は複数からなるものであ
    り、各入力回路における上記第2のMOSFETのゲー
    トには、それぞれ抵抗素子を介して上記基準電圧が供給
    されるものであることを特徴とする請求項1の半導体集
    積回路装置。
  7. 【請求項7】 上記入力回路は、3.3V用スタブ直列
    終端型論理に適合するものであることを特徴とする請求
    項1の半導体集積回路装置。
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