JPH0721159A - 文字処理装置及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本文のテキストを指定し、指定したポイント
サイズの大きさの枠を自動的に作成することができる文
字処理装置を提供すること。 【構成】 見出し枠を作成する指示を行い、見出し枠の
文字サイズ（ポイント）を指定し、本文テキスト文字列
の所望の範囲を指定し、自動的に枠の大きさを導出し、
枠を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、見出しの拡大を行うこ
とができる文字処理装置及び方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の文字処理装置においては、本文テ
キスト内に本文テキストの文字で枠領域を作成し、ま
た、行単位書式等で文字サイズを変更するか、また、本
文テキストの文字に文字サイズ修飾を施していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の文字処理装置においては枠を本文テキストの文字で
作成する場合や、文字修飾や行単位の書式を変更する場
合は、本文の文字で管理することから、本文の編集に際
して本領域も対象になるため、使用者が本領域と本文領
域を意識しながら編集を行なわなければならないという
欠点があった。

【０００４】本発明は上記従来の問題点に鑑み、本文の
テキストを指定し、指定したポイントサイズの大きさの
枠を自動的に作成することができるため、後の本文の編
集に際しては、本文とサイズ変更した文字領域とを意識
することなく本文の編集が可能になる文字処理装置を提
供することを目的とする。

【０００５】

【実施例】以下図面に基づいて、本発明の実施例を詳細
に、かつ具体的に説明する。

【０００６】図１は、本発明の文字処理装置の構成例を
示す図面である。１は中央演算処理装置（ＣＰＵ）であ
る。２は読み出し専用メモリ（ＲＯＭ）であり、図２〜
図３に示す手順のプログラム等を記憶する。３は読み書
き可能なメモリ（ＲＡＭ）である。４は外部に増設され
た読み出し専用メモリ（外部ＲＯＭ）である。５はキー
ボード制御装置（ＫＢＣ）であり、６はキーボード（Ｋ
Ｂ）である。７は表示制御装置（ＣＲＴＣ）であり、８
は表示装置（ＣＲＴ）である。９は周辺装置制御装置
（ＰＫＣ）であり、１０，１１は外部記憶装置（ＦＤ１
０およびＨＤ１１）であり、なおＦＤまたはＨＤに図２
〜図３に示す手順のプログラムを記憶しておいてもよ
い。１２は印刷装置（ＰＲＴ）である。１３はポインテ
ィングデバイス（ＰＤ）である。１４はそれら装置間の
データの送受信を行うためのシステムバスである。

【０００７】本装置のプログラムは、ＲＯＭ２，ＦＤ１
０，ＨＤ１１あるいはＲＡＭ３上に存在し、ＣＰＵ１が
システムバスを通じて逐次プログラムをＲＯＭ２，ＦＤ
１０，ＨＤ１１あるいはＲＡＭ３から読み出しつつ目的
の処理を行う。図２は、本発明を文字処理装置に適用し
た場合の全体のフローチャートを示している。かかるフ
ローチャートを使用して、本装置の動作を以下順をおっ
て説明する。

【０００８】まず、通常文章の編集を行う（図４）。次
にＳ１の機能選択処理に移る。本装置において、Ｆ２の
文字修飾をＰＤ１３によりクリックするとメニューが表
示され、表示されたメニューの中の「Ｗ見出し拡大」を
選択すると「１．作成」，「２．変更」のメニューが表
示される（図５）。次に、本文の文字列を範囲指定し
て、自動的に枠を作成する場合は「１．作成」を選択
し、既に作成した枠の文字のポイントサイズを指定し
て、枠を自動的にリサイズする場合は「２．変更」を選
択する。

【０００９】「１．作成」が選択された場合、Ｓ２に進
み文字サイズの指定を行う（図６）。ここで文字サイズ
を標準の１０．５ポイントか１１〜４２ポイントで所望
の大きさを指定することもできる。

【００１０】次にＳ３に進み見出しにしたい文書の範囲
を指定する。始点の文字にカーソルを合わせ“実行”キ
ーを押し（図７，図８）、終点の文字にカーソルを合わ
せ“実行”キーを押す（図８，図９）と画面上に「本文
に上書きされますが、よろしいですか。」と表示される
（Ｓ４）（図１０）。ここで取消を選択するとＳ３に戻
る。また、実行が選択されると図１１のごとく、指定ポ
イントの文字が入る枠を作成し、そのなかに指定した文
字列を入れる以下に説明する枠自動作成処理を実行する
（Ｓ８）。

【００１１】Ｓ１０において桁方向印刷サイズ算出処理
（桁方向は、範囲指定した左端の文字から指定文字列が
入る大きさの桁サイズを求める。）を行う。ここでＳ１
０の桁方向印刷サイズ算出処理についてくわしく説明す
る。

【００１２】文書の書式情報をもとに、 ・範囲指定文字列の全角切り上げ桁数ｆの印刷上の横サ
イズａを求め、 ・本文ポイントの印刷ドット数ｂと指定ポイントの印刷
ドット数ｃとの比例計算により、指定ポイントでの印刷
上の横サイズｄを求め、 ｄ＝（ａ×ｃ）／ｂ なお上記計算式では文字間隔あき過ぎるため以下の式で
計算することも考えられる（活字のピッチ）。 ・この横サイズｄが入る桁数を求める。なお、行末を越
えてしまう場合には、行末までの大きさとする。 ・求めたサイズで書式判別処理（書式チェック）した結
果、エラーになる場合は、半角１桁分サイズを増やして
再度書式判別処理（書式チェック）し、これをエラーで
無くなるサイズまで求める。なお、行末を越えてもエラ
ーのときは、半角１桁分不足したエラーとする。

【００１３】次にＳ１１に進む。Ｓ１１では行方向は、
制御上常に２行作成するため、カーソル行とその前行の
間に１行新しい行を挿入し（挿入される行にはカーソル
行とその前行のブロックを継承する。）、挿入した行の
行ピッチで行方向の大きさを制御するためにＳ１２で行
方向印刷サイズ算出処理を行ない本行の行ピッチを求め
る。また、Ｓ１２の行方向印刷サイズ算出処理について
くわしく説明すると、文書の書式情報をもとに、 ・指定ポイントの印刷ドット数ｃから本文ポイントの印
刷ドット数ｂとの差ｅを求め（指定行が縦倍行であれば
「本文ポイントの印刷ドット数×２」との差とす
る。）、 ｅ＝ｃ−ｂ ・この差ｅが零か負ならば、 ・１行目の行ピッチは０ピッチとする。 ・この差ｅが正ならば、 ・この差ｅが示す印刷ドット数が完全に入る行ピッチを
１行目の行ピッチとする。

【００１４】次にＳ１３に進み上記で求めた大きさで、
以下の枠内書式値により、書式判別処理（書式チェッ
ク）を行う。 ・もしエラーならば、エラーアラートを表示し処理を中
止する。この場合、半角で約何桁不足しているかの内容
を表示する。なお、この桁数は、枠内の文字ピッチをロ
ゴで計算した値とする。

【００１５】枠内書式値とは、 ・縦書き／横書き＝本文書式と同じ ・段数＝１段 ・１行の文字数＝指定文字列の全角に切上げた桁数（も
し、範囲指定した文字列が半角単位で奇数の場合、半角
単位で偶数に切り上げるが、この時最後の半角桁には白
紙文字を挿入する。） ・行数＝１行 ・書体＝本文書式と同じ ・余白値＝上下左右とも自動 ・文字ピッチ＝自動（ただし、本文書式がロゴピッチで
あれば、ロゴピッチ→特殊な場合であるため） ・行ピッチ＝自動 ・段間＝自動 ・色＝本文書式と同じ ・ヘッダ／フッタ＝なし ・タブ位置＝本文書式と同じ のことである。

【００１６】次にＳ１４に進み枠領域確保処理を行う。

【００１７】まず、作成する枠の枠データ領域を文書メ
モリ内ＲＡＭ３に確保し、次に、本領域に指定文字列を
コピーし、 ・上記で求めた大きさで、Ｓ１１で確保した２行内に枠
制御コードを上書きする ・枠制御コードと枠領域は、例えば枠領域のアドレスを
管理するインデックス領域の管理番号によりリンクする
（図１６）。本文での枠制御コードのレイアウト形成
は、コード内にその行での大きさを示す桁数を記憶し、
このコードを本文で配置する桁位置に作成する。これを
２行分作成する（図１７）ことにより枠領域を確保す
る。

【００１８】また、Ｓ１において「２．変更」を選択し
た場合について説明する。Ｓ５に進みどの枠の変更を行
うのか枠の指示をＰＤによって行う（図１２）。次にＳ
６に進み文字サイズの指定を行う（図６）。なお詳細は
Ｓ２と同じ処理であるため省略する。次にＳ７に進み確
認処理を行う（図１０）。取消の場合はＳ６に戻り、実
行の場合はＳ８に進み枠自動作成処理を行う。

【００１９】尚、図１３は「２．変更」処理時に１０．
５ポイントのサイズを指定した時のものである。

【００２０】なお図１４は「２．変更」処理時に３０ポ
イントのサイズを指定した時のものである。

【００２１】なお図１５の様に半角、全角、４倍角の文
字について見出し拡大を実行できることは言うまでもな
い。

【００２２】また、Ｓ３とＳ４の間に枠を作成する位置
を指定させる方法を取入れれば、指定した文字列とは別
の場所に枠を作成することも可能にすることもできる。
この場合は、Ｓ１１でカーソル行とその前行の間に２行
挿入する方式に変えれば、本文のテキストを上書しなく
ても可能になる。

【００２３】さらにＳ１４では、本文内に枠を管理する
コードをうめ込んだが、本文とは別個の枠領域をレイア
ウトデータ上で作成する方式で行うことも可能である。
例えば、この場合には、文書メモリ内ＲＡＭ３に、レイ
アウトデータ領域を定義し、このレイアウトデータ内で
本文と枠の領域管理を行うようにする。

【００２４】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても１つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。

【００２５】

【発明の効果】以上説明してきたように本発明に係る文
字処理装置によれば本文のテキストを指定し、指定した
ポイントサイズの大きさの枠を自動的に作成することが
できるため、後の本文の編集に際しては、本文とサイズ
変更した文字領域とを意識することなく本文の編集が可
能になる文字処理装置を提供することができる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る文字処理装置に適用される一実施
例を示すブロック図である。

【図２】本発明の処理の流れを示すフローチャートであ
る。

【図３】本発明の枠自動作成処理の流れを示すフローチ
ャートである。

【図４】文章の編集画面の一例を示す図である。

【図５】機能選択処理を説明する画面の一例を示す図で
ある。

【図６】文字サイズを指定する画面の一例を示す図であ
る。

【図７】範囲指定を行う画面の一例を示す図である。

【図８】範囲指定を行う画面の一例を示す図である。

【図９】範囲指定を行う画面の一例を示す図である。

【図１０】確認処理状態を示す画面の一例を示す図であ
る。

【図１１】見出し拡大を行った画面の一例を示す図であ
る。

【図１２】枠指定を行う画面の一例を示す図である。

【図１３】文字サイズの変更を行った画面の一例を示す
図である。

【図１４】文字サイズ変更を行った画面の一例を示す図
である。

【図１５】半角、全角、４倍角の文字を見出し拡大した
例を示す図である。

【図１６】枠制御コードと枠領域の関係を示す図であ
る。

【図１７】本文と枠制御コードとのレイアウト関係を示
す図である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 文字を入力する入力手段と、前記入力手
   段により入力された文字のうち、見出し拡大する文字の
   範囲を指定する範囲指定手段と、見出し拡大をする際の
   文字サイズを指定する文字サイズ指定手段と、前記文字
   サイズ指定手段により指定された文字サイズで前記範囲
   指定手段により指定された範囲の文字が入る枠領域を作
   成し、前記文字を制御する制御手段とを有することを特
   徴とする文字処理装置。
2. 【請求項２】 文字を入力し、前記入力された文字のう
   ち、見出し拡大する文字の範囲を指定し、見出し拡大を
   する際の文字サイズを指定し、前記指定された文字サイ
   ズで前記指定された範囲の文字が入る枠領域を作成し、
   前記文字を制御することを特徴とする文字処理方法。