JPH10302720A - 多重管形蛍光ランプ、多重管形蛍光ランプ点灯装置および照明装置 - Google Patents

多重管形蛍光ランプ、多重管形蛍光ランプ点灯装置および照明装置

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JPH10302720A
JPH10302720A JP9112740A JP11274097A JPH10302720A JP H10302720 A JPH10302720 A JP H10302720A JP 9112740 A JP9112740 A JP 9112740A JP 11274097 A JP11274097 A JP 11274097A JP H10302720 A JPH10302720 A JP H10302720A
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JP
Japan
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tube
fluorescent lamp
glass
conductive film
light
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JP9112740A
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English (en)
Inventor
Masasane Takagi
将実 高木
Naoki Tsutsui
直樹 筒井
Kiyoshi Nishimura
潔 西村
Kunio Yuasa
邦夫 湯浅
Masuo Shibuya
増夫 渋谷
Yuji Azuma
祐二 我妻
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造でありながら高周波ノイズを低減し
た特に液晶バックライトなどに用いるコンパクトな蛍光
ランプに好適で、しかも破損しにくい多重管形蛍光ラン
プおよびこれを用いた照明装置を提供する。 【解決手段】細長い気密なガラスバルブを備えた発光管
の両端部にガラス外管の両端部を周囲に間隙を形成して
気密に好ましくはガラス溶着により封止し、さらにガラ
ス外管の内面および外面の少なくともいずれか一方に透
光性導電膜を形成し、これを接地することができるよう
にしたもので、低温始動時の光束立ち上がりを長期間に
わたって改善するとともに、透光性導電膜による漏洩電
流を生じることなく高周波ノイズを効果的に遮蔽でき
る。また、高周波発生手段の高圧側の出力端が接続され
る方の管端部においては透光性導電膜を形成しない部分
を設けることにより、所要の絶縁距離を確保できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発光管の周囲にガラ
ス外管を配設した多重管形蛍光ランプおよびこれを用い
た照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図13は、従来の2重管形蛍光ランプの
断面図である。
【0003】上記従来技術は、実公平4−52932号
公報に記載されているものである。図において、101
はガラス製の外管、104はガラス製の気密封止された
封体管であり、これら外管101および封体管104と
後述の保持材106、106により二重管構造が構成さ
れる。外管101の内壁と封体管104の外壁との間に
1〜10mm程度の間隔で封体管104の外壁を囲む空
隙Sが形成されるよう外管101は封体管104を囲繞
し、これら両者はそれぞれの両端部において断熱性の保
持材106、106により保持されている。また、封体
管104の端部141、141がそれそぞれ保持材10
6、106に埋設固定されるとともにこれらの保持材1
06、106がそれぞれ外管101の端部111、11
1に気密に嵌着されて外管101が気密封止され、封体
管104と外管101と保持材106、106により二
重管構造が構成されている。前記空隙Sは好ましくは減
圧されて真空にされ、この場合には封体管104と外管
101との断熱性の一層の向上を図ることができると述
べられている。前記封体管104の内壁面には蛍光膜1
42が設けられており、ランプの全長Lが120mm以
下、消費電力が2W以下であり、かつ封体管104の外
径dが6mm以下である。外管101の外径Dは好まし
くは20mm以下とされている。この二重管形蛍光ラン
プは液晶バックライトなどに用いられる。
【0004】なお、図中102はフィラメント電極、1
03はリード線、105は水銀含浸合金である。
【0005】上述した従来技術によれば、消費電力が2
W以下であっても、二重管であるから、比較的低温雰囲
気においても始動時に所要の温度上昇が得られるため
に、光束立ち上がりは外管を有さない蛍光ランプに比べ
て優れている。
【0006】一方、蛍光ランプを高周波点灯する場合
に、蛍光ランプから放射される高周波ノイズの問題があ
る。すなわち蛍光ランプを高周波点灯すると、ランプ電
圧にピークが現れる。このピークが高周波の放射ノイズ
となり、ラジオ放送のAM波に影響を与えるラジオノイ
ズとなる。蛍光ランプをたとえば自動車のメータ照明用
に用いた場合、ラジオアンテナやアンテナ線が蛍光ラン
プの近傍に位置していることが多く、このため蛍光ラン
プの高周波ノイズを拾いやすくラジオ受信機に深刻な影
響が出やすい。
【0007】これに対して、従来は蛍光ランプの周囲に
金属メッシュや金属コイルを装着して、これを接地する
ことが行われている。
【0008】また、蛍光ランプの外周面に透光性導電膜
を形成し、この導電膜を接地することも提案されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図14に示す従来技術
においては、封体管104と外管101との両端部を断
熱性の保持材106により、気密に封止しようとするも
のであるが、断熱性にして気密性が良好であり、しかも
ガラスに対する濡れ性の良好な材料を工業的規模におい
て、比較的安価に得ることは困難である。
【0010】したがって、従来技術においては長期間に
わたって外管と封体管との間の気密性を維持することが
困難であり、さらに製造工数も多く安価に提供すること
ができないという問題がある。
【0011】また、蛍光ランプに金属メッシュや金属コ
イルを装着する高周波ノイズ防止対策は、効果的である
が、構造が複雑で高価になるという問題がある。
【0012】さらに、蛍光ランプの外周面に透光性導電
膜を形成する高周波ノイズ対策は、効果的で、構造も簡
単であるが、次の問題がある。すなわち、透光性導電膜
を有さない以外は同一構造の蛍光ランプと比較した場
合、同じ輝度にするのに明らかに大きなランプ電流を通
流させる必要があり、このため発光効率が著しく悪化し
てしまう。これはランプ電流の一部が透光性導電膜に漏
洩するためではないかと考えられる。
【0013】本発明は、発光管の両端部にガラス外管の
両端部を簡単な構造で固定することができ、しかも両者
間の気密性が良好で、さらに簡単な構造でありながら高
周波ノイズを低減した特に液晶バックライトなどコンパ
クトな照明装置用として好適な多重管形蛍光ランプおよ
びこれを用いた照明装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の多重管
形蛍光ランプは、細長い気密なガラスバルブ、ガラスバ
ルブの両端部に封装された一対の電極、ガラスバルブの
内面側に形成された蛍光体層およびガラスバルブ内に封
入された放電媒体を備えてなる発光管と;発光管をその
周囲に間隙を形成して包囲しかつ両端が発光管のガラス
バルブの両端部に気密に封止されたガラス外管と;ガラ
ス外管の内面および外面の少なくともいずれか一方に形
成された透光性導電膜と;を具備していることを特徴と
している。
【0015】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0016】まず、ガラスバルブについて説明する。
【0017】ガラスバルブは、ホウ珪酸ガラスなどの硬
質ガラスまたは半硬質ガラスが好適であるが、要すれば
ソーダライムガラス、鉛ガラスなどの軟質ガラスであっ
てもよい。また、断面形状は、通常円形にするが、要す
れば非円形たとえば楕円形その他任意の断面形状である
ことを許容する。さらに、長手方向の形状は、直管はも
とより、環形、半円形、L字形、U字形、W字形など所
望の形状にすることができる。
【0018】本発明の多重管形蛍光ランプは、どのよう
な用途の蛍光ランプにも適用してその期待する作用効果
を発揮することができるので、用途は限定されない。し
たがって、発光管を構成するガラスバルブの外径および
全長は任意に設定することができる。しかし、本発明は
液晶などのバックライト、OA機器の読取および車載計
器照明などに用いられる比較的細長でコンパクトな蛍光
ランプにおいて格別顕著な作用効果を発揮する。そし
て、このような比較的細長でコンパクトな蛍光ランプの
場合、本発明においては、発光管は、一般的には外径6
mm以下好ましくは4mm以下、最適には3mm以下で
ある。また、肉厚は一般的に1mm以下、好ましくは
0.1〜0.7mm、最適には0.3mm程度である。
さらに、全長は、一般的には任意長さとすればよいが、
好ましくは30〜300mm、最適には50〜250m
mである。
【0019】次に、電極について説明する。
【0020】電極は、上述のように蛍光ランプとしての
用途が限定されないから、用途に応じて冷陰極および熱
陰極のいずれか適当な方式の電極を選定することができ
る。しかし、比較的細長でコンパクトな蛍光ランプに本
発明を適用する場合は、一般的に冷陰極を用いるのがよ
いが、本発明の性質から熱陰極を除外するものではない
ことを理解できるであろう。
【0021】蛍光体層について説明する。
【0022】蛍光体層は、ガラスバルブの内面に直接形
成してもよいし、たとえば保護膜などを介して間接的に
形成してもよい。また、使用する蛍光体はその用途に応
じて任意所望のものを用いればよいが、たとえば読取用
の蛍光ランプの場合は、希土類のりん酸塩蛍光体(La
PO4:Ce3+、Tb3+)のような単色発光蛍光体また
はこれを含んだ蛍光体、バックライトおよび車載計器照
明用の多重管形蛍光ランプの場合は、3波長発光形蛍光
体またはハロりん酸塩蛍光体などの白色系の発光色の蛍
光体を用いることができる。
【0023】放電媒体について説明する。
【0024】放電媒体は、水銀および希ガスたとえばネ
オンまたはアルゴンを主成分とする希ガスが多くの場合
に使用されるが、水銀を用いないで希ガスとしてキセノ
ンガスのみを用いて、キセノンガス放電による紫外線発
光によって蛍光体を励起させるようにすることができ
る。しかし、この場合、低温時の光束立ち上がりの問題
は殆どないが、発光管の機械的保護のために本発明の多
重管形蛍光ランプは効果的である。さらに、キセノンガ
スおよび水銀を封入してキセノンガス放電および水銀蒸
気放電の両者を生起させることによって、それぞれの波
長をもった紫外線を発生させてもよい。この場合は、低
温時の光束立ち上がりの問題はそれなりに改善される
が、さらに本発明の多重管形蛍光ランプによる光束立ち
上がり改善効果を発揮するとともに、機械的強度向上の
作用効果も加わる。さらにまた、水銀とともに封入され
る希ガスとしてはアルゴン、ネオンもしくはクリプトン
の単体、またはアルゴンおよびネオン、アルゴン、ネオ
ンおよびヘリウムのそれぞれの混合ガスを用いれば、ペ
ニング効果による始動性の改善も得られる。
【0025】水銀は、純水銀を直接封入してもよいし、
アマルガムの形で封入してもよい。
【0026】ガラス外管について説明する。
【0027】ガラス外管は、ガラスバルブと同一材質の
ガラスを用いれば、熱膨張率は等しいが、熱膨張率が大
きく相違していないで、しかもガラスバルブとの間の加
工性に支障がなければ、異なったガラス材料を用いるこ
とができる。後述するように、発光管とガラス外管とに
異なるガラスを用いて熱膨張率差を機械的強度向上のた
めに積極的に利用することもできる。
【0028】発光管の説明において述べたように本発明
は特定用途に限定されないから、ガラス外管も蛍光ラン
プの用途に応じて所望の寸法に設定することができる
が、特に細長でコンパクトな蛍光ランプにおいては、ガ
ラス外管は、一般的には外径8mm以下、好ましくは6
mm以下、最適には4mm以下である。また、肉厚は、
一般的には1mm以下、好ましくは0.1〜0.7m
m、最適には0.3mm程度である。さらに、全長は、
一般的には任意長さとすればよいが、好ましくは30〜
300mm、最適には50〜250mmである。
【0029】ガラス外管は、発光管に対して一般的には
同心的位置関係において気密に封止されるが、発光管の
周囲にガラス外管によって空隙が形成されていればよ
く、したがって偏心していても差し支えない。極端な場
合、発光管の周面の一部がガラス外管に接触していても
基本的には所期の作用効果が得られるので、これも許容
される。なお、ガラス外管によって発光管の周囲に形成
される間隙はその存在がわずかに分かる程度に小さくて
も所期の作用効果を奏する。
【0030】また、本発明においては、ガラス外管は任
意数たとえば同心的に用いることができる。さらに、ガ
ラス外管内は排気して減圧雰囲気にしてもよいし、真空
度を高くして100Pa以下のいわゆる高真空にするこ
とができる。
【0031】ガラス外管と発光管のガラスバルブとの封
止はどのような手段によってもよい。封止をガラス溶着
によって行う場合は、両者のガラスの双方または一方が
溶融して固着することの他に、両者の熱膨張率の中間の
値を有する溶着用のガラス材料を介在させてガラス溶着
させてもよい。
【0032】透光性導電膜について説明する。
【0033】透光性導電膜は、発光管から放射される高
周波ノイズがガラス外管から外部に放射されるのを遮蔽
するのに必要な導電度を備える。
【0034】また、透光性導電膜としては、既知の各種
透光性導電膜を用いることができるが、ラピッドスター
ト形蛍光ランプなどで使用されているITO膜は安価に
入手でき、適当な抵抗値を付与させることができるの
で、好適である。なお、ITO膜とは、インジウムおよ
び錫の酸化物からなる導電膜で、比較的可視光透過率が
高い。
【0035】さらに、透光性導電膜は、ガラス外管の外
周面、内周面および内外両周面のいずれかに形成されて
いればよい。
【0036】さらにまた、透光性導電膜は、既知の種々
の製造法を用いて形成することができる。たとえば真空
蒸着法、ディップ法、スプレイ法、CVD法などを用い
ることができる。
【0037】さらにまた、透光性導電膜を接地するのに
必要な電気接続手段を用いることができる。たとえば透
光性導電膜がガラス外管の外周面に形成されている場合
には、蛍光ランプの両端に装着して蛍光ランプを保持す
るゴムキャップを導電性ゴムで形成し、ランプホルダを
ばね性金属で形成して、これを接地することによって透
光性導電膜を容易かつ確実に接地することができる。
【0038】また、ガラス外管の内周面に透光性導電膜
を形成した場合には、ガラス外管の封着部を介してリー
ド線を封着し、その先端を透光性導電膜に直接または透
光性導電膜に被着した導電性接触部を介して間接的に接
続することができる。さらに、異なる態様としては、リ
ード線の先端にばね接触部を形成して、このばね接触部
を発光管とガラス外管との間に圧接させることにより、
透光性導電膜に接続させることができる。
【0039】ここで、2重管形蛍光ランプの製造方法の
一例を説明する。
【0040】まず、発光管を常法により製造する。
【0041】次に、ガラス外管用のガラス管の外周面に
透光性導電膜を常法により形成する。
【0042】そして、上記ガラス管に発光管を挿入し、
両者の一端部を支持する。そして、ガラス管の他端部を
ガスバーナ、電気ヒータなどで加熱すると、やがてガラ
ス管が軟化するので、発光管およびガラス管の他端部を
溶着することができる。
【0043】ガラス溶着した他端を支持して、ガラス管
の一端部を排気装置に接続し、上記と同様にガラス外管
全体を加熱しながら排気して、不純ガスを放出させる。
【0044】最後に、排気を継続しながら一端部を加熱
して他端部と同様にガラス溶着すると、発光管の外側に
ガラス外管を形成することができる。
【0045】次に、本発明の作用について説明する。
【0046】そうして、ガラスバルブの両端部とガラス
外管の両端部とを、ガラス溶着によって一体化したこと
により、両者を従来技術のように格別異質の部材を用い
ることなく所定の位置関係を確実に保持しながら十分気
密に封止することができ、構造が簡素化される。しか
も、発光管およびガラス外管の相乗作用によって機械的
強度が向上するから、相対的に肉薄のガラスバルブを用
いることもできる。ガラス外管内をたとえ排気しなくて
もガラス外管を有することにより、発光管の熱放散はか
なり少なくなり、保温作用によって低温雰囲気中におけ
る始動時の光束立ち上がりは良好になる。もちろん、ガ
ラス外管内を減圧ないし真空にすることにより、ガラス
外管内の気体による対流作用が大幅に減少するか、なく
なるので、より良好な光束立ち上がり特性を得ることが
できる。
【0047】また、本発明の多重管蛍光ランプを点灯す
るに際して、ガラス外管の透光性導電膜を接地する。す
ると、発光管から放射される高周波ノイズは、透光性導
電膜によって遮蔽されるから、ガラス外管から外部へ放
射されなくなる。
【0048】さらに、透光性導電膜は、発光管から離間
しているから、ランプ電流が透光性導電膜を介して漏洩
することはない。したがって、発光効率が漏洩電流によ
って低下することはない。
【0049】請求項2の発明の多重管形蛍光ランプは、
請求項1記載の多重管形蛍光ランプにおいて、ガラス外
管は、発光管の両端にガラス溶着により封止されている
ことを特徴としている。
【0050】本発明におけるようにガラス外管をガラス
溶着によって発光管のガラスバルブに封止すると、封止
の気密性をすこぶる良好にすることができる。
【0051】また、長期間にわたってその気密性を維持
することができる。
【0052】請求項3の発明の多重管形蛍光ランプは、
請求項1または2記載の多重管形蛍光ランプにおいて、
透光性導電膜は、ITO膜であることを特徴としてい
る。
【0053】ITO膜は、透光性導電膜を安価に得られ
て、しかも可視光透過率が比較的高いので、実用的であ
る。
【0054】請求項4の発明の多重管形蛍光ランプは、
請求項1ないし3のいずれか一記載の多重管形蛍光ラン
プにおいて、透光性導電膜の一方の端部および発光管の
端面の間の第1の距離より透光性導電膜の他方の端部お
よび発光管の端面の間の第2の距離が長いことを特徴と
している。
【0055】本発明においては、電極のリード線と透光
性導電膜との距離を高圧側では大きくすることにより、
所要の絶縁距離を確保するものである。
【0056】したがって、発光管の端面を基準にして透
光性導電膜の端部までの距離に差を設けている。低圧側
の電極を接地するのであれば、透光性導電膜と電極のリ
ード線とは接続していてもよい。このような場合は第1
の距離は0である。
【0057】ガラス外管の端部は、発光管の端面より中
央側に位置していてもよい。
【0058】そうして、第2の距離側の電極を高周波発
生手段に高圧側の出力端に接続し、第1の距離側の電極
を低圧側の出力端に接続することによって、高圧側に所
要の絶縁距離を確保することができる。
【0059】請求項5の発明の多重管形蛍光ランプ点灯
装置は、高周波発生手段と;高周波発生手段の高周波出
力が供給される請求項1ないし4のいずれか一記載の多
重管蛍光ランプと;を具備していることを特徴としてい
る。
【0060】本発明は、請求項1ないし4の特徴および
作用を備えた多重管形蛍光ランプ点灯装置である。
【0061】請求項6の発明の照明装置は、照明装置本
体と;照明装置本体に配設された請求項1ないし4のい
ずれか一記載の多重管形蛍光ランプと;照明装置本体に
支持されて多重管形蛍光ランプを付勢する高周波発生手
段と;を具備していることを特徴としている。
【0062】本発明の照明装置は、既述のように先行す
る請求項の多重管形蛍光ランプが用途を限定されないの
と同様な理由により、用途は限定されない。たとえば一
般照明用の照明器具などを含む。しかし、細長くてコン
パクトな多重管形蛍光ランプを用いる場合は、一般照明
用の照明器具であってもよいが、特に高周波ノイズを嫌
う液晶などのバックライト装置、画像形成装置の画像読
取装置および車載用計器の照明装置などに適応する。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0064】図1は、本発明の多重管形蛍光ランプの第
1の実施形態において蛍光体層を省略して示す一部切欠
正面図である。
【0065】図2は、同じく高圧側の管端部の要部拡大
断面図である。
【0066】図3は、同じく低圧側の管端部の要部拡大
断面図である。
【0067】図において、1は発光管、2はガラス外
管、3は透光性導電膜である。
【0068】発光管1は、細長い気密なガラスバルブ1
a、ガラスバルブ1aの両端部に封装された冷陰極形の
一対の電極1b、電極1bからガラスバルブ1aの端部
を貫通して導出されたリード線1c、ガラスバルブ1a
の内面に形成された蛍光体層1dならびにガラスバルブ
1a内に封入した放電媒体からなる。
【0069】発光管1は、ガラスバルブ1aが外径2.
4mm、内径1.8mm、長さ60mmである。放電媒
体は、ネオン97%、アルゴン3%(いずれも分圧比)
の混合希ガスを10.7Pa(80torr)および水
銀である。蛍光体層は、3波長発光形の蛍光体をガラス
バルブ1aの内面に塗布して形成した。
【0070】そうして、発光管1は、それ単体で点灯す
ると、ランプ電流5mAのときランプ電圧は197V
で、管面輝度は30000cd/m2(x=0.28
4、y=0.306)であった。
【0071】ガラス外管2は、外径3.2mm、内径
2.6mmであり、発光管1aと同心的な位置関係にお
いてその両端部が発光管1のガラスバルブ1aの両端部
に溶着により一体化されている。また、発光管1および
ガラス外管2との間の空間を排気後、キセノンを13.
3Pa(1torr)封入した。
【0072】透光性導電膜3は、ITO膜を真空蒸着に
より、ガラス外管2の外周面に形成した。
【0073】図2に示すように、ガラス外管2の高圧側
の端部においては、端面から5mmまでの距離の領域に
は透光性導電膜3を形成しない。
【0074】これに対して、図3に示すように、ガラス
外管2の低圧側の端部においては、端面まで透光性導電
膜3を形成している。
【0075】そして、透光性導電膜3は、膜厚が165
nm、可視光透過率が波長550nmに対して80%、
抵抗値は14Ω/sqである。
【0076】図4は、本発明の多重管形蛍光ランプの第
1の実施形態における透光性導電膜への接続の態様を示
す要部拡大正面図である。
【0077】図5は、同じく要部拡大側面図である。
【0078】図において、図1および2と同一部分には
同一符号を付して説明は省略する。4はゴムキャップ、
5はランプホルダである。
【0079】ゴムキャップ4は、導電性ゴムを成形して
得たもので、多重管形蛍光ランプの図3に示す低圧側の
管端部に圧入することにより、透光性導電膜に電気的に
接続することができる。
【0080】ランプホルダ5は、導電性にして適度の弾
力性を備えた金属板を折曲して形成され、照明装置本体
(図示しない。)に固定されるとともに、接地される。
そして、ランプホルダ5にゴムキャップ4を圧入する
と、ゴムキャップ4、したがって多重管形蛍光ランプは
ランプホルダ5に弾力的に支持されると同時に、接地さ
れる。
【0081】なお、高圧側の管端部には絶縁性のゴムキ
ャップを装着する。ランプホルダは図4および図5に示
すランプホルダと同一構造にすることができる。
【0082】図6は、本発明の多重管形蛍光ランプ点灯
装置の一実施形態を示す回路図である。
【0083】図において、6は直流電源、7は電流ヒュ
ーズ、8は高周波発生手段、9は限流要素、10は多重
管形蛍光ランプである。
【0084】高周波発生手段8は、一対のスイッチング
手段8a、8bを出力トランス8cを介して並列接続し
た並列インバータにて構成されている。
【0085】すなわち、出力トランス8cの1次巻線c
1の両端はスイッチング手段8a、8bを介して直流電
源6の1極に接続され、1次巻線8c1の中点はインダ
クタ8dを介して直流電源6の他極に接続されている。
出力トランス8cの3次巻線8c3はそれぞれスイッチ
ング手段8a、8bの帰還式制御回路を構成している。
また、直流電源6とスイッチング手段8a、8bの制御
極との間に起動用抵抗器8e、8eが接続されている。
そして、出力トランス8cの1次巻線8c1と直列に共
振用のコンデンサ8fが接続されている。直流電源6の
負極は接地されている。
【0086】出力トランス8cの2次巻線8c2の高圧
側の出力端は、コンデンサからなる限流要素9を介して
多重管形蛍光ランプ10の高圧側の電極に接続されてい
る。そして、低圧側の出力端は直接低圧側の電極に接続
されるとともに、接地されている。なお、直流電源6の
負極は接地されている。
【0087】そうして、多重管形蛍光ランプ10をラン
プ電流5mAで点灯したところ、管面輝度は22800
cd/m2であった。なお、発光管の外周面に透光性導
電膜を形成するとともに、ガラス外管には透光性導電膜
を形成していない以外は同一構造の多重管形蛍光ランプ
を試作して点灯したところ、上記と同一の管面輝度にす
るためには、6.5mAのランプ電流を流す必要があっ
た。
【0088】図7は、本発明の多重管形蛍光ランプの第
1の実施形態の高周波ノイズを測定した結果を示すグラ
フである。
【0089】図8は、暗ノイズレベルを示すグラフであ
る。
【0090】図9は、透光性導電膜を備えていない以外
は本発明の多重管形蛍光ランプの第1の実施形態と同一
構造にした比較例の高周波ノイズを測定した結果を示す
グラフである。
【0091】各図において、横軸は周波数(KHz)
を、縦軸はノイズレベル(dBm)を、それぞれ示す。
【0092】各図を対比することによって明かなよう
に、本発明の実施形態によれば、実質的に高周波ノイズ
が認められない。
【0093】これに対して、比較例はピーク状の高周波
ノイズが強く発生している。
【0094】図10は、本発明の多重管形蛍光ランプの
第2の実施形態における低圧側の管端部を示す要部拡大
断面図である。
【0095】図3と同一部分には同一符号を付して説明
は省略する。
【0096】本実施形態は、透光性導電膜の形成位置が
第1の実施形態と異なる。すなわち、透光性導電膜3は
ガラス外管2の内面に形成されている。このため、接地
用のリード線11がガラス外管2と発光管1との封着部
に封着されている。リード線11は、その内端が発光管
1およびガラス外管2の間の空隙内で透光性導電膜3に
圧接するように湾曲されてばね接触部11aを形成して
いる。
【0097】図11は、本発明の照明装置の第1の実施
形態を示す自動車のメータ照明用の液晶バックライトユ
ニットの分解斜視図である。
【0098】図において、10は多重管形蛍光ランプ、
12は液晶表示部、13は導光板、14は反射体であ
る。
【0099】導光板13は、透明アクリル樹脂からな
り、一端面から入射した光を内部で全反射を繰り返しな
がら他端面側に進行させる過程で前面から導出させる。
図示を省略したが、背面に輝度を均一化するために部分
的に反射量を制御した反射板を背面に添接するなどの構
成を付加してある。
【0100】図12は、本発明の照明装置の第2の実施
形態を示す読取装置の概念的断面図である。
【0101】図において、10は多重管形蛍光ランプ、
15は受光手段、16は信号処理装置、17は原稿載置
面、18は以上の各構成要素を収納するケース、19は
反射鏡である。
【0102】読取装置は、複写機、イメージスキャナお
よびファクシミリなどのOA機器などに適応する。
【0103】読取装置の作用については、多重管形蛍光
ランプ10を光源としていても単管の蛍光ランプと本質
的に変わらないし、また読取装置の作用は周知なので説
明は省略する。
【0104】
【発明の効果】請求項1ないし4の各発明によれば、ガ
ラス外管に透光性導電膜を形成したことにより、長期間
にわたって低温雰囲気中での始動時における光束立ち上
げが良好であるとともに、高周波ノイズを効果的に低減
して、しかも発光効率がランプ電流の漏洩によって低減
しない特に液晶バックライトユニットなどコンパクトな
照明装置用として好適な多重管形蛍光ランプを提供する
ことができる。
【0105】請求項2の発明によれば、加えてガラス外
管の両端をガラス溶着により発光管のガラスバルブの両
端部に封止したことにより、気密性が良好で、しかも長
期間にわたって気密性を維持する多重管形蛍光ランプを
提供することができる。
【0106】請求項3の発明によれば、加えて透光性導
電膜をITO膜によって形成したことにより、可視光透
過率が比較的高くて、安価な透光性導電膜を備えた多重
管形蛍光ランプを提供することができる。
【0107】請求項4の発明によれば、加えて一方の管
端部において透光性導電膜を形成しない部分を相対的に
長くしたので、これに対向する電極に高周波発生手段の
高圧側の出力端を接続することにより、高圧側に所要の
絶縁距離を確保できる多重管形蛍光ランプを提供するこ
とができる。
【0108】請求項5の発明によれば、請求項1ないし
4の効果を有する多重管形蛍光ランプ点灯装置を提供す
ることができる。
【0109】請求項6の発明によれば、請求項1ないし
4の効果を有する照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多重管形蛍光ランプの第1の実施形態
において蛍光体層を省略して示す一部切欠正面図
【図2】同じく高圧側の管端部の要部拡大断面図
【図3】同じく低圧側の管端部の要部拡大断面図
【図4】本発明の多重管形蛍光ランプの第1の実施形態
における透光性導電膜への接続の態様を示す要部拡大正
面図
【図5】同じく要部拡大側面図
【図6】本発明の多重管形蛍光ランプ点灯装置の一実施
形態を示す回路図
【図7】本発明の多重管形蛍光ランプの第1の実施形態
の高周波ノイズを測定した結果を示すグラフ
【図8】暗ノイズレベルを示すグラフ
【図9】透光性導電膜を備えていない以外は本発明の多
重管形蛍光ランプの第1の実施形態と同一構造にした比
較例の高周波ノイズを測定した結果を示すグラフ
【図10】本発明の多重管形蛍光ランプの第2の実施形
態における低圧側の管端部を示す要部拡大断面図
【図11】本発明の照明装置の第1の実施形態を示す自
動車の計器パネル用の液晶バックライトユニットの分解
斜視図
【図12】本発明の照明装置の第2の実施形態を示す読
取装置の概念的断面図
【図13】従来の2重管形蛍光ランプの断面図
【符号の説明】
1…発光管 1a…ガラスバルブ 1b…電極 1c…リード線 1d…蛍光体層 2…ガラス外管 3…透光性導電膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯浅 邦夫 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 (72)発明者 渋谷 増夫 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 (72)発明者 我妻 祐二 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細長い気密なガラスバルブ、ガラスバルブ
    の両端部に封装された一対の電極、ガラスバルブの内面
    側に形成された蛍光体層およびガラスバルブ内に封入さ
    れた放電媒体を備えてなる発光管と;発光管をその周囲
    に間隙を形成して包囲しかつ両端が発光管のガラスバル
    ブの両端部に気密に封止されたガラス外管と;ガラス外
    管の内面および外面の少なくともいずれか一方に形成さ
    れた透光性導電膜と;を具備していることを特徴とする
    多重管形蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】ガラス外管は、発光管の両端にガラス溶着
    により封止されていることを特徴とする請求項1記載の
    多重管形蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】透光性導電膜は、ITO膜であることを特
    徴とする請求項1または2記載の多重管形蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】透光性導電膜の一方の端部および発光管の
    端面の間の第1の距離より透光性導電膜の他方の端部お
    よび発光管の端面の間の第2の距離が長いことを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれか一記載の多重管形蛍光
    ランプ。
  5. 【請求項5】高周波発生手段と;高周波発生手段の高周
    波出力が供給される請求項1ないし4のいずれか一記載
    の多重管蛍光ランプと;を具備していることを特徴とす
    る多重管形蛍光ランプ点灯装置。
  6. 【請求項6】照明装置本体と;照明装置本体に配設され
    た請求項1ないし4のいずれか一記載の多重管形蛍光ラ
    ンプと;照明装置本体に支持されて多重管形蛍光ランプ
    を付勢する高周波発生手段と;を具備していることを特
    徴とする照明装置。
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