JP3511710B2 - 密閉型鉛蓄電池 - Google Patents
密閉型鉛蓄電池Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
に関し、殊に、極板表面に貼り付けるペースト紙に関す
るものである。
を鉛合金鋳造格子体やエクスパンド格子体等に塗着しペ
ースト紙を表面に貼り付け、熟成及び乾燥を行なって製
造したペースト式極板が多く用いられている。ペースト
状活物質は、一般に、鉛の一部が酸化された鉛粉と水と
硫酸を主成分とし、これに必要に応じて樹脂製等の単繊
維や炭素微粉末、有機添加剤等を添加し、これらを混練
して調製したものである。製造した正・負極板は、セパ
レータを兼ねる電解液保持体(以下「リテーナ」と称す
る)を間に挟んで極板群とする。極板群を電槽に組み込
んだ後に希硫酸を加えて化成充電する。又は、予め化成
充電した極板で構成した極板群を電槽に組み込む。上記
ペースト紙の使用は、電池製造工程における極板の取扱
性の向上、電池使用中の耐ショート性の向上を目的とし
ている。このような観点からみると、ペースト紙には、
ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン)繊維の不織布を用いることが適している。ポリオレ
フィン繊維は水に濡れにくいため、これを水中に均一に
懸濁させて抄紙し不織布とするためには分散剤の使用が
必要であり、分散剤としてはポリビニルアルコールが使
用されている。従って、ペースト紙中にはポリビニルア
ルコールが残存しているが、これが鉛蓄電池の電解液中
で電気化学的な悪影響を及ぼすようなことはなく、かえ
って、極板を電解液に濡れやすくする作用をしている。
ポリビニルアルコールは、電解液中である程度は安定で
あるが経時劣化により分解するので、極板の電解液に対
する濡れ性が低下する。長寿命の密閉型鉛蓄電池を得る
場合には都合が悪い。一方、パルプ等セルロースに代表
されるような多糖類系の材料からなるペースト紙もある
が、これは電解液(硫酸)により分解され、また、それ
自身及び溶出物が負極板あるいは正極板の電気化学的特
性を不安定にし、電池特性バラツキの原因となる。多糖
類系の材料からなるペースト紙の使用は、電池製造工程
における極板の取扱性の向上の点からは好ましいもので
あるが、電池使用中の耐ショート性の向上の点からは技
術的に確立されてない面が多い。
する課題は、ポリオレフィン繊維からなる又はポリオレ
フィン繊維を主体とする不織布からなるペースト紙を用
いて、放電特性を維持したまま寿命特性が良い密閉型鉛
蓄電池を得ることである。より具体的には、ペースト紙
の電解液による強度低下を少なくし、ペースト紙の電解
液の浸透性を確保し、ペースト紙の経時劣化を少なくし
た密閉型鉛蓄電池を得ることである。
に、本発明に係る密閉型鉛蓄電池は、正極板と負極板の
間にリテーナを介在させ構成したものにおいて、極板表
面には、ポリオレフィン繊維単体からなるペースト紙又
はポリオレフィン繊維にガラス繊維とシリカ粉体の少な
くとも一方を混抄してなるペースト紙を貼り付けたもの
である。そして、当該ペースト紙には、ポリビニルアル
コール及びフッ素系界面活性剤を付着させたことを特徴
とする。前記リテーナは、2層構造を有しており、負極
板側が正極板側よりも低密度であることが好ましい。ま
た、ペースト紙は抄造により製造されたものであり、抄
造の水中のフッ素系界面活性剤濃度は0.1wt%以上が
好ましい。
ン繊維を主体としてなる不織布をベースとするペースト
紙は、硫酸中で安定であり、正極板での陽極酸化及び負
極板での陰極還元を受けず、薄くても強度が大きい。こ
れに電解液に対する濡れ性を付与するために、硫酸に対
して安定で硫酸との接触角を低下させる能力の高いポリ
ビニルアルコールとフッ素系界面活性剤を同時に付着さ
せると、これらをそれぞれ単独に存在させるより優れた
放電特性と寿命特性を確保できた。元来、硫酸に濡れや
すく硫酸中で安定なガラス繊維やシリカ粉体をポリオレ
フィン繊維に混抄することで、さらに硫酸の浸透性が良
いペースト紙とすることができる。
例を示すが、本発明はこれに制限されるものではない。 実施例1〜6,比較例7 表1に示した各種組成のペースト紙材料(比較例7の組
成は従来例の組成に対応)を水に懸濁させ抄造により厚
さ0.2mmのペースト紙を製造した。各ペースト紙材料
を懸濁させる水には、ポリビニルアルコール4wt%、フ
ッ素系界面活性剤としてパーフルオロエチレンアルキル
カルボン酸塩0.1wt%を溶解した。金属鉛を含有した
酸化鉛を主体とするペースト状活物質を鉛−錫−カルシ
ウム合金からなる格子体に充填し、上記の各種ペースト
紙を表面に当接して熟成・乾燥し、正極板(寸法86×
56×2.4mm)及び負極板(寸法85×56×1.6
mm)を作製した。これら正・負極板とガラス繊維不織布
からなるリテーナを組合せて極板群を構成し、密閉型鉛
蓄電池を組立てた。各実施例・比較例で使用したリテー
ナは、平均繊維径0.8μm,密度0.18g/cm3,
厚さ2.8mmのものである。但し、実施例4〜6では、
負極板に当接する側の厚さ1.4mmの層の密度を0.1
5g/cm3とした。正極板に当接する側の厚さ1.4mm
の層の密度は0.18g/cm3である。
の組成はそれぞれ実施例1〜6の組成に対応)を水に懸
濁させ抄造により厚さ0.2mmのペースト紙を製造し
た。各ペースト紙材料を懸濁させる水には、ポリビニル
アルコール4wt%を溶解した。上記の各種ペースト紙を
使用して実施例と同様に密閉型鉛蓄電池を組立てた。各
比較例・従来例で使用したリテーナは、平均繊維径0.
8μm,密度0.18g/cm3,厚さ2.8mmのもので
ある。但し、比較例4〜6では、負極板に当接する側の
厚さ1.4mmの層の密度を0.15g/cm3とした。正
極板に当接する側の厚さ1.4mmの層の密度は0.18
g/cm3である。
6’の組成はそれぞれ実施例1〜6の組成に対応,比較
例7’の組成は従来例の組成に対応)を水に懸濁させ抄
造により厚さ0.2mmのペースト紙を製造した。各ペー
スト紙材料を懸濁させる水には、パーフルオロエチレン
アルキルカルボン酸塩0.1wt%を溶解した。上記の各
種ペースト紙を使用して実施例と同様に密閉型鉛蓄電池
を組立てた。各比較例で使用したリテーナは、平均繊維
径0.8μm,密度0.18g/cm3,厚さ2.8mmの
ものである。但し、比較例4’〜6’では、負極板に当
接する側の厚さ1.4mmの層の密度を0.15g/cm3
とした。正極板に当接する側の厚さ1.4mmの層の密度
は0.18g/cm3である。
量試験及びサイクル寿命試験行なった。試験条件は、次
のとおりである。 初期容量試験:4A放電,終止電圧1.65V サイクル寿命試験:1/3CA(1.4A)放電(終止
電圧1.7V)−2.45V定電圧4時間充電(制限電
流1.2A)のサイクルを従来例の初期容量の50%に
なるまで継続 結果を図1(初期容量試験)及び図2(サイクル寿命試
験)に示した。いずれも従来例を100として相対的に
示した。各実施例の密閉型鉛蓄電池は、従来例より初期
容量及びサイクル寿命が大きく向上していることが判
る。また、同じペースト紙材料組成及びリテーナ構成同
士で各実施例と比較例を比べてみると明らかなように、
ポリビニルアルコールとフッ素系界面活性剤を併用する
ことにより、初めて初期容量とサイクル寿命の両方が向
上している。さらに、実施例1・4,実施例2・5,実
施例3・6をそれぞれ比べてみると明らかなように、同
じペースト紙材料組成でも、リテーナを2層構造とし、
負極板側を正極板側よりも低密度にすることにより、初
期容量が一層向上している。
に溶解させるフッ素系界面活性剤の濃度が電池性能にど
のように関係するかを確認するために、表1に示した実
施例1の材料組成において、パーフルオロエチレンアル
キルカルボン酸塩の濃度を変えて高率放電特性の試験を
行なった。この試験は、ポリビニルアルコールの濃度が
0,2,4Wt%の各場合について行なった。高率放電特
性の試験は、12A放電で終止電圧1.4Vまでの放電
持続時間を測定した。結果を図3に示した。ポリビニル
アルコール存在下では、パーフルオロエチレンアルキル
カルボン酸塩の添加によって濃度が0.1wt%までは放
電持続時間が長くなっていく。0.1wt%以上の濃度が
好ましいことが理解できる。
蓄電池は、初期容量とサイクル寿命特性の両方が優れて
いる。リテーナを2層構造とし、負極板側を正極板側よ
りも低密度にすることにより、初期容量は一層向上した
ものとなる。
閉型鉛蓄電池の初期容量比較図である。
閉型鉛蓄電池でのサイクル寿命比較図である。
ニルアルコール濃度におけるフッ素系界面活性剤濃度と
高率放電特性との関係を示す曲線図である。
Claims (3)
- 【請求項1】正極板と負極板の間に電解液保持体を介在
させ構成した極板群を備えた密閉型鉛蓄電池において、 極板表面には、ポリオレフィン繊維単体からなるペース
ト紙またはポリオレフィン繊維にガラス繊維とシリカ粉
体の少なくとも一方を混抄してなるペースト紙を貼り付
けてなり、 前記ペースト紙には、ポリビニルアルコール及びフッ素
系界面活性剤を付着させたことを特徴とする密閉型鉛蓄
電池。 - 【請求項2】前記電解液保持体が2層構造をしており、
負極板側が正極板側よりも低密度であることを特徴とす
る請求項1記載の密閉型鉛蓄電池。 - 【請求項3】前記ペースト紙が抄造により製造されたも
のであり、抄造の水中のフッ素系界面活性剤濃度が0.
1wt%以上であることを特徴とする請求項1又は2記載
の密閉型鉛蓄電池。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP01755595A JP3511710B2 (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 密閉型鉛蓄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01755595A JP3511710B2 (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 密閉型鉛蓄電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08213002A JPH08213002A (ja) | 1996-08-20 |
JP3511710B2 true JP3511710B2 (ja) | 2004-03-29 |
Family
ID=11947168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01755595A Expired - Fee Related JP3511710B2 (ja) | 1995-02-06 | 1995-02-06 | 密閉型鉛蓄電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3511710B2 (ja) |
-
1995
- 1995-02-06 JP JP01755595A patent/JP3511710B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08213002A (ja) | 1996-08-20 |
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