JPH10172609A - アルカリ金属電極を処理するための電解セルおよび方法 - Google Patents

アルカリ金属電極を処理するための電解セルおよび方法

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JPH10172609A
JPH10172609A JP8326446A JP32644696A JPH10172609A JP H10172609 A JPH10172609 A JP H10172609A JP 8326446 A JP8326446 A JP 8326446A JP 32644696 A JP32644696 A JP 32644696A JP H10172609 A JPH10172609 A JP H10172609A
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electrode
additive
electrolytic cell
electrolyte
alkali metal
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JP8326446A
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Denis G Fauteux
ジー フォトー デニス
Buren Martin Van
フォン ビュレン マーティン
See Gil
シー ジル
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 添加剤を電極に適用して電極と電解質との間
の優位を占める添加剤界面を生ずる、アルカリ金属電極
を処理するための電解セルおよび方法。 【解決手段】 添加剤界面がイオン的に導電性であるが
非イオン性である。さらに、添加剤界面は電極との接触
時に実質的に不活性でありながら電解質中に実質的に不
溶性である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
1.発明の分野 本発明は一般的には電解セル、そしてより特にアルカリ
金属陽極を添加剤/表面活性剤で処理するための電解セ
ル、および関連方法に関する。
【0002】2.先行技術 電解セル内での、そしてより特に二次リチウム電池内
で、添加剤/表面活性剤の使用は、先行技術においては
電池サイクリング中のアルカリ金属源(例えばリチウ
ム)電極を形態および電量効果性に関しての可能性のあ
る改良を行うために使用できる手段と認識されている。
そのような先行技術は例えば再充電可能リチウム電池中
での添加剤/表面活性剤の有望な成果を説明してきた
が、そのような先行技術の研究における教示は関連電解
質中に可溶性でありおよび/または特定のアルカリ金属
(リチウム)電極と反応性である表面活性剤に焦点をあ
てる傾向があるようである。(例えば、下記の題名の論
文を参照:S.ジェームス、P.スミス、D.ケーソン
スミスによる「アメリカ合衆国海軍再充電可能リチウム
電池計画パートII、新規で改良された化学へ (NAVY'
S LITHIUM RECHARGEABLE BATTERY PROGRAM PART II RES
EARCH INTO NEW OR IMPROVED CHEMSTRIE)」(「電池
& 太陽電池の進歩(Progress in Batteries & Solar
Cells)」9巻(1990)ページ238ー243)お
よび D.リモルダント、A.トデラライブ、P.ウェ
ルマンによる「リチウム電池用添加剤としてのフッ素化
処理された表面活性剤(FLUORINATED SURFACTANTS AS A
DDITIVES FOR LITHIUM BATTERIES)」「電力源」(Powe
r sources) 14巻(1992)ページ69ー80参
照)。
【0003】二次リチウム電池における添加剤/表面活
性剤の影響を利用しそして完全に理解するための試みは
行われているが、先行技術に開示されている関連研究お
よび実験によってそのような表面活性剤が特別な化学的
性質を必要とすることが確認されている。残念なこと
に、そのような添加剤/表面活性剤によって理論的に
(そのような先行技術の研究に従い)得られるはずであ
ると予期された利点を有する再充電可能な電池をそのよ
うな化学的性質から生じるということはまだ証明されて
いない。
【0004】従って本発明の目的は、アルカリ金属電極
(これは再充電可能な電池中で使用される)に適用され
る添加剤がとりわけ界面静電容量における実質的な増加
および界面抵抗における実質的な減少に寄与してセルの
循環性および効率を増加させる優れた添加剤界面をもた
らす電解セルおよび関連方法を提供することである。本
発明のこれらのおよび他の目的はこの明細書、特許請求
の範囲および図面に照らして明らかになるであろう。
【0005】
【発明の要旨】本発明は電解質と隣接する表面を含むア
ルカリ金属イオン源(例えばリチウム)で構成された第
一電極、第二電極および電解質を有する電解セルを含
む。添加剤は第一電極の表面の一部に適用されて第一電
極の表面と電解質との間の優位を占める添加剤表面を生
ずる。添加剤界面は下記の特性を有する、すなわち第一
電極のアルカリ金属イオン源に伴われる特定イオンに関
してイオン的に導電性であり、非イオン性であり、そし
て第一電極のアルカリ金属イオン源と接触する時に実質
的に不活性である。添加剤という語が使用されるが、当
技術の専門家はその語はもちろん表面活性剤も表すこと
を理解するであろう。
【0006】本発明の好適な態様では、添加剤界面はさ
らに関連電解質中に実質的に不溶性である。電解セル
は、添加剤を第一電極の表面の少なくとも一部に適用し
た後に添加剤を重合する手段をさらに含む。さらに、第
一電極上でのデンドライト成長を実質的に抑制する手段
も考えられる。そのようなデンドライト成長抑制手段が
第一電極のアルカリ金属イオン源の少なくとも一部に効
果的に適用される炭素粒子を含んでいてもよい。
【0007】本発明の他の好適な態様では、電解セルは
アルカリ金属イオン源で構成される第一電極、第二電
極、電解質、並びに第一電極のアルカリ金属イオン源の
少なくとも一部および電解質の少なくとも一部と隣接し
て効果的に配置された界面を含む。これらの手段は第一
電極の静電容量を10μF/cm2 を越えて増加させる
ための界面と効果的に連動する。そのような静電容量増
加手段は例えば前記の如き添加剤を含んでいてもよい。
【0008】本発明はまた電極が電解質に隣接して位置
する表面を含みそして電極がアルカリ金属イオン源、例
えばリチウム、で構成される電解セル中で使用するため
に電極を処理する方法も含む。この方法はa)炭素粒子
を電極の表面の少なくとも一部に適用し、そしてb)添
加剤を炭素粒子および炭素粒子により覆われていない電
極の表面に適用して電極表面および電解質の少なくとも
一部に隣接する添加剤/炭素界面を生じる段階を含む。
そのような添加剤は電極のアルカリ金属イオン源に伴わ
れる特定イオンに関してイオン的に導電性であり、非イ
オン性であり、電極のアルカリ金属イオン源と接触する
時に実質的に不活性であり、そして電解質中に実質的に
不溶性である物質から製造される。
【0009】本発明の好適な態様では、添加剤を炭素粒
子に適用する段階が炭素粒子を電極の表面に適用する段
階の前に炭素粒子をコーテイングする段階を含む。他の
好適な態様では、添加剤を炭素粒子に適用する段階が
a)添加剤を電解質に加え、そしてb)電解セルの初期
サイクリング時に添加剤を炭素粒子上に吸着させる段階
を含む。該方法が添加剤を炭素粒子にそして次に電極の
表面に適用する段階後に添加剤を重合する段階を含むこ
とも考えられる。
【0010】
【発明を実施するための最良の形態】本発明は多種の形
態の態様が可能であるが、2つの特別な態様が図面に示
され、ここで詳細に記載されており、この開示は本発明
の原則の例示であると考えるべきであり本発明をこれら
の示された態様に限定するものでないことを理解すべき
である。
【0011】表面13を有する第一電極12、第二電極
14、電解質16および表面活性剤/添加剤18を含む
電解セル10が図1に示されている。好適な態様では、
第一電極12はリチウムで構成されるが、他のアルカリ
金属源も同様に使用が考えられる。さらに、限定しよう
とするものではないが、本発明は再充電可能リチウム電
池の概念で記載されており、他のタイプの電解セルもこ
の開示により考えられることを理解すべきである。
【0012】添加剤18は数種の望ましい性質を有する
物質からなる。最初に、添加剤18はこの場合にはリチ
ウムイオンである第一電極12のアルカリ金属イオン源
に伴われる特定イオンに関してイオン的に導電性でなけ
ればならない。従って、そのようなイオン導電性は電池
のサイクリング中にリチウムイオンの透過/移動を実質
的に遮蔽しないために機能するであろう。
【0013】添加剤18は非イオン性でなければならな
いため、添加剤は電解セル10内に絶えず課される電場
により相対的に影響を受けない。実際に、本発明の目的
の1つは第一電極12の表面13から出る添加剤18の
泳動を妨げることであり、添加剤がイオン性であるなら
電場の方向に移動するというイオン物質の性質によりお
よび/または分極の結果としてのイオン物質の性質によ
り目的は裏をかかれることとなろう。
【0014】添加剤18も同様に伴われる電解質で実質
的に不溶性となって電解質内の不注意による吸収を避け
なければならない。さらに、種々のアルカリ金属が完全
に反応性である限り、添加剤が特定アルカリ金属源に関
して実質的に不活性であることも望ましい。特許が請求
されそして記載されている発明を実施するために許容で
きる添加剤/表面活性剤の例は下記のものを包含するが
それらに限定されるものではない:その化学構造が図3
に示されているE−10(Me)2 (t−BuMe2 Si)
2 、:;ポリエチレングリコール(平均分子量400を
有する)ジメチルエーテル;ニュージャージー州パルシ
ッパニーのBASFコーポレーションから市販されてい
るプルロニックL−92を出発成分として使用して合成
されたプルロニックL−92ジメチルエーテル;および
コネチカット州ダンブリーのOSiスペシアリティズ・
インコーポレーテッドから市販されている商品名シルウ
ェットL7602で販売されている表面活性剤。必ずし
も必要ではないが、添加剤18はそれを第一電極12の
表面13に適用した後に重合可能であることも考えられ
る。
【0015】図1に見られるように、添加剤18は第一
電極12の表面13に効果的に適用されているため、電
解質16と隣接する優勢を占める添加剤界面を生ずる。
さらに詳細に説明すると、以上で同定された性質(重合
可能性以外)を有する添加剤界面は実際に第一電極12
の静電容量を例えばリチウムで構成された電極の既知の
一般的な静電容量を越え、例えばより特に10μF/c
2 を越えて増加させるように作用する。
【0016】電解セル20の他の好適な態様は図2に示
されており、そこでは炭素粒子21が第一電極22の表
面23に効果的に適用されている。この好適な態様で
は、炭素粒子は表面23に不連続的/中断方式で適用さ
れ、そして添加剤28(図1の添加剤18に関して以上
で論じられたのと同じ性質を有する)は炭素粒子21お
よび第一電極22の表面23に効果的に適用される。適
用される炭素粒子のそのような不連続的方式は第一電極
上でのデンドライト成長の抑制に寄与しながら、この添
加剤は静電容量を増加させ且つその抵抗を減少させるよ
うに作用する。第一電極22の表面23への炭素粒子を
実際に適用するには例えばアルゴン噴霧、はけ塗りまた
は真空コーテイングなどの如き種々の技術により行うこ
とができる。
【0017】炭素粒子を第一電極の表面に適用した後
に、添加剤を次に数種の方法で適用できる。例えば、添
加剤は炭素粒子上および炭素粒子により覆われていない
表面23の領域上に直接適用/コーテイングしてもよ
く、或いは、添加剤を炭素粒子および電解セル20の初
期サイクリングで第一電極の表面の炭素で覆われていな
い領域上に吸着されるであろう電解質に加えてもよい。
さらに詳細に説明されているように、炭素粒子および添
加剤を一緒に混合しそして次に電極の表面に一緒に適用
することも考えられる。
【0018】図2には電解質26および第二電極24も
示されている。図2並びに図1の態様における電解質は
ゲル、液体または重合体を含むことが考えられる。いず
れの数の異なる電解質でも電解セル中で使用することが
できそして現在の開示事項を得た当技術の専門家により
容易に決められるであろう。電解セル10(図1)およ
び電解セル20(図2)の利点、並びにより特には以上
で同定された化学的性質を有する添加剤を使用する特許
が請求され、そして記載されている電解セルの新規な使
用に関連する利点を支持するために、10回の実験を行
った。これらの実験の各々で、これらの添加剤は第一電
極の界面静電容量を10μF/cm2 をはるかに越えて
大きく増加した優勢を占める添加剤界面を生じながら界
面抵抗も大きく減少させるように作用することが発見さ
れた。これらの実験の結果およびまとめを以下に記す。
【0019】最初に、実験番号1〜5は下記の共通特性
を有する三電極電解セルを使用したことに注意すべきで
ある: −4.9cm2 の面積を有するリチウム箔の4ミル片か
ら構成された作動電極、 −リチウム逆電極、 −リチウム基準電極、および −電極を分離しそして炭酸プロピレン中の1M LiC
lO4からなる電解質が充填されたガラス繊維分離器。
【0020】さらに、最初の5回の実験の各々では、リ
チウム作動電極と特定の電解質との間の界面抵抗はソラ
ルトン・エレクトロケミカル・インターフェース128
6と接続されたソラルトン・フリクエンシー・レスポン
ス・アナライザー1250を用いるACインピーダンス
分光法により測定された。実験番号1〜5の各々におけ
る各々のセルに関する界面抵抗の電荷および静電容量を
次に観察しそして記録した。そのような実験の結果は表
1に示され、実験番号1〜5に関する情報を記す。上記
の共通要素および試験工程の他に、下記の特性は各々の
実験で独特なものであった。
【0021】
【実施例】実験番号1 この実験では、電解セルまたは作動電極をいずれのタイ
プの添加剤でも処理しなかった。この実験の結果は以下
の表Iに添加剤表示「なし」のところに示されている。
【0022】実験番号2 この実験では、電解質の約5容量%のE−10(Me)
2(t−BuMe2Si)2 添加剤(図3に示されてい
る)を電解質に加えた。この実験の結果は以下の表Iに
添加剤表示「EMBSi」のところに示されている。
【0023】実験番号3 この実験では、電解質の約5容量%のプルロニックL−
92ジメチルエーテル添加剤を電解質に加えた。この実
験の結果は以下の表Iに添加剤表示「Me2L−92」
のところに示されている。
【0024】実験番号4 この実験では、電解質の約5容量%のシルエットL76
02として商業的に知られている表面活性剤を電解質に
加えた。この実験の結果は以下の表Iに添加剤表示「L
7602」のところに示されている。
【0025】実験番号5 この実験では、電解質の約5容量%のポリエチレングリ
コール(分子量400を有する)ジメチルエーテルを電
解質に加えた。この実験の結果は以下の表Iに添加剤表
示「PEG(400)DME」のところに示されている。
【0026】
【表1】
【0027】表Iから明らかに観察できるように、特許
が請求されておりそして記載されている化学的特性を有
する添加剤は、アルカリ金属電極そしてより特にリチウ
ム源電極と組み合わせて使用される時には、未処理の電
極と比べてリチウム電極の界面静電容量における実質的
な増加および界面抵抗における実質的な減少をもたら
す。これも観察されたように、添加剤が使用された各場
合において、界面静電容量は10μF/cm2 をはるか
に越えていた。
【0028】実験番号6〜8では、実験番号1で使用さ
れたものと同様な三電極セルを構成した。しかしなが
ら、これらの3つの実験の各々では、作動電極のリチウ
ム表面はデンドライト成長抑制用の炭素粒子を含むよう
に改質されていた。特に、これらの実験の各々における
リチウム表面は0.03mg/cm2 の100%圧縮カ
ーボンブラック粒子の不連続的/中断層(テキサス州ヒ
ューストンのシェブロン・ケミカル・カンパニーから C
HEVRON C-100 の商品名で入手できる)でコーテイング
され、ここでコーテイングは約200gのヘプタン中
1.5gの炭素の懸濁液から既知のアルゴン噴霧技術を
用いて塗布された。
【0029】実験番号6〜8の各セルに関する界面抵抗
および静電容量の変化を次に(実験番号1〜5に関して
行ったようにして)観察しそして記録した。そのような
実験の結果を表IIに示す実験番号6〜8に関する情報を
記す。上記の共通の要素および適用の他に、下記の特性
が各々の実験に対して独特なものであった。
【0030】実験番号6 この実験では、電解セルまたは作動電極をいずれのタイ
プの添加剤でも処理しなかった。この実験の結果は以下
の表IIに添加剤表示「なし」のところに示されている。
【0031】実験番号7 この実験では、約1gのE−10(Me)2 (t−Bu
Me2 Si)2 も炭素粒子と一緒にヘプタン中に懸濁さ
せ、そして次にまとめてリチウム表面に噴霧した。この
実験の結果は以下の表IIに添加剤表示「EMBSi」の
ところに示されている。
【0032】実験番号8 この実験では、約1gのポリエチレングリコール(分子
量400を有する)ジメチルエーテルもヘプタン中に炭
素粒子と一緒に懸濁させ、そして次にまとめてリチウム
表面に噴霧した。この実験の結果は以下の表IIに添加剤
表示「PEG(400)DME」のところに示されてい
る。
【0033】
【表2】
【0034】表IIから観察できるように、特許が請求さ
れておりそして記載されている化学的特性を有する添加
剤は、カーボンブラック粒子と組み合わせて使用される
時には、未処理の電極と比べてリチウム電極の界面静電
容量における実質的な増加および界面抵抗における実質
的な減少をもたらした。これも観察されたように、添加
剤が使用された各場合において、界面静電容量は10μ
F/cm2 をはるかに越えていた。
【0035】実験番号9および10では、二電極セルを
組み立てた。このセルは −各々約5.14cm2 の面積を有する2つのリチウム
電極、 −2つの電極を分離する5mmの概略厚さを有するポリ
プロピレン環、および −炭酸プロピレン中1M LiClO4 からなる電解質 を含む。しかしながら、実験番号9に関しては添加剤は
使用されなかったが、実験番号10では電解質の約5容
量%のE−10(Me)2 (t−BuMe2 Si)2
加剤(図3参照)が電解質に加えられた。
【0036】2つのセル(実験番号9および10)を次
に+/−4.290mAの交流を用いて1時間の間隔で
サイクリングさせた。10回の完全サイクル後に、セル
を解体しそして電極を炭酸ジメチルで3回洗浄した。洗
浄後に、電極を真空乾燥した。両方のセルの形態を次に
走査電子顕微鏡により観察した。実験9(添加剤なし)
のセルの観察写真は図4に示されており、実験10のセ
ル(添加剤あり)は図5に示されており、特許が請求さ
れておりそして記載されている添加剤で処理された電極
に対してはるかに少ない劣化を明らかに示している。
【0037】以上の記載および図面は単に本発明を説明
しそして示すものであり、そして本発明は特許請求の範
囲が限定していること以外はそれらに限定されるもので
はなく、当技術の専門家はこれらの開示から本発明の範
囲から逸脱しないような改変を行えるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の二次電解セルの線図であり、
【図2】 図2は本発明の二次電解セルの他の好適な態
様の線図であり、
【図3】 図3は化学的構造であり、
【図4】 図4はリチウム電極の顕微鏡写真であり、そ
して
【図5】 図5はリチウム電極の顕微鏡写真である。
フロントページの続き (72)発明者 ジル シー アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 02174 アーリングトン マスアベニュー 385 49

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 −電解質と隣接する表面を含むアルカリ
    金属イオン源で構成された第一電極、第二電極および電
    解質、並びに −第一電極の表面の少なくとも一部に適用されて第一電
    極の表面と電解質との間の優位を占める添加剤界面を生
    ずる添加剤であって、ここで添加剤界面が第一電極のア
    ルカリ金属イオン源に伴われる特定イオンに関してイオ
    ン的に導電性であり、非イオン性であり、そして第一電
    極のアルカリ金属イオン源との接触時に実質的に不活性
    であるような添加剤を含む電解セル。
  2. 【請求項2】 添加剤界面がさらに電解質中に実質的に
    不溶性である、請求項1に記載の電解セル。
  3. 【請求項3】 第一電極のアルカリ金属イオンがリチウ
    ムイオン源を含む、請求項2に記載の電解セル。
  4. 【請求項4】 添加剤を第一電極の表面の少なくとも一
    部に適用した後に添加剤を重合する手段をさらに含む、
    請求項1に記載の電解セル。
  5. 【請求項5】 添加剤を第一電極の表面の少なくとも一
    部に適用した後に添加剤を重合する手段をさらに含む、
    請求項2に記載の電解セル。
  6. 【請求項6】 第一電極のアルカリ金属イオン源がリチ
    ウムイオン源を含む、請求項1に記載の電解セル。
  7. 【請求項7】 第一電極上でのデンドライト成長を実質
    的に抑制する手段をさらに含む、請求項1に記載の電解
    セル。
  8. 【請求項8】 デンドライト成長抑制手段が第一電極の
    アルカリ金属イオン源の少なくとも一部に効果的に適用
    される炭素粒子を含む、請求項7に記載の電解セル。
  9. 【請求項9】 第一電極がリチウム金属陽極を含む、請
    求項1に記載の電解セル。
  10. 【請求項10】 −アルカリ金属イオン源で構成される
    第一電極、第二電極、電解質、並びに第一電極のアルカ
    リ金属イオン源の少なくとも一部および電解質の少なく
    とも一部と隣接して効果的に配置された界面、 −第一電極の静電容量を10μF/cm2 を越えて増加
    させるための界面と効果的に連動する手段を含む電解セ
    ル。
  11. 【請求項11】 静電容量増加手段が、第一電極のアル
    カリ金属イオン源に伴われる特定イオンに関してイオン
    的に導電性であり、非イオン性であり、そして第一電極
    のアルカリ金属イオン源との接触時に実質的に不活性で
    ある添加剤を含む、請求項10に記載の電解セル。
  12. 【請求項12】 添加剤がさらに電解質中に実質的に不
    溶性である、請求項11に記載の電解セル。
  13. 【請求項13】 第一電極のアルカリ金属イオン源がリ
    チウムイオン源を含む、請求項11に記載の電解セル。
  14. 【請求項14】 第一電極上でのデンドライト成長を実
    質的に抑制する手段をさらに含む、請求項10に記載の
    電解セル。
  15. 【請求項15】 デンドライト成長抑制手段が静電容量
    増加手段および第一電極のアルカリ金属イオン源の少な
    くとも一部に効果的に適用される炭素粒子を含む、請求
    項14に記載の電解セル。
  16. 【請求項16】 −電解質と隣接する表面を含むアルカ
    リ金属イオン源で構成された第一電極、第二電極および
    電解質、並びに −第一電極の表面の少なくとも一部に適用されて第一電
    極の表面と電解質との間の優位を占める添加剤界面を生
    ずる添加剤であって、ここで添加剤界面が第一電極のア
    ルカリ金属イオン源に伴われる特定イオンに関してイオ
    ン的に導電性であり、非イオン性であり、第一電極のア
    ルカリ金属イオン源との接触時に実質的に不活性であ
    り、そして電解質中に実質的に不溶性であるような添加
    剤を含む電解セル。
  17. 【請求項17】 第一電極がリチウム金属陽極を含む、
    請求項16に記載の電解セル。
  18. 【請求項18】 −炭素粒子を電極の表面の少なくとも
    一部に適用し、そして −添加剤を炭素粒子および炭素粒子により覆われていな
    い電極の表面に適用して電極の表面および電解質の少な
    くとも一部に隣接する添加剤/炭素界面を生じる段階を
    含む、電極が電解質に隣接して位置する表面を含みそし
    て電極がアルカリ金属イオン源で構成される電解セル中
    での使用のための電極を処理する方法。
  19. 【請求項19】 適用される添加剤が電極のアルカリ金
    属イオン源に伴われる特定イオンに関してイオン的に導
    電性であり、非イオン性であり、電極のアルカリ金属イ
    オン源との接触時に実質的に不活性であり、そして電解
    質中に実質的に不溶性である物質から製造される、請求
    項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 添加剤を炭素粒子に適用する段階が炭
    素粒子を電極の表面に適用する段階の前に炭素粒子をコ
    ーテイングする段階を含む、請求項18に記載の方法。
  21. 【請求項21】 添加剤を炭素粒子に適用する段階が −添加剤を電解質に加え、そして −電解セルの初期サイクリング時に添加剤を炭素粒子上
    に吸着させる段階を含む、請求項18に記載の方法。
  22. 【請求項22】 添加剤を炭素粒子にそして次に電極の
    表面に適用する段階後に添加剤を重合する段階をさらに
    含む、請求項18に記載の方法。
  23. 【請求項23】 電極をリチウム金属から構成する段階
    をさらに含む、請求項18に記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5690400B2 (ja) * 2011-03-23 2015-03-25 ヤマハ発動機株式会社 電極材料、電池、及び電極材料の製造方法

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