JP2002289144A - 2重管形放電ランプ - Google Patents

2重管形放電ランプ

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JP2002289144A
JP2002289144A JP2001087078A JP2001087078A JP2002289144A JP 2002289144 A JP2002289144 A JP 2002289144A JP 2001087078 A JP2001087078 A JP 2001087078A JP 2001087078 A JP2001087078 A JP 2001087078A JP 2002289144 A JP2002289144 A JP 2002289144A
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translucent
outer tube
discharge vessel
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JP2001087078A
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English (en)
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Eiji Suekuni
栄治 末國
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Harison Toshiba Lighting Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コストダウンを図り、かつ可視光の漏洩を防止
するとともに、長寿命の2重管形放電 ランプおよびこ
れを用いた照明装置を提供する。 【解決手段】両端に封止部1aを備え封止部を介して封
装された一対の電極を支持するとともに、導入導体3
の 先端が封止部に接続して基端側が外部へ突出した2
00nm以下を遮断する細長い透光性放電容器の内部に
放電により紫外線を放射するイオン化媒体を封入し、透
光性放電容器1 を可視光遮断性の透光性外管4で内包
するとともに、透 光性外管を導入導体に封着して透光
性放電容器の両端か ら離間して支持し、透光性外管の
内部に紫外線変換層を露 出して配設した。導入導体
は、透光性外管に応じてタン グステン、Fe、Ni、
Coを含む封着性合金、ジュメ ット線を使い分ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透光性外管を備え
た2重管形放電ランプおよびこれを用いた照明装置に関
する。
【従来の技術】蛍光ランプなどの低圧放電ランプは、家
庭用および業務用の屋内照明および屋外照明などや自動
車計器パネル、携帯情報端末器、パーソナルコンピュ
ー タ、ワードプロッセサなどの液晶バックライト装
置、さ らにはオフィスオートメーション機器の読取装
置などの 各種光源として多用されている。
【0002】従来、一般に用いられているブラックライ
トの低圧水銀蒸気放電ランプは、希ガス放電を用いるラ
ンプに比較して、多くの光束を得ることができる が、
光束立ち上がり特性が悪く、また温度依存性がある の
で、そのままの状態では低温での使用に問題がある。そ
こで、透光性放電容器を外管によって包 囲して2重管
形構造にすることにより、上記の問題を改 善すること
が考えられた。このような2重管形放電ランプは、たと
えば特公平3−1775号公報に開示されて いる。
(従来技術1)従来技術1は、発光管、電極、外側管体
およびけい光体 被膜を具備している。発光管は、外側
管体と両端で一体に溶着さ れて同心二重管構造の管体
を構成している。そして、発 光管内には放電によって
短波長および長波長の両紫外線 を発生する物質たとえ
ば水銀と希ガスが封入されてい る。電極は、その一対
が発光管の両端部に内蔵 されて対向している。外側管
体の内部には、ランプの動作中、ガ ス状となって短波
長紫外線を吸収し、少なくともその一 部分を可視光に
変換する短波長紫外線吸収物質を封入し ている。けい
光体被膜は、外側管体の内面に被着さ れて、長波長紫
外線を吸収して可視光に変換する。そうして、従来技術
1においては、発光管 内に電極間に生じた両紫外線を
発生する物質のアーク放 電により短波長および長波長
の両紫外線が発生し、それ らは発光管を透過して外側
管体内に進入する。そして、 短波長紫外線は、ガス状
になった短波長紫外線吸収物質 に吸収され、その一部
が可視光に変換される。また、けい光体被膜は、ガス状
の短波長吸 収物質を通過した長波長紫外線を可視光に
変換する。
【0003】以上の結果、有害な短波長の紫外線がけい
光体被膜に衝突しなくなり、同時に短波長紫外線が可
視 光に変換される旨記述されている。また、従来技術
1によれば、発光管の保温 性が良好になり、光束立ち
上がり特性および温度依存性 が改善される。
【0004】一方、外管を発光管の両端に溶着しないで
両者を離間させ、外管を発光管の両端を気密に封着さ
れ て導出された導入線の中間部に封着することによっ
て外管を支持した構造の2重管形放電ランプが知られて
いる。(従来技術2)
【発明が解決しようとする課題】従来技術1および2は
可視光を出力するものであるからブラックライトに適し
ていない。また従来技術1においては、耐衝撃性、コス
トおよび安全性に問題のあることが 分かった。 すな
わち、発光管1の両端に電極2を封装 する際に、発光
管1の両端を加熱してガラス溶着を行 い、その後さら
に外側管体3の両端および発光管1の両 端を加熱して
両者をガラス溶着するので、発光管1の両 端部の熱履
歴が多くなってガラスが弱くなる。このため に耐衝撃
性が低下する。また、従来技術1においては、発光管1
お よび外側管体3を両端部で溶着して2重管構造にし
てい るため、外側管体材料についても発光管材料と熱
膨張率 を合わせる必要から、その請求範囲に「紫外線
透過材料 より作られた同心二重管構造」と記載されて
いることか らも明かなように、外側管体にも石英ガラ
スを用いる必要があり、コストアップになる。
【0005】これに対して、従来技術2においては、結
果的に耐衝撃性の問題はないが、発光管および外管の
そ れぞれの封止部を共通するジュメット線などの単一
の導入線を用いて形成している構造であるため、発光管
を石 英ガラスのような紫外線透過性の材料で形成する
ことが できない。また、単一の導入線を用いて封着す
るため に、発光管および外管に軟質ガラスなどの同一
種のガラ スを用いる必要がある。したがって、従来技
術2を従来技術1に転 用することができない。
【0006】本発明は、透光性放電容器を200nm以
下の波長を遮断し、その他の紫外線透過性 の材料で、
有害な紫外線を遮断し、かつ可視光の漏洩を防止する
とともに、透光性放電容器の熱履歴を増加しないように
して耐衝撃性の問題を解消し、長寿命にした2重管形
放電ランプおよ びこれを用いた照明装置を提供するこ
とを目的とする。
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の2重管
形放電ランプは、両端に封止部を備えた200nm以
下の波長を遮断し、他の紫外線透過性の細長い透光性放
電容器と;透光性放電容器の内部両端に封止 部を介し
て封装された一対の電極と;透光性放電容器内 に封入
された放電により紫外線を放射するイオン化媒体 と;
透光性放電容器の両端の封止部に先端が接続すると と
もに基端側が封止部から外部へ延在している封着性金
属からなる一対の導入導体と;透光性放電容器を内包す
るとともに一対の導入導体に封着されて透光性放電容
器 から離間して支持されている可視光遮断性の透光性
外管 と;透光性外管内に露出して配設されて透光性放
電容器 を透過した紫外線により励起され350〜37
0nm内にピーク波長を持つ光を出力する紫外線変換層
と;を具備 していることを特徴としている。
【0007】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。 <透光性放電容器について>透光性放電容 器は、細長
くて内部に細長い放電空間を形成するもの で、紫外線
透過性でれば、その材料は制限されないが、 一般的に
はオゾンレス石英ガラスを用いて構 成することができ
る。また、紫外線透過性であるとは、少なくと も波長
254nm以上の長波長の紫外線を透過するもの とす
る。
【0008】本発明では、波長200nm以下の短波長
の紫外線、特に波長185nmについては遮断するよ
う に、構成している。このように構成することによ
り、人体に有害な短波長の紫外線照射による紫外線変換
の劣化防止 に効果的であるとともに、外管に対する熱
負荷を低減することができる。さらに、透光性放電容器
の両端に備えた封 止部は、透光性放電容器を気密に封
止するとともに、後 述する電極に気密下で電流を導入
するために封止部導体 を備えている。透光性放電容器
が石英ガラスによって製 作される場合、封止部導体と
しては、石英ガラス中に気 密に埋設されているモリブ
デンの箔が好適である。
【0009】さらにまた、透光性放電容器は、その横断
面形状を円形にするのが一般的であるが、要すれば非
円 形たとえば楕円形その他任意の横断面形状にするこ
とを許容する。さらにまた、透光性放電容器の長手方向
の 形状は、直管はもとより、環形、半円形、L字形、
U字 形、W字形など所望の形状にすることができる。
さらにまた、透光性放電容器の径および長 さは、2重
管形放電ランプの用途に応じて適当に設定す ることが
できる。
【0010】しかし、本発明は、特にパーソナルコンピ
ュータ、携帯情報端末器などの液晶バックライト装置
に 用いられる比較的細長でコンパクトな放電ランプに
おいて特に効果的である。このような比較的細長くてコ
ンパ クトな放電ランプの場合、透光性放電容器の外径
は、一 般的には外径6mm以下、好ましくは4mm以
下、最適 には3mm以下である。また、肉厚は、一般
的には1m m以下、好ましくは0.1〜0.7mm、
最適には0. 2〜0.3mm程度である。さらに、全
長は、一般的に は任意長さとすればよいが、好ましく
は30〜400mm、最適には50〜300mmであ
る。
【0011】<電極について>電極は、透光性放電容器
の内部両端に封止部を介して封装される。すなわち、
電 極は、封止部の封止部導体に電気的に接続されると
ともに、封止部に機械的に支持されて透光性放電容器の
内部 に配設されている。封止部が電極を機械的に支持
すると は、封止部導体の周囲で封止部導体に気密に密
着してい る透光性放電容器の材料部分に隣接する部位
が電極の中 間部を横振れしないように保持しているよ
うな状態を含 む。また、電極は、上述したように本発
明にお いては用途が限定されないから、用途や管径に
応じて冷 陰極および熱陰極のいずれか適当な方式の電
極を選定す ることができる。しかし、比較的細長くて
コンパクトな2重管形放電ランプに本発明を適用するな
らば、一般的 に小形化が可能な冷陰極を用いるのがよ
いが、本発明の 性格から熱陰極を除外するものではな
い。冷陰極の場合、タングステンやニッケルの 棒体、
筒体または板体からなり、基端が導入導体に溶接 され
る。
【0012】<イオン化媒体について>イオン化媒体
は、放電により紫外線を放射するのであれば、材料は限
定されない。たとえば、水銀および希ガスをイオン化
媒 体として封入すると、低圧水銀蒸気放電により主と
して 波長254nmおよび若干の185nmの紫外線
を放射 する。水銀を用いる場合、純水銀を直接封入し
てもよい し、アマルガムなどの形で封入してもよい。
しかし、環境負荷の大きい水銀に代えて亜 鉛Zn、シ
リコンSi、ホウ素B、カルシウムCaおよ びリンP
のグループから選択された一種または複数種を 紫外線
発光物質として用いることができる。これらの発 光物
質は、蒸気圧を高めるために、ハロゲン化物の形に し
て封入することができる。亜鉛Znは、放電により波長
213.9n mおよび307.5nmの紫外線を放射
する。シリコンSiは、放電により波長250. 6n
m、251.6nmおよび252.8nmなどの紫 外
線を放射する。ホウ素Bは、放電により波長249.7
n mおよび249.8nmなどの紫外線を放射する。
カルシウムCaは、放電により波長27 2.2nmの
紫外線および可視光を放射する。リンPは、放電により
波長253.3n m、255.3nmおよび255.
5nmなどの紫外線 を放射する。希ガスは、始動ガス
および緩衝ガスとして 用いるが、アルゴン、クリプト
ン、キセノン、ネオンな どを一種または複数種用いる
ことができる。また、希ガスの封入圧は限定されない
が、 たとえば4〜20kPa程度にすることが好まし
い。
【0013】<導入導体について>導入導体は、透光性
放電容器の外部から封止部を経由して電極に給電する
と ともに、透光性外管が導入導体に封着されることに
よって透光性外管が透光性放電容器から離間した状態で
支持 されるようにするために寄与する。また、導入導
体は、その熱膨張係数が透光 性外管を構成する材料の
熱膨張係数と接近している封着 性金属からなる。たと
えば、透光性外管が硬質ガラスか らなる場合には、F
eおよびNiを含む封着性合金やタ ングステンなどを
用いるのがよい。さらに、透光性外管がカリ鉛ガラスか
らなる 場合には、DUX線またはジュメット線を用い
るのがよい。さらにまた、導入導体と、透光性放電容器
の封止部の封止部導体とは、たとえば溶接などの接続
手段により接続される。
【0014】<透光性外管について>透光性外管は、可
視光遮断性の材料からなる。着色された透光性材料とし
ては、カリ鉛ガラスが好適である。また、透光性外管
は、透光性放電容器に対 して一般的には同心的位置関
係において固定されるが、 透光性放電容器の周囲に透
光性外管によって隙間が形成 されていればよいので、
したがって偏心していても差し 支えない。極端な場
合、透光性放電容器の周面の一部が 透光性外管に接触
していても、基本的には所期の作用効 果が得られるの
で、このよう態様も許容される。さらに、透光性外管と
透光性放電容器の外 面との間に形成される隙間は、わ
ずかに分かる程度に小 さくても所期の作用効果を奏す
るので、このような状態 も許容される。さらにまた、
2重管形放電ランプの全体の 外径は、透光性外管の外
径によって決定されるから、な るべくコンパクトにす
るためには、隙間は小さい方がよ い。透光性外管の外
径は、これを2mm以上に形成する ことができる。さ
らにまた、透光性外管内には、希ガスた とえばキセノ
ンを1〜130Pa程度の圧力で封入する ことができ
る。しかし、要すれば、真空ないし不活性ガ スの減圧
雰囲気にしてもよい。さらにまた、透光性外管の内端面
とこれに 対向する透光性放電容器の外端面との離間距
離は、1〜 4mm程度の範囲に設定することにより、
透光性放電容 器の端部の熱履歴の増加を回避しながら
非発光部を少な くして有効発光長を大きくすることが
できる。これに対して、上記距離が1mm未満であ る
と、透光性外管の封止の際に透光性放電容器の端部も
加熱されるために、熱履歴が実質的に増加してしまう。
反対に、上記距離が4mmを超えると、非発光部が長
く なってランプ全長に対する有効発光長の割合が小さ
くな りすぎてしまい、そのため実用性が低減してしま
う。さ らに、好適には上記離間距離は、2〜3mmで
ある。
【0015】<紫外線変換層について>紫外線変換層
は、透光性 外管内に露出して配設されている。たとえ
ば、透光性外管の内面に被着されていたり、透光性放電
容器の外面に 被着される。さらに要すれば、透光性外
管内において透 光性放電容器を包囲して配設された透
光性筒体の内面に 被着することもできる。また、紫外
線変換層は、イオン化媒体の放電に よって透光性放電
容器の内部に放射され、さらに透光性 放電容器を透過
した紫外線が照射されることによって励 起して、35
0nm〜370nm内にピーク波長を持つ紫外線を発生
する。変換材料としては、351nmにピーク波長を持
つBaSi2O3:Pbの他、352nm、365nmに
ピーク波長を持つ材料を用いることができる。
【0016】<本発明の作用について>本発明において
は、透光性放電容器の両端の一対の電極間に所要の電
圧 を印加すると、陰極位相の電極から電子が放出して
陽極位相の他方の電極側へ移動する過程でイオン化媒体
に衝 突してイオン化し、主として希ガスによるグロー
放電を 開始して点灯する。そして、点灯によって順次
透光性放電容器の温度が上昇するのに伴い主発光物質の
蒸気圧が 上昇してその低圧蒸気放電になる。発光物質
として水銀を用いる場合には、低 圧水銀蒸気放電によ
り波長254nmの紫外線および185nmの紫外線が
放射される。その 他の発光物質の場合には、前述のと
おりの特性スペクト ルの紫外線または/および可視光
が放射される。そして、放射された紫外線は、透光性放
電 容器を透過して透光性外管内に露出して配設された
紫外線変換層に照射されてこれを励起する。透光性放電
容器が185nmのような短波長の紫外線を遮断するよ
うに組成 が調整されたオゾンレス石英ガラスであるの
で、波長254nmのような長波長の紫外 線および可
視光が透光性放電容器を透過して透光性外管内に露出
している紫外線変換層を照射するので、紫外線変換は励
起されて紫外線を出力する。変換された350〜370
nm内の紫外線は、透光性外管を透 過して外部に導出
され、目的とする照明に利用することが できる。これ
に対して、紫外線変換層によって変換されない可視光が
透光性外管の内面に到達するが、透光性外管は着色され
可視光遮断性であるから、このような紫外線は実質的に
吸収され透光 性外管から外部へは漏洩しない。
【0017】したがって、紫外線変換層にはオゾンレス
石英のために波長185nm のような短波長の紫外線
が照射されないのでカラーセン ターが生じないし、ま
た水銀吸着およびイオン衝撃が生 じないから、紫外線
変換層は劣化しにくい。熱負荷となる200nm以下の
波長は、発光管によって消費され、可視光は外管によっ
て消費され、熱負荷が分散されるので、ランプとしては
長寿命となる。
【0018】また、紫外線変換層を透光性放電容器の内
面側 に配設する場合に比較して、紫外線変換層の面積
を大きくで きるので、紫外線変換層の単位面積当たり
の紫外線照射量を 相対的に小さく抑えることができ、
これにより、光束維 持率が向上する。
【0019】さらに、透光性放電容器の外端部と透光性
外管の外端部との間を1〜5mm離間させると、透光
性 放電容器の封止部が透光性外管の封止の際に熱履歴
が増加しなくなる。このため、透光性放電容器の封止部
の機 械的強度、特に耐衝撃性が低下するという問題が
解消す る。その結果、200G以上の耐衝撃性を容易
に得るこ とができる。これとともに、全長に対する有
効発光長の 割合を比較的大きく確保できる。このた
め、2重管形放 電ランプを組み込む照明装置の大形化
を回避することが できる。
【0020】なお、従来と同様に透光性外管が透光性放
電容器を内包していることによって透光性放電容器の
温 度上昇が容易になり、比較的低ランプ電流(小ラン
プ電力)域においても十分な発光物質の蒸気圧を得て高
い発 光効率の発光を行うことができる。また、透光性
放電容 器が透光性外管によって保温されるため、外気
温が透光 性放電容器内の発光物質の蒸気圧に与える影
響が減少して温度依存性が大幅に改善される。
【0021】請求項2の発明の2重管形放電ランプは、
請求項1記載の2重管形放電ランプにおいて、封着性金
属は、Fe、NiおよびCoを含む封着性合金であ
り; 透光性外管は、カリ鉛ガラスからなる;ことを特
徴 としている。本発明は、透光性外管をカリ鉛ガラス
で形成する場合に好適な封着構造を規 定している。す
なわち、カリ鉛ガラスに導体を封着 するには、導体と
してFe、NiおよびCoを含む封着 性金属を用いる
ことにより、良好にこれを行うことがで きる。
【0022】また、導入導体は、透光性外管の外部にお
いて接続用導体を溶接などにより接続することができ
る。この場合に、接続用導体をDUX線またはジュメッ
ト線によって構 成することができる。そうして、電極
に給電するための外部リー ド線は、接続用導体に溶接
などによって接続される。
【0023】しかし、別設の接続用導体に代えて導入導
体を透光性外管の外方へ延長させて導入導体と一体の
接 続用導体にしてもよく、この場合には接続用導体を
導入導体に溶接する必要がない。Fe、NiおよびCo
を含 む封着性合金は、一般的に組立時の加工性が良好
でない ので、一体形の接続用導体とする場合には、そ
の長さを 外部リード線を接続するのに要する最小限の
長さである 数mm以下たとえば2mm程度に設定する
のがよい。そうして、前者の外部リード線接続構造を採
用するこ とにより、工程を簡略化するとともに、接続
強度が低下 しない。
【0024】これに対して、後者の接続構造では、ジュ
メット線の溶接部およびその近傍の結晶粒が溶接の際
の 熱的影響により大きくなって表面に傷を生じて断線
しやすいので注意すべきである。しかし、ジュメット線
は、 組立時の加工性が良好なので、接続用導体を長め
に設定 してもよい。請求項3の発明の照明装置は、照
明装置本 体と;照明装置本体に支持されている請求項
1または2に記載の2重管形放電ランプと;を具備して
いることを特徴としている。
【0025】本発明において、「照明装置」とは、2重
管形低圧水銀蒸気放電ランプの発光を何らかの目的で
用 いるあらゆる装置を含む広い概念である。照明装置
を例示すれば、以下のとおりである。すなわち、バック
ライ ト装置およびバックライト装置を組み込んだ各種
装置た とえば自動車用計器パネル、携帯用情報端末
器、パーソ ナルコンピュータ、ワードプロッセサ、液
晶テレビジョ ン、GPS、ならびに照明器具、画像読
取装置およびこ の画像読取装置を組み込んだファクシ
ミリ、複写機、ス キャナなどのオフィスオートメーシ
ョン機器である。なお、バックライト装置は、サイドラ
イト方式および直下 方式のいずれであってもよい。ま
た、照明装置は、照明器具を含む。
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の2重管形放電
ランプの第 1の実施形態を示す正面断面図である。図
2は、同じく側面断面図である。
【0026】各図において、1は透光性放電容器、2は
電極、3は導入導体、4は透光性外管、5は紫外線変
換層、 6は接続用導体である。透光性放電容器1は、
オゾンレス石英ガラス からなり、両端に封止部1aを
備え、長手方向の中間部 に排気チップオフ部1bが配
設され、全体として細長く形成されている。封止部1a
は、モリブデン箔1a1および その周囲に形成したピ
ンチシール部1a2によって構成 されている。また、
透光性放電容器1の内部には発光物 質としての水銀お
よび希ガスからなるイオン化媒体が封 入されている。
電極2は、封止部1aを介して透光性放電 容器1の内
部両端に封装されている。 また、電極2 は、電極棒
2aおよびその先端に巻装された電極コイル 2bによ
って構成されている。
【0027】さらに、電極2は、その電極棒2aの基端
がモリブデン箔1a1に溶接され、中間が封止部1a
の 石英ガラスに保持されて機械的に支持されている。
導入導体3は、FeおよびNiを含む封着 性金属の棒
からなり、先端がモリブデン箔a1に溶接さ れ、基端
側が透光性放電容器1の両端から外部へ延在し てい
る。
【0028】透光性外管4は、カリ鉛ガラスからなり、
透 光性放電容器1を内包するとともに、透光性放電容
器1 の両端から離間した状態でガラスビード4aを介
して両 端が導入導体3に封着されて支持されている。
すなわ ち、ガラスビード4aは、硬質ガラスからな
り、予め導 入導体3の所定の位置に封着される。これ
と別にカリ鉛ガラス製のガラスバルブ4 bが用意さ
れ、ガラスバルブ4bの両端をガラスビード 4aに溶
着することにより透光性外管4が形成される。そうし
て、透光性外管4の外端部と透光性 放電容器1の外端
部とは1〜5mm離間している。
【0029】紫外線変換層5は、351nmにピーク波
長を持つBaSi2O3:Pbを主成分としてなり、透光
性放電容器1の対向する部分におい て、透光性外管4
の内面の全周にわたって形成されてい る。接続用導体
6は、外部リード線(図示しない。)を 接続するため
に機能するもので、ジュメット線からな り、導入導体
3の基端部に先端が溶接されている。
【実施例】透光性放電容器:オゾンレス石英ガラス製、
外径1.8 mm、内径1.4mm、長さ172mm イオン化媒体:水銀適量、希ガスとしてネオン90%分
圧およびアルゴン10%分圧で9.3kPa封入し
た。 電極:電極棒が直径0.5mm、長さ3m mタングス
テン棒、電極コイルは直径0.3mmのタン グステン
線 導入導体:0.8mmのFe−Ni−Co合金 外管:ホウケイ酸ガラス製、外径2.6mm、内径2.
0mm、長さ180mm、内部にキセノン66Paを封
入した。 紫外線変換層:BaSi2O3:Pb 透光性放電容器1および外管4の外端部間の 距離は4
mm、有効発光長は115mmである。また、耐衝撃性
は、200G以上であっ た。
【0030】なお、「有効発光長」とは、外管長から無
発光部長を差し引いた値であり、「無発光長」とは、
上 記外端部間距離、マウント高さおよびファラデー暗
部長の合計値である。ファラデー暗部長は、管軸方向に
沿っ た発光分布を調査することにより容易に判明す
る。しか し、目安としては、概ね透光性放電容器の内
径に等し い。
【0031】図3は、本発明の2重管形放電ランプの第
2の実施形態を示す正面断面図である。図において、
図1と同一部分については同 一符号を付して説明は省
略する。本実施形態は、紫外線変換層5を透光性放電容
器1の外面に形成している点で異なる。図4は、本発
明の2重管形放電ランプの第 3の実施形態を示す一部
切欠正面断面図である。図において、図1と同一部分に
ついては同 一符号を付して説明は省略する。本実施形
態は、導入導体3を外方へ一体に 延長して接続用導体
6’を形成している点で異なる。なお、7は外部リード
線である。外部リー ド線7は、絶縁電線7aおよびそ
の心線の先端に固定し た溶接用コンタクト7bからな
る。
【0032】図5は、本発明の照明装置の一実施形態と
しての自動車計器パネル用の液晶バックライト装置を
示 す分解斜視図である。図において、11は2重管形
放電ランプ、 12は反射板、13は導光板、14は液
晶表示体であ る。
【0033】2重管形放電ランプ11は、図1に示す構
成のものである。なお、11aはエンドキャップであ
る。反射板12は、2重管形放電ランプ11の 発光を
導光板13に導くとともに、上記ランプ11を所 定の
位置に保持する。導光板13は、透明アクリル樹脂から
な り、端面から2重管形低圧水銀蒸気放電ランプ11
の発 光を導入して、前面からなるべく均一に出射す
る。液晶表示体14は、自動車の計器パネルを 構成す
るもので、回転計、スピードメーターなどの表示 部で
ある。そして、導光板13の前面から出射した光で 背
面から照明されることにより、計器パネルが照光す
る。なお、反射板12は、さらに導光板13および液晶
表示体14を重ねた状態でその端縁を挟持す る。
【発明の効果】請求項1ないし3の各発明によれば、両
端に封止部を備えた200nm以下の波長を遮断し、他
の紫外線透過性の細長い透光性放電容器と;透光性放電
容器の内部両端に封止 部を介して封装された一対の電
極と;透光性放電容器内 に封入された放電により紫外
線を放射するイオン化媒体 と;透光性放電容器の両端
の封止部に先端が接続すると ともに基端側が封止部か
ら外部へ延在している封着性金 属からなる一対の導入
導体と;透光性放電容器を内包す るとともに一対の導
入導体に封着されて透光性放電容器 から離間して支持
されている可視光遮断性の透光性外管 と;透光性外管
内に透光性放電容器 を透過した紫外線により励起され
350〜370nm内にピーク波長を持つ光を出力する
紫外線変換層とを露出して配設したことによ り、変換
された350〜370nm内の紫外線は、透光性外管を
透 過して外部に導出され、目的とする照明に利用する
ことが できる。これに対して、紫外線変換層によって
変換されない可視光が透光性外管の内面に到達するが、
透光性外管は着色され可視光遮断性であるから、このよ
うな紫外線は実質的に吸収され透光 性外管から外部へ
は漏洩しない。したがって、紫外線変換層にはオゾンレ
ス石英のために波長185nm のような短波長の紫外
線が照射されないのでカラーセン ターが生じないし、
また水銀吸着およびイオン衝撃が生 じないから、紫外
線変換層は劣化しにくい。熱負荷となる200nm以下
の波長は、発光管によって消費され、可視光は外管によ
って消費され、熱負荷が分散されるので、ランプとして
は長寿命となる。
【0034】請求項2の発明によれば、加えて封着性金
属がFe、NiおよびCoを含む封着性合金からなる
と ともに、透光性外管がカリ鉛ガラスからなることに
より、導入導体とガラスからなる透光性外管 との封着
が良好な2重管形放電ランプを提供することが でき
る。
【0035】請求項3の発明によれば、請求項1または
2の効果を有する照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2重管形放電ランプの第1の実施形態
を示す正面断面図
【図2】同じく側面断面図
【図3】本発明の2重管形放電ランプの第2の実施形態
を示す正面断面図
【図4】本発明の2重管形放電ランプの第3の実施形態
を示す正面断面図
【図5】本発明の照明装置の一実施形態としての自動車
計器パネル用の液晶バックライト装置を示す分解斜視
【符号の説明】
1…透光性放電容器 1a…封止部 1a1…モリブデン箔 1a2…ピンチシール部 2…電極 2a…電極軸 2b…電極コイル 3…導入導体 4…透光性外管 4a…ガラスビード 4b…ガラスバルブ 5…紫外線変換層 6…接続用導体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端に封止部を備えた200nm以下の紫
    外線を遮断し、他の紫外線を透過する細長い透光性放電
    容器と;透光性放電容器の内部両端に封止 部を介して
    封装された一対の電極と;透光性放電容器内に封入され
    た放電により紫外線を放射するイオン化媒体 と;透光
    性放電容器の両端の封止部に先端が接続するとともに基
    端側が封止部から外部へ延在している封着性金属からな
    る一対の導入導体と;透光性放電容器を内包するととも
    に一対の導入導体に封着されて透光性放電容器 から離
    間して支持されている可視光遮断性の透光性外管と;透
    光性外管内に露出して配設されて透光性放電容器 を透
    過した紫外線により励起され350〜370nm内にピ
    ーク波長を持つ光を出力する紫外線変換層と;を具備し
    ていることを特徴とする2重管形放電ランプ。
  2. 【請求項2】封着性金属は、Fe、NiおよびCoを含
    む封着性合金であり;透光性外管は、カリ鉛ガラスから
    なる;ことを特徴とする請求項1記載の2重管形放電ラ
    ンプ。
  3. 【請求項3】照明装置本体と;照明装置本体に支持され
    ている請求項1または2に記載の2重管形放電ランプ
    と;を具備していることを特徴とする照明装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007328925A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Erebamu:Kk 二重管形放電ランプ
JP2008516379A (ja) * 2004-10-04 2008-05-15 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 無水銀組成物およびそれを組み入れた放射源

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