JPH10172512A - 二重管形蛍光ランプ、バックライト装置、液晶表示装置および照明装置 - Google Patents

二重管形蛍光ランプ、バックライト装置、液晶表示装置および照明装置

Info

Publication number
JPH10172512A
JPH10172512A JP32965396A JP32965396A JPH10172512A JP H10172512 A JPH10172512 A JP H10172512A JP 32965396 A JP32965396 A JP 32965396A JP 32965396 A JP32965396 A JP 32965396A JP H10172512 A JPH10172512 A JP H10172512A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
glass
fluorescent lamp
double
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32965396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3608696B2 (ja
Inventor
Kiyoshi Nishimura
潔 西村
Ariyoshi Ishizaki
有義 石崎
Kunio Yuasa
邦夫 湯浅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP32965396A priority Critical patent/JP3608696B2/ja
Priority to TW086115882A priority patent/TW348263B/zh
Priority to CN97121283.XA priority patent/CN1089541C/zh
Priority to US08/960,534 priority patent/US6057635A/en
Priority to EP97308738A priority patent/EP0840353A3/en
Publication of JPH10172512A publication Critical patent/JPH10172512A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3608696B2 publication Critical patent/JP3608696B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】外径を所要の程度に細くして、しかも十分な断
熱性を有していて、輝度が高いとともに、低温時の光束
立ち上がり特性が良好な二重管形蛍光ランプ、これを用
いたバックライト装置、液晶表示装置および照明装置を
提供する。 【解決手段】発光管の周囲に長さ1mm以下で、真空度
が100Pa以下の間隙を形成して外径が4mm以下
で、かつ発光管の外径の2倍以内、肉厚が外径の10%
以内のガラス外管を配設し、ガラス外管の両端を発光管
のガラスバルブの両端部にガラス溶着した二重管形蛍光
ランプである。間隙長が短いが、十分な断熱性を得るこ
とができ、したがって十分に細くて、しかも輝度が高
く、低温時の光束立ち上がり特性が良好である。ガラス
外管はガラスバルブにガラス溶着されるので、間隙内の
気密性も長期間にわたって良好に維持できる。上記二重
管形蛍光ランプを用いることにより、バックライト装置
などの照明装置の薄形化、小形化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発光管の周囲にガラ
ス外管を配設した二重管形蛍光ランプ、これを用いたバ
ックライト装置、液晶表示装置および照明装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来の二重管形蛍光ランプの断
面図である。
【0003】上記従来技術は、実公平4−52932号
公報に記載されているものである。図において、101
はガラス製の外管、104はガラス製の気密封止された
封体管であり、これら外管101および封体管104と
後述の保持材106、106により二重管構造が構成さ
れる。外管101の内壁と封体管104の外壁との間に
1〜10mm程度の間隔で封体管104の外壁を囲む空
隙Sが形成されるよう外管101は封体管104を囲繞
し、これら両者はそれぞれの両端部において断熱性の保
持材106、106により保持されている。また、封体
管104の端部141、141がそれそぞれ保持材10
6、106に埋設固定されるとともにこれらの保持材1
06、106がそれぞれ外管101の端部111、11
1に気密に嵌着されて外管101が気密封止され、封体
管104と外管101と保持材106、106により二
重管構造が構成されている。前記空隙Sは好ましくは減
圧されて真空にされ、この場合には封体管104と外管
101との断熱性の一層の向上を図ることができると述
べられている。前記封体管104の内壁面には蛍光膜1
42が設けられており、ランプの全長Lが120mm以
下、消費電力が2W以下であり、かつ封体管104の外
径dが6mm以下である。外管101の外径Dは好まし
くは20mm以下とされている。この二重管形蛍光ラン
プは液晶バックライトなどに用いられる。
【0004】なお、図中102はフィラメント電極、1
03はリード線、105は水銀含浸合金である。
【0005】上述した従来技術によれば、消費電力が2
W以下であっても、二重管であるから、比較的低温雰囲
気においても始動時に所要の温度上昇が得られるため
に、光束立ち上がりは外管を有さない蛍光ランプに比べ
て優れている。
【0006】一方、蛍光ランプの用途の一つとして近時
液晶表示装置用のバックライト装置がある。最近の液晶
表示装置においては、光透過形の液晶が主流となってい
るが、液晶表示体を背面から照明すために、小形の蛍光
ランプが使用されている。バックライト装置において
は,小形化、軽量化、薄形化およびコスト軽減が要求さ
れている。これらの要求に応えるために、液晶表示装置
においては,導光体を用い,蛍光ランプの光を導光体の
端面から入射して導光体の前面から光を均一に導出させ
るサイドライト方式が主流となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、封体管104と外管101との両端
部を断熱性の保持材106により、気密に封止しようと
するものであるが、断熱性にして気密性が良好であり、
しかもガラスに対する濡れ性の良好な材料を工業的規模
において、比較的安価に得ることが困難である。
【0008】したがって、従来技術においては長期間に
わたって外管と封体管との間の気密性を維持することが
困難であり、さらに製造工数も多く安価に提供すること
ができないという問題がある。
【0009】また、サイドライト方式のバックライト装
置にあっては、導光体の厚さは薄形化および軽量化の要
求から次第に薄くなってきており、4mm程度またはそ
れ以下のものが使用されている。
【0010】ところが、導光体を薄くしても蛍光ランプ
が太くてはバックライト装置を薄くすることができな
い。また、導光体の厚さより蛍光ランプが太いと、導光
体に対する入射効率が低下するという問題もある。
【0011】したがって、前記の従来技術では近時のバ
ックライト装置などの照明装置の小形化の要求に応える
ことができない。
【0012】本発明は、外径を所要の程度に細くして、
しかも十分な断熱性を有していて、輝度が高いととも
に、低温時の光束立ち上がり特性が良好な二重管形蛍光
ランプ、これを用いたバックライト装置、液晶表示装置
および照明装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の二重管
形蛍光ランプは、細長い気密なガラスバルブ、ガラスバ
ルブの両端部に封装された一対の電極、ガラスバルブの
内面側に形成された蛍光体層およびガラスバルブ内に封
入された放電媒体を備えてなる発光管と;発光管をその
周囲に1mm以下の間隙を形成して包囲しかつ両端が発
光管のガラスバルブの両端部とガラス溶着により一体化
されて、内部が100Pa以下の真空度に維持され、外
径が4mm以下で、かつ発光管の外径の2倍以内、肉厚
が外径の10%以内のガラス外管と;を具備しているこ
とを特徴としている。
【0014】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0015】まず、ガラスバルブについて説明する。
【0016】ガラスバルブは、ソーダライムガラス、鉛
ガラスなどの軟質ガラスが好適であるが、要すればホウ
珪酸ガラスなどの硬質ガラスであってもよい。また、断
面形状は、通常円形にするが、要すれば非円形たとえば
楕円形その他任意の断面形状であることを許容する。さ
らに、長手方向の形状は、直管はもとより、環形、半円
形、L字形、U字形、W字形など所望の形状にすること
ができる。
【0017】本発明の二重管形蛍光ランプは、用途は限
定されない。しかし、ガラス外管の外径が4mm以下で
あることから、その用途は特にバックライト装置用、読
取用、車載計器照明用、小形照明器具用などの比較的コ
ンパクトな照明用途に好適である。そして、このような
用途に用いられる比較的細長でコンパクトな蛍光ランプ
の場合、本発明においては、発光管は、一般的には外径
3mm以下好ましくは2.5mm以下、最適には2mm
以下である。また、蛍光ランプの全長は、一般的には任
意長さとすればよいが、好ましくは30〜300mm、
最適には50〜250mmである。
【0018】次に、電極について説明する。
【0019】電極は、通常は冷陰極を用いるが,細い発
光管内に収納が可能であれば、熱陰極を用いることもで
きる。
【0020】蛍光体層について説明する。
【0021】蛍光体層は、ガラスバルブの内面に直接形
成してもよいし、たとえばガラスバルブの内面に保護膜
を形成し、保護膜の上に蛍光体層を形成する間接的な形
成でもよい。また、使用する蛍光体はその用途に応じて
任意所望のものを用いればよいが、たとえば読取用の蛍
光ランプの場合は、希土類のりん酸塩蛍光体(LaPO
4:Ce3 +、Tb3 +)のような単色発光蛍光体またはこ
れを含んだ蛍光体、バックライト装置および車載計器照
明用の二重管形蛍光ランプの場合は、3波長発光形蛍光
体またはハロりん酸塩蛍光体などの白色系の発光色の蛍
光体を用いることができる。
【0022】放電媒体について説明する。
【0023】放電媒体は、水銀および希ガスたとえばア
ルゴンが多くの場合に使用されるが、水銀を用いないで
希ガスたとえばキセノンガスを用いて、キセノンガス放
電による紫外線発光によって蛍光体を励起させるように
することができる。しかし、この場合、低温時の光束立
ち上がりの問題は殆どないが、発光管の機械的保護のた
めに本発明の二重管蛍光ランプは効果的である。さら
に、キセノンガスおよび水銀を封入してキセノンガス放
電および水銀蒸気放電の両者を生起させることによっ
て、それぞれの波長をもった紫外線を発生させてもよ
い。この場合は、低温時の光束立ち上がりの問題はそれ
なりに改善されるが、さらに本発明の二重管形蛍光ラン
プによる光束立ち上がり改善効果を発揮するとともに、
機械的強度向上の作用効果も加わる。さらにまた、水銀
とともに封入される希ガスとしてはアルゴン、ネオンも
しくはクリプトンの単体、またはアルゴンおよびネオ
ン、アルゴン、ネオンおよびヘリウムのそれぞれの混合
ガスを用いれば、ペニング効果による始動性の改善も得
られる。
【0024】水銀は、純水銀を直接封入してもよいし、
アマルガムの形で封入してもよい。
【0025】ガラス外管について説明する。
【0026】ガラス外管は、ガラスバルブと同一材質の
ガラスが好ましいが、熱膨張率が大きく相違していない
で、しかもガラスバルブとの間の加工性に支障がなけれ
ば、異なったガラス材料を用いてもよい。
【0027】発光管の説明において述べたように本発明
は特定用途に限定されないから、ガラス外管は外径4m
m以下であれば、蛍光ランプの用途に応じて所望の太さ
寸法に設定することができる。4mm以下に限定される
理由は、バックライト装置などこの種の照明用途の小形
化の要求に応えるためである。また、肉厚は、外径の1
0%以内であれば、任意に選ぶことができるが、好まし
くは0.1以上、最適には0.3mm程度である。ガラ
ス外管の肉厚は、薄い方が光吸収が少ないのでよいが、
薄すぎると機械的強度が低下するので、上記のように規
定するものである。さらに、全長は、一般的には任意長
さとすればよいが、好ましくは多くの用途において30
〜300mm、最適には50〜250mmである。
【0028】ガラス外管は、発光管との間に1mm以下
の間隙を形成するような関係において発光管の周囲に配
設される。また、ガラス外管と発光管とは、一般的には
同心的位置関係において溶着されるが、両者は偏心して
いても差し支えない。極端な場合、発光管の周面の一部
がガラス外管に接触していても基本的には所期の作用効
果が得られるので、これも許容される。したがって、ガ
ラス外管と発光管との間の間隙は平均値で求めるものと
する。
【0029】また、本発明においては、上記間隙の真空
度を100Pa以下にするものとし、この範囲内であれ
ば任意の真空度にすることができる。すなわち、間隙の
真空度を100Pa以下にするとともに、間隙長を1m
m以下にすると、自由分子熱伝導の効果によって間隙の
真空度に比例して熱伝導率が減少して、断熱効果によっ
て蛍光ランプの輝度が上昇する。この自由分子熱伝導
は、内部のガスの平均自由行程が互いの間隔以上である
場合に成立するため、間隙長が1mm超、内部の真空度
が100Pa超の場合は自由分子熱伝導の効果を得るこ
とができない。このような条件においても所要の断熱効
果を得ようとするためには、従来技術のように間隙長を
大きくする必要があるが、照明装置の小形化、薄形化の
要求に応えることはできない。
【0030】ガラス外管と発光管のガラスバルブとのガ
ラス溶着とは、両者のガラスの双方または一方が溶融し
て固着することの他に、両者の熱膨張率の中間の値を有
する溶着用のガラス材を介在させてガラス溶着させても
よい。
【0031】次に、本発明の作用について説明する。
【0032】そうして、本発明においてはガラス外管の
外径およびその肉厚、間隙長およびその真空度を、前述
のように規定することにより、ガラス外管が4mm以下
の細い蛍光ランプでありながら、ランプ輝度が高くて、
しかも低温時の光束立ち上がり特性の良好な二重管形蛍
光ランプを得ることができる。したがって、サイドライ
ト方式のバックライト装置に使用してこれを所望の薄形
にすることができる。また、本発明はその他の各種照明
用途においても、装置の小形化に大きく貢献することが
できる。さらに、ガラス外管と発光管とをガラス溶着に
よって一体化したことにより、両者を格別異質の部材を
用いることなく所定の位置関係を確実に保持しながら十
分気密に封止することができる。すなわち、構造の簡素
化となる。しかも、発光管およびガラス外管の相乗作用
によって機械的強度が向上するから、相対的に肉薄のガ
ラスバルブを用いることもできる。
【0033】請求項2の発明の二重管形蛍光ランプは、
請求項1記載の二重管形蛍光ランプにおいて、発光管
は、両電極からガラスバルブの両端部を貫通して外部に
導出された一対のリード線を備え;ガラス外管は、発光
管のリード線導出部位周辺において発光管のガラスバル
ブと一体化されている;ことを特徴としている。
【0034】本発明においては、ガラス外管を上記のよ
うに構成することにより、まず発光管を製作し、次にガ
ラス外管を発光管に挿入して、真空雰囲気において所定
の位置に保持しながらガラス外管の両端部を加熱して軟
化させて発光管の端部のリード線導出部に向かって成形
しながら溶融させればよい。
【0035】そうして、本発明はガラス外管を発光管に
対して気密に、しかも容易に所定の位置関係を維持して
発光管と一体化することができる。リード線をガラス外
管の端部中央から導出させることが容易であるから、単
管の蛍光ランプと同じ感覚で取り扱うことができる。
【0036】請求項3の発明の二重管形蛍光ランプは、
請求項1または2記載の二重管形蛍光ランプにおいて、
発光管は、ガラスバルブが断面ほぼ円形であり;ガラス
外管は、断面がほぼ円形で、かつ発光管とほぼ同心に配
設されている;ことを特徴としている。
【0037】本発明は、最も一般的な管形状および配置
を規定したものである。
【0038】請求項4の発明の二重管形蛍光ランプは、
請求項1ないし3のいずれか一記載の二重管形蛍光ラン
プにおいて、発光管は、外径2.5mm以下であること
を特徴としている。
【0039】発光管を細くすることにより、反射板によ
る集光効果が良好になる。
【0040】請求項5の発明の二重管形蛍光ランプは、
請求項1ないし4のいずれか一記載の二重管形蛍光ラン
プにおいて、電極は、冷陰極であることを特徴としてい
る。
【0041】本発明においては、ガラス外管の寸法を規
定している関係から、発光管も相応に細くなるので、こ
のように細い発光管に対しては冷陰極を用いるのがよ
い。
【0042】請求項6の発明のバックライト装置は、導
光体と;導光体の厚さ以下の外径を有するガラス外管を
備え、導光体に光を導入するように導光体の端面近傍に
配設された請求項1ないし5のいずれか一記載の二重管
形蛍光ランプと;を具備していることを特徴としてい
る。
【0043】本発明によれば、二重管形蛍光ランプを用
いることにより、輝度が高くて、しかも低温時の光束立
ち上がり特性が良好でありながら、薄い導光体を用いた
薄形のサイドライト方式のバックライト装置を得ること
ができる。
【0044】請求項7の発明の液晶表示装置は、請求項
6記載のバックライト装置と;バックライト装置によっ
て背面から照明される液晶表示体と;を具備しているこ
とを特徴としている。
【0045】本発明は、請求項6の発明のバックライト
装置を用いて同様に薄形の液晶表示装置を得ることがで
きる。
【0046】請求項8の発明の照明装置は、照明装置本
体と;照明装置本体に配設された請求項1ないし5のい
ずれか一記載の二重管形蛍光ランプと;を具備している
ことを特徴としている。
【0047】本発明によれば、バックライト装置に限ら
ないで、読取用、車載計器照明用、小形照明器具用など
の各種照明用に適応する照明装置を得ることができる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0049】図1は、本発明の二重管形蛍光ランプの一
実施形態を示す一部切欠正面図である。
【0050】図2は、同じく要部拡大断面図である。
【0051】図において、1は発光管、2はガラス外管
である。
【0052】発光管1は、細長い気密なガラスバルブ1
a、ガラスバルブ1aの両端部に封装された冷陰極形の
一対の電極1b、電極1bからガラスバルブ1aの端部
を貫通して導出されたリード線1c、ガラスバルブ1a
の内面に形成された蛍光体層1dならびにガラスバルブ
1a内に封入した放電媒体として水銀およびアルゴンを
主体とする希ガスからなる。発光管1は、ガラスバルブ
1aが外径2mm、肉厚0.3mmである。
【0053】ガラス外管2は、外径4mm、肉厚0.3
mmであり、発光管1aと同心的な位置関係においてそ
の両端部が発光管1のガラスバルブ1aの両端部に溶着
により一体化されている。間隙長は0.2mmである。
【0054】電極はニッケル筒、電極部ワイヤー長は2
mmである。
【0055】放電媒体は、水銀およびアルゴン、ネオン
の混合ガスを用いた。
【0056】そうして、得た多重管蛍光ランプの全長は
200mmである。
【0057】図3は、本発明の二重管形蛍光ランプのガ
ラス外管および発光管の寸法関係を説明するための断面
図である。
【0058】図において、図1、2と同一部分には同一
符号を付して説明を省略する。DOはガラス外管の外
径、tOは同じく肉厚、DLは発光管の外径、Gはガラス
外管と発光管との間の間隙長である。なお、電極および
蛍光体層は図示を省略してある。
【0059】図4は、間隙長およびランプ輝度の関係を
示すグラフである。
【0060】図は、図1、2に示すのと同じ外径が2m
mの発光管を用いてガラス外管の外径をそれぞれ異なら
せるとともに、間隙内の真空度を10Pa、100Pa
および10000Paにした3組からなる複数の二重管
形蛍光ランプを試作して、それぞれのランプ輝度を測定
した結果を作図したものである。曲線Aは間隙の真空度
が10Pa、曲線Bは同じく100Pa、曲線Cは同じ
く10000Paの二重管形蛍光ランプのランプ輝度を
示している。
【0061】図から明らかなように、曲線Aの10Pa
の場合は、20000cd/mm2の高い輝度が得られ
るが、間隙が1mmを超えるにしたがって輝度が大きく
低下してしまう。これは間隙による断熱効果が大きすぎ
て発光管の温度が上昇しすぎるためである。
【0062】曲線Bの100Paの場合は、空隙長が1
mm以内においては10Paのように極めて大きな輝度
は得られないが、十分実用可能な範囲である。なお、空
隙長が2ないし3mm近辺で最高輝度になり、さらに空
隙長が大きくなるにしたがって輝度は再び低下する。
【0063】これに対して、10000Paの場合は間
隙が1mm以下においては輝度が10000cd/m2
と小さすぎる。しかし、間隙が大きくなるにしたがって
輝度が高くなり,間隙長が4mm以上になれば,200
00cd/m2程度の輝度を得ることができるが、蛍光
ランプの外径が大きくなりすぎて本発明が目指すコンパ
クトな二重管形蛍光ランプを得ることができない。
【0064】図5は、ガラス外管および発光管の管径比
とサイドライト方式のバックライト装置の表示面輝度と
の関係を示すグラフである。
【0065】図において、横軸は管径比を、縦軸は表示
面輝度をそれぞれ示す。管径比とは、ここでは発光管の
外径に対するガラス外管の外径に比をいう。
【0066】図から明らかなように、ガラス外管が発光
管に対して太くなるにしたがって表示面輝度が低下す
る。したがって、表示面の輝度だけからすれば、ガラス
外管はない方がよい。しかし、ガラス外管の外径が発光
管の外径に比べて比較的小さいうちは表示面輝度の低下
は緩やかであり、 ガラス外管の外径が発光管の外径の
2倍までなら、ガラス外管がない場合の90%以上の表
示面輝度を確保できる。
【0067】図6は、ガラス外管およびその肉厚の比と
サイドライト方式のバックライト装置の表示面輝度との
関係を示すグラフである。
【0068】図において、横軸はガラス外管の外径およ
びその肉厚の比を、縦軸は表示面輝度をそれぞれ示す。
【0069】図から明らかなように、ガラス外管の肉厚
の外径に対する比率が大きくなるにしたがって表示面輝
度が低下する。しかし、肉厚が外径に対して10%まで
なら、表示面輝度はガラス外管がない場合の90%以上
を確保できる。
【0070】図7は、本発明のバックライト装置および
液晶表示装置の一実施形態を示す断面図である。
【0071】図において、4はバックライト装置、5は
液晶表示部、6は液晶表示装置である。
【0072】バックライト装置4は、厚さ4mmのアク
リル樹脂製の導光体4a、導光体4aの側方に配設した
ガラス外管の外径が4mmの二重管形蛍光ランプ4b、
導光体4aの背面に配設した反射板4c、導光体4aの
前面に配設した制光手段4dたとえば拡散板4d1およ
び集光板4d2、二重管形蛍光ランプ4bを覆いかつ導
光体4aに向かって開口する反射板4eおよび以上の各
構成要素を収納するケース4fから構成されている。な
お、反射板4eの各開口縁4e1、4e2は導光体4a
の端部を上下から挟んで光が有効に導光体に導入される
ように配慮している。
【0073】液晶表示部5は、バックライト装置4の前
面に配設される。
【0074】そうして、バックライト装置4および液晶
表示部5は液晶表示装置6を構成している。
【0075】バックライト装置の作用については、二重
管形蛍光ランプ4bを光源としていても本質的に変わら
ないし、またバックライト装置の作用は周知なので説明
は省略する。
【0076】図8は、本発明の照明装置の一実施形態を
示す読取装置の概念的断面図である。
【0077】図において、7は読取装置、7aは二重管
形蛍光ランプ、7bは受光手段、7cは信号処理装置、
7dは原稿載置面、7eは以上の各構成要素を収納する
ケース、7fは反射鏡である。
【0078】読取装置は、複写機、イメージスキャナお
よびファクシミリなどのOA機器などに適応する。
【0079】読取装置の作用については、二重管蛍光ラ
ンプ4bを光源としていても単管の蛍光ランプと本質的
に変わらないし、また読取装置の作用は周知なので説明
は省略する。
【0080】
【発明の効果】請求項1ないし5の各発明によれば、外
径を所要の程度に細くして、しかも十分な断熱性を有し
ていて、輝度が高いとともに、低温時の光束立ち上がり
特性が良好な二重管形蛍光ランプを提供することができ
る。
【0081】また、蛍光ランプの外径が細いから、これ
を用いる照明装置を小形化することができる。さらに、
発光管の両端にガラス外管の両端部を簡単な構造で固定
して、しかも両者間の気密性が良好であるから、長期間
にわたって所期の性能を維持できる。
【0082】請求項2の発明によれば、加えてガラス外
管のガラスバルブへの一体化が容易な二重管形蛍光ラン
プを提供することができる。
【0083】請求項3の発明によれば、加えて最も一般
的な管構造の二重管形蛍光ランプを提供することができ
る。
【0084】請求項4の発明によれば、加えて反射板に
よる集光効果の良好な二重管形蛍光ランプを提供するこ
とができる。
【0085】請求項5の発明によれば、加えて細い発光
管に適した冷陰極を備えた二重管形蛍光ランプを提供す
ることができる。
【0086】請求項6の発明によれば、加えて導光体の
厚さ以下の外径を有するガラス外管を備えた二重管形蛍
光ランプを配設したサイドライト方式のバックライト装
置を提供することができる。
【0087】請求項7の発明によれば、請求項6の効果
を有する液晶表示装置を提供することができる。
【0088】請求項8の発明によれば、請求項1ないし
5の効果を有する照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の二重管形蛍光ランプの一実施形態を示
す一部切欠正面図
【図2】同じく要部拡大断面図
【図3】本発明の二重管形蛍光ランプのガラス外管およ
び発光管の寸法関係を説明するための断面図
【図4】間隙長およびランプ輝度の関係を示すグラフ
【図5】ガラス外管および発光管の管径比とサイドライ
ト方式のバックライト装置の表示面輝度との関係を示す
グラフ
【図6】ガラス外管およびその肉厚の比とサイドライト
方式のバックライト装置の表示面輝度との関係を示すグ
ラフ
【図7】本発明のバックライト装置および液晶表示装置
の一実施形態を示す断面図
【図8】本発明の照明装置の一実施形態を示す読取装置
の概念的断面図
【図9】従来の2重管形蛍光ランプの断面図
【符号の説明】
1…発光管 2…ガラス外管

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細長い気密なガラスバルブ、ガラスバルブ
    の両端部に封装された一対の電極、ガラスバルブの内面
    側に形成された蛍光体層およびガラスバルブ内に封入さ
    れた放電媒体を備えてなる発光管と;発光管をその周囲
    に1mm以下の間隙を形成して包囲しかつ両端が発光管
    のガラスバルブの両端部とガラス溶着により一体化され
    て、内部が100Pa以下の真空度に維持され、外径が
    4mm以下で、かつ発光管の外径の2倍以内、肉厚が外
    径の10%以内のガラス外管と;を具備していることを
    特徴とする二重管形蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】発光管は、両電極からガラスバルブの両端
    部を貫通して外部に導出された一対のリード線を備え;
    ガラス外管は、発光管のリード線導出部位周辺において
    発光管のガラスバルブと一体化されている;ことを特徴
    とする請求項1記載の二重管形蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】発光管は、ガラスバルブが断面ほぼ円形で
    あり;ガラス外管は、断面がほぼ円形で、かつ発光管と
    ほぼ同心に配設されている;ことを特徴とする請求項1
    または2記載の二重管形蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】発光管は、外径2.5mm以下であること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の二重
    管形蛍光ランプ。
  5. 【請求項5】電極は、冷陰極であることを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれか一記載の二重管形蛍光ラン
    プ。
  6. 【請求項6】導光体と;導光体の厚さ以下の外径を有す
    るガラス外管を備え、導光体に光を導入するように導光
    体の端面近傍に配設された請求項1ないし5のいずれか
    一記載の二重管形蛍光ランプと;を具備していることを
    特徴とするバックライト装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載のバックライト装置と;バッ
    クライト装置によって背面から照明される液晶表示体
    と;を具備していることを特徴とする液晶表示装置。
  8. 【請求項8】照明装置本体と;照明装置本体に配設され
    た請求項1ないし5のいずれか一記載の二重管形蛍光ラ
    ンプと;を具備していることを特徴とする照明装置。
JP32965396A 1996-10-31 1996-12-10 二重管形蛍光ランプ、バックライト装置、液晶表示装置および照明装置 Expired - Fee Related JP3608696B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32965396A JP3608696B2 (ja) 1996-12-10 1996-12-10 二重管形蛍光ランプ、バックライト装置、液晶表示装置および照明装置
TW086115882A TW348263B (en) 1996-10-31 1997-10-27 Low-pressure mercury vapor-filled discharge lamp, luminance and display device
CN97121283.XA CN1089541C (zh) 1996-10-31 1997-10-31 低压水银蒸气放电灯、照明装置及显示装置
US08/960,534 US6057635A (en) 1996-10-31 1997-10-31 Low-pressure mercury vapor-filled discharge lamp, luminaire and display device
EP97308738A EP0840353A3 (en) 1996-10-31 1997-10-31 Low-pressure mercury vapour-filled discharge lamp, luminaire and display device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32965396A JP3608696B2 (ja) 1996-12-10 1996-12-10 二重管形蛍光ランプ、バックライト装置、液晶表示装置および照明装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10172512A true JPH10172512A (ja) 1998-06-26
JP3608696B2 JP3608696B2 (ja) 2005-01-12

Family

ID=18223757

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32965396A Expired - Fee Related JP3608696B2 (ja) 1996-10-31 1996-12-10 二重管形蛍光ランプ、バックライト装置、液晶表示装置および照明装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3608696B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1134609A2 (en) 2000-03-15 2001-09-19 Nec Corporation Light source unit
JP2007328925A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Erebamu:Kk 二重管形放電ランプ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1134609A2 (en) 2000-03-15 2001-09-19 Nec Corporation Light source unit
US6667567B2 (en) * 2000-03-15 2003-12-23 Nec Lcd Technologies, Ltd. Light source unit
JP2007328925A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Erebamu:Kk 二重管形放電ランプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3608696B2 (ja) 2005-01-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100399488C (zh) 高压放电灯的制造方法、高压放电灯与灯组件
EP1830388A1 (en) High-pressure mercury discharge lamp whose blackening is reduced by low content of lithium, sodium, and potassium
EP1298704B1 (en) Cold cathode fluorescent lamp with a double-tube construction
JPH11233066A (ja) 多重管形蛍光ランプおよび照明装置
JP3608696B2 (ja) 二重管形蛍光ランプ、バックライト装置、液晶表示装置および照明装置
JPH11238489A (ja) ランプおよび照明装置
JP2003151496A (ja) 冷陰極放電ランプ及び照明装置
JP2003187740A (ja) 冷陰極形電極、放電ランプおよび照明装置
JP3653561B2 (ja) 多重管形蛍光ランプおよび照明装置
JPH10275593A (ja) 多重管形蛍光ランプおよび照明装置
JP3618332B2 (ja) 高圧放電ランプの製造方法、高圧放電ランプおよびランプユニット
JP3658926B2 (ja) 蛍光ランプ、蛍光ランプ装置および照明装置
JP2000285854A (ja) 2重管形放電ランプおよび照明装置
JP2002015701A (ja) 蛍光ランプおよび照明装置
JP2010186596A (ja) 冷陰極蛍光ランプおよびこれを用いた面光源装置
JP2001093465A (ja) 二重管形低圧水銀蒸気放電灯およびバックライト装置
JPH10326592A (ja) 多重管形蛍光ランプおよび照明装置
JPH113683A (ja) 多重管形蛍光ランプおよび照明装置
JP3344021B2 (ja) 冷陰極低圧放電灯
JPH08222183A (ja) 電球形蛍光ランプ
JPH10302720A (ja) 多重管形蛍光ランプ、多重管形蛍光ランプ点灯装置および照明装置
JPH11307049A (ja) 蛍光ランプおよび照明装置
JP2002289144A (ja) 2重管形放電ランプ
JPH10308109A (ja) 密閉形照明器具
JP2000123787A (ja) 2重管形低圧水銀蒸気放電ランプおよび照明装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040713

A521 Written amendment

Effective date: 20040909

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20041007

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071022

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees