JPH10173039A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH10173039A
JPH10173039A JP33185896A JP33185896A JPH10173039A JP H10173039 A JPH10173039 A JP H10173039A JP 33185896 A JP33185896 A JP 33185896A JP 33185896 A JP33185896 A JP 33185896A JP H10173039 A JPH10173039 A JP H10173039A
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JP
Japan
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layer
type
impurity
element isolation
base
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JP33185896A
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English (en)
Inventor
Yoichi Ejiri
洋一 江尻
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の素子間分離領域の拡散層は熱工程等に
より拡散層中の不純物、特にはp型不純物のホウ素の拡
散により拡散層の幅が広がるため、素子の微細化、高集
積化の妨げとなっていた。 【解決手段】 半導体基板11に素子間分離のための不
純物層である素子間分離領域17を備えた半導体装置1
であって、上記素子間分離領域17はゲルマニウムを含
むものである。それによって、ホウ素の拡散を抑制し
て、拡散層の広がりを抑え、素子の微細化、高集積化を
図るものである。また図示はしないが、半導体基板にp
型半導体基板を用い、そのp型半導体基板上にn型半導
体層を備え、上記不純物層は素子間分離用の絶縁膜下の
n型半導体層からp型半導体基板にかけて形成されてい
て、かつゲルマニウムを含むものであってもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、詳しくはp型半導体基板上に構成
されている素子間を分離する素子間分離領域を備えた半
導体装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の素子間分離方法として、一
般に、接合型素子間分離技術、局所酸化法〔例えば、L
OCOS(Local Oxidation of Silicon)法〕を用いた
分離技術、トレンチ分離技術等が開示されていて、一般
に良く知られている。この中で、特に接合型素子間分離
技術は工程数が少なく、比較的簡便に形成することがで
きる方法である。しかしながら、接合型素子間分離技術
は接合幅および空乏層の広がりを考慮すると、素子間分
離幅を縮小し、素子集積度を高めるにはLOCOS素子
間分離技術およびトレンチ素子間分離技術に比べると不
利となる。またLOCOS素子間分離技術およびトレン
チ素子間分離技術においても、素子分離用の絶縁膜形成
とともに、チャネルストッパ層を形成するのが一般的で
あり、そのチャネルストッパ層の幅が、素子間分離幅を
決めている。一方、United States Pa
tent No.5137838には、ゲルマニウムを
含むシリコン半導体基板中では、ホウ素の拡散係数が低
下することが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の素子間分離領域
の拡散層は熱工程等により拡散層中の不純物、特にはp
型不純物のホウ素の拡散により拡散層の幅が広がるた
め、素子の微細化、高集積化の妨げとなっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされた半導体装置およびその製造方法で
ある。すなわち、半導体装置は、半導体基板に素子間分
離のための不純物層を備えた半導体装置であって、上記
不純物層はゲルマニウムを含むものである。さらに上記
半導体基板はp型半導体基板である。またp型半導体基
板上にn型半導体層を備え、上記不純物層はn型半導体
層からp型半導体基板にかけて形成されていて、かつゲ
ルマニウムを含むものである。
【0005】上記半導体装置では、素子間分離のための
不純物層にゲルマニウムが含まれることから、不純物層
中の不純物、特にはp型不純物のホウ素の拡散が抑制さ
れる。そのため、不純物層を幅が狭くなる。
【0006】半導体装置の製造方法は、p型半導体基板
上にn型半導体層を形成する工程と、上記p型半導体基
板および上記n型半導体層における素子間領域にp型不
純物を導入して素子間分離領域を形成する工程とを備え
ていて、上記素子間領域にゲルマニウムを導入するとい
う方法である。上記n型半導体層を形成した後に素子間
領域に絶縁膜を形成する工程と、上記絶縁膜の下部にお
ける上記素子間領域にゲルマニウムを導入する工程とを
備えた方法である。
【0007】上記半導体装置の製造方法では、素子間分
離のための不純物層にゲルマニウムを含ませることか
ら、その後の熱工程において、不純物層中の不純物、特
にはp型不純物のホウ素の拡散が抑制される。そのた
め、不純物層を幅が狭くなる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の半導体装置に係わる第1
実施形態の一例を、図1の概略構成断面図によって説明
する。図1では、素子の一例としていわゆるウォッシュ
トエミッタ型npnバイポーラトランジスタを示す。
【0009】図1に示すように、p型のシリコン基板か
らなる半導体基板11の第1素子形成領域12の上層に
はn+ 型の埋め込み拡散層14が形成されていて、同半
導体基板11の第2素子形成領域13の上層にはn+
の第2埋め込み拡散層15が形成されている。さらに上
記半導体基板11上にはn型のエピタキシャル層からな
る半導体層16が形成されている。
【0010】そして各第1,第2素子形成領域12,1
3同士およびそれらを他の素子形成領域と分離するため
の素子間分離領域17が、上記半導体層16から上記半
導体基板11に達する状態に形成されている。すなわ
ち、平面視的にみると素子間分離領域17は、例えば上
記各第1,第2素子形成領域12,13を取り囲む状態
に形成されている。上記素子間分離領域17はp型不純
物であるホウ素を拡散してなる不純物層で形成されてお
り、そしてこの素子間分離領域17にはゲルマニウムが
導入されている。上記素子間分離領域17におけるゲル
マニウムの濃度は、例えば1.0×10 18個/cm3
5.0×1021個/cm3 程度であり、好ましくは1.
5×10 18個/cm3 〜5.0×1020個/cm3 程度
である。そしてこの素子間分離領域17は接合型素子間
分離領域(Junction Isolation)およびチャネルストッ
パ領域となる。
【0011】上記第1素子形成領域12における上記半
導体層16の上層には、p型のベース拡散層21が形成
され、このベース拡散層21の上層にはn+ 型のエミッ
タ拡散層23が形成されている。他方、上記第2素子形
成領域13における上記半導体層16の上層には、p型
のベース拡散層22が形成され、このベース拡散層22
の上層にはn+ 型のエミッタ拡散層24が形成されてい
る。
【0012】さらに上記半導体層16上には絶縁膜30
が形成されている。そして各ベース拡散層21,22上
の絶縁膜30にはコンタクトホール31,32が形成さ
れ、それらを通して各ベース拡散層21,22接続する
電極41,42が形成されている。同様に各エミッタ拡
散層23,24上の絶縁膜30にはコンタクトホール3
3,34が形成され、それらを通して各エミッタ拡散層
23,24に接続する電極43,44が形成されてい
る。さらに各コレクタとなる半導体層16(16A,1
6B)上の絶縁膜30にはコンタクトホール35,36
が形成され、それらを通して各半導体層16A,16B
に接続する電極45,46が形成されている。
【0013】上記半導体装置1では、素子間分離のため
の不純物層となる素子間分離領域17にゲルマニウムが
含まれることから、素子間分離領域17中の不純物、特
にはp型不純物のホウ素の拡散が抑制される。例えばホ
ウ素の拡散幅はゲルマニウムが導入されていない場合に
は0.4μm程度あったのが、ゲルマニウムが導入され
ていることによりホウ素の拡散幅が0.2μm程度に減
少した。すなわち、ホウ素の拡散係数がおよそ1/2程
度に低下した。そのため、素子間分離領域17は従来よ
りも狭い幅に形成される。
【0014】次に第2実施形態の一例を、図2の概略構
成断面図によって説明する。図2では、素子の一例とし
ていわゆるダブルポリシリコン型npnバイポーラトラ
ンジスタを示す。
【0015】図2に示すように、p型のシリコン基板か
らなる半導体基板51の第1素子形成領域52の上層に
はn+ 型の埋め込み拡散層54が形成されていて、同半
導体基板51の第2素子形成領域53の上層にはn+
の第2埋め込み拡散層55が形成されている。さらに上
記半導体基板51上にはn型のシリコンエピタキシャル
層からなる半導体層56が形成されている。
【0016】そして各第1,第2素子形成領域52,5
3を他の素子形成領域と分離するための素子間分離領域
57が、上記半導体層56の上層に形成された素子間分
離絶縁膜58とこの素子間分離絶縁膜58の下部から上
記半導体層56を通り上記半導体基板11に達する状態
に形成された素子間分離拡散層59とから構成されてい
る。すなわち、平面視的にみると素子間分離領域57
は、例えば上記各第1,第2素子形成領域52,53を
取り囲む状態に形成されている。上記素子間分離拡散層
59はp型不純物であるホウ素を拡散することにより形
成されており、そしてこの素子間分離拡散層59にはゲ
ルマニウムが導入されている。そしてこの素子間分離拡
散層59は接合型素子間分離領域(Jundtion Isolatio
n)およびチャネルストッパ領域となる。なお、上記素
子間分離絶縁膜58は、例えばいわゆるLOCOS法に
よって形成された酸化シリコン膜からなる。
【0017】上記半導体層56上には第1絶縁膜61が
形成され、この第1絶縁膜61には第1素子形成領域5
2におけるベース形成領域上に開口部62が設けられて
いるとともに、第2素子形成領域53におけるベース形
成領域上に開口部63が設けられている。
【0018】上記第1素子形成領域52の開口部62の
側周にそった上記半導体層56に接続するとともに上記
第1絶縁膜61上に延出された状態にベース取り出し電
極71が形成されている。このベース取り出し電極71
は、例えばp型不純物を導入したポリシリコンからな
る。
【0019】そして上記ベース取り出し電極71に開口
されるベース開口部72の底部側における半導体層56
の上層にはp型の真性ベース層73が形成されている。
さらに、この真性ベース層73の側周部における半導体
層56にはこの真性ベース層73に接続するとともに上
記ベース取り出し電極71に接続するp+ 型のグラフト
ベース層74が形成されている。さらに上記ベース取り
出し電極71を覆う状態に第2絶縁膜64が形成されて
いる。そして上記ベース取り出し電極71の端部と以下
に説明するエミッタ領域とを分離する絶縁性のサイドウ
ォール75が上記ベース開口部72側のベース取り出し
電極71の端部を覆う状態に形成されている。その結
果、上記サイドウォール75で取り囲まれた領域がエミ
ッタ開口部76となる。
【0020】上記エミッタ開口部76には上記真性ベー
ス層73に接合するn+ 型のエミッタ電極77が形成さ
れている。このエミッタ電極77は、例えばn型不純物
を導入したポリシリコンからなる。そして上記真性ベー
ス層73の上層にはエミッタ電極77に接続するn+
のエミッタ層78が形成されている。
【0021】同様に上記第2素子形成領域53にも、ベ
ース取り出し電極81、ベース開口部82、p型の真性
ベース層83、p+ 型のグラフトベース層84、第2絶
縁膜64、サイドウォール85、エミッタ開口部86、
+ 型のエミッタ電極87、n+ 型のエミッタ層88等
が形成されている。
【0022】また上記第1素子形成領域52の半導体層
56には埋め込み拡散層54に接続するコレクタ取り出
し拡散層79が形成されていて、上記第2素子形成領域
53の半導体層56には埋め込み拡散層55に接続する
コレクタ取り出し拡散層89が形成されている。
【0023】さらに各ベース取り出し電極71,81上
の第2絶縁膜64にはコンタクトホール65,66が形
成され、それらを通して各ベース取り出し電極71,8
1に接続する金属電極91,92が形成されている。ま
た、各エミッタ電極77,87に接続する金属電極9
3,94が形成されている。さらに各コレクタ取り出し
拡散層79,89上の第2,第1絶縁膜64,61には
コンタクトホール67,68が形成され、それらを通し
て各コレクタ取り出し拡散層79,89に接続する金属
電極95,96が形成されている。
【0024】上記半導体装置2では、素子間分離のため
の不純物層となる素子間分離領域57の素子間分離拡散
層59にゲルマニウムが含まれることから、素子間分離
拡散層59中の不純物、特にはp型不純物のホウ素の拡
散が抑制される。例えばホウ素の拡散幅はゲルマニウム
が導入されていない場合には0.4μm程度あったの
が、ゲルマニウムが導入されていることによりホウ素の
拡散幅が0.2μm程度に減少した。すなわち、ホウ素
の拡散係数がおよそ1/2程度に低減された。そのた
め、素子間分離拡散層59は従来よりも狭い幅に形成さ
れる。
【0025】次に本発明の製造方法に係わる第1実施形
態の一例を、図3および図4の概略構成断面図によって
説明する。図3,図4では、素子の一例として前記図2
で説明したのと同様のいわゆるダブルポリシリコン型n
pnバイポーラトランジスタを示し、また前記図2によ
って説明した構成部品と同様のものには同一符号を付
す。
【0026】図3の(1)に示すように、半導体基板5
1にp型<111>シリコン基板を用い、その半導体基
板51の第1素子形成領域52および第2素子形成領域
53の各上層に、例えば通常の選択的なアンチモン(S
b)の固相拡散によりn+ 型埋め込み拡散層54,55
を形成する。続いて通常のエピタキシャル成長技術によ
って、上記半導体基板51上に0.3Ωcm〜5.0Ω
cmのシート抵抗を有し、0.5μm〜2.5μm程度
の厚さを有するn型のシリコンエピタキシャル層からな
る半導体層56を形成する。次いで局所酸化法〔例え
ば、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)法〕に
よって、上記半導体層56と上記半導体基板51とに形
成される第1,第2素子形成領域52,53を分離する
ための素子間分離領域を構成する絶縁膜58を、上記半
導体層56の上層に酸化シリコンで形成する。
【0027】ここでは、半導体層56をエッチングして
溝を形成した後、その溝を酸化することにより素子間分
離絶縁膜58を形成する、いわゆるリセストLOCOS
法によって、上記素子間分離絶縁膜58は上記半導体層
56との段差が少なくなるように形成されている。さら
に平坦化を行うには、通常の平坦化技術(例えばエッチ
バックによる平坦化技術、化学的機械研磨による平坦化
技術等)によって行えばよい。
【0028】さらに通常の選択的なイオン注入技術によ
って、上記半導体層56の表面から、上記埋め込み拡散
層52に達するコレクタ取り出し拡散層79と、上記埋
め込み拡散層53に達するコレクタ取り出し拡散層89
とを形成する。上記の如くに基体10を形成する。
【0029】図3の(2)に示すように、レジスト塗布
技術および通常のリソグラフィー技術によって、上記基
体10における上記第1,第2素子形成領域52,53
上にレジストパターン101を形成する。このレジスト
パターン101をマスクにしてイオン注入技術により、
上記絶縁膜58の下部側界面における半導体層56から
半導体基板51に達する状態にp型不純物のホウ素を導
入することによって、不純物層からなる素子間分離拡散
層59を形成する。それとともに上記素子間分離拡散層
59となる領域にゲルマニウムをイオン注入する。その
結果、上記素子間分離領域57は、平面視的にみると上
記各第1,第2素子形成領域52,53を取り囲む状態
に形成される。そしてこの素子間分離拡散層59は接合
型素子間分離領域(Junction Isolation)およびチャネ
ルストッパ領域となる。
【0030】上記イオン注入条件としては、イオン種が
ホウ素イオンの場合、ドーズ量を1×1013個/cm2
〜2×1014個/cm2 程度に設定し、打ち込みエネル
ギーを200keV〜800keV程度に設定する。ま
たイオン種がゲルマニウムイオンの場合、ドーズ量を
5.0×1013個/cm2 〜2.0×1016個/cm2
程度、好ましくは1.0×1014個/cm2 〜1.0×
1016個/cm2 程度に設定し、打ち込みエネルギーを
300keV〜1.5MeV程度に設定する。
【0031】上記ゲルマニウムのイオン注入条件は、上
記条件よりもゲルマニウムのドーズ量が多い場合にはイ
オン注入領域に結晶欠陥が残留し、上記条件よりもゲル
マニウムのドーズ量が少ない場合にはホウ素の拡散を抑
制する効果が十分に得られない。したがって、上記範囲
にイオン注入条件は設定される。なお、ホウ素イオンの
イオン注入とゲルマニウムイオンのイオン注入は、どち
らを先に行ってもよい。
【0032】その後、上記レジストパターン101を例
えばアッシング等の除去技術により除去する。次いで図
3の(3)に示すように、CVD法等の成膜技術によっ
て、上記基体10の表面上に第1絶縁膜61を例えば5
0nm〜200nmの厚さに形成する。その後、通常の
レジスト塗布、リソグラフィー技術によって上記第1,
第2素子形成領域52,53におけるベースを形成する
領域上に開口部を設けたレジストパターン(図示省略)
を形成した後、そのレジストパターンをマスクにしてエ
ッチングを行い、上記第1絶縁膜61に開口部62,6
3を形成する。
【0033】続いてCVD法によって上記開口部62,
63の内部および上記第1絶縁膜61上にポリシリコン
膜を例えば80nm〜250nm程度の厚さに形成す
る。続いてイオン注入法により上記ポリシリコン膜にp
型不純物として二フッ化ホウ素イオン(BF2 + )を導
入して、ベース取り出し電極およびグラフトベースを形
成するための拡散源となるようにp+ 型のポリシリコン
膜にする。
【0034】次いで通常のレジスト塗布およびリソグラ
フィー技術によってレジストマスクを形成した後、その
レジストマスクを用いたエッチング技術により、上記ポ
リシリコン膜で、上記開口部62の側周にそった上記半
導体層56に接続するとともに上記第1絶縁膜61上に
延出された状態にベース取り出し電極71を形成する。
同時に上記ポリシリコン膜で、上記開口部63の側周に
そった上記半導体層56に接続するとともに上記第1絶
縁膜61上に延出された状態にベース取り出し電極81
を形成する。その後、上記レジストマスクをアッシング
等の除去技術により除去する。
【0035】さらにCVD法等の成膜技術によって、上
記第1絶縁膜61上に上記ベース取り出し電極71,8
1を覆う第2絶縁膜64を例えば200nm〜500n
mの厚さに形成する。
【0036】次に図4の(1)に示すように、通常のレ
ジスト塗布およびリソグラフィー技術によって真性ベー
スを形成する領域上に開口部を設けたレジストマスク
(図示省略)を形成した後、そのレジストマスクを用い
たエッチング技術により、上記第2絶縁膜64と上記ベ
ース取り出し電極71にベース開口部72を形成すると
ともに、第2絶縁膜64と上記ベース取り出し電極81
にベース開口部82を形成する。
【0037】その後上記レジストマスクをアッシング等
の除去技術により除去した後、イオン注入法によりp型
不純物として、ホウ素または二フッ化ホウ素を上記ベー
ス開口部72,82より半導体層56の上層にイオン注
入して、ベース開口部72の底部側における半導体層5
6の上層に真性ベース層73を形成するとともに、同時
にベース開口部82の底部側における半導体層56の上
層に真性ベース層83を形成する。なお、図示はしない
が、必要に応じていわゆるSIC(Selective Ionimpla
nted Collector)構造とすることも可能である。
【0038】そして図4の(2)に示すように、CVD
法等の成膜技術によって、上記ベース開口部72,82
内を含む第2絶縁膜64上の全面にサイドウォール形成
用の絶縁膜(図示省略)を例えば厚さが400nm〜
1.0μm程度の酸化シリコン膜で形成した後、全面エ
ッチバックにより、上記ベース開口部72の側壁に上記
サイドウォール形成用の絶縁膜を残すことにより絶縁性
のサイドウォール75を形成するとともに、ベース開口
部82の側壁にも同様にして絶縁性のサイドウォール8
5を形成する。したがって、このサイドウォール75,
85によって上記ベース開口部72,82側に露出して
いたベース取り出し電極71,81の端部は覆われるた
め、上記ベース取り出し電極71,81の端部と以下に
説明するエミッタ領域とが分離されるる。そして上記サ
イドウォール75で取り囲まれた領域がエミッタ開口部
76となり、サイドウォール85で取り囲まれた領域が
エミッタ開口部86となる。
【0039】なお、上記サイドウォール75,85を形
成する前後の熱工程で、上記ベース取り出し電極71,
81からのp型不純物であるホウ素の拡散により、上記
真性ベース層73の側周部における半導体層56にこの
真性ベース層73に接続するとともにベース取り出し電
極71に接続するp+ 型のグラフトベース層74が形成
される。それとともに、真性ベース層83の側周部にお
ける半導体層56にも真性ベース層83に接続するとと
もにベース取り出し電極81に接続するp+ 型のグラフ
トベース層84が形成される。
【0040】そしてCVD法等の成膜技術を用いて、上
記エミッタ開口部76内および第2絶縁膜64上にn型
不純物として例えばヒ素またはリンを含むn+ 型のドー
プトポリシリコン膜102を成膜する。またはノンドー
プトポリシリコン膜を成膜した後、イオン注入法により
上記ノンドープトポリシリコン膜にn型不純物をドーピ
ングして上記ドープトポリシリコン膜102を形成する
ことも可能である。
【0041】次いで熱処理によって上記ドープトポリシ
リコン膜102よりn型不純物を上記真性ベース層7
3,83の各表層に拡散して、真性ベース層73の表層
にn+型のエミッタ層78を形成するとともに、真性ベ
ース層83の表層にn+ 型のエミッタ層88を形成す
る。その後、通常のレジスト塗布およびリソグラフィー
技術によってエミッタ電極を形成する領域上にレジスト
マスク(図示省略)を形成した後、そのレジストマスク
を用いたエッチング技術により、上記ドープトポリシリ
コン膜102をエッチングして、上記エミッタ層78に
接続するn+ 型のエミッタ電極77と上記エミッタ層8
8に接続するn+ 型のエミッタ電極88とを形成する。
【0042】次に図4の(3)に示すように、通常のレ
ジスト塗布およびリソグラフィー技術によって各コンタ
クトホールを形成する領域上に開口部を設けたレジスト
マスク(図示省略)を形成した後、そのレジストマスク
を用いたエッチング技術により、上記第2絶縁膜64お
よび第1絶縁膜61に各コンタクトホールを形成する。
すなわち、各ベース取り出し電極71,81上の第2絶
縁膜64にコンタクトホール65,66を形成する。ま
た各コレクタ取り出し拡散層79,89上の第2絶縁膜
64および第1絶縁膜61にコンタクトホール67,6
8を形成する。その後、上記レジストマスクを除去す
る。
【0043】さらにスパッタリング等の成膜技術によっ
て、各コンタクトホール65〜68を埋め込む状態にし
て全面に配線形成用の金属膜(バリアメタル膜等も含
む)を形成する。その後、通常のレジスト塗布およびリ
ソグラフィー技術によって各金属電極を形成する領域上
にレジストマスク(図示省略)を形成した後、そのレジ
ストマスクを用いたエッチング技術により、上記金属膜
をパターニングする。その結果、コンタクトホール6
5,66を通して各ベース取り出し電極71,81に接
続する金属電極91,92、各エミッタ電極77,87
に接続する金属電極93,94、コンタクトホール6
7,68を通して各コレクタ取り出し拡散層79,89
に接続する金属電極95,96を形成する。その後、上
記レジストマスクを除去した後、通常の多層配線プロセ
ス等を行う。
【0044】上記半導体装置2の製造方法では、素子間
分離のための不純物層となる素子間分離拡散層59にゲ
ルマニウムを導入したことから、その後の熱工程におい
て、素子間分離拡散層59中の不純物、特にはp型不純
物のホウ素の拡散が抑制される。例えばホウ素の拡散が
0.4μm程度から0.2μm程度に減少した。すなわ
ち、ホウ素の拡散係数がおよそ1/2程度に低下した。
そのため、素子間分離拡散層59は従来のものよりも狭
い幅に形成される。よって、素子間分離幅の縮小が実現
され、高性能なバイポーラトランジスタと、高信頼性で
高歩留りの素子を含む半導体装置が実現できる。
【0045】上記実施形態では、一例として、バイポー
ラトランジスタの素子間分離を説明したが、バイポーラ
トランジスタとその他の素子(例えばMISトランジス
タ、抵抗、容量等)との素子間分離技術、その他の素子
同士の素子間分離技術等に用いることが可能である。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の半導体装
置によれば、素子間分離のための不純物層にゲルマニウ
ムが含まれているので、不純物層中の不純物、特にはp
型不純物のホウ素の拡散が抑制できる。そのため、不純
物層を幅を狭くすることが可能になるので、半導体装置
の微細化、高集積化が図れる。
【0047】本発明の半導体装置の製造方法によれば、
素子間分離のための不純物層にゲルマニウムを導入する
ので、その後の熱工程において、不純物層中の不純物、
特にはp型不純物のホウ素の拡散を抑制することができ
る。そのため、不純物層を幅を狭くすることができるの
で、半導体装置の微細化、高集積化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置に係わる第1実施形態の概
略構成断面図である。
【図2】本発明の半導体装置に係わる第2実施形態の概
略構成断面図である。
【図3】本発明の製造方法に係わる実施形態の製造工程
図(その1)である。
【図4】本発明の製造方法に係わる実施形態の製造工程
図(その2)である。
【符号の説明】
11 半導体基板 17 素子間分離領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に素子間分離のための不純物
    層を備えた半導体装置において、 前記不純物層はゲルマニウムを含むことを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、前
    記半導体基板はp型半導体基板であることを特徴とする
    半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置において、 前記p型半導体基板上にn型半導体層を備え、 前記不純物層は前記n型半導体層から前記p型半導体基
    板にかけて形成されていて、かつゲルマニウムを含むこ
    とを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 p型半導体基板上にn型半導体層を形成
    する工程と、 前記p型半導体基板と前記n型半導体層の素子間領域に
    p型不純物を導入して素子間分離領域を形成する工程と
    を備えた半導体素子分離の製造方法において、 前記素子間領域にゲルマニウムを導入することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体装置において、 前記n型半導体層を形成した後に素子間領域に絶縁膜を
    形成する工程と、 前記絶縁膜の下部における前記素子間領域にゲルマニウ
    ムを導入する工程とを備えたことを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の半導体装置において、 前記ゲルマニウムはイオン注入により導入することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の半導体装置において、 前記ゲルマニウムはイオン注入により導入することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
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