JPH10171437A - 文字データ処理装置、文字データ処理方法及び文字データ処理プログラムを記録した媒体 - Google Patents

文字データ処理装置、文字データ処理方法及び文字データ処理プログラムを記録した媒体

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JPH10171437A
JPH10171437A JP8325538A JP32553896A JPH10171437A JP H10171437 A JPH10171437 A JP H10171437A JP 8325538 A JP8325538 A JP 8325538A JP 32553896 A JP32553896 A JP 32553896A JP H10171437 A JPH10171437 A JP H10171437A
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Hideto Yamamoto
英人 山本
Masayoshi Okamoto
正義 岡本
Kanji Toyokura
完治 豊倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手書き入力された筆跡の文字の並びを調整し
て、きれいに見えるようにし、且つ読み易くする。 【解決手段】 入力装置1は、手書きの筆跡をストロー
クの場合として入力する。文字切り出し装置2は、文字
切り出し技術を利用し、その入力装置を介して入力され
たストロークの集合から各文字を切り出す。文字表示位
置調整装置3は、文字切出装置で切り出された各文字の
筆記方向の表示位置を調整して、その文字の表示位置を
決定する。表示装置4は、文字表示位置調整装置3が決
定した表示位置に、文字切出装置によって切り出された
文字を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文字を配列するた
めの文字データ処理装置、文字データ処理方法、及び文
字データ処理プログラムを記録した媒体に関する。
【0002】本願は、特に、切り分けられた手書き文字
ストロークデータを配列する場合に有効である。また、
手書き風に出力される文字フォントを配列する場合に有
効である。
【0003】
【従来の技術】手書き文字を印刷または表示する場合
は、通常、異なる要請に基づく2つのケースが考えられ
る。
【0004】まず、第1の要請は、文書を通常のフォン
ト(明朝体,ゴシック体等)を使用して印刷すると、こ
の印刷文書は、人間味のない印象を与えてしまうので、
これを防止することである。
【0005】この第1の要請に基づく、第1の従来ケー
スでは、ワードプロセッサにより作成した文書を、手書
き風に印刷している。このような手書き風印刷時には、
各印刷文字のサイズ・文字間隔・行間隔・回転角等に、
「ゆらぎ」を持たせている。また、文字を続け文字に変
形している。更に、続け文字に変形した場合には、この
続け文字に適した位置に配置するようにしている。尚、
このような手書き文字のための処理は、特開平5−33
3843号公報(G09G5/24),特開平6−110444
号公報(G09G5/24),特開平7−106660号公報(B
41J19/32),特開平5−188917号公報(G09G5/3
2),特開平7−21164号公報(G06F17/21)等で紹
介され、公知である。
【0006】第2の要請は、手書きした手書き文字は、
通常、美しくないので、これを防止することである。且
つ、手書き文字の文書を、通常の文書編集処理と同様に
操作するために、手書き文字を1文字単位で編集出来る
装置が求められている。
【0007】この第2の要請に基づいて、第2の従来ケ
ースでは、まず、手書き入力された文字列を、1文字毎
に切り出す。そして、この切り出された文字を所定の矩
形サイズに変形する。
【0008】このように、第2の要請に基づく、第2の
従来ケースでは、手書き文字を並べる場合には、各文字
サイズを所定の矩形サイズに統一してから、各文字を再
配列している。
【0009】尚、手書き文字のサイズ統一処理は、特開
平3−122773号公報(G06F15/62),特開平6−4
206号公報(G06F3/03),特開平7−182449号
公報(G06K9/32)等で紹介され、公知である。
【0010】また、上述の1文字毎の切り出しには、文
字認識技術を流用することにより行うことができる。例
えば、手書き文字のための切り出し技術は、特開平6−
348896号公報(G06K9/34),特開平7−2131
2号公報(G06K9/34),特開平6-124364号公報
(G06K9/34),特開平6-162269号公報(G06K9/6
2)等で紹介されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の第1
のケースにおいて、文字エリアと文字エリアとが、重ね
て配置される場合における問題点については、提起され
ていない。
【0012】例えば、文字列「くつばこ」を出力する
と、図11(a)(b)の如く、文字が重なることが、
考えられる。尚、説明のため、図に矩形枠を記入してい
る。また、図11(c)(d)の如くなる場合もある。
【0013】本発明は、このような、文字エリアと文字
エリアとが重ねて配置されるという従来には考えられて
いなかった点に鑑みてなされたものである。ところで、
前述の第2のケースにおいて、当業者は、「手書き文字
自体は、各文字サイズにバラツキがあり、また、配置位
置もランダムに配置されるものである。」という認識を
抱いていた。
【0014】つまり、手書き文字を揃えるには、まず、
手書き文字のサイズを統一してから処理していた。従っ
て、サイズが不統一な手書き文字自体を揃えることに関
しての発想は、無かった。
【0015】本発明は、従来と全く異なる新規な発想に
基づいて開発された発明でもあり、文字のエリアだけで
は無く、文字のストロークにより、重なり状態を検出し
て文字の配置位置を設定するものである。
【0016】これにより、手書き文字に特に好適な配列
を行うことが出来る。又、本発明は、各文字サイズにバ
ラツキがある手書き文字を、所定の文字ピッチで配置す
るものである。
【0017】この「各文字サイズにバラツキがある手書
き文字を、所定の文字ピッチで配置する」という発想
は、従来の当業者の認識とは、矛盾するものである。こ
れにより、各文字サイズにバラツキがある手書き文字
を、好適に配列することが出来る。
【0018】更に、このように、配置した手書き文字に
おいて、手書き文字のストロークにより、重なり状態を
検出して手書き文字の配置位置を設定するものでもあ
る。又、本発明は、各文字サイズにバラツキがある手書
き文字を、この文字サイズの大きさに合わせた文字間間
隔で配置するものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、文字を配列する文字データ処理装置において、文字
と文字との重なり具合を、少なくても一方の文字のスト
ロークの位置を参考に検出し、この文字と文字との重な
り具合を調整することをその特徴とする。
【0020】請求項2に記載の発明は、文字を配列する
文字データ処理装置において、文字毎のサイズが不揃い
な手書き文字を、一定の文字ピッチで配置することをそ
の特徴とする。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項2の文字
データ処理装置において、大きさが不揃いな手書き文字
を、設定した一定の文字ピッチで配置する場合に、この
手書き文字間での重なりを許容することをその特徴とす
る。
【0022】請求項4に記載の発明は、文字を配列する
文字データ処理装置において、文字毎のサイズが不揃い
な手書き文字を、このサイズに応じて調整した文字間間
隔で配置することをその特徴とする。
【0023】請求項5に記載の発明は、文字を配列する
文字データ処理装置において、手書き文字列を文字毎に
切り出したサイズが不揃いの文字、または、手書き風に
変形してサイズが不揃いの文字を配列する場合に、各文
字のストロークを囲む最小の矩形領域が重なることを許
容する文字出力位置調整手段(S25)(S90)を備
えることを特徴とする。
【0024】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の文字データ処理装置において、前記文字出力位置調整
手段(S25)(S90)は、任意の文字を構成するス
トロークが、この文字の前に位置する文字のストローク
が占める領域内に入るか否かを検出し、検出した場合に
は、この任意の文字の出力位置を修正することを特徴と
する。
【0025】請求項7に記載の発明は、手書き入力され
た文字列を各文字毎に切り出す文字切出手段(2)と、
この文字切出手段(2)で切り出された任意の文字を構
成する各ストロークが、文字配列方向において当該文字
の前に位置する文字を構成するストロークの占める領域
(R)内に入らないように、当該文字出力位置を調整し
て、この文字の出力位置を決定する文字出力位置調整手
段(3)と、文字出力位置調整手段(3)が決定した出
力位置にこの切り出された文字を出力する出力手段
(4)とを備えたことを特徴とする。
【0026】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の文字データ処理装置において、前記文字出力位置調整
手段(3)は、任意の文字を構成する各ストロークの一
部である始点(P1,P2,P3)が、文字配列方向に
おいて当該文字の前に位置する文字を構成するストロー
クの占める領域(R)内に入らないように、当該文字出
力位置を決定することを特徴とする。
【0027】請求項9に記載の発明は、請求項7又は請
求項8に記載の文字データ処理装置において、前記スト
ロークの占める領域(R)とは、文字を構成する各スト
ロークの集合の密度により求められる最小の矩形領域で
あることを特徴とする。
【0028】請求項10に記載の発明は、請求項7又は
請求項8に記載の文字データ処理装置において、前記ス
トロークの占める領域(R)とは、文字を構成する各ス
トロークに対して、横方向及び縦方向に一定量の幅を持
った領域であることを特徴とする。
【0029】請求項11に記載の発明は、請求項7又は
請求項8に記載の文字データ処理装置において、前記ス
トロークの占める領域(R)とは、文字を構成するスト
ロークから文字配列方向とは反対方向に投射された領域
であるであることを特徴とする。
【0030】請求項12に記載の発明は、手書き入力さ
れた文字列を各文字毎に切り出す文字切出手段(2)
と、この文字切出手段(2)で切り出された任意の文字
の出力位置を決定する際に、配列方向において当該文字
の前に位置する文字を囲む最小の矩形領域の大きさと、
当該文字を囲む最小の矩形領域の大きさとの、少なくて
も一方から、当該文字の文字間間隔(L)を最適値
(M)に設定する文字出力位置調整手段(3)と、文字
出力位置調整手段(3)が決定した出力位置にこの切り
出された文字を出力する出力手段(4)とを備えたこと
を特徴とする。
【0031】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の文字データ処理装置において、前記文字出力位置
調整手段(3)は、前記最小の矩形領域の幅(T)に対
応して文字間間隔(L)の最適値(M)を設定すること
を特徴とする。
【0032】請求項14に記載の発明は、文字を配列す
る文字データ処理方法において、文字と文字との重なり
具合を、少なくても一方の文字のストロークの位置を参
考に検出し、この文字と文字との重なり具合を調整する
ことを特徴とする。
【0033】請求項15に記載の発明は、文字を配列す
る文字データ処理方法において、文字毎のサイズが不揃
いな手書き文字を、一定の文字ピッチで配置することを
特徴とする。
【0034】請求項16に記載の発明は、請求項15に
記載の文字データ処理方法において、大きさが不揃いな
手書き文字を、設定した一定の文字ピッチで配置する場
合に、この手書き文字間での重なりを許容することを特
徴とする。
【0035】請求項17に記載の発明は、文字を配列す
る文字データ処理方法において、文字毎のサイズが不揃
いな手書き文字を、このサイズに応じて調整した文字間
間隔で配置することを特徴とする。
【0036】請求項18に記載の発明は、文字を配列す
る文字データ処理方法において、手書き文字列を文字毎
に切り出したサイズが不揃いの文字、または、手書き風
に変形してサイズが不揃いの文字を配列する場合に、各
文字のストロークを囲む最小の矩形領域が重なることを
許容する文字出力位置調整処理(S25)(S90)を
備えることを特徴とする。
【0037】請求項19に記載の発明は、請求項18に
記載の文字データ処理方法において、前記文字出力位置
調整処理(S25)(S90)は、任意の文字を構成す
るストロークが、この文字の前に位置する文字のストロ
ークが占める領域内に入るか否かを検出し、検出した場
合には、この任意の文字の出力位置を修正することを特
徴とする。
【0038】請求項20に記載の発明は、手書き入力さ
れた文字列を各文字毎に切り出す文字切出処理(2)
と、この文字切出処理(2)で切り出された任意の文字
を構成する各ストロークが、文字配列方向において当該
文字の前に位置する文字を構成するストロークの占める
領域(R)内に入らないように、当該文字出力位置を調
整して、この文字の出力位置を決定する文字出力位置調
整処理(3)と、文字出力位置調整処理(3)が決定し
た出力位置にこの切り出された文字を出力する出力処理
(4)とを備えたことを特徴とする。
【0039】請求項21に記載の発明は、請求項20に
記載の文字データ処理装置において、前記文字出力位置
調整処理(3)は、任意の文字を構成する各ストローク
の一部である始点(P1,P2,P3)が、文字配列方
向において当該文字の前に位置する文字を構成するスト
ロークの占める領域(R)内に入らないように、当該文
字出力位置を決定することを特徴とする。
【0040】請求項22に記載の発明は、請求項20又
は請求項21に記載の文字データ処理方法において、前
記ストロークの占める領域(R)とは、文字を構成する
各ストロークの集合の密度により求められる最小の矩形
領域であることを特徴とする。
【0041】請求項23に記載の発明は、請求項20又
は請求項21に記載の文字データ処理方法において、前
記ストロークの占める領域(R)とは、文字を構成する
各ストロークに対して、横方向及び縦方向に一定量の幅
を持った領域であることを特徴とする。
【0042】請求項24に記載の発明は、請求項20又
は請求項21に記載の文字データ処理方法において、前
記ストロークの占める領域(R)とは、文字を構成する
ストロークから文字配列方向とは反対方向に投射された
領域であるであることを特徴とする。
【0043】請求項25に記載の発明は、手書き入力さ
れた文字列を各文字毎に切り出す文字切出処理(2)
と、この文字切出処理(2)で切り出された任意の文字
の出力位置を決定する際に、配列方向において当該文字
の前に位置する文字を囲む最小の矩形領域の大きさと、
当該文字を囲む最小の矩形領域の大きさとの、少なくて
も一方から、当該文字の文字間間隔(L)を最適値
(M)に設定する文字出力位置調整処理(3)と、文字
出力位置調整処理(3)が決定した出力位置にこの切り
出された文字を出力する出力処理とを備えたことを特徴
とする。
【0044】請求項26に記載の発明は、請求項25に
記載の文字データ処理方法において、前記文字出力位置
調整処理(3)は、前記最小の矩形領域の幅(T)に対
応して文字間間隔(L)の最適値(M)を設定すること
を特徴とする。
【0045】請求項27に記載の発明は、コンピュータ
によって文字を配列する制御を行うためのプログラムを
記録した媒体において、コンピュータに、文字と文字と
の重なり具合を、少なくても一方の文字のストロークの
位置を参考に検出し、この文字と文字との重なり具合を
調整させるためのプログラムを記録することを特徴とす
る。
【0046】請求項28に記載の発明は、コンピュータ
によって文字を配列する制御を行うためのプログラムを
記録した媒体において、コンピュータに、文字毎のサイ
ズが不揃いな手書き文字を、一定の文字ピッチで配置さ
せるためのプログラムを記録することを特徴とする。
【0047】請求項29に記載の発明は、請求項28の
記録媒体において、大きさが不揃いな手書き文字を、設
定した一定の文字ピッチで配置する場合に、この手書き
文字間での重なりを許容するプログラムを記録すること
を特徴とする。
【0048】請求項30に記載の発明は、コンピュータ
によって文字を配列する制御を行うためのプログラムを
記録した媒体において、コンピュータに、文字毎のサイ
ズが不揃いな手書き文字を、このサイズに応じて調整し
た文字間間隔で配置させるプログラムを記録することを
特徴とする。
【0049】請求項31に記載の発明は、コンピュータ
によって文字を配列する制御を行うためのプログラムを
記録した媒体において、コンピュータに、手書き文字列
を文字毎に切り出したサイズが不揃いの文字、または、
手書き風に変形してサイズが不揃いの文字を配列する場
合に、各文字のストロークを囲む最小の矩形領域が重な
ることを許容する文字出力位置調整処理を実行させるた
めのプログラムを記録することを特徴とする。
【0050】請求項32に記載の発明は、請求項31の
記録媒体において、前記文字出力位置調整処理(S2
5)(S90)は、任意の文字を構成するストローク
が、この文字の前に位置する文字のストロークが占める
領域内に入るか否かを検出し、検出した場合には、この
任意の文字の出力位置を修正するプログラムを記録する
ことを特徴とする。
【0051】請求項33に記載の発明は、コンピュータ
によって文字を配列する制御を行うためのプログラムを
記録した媒体において、コンピュータに、手書き入力さ
れた文字列を各文字毎に切り出す文字切出処理(S7
6)と、この文字切出処理(S76)で切り出された任
意の文字を構成する各ストロークが、文字配列方向にお
いて当該文字の前に位置する文字を構成するストローク
の占める領域(E1’)内に入らないように、当該文字
出力位置を調整して、この文字の出力位置を決定する文
字出力位置調整処理(S90)と、文字出力位置調整処
理(S90)が決定した出力位置にこの切り出された文
字を出力する出力処理(S80)とを実行させるための
プログラムを記録することを特徴とする。
【0052】請求項34に記載の発明は、請求項33に
記載の記録媒体において、前記文字出力位置調整処理
(S90)は、任意の文字を構成する各ストロークの一
部である始点(P1,P2,P3,P4)が、文字配列
方向において当該文字の前に位置する文字を構成するス
トロークの占める領域(E1’)内に入らないように、
当該文字出力位置を決定するプログラムを記録すること
を特徴とする。
【0053】請求項35に記載の発明は、請求項33又
は請求項34に記載の記録媒体において、前記ストロー
クの占める領域とは、文字を構成する各ストロークの集
合の密度により求められる最小の矩形領域であるプログ
ラムを記録することを特徴とする。
【0054】請求項36に記載の発明は、請求項33又
は請求項34に記載の記録媒体において、前記ストロー
クの占める領域とは、文字を構成する各ストロークに対
して、横方向及び縦方向に一定量の幅を持った領域であ
るとするプログラムを記録することを特徴とする。
【0055】請求項37に記載の発明は、請求項33又
は請求項34に記載の記録媒体において、前記ストロー
クの占める領域(E1’)とは、文字を構成するストロ
ークから文字配列方向とは反対方向に投射された領域で
あるとするプログラムを記録することを特徴とする。
【0056】請求項38に記載の発明は、コンピュータ
によって文字を配列する制御を行うためのプログラムを
記録した媒体において、コンピュータに、手書き入力さ
れた文字列を各文字毎に切り出す文字切出処理と、この
文字切出処理で切り出された任意の文字の出力位置を決
定する際に、配列方向において当該文字の前に位置する
文字を囲む最小の矩形領域の大きさと、当該文字を囲む
最小の矩形領域の大きさとの、少なくても一方から、当
該文字の文字間間隔を最適値に設定する文字出力位置調
整処理と、文字出力位置調整処理が決定した出力位置に
この切り出された文字を出力する出力処理とを実行させ
るためのプログラムを記録媒体に記録することを特徴と
する。
【0057】請求項39に記載の発明は、請求項38に
記載の記録媒体において、前記文字出力位置調整処理
は、前記最小の矩形領域の幅(T)に対応して文字間間
隔(L)の最適値(M)を設定するプログラムを記録す
ることを特徴とする。請求項40に記載の発明は、コン
ピュータによって文字を配列する制御を行うためのプロ
グラムを記録した媒体において、コンピュータに、文字
毎のサイズが不揃いな手書き文字を、一定の文字ピッチ
で配置するように、この手書き文字のストロークを囲む
最小の矩形領域が重なることを許容すると共に、任意の
文字を構成するストロークが、この文字の前に位置する
文字のストロークが占める領域内に入るか否かを検出
し、検出した場合には、この任意の文字の出力位置を修
正することを特徴とする。
【0058】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図12〜図37を参照しつつ、本発
明の第1の実施形態を説明する。
【0059】この第1の実施形態は、ペン入力コンピュ
ータの例である。以下、図12〜図26を参照しつつ、
まず、既存の文書データを手書き風に出力することにつ
いて述べる。
【0060】図12は、このペン入力コンピュータの外
観図である。図13は、このペン入力コンピュータの簡
単なブロック図である。まず、各部を説明する。
【0061】図12において、(10)は、ペン入力コ
ンピュータ本体である。(12)は、文書データ等が記
録されたフロッピーディスク(FD)である。(14)
は、本願の文書処理用のアプリケ−ションプログラムが
記録されたCD−ROMであり、このプログラムは、ペ
ン入力コンピュータ(10)のハードディスク(HD)
にインストールされる。
【0062】(10a)は、入力表示一体部であり、一
般的には、タブレット部と液晶表示部とからなる。ここ
では、タブレットは、抵抗膜感圧式タブレットを採用し
ている。ここでの、入力表示一体部(10a)は、タブ
レット部と液晶表示部とを積層して一体化しているが、
これは、当然、タブレット部機能内蔵型の液晶表示部を
用いてもよい(特開平5−53726号公報(G06F3/03
3)参照)。
【0063】(10b)は、スタイラスペンである。
【0064】図13において、(20)は、CPUであ
る。(22)は、内蔵メモリである。この内蔵メモリ
(22)は、半導体RAM及びハードディスクから構成
されている。
【0065】この内蔵メモリ(22)には、CD−RO
M(14)からのアプリケーションプログラム、フォン
トデータ等が格納される。(24)は、表示用RAM
(VRAM)を内蔵する表示制御部である。
【0066】(26)は、液晶表示部である。(28)
は、タブレット制御部である。(30)は、タブレット
部である。
【0067】(32)は、CD−ROMドライブであ
る。(34)は、FDドライブである。前記内蔵メモリ
(22)には、CD−ROM(14)からのアプリケー
ションプログラムがインストールされたプログラム格納
エリア(22a)、フォントデータが格納されたフォン
トデータエリア(22b)、FD(12)からの文書デ
ータがインストールされた文書データ格納エリア(22
c)がある。
【0068】また、前述のアプリケーションプログラム
の動作時には、このアプリケーションプログラムの動作
に必要なエリアが、設けられる。ここでは、文字の重合
具合を検出するためのエリアを確保する。つまり、前回
出力された文字と同等のイメージデータが格納された前
回の展開データ用のエリア(22d)、今回出力される
文字と同等のイメージデータが仮に格納される今回の展
開デ−タ用のエリア(22e)、重合を検出するための
AND処理用のエリア(22f)が、設けられる。
【0069】なお、CD−ROMに記録されたアプリケ
ーションプログラムは、文書編集用のプログラムであ
る。このプログラムは、キーボード、マウス、ペン入力
を許容するが、ペン入力コンピュータにインストロール
されているので、ペン入力についてのみ動作を簡便に説
明する。
【0070】このペン入力コンピュータの説明を述べ
る。CD−ROM(14)に記録されたアプリケーショ
ンプログラムは、ペン入力コンピュータ(10)のメモ
リ(22)にインストールされている。
【0071】FD(12)に記録された文書データも、
ペン入力コンピュータ(10)のメモリ(22)にイン
ストールされている。このプログラムを起動し、編集対
象の文書データとして、この文書データを選択指定す
る。
【0072】この文書データが、図14の如く画面に表
示される。この表示画面モードは、「通常表示モード」
であり、従来と同様である。ここで、表示画面モード
を、「手書き表示モード:1」に設定変更する。
【0073】この場合の処理を、図15を参照しつつ説
明する。まず、ステップS21で、メモリの文書データ
エリア(22c)から文字データを順次読みだす。
【0074】ステップS22で、この文字データに対応
するフォントデータをフォントデータエリア(22b)
から読み出す。ステップS23で、このフォントデータ
に「ゆらぎ」を持たせて変形する。
【0075】ステップS24で、出力位置を「ゆらぎ」
により仮に決定する。ステップS25で、このフォント
データに基づいて変形されたフォントの出力位置を、前
の文字との重合具合に応じて、是非を検出し、不都合な
場合は再設定する。この再設定手法については、後述す
る。
【0076】ステップS26で、この変形フォントを表
示制御部(24)に出力する。ステップS27で、次の
文字データについても、同様の処理を行うために、ルー
プを形成する。
【0077】前述のステップS25での動作を、図1
6,図17を参照しつつ、説明する。ステップS31
で、ステップS24で仮に決定された出力位置に基づい
て、変形フォントを出力した場合に展開される矩形枠領
域と、前回展開済みの文字の矩形枠領域とを比較して、
重合の有無を検出する。尚、矩形枠領域の重複を検出す
ることは、特開平5-80742号公報(G09G5/32)で
公知である。
【0078】矩形枠領域の重合があれば、ステップS3
2〜S35で、文字のストロークの重合の具合を検出す
る。まず、ステップS32で、既に出力済みである前回
の文字である変形フォントを、図17(a)の如く、展
開データ用エリア(22d)に展開する。
【0079】ステップS33で、今回出力する変形フォ
ントを、図17(b)の如く、展開データ用エリア(2
2e)に展開する。ステップS34で、図17(c)の
如く、エリア(22d)とエリア(22e)との内容を
AND処理して、エリア(22f)に出力する。
【0080】図17(c)では、説明のために、変形フ
ォントの輪郭を記載しているが、実際の出力は、領域
(01,02)だけである。ステップS35で、エリア
(22f)内の出力の有無を検出し、存在すれば、スト
ロークの重合があるので、ステップS36で、出力位置
を再設定する。
【0081】尚、この上記説明では、まず、ステップS
31で文字矩形枠領域の重合を検出してから、ストロー
クの重合を検出したが、これは、最初からストロークの
重合を検出してもよい。
【0082】また、上記説明では、ストロークの重合が
存在する場合に、出力位置を最初から再設定するように
したが、文字配列方向に所定距離移動するようにしても
よい。尚、この場合、横書き表示を行っているので、移
動方向は右横方向である。尚、縦書き表示の場合は縦下
方向となる。
【0083】また、上記説明では、ペン入力コンピュー
タの表示について説明したが、本願は、これに限定され
るものではなく、マウス・キーボード付きコンピュー
タ、PDA装置でもよい。また、プリンタを接続して印
刷出力時にも用いる。
【0084】また、この表示モードの説明では、ストロ
ーク同士の重合を検出して、変形フォントの出力位置を
再設定又は移動修正したが、本願は、これに限定される
ものではない。
【0085】他の表示モードの例を図18,図19、図
20を参照しつつ、説明する。表示モードを、「手書き
表示モード:2」に変更する。このモードの動作も、図
15と同様であるが、ステップS25での動作内容が図
16の動作とは異なる。
【0086】このステップS25での動作を、図18、
図19を参照しつつ、説明する。図18のステップS4
2〜S45で、この出力位置に基づいて、変形フォント
を出力した場合の各ストロークの筆記始点と、前回展開
済みの文字の文字矩形枠領域とを比較する。
【0087】まず、ステップS42で、既に出力済みで
ある前回の文字である変形フォントの矩形枠領域を、図
19(a)の如く、エリア(22d)に展開する。尚、
図19(a)では、説明のために、文字の矩形枠領域だ
けでなく、前回出出力された変形フォントを表示してい
るが、実際には、矩形枠領域だけである。
【0088】ステップS43で、今回出力する変形フォ
ントの筆記始点を、図19(b)の如く、エリア(22
e)に展開する。図19(b)では、説明のために、変
形フォントの輪郭を記載しているが、実際の出力は、始
点(P1)だけである。
【0089】ステップS44で、図19(c)の如く、
エリア(22d)とエリア(22e)との内容をAND
処理して、エリア(22f)に出力する。図19(c)
では、説明のために、文字矩形枠領域、変形フォントの
輪郭を示しているが、実際の出力は、始点に対応する領
域(01)だけである。
【0090】そして、ステップS45で、前回展開済み
の矩形エリア内に、今回展開する文字のストロークの筆
記始点が存在するか否かをエリア(22f)により、検
出する。
【0091】ストローク筆跡始点が、前回展開済みの展
開エリア内に存在すれば、ステップS46で、出力位置
を再設定する。つまりこの表示モードに於ては、図20
(a)の表示は許容されるが、図20(b)の表示は、
修正される。
【0092】上述の表示モードの説明では、前記の矩形
エリアと今回のストロークの重合を禁止するように、変
形フォントの出力位置を再設定又は移動修正したが、本
願は、これに限定されるものではない。
【0093】他の例を図21,図22を参照しつつ、説
明する。表示モードを、「手書き表示モード:3」に変
更する。このモードの動作も、図15と同様であるが、
ステップS25での動作内容が異なる。
【0094】このステップS25での動作を説明する。
まず、図21のステップS52で、既に出力済みである
前回の文字である変形フォントを、図22(a)の如
く、エリア(22d)に展開する。
【0095】ステップS53で、図22(b)の如く、
エリア(22d)のデータを左方向(−X方向)に伸ば
して、フォントの位置より左側は全てデータを挿入して
塗り潰し、ストローク占有エリアとする。
【0096】ステップS54で、今回出力する変形フォ
ントの始点を、図22(c)の如く、エリア(22e)
に展開する。この図22(c)では、説明のために変形
フォントの輪郭を示しているが、実際の出力は、始点
(P1)だけである。
【0097】ステップS55で、図22(d)の如く、
エリア(22d)とエリア(22e)との内容をAND
処理して、エリア(22f)に出力する。尚、図22
(d)では、説明のために、占有エリア、変形フォント
の輪郭を示しているが、実際の出力は、始点に対応する
領域(01)だけである。
【0098】ステップS56で、前回展開済みの占有エ
リア内に、今回展開する文字のストロークの筆記始点が
存在するか否かを、エリア(22f)により検出する。
ストローク筆跡始点が、前回展開済みの占有エリア内に
存在すれば、ステップS57で、出力位置を再設定す
る。
【0099】つまり、この表示モードに於ては、図23
の如く、表示は修正される。また、上記説明では、スト
ローク占有エリアは、ストロークの存在する位置より、
−X方向(左方向)のみとしたが、本願はこれに限定さ
れるものではない。
【0100】他の例を図24,図25を参照しつつ、説
明する。表示モードを、「手書き表示モード:4」に変
更する。このモードの動作も、図14と同様であるが、
ステップS25での動作内容が異なる。
【0101】このステップS25での動作を図24で説
明する。まず、ステップS61で、図25(a)の如
く、既に出力済みである前回の文字である変形フォント
の各ストロークの始点位置から、左上領域(E1)を占
領エリアとして塗り潰す。
【0102】この図25(a)でも説明のために変形フ
ォントの輪郭を示しているが、実際の出力は、左上領域
(E1)だけである。ステップS62で、変形フォント
を展開し、その後、図25(b)の如く、エリア(22
d)のデータを−X方向に伸ばして、フォントの展開さ
れた位置より左側の部分を塗り潰し、ストローク占有エ
リア(E1’)とする。
【0103】ステップS63で、図25(c)の如く、
今回出力する変形フォントの始点(P1)を、エリア
(22e)に展開する。ステップS64で、図25
(d)の如く、エリア(22d)とエリア(22e)と
の内容をAND処理して、エリア(22f)に出力す
る。
【0104】この図25(d)では、説明のために変形
フォントの輪郭を示しているが、実際の出力は、始点に
対応する領域(01)だけである。そして、ステップS
65で、前回展開済みの占有エリア内に、今回展開する
文字のストロークの筆記始点が存在するか否かを、エリ
ア(22f)により検出する。
【0105】ストローク筆跡始点が、前回展開済みの占
有エリア内に存在すれば、ステップS66で、出力位置
を再設定する。つまり、この表示モードに於ては、図2
6の如く、表示は修正される。
【0106】尚、上述の説明では、文字配置を、文字ス
トローク対文字ストローク、文字矩形枠領域対文字スト
ローク始点、文字ストローク占有エリア対文字ストロー
ク始点を比べることにより修正している。
【0107】しかし、本願は、これに限定されるもので
はなく、文字配置を、文字矩形エリア対文字ストロー
ク、文字ストローク占有エリア対文字ストローク、文字
ストローク始点対文字ストローク始点等で行ってもよ
い。
【0108】要は、今回の文字のストロークの情報と、
前回展開された文字の展開情報とに応じて、今回の文字
の出力位置を設定するようにすればよい。ここまでは、
既存の文書データを手書き風に表示することについて述
べた。
【0109】次に、図27〜図31を参照しつつ、手書
き文字の整列について説明する。この場合には、メモリ
(22)にエリアを追加設定する。図28に示すごと
く、この動作時には、この動作に必要なエリアが定義さ
れ、設けられる。つまり、タブレットからの入力座標列
の格納エリア(22g)、この座標データをストローク
データとして格納するストロークデータ格納エリア(2
2h)、文字ピッチ等の書式が格納された書式格納エリ
ア(22i)が、設けられる。
【0110】次に、動作を説明する。まず、従来から良
く知られている「文字認識モード」では、図27の如
く、手書き文字が認識されて、表示される。この図27
の例では、かな漢字変換機能も備えている。
【0111】次に、「電子インクモード」について、説
明する。この場合の処理を、図29を参照しつつ説明す
る。尚、この場合の処理のうち、S71〜S74,S7
6は、従来からの「文字認識モード」と同様であり、当
業者にとっては周知のことなので、簡単に説明する。
【0112】まず、ステップS71,S72で、タブレ
ット(30)からタブレット制御部(28)を介して入
力される座標データがあれば、表示制御部(24)を介
して表示部(26)に描画させる。
【0113】ステップS73で、手書き入力が、所定時
間以上入力がないことを検出し、今までに、入力された
座標データを処理する。ステップS74で、この座標デ
ータをストロークデータ化する。このストロークデータ
化とは、入力座標データを簡素化している。例えば、直
線を示す座標データ列は、始点座標データと終点位置座
標データに間引くことができる。
【0114】ステップS75で、図30の描画されたの
文字列の縦幅(h2)が、表示行幅(h1)に収まるよ
うに、文字列の拡大・縮小倍率(以下縮小倍率という)
h1/h2を求める。
【0115】ステップS76で、このストロークデータ
を参考に、手書き入力された文字列を1文字毎に切り出
す。ステップS77で、この1文字毎に切り出された文
字の縦幅が、表示行幅(h1)に収まるように、文字サ
イズを縮小する。なお、これは、内部処理であり、表示
は変わっていない。
【0116】ステップS78では、ステップS72で描
いたペン筆跡の描画を消す処理を行う。ここでは、ステ
ップS72で描いたエリア部分にペン筆跡が描かれる前
の画像を上書きしている。
【0117】ステップS79で、予め使用者が設定した
文字ピッチの値を読み出し、出力位置を決める。ステッ
プS80で、この手書き文字がこの出力位置に表示され
るように、表示制御部を介して表示部に出力する。
【0118】ステップS81で、次の文字を形成するス
トロークデータについても、同様の処理を行う。図30
の如く手書き文字が、表示される。
【0119】この動作を図31を参照しつつ説明する。
図31において、図31(a)は、手書き文字を表して
いる。図31(b)は、切り出されたそれぞれの文字の
矩形枠を表示している。
【0120】図31(c)は、切り出された文字をそれ
ぞれを示している。この切り出された文字は、所定の文
字ピッチで並べられる。尚、図31(d)(e)の手書
き文字のサイズは、図31(a)〜(c)に比べ、h1
/h2倍であるが、この図31では、仮に同じものとし
ている。
【0121】つまり、手書き文字は、図31(d)の如
く、予め定められた所定の等間隔文字ピッチで配列され
る。尚、図31(d)では、説明のために、等間隔文字
ピッチ及び各文字の矩形枠を示している。
【0122】図31(e)に、配列された手書き文字を
示している。このように、サイズにバラツキのある手書
き文字を等間隔文字ピッチで配列するので、手書き文字
が見易くなる。
【0123】このように、本願では、手書き文字をサイ
ズを揃えること無く整列させる発想を提案した。ところ
で、非常に特徴のある筆記を行う使用者においては、以
下の、問題点が発生する場合がある。
【0124】つまり、手書き文字の大きさにバラツキが
ありすぎて、手書き文字の切り出し位置を誤る場合があ
る。図32に、このような誤切出処理の場合を説明す
る。
【0125】図32(a)は、手書き文字を表してい
る。図32(b)は、誤って切り出されたそれぞれの文
字の矩形枠を表示している。
【0126】図32(c)は、誤って切り出された文字
をそれぞれを示している。図32(d)に、切り出され
た文字を等間隔文字ピッチで配列した状態を示してい
る。ここでは、説明のために、等間隔文字ピッチ及び各
文字の矩形枠を示している。
【0127】図32(e)に、等間隔文字ピッチで配列
された手書き文字を示している。このように、切り出し
位置に誤りがある文字を所定等間隔文字ピッチで並べた
場合、反対に、文字が読み辛くなる場合が、発生する。
【0128】この問題を改善するモード例を、図33〜
図37を参照しつつ、説明する。モードを、「電子イン
クモード(重なり調整)」に設定する。このモードの動
作も、図33で示される様に図29と略同様である。
【0129】この図33のステップS90で示す動作が
異なる。このステップS90では、文字の重合検出を行
い、重合する場合は、出力位置の再設定を行っている。
【0130】このステップS90での動作を図34に示
す。図34のステップS101で、展開用エリア(22
d)において、図35(a)の如く、前回に出力した文
字の各ストロークの始点から左上領域を占有エリア(E
1)として塗り潰す。この図35(a)では、説明のた
めに手書き文字の輪郭を示しているが、実際の出力は、
左上領域(E1)だけである。
【0131】図34のステップS102で、展開用エリ
ア(22d)において、前回に出力した文字の各ストロ
ークの左側領域を塗り潰す。従って、図35(b)の如
く、塗りつぶされた占有エリア(E1’)を得る。
【0132】この図35(b)では、説明のために手書
き文字を示しているが、実際の出力は、占有エリア(E
1’)だけである。ステップS103で、所定の等間隔
文字ピッチに基づいて設定された出力位置に今回の文字
を出力した場合の始点(P1,P2,P3,P4)を、エリア
(22e)に展開する。
【0133】ステップS104で、図35(d)の如
く、図35(b)のエリア(22d)と図35(c)の
エリア(22e)との内容をAND処理して、図35
(d)のエリア(22f)に出力する。
【0134】この図35(d)では、説明のために文字
の輪郭を示しているが、実際の出力は、始点に対応する
領域(01,02,03)だけである。そして、ステップ
S105で、前回の文字の占有エリア内に、今回展開す
る文字のストロークの筆記始点が存在するか否かを、エ
リア(22f)により検出する。
【0135】ストローク筆跡始点が、前回展開済みの占
有エリア内に存在すれば、ステップS106で、今回の
文字の出力位置を右側に移動して再設定する。このモー
ドでは、上述の出力位置の修正を行っている。
【0136】従って、図37の如く、筆記し、誤切出が
行われたする。図36(a)は、この手書き文字を表し
ている。図36(b)は、誤って切り出されたそれぞれ
の文字の矩形枠を表示している。
【0137】図36(c)は、誤って切り出された文字
をそれぞれを示している。図36(d)に、切り出され
た文字を等間隔文字ピッチで、且つ、上述の出力位置の
修正を行った状態を示している。ここでは、説明のため
に、等間隔文字ピッチ及び各文字の矩形枠を示してい
る。
【0138】図36(e)に、配列された手書き文字を
示している。つまり、この表示モードに於ては、図37
の如き表示が為される。このように本願は、切り出し位
置を誤りがあっても、手書き文字を判別可能に配置する
ことが可能となる。
【0139】尚、上述の説明では、文字配置を、文字占
有領域対文字ストローク始点とを比較して、文字出力位
置を修正したが、本願はこれに限定されるわけではな
い。また、上述の説明では、等間隔文字ピッチは、予め
使用者が定めたが、手書き文字列を切り分けるために、
手書き文字列から推定した平均文字ピッチに対応する値
としてもよい。
【0140】又、上述の説明では、このコンピュータに
手書き入力されたものを表示しているが、例えば、FD
や通信を介して、他のコンピュータから得られた入力座
標列データ又はストロークデータを処理して出力するだ
けでもよい。
【0141】又、上述の説明では、文字と文字との重合
を展開用エリアのAND処理により求めているが、これ
は、当然、プログラムによる条件式の羅列により実現し
てもよい。
【0142】又、上述の説明では、フォントデータは、
通常のフォントとしたが、これは、予め使用者が入力し
た手書きフォントであってもよい。要は、ストロークの
始点が分かればよい。
【0143】(第2の実施形態)上述の第1の実施形態
では、文字を配置する場合に、前回の文字との重なり具
合を改善している。
【0144】しかし、反対に、読み辛くなることを覚悟
の上で、文字を詰めて出力することが、考えられる。つ
まり、第1の実施形態において、所定文字ピッチを
「0」に設定すると、文字を詰めて出力することができ
る。
【0145】この場合と同等に動作する手書き文字デー
タ処理装置を第2の実施形態として以下に説明する。図
1の機能ブロック図を用いて、この第2の実施形態につ
いて説明する。
【0146】図1に示すように、この手書き文字データ
処理装置は、入力装置1、文字切り出し装置2、文字表
示位置調整装置3、表示装置4から構成されている。入
力装置1は、電磁誘導型のタブレットとペンとで構成さ
れている。
【0147】電磁誘導型のタブレットは、電磁誘導型ペ
ンのタブレット面へのタッチだけでなく、ペンの離間状
態についても検知することができる。そのため、入力装
置1は、ペンの座標(x,y)とペンの状態(ペンFA
R,ペンOFF,ペンON)とを一定時間間隔で検出
し、そのデータを出力することができる。
【0148】ここでペンFARとはペン先が筆記面から
大きく離れている状態であり、ペンOFFとはぺン先が
筆記面から離れている状態であり、ペンONとはペン先
が筆記面に接触している状態である。
【0149】従って、電磁誘導型のペンを用いて、タブ
レット上に文字等を筆記することで、前記したペンの座
標及び状態からなるデータにより、ストロークの集合
(手書き入力データ)が入力される。
【0150】文字切り出し装置2は、公知の文字切り出
し技術を利用し、入力装置1を介して入力された筆跡
(ストロークの集合)から各文字を切り出す。文字表示
位置調整装置3は、文字切り出し装置2で切り出された
文字の筆記方向の表示位置を後述する表示条件のように
調整して、文字の表示位置を決定する。
【0151】表示装置4は、LCD等のディスプレイで
構成されている。この表示装置4では、文字表示位置調
整装置3で決定された表示位置に、文字切り出し装置2
で切り出された文字が表示される。
【0152】次に、文字表示位置調整装置3における文
字の筆記方向の表示位置の調整処理について、図2に示
すフローチャートを用いて説明する。なお、このフロー
チャートにおいて、「n」は、文字切り出し装置2で切
り出された文字が、入力された筆跡の何文字目かを示す
値である。
【0153】まず、ステップS1において、2文字目の
文字の筆記方向の表示位置の決定を行うために、nに2
が代入される。なお、先頭の文字(1文字目の文字)の
表示位置は決定されているものとする。
【0154】次に、ステップS2に移行して、n文字目
の(最初のル−ティンでは2文字目)の文字が設定され
た表示条件を満足しているか否かの判定が行われる。ス
テップS2において、n文字目の文字が設定条件を満足
する場合はステップS4に移行し、設定条件を満足しな
い場合は、ステップS3に移行する。
【0155】ステップS3においては、n文字目の文字
の筆記方向の表示位置が後述する表示条件を満足するよ
うに、n文字目の文字の筆記方向の表示位置を調整して
決定する。そして、表示装置4に対して、決定した表示
位置に文字を表示させる。
【0156】次に、ステップS4に移行して、nにn+
1が代入されて、nがインクリメントされる。次に、ス
テップS5に移行して、ステップS4でインクリメント
されたn文字目の文字の有無が判断される。このステッ
プS5においては、インクリメントされたn文字目の文
字があると判断された場合は、ステップS2に戻され、
n文字目の文字がなくなるまでステップS2〜ステップ
S4の処理が繰り返される。また、ステップS5におい
て、n文字目の文字にデータが無いと判断された場合
は、文字の筆記方向の表示位置の調整処理を終了する。
【0157】ここで、ステップS3で述べた表示条件と
しては、以下のものがある。 (表示条件1)n文字目の文字を構成する各ストローク
の始点が、n−1文字目の文字を構成するストロークの
占める領域内にないこと。
【0158】(表示条件2)n文字目の文字を構成する
各ストロークの一部が、n−1文字目の文字を構成する
ストロークの占める領域内にないこと。
【0159】なお、ここで言うストロークの占める領域
は、以下の各設定条件のうちいずれか一つの設定条件に
よって設定される。 (設定条件1;図3(a)参照)文字を構成する各スト
ロークを囲む最小の矩形領域を、ストロークの占める領
域Rとする。
【0160】(設定条件2;図3(b)参照)文字切り
出し装置2で切り出された文字を構成する各ストローク
に対して、まず、水平方向(横方向、X方向)へ投射を
行う。このとき、ストロークのある場合には「1」、ス
トロークのない場合には「0」として、各ストロークに
対してX方向の重み付けを行う。このようにすれば、あ
るX座標におけるストロークの数量が分かるとともに、
そのX座標におけるストロークの有無が判断される。
【0161】そして、X方向及びY方向の重み付けの共
通部分で、重みづけの数量が一定値以上の矩形領域を、
文字を構成するストロークを囲む最小の領域Rとする。
言い換えれば、ストロークの集合が密であるところのみ
ストロークの占める領域R内とし、ストロークの集合が
疎であるところをストロークの占める領域R外と考える
わけである。
【0162】このように、ストローク集合の密度により
求められる最小の矩形領域を、文字を構成するストロー
クの占める領域Rとする。 (設定条件3;図3(c)参照)文字を構成する各スト
ロークに対して、X方向及びY方向にある一定量の幅を
持たせ、これを囲む領域をストロークの占める領域Rと
する。 (設定条件4;図3(d)参照)文字を構成する最も右
端の点をから左方向へ投射を行い、この投射された領域
をストロークの占める領域Rとする。
【0163】次に、文字表示位置調整装置3における文
字の筆記方向の表示位置の調整処理について、上記各設
定条件1〜4毎に実際の文字例を用いて具体的に説明す
る。 (1)設定条件1を採用した場合 図4(a)に示すように、n−1文字目の文字である
「大」について、設定条件1によりストロークの占める
領域Rが決定される。
【0164】(1−1)表示条件1を適用した場合 表示条件1を満足するのは、n文字目の文字である
「人」を構成する各ストロークの始点P1,P2が、
「大」を構成するストロークの占める領域R内にない場
合である。そのため図4(b)に示すように、「大」の
領域Rに対して、「人」の始点P2が隣接するように、
「人」の筆記方向の表示位置が決定される。
【0165】(1−2)表示条件2を適用した場合 表示条件2を満足するのは、「人」を構成するストロー
クの一部が、「大」を構成するストロークの占める領域
R内にない場合である。そのため、図4(c)に示すよ
うに、「大」の領域Rに対して、「人」を構成するスト
ロークの一部が隣接するように、「人」の筆記方向の表
示位置が決定される。
【0166】(2)設定条件2を採用した場合 図5(a)に示すように、n−1文字目の文字である
「大」について、設定条件2によりストロークの占める
領域Rが決定される。
【0167】(1−1)表示条件1を適用した場合 表示条件1を満足するのは、n文字目の文字である
「人」を構成する各ストロークの始点P1,P2が、
「大」を構成するストロークの占める領域R内にない場
合である。そのため図5(b)に示すように、「大」の
領域Rに対して、「人」の始点P2が隣接するように、
「人」の筆記方向の表示位置が決定される。
【0168】この場合、「大」の領域Rと「人」を構成
するストロークの一部とが重合し、「大」と「人」とを
別の文字として判別することが困難になるが、辛うじて
判別可能である。
【0169】この「人」の代わりに「地」がn文字目の
文字とすると、この「地」を構成する各ストロークの始
点P1,P2,P3・・・が文字全体の中央より左側に
位置しているので、図5(d)に示すように、「大」と
「地」とが出力される。 (2−2)表示条件2を適用した場合 表示条件2を満足するのは、「人」を構成するストロー
クの一部が、「大」を構成するストロークの占める領域
R内にない場合である。そのため、図5(c)に示すよ
うに、「大」の領域Rに対して、「人」を構成するスト
ロークの一部が隣接するように、「人」の筆記方向の表
示位置が決定される。この場合、「大」を構成するスト
ロークの一部と、「人」を構成するストロークの一部が
重合するが、「大」と「人」とを別の文字として十分に
判別することが可能である。
【0170】(3)設定条件3を採用した場合 図6(a)に示すように、n−1文字目の文字である
「大」について、設定条件3によりストロークの占める
領域Rが決定される。
【0171】(3−1)表示条件1を適用した場合 表示条件1を満足するのは、n文字目の文字である
「人」を構成する各ストロークの始点P1,P2が、
「大」を構成するストロークの占める領域R内にない場
合である。そのため図6(b)に示すように、「大」の
領域Rに対して、「人」の始点P2が隣接するように、
「人」の筆記方向の表示位置が決定される。
【0172】また、「大」「地」の場合は、図6(d)
に示すように、「大」の領域Rに対して、n文字目の文
字である「地」を構成する各ストロークの各始点P1,
P2,P3・・・が隣接するように、「地」の筆記方向
の表示位置を決定される。 (3−2)表示条件2を適用した場合 表示条件2を満足するのは、「人」を構成するストロー
クの一部が、「大」を構成するストロークの占める領域
R内にない場合である。そのため、図6(c)に示すよ
うに、「大」の領域Rに対して、「人」を構成するスト
ロークの一部が隣接するように、「人」の筆記方向の表
示位置が決定される。
【0173】(4)設定条件4を採用した場合 図7(a)に示すように、n−1文字目の文字である
「大」について、設定条件4によりストロークの占める
領域Rが決定される。
【0174】(4−1)表示条件1を適用した場合 表示条件1を満足するのは、n文字目の文字である
「人」を構成する各ストロークの始点P1,P2が、
「大」を構成するストロークの占める領域R内にない場
合である。そのため図7(b)に示すように、「大」の
領域Rに対して、「人」の始点P2が隣接するように、
「人」の筆記方向の表示位置が決定される。
【0175】また、「大」「地」の場合は、図7(d)
に示すように、「大」の領域Rに対して、n文字目の文
字である「地」を構成する各ストロークの各始点P1,
P2,P3・・・が隣接するように、「地」の筆記方向
の表示位置を決定しても、「大」と「地」とは重合しな
い。 (4−2)表示条件2を適用した場合 表示条件2を満足するのは、「人」を構成するストロー
クの一部が、「大」を構成するストロークの占める領域
R内にない場合である。そのため、図7(c)に示すよ
うに、「大」の領域Rに対して、「人」を構成するスト
ロークの一部が隣接するように、「人」の筆記方向の表
示位置が決定される。
【0176】以上のように、この第2の実施形態におい
ては、以下のような作用がある。 (1) 文字表示位置調整装置において、上記の各設定
条件1〜4および各表示条件1,2を利用して文字の筆
記方向の表示位置を調整する。
【0177】従って、以下の効果を得ることができる。 (1) 第2の実施形態によれば、手書き入力された各
文字ピッチを、判読可能な範囲で最小値に設定できる。
そのため、入力装置1を構成するタブレット上に記入可
能な文字数を増やすことができる。また、表示装置4を
構成するディスプレイ上に表示可能な文字数を増やすこ
とができる。従って、入力装置1及び表示装置4の有効
利用を図ることが可能になる。
【0178】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について、図面を用いて説明する。本実施形態
の手書き文字データ処理装置の構成は、図1に示す第2
の実施形態のそれと同じである。本実施形態において、
第2の実施形態と異なるのは、文字表示位置調整装置3
における文字の筆記方向の表示位置の調整処理だけであ
る。
【0179】本実施形態の文字表示位置調整装置3にお
ける筆記方向の表示位置の調整処理について、図8に示
すフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS
11においては、第2の実施形態における設定条件1
(文字を構成するストロークを囲む最小の矩形領域を、
ストロークの占める領域Rとする)を用い、n−1文字
目の文字を構成するストロークの占める領域RのX方向
の大きさ(以下、文字の幅という)Tを測定する。
【0180】次に、ステップS12に移行して、ステッ
プS11で測定した文字の幅Tに対応した文字間間隔の
最適値Mを算出する。すなわち、標準文字幅の基準値t
の場合における標準文字間間隔の最適値mを予め求めて
おく。そして、ステップS11で測定した文字の幅Tが
標準文字幅の基準値tのk倍の場合は、標準文字間間隔
の最適値mのk倍をその文字間間隔の最適値Mとする。
【0181】例えば、標準文字幅の基準値tを10ミリ
メータの場合における標準文字間間隔の最適値mを3ミ
リメータとする。この場合、ステップS11で測定した
文字幅Tが20(=t×2=10×2)ミリメータの場
合には、文字間間隔の最適値Mを6(=m×2=3×
2)ミリメータとする。
【0182】次に、ステップS13に移行して、n−1
文字目の文字とn文字目の文字との文字間間隔Lが、最
適値Mと等しいか否かの判定が行われる。ステップS1
3において、n−1文字目の文字とn文字目の文字間間
隔Lが最適値Mと等しい場合は文字の筆記方向の表示位
置の調整処理を終了し、等しくない場合にはステップS
14に移行する。
【0183】ステップS14においては、n−1文字目
の文字とnの文字目の文字との文字間間隔Lが最適値M
と等しくなるように、文字間間隔を決定する。そして、
表示装置4に対して、決定した表示位置に文字を表示さ
せる。
【0184】次に、文字表示位置調整装置3における文
字の筆記方向の表示位置の調整処理について、実際の文
字例を用いて具体的に説明する。図9(a)に示すよう
に、n−1文字目の文字である「大」と、n文字目の文
字である「人」との文字間間隔Lが最適値Mよりも広い
場合がある。この場合は、図9(b)に示すように、
「人」を「大」の方向へ移動させることにより、文字間
間隔Lを最適値Mと等しくする。
【0185】図10(a)に示すように、n−1文字目
の文字である「大」と、n文字目の文字である「人」と
の文字間間隔Lが最適値Mよりも狭い場合がある。この
場合は、図10(b)に示すように、「人」を「大」の
方向とは逆方向へ移動させることにより、文字間間隔L
を最適値Mと等しくする。
【0186】以上のように、この第3の実施形態におい
ては、以下のような作用及び効果を得ることができる。 (1)文字表示位置調整装置3において、n−1文字目
の文字とn文字目の文字との文字間間隔Lを、n−1文
字目の文字の幅Tに対応した最適値Mに調整する。
【0187】(2)上記(1)より、文字表示位置調整
装置3において文字の間隔を調整することで、文字列全
体のバランスをとることが可能になり、きれいで且つ読
み易い筆跡を得ることができる。
【0188】つまり、文字の幅Tが大きい場合には文字
間間隔Lを大きくすることで、文字間間隔Lがつまり過
ぎて読みにくくなるのを防止することができる。また、
文字の幅Tが小さい場合には文字間間隔をも小さくする
ことで、文字間間隔Lが広がり過ぎて読みにくくなるの
を防止することができる。
【0189】(3)上記(1)(2)より、手書き入力
された各文字の間隔を最適化することができる。 (4)n文字目の文字が促音の場合には、文字間間隔L
を最適値Mにすると、n−1文字目の文字とn文字目の
文字との文字間間隔が広くなり過ぎることがある。しか
し、文字列全体で見れば促音は僅かしか含まれていない
ため、特に問題とはならない。
【0190】(5)手書き入力された各文字の大きさ
は、個人によって非常に異なるが、特定個人においては
常にほぼ一定である。従って、手書き文字データ処理装
置の使用者を特定し、特定使用者について、前記したよ
うに、文字の幅が基準値tの場合における文字間間隔の
最適値mを予め求めておけば、その使用者の手書き入力
の癖に対応して、文字間間隔の最適化を図ることができ
る。
【0191】なお、上記各実施形態は以下のように変更
してもよく、その場合でも同様の作用及び効果を得るこ
とができる。 (a)第2実施形態において、各設定条件1〜4のうち
任意の設定条件を適宜組み合わせて実施する。例えば、
設定条件1と設定条件2とを組み合わせたり、設定条件
1〜4を全て組み合わせたりする。
【0192】(b)第3の実施形態において、n−1文
字目の文字の幅Tだけでなく、n文字目の文字の幅をも
勘案して文字間間隔の最適値Mを設定する。 (c)横書きの手書き入力だけでなく、縦書きの手書き
入力に適用する。横書きの文字配列出力だけでなく、縦
書きの文字配列出力に適用する。
【0193】(d)日本語だけでなく、他の言語に適用
する。ところで、プログラムは、最初CD−ROMから
なる記録媒体に記録されているが、このようなプログラ
ムを記録する媒体は、コンピュータソフトウエアを記録
できるものならどのようなものでもよい。具体的には、
半導体メモリ、フロッピ−デイスク(FD)、ハードデ
ィスク(HD)、光ディスク(CD−ROM)、光磁気
ディスク(MO,MD)、相変化ディスク(PD)、磁
気テープなどを含むものである。
【0194】
【発明の効果】請求項1〜13のいずれか1項に記載の
発明によれば、手書き入力された筆跡の文字等の配列方
向の並びを調整して、きれいに見えるようにし、且つ読
みやすくすることが可能な文字入力データ処理装置を提
供することができる。
【0195】請求項14〜26のいずれか1項に記載の
発明によれば、手書き入力された筆跡の文字等の配列方
向の並びを調整して、きれいに見えるようにし、且つ読
みやすくすることが可能な文字入力データ処理方法を提
供することができる。
【0196】請求項27〜40のいずれか1項に記載の
発明によれば、手書き入力された筆跡の文字等の配列方
向の並びを調整して、きれいに見えるようにし、且つ読
みやすくすることが可能な文字入力データ処理をコンピ
ュータのソフトウエアの形式で記録した媒体を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第2及び第3の実施形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】 第2の実施形態の動作を説明するためのフロ
チャート。
【図3】 第2の実施形態の作用を説明するための説明
図である。
【図4】 第2の実施形態の作用を説明するための説明
図である。
【図5】 第2の実施形態の作用を説明するための説明
図である。
【図6】 第2の実施形態の作用を説明するための説明
図である。
【図7】 第2の実施形態の作用を説明するための説明
図である。
【図8】 第3の実施形態の動作を説明するためのフロ
チャート。
【図9】 第3の実施形態の作用を説明するための説明
図である。
【図10】 第3の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図11】 問題点を説明するための図である。
【図12】 第1の実施形態を説明するための図であ
る。
【図13】 第1の実施形態の構成を示すブロック図で
ある。
【図14】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図15】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図16】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図17】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図18】 第1の実施形態の動作を説明するためのフ
ロチャート。
【図19】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図20】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図21】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図22】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図23】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図24】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図25】 第1の実施形態の動作を説明するためのフ
ロチャートである。
【図26】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図27】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図28】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図29】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図30】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図31】 第1の実施形態の動作を説明するためのフ
ロチャートである。
【図32】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図33】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図34】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図35】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図36】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【図37】 第1の実施形態の作用を説明するための説
明図である。
【符号の説明】
1・・入力手段としての入力装置、 2・・文字切出手段としての文字切出装置、 3・・文字出力位置調整手段としての文字表示位置調整
装置、 4・・出力手段としての表示装置、 R・・ストロークの占める領域の一例、 P1,P2,P3・・各ストロークの始点、 L・・文字間間隔、 M・・文字間間隔の各最適値。

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字を配列する文字データ処理装置にお
    いて、 文字と文字との重なり具合を、少なくても一方の文字の
    ストロークの位置を参考に検出し、この文字と文字との
    重なり具合を調整することを特徴とする文字データ処理
    装置。
  2. 【請求項2】 文字を配列する文字データ処理装置にお
    いて、 文字毎のサイズが不揃いな手書き文字を、一定の文字ピ
    ッチで配置する文字データ処理装置。
  3. 【請求項3】 大きさが不揃いな手書き文字を、設定し
    た一定の文字ピッチで配置する場合に、この手書き文字
    間での重なりを許容する請求項2の文字データ処理装
    置。
  4. 【請求項4】 文字を配列する文字データ処理装置にお
    いて、 文字毎のサイズが不揃いな手書き文字を、このサイズに
    応じて調整した文字間間隔で配置する文字データ処理装
    置。
  5. 【請求項5】 文字を配列する文字データ処理装置にお
    いて、 手書き文字列を文字毎に切り出したサイズが不揃いの文
    字、または、手書き風に変形してサイズが不揃いの文字
    を配列する場合に、各文字のストロークを囲む最小の矩
    形領域が重なることを許容する文字出力位置調整手段を
    備えることを特徴とする文字データ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記文字出力位置調整手段は、任意の文
    字を構成するストロークが、この文字の前に位置する文
    字のストロークが占める領域内に入るか否かを検出し、 検出した場合には、この任意の文字の出力位置を修正す
    ることを特徴とする請求項5に記載の文字データ処理装
    置。
  7. 【請求項7】 手書き入力された文字列を各文字毎に切
    り出す文字切出手段(2)と、 この文字切出手段(2)で切り出された任意の文字を構
    成する各ストロークが、文字配列方向において当該文字
    の前に位置する文字を構成するストロークの占める領域
    (R)内に入らないように、当該文字出力位置を調整し
    て、この文字の出力位置を決定する文字出力位置調整手
    段(3)と、 文字出力位置調整手段(3)が決定した出力位置にこの
    切り出された文字を出力する出力手段(4)とを備えた
    ことを特徴とする文字データ処理装置。
  8. 【請求項8】 前記文字出力位置調整手段(3)は、任
    意の文字を構成する各ストロークの一部である始点(P
    1,P2,P3)が、文字配列方向において当該文字の
    前に位置する文字を構成するストロークの占める領域
    (R)内に入らないように、当該文字出力位置を決定す
    ることを特徴とする請求項7に記載の文字データ処理装
    置。
  9. 【請求項9】 前記ストロークの占める領域(R)と
    は、文字を構成する各ストロークの集合の密度により求
    められる最小の矩形領域であることを特徴とする請求項
    7又は請求項8に記載の文字データ処理装置。
  10. 【請求項10】 前記ストロークの占める領域(R)と
    は、文字を構成する各ストロークに対して、横方向及び
    縦方向に一定量の幅を持った領域であることを特徴とす
    る請求項7又は請求項8に記載の文字データ処理装置。
  11. 【請求項11】 前記ストロークの占める領域(R)と
    は、文字を構成するストロークから文字配列方向とは反
    対方向に投射された領域であるであることを特徴とする
    請求項7又は請求項8に記載の文字データ処理装置。
  12. 【請求項12】 手書き入力された文字列を各文字毎に
    切り出す文字切出手段(2)と、 この文字切出手段で切り出された任意の文字の出力位置
    を決定する際に、配列方向において当該文字の前に位置
    する文字を囲む最小の矩形領域の大きさと、当該文字を
    囲む最小の矩形領域の大きさとの、少なくても一方か
    ら、当該文字の文字間間隔(L)を最適値(M)に設定
    する文字出力位置調整手段(3)と、 文字出力位置調整手段(3)が決定した出力位置にこの
    切り出された文字を出力する出力手段(4)とを備えた
    ことを特徴とする文字データ処理装置。
  13. 【請求項13】 前記文字出力位置調整手段(3)は、
    前記最小の矩形領域の幅(T)に対応して文字間間隔
    (L)の最適値(M)を設定することを特徴とする請求
    項12に記載の文字データ処理装置。
  14. 【請求項14】 文字を配列する文字データ処理方法に
    おいて、 文字と文字との重なり具合を、少なくても一方の文字の
    ストロークの位置を参考に検出し、この文字と文字との
    重なり具合を調整することを特徴とする文字データ処理
    方法。
  15. 【請求項15】 文字を配列する文字データ処理方法に
    おいて、 文字毎のサイズが不揃いな手書き文字を、一定の文字ピ
    ッチで配置する文字データ処理方法。
  16. 【請求項16】 大きさが不揃いな手書き文字を、設定
    した一定の文字ピッチで配置する場合に、この手書き文
    字間での重なりを許容する請求項15の文字データ処理
    方法。
  17. 【請求項17】 文字を配列する文字データ処理方法に
    おいて、 文字毎のサイズが不揃いな手書き文字を、このサイズに
    応じて調整した文字間間隔で配置する文字データ処理方
    法。
  18. 【請求項18】 文字を配列する文字データ処理方法に
    おいて、 手書き文字列を文字毎に切り出したサイズが不揃いの文
    字、または、手書き風に変形してサイズが不揃いの文字
    を配列する場合に、各文字のストロークを囲む最小の矩
    形領域が重なることを許容する文字出力位置調整処理
    (S25)(S90)を備えることを特徴とする文字デ
    ータ処理方法。
  19. 【請求項19】 前記文字出力位置調整処理(S25)
    (S90)は、任意の文字を構成するストロークが、こ
    の文字の前に位置する文字のストロークが占める領域内
    に入るか否かを検出し、 検出した場合には、この任意の文字の出力位置を修正す
    ることを特徴とする請求項18に記載の文字データ処理
    方法。
  20. 【請求項20】 手書き入力された文字列を各文字毎に
    切り出す文字切出処理(2)と、 この文字切出処理(2)で切り出された任意の文字を構
    成する各ストロークが、文字配列方向において当該文字
    の前に位置する文字を構成するストロークの占める領域
    (R)内に入らないように、当該文字出力位置を調整し
    て、この文字の出力位置を決定する文字出力位置調整処
    理(3)と、 文字出力位置調整処理(3)が決定した出力位置にこの
    切り出された文字を出力する出力処理(4)とを備えた
    ことを特徴とする文字データ処理方法。
  21. 【請求項21】 前記文字出力位置調整処理(3)は、
    任意の文字を構成する各ストロークの一部である始点
    (P1,P2,P3)が、文字配列方向において当該文
    字の前に位置する文字を構成するストロークの占める領
    域(R)内に入らないように、当該文字出力位置を決定
    することを特徴とする請求項20に記載の文字データ処
    理方法。
  22. 【請求項22】 前記ストロークの占める領域(R)と
    は、文字を構成する各ストロークの集合の密度により求
    められる最小の矩形領域であることを特徴とする請求項
    20又は請求項21に記載の文字データ処理方法。
  23. 【請求項23】 前記ストロークの占める領域(R)と
    は、文字を構成する各ストロークに対して、横方向及び
    縦方向に一定量の幅を持った領域であることを特徴とす
    る請求項20又は請求項21に記載の文字データ処理方
    法。
  24. 【請求項24】 前記ストロークの占める領域(R)と
    は、文字を構成するストロークから文字配列方向とは反
    対方向に投射された領域であるであることを特徴とする
    請求項20又は請求項21に記載の文字データ処理方
    法。
  25. 【請求項25】 手書き入力された文字列を各文字毎に
    切り出す文字切出処理(2)と、 この文字切出処理(2)で切り出された任意の文字の出
    力位置を決定する際に、配列方向において当該文字の前
    に位置する文字を囲む最小の矩形領域の大きさと、当該
    文字を囲む最小の矩形領域の大きさとの、少なくても一
    方から、当該文字の文字間間隔(L)を最適値(M)に
    設定する文字出力位置調整処理(3)と、 文字出力位置調整処理(3)が決定した出力位置にこの
    切り出された文字を出力する出力処理(4)とを備えた
    ことを特徴とする文字データ処理方法。
  26. 【請求項26】 前記文字出力位置調整処理(3)は、
    前記最小の矩形領域の幅(T)に対応して文字間間隔
    (L)の最適値(M)を設定することを特徴とする請求
    項25に記載の文字データ処理方法。
  27. 【請求項27】 コンピュータによって文字を配列する
    制御を行うためのプログラムを記録した媒体において、 コンピュータに、文字と文字との重なり具合を、少なく
    ても一方の文字のストロークの位置を参考に検出し、こ
    の文字と文字との重なり具合を調整させるためのプログ
    ラムを記録した媒体。
  28. 【請求項28】 コンピュータによって文字を配列する
    制御を行うためのプログラムを記録した媒体において、 コンピュータに、文字毎のサイズが不揃いな手書き文字
    を、一定の文字ピッチで配置させるためのプログラムを
    記録した媒体。
  29. 【請求項29】 大きさが不揃いな手書き文字を、設定
    した一定の文字ピッチで配置する場合に、この手書き文
    字間での重なりを許容する請求項28に記載のプログラ
    ムを記録した媒体。
  30. 【請求項30】 コンピュータによって文字を配列する
    制御を行うためのプログラムを記録した媒体において、 コンピュータに、文字毎のサイズが不揃いな手書き文字
    を、このサイズに応じて調整した文字間間隔で配置させ
    るプログラムを記録した媒体。
  31. 【請求項31】 コンピュータによって文字を配列する
    制御を行うためのプログラムを記録した媒体において、 コンピュータに、手書き文字列を文字毎に切り出したサ
    イズが不揃いの文字、または、手書き風に変形してサイ
    ズが不揃いの文字を配列する場合に、各文字のストロー
    クを囲む最小の矩形領域が重なることを許容する文字出
    力位置調整処理を実行させるためのプログラムを記録し
    た媒体。
  32. 【請求項32】 前記文字出力位置調整処理(S25)
    (S90)は、任意の文字を構成するストロークが、こ
    の文字の前に位置する文字のストロークが占める領域内
    に入るか否かを検出し、 検出した場合には、この任意の文字の出力位置を修正す
    ることを特徴とする請求項31に記載のプログラムを記
    録した媒体。
  33. 【請求項33】 コンピュータによって文字を配列する
    制御を行うためのプログラムを記録した媒体において、 コンピュータに、 手書き入力された文字列を各文字毎に切り出す文字切出
    処理(S76)と、 この文字切出処理(S76)で切り出された任意の文字
    を構成する各ストロークが、文字配列方向において当該
    文字の前に位置する文字を構成するストロークの占める
    領域(E1’)内に入らないように、当該文字出力位置
    を調整して、この文字の出力位置を決定する文字出力位
    置調整処理(S90)と、 文字出力位置調整処理(S90)が決定した出力位置に
    この切り出された文字を出力する出力処理(S80)と
    を実行させるためのプログラムを記録した媒体。
  34. 【請求項34】 前記文字出力位置調整処理(S90)
    は、任意の文字を構成する各ストロークの一部である始
    点(P1,P2,P3,P4)が、文字配列方向におい
    て当該文字の前に位置する文字を構成するストロークの
    占める領域(E1’)内に入らないように、当該文字出
    力位置を決定することを特徴とする請求項33に記載の
    プログラムを記録した媒体。
  35. 【請求項35】 前記ストロークの占める領域とは、文
    字を構成する各ストロークの集合の密度により求められ
    る最小の矩形領域であることを特徴とする請求項33又
    は請求項34に記載のプログラムを記録した媒体。
  36. 【請求項36】 前記ストロークの占める領域とは、文
    字を構成する各ストロークに対して、横方向及び縦方向
    に一定量の幅を持った領域であることを特徴とする請求
    項33又は請求項34に記載のプログラムを記録した媒
    体。
  37. 【請求項37】 前記ストロークの占める領域とは、文
    字を構成するストロークから文字配列方向とは反対方向
    に投射された領域であるであることを特徴とする請求項
    33又は請求項34に記載のプログラムを記録した媒
    体。
  38. 【請求項38】 コンピュータによって文字を配列する
    制御を行うためのプログラムを記録した媒体において、 コンピュータに、 手書き入力された文字列を各文字毎に切り出す文字切出
    処理と、 この文字切出処理で切り出された任意の文字の出力位置
    を決定する際に、配列方向において当該文字の前に位置
    する文字を囲む最小の矩形領域の大きさと、当該文字を
    囲む最小の矩形領域の大きさとの、少なくても一方か
    ら、当該文字の文字間間隔を最適値に設定する文字出力
    位置調整処理と、 文字出力位置調整処理が決定した出力位置にこの切り出
    された文字を出力する出力処理とを実行させるためのプ
    ログラムを記録した媒体。
  39. 【請求項39】 前記文字出力位置調整処理は、前記最
    小の矩形領域の幅(T)に対応して文字間間隔(L)の
    最適値(M)を設定することを特徴とする請求項38に
    記載のプログラムを記録した媒体。
  40. 【請求項40】 コンピュータによって文字を配列する
    制御を行うためのプログラムを記録した媒体において、 コンピュータに、文字毎のサイズが不揃いな手書き文字
    を、一定の文字ピッチで配置するように、この手書き文
    字のストロークを囲む最小の矩形領域が重なることを許
    容すると共に、 任意の文字を構成するストロークが、この文字の前に位
    置する文字のストロークが占める領域内に入るか否かを
    検出し、 検出した場合には、この任意の文字の出力位置を修正す
    ることを特徴とするプログラムを記録した媒体。
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